ウィーン交響楽団 + ラハフ・シャニ 1回目

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    Musikverein Großer Saal 2018年2月14日 19時30分〜21時50分

    Wiener Symphoniker
    指揮 Lahav Shani
    ピアノ Jasminka Stančul

    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
     Ouvertüre zu „Coriolan“, op. 62
     Konzert für Klavier und Orchester Nr. 3 c-Moll, op. 37
    Sergej Prokofjew (1891-1953)
     Romeo und Julia
     Aus den Suiten der Ballettmusik op. 64
       Montagues und Capulets
       Das Mädchen Julia
       Szene
       Tanz
       Maskenspiel
       Romeo und Julia
       Tybalts Tod
       Tanz der Antillenmädchen
       Romeo am Grabe Julias

    お久し振りの楽友協会、というワケではないけれど
    お久し振りのオーケストラ・コンサートで
    いつもの貧民席バンザイ(笑)

    ウィーン交響楽団はベートーベンが続いている感じだが
    今回は第一客演指揮者のラハフ・シャニ。
    1989年生まれ、まだ28歳だが
    ピアニストとして早いデビューを飾り
    指揮者コンクールで入賞して
    コントラバスまで演奏しちゃうという多才な人らしい。

    さて、プログラムを見たら
    最初のページのプログラムがこれ。
    (画像が横向きなのはお許し下さい。
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    ありゃ、ウエブのコンサート情報では
    最初はベートーベンの「コリオラン序曲」という記載があったのに
    急に変更になって「エグモント序曲」になったのかしら。
    (ワタクシ的にはエグモントの方が好き)

    しかしプログラムの本文には



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    あ〜、やっぱりコリオランだった、ちっ。
    演奏されたのもコリオランだった。

    だがしかし
    私の耳がおかしいんだろうけれど
    なんか、何これベートーベンというか

    シャニは暗譜で、ものすごく力の入った棒なんだけど
    あまりに力が入り過ぎていて
    ああ、はいはい、勇壮にやりたいのは、何となくわかるけど

    ウィーンのオーケストラって
    ドイツのオーケストラみたいなマスキュリンな音は出ないし
    オーケストラ、頑張っているけれど
    なんかちょっと、シラケドリが飛んでるような・・・
    (舞台見えないのでメンバーがどんな顔していたのかは不明。
     あくまでも脳内妄想です)

    コリオランは確かに悲劇的で男性的な曲なんだろうけれど
    ジョルダンのとてつもなく洗練されたベートーベンの交響曲チクルスの後に
    力が空回りしているような演奏を聴くと、かなりの違和感。
    (註 本当に脳内妄想です)

    ベートーベンのピアノ協奏曲3番。
    ピアニストのジャスミンカ・スタンチュールって
    このピアニストこそ、女性だけど
    すごく筋肉質でマッチョな演奏する人だったイメージがあるのだが

    う〜ん・・・・(ーー;)

    いつものファツィオーリF278の音は澄んでいて
    ダイナミックさも充分にあるのだけれど
    この人のピアノって、こんなに「優しかった」っけ?

    マッチョなガリガリの演奏を期待していたら
    徹底的にウィーン風味のオーケストラに溶け込んでいる。

    ピアノだけが、ガリガリと空間に浮くのではなく
    多彩な音色がオーケストラと溶け合って
    フワッとホールに響いていく感じ。

    だから第2楽章の美しさには息を飲む。
    何だか歳のせいか
    最近、ベートーベンでも緩徐楽章の美しさに
    胸が熱くなる事が多いなぁ。
    若い頃は激しい第1楽章とか最終楽章が好きだったのに。

    スタンチュールは時々アンコールで
    超絶技巧曲をガリガリ演奏するのだが
    今回はシューベルトの小作品。

    今回は音の美しさに徹底して拘った、という感じか。
    スタンチュールの新しい面を見た(聴いた)ような気分。

    後半、プロコフィエフのロメオとジュリア。
    普通、コンサートで取り上げられるのは組曲で
    ティボルトの死で派手派手しく終わらせる事が多いが
    今回は第一・第二組曲から色々と持って来て組み合わせている。

    シャニは、これも暗譜で振っている。

    ただ・・・
    いや、あくまでもド・シロートの耳なので主観と好みだけで書いてるけど
    何だか音がバラバラに聴こえてくる。

    解像度が良いと言うワケでもなくて
    プロコフィエフが好んで使う不協和音が
    何の意味もなく、ただ不協和音として聴こえて来ちゃう。

    今まで聴いた感じでは
    あくまでも全体の音楽の中に
    香辛料みたいに不協和音が響いてくる筈なのに
    この演奏だと、耳障りな音ばかり強調されて来る。

    それに、最初から最後までハイテンションのドラマツルギーで
    いや、そりゃ、このバレエ、ハイテンションなバレエではあるけれど
    劇的にやろうとして空回りしているような印象。

    指揮者がやろうとしている音楽が
    私の好みに合わない、という事なんだろうか。
    でも、シャニがこの音楽を
    どのように聴衆に伝えたいのか、さっぱりわからないのだ。

    だから、何だかハイテンションのまま
    ダラダラ続く感じで
    ・・・すみません、ちょっと退屈(ごめんなさい)

    若くて才能ある指揮者の筈なんだけど
    どうも、よくわからん・・・

    同じコンサート、明日も行く予定なので
    2回目を聴いたら、少し印象が変わるんだろうか・・・

    まぁ、シロウトの耳だから
    明日になったら、おおおお、名演、とか言い出す可能性も
    あるかもしれない・・・・と
    自分でも定かでない私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    バランシン・リャング・プロイエット 5回目

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      Wiener Staatsoper/Wiener Staatsballett 2018年2月13日 19時〜21時40分

      BALANCINE / LIANG / PROIETTO
      SYMPHONIE IN C / MURMURATION / BLANC

      指揮 Fayçal Karuoi

      SYMPHONIE IN C
      振付 George Balancine
      音楽 Geroges Bizet, Symphonie in C
      舞台・衣装 Stephanie Bäuerle
      Hauptpaare :
      I. Satz : Maria Yakovleva * - Jakob Feyferlik
      II. Satz : Liudmila Konovalova - Roman Lazik
      III. Satz : Kiyoka Hashimoto* - Denys Chrevychko
      IV. Satz : Alice Firence - Dumitru Taran *
      Solopaare :
      I. Satz : Elena Bottaro* - Arne Vadervelde, Adele Fiocchi - Francesco Costa
      II. Satz : Gala Jovanovic - Alexandru Tcacenco, Oxana Kiyanenko* - Andrey Teterin*
      III. Satz : Steva Gargiulo - Géraud Wielick, Anita Manolova - Richard Szabó
      IV. Satz : Rikako Shibamoto - Marcin Dempc, Natalya Butchko* - Trevor Hayden
      Ensemble
      Abigail Baker*, Marie Breuilles*, Vanessza Csonka, Maria Giulia Firiti,
      Zsófia Lacykó, Katharina Miffek, Marina Montibeller, Suzan Opperman,
      Xi Qu, Joanna Reinprecht, Alaia Rogers-Maman*, Carolina Sangalli,
      Isabella Lucia Severi*, Anna Shepelyeva, Iulia Tcaciuc, Chiara Uderzo,
      Franziska Wallner-Hollinek, Céline Janou Weder, Madison Young*

      MURMURATION
      振付 EDWAARD LIANG
      音楽 Ezio Bosso, Violinkonzert Nr. 1, Esoconcerto
      衣装 Edwaard Liang & Laura Lynch
      照明 Lisa J. Pinkham
      バイオリン Volkhard Steude*
      Roman Lazik
      Nikisha Fogo* - Mihail Sosnovschi*, Ioanna Avraam - Jakob Feyferlik
      Alice Firenze - Dumitru Taran*, Nina Polákova - Roman Lazik
      Sveva Gargiulo, Anita Manolova, Suzan Opperman*, Franziska Wallner-Hollinek, Francesco Costa, Igor Milos, Tristan Ridel, Zsolt Török, Géraud Wielick

