フォルクス・オーパー ロメオとジュリエット(バレエ) 3回目

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    Volksoper / Wiener Staatsballett 2017年12月22日 19時30分〜21時35分

    Roméo et Juliette
    Ballett in zwei Teilen
    振付 Davide Bombana
    音楽 Hector Berlioz
    舞台・衣装・照明 rosalie
    指揮 Gerrit Prießnitz
    コーラス指導 Thomas Böttcher

    ジュリア Ioanna Avraam
    ロメオ Francesco Costa
    マブ女王 Gala Jovanovic
    ロレンツォ神父 Mihail Sosnovschi
    マキューシオ Keisuke Nejime
    ティボルト Lázló Benedek
    ベンヴォーリオ Felipe Vieira
    マブ女王のダブル Tainá Ferreira Luiz, Suzanne Kertész
    Dominika Kovacis-Galavics, Mila Schmidt
    アンサンブル Laura Cislaghi, Marie-Sarah Drugowitch
    Kristina Ermolenok, Tainá Ferreira Luiz, Viktoria Feyferlik,
    Irene Garcia-Torres, Susanne Kertész, Dominika Kovacs-Galavics,
    Tessa Magda, Natalie Salazar, Mila Schmid
    Roman Chistyakov, Samuel Colombet, Patrik Hullmann,
    Alexander Kaden, Matteo Magalotti, Dragos Musat,
    Lorenzo Salvi, Gleb Shilov, Martin Winter
    ソロ歌手 アルト Martina Mikelić
    ソロ歌手 テノール Alexander Pinderak
    ソロ歌手 バス Andreas Daum

    Wiener Staatsballett
    Orchester der Volksoper Wien
    Chor und Zusatzchor der Volksoper Wien

    3回目・4回目は鑑賞しなかったので
    今回、5回目の公演で、私は3回目の鑑賞。
    キャスト代わって、イオアンナとフランチェスコのカップル。
    マブの女王はガラ、ロレンツォ神父はミハイル。

    ちょっと風邪っぽくて
    喉が痛くて眠れなかったりしたのもあるけれど
    やっぱり、この演目、何とも微妙。

    イオアンナはまたマリアとは違った意味で
    すごくキュートで可愛くていじらしくて

    フランチェスコは抜群の運動能力で
    長い手足でワイルドにブンブン踊るところが魅力的。
    木本クンのノーブルさはないけれど
    その分、あのウエスト・サイド・ストーリー的な
    ストリート・ギャングのイメージにはよく合う。

    マーキューシオの根占啓祐クンが抜群。

    今回の主要キャストのダンサーたちは
    すごく元気で良くて、舞台一杯に飛び回るので
    全体が若々しい生気に満ちた舞台になっている。

    原作のロメオとジュリエットって
    確か、むちゃくちゃ若かったですよね?(笑)
    (まぁ、当時の寿命が短くて
     みんな早くから結婚していたり、というのはあるだろう)

    ジュリエットとアルトの歌手が登場して
    ジュリエットが舞台袖でアルト歌手に寄り添って
    舞台では、ロメオとジュリエットを象徴した
    レオタード的衣装のダンサーたちが踊るシーンで

    上から釣り下がって出てくるのは
    着色してあるのは、かろうじて「鳥」だというのはわかる。

    が、その「鳥」の間に、真ん中に一つ、下手(しもて)に一つ
    着色していない金属板のようなもので作られた
    大きめの、芋虫のようなミノムシのような
    あるいはセミみたいな形の動物は
    ・・・あれは、もしかしてフクロウのつもり?

    だって、下のダンスの間に
    釣り下がった状態で、この2体のワケのわからんオブジェクト
    上についているのが、顔みたい・・・なんだけど
    これが微妙に動くんです。

    いや、バレエと全然関係ないのだが
    あの物体が気になって気になって。

    アルトを歌った歌手が、またこれ美声 ♡
    長い語りだが、うっとりする。

    最後にアルトの歌手は
    ジュリエットをお姫さま抱っこして退場という振付。
    うううう、お姫さま抱っこ・・・
    バレエ・ダンサーは軽いし
    自分でバランス取って抱きやすいようにポージングしてくれるとは思うが
    芸達者な歌手の揃うフォルクス・オーパーならではのシーンだろう。
    (オペラ座だったら、歌手は絶対にこれはやらないだろう)

    コーラスも、結構複雑な振付があって
    集団で動く分、ちゃんと揃っていないと変だし
    この演目、意外に音楽家が大変だったりして。

    ガラの踊ったマブの女王。
    レベッカほどの存在感はないけれど
    ガラも演技達者なので、かなり良い感じ。
    だけど・・・ガラが踊ると、何かクラシックっぽくなる(笑)

    テノールはダンサーの肩に手を掛けて出て来て
    やっぱりちょっと踊ってたし。

    最後のロレンツォ神父が踊る
    このシーン、不要、と私が思っているところだが

    バスのアンドレアス・ダウムって
    あんなに若い人だったんですかっ!!!

    だって、このバス歌手
    オペレッタとかでは、すごいメイクで
    年寄りのクセのある役しか見た事なくて
    何だか、歌手そのものも年寄りと思っていたら
    若いし丸顔だし・・・
    いや、フォルクス・オーパーのウエブ・サイトの写真では
    年配の写真が載っているのだが
    メイクのせいか、顔がツルンとしてシワやタルミがなくて
    どう見ても年配には見えない。

    いやあああ、驚いた。
    ワタクシ的には、平野さんの美声のバリトンと
    圧倒的な存在感の方が好きだが
    ちょっとダウムのイメージが変わったわ。

    何回観ても、ワケわからないところが多く
    やっぱり音楽だけ圧倒的で
    バレエ付き音楽劇・・・みたいなっちゃってるけれど

    実は最終公演が12月27日にあって
    これが若手公演なので、ちょっと今から楽しみな私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    いにしえの祭り + ヨゼフの伝説 通算12回目

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      Wiener Staatsoper/Wiener Staatsballett
      2017年12月20日 19時〜21時45分

      VERKLUNGENE FESTE
      Ballett von John Neumeier
      振付・演出・舞台・照明 John Neumeier
      音楽 Richard Strauss : Divertimento op. 86
      衣装 Albert Kriemler - Akris
      指揮 Gerrit Priessnitz

      Nina Poláková - Vladimir Shishov
      Liudmila Konovalova - Andrey Teterin
      Kiyoka Hashimoto - Alexandru Tcacenco
      Franziska Wallner-Hollinek - Mihail Sosnovschi
      Nikisha Fogo - Dumitru Taran
      Elena Bottaro, Adele Fiocchi, Sveva Gargiulo,
      Oxana Kiyanenko, Anita Manolova, Trevor Hayden,
      Scott McKenzie, Tristan Ridel, Richard Szabo,
      Arne Vandervelde

      JOSEPHS LEGENDE
      Ballett von John Neumeier nach Harry Graf Kessler
      und Hugo von Hofmannsthal
      Neufassung (Hamburg, 2008)
      振付・演出・舞台・照明 John Neumeier
      音楽 Richard Strauss
      衣装 Albert Kriemler - Akris
      指揮 Gerrit Priessnitz

      ヨゼフ Denys Cherevychko
      天使 Jakob Feyferlik
      ポティファーの妻 Rebecca Horner
      ポティファー Eno Peci

      Wiener Staatsballett
      Orchester der Wiener Staatsoper

      この演目、今シーズンはこれで最後。
      この間の日曜日の2回公演と、今日のソワレだけ。
      この新プロダクションになってから14回目の公演。

      数えて見たら、私は12回目の鑑賞だ。
      ちっ、皆勤賞かと思ったら違った。

      いにしえの祭りだが
      まぁ、そんなにむちゃくちゃ面白いと言うものでもないので
      適当に観ていたが(ダンサーの皆さま、ごめんなさい)

      やっぱり復帰後の橋本清香ちゃんの素晴らしさに目が行く。
      もともとテクニックと安定性は抜群の優等生タイプだったが
      以前は、まだ仮面を付けてるような
      無理やり、言われたから笑ってます、みたいな
      綺麗なんだけど
      精巧に作られた完璧なお人形さんを観ているような印象があったが

      復帰後の清香ちゃん
      突然、血の通った人間になった(と言ったら失礼だが)
      気張った硬さが取れて
      人工物だったようなクールさがなくなって

      その分、無理に自己アピールしていないのに
      輝くようなオーラが出て来た印象がある。

      プリンシパルの余裕・・・と言うのか
      プリンシパルに相応しい威厳と魅力が出て来ている。

      1月6日のソワレと、9日の公演で
      清香ちゃんのクララ(くるみ割り人形)が観られるのが
      俄然、楽しみになって来た。

      ミハイルとフランツィスカのカップルが
      かなり味があった。
      短調で踊られるツンデレのストーリーは
      かなり複雑な心理(しかも次から次に変わる)を描写していて
      ツンデレ女性と
      そこから、どうしても逃げられない男性のストーリーで
      以前はイリーナが踊っていた記憶があるのだが

      フランツィスカはベテラン・ダンサーである。
      美少女の多いバレエ団だが
      この役は「少女」が踊るより
      こういう成熟したダンサーが踊った方が味が出る。

      ニキーシャとドミトルのストーリー・テリングが抜群。
      ニキーシャがキュートなんだけど
      それだけではなくて
      恋人を探して
      その恋人はちゃんと戻ってくるのに
      (で、パ・ド・ドゥがある)
      ニキーシャには、その恋人は見えない。

      ・・・これって、もしかしたら
      この恋人、幽霊なのかしら。いや、そうなんだろうなぁ。

      祭り、という題名がついているくらいだから
      「祭り」ではあるのだけれど
      そこかしこに漂う微妙な「死」の退廃的な香り。
      何回も観る事によって
      見えてくるものがある。
      (何回も見なければわからない私の感受性のなさもどうかと思うが)

