フローリアン・ベッシュ + ユストゥス・ツェアン

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年9月30日 19時30分〜21時10分

    バスバリトン Florian Boesch
    ピアノ Justus Zeyen

    Hugo Wolf (1860-1903)
    Drei Gedichte von Michelangelo (1897)
     Wohl denk ich oft
     Alles endet, was entsteht
     Fühlt meine Seele

    Franz Schubert (1797-1828)
     Im Walde D 708 „Waldesnacht“ (1820)
     Im Frühling D 882 (1826)
     Das Heimweh D 456 (1816)
     Abendstern D 806 (1824)
     Herbst D 945 (1828)

    Hugo Wolf (1860-1903)
     Auch kleine Dinge können uns entzücken
      (Italienisches Liederbuch, Bd. 1/1) (1891)
     Der Mond hat eine schwere Klag’ erhoben
      (Italienisches Liederbuch, Bd. 1/7) (1890)
     Geselle, woll’n wir uns in Kutten hüllen
      (Italienisches Liederbuch, Bd. 1/14) (1891)
     Benedeit die sel’ge Mutter
      (Italienisches Liederbuch, Bd. 2/35) (1896)
     Heut’ Nacht erhob ich mich
      (Italienisches Liederbuch, Bd. 2/41) (1896)
     Dass doch gemalt all deine Reize wären
      (Italienisches Liederbuch, Bd. 1/9) (1891)

    Frank Martin (1890-1974)
    Sechs Monologe aus „Jedermann“
    (Fassung für Bariton oder Alt und Klavier) (1943-1944)
     Ist alles zu Ende das Freudenmahl
     Ach Gott, wie graust mir vor dem Tod
     Ist als wenn eins gerufen hätt
     So wollt ich ganz zernichtet sein
     Ja! Ich glaug: solches hat Er vollbracht
     O ewiger Gott!

    アンコール
    Franz Liszt: Über allen Gipfeln ist Ruh S 306

    う〜ん・・・・(沈黙)
    2日続けて、ドイツ・リートのコンサートだったのだが
    あまりの違いに、ちょっとひっくり返っているところ。

    バスバリトンのフローリアン・ベッシュは
    リート歌いではあるのだが
    ワタクシ的独断偏見個人から見ると
    正統派リート歌いの対極に位置する
    異端というか

    ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウの
    美しいドイツ語の系列でありながら
    どこか、ゾッとするような
    日常からかけ離れたところにある
    奇妙な世界を創り上げてしまう人だと思う。

    コンツェルトハウスのリート・チクルスの一環だが
    モーツァルト・ホールではなく大ホールで
    ギャラリー(天井桟敷)はガラガラ。

    アナウンスで
    コンサートの間もマスクを着用の指示。

    これは助かる・・・けれど
    かなりのお客さまはアナウンスを聞いていないらしく
    マスクを外している人も多い。
    (今日のギャラリーは充分にスペースが空いているので
     あまり気にはならないけど)

    本日のプログラム構成を見ると一目瞭然だが
    ベッシュが取り上げたのは
    「死」の世界である。

    あ〜、ここ数日、突然、天気が悪くなって
    雨降って、暗くて、気温が10℃くらいまで下がって
    うううう、とうとう暗い冬がやってくる、という
    落ち込む気分になるタイミングを見計らって
    「死」の世界・・・

    フーゴ・ヴォルフのミケランジェロの最初から
    目一杯の、深いバスバリトンのフォルティッシモが
    大ホール一杯に響きわたる。

    ・・・暗い。

    これだけフォルティッシモで響いているのに
    歌詞の内容が内容だし
    ベッシュのバスバリトンって
    むちゃくちゃ美声なんだけど色調は暗いし
    もう、最初から
    どっか〜ん!と、人生の晩年に連れて行かれる感じ。

    あ〜、ワタシはもう晩年なんですけどね。
    しかも、このチクルスに来ている
    見るからにドイツ・リート聴きの皆さまは
    ご年配が多いので(以下省略)

    常々考えてはいたけれど
    そろそろ遺言を書かなくちゃ・・・
    (とか言ってる人に限って、むちゃ長生きするし
     しかも、このペースでコンサートとか行ってたら
     最後に残すのは借金だけだろう・・・)

    マジメに考えてしまうくらい
    何だかわからないけれど
    違う世界に連れられて行ってしまうのだ。

    奇妙というか、不気味というか
    ドイツ・リートって、ドイツ語がわからなかったら
    音楽として聴くんだろうと思うんだけど

    ドイツ語がわかる分
    しかも、ベッシュの表現力を持って歌われると
    音楽と言語内容のバランスが
    時に言語の伝える内容の方が大きくなるくらいで

    音楽を聴いている、というよりは
    音楽によって、よりドラマチックになった
    詩の内容を、まるで演劇のように語られているという印象。

    シューベルトも、例えば Im Frühling なんか
    歌い方によっては
    のんびりした感じになるはずなのだが
    ベッシュが歌うと
    何だか違う世界が口を開けて
    ボ〜ッとしている聴衆を飲み込みそうな不気味さ。

    そりゃ、ヴォルフのイタリア歌曲集の歌には
    キュートな歌もあるんだけど・・・

    しかし、このコンサートで圧倒的だったのが
    後半のフランク・マルタンである。

    12音技法まで厳密な書法ではなく
    調性と聴こえるような部分も多いのだが
    モノローグだし
    レチタティーヴォをずっと聴いている感じで

    それだけにホフマンスタールのテキストが
    聴衆に伝えてくる内容が
    音楽で更に強調されて
    ドラマチック・・・というより、やっぱり暗い。

    何せ、ホフマンスタールのイェーダーマンである。
    確か、金持ちが死ぬ話である(誤解があったらごめんなさい)

    基本的に、こういうモダンな調性、すごく好きだし
    ベッシュがドラマを語る力は半端じゃないので
    すごくリアルなんだけど

    その分、聴きながら
    ヨーロッパ人って(あまりに単純化し過ぎだけれど)
    そんなに「死」が怖いのか・・・
    そんなに長生きしたいのか・・・
    歳取っても、人生を楽しみたいという欲望が衰えないのか・・・

    いやいやいや
    そりゃ、昔は人生50年とか言われていて
    まだまだ人生の楽しみを知り尽くさずに
    死ななければならない人が多かったとは思うのだが

    今やヨーロッパでは
    自殺幇助が罪になるかならないかという議論が
    各国で盛んに行われているわけで
    (スイスなどは既に合法
     オーストリアでは、今、最高裁判所が頭を抱えている(笑))

    ワタシなんか
    人生で好きな事ばかりやってきたからなぁ。
    (嫌いな事は全くやって来なかった f^_^;
     まぁ、それだけ恵まれていたのだと思う)
    日本的感覚から言えば、負け犬なんだけど
    色々あっても、むちゃくちゃ楽しい人生を送って来ているし
    イェーダーマンみたいに金持ちじゃないので
    たぶん、ホフマンスタール時代の
    ヨーロッパの死生観と、少し違うんだろうと思う。

    しかしまぁ、ベッシュの深い美声で
    しかも声量めっちゃ大きくて
    観客の少ない大ホールに響き渡るバスバリトンで
    ドラマチックに
    イェーダーマンの、徹底的に悲壮な
    生への執着みたいな鬼気迫るモノローグを聴かされると
    感動というよりは
    超弩級の重たさに、身が潰れそう。

    ベッシュのクリアなドイツ語の語りを聴いていると
    この人、「語る」事が楽しくて仕方ないんだろうなぁ、と感じる。
    音楽は完璧だし、音程も発声も完璧で
    もちろん、歌手だから、音楽が重点になっているけれど
    それ以上に、「内容の語り」が前面に出て来て
    音楽付きの演劇を鑑賞しているような気分。

    ベッシュを聴きに行くというのは
    こういう、重い重い重い感じが良いわけで
    その意味では
    もう、むちゃくちゃ人生観を揺さ振られたというか
    ヨーロッパ人、ワッカリマセーンと叫びたくなりそうな気分の
    凄いコンサートだった。

    ドイツ・リートはご年配のご婦人たちが多いのだが
    帰り道で、杖つきながら歩かれているご婦人連れの方々が
    Schön とか感想を話していらっしゃると

    おおお、この印象を schön だけで表現できるのか、と
    コンサート中、ずっと背筋がゾクゾクしていた私としては
    (ゾクゾクはどちらかと言えばサスペンス映画の恐怖に近い方)

    もしかしたら、ドイツ語の schön には
    学校で習った意味とは全く違う意味があるのかもしれないと
    しょうもない事を考えてしまう私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    ユストゥス・ツェアンのピアノが素晴らしく
    特にフランク・マルタンでの音色の美しさに圧倒された。
    ベッシュの声や、あの特殊な個性と
    充分に一対一でタイマン貼れる(え?)素晴らしいピアノだった。

    ヨナス・カウフマン + ヘルムート・ドイチュ

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      Wiener Staatsoper 2020年9月29日 20時〜21時50分

      SOLISTENKONZERT
      テノール Jonas Kaufmann
      ピアノ Helmut Deutsch

      Franz Schubert : Der Musensohn (D 764)

      Ludwig van Beethoven: Zärtliche Liebe (WoO 123)
      Adelaide (op. 46)

      Wolfgang Amadeus Mozart: Sehnsucht nach dem Frühling (KV 596)
      Das Veilchen (KV 476)

