ウィーン交響楽団 + カリディス 2回目

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年12月15日 11時〜13時15分

    Wiener Symphoniker
    指揮 Constantinos Carydis
    ソプラノ Regula Mühemann

    Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
     Kassation Nr. 1 G-Dur K 63 „Finalmusik“ (Andante) (1769)
     Ruhe sanft, mein holdes Leben
       (Arie der Zaïde aus „Zaïde“ K 336b) (1779-80)
     Ouvertura zu „La Betulia liberata“. Arizione sacra in due parti K 74c (1771)
     Exsultate, jubilate. Motette für Sopran F-Dur K 158a (1773)

    Ottorino Respighi (1879-1936)
     Fontana di Foma (1916)
     Pini di Roma (1924)

    しつこいワタシは
    同じプログラムのコンサートに通うのが好きなのだが
    だいたい、同じ演奏というのは2度とないし
    何回か聴いてみると
    演奏そのものの変化もわかって面白い。

    日曜日のコンサート・シリーズは
    有名な司会者がコンサート前に出て来て
    あまり役にたたない話をするのだが
    (すみません)
    モーツァルトがイタリアに行った時の手紙を
    ウィーン交響楽団のメンバーに読ませるとか
    後半のレスピーギにかこつけたドラマツルギーだろうが
    モーツァルトの内容的には
    前半とは全く関係がない(笑)

    貧民席も比較的空いていて
    隣のおばちゃまが
    「何故、こんなに空席があるの?
     みんな、風邪引いてるのか
     買い物でも行ってるのかしら?」
    ・・・まぁ、日曜日なので買い物はできませんが。
    (例外 クリスマス・マーケット)

    前半のモーツァルトは昨日と同じ印象。

    ところが後半のローマの泉と松が・・・

    うわあああ
    これ、昨日と同じオーケストラか?!(すみません)

    木管のソロがむちゃくちゃ巧い。
    クラリネットの首席が大活躍だが
    これが、もう、むちゃくちゃ巧い。

    オーボエのソロも哀愁に満ちて
    澄んだ音で美しく
    コールアングレのソロには涙が出そうになった。

    それに、バンダだとばかり思っていたホルン。
    バンダじゃないじゃん!!!(驚愕)

    どうやったら、あんな、遥か彼方から響いてくるような
    ピアニッシモを4人揃って出せるんだろう???

    昨日気になったところが、すべて見事に解決されて
    (何だったんだ昨日は。ゲネプロか?)
    技術的水準が上がると

    ホールに飛び散る色彩感が凄い。

    最初の司会のお姉さまが
    レスピーギのオーケストレーションは凄い、という話をしていて
    確かに、レスピーギのオーケストラの扱い方の巧みさに唸る。

    それをまた、最上のバランスで響かせた指揮者も
    ある意味すごい。
    この人、もともとオペラ畑の人なんだけど
    本当にバランス感覚に優れた指揮者だわ。

    オーケストラ・メンバーはかなりの人が耳栓をしていて
    (そりゃそうだろう、あれを耳栓なしで演奏するなんて
     正気の沙汰じゃない)
    という事はオーケストラ・バランスの調整は
    ひとえに指揮者の責任になってくるわけで
    (まさか指揮者が耳栓するワケにいかんもんなぁ。
     大変な職業ではある)
    それを考えると
    今日の演奏は、ものすごい名演だったと思う。

    最後のアッピア街道も
    昨日と同じくオーケストラを目一杯に鳴らせて
    ホルン4本ともベルアップさせていたけれど
    見事な立体感で
    観客席で悶えてしまう。

    ウィーン交響楽団って
    1回目と2回目の演奏水準に差が(以下省略)

    プロの矜恃というか
    ・・・いや、だったら最初から、この演奏しろよ、と
    突っ込みたい時もあるんだけど(笑)
    このオーケストラを聴くなら
    2回目が狙い目だな。
    まぁ、ほとんどのオーケストラがそうだけど。
    (可哀想なのはウィーン放送交響楽団で
     1回しかコンサートない上に
     放送交響楽団だから、必ず録音があって
     そこでミスしようものなら
     末代まで笑われるだろうという・・・・)

    あ〜、朝から良いものを聴いてしまったわ ♡

    こういうのがあるから
    同じプログラムのコンサートに足を運ぶのが
    止められないのだ。
    自分ながらアホだが。

    あと2日で冬休み!!!
    仕事している訳ではないのに
    今学期、10月から、ずっと走り続けていた感じがあって
    (いや、ホント、自分でも今学期はよく勉強してると思う。
     研究所図書館のスタッフが「毎日だわね」と微笑んでいた)
    ちょっと休憩できるか、と思うだけで
    嬉しい私に
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    しかし、ピアニッシモの、この上なく美しいソロのところで
    絶対に大声の咳が入るというのは
    ウィーンあるあるなんだろうか?
    咳している本人は何も考えてはいないのだろうが・・・

    明日はマーラーの交響曲9番だけど
    最後の5分で、また、ああいう、すごい咳が入ると
    ものすご〜くイヤかもしれない・・・

    ウィーン交響楽団 + カリディス

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      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年12月14日 19時30分〜21時15分

      Wiener Symphoniker
      指揮 Constantinos Carydis
      ソプラノ Regula Mühemann

      Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
       Kassation Nr. 1 G-Dur K 63 „Finalmusik“ (Andante) (1769)
       Ruhe sanft, mein holdes Leben
        (Arie der Zaïde aus „Zaïde“ K 336b) (1779-80)
       Ouvertura zu „La Betulia liberata“. Arizione sacra in due parti K 74c (1771)
       Exsultate, jubilate. Motette für Sopran F-Dur K 158a (1773)

      Ottorino Respighi (1879-1936)
       Fontana di Foma (1916)
       Pini di Roma (1924)

      だから何故に同じ曲が重なるのか
      偶然なのか、マーフィーの法則か
      わざとである訳がないので不思議な現象だが

      またもやレスピーギのローマの松が・・・(笑)

      ウィーン交響楽団の「祝祭チクルス」
      言ってみれば、クリスマス・コンサートである。
      指揮者はコンスタンティノス・カリディス。
      2008年10月にウィーン放送交響楽団のコンサートで
      お目(お耳?)にかかっているが、10年以上のご無沙汰。
      ウィーン国立オペラ座でも、2010年まで活躍していたが
      その後は国際的な活躍が目立っているようだ。

      さて、前半はモーツァルトである。
      きっとゆっくり眠れるだろうな、とか思っていたのだが
      ・・・眠れませんでした。

      ピッチが低めに調整されて
      真ん中にチェンバロが鎮座しているし
      上のオルガンのコンソールの前にはオルガニストが居る。

      最初の弦だけのアンサンブルの曲で
      ノン・ビブラート奏法の、温かみのある
      とても親密な感じの演奏に驚いた。

      真っ赤なドレスで登場したソプラノ歌手が
      また優秀で
      澄んだ高い声で
      無理のない発声で
      しかも、まぁ、すごいアジリタ。
      あそこまで声が転がると楽しいだろうなぁ・・・

      華やかでありながら、わざとらしくなくて
      音楽の美しさの上澄みだけを
      注意深く抽出して
      この上ない親密さと温かさを持って
      聴衆にプレゼントしているような感じ。

      モーツァルト苦手なんだけど
      こうやって聴いてみると
      やっぱり天国の音楽というのはよくわかる。

      前半で眠れなかったので
      後半で寝るか、と思ったら(こらこらこら!)
      これも、色々な意味で寝落ち不可の演奏となった。

      ローマ3部作は、泉と松はよく演奏されるのだが
      祭りが演奏されないのは、何か特別な理由があるんだろうか。

      一部、アンサンブルに乱れがあって
      位置的に離れた楽器が同じメロディを奏でる部分で
      微妙なズレがあったのは
      あれは、楽譜にそう書いてあるのか
      指揮者のキューが悪いのか
      オーケストラのメンバーが他の楽器の音を聴いていなかったのか
      ・・・まぁ、明日、もう一度同じプログラムを聴く予定なので
      その時にズレが直っている可能性もあるし
      直っていなかったら、私の耳がおかしいという事で(笑)

