ピエール=ローラン・エマール リゲティ「エチュード」全曲

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    Wiener Konzerthaus Mozart Saal 2018年11月6日 19時30分〜21時

    ピアノ Pierre-Laurent Aimard

    György Ligeti (1923-2006)

    Études pour piano (1985/1995-2001/1988-1994)
    7. Galamb Borong, Vivacissimo luminoso, legato possible - Semplice, da lontano
    8. Fém. Vivace risoluto, con vigore
    17. À bout de souffle. Presto con bravura
    5. Arc-en-ciel. Andante con eleganza, with swing
    3. Touches bloquées. Vivacissimo, sempre molto ritmico - Feroce, impetuoso, molto meno vivace - Feroce, estrepitoso - Tempo I
    12. Entrelacs. Vivacissimo molto ritmico
    11. En suspens. Andante con moto
    1. Désordre. Molto vivace, vigoroso, molto ritmico
    16. Pour Irina. Andante con espressione, rubato, molto legato - Allegro con moto, sempre legato - Allegro vivace - Molto vivace
    9. Vertige. Prestissimo sempre molto legato
    4. Fanfares. Vivacissimo, molto ritmico, con alegria e slancio
    6. Automn à Varsovie. Presto cantabile, molto ritmico e flessibile
    15. White on White. Andante con tenerezza
    18. Canon. Vivace poco rubato - Prestissimo
    10. Der Zauberlehrling. Prestissimo, Staccatissimo, leggierissimo
    2. Cordes à vide. Andanteino rubato, molto tenero
    13. L’escalier du diable. Presto legato, ma leggiero
    14. Colona infinita. Presto possible, tempestoso con fuoco

    隣のホールのウィーン交響楽団(日曜日と同じプログラム)のチケットは
    ギリギリの時間に大学の同僚に押し付けて(笑)
    隣のモーツァルト・ホールに走る私。

    ドイツ語では Sternstunde 直訳すると星の時間、という
    キラキラ輝くような、言葉に出来ない素晴らしい時間の表現があるが
    あああああ、これこそ、その「星の時間」ではないか!!!!

    プログラムの番号がめちゃくちゃなのは
    プログラムに別紙が挟んであり
    ドラマツルギーの関係から、エマールが順番を以下のように変更しました
    ・・・という事で、慌てて曲に番号付けて別刷りした(のであろう)という理由。
    もともとのプログラムには
    premier livre (1985), troisième livre (1995-2001), deuxième livre (1998-1994)
    という記載があった。

    リゲティのこのエチュード
    技術的な難しさも超弩級だが
    なんて音楽的なの!!!!

    いや、音楽を理解できない私が
    何をおこがましい事を、とちゃんとわかってはいるのだが
    ここは、どうぞお許し下さい。

    ものすごい技術に裏打ちされた
    徹底的な解像度を持つ一つ一つのピアノの音が
    有機的繋がりを持って
    テクスチャーの中からメロディが立ち現れ
    信じられない色彩の変化の中で
    トナールともアトナールとも違う
    ポリフォニーのバランスの良さ・・・

    な、な、なんという美しさ。
    しかも、内容の凝縮された事と言ったら
    どの曲一つを取っても
    手抜きが全くなくて
    全部違う、そして、全部がこの上ない美しさと迫力。

    各曲について、プログラムに割に詳しい解説はあったのだが
    何せ、曲の順番を変更されてしまったので(笑)
    どれがどれだか、さっぱりわからなくなってしまって
    (それは私の知識と記憶力のなさが原因です)

    右手で白鍵のみ、左手で黒鍵のみ、とか言う曲もあったらしいが
    残念ながら、私の席からは
    エマールの表情と、リズム取ってる足先が見えるだけ。
    クインテばかりの曲というのもあって
    それはさすがに聴き取れたが(いやもう処理が見事な事・・・)

    このコンサート、ウィーン・モデルン現代音楽祭の一環なので
    ゲネラル・パス所有者には、かなり良い席をくれたんだけど
    それが平土間の前の方で、しかも右だった。
    (だったら、いつもの貧民席ギャラリーの後ろの方が良かったかも)

    ただ、平土間3列目(前がサークルなので実質5列目)の音響は
    驚くほど良い。
    右という事はピアノの蓋が開いている方向なので
    ピアノの音の当たり方が半端じゃなくて
    どんな弱音も強音も、細かいニュアンス含めて聴覚を直撃してくる。

    しかも、たぶん、このブロック、ゲネラル・パス所有者用だと思うのだが
    当然の事ながら、雑音も身動きも全くない現代音楽フリーク。
    こんなマナーの良い聴衆に囲まれて音楽を聴けるなんて
    現代音楽祭以外にはあり得ない(どれだけ貧乏・・・)

    エマールの表情と足元しか見えないので
    ずっと見ていたのだが(すみません、睨みつけて)
    エマールの表情の変化が、実は非常に面白かった。
    いつも、ちょっと無表情で、怖そうな顔をしている印象だが
    各曲によって、驚く程に表情が変わるのだ。

    足先だが、ペダルはほとんど使っていない。
    ただ、曲のリズムは、しっかりと足先で取っていて
    ほんの時たま、リズムの出だしに合わせて
    ほんの少しだけペダルを踏むか踏まないか、という感じ。

    で、ペダルほとんど使っていないのに
    あのフォルティッシモは何なんだ!!!!(驚愕)

    フォルティッシモなのに、ペダルなしの音響なので
    全く濁りがなくて
    ピアノって、こんなに豊かな表情を出すの?とひっくり返るくらい。

    1時間弱で続けざまの演奏で
    エマールの、あの体力、集中力・・・
    このピアニスト、私と同じ歳だよね。
    いや、私も頑張らねば、と一瞬思ったけれど
    あはははは、もともとの才能と出来が違うわ。

    曲の演奏の後にエマールとのインタビュー20分。
    ピアノはエマール所有のスタインウェイで
    例の傑作ドキュメンタリー「ピアノマニア」に登場した
    調律師が調律したそうだ。
    (あ〜、また、エマールが「ちょっと待って」とか
     色々と注文をつけたんだろうなぁ(爆笑))

    エマール曰く、リゲティのエチュードは
    若いピアニストも弾きたがる人が増えて来ているそうだが
    手だけあっても、いや、手があるだけでも素晴らしいが
    それ以上に、音楽を理解する事ができないと難しいだろう、との事。

    ご本人もいくつかの曲の初演をして
    何年か前に全曲演奏をしたそうだが
    (プログラムには今までの演奏回数1回、と書いてあったが
     これもエマールだったのね)
    その時と比べると、演奏が変化したのではなく
    もっと深くなったと言う。

    技術的な技巧も凄いけれど
    今回の演奏では、技巧を見せびらかすというのではなく
    本当にすべての曲が、徹底的に音楽的だったもんなぁ。

    会場を出る時に、階段で、年配の女性が
    この曲の CD は持っているけれど
    ライブで聴くと、全く違うわ!!!と
    興奮気味に話していたけれど
    あ、居たっ、ここにも同年代の現代音楽フリークが(笑)
    (註 実は私も CD 持ってます。リゲティ作品はほとんど全曲)

    いや、本当に生きていて良かった ♡
    こういう尽きない喜びと高揚感は
    芸術だけが与えられるものだなぁ、と
    多幸感に包まれて帰宅する途中で

    今週の木曜日に試験するから、という
    とんでもないメールを見つけて
    焦り狂っている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    ジョン・ケージ + ルチアーノ・ベリオ「セクエンツァ」

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      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年11月5日 19時30分〜21時途中退場