      Friedrich Silcher: Ähnchen von Tharau

      Felix Mendelssohn Bartholdy: Gruss (op. 19/5)
      Auf Flügeln des Gesanges (op. 34/2)

      Robert Schumann: Widmung (op. 25/1)

      Franz Liszt: Es muss ein Wunderbares sein (S 314)

      Edvard Grieg: Ich liebe Dich

      Carl Bohm: Still wie die Nacht

      Alexander Zemlinsky: Selige Stunde (op. 10/2)

      Richard Strauss: Zuneigung (op. 10/1)

      *** Pause ***

      Franz Schubert: Die Forelle (D 550)
      Der Jüngling an der Quelle (D 300)
      Wanderers Nachtlied II (D 768)

      Johannes Brahms: Wiegenlied (op. 49/4)
      Da unten im Tale (WoO 33/6)

      Antonín Dvořák: Als die alte Mutter (op. 55/4)

      Frédérique Chopin/Alois Melichar: In mir klingt ein Lied

      Piotr I. Tschaikowsky: Nur wer die Sehensucht kennt

      Robert Schumann: Mondnacht op. 39/5

      Richard Strauss: Allerseelen (op. 10/8)

      Hugo Wolf: Verborgenheit
      Verschwiegene Liebe

      Gustav Mahler: Ich bin der Welt abhanden gekommen

      アンコール
      Richard Strauss
      Traum durch die Dämmerung (Lieder op. 29/1)
      Ich trage meine Miene (Fünf Lieder op. 32/1)
      Ach weh mir unglückhaftem Mann (Schlichte Weisen op. 21/4)
      Nichts (Acht Gedichte op.10/2)
      Die Frauen sind oft fromm und still (Schlichte Weisen op. 21/5)
      Cäcilie (Vier Lieder op. 27/2)

      国立オペラ座で
      今をときめくスター・テノール
      ヨナス・カウフマンのリサイタル

      ・・・もちろん、発売開始直後から
      チケットはずっと売り切れだったし
      第一、私は本当なら楽友協会で
      パッパーノの熱きイタリア〜ンを堪能する予定だった(涙)
      わ〜ん、ドレスデンがキャンセルになったのも悲しいけれど
      パッパーノとローマが聴けないのは、もっとショックだったりする。
      (しつこいのでもう止めます)

      国立オペラ座のサイトを、ちょくちょくチェックしていたら
      数日前に、65ユーロの一番高い席が1枚だけ出て来て
      うっ、高いけどどうしよう、とポチったら
      この席はCOVID-19のために空き席にしなければなりません
      とサイトに出て来て
      何だ、システム・エラーか

      しつこい私は、それでもちょこちょことサイトを見ていたら
      何と昨日、9月28日に
      突然、数十枚のチケットが放出されていて

      おおおおっ、舞台見えないけど
      15ユーロの席があるっ!!!
      (平土間65ユーロの席もあったが、もちろん買わない(笑))

      ぽちっ

      このスター・テノールには
      熱狂的女性ファンが多い(らしい)

      2012年2月13日に
      楽友協会大ホールで(しかもバルコン・ミッテのお高い席で)
      カウフマンのリート・リサイタルを聴いた時には
      カウフマンがイイ男かどうかはともかくとして
      かなり感動していたのである。
      (自分で読み返してみて、驚いている(笑))

      今回もカーテンコールの時に
      真っ赤なバラの大きな花束が
      舞台に投げられたりしていたので
      やっぱり熱狂的ファンがいるのだ。

      よって、ヘンに正直な感想を書いてしまったら
      夜道でグッサリなので
      本当なら、ここで止めた方が良いんだけど

      これ、批評でも何でもなくて
      感受性ゼロの音痴の、ただの音楽シロウトの個人メモですから
      カウフマンのファンの方は
      どうぞお願いですから、ここでお引き取り下さいまし。

      舞台に登場したカウフマンが
      突然、喋りだすのでびっくりした。
      国立オペラ座の音響なので
      楽友協会よりはドイツ語ははっきり聞こえてくるけれど
      悲しい天井桟敷なので、音量が少なくて
      ピアニストのドイチュと、色々と工夫を凝らして
      プログラムを作りました・・・
      みたいな事を言っているようだ。

      途中の拍手は禁止する訳ではありません
      ・・・と言っているのは
      途中で拍手するな、という牽制である事は
      ウィーンっ子ないしはウィーン化している人にはわかるけれど
      この皮肉がわからなかった人も
      かなり居たようである。
      (何回かフライングがあった後
       さすがに、周囲からシッと鋭い禁止の音が入り
       それでも拍手してる数人はいたが
       最後の方は途中の拍手のフライングなしになった)

      オペラ座なので
      ドイツ・リート聴きばかりが集まる訳ではなさそうだし。

      最初にミューズの息子って
      ヤバイんじゃないのか、と思ったら

      バリトンの話し声の後に
      テノールのキーで、あの音符が飛ぶリートを歌ったので
      飛ぶ音程が微妙に外れているし
      高いキーの声が(しかも弱音で出そうとすると)
      すごく苦しそうで
      聴いてる方の息が詰まりそう。

      ベートーベンの Ich liebe dich, so wie du mich と
      アデライーデはメロディックなラインなので
      飛ぶ音はないけれど
      ここでも高音が出しにくそうに聴こえてくる。

      ・・・あ〜、これは、たぶん、間違いなく
      国立オペラ座の音響によるものだろう。
      これを、楽友協会大ホールの
      残響たっぷり2秒半(客が入っていなければ3秒)というところで聴いたら
      ソット・ヴォーチェも
      あれほど、擦れて聴こえる事はなかったはずだ。

      というより、声域が広くて、テノールまで出るのはわかるけれど
      カウフマンの声って、もともとバリトンっぽいので
      少しキーを下げた方が良かったんじゃないか、と
      しょうもないド・シロートは思ってしまうのである(余計なお世話)

      高音のソット・ヴォーチェもオペラ座ではほとんど響かないし
      前半では、チッ、やっぱりカウフマンって
      リート歌いじゃないよね、とか思って休憩時間に突入。

      ただ、カウフマンは、ドイツ語の明確さに
      ものすごく焦点を置いているのは、よくわかる。
      オペラ座という特殊な音響なので
      言葉の明確さに関しては、スゴイな、とは最初から思った。

      同時に、プログラムの組み方が非常に巧い。

      誰でも知っている有名曲を入れると同時に
      シルヒャーとかボームというマイナーな曲
      リスト(の歌詞は我々はベナツキーの「白馬亭にて」の方が有名)や
      ロマンティックなツェムリンスキーの曲を入れたり

      後半のチャイコフスキーから
      シューマン、リヒャルト・シュトラウス、フーゴ・ヴォルフ
      最後にマーラーで締めるところは
      明確なドラマツルギーがある。

      後半の途中から
      声が出て来たという印象。
      もちろん、私が耳慣れして来たのかもしれないが。

      Wanderers Nachtlied は、この間
      グラーフェネックのアンコールで聴いた時も
      息遣いの巧さに驚いたが
      カウフマンの息は、非常に長く
      しかも、ドイツ語の意味のタイミングに沿って
      巧みな息遣いをする。

      ショパンの In mir klingt ein Lied なんて
      どちらかと言えばポピュラーの印象が強いから
      このドイツ・リートの中ではちょっと浮くけれど
      次のチャイコフスキーはドラマチックで
      うううううん、もともとオペラ歌手には
      こういう曲の方が向いているんじゃないかなぁ、と思うことしきり。

      シューマンの Mondnacht から
      リヒャルト・シュトラウスの Allerseelen
      ヴォルフの Verborgenheit と Verschwiegene Liebe
      うおおおお、私が大好きな曲で
      ヴォルフなんて、私は好きなのに、滅多にナマで聴けない曲を
      久し振りにナマ聴きして
      そこらへんで、もうドキドキで、ちょっと感動し始めてしまう私は
      結局は、かなり単純に出来ているのだ。

      で、最後が Ich bin der Welt abhanden gekommen で
      これは、美しい声で、長い息継ぎで歌われれば
      私はそのまま天国に行ってしまう曲。

      まぁ、後半はまずまずか(おっ、えらそう)と思って
      アンコールだったら
      定番の Morgen! あたりでキマリかな、と考えていたら

      ありゃりゃりゃ・・・
      まずは Traum durch die Dämmerung から始まって
      うほほほ、リヒャルト・シュトラウスで攻めて来た。
      じゃぁ、やっぱり Morgen! か、と考えていたら
      次に Ich trage meine Miene って
      何で、私の好きな曲が・・・

      ドラマチックな Ach weh mir unglückhaftem Mann って
      カウフマンのイメージじゃなかったのに
      加えて Nichts まで歌われたら
      かなりビックリ。

      最後は Cäcilie で
      これは華やかな曲だし
      おおっ、このキーなら出るか、と思ったら
      ハイC出ました。観客大喜び。(まぁ、オペラではありませんが・・・)

      ドイツ・リート大好き人間としては
      テノールでドイツ・リートを聴くなら
      ワタクシ的には
      ミヒャエル・シャーデかマウロ・ペーターだと思っているので
      カウフマンで聴かなくても良いか、とは思うのだが

      アンコールで、これだけワタクシ好みの
      リヒャルト・シュトラウス特集をやってくれるなら
      大歓迎 ♡

      アンコールはアナウンスもなかったし
      プログラム記載ももちろんなかったので
      うろ覚えの記憶で
      自宅に戻ってから大急ぎで調べたので
      もしかしたら、欠けているかもしれない。

