ウィーン交響楽団 + ヤクブ・フルシャ

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年3月10日 19時30分〜21時40分

    Wiener Symphoniker
    チェロ Narek Hakhnazaryan
    指揮 Jakub Hrůša

    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
     Symphonie Nr. 1 C-Dur op. 21 (1799/1800)

    Edward Elgar (1857-1934)
     Konzert für Violoncello und Orchester e-moll op. 85 (1918/19)

    Dmitri Schostakowitsch (1906-1975)
     Symphonie Nr. 9 Es-Dur op. 70 (1945)

    来週、発表を入れてしまったのに
    金曜日と土曜日に集中講義があって
    調べ物とまとめをしなければならないのに
    コンサートなんかに行ってる時間があるのか?と問われれば
    実はない筈なのだが

    時間はある、なしではなく「作る」のであって
    それが仕事が忙しいとか言うのであればともかく
    大学の講義もコンサート通いも
    両方とも「趣味」なので・・・(色々言い訳)

    実は午後も、なかなか面白い体験ではあったのだが
    それについては書きません。

    ウィーン交響楽団とヤクブ・フルシャに
    チェリストのナレク・アフナジャリャン。

    この、名前が読みにくいチェリストは
    その名前のあまりの発音の困難さのために(笑)記憶に残っている。
    2012年にグラーフェネックで聴いていた。
    しかも、ヒゲのなかったダニイル・トリフォノフと一緒に。

    さて、バレエなら、ワケのわからん妄想を繰り広げて
    独りで身悶えしていても、あまり問題はないのだが
    こと、コンサートになったら

    ああああ、とうとう病状が・・・
    いや、病気じゃないんですけど
    1年半にわたって
    例証・例証・例証と言われ続けて来て
    しかも、まだ全然わからないんだけど
    和声分析とか、楽曲分析とかに悩まされていると

    ううううう、あ〜、音楽を素直に聴けないようになってしまった
    (ような気がする)

    よく知っている筈のベートーベンの交響曲1番にしても
    これを、このように
    モダン・オーケストラで
    ただ、ビブラートは少なくして
    このテンポで、このダイナミックで、この音量で演奏する
    その根拠は何なんだろう
    ・・・・って、そ〜いう事を考え始めると
    たぶん、世界は終末(少なくとも私にとっては・・・)

    聴きながら
    あ〜、この和声分析を・・・とか考え始めたら
    まさに、ヘンな学問を始めてしまって、混乱真っ最中と言えよう。

    交響曲第1番なんて
    仕事している時代に、スコア持って頭の中に叩き込んだ曲なのに
    久し振りに聴いてみると
    うわあああ、ベートーベンって意外にしつこい。

    提示部から展開部があって
    展開部から元のモチーフに戻った後に
    またしつこく展開して転調したりしていて
    初期の交響曲はモーツァルト風で、って、どこがだよ。
    あのしつこいベートーベンの人格が、既にバッチリ出てるじゃないの。

    などと言う事を考えながら聴いていたら
    全然、素直に楽しめない(自業自得)

    アフナジャリャンは、もう30歳になったのか。
    でも、まだ若く見えるし、可愛い(笑)
    以前は、何だか動きが激しい、自己陶酔型と思ったけれど
    今回は貧民席なので、ほとんど舞台が見えない。

    エルガーのチェロ協奏曲は私は聴き込んでいないので
    その意味では、何も考えずに楽しく聴けた。

    グラーフェネックの時にも、音が大きい(ビブラートが多い?)と思ったが
    この人のチェロ、ものすごく響く。
    何だか、普通のチェロより、もっと音が響くような気がする。
    音量が大きいし、音の色彩が鮮やかで、よく響いて来て
    チェロの音色って、こんなにキレイだったっけ?と思わせる。
    ヘンに感傷的に泣かず、中立で美しいメロディ・ラインがくっきりと出る。

    知らない曲の方が素直に楽しめるって、何なんだ(涙)

    アンコールはカタルーニャの民謡「鳥の歌」
    ここで聴かせてくれた和音(ひえ〜、チェロってああいう音が!)と
    濁らない微かなピアニッシモが美しかった。

    後半、ショスタコーヴィッチの交響曲9番。
    ご存知、9番というので、みんなが期待していたら
    期待をひっぱたくような第1楽章で
    これは比較的、和声的にもそう複雑な処理はしていない
    (ような気がする。もしかしたらしているかもしれない)
    陰鬱な第2楽章とかあるけれど
    全体で30分に満たない軽い作品なので
    (本当は軽くないのだろうが)
    割に(周囲の観客も)ノリノリで聴けたし

    ファゴットのソロがむちゃくちゃ素晴らしくて
    客席で身悶えしてしまった。

    ウィーン交響楽団って、やる時はやる、というか
    木管・金管が張り切る時には
    驚くべき名人芸を聴かせてくれるので好き。

    しかしまぁ、指揮者というのは
    楽曲分析して、スコアの中に秘められた秘密を
    すべて事前に学習してから指揮台に立つんだろうなぁ。
    もちろん、この部分をどう演奏するか、などについては
    学術論文とか、歴史的例証とかを探り出して
    ちゃんと例証しながら演奏していて
    恣意的に、ここはこういう感じだから、こうしちゃえ
    というのはあり得ないのであろう。

    あ〜、指揮者って、とんでもない職業だわ。

    楽曲分析の単位は
    シェーンベルクの曲で、何とか通ったので
    今学期はダブル・ドミナントとかジャーマン・シックスで
    頭を悩ます必要はないのだけれど
    意外に面白いのでハマってしまい
    不要な単位なんだけど、別の楽曲分析のクラスに顔を出しているのだが
    まさか、コンサートに行って
    こんな状態になるなんて思わなかったわよ(怒)

    来週の発表は内耳の構造についてなのだが
    ヘア・セルという細胞を
    髪の毛のように細い細胞、と思い込んでいたら
    日本語訳に、有毛細胞とあって
    あ〜っ、ヘア・セルって、髪の毛が生えた細胞だったのか
    と、椅子からずり落ちそうになった私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    ちなみに蝸牛内のコルチ体にある
    このヘア・セルが持っている毛の事をググったら
    日本語では不動毛(ふどう・け)と出て来たのだが
    ふどう・け、とか言われても全然わからん。

    ウィーン交響楽団 + アラン・アルティノグル

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      Musikverein Großer Saal 2019年2月27日 19時30分〜21時20分

      Wiener Symphoniker
      Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
      指揮 Alain Altinoglu
      メゾソプラノ Nora Gubisch
      ピアノ Denis Matsuev

      Franz Liszt (1811-1886)
       Von der Wiege bis zum Grabe
         Symphonische Dichtung nach einer Zeichnung von Michael Zichy
       Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 A-Dur

      Sergej Prokofjew (1891-1953)
       Alexander Newskij, Kantate für Mezzosopran, Chor und Orchester, op. 78

      何とも変わったプログラム構成だと思う。
      いや、私が無知なだけかもしれないが、
      フランツ・リストの交響詩、乳母車から墓場まで(って訳すのか?)とか
      プロコフィエフのカンタータ、アレクサンドル・ネフスキーなんて
      今まで数多く行ったコンサートでも一度も聴いた事がないと思う。

      中に挟まれて超有名なのが、リストのピアノ協奏曲2番(笑)
      しかもソリストがデニス・マツエフ。

      さて、フランツ・リストの交響詩は
      70歳の時にハンガリーの画家のスケッチにあった
      乳母車・存在への戦い・墓 というタイトルに触発されたものらしい。
      ピアノ曲として作曲され
      オーケストレーションの時には厚い音響を避けた
      ・・・とプログラムには書いてあったが

      う〜ん、この作品、ちょっと退屈(すみません)
      やっぱりこれは、やりたい放題やって来て
      名声も金も女性も、持てるだけ持って
      僧籍に行った70歳にならないと、この境地にはなれない。
      これはもう、人生そのもののクオリティが違うので
      この曲の境地になれ、と言われても私には無理(断言)

