ウィーン・フィル + バレンボイム 1回目

0
    Musikverein Großer Saal 2019年3月15日 19時30分〜21時15分

    Wiener Philharmoniker
    指揮 Daniel Barenboim

    Sergej Prokofjew (1891-1953)
     Symphonie Nr. 1 D-Dur, op. 25, „Symphonie classique“
    Gustav Mahler (1860-1911)
     Symphonie Nr. 1 D-Dur

    パワハラ疑惑が記憶に新しいバレンボイムと
    ウィーン・フィルのコンサートは
    今日の楽友教会主催のものと
    土曜日・日曜日のウィーン・フィル主催の定期公演で
    同じプログラムを3回。
    (その後、演奏旅行にでも行くかと思っていたら
     それはないようだ(笑))

    プロコフィエフの交響曲1番とマーラーの交響曲1番って
    面白い組み合わせなのだが
    何かドラマツルギーが背景にあるんだろうか?
    と思ってはみたものの
    あまり関連性はないような気がする。

    プロコフィエフの交響曲は私は何でも好きなのだが
    古典交響曲は若かりし頃から好き ♡
    比較的短い曲だし。
    ・・・で、こんな短い曲の後に、ちゃんと休憩が入る(笑)

    出だしが・・・えっ?今、かなりズレたよね?
    というより、バレンボイムのアインザッツがわかりにくかったのか
    ちょっとドッキリしたが、その後は持ち直し。

    しかし、こういう曲って
    ウィーン・フィルの、いわゆる「黄金の音色」には
    全く合わないなぁ。
    好みとしては、洒落っ気あって軽くて、のイメージなのだが
    せわしないし、必死になってる(ような気がする)し
    演奏に余裕がない印象。
    (まぁ、最終楽章、あの速さだとキツイのは確かだし
     メンバー忙し過ぎて、あまり練習の時間もないだろうし(憶測))

    後半のマーラーの交響曲1番の方が
    手慣れている感じがして、完成度が高かったと思う。

    バンダの音量が非常に小さかったのだが
    あれは指揮者の指示らしい。
    それだけ、空間的な距離感を出したかったのだろう。

    ただ、全体的にバレンボイムのオーケストラの鳴らし方が
    かなり凄まじかったので(全体的に音量が大きめ)
    バンダだけ音量下げても、あまり効果はなかったような感じ。

    低音をずっしり響かせるのだが
    昨日のウィーン放送交響楽団は
    低音ずっしりで、ちょっとロシア的な音を出していたが
    ウィーン・フィルで低音ずっしりやっても
    ウィーンはウィーン(笑)

    この交響曲、マーラーがウィーン・フィルに初演させようとしたら
    ウィーン・フィルがイヤだ、って断った曲なんだよなぁ
    ・・・とか、またもや余計な事が頭をよぎるが(苦笑)

    このオーケストラとしては例外的に鋭い輪郭の音だったし
    指揮者がめちゃくちゃオーケストラを鳴らしていたし
    鳴らし過ぎで、かえってダイナミックが平坦になった印象もあったが
    まぁ、迫力たっぷりの聴衆ウケする出来(皮肉ではありません)

    金管のアンサンブルが飛び抜けて良かった ♡
    マーラーだと金管の良さ・悪さがバッチリ出てしまうのだが
    その意味では、あの金管の良さには、うっとりする。

    一部では、ウィーン・フィルとか
    バレンボイムというブランドだけでウケるというのもあるのだが
    ただ、ブランドというのは
    それなりに、恥ずかしい出来、というワケにはいかない。
    (例外はある(笑))

    明日・明後日と3回のコンサートで
    私のド・シロートの印象がどう変わっていくのか
    あるいは変わらないのか
    ちょっと自分でも興味あったりして(笑)

    3月に入ったのに
    相変わらず底冷えする毎日で
    雨が降ったりして湿っぽいし
    水・木曜日の授業ぎっちりの2日の後
    脱力状態だった私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    バレンボイムは暗譜で指揮。
    時々、コンサート・ミストレスの譜面台の上まで
    身体を乗り出して
    いつもの事ながら、非常に熱い指揮を繰り広げていた。

    ウィーン・フィル + アダム・フィッシャー 1回目と2回目

    0
      Musikverein Großer Saal 2019年2月23日 15時30分〜17時45分
      Musikverein Großer Saal 2019年2月24日 11時〜13時15分

      Wiener Philharmoniker
      指揮 Ádám Fischer
      バイオリン Leonidas Kavakos

      Joseph Haydn (1732-1809)
       Symphonie C-Dur, Hob.I:97
      Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
       Konzert für Violine und Orchester A-Dur, KV 219
       Symphonie C-Dur, KV 551, „Jupiter-Symphonie“

      ウィーン・フィルの定期公演でチケット持ってるから行くけど
      読者諸氏がご推察通り、このプログラムは
      私が飛び上がってホイホイして軽やかにステップ踏みながら
      楽友協会にウキウキと駆けつけるプログラムの対極にある。

      ハイドンはともかく、モーツァルト・・・(げっそり)

      で、そういう、な〜んにも期待していない時に限って
      奇跡が起こるのだ。

      ハイドンのロンドン・チクルスは
      どの曲を取っても、めったやたらとイタズラが多くて
      予習だの何だのクソ面倒な事は不要
      というより、かえってやらない方が新鮮。

      アダム・フィッシャーはハイドンは例の偉業がある。
      (もちろん CD33枚、持ってます (^^)v)
      ご本人曰く、今だったら違う演奏にするだろう、というところもある
      という話だが
      ハイドンの交響曲と言えばアダム・フィッシャーと言われるくらい
      手中に収めた感がある。

      で、ハイドンの交響曲97番。
      うわあああああああっ!!!!

      なんですかこれは。
      このダイナミックス、躍動感、一瞬一瞬の音の煌めき。

      古典奏法ではなく、ちゃんとモダン・オーケストラ(小編成)なのに
      古典の枠組みとコンヴェンションは、しっかりと守ったまま
      パパ・ハイドンが
      うふふふふ、とか笑いながら
      これ、聴衆のみんなに楽しんでもらえるかな〜ってイメージが
      そのまま楽友協会の音響の中に、キラキラしながら散らばって行く。

      ハイドンが退屈な音楽家と思ってはいけない。
      特に後期のロンドン・チクルスは
      持てる作曲技法を最大限に使って
      聴く方を楽しませよう、という
      エンターテインメント作曲家の才能が爆発している。

      今現在、こんなに音楽様式が多様化している時代に聴いても
      そのエンターテインメント性は全く劣るものではない。

      ・・・・指揮者とオーケストラが巧ければの話だが。

      フィッシャーの指揮姿も、ともかくイキイキしている。
      この人、むちゃ、音楽好きだよね?
      音楽家も作曲家も、スコアも音符も
      演奏される音楽も、聴いている聴衆もひっくるめて
      ともかく、ひたすら好き・好き・好きっていう感じの
      大きな愛情がダダ漏れ。

      ハイドンから引き出されるダイナミクス。
      古典的な音の透明感。
      ご存知第2楽章のスル・ポンティチェロの音の
      あの空間距離感というか、むちゃくちゃ不思議な異次元の世界。

      一部をノンビブラートで注意深く音響構築をしているが
      基本的にはモダンの、輝くような色合いで
      跳ね回るリズム、爆発するダイナミクス
      (あ〜、これがバロックなのよ!・・・とついつい書いたら
       学識のある方からバロックじゃない、古典派、とご指摘をいただいた。
       確かにバロックではない、けれど、限りなくバロック的音響の印象)

      フィッシャーの的確な指揮は無駄がない。
      楽章間では、土曜日には次の曲のテンポ指示を出していたけれど
      日曜日はもう大丈夫と思ったのか、楽章間のテンポ指示は省略していた。