      松でも、木管のアンサンブルで
      これは、私のようなド・シロートでもわかる演奏ミスがあったが
      (だって、あの不協和音はレスピーギで有り得ないです。
       ポリトナリティのストラヴィンスキーじゃあるまいし)
      これも、たぶん、明日のコンサートでは
      ばっちり修正して来るんだろうなぁ。

      ローマの松は面白かった(この間のムーティとの比較からも)
      ボルゲーゼの最後のところの
      ものすごいテンポアップが、ちょっと笑えた。
      そんなに早く帰りたいですか?(違)

      いや、あの急速なテンポに
      オーケストラの金管・木管が余裕で付いていったのには驚いた。

      大編成オーケストラなのだが
      会場がコンツェルトハウスという事もあって
      全体的なバランスが見事に取れている。

      ここ最近、楽友協会で、ティンパニばかり聴こえて来たりして
      ちょっとパーカッションが苦手になっていたのだが
      今日のティンパニは、ちゃんと鳴らしているのに
      オーケストラの音と溶け合って
      バランス最高で、神経に触らず
      しかもオーケストラの音楽にメリハリが出て、素晴らしい。

      バンダのバランスも、非常に良かったし
      アッピアの最後の金管は
      オルガンの横から演奏させたのだが

      舞台の同じ方向からだし
      別にオルガンの横に立たせなくても良いんじゃないの
      とか思っていたけれど

      実際に上から演奏されると
      ちょっとした位置の移動だけなのに
      音楽そのものが非常に立体的になって驚いた。

      季節柄、咳き込みが結構あって
      しかも、数人が静かなソロのところで
      大声付きの咳をするので参ったが
      それ以外は、拍手のフライングもなく
      マナーはそこそこのコンサートだったと思う。

      まぁ、あれですね
      ジャニコロの最後のシーンで
      なにこれ、とか、小声のお喋りがあるのは
      許容範囲でしょう、うん。

      アッピア街道は
      オーケストラを目一杯鳴らしたけれど
      さすがコンツェルトハウスなので
      大音響にビクともせず

      しかも、オルガン・バルコンの金管の立体感が加わって
      うるさい程の大音響とは言え
      オーケストラのバランスとしては
      ほとんど理想的。

      演奏水準という意味から言えば
      もう一つのオーケストラの方が
      むちゃくちゃ美しかったが

      全体のニュアンスという意味から言うと
      今日の演奏の方が面白かった(ような気がする、所詮シロウトですが)

      来週の水曜日から
      大学はクリスマス休み。
      やらねばならない事は山積みなのだが
      あまり張り切ると
      結局、2週間、何もやりませんでした
      という事になるのは
      自分の性格上、目に見えているので
      まぁ、適当に過ごそう(それで良いのか(良くない))

      頑張っているようでいて
      (しかも、頑張ってるアピールも欠かさず)
      実は怠け者だったりする私に
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      何だかクリスマスとか言う気分では全然ないのだが
      それは、きっと、まだ大学が休みになっていないからで
      まぁ、休みになっても
      年末・年始の仕事とか色々あるから(以下省略)

      ・・・ワタシ、クリスチャンじゃないし(言い訳)

      ウィーン交響楽団 + サントゥ=マティアス・ロウヴァリ

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        Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年12月4日 19時30分〜21時35分

        Wiener Symphoniker
        指揮 Santtu-Matias Rouvali
        バイオリン Nicola Benedetti

        Jean Sibelius (1865-1957)
         Finlandia op. 26 (1900)
        Max Bruch (1838-1920)
         Konzert für Violine und Orchester g-moll op. 26 (1866)
        Jean Sibelius (1865-1957)
         Symphonie Nr. 1 e-moll, op. 39

        忙しい・・・って言ったって
        仕事しているワケではないので
        イヤだったら止めれば良いだけの話なのだが
        (永遠の学生を目指す予定だった)

        2年4学期、大学に通ってみて
        周囲に学位を取る同僚が
        ポツポツ出てきて

        それが、もともとバチュラー、マスター、ドクターを
        いくつか持っている、お達者倶楽部の
        学位コレクターだったりするので
        (引退してから大学に入る人は、たいてい学位持ちである)

        まだ負けず嫌いのプライドがむくむくと湧き上がってくるし
        第一、ここでやらねば
        あと数年で身体が動かなくなる可能性があるし
        それよりも、いつボケるかわからないし

        還暦過ぎてみると
        鬼籍に入った友人もいるので
        私だって、いつまで生きられるか

        ・・・とか思っている奴に限って
        平気で100歳以上長生きして周囲に迷惑かけまくりそうだが。

        ともかく「いつか、そのうち、やる」という選択肢はないので
        ここで頑張らなくてどうする・・・と
        悲壮な気持ちで決心して

        毎日ウキウキと楽しくて仕方がないのは
        悲壮と全く相容れないような気がするんだけど
        何故なんだ???

        いやだから、何が言いたかったかと言うと
        もともと夜型のワタシが
        毎日朝6時半に起きて、8時からの授業に
        ウキウキと通っているというのが2ヶ月以上続いていて
        夜はコンサートその他で
        その後、ブログとか書いたりしていると
        寝るのが2時過ぎになる、という日が続いていて

        その分の睡眠を何処で取り戻すか・・・

        すみません・・・

        あ、でも、ちゃんと
        どこかの政治家とは違って
        記憶にはあるんですよ。
        一応、聴いている、という意識はあるのだが

        その記憶が、実際とはかなり違う可能性が大きいだけで。
        (だめじゃん!!!)

        若手指揮者の一人、サントゥ=マティアス・ロウヴァリは
        髪の毛ふわふわのお坊ちゃん風の34歳(もっと若く見える)

        フィンランディアの指揮から
        何だかこの指揮者
        指揮を振る手の位置が異様に高い。

        だから何?と聞かれると困るんだけど
        フォルテになるたびに
        両手上げて、バンザイ状態になるのは
        後ろから見ていると
        ちょっとギョッとする。

        しかも指揮棒を振る時に
        手首を動かすので
        指揮棒がまっすぐじゃなくて
        クネクネと畝るのは
        あれは、オーケストラのメンバーには
        見えにくいというより
        目が回るのではないだろうか(だから余計なお世話)

        滅多に演奏されないフィンランディアだが
        (だいたいシベリウスの演奏回数も少ない)
        こういうのは、ウィーン交響楽団の金管が張り切る。

        マックス・ブルッフのバイオリン協奏曲。
        バイオリン苦手で・・・(すみません)

        ただ、この若いスコットランド人のバイオリニスト
        スタイル良くて恵まれた容姿で
        (現代はいくら楽器が巧くても見た目が良くないと
         なかなか檜舞台には上がって来られない)
        見ている分には美しいんだけど
        ・・・あんまりこのバイオリン、私の好みじゃないかも。
        一部、あれ?弦が緩んだ?みたいなところもあって
        ちょっと驚いて目が醒めただけど
        もしかしたら、それは夢だったかもしれないのでごめんなさい。

        アンコールで、オーケストラ・メンバーの一人と
        一緒に演奏したスコットランドの民謡は素晴らしかった。

        幕間の後のシベリウスの交響曲1番。

        うううううううううん・・・
        微妙・・・・・・・

        ロウヴァリの音楽作りは、かなり尖っていて
        アクセントが非常に強い。
        その分、鮮烈な色を帯びた音楽になるのだが
        オーケストラに巧く主旨が伝わっていない感じがする。

        だいたいオーケストラのメンバーが
        なんだかイヤイヤ演奏しているような印象で
        鮮烈な輪郭線はあるのだけれど
        時々、へ?という演奏事故が
        ・・・あ、でも、これ、夢の中だったかもしれないので
        違っていたらごめんなさい。

        オーケストラと指揮者のウマが合うかどうかもあるので
        一概には言えないけれど
        その意味では、CDとかで聴くのと
        全く違ったトゲトゲのシベリウスではあった。

        もっとも、もしかしたら
        すべてが私の白昼夢の妄想かもしれないが

        次の日に授業で会った同僚が
        やっぱり「何あれ」と言っていたので
        まぁ、そう言う事で・・・f^_^;

        アップが遅れた上に
        こんな恥さらしの記事だけど
        個人メモだから良いんですっ!と
        開き直る私に
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        ウィーン交響楽団 + ロベルト・トレヴィーノ

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          Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年11月22日 19時30分〜21時45分