      CASINO CAGE
      Berio Sequenze + Cage Variations

      John Cage (1912-1992)
      Variation IV for any number of players, any sounds or
      combination of sounds produced by any means,
      with or without other activities (1963)

      Luciano Berio (1925-2003)
      Sequenza

      ルチアーノ・ベリオのセクエンツァと言ったら
      現代音楽の作品の中でも、大傑作の一つで
      数年前にクラング・フォーラムで何曲か聴いて
      えらく感激した私は CD まで買ってしまったのだが

      現代音楽は CD で聴いてもつまらない(断言)

      今回、ウィーン・モデルン現代音楽祭の一環で
      ウィーン・コンセルヴァトリウム音楽大学の学生さんが
      このセクエンツァの14曲を演奏する、というので
      むちゃくちゃ張り切って、授業を早退してコンツェルトハウスに行った。

      ウイーン・コンセルヴァトリウム音楽大学という名称は
      ググったら出てきたものだが、正式には
      Musik und Kunst Privatuniversität der Stadt Wien
      ウィーン市音楽芸術私立大学
      と訳した方が良いんじゃないのか、と思う。

      通常、ウィーン国立音楽大学として知られている
      Universität für Musik und Darstellende Kunst とは別の大学だが
      国立音大にない専攻なども設けていて
      優秀な学生が集まる大学である(もちろん入学試験あり)

      コンサートのタイトルが示す通り
      コンツェルトハウスの大ホールは、平土間の椅子が取り払われて
      カジノのテーブルが真ん中にどん、と置かれている。
      わざわざ目を14個にしたルーレットが置かれていて
      ちゃんとカジノ・オーストリアからクルピエまで控えている。

      何をやるかと言うと
      ジョン・ケージの Variations IV を
      ベリオのセクエンツァでやろうという試み。
      ジョン・ケージのこの作品がどういうものかは
      どうぞ、タイトルをご覧下さい。

      ウィーン・モデルンのインテンダントが
      燕尾服を着て出て来て
      手順について説明・・・するんだけど
      どうも、本人もよくわかっていない様子。

      プロダクションの責任者も明確な説明が出来ない(呆)

      ルーレットを回して、出て来たナンバーを演奏する、というのは
      解説なくてもわかるけれど
      それが、大ホール、シューベルト・ホール
      横のバー、フォワイエの4ヶ所に散らばるらしい。

      しかし大丈夫かこれ。
      だって、担当者が何人もわさわさ出てきて
      テーブルの周りで、手順について討論しているような感じなのだが。

      提示するための番号とかも用意しているようだが
      何で、コンサートがとっくに始まっている時間に
      ハサミで切ってるんだろう・・・(絶句)

      で、コンサートの聴衆は、あちこちのホールを渡り歩いて良い、と書いてある。
      ただし、演奏中の雑音にはご注意下さい・・・とは書いてあるけれど
      演奏中に移動したら、雑音出るの、当たり前じゃないか!!!!

      私は上のバルコンから、動かずに大ホールの演奏を聴くつもりでいたのだが
      バルコンの音響は非常に良い、いや、良すぎる。

      最初のビオラ(セクエンツァ6番)の演奏中に
      平土間を歩く聴衆の足音(時々硬い踵のカツカツという音!!!)や
      周囲の人たちの話し声、平土間を歩いている人たちの囁き声

      更にはルーレット・テーブルに集まった関係者たちの
      この場になっての打ち合わせの声や
      会場内の連絡用のハンド・マイクで喋る音まで
      音楽の背景音?として聴こえてくる上に

      加えて、隣のシューベルト・ホールでは
      ピアノ(セクエンツァ4番)の演奏が始まっていて
      ビオラとピアノが重なったポリフォニーが・・・

      最初の3つくらいは決定した後に
      14曲のうち、まだあと11曲の順番を決めなければならないので
      演奏途中でルーレットを回す音とかも。

      ええええ、私が気難しい老年の老女で
      雑音がものすご〜〜〜〜く気になる、という
      イヤなタイプである事は
      よ〜〜〜くわかってますけど

      でも、演奏されているのって、ベリオのセクエンツァですよ?!

      各楽器の持て得るすべての音響を
      貪欲にマテリアルとして使って
      楽器の可能性を極限まで追求して
      それを、とんでもない音楽性でまとめている傑作ですよ!!!

      聴く方としては
      ベリオがその持てる才能で
      楽器の究極の可能性を引き出した音響を
      じっくり聴きたいじゃないですか(ワタシだけか、そういう人は?)

      なのに、ハープがこの上なく繊細な音を出している時に
      足音だの、隣のピアノのフォルテだの、囁き声だのを
      一緒に聴かされるって、かなり苦痛。

      それに、最初の3曲くらいはアナウンスがあったけれど
      その後、どうなっているのか、さ〜っぱりわからん。

      関係者もよくわかっていないんじゃないか、という恐ろしい予感もあったし
      2つか3つの場所で並行して演奏されているという事は
      その前後の盛大な拍手も、演奏の最中に聞こえて来るのである。
      (たぶん、各プレイヤーが同僚や知り合いや家族を山ほど招待している)

      ビオラとハープと(隣のホール漏れ聞きのピアノと)
      トロンボーンと、ファゴットと
      ファゴット演奏後にフルートの後半を聞いただけで
      既に時間は21時。

      まぁ、最初の誰も何もわかっていない(ように思われた)状態から
      だんだん順番確定とか、場所確定とかは慣れて来ているのだろうが
      しかし、それにしても

      こんな段取りの悪さで
      よくぞ、偶然性の順番でやろうとか思ったものだ・・・(絶句)

      しかもカジノ・オーストリアまで巻き込んで・・・

      セクエンツァという曲そのもの聴かせてくれるのだったら
      舞台の上で、I から XIV まで
      順番どうでも良いから
      聴衆を静かに座らせた状態で、雑音なしで聴かせて欲しかった(涙)
      (そのまま順番で続けて1から14まで演奏しても2時間弱のはず)

      演奏されたセクエンツァのソリストたちが
      あまりに優秀で
      各楽器の持つ音の可能性に圧倒されていたので
      それだけに、聴衆が歩いて移動して
      関係者が「次どうしよう???」とかあちこちで囁き合っている
      (囁きの内容は推測です)
      そういう、音楽以外の要素で、音楽そのものを聴かせてくれない
      という状態は、ワタクシ的には避けて欲しかった。

      セクエンツァ14曲をまとめてナマで聴くチャンスなんて
      私が120歳くらいまで長生きしても、絶対にないだろうし
      (雑音に我慢して)聴いた分の演奏が素晴らしかっただけに

      ものすご〜く残念に思っている私に
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      ジョン・ケージの作品の枠内での実験という意味はわかる。
      だが、それをやるなら、ちゃんと予行演習とか
      起こり得る事態を想定して、無駄なく手際よくやるべきではないか。
      (そういう事はオーストリア人に期待しても無駄、という声は聞こえてくるが・・・)

      スタジオ・ダン(現代音楽)

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        Wiener Konzerthaus Mozart Saal 2018年11月3日 22時15分〜23時45分

        Studio Dan
        チェロ Maiken Beer
        クラリネット、サクソフォン Viola Falb
        フルート Thomas Frey
        トランペット Dominik Fuss
        バイオリン、ビオラ Sophia Goidinger-Koch
        コントラバス Constantin Herzog
        コントラバス Philipp Kienberger
        パーカッション Mathias Koch
        トロンボーン Matthias Muche
        フルート Doris Nicoletti
        トロンボーン、指揮 Daniel Riegler
        サクソフォン、クラリネット Clemens Salesny
        ピアノ、シンセサイザー Michael Tiefenbacher
        照明、技術 Nina Ortner

