ウィーン交響楽団 + ダニエル・ハーディング

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年9月7日 19時30分〜21時10分
    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年9月8日 19時30分〜21時10分

    Wiener Symphoniker
    コンサート・ミストレス Sophie Heinrich
    ピアノ Rudolf Buchbinder
    指揮 Daniel Harding

    Robert Schumann (1810-1856)
     Konzert für Klavier und Orchester a-moll op. 54 (1841-1845)

    Richard Strauss (1864-1949)
     Also sprach Zarathustra. Tondichtung frei nach Friedrich Nietzsche op. 30

    同じコンサートに2回行くのは、私のデフォでもあるが
    普通は2回、個人メモを書くんだけど
    かなりズルして1回分でまとめる。

    もともと5月に予定されていたコンサートの代替えで
    7日は私のいつもの席だが
    もちろん、隣は1席空けてある。

    その隣に観光客?らしき
    今、ヨーロッパに入れないよね?という国の人が来ていて
    コンサート最中にスマホ弄って
    ビデオを撮ろうとしていたので注意したが
    英語がよく通じなかったようで
    ・・・ヨーロッパに住んでいる人たちかしら。

    まぁ、それはともかく

    ルドルフ・ブッフビンダーって73歳だよね?
    グラーフェネックは自分が音楽監督をしているので
    どんどん自分で演奏するのもわかるけど
    ここ数日でガーシュインからベートーベンのピアノ協奏曲を4曲弾いて
    間を置かずに
    シューマンのピアノ協奏曲を2日連続で演奏って

    超人だよ、これは。

    しかも、手抜きとか妥協とか
    金儲けのため(だけ)にやってる、という雰囲気は一切ない。
    いったい、このコロナ禍でアーティストが経済的に喘いでいる中
    どれだけ稼いだんだろう、とか
    下衆の勘ぐりをしてはいけない・・・
    (こういうところで自分の根性の悪さが出る)

    で、シューマンのピアノ協奏曲。

    うおおおおお(すみません)

    シューマンのピアノ協奏曲、すごく好きなの ❤
    だって、この曲、最初から最後まで
    情熱と愛と、愛の底にある不安と
    それを拭き払う喜びに満ちた曲じゃないですか。

    クールな人間なので(ツッコミ却下)
    情熱的な恋とか、運命の出会いとか
    白馬に乗った王子さまとか
    そういう華やかなラブ・ストーリーには
    一切、縁のない人生を送って来ても

    このシューマンのピアノ協奏曲を聴けば
    恋愛の甘酸っぱさや情熱
    焦燥感、内緒話、恋人との甘いコミュニケーションから
    ため息と高揚感に至るまで

    恋愛の醍醐味を、コンパクトに30分で、全て経験できます。

    あ〜、何か違うとか言う人も居ると思うけれど
    それはご自分の人生に華やかな恋愛のある
    リア充の方々なので(以下省略)

    ブッフビンダーも、こういう甘酸っぱい恋愛だったんだろうなぁ。
    音楽に昇華されているとは言え
    そのロマンチックな事と言ったら、もうもうもう(以下自粛)

    初日は第1楽章の出だしのテンポがかなり遅く
    まぁ、ねっとりとロマンティックに歌わせるなぁ、とは思いつつ
    ちょっと失速しそうなテンポでドキドキした。
    2日目はオーケストラは少しテンポを上げて
    ピアノのソロ部分は遅めに歌わせる事で
    音楽の流れを作って来た。

    溢れ出る情熱の想い・・・
    ああああ、素敵 ♡
    本当に、こういう熱い想いをぶつけられたら
    ・・・それは有難迷惑、いやストーカー(ロクな妄想にならん)

    第2楽章の、この内緒話の感じって
    もう、音楽と思えないじゃないですか。
    ピアノとオーケストラの掛け合いのキュートさ ♡

    段々、悩んでため息になった後に
    輝かしい歓喜の爆発的な喜びの最終楽章。
    うわ〜、もうたまらん。

    客席で身悶えしても
    コロナ禍真っ最中で席は空けているから
    別に誰の迷惑にもならん(たぶん)

    70歳過ぎのピアニストの演奏なんだけど
    あまりに若々しくて情熱的で
    でも、それが音楽的なコントロールの中で
    芸術に昇華されていて
    生臭くないのにリアルでダイナミック。

    ピアノ移動もあるので幕間あり。
    ただコンツェルトハウスはロビーが広いし
    ギャラリーの渡り廊下も広くて
    ・・・しかも、2日目なんて、誰もいないぞ、何だこれ。

    後半、
    最初の数小節だけで終わりと思う人が多そうな
    ツァラトゥストラはかく語りき。

    ちょっと初日の後に、色々と裏話を聞いてしまって
    そういう他人の意見に思い切り左右されるワタクシとしては
    中立な個人メモを残し難いんだけど

    私は初日の演奏の方が
    なんかこう、やけっぱちのエネルギーがあったような気がする。
    確かに、途中で音楽が流れない感じになって
    失速しそうなブツギレになりそうな部分もあったんだけど
    ともかくオーケストラのメンバーが
    いやもう、やるしかないでしょ、という開き直りのエネルギーがあった。

    コンサート・ミストレスのソロは
    最初、音程が不安定なところがあって
    割りに線が細かったが

    2日目には音程は安定して来て
    まだ、ちょっと引っ込みっぽいところはあったけれど
    なかなか聴かせてくれた。

    1日目の演奏が
    ド素人聴衆の私には、えらく気に入った。
    久し振りにリヒャルト・シュトラウスの
    しかも大編成オーケストラを
    (COVID仕様で弦のメンバーは減らしてはあるが)
    残響バッチリの素敵なコンツェルトハウスの大ホールで聴くと
    グラーフェネックの残響ゼロに慣れた耳には
    豪華絢爛、絢爛豪華、華麗豪壮、贅沢至極、酒池肉林
    言いたい事は察してクダサイ。

    リヒャルト・シュトラウスのオーケストレーションの華麗さと言ったら
    作曲家ご本人が、演奏者にとってサ○だろうが
    ナチだろうが、ケチだろうが
    ともかく、あの、音の響きの感覚というのは天才だわよ。

    1日目にあまりに触発されてしまい
    次の日に研究所の図書館で
    オーケストラ・スコアを見ながら聴いていたのだが

    あ〜、全然ついていけない(自爆)
    だって、オーケストラのトゥッティのところが
    突然、スコア縦書きになってるし

    だいたい、よく見れば
    スコアの出版年が1904年である。

    第一次世界大戦の前かよ。
    しかも、リヒャルト・シュトラウスもまだ生存中。
    116年にわたって、この図書館にあって
    何人の学生が、これ見ながら絶望していたんだろう・・・(違)

    2日目は、若い10人くらいのグループが
    後ろにぎっちり座って
    マスクなしで大声でお喋りしていて
    しかも、オーストリアの新感染者数が500人以上になり
    その大半がウィーンという
    ちょっと笑えない状況だったのだが
    (ワタクシは医療用マスクを演奏中でも外しません、自衛しなくちゃ)

    1日目に比べて
    演奏そのものは落ち着いて来たような印象がある分
    ちょっと平坦というか
    モノっぽいというか
    もう少し、色のニュアンスが出ても良かったかな、という感じ。
    (あくまでも妄想と個人的偏見です)

    低音の響きが、ズンズン響いて、すごく良いんだけど
    途中のピアニッシモの低音だけのアンサンブルの時に
    結構な数の咳き込みがあったのは何故だ?
    いま、もう、緩み放題だから
    咳しても良いのか?
    (6月から7月は、さすがに誰も絶対に咳はしなかった・・・
     それを考えると、普段の観客マナーに戻った、という事かもしれないが
     ああいう咳は、とっても残念)

    しかし、ウィーン交響楽団って
    ここ数年で、弦がむちゃくちゃ良くなって来てる気がする。
    もともと、管楽器集団は巧くて
    どこかの超一流オーケストラにも負けないくらいだけど
    ちょっと弦がね、というところがなくなって来て
    その意味では、すごく良い音を出すオーケストラになって来てる(ような気がする)

    ダニエル・ハーディングは
    ウィーンでデビューした頃は
    普通の背広に青い細めのネクタイしていて
    いったい、どこの若いお兄ちゃんって感じだったけど

    今回はちゃんとした燕尾服に
    白のシャツ+白の蝶ネクタイで
    かなり貫禄が出て来たような感じ・・・だけど
    やっぱり若々しいインテリのお兄ちゃんである。

    指揮がとても美しい。
    無駄な動きが一切ないのに
    適切なキューと表情を出して来て
    動きにも、大袈裟さや見栄は全くないけれど
    ともかく正確で適切な動きをする。
    (よって、派手さはあまり見られない)

    ウィーンだけで300人を越える感染者が発生して来ると
    これから、秋・冬にかけて
    もしかしてもしかしたら
    こういう大規模オーケストラで
    大ホールで行なうコンサートは
    また、3月のように
    ある日突然、はい、全部キャンセル
    ホール閉鎖
    ・・・という可能性もゼロではない。