          Wiener Symphoniker
          ピアノ Denis Kozhukhin
          指揮 Robert Trevino

          Franz Liszt (1811-1886)
           Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1 Es-Dur S 124 (1832-35/39/49/53/56)
          Gustav Mahler (1860-1911)
           Symphonie Nr. 5 (1901-02)

          バレエ・ファンとしては
          デニスの踊るペール・ギュント(ライブあり)に行くべきだったのだろうが
          ウィーン交響楽団のチクルスを持っていたし
          リストのピアノ協奏曲1番にマーラーの5番という
          名曲アワーだったので、こちらに行く事にした。

          自業自得はよくわかっているけれど
          月〜木曜日の夜の睡眠時間が短すぎる上に
          夜中に足が攣って、悲しいながら、熟睡出来ない状態で
          それでも毎朝6時半に起きなければならず(8時から授業がある)

          金曜日(授業は15時からの1コマだけ)の朝・・・というより
          目覚ましをかけなかったら、ハッと気がついたら、昼の12時。
          ヤバイ、というよりは、やっと寝られた、という安心感。
          急いで予習して、15時の授業に出て
          その後、大学図書館で2時間、ヘッドフォンで音楽聴きつつ
          マジに本気で集中してから向かうコンツェルトハウス。

          リストのピアノ協奏曲1番のピアニストは
          デニス・コジュヒンなのだが
          この人の名前をググると
          何故かパーヴォ・ヤルヴィの写真が一緒に出てくるので
          ちょっとひっくり返りそうになった。
          私のPCの調整が悪いのか???

          何だか無愛想な表情で
          金髪のロングヘアを、後ろで無造作に括っていて
          しかも無精髭?の顔で、二コッともせずにピアノ・チェアへ。

          ご本人のサイトは ここ だが
          ここに出てくる写真には、髭がない!!!!

          なんなんだ
          最近のピアニストは(指揮者も)髭を生やすのが流行なのか???

          髭がない方がキュートじゃないか。
          無造作に縛ったロング・ヘアに無精髭だと
          我々はピアニストだと知っているから良いけれど
          普通に街で見かけたら
          多少ぐれかけた不良中年か
          売れないアーティストにしか見えない。
          (アーティストの皆さま、ごめんなさい、言葉のあやです)

          ・・・ええ、人の見た目に何だかんだ言っちゃいけない事はわかってますが
          それにしたって、若くて可愛い(はずの)ピアニストが
          こぞって髭を生やす現象に
          おばさんは耐えられません(涙)

          リストのピアノ協奏曲は、ご機嫌でアガる、ド派手な曲で
          コジュヒンの巨大な手の長い指が、実によく踊る。
          ピアノの音はとても強くて
          オーケストラから完璧に浮き上がってビンビンに響いてくるし
          テクニック抜群で
          手の動きを遠くからオペラ・グラスで見るだけで
          サーカス見てるみたいで面白い。

          リストのピアノ協奏曲1番あたりは
          小難しい事を考えたり
          音楽分析云々をそれこそ全く意識しなくても

          スーパースターのリストが
          自分のテクニックで、御婦人たちを
          きゃ〜〜〜っ、と興奮させて失神させようという
          非常に現実的な欲望のため(だけじゃないだろうが)に作曲したもので

          トライアングルの使用が当時はスキャンダルだったとか
          アタッカだけど2部に分かれているとか
          もう、そんな事、どうでも良いの。

          音楽分析演習は、今学期は20世期音楽なので
          トニカだのドミナントだのには別れを告げて
          バルトークやドビュッシー、メシアンが対象なので
          それに関係のないロマン派の曲は、とても楽しく聴けちゃう。

          派手派手派手〜にガンガン弾きまくって
          演奏が終わったら、ちょっと、はにかんだような微笑。

          おっ、髭がなかったら、ちょっとこのピアニスト、可愛いじゃないの。
          もしかしたら、演奏前は緊張していたのかしら。

          アンコール、最初の曲は
          グリーグの抒情小曲集第3集の6番「春に寄す」

          うわ〜、派手派手にガンガン弾くタイプかと思っていたら
          こんな繊細で、しかも和音の中のメロディの浮かび上がらせ方が巧い。

          もしかしたら、この人、
          リストのド派手イメージが売り物ではないのかも・・・

          実はロマンティックで、少し恥ずかしがり屋(よって演奏前は緊張する)で
          むちゃくちゃピアノが好きで
          ちょっと煽てられたら、次から次へとピアノ弾いちゃうタイプ???

          普通はアンコールなんか1曲演奏すれば充分なんだけど
          ピアニストの雰囲気が
          あ、喜んで聴いてくれてる、嬉しいなぁ、というオーラを
          巻き散らかしていて(リストの前と、えらくオーラが違う)
          これは、もしかしたら、もう1曲弾くかも・・・と
          しつこくホール内にいたら、大当たりだった。

          メンデルスゾーンの無言歌曲集から、ベネチアのゴンドラの歌。
          短調の、とても抒情的な曲。

          アンコール2曲ともに
          テクニックを誇示するようなものではなく
          しかも、あまり盛り上がりもしない曲(笑)だったのは面白い。

          マネージメント・オフィスから
          ギャップ萌えで売ろう、と言われているわけではないだろうが。

          さて、後半はマーラーの交響曲5番。
          これは、リストのピアノ協奏曲のように
          何も考えず、楽しいわ〜、で聴いてしまってはいけない曲

          ・・・なのだろう、とは思うんだけど

          何だか最初から、あまり悲壮感がなくて
          ウィーン交響楽団は、この曲は何回も演奏しているだろうが
          それ、ルーチン・ワークですか。
          (いえ、非難でも文句でもございません)

          ちょっとアクの強い、感情ダダ漏れのチェコ・フィルを
          しかも残響たっぷりの楽友協会で聴いてしまっていたせいか
          弦のアンサンブルが平坦でニュアンスないし
          管楽器は巧いんだけど
          第1楽章の最後のトランペットの音外しとか

          ついでに、最終楽章の最初の木管のアンサンブルで
          1つずれたプレイヤーは誰だったんだ?
          うまく誤魔化したが、こちらはちょっと冷汗が出た。
          (あそこで誤魔化せなかったらプロじゃない)

          まぁ、演奏事故とかはあり得るから
          別に何とも思わないが。
          しかし、マーラーの交響曲5番って
          こんなに元気で行進曲的な曲だったっけ?
          例のアダージェットだって、あまり表情がなくて
          あ〜、テンポが遅めだったからかなぁ。

          まぁ、曲が曲だから・・・(イミフ)

          何だかリストより派手にアピールしようとしてる?
          なのに、力が入るところが空回りしている感じで
          オーケストラ曲としては
          編成は大きいし、金管大活躍だし
          木管も大活躍だし(ベルアップもやってたし)
          ちょっとお疲れかもしれないけれど
          頑張って演奏していたのはわかる。

          こういう名曲は
          ナマでも、とんでもない名演を聴いていたりして
          それがまた、心の中で、その印象が増幅されて
          思い出に残っていたりするので
          エンターテインメントとして聴ける曲であればともかく
          マーラーはねぇ・・・(以下省略)

          まぁ、なかなか香ばしいマーラーだったという事で
          納得しておこう。
          同じプログラムの2回目が
          日曜日の午前11時にあるので
          細かいミスなどは、その時には完璧に訂正されているだろう。

          ただ、日曜日は他の公演と重なるので
          行けないのが、ちょっと残念な私に
          (だって、こういう時って、必ず2回目の方がずっと良いはず)
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          あと1ヶ月弱でクリスマス休みなのだが
          ここ2ヶ月近く、振り回されて振り回されて
          手綱を掴む手の力もないのに
          ちょっと気を緩めると、荒馬の背から振り落とされそうな感じ。
          落ちないように、必死に手綱を握ってはいるけれど・・・

          なお、10月の最初から比べると
          だいたい、70%くらいが、既に荒馬から落ちている。

          ウィーン交響楽団 + ロレンツォ・ヴィオッティ 2回目

          0
            Musikverein Großer Saal 2019年11月9日 19時30分〜21時15分

            Wiener Symphoniker
            Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
            指揮 Lorenzo Viotti

            Arnold Schönberg (1874-1951)
             Verklärte Nacht, op. 4
              Fassung für Streichorchester (1943)