      さて、後半のヨゼフの伝説。
      こういう演目は、観る側の気分によって
      どの人物に感情移入するか、というのもあるが

      いや〜、今日の公演、ものすごく良い出来だった。
      全体的なバランスが取れていて
      デニスもヤコブもレベッカもエノも素晴らしい。
      その他大勢のダンサーたちも
      目立たず、でも、しっかりとシーンに溶け込んで
      退廃的、背徳的な、ちょっとイケない世界を描き出す。

      デニスのヨゼフ、絶品だ。
      あの役は、宮廷に連れて来られた後は
      ずっと出ずっぱり。
      最初のソロも、不安から媚を売る部分まで
      異様に長いし
      その後も、ずっと舞台の上で見事に踊りっぱなし。

      体力とスタミナの配分を上手くやらないと
      いや、やったとしても、とんでもなくハードな役どころ。

      ヤコブの天使が美しかった。
      この間より、存在感が増して美しい。

      ヌレエフ・ファンからは殴られるかもしれないけれど
      ヤコブって、ちょっと若い頃のヌレエフの顔と似てる
      ・・・とついつい思ってしまったのは身贔屓かも。

      長い手足での動きやジャンプが映えるし
      デニスとのパ・ド・ドゥが
      ちょっと何かものすごく妖しげというか
      天使だから色気があったら困るんだけど(笑)
      それでも、そこはかとなく匂う背徳的な香りを感じるのは
      私が腐女子だから(あっ、ごめんなさい)

      レベッカは、いつもの通りの圧倒的な存在感。
      本気入ってるよね、と思わせる説得力と
      ワイルドな生命力で、観客を圧倒する。

      しかしこの演目に何故か子供を連れて来ている人がいて
      う〜ん、この演目、正直言えば、18禁だろう、普通は。

      舞台でのポティファーの妻とヨゼフの
      ものすごくリアルな絡みを見て
      お母さん、あれは何をしているの?と聞かれて
      あれは女性が男性にセクハラしているところ
      ・・・と、きっちり答えられるんだろうか(余計なお世話)

      まぁ、でも
      ああいう事をされたら逃げるのよ、と
      年端もいかない男の子に説明する役には立つと思うが
      この演目観て、アブナイ趣味に目覚めちゃったらどうする?
      (だから余計なお世話だってば)

      こういうアブナイ趣味が大好きなので
      (あっ、男性にセクハラはしません、たぶん)
      何回観ても、この演目、好きだし
      これだけのものを踊れるダンサーが居る
      ウィーン国立バレエ団も大好きな私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


      いにしえの祭り・ヨゼフの伝説 今シーズン1回目+2回目

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        Wiener Staatsoper/Wiener Staatsballett
        2017年12月17日 14時〜16時15分
        2017年12月17日 19時〜21時45分

        VERKLUNGENE FESTE
        Ballett von John Neumeier
        振付・演出・舞台・照明 John Neumeier
        音楽 Richard Strauss : Divertimento op. 86
        衣装 Albert Kriemler - Akris
        指揮 Gerrit Priessnitz

        Nina Polakova - Vladimir Shishov
        Liudmila Konovalova - Andrey Teterin
        Kiyoka Hashimoto - Alexandru Tcacenco
        Franziska Wallner-Hollinek - Mihail Sosnovschi
        Nikisha Fogo - Dumitru Taran
        Elena Bottaro, Adele Fiocchi, Sveva Gargiulo,
        Oxana Kiyanenko, Anita Manolova, Trevor Hayden,
        Scott McKenzie, Tristan Ridel, Richard Szabo,
        Arne Vandervelde

        JOSEPHS LEGENDE
        Ballett von John Neumeier nach Harry Graf Kessler
        und Hugo von Hofmannsthal
        Neufassung (Hamburg, 2008)
        振付・演出・舞台・照明 John Neumeier
        音楽 Richard Strauss
        衣装 Albert Kriemler - Akris
        指揮 Gerrit Priessnitz

        ヨゼフ Geraud Wielick
        天使 Roman Lazik
        ポティファーの妻 Patricia Fritza
        ポティファー Eno Peci

        ヨゼフ Denys Cherevychko
        天使 Jakob Feyferlik
        ポティファーの妻 Rebecca Horner
        ポティファー Eno Peci

        Wiener Staatsballett
        Orchester der Wiener Staatsoper

        ヨゼフの伝説はその他にも多くのダンサーが出演するのだが
        全部書いたら、とんでもない事になりそうなので割愛する。
        キャストが2つあるのは
        上が午後公演、下が夜の公演。
        (いにしえの祭りは午後と夜は同じキャストだった)

        久し振りのこの演目、
        いにしえの祭りで何が嬉しかったかと言えば

        橋本清香嬢のカムバック!!!\(^o^)/

        しかも、舞台で久し振りに見た清香ちゃんが
        大変身していた。

        クールビューティで
        昔は笑顔も、如何にもバレエ・ダンサーがやりそうな
        仮面みたいな
        ともかく笑顔を見せないと、みたいな張り付いたような笑顔だったのに

        産休から戻った清香ちゃんの
        輝くような、自然でチャーミングな笑顔。
        余裕たっぷりで、ちょっとこまっしゃくれたり
        パートナーを優しく愛情持って見つめたり
        えええええ、清香ちゃんって、こんな笑顔が出来たの?!

        確固たるテクニックでのバレエは健在だが
        それ以上に、放つオーラが以前と全く違って
        (以前もクール・ビューティで良かったんだけど
         お人形さんっぽい人工物の匂いが時々あったの)
        生身の人間から溢れる魅力に満ちていて驚いた。

        一皮むけたって、こういう事を言うのか・・・

        以前はエスターが踊っていた役を
        ニキーシャが踊ったのだが
        エスターの儚さと比べてニキーシャの放つエネルギーが凄い。
        同じ振付とは思えない。
        ダンサーによって、こんなに表現って変わるんですね。

        ヨゼフの伝説は
        さすがに主役級のダンスは1日2回はどんな超人でも無理(断言)

        午後の公演は
        今や注目株ナンバーワンのジェローに
        ハンブルク・バレエからのゲストのパトリチア。
        ポティファーは2回ともエノ。

        ジェローは、しなやかだし可愛いし
        頑張っているのがよく見える。

        が・・・

        パトリチアがちょっと
        いや、巧いんだけど、線が細すぎて
        存在感があんまりなくて
        一応、この難しい役を踊ってはいるけれど
        何だかなぁ・・・

        ヨゼフに発情するところが、全然発情してないし
        バレエとして美しくは踊られているけれど
        ヨゼフの衣装を剥ぐところも
        うまく脱がせられなくて、ジェローが自分で脱いでた。
        まぁ、脱いだ衣装をクンクン嗅いでいたところは演技としては良かったけれど
        最初から最後まで比較的冷静なポティファーの妻で
        野生とか、性欲とか、全く感じる事がなかった。

        ローマンの天使は前のシーズンでも踊っていて
        これは素晴らしい。
        ローマンの無色さと
        あの無表情な、この世のものではない天使の感じに
        気配を消して出て来て
        どんなジャンプでも全く着地音をさせないテクニックに感服。

        リヒャルト・シュトラウスの音楽だが
        以前までミッコ・フランクが指揮していた時と
        なんだか、全然、音楽が違うような印象がある。

        ミッコ・フランクの時って
        もっと音楽に自律性があって
        しかも、キラキラしていて、艶があって
        解像度が高かったような気がするのだが
        (思い込みかもしれない)

        今回は団子になっている部分も多く
        強弱はあるのだけれど
        リヒャルト・シュトラウスらしい繊細さとか色が欠けている。

        何だか映画音楽でも聴いているような気分。

        舞台の上のポティファーの妻が
        あまりにおとなしくて
        ポティファーを拒否するところも
        ヒステリー起こして客に殴りかかるところも
        如何にもバレエ踊ってます、という感じでリアリティに欠ける。

        だから全体的に締まりがない(と言ったら申し訳ないのだが)
        何とも緩い感じがする。

        すみません言いたい放題で・・・

        だって夜の公演と全く違ったんだもん・・・

        夜公演はヨゼフ役がデニス
        ポティファーの妻はレベッカ。

        で、この夜の公演

        これ、レベッカの独り舞台じゃん!!!!

        いや、天使役にヤコブがデビューするから、と楽しみにしていて
        確かにヤコブの美しさは際立つけれど
        ローマンほど、俗世を離れた感じはしないし
        (要は可愛すぎる!!!(笑))
        ヤコブに合う役か、というと、今一つよくわからん。

        デニスのヨゼフはキュートで
        テクニック的には見事だし、演技もバッチリで、さすがに魅せるけれど

        レベッカが圧倒的過ぎる!!!!