    というより、もしかしたら、その可能性はかなり高い。

    その意味で
    大編成オーケストラによる
    こういう絢爛豪華なオーケストラの響きは
    いつまで聴けるのかわからない。

    そう思うと、本当に一瞬一瞬が愛おしい。

    お願いだから、みんなマスクして
    握手とかハグしないで
    コンサート会場でマスク取って
    前の列(に座っている私)に向かって
    演奏前に大声でお喋りしないで・・・(ただのエゴです)

    10月の楽友協会のチケットの発売も始まったのだが
    超安席はもう全然なくて
    いつもだったら、5回か6回行ける予算で3回くらいしか買えず

    気軽に毎日コンサートに行けるような状況ではなくなって来ているのも
    音楽(というよりナマ音)ファンとしては懸念要素ではある。
    (だいたい、今、ワタシは失業者である)

    まぁ、破産して、悲惨な老後になるとしても
    ナマ音なくて何が人生!とか
    ワケのわからない開き直りをしている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。


    ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 2回目

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      Schloss Grafenegg Wolkenturm 2020年8月29日 19時15分〜21時20分

      Wiener Symphoniker
      指揮 Philippe Jordan

      Richard Strauss (1864-1949)
       Don Juan. Tondichtung nach Nikolaus Lenau op. 20 (1887-1888)
       Till Eulenspiegels lustige Streiche. Tondichtung op. 28 (1894-1895)
       Suite aus der Oper „Der Rosenkavalier“ AV 145
        (Bearbeitung: Artur Rodziński) (1909-1910/1944)

      8月25日のコンツェルトハウスと同じプログラムで
      グラーフェネックの野外音楽堂でのコンサート。

      ちょっと曇っているけれど
      雨は22時以降、と出ている。

      到着して公園を横切っている時に
      リハーサルの音が聴こえて来るけれど

      うはは、やっぱりこのプログラム
      野外音楽堂向けの音響構築してる?
      庭でさえ、聴こえてくるオーケストラの音が大きい。

      コンサート前にグラーフェネックのスタッフがマイク持って登場。

      気象庁と絶え間なく連絡を取っていますが
      たぶん、本日は雨はコンサート後になるという予定です。
      雨で中断する場合は、きちんとアナウンスします。

      ・・・さては、この間の雨での中断事件について
      かなりの観客からクレームのメールが入っただろ(笑)

      勢いの良いドン・ファンは
      野外音楽堂だと、どうしても音が分散してしまうけれど
      それでも大音響が広がって、スカッとする感じで気持ちが良い。

      音響がドライな分
      各パートがコンツェルトハウスよりもクリアに聴こえて来る。
      かなり筋肉質な強い印象が前面に出て来てる。

      ところが、後半に入って
      突然、雨がパラパラ降り出した。
      風はないので
      それ以上の大雨になる可能性は少ないと思うのだが
      いや、田舎の天気は崩れ出したらどうなるかわからない。

      (特にこの間、ラックリンのコンサートに行った人には
       途中で雨の降って来る恐怖は半端じゃないと思う)

      観客のほとんど全員が
      使い捨てのグラーフェネックのビニール雨合羽を出して
      観客席から、すごい雑音が発生する。

      ジョルダンも一瞬、後ろを見たが
      (そりゃ見るでしょうよ、あれはビックリするわ)
      1秒の半分くらいで割り切って
      そのまま演奏は続行。

      最後の方だったので
      派手にオーケストラのトゥッティが中心だったので
      客席雑音が気になったのは数秒で済んで
      そのまま最後まで一気に駆け抜けた感じ。

      ありがたい事に、雨もそれ以上激しくはならず
      ほんの少し降っただけで止んだのはラッキー。
      いつまた降ってくるかはわからないので
      観客もそのままビニール被って、鑑賞続行。

      ティル・オイレンシュピーゲルも
      ドライな音響で、一つ一つのソロや
      複雑なオーケストレーションも
      かなり透明感が出ていて
      オーケストラの構成が明確に見えて面白い。

      これも野外の音響のなせる技だとは思うけれど
      でも、コンツェルトハウスでのコンサートよりも
      精度が上がっていたのは確かだという印象。

      バラの騎士組曲。
      あ〜、ジョルダンがむちゃくちゃ楽しそうだ(笑)
      オーケストラもそれに応えての熱演。

      いや、あの、個人的印象だと
      確かに、あまり色気はないのだが(すみません)
      なんかこう、元気一杯で
      うわあ、楽しいなぁ、嬉しいなぁ、という
      幸福感の爆発する演奏というのも
      聴いていると、意外に快感(笑)

      このオーケストラ、最初のコンサートよりも
      2回目とか3回目の方が、何故か演奏が良い事が多い(ような気がする)
      まぁ、私の耳が慣れてくるだけかもしれないが。

      音のバランスも良いし
      (大変なんだろうけど、シロウト目で見れば)
      プレイヤーが指揮者含めて
      みんな、実に楽しそうに演奏していて
      ノリノリのプリエたっぷりの指揮者も
      ひたすら熱がこもっているし

      いや、ここまで「楽しく」聴かされると
      こちらも全員、笑顔になって来るじゃないですか。

      ジョルダンが首席指揮者として指揮台に立つ
      最後のコンサートが
      最後の最後、アンコールにヨハン・シュトラウス2世の
      クリオーゾ・ポルカをノリノリで演奏するまで
      天気がしっかりもって良かった、良かった ♡

      バスに乗ってウィーンに戻る間に
      夜空に何回も見える稲妻で
      時々、昼間のように明るくなって
      途中で大雨が襲って来たけれど

      ウィーン到着後も雨になる直前で帰宅できた。
      帰宅直前に雨が降り出し
      その後、稲妻がよく見えたので
      オーストリアの一部の地域では
      雷を伴う大雨になっているんだろうなぁ。

      そろそろ8月も終わって
      あ〜、論文と宿題・・・(以下省略)

      いくら何でも、そろそろやらないとマズイ・・・と
      ちょっと焦っている私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



      ウィーン交響楽団 + マンフレッド・ホーネック

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        Schloss Grafenegg Wolkenturm 2020年8月28日 19時15分〜20時45分

        Wiener Symphoniker
        ピアノ Rudolf Buchbinder
        指揮 Manfred Honeck

        George Gershwin (1898-1937)
         Concerto in F für Klavier und Orchester (1925)

        Antonín Dvořák (1841-1904)
         Symphonie Nr. 8 G-Dur op. 88 (1889)

        プログラム見て、目を瞠ったのは私だけではあるまい。
        ピアニストの名前か、プログラムが誤植じゃないのか?

        ブッフビンダーがガーシュイン???????

        ブッフビンダーと言えば
        ベートーベンかシューベルト、シューマンあたりで
        リストやプロコフィエフでもイメージに合わない感じがするのに
        よりによってガーシュイン?

        ガーシュインと言えば
        クラオタが知っている唯一のジャズの作曲家と言われている。
        (けれど、ラヴェルだってジャズの要素は取り入れている(笑))

        ラプソディ・イン・ブルーとかじゃなくて
        ピアノ協奏曲を選ぶところがスゴイ。

        しかもブッフビンダー、暗譜で弾いてる。
        最初のパーカッションで始まる
        むちゃくちゃカッコいい出だしから
        ブッフビンダー、足拍子取ってるし
        身体がジャズのリズムで揺れてる・・・

        ひええええ、この人、こういうジャズも弾けるとは・・・
        だって、いわゆる伝統的ゲルマンのリズムと全然違うし
        ブルーノートのスケールも違うのに

        ブッフビンダーのピアノが、あまりにカッコ良すぎる ♡

        オーケストラもノリノリ。
        こういう、普通のスタンダード・レパートリーでない曲って
        演奏する方もむちゃくちゃ張り切る傾向がある(爆笑)

        雨は降っていないものの
        本日はむちゃくちゃ風が強い。

        寒くはないけれど
        客席に居ても、髪の毛が前に飛んでくるような激しい風で
        舞台は壁で保護されているとは言え
        楽譜が飛ばないようにクリップで固定するのも大変そう。

        でも、本当にこの曲、むちゃカッコいいのである。
        それ以外、言えんのか、というクレームもあろうが
        クラシックなオーケストラなのに
        ホーネックのリズム感覚がすごく良くて
        ソロのジャズっぽい感じもキマっている。
        (第2楽章のトランペット!!!!きゃ〜っ)

        華やかな第1楽章が終わったところで
        拍手のフライングがあるかと思ったら

        あら、本日の聴衆、みんな静か・・・

        あ、ブッフビンダーのファンが多いのかも。
        だったらピアノの曲は熟知している人も多いだろう。

        でも私、この曲をナマで聴くのは初めてだと思う。
        ガーシュインが演奏されるとすれば
        ラプソディか、パリのアメリカ人か
        サマータイムか、いいとこ、リズムくらいのもので
        ピアノ協奏曲を、舞台で聴いた経験はない。

        録音で予習した時には
        第2楽章でダレるかも、と心配していたのだが
        ホーネックが、オーケストラをむちゃくちゃ繊細に鳴らせて
        ソロをむちゃくちゃカッコ良く聴かせたので
        ダレるどころか、その音色にうっとり。

        華やかな第3楽章のロンドに
        第1楽章のテーマが絡んで
        ブッフビンダーは最初から最後までノリノリ。
        指揮者もオーケストラもノリノリ。
        こっちも、身体が自然に動いてノリノリ。

        いやん、ガーシュインってスゴイ。
        こんなレパートリーをモノにしたブッフビンダーもスゴイ。

        普通なら、この後、休憩が入るべきプログラムなのだが
        コロナ対応で休憩はなし。
        舞台の変換を手早く行なってから
        ドボルジャークの交響曲8番。

        あ〜、この曲も、自然の中で聴くには適した曲だ。
        素朴な感じのボヘミアの景色が彷彿として
        木管による鳥が森の中で鳴いて

        本当の鳥の声が聞こえて来るかと思ったけれど
        本日は(時間の関係?)自然の中の鳥も
        ライバル意識が失せたのかもしれない(まさか)

        ホーネックの音楽も強弱がハッキリしている。
        だいたい今日は、風が強かったために
        離れた高速道路からの車の騒音が
        絶え間なく、まるでホワイト・ノイズのように響いていて

        その意味では、子供の声や鳥の鳴き声がなくても
        音楽そのものを聴くのに、あまり適した環境ではなかったのだが

        そんな騒音の会場なのに
        その、聴こえるか聴こえないかくらいの
        ピアニッシモを出させるか!?

