ジョン・ケージ + ルチアーノ・ベリオ「セクエンツァ」

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年11月5日 19時30分〜21時途中退場

    CASINO CAGE
    Berio Sequenze + Cage Variations

    John Cage (1912-1992)
    Variation IV for any number of players, any sounds or
    combination of sounds produced by any means,
    with or without other activities (1963)

    Luciano Berio (1925-2003)
    Sequenza

    ルチアーノ・ベリオのセクエンツァと言ったら
    現代音楽の作品の中でも、大傑作の一つで
    数年前にクラング・フォーラムで何曲か聴いて
    えらく感激した私は CD まで買ってしまったのだが

    現代音楽は CD で聴いてもつまらない(断言)

    今回、ウィーン・モデルン現代音楽祭の一環で
    ウィーン・コンセルヴァトリウム音楽大学の学生さんが
    このセクエンツァの14曲を演奏する、というので
    むちゃくちゃ張り切って、授業を早退してコンツェルトハウスに行った。

    ウイーン・コンセルヴァトリウム音楽大学という名称は
    ググったら出てきたものだが、正式には
    Musik und Kunst Privatuniversität der Stadt Wien
    ウィーン市音楽芸術私立大学
    と訳した方が良いんじゃないのか、と思う。

    通常、ウィーン国立音楽大学として知られている
    Universität für Musik und Darstellende Kunst とは別の大学だが
    国立音大にない専攻なども設けていて
    優秀な学生が集まる大学である(もちろん入学試験あり)

    コンサートのタイトルが示す通り
    コンツェルトハウスの大ホールは、平土間の椅子が取り払われて
    カジノのテーブルが真ん中にどん、と置かれている。
    わざわざ目を14個にしたルーレットが置かれていて
    ちゃんとカジノ・オーストリアからクルピエまで控えている。

    何をやるかと言うと
    ジョン・ケージの Variations IV を
    ベリオのセクエンツァでやろうという試み。
    ジョン・ケージのこの作品がどういうものかは
    どうぞ、タイトルをご覧下さい。

    ウィーン・モデルンのインテンダントが
    燕尾服を着て出て来て
    手順について説明・・・するんだけど
    どうも、本人もよくわかっていない様子。

    プロダクションの責任者も明確な説明が出来ない(呆)

    ルーレットを回して、出て来たナンバーを演奏する、というのは
    解説なくてもわかるけれど
    それが、大ホール、シューベルト・ホール
    横のバー、フォワイエの4ヶ所に散らばるらしい。

    しかし大丈夫かこれ。
    だって、担当者が何人もわさわさ出てきて
    テーブルの周りで、手順について討論しているような感じなのだが。

    提示するための番号とかも用意しているようだが
    何で、コンサートがとっくに始まっている時間に
    ハサミで切ってるんだろう・・・(絶句)

    で、コンサートの聴衆は、あちこちのホールを渡り歩いて良い、と書いてある。
    ただし、演奏中の雑音にはご注意下さい・・・とは書いてあるけれど
    演奏中に移動したら、雑音出るの、当たり前じゃないか!!!!

    私は上のバルコンから、動かずに大ホールの演奏を聴くつもりでいたのだが
    バルコンの音響は非常に良い、いや、良すぎる。

    最初のビオラ(セクエンツァ6番)の演奏中に
    平土間を歩く聴衆の足音(時々硬い踵のカツカツという音!!!)や
    周囲の人たちの話し声、平土間を歩いている人たちの囁き声

    更にはルーレット・テーブルに集まった関係者たちの
    この場になっての打ち合わせの声や
    会場内の連絡用のハンド・マイクで喋る音まで
    音楽の背景音?として聴こえてくる上に

    加えて、隣のシューベルト・ホールでは
    ピアノ(セクエンツァ4番)の演奏が始まっていて
    ビオラとピアノが重なったポリフォニーが・・・

    最初の3つくらいは決定した後に
    14曲のうち、まだあと11曲の順番を決めなければならないので
    演奏途中でルーレットを回す音とかも。

    ええええ、私が気難しい老年の老女で
    雑音がものすご〜〜〜〜く気になる、という
    イヤなタイプである事は
    よ〜〜〜くわかってますけど

    でも、演奏されているのって、ベリオのセクエンツァですよ?!

    各楽器の持て得るすべての音響を
    貪欲にマテリアルとして使って
    楽器の可能性を極限まで追求して
    それを、とんでもない音楽性でまとめている傑作ですよ!!!

    聴く方としては
    ベリオがその持てる才能で
    楽器の究極の可能性を引き出した音響を
    じっくり聴きたいじゃないですか(ワタシだけか、そういう人は?)

    なのに、ハープがこの上なく繊細な音を出している時に
    足音だの、隣のピアノのフォルテだの、囁き声だのを
    一緒に聴かされるって、かなり苦痛。

    それに、最初の3曲くらいはアナウンスがあったけれど
    その後、どうなっているのか、さ〜っぱりわからん。

    関係者もよくわかっていないんじゃないか、という恐ろしい予感もあったし
    2つか3つの場所で並行して演奏されているという事は
    その前後の盛大な拍手も、演奏の最中に聞こえて来るのである。
    (たぶん、各プレイヤーが同僚や知り合いや家族を山ほど招待している)

    ビオラとハープと(隣のホール漏れ聞きのピアノと)
    トロンボーンと、ファゴットと
    ファゴット演奏後にフルートの後半を聞いただけで
    既に時間は21時。

    まぁ、最初の誰も何もわかっていない(ように思われた)状態から
    だんだん順番確定とか、場所確定とかは慣れて来ているのだろうが
    しかし、それにしても

    こんな段取りの悪さで
    よくぞ、偶然性の順番でやろうとか思ったものだ・・・(絶句)

    しかもカジノ・オーストリアまで巻き込んで・・・

    セクエンツァという曲そのもの聴かせてくれるのだったら
    舞台の上で、I から XIV まで
    順番どうでも良いから
    聴衆を静かに座らせた状態で、雑音なしで聴かせて欲しかった(涙)
    (そのまま順番で続けて1から14まで演奏しても2時間弱のはず)

    演奏されたセクエンツァのソリストたちが
    あまりに優秀で
    各楽器の持つ音の可能性に圧倒されていたので
    それだけに、聴衆が歩いて移動して
    関係者が「次どうしよう???」とかあちこちで囁き合っている
    (囁きの内容は推測です)
    そういう、音楽以外の要素で、音楽そのものを聴かせてくれない
    という状態は、ワタクシ的には避けて欲しかった。

    セクエンツァ14曲をまとめてナマで聴くチャンスなんて
    私が120歳くらいまで長生きしても、絶対にないだろうし
    (雑音に我慢して)聴いた分の演奏が素晴らしかっただけに

    ものすご〜く残念に思っている私に
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    ジョン・ケージの作品の枠内での実験という意味はわかる。
    だが、それをやるなら、ちゃんと予行演習とか
    起こり得る事態を想定して、無駄なく手際よくやるべきではないか。
    (そういう事はオーストリア人に期待しても無駄、という声は聞こえてくるが・・・)

    ヴィーナー・アカデミー管弦楽団 + ハーゼルベック

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      Musikverein Großer Saal 2018年11月4日 19時30分〜21時30分

      Orchester Wiener Akademie
      Wiener Singakademie
      指揮 Martin Haselböck
      ソプラノ Sumi Hwang
      アルト Stephanie Houtzeel
      テノール Steve Davislim
      バス Florian Boesch

      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
       Ouvertüre „Die Weihe des Hauses“, op. 124
       Tremate, empi, tremate. Terzett mit Begleitung des Orchesters, op. 116
       Symphonie Nr. 9 d-Moll, op. 125

      古楽器を使うピリオド奏法のオーケストラのトップの一つ
      ハーゼルベックの率いるヴィーナー・アカデミー管弦楽団。

      私のブログに滅多に登場しないのは
      なかなか行けるチャンスがないからであって
      ピリオド奏法や古典的な演奏が嫌いだから、という訳ではない。
      (だってバレエやモダン・オーケストラ、現代音楽で
       既にカレンダーはいつも満杯状態である)
      コンツェントゥス・ムジクスだって時々は行っていた。
      アーノンクール亡き後は行ってないけど。

      今回のコンサートでまず目が行ったのが
      歌手陣である。
      うっふっふ、私の好きな男性歌手が2人!!!