      指揮姿を見ていても
      なんかもう、指揮できるのが嬉しい、嬉しい、嬉しいというのが
      一つ一つの動作から伝わって来る。

      では、昔のネルソンスみたいじゃないか、と言われると
      いや、そこに、しっかりと良い意味での円熟と老獪さがあるのが
      アダム・フィッシャーである。
      (でも、好き好き好きで来ちゃった子供みたいな純真さがある)

      こういう、生命感溢れたハイドン聴いちゃうと
      派手にアピールしたク○○(以下省略)という指揮者を思い出す。
      いや、ご存知の通り、私はク○○氏の大ファンで
      ウィーン・デビューから、ずっと追いかけてはいるのだが
      アダム・フィッシャーって、ク○○に全く負けてないじゃん。

      古典の教養をしっかり持ち
      時代背景や楽曲の知識も備えた上で
      モダン・オーケストラを節度を持って
      しかもエンターテインメントに聴かせるという技。
      指揮者ご本人も、どっぷりと音楽の魔力に浸かっている(ように見える)

      そうだ、アダム・フィッシャーを魔法使いと呼ぼう(笑)

      ハイドンの興奮の後にモーツァルトのバイオリン協奏曲。
      ここで何に驚いたかと言うと

      カヴァコスがスーツ着てる!!!!!

      肉体労働者ご愛用の青いシャツというのが
      カヴァコスについて回るイメージなんだけど
      スーツ??? スーツ???? 普通のスーツ???
      (すみません、混乱しておりまして)

      あ〜、驚いた。
      舞台見えない席なので一瞬見えただけだが。

      カヴァコスのバイオリンは・・・何でこんなに巧いんですか?!
      私は感受性ゼロで無教養で、楽器は一切弾けないから
      バイオリンの良し悪しなんて、全くわからないシロウトだが
      カヴァコスの音の美しさ、安定感、伸びる音響の豊かさ
      メロディのつなぎ方の絶妙な滑らかさは
      現代の巧いバイオリニストの中でも群を抜いているだろう。

      土曜日は何だかちょっと遠慮がちで
      バイオリンがあまり前面に出て来なかったし
      途中でカヴァコスではありえないえっ?というのがあって
      本当にえっ?と思ったけれど

      日曜日は、ちょっと緊張が解けて来た感じで
      のびのびと美しく
      ああああ、この人のバイオリンの音色って
      何でこんなに美しいのだろう。

      見た目との乖離が・・・とか言ってはいけない(見えないし)
      見た目がまずいとかではなくて
      見た目、ただのギリシア人のサラサラのロング黒髪の
      気取らない普通のお兄ちゃんにしか(あ、墓穴掘るからやめる)

      土・日ともにバッハのパルティータのアンコール。
      例の有名なパルティータ3番のガボット。

      うおおおお、絶品 💘
      全く無理のない、クリアなダブル・トリプル・ボーゲン。
      まるでバイオリン2台が慈しみながら掛け合いしているよう。

      それだけでも天国なのに
      後半の、その装飾音(呆気)
      あんな美しい揃った装飾音(もちろん楽譜外)を
      こんなの当然というか
      ほら、これキレイだよね、って感じで
      嫌味なく弾けちゃうなんて。

      しかもカヴァコスのバイオリンって
      オレ様意識や、優越感一杯みたいな部分が全くない。
      あれだけ巧くても、サーカスにならない。
      あくまでも中心は「音楽」にある。
      (註 昔時々アンコールで弾いていたアルハンブラは
         あれはサーカスだったけど(笑))

      後半も苦手なモーツァルト。
      しかも最後の交響曲、ジュピター。
      この曲、楽しく退屈せずに聴いた事ってあったっけ?
      (まず99%寝落ちしている、っていうのはあるけど)

      ここでまた、私は雄叫びをあげそうだ(笑)
      だって、ハイドンで見せた
      古典としてのノーブルさを保ちながら
      そのダイナミックと音色の輝きで
      え?モーツァルトって、こんなに凄かったっけ?

      モダン・オーケストラでモーツァルトを演奏するというのは
      昨今、ピリオド奏法が流行っていたりして
      非常に難しいと思うし
      どんなに後期の名曲であれ
      モーツァルトって、ちょっとでもダイナミックを間違えると
      ひたすら退屈になってしまう恐ろしい曲だと思うのだが
      もー、信じられないくらい
      輝かしく、一瞬たりとも退屈させず
      音の動き一つ一つが生命に満ちて輝いているような気分。

      だいたいジュピター程度の名曲になれば
      否が応でもどこかで何回も聴いていて頭の中に薄く記憶されているが
      こんなに活き活きした演奏を
      モダン・オーケストラで聴く事になるなんて
      コンサートに行く前は考えても見なかった。
      カヴァコスのスーツ姿以上に驚いた。
      もちろん、一瞬たりとも寝落ちしてません(笑)

      アダム・フィッシャーの、あれはお人柄なんだろうか
      ともかく、音楽好き好き好きオーラのダダ漏れの
      演奏後に、プレイヤーに感謝し、聴衆に感謝し
      自分のハッピー度数を最高にして、またそのオーラを撒き散らす
      むちゃくちゃなチャーミングさには脱帽。

      あれだけ音楽好き好きの指揮者だと
      実は裏では意外に怖いかも(敵には回したくない)という気もするが
      ともかく、苦手で逃げていた
      ウィーン古典派の作品を
      狐に騙されたような不思議な気分で
      むちゃくちゃ楽しく聴いてしまった私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


      ウィーン・フィル + マイケル・ティルソン・トーマス

      0
        Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年1月19日 19時30分〜21時40分

        Wiener Philharmoniker
        指揮 Michael Tilson Thomas
        ピアノ Igor Levit

        Charles Ives (1874-1954)
        Decoration Day (zweiter Satz aus „A Symphony : New England Holidays“) (1912-1913)
        Ludwig van Beethoven (1770-1827)
        Konzert für Klavier und Orchester Nr. 3 c-moll op. 37 (1800-1802)
        Johannes Brahms (1833-1897)
        Symphonie Nr. 2 D-Dur op. 73 (1877)

        数日間に渡り、ブログほったらかしにしていて
        これではいかん、と書き出してはみたものの

        数日前だよ、これ。
        もう覚えてないわ(汗)

        フレッシュな印象のうちに書かないと
        記憶が薄れていくという恐ろしい老人症状。

        マイケル・ティルソン・トーマスは
        ヨーロッパに来る事は稀なのだが
        私はサンフランシスコ交響楽団と制作した
        一連の音楽 DVD である Keeping Score のシリーズが
        ものすごく好き♡なのだ。
        サンフランシスコ交響楽団のサイトから全部買った時に
        http://www.keepingscore.org/products
        ついでにアメリカの音楽の CD も何枚か買った。

        ちなみにこの Keeping Score は現在では iTune でも購入できるようだ。
        ホントにすごい作品で(特にマーラー!!!)
        MTT 自身がその街まで行ってロケしているし
        わかりやすい英語で、重要な部分をカバーしながら喋ってくれて
        シロウトが見ても、すごく楽しい。
        (たぶん、専門家が見ても面白いと思う。ただの入門になってない)

        サンフランシスコの宣伝はともかくとして
        MTT はウィーン・フィルとソワレでマーラーの交響曲9番を演奏した後
        このベートーベンとブラームスのプログラムで
        ヨーロッパ演奏旅行だったらしい。

        でもチャールス・アイヴスが入っているところが
        MTT らしいというか(笑)

        アイヴスをヨーロッパの柔らかいオーケストラで演奏してどうなる?
        とか思っていたのだが
        いや〜、これ、面白かった。
        10分に満たない曲だったのが残念。
        (だからと言って、アイヴスの長い交響曲やろうとしたら
         オーケストラから総スカシを喰らうだろうから(笑))

        アイヴスのポリフォニーをクリアに描き出して
        あああああ、先学期のアイヴスのゼミに聴講だけでもさせてもらえば良かったかも
        ・・・と、しきりに反省(たぶん時間の関係で無理だったかもしれないが)

        ベートーベンのピアノ協奏曲3番。
        ウィーン・フィルはお手の物だろう。

        イゴール・レヴィットは昨今、どんどん中央舞台に出て来ているピアニスト。
        ・・・だけど
        ううう、個人の好みの問題がありすぎて
        まず、席が悪いのかもしれないけれど
        あまりピアノが響いて来ない。
        というより、音色がオーケストラとすごく混じっていて
        とても古典的な弾き方なのに
        小節の終わりで走るところがあって(主観的印象です)
        ワタクシ的に、がっちりしたテンポの構成を望む向きには
        ちょっと気持ち悪い(すみません、本当に主観なんですってば)

        ただ、レヴィットの弾いたアンコールの
        ロディオン・シチェドリンの曲が・・・素晴らしかった!!!