      同じコンサートを聴いた方で
      アンコール、これも歌ったよ、という記憶のある方は
      ぜひ、ご一報下さいませ。

      カウフマンのドイツ語へのこだわり振りを聴いていると
      フーゴー・ヴォルフのレパートリーを増やして欲しいな、とか
      チラッと思ってしまう。

      カウフマンはこの後、10月に4回
      ベルトラン・ド・ビリーの指揮で
      フランス語版ドン・カルロス(コンヴィチュニー演出の5時間)の
      タイトル・ロールを歌う。

      10月7日はまだチケットがあるようだが
      (他の公演は全部売り切れ)
      この日はちょっと他の予定があるし
      このヴェルディ、一回行って、うんざりしたので
      私は行きませんので悪しからず・・・

      オーストリアの COVID-19 の新感染者の数は884名
      うち、ウィーンだけで435名
      増加が止まらず、来週からの大学の授業も
      デジタルの授業がかなり増えそうで

      そういう状況の中でも
      オペラ座やフォルクス・オーパーや
      いくつものコンサート・ホールで
      ナマで音楽が聴けるのは、有難い、と
      しみじみ思う私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


      メリー・ウィドウ フォルクス・オーパー

      0
        Volksoper Wien 2020年9月28日 19時〜21時30分

        Die lustige Witwe
        Operette in drei Akten
        Text von Viktor Léon und Leo Stein
        nach der Kömodie „L’attaché d’ambassade“ von Henri Meilhac
        Musik von Franz Lehár

        指揮 Alexander Joel
        演出・舞台 Marco Arturo Marelli
        衣装 Dagmar Niefind
        振付 Renato Zanella

        ミクロ・ツェータ男爵 Sebastian Reinthaller
        ヴァレンシエンヌ Johanna Arrouas
        ハンナ・グラヴァリ Mara Mastalir
        ダニロ・ダニロヴィッチ侯爵 Alexandre Beuchat
        カミーユ・デ・ロシニヨン David Sitka
        カスカーダ Michael Havlicek
        ラオール・サン・ブリオッシュ Christian Drescher
        ボグダノヴィッチ Joachim Moser
        シルヴィアンネ Klaudia Nagy
        クロモフ George Wacks
        オルガ Susanne Litschauer
        プリシッチュ Gernot Kranner
        ポロコヴィア Sulie Girardi
        ニエグシュ Robert Mayer
        バレエ・ソロ Una Zubović, Gleb Shilov

        本当は、今日と明日は
        楽友協会の大ホールで
        ローマの聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団に
        アントニオ・パッパーノの
        情熱溢れるイタ〜リアンの演奏に舌鼓を打って

        このブログの記事も
        パッパーノ 好き、好き、好き というハート・マークで
        埋め尽くされる予定だったのに(涙)

        聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団は
        既にホーム・ベースのローマのホールでは
        コンサートをしているのだが
        ウィーンの感染者数が増え続けているので避けられたのか
        全公演キャンセル・・・

        そんなワケで
        突然、今日と明日の夜の予定が空いてしまった。

        で、フォルクス・オーパーに行こう、と突然の決心。
        フォルクス・オーパーは国立歌劇場カードの所有者で
        ポイントを持っている人には
        25ポイント出せば、当日券がある場合、50%割引で購入できる。

        当日券売り場の仮設小屋の前で
        ポイントは充分ある?と聞かれたが

        ポイント4000を越えてますが、それが何か?
        (桁数は間違えてません)

        ギャラリー貧民席ガラ空きだったので
        席まで指定して買って、いつもの席に陣取るワタシ。

        このメリー・ウィドウの演出は
        本日で97回目の上演らしい。

        このブログに引っ越してからも
        メリー・ウィドウは
        2009年5月31日、2010年2月1日、4月5日
        2011年12月26日、2012年9月26日、10月5日に行っていて
        たぶん、この演出になったのは、2011年からだったんじゃないかな。

        で・・・メリー・ウィドウに行っていたのは
        ダニロをモルテン・フランク・ラルセンが歌うから、というのが
        大きな理由だったので
        今シーズンの公演は、別の歌手でどうなんだろう、と
        チケットは買わずにいたのだ。

        だって、この演目
        主役のダニロがカッコ良くて
        ハンナが美人でスタイル良くて
        見た目が素敵でないと
        途中で、席を蹴って、帰りたくなるでしょ?(え?違う???)

        キャスト表を買って見た時
        ハンナに、マラ・マスタリアの名前があったので
        まずは、よし、やった (^^)v

        マラ・マスタリアのハンナは聴いた事はないが
        ヴァレンシエンヌを何回か歌っているのを聴いていて
        目の飛び出るような美人で、スタイル抜群
        演技巧くて、ダンスもバッチリという歌手である事は知っている。

        最初に登場するのは
        アロウアスのヴァレンシエンヌとダヴィド・シットカのカミーユ。

        アロウアスの声、ものすごく通るんだけど・・・
        頭のところからチラ見えしてるの、マイクじゃないよね?

        カミーユのテノールも、かなり声量あって目立つのだが
        ちょっと張り上げ過ぎというか
        あ〜、ホントにごめんなさい
        最近、テノールと言えばフローレスとかカマレナ聴いちゃっただけに
        声量ある程度あっても、張り上げてる感はちょっと残念。

        マラ・マスタリアのハンナ登場。
        うおおおお、やっぱり、目を見張るような美人である。
        スタイル良くて、ロング・ドレスの着こなしが見事で
        本当にこの人、どこから見ても「絵」になるわ。
        オペラ・グラスでバッチリ見ても
        やっぱり美人で、映画女優でも出来そう。

        対するダニロ役の Alexandre Beuchat って
        スイス出身のバリトンなんだけど
        名前から言うとフランス系みたいなので
        名前をドイツ語読みでボイヒャットと読むのか
        それともおフランス語でビュシャットとか何とか
        もっと洒落た読み方があるのか不明なのだが

        この人、かなり美声のバリトンだ。
        声量もあって、演技も巧いし
        舞台上でのオーラもある人なのに

        演出上か、メイクの関係か、どう言う理由か不明だが
        何故にカイゼル髭を生やしてるんですか???
        しかも、ちゃんとカールして上向いてたりする。

        さらに、ヘアスタイルが7・3分けのピッタリした
        ポマードで固めたヘアで・・・


        (写真はフォルクス・オーパーの公式サイトから拝借)

        そのカイゼル髭とポマード・ヘアでもって
        前半で白い上着で出てくると
        どう見ても、バーテンダーにしか見えない・・・
        しかも、何だかへんなバーテンダーにしか見えない・・・

        ラルセンの時は、あんなカイゼル髭はなかった筈なので
        個人的な好みで、カイゼル髭を付けているんでしょうか?

        いや、マスクは甘いし(カイゼル髭だけが気になるが)
        スタイル良いし
        ハンナと並んだ時のバランスも非常に絵になっているのだが
        カイゼル髭とポマード固めの7・3分けピッタリ・ヘアが気になる。

        ・・・もしかしたら、あれは
        クラーク・ゲーブルを狙っているのか???(邪推)←ちょっと似てる。

        見た目ばかり書いているけれど
        オペレッタ、しかも、こういうラブストーリーは
        見た目が大事(断言)

        舞台装置も(もちろんこの演出初めてじゃないので知っているけど)
        ユーゲント様式のデコレーションを多用して
        場所が高層ビルの上の方、という設定らしく
        後ろには、時々、パリの夜景が映っている。

        動くエレメントを一つ使っただけではあるけれど
        最後のパヴィリオンもちゃんと自然に出来ているし
        ハンナの家で、という設定も
        舞台装置は変えない代わりに
        登場人物に帽子を被らせたりして、巧く対処している。
        マラ・マスタリアは、今回はあまり声は飛ばなかった。
        高音まで、澄んだ声で美しく出しているので
        アロウアスみたいな声量がなくても
        あれで充分だとは思うけれど
        歌手の声量のばらつきは(他の歌手含めて)ちょっと残念。

        ラインターラーの演じたミクロ・ツェータは
        器用に演じてはいるけれど
        まぁ、歳も歳なので(まだ若い)
        私のイメージのツェータとは違う(けど、それはそれで良い)

        ニエグシュを演じたフォルクス・オーパーの監督マイヤーは
        良い意味でも悪い意味でも、目立ちまくりだが
        あの人はそういう持ち味だし
        セリフの声は通るし
        ポンテヴェドロ公国所有の自転車の運転も見事(爆笑)

        この演目、よく見れば
        カンカンももちろんあるけれど
        (そこでアロウアスが大活躍(笑))
        それ以外でも、集団で踊るシーンがかなりあって
        天井桟敷の超安席から、舞台全体を眺めると楽しい。

        この振付したの、ザネラか・・・
        (大昔の国立バレエ団の監督だった)
        ザネラの振付って、ヘンな思い出しかないんだけど(ごめんなさい)
        この振付、華やかで自然で、舞台を充分に活かしていて、とても良い。

        前半の最後は、例の Weiber の歌で
        男性諸氏が「女性っていうのは難しいぞ」と景気良く歌って終わりになるが
        後半では、今度は女性が総揃いで
        同じメロディで Weiber が Männer になって
        「男性の取り扱いは面倒よね」という歌詞になるのは
        男女平等の昨今、ポリティカル・コレクトネスの典型例かも。
        (女性が男性をこき下ろすのが楽しいです)