        まるで一匹のケモノのような野生と荒々しさ
        人間の性欲そのものの持つワイルドなエネルギー
        最初から存在感が抜群で
        後ろでちょっと手を挙げただけで、目が吸い付けられてしまう。

        ポティファーに触れられて拒否するところ
        ヒステリーを起こして客の中で大暴れするところ
        あまりにリアル過ぎる。
        一つ一つの動作が、しなやかで
        バレエという枠を超えて
        鋭いキレの良さで、驚くばかりのリアリティを醸し出す。

        マジメな美少女の多いウィーン国立バレエ団の中では
        ずば抜けて異才で異質。
        レベッカの発散するエネルギーのオーラは
        今回は、デニスもヤコブも、すべて喰ってしまった印象。

        バランス的に考えて
        それが良いかどうかは別問題としても

        あの狂ったような野生のオーラに触れてしまったら
        観客も巻き込まれて
        息を詰めて、太古の女性の持つ生命力と性欲に
        ただただ、翻弄されるしかない。

        ポティファーの妻は、果たしてヨゼフを愛していたのか。
        レベッカの役作りを見ていると
        最初は野生に狂って自分を見失って
        自分の性欲に翻弄され
        ポティファーに見つかって
        自分が罪を逃れるために、ヨゼフを悪者にするところあたりまでは
        まだまだポティファーの妻は悪女の仮面を付けているが

        殴られているヨゼフのところに走り寄る、その直前に
        ヨゼフへの真実の愛に目覚める、というストーリーがわかる。

        天使に迎えられて昇天するヨゼフを背景に
        狂ったように走るレベッカの慟哭は
        これも圧倒的なエネルギーで観客に直接突き刺さってくる。

        だから、最後に観客は
        ポティファーの妻を、どうしても悪人とは思えないのだ。
        人間の本能と性欲に、どうしても逆らえなかった
        生命力に満ちた「女」というものの凄まじさに
        ただただ、畏怖してしまう。

        いやもう、最初から最後までレベッカに圧倒されっぱなし。
        レベッカも本気で役に取り組んでいたようで
        カーテンコールの時には号泣していた。

        レベッカのあのずば抜けた存在感とエネルギーは
        美少女好みの監督に使いこなせるかどうか
        ド・シロウトの観客から見ても
        かなりのリスクを孕んだ才能だと思う。
        あそこまで他の役を喰ってしまう才能は
        他のダンサーにとっても脅威だろう。

        12月20日が最終公演。
        これもレベッカが踊る。
        (もちろん、私は行きます (^^)v)

        チケットはまだかなり余っているようだが
        レベッカのあの役
        あのエネルギーの奔流は
        今だからこそ観られる正に旬のものだと思うので
        ウィーン在住の方で迷っていらっしゃる方はぜひどうぞ!

        来週末はもうクリスマス、と
        ちょっと焦っている私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        大学は来週からクリスマス休みだが
        今まで怠けていた分を取り返さないと
        また1月末〜2月にかけて、試験が何回かある 💦

        フォルクス・オーパー ロメオとジュリエット(ベルリオーズ)2回目

        0
          Volksoper / Wiener Staatsballett 2017年12月12日 19時30分〜21時35分

          Roméo et Juliette
          Ballett in zwei Teilen
          振付 Davide Bombana
          音楽 Hector Berlioz
          舞台・衣装・照明 rosalie
          指揮 Gerrit Prießnitz
          コーラス Thomas Böttcher

          ジュリア Maria Yakovleva
          ロメオ Msayu Kimoto
          マブ女王 Rebecca Horner
          ロレンツォ神父 Roman Lazik
          マキューシオ Alexander Kaden
          ティボルト Martin Winter
          ベンヴォーリオ Gleb Shilov
          マブ女王のダブル Tainá Ferreira Luiz, Suzanne Kertész
          Dominika Kovacis-Galavics, Mila Schmidt
          アンサンブル Laura Cislaghi, Marie-Sarah Drugowitch
          Kristina Ermolenok, Tainá Ferreira Luiz, Viktoria Feyferlik,
          Irene Garcia-Torres, Susanne Kertész, Dominika Kovacs-Galavics,
          Tessa Magda, Natalie Salazar, Mila Schmid
          László Benedek, Roman Chistyakov, Samuel Colombet,
          Patrik Hullmann, Dragos Musat, Keisuke Nejime
          Felipe Vieira, Robert Weithas
          ソロ歌手 アルト Annely Peebo
          ソロ歌手 テノール Szabolcs Brickner
          ソロ歌手 バス Yasushi Hirano

          Wiener Staatsballett
          Orchester der Volksoper Wien
          Chor und Zusatzchor der Volksoper Wien

          初日鑑賞でも思ったけれど
          バレエ良し、ダンサー抜群、音楽絢爛豪華で
          フルオーケストラにコーラスにソリストと
          国立バレエ団のソリストを贅沢に使って

          ・・・で、なんでこんな間抜けなプロダクションが???

          各パーツ(ダンス、ダンサー、音楽、ソリスト等)だけ見れば
          それぞれに抜群なのに
          それが一体化すると・・・冗長で退屈って(絶句)

          ベルリオーズの音楽が強すぎる。
          大規模で大仰でドラマチックの限界まで引っ張って
          ただ、ベルリオーズらしく
          ストーリーのシーンの長さを考慮してない(笑)

          ロマンチックで気に入ったシーンは
          伸ばすだけ伸ばして膨らませてドラマチックに綴るのに
          そのハイライトに必要な伏線のサイド・ストーリーは
          ほとんど無視(爆笑)

          だから、これをバレエのストーリーとして組み立てると
          ハイライト・シーンばかりが異様に長くて
          演劇的に重要な伏線が、ほとんどわからない、というヘンな事になる。

          それでも振付のボンバーナは
          ベルリオーズの音楽にあくまでも忠実に
          破綻のないようにストーリーとバレエ作りをしていて
          それはスゴイとは思うけれど

          ベルリオーズの「ロメオとジュリエット」そのまま使うんじゃなくて
          バレエ用に、ちょっと省略したりしても良かったんじゃ・・・
          というのは、まぁ、シロウトの甘さですかね。

          大規模オーケストラにコーラス+ソリストで
          大成功したカルミナ・ブラーナというバレエ作品があるから
          それに味をしめたフォルクス・オーパーが、というのはあると思うが
          柳の下にドジョウは2匹はいない(笑)

          このプロダクション2回目を見ながら

          ああ、このベルリオーズの音楽「だけ」を
          フランス語の歌詞の対訳見ながら聴いてみたい・・・

          って、それは激しい超絶技巧で踊っている
          ダンサーの皆さまには大変に失礼な意見ではあるけれど

          音楽があまりに圧倒的でドラマチックで
          この音楽にプラスで何か視覚的な刺激って・・・要らないわ。

          特に最後の場面で歌われる
          長い長いバスのソロは
          平野さんが歌ったのだが

          平野さんの存在感って・・・・スゴイ。
          ローマンのソロと舞台上で同時進行なのだが

          プリンシパルのローマンには失礼なのだが
          (ローマンが悪いわけではない!)
          平野さんの存在感が、あまりに大きすぎて
          あの朗々とした美声のバリトンも
          舞台上での堂々とした振る舞いも
          (だって最初、中腰で歌うんですよ?!)
          平野さんが動くと、そっちに目が行ってしまい
          ローマンが悩んで苦しんでいるダンスなんかどうでも良い
          ・・・というか、要らないわこれ(ごめんなさい)

          アホなロメオがジュリエット死んだ、と思って
          毒を煽って倒れて
          ジュリエットが目覚めて(ここらへん、バレエとしてものすごくキレイ)
          あっ、ロメオが居る
          わああああ、これで幸せになれるわ、と
          ロメオを起こしてデュエットして
          ロメオは嬉しいやら絶望するやら(先走りして毒を飲んだ)
          あ〜、ホントにこの「ロメオまだ在命中」のストーリー展開って
          あまりにロメオがかわいそう過ぎて、見ていられない。
          (木本クンの演技が、この部分、ものすごく真に迫っていてドキドキする。
           あの複雑な感情を、まぁ、見事に舞台に映し出したわ・・・)

          ロメオが死んで
          ジュリエットがナイフで自殺して

          周囲にいるコーラスの人たちが
          ここで、あちこちでお喋りしながら移動するのは

          なぜ?????

          本当に普通の話し声で、あちこちでザワザワと
          色々な言語でお喋りしながらコーラスが大移動するの。

          こちらは、あっ、悲劇が・・・2人が死んだ、あああああ
          とか思っているところに
          突然、普通のお喋り声で現実に引き戻されて
          泣く気にもならんし
          感情移入して、あああ、アホなロメオがあまりに惨めだ、とか
          色々と考えている暇もなく、現実に引き戻しされるのだ。

          初日分の記録に書いた通り
          平野さんの見事なバスのソロ(にローマンのバレエ)の後
          コーラス全員が黒いマントをかなぐり捨てて
          そこら辺にいる、普通のおじさん・おばさん・おねえさん・おにいさんと化して
          最後のコーラスというのも、全然わからん。

          ロメオとジュリエットのテーマと問題性は
          現代にも生きてます、というような主張なのだろうが
          モダンとは言え
          ある程度、バレエというおとぎ話の中にいた観客を
          暴力的に現実世界に戻す必要はないんじゃないの。

          モンタギューとキャプレットは
          ボンバーナによれば社会階級の違いとして表されるらしいが

          最初の衣装とかを見ると
          どう見ても、これ
          バーンスタインのウエスト・サイド・ストーリーとしか・・・

          国立バレエ団のプリンシパル3人をソリストにぶち込んで
          (木本クン、マリアとローマン)
          ソリストのレベッカをマブの女王に適用して
          脇はフォルクス・オーパーのダンサーで固めている。

          最初の群舞で、フォルクス・オーパーのダンサーと
          木本クンが混じって踊ると
          木本クンの巧さが、ばっちり目を引く。
          (フォルクス・オーパーのダンサーも巧いけれど
           やっぱりプリンシパルになった木本クンの
           あの美しいフォームとしなやかさは、パッと目立つ)

          ティボルト役のマルティンが、かなり存在感があった。
          舞台上での空間の掴み方が大きくて
          堂々として大柄で
          大人で、インテリで、イヤミっぽいティボルトのソロが
          かなり見応えある仕上がりになっていた。

          それなりに良いものを全部ぶち込んだら
          失敗しました・・・・という感じだなぁ。
          甘いからと言って
          砂糖とミリンとハチミツとチョコレートとキャラメルとナッツクリームを
          すべて作品に入れてしまったら
          甘いどころの騒ぎじゃなくなる、という例かも。

          この公演、あと4回あって
          うち、2回は別のプログラムと重なったので
          観に行かないのだが(あぁ、助かった・・・)
          でも、まだ2回分のチケットを持っている。

          ガラガラとは言わないけれど
          かなり空き席のある公演なので
          発売初日に貧民席を買ったワタシもアホ(涙)

          ただ、私の行く日はキャスト変えがあるので
          (マリアと木本クンの、あの見事なカップルを
           もう観られないのは残念だが)
          それはそれなりに楽しいかも・・・

          とは言いつつ
          大規模オーケストラにコーラス+ソリストで
          資金が大量に必要だったであろうプロダクションが
          なんだか残念・・・という気がして仕方ない私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          全然実感がないのだけれど
          あと2週間でクリスマス?!
          ドイツの密林で専門書を山ほど注文して
          郵便局に小包取りにいったら、長蛇の列で30分(!)
          小包持って帰って自宅の郵便を見たら
          また「小包取りに来て下さい」の通知が入っていて、ゲッソリしているところ。
          (密林も1回で送ってくれれば良いのに、2回に分けるなっ!)