        現代音楽、という程ではないのだが
        こういう曲をアンコールで弾くと
        聴衆の咳がうるさかったりして、ちょっと残念だったが
        シチェドリンで、あれだけピアノの多彩な音色を
        完璧にコントロールできるだけの技術と音楽がある、という事は

        あの(主観的に割に)地味なベートーベンは
        意図的にああいう風な弾き方をしたって事だな。
        確かにロマン派のガンガンの泣きの入る音楽ではなく
        ほとんど古典的に聴こえる端正さを備えた演奏ではあった。

        後半のブラームス交響曲2番。
        数日たったら、もう印象なんてすっ飛んでます(冷汗)
        ウィーン・フィルならこの曲、指揮者なしでも演奏しちゃうような気がするし。
        ザルツカンマーグートの夏の波とか
        すごくキレイで
        やっぱりウィーン・フィルの弦って良いなぁ
        あ〜、ウインナー・ホルンの響きって素敵
        ・・・とか思っているうちに終わってしまったような感じ。

        できれば、ブラームスはやっぱり楽友協会で聴きたいわ。
        コンツェルトハウスのデッドな音響だと
        ちょっと物足りない。

        というわけで
        急いで残った印象だけ書き出してみたけれど
        やっぱりブログは新鮮なうちに書かねば、と
        激しく反省している私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。


        ウィーン・フィル + アルティノグル 3回目

        0
          Musikverein Großer Saal 2019年1月13日 11時〜13時

          Wiener Philharmoniker
          指揮 Alain Altinoglu
          ピアノ Daniil Trifonov

          Claude Debussy (1862-1918)
           Prélude à l’après-midi d’un faune
          Sergej Rachmaninow (1873-1943)
           Konzert für Klavier und Orchester Nr. 4 g-Moll, op. 40
          Nikolai Rimskij-Korsakow (1844-1908)
           Suite aus der Oper „Der goldene Hahn“ Vier musikalische Szenen
          Maurice Ravel (1875-1937)
           Daphnis et Chloé. Suite Nr. 2

          1月9日に聴いて、12日に聴いた同じプログラムで
          日曜日のウィーン・フィル定期公演
          行こうかどうしようか迷ったけれど
          結果的には行って良かった。

          会場に入ったら、おおお、木管が揃って
          必死になって音出ししている。
          3回目でもルーティンに溺れる事なく
          ベストの音楽を聴かせようという心意気か。
          (って言うか、皮肉な見方をすれば
           今日のコンサート、オーストリア国営ラジオでのライブがあるから(笑))

          牧神の午後への前奏曲
          最初2回のコンサートの時には
          ちょっと気になったフルートの息継ぎの音が
          今日は全く聞こえて来ない。
          すごいな、やっぱり音楽って一回一回違う。

          最初のソロ・フレーズの後のゲネラル・パウゼを
          アルティノグルはかなり長めに取ったのだが
          木曜日も土曜日も
          そのゲネラル・パウゼの時に咳込んだ人がいて
          咳されると、そこで音響空間の断絶が起こってしまって
          曲の連続性に多大な影響を及ぼしたのだが
          今日は咳がなくて、曲がそのまま(やっと)続いていく印象になった。
          ああ、やっと曲を楽しめた・・・って感じである(笑)

          これは本当はフルートのための曲だと思うんだけど
          フルート・ソロに続くオーボエの音色と
          それに絡まるホルンが、あまりに美し過ぎて悶えた。

          ダニイル・トリフォノフのラフマニノフ。
          しかしまぁ、このピアニスト
          この超絶技巧の曲を
          しかもピアノの音はばっちりくっきり出て来るのに
          なんとも自然に
          いや、ちょっと自然過ぎて
          超絶技巧を聴いている、という感じが一切しない。

          普通、このレベルのピアノ協奏曲だと
          どうしてもピアニストが
          ほら、ボクちゃん、巧いでしょ、うふ、聴いて、聴いて
          ・・・という
          微笑ましいというかイヤミというか
          自己主張、自己陶酔、自己顕示欲などを感じるものだが
          トリフォノフのピアノは
          あまりにナチュラル過ぎて
          そういう雑味がない(ように少なくとも私には聞こえる)

          まぁ、音楽は多かれ少なかれ主観的なものだから
          ラジオのオン・デマンドで、まだ1週間聴けるので
          興味のある方は聴いてみて下さい。

          トリフォノフ、3回とも、アンコールを弾いたのだが
          あら、3回とも違う曲を演奏した(珍しい・・・)
          楽友協会のサイトにも、9日と10日の分が公開されている。
          (10日はウィーン・フィルのソワレだったらしい。
           と言う事は、通算4回、同じプログラムでコンサートしてるって事か)
          もちろんアンコールもラフマニノフの曲で
          トリフォノフ自身がピアノ編曲したようだ。

          このアンコール曲だが
          派手なテクニックは一切見せびらかさず
          いかにも簡単です・・・って感じなのだが

          あの多重構造の和音の中で
          メロディを浮き上がらせるって
          どういうテクニックなんだよ?!
          (実はものすごく難しい)

          後半のリムスキー=コルサコフは
          よく聴けば、あちこちにソロの名人芸があって
          その意味で聴き応えのある演奏(だが、やっぱり私には退屈)

          問題の(何が?)ダフニスとクロエだけど
          オーケストラがますます精度を上げて来た。
          そうか、木管がコンサート前にしゃかりきに練習してたワケだ。

          精度が上がると、ますます輪郭がはっきりして来た上
          最後の盛り上がりの時の
          超高速演奏、しかも、タメがなくて
          ともかく押せ押せの演奏になっていて

          各楽器のパートも超高速での演奏を
          見事にこなしていた。

          だから、1回目・2回目と同じく
          会場に散らばるのは、パステル色ではなく
          原色そのものの、煌びやかな音の洪水。
          音量の上げ方が極端で
          ホールの、しかもオーケストラの近くに居ると
          確かに耳を塞ぎたくなる位だが
          あれは、アルティノグルは確信犯でやってるわ。

          いやしかし、プロの音楽家って凄いな。
          あんな、人間技とは思えない速さでの演奏をしてしまうんだもん。

          ある意味、力任せの演奏で
          あのエネルギッシュな原色の洪水氾濫は
          好き嫌いがかなり分かれるだろうが
          3回目を聴いてみると
          う〜ん、この演奏もアリだろうなぁ、と思えて来た。
          (ワタクシ的には、ラヴェルはもう少し瀟洒なところが欲しい)

          この演奏もラジオで聴けるので
          ラジオの録音とホールでは、当然の事ながら違うのは前提で
          興味のある方は、ぜひ聴いてみて下さい。
          笑っちゃうくらい超高速の演奏が聴けます(たぶん)