      BLANC
      振付 Daniel Proietto
      音楽 Mikael Karlsson, Blanc ;
      Frédéric Chopin, Prélude op. 28/7 A-Dur
      Klavierkonzert Nr. 1 op. 11 e-Moll Romance - Larghetto
      テキスト Alan Lucien Øyen
      衣装 Stine Sjøgren
      舞台 Leiko Fuseya
      照明・ビデオ Martin Flack
      ピアノ Maria Radutu
      詩人(語り手) Andrey Kaydanovskiy*
      女性・シルフィード Ketevan Papava
      詩人の影 Eno Peci
      黒いシルフィード Natascha Mair
      黒い詩人 Alexis Foraboxco*, András Lukács*
      主なシルフィード・影 Ioanna Avraam, Xi Qu*, Madison Young*
      シルフィード・影 Abigail Baker*, Elena Bottaro, Natalya Butchko,
      Vanessza Csonka, Adele Fiocchi, Oxana Kiyanenko*, Zsófia Laczkó*,
      Katharina Miffek, Alaia Rogers-Maman*, Carolina Sangalli,
      Anna Shepelyeva, Rikako Shibamoto, Iulia Tcaciuc,
      Céline Janou Weder*, Beata Wiedner

      Orchester der Wiener Staatsoper
      Wiener Staatsballett

      2016年に4回観た演目の再演。
      今回の上演が6回目だから、私は1回欠席している事になる。

      今回の上演は2月17日・20日・21日・23日で
      うち、私は2回公演のチケットを購入してあるのだが

      先日メールで
      「この公演、チケット30%割引!」という連絡が入ったので
      やっぱり売れてないんだろうなぁ・・・

      正直、私も繰り返して観てしまうと
      真ん中のリャングの Murmuration 以外はどうでも良いという気分。

      最初からあまりに気のない記事でごめんなさい。

      ビゼーの交響曲を使った
      バランシンの Symphonie in C はクラシックな演目。
      バランシンらしい音楽とピッタリ合った
      バレエの動きが見事ではあるけれど

      別にこの演目、ウィーンのバレエ団で観なくても
      ・・・というのはある(すみません)

      役デビューとなったマーシャ(マリア)とヤコブの組み合わせはキュート。
      マーシャの持っている明るいオーラは
      この作品を華やかなものにしてくれる。

      リュドミラとローマンはプリンシパル同士の品格。
      あ〜、それ以上のコメントは控えます(笑)
      (いや、すごく巧いんですよ、巧いんだけど、やっぱり「ほら見て」だし)
      清香ちゃんとデニスの第3楽章は
      いったい、いくつのグランド・ジュテを飛ばせる気?と
      振付のバランシンの正気を疑ってしまうのだが
      さすがにこのプリンシパル2人も、見事に飛んだ。

      コールドがピッタリ揃わないのは
      ウィーンの伝統なので、何も言わない。こちらも慣れてる(笑)

      この演目で唯一、何回観ても感激するのは
      Murmuration で、これは見飽きない。

      影を投影したり、背景に雪を降らせたり
      さりげない舞台の演出が、見事な効果を出す。

      ストーリーは(現代作品なので)あるかないか
      これは各自が、その中にストーリーを作るかどうかの問題。

      私はどう見ても
      ニナ(ポラコヴァ)が若いヤコブと仲良くイチャイチャしているところに
      昔の恋人、しかも未練タラタラのローマンが現れて
      ローマンの貫禄にヤコブが気圧されて
      ニナを渡して退場という

      おい、ヤコブ、キミはまだ若いのに
      そんなに早く諦めてしまって良いのか
      少しは恋のライバルと戦うという気概を見せろ

      とか、ワケわからん理由で憤慨しているのだが
      これはすべて脳内妄想のなせる技である。

      いやしかし、この三角関係のバレエの美しさと言ったら
      三角関係が好き、というワケではないのだが
      いや、正直言っちゃうと三角関係って何となく燃えるんだけど(あっ)
      ヤコブとニナとローマンのパ・ド・トロワって
      この作品の中の一番の魅せどころではある(勝手な解釈)

      曲は Ezio Bosso のバイオリン協奏曲で
      これ、Youtube で探すと第3楽章しか出て来ないので
      この音楽を聴きたい方は、ぜひ(今や30%割引の)この公演にどうぞ。

      シュトイデさんのバイオリン・ソロが素晴らしい ♡
      先シーズンはダナイローヴァ女史がソロを弾いていたが
      シュトイデさんのソロだと、もっとクリアに音が立つ。

      現代作品だから、ストーリー云々は言えないけれど
      (三角関係のストーリーは、一部のバレエでの私の脳内妄想です)
      この作品、何だか心にずっしりと響いて来て(音楽の効果もあるかも)
      なんだか根源的な懐かしさというか
      ちょっと涙が出て来そうな気分になる。

      よって、この演目はお勧め。
      何回観ても素晴らしい。

      最後のブロイエットのブランクだが
      あ〜、もう何と言ったら良いのか・・・困惑する。

      ケテヴァン、お帰りなさい!!!!
      産休から戻ってのカムバック公演。
      ケテヴァン登場時に、何人かのファンの温かい拍手。
      (あ〜、こういうのがウィーンのオペラ座の良いところ)

      だってケテヴァン居なかったら、この作品、成り立たないだろう。
      あの妖艶な笑み、静けさに秘めた熱いオーラという
      ケテヴァンのために作られた作品みたいなもんだ。

      先シーズンは、詩人(俳優さんがやった)が最初から最後まで邪魔で
      バレエ・ダンサーの中で浮きまくって
      ワケのわからん事を言っているそこの中年男、早よ出てけ、と思ったが

      今回は俳優さんが
      僕、もうこの演目、イヤです、と断ったのか
      オペラ座の予算の関係上
      俳優さんに払うギャラの予算がないので
      バレエ団の中で誰かにやってもらって下さい、と言われたのか

      ダンサーのアンドレイが「詩人」役になった。
      この間のペール・ギュントで見事に死神を演じ
      キャラクター的には抜群の演技力を誇るアンドレイが

      あの、ワケわからん、とんでもないテキスト(ドイツ語)を
      丸暗記して、この上なく美しいディクテーションで喋ったのには脱帽。

      しかし、この詩人の自分勝手なよくわからんモノローグって
      一部の独りよがりな学術論文より、ずっと酷くない?
      アンドレイのクリアなドイツ語で
      (ちなみにアンドレイの母国語はドイツ語ではない)
      ドイツ語そのものは、よく理解できるのだが
      理解できても、内容がさ〜っぱりわからない。

      この演目、かわいそうなダンサーが何人も居て
      まずは最初から最後まで「詩人の影」として
      激しいモダン・ダンスを踊り続けるエノ。

      詩人やシルフィードに視線が行ってるから
      エノのダンス、たぶん、ほとんど誰も見てないです(汗)

      シルフィードたちも
      シルフィードの影(=衣装なしのレオタード)も
      いや、美しいんだけど、全然意味ないし

      ダンサーの無駄遣いというなら
      黒いシルフィードと黒い詩人の3人なんか
      もっと悲惨で
      だいたい、顔含めて全身真っ黒なので
      誰が踊ってるのか、全然わからないし
      (あのキュートなナターシャが・・・あああ(号泣))
      しかも、この黒のシーン、無駄に長くてむちゃ退屈。

      ケテヴァンの妖艶な微笑みは魅惑的だし
      最後のシーンで、詩人の横に佇むだけで
      ものすごい雰囲気を醸し出すのは素敵だけど

      しかしこの作品、本当に退屈だわ(断定)

      ちらっとケテヴァンが出てくるので
      続いての2公演も鑑賞するつもりだが
      もしかしたら、途中で抜けるかも・・・

      まぁ、何回も観ると、ちょっと飽き飽きするかもしれないけれど
      モダンが好きな方には面白いかもしれない(一回鑑賞限定なら)
      アンドレイが話すドイツ語は
      ドイツ語わからなくても
      内容はごちゃごちゃした詩人の繰り言なので
      無視しても全くかまいません(断言)