      ピアノ協奏曲2番は
      これは、リストの名人芸・超絶技巧たっぷりの華やかな曲。

      マツエフのピアノが最初からむちゃ凄い。
      オーケストラの後ろの席=ピアノの蓋が開いている反対側で
      最初からオーケストラを圧する音量で聴こえてくるって何?
      どうやったら、グランド・ピアノから
      あれだけの音量が出せるのか
      打鍵の強さだけではないのだろうが
      ともかく、異様に強いピアノ。

      マフィアの親分の、親分より強面の息子が
      大笑いしながら戦車に乗って
      周囲を蹴散らしながら暴走して行くイメージ(褒めてます)

      テクニックあるから
      こういう曲、弾いてて楽しいんだろうなぁ
      ・・・少なくとも、そう見える。
      悩んで内省的になって弾いているようには見えない。
      ヤクザの若頭がドスを振り回しているようにも見える(褒めてます)

      最初はモロ負けしていたオーケストラも
      だんだん、勢いを取り戻して来て
      途中からピアノとオーケストラの丁々発止の勝負になったのも
      仇同士の一騎打ちを見ているような気分になる。

      すみません、今ちょうど、室町時代の時代小説の
      百姓一揆の話を夢中になって読んでいるところなので
      連想するのが、どうしても物騒な方向に行くのはお許し下さい。

      リストとかラフマニノフは
      これから先、私に奇跡が起こって
      ピアノが弾けるようになったとしても
      物理的に演奏が不可能な曲だから
      こういう、むちゃくちゃ強いピアニズムに憧れる。
      どんなに音が大きくても
      一つ一つの音の粒が見事に揃って
      濁らず、宝石のように煌めきながら
      ホールの中に散らばっていく感じが快感。

      最初の地味なリストと対比的。
      それが意図であれば、確かにピアノ協奏曲の華やかさは目立った。

      後半は合唱団が舞台に上り
      (註 私の超貧民席からは舞台は見えません)
      プロコフィエフのカンタータ「アレクサンドル・ネフスキー」
      1938年にボリショイ劇場で大成功を収めた
      エイゼンシュタインの映画の劇伴からのカンタータだそうだ。
      映画音楽そのものは
      1939年のヒットラーとスターリンの独露不可侵条約の時に上演禁止になり
      1941年にドイツが契約を破って攻めて来た時には
      カルト的な映画として、意気高揚のために上演されたそうだが
      終戦後、ドイツでは何年も上演禁止になっていて
      その間に音楽も散乱。
      2003年にプロコフィエフのオリジナル・スコアが発見されて
      ドイツの指揮者フランク・シュトローベルが再構築。
      (この人、映画の音楽の再構築の専門家だと思う)

      カンタータは音楽が散乱する事もなく
      何回か楽友協会でも演奏されて来たらしい。
      (ただ、プログラム記載の最後が1983年であって
       私はまだその頃、オーストリアには住んでいなかった)

      こういう前置きが長いというのは
      曲について、どういう感想を持ったら良いのか
      今ひとつ定かでない時で
      なんだか不思議な曲なのだ。

      プエロコフィエフ自身が
      13世紀の時代の話なので、その頃の音楽的雰囲気を
      現代の聴衆にも伝えられるようなモチーフを、と考えたのはわかるが
      それ、13世紀???ですか
      いや、そりゃ、13世紀のロシア音楽がどういうものだったのかは
      私はわからない(というより、たぶん、誰もわからない)

      1200年代と言ったら
      私が習った限りでは、フランスでアルス・アンティクア
      モダール・ノテーションという
      ワケのわからん記譜法がやっと出て来たあたりの時代。
      (モダールが6種類もある。暗記したけどテストには出なかった(笑))

      だから、なんかやたらに変わった和声やメロディが登場して
      転調はプロコフィエフらしいところが垣間見えるのだが
      ドラマチックなんだけど、ちょっとワケわからん。

      第3曲目のプスコフの十字軍の歌詞は
      ラテン語で、一応、詩篇には出てくるらしいのだが
      意味をなさず
      プロコフィエフがカトリックを揶揄したものではないかと
      プログラムに書いてあった。

      同じくラテン語(っぽい歌詞)の氷上の戦いは
      戦いの様子を表現していて
      これは最初に凍った湖の見事な音楽的描写から始まるのだが
      カトリックと正教の戦いがどんどん激しくなり
      二・ホ・ヘ(=ドレミで言えば、レ・ミ・ファ)の3音の和音とか
      増四度の和音(悪魔の和音です(笑))とかが登場して
      かなりギョッとする。

      氷上の戦いに続く死の原野のメゾソプラノは
      舞台の上のオルガン・バルコンから歌ったが
      声が全体に響くタイプの
      深い美声のメゾ・ソプラノで
      ロシア系かな?と思ったら、フランス人だった。
      でも、この厚みのある柔らかいメゾ、感動した。
      悪魔の和音とか聴いちゃった後なので、ますますかもしれないが
      激しい争いの後の死者を悼む歌として
      哀れになり過ぎず、感傷に流されず
      温かみのある美声でのソロは、心を癒してくれる。

      最後はプスコフ入場の讃歌の合唱で
      鐘がガンガン鳴り響いて
      楽友協会の音響で、オーケストラに近いと
      かなりうるさい。難聴になりそう(笑)

      耳慣れない曲だったからかもしれないが
      奇妙な感じだったにもかかわらず
      エネルギー溢れる、ロシア正教バンザイの讃歌で
      何回か聴いたら面白いかもしれない。

      楽友協会合唱団って、人数頼みのところがあるにせよ
      ともかく巧いし、ドラマチックにバッチリ聴かせてくれたし
      アルティノグルは、自分でも歌いながら
      最後は感極まって泣きそうになりながら指揮していた。
      (オペラにのめり込みそうなタイプである)

      明日と3月1日に同じコンサートが行われる。
      私はもう行かないが
      いや、ちょっともう1回くらい聴いても良いんじゃないかと
      悪魔が囁いてはいるのだが

      そういう囁きには負けないぞ、と
      何故か全力を尽くして対抗している私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      風邪はだんだん回復して
      咳き込みも少なくなって来たので
      もうバイキンの塊ではない・・・はずだ、きっと。
      でも、勉強しようとすると頭痛が(それを怠け病と言う)

      ウィーン交響楽団 + ニコライ・シェプス=ズナイダー

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        Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年2月22日 19時30分〜21時40分

        Wiener Symphoniker
        バイオリン・指揮 Nikolaj Szeps-Znaider

        Ludwig van Beethoven (1770-1827)
         Konzert für Violine und Orchester D-Dur op. 61 (1806)

        Johannes Brahms (1833-1897)
         Symphonie Nr. 2 D-Dur op. 73 (1877)

        ウィーン交響楽団のコンサートだが
        バイオリンと指揮がニコライ・シェプス=ズナイダー???
        (最近、ダブルネームになったのは何故なんだろう・・・)

        プログラムによれば、最近、指揮者として目覚めた?らしく
        シカゴ、ニューヨーク、ロンドン、デトロイト等で指揮をして
        ドレスデンのセンパー・オーパーやハンブルクの国立歌劇場でのデビューが
        決定しているらしい。

        う〜ん・・・

        いや、ソリストが指揮をやりたい、という気持ちはわかる。
        で、実際にやってるソリストも居る(結果は様々だが)

        言ってはいけない事なのだろうが
        ソリストとして第一線に立てるだけの才能があって
        更に加えて、ソリストになる才能には欠けるかもしれない人でも
        もしかしたらなれるかもしれない指揮者という領域に
        踏み込んで来なくても良いじゃないか(ただの嫉妬)

        最近、「天は二物を与えず」とか言う諺は
        ま〜ったく当たっていない、と、つくづく思うので
        多くの天才・秀才たちは
        二物どころか、十物以上、平気で所有しているのだ。
        で、二物どころか一物もない私のような(以下省略)

        バイオリン協奏曲のソロを勤めながら
        ついでに指揮しちゃおう、というのは
        指揮者のギャラも、ソリストのギャラに加えて、僕に頂戴
        ・・・という感じなんだろうか。
        何だか、本日はかなり僻みっぽい気分(すみません)

        だけど、ベートーベンのバイオリン協奏曲だよ?
        まぁ、オーケストラのメンバーには周知の名曲だろうが
        それにしても、指揮者なしで大丈夫なんだろうか。