        歌手の声量のばらつきによるものもあるが
        全体的に、歌のセリフはほとんど理解不可能。
        (まぁ、知ってるし、歌のない演技部分のドイツ語はわかるから
         歌詞が分からなくても不自由はないが)

        上に英語の翻訳は出てくるけれど
        このご時世、来ている人は、ほとんどジモティだし・・・

        しかし、このプロダクション、えらく良い出来じゃないの。
        もちろん、舞台装置や演出や、華やかな衣装も良いけれど
        この演目はハンナとダニロの見た目が(ワタクシ的には)大事なので
        その意味では、ダニロのクラーク・ゲーブルにはまいったが
        それ以外は(特にハンナの超美人+スタイルの良さ)大満足。

        ところで、この演目で、ものすごく気になっているのが
        Vaterland (祖国)という名詞の「性」で・・・

        正しいのは Das Vaterland (Land は中性)なんだけど
        ダニロが、ずっと Der Vaterland と言っているんですが・・・

        これ、ラルセンの時も気になっていたのだが
        今回のダニロ役も、ずっと男性名詞の冠詞をつけていて
        でも、ハンナはちゃんと中性名詞として扱っているし
        細かい事なんだけど、何か理由があるのか
        あるいは Volksoper で使っている台本が間違っているのか
        伝統的にダニロには Der Vaterland と言わせる事になっているとか

        ご存知の方がいらしたら、ぜひ教えて下さい。

        同じ演目、10月に2回、キャスト変えて上演されるのだが
        残念ながら、10月は予定は全部詰まっているので
        今日、久し振りにこの演目、見られて良かった。

        大学の長い夏休み(7月〜9月)にダレ切ってしまい
        曜日の感覚がなくなって来てしまったけれど
        来週から大学の新学期が始まると
        またバタバタしそうな私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。


        オランダの巨匠たち@フォルクス・オーパー 2回目

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          日曜日のダブルヘッダーです。
          午前中のウィーン・フィルを読みたい方は、まずは こちら から。
          下は夜の公演の個人メモです。

          Volksoper/Wiener Staatsballett 2020年9月27日 19時〜21時

          hollands meister

          skew-whiff
          音楽 Ouvertüre La gazza ladra von Gioachino Rossini
          振付・舞台・衣装 Sol León & Paul Lightfoot
          照明 Tom Bevoort
          ダンサー Fiona McGee, Davide Dato, Denys Cherevychiko, Masayu Kimoto

          adagio hammerklavier
          音楽 Adagio aus der Sonate Nr. 29 B-Dur op. 106
          („Große Sonate für das Hammerklavier“) von Ludwig van Beethoven
          振付 Hans van Manen
          舞台・衣装 Jean-Paul Vroom
          照明 Jan Hofstra
          ピアノ Shino Takizawa
          ダンサー Olga Esina - Robert Gabdullin, Ketevan Papava - Roman Lazik,
          Liudmila Konovalova - Andrey Teterin

          symphony of psalms
          音楽 Symphonie de Psaumes für Chor und Orchester
          von Igor Strawinski
          振付 Jiří Kylián
          舞台 William Katz
          衣装 Joop Stokvis
          照明 Kees Tjebbes (2004) nach Jiří Kylián & Joop Caboort
          ダンサー
          Maria Yakovleva - Andrey Teterin
          Sveva Garguilo - Denys Cherevychko
          Kiyoka Hashimoto - Davide Dato
          Nina Poláková - Masayu Kimoto
          Alice Firenze - Trevor Hayden
          Zsófia Laczkó - Jackson Carroll*
          Anita Manolova - Andrés Garcia Torres
          Gala Jovanovic - Tristan Ridel

          2回目の公演で2回目の鑑賞。
          ダンサーはキリアーンで少し変わって
          私が(見た目を)こよなく愛すマリアンは降り版(チッ)
          その代わりに、ホットドッグだったアンドレス・ガルシアが登場。
          (註 彼がデビューしたのは、焼き鳥バージョンっぽい
             ストラヴィンスキーの火の鳥のスーパーマーケット版で
             最後にホットドッグの着ぐるみでの登場だったのだ。
             あまりに印象が強かったので、いつまでもホットドッグなのは
             ダンサーとしては、ちょっとかわいそうだが。
             その後にベルリオーズのロメオとジュリアで
             ロメオを踊ったりもしているし・・・)

          基本的には、感想はそれ程、変わらない。
          というより、そんなにバタバタ印象が変わる方が問題なので
          変わらない印象で良いのである。

          skew-whiff は良い出来で
          これ、かなりハードな動きなのに
          ダンサー全員が、かなりハマって動くのが素晴らしい。

          それにフィオナが実によろしい。
          小柄なので、クラシックでは埋もれてしまう時があるが
          こういうモダンになると
          テクニックあるし、キュートだし、身体がしなやかで
          フィオナの良い部分が存分に活かされている感じ。

          デニスは、この間のセリフは I love you と言っていたが
          今回は太い声で、一声、おお〜っ と喚くだけだった。
          あれ、I love you の方が面白いと思うんだけど
          それ言うと、あまりにストーリーがあからさまになるからかな?
          (それとも、息キレしてセリフが言えなかったからとか?)

          アダージオ・ハンマークラヴィーアは
          ・・・・(無言)

          滝澤志野さんのピアノは本当に素晴らしいのである。
          あまりに素晴らし過ぎて
          ダンサーのアダージオ見てると
          ついつい睡魔が・・・・(ごめんなさ〜〜〜〜い!)

          だからね、きっと、こう言う演目は
          バレエの隅々まで熟知している
          インテリな観客でないと、わからないのよ、きっと。

          ペアのアダージオのバレエで
          そりゃもう、美しいこと、この上ないんだけど
          ストーリーがある訳ではないし
          いや、あるのかもしれないが、私にはわからんし
          (あるとしても、ペアで踊る場合は
           テーマは絶対に「愛」にかかわる何かだろうから
           更年期を過ぎたババアにはわからないのかもしれない)

          ベートーベンの深淵な精神世界というのも
          私にはさっぱりワケがわからないのは
          この、限りなくゼロに近い感受性のなさというか
          単純で芸術的ではないワタクシの頭が悪いので

          ごめんなさい
          こういう、とても崇高な高い芸術は
          やっぱり、限られたエリートの観客にしか
          理解できないのではないかと思う。

          まぁ、芸術なんて好みですから
          全然わからないものを
          プライドだけで、わかる、とか言いたくないし
          第一、これは私の個人メモだから
          あ〜、そういうアホも居るのね、くらいに考えて頂ければよろしい。

          キリアーンの詩篇交響曲だけど

          うううううう〜ん・・・
          この間も書いた通り
          国立オペラ座で上演された時には
          何だか神聖なオーラが舞台から飛んで来ていて
          ありがたや、ありがたや、という気分になっていたのに

          フォルクス・オーパーの舞台で観ると
          あまりありがたい気分にならないのは何故だ?

          舞台の大きさ
          あるいは、テープ使用とは言え
          劇場の音響の関係で、残響時間が
          フォルクス・オーパーはストラヴィンスキーに向いていないとか

          国立オペラ座の時には
          ラウダーテで涙ぐんでいたのに・・・

          ダンサーは素晴らしく統率が取れていて
          しっかりと先シーズンに
          自分たちのレパートリーにしたのがよくわかるし
          その意味では、文句のつけようがないのだが

          この作品を取り巻く雰囲気の問題?
          劇場が悪いとは言わないけれど
          フォルクス・オーパーだったら
          ピーターパンの方が良いなぁ(すみません)

          この演目、10月に、あと3回公演があるので
          もう一度、観に行く予定で
          その時は、ちょっとダンサーの変更もあるので
          また印象が変わる・・・かもしれない。

          自分の感受性のなさを暴露ばかりしているけれど
          まぁ、こういう鈍感なところも
          性格だから仕方ない、と
          何故か無駄に開き直る私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          ウィーン・フィル + ブロムシュテット 2回目

          0
            Musikverein Großer Saal 2020年9月27日 11時30分〜12時40分

            Wiener Phlharmoniker
            指揮 Herbert Blomstadt

            Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
             Die Hebriden oder Die Fingalshöhle, Konzertouvertüre, op. 26
             Symphonie Nr. 3, a-Moll, op. 56, „Schottische Symphonie“

            Johann Strauss Sohn (1825-1899)
             Kaiser-Walzer, op. 437

            ウィーン・フィルの日曜日定期公演だったコンサート。
            この間の金曜日17時からのコンサートよりは
            観客は入っているものの
            やっぱり少ない。

            バルコン・ミッテの半分以上が空き席だし
            私のこよなく愛するオルガン・バルコンには
            いつも定期で見かける観客は私以外には2人だけ。

            しょっちゅう同じコンサートやオペラで見かける
            音楽だけが生き甲斐よ、という私と同年代か、ちょっと若い女性は
            定期の会員ではなかったのに(それは知ってる、定期で見た事ない)
            ちゃっかり一番良い席を確保している。
            (同属嫌悪なので、あまり話した事はない(笑))

            それでも、500人か、どんなに多く見積もっても800人はいない。
            立ち見席はもちろんないので
            いつもは向こう側に目一杯人が立っているところが
            ガラガラだし
            平土間席(お高級席)の後ろなんか、ほとんど誰も座っていない。