          音楽解釈の多様化の時代で
          好みの問題はさておいて
          こういう演奏を聴けるのもコンサートの醍醐味だ、と
          真面目に考えてしまった私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          ウィーン・フィル + アラン・アルティノグル(1回目)

          0
            Musikverein Großer Saal 2019年1月9日 19時30分〜21時30分

            Wiener Philharmoniker
            指揮 Alain Altinoglu
            ピアノ Daniil Trifonov

            Claude Debussy (1862-1918)
             Prélude à l’après-midi d’un faune
            Sergej Rachmaninow (1873-1943)
             Konzert für Klavier und Orchester Nr. 4 g-Moll, op. 40
            Nikolai Rimskij-Korsakow (1844-1908)
             Suite aus der Oper „Der goldene Hahn“ Vier musikalische Szenen
            Maurice Ravel (1875-1937)
             Daphnis et Chloé. Suite Nr. 2

            年明け最初のコンサートがウィーン・フィル
            ・・・という事は
            国立オペラ座を含めると
            私、今年はまだウィーン・フィル以外は聴いていない(笑)

            今日が楽友協会主催のコンサートで
            同じプログラムでウィーン・フィルの定期公演が
            土曜日と日曜日にある。
            (土曜日は15時30分ではなく15時開始、というので
             ウィーン・フィル事務局から金箔ロゴ入りの厚紙の
             立派なお手紙が来ていた。
             (そんなに金あるんかい、このオーケストラ(爆))
             もちろん、その後のオペラ座が18時からのワルキューレだからである)

            指揮者はアラン・アルティノグル。
            ウィーン国立オペラ座では様々なオペラを振っている。
            若手というイメージがあったけれど
            調べてみたら43歳・・・だけど
            指揮者だったら、40代は、まだ「若手」に入りますかね(笑)

            ピアニストのダニール・トリフォノフこそ若手だと思うんだけど
            私が最初に聴いたのは2012年(21歳)で
            それから数年、立派なヒゲは一向に剃る様子もなく
            事務所の意向とか
            本人のイメージ作り戦略もあるのだろうが
            30歳に近づいてくるにつれ
            何となく「おじさん」の雰囲気が漂っている。
            (好みの問題です)

            さて、それはともかくとして
            前半が、牧神の午後への前奏曲。
            フルートはニューイヤー・コンサートでも活躍していた
            以前はウィーン交響楽団にいたイタリア出身の美人フルーティスト。

            ゆったりしたテンポで語られる
            牧歌的な風景・・・のはずなのだが
            テンポが遅いのは、ゆったり、というより、やっぱり遅くて
            しかも、外は雪混じりのシトシト雨。

            太陽全然見てないし
            いや、気候の事を言うのも無粋ですけど
            この季節に、この「ほら木管、巧いでしょ」というのを聴かされても
            はぁ、そうですか・・・という感じ(すみません)。

            あ、呼応するホルンの柔らかな響きは大したものだった。
            それから、入ってくる弦楽器のアンサンブルの柔らかさ。

            やっぱりウィーン・フィルの弦楽器って
            楽友協会で演奏すると
            何とも言えない色気のある音が出るなぁ。

            ラフマニノフのピアノ協奏曲4番についてはノーコメント。
            まだ耳慣れしていない、というのもある。
            初印象的には
            こんなド派手なラフマニノフを
            こんなに地味に弾くピアニストがいるのか、って感じだったが
            これは、2回目・3回目でどんどん印象が変わってくるだろう。

            後半の「金鶏」はリムスキー・コルサコフの最後のオペラからの組曲。
            プログラム記載のオペラのあらすじを読んでも
            よくわからない・・・
            後でウィキで調べてみたが
            やっぱり、よくわからない・・・
            (おヒマな方はお調べ下さい)

            で、この組曲
            あまり演奏されない曲目という事もあるんだけど
            正直、非常にビミョー。

            ユーモアもあるし、滑稽な部分も多いくせに
            正直言って、すごく退屈・・・

            もしかしたらリムスキー・コルサコフの大傑作なのかもしれないのだが
            観客にもあまりウケはよくなかったようで
            拍手は全然熱狂的じゃなくて
            なんだこれ?という戸惑いのよくわかる力無い拍手。
            (ここらへん、割に聴衆の反応がわかりやすい(笑))

            こういう地味な曲を持って来た後に
            ラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲ですか・・・

            この曲はワタクシ的には非常に恐ろしい曲で
            出だしのところで、指揮者の実力がわかってしまう
            ・・・と、少なくともシロウトに思わせる
            イケズなラヴェルの作曲技法(謎発言)

            ビミョーなリムスキー・コルサコフを聴いた後だからかもしれないが
            この出だしのところ、そんな輪郭をはっきりさせたら
            フランス音楽じゃなくて、どう聴いても
            ストラヴィンスキーあたりに通じるロシア音楽にしか聴こえない(涙)

            そうなると恐ろしい事に
            脳内に飛び交う火の鳥(違うってば!)

            盛り上がるところで
            指揮者は身体を大いにクネクネさせて
            独りで情熱的に盛り上がっているのだが

            オーケストラ鳴らしすぎて
            本当にストラヴィンスキーになっている。

            原色っぽいモノは会場に散らばって行くのだが
            これ、フランス音楽だよね?
            ラヴェルのダフニスとクロエと言ったら
            私の中ではパステル色のはずで
            こんな輪郭のハッキリした鋭い原色が飛び交うはずは
            ないと思うのだが。

            最後の盛り上がりのところも
            音を最大限に爆発させるのは元気で良いんだけど
            タメが全くなくて
            最大限音響に次の音が被ってくるので
            音が濁って透明感がなくなって
            迫力だけで演奏してます・・・という印象。
            (ついでに、ウィーン・フィルはあまり「迫力」はない)

            あ〜、すみません
            ナンですかこれ?

            ド・シロートが何言うか、と
            自分でも呆れてはいるんだけど
            何とも奇妙なダフニスとクロエ。

            最も、今日返って来た宿題の成績が
            大いに悪かったり
            昨日受けた試験が、あ〜、これ絶対に不合格、という
            多少の落ち込み気分に
            毎日、雪混じりの雨(太陽なし)というのも関係している(断言)

            土曜日と日曜日、3回聴いたら
            印象が変わる・・・かもしれないけれど
            まぁ、それは週末のお楽しみという事で
            自分でも何を書いているんだか
            ワケわからなくなって来た私に
            どうぞ、1クリックをお恵み下さい。



            雪ではなくて、雪混じりの雨、というのが
            意外に気落ちの原因だったりするわけで
            あ〜、暗いよ、暗いよ・・・(涙)
            でもまぁ、ウィーンの冬って、こういうモノなんですけどね(ため息)

            ウィーン・フィル + リッカルド・ムーティ 2回目

            0
              Musikverein Großer Saal 2018年12月15日 15時30分〜17時40分

              Wiener Philharmoniker
              指揮 Riccardo Muti
              フルート Karl-Heinz Schütz

              Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
               Konzert für Flöte und Orchester KV 313
              Anton Bruckner (1824-1896)
               Symphonie Nr. 7 E-Dur

              ウィーン・フィルとリッカルド・ムーティのコンサート2回目。
              この間12月13日は楽友協会主催で
              15日・16日はウィーン・フィルの定期公演。

              数週間前に楽友協会のポスターに
              12月13日・15日・16日とあったので
              (15日・16日は楽友協会主催ではないので
               普通はポスターには掲載されない)
              不思議に思っていたら
              その後、15日・16日は消えた・・・というより
              よく見たらポスターの上から同じ色の紙が貼ってあった(爆笑)