            Giuseppe Verdi (1813-1901)
             Quattro pezzi sacri
             Vier geistliche Stücke
              Ave Maria über eine rätzelhafte Tonleiter (Scala enigmatica)
               für vierstimmigen Chor a cappella
              Stabar Mater für vierstimmigen Chor und Orchester
              Laudi alla Vergine Maria für vierstimmigen Frauenchor a cappella
              Te Deum für vierstimmigen Doppelchor, Sopran-Solo und Orchester

            昨日と同じプログラムで
            同じく、むちゃくちゃ感情揺り動かし最大限の体験をしたのを
            もう一度個人用メモとして残すのも
            正直、無粋だとは思うのだが(笑)

            だったら書かずに、他の勉強しなさい
            ・・・という心の底からの声も聞こえて来ないワケではないが(自爆)

            今日のヴィオティのスピーチは少し長くなり
            このコンサートのテーマは「愛」です。
            リヒャルト・デーメルの詩の内容の中で
            チェロで入ってくるのは男性の声で
            この愛と父性に満ちたメロディを味わって下さい。

            ・・・そうだったのか!
            チェロが男性で父性愛に満ちているなんて
            考えた事もなかったです(感受性欠如)

            昨日の「宗教はどうでも良い」という発言はなかったが
            あれは、もしかしたら誰かが、それはヤバイと指摘したのかしら。
            だって年配の聴衆が多いし
            オーストリアは、何だかんだ言ってもカトリックの国なので
            宗教がどうでも良い、というのは危険な発言ではあった。

            今日のコンサートの後
            皆さんが愛の気持ちに触れて
            微笑みながら帰宅してくれたら嬉しいです
            ・・・というのは、なかなか良い言い回しだった。

            喋る指揮者は、私はあまり好きではないのだが
            (コンサート前のプレトークとかは別だけど)
            どこかの交響楽団の首席になって最初のコンサートで
            ツェムリンスキーの「人魚姫」を演奏する前に
            延々と人魚姫の話をした若い指揮者も居た事だし
            (ちなみにその名をC.M.と言って、当時30歳にもなっていなかった)
            ヴィオッティの、ちょっと気負いの入った
            今回の話は、短かったし、コンサートそのものも長くなかったので
            まぁ、よしとしよう。

            昨日も思ったんだけど
            本当にこの演奏、とことん弦楽オーケストラとしてのバランスと
            ダイナミックスと、各パートの音色が
            徹底的に計算されていて、見事だと思う。

            本人は「愛」とか「感情」とかを強調しているけれど
            音楽作りに関しては
            主観的な感情に全く流されず
            冷徹に分析を繰り返して
            音楽の底にあるものを掘り起こして
            プレゼンテーションしたいタイプのような印象。

            情熱こめて指揮棒を振ってはいるのだが
            デビュー当時のネルソンスみたいに
            あ〜、音楽好き好き、大好き、みたいな
            感情ダダ漏れにならないんだよね。

            ヴェルディの聖歌四遍。
            あ〜、もう、何ですかこの曲!!!
            最初の謎の音階の不思議なハーモニーにも魅了されるし
            スタバート・マーテルのドラマチックな事!!!!

            盛り上がり方、聴衆の感情の揺さぶり方は
            さすがにヴェルディというか
            イタリア人というか(笑)

            テ・デウムも同じように
            proclamant という単語が出てくるので
            (clamare=叫ぶ に pro が付いて三人称複数現在直説法)
            来るぞ、来るぞと思うと
            フォルティッシモで「サンクトゥス」

            うはははは、ドラマツルギーとテキストが一致して
            実に気分が高揚する曲だ。

            ワーグナーも人の感情に
            ドカドカと土足で入っている名人だが
            ヴェルディも土足ドカドカでは負けないかも。

            しかしまぁ、楽友協会合唱団の巧い事と言ったら
            最初の謎の音階のハーモニーの合い方から
            ヴェルディのドラマチックな表現に至るまで
            オーケストラも良かったけれど
            (宗教曲だから金管楽器の活躍が多くて
             これがまたウィーン交響楽団は上手いんですよ〜)
            合唱団の音色の美しさにドッカーンと来る。

            指揮者の意図の通り
            帰り道では、ニコニコしながら「良かったわ〜」という感想が
            あちこちから聞こえてきた。

            この批評を読みたくて
            日刊新聞のプレッセの1日券(1ユーロ90セント)を買ってしまったが
            割に中立的で、毒にも薬にもならないような批評が載っていたが
            (プレッセは毒になると、とんでもない事を書くので面白いのだが)
            その意味では、批評家には好意的に迎えられたとも言えよう。

            1ユーロ90セントで一記事じゃもったいない、と
            コンサート関係の記事を読みまくって
            ますます勉強する時間がなくなる、アホな私に
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            プレッセの有料記事24時間読み放題1ユーロ90セントは
            24時間有効なので、明日の授業と授業の間に
            気になる記事は全部読んでしまおう・・・という貪欲な気分でいるのだが
            明日になったら気力も体力もなくなっているかもしれない(笑)

            そう言えば、昨日も今日も
            リヒャルト・デーメルの詩の朗読があって
            これ、俳優さんじゃないよね、詩の朗読がど素人じゃんか
            と思ったら、やっぱり団員が朗読していた。
            (俳優さんを雇うと金がかかる・・・)

            舞台上、あるいは人の前で話す時に
            注意すべき点がよ〜くわかったので
            今週の発表には、心して臨もう(笑)

            ウィーン交響楽団 + ロレンツォ・ヴィオッティ

            0
              Musikverein Großer Saal 2019年11月9日 19時30分〜21時15分

              Wiener Symphoniker
              Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
              指揮 Lorenzo Viotti

              Arnold Schönberg (1874-1951)
               Verklärte Nacht, op. 4
               Fassung für Streichorchester (1943)

              Giuseppe Verdi (1813-1901)
               Quattro pezzi sacri
               Vier geistliche Stücke
                Ave Maria über eine rätzelhafte Tonleiter (Scala enigmatica)
                  für vierstimmigen Chor a cappella
                Stabar Mater für vierstimmigen Chor und Orchester
                Laudi alla Vergine Maria für vierstimmigen Frauenchor a cappella
                Te Deum für vierstimmigen Doppelchor, Sopran-Solo und Orchester

              コンサート開始の前に
              指揮者のロレンツォ・ヴィオッティがマイクを掴んで

               今日のコンサートの最初の曲は
               プログラムに書いてあるリヒャルト・デーメルの詩を
               必ず音楽を聴く前に読んで下さい。
               そこに描写のある、夜の雰囲気、女性の不安に満ちた心情
               告白の時の緊張感、そして、それを許して
               すべてを浄化する愛の力が
               この曲の中に凝縮されています。
               後半のヴェルディの4つの聖歌四遍も
               宗教曲ではありますが、宗教はさて置いて
               これが、音楽でなければ表せない「愛」ではないでしょうか。
               この「愛」という感情を
               今日のコンサートの音楽で
               皆さまに感じて頂ければ、こんな嬉しい事はありません。
               (意訳)

              基本的に喋る指揮者は好きじゃないし(すみません)
              更に、この「愛」の押し売り的スピーチは、ものすごく気に喰わん。

              浄夜なんて、何回も聴いているし
              リヒャルト・デーメルの詩も、それに伴い、何回も読んだけれど

              妊娠している女性が、男性にそれを告白し
              でも、その子供は貴方の子供ではない
              と正直に言っちゃうのに対し

              その子供は浄化された(これもスゴイ言い方だわね)
              と高らかに宣言して、そのまま女性とその子供を受け入れる
              という、男性の話なのだが(たぶん)

              このカップルの女性の方は
              2年後くらいに
              発○小町に

              「結婚前に受け入れてくれると言った他の男性との子供を
               主人が愛してくれません。どうしたら良いのでしょう」

              とか言うトピックを作り
              それに対して、1日で300通くらい
              「早く離婚して、貴女が独立して仕事して、子供は一人で育てましょう」
              という返事が返ってくるケースではないか。

              時代背景も社会も文化も違うので
              一概には言えないけれど
              こういう、あちこちでモテて
              しかも男性を搾取しようとするような女ってキライなの。
              (自分がモテないから・・・ぶちぶち)

