火の鳥・ペトルーシュカ・ストラヴィンスキームーブメント3回目

Volksoper / Wiener Staatsballett 2017年5月11日 19時〜21時45分

Der Feuervogel / Petruschka / Movements to Strawinsky

Petruschuka
振付 Eno Peci
音楽 Igor Strawinski, Petruschka, revidierte FAssung 1947
ドラマツルギー Eno Peci, Pavol Juráš
舞台、衣装、照明 Pavol Juráš
指揮 David Levi
教師 Davide Dato
その妻 Nina Tonoli
その子供 Raphael Grotrian
校長 Rebecca Horner
2人の生徒 Trevor Hayden, Arne Vandervelde
クラスの生徒たち Emilia Branowicz, Adele Fiocchi, Sveva Gargiulo,
Araia Rogers-Maman, Anna Shepelyeva, Céline Janou Weder
Francesco Costa, Marian Furnica, James Stephens, Andrey Teterin

Movements to Strawinsky
振付・舞台・衣装 András Lucács
音楽 Igor Strawinski
Pulcinella Suite (revidierte Fassung 1949):
Sinfonia, Serenata, Munuetto und Finale
Les Cinq Doigts : Largetto
Apollon musagète : Aposhéose
Suite Italienne (Fassung für Violoncello und Klavier) : Serenata
照明 Attila Szabó
指揮 David Levi
Maria Yakovleva * - Jakob Feyferlik *
Nina Tonoli * - Richard Szabó
Eszter Ledán * - Andrey Teterin *
Oxana Kiyanenko * - Igor Milos *
Adele Fiocchi * - Attila Bakó
Céline Janou Weder - Géraud Wielick

Der Feuervogel
振付 Andrey Kaydanovskiy
音楽 Igor Strawinski, Der Feuervogel (1910)
reduzierte Fassung von Hans Blümer
ドラマツルギー Richard Schmetterer
舞台と衣装 Karoline Hogl
照明 Vasil Lisichov
指揮 David Levi
イワン Zsolt Török *
火の鳥 Davide Dato
ヴァシリッサ Rebecca Horner
カシェイ Mihail Sosnovschi
労働者 Scott McKenzie, Dumitru Taran *, Arne Vandervelde *
掃除婦 Alice Firenze, Nikisha Fogo, Jakob Feyferlik, Greig Matthews
王女さまたち Emilia Baranowicz, Natalya Butchko, Iliana Chivarova,
Sveva Gargiulo, Erika Kováčová, Carolina Sangalli
Anna Shepelyava, Franziska Wallner-Hollinek
お客さま Attila Bakó, Martin Dempc * , Trevor Hayden,
Igor Milos, Kamil Pavelka, Tristan Ridel,
Alexandru Tcacenco, Jaimy van Overeem *
ホットドッグ Andrés Garcia-Torres

Orchester der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett

5月2日の感想記で
オーケストラが酷い、と書いたら
オーケストラは頑張っているが
指揮者があまりに酷い、という内部告発があって

プログラムの紙に載っている指揮者の写真が
え〜、これ、10年〜20年前の写真でしょ?という
(芸術家にはありがちなパターン)
立派な経歴だが、オペラ関係の指揮が多くて
う〜ん、この経歴でストラヴィンスキーは・・・(以下省略)

ペトルーシュカなんて
変拍子とポリフォニーの嵐みたいなもので
オーケストラが必死なのは充分に伝わって来るんだけど
ちょっと何かもう痛々しいというか

いや、それは火の鳥にしてもそうなんだけど
ペトルーシュカとか火の鳥とか
現代の贅沢な観客って
コンサート・ホールで
いわゆる超一流オーケストラが
超一流指揮者で演奏されるのを
何回も聴いているじゃないですか。

この演目はあくまでもバレエだし
フォルクス・オーパー・オーケストラのコンサートじゃないし
それを考えたら
オーケストラ頑張っているとは思うのだが

失礼な言い方であるのは承知の上で
やっぱりプレイヤーの技量が違う(すみません)

最初のペトルーシュカは同じキャストだったが
ストラヴィンスキー・ムーブメントのダンサーが入れ替え!!!

きゃあああああっ 😍 
ちょっと飛び上がりたい。
3回目にしてこのキャストを持ってくるとは
ウィーン国立バレエ団もニクい事をするじゃないの。

最初の頃に出てくる
ゲラウドの完全モダンのソロが
私はものすごく好きなのだが
ゲラウドはそのまま持ち越し。
あんな優雅で柔らかい滑らかなモダンのソロ
あのダンサーでないと出来ないよね、と思わせるソロ ♡

最初でも踊ったニナ(トノリ)とリッチーのカップルが素敵。
もちろん、マリアとヤコブのカップリングもハートがドキドキ。
エスターとアンドレイも良かったし
オクサーナとイゴールも、アデーレとアッティラも
もう、みんなすごく良かった ♡♡♡

この演目、やっぱりスゴイ。
スタイリッシュで
バロック的なところにモダンが違和感なく入り込んで
新古典派の時期のストラヴィンスキーの音楽と
コンセプト的にもバッチリ合って
また衣装がモダンなんだけどバロックというか

バレエを観ていると
この演目だったら、何回観ても良いわ、という作品に
時々遭遇するけれど
このストラヴィンスキー・ムーブメントは
間違いなくその一つ。

これ、そのうち、国立オペラ座の方で取り上げてくれないかなぁ。
舞台は簡素な真っ白の舞台で
その中に様々なモダン・バロック的な黒い衣装のダンサーが踊るので
舞台装置とかに問題はないと思うのだが。

最後の火の鳥。
イヴァンを演じたのはツォルト(と読むんだろうか)
よく脇役には出てくるダンサーなんだけど

えええええっ
あんなに若くてハンサムで
身体のキレイなダンサーだったの????

こういうのが面白いんだよね。
脇役やコールドで全然目立たないダンサーが
主役を踊ると急にオーラが出てくるという・・・

ちょっとビックリした。

初演の時には
最後にホットドッグが出てくる意味は
私にはわからないだろうと思っていたけれど

わかったぞ 💡

ニワトリの着ぐるみに入って
チラシ配りをしていたイヴァンが
着ぐるみを脱いで、自分自身になって
そこに火の鳥がくっついて
イヴァンの欲望を掻き立てるのだ。

欲望というのは
まぁ、男性だからね、彼女が欲しい、というのが第一で
彼女とイチャイチャしているカシェイの姿を見て
ボクもああなりたい、というので
カシェイが破滅すると
その権威をそのまま引き継いで
自分の欲望(彼女+権威+金)を実現する。

それを促進した「火の鳥」は
またもや彫像みたいになって
それを見ているホットドッグの着ぐるみの人が
たぶん、また次に火の鳥に憑かれて
同じような事をするんだろうな〜というので終わるのだ、たぶん。

まさかホットドッグの意味がわかるとは思わなかった。
何回か観てみるもんだなぁ(ってちょっと違う気もするが)

でもイヴァンとカシェイって
別に戦うワケじゃないし
すごく良いタイミングで
イヴァンがスーパーの品物をぶっちゃけただけの事で
あれだけで金と権威と女が手に入るんだったら
人生、結構、楽かもしれない(こらこらこらこらっ)

ミハイルが踊るカシェイの滑稽さが
回を重ねるに連れて、どんどん強力になって来て
ミハイルって、こういう役、本当に巧いわ。

初演からずっと追い掛けているけれど
この演目は、ちょっとこれにてお休み。
9月にも上演されるので
ご興味ある方は、ぜひご覧下さい。

やっと晴れて少し暖かくなって来たけれど
まだまだ油断できないな、と思っている私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。