        ブッフビンダーがベートーベンのピアノ協奏曲を
        指揮者なしでウィーン・フィルと演奏した事もあるが・・・

        結果的には、オーケストラ、よくやった・・・という印象。

        だって、ズナイダー、ソロが始まっちゃうと
        もう自分の世界だけに閉じこもってしまって
        キューとか目配せとか、どうでも良くなってる感じだし。

        しかも本日の超貧民席には
        クラシック・コンサートというものに生まれて初めて来た
        としか思えない若い観光客の方々がいらして
        最初のドイツ語・英語のアナウンスなどは全く聞かず

        スマホで写真撮りまくり、ビデオ撮りまくり(途中で飽きてやめる)
        もちろん演奏中にヒソヒソ声で笑ったりキスしたりしてるし
        まぁ、キスするとか、もたれ掛かるとかはともかくとして
        お喋りだけはあまりに酷いので
        途中で「静かにお願い」と注意はしたが

        10分とたたないうちに、またもや始まる小声でのお喋りで
        じっとしていられないようなご病気を患っていらっしゃるのかもしれないので
        もう諦めて、雑音は心から締め出して音楽に集中。

        で、こういう時には、もちろん出る「楽章間拍手」

        ベートーベンのバイオリン協奏曲の第一楽章の後の拍手で
        平土間の人が、ズナイダーに何か言ったらしく
        ズナイダーが「僕も」とドイツ語で答えているのが聞こえて来たが
        何に反応したのかは不明。

        で、続く第2楽章。
        おおおおおおい、ズナイダーど〜した???
        なんだか音程がずり上がってる。

        集中力を切らしたような感じ。
        もちろん、本人も気がついて体勢を立て直して
        途中から不安定感はなくなったが

        この第2楽章、ちょっとちょっと
        これ、指揮者なしで合わせるって
        オーケストラがむちゃくちゃ大変なんじゃないの???

        だって弦全員のピチカートとかあるじゃないですか。
        チェロのプレイヤーが
        ソリストに邪魔されて見えないコンマスを
        何とか脇から覗き込もうと必死になってたのまで見えるし。

        ズナイダーは自分のソロに夢中になってる。
        いや、確かに、このバイオリニスト、ものすごく巧い。
        音も太く細くを自由自在に使い分けて
        クールなところと、清純なところと、甘えん坊的音を繰り出してくるし
        そりゃ、バイオリン・ソロとして聴いていれば
        素晴らしいとは思う。

        だんだんテンポが遅くなってくるオーケストラが
        いつ止まるんだろう・・・とか、ついつい考えてしまわなければだが。

        オーケストラ、さすがにプロだから
        ぴったりバイオリンにつけたけれど
        (各パートのトップが大活躍、コンマス大活躍)
        しかし、何ともスリルたっぷりで
        心臓に悪い!!!
        (何も考えずに聴いていれば良いのは確かなんだけど
         ついつい・・・)

        ハラハラ・ドキドキのベートーベンとか
        スリリングではあるんだけど、できれば避けたい。

        ズナイダーが
        今日は全部二長調の曲なので、ニ短調の曲を、と
        バッハのパルティータのアンコール。

        後半はブラームスの交響曲2番(もちろんズナイダー指揮で暗譜だった)
        有名な1番とか4番じゃなくて、2番というところが好感だが(笑)

        あああああ・・・
        いや、この曲も結構有名なので
        オーケストラは指揮者なしでも演奏しちゃうと思うのだが

        最初のホルンのアンサンブルで
        音を外すのは・・・
        いや、ウインナー・ホルンって難しいのは知ってはいる。
        ただ、この冒頭で蹴つまずくのは・・・

        でもって、やっぱりアインザッツが甘い。
        ベートーベンの時も甘かったが
        ブラームスだともっと目立つ。

        だってズナイダーのアインザッツ
        シロウト目だって見えないもん。

        暗譜で指揮している意気込みは買うけれど
        ただ腕を振り回していれば良いというものでは・・・(極論)

        ウィーン交響楽団がスタンダードに演奏できるブラームス
        という感じで、それ以上のものは感じられなかった。

        それにオーケストラのメンバーも
        お金持ち(才能持ち?)のおぼっちゃまに
        ちょっと付き合ってやるわい、やれやれ
        みたいな感じが漂っていたような・・・(主観的印象です!)

        まぁ、プロだから、恥ずかしい演奏はしていないのだが
        (ホルンの首席は、最初の2回ほどのミスの後に立ち直った)
        オーケストラのバランスとしては
        弦だけが良くて
        後は無視されていたので
        時々、ボコボコになって響いてくる。

        ワタクシ的な印象を言えば
        趣味で指揮するのは構わないけれど
        指揮者として聴きたいか、と言われれば微妙。
        やっぱりバイオリンだけ弾いていて欲しい・・・という感じだった。

        よくソリストが、その楽器を弾けなくなったら指揮、というパターンがあるが
        (ご存知、超有名歌手がオペラ振って
         オーケストラ全員が苦笑い、というのも過去にあった)
        指揮って、かなり長い時間を、絶え間なく踊り続けねばならないので
        途中、ちょこちょこ休めるソリストよりも
        もっと体力的にハードな職業だと思うんですけどね。

        同じコンサートは日曜日の午前11時からも行われるが
        私は同時刻に別のコンサートがあるので
        今日のチケットを買って行ったのだが

        ズナイダーのバイオリンは美しかったので
        まぁ、良かった事にしよう(笑)

        長々と逃げていた論文を一つ書き上げて
        多少はさっぱりした気分になって
        さて、週末は遊びまくるぞ、とワクワクしている私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        ちなみに、ブラームスの交響曲2番でも
        楽章間拍手は盛大に起こっていたし
        ビデオ撮影、小声のお喋り、イチャイチャもあり。
        ただ、前に若いカップル2組いたけれど
        1組の方は、途中からお喋りやめて
        割に真剣に聴いていたのが、ちょっと嬉しかったりして(笑)

        ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 2回目

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          Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年2月16日 19時30分〜22時10分

          Wiener Symphoniker
          Wiener Singakademie
          Opernschule der Wiener Staatsoper
          メゾソプラノ(マルガレーテ)Kate Aldrich
          テノール(ファウスト)Saimir Pirgu
          バス(メフィストフェレス)Alexander Vinogradov
          バスバリトン(ブランダー)Edwin Crossley-Mercer
          指揮 Philippe Jordan

          Hector Berlioz (1803-1869)
          La damnation de Faust
          Dramatische Legende in vier Teilen op. 24 (1846)
          Konzertante Aufführung in französischer Sprache

          コンサート開始前に総裁がマイク持って舞台に登場。
          歌手の変更については、昨日は何もアナウンスがなかったので
          なんか、いや〜〜〜な予感・・・ 

          総裁曰く

           今日のファウストの劫罰は、1880席は全て売り切れ。
           舞台には、ざっと220人のオーケストラとコーラス。
           昨年、メフィストフェレス役のミヒャエル・フォレがキャンセルし
           ダルカンジェロが代役となったところ
           プローベ開始の時点でダルカンジェロがキャンセル。

           フローリアン・ベッシュがメフィストフェレスを歌えるので
           ベッシュがメフィストフェレス役を歌う事になっていたのが
           ベッシュがコンサート当日の朝にキャンセル。

           昨日、ベッシュの代役として
           メフィストフェレスを歌ったナフエル・ディ・ピエーロは
           今日の朝起きたら、声が出なくなっていたと連絡が入りました。

           私どものスタッフがすぐに動いて
           本日の朝、アレクサンダー・ヴィノグラードフに連絡し
           お昼過ぎにハンブルクからウィーンに飛んで来てもらいました。

          ・・・いや、すごいわ、コンツェルトハウスって(唖然)
          こういう絶体絶命の危機って、どの劇場にもあるのだけれど
          よくぞまぁ、この演目のメフィストフェレスの代役を見つけたものだ。