            ・・・やっぱり定期会員って
            特に、お高級席の方々は、ほとんど買わなかったんだわ。

            チケットの値段も突然むちゃくちゃ上がったし
            今年買わなくても会員資格の剥奪とかはないから

            こんなご時世だし
            危険を侵してまで音楽を聴きに行きたい、という人は
            年配のお客さまの多いウィーン・フィルの定期に関しては
            少なかったんだと思う。
            (定期会員って、コンサート云々よりは
             ある意味、ステータスっていうのが大きかったしね)

            金曜日よりは観客が増えた分
            残響も少し短くなって
            あのお風呂みたいな音響より、多少はマシになっているけれど
            やっぱりトゥッティで鳴ると
            むちゃくちゃうるさい(すみません)

            ただ、へブリーデンの第一バイオリンが入ってくるところが
            ともかく、あまりに美し過ぎる。
            このアンサンブルの音色の素晴らしさって
            世界中の、どこのオーケストラにもない
            ウィーン・フィルが
            ウィーン・フィルたる所以であろう。

            いくら楽友協会の音響が
            少な過ぎる観客(とコート持ち込み禁止)のために
            残念な音響ではあっても
            やはり、ウィーン・フィルの
            あの黄金の弦の音は健在である。

            しかし、ヘブリーデンもそうだし
            スコットランドもそうなんだけど

            こんなに、海に寄せる波や
            岩に当たって返す波の情景を
            音楽で表現し切った曲を

            海のないオーストリアで
            海に休暇に行けない我々が聴くって
            ・・・ある意味、残酷だわ(ため息)

            夏にクロアチアに行って、ウイルス貰って来た人もいるだろうが
            今やウィーンはどこの国でも危険地域に指定されていて
            すぐ近くのミュンヒェンさえも行けないというのに
            (行っても良いが、14日間の隔離・・・)

            ヘブリーデン諸島とかスコットランドとか
            音楽を聴いていると
            ああああああ、海に行きたい
            岩に当たって跳ね返る波の音を聞きたい・・・(涙)

            最後の皇帝ワルツは、この間より、少しニュアンスが出て来たかも。
            でも、やっぱりちょっと堅苦しい。
            ウィーン・フィルの音の輝かしさは充分に堪能できるが
            ブロムシュテットがニューイヤー・コンサートの指揮者にならなくて
            ちょっと良かったかも(笑)

            聴衆のマナーは抜群に良い。
            無駄な咳をする人もいないし
            携帯電話を鳴らす人もいないし
            立ち上がる時の椅子のガッタンの音も(ほとんど)ない。

            先シーズンまでのように
            「音楽の都」だからウィーン・フィル、という
            ある意味、有難い観光客がいなくなって
            (お喋りしたり、演奏中のスマホが多い)
            ステータスの定期会員だから、という理由だけで
            別に音楽に興味ないけど来てる、という層もほとんど居なくて

            妄想かもしれないけれど
            ある程度、経済的にコンサートに注ぎ込む資金が準備できて
            音楽が好きで、よくコンサートに行く、という
            通の層が中心になっているような気がする。

            19世紀のドイツじゃないけれど
            いわゆる「金持ちの教養層」が集まった、という印象がある。
            洋服も皆さん、そこそこのお洋服だし
            (観光客が入ると、とんでもない人も多い)
            周辺のマナーが良いと
            安心して聴いていられる。

            音楽家やコンサート・ホールや
            主催者には、とんでもない打撃ではあるのだが
            今まで、マナー最悪で有名だった楽友協会で
            こんなに安心して音楽を存分に堪能できるのなら
            コロナの時代も悪い事ばかりではないのかも

            ・・・と、一瞬、とんでもない事を考えてしまった
            けしからん私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            ウィーンっ子にも人気がある、というより
            やっぱりステータスで、ウィーン・フィルという名前だけで
            楽友協会のチケットって、いつも売り切れだったのに
            それでも、こんなにチケットが売れていないって
            やっぱりウィーンって、観光客さまさまでもっている都市だったんだなぁ。

            ちなみに、9月28日から、日本からオーストリアの入国については
            無制限で許可になった(よって観光客でも普通に入国出来る)のだが
            日本のマスコミも、政府も、このニュースは報道せずに黙っているのは
            日本政府としては、今の時期、海外に遊びに行って欲しくないからだろうと邪推している。

            国立オペラ座「連隊の娘」ドニゼッティ

            0
              Wiener Staatsoper 2020年9月26日 19時〜22時

              Gaetano Donizetti
              LA FILLE DU RÉGIMENT
              Text Jules Henri Vernoy de Saint-Georges & Jean-François Alfred Bayard
              Opéra comique in zwei Akten

              指揮 Evelino Pidó
              演出・衣装 Laurent Pelly
              舞台 Chantal Thomas
              照明 Joël Adam
              振付 Laura Scozzi

              マリー Jane Archibald
              トニオ Javier Camerana
              ベルケンフィールド侯爵夫人 Donna Ellen
              シュルピス Carlos Álvarez
              オルタンシウス Marcus Pelz
              伍長 Jaroslav Pehal
              クラッケントルプ公爵夫人 Maria Happel
              農民 Wolfram Igor Derntl
              公証人 Francois Roesti

              Orchester der Wiener Staatsoper
              Chor der Wiener Staatsoper
              Bühnenorchester der Wiener Staatsoper
              Komparserie der Wiener Staatsoper

              ドニゼッティと言えば、オペラ・コミックだけじゃなくて
              ランメルモーアのルチアとか、アンナ・ボレーナとかがあるようだが
              私は、愛の妙薬、連隊の娘、ドン・パスクワーレが好き ♡

              3月から6月の飢餓状態の後に
              9月のオペラ座のチケット発売になった時に
              何も考えずに、うお〜、そうだ、連隊の娘を見よう、と
              またもやギャラリーのお高いチケットを購入。

              とは言え40ユーロ以下だが、早めに買ったので舞台もオーケストラも見えるし
              天井桟敷の音が通る席で
              オーケストラも歌手も、バランス良く開放的に聴こえて来る。

              (実はこの間、あまりにチケットが売れていなかったのか
               他の日の公演だったが、お高い席(最高215ユーロ!)を
               49ユーロに割引って日があったのだ。
               残念ながら、その日は別の用事があって行けなかったが)

              この演出、2007年(記録は消えた)に
              ナタリー・デセイにフローレス
              クラッケントルプにはモンセラ・カヴァリエという
              とんでもないキャストで聴いていて
              その後、国立オペラ座で1回
              クロースターノイブルクの夏の音楽祭で1回。

              演出も舞台も知っているけれど
              このプロダクション、とても良い。
              舞台も工夫が凝らされているし
              国立オペラ座にしては珍しく
              歌って踊れる歌手じゃないと、これ無理、という感じの
              歌いながら、結構、踊るところもあるし
              マリーは、かなり歌いながらの演技が要求される。

              それだけに、主役級がハマると
              いやもう、むちゃくちゃ楽しいわ、これ。

              ジェーン・アーチボールドは素晴らしい ♡
              プログラムとかウエブ・サイトの写真と
              舞台での実物の差に、ちょっと驚くが
              (いや、でも、それは女性歌手あるあるであろう)

              連隊の娘らしく
              割りに筋肉質(に見える)のしっかりした体型に
              愛嬌のある顔立ちがチャーミングだし
              年齢的にも43歳という事で、娘役が不自然じゃないし

              身体の動きが軽くて、身体が柔らかくて
              歌いながら演技するのが、すごく自然で
              しかも、むちゃくちゃキュートである。

              声はもう、ホント、高い音域のコロラチューラ万歳(すみません謎発言で)
              高音自由自在で、アジリタ完璧
              声の張り上げという印象が全くなくて
              聴いていて、透明感があって気持ちが良い。

              もちろん訓練の賜物もあろうが
              こういう高い声って
              やっぱり、天性の楽器(身体)がないとね。

              シュルピスのカルロス・アルバレジは
              2018年にも同じ役で聴いていて
              これはもう、手慣れたもので、演技も声も抜群の安定感。

              クラッケントルプ公爵夫人には
              オーストリアではお馴染みのマリア・ハップルがご登場。
              オルタンシウスとのやり取りの中で
              チラッとドイツ語を挟んだりして爆笑できる。
              (観光客がいないワケではないけれど
               まぁ、来ている人のほとんどはジモティである)

              ミュージカル・ナンバーは・・・何だっけ
              すみません、私、ここは無知なのでお許しあれ。
              テキストは英語で、有名な曲だった。
              (もちろん、このナンバーはマイクで歌っている)

              マリア・ハップル、もともと女優さんだし
              最後の舞台袖から
              ヒステリー起こして怒鳴るところが
              迫真的で、ものすごく笑えた。
              こういう細かい部分のリアルさって、すごく好き。

              トニオ役のハビエル・カマレナ!!!!

              この間、愛の妙薬で突然のジャンプインだったが
              この人、すごく有名な人なのね(っていまさら何を・・・)

              熱狂的ファンが居るようで
              第一幕最後の、例のアリアの時
              バルコン席の1列目の人が
              メキシコの国旗のどでかい奴を垂らして
              大声援を送っていた。

              いや、すごいわ、このテノール。
              声量もむちゃくちゃあるけれど
              声の張り、一点の曇りもない澄んだ高音。

              何回もあるハイCも、ピカピカ光るような
              甘く澄んだ声で
              いやん、これこそ、イタリアン・テノール。
              (イタリアンじゃないけど
               いわゆるイタリア・オペラの
               リリック・テノールそのものって感じ)

              アリアの後の拍手が止まない。
              全然、拍手が止まない。
              ブラボーは禁止の筈なんだけど
              続け様にブラボー・コール。

              いつまで経っても拍手が止まない・・・と思っていたら
              あれ?