若い振付師たち 2017年

Theater Akzent 2017年5月8日 20時〜22時30分

junge choreographen ’17
des wiener staatsballetts

pas de sang
振付 Trevor Hayden
音楽 Béla Bartók, Sergej Prokofiev
ダンサー Ioanna Avraam, Eszter Ledán, Alexis Forabosco

shadows we cast
振付 Attila Bakó
音楽 Nils Frahm
ダンサー Elena Bottaro, Sveva Gargiulo, Mila Schmidt
Greig Matthews, Zsolt Török, Géraud Wielick

daneben
振付 Nina Poláková
音楽 Yann Tiersen
ダンサー Gala Jovanovic, Jakob Feyferlik

anima et corpo
振付 Francesco Costa
音楽 Anna RF Feat Imamyar Hasanov
ダンサー Francesco Costa, Natalya Butschko, Nina Tonoli, James Stephens

realité
振付 László Benedek
音楽 Madonna, Richard Sanders, Tony Holiday
ダンサー Marie-Sarah Drugowitch, Suzanne Kertész, Alexander Kaden

skin
振付 Leonardo Basílio
音楽 René Aubry, Epic Score
ダンサー Nina Tonoli, Alaia Rogers-Maman, Masayu Kimoto, James Stephens

movements of the soul
振付 Nikisha Fogo
音楽 Barbatuques, Kyle Dixon & Michael Stein
ダンサー Sveva Garguilo

thoughts & feelings
振付 Tainá Ferreira Luiz
音楽(ライブ・ミュージック) Sebastian Brugner, Simon Brugner
Franz Brugner, Lorenz Raab, Roman Bisanz, Luiz Gustavo D’Ippolito
(ビブラフォン、ドラム、パーカッション、トランペット、ビオラ、コントラバス)
ダンサー Irene Garcia-Torres, Natalie Salazar, Andrés Garcia-Torres, Felipe Vieira

verrat
振付 Samuel Colombet
音楽 Piotr Iljitsch Tschaikowski
ダンサー Iliana Chivarova, Trevor Hayden

outside in
振付 Martin Winter
音楽 George Crumb, Michal Hrůza
ダンサー Tainá Ferreira Luiz, Mila Schmidt

an die ferne geliebte
振付 Andrés Garcia-Torres
音楽 Ludwig van Beethoven
ダンサー Irene Garcia-Torres, Andrés Garcia-Torres

desire
振付 Jakob Feyferlik
音楽 Max Richter
ダンサー Nikisha Fogo, Natascha Mair, Nina Tonoli
Francesco Costa, Greig Matthews, James Stephens

バレエのファン・クラブが主催する
若い振付師たちの夕べ。
ウィーン国立バレエ団(国立オペラ座とフォルクス・オーパー)の
現役ダンサーたちが
年に1回、自分たちの振付を
仲間のダンサーに踊ってもらって披露するもの。

衣装から照明、舞台装置、音響に
場合によってはライブ音楽
ダンサーたちは自由時間に振りうつしをして
いやいや、たぶん、これは大変な準備が必要だったと思う。

音楽はテープだが、クラシックからポピュラーまで様々。
振付も、各ダンサーたちの趣味傾向や人柄が
その作品に滲み出るようで
普段、ダンサーを舞台で観ているだけに
何となく納得できて面白い。

一つ一つの作品について何か書いたら
とんでもない長さになるので
自分の個人メモで一言だけ。
(読者諸氏はたぶん理解できないと思うが、ごめんなさい)

トレヴォアの Pas de Sang 骸骨の恐怖
アッティラの Shadows we cast は工業大学との共同作業で
後ろのスクリーンにダンサーの心臓の鼓動が写されるという試み。
ニナ(ポラコヴァ)の daneben はロマンティックなラブストーリー
フランチェスコの anima et corpo って、フランチェスコがニナと絡みたかったの?(笑)
ラズロの réalité は映画音楽を使って、女性二人にモテまくる男性(願望あるな)
ポピュラー的で、2人の女性が双子みたいで、かなり可笑しい。
レオナルドの skin はハダカ祭りで木本クンとジェームスの絡みにムフフ
ニキーシャの movements of the soul は短いソロ作品だが
クラシックを排した徹底的なモダン・ダンス

後半に続くと
タイナの throughts & feelings はライブ音楽が入って
バーのシーンで、男性1人が女性2人にモテまくって
もう1人の男性もホ○で、当該の男性を狙いまくるという
かなりユーモアのある作品
サムエルの verrat は、ダンサーとしての彼を舞台で見ていると
ちょっと想像がつかない非常にクラシックな美しい作品。
マルティンの outside in は女性2人だけど、ここで寝落ち(すみません)
アンドレスの an die ferne geliebte はベートーベンの「遥かな恋人に」
なんだけど、ベートーベンの格好をして、その後ろに女性が見えて
たぶん、その女性は楽譜だか音楽だかの象徴だと思うんだけど
やっぱり途中で何回か意識が飛んだ。
最後のヤコブの desire は、まぁ、豪華ダンサー。

いつも「ド・シロウトですから」の言い訳ばかりしているが
今回もその言い訳を防波堤にした上で
スゴイ事を書いちゃう(個人的メモだからお許しあれ)

振付にせよ作曲にせよ
ともかくクリエイティブな事というのは
その人が「何を言いたいか」に凝縮されると思うのだが

作品見ながら思ったのは
男女関係のテーマが多いのは
若い男女のダンサーだから、まぁ、仕方がないとしても
この「振付師」たちって
本当に自分の言いたい事がハッキリあって作品を作っているんだろうか?

どうも、あまりそうとも思えないと言うか
ダンサーの踊れる時間は限られているから
振付とかやっておいて
ダンサー引退後の仕事にするかな、程度じゃないのか
(いやすみません)

さすがに現役のダンサーだから
作品の見せ方は巧い。
どうやったら観客にアピールするかはよく心得ていると思う。

同時に、社会的テーマを感じさせる作品が
一つもなかったのは、ちょっとショック。

別にサッシャ・ワルツになれ、とか言ってる訳ではないが
政治的・社会的なテーマが全く取り上げられておらず
男女関係とかを扱っていても
例えば性的マイノリティに対するテーマも全くない。

いわゆる「バレエの世界」だけで生きて来て
しかもある意味
かなり恵まれた環境に居ることすら意識していない感じがする。

振付の物理的側面を見ても
現役のダンサーたちが
自分の踊った経験から
似たようなモノを組み替えているだけに見える。

だから意外に面白かったのが
フォルクス・オーパーのダンサーたちの作品で
彼らはオペラ座のダンサーに比べると
クラシック・バレエやモダン・ダンスだけではない
レパートリーをこなしているので
振付の間口が広い。

それでも、厳しい事を言ってしまえば
そこから自分のオリジナリティで
飛び出した振付は一つもなかったと言って良いと思う。

現代の観客は贅沢になり過ぎていて
(上品に言えば、目が肥えているとも言えるが)
私もクラシック・バレエのみならず
コンテンポラリー作品を鑑賞する機会も多いので

政治的テーマを容赦なく取り上げるサシャ・ワルツや
アクラム・カーンとか
シェルカウイとか
ジェローム・ベルとかの
かなり極端なダンスまで知っている中で

例えばエポック・メイキングな
フォーサイスやイジ・キリアーンや
私の大好きなナッチョ・ドゥアトのような
本当の天才的な振付にギョッとするような事もなかった。

(私の人生の中で最もショックだったのは
 イギリスのダンス集団の DV8 Physical Theatre だったのだが
 まぁ、あそこまで極端になると、それは別世界だし)

その意味では
恵まれたエリートの輪の中で
自分の経験から、似たようなモノを作るための試み
というイメージが強い。

もちろんダンサーたちの毎日が
非常にハードなもので
才能に恵まれていても
信じられない程の努力を必要とするのは
よくわかっているから
だから、所詮シロウトの戯言と思ってクダサイ。

偉そうな事を書いているが
オマエは何か言いたい事があるのか?と問われれば
私も恵まれているので
(まぁ、貧乏だとかオトコがいないとか
 結婚してくれる人がいなかったとか
 拒食症やって自殺未遂を繰り返したとか
 どうも子供の頃、かなり苛められていたらしいとか
 そ〜いうのはあるみたいだけど)
今まで何の苦労もしていないので(鈍感とも言う)
全然語る事はないのであって
だからクリエイティブなお仕事は全くできません(恥)

・・・という情けない私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



まぁ、辛辣な事を容赦なく書いちゃいましたが
それなりに工夫があちこちに凝らされていて
見せる、という意味では非常に楽しいパーフォーマンスでした ♡

赤いジゼル 6回目観賞記(千秋楽)