              どちらにしても本日は満杯。
              (なのに、いつものモグリのおばさんはちゃんと居て
               またもや空いている席に堂々と座るという・・・
               あれは、もうみんな黙認なんですね?
               私はまだ慣れない、というより
               モグリできるんだったら年間数千ユーロ使わんで済むのに
               という、ケチな考えから離れられない=要は羨ましいのである)

              モーツァルトのフルート協奏曲。
              相変わらず舌を巻くフルートの巧さ。
              とは言え、下手くそなフルートあんまり聴いた事がないので
              あの巧さが自分の中のスタンダードになったらコワイ。

              しかし、巧いけれど
              この曲、ワタクシ的には退屈でたまらん。
              そんな事を正直に書いてしまうと
              モーツァルトがわからない人間は
              人間として何か欠けている、とか
              本気で言い出す人がいるので恐ろしい。

              聴いていて、確かに転調の巧さとかには
              圧倒されるけれど
              転調が巧いのはドボルジャークだし。
              (あ〜すみません、時代が違いますが)

              しかしまぁ、こういう曲だと
              ムーティもウィーン・フィルも
              ともかくとことん美しい。
              むちゃくちゃ美しい。
              美し過ぎて圧倒されてしまって
              感動とかじゃなくて
              ともかく浮世離れした音色に聞こえる。

              アンコールは昨日と同じオネゲルの
              Danse de la chevre
              曲目だけアナウンスしたけれど
              誰もわかっていなくて
              「何言った?何だった?」と
              客席のザワザワがいつまでも続く。
              (だからアナウンスは余計・・・とは言わないが
               曲目じゃなくて、作曲家名を言った方が
               わかる人は多いかも。
               もっともアルトゥール・オネゲルはあまり知られていないけど)

              後半のブルックナー交響曲7番。
              木曜日の印象があまりにヘンだったので
              今回はしっかり聴く。

              確かに弦の歌わせ方は素晴らしい。
              ちょっとイヤミな程にロマンティックに
              ねっとりと弦を歌わせて
              途中のフレーズを聴いていると
              金管のバランスも悪くないし
              ホルンの柔らかな音色も素晴らしいし
              さりげない低音のトロンボーンがこれまた絶品。

              問題はティンパニである(断言)
              いや、ティンパニ奏者が悪いのではない(断言)
              私の席が悪い(断言)

              ティンパニの真上なので
              たぶん、他の席と比べて突出した音量で聴こえて来るのだと思うが
              第1楽章の最後でティンパニが2度目に入って来ると
              (一度目は比較的音は小さいから他のパートも聴こえる)
              金管とティンパニしか聴こえなくなるのは、この間と同じ印象。
              しかも音量大き過ぎて、耳が痛い。

              第2楽章のテンポはむちゃくちゃ遅い。
              ともかく、じっくり、ねっとり歌わせるので
              途中で失速するんじゃないか、と思わせるくらいの歌わせ方。
              美しい音色なので楽しんで聴けるけれど
              その分、推進力のなさが出て来るので
              永遠に終わらないんじゃないか、と思わせる。
              たぶん、ブルックナーとしては、それが正しいのだろうが
              正直、ちょっと寝落ちしそうになった(すみません)

              第3楽章は、金管大活躍で
              これは迫力満点だし
              途中の弦が、また美しくて・・・

              最終楽章、リズミックに演奏されて
              歌うところはとことん歌って

              ただ、最後が最後が最後が・・・(涙)
              第1楽章のテーマと最終楽章のテーマが
              上昇音階で繰り返されてクライマックスになる部分で

              ティンパニの音で
              他の音が全部かき消されてる(涙)

              普通、最後って、あのテーマがどんどん繰り返されて
              気分が高揚して行くはずなのに
              その肝心なテーマがティンパニにかき消されて
              ほんの微かにしか聴こえない。

              貧民席が悪い(断言)

              まぁでも、木曜日の1回目よりは
              落ち着いて、美しいところだけでも堪能しようという感じになった。
              喩えは悪いけれど
              ナベでご飯を炊いて
              下が焦げたところは、ちょっと脇に置いて
              上の美味く炊けたところだけ食べようかな、という感じかもしれない。
              (ウチには炊飯器というような贅沢品はありませんので
               ご飯は40年前の留学時代から、ずっとお鍋で炊いております)

              外が雪で
              しかもアドベント(待降節)の土曜日で
              ものすごい人混みで
              何となく街に出ただけでぐったり疲れたので
              夜のコンサートのチケット買ってなくて良かったわ。

              ひと昔前だったら、ひたすらコンサートに行きまくっていたのだろうが
              だんだん体力も根性もなくなって来た、と
              実感するワタクシに
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              ちなみに、そろそろ今年の文化的イベントの数を数えてみたら
              今日のコンサートが258回目だった。
              現時点での年間統計は266回予定。
              数年前の280回の記録は破られそうもない(笑)

              ウィーン・フィル + リッカルド・ムーティ 1回目

              0
                Musikverein Großer Saal 2018年12月13日 19時30分〜21時40分

                Wiener Philharmoniker
                指揮 Riccardo Muti
                フルート Karl-Heinz Schütz

                Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
                 Konzert für Flöte und Orchester KV 313
                Anton Bruckner (1824-1896)
                 Symphonie Nr. 7 E-Dur

                コンサートから数日経ってからの「印象記」なのだが
                今日(土曜日)2回目の前に書かないと
                2回目の後だと、また印象が変わる可能性があるので
                無理やり、土曜日の朝に自分を鼓舞して書く(悲壮な決心)

                何回も繰り返しているが
                これは音楽批評でも批判でもなく
                音楽ドシロウトの上に、感受性ゼロに近くて
                記憶力が普通の人の20%以下という
                劣った私が、自分の記憶用に主観的印象をメモしているだけなので

                どんなに素晴らしい演奏でも
                自分の体調が悪かったら気に喰わん、と書くかもしれないし
                だいたい、100%の人が熱狂するコンサートなんてあり得ないし
                営業妨害でもないし
                俺の好きな音楽家を貶しやがって、とか怒られる謂れは一切ないので

                賢明で音楽に詳しくて感受性のある皆さまが
                なんじゃこれ?と思われる事も多々あると思うのだが
                それは、あ〜、ドシロウトが、またアホを言ってる、という事で
                どうぞ読み飛ばして下さいまし。

                さて、今回は私も悪かったのだが
                このコンサートのプローベを聴いた、という同僚がいたので
                その印象が、私の印象に多大な影響を与えた、というのがあるかもしれない。

                まずはモーツァルトで
                モーツァルトは爆睡する・・・はずなのだが
                ついつい、あまりのフルートの巧さに目を剥いて
                寝落ちもせずに聴いちゃった。

                モーツァルトって、やっぱりスゴイです。
                それに、オーケストラの音の透明感や
                フルートの音色と表情の美しさが抜群で

                だからと言って、私、モーツァルト苦手なので
                感動するか、というと、感受性ないので感動せずに
                うわああああ、巧い、巧すぎる
                まるでサーカスというか
                巧すぎて、ちょっと鼻につく・・・というより
                曲のせいか、プレイヤーのせいかはわからないけれど
                ほら聴け、ほら聴け、スゴイだろ、とか言われているような気が。
                (自分の劣等感に基づく客観的理由のない言いがかりですが)

                アンコールにアルトゥール・オネゲルの
                Danse de la chevre
                これはワタシ好みのチャーミングな曲。
                現代曲とまではいかない近代曲で
                調性はあるんだけど
                こういう曲になると、何故か咳き込みの多い聴衆(笑)

                楽しみにしていたのが後半のブルックナー交響曲7番。
                ブルックナーの交響曲の中でも
                ワタクシ的には最も美しい交響曲の一つで
                たぶん、8番と並んで、あるいは場合によっては8番より好きかも。
                「美しさ」を中心に据えるムーティの指揮だったら
                どんなに「美しく」なるんだろうか・・・