        ホーネックって、この間の楽友協会でも思ったんだけど
        自分の中の音楽が、環境によってブレない人なんだね、きっと。

        ホールの音響だの、観客の入り方とか観客の層とか
        そんな事を気にして、音楽をコロコロ変えるんじゃなくて
        確固とした、自分の音楽のイメージがある。

        だから、どんな状況でも、その音楽に芯がある。
        聴衆として
        ひえ〜、そんなピアニッシモ、ほとんど聴こえないよ〜
        と思うんだけど
        そのピアニッシモの必然性はよくわかる。

        この曲をスラブっぽいと言ったら
        本当はいけないのだろうけれど
        でも、この曲を聴くと
        どうしてもボヘミアの自然が目の前に浮かんでくる。

        あ〜、くそ、チェコに遊びに行きたいよ〜。

        ハンガリーは9月1日をもって暫定的に国境を閉鎖するが
        (ハンガリー国籍所有者、外交官、仕事関係は例外とする)
        チェコはまだ行けるはずだ

        ・・・けど、まだウイルス感染の危険が
        どこに転がっているか、わからない状況では
        行きたいけど躊躇してしまう(涙)

        ちょっとスラブっぽい泥臭さも残しつつ
        チェコの自然を見事に目の前に紡ぎ出す指揮者とオーケストラ。
        う〜、参った参った。巧いなぁ。

        感激しまくっていたら
        拍手に応えて指揮台に登ったホーネックが振ったのは

        ブラームスのハンガリー舞曲1番!!!!!!

        きゃ〜〜〜っ、出たっ!!!
        ホーネックのヘン○イが、ここで爆発した 💥

        オーケストラの編成や温度や風の方向という要素はあるが
        音の厚みが、昨日より、ずっとブラームスっぽくて
        密なブラームスの和声が響くんだけど

        リズムがガーシュインとドボルジャークのミックスというか
        あ、もちろん、ワタクシの個人的印象でしかないんだけど

        しかも、そのタメタメがたっぷりのリズムに
        ほんの少しのポルタメントの泣き節・・・

        ブラームスも中央墓地の墓の中で
        大笑いしているバージョンかも・・・(妄想中)

        私がこよなく愛情を籠めて、ヘ○タイと呼ぶ
        ホーネックの本領発揮(笑)

        いわゆる、マジメ一方のクラオタだったら
        なんですかそれ、ブラームスとは言えないでしょう
        ・・・とか文句が出そうなブラームスだが

        今日の客は、その前にガーシュインやドボルジャーク聴いてるし(謎)
        ハンガリーとチェコというのは文化圏としては違うんだけど
        民族も違って音楽も違うだけど
        ブラームスのハンガリー舞曲がアンコールとして
        こんなにプログラムに「ハマった」のは前代未聞だと思う。

        やっぱりヘンタ○・ホーネック、すごく好き ♡
        いつもドッキリさせられるし
        オーケストラの扱い方も巧いし
        バランス取れてるのに、わざと外す事に躊躇しないし
        こういう、自分の主張がハッキリしていて
        それを、真っ直ぐに伝えて来る指揮者って良いわ。

        明日の天気も、もってくれれば良いんだけど、と
        切実に願う私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。


        ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン

        0
          Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年8月25日 19時30分〜21時30分

          Wiener Symphoniker
          指揮 Philippe Jordan

          Richard Strauss (1864-1949)
           Don Juan. Tondichtung nach Nikolaus Lenau op. 20 (1887-1888)
           Till Eulenspiegels lustige Streiche. Tondichtung op. 28 (1894-1895)
           Suite aus der Oper „Der Rosenkavalier“ AV 145
            (Bearbeitung: Artur Rodziński) (1909-1910/1944)

          もともと6月5日に予定されていたコンサートの代替えコンサート。
          フィリップ・ジョルダンは
          今日(と同じプログラムで明日)及び週末のグラーフェネックで
          このプログラムを指揮するのが
          ウィーン交響楽団首席指揮者として最後のコンサートになる。

          コンツェルトハウスの前に
          オランダからの旅行会社のバスが停まっていたけれど
          オランダから観光客のグループでも入ったんだろうか。
          ウイルス持ってくるなよ・・・じゃなくて
          ウィーン観光のためにご尽力頂き、ありがとうございます。
          (どちらにせよ、観光客グループは
           天井桟敷の超貧民席には入って来ない(笑))

          ソーシャル・ディスタンスで
          家族以外は1席づつ空けてあって
          たぶん大ホールの50%以下の観客数でのコンサートだが
          この位、観客が入っていれば
          普通のホールの音響で聴けるはず。

          しかも、いつもの(音だけは良い)貧民席だ \(^^)/
          (どうせ貧乏が染み付いてます)

          舞台一杯に広がった大編成オーケストラ ♡
          最初のドン・ファンの出だしが

          うおっ、凄いトゥッティのフォルティッシモ!!!

          何せ、コロナのせいで
          6月後半に始まったコンサートでは
          楽友協会の残響3秒以上という不思議な音響や
          コンツェルトハウスの、いつもは絶対に行けない平土間席とか
          グラーフェネックの野外音楽堂のデッドで
          端の席で、バランスが悪かったりとか

          いつものコンツェルトハウスの
          チケットは安いが音響最高、という席は
          3月から・・・うおおおおお、5ヶ月以上振りじゃないか。

          ホール一杯に広がる
          リヒャルト・シュトラウスの
          絢爛豪華なオーケストレーション

          しかも目一杯鳴らしているけど
          これはグラーフェネック仕様にしているのか?(まさか)

          行くぞ〜、聴衆の度肝を抜いちゃうぞ、という気概が
          舞台からピカピカ伝わってきて、眩しいわ ♡

          しかも、この間からよく乗り番になっている
          新しい(と思われる)コンサート・マスター
          バイオリン、むちゃくちゃ巧いんですが・・・

          イヤミのない素直な音なんだけど
          透明感があって
          ソロの部分で、目立ち過ぎず
          でもあくまでも美しく清く正しく聴かせてくれる。

          ううう、でも、このコンツェルトハウスの
          貧民席の素晴らしき音響は
          グラーフェネックでは望む事は出来ないので
          しっかり楽しませてもらおう。

          ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずらは
          音楽で語る絵巻物語みたいなもので
          楽しいんだけど

          途中の部分で
          ジョルダン、かなりテンポを落としてない?
          いや、シロウトだから間違った印象である可能性は
          むちゃくちゃ高いが

          ソロの楽器の巧さは充分味わえるけれど
          なんか、ちょっと、中だるみするというか

          ジョルダンって、以前はむちゃ早めのテンポで
          かっ飛ばしてなかったっけ?
          なんだか、最近、テンポが遅くなったような気がするのだが
          いや、しょせん、私はシロウトなので・・・

          珍しい事に最初のホルンの音外しがあったけど
          いや、こういうのって別によくある事だから(笑)
          (明日は絶対にあれは外さないと思うよ(爆笑)
           バラの騎士組曲の時は完璧だったし)

          コロナ後のコンサートにおいての
          初めての「休憩あり」コンサート。
          もっとも、観客数を絞っているので
          ギャラリーのロビーも、かなりガラガラに空いていて
          これは快適。

          後半のバラの騎士。

          偏見には違いないのだが
          (だから個人的印象のメモなので
           評論でも一般的意見でもありません!)
          ウィーン交響楽団って
          やっぱり、オペラのオーケストラじゃないよね。

          真面目というか職業軍団というか
          交響詩としてコンサート用の曲と思えば
          あの、ちょっと硬い感じの真面目さも味はある。
          オペラっぽい緩み方がなくて
          それはそれで、オーケストラの持ち味だから面白い。

          で、ここでもジョルダンは
          ダイナミック・レンジもそうだけど
          特に緩急に差をつけて
          ソロの部分を、徹底的に聴かせようとしている
          ・・・ような印象。