Volksoper 2017年5月5日 19時〜21時

GISELLE ROUGE
Ballett von Boris Eifman
振付・照明 Boris Eifman
舞台・衣装 Wiacheslav Okunev
指揮 Andreas Schüller

音楽
1幕
Peter Iljitsch Tschaikowski : Serenade für Streicher, op. 48, Finale (Tema russo)
Peter Iljitsch Tschaikowski : Der Strum, Pantasie nach dem Drama von William Shakespeare, op. 18
Alfred Schnitke : Ritual. In memory of the victims of the 2nd World War (for the 40th Anniversary of the liberation of Belgrade)
Peter Iljitsch Tschaikowski : Manfred. Sinfonie in vier Bildern nach dem dramatischen Gedicht von Byron, op. 58, IV. Satz
Peter Iljitsch Tschaikowski : Senrenade für Streicher, op. 48, Finale (Tema russo)
Peter Iljitsch Tschaikowski : Elegie (für Streichorchester)
Alfred Schnittke : Gogol-Suite, III. Satz (Das Portrait)
Peter Iljitsch Tschaikowski : Manfred. Sinfonie in vier Bildern nach dem dramatischen Gedicht von Byron, op. 58, IV. Satz und I. Satz
2幕
Georges Bizet : L’Arlésienne Suite Nr. 2, III. Satz, Minuet
Georges Bizet : L’Arlésienne Suite Nr. 1, I. Satz, Ouverture
Georges Bizet : L’Arlésienne Suite Nr. 1, III. Satz, Adagietto
Georges Bizet : L’Arlésienne Suite Nr. 2, IV. Satz, Farandole
Georges Bizet : L’Arlésienne Suite Nr. 2, II. Satz, Intermezzo
Walter Donaldson : Yes Sir, that’s my Baby
Elias Paul “Allie” Wrubel : The Lady in Red
Alfred Schnittke : Konzert für Viola und Orchester, II Satz
Alfred Schnittke : Gogol-Suite, IV. Satz (Die Bürokraten)
Alfred Schnittke : Gogol-Suite, VIII. Satz (Das Testament, Vermächtnis)
Alfred Schnittke : (K)ein Sommernachtstraum
Peter Iljitsch Tschaikowski : Francesca da Rimini. Fantasie op. 32
Adolphe Adam : Giselle (Finale)

バレリーナ Ioanna Avraam
教師 Andrey Teterin
人民委員 Alexis Forabosco *
パートナー Roman Lazik
パートナーの友人 James Stephens
バティルデ Oxana Kiyanenko

自分のカレンダー見て
あぁ、今日はフォルクス・オーパーで
また例のストラヴィンスキーかぁ、と思って
会場に入って
クロークのところで
キャスト表を買って

席についてキャスト表みたら
「赤いジゼル」だった時には、ちょっと失神しそうになった。
(どうせアホです、老眼だし(笑))

赤いジゼル6回目(ゲネプロ入れると7回目)
今回で10回目の公演だから、まぁ半分以上観ている計算。

なんかオーケストラが異様に張り切っていて
音はデカイし、すごく元気な演奏。

ついでにここで書いてしまうと
この間のストラヴィンスキーのバレエ公演について
オーケストラ最悪、とブログに書いたら
内部告発のメールをいただいて

あれはオーケストラが悪いのではない
無能な指揮者が悪い

というご指摘をいただいたので
オーケストラの名誉のために、ここに記しておく。

今回の指揮者がどうなのかは
何せ天井桟敷の一番安い席で
オーケストラ・ビットは全く見えないので
(幸いにも舞台はよ〜〜〜く見える)
全く私にはわからないけれど
ともかく、すごい音量での元気なチャイコフスキーを
たっぷり前半で聴いた後
後半のビゼーは、もっと元気だった ♡

イオアンナのバレリーナ役。
この間より、役が板に付いて来た印象。
個性の強い顔立ちのダンサーだから
なかなか難しい部分はあるのだけれど
この間見た時より、数段と演技がしっくりしてきた印象。

身体はキレイだし
バレエ的な表現も巧みで技術的には完璧なので
役が身についてくると、すごく見栄えがする。
最後の頃のイオアンナ
今までにない位に美しく見えて、ハッとしたもん。

怪しい秘密警察はアレクシスがデビュー。
もともとマスクリンなタイプなんだけど
顔がちょっと骨張っていて長いので

わわわわわ・・・ 骸骨・・・(あっ、失礼しました)

最初のリフトは
残念ながら両手リフトになっちゃったけど
(他のダンサー、みんな右手だけでやった。それもスゴイが)
でも、安定したリフトで
すべての見せ場がキッチリ決まったし
前半の慟哭場面のソロが、迫真的でカッコ良かった。

更に後半に腐女子が泣いて喜ぶのは
ローマンとジェームスのパ・ド・ドゥです(断言)
いやもう、真に迫って
ジェームスがいじらしくて可愛らしくて
またローマンが、ほら、オネエだから
むちゃくちゃハートに迫るのだ。

ジゼルのシーンになって
ローマンがアルブレヒト
ジェームスがヒラリオンを踊る部分での絡みも
(短いシーンだけど)
ちょっと腐女子にはウハウハの場面なので見逃さないよう♡

しかしローマンって、良いダンサーだなぁ。
ジャンプの着地で音しないし
ピルエットも絶対にズレないし
何と言う事のない細かい部分で
うわ、派手に上手、と言うアピールはないのに
ともかく優雅この上なくて
身体も筋肉モリモリというよりは
この上ないバランスの取れた美しい身体で
何を踊っても演技が巧いからハマる。

この演目、コールドのダンスも素晴らしい。
クラシックから、リファール風のモダン
更にはチャールストンなんかの社交ダンス(のバレエ版)に
もちろんジゼルやミルタの動きまで
すべてが舞台の上で
複雑なフォーメーションで踊られるのが
見事にキマっていて
ダンサーたちの素晴らしさに目を剥く。

残念ながら、今シーズンの公演は本日が最終日。
2017年・18年のシーズンの上演はないので
またしばらくの間、この演目は見られない。

ストラヴィンスキーじゃなくて
ちょっとホッとしていたけしからん私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



何回か貼ったような気はするのだけれど
ジゼル・ルージュの紹介クリップ、もう一度貼っておきます。

バレリーナはオルガさま
秘密警察は(引退しちゃったオルガさまの旦那さまの)キリル
教師はエノでリファールはローマン
何とリファールの彼氏役の可愛いダンサーは移籍しちゃいました(涙)
順序がかなり違うカッティングだけど
ベスト・メンバーのクリップで、観て損はありません(断言)



火の鳥・ペトルーシュカ・ストラヴィンスキームーブメント2回目

Volksoper / Wiener Staatsballett 2017年5月2日 19時〜21時45分

Der Feuervogel / Petruschka / Movements to Strawinsky

Petruschuka
振付 Eno Peci
音楽 Igor Strawinski, Petruschka, revidierte FAssung 1947
ドラマツルギー Eno Peci, Pavol Juráš
舞台、衣装、照明 Pavol Juráš
指揮 David Levi
教師 Davide Dato
その妻 Nina Tonoli
その子供 Raphael Grotrian
校長 Rebecca Horner
2人の生徒 Trevor Hayden, Arne Vandervelde
クラスの生徒たち Emilia Branowicz, Adele Fiocchi, Sveva Gargiulo,
Araia Rogers-Maman, Anna Shepelyeva, Céline Janou Weder
Francesco Costa, Marian Furnica, James Stephens, Andrey Teterin

Movements to Strawinsky
振付・舞台・衣装 András Lucács
音楽 Igor Strawinski
Pulcinella Suite (revidierte Fassung 1949):
Sinfonia, Serenata, Munuetto und Finale
Les Cinq Doigts : Largetto
Apollon musagète : Aposhéose
Suite Italienne (Fassung für Violoncello und Klavier) : Serenata
照明 Attila Szabó
指揮 David Levi
Alice Firenze - Masayu Kimoto
Nikisha Fogo - Greig Matthews
Ioanna Avraam - James Stephens
Erika Kováčová - Zsolt Török
Iliana Chivarova - Attila Bakó
Céline Janou Weder - Géraud Wielick