                (沈黙)

                ええ、だから言った通り
                プローベ聴いた大学の年配の同僚が
                金管楽器の数が通常より多い上に
                プローベで金管がすごい音量で吹きまくっても
                ムーティは全く音量を調整しようともせず
                弦楽器の後ろのトゥッティのボウを見て
                キミキミ、大丈夫かね、と言いに行ったとか
                余計な事を聞いちゃったせいで
                最初から偏見ありありでコンサート会場に入ったのが悪い。

                弦だけのアンサンブルの部分は
                何せウィーン・フィルの弦ですし
                低弦もバッチリ揃って、厚みのある音で鳴っていて
                そりゃもう、鳥肌立つほどに美しいんだけど

                金管の音量が大き過ぎる。
                ブルックナーだから、当然、金管の咆哮があって
                それが教会的な音響空間の中で圧倒的に鳴る、というのは
                ある意味、理想なのかもしれないが
                金管のとてつもない音響に加えて
                ティンパニが、また思いっきり、すごい音量で演奏するので
                極端に言えば
                一部の盛り上がりのところで
                金管とティンパニしか聴こえて来ない。

                あ〜、これがマスキング現象か・・・
                (って違うってば、マスキングは低音が聞こえなくなる現象だ!)

                ブルックナーって、確かに大音響なんだけど
                楽友協会でブルックナー聴いて
                うわあああ、うるさい、とか思ったの、初めてかもしれない。

                基本、教会音楽だと思って聴いているから
                あの残響たっぷりのホールに響く音は
                教会でのオルガンの音が
                全空間を圧倒するような感じに似ているはずなのだが
                何故か、今回は、管楽器と弦のバランスが
                今ひとつ・・・に聴こえて来てしまうのだ。

                加えて、途中の盛り上がりのところでは
                金管が目一杯咆哮+ティンパニがこれでもか、と叩く
                というコンビネーションの音量で
                ひえええええっ、と逃げたくなるような箇所が多かったのに

                最後の最後で息切れ?したのか
                最終楽章の盛り上がりが
                それまでの音量の70%(主観)くらいしかなくて
                間が抜けたフィナーレになったのは、いったい何だったんだろう。

                ムーティって、私のイメージだと
                モーツァルトやケルビーニ、お得意はヴェルディ
                以前、ハイドンの7つの言葉のあまりの美しさに
                客席で腰を抜かしていたけれど
                ブルックナーって、ムーティのイメージじゃないなぁ。
                (密林で調べたら、いくつかの録音はある)

                ブルックナーの7番って
                劇的と言えば、まぁ、ブルックナー的なドラマチックさはあるけれど
                微妙な遠慮深さに、ちょっと劣等感のスパイスが利いて
                ついでに時々、神さまこれ聴いて下さい、みたいな
                とんでもなく壮大な部分があるので
                表面上の美しさの下に、意外に複雑な感情が隠れていそうなのだが。

                ウィーン・フィルってブルックナー好きだし
                たぶん、ブルックナーなら
                指揮者がうるさく手を入れなくても
                自分たちだけで演奏しちゃうんじゃないか、と言う気もするが。

                同僚の意見に惑わされて
                偏見持って聴きにいった、という理由かもしれないし
                あれはあれで、ああいうバランスで良いのかもしれないし
                ともかく、2回目・3回目のコンサートもあるので
                今日はよくわからなかったけれど
                (で、耳がワンワンするような音量だったけれど)
                次の演奏でまた印象が変わるかも。

                あくまでも自分の主観的印象ですから
                ムーティさまの悪口ではございません!!!!
                夜道でグッサリ・・・は避けたい私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                この日は今年最後の大学の授業で
                これから冬休みだが
                課題とかやる事がたくさんあって
                それはそれで、すごく嬉しいような気がするワタシは
                基本的にMなんじゃないか、と思う。

                ついでだが、法学入門の試験、不合格だった(涙)
                あれだけ勉強して不合格って、なんか、納得いかん。
                かなりひっかけ問題があったもんなぁ。
                しかもラテン語だのドイツ語の表現の問題でもあって
                これまで一回も聞いた事のないドイツ語の単語とか出て来た。
                (ちっ、辞書の持ち込みして良いですか?って聞いておけば良かった)

                ウィーン・フィル + キリル・ペトレンコ 1回目+2回目

                0
                  Musikverein Großer Saal 2018年12月8日 15時30分〜17時30分
                  Musikverein Großer Saal 2018年12月9日 11時〜13時

                  Wiener Philharmoniker
                  指揮 Kirill Petrenko

                  Rudi Stephan (1887-1915)
                   Musik für Orchester in einem Satz (1910)
                  Richard Strauss (1864-1949)
                   Metamorphosen, Studie für 23 Solostreicher
                  Johannes Brahms (1833-1897)
                   Symphonie Nr. 4, E-Moll, op. 98

                  ベルリン・フィルの次期首席として
                  今、最も注目を浴びている指揮者の一人、キリル・ペトレンコ登場。

                  という訳で
                  今回の定期公演はキャンセル・チケットも少なかった模様。
                  (何故それがわかるかと言うと
                   ちゃんと理由はあるのだが、ここでは書けない。)

                  さて、今回は非常に書きにくい。
                  日曜日のラジオ放送もあった事だし
                  (1週間オンデマンドで聴けます)
                  自分の個人メモの印象記で
                  耳もなければ感受性もない私が
                  天下のキリル・ペトレンコについて
                  なんか間違った事でも書いたら
                  夜道でグッサリかも・・・

                  最初の曲だが
                  土曜日、何の予習もせず、ついでにプログラムも読まず
                  ルディ・シュテファンって現代音楽かな・・・と思いつつ
                  演奏が始まってビックリ(アホだ、ワタシは)

                  後期ロマン派というか
                  スクリャービン的和声で
                  フランスのドビュッシーとかラヴェルの影響がたっぷり聴こえて
                  しかも、まるで映画音楽のような
                  ある意味、むちゃくちゃ大袈裟な絵画的表現の曲で
                  聴いていてストーリーが聴こえてきそうな雄弁な曲。

                  日曜日に2回目を聴くと
                  1楽章の構成でありながら
                  導入部から第1楽章的な爆発に繋がり
                  第2楽章が緩徐楽章で、その後、ロンド形式に近い形の最終楽章が続く
                  非常に古典的な構成の曲である事がよくわかる。
                  (そ〜やって知ったかぶりの「分析的」聴き方をすると
                   今度はストーリー的妄想がなくなるのだ、ワタシの場合は)

                  いやしかし、まぁ、丁寧に音を作り込んだなぁ、という印象。
                  細かい部分まで、徹底的にニュアンスを入れ込んだ感じで
                  音の色彩感がものすごいし
                  曲の持っているエネルギーがすごい。

                  というより、この音楽で聴こえてくるオーケストラの音
                  どう聴いても、普通のウィーン・フィルの音じゃなくて
                  ガリガリとメカニックに演奏する
                  どこかのマッチョなオーケストラのような音が時々聴こえてくる。

                  作曲家自身は残念ながら第一次世界大戦で戦死しているが
                  1910年に、こういうモダンな古典的構成の曲が出来ていたとは。
                  どちらかと言えば、ヒンデミットとかレーガーとかの系統か
                  あるいは同時代で言えば、フランツ・シュミットを思い起こさせる。
                  (フランツ・シュミットより前衛的要素はちょっと強め)

                  ドラマチックで視覚的な刺激が強くて
                  なのに古典的構成で、和声も基本的には伝統的なものを使っていて
                  すごく面白い曲で
                  あまり演奏されないのは非常に残念。
                  (最近、フランツ・シュミットも演奏されないのは非常に非常に残念!)