          確かに、じっくり演奏されると
          リヒャルト・シュトラウスの
          複雑怪奇で、世紀末なオーケストレーションは
          充分に伝わってくるけど

          あまり色気はない(あくまでも個人的印象)

          腐る一歩手前の熟した果物のような
          背徳的な危うさが、全くない。
          (だからワタシは何を要求しているんだか
           よくわからんので、無視して下さい)

          あくまでも健康で明るくて
          いや、そりゃ、バラの騎士って
          一応、ハッピー・エンド(なんだよね?たぶん。マーシャリンは知らんが)だから
          それで良いんだろうけど

          ダイナミック・レンジも
          テンポの速い遅いも極端なまでに作り込まれていて
          しかもオーケストラ、むちゃくちゃ巧いのに

          何となく、あっさりし過ぎていて
          映画音楽の如く表面的に流れて行くような感じ。

          いやいやいや
          きっと論文書かずにサボりまくっている私の
          精神状態がおかしいだけだ(断言)

          音響が全く違う
          グラーフェネックで
          週末に、雨さえ降らなければ(現在時点ではちょっと危うい)
          もう一度、聴ける筈なので
          その時には、また印象が変わるかもしれない。

          (バラの騎士も、私の印象だと、中だるみしていたので
           明日のコンサートにも行こうかと思ったが諦める。
           ・・・というより、もう財布の底が抜けている)

          最初の「度肝抜き」が最も印象的だったという
          これはツァラトゥストラか、というコンサートだったが

          ジョルダンのプリエというか四股踏みというか
          しゃがみ込みのスクワットも
          いつもに輪をかけて激しく
          (国立オペラ座の新総裁が来ていたから、って事はないよね?)
          よく舞台の上で踊っていた、しかも暗譜で。

          コンツェルトハウスの天井桟敷は
          100段以上の階段を登る必要があって
          登るのは、何とかエレベータを利用させてもらったが

          帰りはエレベータの前で
          かなりの数の年配のご婦人たちがお待ちだったので
          100段以上、杖で降りてきた、えっへん(笑)

          土曜日のグラーフェネック、雨が降らない事を
          心から祈っている私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          ウィーン交響楽団の管楽器は、伝統的にみんな巧いのだが
          後半に出て来たオーボイストが、素晴らしかったし
          トランペットが完璧で、惚れ惚れした。
          コンマスのソロも特記モノで
          バイオリンのあの音色は
          こういうコンサート・ホールが最も楽しめる ♡

          ウィーン交響楽団 + ラハフ・シャニ

          0
            Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年7月8日 18時〜19時05分

            Wiener Symphoniker
            バイオリン Sophie Heinrich
            チェロ Christoph Stradner
            ピアノ、指揮 Lahav Shani

            Sergej Rachmaninoff (1873-1943)
             Klaviertrio Nr. 1 g-moll »Trio élégiaque« (1892)

            Modest Mussorgski (1839-1881)
             Morgendämmerung an der Moskwa
              aus der Oper »Chowanschtschina« (1872-1880)

            Bild einer Ausstellung (1834)
             (Bearbeitung für Orchester von Maurice Ravel, 1922)

            ウィーン交響楽団今シーズン最後のコンサートは
            第一客演指揮者のラハブ・シャニが
            まずはウィーン交響楽団のメンバーがソリストになって
            シャニがピアノを弾いて、ラフマニノフのピアノ・トリオ。

            大ホールで室内楽を、しかも平土間席で聴くという
            滅多にない機会ではあるのだが
            私は大編成オーケストラが聴きたいのであって(以下省略)

            平土間も後ろの方の音響は良くないのだが
            最悪音響より、かなり前の方。
            ただ、やはり平土間客席には傾斜がないので
            音が頭の上を素通りする感触はある。
            それに、室内楽だと、反響の前にダイレクトに響いてくる感じで

            オーケストラという雲の中の音ではなくて
            なんだか食材を料理されず、そのまま、ナマで出されている気分。
            新鮮な刺身みたいで、確かに良いんだけど
            やっぱり、色々と調味料加えて、隠し味とかあって
            全体を複雑な風味のソースで包んでくれる方が好きかもしれない。

            あ、すみません、あくまでも私の好みなので
            室内楽ファンに逆らっているわけではございません。

            ちょっとロシア的に辛気臭い(すみません💦)室内曲の後
            オーケストラのメンバー登場。
            ムソルグスキーのオペラ、ホヴァーンシチナからの朝焼けの曲。

            ロシアの泥臭さみたいな(悪い意味ではございません)
            土着性というか、ちょっと垢抜けないけれどワイルドで
            真っ直ぐで力強くて頑固で
            いや、いかん、ロシアのイメージ(どういうイメージ?!)が
            頭の中で先行しているような気がする。
            民族性を生かしながらも
            洗練されたオーケストラの音。
            やっぱりオーケストラの音響が、私は好きだ。

            ムソルグスキー作曲、ラヴェル編曲の「展覧会の絵」は
            よくコンサートでも取り上げられる。
            ざっと数えただけで、2010年から22回は聴いているようだ。

            たぶん、その度に書いてはいるのだが
            この曲のもとになった、本物の「展覧会の絵」は
            ピアノ曲やオーケストラ曲でイメージしているほどの
            絢爛豪華な色彩の饗宴ではないので
            オリジナルの絵画とか見ずに
            音楽を聴いて、頭の中であらぬ妄想をしている方が
            色彩豊かで、号数も多い、巨大な絵画を堪能する事ができる。

            ムソルグスキーのオリジナルのピアノ曲も好きだけど
            ラヴェルのオーケストラ版の色彩感も捨てがたい。

            金管絶好調。
            ウィーン交響楽団の金管軍団は
            本当に何の不安もなく、聴いていられるのが素晴らしい。
            しかも、金管特有の輝くような音色だけではなくて
            柔らかいニュアンスや強弱も素晴らしい。
            トランペットのソロで、もう、ワクワク・ドキドキの世界に突入。

            プロムナード・バリエーションの
            特に最初のバリエーションで
            ちょっと躊躇して立ち止まる感じのテンポの揺れが
            何ともリアルに出ていて、面白かった。

            耳は聴こえるようにはなったんだけど
            何せ、今までは超貧民席であるところの
            天井桟敷でしか聴いた事がないので
            (天井桟敷は音響は良いのである、念の為)
            平土間での音の聴こえ方の違いが顕著で
            音の混ざり具合が天井桟敷と違う。

            よって、オーケストラのバランスの聴こえ方も
            超貧民席と、お高級席とでは違う。
            もともと貧乏性なので
            ワタクシ的には、超貧民席の音響の方が好きだ。
            (これを、身体に染み付いた貧乏と言うのだろう、きっと)

            ハンバーグ作るのに、ツナギの卵を入れず
            タマネギと挽肉とパン粉が
            ちょっとボロボロに崩れて来ます・・・って言う感じ。
            あ〜、すみません、謎発言で。
            これ、個人的メモなんで・・・f^_^;)

            パートはクリアに聴こえてくるけれど
            全体的な「団子」としてのまとまりは
            超貧民席の方が良いかもしれない(個人的好み)

            金管軍団の輝かしい音響は
            ローマ人もびっくり(あっ、すみません、ラテン語の後遺症が)
            だけど
            ほんの少しだけ、木管のミスが。
            超有名曲だから、そういうのって、シロウトでもわかっちゃうのである。
            でも、音楽的に気になる程ではなかったけれど

            これ、20時30分からの2回目のコンサートでは
            絶対に良くなっているはず・・・
            ウィーン交響楽団のコンサートは
            本当は2回目が狙い目である。
            (この間の楽友協会でのホーネックの時みたいに
             第1回目で燃え尽くした、と言うのは、非常に珍しいケース)

            ・・・でも、20時30分からのチケットは売り切れだったんだもん。
            どうせ、引退老人でヒマですよ、18時からのコンサートでもかまいません。

            でも、この展覧会の絵、かなり盛り上がった。
            シャニも、音響云々とかあまり考えず
            コンツェルトハウスで(お高級席で)
            ほとんど耳が痛くなるくらいのフォルティッシモに持っていった。

            あそこまで、最後に力一杯演奏されると
            ロックコンサートみたいなもので(比較対象が不適格な事をお詫びします)
            ああもう、どうにでもして、と
            人間の本能部分で平伏してしまうところがあるな。

            平土間なので、オーケストラ全体は見渡せず
            目線が、1列目とか指揮者の足元になるため
            管楽器のプレイヤーとかが見えなかったけれど
            唯一、見える弦のプレイヤーは
            激しいボウイングで、凄い運動量だった(何を見てる)

            と言うわけで
            ウイルスで通常とは全く異なった
            2019/2020年の音楽シーズンも終了。

            現時点でオーストリアでは
            室内は250人までの催物が許可されていて
            秋には5000人までが可能になる予定だが
            人と人との距離は最低1メートル空ける必要があるため
            コンツェルトハウスも、1列づつ、空列を作り
            観客と観客の間も、2席(どうしてもダメな場合は1席)の空席がある。