Der Feuervogel
振付 Andrey Kaydanovskiy
音楽 Igor Strawinski, Der Feuervogel (1910)
reduzierte Fassung von Hans Blümer
ドラマツルギー Richard Schmetterer
舞台と衣装 Karoline Hogl
照明 Vasil Lisichov
指揮 David Levi
イワン Masayu Kimoto
火の鳥 Davide Dato
ヴァシリッサ Rebecca Horner
カシェイ Mihail Sosnovschi
労働者 Scott McKenzie *, Zsolt Török, Géraud Wielick
掃除婦 Alice Firenze, Nikisha Fogo, Jakob Feyferlik, Greig Matthews
王女さまたち Emilia Baranowicz, Natalya Butchko, Iliana Chivarova,
Sveva Gargiulo, Erika Kováčová, Carolina Sangalli
Anna Shepelyava, Franziska Wallner-Hollinek
お客さま Attila Bakó, Alexis Forabosco, Trevor Hayden,
Igor Milos, Kamil Pavelka, Tristan Ridel,
Alexandru Tcacenco, Arne Vendervelde
ホットドッグ Andrés Garcia-Torres

Orchester der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett

先日4月28日のプレミエとほとんど同じメンバーで2回目。
天井桟敷の席は、かなり空いていて
う〜ん、これは・・・
張り切ってかなりの公演のチケットを買ったけれど
直前50%割引狙いで充分イケたかもしれない(ちっ)

さて、フォルクス・オーパーのYoutube チャンネルに
振付した3人が、それぞれに作品を語るクリップが公表された。

貼っておくので、おヒマな方はどうぞ(笑)

ペトルーシュカのエノ(ドイツ語)


アンドラシュの Movements to Strravinsky(英語)


アンドレイの火の鳥(ドイツ語)


全部観られないわよ、という方は
アンドラッシュの英語の Movements to Stravinsky だけでもどうぞ。

エノはペトルーシュカの読み替えを
リブレットから現代に移し
真面目な教師がペトルーシュカ
奥さんがバレリーナ
学校の校長がムーア人という設定を取り上げているらしい。

国立バレエ団のプリンシパルのダヴィデが踊る
教師(=ペトルーシュカ)は
熱心な学校の先生だが、何せ学級崩壊不良生徒だらけの学校で
(でもこの不良たちのダンスがね〜、カッコ良かったりするんで(笑))
苛められて揶揄われて、それでも必死に仕事をしていると
奥さんが不満を持つようになって
最後に消えるという悲劇。

ただ、エノの話を聞いて、確かにそうだな、と思うのは
このペトルーシュカの音楽って
情景やリズムが非常にきっちりと決まっているので
それに合わせるのに苦労した、という事。

それを踏まえて観てみると
まぁ、荒唐無稽でちょっとあれ、みたいな
こじつけの読み替えはあるとしても
音楽とダンスが、バッチリ合っているのに驚く。

アンドラシュのムーブメントは後に書くが
最後の「火の鳥」
アンドレイの話では
スーパーマーケットの中という設定というんだけど
どこがスーパーマーケットだって???

最初のシーンから、書いてあるのはロシア語らしきもので
あ、もしかしたらロシアのスーパーって
あ〜いう感じなのか???
スーパーというより倉庫、倉庫というより工場。

イワン(木本クン)が主人公で
イワンを駆り立てるのが火の鳥(ダヴィデ)
悪役のカシェイ(ミハイル)をやっつけて
恋人のヴァシリッサ(レベッカ)と結ばれるという
まぁ、ある種のラブストーリーではあるんだけど
何か、やっぱりワケわからん。

この演目、木本クンのイワンがものすごく良い。
火の鳥に駆り立てられるシーンのダヴィデとの PDD も
ヴァシリッサとのラブシーン(らしきもの)も良いが

倉庫が崩れて
ヴァシリッサを探すところの演技が
まぁ、本当に迫真的で、心を打つ。

さて読み替え演目の間に挟まった
ムーブメント・トゥ・ストラヴィンスキーだが

これ、ホントにステキ ♡
2回目を見ても、そのセンスの良さに背筋がゾクゾクする。

ストラヴィンスキーの新古典派の音楽に絡めて
衣装もモダン+バロックの絶妙な混合で
ダンスそのものも
モダンとクラシックのバランスが見事。

抽象的なバレエって
時々、むちゃくちゃ美しいものがあって
ストーリーないから退屈だろう、とか思っていると
横っ面をすごい勢いで殴られるような気分になる事がある。

この演目、本当に踊るダンサーのキャラクターに合っていて
自己陶酔の罠にも落ちず
ダンサーも観客も、しっかりとターゲットにしていて
そのモダンとクラシックのバランス感には圧倒される。

この演目だけだったら、何回観ても飽きないかも。

最後だけど
まぁ、仕方ないと言えば仕方ないんだけど
で、悪口でも何でもない(つもり)なんだけど
すみません・・・
ちょっとあのあの
オーケストラ、問題外でしたね今日は。

演奏している本人たちもわかっているだろうから
傷口に塩を塗るような真似は止めるけれど
あれは、ちょっと、現代という時代のプロオケとしては(以下省略)

そりゃストラヴィンスキー3連発
超絶技巧のものすごく早いテンポを続けて2時間以上で
特に管楽器はスゴイ技巧を次から次、というのはわかるけど
(で、幕間に必死に練習していた努力は認めるが)

う〜ん、真ん中の演目があまりに良過ぎたので
これを国立オペラ座で上演していたら・・・と
ついつい恨めしく思ったりしている
イケナイ私に、どうぞ1クリックをお恵み下さい。


火の鳥・ペトルーシュカ・ストラヴィンスキームーブメント1回目(初演)

Volksoper / Wiener Staatsballett 2017年4月28日 19時〜21時45分

Der Feuervogel / Petruschka / Movements to Strawinsky

Petruschuka
振付 Eno Peci
音楽 Igor Strawinski, Petruschka, revidierte FAssung 1947
ドラマツルギー Eno Peci, Pavol Juráš
舞台、衣装、照明 Pavol Juráš
指揮 David Levi
教師 Davide Dato
その妻 Nina Tonoli
その子供 Raphael Grotrian
校長 Rebecca Horner
2人の生徒 Trevor Hayden, Arne Vandervelde
クラスの生徒たち Emilia Branowicz, Adele Fiocchi, Sveva Gargiulo,
Araia Rogers-Maman, Anna Shepelyeva, Céline Janou Weder
Francesco Costa, Marian Furnica, James Stephens, Andrey Teterin

Movements to Strawinsky
振付・舞台・衣装 András Lucács
音楽 Igor Strawinski
Pulcinella Suite (revidierte Fassung 1949):
Sinfonia, Serenata, Munuetto und Finale
Les Cinq Doigts : Largetto
Apollon musagète : Aposhéose
Suite Italienne (Fassung für Violoncello und Klavier) : Serenata
照明 Attila Szabó
指揮 David Levi
Alice Firenze - Masayu Kimoto
Nikisha Fogo - Greig Matthews
Ioanna Avraam - James Stephens
Erika Kováčová - Zsolt Török
Iliana Chivarova - Attila Bakó
Céline Janou Weder - Géraud Wielick

Der Feuervogel
振付 Andrey Kaydanovskiy
音楽 Igor Strawinski, Der Feuervogel (1910)
reduzierte Fassung von Hans Blümer
ドラマツルギー Richard Schmetterer
舞台と衣装 Karoline Hogl
照明 Vasil Lisichov
指揮 David Levi
イワン Masayu Kimoto
火の鳥 Davide Dato
ヴァシリッサ Rebecca Horner
カシェイ Mihail Sosnovschi
労働者 Richard Szabó, Zsolt Török, Géraud Wielick
掃除婦 Alice Firenze, Nikisha Fogo, Jakob Feyferlik, Greig Matthews
王女さまたち Emilia Baranowicz, Natalya Butchko, Iliana Chivarova,
Sveva Gargiulo, Erika Kováčová, Carolina Sangalli
Anna Shepelyava, Franziska Wallner-Hollinek
お客さま Attila Bakó, Alexis Forabosco, Trevor Hayden,
Igor Milos, Kamil Pavelka, Tristan Ridel,
Alexandru Tcacenco, Arne Vendervelde
ホットドッグ Andrés Garcia-Torres

Orchester der Volksoper Wien
Wiener Staatsballett

フォルクス・オーパーでの上演だが
歴としたウィーン国立バレエ団の出演で
出演どころか
振付も全部ウィーン国立バレエ団のダンサー。

普段、舞台でバレエを踊っているダンサーたちが
振付師として作品を作る ♡

ストラヴィンスキー三連発!!!