        Oxana Omelchuk
        Wow and Flutter (2017)
        Kompositionsauftrag von Studio Dan

        Elisabeth Harnik
        holding up a bridge (2018)
        Kompositionsauftrag von Studio Dan

        Vinko Globokar
        Passagio verso il rischio (2017) UA
        Kompositionsauftrag von Studio Dan (mit freundlicher Unterstützung der Ernst von Siemens Musikstiftung) und Wien Modern

        大ホールでバンベルク交響楽団を聴いていた間
        隣のモーツァルト・ホールでは
        ウィーン・モデルン現代音楽祭のコンサートで
        ジョン・ケージとかフリードリヒ・ハースとかを演奏していて
        ・・・ううう、ほら、身体は2つないので(涙)

        しかし、そのコンサートの後
        22時から、同じホールで別のコンサートがある (^^)v
        バーで公開インタビューしていたので、それを聞いてから
        ちょっと準備が遅れて、22時過ぎに開いたモーツァルト・ホールへ。

        さすがに連休のなか日で
        しかも22時からのコンサートなので
        観客は(たぶん)全員、関係者か
        あるいはゲネラル・パスを持った現代音楽フリーク。

        で、実はこれがむちゃ面白かった。
        最初の2作品は、若い女性の作曲家によるもので
        様々な工夫や新しい試みはあるけれど
        まぁ、現代音楽って、そんなもんだよね、という感じだったが

        最後のヴィンコ・グロボカールの作品が!!!!
        作曲家ご自身が会場にいらしていて
        ご高齢なので、杖をつかれているのだが

        いや、この作品、すごい。
        クラシックの作曲技法をマスターしながら
        それを超えたところで
        自由自在に遊びまくっている。

        私もこの作曲家は知らなかったのだが
        あまりに作品が面白かったので調べてみた。
        読者の皆さま、ご興味あれば
        日本語のウィキぺディアの記述は ここ

        何が面白いかと言うと
        何でもあり!!!なのである。

        トナールからアトナール、さらにはジャズやポピュラー
        最後はマーラーの交響曲のフラグメントまで入れて
        曲に何も枠組みがなくて
        こんな「自由」を感じさせる曲があるなんてビックリ。

        奏者はアンサンブルなのだが
        その時々によって、指揮をする人が変わり
        プレイヤーによっては楽器の持ち替えもある。

        で、絶対にこの作曲家、マウリツィオ・カーゲルの影響受けてるわよ。
        だって、舞台が演劇的なんだもん。

        トロンボーンが水の入った盥の上で吹いたり
        トランペットとトロンボーンが、どんどん楽器を解体して
        最後はリードだけで演奏していたり

        コントラバス奏者は途中でエレキギターに持ち替えで
        その上、エレキギター持ち替えの楽章は
        全員で体操の時間。

        エレキ・ギターを上に投げてキャッチするところで音を出したり
        ギターの上で腕立て伏せしたりしている横では

        バイオリニストがバイオリン弾きながらバレエらしきものを踊っているし
        チェリスト(女性)は仁王立ちして
        何だかワケのわからん動きをしているし。

        最後にマーラーの交響曲のフラグメントを
        プレイヤーが勝手に繰り広げて
        (あ〜、だから舞台にテノール・ホルン!!!
         トロンボーンが解体された後にテノール・ホルンでマーラー吹いてた)
        その後、全員が舞台から次々に降りて
        会場をあちこちに分散しながら
        あちこちのドアから退場。

        現代音楽って、聴いている方より
        演奏している方が楽しいんじゃないか、と
        昔から疑っているのだが

        いや、これ、絶対に演奏してる方が面白い!!!

        楽器が出来る人が集まって
        クラシック演奏するのも飽きたから
        破天荒な事をやりたいよね、という感じで
        プレイヤーがむちゃくちゃ楽しんでいるのがわかるし

        この作品、じゃぁ、自由自在に
        やりたい放題で、芸術性ゼロ、という訳ではなくて
        その背後に、膨大な音楽的知識と技術が詰まっているのがわかる。

        初演の場に立ち会うチャンスがあって
        すごくハッピー。
        いや、こういう出会いがあるから
        玉石混合の現代音楽祭のコンサートって
        ともかくは行ってみるべきなんだわ。

        23時45分過ぎのコンサート終了だったけれど
        土曜日だったので、マイカーで出かけたので
        感激を噛みしめつつ
        思い起こすたびに、ちょっとクスクス笑いつつ
        真夜中過ぎに帰宅した私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        枠組みに囚われないというのなら
        フリー・ジャズとかもあるけれど
        既にトナールが枠組みで、それをぶっ壊したところで
        自由自在に、あれだけの音のマテリアルで遊べるなんて
        ちょっと考えもしなかった。
        こんな作曲家がいるんですね・・・(感激)

        Noche de los Muertos: Un-tape me

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          Echoraum 2018年11月1日 19時〜途中退場20時30分

          Noche de los Muertos: Un-tape me

          Jerôme Noetinger, Revox, Tapes, Electronics
          Mark Vernon, Found dictaphone, Reel-to-reel tapes
          Marta Zapparoli, Tape reconrders, Self-made devices
          Wien Diesel feat. Burlin Mud (R.F. Culbertson III)
          Installation : Angélica Castelló, Magnet Altar. Installation (2018)

          ウィーン・モデルン現代音楽祭の一環だが
          プログラムについては、質問しないでクダサイ。
          最初の2曲で、既に20時30分を過ぎていて
          ちょっと勘弁・・・という感じだったので
          途中でずらかりました(すみません)

          15区にあるエコー・ラウムという小さな会場で
          アングラの香りが香ばしい場所に
          現代音楽ファンという、妖しい層が集まって
          何をやったかと言うと

          テープとかコンピュータとか
          エレクトロ二クスの装置とか
          テーブル2つに、30年前の物理研究室のような
          全然想像もつかない機材(小さい)が乗っていて
          そこで、雑音を出す。

          ・・・こ、こ、これは
          ミュジーク・コンクレート 😮

          まだ生き残っていたのか(って失礼な・・・)

          音響をこよなく愛すワタクシとしては
          決してミュジーク・コンクレートは嫌いではない。

          が・・・
          最初に30分以上、男性と女性のカップルが
          手元の機械を操作して
          ずっと雑音を流しているのを見ているのは
          むちゃくちゃ退屈。

          周囲暗いし(アングラ感満杯)
          見るものないし
          雑音の中で熟睡・・・(こらっ!!!)
          途中、かなりの音量で、身体に振動が伝わって来たが
          飛行機でも列車でも、問題なく寝られる体質なのでビクともしない。

          気持ち良く雑音・騒音の中で熟睡した後
          セットアップのチェンジがあって
          2曲目は男性1人で機材を担当。

          あ〜、カセット・テープ巻き戻しの音がする。
          若い世代は知らないだろうが
          カセット・テープと言えば
          中学校から大学院卒業くらいまでの
          私のかけがえのないお友達。

          今でもものすごくレアな録音(ラジオ収録)とか持ってるし
          出版社でバイトしていた頃の
          貴重な○○○さまとのインタビューとか
          声に惚れた○氏の朗読(音声学演習用と称して無理やり読んでもらった)とか
          もうテープ伸びてるかも・・・とは思いつつ
          捨てられない。

          その懐かしいカセット・テープの雑音に加えて
          不思議な音響が飛び交って
          それなりに、妄想も掻き立てるし
          バリエーションもあるし
          途中でミニ・シロフォンみたいな楽器の音を混ぜたり
          そこそこ面白いんだけど

          いつまで続くの???