          フォルクス・オーパー ロメオとジュリエット(ベルリオーズ)初演

          0
            Volksoper / Wiener Staatsballett 2017年12月9日 19時〜21時05分

            Roméo et Juliette
            Ballett in zwei Teilen
            振付 Davide Bombana
            音楽 Hector Berlioz
            舞台・衣装・照明 rosalie
            指揮 Gerrit Prießnitz
            コーラス Thomas Böttcher

            ジュリア Maria Yakovleva
            ロメオ Msayu Kimoto
            マブ女王 Rebecca Horner
            ロレンツォ神父 Roman Lazik
            マキューシオ Alexander Kaden
            ティボルト Martin Winter
            ベンヴォーリオ Gleb Shilov
            マブ女王のダブル Tainá Ferreira Luiz, Suzanne Kertész
            Dominika Kovacis-Galavics, Mila Schmidt
            アンサンブル Laura Cislaghi, Marie-Sarah Drugowitch
            Kristina Ermolenok, Tainá Ferreira Luiz, Viktoria Feyferlik,
            Irene Garcia-Torres, Susanne Kertész, Dominika Kovacs-Galavics,
            Tessa Magda, Natalie Salazar, Mila Schmid
            László Benedek, Roman Chistyakov, Samuel Colombet,
            Patrik Hullmann, Dragos Musat, Keisuke Nejime
            Felipe Vieira, Robert Weithas
            ソロ歌手 アルト Annely Peebo
            ソロ歌手 テノール Szabolcs Brickner
            ソロ歌手 バス Yasushi Hirano

            Wiener Staatsballett
            Orchester der Volksoper Wien
            Chor und Zusatzchor der Volksoper Wien

            フォルクス・オパーの新作、ロメオとジュリエット。
            振付はダヴィデ・ボンバーナ。
            フォルクス・オーパーのサイトに振付の経過や動機等の
            かなり詳しい本人によるビデオ・クリップがあるし
            リハーサル・ビデオやプロモーション・ビデオ等
            かなり揃っている・・・という事は
            ずいぶん、力が入ったプロダクションである。

            フル・オーケストラにフル・コーラス
            更に、ソリスト(アルト・テノール・バス)3人。
            大掛かりな作品でもある。

            私も楽しみにしていたのだが
            正直言って

            微妙・・・

            あ〜、バレエそのものは素晴らしかったし
            ダンサーも素晴らしかったし
            マリアと木本クンは、もう息を飲むほどに最高の出来でした。

            微妙なのは音楽で
            いや、オーケストラやコーラスやソリストは良い出来なのだが
            いかんせん、ベルリオーズの音楽が

            冗長過ぎる・・・

            確かにプロコフィエフの音楽で
            クランコ版を見慣れているせいもある。

            ただ、ベルリオーズの音楽って
            オーケストラも大きいし、コーラスにソリストの大所帯で
            オーケストレーションが厚くて
            はっきり言って、大仰で大袈裟で芝居っ気が強くて
            そこまで大袈裟に大騒ぎする音楽なのに
            それが、見事に滑っていると言う感じ(すみません)

            ストーリー的には
            キャプレットが支配者層の上流階級で
            モンタギューが支配される貧民層という設定。

            木本クンが貧民層なので
            衣装が黒に銀のパンクっぽいデザインで
            これが合っていて、ちょっとドキドキする(笑)
            (木本クンが庶民層とは言ってません!)

            マブの女王というのは
            振付師のインタビューによれば
            シェークスピアの原作には登場するキャラクターとの事だが
            悪魔の手先的な役割で
            レベッカが、ずっとしなやかな動きで地上を這い回る。

            場面の数は少ないのに
            長いところが異様に長くて
            例えば、アルト独唱のところは
            ジュリエットが愛の喜びを感じるところだが
            アルトの歌手が乳母役みたいになっていて
            (もちろん歌手だから踊りません!)
            これが、かなり長いシーン。

            同様にバルコニーのシーン
            ロメオとジュリエットのパ・ド・ドゥが

            ものすごく長い!!!!!!

            クランコ版のバルコニーのシーン(プロコフィエフ)だって
            かなり長くて
            おおお、ダンサー大変、といつも思うのだが
            ベルリオーズのこのシーンの長さの比じゃない(と思う)。

            あまりに長いので
            途中でちょっとティボルトのソロが入るけれど
            それでも、ダラダラとかなり長く続く。

            バレエ的には非常に美しい振付で
            リフトの複雑さには目を見張るし

            木本クンとマリアのカップルが
            ・・・うううう、何てチャーミング ♡

            演技派のマリアの、初恋の喜びに満ちた表情とダンス
            一瞬、暗い運命を予期するかのような表情にはハッとするし

            木本クン、君はいつから、そんなに演技が上手くなったの?
            と真剣に問いたいくらいに
            溢れる悦びの表現が、初々しくて可愛らしくて
            ものすご〜〜〜く魅力的!!!!

            (木本クンの演技が突然上手くなった、と感じたのは
             あのヘンな火の鳥の時だった)

            このダラダラして長いバルコニーのシーンの後
            マブ女王に誘導されてしまって
            マキューシオがティボルトにちょっかい掛けて
            殺されるシーン。
            マキューシオは刺されても大丈夫、と無理して踊って
            倒れて死ぬという設定。

            う〜ん、ティボルトってナイフ持ってましたっけ?
            突然、刺すシーンになっても、今ひとつリアル感に欠ける。
            (私の注意不足で、見ていなかった可能性はある)

            でも、その後、ロメオが激情に駆られて
            ティボルトを刺殺するシーンの方が
            あれ?ナイフってどこに???
            どう見ても、手で背中から「刺して」(ナイフがない)いるようで
            何だか不自然なのだが。
            でも、これも私の注意不足かなぁ・・・

            普通はここで、ロメオが捕まって
            ヴェローナから追放される事になって
            その後、ロレンツォ神父のところで結婚して
            2人で朝を迎えて・・・・となる筈なのだが

            それ、全部省略してしまって良いんですか???

            だって、殺人シーンの後、すぐに
            ジュリエットがロレンツォ神父から薬をもらって飲む
            ・・・というところで、第一幕は唐突に終わる。

            それまでダラダラとラブシーンがあって
            重要な結婚式とか、初夜とかを省略してしまって良いのか?!

            後半はジュリエットは既に仮死状態で
            ダンサーが「死体」を運ぶシーンからだが

            うあああああ
            あの角度でジュリエットを運ぶって
            身体をかなり硬直させないと無理・・・
            しかも途中で、頭の部分をかなり下の角度にして
            不自然な運び方のシーンが
            これも長く続くので
            マリア、お疲れさまです・・・
            あれは大変だよね・・・

            床に置かれた仮死状態のマリアは
            さすがにバレエ・ダンサーで
            つま先が完璧に伸びているし(何だか不自然)
            しかも、床での仮死状態のシーンも、かなり長い。

            ロメオ駆けつけて号泣。
            悲しみのダンスはほとんど後ろ向きで
            マリア、いやジュリエットは
            ず〜〜〜っとつま先伸ばしたままで横たわっている。
            死体を抱き上げて泣いたロメオは
            離れたところで毒薬を出して煽る。

            その瞬間に目覚めるジュリエット。

            ぎゃっ
            これ、オペラのグノー方式か!!!

            ワタクシ的には
            ジュリエットが目覚めると
            毒薬を飲んで息絶えたロメオを見つける、というのが正解なのだが

            ロメオはまだそこでは生きている。
            ジュリエットはロメオに気がついて
            あああああ、来てくれたのね!
            バンザイ、これから2人で幸せになれるわ、と
            倒れているロメオを叩き起こして
            2人で踊る。

            ロメオは狐につままれた状態である。

            そりゃそうだろう
            ジュリエットが死んだ、というので
            自分も毒薬を飲んだら
            相手が生きかえっちゃったけれど
            自分は毒を飲んだので、これから死ぬ

            ・・・って、それ、ロメオが可哀想じゃないか!!!

            最後の最後に、自分のアホさ加減を
            これでもか、というほどに突きつけられて死ぬって
            それは、あまりに惨めだ!!!

            (死んでからジュリエットが生き返るのだったら
             少なくともロメオは、自分のアホさ加減は知らずに死ぬので
             まだ救いがある)

            喜びに満ちて踊っているうちに
            パタンと倒れてロメオが死ぬので
            (ああ、この設定、ロメオも可哀想だけどジュリエットも・・・)
            マブ女王が差し出すナイフで
            グッサリ自分を刺して死ぬジュリエット。
            何故か刺すところは腹なので
            普通だったら、あんなに早くは息絶えないが
            まぁ、それは、おとぎ話という事で許そう。

            さて、普通だったら、2人が息絶えたら終わり・・・だと思うが
            この作品は違う!!!!