          で、このアレクサンダー・ヴィノグラードフがむちゃくちゃ良かったのである。
          昨日のナフエル・ディ・ピエーロより、正直言って、ずっと良かった。

          ロシア人のバスだが
          まずは暗めの美声で、声量があって、ばっちりホールに響く。

          その上、自分のレパートリーとして、ほとんど完全に掌握していて
          手元にキンドルみたいなタブレットを持って
          時々見るものの、基本的にはオペラちっくに
          しっかり観客を向いて、演技もしながら歌っている。

          ファウスト役のピルグの甘い声は昨日と同じだが
          テノールも、このバスが入って来たら
          バスの美声と声量に釣られて
          2人で丁々発止のファウストとメフィストフェレスになって
          この絡みがもう見事で・・・

          うう〜ん、歌手が1人違うと
          ここまで変わっちゃうのか、全員が・・・って感じで驚いた。

          友人からの情報で
          この間、メトロポリタン・オペラで歌っていた・・・というので
          調べてみたら、確かに先週、ビゼーのカルメンでエスカミーリョ役
          3月にハンブルク歌劇場のナブッコ出演予定なので
          たまたまハンブルクに居たのか。
          レパートリー情報には、グノーのファウストのメフィスト役もある。
          うわあああ、これもめっちゃ合ってそうだわ。

          見た目は痩せ型の地味なおじさんで
          いったい、どこからそんな声が、という迫力あるバス。
          ファン・サイトが「ダーク・ハニー・バス」と名付けているのが頷ける。

          オーケストラの反応も良かったし
          昨日、ちょっと不調だったオーボエのソロも
          本日は実に素晴らしい出来だったし
          最後のコーラスのバランスも良くなっていた。

          このコンサート、ウィーン交響楽団チクルスなのだが
          いつも遅れてくるおばさま3人組は、日曜日なのでキャンセルしたらしく
          周囲が割に常連じゃない人で埋まっていた。

          昨日の方がマナーが良くて
          みんな咳も我慢して、ピアニッシモの部分が堪能できたが
          今日は、数人、咳をする人がいて
          数人が咳をし出すと、みんなが咳こむので
          季節柄、仕方ないとは言え、ちょっと残念ではあった。
          (私はひたすら我慢します、念の為・・・)

          メゾ・ソプラノも、今日は声の張り上げも目立たず
          (張り上げなくてもホールが音を拾う事がわかったみたい)
          マルガレーテとファウストの愛のシーンが
          めちゃくちゃ甘くて素敵だった。
          (咳さえもう少し少なかったら、もっと良かったのに・・・(涙))

          ファウストとメフィストフェレスのダイアローグは
          書いた通り、メフィストフェレスの美声と声量に釣られて
          ピルグのテノールも張りのある美声で丁々発止の勝負となって
          聴き応え抜群の緊張感のあるシーンとなった。

          しかしこの曲、何回聴いても面白いわ。
          例の有名なハンガリー行進曲もだが
          幽霊のダンスとか
          マルガレーテの家の周りを鬼火が飛び交うところとか

          ファウストが書類にサインする時の
          あの緊張感に満ちた、ただの1音だけの沈黙に続いて
          地獄落ちの馬が駆けるところとか

          最初から最後まで
          超ぶっ飛びのオーケストレーション。

          そういう悪魔的ぶっ飛びシーンの音楽は
          むちゃくちゃ面白いくせに
          最後のマルガレーテの昇天の時の音楽が
          やっつけ仕事というか、もういいわ、と思ったのか
          それとも、こういう真面目な音楽を作曲する気はなかったのか
          最後の最後ですっとぼけの、お退屈音楽となってしまって
          これは、ベルリオーズ独特の皮肉かよ、とまで思ってしまう。

          いや〜、でも、楽しかった (^^)v
          たぶん、コンツェルトハウスとしては最悪の状況だったと思うけれど
          コンツェルトハウス、よくやった!!!って感じ。

          同じコンサート2回、と思っていたら
          また違う感じのコンサートになって
          それはそれで、かなりお得感があって満足、という
          せこい私に、どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 1回目

          0
            Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年2月15日 19時30分〜22時10分

            Wiener Symphoniker
            Wiener Singakademie
            Opernschule der Wiener Staatsoper
            メゾソプラノ(マルガレーテ)Kate Aldrich
            テノール(ファウスト)Saimir Pirgu
            バス(メフィストフェレス)Nahuel Di Pierro
            バスバリトン(ブランダー)Edwin Crossley-Mercer
            指揮 Philippe Jordan

            Hector Berlioz (1803-1869)
            La damnation de Faust
            Dramatische Legende in vier Teilen op. 24 (1846)
            Konzertante Aufführung in französischer Sprache

            かなり以前から楽しみにしていて
            明日のチケットはもともとチクルスで持っているのだが
            もう1回、今日の分もわざわざ購入していた
            ベルリオーズの「ファウストの劫罰」なのだが

            もともと、メフィストフェレス役はミヒャエル・フォレが予定されていて
            フォレがキャンセルしたのでイルデブランド・ダルカンジェロが代役になり
            しかも、そのダルカンジェロが当日直前に病気でキャンセル。
            加えて、ブランダー役のフローリアン・ベッシュも病気でキャンセル。
            35歳のブエノス・アイレス出身のバスと
            フランス出身のバスバリトン2名が
            コンツェルトハウスでのデビューとなった。

            まぁ、オペラみたいに歌手でチケット買う訳ではなく
            私は、この「ファウストの劫罰」を聴きたかったので
            どうでも良いとは言わないが(以下省略)

            この作品、1回だけナマで聴いた記憶があるので
            調べてみたら
            2013年2月22日トゥルーズ・キャピトルとソヒエフで聴いていた。
            (すご〜くおヒマな方、記事はこちらです)

            天井桟敷の超貧民席で舞台は見えないので
            今回は最初から最後までリブレットを見ていたのだが

            あ???

            ファウスト、全然、悪人じゃないじゃん。
            メフィストフェレスからマルガレーテを紹介されて
            (というより、マルガレーテの家に忍び込んで
             マルガレーテが「トゥーレの王」を歌うところを
             カーテンの裏側から聴いているという・・・(絶句))

            恐るべきストーカーのはずなのに
            マルガレーテも恋に堕ちて
            ファウストと会いたいばかりに
            ファウストからもらった睡眠薬をお母さんに飲ませていたら
            量を間違ってお母さんを殺してしまい
            (まぁ、そこらへんワケわからん。リブレットはベルリオーズ作です)

            メフィストフェレスが
            マルガレーテが殺人容疑で逮捕された
            救いたかったら、この書類にサインしろ、と言われて
            ホイホイ、サインしちゃって

            どっか〜ん、ファウストは地獄落ち。
            マルガレーテは救われて天国へ。

            ゲーテの話と全然違うじゃないか!!!😡

            しかし、ベルリオーズの音楽、恐るべし・・・
            リブレットに頭突っ込んでいると
            フランス語の詩の内容にぴったり合わせて
            見事な音楽の変容があって

            ぶっ飛びのオーケストレーションに
            とんでもない和声の移行があって
            時々、単音のメロディ・ラインは
            どう聴いたって100年後の無調だよね。

            一つ一つのシーンの情景描写が、実にリアルで
            ほとんど後期ロマン派のリヒャルト・シュトラウスの世界。

            もともとオペラではなく
            コンサート上演として考えられていて
            オペラでもあり、オラトリオでもあり
            コンサート形式で聴きながら
            音楽による描写で、聴衆の頭の中の妄想を
            最大限に掻き立てるように作られている。
            (ちょっとバッハのマタイ受難曲とかと似てる。
             そんな事を言うと、バッハのファンに殴られる可能性は大いにあるが)

            テノールのサイミール・ピルグって
            国立オペラ座のアンサンブルに居たような覚えがあって
            以前、オペラ座の何かで聴いたような気がするのだが

            こんなに甘い声の魅力的なテノールだったっけ????