      コンサート前に、大学の教授が
      ベートーベンについての解説を行う、というのも魅力的。
      (この教授のベートーベンの講義、行きたかったのだが
       他の授業とどうしても重なってしまうので、泣く泣く諦めた)

      さて、ベートーベンの交響曲9番の初演だが
      今はなきケルントナー劇場で
      献堂式序曲(とウィキでは訳されていた)と
      ミサ・ソレニムスからの曲と共に初演された。

      第2回目のレドゥーテンザールでの演奏の際に一緒に歌われた
      作品番号116番は
      ウィキでは「不信心な者よ、おののけ」と訳されているが
      歌詞から想像すると
      バスの奥さんのソプラノがテノールと本気の浮気して
      別れ話をしているようにしか思えないのだが・・・

      この3重唱が面白くて
      韓国出身のソプラノの声が非常に強くて素晴らしい。
      ベッシュの厚みのある低いバリトンは
      オーケストラに埋もれそうな音域ではあったが
      裏切られた夫(かどうかは不明)の怒りをワイルドに表現。
      ダヴィスリムのテノールは、昨今、ますます巧くなった。

      さてしかし、メインはベートーベンの交響曲9番である。
      色々な意味で、ここ数年、この交響曲を思い起こすだけで
      蕁麻疹が出そうなアレルギーがあった。

      昨年から、私は気楽な引退老人になったのだが
      アレルギーが治るまでに、結構な時間がかかって
      たぶん、まだ完璧に治ったとは言えないような気もする。

      それに、この曲、最終楽章で、だいたい、どの演奏を聴いても
      バスの出だしは大音量でないといけないというので
      何だか無理っぽい歌手も多かったし
      テノールのソロが息絶え絶えだったり
      ソプラノの高音が叫び声のヒステリーになったり
      コーラスのソプラノもついでに全員、集団ヒステリーと化したり
      まぁ、もちろん皆さま、世界的に有名な歌手と合唱団がほとんどなので
      良い演奏ではあるのだろうが

      ソプラノの絶叫、苦手なんですワタシ。

      さて、このオーケストラは古楽器オーケストラである。
      奏法もピリオド奏法で、ノンビブラートである。
      よって、出てくる音がモダン・オーケストラとは違う。

      今や情報過多になって、何でも聴いている聴衆が
      どんどん要求水準を上げて
      目新しい音楽体験を血なまこになって探すものだから
      色々と奇抜な事をする人たちが現れてくるし
      現代音楽なんて、その最たるものではあるのだが

      古楽器オーケストラの響きも
      かなり変わった響きで、新しい発見が多い。

      もちろん、ピリオド奏法、初めてではないのだが
      曲の構成がはっきり見えるし
      時々、思いがけない音響があったりして気が抜けない。
      (パーカッションが足音に聴こえたりする)

      問題の?最終楽章だが
      あああああっ、すごく無理のない声・・・

      バスの出だしも美しく
      テノールのソロも美しく
      ソプラノも神経に触らず
      コーラスのソプラノも充分に高音に余裕がある。

      ううう、古楽器オーケストラで
      ピッチが20ヘルツくらい違うだけで(推測値)
      こんなに印象が変わるんだわ・・・

      何だか思いがけなく感激してしまった。
      もちろん、今回は張り切って
      割に高い席を購入した、という理由もある。
      (だって歌が入るから、オーケストラの後ろは避けたかったんだもん)
      やっぱり、高い席の音響は良い。
      いやもう、実に良い。特にソロとコーラスの声が最高。

      だからと言って
      いつも高い席を買うには
      年金がちょっと、いや、だいぶ足りない私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      いや、アカデミー、ちょっと再発見って感じ。
      実は数年前のリスト・イヤーの時に
      このオーケストラで、リストの聖エリザベートのオラトリオを聴いて
      バケツのようなパーカッションに耐えられずに出て来た記憶が・・・
      良い悪いの判断はともかく
      古楽器って、思いがけない音もしますよね(笑)


      ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン

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        Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年11月4日 11時〜13時

        Wiener Symphoniker
        バリトン Adrian Eröd
        指揮 Philippe Jordan

        Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
         Ouverture zu „Ein Sommernachtstraum“ op. 21 (1826)
        Hector Berlioz (1803-1869)
         Les nuits d’été. Sechs Lieder mit kleinem Orchester op. 7 (1840/41)
        Robert Schumann (1810-1856)
         Symphonie Nr. 4 d-moll, op. 120 (1841/50)

        ウィーン交響楽団の日曜日チクルスは
        バーバラ・レットという女性の解説付きなのだが
        一緒にコンツェルトハウスの総裁が登場。

        う・・・何かあったな(悪い予感)

        「皆さま、季節が季節で、歌手にとっては危機シーズンです。
         本日予定されていたトーマス・ハンプソンが風邪をひき
         コンサート70分前にキャンセルの意向を伝えて来ました。
         かなりマイナーな曲目なので大変でしたが
         コンツェルトハウスのチームは優秀で
         アドリアン・エレートが開演60分前にジャンプ・インする事になりました」

        さすがに、ここで、え〜っ?!という失望のため息は全くなく
        いや、待ってたぞ、エレート!という感じの盛大な拍手。

        さて、司会のレットが、メンデルスゾーンの真夏の夜の夢を取り上げて
        シェークスピアの題材で、音楽史上、どの位の作曲家が曲を作ったか
        というのを、クイズ形式でやったのだが

        ウィーンの聴衆って
        時々、日本のクラオタを超えるんじゃないかと思う・・・

        ヴェルディとかグノー、ベッリーニあたりまではともかくとして
        ヘンリー・パーセルとか
        ザルツブルク音楽祭で数年前に上演された現代作曲家のオペラとか
        それこそ、マジなオタクが狂喜しそうなディープな質問に
        必ず客席のどこからか、正解の声が飛んでくる。

        ・・・ちょっと怖い(笑)
        私もかなり聴き込んではいると思うんだけど
        ちょっと、いや、かなり負ける。

        メンデルスゾーンの真夏の夜の夢の序曲。
        ああああ、目の前に浮かぶのは
        ミーシャのパックと、村人たちと
        シーシアスとヒポリタのカップルのバレエ。
        (私もかなり毒されている・・・)

        聴き慣れたウィーン・フォルクス・オーパー管弦楽団の
        時々、異様に元気な演奏とはまた違い
        一点の曇りも、音の濁りもない
        爽やかさに溢れつつも、繊細な表現を見せる。

        日曜日の朝、コンサート1時間前に準備したとは思えない
        ばっちり黒の蝶ネクタイをしたエレート登場。

        ベルリオーズの「夏の夜」
        最近、ベルリオーズが取り上げられる事が増えて
        幻想交響曲以外にも、色々な作品が聴けるのが楽しい。
        しかも、幻想交響曲以外にも、傑作が山ほどあるじゃないの。