      この公演、あと2回鑑賞予定だが
      4回でなくて良かった、と
      ちょっとホッとしている私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


      ヨナス・カウフマン + ディアナ・ダムラウ

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        Musikverein Großer Saal 2018年2月12日 19時30分〜21時40分

        ソプラノ Diana Damrau
        テノール Jonas Kaufmann
        ピアノ Helmut Deutsch

        Hugo Wolf (1860-1903)
        Italienisches Liederbuch

        今やこの人が歌えばホールは満杯
        しかも終演後は客席のあちこちでフラッシュが盛大に光り
        花束を抱えた女性が平土間の舞台に集結するという
        ヨナス・カウフマンのコンサート。

        もちろん会員発売初日にチケットをゲットしたのだが
        何故に舞台がバッチリ見える1列目の席を
        普段のコンサートの4倍くらいの値段で買ってしまったのか・・・

        数年前に、まだカウフマンがこんなに爆発的人気になる前
        「カウフマンは、すご〜〜〜〜くイケメンなので
         ぜ〜〜〜〜〜〜〜ったい舞台が見える席を買うべし」
        と、誰かが私に吹き込んだのが
        潜在意識に残っていたらしい。

        だってカウフマンの見た目は
        そりゃ、一般的に見ればイイ男だとは思うけど
        私の男性の好みは、丸顔・メガネ・出てる腹の3点セットが必要条件で
        それに、頭部の毛髪が欠けていれば、もっとよろしい。
        (ヘン○イと言われても構わない。割れ鍋に綴じ蓋という格言もある)

        それにワタシ、ミーハーだから
        話題の人は押さえておきたい・・・んだろうと思う、たぶん。

        買っちゃったものは仕方がないけれど
        手元のプログラムのテキストは老眼鏡で見て
        オペラ・グラス(正しくは望遠鏡)で舞台を見るという
        むちゃくちゃ忙しい事になった 💧

        フーゴ・ヴォルフは私の青春時代の思い出だが
        メリケもゲーテも全部頭の中に入っている中で
        ソプラノとバリトンが歌う、このイタリア歌曲集だけは
        一度聴いてみたら、何となく「当たり前」の曲すぎて
        そのまま聴き込む事なく来てしまった(大汗)

        よって、普通、イタリア歌曲集がどう歌われるかは知らないが
        今回は順番を大いに変えて
        内容的なブロックで、だいたいは男女交互に歌い
        かなりドラマツルギーは考えられていたと思う。

        で、プログラムには
        テノール ヨナス・カウフマン とあったけれど
        この歌曲集、テノールじゃないです、バリトンです。

        もちろん、カウフマンはバリトンの声域で美声を聴かせてくれて
        テノールの声域は、一切歌っていない。

        よって、あのカウフマンの輝くような高音を期待して来た皆さまには
        ものすご〜〜〜く残念な夕べになった筈だ。
        (実は私も、もしかしたらキーを変えてテノール用?と思っていたが
         あははは、そんなワケない (ーー;) )

        大ホールは満杯
        舞台の上までびっしりと観客が並ぶ。
        おおおお、さすがにカウフマン。

        以前一度、急激に痩せた時期があって心配していたのだが
        ちょっと丸くなったのか、がっしりした健康な身体で登場。

        ダムラウはロング・ドレスにケープを纏い
        それぞれのブロックで、ケープの色が
        青だったり赤だったり黒だったり。

        大ホールというのは
        ドイツ・リートを聴くには最悪のサイズ。
        ただ、このホール、残響は良いので
        私の購入した贅沢席には、きちんとピアニッシモの声も飛んでくる。

        テキストも、クリアなディクテーションなんだけど
        さすがにこの大きさのホールだと、言語の焦点は結ばない。
        (これはホールの大きさの問題なので、仕方ない・・・けど残念)

        しかしこうやって聴くと
        この歌曲集、イヤな歌曲集だな(おいおい!)
        意識しないで聴けば、普通のトナールだし
        メリケの歌曲集で仕掛けたようなイヤラシさはないのだが
        もっとさりげなく難しいところが
        あちこちにさりげなく隠されていて
        いやああああ、ヴォルフって、何と言うイケズな奴なんだ。

        しかしダムラウもカウフマンも
        このイケズさ満杯の曲を、あっさりと見事に歌う。
        ホールの大きさもあるし
        もともとのヴォルフの曲のせいもあるのだが
        多少なりとも、平板に聴こえてしまうところは

        何とこの二人
        盛大にラブシーンを舞台で繰り広げてカバー。

        オペラかこれは (O_O)
        時々、観ていて気恥ずかしくなるじゃないか。
        それとも、この二人、本当はデキてるのか?
        (と思わせるリアリティがあった。さすがオペラ畑)

        ピアノが・・・巧い。
        いやもう、絶妙な伴奏って、こういう事を言うのか。
        しゃしゃり出もせず声高に主張もしないのに
        粒の揃った音色で一本筋が通っていて
        例のバイオリン・プレイヤーの後奏部分(11番)では
        もう、思い切り遊んでいて客席で笑いを堪えるのに苦労した。

        ダムラウの澄んだ高音が美しい。
        ソプラノの高音なのに
        ディクテーションがクリアなのは素晴らしい。
        演技もキュートだし、ショールの色はブロックごとに変えるし
        声の色合いもドラマチックからキュートまで変化。

        もともとコロラチューラ・ソプラノの人だから
        声の可愛らしさは中途半端じゃない。
        しかも、はっきりしたドイツ語で、かなり「語って」くれたので
        24番なんか、めちゃキュートで、とても楽しかった。

        カウフマンは、書いた通り、テノールの音域は全くなく
        ただ、途中で神父さまとのやりとりの歌の時には(14番)
        声の高さを少し上げたりしてストーリー・テリングを工夫していた。

        私はもともとカウフマンの声のキャラクターは
        バリトンだと思っているので
        あの中音域の美声で満足ではあるのだが
        ・・・ただ、バリトンだけで勝負するのなら
        別にカウフマンじゃなくて、他のバリトンでも良かったかも。
        (カウフマン・ファンの皆さま、ごめんなさい)

        先週はナイト・ライフがゼロに近く
        欲求不満爆発だったので
        要求水準が異様に高くなっているのと

        別にワタクシ好みでもない男性を見るためだけに
        バカ高いチケットを買ってしまったので
        やっぱり要求水準が大高騰してしまったせいもあるとは思うけれど

        とまれ、これにて、やっとコンサートやバレエ通いを再開 (^^)v
        今週はバレエの再演もあるし(ケテヴァンが戻ってくる!!!!)
        ワタクシ的には珍しいオペラ鑑賞もあるし
        これからまた、個人的な記録をしっかり残そうと
        張り切っている私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        大学は2月一杯お休み。
        ただ、1月末〜2月初旬の試験の結果が
        まだ2つ、発表されていないのだが
        先生方も休みで、3月の夏学期になってから発表だったら
        ちょっとイヤだなぁ・・・(笑)←落ちている可能性のあるのが1つある。

        オペラ座舞踏会オープニング最終リハーサル

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          Wiener Staatsoper 2018年2月7日 19時〜21時

          Generalprobe Wiener Opernball 2018

          記事が全くなくて
          ワタクシが倒れているか
          あまりに大学の試験の成績が悪くて
          落ち込んでいるのではないか、と心配して下さる方が
          いるのかどうかは別として(笑)

          今週は旧エネルギー週間で、学校が一斉に休み。
          以前のエネルギー危機だった頃に
          学校の暖房を節約しましょう、というので1週間の休みを作ったら
          その後も、そのまま学期休みになってしまったという週。

          学校が休みなので
          オーケストラのメンバーも家族持ちだったら
          みんな子供とスキーに行っちゃうので
          コンサートがほとんどないのである!!!(超怒)