本日の初演まで
・・・オーケストラ大丈夫?と
ひそひそ陰で呟いていた私だが(すみません)

多少、荒技で、力で
えいっ、キメるところだけキメてしまえ、というのはあったけれど
そこそこ音楽にはなっていて、ちょっと感心した。

これから何回か上演があるので
その度に巧くなって行くか
緩くなって行くかは、これからのお楽しみ(根性悪)

3部作になっていて
最初はエノの「ペトルーシュカ」
・・・・の、とんでもない読み替え 😅

背広来たサラリーマン的なダヴィデ。
キュートな奥さまのニナ(トノリ)との子供が
プレゼントの箱を開けると、そこに人形が。

あぁ、この人形がペトルーシュカか、と思ったら
最初から最後まで、人形、全く関係なし(爆)

繰り広げられるのは、学級崩壊事件である。
う〜ん、これはやはり日本だったら
PTA のコワイ方々が何かクレームを挙げてきそう。

崩壊学級で弱々しいダヴィデ先生は暴力を受け
(ああああ、ダヴィデ、可愛い上にダンス巧いのに・・・)
途中で現れるド・サドの衣装を纏ったレベッカ校長先生。
ド迫力で、コワイぞ(笑)

どうも最後はダヴィデ先生は
妻のニナと子供を残して失踪してしまうらしいのだが
まぁ、よくわからん。
何回か観ているうちに、わかってくる(だろうか?う〜ん(悩))

生徒たちが元気で
・・・と言うよりはワイルドで
これが意外に魅力的。
(だってだって、ステファンとか私の初恋の君(に似たダンサー)とか居るし)
とんでもないアクロバットな振付もあって
フランチェスコあたりが
あの卓越した運動能力で、スゴイ事をやったりすると
客席で、きゃぁぁぁぁ、とついつい興奮してしまう。

・・・まぁ、ペトルーシュカとは何の関係もない(ような気がする)
でも、もしかしたら、何か深い意味があるのかもしれない。

次の作品は
舞台ではオジサンっぽい
でもものすごくキレのあるダンスを見せてくれる
アンドラッシュの振付で

うわわあああ
これは美しい ♡

ストーリーのないモダンなのだが
シンプルな白黒の舞台で
シンプルながら、装飾に工夫が凝らされた衣装。

滑らかな動きの連続が長いボーゲンで続き
品のあるパ・ド・ドゥが場を盛り上げる。

イジー・キリアーンとかフォーサイスとかの流れを汲む
正統派モダン。

しかもフォーメーションの美しさ
そのバリエーションの多様さで
観ているものを飽きさせない。

ともかくセンスが良い。
超一流のファッション雑誌を見ているような気分。

ストーリーもないし
(いや、あるのかもしれないが、よくわからん)
ただのモダンかよ、と思っていたら、とんでもない作品だった。

音楽はプルチネラから始まって
チェロとピアノの美しい曲など
ストラヴィンスキーの新古典時代の曲を使っていて
これまた美しく、舞台の美的感覚とピッタリ合う。

ダンサーとしてはワイルドな持ち味なのに
こんなに品の良いセンスのある振付をするんだ・・・
(って、失礼な事を書いているかもしれない・・・)

最後の作品は「火の鳥」なのだが

え???
最初に出てくるのが・・・ 鶏 🐔

いやさすがに鶏の着ぐるみで踊るのではなく
すぐに脱いで、そこから現れるのが木本クン。

ダヴィデとの絡みがあって
その後の舞台は、何故か工場になっていて
3D プリンターで作ったようなモデルさんたちが
ベルト・コンベアに乗って来て

イワン(木本クン)が
盲目のヴァシリッサ(レベッカ!)に恋をして
繰り広げられるパ・ド・ドゥが
ロマンティック・・・な筈なんだけど(沈黙)

アンドレイの恋の感覚って
よくわからんな(悩)

それとも、最愛のレベッカと絡ませるのに
自分以外のダンサーが踊るなら
あんまりロマンティックなラブシーンはさせない、という事?(まさか)
(註 レベッカとアンドレイはご夫婦です)

悪玉カシェイのミハイルは
サングラスかけて、出来損ないのマフィアみたいだし(笑)

悪玉がやっつけられて
みんなが崩れたレンガ?箱?の下敷きになって
倒れるシーンで
(ああああ、この作品、大道具係の人たち、大変だわ)

木本クンのイワンが
レベッカのヴァシリッサを探して駆け回るところがある。

木本クン!!!!
最近、突然、演技に目覚めましたか?????

リアルな迫力が出て来て、ちょっとビックリ。
やっぱりアレですかね
お父さんになると強いのかしら(ってワケわからんが)

で・・・
何で最後にホットドッグが出てくるの??? 😱

いや、最初の鶏の登場からして
え?ニワトリ??? と驚いたものの

あぁ、火の鳥って
もしかしたら、焼き鳥の事だったのかしら
・・・と思っていたのに

いくら焼き鳥の着ぐるみは難しいからと言って
何故にホットドッグ・・・(絶句)

まぁ、フォルクス・オーパーのドン・ジョバンニも
最後は全員がソーセージになる、という演出もあった事だし。
(これ観たいと思っていたのだが、今まで時間が合わなくて・・・)

アンドレイはキャラクター踊らせると
すごく良い味を出すダンサーなんだけど
なんか、ぶっ飛んだ芸術性の人なんだなぁ。

国立オペラ座のダンサー総出で
(しかもプリンシパルまで出るし、ソリスト山盛りだし)
バリエーション的には面白い舞台に仕上がっているので
これから、何回か追い掛けるつもりなので

今日観て、あれ?と思った部分も
これから、自分なりに解釈が出来るかもしれない。

ホットドッグの登場だけは
何回観ても、きっと理解できないだろうと
そこはかとなく予感している私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



相変わらずウィーンは寒くて、まるで冬なのだが
ザルツブルクとかミュンヒェンは、ほとんど零度で
山岳地帯は大雪まで降って
本当にそろそろ4月も終わりなんですか?(涙)

赤いジゼル 5回目観賞記

Volksoper 2017年4月18日 19時〜21時

GISELLE ROUGE
Ballett von Boris Eifman
振付・照明 Boris Eifman
舞台・衣装 Wiacheslav Okunev
指揮 Andreas Schüller

音楽
1幕
Peter Iljitsch Tschaikowski : Serenade für Streicher, op. 48, Finale (Tema russo)
Peter Iljitsch Tschaikowski : Der Strum, Pantasie nach dem Drama von William Shakespeare, op. 18
Alfred Schnitke : Ritual. In memory of the victims of the 2nd World War (for the 40th Anniversary of the liberation of Belgrade)
Peter Iljitsch Tschaikowski : Manfred. Sinfonie in vier Bildern nach dem dramatischen Gedicht von Byron, op. 58, IV. Satz
Peter Iljitsch Tschaikowski : Senrenade für Streicher, op. 48, Finale (Tema russo)
Peter Iljitsch Tschaikowski : Elegie (für Streichorchester)
Alfred Schnittke : Gogol-Suite, III. Satz (Das Portrait)
Peter Iljitsch Tschaikowski : Manfred. Sinfonie in vier Bildern nach dem dramatischen Gedicht von Byron, op. 58, IV. Satz und I. Satz
2幕
Georges Bizet : L’Arlésienne Suite Nr. 2, III. Satz, Minuet
Georges Bizet : L’Arlésienne Suite Nr. 1, I. Satz, Ouverture
Georges Bizet : L’Arlésienne Suite Nr. 1, III. Satz, Adagietto
Georges Bizet : L’Arlésienne Suite Nr. 2, IV. Satz, Farandole
Georges Bizet : L’Arlésienne Suite Nr. 2, II. Satz, Intermezzo
Walter Donaldson : Yes Sir, that’s my Baby
Elias Paul “Allie” Wrubel : The Lady in Red
Alfred Schnittke : Konzert für Viola und Orchester, II Satz
Alfred Schnittke : Gogol-Suite, IV. Satz (Die Bürokraten)
Alfred Schnittke : Gogol-Suite, VIII. Satz (Das Testament, Vermächtnis)
Alfred Schnittke : (K)ein Sommernachtstraum
Peter Iljitsch Tschaikowski : Francesca da Rimini. Fantasie op. 32
Adolphe Adam : Giselle (Finale)

バレリーナ Ioanna Avraam *
教師 Andrey Teterin *
人民委員 Mihail Sosnovschi *
パートナー Roman Lazik
パートナーの友人 James Stephens
バティルデ Oxana Kiyanenko

赤いジゼル5回目(ゲネプロ入れると6回目)
(総計8回の公演のうち、半分以上は観てる(自慢にならん!))