        小編成のオーケストラの伴奏だが
        エレートの美しいフランス語と甘い美声が素晴らしい。
        第1曲目のエレガントさが、まずはハート直撃。

        「夏の夜」というロマンティックなタイトルなので
        最初の曲のような単純なラブソングを期待していると
        途中で、恋人は死んでしまうし
        お墓のシーンを大サービスでどんどん出して
        割に暗い感じになってきて

        で、ベルリオーズの「暗さ」って
        ちょっとコワイんですよ(ほら、幻想交響曲もそうじゃないですか)
        加えて、エレートが時々コワイ(良い意味です)
        国立オペラ座のエレートの役と言えば
        私にとっては、ウエルテルの中の
        あの陰険なアルベールで(これはエロートに歌わせたら絶品)
        爽やかな甘いハイ・バリトンから
        悲しみに沈む歌や、暗く透明な陰険さに至るまで
        しっかり歌い分けて
        オペラ歌手として、演技もしっかり出来る歌手のリートって
        時々、実に劇的になる(のに、しっかり抑制も効いている)

        トーマス・ハンプソンの、大声量で圧倒する
        ちょっと大味のバリトンより良かったかもしれない。
        あ、独り言です、無視して下さい。

        リハーサルもしていないのに
        あの繊細で美しいエロートの声にぴったり合わせて
        これまた繊細でフランスっぽい音を出したオーケストラと
        しっかりオーケストラを統率していたジョルダンにも脱帽。

        割にカプリッチオなオーケストラだが
        危機っぽい状況にも、あ〜、何とかなるでしょ、という
        融通の効き方がウィーンらしいというか(笑 褒めてます)

        後半の最初で
        司会のレットが、シャツを替えたエロートを伴って出て来て
        リハーサル1回もなしで緊張しませんでしたか?とインタビュー。

        エレート曰く

        昨日の夜に、もしかしたら、と言う連絡があったが
        友人を呼んでいたので、そこで追い返すわけに行かず
        遅くに友人が帰った後、念の為に楽譜を引っ張り出してチェック。

        今日の朝、最初に、代役不要です、という連絡があったので
        家族と一緒に山歩きに出ようと思っていたら電話があり
        やっぱり出て下さい、というので慌てて出て来ました。

        私のよく知っているフランス語の歌詞だし
        一度、歌った事もあります(7年前だそうだ(笑))
        緊張?
        あまりに急過ぎて、
        緊張する時間の余裕はありませんでした(客席爆笑)。

        後半はシューマンの交響曲4番。
        これって、作られた順番からすると2番目なのだそうだ。
        アタッカで続く4楽章の名曲で
        名曲は名曲で
        一流オーケストラが一流指揮者で演奏すると
        名曲として聴ける(笑)

        ジョルダンも、音楽性や、その背後にある知識や技術で
        やっぱり「優等生指揮者」の1人には違いないのだが
        カプリッチョなウィーン交響楽団とやると
        良い意味での融通が出て来て、とても良い。
        (ウィーン交響楽団は、やる気満々の時とやる気がない時が
         割にモロわかりするのである、わっはっは。所詮は素人視点だが)

        さて、このコンサート
        同じプログラムが11月6日(火曜日)にある。
        コンツェルトハウスのウエブ・サイトでは
        でかでかとハンプソンの写真が載っているのだが
        誰が歌うんだろう?

        実は11月6日は、このコンサートと
        別のコンサートのチケットを持っていて(汗)
        どちらに行こうか、まだ迷っている状態の私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        実はこの後、現代音楽のコンサートもあったのだが
        日曜日早朝ご近所さんサウナが復活して
        睡眠不足でサウナ入ってからコンサートへ行ったのと
        まぁ、大学の授業や試験がむにゃむにゃ
        ついでに仕事もむにゃむにゃ
        ・・・なので、現代音楽コンサートは行かずじまいとなりました。
        悪しからず (お辞儀)

        スタジオ・ダン(現代音楽)

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          Wiener Konzerthaus Mozart Saal 2018年11月3日 22時15分〜23時45分

          Studio Dan
          チェロ Maiken Beer
          クラリネット、サクソフォン Viola Falb
          フルート Thomas Frey
          トランペット Dominik Fuss
          バイオリン、ビオラ Sophia Goidinger-Koch
          コントラバス Constantin Herzog
          コントラバス Philipp Kienberger
          パーカッション Mathias Koch
          トロンボーン Matthias Muche
          フルート Doris Nicoletti
          トロンボーン、指揮 Daniel Riegler
          サクソフォン、クラリネット Clemens Salesny
          ピアノ、シンセサイザー Michael Tiefenbacher
          照明、技術 Nina Ortner

          Oxana Omelchuk
          Wow and Flutter (2017)
          Kompositionsauftrag von Studio Dan

          Elisabeth Harnik
          holding up a bridge (2018)
          Kompositionsauftrag von Studio Dan

          Vinko Globokar
          Passagio verso il rischio (2017) UA
          Kompositionsauftrag von Studio Dan (mit freundlicher Unterstützung der Ernst von Siemens Musikstiftung) und Wien Modern

          大ホールでバンベルク交響楽団を聴いていた間
          隣のモーツァルト・ホールでは
          ウィーン・モデルン現代音楽祭のコンサートで
          ジョン・ケージとかフリードリヒ・ハースとかを演奏していて
          ・・・ううう、ほら、身体は2つないので(涙)

          しかし、そのコンサートの後
          22時から、同じホールで別のコンサートがある (^^)v
          バーで公開インタビューしていたので、それを聞いてから
          ちょっと準備が遅れて、22時過ぎに開いたモーツァルト・ホールへ。

          さすがに連休のなか日で
          しかも22時からのコンサートなので
          観客は(たぶん)全員、関係者か
          あるいはゲネラル・パスを持った現代音楽フリーク。

          で、実はこれがむちゃ面白かった。
          最初の2作品は、若い女性の作曲家によるもので
          様々な工夫や新しい試みはあるけれど
          まぁ、現代音楽って、そんなもんだよね、という感じだったが

          最後のヴィンコ・グロボカールの作品が!!!!
          作曲家ご自身が会場にいらしていて
          ご高齢なので、杖をつかれているのだが

          いや、この作品、すごい。
          クラシックの作曲技法をマスターしながら
          それを超えたところで
          自由自在に遊びまくっている。

          私もこの作曲家は知らなかったのだが
          あまりに作品が面白かったので調べてみた。
          読者の皆さま、ご興味あれば
          日本語のウィキぺディアの記述は ここ

          何が面白いかと言うと
          何でもあり!!!なのである。

          トナールからアトナール、さらにはジャズやポピュラー
          最後はマーラーの交響曲のフラグメントまで入れて
          曲に何も枠組みがなくて
          こんな「自由」を感じさせる曲があるなんてビックリ。

          奏者はアンサンブルなのだが
          その時々によって、指揮をする人が変わり
          プレイヤーによっては楽器の持ち替えもある。

          で、絶対にこの作曲家、マウリツィオ・カーゲルの影響受けてるわよ。
          だって、舞台が演劇的なんだもん。

          トロンボーンが水の入った盥の上で吹いたり
          トランペットとトロンボーンが、どんどん楽器を解体して
          最後はリードだけで演奏していたり

          コントラバス奏者は途中でエレキギターに持ち替えで
          その上、エレキギター持ち替えの楽章は
          全員で体操の時間。

          エレキ・ギターを上に投げてキャッチするところで音を出したり
          ギターの上で腕立て伏せしたりしている横では

          バイオリニストがバイオリン弾きながらバレエらしきものを踊っているし
          チェリスト(女性)は仁王立ちして
          何だかワケのわからん動きをしているし。

          最後にマーラーの交響曲のフラグメントを
          プレイヤーが勝手に繰り広げて
          (あ〜、だから舞台にテノール・ホルン!!!
           トロンボーンが解体された後にテノール・ホルンでマーラー吹いてた)
          その後、全員が舞台から次々に降りて
          会場をあちこちに分散しながら
          あちこちのドアから退場。

          現代音楽って、聴いている方より
          演奏している方が楽しいんじゃないか、と
          昔から疑っているのだが

          いや、これ、絶対に演奏してる方が面白い!!!