          何楽章書いたのかわからないが
          終わったかと思うと
          またカセット・テープ巻き戻しの音から
          次の(楽)章が始まる。
          最初の音は全部同じなので
          何となくブルックナー的というか(ブルックナーさんすみません)
          で、ブルックナーに匹敵する、しつこさと長さ・・・

          たっぷり1時間は演奏してたわ(絶句)
          終わって時計みたら、20時30分過ぎてたし。

          アングラ感漂うバーで
          みんなワインとか飲んでいたみたいだが
          (会場にワイン持ち込みしてた人も結構いたし)
          友人や知り合いと一緒だったら、最後まで残ったかもしれないけれど
          来週、試験1つあるし(ぎゃ〜〜〜っ)
          課題提出2つあるし(ぎゃ〜〜〜〜っ)

          いやでも、まだこの分野で活躍している人がいたかと思うと
          う〜ん、現代音楽、何でもアリだな、と、つくづく思う。
          というより、作曲され尽くした感のあるミュジーク・コンクレートで
          まだ未知の音響を聴く事ができるとは・・・

          室内にあるインスタレーションは
          カセット・テープの祭壇、というコンセプトらしい。

          カセット・テープ、まだお亡くなりになっていないと思う私は
          (実際、自宅にはカセット・テープを使えるステレオがある!)
          時代に遅れているのかも、と、ちょっと思った私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          ウィーン交響楽団 + シルヴァン・カンブルラン

          0
            Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年10月31日 19時30分〜21時40分

            Wiener Symphoniker
            ピアノ・エレクロトニクス Sebastian Berweck
            サクソフォン Marcus Weiss
            パーカッション Christian Dierstein
            指揮 Sylvain Cambreling

            Iannis Xenakis (1922-2001)
            Metastaseis B (1953-1954)

            Malte Giesen (*1988)
            Konzert für hyperreales Klavier und Orchester (2017-2018) UA

            Julia Purgina (*1980)
            Akatalepsia (2018) UA

            Sir Harrison Birtwistle (*1934)
            Panic. Ein Dithyrambus für Altsaxophon, Jazzschlagzeuger, Holzbläser,
            Blechbläser und Percussion (1955)

            Helmut Lachenmann (*1933)
            Marche fatale (2017) EA

            ウィーン・モデルン現代音楽祭のコンサート。
            整理券もなし・・・という事は、わっはっは(察して下さい)
            それでも、平土間70%がた入ってるし
            バルコン席も同じく、半分以上は入っているのが凄い。

            ヤニス・クセナキス以外は
            すべて、まだ在命の作曲家の作品。
            うち、2作品は世界初演 (UA = Uraufführung) で
            1作品はオーストリア初演 (EA = Erstaufführung)

            クセナキスの作品は1955年にドナウエッシンゲン音楽祭で初演された作品。
            大規模オーケストラで、数学的な処理をされている音符のはずだが
            実際に聴いてみると、何とも情熱的な感じがする。
            7分くらいのコンパクトだが、内容の濃い作品。

            次がドイツの新進作曲家による作品の初演。
            ヤマハのピアノをコンピュータと繋いだ「超実数ピアノ」って
            何の事か、アホな私には全くわからないが
            プログラムの解説によれば
            現代はみんな、イアフォンで音楽を聴いているので
            音響空間が影響を及ぼさない音楽を
            ピアノ・・・というより MIDIの発生源を使って
            オーケストラと演奏する・・・らしい。

            あ〜、う〜・・・

            クセナキスの音楽が立体的だったのに比べて
            こちらの音楽は超2次元的というか
            オーケストラの普通の音響を使っている時点で
            音響空間が影響を及ぼすのは自明のはずなのだが
            アーティストによれば、それは違うらしいのだが
            そういう高尚な事はワタクシにはわかりません。
            (それに結構長かった・・・23分。最後はピアノ音響のループ)

            後半はウィーンとベルリンでビオラと作曲を学び
            ウィーン放送交響楽団の後、ウィーン室内管弦楽団のメンバーで
            ウィーン大学でスラブ学とゲルマニスティックを学んでいる女性の作品。

            フル・オーケストラだが
            次の作品の準備か、弦が全部上手(かみて)に位置。
            (下手(しもて)にはジャズのパーカッション・セットが2つ)

            この作品、15分ほどの曲なのだが
            弦のピアニッシモのピチカートと
            弱音のパーカッションから始まって
            曲に色彩が見える(ような気がする)

            プログラムにタイトルの Akatalepsia 不可知論についての記載があるが
            あ〜、もう、何だかよくわかりません。

            眠りの神ヒュプノスとその兄弟モロスとタナトスが
            夜の神ニュクスの子供たちと音楽の中を飛び回り
            人間の死は確実だが、その美は死の瞬間に開示され
            本質は感覚的にしか捉える事ができない(意訳、文責なし)

            ・・・ったく何の事やら理解不可能(私がアホだから)

            でも、作曲家自身が sinnlich 感覚的という言葉を使うだけあって
            音楽そのものが、かなり詩的にロマンティックで
            音響の構成が、その意味では古典的に美しい。

            オーケストラの音量をかなり下げているだけに
            金管を吹かずに、手で叩く奏法も
            音が埋もれずに、かなり面白い音響設計になっていた。

            ハリソン・バートウィッスルと言えば
            イギリスの現代音楽では大御所で
            私も今まで何回か、作品を聴いた事はあるが

            今回の曲は1995年に BBC Symphony Orchestra で
            イギリスのプロムスで初演された曲。
            サクソフォンのソロとジャズ・パーカッションに
            オーケストラは金管と木管とパーカッションだけ。

            詳しい編成は
            サクソフォン(ソロ)、パーカッション(ソロ)
            フルート3本(2番・3番はピッコロ持ち替えあり)
            オーボエ3本(3番はイングリッシュ・ホルン持ち替えあり)
            クラリネット、変ホ調クラリネット、バス・クラリネット
            ファゴット2本、トロンボーン3本、チューバ、ティンパニ、パーカッション

            ・・・沈黙。

            ソロのサクソフォン、時々、音が埋もれて聴こえないし
            ジャズのパーカッションも
            あんまりバリエーションなくて

            途中、ジャズ・パーカッションが位置を変えて
            サクソフォンが時々パーカッションにキューだして
            パーカッションが指揮者とは別に指示を出して
            かなり緊張感に満ちた、ギグみたいな面白さはあったけれど

            きっと私の感受性の問題なのだが
            何だか全体に似たような音楽の進行なので
            何となく聴いていて、飽きてくる。

            きっとサクソフォンの人は
            素人にはわからない超絶技巧で演奏しまくりなのだろうが。

            それに、ウィーン交響楽団の木管・金管ってむちゃ巧いんだけど
            この作品、そのオーケストラの名人の盛大な無駄遣いのような気がする。

            最後はヘルムート・ラッヘンマンの6分ほどの曲。
            ジャズ・パーカッションのセット2つを片付け
            バイオリンの椅子を置いて
            現代音楽は舞台設定に時間がかかるのが難点だが
            コンツェルトハウスのスタッフの早業は
            いつもながら見事なものだ。

            ラッヘンマンと言えば雑音・・・って
            私も相当に失礼だが(笑)

            プログラムによれば
            2017年にシュトゥットガルトオペラ座オーケストラで
            今日の指揮者のカンブレランと初演されたこの曲は
            今までの作曲技法とは全く違うそうで

            あらっ
            伝統に回帰したのか、と思われる程の
            古典的でトナールでメロディックで
            映画音楽からの要素をふんだんに取り入れた
            長調のフルオーケストラのポピュラー音楽