              さて反感持ちながら聴いた浄夜だが

              あらら・・・何という繊細な表現を・・・(吃驚)
              シェーンベルクの後期ロマン派の美しい曲なんだけど
              表面の美しさというよりは
              自分のスピーチでは「感情」とか「愛」とか言っていたくせに
              ものすごく音色と構成に拘った演奏してるじゃないの。

              感情に流れず、必要な部分のパートを強調すると同時に
              時には、まるで室内楽のような明晰さを前面に出して
              驚くほどに理性的で(あ、こいつ、どの位、楽譜を分析した?)
              なのに、もともと持っている曲の「感情」が
              そのままダイレクトに聴衆に流れ込んでくる。

              指揮者のバイアスのかかっていない感情が
              聴衆に触れて来るというのは
              なんかこう、非常に珍しいケースではないだろうか。

              そうなんだ、この指揮者、「自分」のバイアスを見せて来ない。
              どこかの指揮者のように「俺が、俺が、俺さまが」というのがない。
              スピーチで、愛と感情を伝えたいと明確に言い切りながら
              自分は曲の分析と構築の影に徹底的に隠れている。

              面白い指揮者だと思う。
              誰でも知ってる有名人のお父ちゃんを持つと
              それを越える才能のある息子になるか
              あるいは、父親の名声というプレッシャーに押し潰されるか
              親の七光りで自然に有名になっちゃうか
              まぁ、当然、七光りはあるんだろうけれど
              割に恵まれた環境で、スクスク育って来たって印象なのに
              ちゃんとプレッシャーに耐える実力があるようだ(おお、偉そう)

              後半はヴェルディの聖歌四遍で
              宗教曲は苦手だし
              更にヴェルディだし(レクイエムは何回聴いても好きになれずに諦めた)
              えい、もう、どうなっても良いわ、という
              やけっぱち気分で残っていたのだが

              ああああああああああ
              すみません、はしたなくも・・・

              最初のアヴェ・マリア、アカペラの曲だが
              読者の皆さまはご存知の通り
              ヴェルディの「謎の音階」を使った曲。
              上昇音階が c-des-e-fis-gis-ais-h-c(kl.2/ü.2/gr.2/gr.2/gr.2/kl.2/kl.2)
              下降音階が c-h-ais-gis-f-e-des-c (kl.2/kl.2/gr.2/ü.2/kl.2/ü.2/kl.2)
              (すみません、カッコの中は私のメモなので無視して下さい)
              同じテトラコードが一つもない。

              バルトークやメシアンの音階分析とは違って
              ヴェルディだから、この音階を誰にもわかるように使って
              ワケわからん調性で作曲したのではなくて
              上記の音階が転調の時に顔を出すので
              まるで現代音楽かのような謎の雰囲気を醸し出すのである。

              ・・・というより、この曲、アカペラだよ?
              楽友協会合唱団って、どこまで優秀なの???
              これ歌うなら、少なくとも何人かは絶対音感がないと無理だわ。

              オーケストラ付きスタバート・マーテル。
              恨み辛みのオペラの出だしみたいに暗い色調で
              むちゃくちゃドラマチック!!!

              というより、ラテン語の歌詞を見ていたのだが
              ヴェルディ、ちゃんとラテン語歌詞の意味につけて
              音楽を作っている。
              (当たり前と言えば当たり前だが
               それまでラテン語全く知らなかったので
               ドイツ語の歌詞だけ見ていて、それに典礼文ってどれでも似てるし)

              ラテン語始めて、まだ1ヶ月。
              当然の事ながら、圧倒的に語彙力がないので意味はわからないが
              時々、ポコッとわかる人称代名詞とか
              いわゆる英語の be 動詞の変化とか
              誰でも知っている videre の過去形三人称単数直説法とか
              fac と出てくると、これは facere の単数命令形だよね、とか
              たまに出てくる単語がわかると、おおおおおっ、という感じで

              音楽わかりたくて音楽学を学んでいるのに
              ラテン語始めたら、急に宗教曲が聴けるようになったというのは
              ちょっと、あまりにあまりじゃないかこれは。

              スタバート・マーテルを、こんなに楽しんで聴いたのは
              初めての体験かもしれない(いいのかそれで・・・)

              3曲目は、テキスト見てあれ?と思ったのだが
              これはイタリア語の歌詞である(似てるけど(笑))

              最後の Te Deum 圧巻。
              veneratur とか出てくると、あ、デポネンシアだ、とか思うのは
              まぁ、万年中二病なので許して下さい。
              どこまでもドラマチックで
              教会の響きを充分に使った圧倒的なコーラスと
              オペラのようなドラマチックなオーケストラの混合で
              最後はソプラノが平土間からのソロを聴かせるという趣向。

              ヴェルディの「宗教曲」と思うからイケナイのであって
              これは最初から「オペラ」と思って聴いた方が良いのだが

              ともかく、人の感情の中心部をゴリゴリ掴んで
              ひたすら揺すぶられている感じで

              愛とかいうものはわからないし
              感激云々というものとも、また違うような気分でもあるのだが
              ともかく、感情をワシワシと揺すぶられたのは間違いない。

              ヴィオッティ、良いじゃないの。
              最初の代役でのウィーン交響楽団のデビューの時から
              こいつ、タダモノじゃないぞ、という印象はあったので
              ラハフ・シャニが客演指揮者になった時には
              ロレンツォ・ヴィオッティの方が良いぞ、と思ったくらいだが

              ラハフ・シャニはメータの後継でイスラエル・フィルに行く事だし
              このヴィオッティ、ウィーン交響楽団として
              押さえておいて損になる人じゃないぞ(と強く思う)

              コンサート後に外でポスターを見たら
              同じプログラムで、今日と明日になっていて

              こんなに素晴らしいコンサートなら
              明日も行きたいなぁ、でも、きっと現代音楽が入ってるだろう、と
              自分のカレンダー見たら
              しっかり明日のコンサートのチケットもあった(笑)という私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              ただ、1日目の印象があまりに良いと
              2回目に聴くと、あらま、という可能性もあるので
              ちょっと心配ではある・・・

              帰宅してから、ばっちりラーメンを食べて
              真夜中過ぎたが、これから発表の準備原稿を
              もう、今日は徹夜しても絶対に仕上げる!!!!!

              ウィーン交響楽団 + ヨアナ・マルヴィッツ

              0
                Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年11月5日 19時30分〜21時30分

                Wiener Symphoniker
                指揮 Joanna Mallwitz
                ジークリンデ Jennifer Holloway
                ジークムント Stephen Gould
                フンディンク Hans-Peter König

                Richard Wagner (1813-1883)
                 Siegfried-Idyll (1870)
                 Die Walküre (Erster Aufzug) (1851-56)

                プログラム買ってチラチラ見ていたら
                同じプログラムで昨日もコンサートがあって
                しかも昨日はその前に
                音楽学者のリュテキンが講演会をしていたとは・・・
                (リュテキンは音楽学の大家で知らない人はいないと思う。
                 私もこの方の論文にはお世話になっております m(__)m)

                という事は、第一幕だけとは言え
                歌手3人は、2日続けてワーグナーを・・・おおおお、ブルブルブル。
                超人だわ。

                ワーグナーオタクはどこにも居るようで
                同級生にも一人居るのだが
                私はワーグナーの楽劇があまりに長いため
                サラリーマン生活している時には行けず
                やっと引退した、と思ったら
                もう気力も体力も残っていなかったので
                実は未だに苦手(すみません)

                コンサート・ホールで
                普通、オペラでは演奏しないコンサート専門オーケストラで
                ワーグナーのワルキューレの1幕のコンサート式上演。

                プログラムにテキストは書いてあるので
                プログラム売りのおばちゃまが、いつも
                「今日は一緒に歌えるわよ」と冗談で言うのだが
                マジに本当に一緒に歌う観客が出現したらどうするんだろう?
                (言った手前、禁止できないでしょ?(笑)
                 もっとも、ワーグナーを歌える観客が・・・いるかもしれないここ・・・)

                ジークフリート牧歌は良いのである。
                これはウィーン交響楽団、何回も演奏しているはず。
                ちょっとオーケストラのアンサンブルが甘い部分もあったが
                センチメンタルに流されず
                透明感のある演奏で
                ・・・私、もしかしたら寝てました? (_ _).。o○
                音楽は聴こえていたのだが
                半分、白昼夢みたいな状態だったかもしれない(すみません)