            とは言え、市内では
            人と人との距離って、それなあに?という人が多いし
            公共交通機関の駅や市電・地下鉄・バスの車内では
            マスク着用義務はあるんだけど

            鼻をバッチリ出している人や
            マスクを下にして、携帯電話で大声でお喋りをする人とか
            ともかく、緩み過ぎで油断がならないし
            (マスク着用義務解除から2週間で、感染者は3桁台で増えている)
            観光客も数多くウィーンに訪れているし
            (一部地域を除いてEU内には旅行の自由はある)
            ウィーン市は、秋に訪れるであろう第二波の流行を見越して
            病床数の拡大を図ったりしているし

            まだまだ道は長い
            というより、9月に本当に2020/21年シーズンが始まるのか
            確信を持てずにいる私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            イム・プルス・タンツも野外の会場にして
            7月〜8月に行われる予定だし(すみません、たぶん行かない)

            8月中旬からのグラーフェネックのチケットは
            ほとんど確保したし

            9月のオペラ座のチケットもちょっと買ったし

            ザルツブルク音楽祭は無理だろうけれど
            トライするだけトライしてみるつもり (^^)v

            ・・・一応、レポート3つと論文1つという
            大学生のキャンバス・ライフもあるんですけどね(笑)

            ウィーン交響楽団 + ブッフビンダー 1番+4番

            0
              Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年7月5日 20時30分〜21時30分

              Wiener Symphoniker
              指揮・ピアノ Rudolf Buchbinder

              Ludwig van Beethoven (1770-1827)
               Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1 C-Dur op. 15 (1795/96-98)
               Konzert für Klavier und Orchester Nr. 4 G-Dur op. 58 (1805-06)

              カデンツァは両方ともベートーベンによるもの。

              ともかく右耳が聞こえず
              (註 現在、このメモを書いている7月6日の朝一番で
                 医者に駆け込んで、聞こえない問題は解決済み)
              何だか、ものすご〜く美味なものを食しているのに
              口内炎で味がわからないような
              ものすごく残念な状態・・・(涙)

              その代わり、客席の雑音もあまり聞こえないのが
              唯一の幸運かもしれないが
              (そんな幸運、要らないわ)

              コンサート開始前にホールに入ったら
              コンマス(試用期間中)が1人で
              1番のフレーズを練習していて
              これがもう
              観客のいない、コンツェルトハウスのホールとしては
              残響一杯の状態のところに
              妙なる音で響き渡って

              うおおおおおお
              一人悶えているヘンな人が客席にいるとは
              当該のコンマスも知らなかっただろう。

              ベートーベンのピアノ協奏曲1番は
              あまり演奏される機会がないけれど
              もう、超キュートな曲で、私は大好き。

              最初がテーマの提示かと思うと
              本来のテーマがその後に、突然、ひょこっと顔を出すところとか
              ベートーベンがむちゃくちゃ遊んでいるのがわかる。
              (本当に遊んでいるかどうかはともかくとして
               これでもか!と工夫しているのは、よくわかる)

              平土間の後ろの方の席だが
              上は被っていないので、音響は悪くない(はずだ)

              それに昨日も書いたけれど
              本当に音楽が愛おしい。
              弾けるような若々しさが
              ブッフビンダーの愛に包まれて
              ウィーン交響楽団の音が
              集中力を持って、ピアノと並行して奏でられる。

              協奏曲って、指揮者とソリストとで
              競争したり、対立したり、喧嘩したり(笑)
              張り合ったりするけれど

              今回は指揮者=ピアニストって事もあるかもしれないが
              ピアノとオーケストラが
              溶け合って、対立せずに、合わさって
              同じ方向を見て、高みに飛んで行こうとしている。

              続いて4番。
              読者はご存知だから、ここで書く必要はないけれど

              いやぁ、4番って、何て難しいの・・・
              ピアノが難しい事は知っているけれど
              そのさりげなく難しい細かい音の繋がりを
              ブッフビンダーのピアノは
              信じられない程に滑らかに繋いで行く。

              聞こえない耳で聞いていると
              あまりに滑らか過ぎて
              継ぎ目のない糸のようなものが
              やはり高みを目指して登って行くような気分で

              オーケストラが大変そう・・・
              オーケストラの中って、結構、他の音が聞こえず
              しかも、あの、信じられない程の美しさを持って
              流れるように奏される音の粒の糸を追いながら

              しかも、あの曲って、割にテンポの揺れもある。
              一瞬、ドキッとしたところもあったけれど
              オーケストラのメンバーの集中力も凄い。

              (しかも、このコンサート、2回目なんだよね・・・
               最初のコンサートは18時からだった)

              4番の第2楽章が、ちょっと怖かった。
              美しい第1楽章の後
              第2楽章が・・・暗い、というよりは「痛い」
              あの苦痛、音楽で聞いているからまだしも
              あの第2楽章は、ちょっとでも鬱の気があったら
              どっか〜んと落ち込んで出てこられないような気がする。

              アタッカで続く最終楽章が
              第2楽章のゾッとするような妖気を振り払ってくれるが
              ベートーベン、ちょっとコワイ(本気)

              しかしまぁ、ブッフビンダーって
              1946年生まれの73歳で
              3日続けて、しかもベートーベンのピアノ協奏曲全曲を
              更に、1日に続けて2回のコンサート。
              もちろん、その前にリハーサルとかもあるだろうし

              ・・・すごい体力。

              ピアノを弾かない部分でフォルテになるところは
              立ち上がって情熱的にオーケストラに向かい
              ピアノを弾いている途中で
              オーケストラが入るところは首や顔でキューを出して

              でも、これ、やっぱりオーケストラとの協力関係というか
              オーケストラ・メンバーの自主性も尊重しながら
              押したり引いたりを楽しみつつ
              大きな信頼関係がないと出来ないだろうなぁ。

              5番のコンサート・チケットが売り切れで
              どうしても取れないのが残念だが
              ブッフビンダーのオーストリアでの人気は高い。

              友人から、武○鉄矢とちょっと似てる・・・と言われて
              吹き出しちゃったけれど(確かに似てる(笑))
              なんだろう、お人柄というか
              もちろん、技術的な才能のある特別な人ではあるけれど
              それ以上に、音楽を愛おしむ事を知っている
              一世代前の巨匠って感じがする。
              (言ってみれば、アルフレッド・ブレンデルとか
               ウラジミール・ペルルミュテール(すみません古くて)とか)

              ちょっと生前のジョルジュ・プレートルの
              あの邪気のなさと共通するところがあるかも
              ・・・と、要らん事を考えてしまった私に
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              オーストリアの COVID-19 感染者数は
              マスク着用義務解除の後に
              ここ数日、3桁台で増加しつつある。
              ・・・だから緩み過ぎって(涙)
              果たして、9月からのシーズンはどうなる事やら・・・

              ウィーン交響楽団 + ブッフビンダー 2番+3番

              0
                Konzerthaus Großer Saal 2020年7月4日 20時30分〜21時40分

                Wiener Symphoniker
                指揮とピアノ Rudolf Buchbinder

                Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                 Konzert für Klavier und Orchester Nr. 2 B-Dur op. 19 (1786-1801)
                 Konzert für Klavier und Orchester Nr. 3 c-moll op. 37 (1796/97-1804)

                コロナ対策のために限定された人数で
                人と人との距離を取って
                コンツェルトハウスで
                ブッフビンダー指揮振りのベートーベンのピアノ協奏曲
                全曲チクルスなのだが
                (18時からと20時30分からの1日2回公演)

                7月の予定が未定だったために、チケット確保が遅れて
                それでも、しつこくしつこく
                コンツェルトハウスに電話して、何とか本日の2番・3番と
                明日の1番・4番は取れた・・・が
                月曜日の5番は、何回電話しても売り切れのままである(くすん)

                しかも私は
                昨日の夜から、右の耳が聞こえない。
                週末に医者は開いていないので
                薬局に飛び込んでスプレーを買ったけれど
                全然効果がない。

                もっとも、シリアスな病気ではなさそうだ、というのはわかるので
                月曜日に医者に電話してみる。

                しかし、片耳が聞こえないと言うのはヘンな感覚で
                世界は静かだし、ステレオじゃなくてモノラルだし
                聞こえてくる音量は少ないし
                しかも時々痛いし
                よく注意して集中すると
                微かなホワイト・ノイズが聞こえるし
                まぁ、骨伝導で多少の音は右からも入ってはくるが

                こんな状態でコンツェルトハウスのコンサートに行くのは
                ともかく、非常に非常に残念で
                聞こえては来るんだけど
                いつもと聞こえ方が全く違う(涙)

                バルコンの真ん中の席で
                ちょっと上は被っているけれど
                音響としては、悪くない席だと思うんだけど
                何せ、耳が聞こえないので全然わからない(自爆)

                ベートーベンってこういう感じ?(違!)