          夜のスケジュールが全くないので
          今週、一時帰国しちゃおうかしら・・・と考えていたら
          母親から「こんな寒い時に帰って来なくても」とか言われてしまい
          ついでにお金もないので止めた。
          (引退してからどんどんお金が出て行く・・・(涙))

          だいたい、現代は、書籍は電子書籍で買えてしまう。
          今までは一時帰国の間に200冊とか平気で買っていったんだけど
          (もちろん宅急便で送った・・・ものすごい費用がかかったわ)
          電子書籍で買えてしまうものについては
          紙の書籍は不要だし
          考えてみたら、日本に一時帰国する理由がなくなってしまったのだ。
          ・・・すみません、非国民で f^_^;

          前置きが長くて申し訳ない。

          唯一、この週に予定していたのが
          オペラ座舞踏会の最終リハーサル見学。
          もちろんチケットは必要だが
          昨年引退してから入会したバレエ・クラブで申し込みが出来るのだ。

          大昔にチケット・オフィスで買って行った時には
          ギャラリーの席で、舞台の部分は見えても
          平土間で何しているか、さっぱりわからなかった記憶がある。

          バレエ・クラブの席は
          何と、ロジェである。きゃ〜〜〜〜っ \(^o^)/
          安い席(でも30ユーロ!)だったので後ろの方だが
          立てば見える。私はそれで充分に満足。

          19時から、ダラダラと始まったリハーサル。
          最初はデビュッタントの行進と
          最後のデビュッタントの集団ダンスのリハーサル。

          このオペラ座のデビュッタントというのは
          確か18歳〜23歳だか24歳だかの年齢制限があって
          人数が多いので、左回りワルツのオーディションで良い成績を収めれば
          デビュッタントに入る事も出来るが

          最初に出てくるのは、各界の名士たちの娘・息子である。
          オペラ座舞踏会のテレビ中継を見ていると
          アナウンサーが、ちゃんと、1列目のどこどこに
          政治家ダレダレのご子息が、とか
          貴族の家系のご令嬢とか、大企業の社長の子供とか
          事細かに説明してくれる(私には興味はない)

          もちろん、舞踏会の本番ではないので
          服装は、男性は黒っぽい背広上下
          女性は白いブラウスに黒のスカート。
          本番の際は、男性は燕尾服に蝶ネクタイ
          女性は白いロング・ドレスで、頭にお揃いのティアラが付く。

          それでも、あれだけの人数が揃って
          横向いたり、回転したり、しゃがんだり手を上げたり
          身体の方向を変えたりすると、壮観だ。

          その後は、最終リハーサルに入り
          また、デビュッタントの行進、そして両脇に整列。

          そして・・・

          これがお目当!!!!というバレエ・シーン。
          今年の振付はエノ(ペチ)が担当していて
          最初のバレエ学校のバレエ・ダンサーの卵たちの踊りは
          女性が男性のお尻を蹴ったりして、かなりユーモラス。

          その後は、国立バレエ団のダンサーによるシーン。

          ああああああっ!!!!
          最初に出て来たのは
          産休から戻ったオルガさま!!!!! ⭐⭐⭐

          オルガとローマン
          もう一組のカップルは、マーシャ(マリア)とヤコブ。

          ・・・ヤコブは今シーズンでプリンシパルになるな、きっと。

          アリーチェやニキーシャ、ナターシャも居るし
          期待の新星マディソンもフランチェスコと組んでいる。

          ああああああ、でも、オルガさまだ、オルガさま!!!
          私はまだオルガさまが10代の頃から追い掛けているし
          途中で同じくオルガさまのファンになった友人は
          残念ながら若くして、重病であっという間に天に召されてしまったし
          ともかく、オルガさまに関しての思い入れというのは
          中途半端じゃないの(きっぱり)

          やっと戻って来て下さったのね 😂

          しっかり見えるので
          他のダンサーも見ようとは思うのだが
          オルガさまに視線が釘付けになってしまう。

          バレエの後は
          テノール歌手、パヴォル・ブレスリックと
          ソプラノのダニエラ・ファリーの歌。

          両方ともマイク付けてるし
          この2人でメリー・ウィドウとか聴いても
          別に何?という感じだし
          ロジェの他の人たちは、歌っている時も
          大声で息子だの孫だのの話をしているし(苦笑)

          最後にデビュッタントたちが
          リハーサルでやった壮観なグループのライン・ダンスをして
          (あれをライン・ダンスとは言わないだろうが
           まぁ、揃って色々とやるものと思って下さい)
          左回りのワルツ、続けて「美しき青きドナウ」のワルツ。

          時々、既に疲れまくって
          端っこで踊っていないカップルもいるけど(笑)
          上手い男性は、左回り・右回りを絶妙に取り入れて
          見事に女性をリードしながら踊っているケースもある。

          そんなこんなで、21時まで
          それなりの雰囲気(会場には既に花飾り等は準備されている)を
          楽しませてもらった。

          どのシーンでも写真やビデオを撮っている人が多かったけれど
          ワタクシは写真もビデオも嫌いだし
          第一、肖像権侵害だろう、と思っているので
          写真その他はございません。どうぞ悪しからず。

          来週から、また、ほとんど毎日コンサートの生活が再開するので
          どうぞお見捨てなく
          ・・・と言い訳している私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          いや先週はマイスキーとジャニーヌ・ヤンセンのコンサートも行ったんだけど
          試験(しかもこれは本当にむずかった)の後で
          ぐったり疲れて、コンサートの間熟睡していたので
          何の記録も残せなかったの。ごめんなさい。
          (ついでだが、その試験の結果はまだ出ていない)

          舞踏会はウィーンの冬の風物詩で
          ドレスとお金があって
          パートナーがいれば
          素晴らしい体験になる。
          (若い頃は元カレとよく行った)
          今や、その3点セットとは全く関係ない人生になってしまったので
          舞踏会からも縁遠くなっちゃった・・・残念と言えば、すごく残念。


          ミラノ・スカラ座フィルハーモニー + リッカルド・シャイー

          0
            Musikverein Großer Saal 2018年1月30日 19時30分〜21時50分

            Filarmonica della Scala
            指揮 Riccardo Chailly
            ピアノ Denis Matsuev

            Giacchino Rossini (1792-1868)
             Ouvertüre zur Oper „La gazza ladra“
            Edvard Grieg (1843-1907)
             Konzert für Klavier und Orchester a-Moll, op. 16
            Peter Iljitsch Tschaikowskij (1840-1893)
             Symphonie Nr. 4 f-Moll, op. 36

            シャイーとミラノ・スカラ座の2日目。
            最初にロッシーニの「泥棒かささぎ」序曲。

            う〜ん、やっぱりこういう曲を演奏させると
            このオーケストラも指揮者も
            むちゃくちゃ活き活きしているじゃないの。

            ニュアンスもたっぷりでユーモアもあって
            あ〜、ロッシーニってやっぱり楽しい音楽だなぁ
            当時のいわゆるポピュラー・ソングだよねぇ・・・とか

            失敗したポップ音楽の試験の苦い記憶を追いやって
            試験に失敗しようが
            スコット・ジョプリンでミスしようが
            (試験終わって外に出たとたんに気がついた)
            聴いてて楽しい音楽がポピュラーだわ。
            (註 それでは音楽学は学べません!←墓穴)

            いや〜、実に楽しい楽しい。

            最初からピアノは舞台の上で
            続けて名曲中の名曲、グリーグのピアノ協奏曲。

            近くに居た3人組ファミリー2組のマナーが
            ものすごく悪くて参ったのはともかくとして
            (だって、女性3人組は途中で携帯電話鳴らして
             1人が演奏中に、ドアを開けっ放しで外に出ていったあと
             もう1人が外に出ていって
             外にいた1人を連れて、演奏中にまた会場に入ってくる上
             立ち上がる度に、椅子がガッタ〜ンとすごい音を立てるんだけど
             それも気がつかないのかね、この人たちは!)