                ジークフリート牧歌の後、休憩中に
                ロビーで年配のお友達同士が集まって
                聞くともなく、話が(声がでかい)聞こえてきちゃったのだが

                そのうちの一人がワグネリアンらしく
                ワーグナーのリング4部作について
                いつ見たどの演出でどの歌手がど〜のこ〜のというのを
                延々と喋っていて
                その間に、ものすごく嬉しそうに、大きな声で
                ストーリーはね、近親相○だから、と繰り返していて
                やはり、ちょっと癖のある方が多いのかしら(カマトト)

                舞台装置もないし
                コンツェルトハウスの音響は比較的デッドだし
                その意味では、ワーグナーのあの背徳感の雰囲気がゼロなので
                その分、たぶん、違って聴こえて来ているとは思うのだが

                それを抜きにしても
                かなり、すっきりした感じで聴こえてくる。
                ダイナミックスとかは充分にあるのだが
                あまりドロドロしたところがない。

                歌手陣は素晴らしい!!!!
                いやステフェン・グールドのヘルデン・テノールは
                かねがね高く評価しているが
                無理している様子は一切ないのに、すごい声量だし
                美声だし、声に張りがあって若々しいし
                聴いていると惚れるわ。

                ジークリンデのソプラノは、表現力に富む声を持っていて
                劇的表現が素晴らしい。
                聴いていて神経に触る事もない。

                フンディンクのハンス・ペーター・ケーニッヒの美声!!!!
                やはり声量のある、深い美声で、ものすごく魅力的。
                ジークリンデ、この旦那、要らないならワタシに下さい(笑)
                あんな声を毎日聴いたら、私、メロメロになりそう。
                (調べてみたら、ウィーンの国立オペラ座でも
                 さまよえるオランダ人とかフィデリオに出演していた)

                オーケストラは、本当にすっきりしていて
                こういうドロドロ感のないワーグナー
                聴いていて、あまり精神的に負担にならない代わりに
                近親○姦、不倫なんかのリアルさには欠ける。
                いや、そんなもん、リアルにやってどうする、というのはあるが (ーー;)

                しかしまぁ、既婚なのに
                飛び込んで来た(きっと)筋肉隆々の(たぶん)若々しい男性を
                喜んで家に入れてもてなし
                話をしてみたら、あら、兄妹だったのね・・・というところで
                普通は、ここでラブソングにはならんだろ。
                道徳的にオカシイ。

                こういうワケのわからなさを指摘すると
                それがオペラのリアリティなので、と言われるのだが
                昨今、モラルとかポリティカル・コレクトネスとか言われている中で
                ワーグナーの、このドロドロ背徳な世界は
                堂々と上演していて良いんだろうか・・・

                いや、それ言い出したら
                ワーグナーどころか
                プッチーニもヴェルディもドニゼッティも
                モンテヴェルディもモーツァルトも
                みんなオペラはヤバイだろう・・・という
                とんでもない話になってしまう。

                音楽的には、ワーグナーのライトモチーフの使い方とか
                本当に音楽でもってストーリーを語る力の大きさに感激したし
                内容はともかくとして(好みの問題だし)
                割に早くコンサートも終わったし
                (1日何も食べていなかったので空腹が・・・(笑))
                それはそれで楽しいコンサートだったと
                満足している私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                指揮者のヨアナ・マルヴィッツは初聴きだし
                舞台見えないので、どういう指揮振りだったかは不明だが
                (だいたいプログラムのセリフをずっと追っていたので)
                オペラはかなり振り慣れている感じがする。
                最近は女性指揮者が優秀なので、私は嬉しい。

                ウィーン交響楽団 + ラハフ・シャニ

                0
                  Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年10月25日 19時30分〜21時50分

                  Wiener Symphoniker
                  ピアノ Yefim Bronfman
                  指揮 Lahav Shani

                  Johannes Brahms (1833-1897)
                   Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 B-Dur op. 83 (1878-1881)
                  Franz Schubert (1797-1828)
                   Symphonie Nr. 7 h-moll D 759 »Unvollendete« (1822)
                  Richard Wagner (1813-1883)
                   Ouverture zu »Tannhäuser« (1845)

                  明日のオーストリアの祝日のためのコンサートで
                  例年、これはオーストリア国歌の演奏から始まる。

                  さて・・・オーストリア国歌なんだけど
                  これが実は謎に満ちているメロディで
                  (もともとの国歌はドイツに取られたハイドンの曲だった)
                  モーツァルトの作品番号 KV623a だった・・・はずだが
                  音楽学者が研究したところ
                  ピアニストのヨハン・バプティスト・ホルツマイヤーの曲ではないか、と言われ
                  更に、最近ではウィーン・ケルントナー門宮廷オペラのオーケストラの
                  コンサート・マイスターだったパウル・ヴラニツキーの曲ではないかという
                  何だか不思議な曲なのである。

                  しかし誰がこのメロディ持って来たんだろ?
                  シューベルトとかでも良かったんじゃ?
                  (1828年に亡くなっているんだから1945年は著作権は切れていた筈だし。
                   もっともあまりに芸術的で誰も歌えなかったりして(笑))

                  まぁ、ここで、それを追求する気はない。
                  (だから学者向きじゃないのだ、私の性格は)

                  全員起立でオーストリア国歌を聴いた後
                  ブラームスのピアノ協奏曲2番。

                  出だしのホルンのソロが悶絶モノ。
                  いやもう、この若いホルニスト、最高だわ 💘
                  前職はフォルクス・オーパーだったらしいが
                  ともかく、このホルニストを手放しちゃダメだよ。

                  ブロンフマンのピアノは
                  この間書いた通り、強いタッチだけではなくて
                  音色の変化が素晴らしい。
                  先日、第2楽章でのオーケストラのズレがあったけれど
                  今日はそれがピッタリ直って、素晴らしいの一言に尽きる。

                  私はどちらかと言えば、1番の方が勇壮で好きなのだが
                  オーケストレーションの妙とか
                  ピアノの音の扱い方とかは、やっぱり2番の方が抜群に良い。

                  アンコールが、何と指揮者のシャニとの連弾!!!
                  ドボルジャークのスラブ舞曲 op. 72/2
                  うはははは、結構難しいピアノで
                  シャニの手とブロンフマンの手が重なったりしていて
                  なかなか妖しい雰囲気を醸し出している(妄想爆発中)

                  そう言えば、この二人、前の日に
                  ピアノ連弾のコンサートをやっていたんだっけ。
                  ドボルジャークのスラブ舞曲もプログラムにあったから
                  きっと、そこからの流用だな。

                  いやしかし、ブロンフマンが連弾好きだとは思わなかった。
                  という事は、以前バルトークのピアノ協奏曲の連続演奏をした際に
                  バレンボイムと連弾していたのは
                  バレンボイムから強制されたワケではなかったんだろうか?
                  ・・・それとも、あれで禁断の喜びに目覚めたとか(妄想中)

                  後半、シューベルトの未完成交響曲。
                  この間、ミュンヒェン室内管弦楽団で聴いたばかり。
                  う〜ん、実はワタシ、この曲、ちょっと苦手で・・・

                  だって割にモチーフのしつこい繰り返しばかりじゃないですか。
                  もちろん、シューベルトがしつこいのはよ〜くわかっているけれど
                  リピート全部演奏されて、この曲聴いていると
                  本当に「しつこい」んですよね。

                  まぁ、第1楽章はしつこい繰り返しメロディに
                  突然、断絶が現れるのが
                  精神的に哲学的にど〜のこ〜の論じる人もいそうだけど
                  ワタクシ的には、シューベルトが
                  え〜い、ここでぶった切ってしまおう、と考えたとしか思えない。
                  (単純な人間なので、高尚なゲイジュツは私にはわかりません)

                  第2楽章だって、いや確かに美しいけれど
                  これもしつこくしつこく繰り返しが続いて
                  しかも「未完成」の名の通り、これで終わっちゃうという
                  むちゃくちゃ違和感ありの終わり方だし。

                  いや、確かにブルックナーの9番だって
                  アダージョで終わるから「完成」感には欠けるんだけど
                  このシューベルトの未完成の終わり方って
                  その違和感が半端じゃない。
                  ともかく中ぶらりんで、置いてきぼり喰らった感じ。
                  誰かこの曲、第3楽章作って完成させてくれ・・・とか言ったら
                  みんなから一斉に反論を喰らうんだろうなぁ。

                  最後がワーグナーのタンホイザー序曲。
                  これは景気が良い曲だが
                  シャニは丁寧に丁寧に歌わせるので
                  オーケストラが力強くはあっても粗くならず

                  しかも、このオーケストラの管楽器軍団の巧い事と言ったら!!!