                もともと音響がデッドなコンツェルトハウスなので
                観客が少なくても、楽友協会のように音は団子にならない。
                割りにスッキリ聴こえてくる(はずである。何せわからん)

                いやしかし、音響はともかくとして(よくわからない)
                ベートーベンのピアノ協奏曲って
                こんなに、こんなに

                え〜、言うの、ちょっと恥ずかしいんだけど

                愛に満ちていて良いんだろうか。

                ブッフビンダーが、とことんベートーベンの音楽を
                慈しむ感じが
                もう、何だか、もの凄く温かくて
                手触りがほっこりしていて
                めったやたらに愛おしいというか

                愛情不足の欲求不満が満たされていく(いや違うかも)
                ともかく優しい。
                ベートーベンの初期作品だから
                モーツァルトかハイドンっぽい部分が多いとは言え
                非常にフレッシュで、若々しくて
                いやブッフビンダーに若々しいという言葉がマッチしないのであれば
                若々しいベートーベンを
                そのまま丸ごと受け止めて愛しんでいる印象。

                父性?いや母性?よくわからないけど
                何だかもう、あまりに愛情に満ち満ちている。

                続いての3番。
                これはもう、ウィーン・クラシックの伝統を打ち破り
                ベートーベン「らしさ」が爆発する予感の曲。

                ご存知、最初はずっとオーケストラの演奏で
                テーマの提示から展開部まで
                一通り演奏してしまうのだが

                これって、こんなに良い曲だったっけ?
                (実は3番、苦手だった、というか、苦手である)
                メリハリの効いた、スッキリしたスタイリスティックな感じなのに
                その中に、隠れて見える情熱が
                あからさまに見えないだけに、すごく奥ゆかしい。

                そういう奥ゆかしさを保ち
                抑制の効いた前奏の後に
                スケールで入ってくるピアノがまた
                大袈裟でなく、あっさりと
                でも、1つづつの音が全部、クリアに美しく
                ホールに星のように散らばっていく感覚。

                ああああ、こういう陶酔感って
                いくら耳が半分聴こえなくても
                ヘッドフォンじゃ無理なんです。
                ナマの音でないとダメなんです。
                コンツェルトハウスさま、ありがとうございます m(__)m

                第2楽章の、あのピアノとオーケストラの対話が
                もう、むちゃくちゃ美し過ぎて
                現世をすっ飛ばして、とんでもない上の方に
                身体が浮かんでしまう感じがする。
                しかも、これも、もう「愛」ですよ、「愛」

                何なんだ、この感覚は。

                最終楽章のリズミックな軽快さ。
                いや、わはは、短調で始まって
                途中で長調になって
                最後のコーダも長調の、しかもリズムを変えて
                飛び跳ねて、はしゃぎまくって

                ああああ、このコンサート
                まともな耳で聴いていたら
                どんなに素晴らしかったんだろう・・・(涙)

                医者が開くのは月曜日だし
                月曜日に電話しても
                アポイントメントが取れるのがいつになるかは
                神さましか知らないし
                (だいたい、医者のアポイントメントは
                 1週間〜3週間待ちというのが通例)

                明日の2番+4番はやっぱりこの耳の状態で行くのか、と思うと
                ちょっと、いや、非常に残念ではあるのだが

                音響を楽しむというより
                モノラルだけど
                音楽そのものを純粋に集中的に楽しめる、というのも
                もしかしたらオツなものかもしれない、と割り切るしかないわ。

                明日は3月から会っていない大学の同級生のお宅に
                ウィーン郊外までドライブする予定。
                天気予報によれば、晴れで30℃くらいまで上がるらしく
                当該の同僚からは
                水に飛び込みたければ、水着とタオル持って来て、というメールが。

                オーストリアの上の方の中流階級
                どういう贅沢な生活をしているのか
                (家にプールがあるんかいっ!)
                しっかり楽しんで来ます。

                水曜日のラテン語の試験は終わったし
                あれで不合格という可能性は絶対にないし(えっへん)
                (ラテン語七転八倒については ここ 
                 ちなみに、3月予定のテストはコロナのために中止になった)

                昨年8月の夏季講習から
                10月の新学期、コロナのお陰でヘタレになった今学期と
                必死に取り組んだラテン語がやっと終わった事で
                ますます怠け者と化している私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                ウィーン交響楽団 + マンフレッド・ホーネック 3回目

                0
                  Musikverein Großer Saal 2020年6月28日 20時〜21時30分

                  Wiener Symphoniker
                  指揮 Manfred Honeck

                  Giuseppe Verdi (1813-1901)
                   Ouvertüre zur Oper „La forza del destino“

                  Peter Iljitsch Tschaikowskij (1840-1893)
                   Symphonie Nr. 5 e-Moll, op. 64

                  Franz Lehár
                   Gold und Silber, Walzer op. 79 (1870-1948)

                  私にとって、これが今シーズン楽友協会での最後のコンサート。
                  というより、これが楽友協会にとっても
                  今シーズン最後のコンサートである。

                  席は残念ながら前の方の、しかも一番端の席で
                  音としては理想的な位置ではないけれど
                  昨日があまりに素晴らしかったし
                  ともかく、もう1回聴けるのは嬉しい ♡

                  弾けまくる指揮者にノリノリのオーケストラ(笑)
                  ヴェルディの序曲が限りなくロマンティック。
                  チャイコフスキーも、ねっとりと美しい。

                  昨日午後の最初のコンサートみたいな熱気はなくて
                  ノリノリではあるけれど
                  職業軍団ウィーン交響楽団、という感じに戻って

                  これはこれで、あぁ、私の御贔屓のオーケストラが
                  戻って来た、という印象で感慨深い。

                  ヴェルディもチャイコフスキーも良いわ ♡
                  今、音楽分析でやっているシェーンベルクや
                  ベルクやウェーベルンも好きだけど
                  やっぱり、何も考えずにメロデイの甘さにうっとりするなら
                  チャイコフスキーの素晴らしさは比類がない。

                  ああ、チャイコフスキーさま、貴方が居て下さったお陰で
                  我々の音楽生活が何と豊かなものになったか、と
                  むちゃくちゃ感謝したい気分になる。

                  100人の観客は静かだし
                  咳もしないし
                  同じ列のふくよかな年配の男性が
                  大きなサイズの iPad で、ずっとスコア見てたけど
                  チャイコフスキーのスコア読めるんだ、すごいなぁ。

                  まぁ、私もスコア持ち込みする事はあるが
                  何せ、ビオラ記号も、移調楽器も読めないので
                  ・・・って、それは慣れないと
                  一応、音楽学専攻の学生としてはヤバイのでは(以下省略)

                  さて、チャイコフスキーが華やかに終わり
                  拍手が続いている中
                  いつもダイレクター・ロジェにいる男性と
                  知らない男性と
                  楽友協会総裁のアンギャン博士が登場。

                  いつもダイレクター・ロジェで見かける男性は
                  楽友協会の代表だった・・・(すみません知らなくて・・・)

                  今日の20時のコンサートが
                  今シーズンというのは知っていたし
                  アンギャンは6月30日で退任する事も知っていたので
                  もしかしたら、何かセレモニーがあるか、とは推測していたが
                  大当たり。

                  楽友協会代表のスピーチの後
                  32年の任期を祝って、32本のバラの進呈。
                  ウィーン交響楽団を代表してのスピーチがあって
                  アントン・ブルックナーの金のメダルの授与。
                  アンギャンの挨拶。

                  まぁ、内容は推測がつく通り
                  お互い同士の褒めまくり大会ではあったのだが

                  最後にホーネックがマイクを握って
                  ウィーン交響楽団から
                  音楽の挨拶を送ります。
                  ヨハン・シュトラウスに反対するわけじゃないけど
                  今回はレハールで、とスピーチした後

                  レハールのワルツ「金と銀」

                  うおおおお、小学校の音楽鑑賞でレコード聴いた事はあるが
                  ナマで、この音楽聴いた事って、私はないぞ。

                  ホーネックもバリバリのウィーンっ子の音楽家家系だし
                  ウィーン交響楽団もバリバリのウィーンのオーケストラだし
                  まぁ、こういうワルツの巧い事・・・

                  ただ・・・
                  この曲って、アンギャンのために演奏されたんだよね?
                  なのに、ご当人が舞台袖に引っ込んだ直後に演奏しても
                  音響の良い席で、ご本人は聴けなかったんじゃないの?
                  (もしかしたら、パルテレ・ロジェあたりに入ったかもしれないが)
                  まぁ、奥方がダイレクター・ロジェに居たから
                  それでよし、という事かもしれないけど
                  せっかくなら
                  ご本人が、いつものバルコンのロジェの
                  奥さまの隣に移動するまで、待ってあげても良かったのでは・・・

                  私は総支配人は「知ってる」ワケではないが
                  コンサート後に拍手もせずに席から飛び出して来ると
                  必ず、アンギャンが指揮者を迎えに
                  急いで出て来て、階段を駆け下りて行くのに遭遇していた。

                  (言い訳してしまうと、コンサート後に大急ぎで拍手もせずに
                   席を立って出ていたのには事情があって
                   通常、コンサートの後、オフィスに戻って仕事してたので
                   できればなるべく早くオフィスに戻りたかったという・・・・
                   すみません・・・・
                   引退後は、ちゃんと拍手していますので、勘弁して下さい)

                  100人の観客は
                  たぶん、ほとんどがウィーンの常連だと思うので
                  スピーチも静かに聞いていたし
                  誰も席を立たなかったし
                  ちゃんと、それなりのところで
                  スタンディング・オベーションになって