            ・・・みたいに聴こえるのだが

            で、私の周囲の人たちも
            笑ったり、身体揺らして踊っていたりしたんだけど

            これ、ほとんど認知しないようなところに
            微妙に和声の間違いが・・・

            ものすごく巧妙に仕組まれているために
            表面だけ聴いていると
            ただの映画音楽に聴こえない事もないんだけど

            ものすごく気持ち悪いです。

            プログラム記載の本人の解説によれば

            現代の没落していく市民社会の中で
            「笑うべきもの」を真面目に捉え
            麻痺した精神の黒い穴への道が
            愉快なものである可能性を示唆し
            私の過去の「音楽でないもの」の作曲から
            本来の音楽という概念を捉え直し、違う側面からアプローチし
            コンサート・ホールが欺瞞的な隠れ場所への退避から
            精神を開く冒険の場所になる・・・あるいは
            そこから、ひどく裏切られて脱線する・・・どうやったらそうなるんだろう。
            (意訳です、文責なし)

            今の作曲家の皆さま
            頭の良い方ばかりなので
            プログラムに書かれていても、今ひとつ、よくわからん。
            ハイドンが「今回の曲は新しい方法で書きました、ふうううう」とか言ってるのと
            わけが違う。

            聴いている側からすれば
            その瞬間の音響「だけ」が重要なので
            作曲家が何を考えたかなんて
            学問対象にでもしない限りは、全く興味ないのだが
            音楽社会学的なアプローチするなら・・・・

            ああああああっ、いかん、毒されて来てる (^^;;

            でも今回の選曲、バリエーションあって
            かなり面白かった。

            オーケストラはウィーン交響楽団だが
            いつものような燕尾服+白い蝶ネクタイじゃなくて
            ウィーン放送交響楽団と見間違える
            上から下まで真っ黒の上着なしのシャツ揃え。

            現代音楽のドレス・コードなのかしら(爆笑)
            最初、あれ?ウィーン放送響だったっけ?
            でも、何かメンバーが違う???と
            不思議に思った私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            11月1日はオーストリアは祝日。
            金曜日2日は大学は授業なし。やれやれ。
            もっとも、来週火曜日にテストがあるのをすっかり失念していたので
            すごく焦ってはいるのだが・・・
            (だったらブログなんて書いてないで勉強しろ、という声が聞こえる・・・💦)


            クラング・フォールム + エミリオ・ポマリコ

            0
              Wiener Konzerthaus Mozart Saal 2017年11月22日 19時30分〜21時45分

              ERSTE BANK KOMPOSITIONSPREIS

              Hannes Kerschbaumer
               shurf I für Violine solo (2017 UA)

              Beat Furrer
               Kaleidoscopic Memories für Kontrabass und Elektronik (2016 OEA)

              Hannes Kerschbaumer
               schraffur für Vierteltonalakkordeon und Ensemble (2017 OEA)

              Gérard Grisey
               Quatre chants pour franchir le seuil
                für Sopran und Ensemble (1997-1998)

              Klangforum Wien
              指揮 Emilio Pomàrico
              ソプラノ Katrien Baerts
              コントラバス Uli Fussenegger
              バイオリン Sophie Schafleitner
              アコーデオン Krassimir Sterev

              オーストリアの銀行が毎年ウィーン・モデルンで作曲賞を出すのだが
              今年は Hannes Kerschbaumer が受賞。

              南チロル(イタリア領だがドイツ語とイタリア語の2ヶ国語圏)に生まれ
              錚々たる作曲家に師事して
              あちこちで賞を取って
              ザルツブルクのモーツァルテウムで現代音楽の講座を持っていたようで
              現在はインスブルック在住とウエブ・サイトに出ている。

              この間 mumok で演奏された時は
              へ?という感じだったので
              (はい、シロウトでアホですから高尚な芸術はわかりません)
              今回はどうだろう、というので来てみたら

              遅刻しました (^^;;
              ただ、既に演奏が始まっているのに
              こっそりと後ろのドアから入れてくれたので
              舞台は見えなかったけれど、音楽だけは聴く事ができた。

              バイオリン・ソロの曲だが
              1台のバイオリンとは思えない多彩な音色。

              ・・・なんですけどね。
              これって、子供がバイオリンをおもちゃにしている
              って感じで、あまりまとまりがなくて
              (いやきっと難しいセオリーがあるのだろうが)

              ほら、現代芸術全般について
              そんなのワタシでもできるわ
              というような作品だったりする事があるじゃないですか。

              大抵の場合は大いなる勘違いだという事は理解しているし
              いわゆる専門教育を受けていない人たちの生み出す作品だって
              凄い芸術作品になる場合もあるし

              え〜い、何が言いたいか段々混乱して来たけれど
              それは本当に作曲家が意図した「雑音」だったのだろうか?
              (それとも特殊奏法の展示会とか・・・)

              よくわかりません、ごめんなさい。

              次の曲はコントラバスのソロとライブ・エレクトロニック。
              これは舞台が見える席に座れたので
              しっかりコントラバス奏者が見えて

              信じられないような細かいボーゲンの扱い方。
              普通の人なら
              そんなに右手の振動は出来ませんが・・・
              いや、そういうのが出来ないと弦楽器のプレイヤーにはなれないのか。
              大昔、人間技とは思えないボーゲンの速さで
              現代音楽を作曲したバイオリニストが居たなぁ。
              (あれは人間離れした速度でボウを動かすのが目的みたいな曲だった)

              ただ、凄い高音のところで弦を押さえて
              すごいバイブレーションかけて右手でボウを動かして出てくる
              不思議な音響に加えて
              時々、その弓を見えないような速度で他の4つの弦に滑らせて
              そこで出てくる音響を
              ライブ・エレクトロニクスでループして聴かせたりとか
              8分の曲だが
              コントラバス奏者の身体の妙技と
              コントラバスとは思えない高音に
              コントラバスらしい低音の組み合わせと
              背景として扱われる震えるようなビブラートに
              メイン・メロディ?のオーナメントみたいな音が
              ライブ・エレクトロニクスで繰り返されるのが面白い。

              次は賞授与の対象になった曲で
              アンサンブルで約14分。

              指揮者は私が大好きなポマリコ。
              何年も前から、指揮台にあがる時は
              いつも紺色のセーター(上着じゃないぞセーターだ!)を着ていて
              これもトレード・マークなんだろうな(笑)

              ポマリコの指揮が好きなのは
              主観的なものなのだが

              こんなに感情的に現代音楽を指揮する人って
              かなり珍しいと思う。
              (非常に良い意味で言ってます)

              だいたいが現代音楽の指揮の場合は
              たぶんこの世のものとも思われない複雑至極天国地獄のような
              奇妙奇天烈なリズムが書いてあると思われるので
              指揮者はリズムをプレイヤーに指示するだけで精一杯というケースが多い。

              ところがポマリコは、さすがに現代音楽に慣れているというか
              複雑怪奇なリズムのキューも明確に出すと同時に
              いわゆるクラシック音楽のような
              しかもウィーン楽派からロマン派にかけての
              大いに感情的にアプローチして良い(と思われる)曲と同じく
              えらくチャーミングで可愛い。

              割に強弱の激しい曲だったので
              指揮者にしてはかなりの上背のある
              スタイルの良い指揮者が
              いわゆるクラシック音楽っぽく指揮しているのに
              出てくるのが不思議なアトナールないしは不協和音たっぷりの
              しかも雑音要素もたっぷりの現代音楽なんだもん。
              その格差だけでもちょっと楽しい。

              この作曲家、主観的に捉えると
              「息」に拘りのある人なのかなぁ。
              音というよりは(この間もそうだったけれど)
              「呼吸音」的な要素が強いような気がする。