                  トロンボーンとホルンとトランペットが一斉に演奏して
                  ファゴットにクラリネット、フルートにオーボエが
                  メロディに色を付けるところなんて
                  音響があまりに美しすぎて腰が抜けそう。

                  やっぱりオーケストラの音楽って良いなぁ。
                  連日連夜でコンサート通いしていて
                  同級生からは「何やってんの?」と言われるけれど
                  (取っている授業数も今学期は半端じゃないから)
                  それでもめげないアホでしつこい(笑)ワタクシに
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  ウィーン交響楽団 + ラハフ・シャニ

                  0
                    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年10月23日 19時〜20時15分

                    Wiener Symphoniker
                    ピアノ Yefim Bronfman
                    指揮 Lahav Shani

                    Richard Wagner (1813-1883)
                     Ouverture zu „Tannhäuser“ (1845)

                    Johannes Brahms (1833-1897)
                     Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 B-Dur op. 83 (1878-1881)

                    ウィーン交響楽団の@Friday シリーズは
                    始まった時には本当に金曜日にやっていたのに
                    最近は曜日に関係なくなってきた。

                    そろそろ名前変えたら?と思っていたら
                    さりげなく @7 に名称が変わっていた(笑)

                    通常のコンサート19時30分開始のところ
                    19時に開始して、幕間なしに通しで演奏し
                    その後、コンツェルトハウスのロビーでコンサートをするというもの。

                    ロビーのコンサート、実は好きじゃない。
                    (よって、私はホール内のコンサートの後、すぐに帰る)

                    だって、みんなワインとか飲んで
                    友人と喋りながら(!)音楽聴いてる(かもしれない)し
                    あのロビーに人が満杯になって息苦しいし(主観的印象)
                    座るところはないし

                    だいたい、周囲の雑音が
                    音響の良いロビーに
                    ずっと背景音みたいに聞こえていて
                    え〜い、ノイズ・キャンセリングはどうした?(違!)
                    音楽とか聴く環境じゃない(個人的趣味)

                    ただ、幕間なしに通しで1時間ちょっとのコンサートは
                    疲れている時にも気分良く聴ける(短いのが好き)

                    このコンサート、天井桟敷の席は一般発売では出さないので
                    結構チケットが高いのと
                    天井桟敷の愛用席の発売がなかったら
                    どこを選ぶか、という問題があって

                    本日は舞台脇のロジェの一番後ろを購入。
                    いつものところと音響が違う。舞台は見えないけれど(笑)

                    ただ、席に行く通路が
                    メイン・ストリームではないので
                    プログラムを売っている人がいなかったので
                    本日はプログラムなし。

                    ブラームスのピアノ協奏曲2番と言うのは意識にあったが
                    その前に何を演奏するんだったっけ?
                    10月25日の本コンサート(これは途中で休憩が入る)は
                    確かモーツァルトとシューベルトとワーグナーか何かだったから
                    オーケストラが演奏始めたら、何の曲だかわかるだろう(笑)

                    タンホイザー序曲、いや〜、金管が巧いの何の。
                    やっぱりこれはウィーン交響楽団の強み。
                    柔らかいのに芯がしっかりした音で
                    何とも華やかでノーブルな雰囲気を作り出す。

                    ・・・でもこの曲、ちょっと
                    メンデルスゾーンの真夏の夜の夢のメロディと
                    頭の中で重なってしまうところがある。
                    (メンデルスゾーン中毒かワタシは・・・)

                    ピアノが出てきて
                    ブロンフマンも出て来て
                    ブラームスのピアノ協奏曲2番。

                    1番はこの間聴いたし好きなのだが
                    そう言えば、演奏回数は多いはずなのに
                    最近2番を聴いてないような気がする。

                    これがもう、素晴らしかった ♡

                    ブロンフマンのピアノの音の多彩さに腰が抜けた。
                    この人、昔はもっとガンガン弾くタイプだと思っていたが

                    昨今のピアニストは
                    ガンガン弾いて、指が人間技とは思えないほど早く動いて
                    それが正確に鍵盤に当たって
                    打鍵が強くて、でっかい音が出るだけじゃ
                    もうダメなんだなぁ・・・

                    だって、ブロンフマン、ピアノのタッチを
                    その時のメロディや周囲との関係の中で
                    微妙なコントロールをして
                    ものすごく変えてくるんだもん。

                    ピアノ・ソロで弾く時の音の色彩が
                    オーケストラと一緒の時と全く違って
                    一人のピアニストが弾いているとは思えない。

                    季節の変わり目だから、かどうかは定かでないが
                    風邪を引いている観客が何人か居たようで
                    楽章間に、派手な(本当に「派手」な!)咳こみがあって
                    この、声付きデシベルいくつですか的な咳き込みが
                    なかなか治まらない。
                    (そういう人は早く帰って温かくして寝て下さい、とは言えない。
                     風邪ひいても、私もコンサートに行くから。
                     でも、ちゃんと咳止めの飴を常備してる)

                    第1楽章の後、ずっと待っても
                    すごい咳している人がいたら

                    ブロンフマン、突然、第2楽章を弾き出した。

                    しかも怒ってる(笑)
                    イライラしていて
                    何で俺はこんなところで、こんな曲を弾かねばならんのか(妄想中)

                    イライラが出ている(ように聴こえる)ので
                    時々オーケストラと微妙なズレが生じる。
                    まぁ、こういうのがコンサートの醍醐味ではある(笑)

                    それに、第2楽章って
                    あの激しい音楽は多少のイライラは必要なのではないだろうか(勝手に解釈)
                    その分(楽章の後で、またもや咳き込みがあったけれど)
                    第3楽章は、甘くロマンティックに弾く・・・かと思ったら
                    割にあっさり流してくれたんだけど

                    ここで見せたピアノの音色の玉虫色の変化には唸った。
                    こういうのも、ナマ聴きの楽しみ。

                    最終楽章の美しさと推進力は完璧で
                    これもある種のカタルシス。

                    チェロのソロがピアニストにえらくお気に召したらしく
                    (あるいはその前に桎梏でもあってチェロ首席のご機嫌を取りたかったのか)
                    ブロンフマンが、チェロのトップの腕を掴んで
                    そのまま前に引き摺り出したのには、ちょっと笑えた。

                    ブロンフマンは、あのコワイ顔でニコッともせずに
                    チェリストを引っ張り出しているし
                    チェリストは有難迷惑という言葉が表情にそのまま張り付いた顔で
                    しっかり戸惑っている(笑)

                    シューベルトの未完成交響曲の入った
                    (ええええっ?またか。何故、曲目って重なるの?)
                    正式のプログラムは、
                    10月25日に、オーストリアの国民の祝日のコンサートとなる。
                    (正式には10月26日が祝日だが、さすがに祝日当日にはやらない)

                    今年は10月26日の祝日が土曜日という
                    一番ありがたくないパターン。
                    (祝日=お店が全部閉まる。よって土曜日に買物が出来ない。
                     もちろん日曜日はお店は全部閉まってます)

                    気をつけて
                    金曜日にスーパーに必ず寄って行かねば、と
                    自分に言い聞かせている私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    そう言えば、そろそろ冬時間への切り替えもあるはず・・・
                    10月から大学の授業詰め込みすぎて
                    自分でもワケわからなくなっている(汗)

                    ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン

                    0
                      Musikverein Großer Saal 2019年10月17日 19時30分〜21時20分

                      Wiener Symphoniker
                      Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
                      指揮 Philippe Jordan
                      ソプラノ Regula Mühlemann
                      ソプラノ Robin Johannsen
                      アルト Wiebke Lehmkuhl
                      テノール Werner Güra
                      バス Michael Volle

                      Johann Sebastian Bach (1685-1750)
                      Ein’ feste Burg ist unser Gott. Choral, BWV 303

                      Arvo Pärt (*1935)
                      Sieben Magnificat-Antiphonen für Chor a capella