                  常連だけの小さなコンサートで
                  こういう「引退セレモニー」が出来たのは
                  かえって、親密で良かったのかもしれない。

                  7月の予定が決まらなかったので
                  もたもたしているうちに
                  コンツェルトハウスのコンサートのチケットが
                  ほとんど売り切れてしまったのは残念だが
                  ブッフビンダーのベートーベン、ピアノ協奏曲のチクルスは
                  ウィーン・フィルでも聴いているし
                  まぁ、このご時世だから仕方がない。

                  アンギャンはスピーチの時に
                  ウィーン交響楽団は2日間、4回のコンサートで
                  400人に喜びを与えた、と言ったけれど

                  一人で3回コンサートに来たために
                  実は400人ではなく、398人だった事は
                  内緒にしておこう、と固く心に誓った私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  ウィーン交響楽団 + マンフレッド・ホーネック

                  0
                    Musikverein Großer Saal 2020年6月27日 17時〜18時
                    Musikverein Großer Saal 2020年6月27日 20時〜21時

                    Wiener Symphoniker
                    指揮 Manfred Honeck

                    Giuseppe Verdi (1813-1901)
                     Ouvertüre zur Oper „La forza del destino“

                    Peter Iljitsch Tschaikowskij (1840-1893)
                     Symphonie Nr. 5 e-Moll, op. 64

                    ウィーン交響楽団でチャイコフスキーの交響曲5番
                    しかも指揮が、こよなく私が愛すヘン○イのホーネック(兄)♡

                    土曜日に2回、日曜日に2回あって
                    真剣に全部のコンサートに行こうかと考えたが
                    100席しかないのだから
                    他の音楽ファンのチャンスをあまりに奪ってもいけないだろう
                    (それに来週、試験もある ← あ〜(汗))

                    日中が30℃を越えた土曜日の午後
                    ウキウキと楽友協会に向かうワタシ。

                    17時からの1回目のコンサート。
                    ウィーン交響楽団は拡大された舞台全体を使い
                    この間と同じく弦のプレイヤーは一人で1台の譜面台。
                    さしてプレイヤー同士の距離を空けているとは思えないのだが。

                    販売直後に必死に取ったので
                    ど真ん中の舞台から離れ過ぎない非常に良いお席である。
                    超貧民席からしか聴かない私には
                    むちゃくちゃ贅沢。

                    最初がヴェルディの「運命の力」序曲。
                    ホーネックがものすごく丁寧に作っていて
                    最初の木管の哀愁に満ちたソロも良いが

                    途中で弦(特に第一バイオリン)が
                    ピアニッシモで入ってくるフレーズの美しさ!!!
                    いやもう、気を失うかと思った。

                    楽友協会のお風呂的音響を目一杯良い方に使って
                    ウィーン交響楽団の弦の響きが
                    本日は、ものすごく豊潤で柔らかくて鋭さが隠れて
                    何とも美しい。あまりに美し過ぎる。

                    しかもホーネックがまた
                    この曲をドラマチックに演出。

                    うおおおお、この指揮者、弾けてるというか
                    残響むちゃくちゃ長いホールで開き直ったというか

                    フォルティッシモも躊躇なく
                    思い切り鳴らすの・・・だが
                    音が濁らず、パートがかなりクリアに聴こえてくるのが凄い。

                    コンサート2回聴いてから個人メモを残すのは難しい。
                    たぶん、1回目のコンサートの後に初印象を書いていたら
                    もっとワタシは興奮していたかもしれない。
                    今だって充分に興奮しているが(ヘンな意味ではありません)

                    チャイコフスキーの交響曲5番が凄かったというより
                    凄まじかった、と言えるほどの突進振り。

                    音響の欠点を確信犯的に逆手に取って
                    徹底的にオーケストラを響かせた手腕には脱帽。

                    あれをヘタクソにやったら
                    音が濁って、たぶん聴けたもんじゃない、という感じだと思うけれど
                    観客100人、全然気になりません、という感じで(思い込み入ってます)
                    力一杯、思いっきりオーケストラを疾走させた。

                    ともかく、スゴイ。
                    こんなチャイコフスキー、なかなか聴けない。
                    このお風呂音響の真っ只中で
                    恐ろしいまでのエネルギーの放出と
                    集中力に囚われてしまい
                    こういう演奏を、こういう、お高級席で
                    たった45ユーロ(17時公演)か50ユーロ(20時公演)で聴けるなら
                    コロナ時代も、そう悪くはないかも

                    ・・・いやいやいや、そんなはずはないけれど
                    そこまで思わせてしまう説得力。

                    17時からのコンサート終わった後
                    ワタシはもう、ノックダウンされた感じで
                    お腹いっぱいで、エネルギーにぶっ飛ばされて
                    ちょっとフラフラ。

                    第2楽章のホルンのソロ!!!!
                    ホルンのソロ!!!
                    いや、しつこいですが
                    あまりに、あまりに、あまりに美し過ぎる。

                    エネルギッシュな第1楽章(音量お構いなし)の後の
                    祈りのような第2楽章の哀愁が、胸に痛い。
                    第2楽章終わったら
                    ホーネックはそのまま指揮台で固まってしまい
                    オーケストラも指揮者と同じく固まって
                    かなり長い沈黙が支配したのだが

                    17時からの聴衆の民度がものすごく高く
                    席から、全く雑音が聴こえて来ない。
                    楽章間の咳もなく
                    音楽の始まる時も、シーンとしている。

                    しかも拍手のタイミングも
                    終わってすぐではなく
                    ちゃんと残響が美しくホールの空気に溶けた後に拍手が入る。
                    (20時からのコンサートの方は、拍手の入り方は早かった・・・くそ)

                    私のブログの読者はご存知の通り
                    楽友協会は、年配の観客も(普通は)多く
                    観光客も多く(もちろん良い意味でも悪い意味でも)
                    しかも、あの響きのホールなので
                    観客席での雑音さえもが
                    ホール全体に響くため

                    普通のコンサートだったら
                    指揮者が集中して指揮棒を下ろそう、という瞬間に
                    椅子を上げるガタッという音とか
                    (上の席の人が舞台を覗き込もうと、突然立つと
                     折り畳みになっている椅子の座る部分が跳ね上がって
                     木製の椅子なので、容赦ない凄い音が響く)
                    何故楽章間でやっておかないの、という咳とか
                    飴の包み紙を開く音とかいうのが、必ずと言って良い程に入るのだ。

                    それがない!!!!
                    (20時の時は、演奏中に椅子をガタッとさせた音が1回。
                     咳き込みが2回あったけれど、17時の静けさは完璧だった)

                    これだけ観客席が静かだと
                    指揮者もオーケストラも集中できるんだろうなぁ。
                    もちろん、観客の集中度も非常に高くなって

                    もう、このコンサートの音楽の濃密度が半端じゃない。
                    3密どころじゃない、
                    ホール全体の緊張度の高さが
                    ねっとりとホール全員にまとわりついて来て、最高 ♡

                    第3楽章の複雑なリズムに見え隠れする
                    何とも優雅な香りのワルツの上品で高雅な事と言ったら
                    ああ、もう、貴族の贅沢ってコレなのね(妄想)

                    アタッカでの最終楽章のダイナミックさ。
                    刻々と変わるテンポの処理と
                    ピアニッシモからフォルティッシモまでのダイナミック・レンジの広さ。

                    それに・・・すごい高速!!!
                    何だ、この速さは、と思うけれど
                    それがまた、ぴったり合って
                    緊張感に満ちながら
                    オーケストラ全員が
                    聴衆と一緒にホールを疾走する感じ。

                    しかも音が濁っていない。
                    このホールのこの観客数で
                    見事な音響空間を作り上げていて
                    ・・・だから、もう、この状態のままでも
                    こういう演奏が聴けるのなら
                    私は満足です、とか言いたい気分。

                    というより、普通のコンサートよりも
                    音楽ファンの厳選されたマナーの良い聴衆で
                    これだけ指揮者がホールの音響を徹底的に逆手に取って
                    徹底的にエネルギッシュに走ってくれたら
                    こういうコンサートの方が格段に良いかもしれない。
                    ・・・という、恐ろしい事まで考えてしまう程。

                    17時の1回目のコンサートが、あまりに凄かったので
                    20時の2回目はオーケストラがお疲れではないのか、と
                    心配していたけれど
                    いやいやいや、さすがプロの職業軍団。
                    全く緩む事も、疲れを感じさせる事もなく

                    ただ、私は17時からのコンサートの後に
                    知り合いと食事に行ってしまったので
                    ちょっと眠気との戦いが辛かったが。
                    (寝落ちはしてません、たぶん)

                    明日の20時からのコンサートが
                    私にとっては楽友協会での今シーズン最後のコンサートになる。

                    9月からのシーズンがどうなるか
                    チケットは全部購入してあるけれど(例の超貧民席)
                    本日のオーストリアの新感染者も60人を越え
                    国境が開くと、観光客も押し寄せ
                    これから夏休みなので、オーストリア人も
                    みんなこぞって、海を目指して休暇に行くし
                    デモがあったり
                    最低距離って何だったっけ?という感じだし
                    マスクしても鼻を出して電話で喋っていたりするし