            マツエフの超絶的に強いピアノ!!!
            オーケストラは容赦なく、トゥッティで襲いかかってくるのを
            バッサリ返してガンガン弾く。

            限りなく美しかったのがカデンツァ。
            どうやったらピアノであ〜いう音色を出せるんだろう
            と思うくらいに、倍音の扱い方が美しい。
            (この美しい瞬間に床を動き回ってギシギシと派手な音を立て
             さらには私のすぐ近くで小声でお喋りしていたのは
             もう1組の3人連れ。お喋りするなら外に出ていけ!)

            あの美しい第2楽章を聴くと
            思い浮かぶのは国立オペラ座でのバレエの
            ペール・ギュントの前半の終わり
            ペールとソルヴェイグの、この上もなくロマンティックな
            愛のバレエで

            あ〜、いやもう、本当にこの第2楽章って
            とことん美しい。
            ピアノとオーケストラのバランスも抜群で
            音楽のラインが徹底的に歌う。

            で、恐れていた通り(笑)
            第3楽章が始まったとたん
            脳内で繰り広げられるバレエのペール・ギュントの
            精神病院での奇妙で派手なダンス。

            途中のヤコブ、いや、ペール・ギュントのシーンがあって
            第1テーマに戻ったとたん
            脳内で、多数のバレエ・ダンサーが
            精神病院の白い拘束服を着て
            (その中には鹿もいる・・・)
            ラインダンスを踊っているところが再生されるって

            嬉しいような悲しいような・・・(苦笑)
            やっぱりビジュアルな印象って強いからなぁ。

            第3楽章はオーケストラのトゥッティも爆発的な音量で
            さすがに時々ピアノが埋もれていたけれど
            それだって、あのオーケストラに対抗して
            ピアノの音がちゃんと混じっても聴こえて来たというのは
            マツエフのピアノが如何に強靭かって事。

            骨太でマッチョで、キレが良くて気持ち良い。
            なのに、カデンツァとか第2楽章での叙情性は
            とことん優しくて
            ピアノの音色の多彩な事。

            第3楽章でずっとバレエのシーンが
            脳内再生されていたのはともかくとして

            アンコールがペール・ギュントの
            山の魔王の宮殿のピアノ編曲版、超絶技巧マックス。

            いや、スゴイ、凄いけれど
            あれだけやってしまうと、ちょっとサーカスというか
            でも、何だかオーケストラより凄い音色なんだけど
            あれはいったいどういう魔法?

            この曲もバレエのペール・ギュントで使われていたかもしれないが
            (宇宙人みたいなトロルが出て来るところだったっけ?)
            いわゆる名曲で誰でも知っているのでバレエ・シーンは脳内再生なし(笑)

            さて、後半はチャイコフスキーの交響曲4番。

            ・・・だから、何でチャイコフスキーなんだよ?!

            いや、巧いですよ、このオーケストラ。
            出だしの金管のソロとか
            途中の木管のソロとアンサンブルとか
            弦のピチカートとか
            技術的には超一流オーケストラのすべてを持っているんだけど

            何でこんなに音がボケてるの?

            もしかしたら、私、風邪の後遺症で耳がどうにかなってるんじゃないか
            ・・・と本気で考えたくらい
            音がホールに分散してしまい
            焦点を結ばず

            しかもシャイーが
            これはヴェルディかプッチーニか、というほど
            めちゃくちゃ感情的に振るので
            最高潮センチメンタルな劇的表現になっている。

            いや、確かにチャイコフスキーってメロディ・メーカーだし
            センチメンタルで感情爆発が正しいのだろうが
            どうも全体的にあまりに大味過ぎて・・・

            第2楽章のオーボエのソロは
            ウィキペディアによれば「重々しい」らしいのだが
            全然重くなってなくて(笑)

            すごく巧いし、音は澄んでいて美しいし
            オーボイストが「ほら聴いて、聴いて、ボクの美しい音色を」
            (男性か女性かは舞台が見えないので不明)
            ひたすらオペラのアリアを歌っているように聴こえてくる。
            ええ、偏見ですとも。
            でも、あのソロをアリアと言わず、何と言う?

            第3楽章からアタッカで入った爆発的な最終楽章も
            すごいエネルギーでエモーショナル。

            いやもう、あそこまで感情籠められて
            さらに私の耳のせいかもしれないけれど
            焦点の定まらないボワ〜ンとした音で楽友協会で演奏されると
            あ〜、名曲だけどお疲れ様です(すみません)

            アンコールはこれまたヴェルディのジョヴァンナ・ダルコ序曲。
            (昨日のアンコールはシチリア島の夕べの祈り序曲だった)

            う〜ん、こういうモノを演奏させると
            このオーケストラの良さが活きて来る。
            徹底的にカンタービレで
            演奏し慣れているのがすぐにわかるし
            やっぱり、むちゃくちゃイタリアンでオペラっぽい。

            イタリアのオーケストラで
            イタリアの指揮者なんだから
            イタリア・プログラム持って来い、と思う方が
            傲慢なのであって
            スカラ座のメンバーとは言え
            シンフォニックな作品を演奏するために作られたオーケストラだから
            ロシアの作品を持って来ても良いんだけど

            でも、このオーケストラ
            やっぱりヴェルディとかロッシーニとか演奏した方が
            持っている音が映えるなぁ、と
            ついつい(偏見と独断で)思ってしまった私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            大学の試験は今のところ3つ目が終わって
            明後日に4つ目がある。
            (さすがに5つ目は試験受けるのは止めた(笑))
            最低点でも合格さえしてしまえば勝ちなので
            記憶力減退による成績の悪さには目を瞑ってもらおう。
            (って不合格だったらど〜する(冷汗))

            ミラノ・スカラ座フィルハーモニー + リッカルド・シャイー

            0
              Musikverein Großer Saal 2018年1月29日 19時30分〜21時40分

              Filarmonica della Scala
              指揮 Riccard Chailly

              Peter Iljitsch Tschaikowskij (1840-1893)
               Symphonie Nr. 2 c-Moll, op. 17
              Dmitrij Schostakowitsch (1906-1975)
               Suite aus der Oper „Lady Macbeth von Mzensk“, op. 29a
              Igor Strawinsky (1882-1971)
               Petruschka. Burleske Szenen in vier Bildern für Orchester (Fassung 1947)

              リッカルド・シャイー率いるミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団。
              シャイーもオーケストラもイタリア・・・の筈なのだが
              プログラムはオール・ロシアで
              チャイコフスキーにショスタコーヴィッチ、ストラヴィンスキー。

              ・・・いったい何を考えているんだ、このオーケストラ(あ、失礼)

              ミラノ・スカラ座のオーケストラ・メンバーが
              1982年に当時のクラウディオ・アバドのもとに
              コンサートも出来るオーケストラを作ったのがこのオーケストラ。

              ウィーン・フィルがウィーン国立歌劇場管弦楽団の有志というのと同じだな。
              (もっともウィーン・フィルの創立は1842年で
               ミラノ・スカラ座より140年ほど早い(笑))

              だったらイタリアものを持って来い、とか思うのは
              まぁ、シロウトの先入観と偏見ではあるのだが。

              チャイコフスキーの交響曲2番。
              あまり演奏されない曲ではあるが
              チャイコフスキーはメロディ・メーカーで
              感情ズブズブのところがあるので
              これはイタリアン・オーケストラが演奏すると
              非常にドラマチック。

              丸みを帯びた明るい音のオーケストラ。
              2番の最初の金管のソロも輝かしく響く。

              で、この交響曲2番は私も聴き込んでいないのだが
              最終楽章で、何故かメロディに覚えがある上に
              何だか頭の中には、ウエイターが椅子持って踊って
              キリルが酔っ払ってダンスしてぶっ倒れる有様がくっきり見えて来て

              ひええええ、これはボリス・エイフマンの
              アンナ・カレーニナの一部だったっけ?とツィッターに書き込んでしまったが
              もしかしたら、アンナ・カレーニナじゃなくて
              ジゼル・ルージュだったかもしれない。
              どうもこの歳になると記憶が混乱している(汗)