          楽器が出来る人が集まって
          クラシック演奏するのも飽きたから
          破天荒な事をやりたいよね、という感じで
          プレイヤーがむちゃくちゃ楽しんでいるのがわかるし

          この作品、じゃぁ、自由自在に
          やりたい放題で、芸術性ゼロ、という訳ではなくて
          その背後に、膨大な音楽的知識と技術が詰まっているのがわかる。

          初演の場に立ち会うチャンスがあって
          すごくハッピー。
          いや、こういう出会いがあるから
          玉石混合の現代音楽祭のコンサートって
          ともかくは行ってみるべきなんだわ。

          23時45分過ぎのコンサート終了だったけれど
          土曜日だったので、マイカーで出かけたので
          感激を噛みしめつつ
          思い起こすたびに、ちょっとクスクス笑いつつ
          真夜中過ぎに帰宅した私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          枠組みに囚われないというのなら
          フリー・ジャズとかもあるけれど
          既にトナールが枠組みで、それをぶっ壊したところで
          自由自在に、あれだけの音のマテリアルで遊べるなんて
          ちょっと考えもしなかった。
          こんな作曲家がいるんですね・・・(感激)

          バンベルク交響楽団 + ヤクブ・フルシャ

          0
            Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年11月3日 19時30分〜21時30分

            Bamberger Symphoniker - Bayerische Staatsphilharmonie
            ソプラノ Barbara Hannigan
            指揮 Jakub Hrůša

            Hans Abrahamsen (*1952)
             Let me tell you (2012-13) EA
            Johannes Brahms (1833-1897)
             Symphonie Nr. 2 D-Dur op. 73 (1877)

            アンコール
            Johannes Brahms
            Ungarischer Tanz Nr. 18 D-Dur
            Ungarischer Tanz Nr. 21 e-moll
            Bearbeitung für Orchester Antonín Dvořák

            バンベルク交響楽団とヤクブ・フルシャのコンサートだが
            いつもの貧民席に行こうとしたら
            席の変更できるわよ、と言われた・・・という事は
            やっぱり連休なか日で、チケットを戻したり
            来られない人が結構いるんだわ。
            ・・・まぁ、前半、現代音楽だしな(笑)

            まぁ、私はチクルスで持っているから
            定位置鑑賞という事で、そのまま来たけれど
            横の賑やかなロシア女性軍団もいなかった。

            さて、最初はデンマーク生まれの作曲家
            ハンス・アブラハムセンの Let me tell you
            どうも調べてみると、かなり有名な作品らしい。
            バーバラ・ハニガンのソプラノで CD まで出ているようだ。

            題材はハムレットのオフェーリア。
            過去・現在・未来(希望形)の3部からなる。
            弱音が中心で、ものすごく繊細な色合いを持つ。
            英語のテキストだが
            途中で止まって止まって、を繰り返すので
            ほとんど英語に聞こえて来ない。

            ハニガンのソプラノが
            これまたオフェーリアという性格に合っている
            ・・・と言ったら、上から目線で偉そうなのだが
            作曲家自身が、ハニガンのソプラノを念頭に置いた作品だけに
            悩むオフェーリアから夢見るオフェーリアまで
            現代音楽なのに
            かなりロマンチックな要素をふんだんに入れて
            ドラマチックな構成で面白い。

            後半はブラームスの交響曲2番。
            これ、私の中では、5月か6月の休暇前の定番。

            例年の11月より、気温は5℃ほど高く
            その意味ではマイルドな秋?冬?ではあるのだが
            空は厚い雲に覆われて
            先週から冬時間になったので、すぐに暗くなり
            そんな、陰鬱な冬の始まりにブラームスの2番・・・

            昨今の若い指揮者って
            みんな、何だかすごく優秀だよね。
            優秀すぎて、ちょっと「良い子」ちゃん、という感じがする。
            フルシャも、ものすごく優秀で
            音楽的にも、あるいは技術的にも
            背景の音楽的知識も
            きっと、ばっちり押さえて

            構成のはっきりした
            解像度の高い、澄んだ音の
            爽やかなブラームスを提示してくる。

            あまりに爽やか過ぎて
            見事な演奏なのだが
            「優等生」が先に立ってしまうような印象がある。
            感情的な部分は充分に表現しているのだが
            それも全部、緻密な計算の上だなぁ、と言うのが
            透けて見えるという感じか(主観です、主観!)

            インテリ臭がそこはかとなく漂ってくるのだ。
            オーケストラ、ものすごく巧いし
            オーボエのソロなんか感涙ものだったけど。

            しっかり構築して、計算して、完璧に演奏して
            それでも文句を言われる筋合いはないワケだから
            私が、この曲に対して抱いているイメージと
            あまり合わなかった、という事かもしれないし

            普通、この曲って、楽友協会の
            あの芳醇な音(=お風呂場音響(笑))で聴く機会が多いので
            コンツェルトハウスのデッドな音響だと
            イメージと違った、という事はあるかもしれない。

            アンコールは大サービスで
            ブラームスのハンガリー舞曲から2曲。
            ドボルジャークのオーケストレーションで
            ちょっとドボルジャーク風味が出ているのが微笑ましい。

            まぁ、何回も演奏される、いわゆる「クラシック」って
            それなりに、自分の抱いているイメージが固定化してしまっているし
            名曲は、一流オーケストラで一流指揮者で聴けば
            それなりに、聴けてしまうからなぁ(すみません、謎発言で)

            これから書く予定だけど
            実はこの後、隣のモーツァルト・ホールで
            ウィーン・モデルン現代音楽祭のコンサートがあって
            実はそちらの方がむっちゃ面白かった、という私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。


            ハングリー・シャークス #fomo - the fear of missing out

            0
              Festspielhaus St. Pölten 2018年11月2日 19時30分〜20時30分

              Hungry Sharks
              #fomo - the fear of missing out

              振付 Valentin Alfery
              振付助手 Frague Moser-Kindler
              プロダクション・衣装 Duśana Baltić
              照明デザイン Joe Albrecht

              ダンサー Farah Deen, Olivia Mitterhuemer, Moritz Steinwender,
              Patrick Gutensohn, Valentin Alfery
              使用音楽 Darkside, Nicolas Jaar, Tipper, Old Boy OST

              オーストリアのアーバン・ダンス・カンパニー
              ハングリー・シャークスの公演。

              アーバン・ダンスは、もともとストリート・ダンスで
              ブレイク・ダンスやヒップホップなど。
              今回のプロダクションは4年前に作られたもので
              テーマは、タイトルが示す通り fomo = the fear of missing out

              5人のダンサーが
              電気ケーブルやスマホを使い
              スマホ照明を客席に当てたり
              歩きスマホをしたり(その後ろには電気ケーブルに繋がれたダンサーがいる)

              ただ、その具体性は
              表現としてのダンスの優位性を浸潤するものではなく
              ダンスはダンスとして
              ものすごく水準の高いところで、しっかり魅せてくれる ♡

              (常日頃から言っている通り
               私は「健全な青年の主張」を芸術でやる事は
               あまり好きじゃないので
               やっぱり芸術は芸術として鑑賞したい)

              いやもう、アーバン・ダンスの踊り手って
              クラシックやモダン、コンテンポラリーとはまた違って
              身体のバランス感覚の良さには舌を巻く。