                    あ〜、もうオーストリア、緩み過ぎ。
                    自分が気をつけていても
                    周囲にそういう人がいて、避けているのに
                    わざわざ近寄って来るような人もいて、ウィーン怖過ぎる。

                    しかも、複数人数で歩道一杯に広がって歩いていて
                    対向者が来るのを見ても、絶対に一杯に広がっている体勢は崩さず
                    実に不思議な民族だと思うんだけど

                    ラテン語のテキストで、ライオスが道を譲らなかったために
                    息子から殺されてしまう話を読んで
                    ああ、この「道を譲らない」というのは
                    ローマ時代から延々と続くヨーロッパの伝統なのか、と
                    勝手に納得している私に(もちろん、ジョークです)
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    やっぱりホーネック(兄)の指揮、すごく好き♡

                    ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 2回目

                    0
                      Musikverein Großer Saal 2020年6月11日 17時〜18時15分

                      Wiener Symphoniker
                      指揮 Philippe Jordan

                      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                       Leonoren-Ouvertüre Nr. 3, op. 72a
                       Symphonie Nr. 3 Es-Dur, op. 55, "Eroica"

                      後出しで追加されたコンサートに気がついた時には
                      (ある程度)音響の良い席はすべてなくなっていて
                      ・・・と言うより、一律料金だし
                      100席限定だから、ヘンな席はないだろうと
                      席指定をせずに買ったら

                      ヘンな席があった・・・

                      舞台キワキワの2列目(さすがに1列目はクローズ)
                      しかも、一番奥のパルテレ・ロジェの壁に面した席で
                      目の前が舞台だし
                      しかも第2バイオリンの一番後ろのプレイヤーが、すぐそこに居る。

                      楽友協会常連コネクションで
                      こういう時には通常なら、上に逃げるのだが

                      何せほら、室内音響学のゼミに溺れまくっている状態なので
                      ちょっと興味津々で、この席に座って聴いてみた。

                      ・・・しかし楽友協会、100席限定一律料金制を取るなら
                      平土間の2列目・3列目なんかに席を作るなよ。

                      舞台を拡張して、サークル(通常の一番前の3列)は外し
                      プレイヤー1名に1譜面台になっているのは
                      プレイヤー間で、ある程度の距離を確保するためだと思うが

                      サイドのバルコンにも席を作っているのだから
                      平土間の前の方の席じゃなくて
                      バルコン・サイドの1列目を、あと数席、用意して欲しかったです。

                      昨日と同じプログラムだが
                      席が変わったので、聴こえ方が違う(当たり前と言えばそうだけど)

                      舞台に近い分、反射じゃなくて
                      そのままダイレクトに伝わってくる音波の量が多い(ような感じ)
                      横がすぐに壁で、壁の上には絨毯が掛かっているので
                      音響的には、むちゃくちゃ面白い。

                      レオノーレのトゥッティで昨日体験した
                      音がグチャグチャの団子状態よりは
                      トゥッティ部分の聴こえ方が、少しパートごとに聴こえてくる。

                      と言うより、目の前が第2バイオリンなので
                      時々、第2バイオリンしか聴こえない。

                      普段、内声を聴くチャンスはなかなかないので
                      コンツェルトハウスで時々行われる
                      イム・クラング=オーケストラの中に座りましょうコンサートで
                      第2バイオリンの横に座った時みたいな面白さ。

                      で、今日もテンポが遅め。
                      オーケストラは3回目の演奏になるから
                      手慣れてはいるし
                      残響豊かな、いや、100人観客で、更に豊かになっているホールで
                      昨日よりは、耳慣れしたので
                      間延びせずに聴こえた上

                      舞台に近いダイレクト音波を全身に浴びる感じが
                      全身の肌が鼓膜になったような妄想に取り憑かれて

                      あああああ、やっぱりナマの音ですよ
                      もう絶対にナマの音!!!!!!

                      もともと(読者ご存知の通り)現場主義の私は
                      音楽はナマでホールで聴くものだと
                      堅く信じ込んでいるので
                      どんな音響であれ
                      空気に鼓膜を震わす振動が存在するだけで
                      生き返るのだ。

                      音響ゲゲゲの席である事は事前に分かっていたので
                      交響曲3番についてはスコア持ち込み。

                      で、これがまた
                      コンサートを聴く正しいやり方ではない、という事はわかっているが
                      めちゃくちゃ面白い。

                      目の前の第2バイオリンが最も強く聴こえてきて
                      離れている第1バイオリンの音が
                      空気を通って、横の反射と一緒に
                      かなり柔らかい音になって届いてくる。

                      マーラーとかならともかく
                      モーツァルトとかベートーベンの交響曲って
                      私のようなド・シロートがスコアを手にしても
                      第1バイオリンだけ追っていても、何とかなるものなのだが

                      長三度で下を弾いている第2バイオリンが
                      むちゃくちゃ聴こえてくるので
                      第2バイオリンの楽譜でスコアを追ったなんて
                      スコア持ち込み歴の長い私でも、初めての体験である(笑)

                      フルートは相変わらず空気を裂いて
                      美しい高音が直接響いてくるけれど
                      オーボエの音が、昨日よりも引っ込んだ。
                      クラリネットの音も控え目に聴こえて来るのに
                      面白い事に
                      ファゴットの音が、かなり飛び出して来る。
                      それから、コントラバスが良く響いて来る。

                      コントラバスは舞台の一番奥で
                      上にオルガンの天井が被っているのだが
                      あの天井、反響盤になってる可能性があるな・・・

                      で、昨日と同じく
                      ウインナー・ホルンが!!!!
                      ウィンナー・ホルンが!!!!!!
                      ウィンナー・ホルンが!!!!!!!!

                      しつこいけど、第3楽章のあのホルンのアンサンブル
                      この楽友協会の、この音響のために作曲されたんかいっ
                      というくらいに
                      柔らかで豊かで、徹底的に美しく、温かで素朴で

                      もう、この数小節を聴けただけで
                      ホールの音響が多少おかしくても
                      50ユーロの価値はある、と
                      いたく感激して、席で打ち震えていた
                      ヘンなアジア人のババアは私です。

                      いやもう、スコア見ると
                      演奏している楽器もわかるわけだが
                      その時の当該の楽器の聴こえ方をチェック出来るなんて(笑)

                      これは、正直に言えば
                      正しいコンサートの聴き方とは言えず
                      かなり、いや、ものすごく邪道なんだけど

                      もともと、音楽ファンというよりは
                      音響オタクの私としては
                      こういう千載一遇のチャンスに
                      音響オタク振りを最大限に発揮できる幸せって
                      ちょっと、他の楽しみには変えられない。
                      (オーケストラ・メンバーの皆さま
                       指揮者の皆さま、楽友協会関係者の皆さま、ごめんなさい)

                      100人の観客は
                      楽友協会やオーケストラの関係者以外は
                      私と同じような年代の年配が多い。

                      通常、もっと年上の方たちが、杖つきながら来るのが
                      クラシックのコンサートなのだが
                      さすがに、あまり御年を重ねた方だと
                      例のウイルスに感染した時に重症化する可能性が大きいから
                      あまり棺桶に片足突っ込んだと言われる年齢層はいない。

                      よって、やっぱり、すご〜〜〜〜く静かである。
                      楽章間にも咳が全くなく
                      プログラムを音をたてて捲っている人も
                      ・・・いや、いるけど(私の列の離れた人)
                      距離があるから、あまり音は伝わってこない。
                      (たぶん、スコア捲っている私が一番雑音たてたかも。
                       音は絶対にしないように捲ってはいたけれど)

                      コンサートの後にカフェに行こうと画策して
                      あっ、でもコンサート後のカフェって予約しておかないと
                      席がないかも・・・・と
                      インペリアルに電話したら「6月一杯は建物全部が閉鎖」とのこと。
                      シュヴァルツェンベルクに恐る恐る電話したら
                      全然問題ないよ、と予約できたのだが

                      後で考えたら
                      楽友協会のコンサート、観客は2000人じゃなくて100人、
                      しかも天気が良くて、祝日で、みんな郊外に出ている日に
                      市内のカフェが予約で満杯、という可能性は
                      限りなく低かった・・・

                      というアホな事はあったけれど
                      久し振りにカフェで、アイス・カフェを
                      しかもホイップ・クリーム山盛りで堪能した私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      週末はフォルクス・オーパーでのコンサートに行く予定。
                      こちらも平土間席だけど
                      これは劇場の造りが違うので
                      そう、ワケのわからん音響にはならないかと推測中。

                      オーストリアも、まだ毎日、2桁台の感染者が出ている状態なので
                      人数限定でも、感染の危険はあるわけだが
                      それでも、ナマの音を聴きたい
                      これがないと生きていけない、という人が
                      私を含めて多いのがよくわかる。

                      楽友協会の入り口には消毒液が置いてあるが
                      本当はカフェの方が消毒液が必要じゃないのかしら。
                      カフェのウエイターさん、マスクから鼻出してるし・・・
                      当分は自分で消毒液の小ボトルを持ち歩こう。

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