今回のキャストは
役のデビューが3名。

タイトル・ロールをイオアンナ
バレエ教師がアンドレイ
・・・というのはともかくとして

ミーシャって秘密警察役って初めてだったっけ?

何かあの役どころとして
ミーシャがやりたそうで
しかもむちゃくちゃ合う役だと思っていたので
今日がデビューって、ちょっと意外。

で、ミハイルの秘密警察(人民委員)の役
何か、マッチョ過ぎて
コワモテのマフィアがそこに・・・
みたいな感じなんですが。

いや、カッコいいというよりは
何か最初の登場からして、かなり不気味な雰囲気を纏って

最初から最後まで
マッチョなんだけど

ミーシャ、別にイオアンナを愛してないよね
(あっ、すみません、別に個人的な事を言うワケでは)

どうも何か、鋼鉄で徹底的なマッチョ男になっているのは良いが
そこに現れる優しさとか言うのがあんまり(う〜ん 😓)

まぁ、あの役、すごいリフト続きだし
そこまで演技の余裕がなかったのかもしれないが。

嬉しかったのはローマンの再登場。
後半で、パリに逃れた後の
どうも事実ではリファールだったようだが
最初のソロでズッキン ♡

クラシックというよりはモダンなんだけど
あの薄い衣装で
関節の一つ一つが完璧にコントロールされて
身体の中で蠢く様って

ちょっとグロテスクなんだけど
その身体の不思議な美しさには魅了される。

だけどローマンって
最近、むちゃ「オネエ」になってない??

いや、私の見る目が曇っていて偏見だろうとは思うのだが
バレリーナと会って
振付をするシーンでも

「あら、それ良いわね」
「そうよ、そうなの、そうやって動いて」

という、オネエ言葉のセリフが
舞台の動きから見えて来ちゃうって何なんだこれは。

だからジェームスとのラブシーンが
むちゃくちゃリアルじゃないの・・・
腐女子の道に嵌りかけてる事に自覚はあるけれど
あんなにキュートに
男性ダンサー2人で絡んだら
あれにドキドキしない女性はいないと思う(断言)

イオアンナは身体は美しいし
クラシックからモダンまで、きっちりこなす上に
モダンの動きが、非常に幾何学的で美しい。
(これ見て、イオアンナにベラ・フィグーラの
 最後の場面を踊って欲しくなった)

イースターに風邪ひいて
すごい状態で行ったので
私の耳がおかしかったのかもしれないが

本日のオーケストラ、すごい音量・・・
力一杯って感じで演奏してるけど、どうしたの?
しかも、力一杯なのに
アルルの女の音楽で盛大にズレまくる(笑)
(管が走って、弦が付いて行けない状態だった・・と思う)

素晴らしい作品なんだけど
やっぱり5回目か6回目になって

しかも先シーズンに
オルガさまとケテヴァンで観ちゃってるからなぁ。
やっぱりオルガさまやケテヴァンと比べると
誰が主人公を踊っても
多少、見劣りしてしまうのは仕方がない。

非常に難しい役なので
(演技もテクニックも)
巧いダンサーでなければ踊れない、というのはわかっていても
こういう役、エスターに踊らせたらどうだろう、とか
意外にアデーレあたりがハマるかも、とか
エレーナなんか踊れるかもしれないぞ、とか

あらぬ妄想に悶える私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



え〜い、いつコンサート鑑賞がまた戻ってくるんだ?と
待ちきれない読者の皆さま
イースターが終わって
やっと、今週木曜日くらいから
普通のコンサートに戻ります(たぶん)

あまりに寒いのでひいた風邪は
昨日は喉で、本日は胸と鼻に順調に移動して来ていて
咳すると胸が痛いよ〜(涙)
バレエは途中で拍手があるので
その度に咳き込んでましたが
たぶん、今日と明日がピークでしょう(だいたいわかる)

オネーギン 9回目(シーズン千秋楽)

Wiener Staatsballett 2017年4月12日 19時30分〜22時

ONEGIN
Balett in drei Akten von John Cranko
nach dem Roman in Versen EUGEN ONEGIN von Alexander Puschkin

振付・演出 John Cranko
音楽 Peter Ilijitsch Tschaikowski
編曲・オーケストラ編曲 Kurt-Heinz Stolze
舞台 Elisabeth Dalton
照明 Steen Bjarke
指揮 Guillermo García Calvo

オネーギン Roman Lazik
レンスキー Masayu Kimoto
マダム・ラリーナ Erika Kováčová
タチアナ Nina Poláková
オルガ Alice Firenze
乳母 Franziska Wallner-Hollinek
グレーミン侯爵 Alexis Forabosco

友人、農民、サンクトペテルブルク社会の人たち
Abigail Baker, Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butchko,
Iliana Chivarova, Adele Fiocchi, Erika Kováčová, Zsófia Laczkó
Kathalina Miffek, Andrea Némethová, Suzan Opperman,
Alaia Rogers-Maman, Carolina Sangalli, Anna Shepelyeva,
Rikako Shibamoto, Céline Janou Weder
Attila Bakó, Leonardo Basílio, Francesco Costa, Marat Davletshin,
Marcin Dempc, Greig Matthews, Igor Milos, Gabor Oberegger,
Kamil Pavelka, Tristan Ridel, James Stephens, Richard Szabó,
Dumitru Taran, Arne Vandervelde, Jaimy van Ovreen, Géraud Wielick

オネーギン9回目。
今シーズンの千秋楽。

来シーズンのプログラムには入っていないので
当分の間、この美しい演目はウィーンでは観られない(涙)

読者も
こいつ同じ演目ばかり
何回観てるんだよ、と飽き飽きしているだろうが

今週は聖週間で
学校も休みで
コンサートたるもの、何もないのである!!!
(だからバレエばかり行っているのは
 私だけが悪いワケではない・・・いや私も悪いのだが(汗))

この演目
クランコの振付の美しさと言ったら
観れば観るほど素晴らしい。

舞台も、豪華絢爛から幻想的な部分まであって
衣装も色とりどりの美しさ。
群舞のフォーメーションの美に
アクロバット的なパ・ド・ドゥが
ストーリーの中にリアルに活かされて
古今東西のバレエの中でも
最も美しいバレエの一つであろう。
・・・・まぁ、そんなに言うほど観てはいないが(冷汗)

ニナ(ポラコヴァ)が美しい、というのは
この間、散々書いたけれど
彼女の美しさが際立つのは
グレーミンと結婚してからの最終場面。

グレーミンとのパ・ド・ドゥの
落ち着いた上品な美しさには息を飲む。
あの気品は、他のダンサーにはないものだ。

まぁ、その分
グレーミンと結婚して
それなりに貴族の奥さまで落ち着いて
幸せなんだろうなぁ、とか思えちゃうので

そんなに(男に)恵まれていて
それでもオネーギンに心を残してしまうのか
何と言う贅沢な奴だ
・・・というのはモテない老女の嫉妬ですが 😅

木本クンの見事なレンスキー。
いやもう、何てノーブル。
軸が全くズレないピルエット
動から静への鮮やかな移り変わり
品のある美しい身体のライン。

アリーチェのオルガのキュートさに
木本クンのノーブルの組み合わせ、最高だわ。

ローマンのダンスのしなやかさと演技にも目を奪われる。
まぁ、多少、女形化していないワケではないが
(だから最初にタチヤーナにそっけなくするところは
 リアルなのだが、最後の縋り付きが・・・)