            いやもう、何と言うか、うはうはうは(混乱中)
            ともかく、むちゃくちゃ声がチャーミング。

            しかも、高い声まで、自然に透き通った美声だし
            ピアニッシモで歌っても声が天井桟敷まで飛んでくる上に
            そのソット・ヴォーチェの甘さには
            ちょっと体感的にとろけそうになっちゃった。

            マルガレーテが突然惚れても、全然不自然じゃない。
            舞台見てないからわからないけれど
            あの声なら、どんな体型だろうが、私は(たぶん)惚れる。

            声のコントロールがしっかりしているので
            表現力も素晴らしい。
            倦み疲れたファウストから
            恋に堕ちてのマルガレーテとのデュエット
            最後に追い詰められて地獄行きの書類にサインする時の
            ドラマチックな表現力まで
            どのシーンを取っても魅力的で惹きつける。

            ピルグに比べると
            メフィストフェレス役のディ・ピエーロはちょっと弱い。
            (まぁ、今日明日の代役だから仕方ないというのもあるかもしれないが)
            弱いというのは
            もともとの声の質が、どちらかと言うとバリトンの声域で
            あまり低音の迫力がないのである。
            それと、表現力が今一つで
            声は美しいのだけれど、悪人のアクが全くなくて
            ただ歌っているだけで、役になっていないような印象を受ける。

            以前のトゥルーズの時のメフィストフェレスが
            かなり悪役だった印象が強く残っているのもあるんだけど。

            バスのエドウィン・クロスリー・マーサーは
            フローリアン・ベッシュの代役だが
            歌う部分はそれ程多くない(酒場の場面だけ)
            目立つ、という程ではないけれど
            メフィストフェレス役より声が低くてドスが効いている(笑)

            マルガレーテはメゾ・ソプラノなんですね。
            いや、ゲーテのグレートヒェンのイメージがソプラノなので
            (註 グレートヒェンはマルガレーテの愛称なので同じ人物である)
            マルガレーテ役が歌った時には
            暗めの低い声で、ちょっと驚いた。
            ファウストのテノールがあくまでも甘いリリック声なので
            マルガレーテがお母さんっぽく聴こえちゃって(汗)
            ドラマチックなメゾ・ソプラノだったけど。

            しかし、めちゃくちゃなストーリーだが
            音楽の面白さで聴かせてしまうし
            ともかくテノールの甘い声がたまらない・・・

            ドラマチックに最初から最後まで・・・と思ったら
            何だか一番最後のマルガレーテの天国行きのシーンが
            中途半端というか、ホントにそれ天国かよ?みたいな感じで
            最後のカタルシスがあまりなくて、不思議な終わり方(笑)

            いや、ベルリオーズって
            どこからどこまで、ぶっ飛んでいるんだか(爆笑)

            明日、もう一度、同じコンサートに行く予定で
            リブレットは時々見るくらいで何とかなりそうだから
            明日は歌手の見た目もちゃんとチェックして来よう。

            ベルリオーズはロリオもハラルドも好きだけど
            このファウストは、ともかく予習なくても
            そのまま聴いても、目一杯楽しめる演目なので好き、という
            怠け者(予習がイヤ)の私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。


            ウィーン交響楽団 + フランソワ=グザヴィエ・ロト

            0
              Musikverein Großer Saal 2019年1月20日 19時30分〜21時30分

              Wiener Symphoniker
              指揮 François-Xavier Roth
              ビオラ Antoine Tamestit

              Hector Berlioz (1803-1869)
               Harold en Italie, op. 16
               Symphonie in vier Sätzen mit Solobratsche

              Ludwig van Beethoven (1770-1827)
               Symphonie Nr. 3 Es-Dur, op. 55, „Eroica“

              ウィーン交響楽団の楽友協会のシリーズは
              実は土曜日の分を持っていたのだが
              バレエと重なる事がわかったので
              早めに楽友協会のチケット売り場で
              何とか次の日のコンサートに変更してもらった。
              (同じチクルスでAとかBとかがあれば可能らしい。
               同じコンサートでもチクルス違いだと、冷たく断られる)

              ビオラという、地味な楽器は
              何せ世の中にびよらジョークが堂々とまかり通っている位だが
              私が聴いたことのあるびよりすとは3人居て
              これが、今井信子さんと、タベア・ツィンマーマンと
              このアントワン・タメスティ・・・というのは
              ちょっと贅沢すぎる(笑)

              アントワン・タメスティを初聴きしたのは
              同じフランソワ=グザヴィエ・ロトと
              ロンドン交響楽団で2017年4月24日。

              その際に書いた指揮者の印象が
              2年近くなっても、全然変わっていないので
              読み返してみて大笑いした。
              (大笑いしたい方、よろしければ こちら です。

              多少、頭頂部がお寂しくなられて(言いたい事は察して下さい)
              背広にネクタイも変わらず
              あの時の記載のような「部長」というよりは
              万年係長だが(すみません)

              この係長、目立たず地味なのに
              実はむちゃくちゃ仕事が出来てしまう・・・というイメージ。

              さて、すごく楽しみにしていた
              イタリアのハロルド。

              この曲、実は CD で聴くと
              やっぱりどうしてもソロのビオラが沈んでしまうのだが
              あ〜、もう、何ですか、このタメスティのビオラの音の美しさは!!!

              ハープと絡む最初のソロの
              あまりに芳醇で美しい音色に、むちゃくちゃうっとり ♡

              オーケストラは大編成で
              ロトが、またこの大編成オーケストラを容赦なく鳴らせる。

              しっちゃかめっちゃかなベルリオーズの音楽って
              時々、ぶっ飛びすぎていて、実はすごく好き。
              (CDだとわからないが、途中で
               バイオリンとビオラが一斉にギターないしはウクレレと化す)

              多少バタバタしている感じは
              曲の構成やオーケストレーションから来ているのだが
              ウィーン交響楽団の音を、よく引っ張り出して
              迫力たっぷり。

              タメスティのビオラの音を潰さずに
              実に美しいビオラの音を堪能させながら
              オーケストラの推進力とエネルギーを
              最大限に発揮させる手腕。

              最終楽章で
              ビオラを無視しまくって
              オーケストラがバリバリ演奏するところ
              ものすごく好きなんだけど

              ここでビオラが退場し
              第一バイオリン、第二バイオリン、チェロから
              それぞれ1人づつが退場し

              最後のフレーズの前に
              この4人が、舞台の、たぶん端っこの方で四重奏。
              (舞台見えないので、どこでやったかは不明)
              この音がまた美しくて悶える。

              「マエストロのリクエストで」というアナウンスで
              アンコール1曲。
              いや、本当にビオラの音色って美しいわ。

              後半はベートーベンのエロイカ。
              オーケストラ編成が少し変わるが
              弦の数は変わらないモダン編成。

              ところが、出てくる音が
              ベルリオーズと全く違うのでビックリ。

              比較的、伝統的な演奏で(リピート全部あり)
              奇を衒ったところはないのだが

              各パートのクリアさが抜群。
              非常に分析的に
              モチーフの繋がりを、バッチリ聴かせてくれるのが面白い。

              スコア持っていくのを忘れたんだけど
              スコアなくても、まるでスコアが見えるような感じがする。

              オーケストラもこの曲は慣れているはず・・・だけど
              時々バタバタしたのは(以下省略)

              例のホルンのところ
              とても美しくアンサンブルが揃っていて
              首席がちょっとだけ(2箇所)ほんの少し音がズレたけれど
              あれはウインナー・ホルンだったら許容範囲だと思うのだが
              指揮者は終演後にホルンを立たせず無視したのが
              ちょっとかわいそう。
              (ホルン奏者、最後はやけっぱちで指揮者に拍手してた(笑))

              木管は素晴らしかった。
              ウィーン交響楽団って、管楽器には良いプレイヤーが多い。
              問題があるとすれば、バ(以下省略)
              (だって、この交響曲も四重奏があるじゃないですか。
               ○○○○○が他のプレイヤーの音を聴かずに
               先走っちゃったので、ちょっとあれはね・・・・)

              生まれ年33年の違いはあっても
              ベルリオーズはベートーベンが好きだったし
              ほとんど同時代の
              やんちゃ坊主2人の組み合わせのコンサートは
              はっちゃけていて、とても楽しかった。

              さて、来週から試験週間で(冷汗)
              まぁ、単位取れなければ取れなくても良いか
              ・・・と開き直りつつ
              1月末には少なくとも晴れやかな顔になりたい私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              たしか学部の要綱には
              同じ試験を3回までは受けて良いと
              書いてあった筈だ・・・