            2人の遺体を床に置いたまま
            コーラスが黒いマントを羽織って現れて
            バス歌手と一緒に出て来たのは
            ロレンツォ神父。

            ローマンがロレンツォ神父役で
            前半ではジュリエットに毒薬を渡すだけの数秒の登場だったので
            それでお終い?と思っていたら

            最後にロレンツォ神父の長い長い長いソロ。

            ・・・要らないわ、これ (ーー;)

            ローマンのダンスそのものは素晴らしいのだが
            でも、ここでロレンツォ神父が
            ああ、2人とも死んじゃった、という1つの事実だけで
            この長いソロを踊る必然性がわからない。

            途中で遺体を移動して、寄り添わせたりするけれど
            基本的には
            ああ、可哀想に、という嘆きだけだし・・・
            それで、あの長い長い長いソロ・・・

            バリトンの平野さんが黒いマントで
            ローマンとの絡みがあるんだけど
            いや、これが、もうカッコよくて悶える。
            平野さん、ローマンより背が高い?
            (貧民席からなので高さがよくわからないが)

            で、実はここからが私には理解不可能なのだが

            マントを着ていたコーラス(大人数!!!)が
            突然、マントを脱ぐの。

            で、垢抜けない普段着の男女が
            突然、舞台上に多数、出現する。

            ・・・絶句

            だって、今まで
            暗い舞台のシェークスピア時代のモダン・バレエの世界に居たのに
            (いくらダンサーがパンクの格好をしていると言っても
             やっぱり、それまでの世界はバレエの世界だった)

            何故、ここで突然、日常生活が舞台に入って来ちゃうわけ???

            非日常の「舞台」の世界から
            ほとんど暴力的な力で、日常の世界に引き戻されるのは
            正直言うと、非常に不愉快。

            ストーリーで省略されている部分が多い代わりに
            シーンがダラダラと長いので
            休憩入れて2時間強とは思えないほどに
            非常に冗長な印象を与えるプロダクション。

            振付やダンスが悪いのではなく
            音楽的なレベルが低いのでもない。

            ベルリオーズの音楽が
            大仰で大掛かりで
            ロマン派になる直前で、でも古典派なのに頑張っちゃった、という
            異様に上滑りしているからかもしれない。
            (音楽だけ純粋に鑑賞すれば、それはそれなりに面白い作品だとは思う)

            さて困ったな・・・
            この演目、追いかける予定で
            何回かチケットを買っているのだが
            これだけダラダラ冗長だと、ちょっと食傷するかも。

            まぁでも、何回か観て慣れてくれば
            ダンスは素晴らしいし、ダンサー素晴らしいし
            また見方も変わってくるかもしれない、と
            ゲッソリしながらポジティブに考える私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            風花が降って
            気温はプラス1℃くらいなのだが
            ウィーンは風がむちゃ強くて(体重軽いと持っていかれそう)
            体感温度マイナス6℃という・・・
            風が強いの、本当にイヤ(涙)

            Dada Masilo/The Dance Factory "Swan Lake"

            0
              祝日のダブルヘッダーです。
              時系列に読みたい方は、まず こちら からどうぞ。
              下は夜の記録です。

              Festspielhaus St. Pölten Großer Saal 2017年12月8日 19時30分〜20時30分

              Dada Masilo. The Dance Factory
              SCHWANENSEE

              コンセプト・振付 Dada Masilo
              プロデュース・照明 Suzette Le Sueur
              衣装 Dada Masilo, Suzette Le Sueur
              音楽 Pjotr Iljitsch Tschaikowski, Rene Avenant, Camille Saint-Saens
              Arvo Pärt, Steve Reich

              The Dance Vactory Johannesburg
              セレモニー・マスター、ジークフリートの母 Nicola Haskins
              オデット Dada Masilo
              ジークフリート Thabani Ntuli
              オディール Thami Tschabalala
              ジークフリートの父 Henk Opperman
              オデットの母 Khaya Ndlovu
              白鳥(女性)Ipeleng Marafe, Zadile Constable, Nadine Buys, Liyabuya Gongo
              白鳥(男性) Liewellyn Mnguni, Tshepo Zasekhaya, Steven Thibedi, Xola Wille

              すみません、
              たぶん、長年の読者の方には

              あ、またか・・・
              と思われるだろうが

              ダダ・マシロ、好きなんですっ!!!

              サンクト・ペルテン祝祭劇場で
              この公演がある、と知って、即チケットを購入。

              実は今回が5回目の鑑賞。
              オーストリア広し(あまり広くないが)と言えども
              オーストリアで行われた全公演を観ているのは
              私くらいではないかと思う(自慢にならん)

              よって、公演内容はよ〜くわかっているんだけど
              それでも

              面白い!!!!

              最初にバレエを観た人の感想って
              いつ聞いても笑えるし
              ダンサーが、もうその通りの動きを
              揃ってするので
              最初のこのシーン、まさに爆笑モノ。

              アフリカン・ダンスとクラシックのコンビネーションも素晴らしいし
              エネルギッシュなダンスにクラシックの技法が入ったり
              バレエないしはダンスとして観ても素晴らしい。

              それに
              ダダ・マシロのキュートな事 ⭐⭐⭐

              本当に可愛いの、このダンサー。
              2013年にケントリッジの作品で、実際に舞台で見てから
              もう、ずっとファン。

              Youtube にあったインタビューでは
              もともとクラシックやりたかったのに
              黒人だから、という事でバレエ学校に入れなくて
              という話はあったけれど

              クラシック・ダンサーとしても全く問題なかっただろうに。
              華奢で、脚の形がものすごくキレイ。

              黒人で、あれだけ踊れて
              それで表面の筋肉が全く見えないあの美しい脚って
              非常に珍しいタイプだと思う。
              (人種差別主義ではございません。ただの事実なので
               どうか誤解のないよう。白人ダンサーだって筋肉モリモリはいる)

              マシロの踊るオデットの
              ジークフリートへの求愛が、むちゃくちゃキュート。
              チャイコフスキーの音楽のデュエット部分を使っていながら
              激しい動きのかなり長いソロなのだが
              人間というよりは
              鳥(白鳥だからね!)の求愛行動のようにも見えて
              ものすごくチャーミングで可愛らしいの何のって

              あんな可愛い鳥が必死になって求愛していたら
              あまりに健気で悶絶してしまうが

              ジークフリートはオディールに惚れている。
              オディールが男性ダンサーなのだが
              その柔軟性と言ったら女性にも負けない。

              しかも、ポワントであれだけ踊れる男性ダンサーって
              かなり少ないだろ・・・(びっくり)
              フォルクス・オーパーには一人居るけど (^。^)

              ジークフリートとオディールのデュエットが
              またこれ、妖しげで(男性二人です)
              ゾクゾクする色気があるんだけど
              そういう色気に反応するようになると
              これを腐女子と言う(女子って年齢ではないが)

              いつ見ても不思議で
              とことん美しくて
              ミステリアスで色々な事を示唆する最後のシーン。

              まるでキリアーンのベラ・フィグーラのように
              上半身はハダカで、下半身がフラダンスのようなスカートで
              踊るとともに、一人倒れ、二人倒れ
              オデットとオディールが抱き合って
              最後は全員が倒れると言うラスト・シーン。
              泣きそうになる程に美しいシーンなのだが

              ジークフリートはどうしちゃったんでしょうね?(笑)
              オデットと結婚すべきを
              僕が愛しているのはオディールだ、と言い切って
              母親は派手に失神するし

              ちゃんと告白したにもかかわらず
              オディールからは別れを告げられているし
              もちろん、オデットからはビンタ喰らってるし。

              この作品の中で一番かわいそうなのは
              ジークフリートじゃないのか?(笑)

              世間の目があるからと
              オデットと結婚させられそうになって
              振り切ってオディールとくっつくかと思ったら
              オディールからふられてるし
              では戻ってオデットと思っても
              オデットからもふられるし・・・

              マシロのジゼルもそうなんだけど
              彼女は男性に何か恨みでもあるんですかね?

              公演の後、マシロとダンサーの
              公開トークがあったようだが

              基本的にワタクシ、ダンサーはダンスで語るべきと思っているし
              最後のシーンの解釈は
              受け手によって違う自由があると思うので
              さっさと帰って参りました、悪しからず。

              約1時間のプロダクションのために
              往復2時間以上ドライブする私もアホと言えばアホだが

              退職してから、さっぱり車を運転しなくなったので
              久し振りの長距離ドライブが気持ち良かった私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。


              マリー・アントワネット フォルクス・オーパー(バレエ)

              0
                Volksoper 2017年11月28日 19時〜20時45分

                MARIE ANTOINETTE
                Ballett in zwei Akten von Patrick de Bana

                振付・演出 Patrick de Bana
                音楽 Georg Philipp Teleman, Antonio Vivaldi,
                Wolfgang Amadeus Mozart, Johann Christian Bach,
                Jean-Philippe Rameau, Jean-Féry Rebel
                Carlos Pino-Quintana
                ドラマツルギー Jaime Milás
                舞台 Marcelo Pacheco, Alberto Esteban, Area Espacios Efimeros
                衣装 Agnès Angot

                マリー・アントワネット Natascha Mair
                ルイ16世 Jakob Feyferlik
                マダム・エリザベート Zsófia Laczkó *
                運命 Géraud Wielick
                アントワネットの影 Nikisha Fogo
                アクセル・フォン・フェルゼン Alexandru Tcacenco
                マリア・テレジア Gala Jovanovic *
                名前なき者 Zsolt Török
                革命家 Marie Breuilles, Sveva Gargiulo, Anita Manolova, Fiona McGee,
                Katharina Miffik *, Suzan Opperman, Xi Qu, Alaia Rogers-Maman
                Nicola Barbarossa *, Marat Davletshin, Martin Dempc, Marian Furnica,
                Andrés Garcia-Torres, Trevor Hayden, Tristan Ridel, Anne Vadervelde

                普通の神経の人なら
                試験日前にバレエなんか見に行かないと思うのだが
                でもワタシは行くのである。もうやけっぱちの開き直りだもんね。

                ウィーン国立バレエ団監督のパートナーのバナが振り付けた
                マリー・アントワネットという作品は
                2010年12月12日に1度鑑賞して、あ〜、や〜めた、と行かなくなり

                2016年5月に改訂版が出て
                これが、最初の振付より、ずっと良くなっていて驚いたが
                その後、ナターシャとヤコブの公演は日時が合わずに鑑賞できず

                やっと本日、ナターシャとヤコブのカップリングでの公演!!!