              オーストリアのカンパニーなので
              (まぁ、ダンサーは国際的・・・とは言っても
               やっぱりオーストリア(笑))
              ヘンにワイルド過ぎず、そこそこ良い感じに上品。

              プログラムに、このカンパニーの創設者で
              振付師のヴァレンティン・アルフェリーのインタビューが載っていたが
              もともと、舞台芸術の出身で
              アーバン・ダンス(ストリート・ダンス)の特色は
              街路で行なうために
              つまらなければ観てくれる人がいない事
              というような内容が書いてあり

              う〜ん、確かに、その意味では
              美しい劇場に着飾った男女が集うような枠組みがないだけに
              水準が低ければ、そのまま消えていく芸術なんだろうなぁ。

              ブレイク・ダンス、ヒップホップ、ストリート・ダンスについては
              読者の皆さまもご存知なので、何も言わないけれど
              他のダンスとはまた違う特色と表現があって
              ともかく、カッコいい(語彙が貧弱だから、それしか言えない)

              ところでこの公演
              まとめて今シーズンのダンス公演のチケットを買った時に
              公演一つだけ、ギャラリーが閉鎖されるので
              平土間の席にするわね、と言われた公演である。

              いや、平土間なんて良い(=高い)席に座った事がないので
              ドキドキしていたのだが
              前の男性が、身体が大きくて
              舞台の3分の1くらい(しかも真ん中あたり)が見えないじゃないの(涙)

              この劇場、平土間でも比較的傾斜はあるのだが
              それでも前に大柄な人が座ったらオシマイなのか・・・
              だったら、ギャラリー最後の列の貧民席の方が
              舞台全体は見えただろう。

              何故平土間になったか、よくわからなかったのだが
              会場見て納得。
              平土間の後ろの方もガラガラ。
              (上は全部クローズ)

              人気がないから、というよりは
              11月1日(木曜日)が祝日だったので
              地元の人は一斉に2日に休みを取って4連休にしてしまうため
              なか日に、わざわざ劇場に足を運ぶ人が少ない、という理由だったのか。

              公演後に、ダンサーと振付師、プロダクション担当が舞台に出て
              劇場の担当者からのインタビューと
              観客からの質問の時間が設けられた。
              私も残って、21時まで話を聞いてから
              ウィーンまでのドライブの間のラジオで

              今日、このダンス公演のために諦めた
              楽友協会でのウィーン・モデルン現代音楽祭のコンサートの
              ライブ中継を聴いていた。

              ・・・ううう、最後にスクリャービンの法悦の詩を演奏したのか。
              ウィーン放送交響楽団の金管、巧いなぁ。
              楽友協会の、あの芳醇な音響で
              しかもベストのシートで聴けていたら
              (このコンサートは自由席である)
              それはそれで、すごい体験だったに違いない。

              身体が2つないのが
              本当に残念な気がしている欲張りな私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              今回のテーマで扱われた fomo だが
              私は世代が違う(笑)← ものすごく重い初期の携帯電話を使っていた世代

              SNSも、チャット・ルームの初期から
              色々と経験して来たので
              それなりの良さ・悪さは、ある程度は理解しているのではないかと思う。
              よって、fomo 的なものはございません。
              (それでなくても、やりたい事、楽しい事は山ほどあって
               自分で自分の首を絞めている傾向にある・・・(^_^;))

              Noche de los Muertos: Un-tape me

              0
                Echoraum 2018年11月1日 19時〜途中退場20時30分

                Noche de los Muertos: Un-tape me

                Jerôme Noetinger, Revox, Tapes, Electronics
                Mark Vernon, Found dictaphone, Reel-to-reel tapes
                Marta Zapparoli, Tape reconrders, Self-made devices
                Wien Diesel feat. Burlin Mud (R.F. Culbertson III)
                Installation : Angélica Castelló, Magnet Altar. Installation (2018)

                ウィーン・モデルン現代音楽祭の一環だが
                プログラムについては、質問しないでクダサイ。
                最初の2曲で、既に20時30分を過ぎていて
                ちょっと勘弁・・・という感じだったので
                途中でずらかりました(すみません)

                15区にあるエコー・ラウムという小さな会場で
                アングラの香りが香ばしい場所に
                現代音楽ファンという、妖しい層が集まって
                何をやったかと言うと

                テープとかコンピュータとか
                エレクトロ二クスの装置とか
                テーブル2つに、30年前の物理研究室のような
                全然想像もつかない機材(小さい)が乗っていて
                そこで、雑音を出す。

                ・・・こ、こ、これは
                ミュジーク・コンクレート 😮

                まだ生き残っていたのか(って失礼な・・・)

                音響をこよなく愛すワタクシとしては
                決してミュジーク・コンクレートは嫌いではない。

                が・・・
                最初に30分以上、男性と女性のカップルが
                手元の機械を操作して
                ずっと雑音を流しているのを見ているのは
                むちゃくちゃ退屈。

                周囲暗いし(アングラ感満杯)
                見るものないし
                雑音の中で熟睡・・・(こらっ!!!)
                途中、かなりの音量で、身体に振動が伝わって来たが
                飛行機でも列車でも、問題なく寝られる体質なのでビクともしない。

                気持ち良く雑音・騒音の中で熟睡した後
                セットアップのチェンジがあって
                2曲目は男性1人で機材を担当。

                あ〜、カセット・テープ巻き戻しの音がする。
                若い世代は知らないだろうが
                カセット・テープと言えば
                中学校から大学院卒業くらいまでの
                私のかけがえのないお友達。

                今でもものすごくレアな録音(ラジオ収録)とか持ってるし
                出版社でバイトしていた頃の
                貴重な○○○さまとのインタビューとか
                声に惚れた○氏の朗読(音声学演習用と称して無理やり読んでもらった)とか
                もうテープ伸びてるかも・・・とは思いつつ
                捨てられない。

                その懐かしいカセット・テープの雑音に加えて
                不思議な音響が飛び交って
                それなりに、妄想も掻き立てるし
                バリエーションもあるし
                途中でミニ・シロフォンみたいな楽器の音を混ぜたり
                そこそこ面白いんだけど

                いつまで続くの???

                何楽章書いたのかわからないが
                終わったかと思うと
                またカセット・テープ巻き戻しの音から
                次の(楽)章が始まる。
                最初の音は全部同じなので
                何となくブルックナー的というか(ブルックナーさんすみません)
                で、ブルックナーに匹敵する、しつこさと長さ・・・

                たっぷり1時間は演奏してたわ(絶句)
                終わって時計みたら、20時30分過ぎてたし。

                アングラ感漂うバーで
                みんなワインとか飲んでいたみたいだが
                (会場にワイン持ち込みしてた人も結構いたし)
                友人や知り合いと一緒だったら、最後まで残ったかもしれないけれど
                来週、試験1つあるし(ぎゃ〜〜〜っ)
                課題提出2つあるし(ぎゃ〜〜〜〜っ)

                いやでも、まだこの分野で活躍している人がいたかと思うと
                う〜ん、現代音楽、何でもアリだな、と、つくづく思う。
                というより、作曲され尽くした感のあるミュジーク・コンクレートで
                まだ未知の音響を聴く事ができるとは・・・

                室内にあるインスタレーションは
                カセット・テープの祭壇、というコンセプトらしい。

                カセット・テープ、まだお亡くなりになっていないと思う私は
                (実際、自宅にはカセット・テープを使えるステレオがある!)
                時代に遅れているのかも、と、ちょっと思った私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                ウィーン交響楽団 + シルヴァン・カンブルラン

                0
                  Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年10月31日 19時30分〜21時40分