              ウィーン交響楽団 + アラン・ギルバート

              0
                Musikverein Großer Saal 2019年1月15日 19時30分〜21時30分

                Wiener Symphoniker
                指揮 Alan Gilbert
                チェロ Gautier Capuçon

                Antonín Dvořák (1841-1904)
                 Konzert für Violoncello und Orchester h-Moll, op. 104
                 Polednice (Die Mittagshexe) Symphonische Dichtung, op. 108
                Leoš Janáček (1854-1928)
                 Sinfonietta

                ウィーン交響楽団年明けのコンサート第一弾は
                アラン・ギルバートを迎えてドボルジャークとヤナーチェック。

                割に渋いプログラムのせいか
                楽友協会のチクルスなのに空席が目立つ。
                周辺の常連さんたちも
                空いているもっと高い席に堂々と移って行った。
                (そういうのは楽友協会はかなり緩い)

                ドボルジャークのチェロ協奏曲には
                モデルっぽいイケメンと言われている
                ゴーティエ・キャプソン登場。

                最近、ルノー・キャプソン(バイオリン)はお目にかかっていたが
                弟のゴーティエは、かなり長い間、ライブで聴くチャンスがなかった。

                モデルっぽいイケメンかどうかは不明。
                ・・・というのも
                本日の席は、また全然舞台が見えない席なので
                ソリストがどんなに痛々しい感情の篭った表情で演奏していようが
                どんなに身体を揺らそうが、何しようが
                本当に何にもわからない。

                よって、出てくる音色を聴くしかないワケで
                しかも、私、頑張ってますが(何を?)
                こと、音楽に関してはド・シロートで

                チェロって、こんなに金属っぽい音だったっけ???

                席が悪かったのかもしれないし
                どこかに共鳴したのかもしれないし
                いや、もともとチェロの音って、そういうものかもしれないし
                チェロを超絶技巧で演奏すると、そういう音が出るのかもしれないし
                私の耳がおかしかったのかもしれないから
                きっと、大名演だったんだと思うけど
                でも、なんだか硬い・・・

                激しい第一楽章のオーケストラの冒頭は
                まるで親の仇を取りに
                一大決心をして、一刀差しに長旅の草鞋を履いて
                故郷を後にする悲愴な決心をした
                若い男性の苦しい心のうちのような印象で
                あ〜、いかん、妄想爆発している。

                緩徐楽章の美しいメロディは
                あ〜、ほんと、ドボルジャークって
                垢抜けないイメージがあるのに(すみません)
                こういう美しいメロディを書かせると
                チャイコフスキー張りの美しさでうっとりする。

                楽章間の休みをほとんど取らずに
                アタッカではなく指揮棒を振り下ろしたら
                (しかも最初がピアニッシモのピチカート)
                聴衆がまだ咳を続けてしている事にイラッとしたらしく
                指揮しながら後ろ向いて
                聴衆を睨んだタケシ君は、ちょっと怖かった(笑)

                ウィーンの聴衆の90%は年配なので
                しかも半端じゃない年配も多いので
                みなさん、咳もするし、動作も多少緩慢になってるし
                ついでに耳も遠い人が多いので
                そんなピチカート演奏しても、聴こえていないと思うよ?(笑)

                しかしながら、この
                「後ろ振り向き聴衆睨みつけ」が
                かなり怖かったらしく
                後半のドボルジャークとヤナーチェックでは
                観客からの咳き込みが異様に少なかったのには驚いた。
                (というより、咳していた人、前半で帰ったのかも・・・)

                アンコールはオーケストラと一緒に
                あれはドボルジャークの小品だけど
                チェロがソロじゃなかったような気がするが
                有名な曲で誰でも知っているのに、曲名が出て来ない(ボケの始まり)

                後半のドボルジャークの曲は
                「昼の魔女」という交響詩で
                アメリカから戻ったドボルジャークが
                チェコの民話を主題にしたもの。

                いやこれ、ものすごく可愛い出だしで始まる曲。
                農村ののんびりした情景で
                ニワトリが鳴いたりとかしているのに
                お母さんが子供を叱って
                魔女が来るぞ、と脅かしたら
                本当に魔女が来てしまって
                子供が殺されて
                呆然として気を失っている母親と
                死んだ子供を
                帰宅した亭主が見つける、という

                可愛い出だしのおとぎ話風に始まったのに
                最後はえらく悲劇的じゃないの(怒)
                ドボルジャークの音楽の語り口がまた巧く
                ほとんどストーリーをばっちり追えそうなくらい。
                (それに、ドボルジャークって、本当に転調が巧みだわ。
                 もう、うっとりするわ。
                 うっとりしながら、授業を思い出して背筋が凍えるけど)

                最後はヤナーチェックのシンフォニエッタ。
                最初の金管のアンサンブルが

                おおおおおおお・・・ 見事!!!!!

                この曲、指揮者によっては
                金管奏者をオルガンのところに立たせたりするのだが
                今回はどういう魔法を使ったのだか
                (だから舞台は何にも見えないんです、悪しからず)
                金管のアンサンブルが作り出す音響空間の大きさが凄い。

                あそこまでオーケストラに近い席に座っていても
                金管アンサンブルの織りなす立体感が半端じゃなくて
                うわあああ、ワタシ、今どこ?ワタシは誰?という
                異空間に飲み込まれるような感覚。

                やっぱりウィーン交響楽団の管楽器って
                むちゃくちゃ巧いわ。
                弦は時々あれ?と思うけど(すみません)

                いやしかし楽しいコンサートだったなぁ。
                交響詩の悲劇的エンディングはともかくとして
                徹底的に聴衆を楽しませる音楽だった ♡

                タケシ君の指揮しながら客席振り返り睨み事件には
                ちょっとビックリしたけれど
                聴衆の反感を買った訳ではなさそうだったし
                (意外にそこらへん、ウィーンは寛容ではある)
                副産物で後半の咳き込みがものすごく少なかったし
                結果的にはとても楽しめるコンサートとなって
                満足至極の私に
                どうぞ本日も1クリックをお恵み下さい。



                先学期に受ける勇気がなかった試験を
                来週月曜日に受ける予定なので
                今、ノートルダムのレオニンとかペロティンとか
                アノニマス4番とかにハマっていて
                中世の修道士たちに思いを馳せるオタクな日々(笑)

                ウィーン交響楽団 + ラハフ・シャニ

                0
                  Wiener Konzerthaus Grosser Saal 2018年12月11日 19時30分〜21時20分

                  Wiener Symphoniker
                  指揮とピアノ Lahav Shani

                  Carl Maria von Weber (1786-1826)
                   Ouverture zu »Oberon« J 306 (1825-1826)
                  Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                   Konzert für Klavier und Orchester Nr. 4 G-Dur op. 58 (1805-1806)
                   Kadenzen von Ludwig van Beethoven
                  ***
                  Robert Schumann (1810-1856)
                   Symphonie Nr. 1 B-Dur op. 38 »Frühlingssymphonie« (1841)

                  外は強風で寒くて
                  ついでに雨まで降っていて(強風で傘は意味なし)
                  試験がクソ難しくて落ち込んでいたのだが
                  ウィーン交響楽団のコンサートは
                  第一客演指揮者のラハフ・シャニが自分でピアノを弾いて
                  ベートーベンのピアノ協奏曲4番に
                  何と後半は、私が大好きなシューマンの交響曲1番「春」ではないか \(^o^)/

                  カール・マリア・ウェーバーの「オベロン序曲」も景気の良い曲だが
                  最近、楽友協会が多くてコンツェルトハウスの音響に耳が慣れていないのか
                  何だか弦と管のバランスがあまり良くないような感じ。
                  何だかバラバラで音楽的まとまりがないような印象なのだが
                  これは、私の耳が悪い(断言)

                  ベートーベンのピアノ協奏曲4番。
                  みんなベートーベンを指揮者なしで演奏したがるなぁ。
                  (この場合はもともとのの指揮者がピアニスト兼任?だが)
                  バレンボイムでも聴いたし
                  ブッフビンダーは夏のグラーフェネックで
                  ウィーン・フィルと確か全曲を指揮者なしで演奏した筈。