                  リヒャルト・シュトラウスのメタモルフォーゼン
                  もともと苦手な曲だし(すみません)
                  ウィーン・フィルの弦の響きは美しい
                  ・・・というより、チェロがすごく美しかった。
                  しかしなんだか退屈である。
                  まぁ、あまり推進力のない曲ではあるから(勝手に解釈)

                  後半、ブラームスの交響曲4番。
                  永遠の名曲と言うか、名曲アワーというか
                  誰でも知ってる曲で
                  こういうのは、非常に難しい。

                  第1楽章の聴こえるギリギリのアッチェルランドは
                  推進力としては、非常に効果的ではあったものの
                  その後の部分が
                  土曜日はあれ?と思ったくらい
                  音がごちゃまぜの団子になる部分があって
                  う〜ん・・・
                  これは、指揮者が全パートを均等に出そうとして
                  焦点ボケになって団子になるケースかもしれない。
                  音響(というより残響か)が凄い楽友協会ではありがち。

                  推進力は素晴らしい。
                  しかも推進力をかける前後でのテンポの扱いが見事。
                  ただ、テンポを落とすところでは停滞気味に聴こえてくる。
                  よって、第2楽章が、いや、そりゃ哀愁に満ちて素晴らしいのだが
                  ちょっと間が抜けるというか
                  第3楽章の激しい表情を強調するためかもしれないが。

                  第3楽章と最終楽章では
                  バリバリに演奏・・・させたかったんだろうなぁ、指揮者は、たぶん。
                  すごい音量で攻めてくる意図があるのは
                  指揮姿を見ていると、よ〜くわかるのだが
                  いかんせんオーケストラのスタミナが
                  どう見ても指揮者のエネルギーについて行っていない(ような気がする)

                  どこぞの隣の国のオーケストラとは
                  モーターが違う、というよりは
                  ウィーン・フィルってオペラ座オーケストラだから
                  コンサート以外のお仕事が忙しすぎて(笑)

                  指揮者は、凄まじいエネルギーを発しながら
                  ひたすら指揮台の上で激しいダンスを踊っているのだが
                  オーケストラが、最後の方では
                  俺ら、ここまで頑張ったんだから
                  もう勘弁して
                  (妄想爆走中)

                  エネルギー的には、最初のルディ・シュテファンが良かっただけに
                  後半では、お疲れだったような印象を残す。
                  あ、いやいや、そりゃ、天下の超一流オーケストラだから
                  ちゃんとそれなりの演奏はするし
                  素晴らしかったですよ、このオーケストラ、この曲は何回も演奏しているだろうし。
                  ただ、指揮者の意図に今ひとつ乗り切れていなかったというか・・・

                  まぁ、ブラームスの交響曲4番は名曲だから
                  優秀な指揮者が優秀なオーケストラと演奏すれば
                  それなりの演奏にはなるので
                  あとは好みの問題だが。

                  キリル・ペトレンコの指揮ぶりを見ていると
                  この人、もっと「強い」オーケストラの方が
                  向いているのかもしれないなぁ、と思う瞬間が何回かあった。

                  ウィーン・フィルの定期公演は
                  クリスマス直前の来週末にもある。
                  リッカルド・ムーティ指揮で
                  モーツァルトのフルート協奏曲とブルックナー7番。
                  12月13日が楽友協会主催のコンサートで
                  15日・16日がウィーン・フィルの定期公演のはずなのに
                  楽友協会のポスターには、15日・16日も出ていて
                  一瞬、あれ?楽友協会主催だったっけ?

                  ポスターの印刷間違いだろうけれど
                  まぁ、そういう事はウィーンでは時々ある(笑)

                  キリル・ペトレンコの今回のウィーン・フィル公演は
                  オーストリア・ラジオ放送1番のオン・デマンドで
                  1週間は聴けるので、どうぞ聴いてみて下さい(回し者じゃないけど)
                  ルディ・シュテファンは意外に「見付け物」って感じだったので
                  私も後で聴いてみよう・・・・と思いつつ
                  怠け者でなかなか聴かない私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  土曜日は公演の後、電車に飛び乗って
                  サンクト・ペルテン祝祭劇場の
                  サッシャ・ワルツのダンス公演に行ったのだが
                  この記事も何とも書き難いので(ワケわからん演目だった)
                  後で気が向いたら書きます・・・(すみません)

                  ウィーン・フィル + フランツ・ヴェルザー=メスト

                  0
                    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年11月9日 19時30分〜21時15分

                    Wiener Philharmoniker
                    指揮 Franz Welser-Möst

                    Anton Bruckner (1824-1896)
                     Symphonie Nr. 5 B-Dur (1875-1878)

                    ウィーン・フィルが日本公演に持っていくシリーズ第二弾。
                    (というより、昨日と今日の2回しかなかったけど(笑))

                    ブルックナーだ、ブルックナー!!!!
                    演奏しているウィーン・フィルも大好き
                    ジモッティのオタクで聴きに来る人たちも大好き
                    コンツェルトハウスだし
                    チクルスだし
                    周囲に観光客とか一見さんが、ほとんどいない
                    これぞ、ウィーンのオタクの世界。

                    だいたい、現代音楽のコンサート以外で
                    こんなに聴衆が静かなコンサートなんて
                    年間、数えるくらいしかない(断言)

                    この季節、みんな風邪ひきまくりの筈なのに
                    咳き込みもほとんどなく
                    咳する人も気遣って、コホンという感じ。
                    途中でプログラムを見ようとしていたカップルに
                    鋭い視線を向けていた、こわそうなオジサンもいる。

                    もちろん、ウィーン・フィルもブルックナー大好き集団である。
                    ここに集っているのは

                    おらが村のお偉いブルックナー大先生

                    を、こよなく崇拝する妖しげな集団(爆笑)

                    まぁ、そういう状態は、日本では日常茶飯事かもしれないけど。

                    さて、昨日、何だそれ?という大音響を
                    楽友協会で響かせまくったオーケストラは
                    今回はコンツェルトハウスなので
                    どんなに音量が凄くても、ホールはビクともしない。

                    最初のピチカートも多少大きめの音で
                    そこから出てくるテルツで上昇する大音響のところは
                    ものすごく嬉しそうに
                    持てるだけの最大音量で攻めてくる。

                    うおおおお、これこそブルックナーの醍醐味。
                    このホールの音響だと
                    これだけ響かせても
                    全く音が濁らず、透明で、厚くなりすぎない和声で
                    ホール全体の空間を圧倒。

                    第1楽章、第2楽章は落ち着いたテンポで
                    ゲネラル・パウゼも心持ち長め。
                    ただ、出てくる音の透明感があるので、重くならない。

                    低弦は、ものすごくキレイに聴こえてくる。
                    どっしりした支えがあるのだが
                    やっぱり、古臭い重さがない。

                    第3楽章はテンポ速め設定で
                    うわあああ、突然、弦の音色が明るくなった。

                    何と言うか、現代的なブルックナーだなぁ。
                    苦悩だとか、神様だとか、精神性だとかじゃなくて
                    もっと音楽としての透明感を目指したという印象を受ける。
                    宗教的な要素というよりは
                    音楽そのものの構築や透明感が前に出てくる。

                    第3楽章の強弱の付け方が独特だったなぁ。
                    でもドラマツルギーから見ると、実に巧い処理だと思う。

                    オーケストラのプレイヤーもノリノリ。
                    そりゃ、オラが村のブルックナー大先生を
                    ヘタクソに演奏するわけには行かないだろう。
                    大先生崇拝集団が1700人集まってるワケだし(笑)