                キャスト表を見て
                あれ〜、おかしいなぁ
                指揮者の名前が書いていない、と指揮者名を探しまくって数分
                あっ、これ、オーケストラなしじゃん
                テープでの公演だった、と思い出したのは
                本当にボケ始めた可能性がある (・・;)

                今回の大発見。

                あのキュートで小悪魔的にチャーミングなナターシャが
                舞台で悩んでいると
                何と、その雰囲気が・・・

                あの悲劇の女王、オルガさまにそっくり!!!!

                舞台から遠い超貧民席だったからかもしれないが
                この演目、後半には市民からイジメられ
                落ち込んでボロボロになっていくシーンがあって

                その時の雰囲気が本当にオルガさまソックリで
                一瞬、あれ?舞台の上にいるのはオルガさま?と思ってしまった位。

                ヤコブは、あんな上着バロック下半身ナマ足という
                とんでもなくヘンテコな衣装を着けていても
                それがまた実に絵になっていて
                その美しさと言ったら、あぁ、もう、もう、もう。

                ダメだ、悶絶してしまう。

                だいたいヤコブとナターシャって
                見た目の美しさと技術の確かさに加えて
                いったいそれはどういう魔法?という演技力があって

                ヤコブがナターシャを見つめる
                苦渋に満ちた表情の迫真的な事と言ったら(以下省略)

                技術はあっても演技が出来ないダンサーも多いから
                (それはたぶん、天性の問題でもある)
                その意味では、容姿・技術・演技力を備えた
                この2人の将来がものすご〜く楽しみ。

                アントワネットの影のニキーシャとジェラールのデュエットは
                キレキレで見事。
                アクロバットが多いのだが、さすがに技術抜群のカップル。

                ガラのマリア・テレジアが、役デビューとあったが
                まぁ、ガラが堂々としていてすごい。
                大柄で手足が長くて、このダンサー、本当に舞台で映える。
                貴族っぽい品があって
                娘を心配する堂々とした母、という雰囲気もある。
                いや、良いわ、ガラちゃん(隠れファン)

                しかし今回の大発見は
                マダム・エリザベートのソフィアだろう。
                (ソフィアって読むのかどうかはわからんが・・・)
                今回、役のデビューとあったが
                超美少女だ〜〜〜〜 (^o^)

                ヤコブと並んで登場したら
                美少女ぶりが華やかで
                ナターシャとモロに張り合ってるじゃないの。

                アレキサンドルのフェルゼンもなかなか良かったし
                私の初恋の君によ〜く似ているコールドのダンサーは
                群舞の時に真ん中にいて
                ジャニーズ系の可愛らしさに悶えてしまう。

                バレエ作品としての出来は
                改訂版になってから悪くないとは思うのだが
                (クラシックとモダンのミックスがなかなかチャーミング)
                史実をもとにしてはいるけれど
                ベルサイユの薔薇もマッサオという
                妄想大爆発のストーリーなので
                観ていて、ちょっとあはは、と思うところはあるが

                ナターシャとヤコブの
                見た目最高(バレエの技術を含む)
                演技力抜群の主人公に加えて
                脇役までばっちり揃った公演を楽しんで
                明日の試験の準備は何もしていない、という
                アホな私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                かなり以前のものだが
                オルガさまとヤコブの公演の時のクリップがあったので貼っておきます。


                マクミラン・マクレガー・アシュトン 2回目

                0
                  Wiener Staatsoper/Wiener Staatsballett 2017年11月10日 19時〜21時15分

                  MACMILLAN / MCGREGOR / ASHTON
                  指揮 Valery Ovsyanikov

                  CONCERTO
                  振付 Kenneth MacMillan
                  音楽 Dmitri Schostakowitsch, Klavierkonzert Nr. 2, F-Dur, op. 102
                  衣装と舞台 Deborah MacMillan
                  照明 John B. Read
                  ピアノ Igor Zapravdin
                  I. Satz
                  Natascha Mair * - Denys Cherevychko
                  Elena Bottaro, Anita Manolova, Céline Janou Weder
                  Richard Szabó, Dumitru Taran, Andrey Teterin
                  Sveva Gargiulo, Oxana Kiyanenko, Zsófia Laczkó,
                  Susan Opperman, Xi Qu, Alaia Rogers-Maman
                  II. Satz
                  Liudmila Konovalova * - Roman Lazik
                  Elena Bottaro, Anita Manolova, Céline Janou Weder
                  Richard Szabó, Dumitru Taran, Andrey Teterin
                  III. Satz
                  Ioanna Avraam *
                  Abigail Baker, Natalya Butchko, Venessza Cxonka, Fiona McGee,
                  Katharina Miffek, Carolina SanGalli, Isabella Severi-Hager, Anna Shepelyeva,
                  Iulia Tcaciuc, Madison Young, Leonardp Basílio, Marian Furnica, Trevor Hayden,
                  Scott McKenzie, Tristan Ridel, Alexandru Tcacanco,
                  Arne Vandervelde, Géraud Wielick

                  EDEN
                  振付と舞台 Wayne McGregor
                  音楽 Steve Reich, Dolly aus Three Tales
                  衣装 Ursula Bombshell
                  照明 Charles Balfour
                  フィルム Ravi Deepres
                  Nikisha Fogo, Rebecca Horner, Natascha Mair, Madison Young
                  Denys Cherevychko, Francesco Costa, Masayu Kimoto, Tristan Ridel, Zsolt Török

                  MARGUERITE AND ARMAND
                  振付 Frederick Ashton
                  音楽 Franz Liszt, Klaviersonate h-Moll, arr. Dudley Simpson
                  舞台と衣装 Cecil Beaton
                  照明 John B Read
                  写真 Ashley Taylor
                  ピアノ Shino Takizawa
                  Marguerite : Nina Polákova *
                  Armand : Robert Gabdullin *
                  Sein Vater : Vladimir Shishov
                  Ein Herzog : Alexis Forabosco
                  Zofe : Franziska Wallner-Hollinek
                  Double von Marguerite : Joanna Reinprecht
                  Verehrer von Marguerite : Marat Davletshin, Marcin Dempc,
                  Andrés Garcia-Torres, András Lukácis, Scott McKenzie, Igor Milos,
                  Gabor Oberegger, Jaimy van Overeem
                  Lakaien : Theo Bourg, Sergiy Golovin, Lan Dan Kerstanj,
                  Hanno Opperman, Marco di Salvo, Lorenzo di Stasio

                  Wiener Staatsballett
                  Orchester der Wiener Staatsoper

                  10月31日のプレミエは鑑賞したけれど
                  その後、ウィーン・モデルン現代音楽祭が始まってしまい
                  続いて上演された同公演の
                  確保していた超貧民席は人に譲ってサボって来たが

                  これを逃すと、次の公演は来年の6月。
                  ・・・というワケで
                  本日はウィーン・モデルンの方を袖にして
                  いそいそと国立オペラ座に行って来た。

                  キャスト変更があって
                  マクミランのコンサートの最初のカップリングは
                  ナターシャとデニス(以前はニキーシャとデニス)
                  2楽章をリュドミラとローマン(以前はニナ(ポラコヴァ)とローマン)
                  3楽章のソロはアリーチェではなくイオアンナ。

                  ううう、ナターシャがキュート (^^)
                  いつもキュートだが
                  こういう超絶技巧の時にも
                  ちょっとした仕草がキュートって、もう絶句。
                  あぁ、ナターシャ、私は貴女の虜です。

                  リュドミラとローマンのカップリングはさすがに迫力。
                  リュドミラの派手なオーラが妖しく光るし
                  ローマンはあくまでも能面(ちょっとコワイ)
                  この第2楽章って、全体の中でも最も重要なシーンだと思うのだが
                  いやもう、実に美しかった。

                  さて、エデンだが

                  プログラムの中にリブレットが入っていた!!!
                  これ、以前はなかったよね?
                  誰かがクレームでも挙げたんだろうか。

                  リブレット、ばっちり4ページあるのだが
                  ・・・読んでもさっぱりわからん(英語力不足)

                  英語がわかって興味ある方は
                  スティーブ・ライヒのウエブ・サイトにテキストが出ているので
                  こちらをどうぞ。
                  (ただし、全部ではない。
                   Cloning / Dolly / Human body machine, Darwin, Interlude
                   Robots/Cyborgs/Immortality の一部である)

                  この「エデン」という演目
                  観れば観るほどにハマる。
                  各ダンサーのソロも素晴らしいし
                  曲芸か新体操かと見紛うばかりの振付もあるけれど
                  やっぱり基本的にはバレエの動き。

                  ナターシャの最初のソロが圧巻だが
                  それ以外のダンサーたちのソロも実に素晴らしい。

                  だいたい、全員が舞台に居て踊っている時に
                  後ろでア・ラ・スゴンドのピルエットを連続でやっていたりして
                  あれ、クラシックだったら途中で間違いなく拍手が出るところ・・・

                  期待の新人、超美少女のマディソン・ヤングが素晴らしい。
                  入団したばかりで、既にソロに抜擢されたのも納得する。

                  身体の美しさをアーティフィシャルに
                  芸術として、ロボット的に、あるいは人間的に
                  徹底的に人体解剖した感じの振付で
                  これは数回観ると、麻薬みたいにハマりそう。