                  まぁ、オーケストラが優秀で
                  コンサート・マスターが巧く引っ張っていけば
                  形にはなるし
                  こういうのって、さすがプロのオーケストラで
                  ウィーン交響楽団の「プロ意識」が結構見えて面白かった。

                  シャニのピアノは、もちろんすごく巧いし
                  (もともと、この人、ピアニストだわ・・・)
                  指は廻るし、すごく早いパッセージでも安定しているし
                  他の世界的ピアニストと比べても遜色はないんだけど

                  ついつい、ピアニストを雇うコストを削ったのか
                  それとも指揮者が指揮者+ピアニストのギャラを独占しているのか
                  あ〜、いかん、そんな下賤な事を考えて聴いては行けない。
                  (こういうところ、本当に自分の感受性の欠如が・・・・(汗))

                  いわゆるクラシックの伝統的枠組みからはみ出してもいないし
                  失礼な言い方をすれば、まぁ、中庸な無難な演奏・・・って感じか。

                  でも私のお目当ては後半のシューマンの「春」である!!
                  これ、なかなかナマで聴けないの(涙)
                  (最近、ラインは流行っぽいが)

                  おお、これは、なかなか元気な演奏(笑)
                  若い指揮者(1989年生まれの29歳)の期待に背かず
                  ちょっと尖がった感じの音で、鋭い印象を残す。

                  今日の弦のアンサンブル、見事だわ。
                  オベロンの時も思ったけれど
                  細かい音の速い動きの刻みがクリアに出ていて良い感じ。

                  いや、あまり内容のない覚書だけど
                  シューマンの「春」を聴くと、私は元気になる。

                  ただ、コンサート終わって外に出れば
                  まだまだ暗くて湿った強風のウィーン(涙)

                  でも大学は来週から冬休み。
                  先生が分析の例でシューベルトの「冬の旅」の一部を出したので
                  うわあああ、この季節に「冬の旅」は勘弁してくれ・・・と思いつつ
                  授業では、ワーグナーのトリスタンとイゾルデだったので
                  まぁ、良いか、という、ワケのわからん生活している私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  いや、実はその前にはペール・ギュントの千秋楽にも行っているんだけど
                  最近、怠け者になったので (^^ゞ
                  時々、自分用メモが欠けるのは、どうぞご勘弁下さい。


                  ウィーン交響楽団 + マンフレッド・ホーネック

                  0
                    Musikverein Großer Saal 2018年12月6日 19時30分〜21時40分

                    Wiener Symphoniker
                    指揮 Manfred Honeck
                    ピアノ Rudolf Buchbinder

                    Joseph Haydn (1732-1809)
                     Symphonie D-Dur, Hob. I:93
                    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
                     Konzert für Klavier und Orchester C-Dur, KV 467
                    Richard Strauss (1864-1949)
                     Suite aus „Elektra“ erstellt von Manfred Honeck und Tomáš Ille (EA)

                    ウィーン交響楽団とマンフレッド・ホーネック
                    ピアニストはルドルフ・ブッフビンダー。

                    クリスマス時期になって観光客もますます増えて
                    周囲は一部の常連除いて、ほとんど観光客。
                    (コンサート最中にガイドブックとか読んでいるのですぐわかる)

                    ウィーン=音楽の都
                    国立オペラ座と楽友協会は絶対に行くべき、とか
                    ガイドブックに書いてあるんだろうなぁ。
                    観光客さまさまである。
                    観光客がいなかったら、楽友協会もオペラ座もガラガラかもしれない(本気)

                    まぁ、演奏中にヒソヒソ声のお喋りをず〜っとしている人もいて
                    時々、うううううう、と思うけれど
                    ヒソヒソ声お喋りは、観光客に限らないので
                    そういう筋違いの事で怒るのは意味がない。

                    さて、ホーネック(マンフレッド)も、かなりのヘン◯イで
                    今回は何やるか、とワクワクしながら行った。

                    最初はハイドンの交響曲93番。
                    ロンドン・シンフォニーの最初の曲で大成功を収めたもの。

                    オーケストラそのものの響きは違うけれど
                    ありゃ、こういう解釈って、この間も聴いたような・・・
                    パーヴォ・ジェルヴィとドイツ・カンマーが演奏したハイドンの
                    強弱のつけ方、アクセントのつけ方に、すごく似た印象。

                    ウィーン交響楽団はモダン・オーケストラなので
                    ブレーメンに比べると、音の厚みが増して
                    豪華版に聴こえてくるので、多少、透明度は落ちるけれど
                    急激な強弱のつけ方や
                    いたずら満載の箇所の強調が効いている。

                    ・・・というより、何なんだよ、このハイドン(爆笑)
                    ロンドン行くのに大張り切りで
                    持てるだけの(音楽的)ジョークを爆発させていて
                    60歳近くになったハイドンの
                    このお茶目ぶり、はっちゃけ爆発振りがたまらない ♡
                    (いや、今の60歳と比べてはいけない。当時の平均寿命は非常に短かった。
                     ハイドンからずっと後の1870〜80年の男性の平均寿命は36歳である!
                     もっとも新生児及び乳児死亡率が高かったというのはあるけれど)

                    いやしかし、みなさん、この曲、聴いた事あります?
                    おとなしい上品な皮を被っているのに
                    途中のおふざけ振りが、現代の耳で聴いてもむちゃくちゃで(爆笑)
                    深層の令嬢が、ワインなどを嗜んでいるうちに
                    突然脱ぎだしたり踊りだしたりオ◯ラしちゃったり
                    ・・・あ、すみません妄想爆発で。
                    (でもオ◯ラは途中にあるんです、ファゴットで・・・)

                    古楽の専門のお偉い学者さんたちが
                    真面目にハイドンを追求して
                    しかつめらしく謹厳にオーセンティックに演奏するのも良いけれど
                    パーヴォ・ヤルヴィやマンフレッド・ホーネックみたいに
                    エンターテイメント性を押し出して
                    はちゃめちゃ的に徹底的におちゃらけ振りを出すのが
                    むちゃくちゃ楽しい。

                    いや、そりゃ、ロンドンの聴衆だって
                    お上品な貴族の方々というよりは
                    産業革命でのし上がってきた成金(失礼!)が中心だっただろうから
                    貴族の上品さを纏いながらも
                    いわゆる即製音楽ファンにも楽しめるような作品を書くって
                    ・・・ ハイドンってどこまで天才(驚愕)
                    というよりは、オーダー主の意向をくみ取って
                    職人芸で完璧に顧客の要望に応えるという訓練が
                    徹底的に身体に染み付いているんだろうなぁ。

                    モーツァルトのピアノ協奏曲は非常に有名な21番。
                    ブッフビンダーのピアノの音の立ち方、透明感が素晴らしい。
                    第一楽章と第三楽章のカデンツァは
                    ブッフビンダー作曲という事だが
                    非常に伝統的、古典的で違和感がない。
                    (他のピアニストならカデンツァに現代音楽作っちゃったりするかもしれないが
                     ブッフビンダーはコンサバだから、そこらへんの抑え具合が巧い)

                    さて、後半のプログラムが
                    エレクトラ組曲、オーストリア初演???