              音楽を聴くというよりは
              頭の中でずっとバレエ・シーンが見えて
              しかも懐かしのキリルまで出演してしまうので
              脳内妄想の中で悶絶していた。すみません。

              後半はショスタコーヴィッチのムツェンスク群のマクベス夫人。
              このオペラ、国立オペラ座でも上演されていて
              私も2回ほど観には行ったけれど
              音楽が頭に入っているワケではないが

              でもあの最初の音楽って
              確かカタリーナとセルゲイの・・・ あ〜、むにゃむにゃむにゃ
              すごい音楽なんだけど(ほとんど暴力的だし(笑)皮肉たっぷりだし)
              シロウト耳だからアレだけど
              最初にちょっとテンポずれそうになってませんでした?
              (まぁ、オペラ・オーケストラなので
               そこらへんを誤魔化すのは非常に巧みだとは思うが)

              音量むちゃくちゃ大きくて
              元気一杯でリズミックで、ものすごく速いテンポで
              ショスタコーヴィッチの鬱々とした暗さはあまり感じないなぁ。

              どちらかと言うと、元気な感じのマッチョな演奏で
              これでプラウダ批判に晒されたとは思えない位で
              何だか、普通に音楽として聴いていると、ちょっと楽しいんですが(こらこらこら)

              最後はペトルーシュカ。
              まぁ、これもバレエ音楽だから、舞台音楽ではある。

              ペトルーシュカはフォルクス・オーパーで
              国立バレエ団のメンバー、エノの振付による
              学校での教師いじめバージョンを何回か観たので
              この曲聴いたら、虐められているダヴィデと
              その妻のニナ(トノリ)が思い浮かぶかと思ったけれど

              わはははは
              やっぱりこの音楽の持っている力は偉大であった。
              あの教師バージョンはすっかり頭から抜け
              ストラヴィンスキーっぽいペトルーシュカと可愛い人形のイメージ。

              ただ、さすがにムーア人のイメージは
              エノのペトルーシュカに登場する、女性サ○校長先生の
              存在感たっぷりのレベッカが頭の中に登場したが。

              このペトルーシュカは良かった。
              ポリフォニーたっぷりの曲だが
              シャイーとオーケストラは一瞬の不安定さも感じさせず
              音の色彩としては、ものすごく原色的な美しさを出して来て
              ロシアの暗い感じがほとんどしない。

              舞台も指揮者も見えないけれど
              演奏後にちらっと舞台を見たら
              オーケストラ・メンバーの譜面台の上に
              もう一つ、楽譜が乗っていたので

              おおおお、アンコールがあるっ!!!!
              シャイーはアナウンスしたのだが
              アナウンスの方向が客席に向かってなので
              貧民席だからちょうど反対で何も聞こえず理解不能。

              ただ、このアンコール
              感じからすると、どう考えてもヴェルディのオペラの序曲に聴こえる。
              (きっと有名な曲なのだろう。ヴェルディのオペラ、避けているので知らないが
               何となく聴き覚えのあるようなメロディが出てくる)

              これがもう、ああああ、これよ、これ。
              イタリアのオーケストラと指揮者が
              ヴェルディを演奏し出すと
              どうも愛国心がメラメラと燃えるように出てくる感じで
              まぁ、歌うわ歌うわ
              イタリア万歳の気概がバッチリ音楽に出て来て

              うわああああ、やっぱりヴェルディ巧いわ、このオーケストラ(笑)

              ・・・ヴェルディじゃなかったらどうしよう(汗)
              ロッシーニあたりかもしれないしプッチーニとか・・・
              でもワーグナーではないし
              リヒャルト・シュトラウスでもない事は断言できる(アホかおのれは)

              こういう時、コンツェルトハウスなら
              帰宅の途中に SMS が入ってきて
              アンコール情報がきっちり入手できるのだが

              楽友協会のサイトには
              数日遅れでアンコールが記載される(事もある(笑))

              試験の出来がちょっとアレで
              かなり落ち込んでいるところに
              ロシア音楽とは言え、なかなか楽しいものを聴いて
              最後にはイタリア万歳も聴いて
              ちょっと気分が上向いて来ている私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              実は今週は試験週間で
              あと2つ、試験が待っている💧
              も〜、なるようにしかならん。
              本来はもう1つ受ける予定だったのだが、さすがに止めた(根性なし)

              ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 2回目

              0
                日曜日のダブルヘッダー。
                時系列で読みたい方は、まずはこちらからどうぞ。
                下は夜のコンサートです。

                Musikverein Großer Saal 2018年1月28日 19時30分〜21時15分

                Wiener Symphoniker
                Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
                指揮 Philippe Jordan

                Giacinto Scelsi (1905-1988)
                 „Knox-Om-Pax“ für Chor, Orchester und Orgel
                Anton Bruckner (1824-1896)
                 Symphonie Nr. 9 d-Moll

                しつこいのは重々承知で(読者諸氏はよくご存知だろうし)
                昨日と同じプログラムのコンサートへ。

                シェルシがやっぱり圧倒的。
                今日も咳き込みはあったけれど
                昨日と比べたら比較的少なめだったし
                最初の部が終わってからの咳ゴホゴホとザワザワも
                かなりあったけれど
                まぁ、そこらへん、ジョルダンも昨日で慣れたようで
                ある程度ざわめきが収まったところで指揮棒を振り上げた。

                そうなんだよねぇ。
                日本と違って
                ウィーンでは、完全に聴衆が静かになる、という状態はあり得ないのだ。
                誰かが必ず咳しているし
                (しかも時々は発声付きだし、続いて鼻を派手に噛む音もしたりする)
                いったん、子供や孫の話を始めたら
                演奏開始時間になろうが、すぐに会話を止める事は不可能な国民性だし

                かと言って
                指揮者が本当に客席が静かになるのを待っていると
                ほら、ここ、舞台が見えない席がたくさんあるから
                舞台の見えない席に居る人たちが
                今度は「始まらないけれど、どうしたのかしら?」
                というお喋りを始めるのである。

                ウィーンは音楽の都というのは
                マーケティングの関係上作られたアイキャッチ・コピーで
                確かに普通のシーズン中はコンサートは多いけれど
                観客のマナーは・・・日本に比べたら格段に酷い。
                (来ている90%はマナーが良いけれど
                 残りの10%に日本じゃ考えられないとんでもないのが居る)

                シェルシの揺蕩う c とか f とか
                無駄咳やお喋りのない状態で聴いてみたいものだ。

                今日なんか、私の隣の女性が
                演奏中に指揮者を見ようと席を立ったもんだから
                (見えませんってば)
                椅子が跳ね上がって、ホール中に響き渡るガッターンという音。
                これ、時々演奏中に聞こえるんですよ。
                もう勘弁してくれ。

                シェルシの音色は
                色合いだけではなく、音量にもかなり変化があるし
                リズム・・・とは言い難いけれど
                金管の c に乗ってくるフラジオレットの
                テルツやクインテのバイオリンが刻むリズムもある。

                音響空間的な体験と見るなら
                ともかく圧倒される。
                日々の煩わしい問題とか、形而下的な悩みとか
                ぶっ飛ばすようなエネルギーがある。

                あ〜、幸せ ♡
                まぁ、こういう事で幸せになっちゃうのも問題かもしれないけど(笑)

                ブルックナーの交響曲9番。
                音がでかい。
                ジョルダンは容赦なくオーケストラを鳴らせる。
                けれど、さすがにウィーンのオーケストラで
                楽友協会のホールで
                うるさい、止めろ、と叫びたくなる一歩手前で留まっているのはお見事。

                午後のトーンキュンストラーとは曲が違うから比べられないけれど
                ウィーン交響楽団の音って
                トーンキュンストラーと比べると
                もっと鋭角的でモダンで力強い。