              え?ちょっと、ちょっと、ちょっと・・・
              あのアリアをリピートして、もう一度歌ってくれた。

              この間のフローレスにも驚いたが
              大拍手に応じて、大曲アリアを2回歌っちゃうテノールが
              何と、ここにも居た・・・(仰天)

              カマレナって、ちょっと小太りなんだけど
              マスクはものすごくキュートで童顔で
              歯並びの良い白い歯が眩しくて
              笑うと、またむちゃくちゃ可愛い。

              アーチボールドも
              田舎娘、という感じの役にハマったけれど
              カマレナの、純朴なトニオ役もばっちりハマっていて
              この2人がカップルになると
              とても自然な感じで無理がない。

              しかも2人ともオーラをバリバリに出していて
              そのオーラが、輝くように明るいので
              観て、聴いている観客にも
              明るいオーラが直撃して
              ともかく、舞台が楽しい。

              マジメな人間なので(どこが?)
              ついつい、音楽は楽しみ、というよりは
              眉間にシワ寄せて、難しく聴いたりするのが
              何だか偉そうで好きなのだが
              (自慢できるし、ほら、私、承認欲求が強いので)

              こういう、何も考えずに
              ただ、笑って楽しんで
              若い人たちのラブストーリーにニコニコするのも
              悪くないなぁ・・・

              ストーリーのアホらしさとか
              ご都合主義とか、それ無理だろ、とか
              時代考証むちゃくちゃじゃん、というのはさて置いて

              オペラ・コミックは
              音楽が楽しくて
              登場人物が輝いていて
              ピカピカしながら
              超絶技巧で、美しい声を聴かせてくれるというのは
              最高の贅沢だわ、と
              改めて思った私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。


              チェコフィル + セミヨン・ビシュコフ

              0
                9月25日はコンサートのダブルヘッダーやってます。
                17時からのウィーン・フィルの記事を最初に読みたい方は
                こちらからどうぞ。

                下は、その後、20時30分からのチェコ・フィルの個人メモです。


                Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年9月25日 20時30分〜22時

                Tschechische Philharmonie
                ピアノ Daniil Trifonov
                トランペット Selina Ott
                指揮 Semyon Bychkov

                Dmitri Schostakowitch (1906-1975)
                 Konzert für Klavier, Trompete und Streichorchester c-moll op. 35 (1933)

                Antonín Dvořák (1841-1904)
                 Symphonie Nr. 8 G-Dur op. 88 (1889)

                ウィーンの感染者数の増加が急激なため
                あちこちでウィーンが危険地域に指定されてしまったが
                お隣のチェコのプラハから、チェコ・フィルはウィーンに来てくれた。

                もっとも、昨日9月24日から
                オーストリアがプラハを危険地域に指定したが・・・

                各国が様々な条件で
                ここ行ったらダメとか
                ここから帰るなら検査して自己隔離してとか
                毎日、情報が変わるので
                今、ヨーロッパ内を移動するのもタイヘンなのである。
                (面倒だからオーストリアから出ない事にしている)

                インターナショナル・オーケストラのチクルスの一環だが
                18時からのコンサートと、20時30分からのコンサートに分けて
                客席に充分に空き席があるようにしている。

                コンツェルトハウスは客席が埋まっていなくても
                残響時間にそれほど差はないし
                チクルスの常連客ばかりなので
                天井桟敷も、そこそこ観客は入っている。

                さて、最初のショスタコーヴィッチの
                ピアノとトランペットと弦楽のためのコンツェルトなんて
                初めて聴く(コンツェルトハウスでは27回演奏されているらしい)

                わっはっはっは(唐突にすみません)
                いや、これ、パロディじゃん。
                しかも、フラグメントが出ては隠れ
                気分の浮き沈みが激しくて
                ドラマチックなのに、何てせわしない曲。

                トリフォノフはいつもの髭で出て来たが
                この人、この曲では
                ピアニストというより、パーフォーマーだわ。

                弾き方や身体の動きを見ていると
                おいおい、いつからグレン・グールドの真似してるの、という
                前屈みの典型的グールド姿勢あり
                かと思うと
                第2楽章の、ラヴェルのト長調の第2楽章のような
                美しいメロディの深い音を出すために
                指じゃなくて、手の脇のところで黒鍵を叩いたり

                いや、もちろん確固たる技術があるからこそ出来るんだけど
                このパロディをパーフォーマンスとして
                自分もピアニストのパロディをやろうとしたのか
                結果的にそうなったのかはわからんが

                トリフォノフ、面白い。
                ただの端正で可愛い若いピアニストから
                不思議な方向に変化している(ような気がする)
                これから、あの若い個性がどう華咲いて行くか楽しみだ。
                こういうコミカルな方向でも大歓迎よ(笑)

                トランペット・ソロのセリーナ・オットが素晴らしい。

                日本でもコンサートの予定だったらしいが
                この状況でキャンセルになっている模様。
                あ〜、それは本当に残念!!!!

                2018年に20歳の若さで女性としてミュンヒェンのコンクールの
                トランペット部門で優勝、という勲章を引っ提げているが
                この女性トランペット奏者、ウィーン音大などに在籍し
                ウィーン私立音楽大学を今年、卒業しているそうだ。

                トランペットのソロ曲って
                意外にコンサートでも聴く事があるんだけど
                私の場合、そういうソロは、ほとんどが現代曲だったので
                何だか、普通のメロディでトランペットを聴くというのが不思議。

                (ショスタコーヴィッチは、クラシックのパロディを作曲しているので
                 トランペットのメロディも伝統的なフラグメントである。
                 もちろん、消音器を付けたりとか、音色の違いは大きい)

                しかも、その音色の美しさ、透明感にダイナミック・レンジの大きさ。
                あんなに弱音でトランペットって吹けるんだ(びっくり)
                ピアノも面白いけれど、トランペットも負けずに面白い。

                アンコールにピアノとトランペットの二重奏で
                ラフマニノフの歌曲を演奏したのだが

                途中で、トリフォノフが、あれ?とか言って
                突然立ち上がり、舞台袖に消えるハプニング発生。
                (楽譜を間違えたらしい)
                ・・・可愛いじゃないか、とも思ったが
                1日2回続けてのコンサートでお疲れが溜まったのかも。

                後半はドボルジャークの交響曲8番。
                当初、9番、新世界から、が予定されていたが
                ワタクシ的には、9番より8番の方が好き ♡

                チェコフィルのドボルジャークって、絶品なんですよ。
                そりゃ「これは俺たちの曲」っていう矜恃もあるだろうけど
                チェコフィルの底弦(ビオラ、チェロ、コントラバス)の
                厚みのある響きが、曲全体をしっかり支えて
                ちょっとごつい、泥臭い(良い意味で)感じが
                他のオーケストラにない味で
                これこそチェコのオーケストラだ、と感じるところが多い。

                キモになるフルートのソロ、巧いわ〜 ♡
                割りにあっさり、ベタベタでなく演奏しているのだが
                澄んだ空気を感じさせる透明な音色で気持ちが良い。

                ただ、ホルンが舞台下手(しもて)に位置していたので
                ギャラリーにはホルンが突出して響いて来るのが
                ちょっと残念というか・・・
                何故にコンツェルトハウスの大ホールって
                あそこにホルンが入ると
                ギャラリーにホルンばかり響いて来るんだろうか?
                (ウィーンのオーケストラの場合は
                 ホルンはほとんど、上手(かみて)に配置されるので
                 音のバランスは良い)

                指揮者のビシュコフは、かなりお疲れの様子で
                オーケストラだって、18時と20時30分の2回のコンサートで
                その前にゲネプロとかもしているだろうから
                体力的には大変だっただろうなぁ。

                終演22時だったけど、チェコフィルのメンバー
                ウィーンに宿泊したんだろうか?
                (オーケストラによっては、そのままバスで帰るという
                 ハードなケースもないわけじゃないから)
                ・・・で、ウィーンからプラハにちゃんと帰れたのかなぁ。
                いやいや、それは余計なお世話なんだけど
                ついつい、このご時世では、そういうのが気になる。

                外国からの客演のオーケストラにキャンセルが相次いでも
                ウィーンのオーケストラは頑張っているので
                やっと始まった音楽生活に大きな不満があるワケではないが
                やっぱり、同じ文化圏(と言ったらチェコ人は怒るか?)であれ
                ウィーンではないオーケストラの響きを聴くのは
                すごく新鮮で楽しい。

                久し振りにコンサートのハシゴをして
                プレイヤーじゃないけれど
                聴く方もちょっと疲れたかも、という
                根性ナシの私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                ウィーン・フィル + ブロムシュテット 1回目

                0
                  Musikverein Großer Saal 2020年9月25日 17時〜18時10分

                  Wiener Phlharmoniker
                  指揮 Herbert Blomstadt

                  Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847)
                   Die Hebriden oder Die Fingalshöhle, Konzertouvertüre, op. 26
                   Symphonie Nr. 3, a-Moll, op. 56, „Schottische Symphonie“