チャイコフスキーの音楽の美しさ
編曲の見事さもあるけれど
イースター休みなのに
何でボクたち仕事なの?という
ちょっとグダグダ感が(以下省略)

まだ頭の中で音楽が鳴り続けていて
目の前にシーンが思い浮かんで
ボーッとして
現実に戻って来られないアホな私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



国立オペラ座のバレエは
これから集中的に「白鳥の湖」
これもチャイコフスキーの美しい音楽に
ため息が出る程に美しい舞台になりそう。
・・・まぁ、ストーリーはあまりに荒唐無稽なんだけどね(笑)

ノルウェー国立バレエ団「カルメン」3回目(千秋楽)

Theater an der Wien 2017年4月11日 19時〜21時50分

CARMEN
Ballett in drei Akten (2015)

振付 Lian Scarlett
指揮 Per Kristian Skalstad
舞台 Jon Bausor
照明 James Farncombe

カルメン Yolanda Correa
ドン・ホセ Yoel Carreño
ミカエラ Leyna Magbutay
エスカミーリオ Shane Urton
フラスキータ Sonia Vinograd
メルセデス Lisa Nielsen
モラーレス Andreas Heise
ズニーガ Kári F. Bjørnsson
ジプシー Alberto Ballester, Martin Dauchez, Marco Pagetti

バレエ団 Norwegisches Nationalballett
オーケストラ Wiener KammerOrchester

できれば初日のキャストの方も
もう1度見たかったのだが
何せオネーギンとバッティグしてしまったので
日曜日のキャストの方でもう一回。

しかしまぁ、よく出来た作品だなぁ。
カルメンの別解釈による心理ドラマになっていると同時に
切ないラブストーリーあり
マッチョなシーンありで
様々な要素が見応えのある振付で
何ともリアルに踊られている。

緞帳はスペイン風のレースで
赤い照明でカルメン風の赤に見せて
舞台装置は、ちょっと田舎の場末の雰囲気のある
トラディショナルな感じのものだし

衣装がまた美しい ♡
色のバランスが見事で
フラメンコ風のドレスから
闘牛士の金色の糸を多用した贅沢な衣装まで
視覚的にも贅沢な気分が味わえて幸せになる。

ホセ役のダンサーが、やっぱり抜群に巧い。
あの優雅なラインでソロを踊られると
うわわわ、このダンサーで他のノーブル役を観たい、と
本気で思わせる。

カルメンとのパ・ド・ドゥのリフトも完璧で
最後のシーンのあんな激しい動きの中でも
しっかり役になりきっている上

日曜日に見た時の表情と
また違ってるんですけど・・・
という事は
このダンサー、計算して表情を作ってる訳じゃないのね?
その役になりきったところで
自然にあの表情が出てしまうわけ?

すごいな、才能って・・・
おバカな観客の私は、もう口を空けて感嘆する他ない。

カルメン役のダンサーの美しさに
目のチカラの強さ
それがホセとのラブシーンでウルウルするところ
もう見事にリアルで引き込まれてしまう。

ものすごく飛び抜けたスター性のあるダンサーという訳ではないが
国際的だし、様々なダンサーが居て、良いカンパニーだと思う。

あと、私の耳慣れかもしれないが
オーケストラが初日に比べて、格段に良くなった。

ウィーン室内管弦楽団は
コンツェルトハウスなどでチクルスを持ってはいるが
ウィーンのオーケストラの中では比較的地味な存在で
悪く言えば「伴奏オーケストラ」の仕事が多い。

が、伴奏オーケストラが出来ちゃうというのは
別の意味では、何でも弾けちゃうオーケストラでもある。

最初は伴奏に徹してしまって
ソロもあれ?という部分が結構あったのだが
今日は、ちゃんと「音楽」に聴こえて来たし

私が1回目と2回目で
言わなかったけれど、何じゃそりゃ、というソロ・パートが
本日は非常に美しく完璧に聴こえて来たのは
プレイヤーが必死に練習した成果か
あるいはプレイヤーのチェンジがあったのか(笑)

オーケストラ・ボックス見えないのでわかりません。
(それでもチケットは40ユーロもした。ウィーン劇場は高い)

でも、あの舞台装置から衣装から
全部、ノルウェーから持って来たのか、と思えば
たった40ユーロ(うううう)で
あの信じられない夢の世界を体験させてもらえたのは有り難い。

舞台芸術を観ていると
最前線に立って踊るダンサーだけではなく
オーケストラも指揮者も
大道具・小道具、照明や衣装、メイク・アップその他

ものすごい人数のスタッフが
緻密に計算して細かく気をつかって
作り上げる贅沢な総合芸術なんだなぁ、と
スタッフ全員に感謝したい気持ちで一杯になる。

何て贅沢な時代に生きていられるんだろう、と
神さまに感謝したくなっている私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。


オネーギン 8回目

Wiener Staatsballett 2017年4月10日 19時30分〜22時

ONEGIN
Balett in drei Akten von John Cranko
nach dem Roman in Versen EUGEN ONEGIN von Alexander Puschkin

振付・演出 John Cranko
音楽 Peter Ilijitsch Tschaikowski
編曲・オーケストラ編曲 Kurt-Heinz Stolze
舞台 Elisabeth Dalton
照明 Steen Bjarke
指揮 Guillermo García Calvo

オネーギン Roman Lazik
レンスキー Masayu Kimoto
マダム・ラリーナ Erika Kováčová
タチアナ Nina Poláková
オルガ Alice Firenze
乳母 Franziska Wallner-Hollinek
グレーミン侯爵 Alexis Forabosco

友人、農民、サンクトペテルブルク社会の人たち
Abigail Baker, Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butchko,
Iliana Chivarova, Adele Fiocchi, Erika Kováčová, Zsófia Laczkó
Kathalina Miffek, Andrea Némethová, Suzan Opperman,
Alaia Rogers-Maman, Carolina Sangalli, Anna Shepelyeva,
Rikako Shibamoto, Céline Janou Weder
Attila Bakó, Leonardo Basílio, Francesco Costa, Marat Davletshin,
Marcin Dempc, Greig Matthews, Igor Milos, Gabor Oberegger,
Kamil Pavelka, Tristan Ridel, James Stephens, Richard Szabó,
Dumitru Taran, Zsolt Török, Arne Vandervelde,
Jaimy van Ovreen, Géraud Wielick

オネーギン8回目。
自分でもよく飽きないと思うけれど
舞台はその場その場の一瞬が芸術で儚いものなので
何回観ても
その度に、自分に訴えかけてくるものや
舞台での美しいものが違うので面白いのである。
(こじつけと言うなら言え・・・と開き直っている)

今回のタチヤーナはニナ(ポラコヴァ)
レンスキーが木本クン。

で、驚いた。

ニナ(ポラコヴァ)って、なんてキレイなの。

確かに表情のバリエーションは少ないのだけれど
身体のラインが美しくて
仕草の一つ一つの細かい部分まで美しい。

この間、ちょっとした事で
チラッと思ったのだが
このダンサー、ものすごい努力家だと思う。

しかも、とことん追求して考えて
自分で完璧と思うまで、細かい部分まで
緻密に計算して舞台にあがって

舞台で踊る時には
それ以前の努力を全く感じさせないほどに
自然な美しい動きを身体が自動的に語り出すというタイプ。

確かにその片鱗はライモンダでも感じたけれど
今回のタチヤーナの美しさには息を飲んだ。

しかも賢そうで品があって
それもきっと事前にとことん考え抜かれたものだと思うけれど
舞台で圧倒的に映える上品な美しさには度肝を抜かれた。

ローマンはこのシリーズでは
ずっとオネーギン役を踊っていて
こなれたものなのだが
何と言うか
こっちはこっちで美し過ぎて
あまりに優雅過ぎて
しかも表情があまりに空虚過ぎて