                  マルグリットとアルマンはキャスト変更。
                  マルグリットがニナ(ポラコヴァ)
                  アルマンはローベルト。

                  これがまた実に良かった (^o^)

                  ニナ(ポラコヴァ)って、あんなに美人だったっけ?(って失礼な)
                  赤い華やかなドレスに身を包み
                  真っ赤なリップで妖艶に微笑む美女って役柄
                  むちゃくちゃ合ってるじゃん・・・

                  ローベルトはヤコブほどのオーラはないけれど
                  (ヤコブの方が背が高い(笑))
                  でも王子さまタイプである事は間違いないし
                  ジャンプもピルエットも優雅で
                  このダンサーも出てくると絵になるわ。

                  ニナの演技がすごく良くて
                  最初は「なにこの若造」と上から目線だったのが
                  だんだんほだされていくところが、かなりリアル。

                  リストのピアノ・ソナタは
                  オーケストラが入るアレンジメントなので
                  ちょっとムード・メーカーっぽいロマンティックな音楽なのだが
                  それを格調高く、世俗になり過ぎずに歌い上げたピアノも素晴らしい。

                  う〜ん、これ、最初は何だとか思っていたけれど
                  意外に良いプロダクションじゃないの。

                  2回の公演、現代音楽に行かずに
                  この演目を観た方が良かったかも・・・

                  でも身体は一つしかないのが
                  すごく残念な私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  プロモーション・クリップが出来ていたので
                  下に貼っておきます。
                  次の公演は来年6月。


                  マクミラン・マクレガー・アシュトン 初演

                  0
                    Wiener Staatsoper/Wiener Staatsballett 2017年10月31日 19時〜21時15分

                    MACMILLAN / MCGREGOR / ASHTON
                    指揮 Valery Ovsyanikov

                    CONCERTO
                    振付 Kenneth MacMillan
                    音楽 Dmitri Schostakowitsch, Klavierkonzert Nr. 2, F-Dur, op. 102
                    衣装と舞台 Deborah MacMillan
                    照明 John B. Read
                    ピアノ Igor Zapravdin
                    I. Satz
                    Nikisha Fogo - Denys Cherevychko
                    Elena Bottaro, Anita Manolova, Céline Janou Weder
                    Richard Szabó, Dumitru Taran, Andrey Teterin
                    Sveva Gargiulo, Oxana Kiyanenko, Zsófia Laczkó,
                    Susan Opperman, Xi Qu, Alaia Rogers-Maman
                    II. Satz
                    Nina Poláková - Roman Lazik
                    Elena Bottaro, Anita Manolova, Céline Janou Weder
                    Richard Szabó, Dumitru Taran, Andrey Teterin
                    III. Satz
                    Alice Firenze
                    Abigail Baker, Natalya Butchko, Venessza Cxonka, Fiona McGee,
                    Katharina Miffek, Carolina SanGalli, Isabella Severi-Hager, Anna Shepelyeva,
                    Iulia Tcaciuc, Madison Young, Leonardp Basílio, Marian Furnica, Trevor Hayden,
                    Scott McKenzie, Tristan Ridel, Alexandru Tcacanco,
                    Arne Vandervelde, Géraud Wielick

                    EDEN
                    振付と舞台 Wayne McGregor
                    音楽 Steve Reich, Dolly aus Three Tales
                    衣装 Ursula Bombshell
                    照明 Charles Balfour
                    フィルム Ravi Deepres
                    Nikisha Fogo, Rebecca Horner, Natascha Mair, Madison Young
                    Denys Cherevychko, Francesco Costa, Masayu Kimoto, Tristan Ridel, Zsolt Török

                    MARGUERITE AND ARMAND
                    振付 Frederick Ashton
                    音楽 Franz Liszt, Klaviersonate h-Moll, arr. Dudley Simpson
                    舞台と衣装 Cecil Beaton
                    照明 John B Read
                    写真 Ashley Taylor
                    ピアノ Shino Takizawa
                    Marguerite : Liudmila Konovalova
                    Armand : Jakov Feyferlik
                    Sein Vater : Vladimir Shishov
                    Ein Herzog : Alexis Forabosco
                    Zofe : Franziska Wallner-Hollinek
                    Double von Marguerite : Joanna Reinprecht
                    Verehrer von Marguerite : Marat Davletshin, Marcin Dempc,
                    Andrés Garcia-Torres, András Lukácis, Scott McKenzie, Igor Milos,
                    Gabor Oberegger, Jaimy van Overeem
                    Lakaien : Theo Bourg, Sergiy Golovin, Lan Dan Kerstanj,
                    Hanno Opperman, Marco di Salvo, Lorenzo di Stasio

                    Wiener Staatsballett
                    Orchester der Wiener Staatsoper

                    ウィーン国立バレエ団の今シーズンの新作は
                    イギリス・バレエの3作。

                    サー・ケネス・マクミラン (1929-1992) の「コンサート」
                    ウェイン・マクレガー (*1970) の「エデン」
                    サー・フレデリック・アシュトン (1904-1988) が
                    ヌレエフとフォンテインのために振り付けた「マルグリットとアルマン」

                    「コンサート」はマジメ・・・というより
                    クラシック・バレエの技を見る、という意味での楽しさはあるけれど
                    ショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲2番に乗って
                    デニスとニキーシャがまずは第一楽章で舞台で飛びまくる。

                    白眉は2楽章。
                    これは緩徐楽章なのだが
                    ニナ(ポラコヴァ)とローマンのパ・ドゥ・ドゥが素晴らしい。
                    さすがプリンシパルの2人で
                    ラインが非常に美しく、見応えがある。

                    第3楽章はアリーチェのソロに
                    今までのソロ・ダンサーたちとコールドが揃った
                    華やかな最終楽章。

                    音楽はステキでイゴールのピアノもかなり聴かせてくれるし
                    舞台上のダンサーたちは
                    マクミラン特有の、バレエのパが全部音楽とピッタリという
                    見事な技を見せてくれる。
                    (コールドが多少バタバタしているけれど
                     それはまぁ、ウィーンの個性という事で(笑))

                    ・・・ただ、う〜ん、ストーリーがあるワケじゃないし
                    音楽と合ってるとは言っても
                    かなりクラシック・クラシックした演目で
                    あまり「面白い」とは言えないなぁ。
                    バレエがすごく好きな人には楽しいかも。

                    同じ「コンサート」という題名なら
                    以前のロビンスの、むちゃくちゃ笑える演目の方が楽しかったのに。

                    さて、現代のイギリスの振付師ウェイン・マクレガーによるエデン。
                    オーケストラはお休みで、テープでの演奏。
                    スティーブ・ライヒの作品で、英語のナレーションがずっと入る。
                    (言っている事はよくわからん・・・・)

                    幕が開くと、後ろのスクリーンに
                    青と白のモノクロームっぽい動画が出る。
                    あまりに抽象的すぎて、何を撮っているのかわかりにくいが
                    よく見ると、どうも男女のくっ付き合いの状態を
                    すごく近いフォーカスで、しかも早いカメラの動き。

                    女性の腕のアップらしきものから
                    男性の胸毛のアップらしきものとか

                    それに直線や曲線がグラフィックで入って
                    ワケのわからない英語の単語が出たり消えたり
                    昔の哲学だかラテン語だかの中世の手書き文書みたいなものが出たり
                    ともかく、わからんビデオが続く。

                    これが終わると
                    真っ暗の中に、頭に肌色の帽子を被って
                    身体の線をピッタリ出す肌色のレオタードで
                    ナターシャ登場。

                    圧巻のソロ。
                    すごいわ、この柔軟性と鋭い動き。
                    人間を見ているというより異星人が蠢いているみたい。
                    というより、いつからモダン・バレエって
                    新体操とか曲芸になったんだ?
                    いや、身体の美の極致とか言われればその通りなんだけど。

                    ニキーシャにレベッカという
                    ナターシャと同じく、運動能力抜群で
                    しなやかで強いダンサーに加えて
                    新人のマディソン・ヤングがソロに抜擢されている。

                    男性陣はデニス、フランチェスコ、木本クン
                    トリスタンとツォルトという
                    やはりラインが美しくて運動能力抜群で
                    スタミナあってという面々。

                    エデン、というタイトルがついている位だから
                    失楽園っぽい話なのだろうが、う〜ん (ー ー;)

                    途中で衣装が降りて来て
                    ハゲのカツラも取って、後半のダンスになるんだけど
                    衣装が男女同じで
                    男性ダンサーだけのデュエットもあるし

                    ここまで身体のラインがバッチリ出て
                    しかも同じミニ・スカートの衣装だと
                    もう、男性も女性も区別つかなくなっちゃうなぁ。

                    エデンの園の異星人バージョン?
                    いや、あの、その、よくわからないけれど
                    フィジカルな側面から見たら、スゴイです。

                    クラシックとモダンのストーリーなしの2作品の後
                    最後はマルグリットとアルマン。
                    ご存知、椿姫、ラ・トラヴィアータのストーリーを
                    アシュトンが、フランツ・リストのロ短調ソナタ1曲の中で描き出したもの。

                    マルグリットはリュドミラ
                    アルマンはヤコブ

                    ・・・ううううう、何だか久し振りに
                    もろに「絵」になる舞台を観たという気分。
                    (すみません、他のダンサーに失礼だわねこれは)

                    リュドミラは姐さんに見えるけれど
                    持っている雰囲気は華やかなので
                    モテモテの娼婦の役どころはピッタリだし

                    アルマンのヤコブがヤコブがヤコブが!!!!
                    長身で、スタイルの良さは抜群だし
                    なんであんなに脚が長くて、しかも美しいカタチをしていて

                    その上、むちゃくちゃイケメン ♡

                    テクニック的にはヌレエフとは言わないが
                    でも、あの若さで、あれだけ安定して
                    美しいラインで踊れるなら
                    これからもっと伸びる余地は充分にある。