                  Wiener Symphoniker
                  ピアノ・エレクロトニクス Sebastian Berweck
                  サクソフォン Marcus Weiss
                  パーカッション Christian Dierstein
                  指揮 Sylvain Cambreling

                  Iannis Xenakis (1922-2001)
                  Metastaseis B (1953-1954)

                  Malte Giesen (*1988)
                  Konzert für hyperreales Klavier und Orchester (2017-2018) UA

                  Julia Purgina (*1980)
                  Akatalepsia (2018) UA

                  Sir Harrison Birtwistle (*1934)
                  Panic. Ein Dithyrambus für Altsaxophon, Jazzschlagzeuger, Holzbläser,
                  Blechbläser und Percussion (1955)

                  Helmut Lachenmann (*1933)
                  Marche fatale (2017) EA

                  ウィーン・モデルン現代音楽祭のコンサート。
                  整理券もなし・・・という事は、わっはっは(察して下さい)
                  それでも、平土間70%がた入ってるし
                  バルコン席も同じく、半分以上は入っているのが凄い。

                  ヤニス・クセナキス以外は
                  すべて、まだ在命の作曲家の作品。
                  うち、2作品は世界初演 (UA = Uraufführung) で
                  1作品はオーストリア初演 (EA = Erstaufführung)

                  クセナキスの作品は1955年にドナウエッシンゲン音楽祭で初演された作品。
                  大規模オーケストラで、数学的な処理をされている音符のはずだが
                  実際に聴いてみると、何とも情熱的な感じがする。
                  7分くらいのコンパクトだが、内容の濃い作品。

                  次がドイツの新進作曲家による作品の初演。
                  ヤマハのピアノをコンピュータと繋いだ「超実数ピアノ」って
                  何の事か、アホな私には全くわからないが
                  プログラムの解説によれば
                  現代はみんな、イアフォンで音楽を聴いているので
                  音響空間が影響を及ぼさない音楽を
                  ピアノ・・・というより MIDIの発生源を使って
                  オーケストラと演奏する・・・らしい。

                  あ〜、う〜・・・

                  クセナキスの音楽が立体的だったのに比べて
                  こちらの音楽は超2次元的というか
                  オーケストラの普通の音響を使っている時点で
                  音響空間が影響を及ぼすのは自明のはずなのだが
                  アーティストによれば、それは違うらしいのだが
                  そういう高尚な事はワタクシにはわかりません。
                  (それに結構長かった・・・23分。最後はピアノ音響のループ)

                  後半はウィーンとベルリンでビオラと作曲を学び
                  ウィーン放送交響楽団の後、ウィーン室内管弦楽団のメンバーで
                  ウィーン大学でスラブ学とゲルマニスティックを学んでいる女性の作品。

                  フル・オーケストラだが
                  次の作品の準備か、弦が全部上手(かみて)に位置。
                  (下手(しもて)にはジャズのパーカッション・セットが2つ)

                  この作品、15分ほどの曲なのだが
                  弦のピアニッシモのピチカートと
                  弱音のパーカッションから始まって
                  曲に色彩が見える(ような気がする)

                  プログラムにタイトルの Akatalepsia 不可知論についての記載があるが
                  あ〜、もう、何だかよくわかりません。

                  眠りの神ヒュプノスとその兄弟モロスとタナトスが
                  夜の神ニュクスの子供たちと音楽の中を飛び回り
                  人間の死は確実だが、その美は死の瞬間に開示され
                  本質は感覚的にしか捉える事ができない(意訳、文責なし)

                  ・・・ったく何の事やら理解不可能(私がアホだから)

                  でも、作曲家自身が sinnlich 感覚的という言葉を使うだけあって
                  音楽そのものが、かなり詩的にロマンティックで
                  音響の構成が、その意味では古典的に美しい。

                  オーケストラの音量をかなり下げているだけに
                  金管を吹かずに、手で叩く奏法も
                  音が埋もれずに、かなり面白い音響設計になっていた。

                  ハリソン・バートウィッスルと言えば
                  イギリスの現代音楽では大御所で
                  私も今まで何回か、作品を聴いた事はあるが

                  今回の曲は1995年に BBC Symphony Orchestra で
                  イギリスのプロムスで初演された曲。
                  サクソフォンのソロとジャズ・パーカッションに
                  オーケストラは金管と木管とパーカッションだけ。

                  詳しい編成は
                  サクソフォン(ソロ)、パーカッション(ソロ)
                  フルート3本(2番・3番はピッコロ持ち替えあり)
                  オーボエ3本(3番はイングリッシュ・ホルン持ち替えあり)
                  クラリネット、変ホ調クラリネット、バス・クラリネット
                  ファゴット2本、トロンボーン3本、チューバ、ティンパニ、パーカッション

                  ・・・沈黙。

                  ソロのサクソフォン、時々、音が埋もれて聴こえないし
                  ジャズのパーカッションも
                  あんまりバリエーションなくて

                  途中、ジャズ・パーカッションが位置を変えて
                  サクソフォンが時々パーカッションにキューだして
                  パーカッションが指揮者とは別に指示を出して
                  かなり緊張感に満ちた、ギグみたいな面白さはあったけれど

                  きっと私の感受性の問題なのだが
                  何だか全体に似たような音楽の進行なので
                  何となく聴いていて、飽きてくる。

                  きっとサクソフォンの人は
                  素人にはわからない超絶技巧で演奏しまくりなのだろうが。

                  それに、ウィーン交響楽団の木管・金管ってむちゃ巧いんだけど
                  この作品、そのオーケストラの名人の盛大な無駄遣いのような気がする。

                  最後はヘルムート・ラッヘンマンの6分ほどの曲。
                  ジャズ・パーカッションのセット2つを片付け
                  バイオリンの椅子を置いて
                  現代音楽は舞台設定に時間がかかるのが難点だが
                  コンツェルトハウスのスタッフの早業は
                  いつもながら見事なものだ。

                  ラッヘンマンと言えば雑音・・・って
                  私も相当に失礼だが(笑)

                  プログラムによれば
                  2017年にシュトゥットガルトオペラ座オーケストラで
                  今日の指揮者のカンブレランと初演されたこの曲は
                  今までの作曲技法とは全く違うそうで

                  あらっ
                  伝統に回帰したのか、と思われる程の
                  古典的でトナールでメロディックで
                  映画音楽からの要素をふんだんに取り入れた
                  長調のフルオーケストラのポピュラー音楽

                  ・・・みたいに聴こえるのだが

                  で、私の周囲の人たちも
                  笑ったり、身体揺らして踊っていたりしたんだけど

                  これ、ほとんど認知しないようなところに
                  微妙に和声の間違いが・・・

                  ものすごく巧妙に仕組まれているために
                  表面だけ聴いていると
                  ただの映画音楽に聴こえない事もないんだけど

                  ものすごく気持ち悪いです。

                  プログラム記載の本人の解説によれば

                  現代の没落していく市民社会の中で
                  「笑うべきもの」を真面目に捉え
                  麻痺した精神の黒い穴への道が
                  愉快なものである可能性を示唆し
                  私の過去の「音楽でないもの」の作曲から
                  本来の音楽という概念を捉え直し、違う側面からアプローチし
                  コンサート・ホールが欺瞞的な隠れ場所への退避から
                  精神を開く冒険の場所になる・・・あるいは
                  そこから、ひどく裏切られて脱線する・・・どうやったらそうなるんだろう。
                  (意訳です、文責なし)

                  今の作曲家の皆さま
                  頭の良い方ばかりなので
                  プログラムに書かれていても、今ひとつ、よくわからん。
                  ハイドンが「今回の曲は新しい方法で書きました、ふうううう」とか言ってるのと
                  わけが違う。