                金管が少しお疲れ様かな、という印象はあったけれど
                緊張感溢れた力強いブルックナーだった。

                ・・・すみません
                やっぱりブルックナーの交響曲9番って
                かなりの頻度で演奏される曲で
                しかもウィーンのオーケストラって
                どこもブルックナーを演奏する時は
                メンバーがむちゃ張り切って
                名演が多いので
                ちょっとこちらも耳が鈍感になってるかも。

                シェルシの曲もある意味非常に宗教的な曲で
                ブルックナーの交響曲は
                演奏している方も
                指揮者も、だんだん神がかって行くから(笑)

                誠にありがたいコンサートでした(爆笑)
                この神さまの力で
                来週からのテスト、何とか(最低点で構わないので)
                合格レベルにならんかなぁ、と
                勝手な事を考えている私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                トーンキュンストラー + ロレンツォ・ヴィオッティ

                0
                  Musikverein Grosser Saal 2018年1月28日 15時30分〜17時20分

                  Tonkuenstler-Orchester Niederoesterreich
                  指揮 Lorenzo Viotti
                  ソプラノ Marysol Schlit

                  Erich Wolfgang Korngold (1897-1957)
                   "Sursum Corda!"
                    Symphonische Ouvertuere op. 13 (1919)
                  Gustav Mahler (1860-1911)
                   Symphonie Nr. 4 G-Dur (1899-1901)

                  11月終わりの大学の試験が重なって
                  トーンキュンストラー・オーケストラのコンサートを
                  数回サボった後の久し振りのコンサート。
                  (いや、あの、来週も試験が続くんだけど(汗))

                  27歳の若き指揮者、ロレンツォ・ヴィオッティは
                  以前、代役でウィーン交響楽団のコンツェルトハウス公演で
                  マーラーの交響曲1番で鮮烈なデビューをした指揮者として
                  私の記憶に刻み付けられているけれど

                  今回のマーラーの交響曲4番で
                  ワタシは、またもやぶっ飛んだ。
                  いや、信じられない。すごい指揮者だよ、これは。

                  最初はコルンゴルトのアメリカに行く前の作品で
                  当時作曲していた「死の都」のテーマも使って
                  その後の映画音楽に直接つながるハリウッド的な曲。

                  いやぁ、派手だわ。
                  すごい厚いオーケストレーションで
                  絢爛豪華で、メロディが次から次に現れて
                  一瞬たりとも退屈させないサービス精神の塊みたいな曲。

                  1920年の楽友協会で、作曲家自身が指揮者として初演された時には
                  あまりに先鋭的過ぎる、と酷評されたようだが
                  リヒャルト・シュトラウスだって、この位派手なオーケストレーションしてるし
                  多少の不協和音は使っていても
                  基本的に伝統的トナールだし
                  どこが先鋭的に聴こえたんだろう、とちょっと不思議。

                  コルンゴルトは、その後、アメリカ合衆国で
                  ハリウッドで活躍してからウィーンに戻ったものの
                  ウィーンでヒットを飛ばす事なく
                  長い間、ナマで演奏される機会もなかったけれど

                  やっと最近、有名なバイオリン協奏曲や
                  オペラ「死の都」も演奏されるようになったし
                  こういう曲も聴けるようになったのは嬉しい。

                  休憩後のマーラー、交響曲4番。
                  失礼ながら、別に何も期待していなかったのだが
                  (オーケストラの皆さま、ごめんなさい!!!)

                  トーンキュンストラーって
                  指揮者によって、ものすごく化けるオーケストラだった 💦

                  若い指揮者にしては珍しく
                  ヴィオッティの指揮の動きには無駄がない。
                  オーケストラに任せるところは、何の指示もせずに任せて
                  肝心な部分だけ的確な指示を出してくる。

                  まるで巨匠か大家のようではないか。
                  27歳でこの指揮法を取るなんて、ちょっと信じられないタイプ。

                  しかもマーラーのあの交響曲のポリフォニーが
                  何という解像度で聴こえてくるのだ (+_+)

                  細かい部分の隠れたメロディが
                  絶妙な音量で浮き出して来て
                  スコアが見えるような解像度。

                  しかもオーケストラが巧いぞ。
                  というより、メンバーの気合がスゴイ。
                  こんなにこのオーケストラ、巧かったっけ?(って失礼な)

                  このオーケストラの首席指揮者は
                  以前、「ベルリン・フィルじゃないから」とか言った事があるが
                  ベルリン・フィルのあの冷たいマシン的な正確さはないとしても
                  ウィーンのローカルな音をしっかり残しながら
                  技術的にも、ここまで演奏できたら
                  このオーケストラ、たいしたもんじゃないの。

                  確かに、時々アンサンブルが平坦になる事はあるんだけど
                  でも弦の音色も美しいし
                  木管も金管も、無傷とは言わないが
                  非常に美しい音色を出していて、時々、うっとりしてしまう。

                  首席指揮者が変わってから
                  オーケストラのデフォルトの音量が大きくなったような気がするんだけど
                  それでもヴィオッティは抑えるところはしっかり抑えて
                  しかもポルタメントの扱いとかが
                  オーケストラの血に入っているようなウィーンの世紀末の香り。

                  歌わせる部分は、ちょっとイタリアンなカンターレか、ってところもあったけれど
                  イヤミないし、あれだけ歌わせてくれたら見事なものだ。

                  若々しくて透明感があって歌う演奏だっただけに
                  マーラーの苦さとか皮肉とかはあまり前面には出て来なかったけれど
                  アダージョの美しさには唸ったし
                  (相変わらず咳き込みがスゴイけどさ、この会場は(怒))
                  最終楽章のソプラノも、声はキレイなんだけど
                  あまり声量がないところを
                  実に巧みにオーケストラの音量を調整して
                  見事に歌とオーケストラを溶け込ませていたのには驚いた。

                  いや、このヴィオッティという指揮者、タダモノじゃないぞ。
                  いったいどういう才能なんだか・・・
                  末恐ろしいというか、早熟というか
                  これでベストのところなのか
                  あるいは、これからどういう方向に伸びて行くのか
                  また楽しみな指揮者が出来た。
                  長生きせねば(ってそういう問題じゃないか)

                  あまりにマーラーの4番が良かったので
                  もし、もう一度、楽友協会で演奏するんだったら
                  潜り込もうと思ったんだけど
                  月曜日にサンクト・ペルテンでの最終コンサートで終わりみたい。

                  月曜日はシャイーが楽友協会に来ちゃうので(チケット確保済み)
                  サンクト・ペルテンに行けないのが
                  ものすごく残念・・・・と泣いている私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 1回目

                  0
                    Musikverein Großer Saal 2018年1月27日 19時30分〜21時15分

                    Wiener Symphoniker
                    Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
                    指揮 Philippe Jordan

                    Giacinto Scelsi (1905-1988)
                     „Knox-Om-Pax“ für Chor, Orchester und Orgel
                    Anton Bruckner (1824-1896)
                     Symphonie Nr. 9 d-Moll

                    大学の試験の後
                    バレエのペールギュントのセカンド・キャストに行くか
                    楽友協会のウィーン交響楽団のブルックナーに行くか
                    散々迷っていたのだが
                    この間の8番を聴いちゃったので
                    バレエ関係者には申し訳ないけれど
                    チケットは友人に譲って(だから無駄にはしてません(笑))
                    私は楽友協会へ。

                    ブルックナーの交響曲9番というよりは
                    実はジャチント・シェルシの曲が聴きたくて・・・

                    だってシェルシの曲って
                    滅多にライブでは演奏されないし
                    私の大好きなスペクトル楽派の先駆けでもあるし
                    (ジェラール・グリゼーとトリスタン・ミュライユが影響を受けている)
                    1つの音から、ゼクンドや微妙なマイクロトナールを発展させて
                    本当に不思議な音響を書く作曲家なのだ。

                    今回の Knox-Om-Pax は、3部目で合唱が入る。
                    最初の部分は、ずっと c の音が鳴っていて
                    それに微かに倍音が3度や5度で重なってきて
                    その後、c に des や h のマイクロトナールが重なっていって
                    音響オタクとしては
                    c 音からの絶妙な逸脱にゾクゾクしっぱなし。

                    ・・・なのに、会場からの咳ばらいがこんなに多いなんて(涙)

                    Knox 部分が終わった後
                    客席は咳とお喋りが全く途切れず
                    指揮者のジョルダンも困ってしまい
                    ちょっと後ろを向く、というハプニングまであった。

                    こういう曲、ウィーンの保守的聴衆(と観光客)にウケが悪いのは
                    周知の事実なのだが
                    (以前のコンツェルトハウスでルイージがシェルシを演奏した時も
                     私の周囲で「何だこりゃ」「騙された」とか囁き声が多くて(涙))
                    でも、プログラムにシェルシって、ちゃんと書いてあるよね?