                  Johann Strauss Sohn (1825-1899)
                   Kaiser-Walzer, op. 437

                  ウィーン・フィルのソワレ定期・・・だった筈なんだけど
                  今シーズンのウィーン・フィルの定期は定期じゃなくなって
                  いや、予定通り+追加のコンサートで楽友協会で演奏はするのだが
                  何せ、このご時世で、会員のいつもの席の確保が出来ず
                  (最低距離で他人とは1席空けなければならない)
                  もとからの会員は優先的にチケットを買える、という方式。

                  来たのがウィーン・フィル事務局からじゃなくて
                  楽友協会からの回答で
                  もちろん、チケット料金もウィーン・フィル料金ではなく
                  (ウィーン・フィルの定期料金は非常に安かった)
                  楽友協会料金(超安席だと約2倍)になっている。
                  チケットも、楽友協会デザインのチケットである。

                  支払い済みのウィーン・フィル定期の料金は返す
                  とは言われているものの
                  たぶん、バタバタなんだろうなぁ、まだ返って来ていない。

                  しつこい私は、チケット申込書に
                  (書くところはなかったんだけど(笑))
                  いつもの自分の席番号を書いて
                  ここの確保をお願い!!!と出したら
                  いつもの席の確保は出来た。えっへん。

                  で、まずはシーズン1回目の公演に
                  ブロムシュテット、御歳93歳が元気でご登場。
                  ちなみにプログラム変えて、2回目もブロムシュテットが振る。

                  さて、確かに金曜日の17時のコンサートって
                  仕事している人は来られないだろうし
                  ウィーン・フィルの定期会員の方々は
                  音楽好き、というよりは社交界的な要素が多いので
                  多少は覚悟していたとは言え

                  何?この人数の少なさは???
                  ギャラリーなんて、1列目に1人だし
                  平土間ガラガラ
                  バルコン・ロジェも空き放題。

                  ただし、ちゃんと係員が来て
                  「席を移動しないで下さい」と釘を刺す。
                  そりゃそうだろ、ここで私がきゃーっ、とか言いつつ
                  バルコン・ミッテあたりのお高い席に移動した後
                  その周辺に感染が発生したら、私には連絡が来ない(かもしれない)

                  楽友協会ホールは1700席くらいある筈だが
                  入ってるのって、たぶん、300人いるかって感じ。

                  これは音響的には、非常にヤバイ・・・😱

                  で、例の超安席に陣取ってみたら
                  本当にヤバかった。

                  たぶん、 残響時間が3秒に近いか、3秒を越えてる。
                  最初のテープのアナウンスで、既にエコーがある。

                  へブリーデン、好きな曲で
                  しかもウィーン・フィルの柔らかい弦で聴くのは
                  ものすごく贅沢な快感なんだけど

                  フォルテになると、うるさいよ〜(涙)
                  聴衆という緩衝材がないから
                  めちゃくちゃ響くんだもん。

                  しかもブロムシュテットが
                  オーケストラを目一杯鳴らすので・・・
                  いや、良いんですけど・・・

                  オーケストラにしてみたら
                  観客の入っていないプローべの時の音響で慣れていそうだが

                  オーケストラの真上で
                  もろにダイレクト波と、横の壁からの反響を耳にする私は
                  時々、耳が痛くなりそうな

                  うおおおお、ウィーン・フィルって
                  アメリカのオーケストラだったのか・・・あ、いやいやいや
                  これはオーケストラではなく
                  偏に、ホールの音響のせい、というより
                  観客数が少ない事に起因する。

                  チケット売れてないっていうのがなぁ。
                  天下のウィーン・フィルさまさまのコンサートは
                  楽友協会だったら、普通ならあっと言う間に売り切れになるのに。

                  メンデルスゾーン・バルトルディは
                  熱心な読者はご存知の通り
                  コンサート序曲のプロゼミで集中的に扱った事があって
                  あの精神的に厳しい時期に(あったんです、そういう時期が)
                  メンデルスゾーンで救われたので、私は大好き。

                  スコットランドも本当に良い曲で
                  ブロムシュテットが、あくまでも正統ロマン派で
                  何ともロマンティックに歌わせるのが、とても魅力的。

                  普段あり得ないホールの音響なのだが
                  厚みのある柔らかい弦に乗る管楽器の音も素敵だし
                  如何にも、これがドイツのロマン派、という感じ。

                  第3楽章の速さには、ちょっと驚いた。
                  むちゃくちゃ速いテンポで、オーケストラを煽って
                  ちょっと忙しない印象が(音も大きいし)あるけれど
                  それに続く最後の楽章の華やかさは
                  その前の、あの荒々しさと対照をなして
                  見事に決まった感じがする。

                  なんかもう、最後で、世界バンザイみたいな(妄想)

                  まだ、災難は終わってないぞ
                  でも、この災難が終わって
                  また世界が正常化したら、こんな気分になりそうだ。

                  最後が、何故、この曲が?と不思議に思うのだが
                  ヨハン・シュトラウスの皇帝ワルツ。

                  いや、名曲だし誰でも知ってるし
                  オーケストラも演奏し慣れている曲だと思うんだけど

                  最初はハイドンで始まって
                  だんだんシューマンになって行って
                  最後はベートーベンで終わって

                  ヨハン・シュトラウス2世は何処に?(妄想)

                  ウィーンらしさというか、緩さというか
                  遊びがなくて、徹底的にドイツ的?
                  音は華やかなんだけど、何だか窮屈で
                  聴いていて、音は美しいし、端正で正しいのだが
                  あまり面白くない(すみません、シロウトが)

                  同じコンサート、同じ席で
                  また日曜日の午前中に行く予定なので
                  日曜日定期の客が、もう少し
                  せめて、800人くらい入っていれば
                  (本当は70%以上欲しいので1000人希望だが
                   それは強制的空き席確保のために無理であろう)
                  多少なりとも緩衝材が入って
                  音響が良くなっていると良いのだが・・・

                  今日は雨で、ともかく急に寒くなったので
                  こういう時には
                  コートをクロークに預けさせず
                  必ず会場に持って入ってもらうだけで
                  かなり音響が違うんですけど

                  一応、一般的マナーの問題とかあるだろうから
                  それは出来ないか(涙)(本当はやって欲しい)

                  明日、土曜日の午後には
                  ドレスデン管弦楽団のコンサートの予定だったのに
                  キャンセルになってしまい
                  (ウィーンが危険地域に指定されているので
                   ドイツのオーケストラはウィーンに入れないのである)

                  月曜日と火曜日に予定されていた
                  ローマの聖チェチーリアとパッパーノもキャンセルになった。

                  日曜日の2回目が、それだけにすごく楽しみな私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  ジュエルズ 国立バレエ8回目

                  0
                    Wiener Staatsoper/Wiener Staatsballett 2020年9月24日 19時30分〜22時

                    JEWELS
                    振付 George Balanchine
                    指揮 Paul Connelly
                    舞台 Peter Harvey
                    衣装 Karinska
                    照明 Mark Stanley

                    Wiener Staatsballett
                    Orchester der Wiener Staatsoper

                    Emeralds
                    Nina Polákova - Robert Gabdullin
                    Claudine Schoch - Roman Lazik
                    Sonia Dvořák, Alice Firenze, Francesco Costa
                    Marie Breuilles, Iliana Chivarova, Laura Cislaghi, Adi Hanan,
                    Isabella Knights, Erika Kováčová, Sinthia Liz, Franciska Nagy,
                    Anna Shepelyeva, Gloria Todeschini

                    Rubies
                    Kiyoka Hashimoto - Denys Cherevycho
                    Ketevan Papava
                    Natalya Butchko, Sveva Garguilo, Alexandra Inculet, Eszter Ledán,
                    Anita Manolova, Fiona McGee, Isabella Lucia Severi, Céline Janou Weder
                    Lourenço Ferreira, Trevor Hayden, Arne Vandervelde, Géraud Wielick
                    ピアノ Igor Zapravdin

                    Diamonds
                    Olga Esina - Masayu Kimoto
                    Elena Bottaro, Adele Fiocchi, Aleksandra Liaschenko, Masha Tolstunova
                    Jackson Carroli, Tristan Ridel, Andrey Teterin, Zsolt Török
                    Marie Breuilles, Laura Cislaghi, Venessza Csonka, Gala Jovanovic,
                    Helen Clare Kinney, Isabella Knights, Zsófia Laczkó, Katharina Miffek,
                    Suzan Opperman, Iulia Tcaciuc, Gloria Todeschini, Chiara Uderzo
                    Edward Cooper, Giovanni Cusin, Calogero Failla, Andrés Garcia Torres,
                    Javier Gonzáles Cabrera, Darius Gramada, Gaspare Li Mandri, Godwin Merano,
                    Igor Milos, Tomoaki Nakanome, Hanno Opperman, Gaetano Signorelli

                    ニューヨークのメトロポリタン・オペラが2020年・21年シーズンを行わず
                    社会保険料だけは払うけれど、芸術家を含むスタッフ全員、解雇というニュース。
                    USAは文化的事業はスポンサーや観客で行なうために
                    政府からの補助金などがなくて、大変な事になっていて