                  聴いている側からすれば
                  その瞬間の音響「だけ」が重要なので
                  作曲家が何を考えたかなんて
                  学問対象にでもしない限りは、全く興味ないのだが
                  音楽社会学的なアプローチするなら・・・・

                  ああああああっ、いかん、毒されて来てる (^^;;

                  でも今回の選曲、バリエーションあって
                  かなり面白かった。

                  オーケストラはウィーン交響楽団だが
                  いつものような燕尾服+白い蝶ネクタイじゃなくて
                  ウィーン放送交響楽団と見間違える
                  上から下まで真っ黒の上着なしのシャツ揃え。

                  現代音楽のドレス・コードなのかしら(爆笑)
                  最初、あれ?ウィーン放送響だったっけ?
                  でも、何かメンバーが違う???と
                  不思議に思った私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  11月1日はオーストリアは祝日。
                  金曜日2日は大学は授業なし。やれやれ。
                  もっとも、来週火曜日にテストがあるのをすっかり失念していたので
                  すごく焦ってはいるのだが・・・
                  (だったらブログなんて書いてないで勉強しろ、という声が聞こえる・・・💦)


                  ウィーン放送交響楽団 + デーヴィス バーンスタイン「ミサ」

                  0
                    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年10月28日 19時30分〜21時30分

                    ORF Radio-Symphonieorchester Wien
                    Wiener Singakademie
                    (Einstudierung : Heinz Ferlesch)
                    Opernschule der Wiener Staatsoper
                    (Einstudierung : Johannes Mertl)
                    Company of Music - Street Chorus
                    (Einstudierung : Johannes Hiemetsberger)
                    Celebrant : Vojtéch Dyk (Bariton)
                    指揮 Dennis Russell Davies

                    Leonard Berstein (1918-1990)
                    Mass, Ein Theaterstück für Sänger, Instrumentalisten und Tänzer (1971)
                    Konzertante Aufführung

                    現代音楽祭の一環ではなく(!)
                    ウィーン放送交響楽団のコンツェルトハウスのチクルスのコンサートの
                    シーズン・オープニングは
                    バーンスタインの Mass
                    これって、やっぱりミサ曲、と訳すんだろうか。

                    確かにミサではあるのだが
                    賢明なる読者ご存知の通り、ミサ曲と言うには
                    あまりに破天荒すぎて・・・

                    プログラムはどっしり厚みが1センチ近くもあって
                    対訳(ラテン語・ドイツ語 及び 英語・ドイツ語)が
                    ト書き含めてすべて掲載されている。

                    舞台一杯に広がったフル・オーケストラの向こうに
                    合唱団がずらっと並び
                    さらにその向こうのオルガンの脇に
                    児童合唱団と合唱団の一部が並び
                    舞台の前にストリート・コーラスとバリトンのソリスト。

                    この曲は歌手とオーケストラとダンサーのための「劇」なのだが
                    今回はもちろんコンサート形式上演。

                    実はかなり前にセンパー・デポで
                    室内音楽バージョンで、この曲を「劇」として
                    かなりぶっ飛んだ演出で鑑賞した記憶が鮮明に残っている。
                    (で、あの時、セレブラントをイエス・キリストに見立てるのはともかく
                     最後に資本主義への警鐘、みたいなニュアンスが出ていて
                     なんじゃこりゃ?と思ったのも、よく覚えている)

                    今回はそういう余計なもの(すみません)はなくて
                    音楽がそのまま直接響いてくる。
                    ありがたい事にホールの照明も
                    手元のテキストは充分に読めるくらいに明るい。

                    うううう、凄い、すごい、ともかく、凄かった。
                    セレブラントを歌った歌手・・・というより俳優さんは
                    プラハで活躍しているそうだが
                    ものすごくクリアで解りやすい英語を話すし、歌う。

                    もちろん、もしかしたらアメリカ英語が母国語の人には
                    奇妙に聞こえるのかもしれないけれど
                    いや、もう、あんなにクリアに美しい英語が
                    時には力強く、時にはとことん甘い囁き、時には喧嘩腰で
                    まぁ、なんてバリエーションのある演技力を持った人なんだ(驚愕)
                    (しかも最初から最後まで、完璧に暗記・暗譜している!!!)

                    ミュージカル・タイプの発声なので、もちろんマイク使用だが
                    ともかく、このセレブラントの歌声、話し声に
                    最初から最後まで魅了されてしまって(ポッ)
                    バリトンと書いてあるけれど
                    テノールからファルセットまで自由自在に使い分けるし
                    ともかく、マイクを通した声の甘さは、ハート直撃。

                    ストリート・コーラスで出て来た歌手は
                    え〜っと、あっはっは、みなさまクラシックご出身ですね?(笑)
                    確かにジャズ的発声はマスターしているけれど
                    音程の正確さで、クラシック出身がバレます(爆笑)
                    (以前のセンパー・デポの時は、本当にストリート・コーラスっぽかったので
                     音程ズレズレの粗い声が特徴的だった。今回はちょっと「綺麗」過ぎ(笑))

                    この曲、演奏時間110分、休憩なしで
                    キリスト教のミサの順番で
                    キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、ベネディクトゥス
                    そしてアニュス・デイの構成にはなっているけれど
                    途中に、ミサの典礼にないテキストと音楽がたくさん入って

                    音楽的には12音のバリエーション、ブロードウエイ・ショー音楽
                    ポップにバラード、新しい教会音楽(ポピュラー)、ロックなどなど
                    クラシック的な要素とポピュラー、ジャズ、映画音楽その他
                    幕の内弁当か大規模デパート、大々サービス何でもあり状態。
                    (プログラムの解説によれば、クラシックな教会音楽、グレゴリア聖歌と
                     アカペラ・コーラスだけは避けているとの事。
                     確かに教会旋法で書かれた曲はない)

                    読者みなさまご存知の通り
                    私は「教会音楽」(ミサ曲)が大いに苦手なのだが
                    このバーンスタインの大作、ミサと銘打ってはあっても
                    実は全然ミサ曲じゃなくて

                    神さまに喧嘩売ってるんかいっ!!!

                    あ〜、すみません。
                    でも、そうとしか思えない部分がかなりあって
                    神という概念との戦い
                    自分との戦い
                    他人との関係から
                    人間と自然に至るまでのテーマが
                    次から次へと取り上げられて
                    (時々は、かなり尖峰的になる)
                    セレブラントの血を吐くような叫びが
                    だんだん、キリスト教のイエス・キリスト的苦悩にも解釈できて
                    確かに演出家としては、読み替えしたくなるだろう、と思う。

                    しかしまぁ、取り上げられているテーマの範囲の広さに
                    呆気に取られてしまう。
                    もちろん、詩に隠されているから
                    どこかの国営放送の青年の主張大会にはなっていないが

                    様々な社会的局面への批判から
                    絶望的な悩みに直面して
                    でも、それでも前に進むしかない、という
                    ある意味、非常にアメリカ的な進歩礼賛と人間賛歌があって

                    当時の社会状況を彷彿させると同時に
                    現代にも通じるところがあって
                    かなり・・・いや、実はものすごく共感してしまった。
                    あ〜、ワタシもまだ若い(って、そうじゃない!)