                    日本人と違って、こちらの方は予習とかしないらしい。

                    爆発的な短い Om の後に
                    コーラス付きの Pax は
                    コーラスはやはりずっと c を歌っていて
                    オーケストラの方でマイクロトナールになる。

                    コーラスでマイクロトナールするかと思ったのに。
                    (リゲティはコーラスで使っている)

                    マイクロトナール大好きなんだけど
                    あの音程はピアノじゃ出せないからなぁ。
                    弦楽器は問題ないと思うけれど
                    管楽器(金管)でも、4分の1音とか出るんですね。

                    もともと平均律なんて
                    人工的に作ったものなんだから
                    金管楽器は本来は平均律じゃないし。

                    いやもう、何て素晴らしい曲。
                    音色の饗宴、1つの音がどんどん幅を広げていって
                    その音の色が、あれよあれよという間に
                    複雑に変化して行って
                    ホールの空間に飛び散って
                    凄まじい空間の広がりを感じる。

                    あ〜、だからこういう曲って
                    CD とヘッドフォンでチマチマ聴いても良さはわからないのだ。

                    明日の夜、また同じ作品を聴けると思うと
                    実は今から嬉しい・・・
                    (同じように咳こみ多くて
                     第1部の後に、また客席がザワザワするんだろうなぁ・・・)

                    リゲティのロンターノとは違って
                    コーラスが引っ込む時間もあるので
                    シェルシの後は休憩が入り、その後、ブルックナーの交響曲9番。

                    第一楽章で管楽器がかなり突っ走って前のめりで
                    時々、ズレそうでドキドキしたけれど

                    ブルックナーの時は客席は非常に静か。
                    ウィーンの人って、ブルックナー好きだよね・・・

                    ただ、9番というのは演奏される機会も多いので
                    こちらも聴き慣れすぎていて

                    素晴らしい演奏だったんだけど
                    シェルシの印象が強すぎて
                    オーケストラの皆さま、ごめんなさい(お辞儀)

                    明日の夜も同じプログラムで行く予定なので
                    今度は、もう少し集中して
                    ブルックナー9番を聴こうと
                    固く決心した私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    来週、月曜日・火曜日・木曜日に試験なんだけど
                    あ〜、まだ火曜日の試験のまとめも暗記もしてない 😰
                    ともかく、早く取れる単位だけは取ってしまいたいので
                    最低点でも合格を目指さねば・・・(大汗)
                    (それでもコンサートには行く、という根性が悪い・・・って
                     よ〜くわかってますが、人間、現実逃避というのも(以下省略))

                    ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 2回目

                    0
                      Musikverein Großer Saal 2018年1月25日 19時30分〜21時15分

                      Wiener Symphoniker
                      指揮 Philippe Jordan

                      György Ligeti (1923-2006)
                       „Lontano“ für großes Orchester
                      Anton Bruckner (1824-1896)
                       Symphonie Nr. 8 c-Moll. Zweite Fassung (1890)

                      昨日、爆弾で金管咆哮と書いた
                      同じオーケストラの同じプログラムだが

                      え〜い、昨日の金管強調爆弾咆哮の理由がわかった!!!

                      舞台見えない席だったけれど
                      (超貧民席でも楽友協会のチケットは安くない!)
                      今日、反対側から見たら
                      昨日の席って
                      もろに9本のホルン(うち数本はワーグナー・チューバ持ち替え)と
                      トロンボーンとチューバの真上だったんだわ!!!!

                      そりゃ、ホルンとチューバがむちゃくちゃ聴こえる筈だ・・・

                      本日は反対側の席を買ったので
                      トランペットには近いけれど
                      ホルン+ワーグナー・チューバとチューバは向こうの方。

                      舞台の上に席が作ってあって
                      それが、モロにホルンの後ろだったのには仰け反ったが。
                      あの席に座っていたら、ホルン以外、何も聴こえないだろう(経験あり)

                      さて、本日のロンターノ。
                      あ〜、この曲、ものすごく繊細な音の雲なので
                      小規模オーケストラみたいに聴こえるけれど
                      実は大オーケストラのための作品だったのね(って何を今さら)

                      音量は大オーケストラにふさわしからず
                      ものすごく繊細なピアニッシモが多いんだけど
                      それだけに、その音色の多彩な変化って
                      音響オタクとしては
                      最初から最後までゾクゾクしっぱなし。

                      何回聴いても悶えます。
                      こういう多彩なパステルから原色までの色彩と
                      絶え間なく変わる手触りの曲って
                      CD録音だと、音が潰れて平坦になるので
                      (少なくとも私の出来損ないの耳には立体感が聴こえない)
                      やっぱりライブで聴くのがベスト。

                      ジョルダンは最後の音が消えてからも
                      残響を愛しむように
                      ほんの少しの手の動きで拍子を数えていて
                      そのままブルックナーの交響曲8番に突入。

                      昨日の席で聴いたような
                      爆発の金管咆哮バンザイには聴こえず

                      ちょっとホルン+ワーグナー・チューバから席が離れるだけで
                      こんなに曲の印象が違うものなのか。
                      (って、それは私の感受性がないから)

                      フォルテとピアノの音の幅は大きいし
                      ゲネラル・パウゼもたっぷり目に取って

                      でも、演奏にイヤミはない。

                      スタイリッシュとは言わないし
                      かなり重みのあるずっしりした音を出してはいたのだが
                      泥臭さが一切ない。
                      この間の7番の、あの、この上もない美しさに
                      重厚さと力強さが加わった感じ。

                      しかも、ちょっと離れた席で聴くと
                      あああああ
                      ウィーン交響楽団のホルン軍団って
                      (ワーグナー・チューバ含めて9人いたから野球チームか)
                      何て巧いんだ・・・・(悶絶)

                      オーボエやクラリネット、フルートやファゴットも
                      名人揃いで、絶対の安定の安心感だけど

                      今回のホルン軍団のアンサンブルのあまりの美しさには
                      第3楽章の最後の、あのホルンのフレーズで
                      天国に飛びました。

                      この上なく柔らかく、神々しいまでに温かく
                      あ〜、もう、神さま、居てくれてありがとう
                      ・・・私の場合は神道だから多神教なのだが(笑)
                      この世のものでない美しさというか

                      あ〜、やっぱりブルックナーってスゴイ。

                      ウィーンに居て何が幸せかって
                      ブルックナーの名演を聴ける事だな、と
                      しみじみ思ってしまった。

                      実は今週土曜日
                      ペール・ギュントのセカンド・キャストに行くか
                      ウィーン交響楽団のブルックナー・シリーズの9番に行くか
                      ものすごく迷っていたのだが

                      デニスとニナ(ポラコヴァ)には申し訳ないのだが
                      この8番聴いちゃったら
                      やっぱりウィーン交響楽団に行かねば・・・
                      (チケットは両方持っていた)

                      バレエの皆さん、ごめんなさい 💦

                      オーストリアのオーケストラって
                      ブルックナーを演奏させたら
                      無敵だなぁ、と時々思ってしまう私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      何でこんなに遅いアップ(時間は意図的に変えてあります)かと言うと
                      今まで必死で大学の宿題やっていたからで(汗)
                      今週末から来週は試験週間なのに
                      ・・・ああああ、まだ何もやってない (・_・;

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