              休憩の後はグリゼーの「限界を超えるための4つの歌」
              スペクトル派の初期の作品だけど
              かなり明確にメロディっぽいものが感じられる。
              パーカッションが色々と使われていて
              伝統的なリズム感っぽいものもあって
              音響だけの作品ではなく
              かなり「伝統的」要素が聴こえてくるので聴きやすい。

              ソプラノが巧くて、美声で美人でスタイル良くて
              ドレスがまた洒落ていて(見てるのそこかい!)
              歌詞はフランス語なので一切わからないけれど
              声と楽器のコンビネーションが見事。

              ・・・と言っても
              たぶん、相当部分は寝落ちしていたかと思う f^_^;)
              (すみません、昨日、ずっと悪夢を見ていて・・・)

              いつまで続くんだ、現代音楽 (ーー;) と思われている事は推測がつくが
              あと、本当にもう少しなので
              どうぞ我慢して下さいませ。

              週末からはバレンボイムとアルゲリッチの4回戦とか(何だそれ)
              ヤンソンスとバイエルン放送交響楽団のブルックナー8番とか
              そこら辺は抜け目なくチケットを押さえているので

              どうか本日も1クリックをお恵みいただけますよう
              心からお願い申し上げます。


              Theatro delle Allucinazioni + Yalda Zamani

              0
                Reaktor 2017年11月21日 19時30分〜20時45分

                THEATRO DELLE ALLUCINAZIONI
                フルート Alexander Wagendristel
                オーボエ Sebastian Skocic
                クラリネット Anna Koch
                ファゴット Leonard Eröd
                ピアノ Kaori Nishii
                アコーデオン Alfred Melichar
                バイオリン Bojidara Kouzmanova-Vladár, Julia Maly
                ビオラ Daniel Moser
                チェロ Maria Frodl
                コントラバス Damián Posse
                音響技術 Linda Steiger
                指揮 Yalda Zamani

                Shahriyar Farshid (*1990)
                 AMORPHEN IX for piano and string quartet (2015)

                Alexander Kaiser (*1985)
                 Choke for four musicians (2016)

                Grzegorz Pieniek (*1982)
                 Idyll fur six instruments (2014)

                Anna Korsun (*1986) / Sergey Khimatov (*1983)
                 Rock. Scissoirs. Paper, children game for five musicians (2010 EA)

                Yoav Chorev (*1988)
                 ahimsa for piano (2015-2017, UA)

                Antonio Agostini (*1969)
                 Scene dal Teatro delle Allucinazioni per ensemble (2016, EA)

                ちょっと郊外にある
                外観も中も、半分破壊されたような
                倉庫?ではないけれど
                コンクリート打ちっ放し(しかもあちこちが剥がれてシミになっている)の
                まぁ、すごい建物(昔の芝居小屋だったらしい)で
                以前は ensemble reconsil という名前で活動していたグループが
                新しい指揮者を迎えて
                新しい名前で再出発。

                最初に
                曲はすべて続けて演奏されて(途中の拍手はなしって事)
                途中にはインプロヴィゼーションが入り
                会場の移動もある、とのスピーチ。

                ウィーン・モデルン現代音楽祭の一環なので
                結構な観客が入っている。
                (しかし現代音楽祭の観客の4分の3以上が年配っていうのも
                 なんだかよくわからんわ・・・)

                ドアを開けるとすぐに会場になっていて
                外は雨で寒いし
                当然ながら、会場内も、ものすご〜く寒い。
                もちろん全員コート着たままで
                (音楽家も一部コートを着ていた)
                それでも寒い。

                そんな寒い貧乏ったらしい(すみません)会場に
                コンサート前にさりげなく入って来たのは

                あ〜、今度ウィーン・フィルを指揮する予定の
                大物指揮者ではないか・・・

                ウィーン・モデルンのインテンダントが
                この音楽祭は云々と説明をしている。

                作曲家だか誰だかわからないが
                前列に座っていた若い男性が飛んでいって
                直前まで何か話し込んでいたが

                そりゃプロの音楽家としては
                名前を売っておきたいだろう・・・(笑)

                来ている観客も、そこそこ気がついている人もいたようだが
                そこらへん、ウィーンってすごいな、と思うのは
                誰もサインをねだりに行かないし
                プライベートで来ているんだからそっとしておこうという
                暗黙の了解。
                (日本だったら大変な事になっているかもしれない(笑))

                作曲家については
                生まれ年から見ると若い作曲家ばかり。
                (たぶん、カタログ見れば詳細情報は載っていると思うけれど
                 いま、それを調べている時間がない ← ただの言い訳 ^^; )

                この間みたいに
                作曲家と音楽家の自己満足作品かなぁ、と思っていたら
                これが意外に意外で面白かった(まぁ、自己満足は程度にかかわらずあるけど)

                最初の作品は弦がトリラーで細かい音を出している中に
                時々ピアノが入る、という
                音響的にとても面白い作品。
                ピアノの音が多少「浮いた」印象はあるけれど
                ピアノがあるからこそ、弦のトリラー続きが退屈にならない効果もあった。

                次の2つの作品は
                既に記憶の彼方(すみません)なんだけど
                トナールとは言わないが
                親しみ易いフレーズがあったりして
                ふ〜ん、これ現代音楽とは言え、楽しいじゃん、という印象はある。

                会場のスペース変更。
                次の間に行って、全員立ったまま
                前で繰り広げられたのは

                音楽家4人が
                指揮者の指示とパート楽譜とで
                紙を破ったり、擦ったり、揺らしたり
                ハサミで切ったり、ハサミを音を立てて開け閉めしたり
                1,5リットルのミネラルウォーターのペットボトルを揺らしたり

                もちろんプレイヤーの前にはマイクがある。
                (でなければ、そんな微かな音は聞こえない。
                 会場そのものはコンクリート打ちっ放しだから
                 音響効果は悪くないと思うのだが
                 来ている100人以上の客が
                 全員、コートを羽織ったままである)

                面白い、というより
                そういう事を、きちんと譜を見ながら
                至極マジメにやっている音楽家(どこで音楽と関わりが?)たちが
                何だか可愛い(アホみたいで)

                しかし、この作品、何回リハーサルしたんだろ?
                リハーサルのたびに大量の紙が屑になったんだろうなぁ。
                まぁ、リズムだけの曲だから
                リズム感のあるプレイヤーたちなら1回で済んだだろうが。
                (なんて下世話な考え・・・いや、やっぱり生活費って(以下省略))

                立っていた会場から
                また椅子のある会場に戻る。
                何人かは、なかなか戻って来ず
                戻ってくる時も、他の人は全員座っているのに
                ゆ〜っくりゆ〜っくり歩いて来るという
                いや、本当に変わった人も結構いるもんですね。
                (まぁ、そういう変わった人たちが多いのもウィーン)

                なお、例の大物は会場移動の頃から
                ひっそりと居なくなっていた(笑)
                ・・・忙しい人だからね。
                でも、この人、時々楽友協会の VIP 席に座っていたりするの。
                プロの音楽家って、滅多に他の人のコンサートとか行かないのだが
                この大人物だけは例外かもしれない。

                ピアノの曲だが、これが一番長くて15分くらいだったのだが
                これ、ピアノを鍵盤楽器として使っていない。

                指揮者とピアニストが2人で蓋を開けたグランド・ピアノの
                弦を弾いて音を出している。

                しかもガムラン音楽かよ、みたいな音程から始まるし。
                もちろん、これも音が小さ過ぎるので
                マイクをピアノに突っ込んである。

                う〜ん (ーー;)
                こういうのはちょっと・・・
                だって、あの音楽を、もっと音楽的に表現できる楽器だったら
                何もピアノの弦を無理やり掻き鳴らさなくても
                ハープでもギターでも
                チターかハックブレットか
                それにふさわしい音響を出す楽器があったように思えて
                何も無理やりピアノを使わなくても、という印象。