                    マンフレッド・ホーネックがウィーン・フィルでビオラを弾いていた時に
                    オペラ座の「エレクトラ」をえらく気に入って
                    サロメ組曲とか、バラの騎士があるんだから
                    エレクトラ組曲もあって良いんじゃないか、と
                    チェコの作曲家と共同で組曲を作って、今回がオーストリア初演。

                    ・・・(沈黙)

                    いや、サロメとかはオーケストラ曲としてのダンスがあるし
                    バラの騎士は古典的で退廃的な美しい後期ロマン派のメロディてんこ盛りだが

                    エレクトラって、ヒステリーのソプラノが
                    最初から最後まで舞台で、母親を恨んで喚いているだけのオペラで
                    (非常に激しい誤解があるが、反対意見は却下する)
                    アガメムノンのテーマはあるけれど
                    あれだってメロディとは言わんだろ、ツァラの最初のところみたいなもので。

                    どうやったら組曲なんて出来るんだろう・・・
                    と思っていたが
                    え〜、これ、個人的な印象を勝手に自分でメモしているだけなので
                    色々と読者から反対意見はあるだろうが

                    オペラになっていないエレクトラって・・・間抜け。
                    最初から最後まで
                    目一杯フォルテで、ガンガン続く。
                    ホーネックの指揮振りも
                    ず〜っと激しく手足(いや、手だけか)を振り回して
                    オーケストラも、それに応えて力一杯で
                    ほとんどヤケクソ気味(妄想)で演奏している。
                    何だかもう、聴いているこちらも
                    全身に力が入って、どっと疲れる。
                    (息を抜く場面があまりないのである)

                    エレクトラって、オペラとしては何故か何回か観ているんだけど
                    (たいてい、舞台は血の海だったりする)
                    ヒステリックなエレクトラを諌める妹とか
                    猛女のお母さんのモノローグとか
                    オレストとの行き違いとか
                    割にストーリーがしっかりしているオペラだから
                    音楽はむちゃ先鋭的でモダンだけど
                    お話と溶け込んでいて
                    ある意味、非常にドラマチックな劇伴という印象でしかなかったので
                    ストーリーなしにインストルメンタルだけで聴くと
                    焦点が合わないような感じになってしまう。

                    まぁ、ホーネックが作曲料のモトを取るために
                    自分の手持ちのオーケストラで、何回も演奏させたら
                    (で、ついでに録音までしたら)
                    有名な「組曲」となる可能性はゼロではないけれど
                    エレクトラって、全部で約2時間ほどなので
                    30分の組曲を聴くよりは、オペラの方が良いなぁ。
                    もっともエレクトラの2時間って、私は聴いた後に
                    マジにグッタリする。
                    ものすごい陰惨な話だしヒステリックだし。
                    それに今調べたら、エレクトラのオーケストラ編成って116人って
                    わはは、確かに大音響のヒステリックな作品になるわけだわ(笑)

                    エレクトラはスタンダード・レパートリーになっているから
                    今シーズンはもう上演されないけれど
                    また来年、行っても良いかなぁ、と思いつつ
                    今のオペラ座のエレベータ演出、好きじゃないの(涙)
                    以前のお月さまバージョンの方がずっと良かったのに・・・

                    歳とると、文句が多くていかん!!!という自覚は持ってるので
                    反省しつつも
                    なかなか治らない私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                    ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン

                    0
                      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年11月24日

                      Wiener Symphoniker
                      バイオリン Nikolaj Szeps-Znaider
                      指揮 Philippe Jordan

                      Kurt Schwerstik (*1953)
                       Here & Now (2017)
                      Johannes Brahms (1833-1897)
                       Konzert für Violine und Orchester D-Dur op. 77 (1877-1878)
                      Antonín Dvořák (1841-1904)
                       Symphonie Nr. 9 e-moll op. 95 „Aus der Neuen Welt“ (1894)

                      このコンサート、チクルスで持っていたので
                      何の疑問もないまま行ってしまったのだが

                      同じ時間に隣のモーツァルト・ホールでは
                      カメラータ・ザルツブルクが
                      ペーター・ルジツカとシュトックハウゼンを演奏していて

                      国立オペラ座では清香ちゃんと木本クンのシルヴィア

                      更にはサンクト・ペルテン祝祭劇場で
                      プレルジョカージュのロメオとジュリエットという

                      とんでもない日だった。
                      (オペラ座の方はチケットを買ったつもりだったら
                       違う日付のチケットを買っていた、という冗談でない悲しい話・・・)

                      ああああ、もともとチケット持ってたとは言え
                      何故、ウィーン交響楽団の名曲アワーに来ちゃったんだろう。
                      と、まずは非常に失礼な事を考えていた位である。
                      ウィーン交響楽団の皆さま、ジョルダンさま、ごめんなさい。

                      シュヴェルツィックは、もともとホルン奏者として
                      トーンキュンストラーとウィーン交響楽団で活躍していた。
                      (知らなかった(恥))
                      例年ヘルデン・プラッツで行われる
                      終戦記念コンサートの序曲としてウィーン交響楽団のために作曲された曲。
                      シュヴェルツィックの音楽はクラシックに戻ろう的な流派なので
                      かなり聴きやすいし
                      序曲3分なので短い。

                      ファンファーレ的な要素ももちろんあるけれど
                      終戦記念=マウトハウゼン強制収容所解放という要素もあるので
                      パッパラパーの華やかさはなく、思索的な静けさが入る。

                      さて、またツナイダーか、とか思ってはいけない(笑)
                      しかしこのバイオリニスト
                      今年の楽友協会会員のプレゼントの CD もツナイダーだったし
                      今、絶賛発売プロモーション真っ最中なのかしら。

                      ブラームスのバイオリン協奏曲と言ったら名曲中の名曲で
                      こちらも、もう、様々なバイオリニストで何回聴いたかわからん。
                      それに私、バイオリンの良し悪しはよくわからん。

                      ツナイダー、巧いし、ダイナミックだし
                      マッチョかと思うと優しくなるし
                      でっかいお兄ちゃんが(体格は良いし背が高い)
                      小さなバイオリン(ツナイダーだと小さく見える)を
                      肩にちょこんと置いて
                      えも言われぬ美音を出しているのを見るのも楽しい。

                      アンコールにオーケストラとバッハのカンタータ(編曲版)を弾いたが
                      聴衆にドイツ語で挨拶したり
                      カーテン・コールに何回も呼び出された時には
                      「お腹すいた・・・食事したい」みたいな物まねまでして
                      もしかしたら、愛されキャラを目指しているってところかも。

                      ただ、ブラームスのバイオリン協奏曲は
                      演奏している方も(失礼な言い方だが)ルーチン・ワーク
                      聴いてる方もルーチン・ワーク的なものがあって

                      あああ、これなら隣のホールで
                      カメラータがルーチンではあり得ないルジツカとかと
                      格闘している方に行けば良かったかも
                      ・・・と、とんでもなく失礼な事を考えていたのである。

                      幕間に移動しちゃおうか、と思ったが
                      幸か不幸か、幕間の時間が被さっていなくて
                      隣の小ホールの方は既に後半が始まっていた・・・ちっ・・・

                      仕方なく(失礼である事は承知です)大ホールに戻って
                      後半はドボルジャークの「新世界より」って
                      これも名曲中の名曲(げっそり)

                      ただ、これが意外と良くて、ビックリした。
                      確かにオーケストラにとっても指揮者にとっても
                      ルーチン・ワークなのかもしれないが
                      俺たちゃプロだぜ、こういう名曲、バッチリ演奏してやる
                      みたいな(妄想)プロフェッショナルの矜持と気概が
                      割にストレートに伝わって来た。

                      今回はジョルダンの指揮もあっさり系で
                      熱くなる事なく、オーケストラのバランスも良く
                      一歩間違えると土臭くなるドヴォルジャークを
                      かなり都会的な洗練を持って演奏していて

                      そうなると、大ホールのデッドな音響が意外に良い意味で活きて来る。
                      多少音量が大きくなっても全然平気だし
                      プロの気概で演奏されているので
                      アンサンブルぴったり揃って、粗さがなくて
                      洗練された美しい音色のドボルジャークだった。

                      21時30分から、小ホールでは
                      Late Night というタイトルで、本コンサートの後に
                      もう1つ、現代音楽のコンサートを開催しているので
                      何とか潜り込もうと思ったのだが

                      ドボルジャーク終わったのが21時40分・・・
                      小ホールを覗いてみたが
                      やっぱり Late Night は既に始まっていて入場できず。
                      (雑音っぽい現代音楽は、途中入場、厳しく禁止である。
                       私だって絶対にやだ)

                      まぁ、身体が4つあるならともかく
                      人生って、選択すれば何かを放棄しなければならない
                      ・・・という事実もあるし
                      ウィーン交響楽団のプロの矜持をばっちり聴かせてもらったし
                      チケットも無駄にならなかったし(笑)
                      比較的早く帰宅できたし
                      (この間は Late Night の後、地下鉄トラブルで帰宅にえらく時間がかかった)
                      その意味では良かったわ、と
                      あくまでもポジティブに考える私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。




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