                    こういう曲って(こういう曲に限らずだが)
                    自宅でテキスト見ながら2時間集中して聴かないので
                    (怠け者なんですワタシ)
                    今回のコンサート、行って良かった (^^)v

                    思い切り感激して
                    隣で、途中で水飲んだり、立ったりお喋りしたりしていたカップルも
                    もう、許すわ、という寛容な気分になった私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    以前のセンパー・デポの上演、このブログに残っていないか調べたのだが
                    見つからなかったので、観たのは10年以上前らしい。
                    それでも鮮明に記憶に残っているのは、演出がむちゃヘンだったから(笑)

                    ウィーン・フィル + 指揮者なし

                    0
                      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2018年10月28日 11時〜13時

                      Wiener Philharmoniker

                      John Cage (1912-1992)
                       4’33“ (1952)
                      Arnold Schönberg (1874-1951)
                       Verklärte Nacht op. 4 (Fassung für Streichorchester 1943)
                      John Cage
                       Sixty-Eight für Orchester (1992)
                      Johannes Maria Staud (*1974)
                       Scattered Light für unbalanciertes und undirigiertes Orchester (2017-2018) UA

                      故クラウディオ・アバドが作ったウィーン現代音楽祭
                      ウィーン・モデルンのオープニング・コンサート。

                      11月は結構他のコンサートもチクルス買いで入っているのだが
                      いちいち数えて、ちまちま1つごとのコンサート・チケットを買っても
                      結局は総計したらゲネラル・パスとほとんど同額、というのが毎年なので
                      ゲネラル・パス発売開始に行って
                      行けそうな日で整理券のある分は全部確保して来た。

                      しかし、このオープニング・コンサートは、何と別料金!!!
                      ゲネラル・パスは日本円にしたら1万5千円以上するのに
                      このウィーン・フィル(指揮者なし)のコンサートは
                      加えて20ユーロを払わねばならない・・・(絶句)

                      ただし自由席ではなく、席指定。
                      たぶん、ゲネラル・パス所有者用のブロックがあると思う。
                      (私の列はみんな大きなカタログを持っていたので)
                      バルコン(2階席)正面の1列目なんて
                      超貧民の私は自由席以外で座った事がない。

                      さて、ウィーン・フィルで指揮者なし・・・
                      いや、ウィーン・フィルって、たいていのモノは
                      指揮者なしでも演奏できそうなオーケストラだが(笑)

                      最初がジョン・ケージの4分33秒(爆笑)
                      しかも、本日はオーストリア国営放送1番でのライブ中継(爆爆笑)
                      プログラムによれば、この曲は
                      今までコンツェルトハウスでは5回演奏(?)されていて
                      コンツェルトハウスでの初演は2004年。
                      楽器編成は自由。

                      今回は弦楽オーケストラ編成で
                      第一バイオリン、第二バイオリン、ビオラ、チェロとコントラバス。

                      オーケストラ・メンバーが揃った後に
                      コンサート・マスターのホーネック氏が登場。
                      譜面台のところにストップ・ウォッチのようなものを置き
                      全員に始め、の合図。
                      第1楽章後に、力を抜いて、またストップ・ウォッチのスイッチを入れ
                      第2楽章に移り、同じように第3楽章へ。

                      いや、この名曲(というより迷曲か?)は
                      今や、誰でも知っていると思うので
                      客席は静かなんだけど

                      後ろの列の若いお兄ちゃんの盛大なため息とか
                      「なんだ、このクソは・・・」とか
                      隣の女性に小声で囁いているのは聞こえるし

                      あちこちから、結構な数の声を伴った咳き込みもある。

                      しかも、もし、あれが演出でないとしたら
                      たいしたものだ(色々な意味で)と思うんだけど
                      第3楽章の途中で
                      客席から、男性1名が大声で「アレルヤ」って叫んだ。
                      ラジオ放送聴いてた人、全員聞いてるな。
                      オンデマンドで1週間聴けるから、私もチェックしてみよう。

                      2曲目の「浄夜」は、私の中では古典作品というか
                      後期ロマン派の範疇に入る作品で
                      もともと弦楽四重奏だし
                      指揮者なくてもウィーン・フィルの弦だし

                      いやもう、ああああああ
                      ウィーン・フィルの弦のアンサンブルで
                      この曲を演奏されると
                      あまりの美しさに気が遠くなりそう・・・

                      あのコンツェルトハウス大ホールのデッドな音響で
                      しかもバルコン席という、空間のど真ん中の席で
                      あの美しい弦の音って、震えが来る。

                      後半の最初はジョン・ケージ晩年の作品。
                      各パートに一つ一つの音の割り振りがあって
                      パートの長さは各奏者に委ねられるという作品(らしい)

                      最初の Cis から始まって、E まで行くので
                      印象的には、あれ?シェルシか?みたいな感じなのだが
                      マイクロトナールは使っていない。
                      ただ、基音を中心に、パーカッションやピアノや管が
                      様々な色合いを足して行く。
                      (編成は古楽器フルート3本、イングリッシュ・ホルン5本
                       クラリネット5本、トランペット5本、パーカッション2名
                       ピアノ2台(ピアニスト2名)に弦(14-12-10-10-0))

                      基音が変わって行くのと同時に
                      そこに絡まるバリエーションが加わると
                      まるで、基音そのものが変化していくような
                      不思議な印象を与えて
                      30分ほどの曲なのだが、すごく楽しい。
                      感覚を研ぎ澄ませて
                      音色の変化や、自分の内部での音感の変化を感じ取ると
                      微妙に自分の内部での音が変わっていくのが楽しくて
                      あ〜、絶対音感とか持ってなくて良かった。
                      (まぁ、負け惜しみなんですけど(笑))

                      最後はヨハネス・マリア・シュタウドの新曲。
                      指揮者なしのオーケストラのための作品。
                      編成はバスフルート2本、クラリネット1本、バセットホルン1本
                      バスクラリネット1本、コントラバスクラリネット1本、ホルン2本
                      トロンボーン3本、チューバ1本、パーカッション4名、ピアノ1台(奏者2名)
                      弦が 12-10-8-0-0

                      13分の演奏時間だが
                      不思議な事に、これも基音+バリエーションを使っているのか
                      演奏した時の印象が、ジョン・ケージの Sixty-Eight にすごく似ている。

                      低音の楽器が多いのだが
                      曲そのものは、低い感じが全くしない。
                      (低音と高音なので、unbalanciert アンバランスの、というタイトルになっている)
                      ピアノ(2名)によるテンポの持続低音に支えられて
                      他の楽器それぞれが、そのテンポでの持続低音の役割を
                      繋ぎながら
                      そこに様々な楽器が重なって独特な音の世界を創り出す。

                      持続低音が最初から最後まで続くので
                      (途中でテンポが変わる部分はあるが
                       やはり同じように基本的に4拍子で、どこかに持続低音が出てくる)
                      かなりこの部分は頭に残る。

                      オーストリア・ラジオ放送1番で
                      1週間はオン・デマンドで聴けるので
                      私も、今、聴き直しているのだが
                      4分33秒も収録してある。
                      咳こみとか(笑)
                      一時急に咳が増えるのは、第1楽章後(爆笑)
                      11時11分の後半あたりに、客席からの「アレルヤ」の声も。

                      オーストリア・ラジオ放送のオンデマンドのサイトに入ったのは
                      久し振りなのだが
                      ちゃんと、聴きたい部分だけ聴けるという機能が入って
                      とても楽になった。
                      (昔は最初からしか聴く事が出来なかったので面倒だったが)

                      現代音楽祭とは言え
                      シェーンベルクとジョン・ケージからのオープニング(笑)
                      (よって、カテゴリーは現代音楽にしていない。
                       だって初演1曲しかなかったし)

                      でも、まだまだこれから
                      楽しい音楽を聴ける(途中、かなり長期間の浮気も予定)と思うと
                      ワクワクしてくる私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      オーストリアは本日から冬時間。
                      日本との時差は8時間になって
                      これから急に暗くなる(涙)

                      オーストリア放送局のオンデマンド配信は
                      https://radio.orf.at
                      上記サイトから Radio Österreich 1を選び、Mehr Radioangebote から
                      7 Tage Ö1 を選択した上で
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