                最後はアンサンブルで
                バイオリン、ビオラ、チェロに
                フルート、クラリネット、ファゴット、オーボエが加わった作品。
                (他にも楽器があったかもしれないが)

                いや、すみません、これも楽しく聴けた作品なんですが
                ファゴットを演奏していたプレイヤーが
                たぶん、名前を見ておわかりの通り
                親戚関係だろうと強く推測できるんだけど

                国立オペラ座で歌っている誰かと
                見た目が、ソックリの瓜二つで、区別つかない!!!!
                しかも髪型まで一緒だ!!!!
                (調べても親戚筋の言及は一つもないが
                 ↑という事は本人がそれを嫌がっている可能性が高い
                 ウィーン放送交響楽団のファゴティストだそうで
                 ううう、こうなってみると、舞台が見えない席が恨めしい)

                すごく失礼な事だと理解はしているのだが
                ファゴティストから目が離せなくて
                (だって本当に本当に瓜二つ・・・)
                曲の方は全然記憶に残っていない(ごめんなさい)

                各作品が短かったというのはあるけれど
                それにしても、この間の mumok での作品も短かったが
                あの時よりも、ずっとバラエティに富んでいて
                楽器奏法も、スタイルも、色々あって
                全然退屈しなかった。

                その意味では聴衆も楽しめる工夫が
                多少なりとも凝らされていた、と言えるかもしれない。

                ついでだが
                指揮者が女性で
                アルジェリア生まれのイラン人だそうだが
                キュートだし
                スタイル抜群に良くて
                しかも着ている服が黒なんだけど
                スタイルの良さと相まって
                実に絵になる美しい指揮者だった。

                美人を見ると
                ついついオヤジに化してしまう
                オバサンの私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                Le encantadas Olga Neuwirth

                0
                  MuseumsQuartier Halle E 2017年11月20日 19時30分〜20時45分

                  LE ENCANTADAS
                  Olga Neuwirth : … Le encantadas o le avventure nel mare delle meraviglie …
                  für sechs im Raum verteilte Ensemble-Gruppen, Samples und Live - Elektoronik (2014-2015 OEA)

                  Ensemble intercontemporain 指揮 Matthias Pintscher
                  Musikalisch-informatische Realisierung : Ircam / Gilbert Nouno
                  音響エンジニア Sylvain Cadars
                  学術アドバイザー Markus Noisternig
                  エレクトロニクス(録音)
                  Church San Lorenzo, Venice
                  ソプラノ Livia Rado
                  トロンボーン Athos Castellan
                  Ircam スタジオ Johan Leysen
                  カウンターテノール Andrew Watts

                  オーストリアの女性作曲家のオルガ・ノイヴィルトは
                  決して私が好きな作曲家ではない。

                  理由=なんか偉そうだから(だからかよ!)

                  作る作品の題名は必ず外国語だし
                  しかも前と後ろに三つテンテンテン付いてるし
                  (これは流行なんでしょうかね? …を題名につける作曲家が多い)
                  しかも、ものすごくトンがった音楽もとい音響を書く作曲家だった。

                  が・・・(あ、私もテンテンテンが好き?)

                  数年前の古い映画に音楽を付けたあたりから
                  ちょっと傾向が変わって来て
                  以前のように挑戦的で、喧嘩売ってんのか?という感じは薄れて来た。

                  今回の作品は、会場内に、ものすごい音響技術を使っているようで
                  ウィーン・モデルン現代音楽祭のゲネラル・パスに
                  100ユーロくらい払ったのにもかかわらず
                  この日だけは、別に20ユーロ(パスがない人は38ユーロ)という
                  かなりお高いチケットだったのだ。

                  会場に入ったら
                  オーケストラ舞台は7つあるし
                  (題名には6つのアンサンブルとあるが、数えてみたら7つだった)
                  現代音楽好きにはたまらない
                  IRCAM フランス国立音響音楽研究所が加わっているし
                  アンサンブルは
                  これも現代音楽好きなら涎の出る
                  アンサンブル・アンテルコンタンポランが出演しているし
                  会場の真ん中には大きなサウンド・ディスクがあって
                  少なくとも10個くらいのスピーカーが釣ってある。

                  ベネチアの教会 Chiesa di San Lorenzo の音響を
                  何とか言う音響測定装置を使って
                  この会場に全く同じ音響を作った(らしい)

                  演奏時間70分。
                  最初は海の波の音が四方のスピーカーから聴こえてくる。

                  目を瞑ってみたら
                  上から波の音が聴こえるので
                  感覚的にはすごく変 (ーー;)

                  海の底か、ここは。
                  この間、授業で見た映画ジョーズのオープニング・シーンを
                  思い浮かべてしまうではないか。
                  (しかもヨハン・シュトラウス付きだ。
                   ご存知でない方は こちら をどうぞ)
                  ベネチアの海にはサメは居ないと思うが。

                  プログラムによれば
                  音で感じる「絵」という事らしいのだが

                  すみません、感受性欠乏症のワタクシは
                  そこまで「絵」らしいものは妄想できませんでした(自爆)

                  ただ、オルガ・ノイヴィルトの今までの音楽とは違って
                  トナールから、教会の鐘やオルガンなども使って
                  不思議な教会旋法じゃないのにルネッサンスに聴こえる歌とか
                  ちょっとポピュラーっぽいメロディとか
                  オルガンの響きが母音に聴こえてくるような感じとか
                  (そう言えば授業で母音の周波数とかの言及があって
                   何かの楽器は母音のウに聴こえるとか教授が言ってたな)
                  現代音楽なのに、ともかく飽きない。

                  次はどういう音響が出るんだろう、ワクワク ♫
                  しかも、ライブ・エレクトロニックと
                  実際に演奏されるアンサンブル・アンテルコンタンポランの音が
                  交わったり、アンサンブルになったり
                  どこからどこまでがエレクトロニックで
                  どこが実際の演奏なのだか
                  時々わからなくなる程の精密な設計図になっている。

                  いや〜、楽しかった。
                  さすがに頭の中での視覚化は無理だったとしても
                  会場の四方八方から響いてくる
                  エレクトロニックとアンサンブルの音が
                  心地よく身体全体を包んで
                  気持ち良く酔っ払ったような感じ。

                  大枚叩いて酷かったらちょっと怒るけれど
                  ここまで大規模な先進技術を駆使して
                  面白い事をやってるなら良いか ♡
                  (おお、偉そう(笑))

                  現代音楽が続いて
                  読者諸氏が辟易しているのは推測できるんだけど
                  まだ11月終わりまで
                  ウィーン・モデルン現代音楽祭は続きますので
                  もう少しだけお付き合い下さいませ。

                  現代音楽だけじゃなくて
                  途中でちょっとウワキもする予定の
                  節操のない私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  まぁ、クジラもベネチアの海にはいないだろうが(笑)
                  そう言えば、海とか船とか教会とか
                  街の喧騒とかはあったけれど、魚は音楽に登場しなかったな・・・

                  büro lunaire von himmelblauer Stille, ruhelos

                  0
                    Mumok museum moderner kunst stiftung ludwig wien
                    Ebene 4 2017年11月19日 16時〜17時10分

                    büro lunaire von himmelblauer Stille, ruhelos

                    Hannes Kerschbaumer (*1981)
                     hauch.asche (2017 UA)
                      für Stimme, Bassflöte und resonierenden Oberflächen