                    ホルンの首席、いやもう最高。
                    あの美しいウインナー・ホルンの音色。
                    フルートの澄んだ音がとことん歌って
                    トロンボーンが唸りをたてて下を支え
                    クラリネットの渋い音や
                    ファゴットの落ち着いた音色が混じり合い
                    輝かしいトランペットが鳴り響く。
                    (一つ書いていない重要なソロがあるけれど(以下省略))

                    弦がまた、すごい透明感なんだよねぇ。
                    高音でも、これ以上ないほどの美しい音色を出すバイオリン集団。
                    ビオラのパステル色が中間を支え
                    チェロとコントラバスの迫力ある、でも、出しゃばらない音。
                    これこそ、ウィーン・フィルの特色かもしれない。

                    デッドな音響の、しかも、ちょっとした乱れや欠点まで
                    まざまざと聴こえるコンツェルトハウスの大ホールで
                    (楽友協会はお風呂場音響なのでゴマカシが効く事がある)
                    これだけ徹底的にモダンで美しい音響を聴かせるのだったら
                    日本のホールでも大丈夫だろう。

                    やっぱりオーストリアのオーケストラの
                    地元ブルックナー大先生の作品は
                    他の国のオーケストラには出せない雰囲気があるような気がする。

                    とは言え、音楽の感じ方は人それぞれだから
                    何とも言えないけれど
                    重さが強調されない、とても現代的でスマートな感じの
                    完璧に近い演奏だった事は断言できる。

                    周囲のマナーの良さが、ものすごく気持ち良かった。
                    久し振りに周囲に気を散らす事が全くなく
                    ものすごい勢いで音楽に集中した。

                    こういうコンサートに行くと
                    おらが村も悪くないんじゃない?とか思っちゃう
                    単純な私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    ブランドだから良いに違いない、という思い込みには
                    昔から大反対なのだが
                    (だから自分の耳で聴いたその時だけの音楽にしか反応したくない)
                    でも、こういう演奏聴いちゃうと
                    ウィーン・フィルって、やっぱり格が違う、とか
                    ついつい思ってしまったりして・・・

                    ウィーン・フィル + フランツ・ヴェルザー=メスト

                    0
                      Musikverein Großer Saal 2018年11月8日 19時30分〜21時30分

                      Wiener Philharmoniker
                      指揮 Franz Welser-Möst
                      バイオリン Volkhard Steude
                      チェロ Peter Somodari

                      Antonín Dvořák (1841-1904)
                       Carneval. Eine Konzertouvertüre, op. 92
                      Johannes Brahms (1833-1897)
                       Konzert für Violine, Violoncello mit Orchester, a-Moll, op. 102
                      Richard Wagner (1813-1883)
                       Ausschnitte aus „Götterdämmerung“ WWV 86 für Orchester
                        Morgendämmerung
                        Siegfrieds Rheinfahrt
                        Siegfrieds Tod - Trauermarsch
                        Schlusszene

                      最近、現代音楽祭でコンツェルトハウスに入り浸りだが
                      本日はウィーン・フィルのソワレ。
                      私はソワレの会員ではないのだが
                      いつもの席の近くのチケットが取れてバンザイ。

                      2週間に1回、すごくキツイ木曜日が巡って来て
                      朝9時〜10時30分、10時45分〜12時15分
                      12時30分〜14時、14時15分〜15時45分
                      16時〜17時30分(チュートリウム)
                      という授業の取り方をしているので(アホか私は)
                      ともかく、ぐったり疲れた状態で行ったコンサート。

                      ドボルジャークのカーニバル。
                      いや、この曲、ものすごく音量が大きい曲なのは
                      昔、聴いた事があるので知ってはいたが

                      それにしても、この音量、ちょっと酷くない???(涙)
                      ともかく、ウルサイのだ。ものすごい音量なのだ。
                      これからヴェルサイユ公演の後
                      日本と中国に演奏旅行なので
                      日本のコンサート・ホールの音響に合わせているのかもしれないが
                      私の席だと、あまりの音量に、音が団子状になってしまい
                      パーカッションと、あと、弦と管がごちゃ混ぜになった
                      雲のようなモノしか聴こえません(涙)

                      デッドな音響のホールだったら、大喝采モノなんだろうなぁ。
                      まぁ、イキの良い派手な曲だし・・・

                      ブラームスのダブル・コンツェルト。
                      バイオリンとチェロのトップがソリストになったら
                      最高にウィーン・フィルらしいウィーンの音が出る。
                      チェロのショモダリさんも、バイオリンのシュトイデさんも
                      音の美しさと行ったら、失神モノである。

                      ・・・で疲れていたので、本当に失神していたかもしれない。
                      途中で(音楽は頭の中でしっかり鳴ってたけど)記憶が欠けている。

                      この曲、CD も持っていないし
                      聴き込んだ記憶もないので知らない曲の筈なのに
                      うっすらと記憶にあるのは何故なんだろう。
                      きっと、何回かコンサートで聴いているんだろうなぁ(なにせアホなので)

                      何と大サービスでアンコールまで!!!!
                      チェロとバイオリンのバリエーションで
                      アンコールではよく演奏される曲なのだそうで
                      友人がすぐ調べてくれた。
                      ヘンデルの Passacaglia 編曲はHalvorsen との事。
                      (Yさま、ありがとうございました!)
                      これがまた、さすがというか
                      あ〜、やっぱりウィーン・フィルの弦って格別です。

                      後半はワーグナーの「神々の黄昏」からの抜粋。

                      うおおおおおお
                      あっ、すみません。

                      普段、オペラ座でこの演目の演奏は慣れているのだろうが
                      それにしても、歌手がいないから、と
                      オーケストラが弾けまくって(笑)
                      ドボルジャークに負けない音量で、ガンガン演奏。

                      なのに、ワーグナーって、あそこまでガンガン演奏されても
                      音の輝きが増すだけで、うるさくならないのは何故なんだ???

                      色っぽいというか、艶があるというか
                      全体の音楽の豊かさが半端じゃない。
                      圧倒的な音楽、としか言えない。

                      音の厚みが大迫力で
                      やっぱりワーグナーって、映画音楽というか
                      聴いている者の感情を鷲掴みにして
                      身体中の骨がギシギシ言うほど、ガタガタさせられる。

                      疲れていて
                      胃を休めるようなお茶漬けが食べたいのに
                      ポテトや付け合わせがゴッテリついた
                      大皿のスペアリブを「ほら、全部お食べ」と出されたような感じ。
                      (こちらのスペアリブの大きさは異常です)

                      いや、でも、このワーグナー
                      日本で聴ける人は幸せだろう。
                      ワーグナーのワーグナーらしいところを
                      圧倒的迫力の、この上なく美しい音響で堪能できる。

                      ただ、仕事でお疲れの時には、どうぞ気をつけて。
                      (ますます疲れます(笑))

                      デッドな音響のコンツェルトハウスに最近耳慣れしていた
                      というのもあるかもしれないけれど
                      ウィーン・フィルのワーグナーは絶品です(断言)

                      明日の金曜日は自主休講にしたので
                      ともかくもオフィスで仕事を片付けて
                      月曜日の試験の準備を・・・(まだ何もやってない(汗))

                      でも、明日はちゃんと、ウィーン・フィルの
                      ブルックナーもコンツェルトハウスで聴いてくる予定の
                      懲りない私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                      calendar
                       123456
                      78910111213
                      14151617181920
                      21222324252627
                      28293031   
                      << July 2019 >>
                      PR
                      ★コンタクト・メイル★
                      メイルはこちらへ
                      ブログランキングに1クリックお願いします
                      selected entries
                      categories
                      archives
                      recent comment
                      recommend
                      links
                      profile
                      search this site.
                      others
                      mobile
                      qrcode
                      powered
                      無料ブログ作成サービス JUGEM