                      Johan Sebastian Bach
                      Magnificat für Soli, Chor, Orchester und Basso continuo
                      D-Dur, BWV 243

                      Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
                      Symphonie Nr. 5 d-Moll, op. 107 „Reformations-Symphonie“

                      ウィーン交響楽団は1つのプログラムで3日間続けて演奏するが
                      私のチクルスは、今回は2日目。
                      明日も同じプログラムだが、明日は私は別のところにウワキ予定(笑)

                      このプログラム構成見た時に
                      私は心の中で唸ったのである。

                      だって、最初のバッハのコラールって
                      メンデルスゾーンの宗教改革で使われているメロディだし

                      アルヴォ・ペルトのマグニフィカート・アンティフォナの後に
                      バッハのマグニフィカートを演奏して

                      後半がメンデルスゾーンの宗教改革交響曲って
                      誰が考えたのか、素晴らしい統一性を持ったドラマツルギーではないか。

                      席は結構空いていたのだが
                      とある国からの観光客の皆さまが
                      超安い席をお求めになって
                      コンサート始まる前に民族大移動をしたので
                      私は周囲にほとんど誰もいない、という理想的な状態で
                      コンサートを聴ける事になった。ラッキー (^^)v

                      風邪は治ったと思うのだが
                      風邪の時に耳詰まりで聴こえ難かった鼓膜が
                      あの時はごめんなさい、今度はサービスするわね
                      という感じで
                      何だか、ものすごく音が響くのだが・・・

                      ウィーン楽友協会合唱団は割に大編成で攻めてくるのだが
                      そんな、プロテスタントは仇だ、みたいな音量で
                      バッハを歌わなくても・・・(汗)

                      続いてのアルヴォ・ペルトの
                      マグニフィカート・アンティフォナの美しさに
                      椅子からずり落ちそうになった。

                      アンティフォナと銘打っているので
                      ラテン語かと思ったら、何とドイツ語で
                      しかも、途中で時々出てくるディソナンツを除くと
                      全体は美しいトナールで
                      (教会旋法ではない)
                      大きなボーゲンを描いて、最後に調性が戻ってくるという
                      ペルトの曲って、もともと音響的に美しいものが多いんだけど
                      この曲も透明感があって、とても美しい。

                      バッハのマグニフィカートは
                      ・・・寝ました、ごめんなさい 💦
                      (宗教音楽苦手・・・)
                      ラテン語のテキスト見ながら
                      magnificat は magnificare の第三人称単数の現在直接法で
                      だったら anima mea が主格で Dominum が dominus の対格か
                      ・・・とか考え始めたら、絶対に寝落ちします。
                      (マウンティングしてるワケじゃないけど
                       まだ数週間でも、1年弱で試験あるし・・・)

                      寝ていても聴こえてくる音楽は
                      バスのミヒャエル・フォレと
                      アルトのヴィープケ・レームクールの声量がすごい。
                      まぁ、舞台に近い席なので
                      こと、歌声に関しては非常にバランスが悪いのだが
                      この二人、むちゃくちゃ響いてくるので
                      その度に起きてしまうのである(何だそれは)

                      結構観光客とかも多かったと思うのだが
                      前半の演奏は途中の拍手のフライング全くなし。
                      バッハからペルト、そしてバッハという
                      ひとかたまりの音楽を、まとめて聴けたのには感謝。

                      風邪引いている人も多かったようで
                      演奏中の咳・・・どころか、大声を伴ったクシャミが何回かあったが
                      まぁ、それは仕方ないだろう。
                      (帰って寝てろ、とは言わない。私も風邪でもしつこくコンサートに行く。
                       ただし私は咳もくしゃみもしないよ。するならタオルを持って行く)

                      後半が私が楽しみにしていた
                      メンデルスゾーンの「宗教改革」
                      滅多にライブで演奏されない曲なのに
                      2学期にわたって、音楽分析とプロゼミで
                      この曲が取り上げられて
                      しっかりスコアに頭突っ込みながら
                      宗教的エレメントの洗い出ししたんだもんね。
                      (マウンティングです、読者の皆さまは気にしないように)

                      フェリックス・メンデルスゾーンは、かなりプライドの高い人で
                      この曲も演奏された時に評判が良くなかったので
                      もう、破って捨てたい!みたいな手紙が残っている。
                      (プライドの高さでルイ・ブラスとかメルジーネとか
                       名曲を作っているので、それは有難い。これも滅多に演奏されないが(涙))

                      もちろんその際に様々なオーケストラの
                      様々なバージョンを聴きまくっていたので
                      耳逆らいがある、という事は認めるにしても

                      何なんだ、この、やたらに元気な演奏は???

                      テンポの変化もスゴイし
                      (何でそこでテンポ変える?という部分が多々)
                      宗教色とか何とかじゃなくて
                      ともかく、ひたすら勇壮で、音量が大きくて
                      特にティンパニ出てくると、もうその音が大きすぎて
                      どう聴いても、行進曲にしか聴こえないし

                      全体的に

                      これ、戦争映画の劇伴ですか?

                      と言いたくなってしまう。

                      宗教戦争は、当時は既に終わっているはずだが。

                      前半の宗教色に満ちた楽曲から
                      カトリック許すまじ、みたいな展開になるとは(驚愕)

                      途中の印象的なドレスデンのアーメンにしたって
                      a の全音符から、四分音符で h-cis-d-e と上がっていった後
                      次の小節の e との間に
                      ゲネラル・パウゼとか入ってましたっけ?

                      (後でスコア見たけれど
                       確かに、h-cis-d-e の上昇部分でクレッシェンド及びスラーがあって
                       いったんスラーを閉じてから
                       次の e ではピアニッシモの指示はあるから
                       e の四分音符と、次の e の全音符x2小節フェルマータ付きの間に
                       多少の休符を入れてしまっても良いのかもしれないが
                       あれはやりすぎだろ? 完全に分断している)

                      あまりに気になったので
                      ようつべでドレスデン・アーメンのコラールを
                      いくつかピック・アップして聴いてみたが
                      あんなに長い休符を取って
                      前半の上昇音階と、次の e が分断されるように聞こえるものはなかった。

                      ええ、どうせシツコイですが
                      学者(ワタシは違うが)って、だいたいシツコイんです。

                      第2楽章は、まぁ、確かにあのリズムだとそうなんだろうが
                      ダンス音楽にしか聴こえない(けど、それはそれで良いのか)
                      ともかくめちゃくちゃ激しい(第1楽章含む)

                      第3楽章の出だしが、かなり遅いテンポで
                      これ、楽譜ではアンダンテと書いてあるんだけど
                      戦争して負傷してダンスして
                      腰でも痛めて、ゆっくりとしか歩けないのかしら(妄想)

                      最終楽章もアンダンテだが
                      やっぱり、かなり遅い速度でバッハのコラールが
                      この上なく「勇壮」に演奏されて
                      アレグロ・ヴィヴァーチェに続くところが
                      何だかかなり不自然に響く。

                      まぁ、確かに楽譜でアンダンテ・コン・モートから
                      突然アレグロ・ヴィヴァーチェに変わるので
                      これは仕方ないかもしれないが
                      もう少し巧く繋げなかったんだろうか(文句が多い)

                      この最終楽章もティンパニが強すぎて
                      もう、ティンパニばっかり聴こえて来て
                      それは、きっと、私の座っている席が悪かったのだろうが
                      あんなにティンパニ鳴らして
                      行進曲にしなくても良いじゃない(涙)

                      前半が宗教的な敬虔さに満たされた時間だったので
                      後半で戦争映画になるなんて展開は思いもつかなかった。
                      あ、もしかしたら、それが指揮者の目論見だったんでしょうか。

                      観客にとっては聴き慣れない曲だったせいか
                      楽章と楽章の間での
                      観客席からの咳、くしゃみ、その他がものすごく多くて
                      どうも指揮者が観客席を向いたか何かで
                      客席から失笑が出ていたけれど
                      (舞台見えないし、今日は見る気もなかったのでわからない)

                      せっかくスコアあるんだから持ち込めば良かった・・・
                      と、後悔先に立たずで悔しい思いをしている私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      あくまでも個人的印象記で、自分のための記録なので
                      営業妨害とか、悪口ではありません!!!!
                      時々マウントしたがるのは、私の悪い癖なのでお許し下さいまし。

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