                    それにヤコブのスゴイところは
                    このダンサー、演技が抜群に出来るのだ。

                    マルグリットを見つめる表情と目が
                    あまりに甘すぎる。
                    あんな表情で見つめられたら
                    100% の女性はオチる(女性だけじゃないかもしれない)

                    更に、幸せに満ちたところから
                    マルグリットに裏切られたと思い込むシーンでの
                    壮絶な表情の複雑な事・・・

                    このダンサー、細部まで考え抜いて演技しているのか
                    ストーリーに思い切り入り込んでしまっているのか
                    後者だったら、天才的な演技者だ。
                    以前のニジンスキーの時にも驚いたが
                    バレエの美しさだけではなく
                    ストーリーにおける演技が、しっかりマトモに出来るダンサーは
                    ものすごく貴重である!!!(きっぱり)

                    いやもう、観ていて最初から最後まで
                    実に絵になる。
                    リュドミラ姐さんもすごいけれど
                    この演目の主人公はヤコブでしょう(断言)

                    あの可愛らしさ、いじらしさ、一途な純情、愛情
                    裏切られたと思った時の激しさ
                    そして最後の死のシーンでの嘆き
                    どの場面を取っても、あまりに美し過ぎてドキドキする。

                    音楽はリストのロ短調ソナタだが
                    オーケストラの伴奏が付いてアレンジされていて
                    その意味では、オリジナルの渋さは緩和されて
                    かなりロマンティックなメロディが浮き立つようになっている。

                    ピアノの滝澤志野ちゃんのピアノが
                    ある時にはソロで舞台のストーリーを一緒に作り
                    ある時にはオーケストラと調和して溶け合って
                    甘やかなムードを盛り上げて

                    終わった後も音楽が耳から離れません (^^)

                    ある意味、様々なスタイルを盛り込んだトリプル・ビルだと思う。
                    最初の2演目で出て行ってしまった人がいたけれど
                    (よって私の前が空いた・・・・が
                     どちらにせよ、見えない席なので(笑))
                    何回も鑑賞するべき舞台かどうかは好みが分かれるところだと思うが
                    2つのピアノ協奏曲(まぁ、一つは本来独奏曲だけど)を聴くだけでも
                    一度は行く価値はあると思う。

                    この演目、追いかけるべきか
                    現代音楽祭のコンサートに行くべきか
                    ちょっとまだ悩んでいる私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                    アコスタ・ダンツァ

                    0
                      Festspielhaus St. Pölten 2017年10月7日 19時30分〜21時30分

                      Acosta Danza

                      Belles-Lettres
                      振付 Justin Peck
                      音楽 Céser Franck
                      衣装 Harriet Jung, Reid Barteilme, Mary Katrantzou, Marc Happel
                      照明 Mark Stanley
                      ダンス Enrique Corrales, Verónica Corveas, Julio León, Gabriela Lugo,
                      Laura Rodríguez, Javier Rojas, Deborah Sánches, Luis Valle

                      Mermaid
                      振付 Sidi Larbi Cherkaoui
                      音楽 Woojae Park, Sidi Larbi Cherkaoui, Erik Satie
                      照明 Fabiana Piccioli
                      衣装 Hussein Chalayan
                      ダンス Carlos Acosta, Marta Ortega

                      Twelve
                      振付 Jorge Crecis
                      音楽 Vincenzo Lamagna
                      衣装 Eva Escribano
                      照明 Michael Mannion, Warren Letton, Pedro Benitez
                      ダンス Carlos Luis Blanco, Enrique Corrales, Verónica Corveas,
                      Mario Sergio Elías, Yanelis Godoy, Julio León, Gabriela Lugo,
                      Laura Rodriguez, Javier Rojas, Deborah Sánches,
                      Alejandro Silva, Luis Valle

                      Imponderable
                      振付 Goyo Montero
                      オリジナル音楽 Silvio Rodríguez
                      音楽作曲 Owen Belton
                      衣装 Archel Angelo Alberto
                      照明 Olaf Lundt
                      ダンス Carlos Luis Blanco, Verónica Corveas, Mario Sergio Elías,
                      Yanelis Bodoy, Julio León, Marta Ortega, Laura Rodríguez,
                      Alejandro Silva, Luis Valle

                      カルロス・アコスタと言えば
                      私の中では、ロンドン・ロイヤル・バレエのタマラ・ロホとの
                      素晴らしいカップリングのバレエを思い出すのだが
                      故国キューバで、このカルロス・アコスタが
                      自分のバレエ団を立ち上げた。

                      こういうモノを持って来てくれるのが
                      サンクト・ペルテンの良いところ (^^)

                      クラシック・バレエあり、コンテンポラリーあり
                      カルロス・アコスタのチームは
                      プログラムの記載によれば、何でもアリで
                      ちょっとキューバ的なニュアンスが入るらしい。

                      最初の作品はサンサーンスのピアノ協奏曲(だと思う)を使った
                      クラシック作品で
                      コールドがオーケストラで
                      男性ソリストがピアノのソロかな。
                      時々、コールドの中からペアが誕生して
                      PDD を披露してくれる。

                      ・・・けど、正直にはっきり言っちゃえば
                      クラシック・バレエで攻めるなら
                      ちょっと、別に、この作品でなくても・・・って感じか。
                      キレイなんだけど、だから何、という部分もある。

                      まぁ、女性ダンサーに胸があるのはちょっと嬉しかったが。
                      (註 ウィーン国立バレエ団は、監督の好みだと思うんだけど
                       みんな、ものすごいクラシック体型で、ものすごくスタイル良すぎで
                       女性ダンサーのバストなんて、あるかないかわからないのである。
                       何を見てるんだ、と怒る人もいるだろうが、でもやっぱり身体を見るのが
                       バレエやダンスの醍醐味の一つでもある(言い訳))

                      ところが、次の作品が凄かった。
                      不思議にアジア風のメロディと歌詞に乗せて
                      (たぶん、韓国語ではないかと推察するが)
                      ワイン・グラスを持った女性が泥酔していて
                      男性が泥酔した女性を助けようとするのだが

                      女性ダンサーのしなやかさが凄い。
                      男性に起こされてリフトされた時の着地が
                      全部ポワントだよ・・・
                      何ともやるせない泥酔の仕方で
                      見ていて、ついつい、自分もああいう泥酔するのかも(こらこらこら)
                      ただ、私の場合は助けてくれる男性はいないが(こらこらこら)

                      男性ダンサーが居なくなってからの女性のソロは
                      もう、こちらの方がずっとやるせない。
                      ちょっと身に染みて、あぁ、そういう時ってあるよねぇ、とか
                      ついつい妄想に駆られて勝手に解釈して自分の身に置き換えて
                      何だか他人事とは思えないやるせなさ。

                      男性のソロの後に、女性が、今度は裸足で登場して
                      男性を慰めるように絡まって行くのが感動的。

                      いや、ウエディングの通訳とかしていると
                      2人で力を合わせて困難に立ち向かうと
                      1人よりも解決できるよ、みたいな事をいつも通訳しているのだが

                      このダンス見ていると、いや、それ
                      もしかしたら本当かもしれない、とか思ってしまう。
                      (まぁ、ほとんどのカップルには本当なのかもしれないけれど
                       私、困難を一緒に解決してくれる人はいない・・・というより
                       友人には色々と助けられているけれど、パートナーいないし・・・)
                      作品の中にドラマがあって
                      最後の手だけの動きで2人がシンクロするところなんか
                      意味わからないけれど、泣けてきちゃうような気分になる。

                      Twelve はその名の通り、12人のダンサーが
                      ペットボトルの中に光源を入れたものを
                      投げたりキャッチしたりという作品。

                      きっと別の何か難しい意味があるのかもしれないけれど
                      ダンサーが動いたり、ジャンプしたり
                      リフトしたりされたりで光源ボトルを投げてキャッチして
                      床に置いて、新しい形を作って
                      またそれを投げて・・・という動きが
                      ダイナミックで、ちょっとサーカスっぽくて
                      動きのバリエーションも豊富で
                      見ているだけで楽しい。

                      後半の演目 Imponderable は光と影を巧く使った
                      コンテンポラリー・ダンスで
                      ダンサーが懐中電灯を持って照らしたりとか
                      かなりせわしない動きで
                      闇と光が交差する。

                      ・・・ただ、ごめんなさい、それ以上の印象は残っていない。
                      こういう、割に自己満足的な作品って
                      結構、他にもあるし
                      今更、闇と光をテーマに、というのも別に目新しくもないし。

                      すみません。
                      寝落ちしたワケでもなくて
                      ずっと集中して目を凝らしていたのだが
                      あまり印象に残らない作品だった。

                      公演の後にカルロス・アコスタとのトークがあったのだが
                      色々な理由で、残念ながら、すぐに会場を出なければならなかった私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      いや、かなりの数の読者はご存知だと思うのだが
                      本日はオーストリア全体が「美術館・博物館の長い夜」で
                      サンクト・ペルテンに行くのに
                      パーキングがなかったら非常に困る・・・・というので
                      (バカ高い)オーストリア国鉄を往復に利用したのだが

                      駅からこの会場まで、何にも道路表示がない上に
                      徒歩で優に20分以上かかるのだ(怒)

                      シャトル・バスくらい出せ!!!とか、ついつい思ってしまったわよ。
                      チケットよりも往復の列車代の方が高かった上に
                      帰りはウィーン西駅に到着する Westbahn の21時50分発の列車に
                      間に合ったのに見送って、22時11分のオーストリア国鉄で帰ってきた。
                      Westbahn だったら片道9ユーロ以下だったんだよねぇ・・・(涙)

                      謂れのない文句を書いてしまったので、お詫びに
                      カルロス・アコスタのインタビューを埋め込んでおくので
                      ご興味ある方はどうぞ。


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