・・・この人、実は女性に興味ないよね
とか言うのがバレバレ(すみません)

イメージとして、アルミードの館のディアギレフが凄かったから
その印象を私が引き摺っているのかもしれないけれど
あまりにも優雅過ぎて
ちょっと女形と化しているところが・・・

ただ、今回、私がぶっ飛んだのは
ニナの美しさに加えて

木本く〜ん!!!!♡

最初の頃から、何てノーブルなダンサー、と思ってはいたが
木本クンのレンスキー、凄かったです。
実に美しい身体のラインに
オルガ役のアリーチェがまたチャーミングで

しかも木本クン、アリーチェをリフトしてから降ろす時に
最後、少しだけ速度を落として
本当に優雅にアリーチェを立たせるんですもん。

何ですか、あの高等テクニックは。
ほんの少しの速度のコントロールで
アリーチェのチャーミングさが際立つのだ。

パ・ド・ドゥって
男性はただの持ち上げ役じゃないか、と思っていたら
とんでもない誤解でした。無知だったワタクシをお許し下さい。

決闘前のレンスキーのソロは
ピルエット続きの
しかも激しい動きから急激に静に変わるという
非常に難しいソロなのだが

これが圧巻。

あの速度での連続のピルエットを
全くズレず、完璧にその場で
見事な身体の芯で見せてくれて
動から静への移動も、全く乱れがなく
優雅に高雅に、ゆったりと余裕を持って見せるアラベスクって

デニスもズレないピルエットを見せてくれるが
デニスの荒々しさとは違って
木本クンは、あくまでも滑らかで自然でノーブル ♡

加えて、オルガやタチヤーナを振り切って
決闘に臨む時の苦渋の表情。

木本クンって、あんな表情できたんだっけ?
今まで見た事ないぞ。

もともとノーブルなダンサーだったけれど
ノーブルさはそのままで
ダンスの芯がしっかり通って
テクニックをテクニックと感じさせない
芸術表現までモノにして来た。

すごい伸び方・・・
これからが、何かむちゃくちゃ楽しみになって来たぞ。

でもウィーン国立バレエ団って
ここ数年で、どんどん良くなって来て
コールドの群舞の見事さや
第2幕での「ご老人」たちの演技の巧みさも加わって
どの演目を観ても
世界トップの水準で楽しめる(断言)

あぁ、バレエ追い掛けて来て良かった♡
(貧民席しか買えませんが・・・)

惜しむらくは
え〜っと、そのですね
天下のウィーン・フィルさまの悪口言っちゃいかんのだろうが

オーケストラが
おいおいおい、今日はどうなってるの
というくらい、グダグダで
時々、ギャッと喚きたくなるズレとかあって

まぁ、バレエ公演の時はそういう事もあるんだけど
それでもオーケストラに
一番大きな拍手が出るのに
納得いかない私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



オネーギンの先シーズンで収録したクリップを貼っておく。
オネーギンはローマン
タチヤーナがニナ(ポラコヴァ)
レンスキーはデニスで、オルガが橋本清香さん。
短いクリップですが、お時間のある方はぜひどうぞ ♡


ノルウェー国立バレエ団「カルメン」2回目

Theater an der Wien 2017年4月9日 19時〜21時50分

CARMEN
Ballett in drei Akten (2015)

振付 Lian Scarlett
指揮 Per Kristian Skalstad
舞台 Jon Bausor
照明 James Farncombe

カルメン Yolanda Correa
ドン・ホセ Yoel Carreño
ミカエラ Leyna Magbutay
エスカミーリオ Shane Urton
フラスキータ Sonia Vinograd
メルセデス Lisa Nielsen
モラーレス Andreas Heise
ズニーガ Kári F. Bjørnsson
ジプシー Alberto Ballester, Martin Dauchez, Marco Pagetti

バレエ団 Norwegisches Nationalballett
オーケストラ Wiener KammerOrchester

昨日、散々ネタバレはしてしまったので
内容はわかっているけれど
しつこい私は、また行く(すみません)

本日はキャスト違い。
しかも14ユーロの安い席なのに
(昨日は40ユーロだった)
2階席の後ろという良い場所

・・・・と思ったら
柱が前にあって、舞台が見えないのか、この席は。
安いものには理由がある。
フォルクス・オーパーの柱の後ろの席なんて
むちゃくちゃ安いのに(一桁台だ。ウィーン劇場とえらく違う)

最後列なので、椅子を立てて
そこに腰掛ければ、柱部分は除いて舞台は見える。
ただし、30分その格好で見ていると
お尻がむちゃくちゃ痛くなる(が貧民席はそ〜いうもんだ)

本日のダンサーは
ホセもカルメンもキューバ出身。
いやはや、バレエ団って本当に国際化しているなぁ。
(ウィーン国立バレエだってウィーン出身ほとんどいないし)

カルメン役のダンサー
顔が大きいけれど、すごい目のチカラ。
バランスを崩すほど大きい目というのではないのに
吸い込まれるような輝きがある。
ダンスも空間が広くて華やかで
情熱的なカルメンの役にぴったり。

ホセ役は最初に出て来た時には
実は、何じゃこりゃ?と思ったのだ。

だって、若くないし
顔は精悍なんだけど、痘痕があって
メイクしてないし(しているんだろうがよくわからん)
何か地味だし、目立たないし、情けなさそうだし。

・・・言いたい放題でごめんなさい。

ただ、このダンサーの身体のラインは
ものすごく美しい。
一つ一つのパが安定していて
ものすごく美しいラインでバランスを取る。

ひええええ、もしかしたらこのダンサー
デグリューとか
ロメオとか
ジークフリートとか
アルブレヒトとか踊らせたら
むちゃくちゃ巧いんじゃないだろうか。

イケメンじゃないのに
踊るラインはむちゃくちゃ優雅。

で、イケメンじゃないだけに
表情がまた豊かで
ボク、イケメンだから、そんな顔できない、というような
とんでもない表情を臆す事なく見せてくれるので
これはもう、ダンスを越えた演劇になってしまっている。

ホセが何かものすごく魅力的 ♡
うわあああ、ダンサーって顔だけじゃないんだわ。

エスカミーリオは本日は演歌歌手ではなくて
北アメリカ出身の若いイケメン(笑)が踊った。

これがまた
ボク、イケメンよ、というのをしっかりわかっている人で(笑)
この人、本当はダンス・ノーブルかもしれない。
エスカミーリオ、しかも、この解釈での荒々しさはあまりなくて
自分に酔ってる闘牛士のトップのツンケンさは
かなり良い感じで出ていた。

圧巻は最後のカルメンとホセの PDD で
昨日はカルメンがあまりに美し過ぎて
ホセが霞んじゃったけれど

今日は両方とも
ほとんど本気と言うか
役に嵌ってのめり込んで
カルメンとホセになっちゃったというか

特にホセが・・・鬼気迫るダンスと演技だった。

カルメンの引き裂かれる女心も充分に表現されていて
見事だったけれど
それに引き回されて
混乱して
愛と憎しみが交差するホセが
ナイフを取り出してカルメンを殺した後

やっと俺のモノになった
・・・えっ? もしかしたら、俺、人を殺しちゃった?
あああっ、カルメン死んじゃったの?

というような
複雑なホセの心理状態が
実にリアルなダンスと表情で表現されると
観ている方も、心理が手に取るようにわかる。

こういう解釈のカルメンって
カルメンでありながら
マノンあり、ロメオとジュリエットあり、オネーギンありで
ついでに私の妄想かもしれないが
音楽もビゼーのカルメンとアルルの女以外に
何か、ヘンなモノが入ってないか?
(トスカとかマノンとか聴こえてくる気がするのは何故だ?)

いや〜、実に見応えのある作品 ♡
ついつい頭の中では
これをウィーンでやるなら
どのダンサーをどの役でやったら良いだろう、と
アホな妄想に浸っている私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。



今日、ミカエラを踊った日本人ダンサーは
昨日はフラスキータを踊っていた。
手足が長くて、すごく目立つ華のあるダンサーで素晴らしかった。

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