                    Reinhold Schinwald (*1977)
                     membra disiecta (2016, erweiterte Fassung 2017 UA)
                      für Stimme, Kontrabassklarinette und Live Elektronik
                      nach einem Text von Gina Mattiello

                    Javier Quisland (*1984)
                     lanua inferni (2017 UA)
                      für Flöte, Stimme und Elektronik

                    Christian Klein (*1967)
                     … in quell’aria … (2018)
                      für Bassklarinette un Live Elektronik

                    バスクラリネット、コントラバスクラリネット Theo Nabicht
                    フルート、バスフルート Maruta Staravoitava
                    声 Gina Mattiello
                    音響演出、ライブ・エレクトロニック Reinhold Schinwald
                    ライブ・エレクトロニック Hannes Kerschbaumer
                    ライブ・エレクロトニック、音響技術 Thomas Mayr

                    ウィーン・モデルン現代音楽祭の一環だが
                    mumok ウィーン近代美術館では
                    時々日曜日のお昼にマチネとして何かやる事があるらしく
                    もらったプログラムには12月17日と1月21日の告知があった。

                    今年の Die Erste 銀行の賞をもらった
                    Hannes Kerschbaumer という作曲家の曲は初めてなので
                    ちょっと期待しつつ美術館に入る。

                    ・・・・・(沈黙)

                    フルートの美人のお姉ちゃまと
                    スタイル抜群の「声」(註 歌手ではない)の女性が
                    背中合わせに立って
                    フルートのお姉ちゃまはでっかいバスフルートを持って

                    息を吹き込んでいる・・・

                    文字通り、息だけなので
                    すごい息の音(音楽ではない)が強調されて伝わって来て
                    時々、背中合わせの女性が
                    イッヒ とか、ドイツ語のフラグメントの単語を喋る。
                    (けれど意味が取れるシンタックスはなく
                     本当に時々、一語をポツ・・・と言う感じ)

                    え〜っと、え〜っと、え〜っと
                    何なんですかあれは。

                    「現代音楽」と思うからこそ
                    集中して聴いていたら
                    なにせ会場が美術館だし
                    外ではクリスマス・マーケットやってるし
                    この曲の間中、遠くから微かに子供の声がずっとしていて

                    いやもしかすると
                    それも計算され尽くした音響の一つだったのかもしれないが
                    子供の声って、かなり異質じゃないですか
                    ずっと気を取られてしまっているうちに

                    息と単語だけの作品は終わってしまった。

                    聞こえて来たのは
                    フルーティストがバスフルートに吹きこむ息の音と
                    女性の声でのドイツ語の単語が数個。

                    続く別の作曲家の作品も
                    バスフルートを男性プレイヤーのバスクラリネットにしただけで
                    あとは、やっぱり息と単語という
                    まぁ、多少ライブ・エレクトロニックでのエコーや繰り返しはあったものの
                    わかんないです、全然!!!

                    次の作品はちょっとだけフルートが
                    息だけじゃなくて、ちゃんと音に聞こえる音響を出していたけれど
                    やっぱりワケわからん。
                    (音楽にも「声」にも、シンタックスが感じられない)

                    最後の曲はバスクラリネットが
                    一つの音を吹くと、それがライブ・エレクトロニックでリピートされ
                    ブッと強い音で吹くと、ライブ・エレクトロニックでリピートされ

                    いや、あの、作曲している方や
                    演奏している方には面白いのかもしれないけれど

                    ブツ切りの音をライブ・エレクトロニックでリピートさせて
                    それ聴いて、聴衆として面白い、とか思う人は
                    果たしているんだろうか???

                    いたら教えて下さい。

                    私だって長く現代音楽を聴き続けて来ているのだが
                    こういう作品を聴くたびに
                    だから現代音楽って聴衆不在になるんだわよ、と
                    マジメに危惧する(本気)

                    この作品たちが200年後に再演される事は
                    まず100%ないだろうってわかるし。

                    今年のウィーン・モデルンのテーマは
                    頭の中の絵、というもので
                    それなりに妄想喚起力の強い作品が多かったのだが
                    この4曲、妄想の一つも浮かんで来ないです。

                    きっと私の頭が古いんだろうとは思うけれど
                    ああいうのって、何なんでしょうね。

                    Die Erste の作曲賞をもらった作品については
                    まだこれからコンツェルトハウスで聴く予定なので
                    この1曲で断言はしたくないけれど
                    (経歴はすごいのだ、この作曲家・・・)

                    まぁ時間の無駄だった、と
                    ひどい事を平気で書く私に
                    (ド・シロートの個人の感想メモだから
                     営業妨害ではございません)
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                    フローリアン・ヘッカー

                    0
                      アホな私は土曜日にトリプル・ヘッダーしてます。
                      午後のウィーン・フィルの記事は こちら から。
                      その後のフォルクス・テアーターの記事は こちら から。

                      下は最後の現代「音楽」です。音楽と言って良いのかは不明ですが f^_^;)

                      MuseumsQuartier, Halle G 2017年11月18日 22時〜23時15分

                      Florian Hecker

                      Florian Hecker : Chimerization (2011-2013)
                      Libretto von Reza Negarestani : The Snake, the Goat and the Ladder

                      Iannis Xenakis : S.709 for two-track tape (1994)

                      Florian Hecker : Synthetic Hinge (2014-2016)
                      Libretto von Reza Negarestani : Nature, its man and his goat

                      会場に入る前に
                      横の机の上に耳栓が置いてあったので
                      すかさず1つ確保。

                      現代音楽、しかもテープのコンサートの時には
                      (クセナキスがあったら特に)
                      耳栓が置いてあったら
                      絶対に確保して会場に入るのは鉄則。

                      ああ、耳栓あって良かった。
                      耳栓なしでこれ聴いていたら
                      終わったら難聴まっしぐらだっただろう。

                      テープの音楽?いや、う〜ん、音楽というより

                      雑音

                      誰かが英語らしきものを喋ってはいるのだが
                      雑音が多くて、内容は全く聴き取れない。
                      (スネークとか叫んでいるのはかろうじて聞こえる)

                      最初から最後までそ〜いう感じ。
                      途中で7分のクセナキスの作品も入ったようだが
                      区別とか全然できなかったし(自分がアホだから)

                      会場舞台の正面にスピーカー3つ。
                      左右に2つ、後ろに3つ。

                      ここから、間違いなく85dB 以上の音が流れてくる。
                      だって、椅子の肘掛けの金属が振動してたもん。

                      これを「現代音楽」と言って良いのか
                      私には判断がつかないが
                      過去にはミュージック・コンクレートというのもあった事だし
                      現代芸術なんでもアリなので、まぁ、これもあって良い。

                      かと言って、気持ちよく寝られる音響ではないが(爆笑)

                      聴きながらずっと考えていたのは
                      作曲家には大変失礼なのだが

                      これだけスピーカーがあるんだったら
                      もう少し、音の移動みたいな事は出来なかったのかなぁ・・・

                      2009年のフランソワ・ベイルみたいな
                      コンピュータ音楽だったら楽しかったのに・・・
                      (探してみたら記録があった ここ

                      音の移動、飛び方と言っても
                      音波は反射するから、うまく周波数をコントロールして
                      ドップラー効果とかも考慮しながら
                      巧みに音波を扱わないと難しいだろうが

                      私が何か間違って
                      突然、作曲とかの方面に行っちゃうような事があったら
                      ベイルみたいな、音がまとわりついてくるような
                      チャーミングな音響空間を作りたいなぁ・・・

                      と、夢のような事を考えながら
                      でも、それには数学とか物理とかの
                      システム音楽学の理論が必要だから
                      中学校レベルからの算数と理科をやらねば、と

                      自分が勉強して来なかった事を
                      深く反省している私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


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