                    そう考えると
                    国家の補助があって
                    何とかオペラ座も楽友協会もコンツェルトハウスも
                    その他の劇場も、今シーズンのオープニングが出来たのは
                    とても有難い(涙)
                    ウィーンの文化事業なんて
                    半分以上、ウィーンのアイデンティティみたいなものだから
                    音楽なくして、何がウィーン
                    (と、3月から6月まで不貞腐れていた私・・・)

                    本日は、オーストリア・プレッセ・アーゲントゥーア
                    (オーストリア・プレス・エージェンシー)のニュースで
                    9月28日から、日本・韓国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドと
                    ウルグアイの6ヶ国からは、無制限の入国を認めるという発表があった。

                    もちろん、こういう規則はしょっちゅう変わる上
                    (新たな危険地域も増えた、プラハとかイル・デ・フランスとか)
                    日本に帰国した時の14日間の隔離もまだ続いているので
                    あまり早く、うおおおお、これで観光客が戻ってくる、とか
                    喜んではいけないのだが
                    今までは入国禁止(ビジネス除く)だったので
                    その意味では大きな一歩。

                    ただし、オーストリアはCOVID-19の第二派が来ているようで
                    毎日の新感染者数は700名を越え
                    うち、半分が首都のウィーン(ウィーンの人口はオーストリア全体の4分の1)

                    一体、どこで感染するのか、さっぱりわからないのだが
                    レストランやバー、ディスコなどのナイト・ライフと
                    個人的なパーティ(誕生日、結婚式その他)の集まりでの
                    集団感染が多い模様。
                    ・・・ただ、本当に、いつ、どこで感染するか
                    予想がつかない状況ではある。

                    再来週から始まる大学も
                    デジタル授業になるのか
                    教室でやるのか未定なものが多い。

                    いくつかは、既にデジタル授業と通知が来ているが
                    実際に教室での授業の後、15分後にデジタル授業という日もあって
                    さて、これはやっぱり大学図書館で対処するしかないのか・・・
                    (デジタル授業の意味があまりない。15分じゃ帰宅できない)

                    さて、オーストリアの日常生活についてはさて置いて
                    先シーズンから引き続き上演されるのは
                    バランシンのジュエルズである。

                    ただ、かなりの数のダンサーたちが移籍したので
                    私の愛するナターシャもマディソンもヤコブも
                    ウィーンの舞台では、もうお目にかかれない(涙)

                    今日の私は普段に輪をかけてアホで
                    オペラ・グラス(望遠鏡とも言う)を忘れて来た(汗)

                    ロジェも最低距離を空けるため
                    何と、2列目であっても、1列目の前が空き席だったので
                    舞台全体が(いつものように立たずとも)完璧に全部見えて
                    こんな贅沢な席が、たった12ユーロで良いのか?!
                    あ〜、オペラ座さま、政府文化担当の皆さま、ありがとうございます。
                    っていうか、こういう日にオペラ・グラスを忘れたのは悔しい。

                    エメラルドはニナとローベルト
                    第2カップルにローマンと
                    新しくプリンシパルで入ったクラウディーネ・ショッホ。
                    調べてみたらスイス出身、2000年のローザンヌで
                    ベスト・スイス賞を受賞している。

                    オペラ・グラスがないので、あまり良く表情とかは見えないが
                    第2カップルって、先シーズンは
                    マディソンとマーシャのキャスティングで
                    マディソンがあまりに良すぎて
                    マーシャの時は(以下省略、これ書いちゃうとヤバイ)

                    そんな経緯があるので
                    私にとって、若手の初々しいイメージが強い役で
                    中堅のダンサーが踊ると、ちょっと違和感というか
                    大人しすぎて、あまり個性が見えず
                    (まぁ、バリバリに個性が見えても困る役ではある)
                    割りに控え目なダンスで、あまりオーラというか派手さはない。
                    意図的なものだろう、とは推測できるので
                    これから、どうなるか
                    興味深く見せて頂く事にする。

                    ニナはモダンを踊らせると、クラシックとは別の魅力が出て
                    とても良い感じ。
                    バランシンらしい、音楽とダンスのマッチングが
                    ピタッと決まって、胸がすくようなスッキリ感がある。

                    フランチェスコ・コスタ、出戻り(笑)
                    いや〜、お帰りなさい!!!
                    相変わらず、元気で跳ねまくって
                    あまり変わっていないのが、ちょっと嬉しかったりして。

                    ルビーは、ソロにケテヴァン
                    カップルには橋本清香嬢とデニス。
                    これが意外に良くて驚いた。
                    もちろん、橋本嬢は清く正しいダンサーなので
                    ニキーシャほどの個性は見えて来ないが
                    (ニキーシャも移籍しました)
                    デニスと組むと、ちょっとキュートなカップルになって
                    それを、しなやかなケテヴァンが対極で補っている感じ。

                    ケテヴァンが男性ダンサー4人を手玉に取る感じは
                    すごく良かったんだけど
                    最後の舞台袖でのバランスがかなり不安定でちょっとドキドキ。

                    ダイヤモンドはオルガさまの相手役に木本全優クンがデビュー。
                    もともとノーブルなダンスをする人なので
                    バレエそのものが美しく見える。

                    それにオルガさまの輝き方が・・・
                    もう、このダンサー、何故、こんなに
                    しなやかで輝いていて
                    しかも、一つ一つの動きのニュアンスの豊かさに吃驚する。

                    彼女が10代の頃から追い掛けているけれど
                    年齢を重ねる程に輝く才能というのは本当に凄い。
                    本人の努力も尋常なものではないのだろうが
                    こういう稀有な才能を長期にわたって
                    舞台で堪能させてもらえるのは
                    聴衆の1人として、ものすごく幸運な事だと、しみじみ思う。

                    この演目、バレエ・ファンは先シーズンで観てしまったのか
                    (私も先シーズン9回上演のうち7回行ってるけど)
                    あまりチケットが売れていないようで
                    30%割引のお知らせが、今日、入って来ていたけれど

                    全部ではないが、今、行ける公演6回分については
                    既にチケットは確保しちゃっているので・・・

                    え〜っ、また同じ感想を6回も読まされるのか、と
                    げっそりした方、ごめんなさい。

                    でもまぁ、10月から、どんな形であれ、大学が始まってしまうと
                    永遠の学生を目指して、面白そうなモノばかりやってる私は
                    またもや忙しくなって、面倒で書かないかもしれないので
                    書いて、という方も、書かないで、という方も
                    どうぞ私に1クリックをお恵み下さい。


                    エレクトラ@国立オペラ座 2回目

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                      Wiener Staatsoper 2020年9月22日 20時〜21時50分

                      Richard Strauss
                      ELEKTRA
                      Text von Hugo von Hofmannsthal
                      Tragödie in einem Aufzug

                      指揮 Alexander Soddy
                      演出 Harry Kupfer
                      舞台 Hans Schavernoch
                      衣装 Reinhard Heinrich

                      クリュテムネストラ Doris Soffel
                      エレクトラ Ricarda Merbeth
                      クリュソテミス Camilla Nylund
                      エギスト Thomas Ebenstein
                      オレスト Derek Welton
                      オレストの従者 Marcus Pelz
                      クリュテムネストラの侍女 Anna Nekhames
                      クリュテムネストラの裾持ち Stephanie Maitland
                      若い召使 Robert Bartnek
                      老いた召使 Dan Paul Dumitrescu
                      見張り Donna Ellen
                      5人の侍女たち Monika Bohinc, Noa Beinart, Margaret Plummer,
                      Regine Hangler, Vera-Lotte Boecker
                      6人の召使 María Isabel Segarra, Seçil Ilker, Kaya Maria Last, Jozefína Monarcha,
                      Karen Schubert, Sabine Kogler

                      Orchester der Wiener Staatsoper
                      Chor der Wiener Staatsoper
                      Komparserie der Wiener Staatsoper

                      9月19日に観たエレクトラと同じ(脇役にはちょっと変更あり)
                      だが、音楽がその瞬間だけのものである事を考えれば
                      「同じ」パーフォーマンスというのはあり得ないけれど

                      細かい違いまでわかる程、耳(と頭)は良くないので悪しからず。

                      今回も何故か(私にとっては)お高い席で
                      バルコンの一番奥。
                      ちょっと脇だけど、舞台は全体が見えるし
                      隣が柱で1人だけの着席なので
                      ぼっちで来ても国立オペラ座に迷惑がかからない
                      最適の席ではある。

                      が、この間のギャラリーと音響が違う(当たり前)
                      ギャラリー(天井桟敷)は、上に多少余裕があるので
                      音が抜ける感じがするのと
                      下からの音波が直接響くと同時に
                      左右の壁からの反射が届くので
                      音量も大きいし、クリアに響いて来るのだが

                      バルコンの席って、バルコンそのものの天井が低く
                      奥まっているために平土間からの反響が届きにくいのか
                      割りに籠った感じの柔らかい音がする。

                      リヒャルト・シュトラウスのエレクトラって
                      オペラの中でも「尖った音響ナンバー・ワン」(私的比)なので
                      ギャラリーで聴くと、その尖り方が快感だが(その手の趣味?)
                      バルコンの音響だと、尖ったところが多少、丸みを帯びて
                      それはそれで、神経がささくれだって疲れている時には
                      バルコンの柔らかい音響の方が良いかもしれない。

                      註 私の神経はささくれだってません(笑)
                        やっと最後の宿題を提出したばかりだったし。

                      ちょっと気がついた事を何点か。

                      この演出と舞台で使われる「幕」って
                      歌舞伎の幕・・・だと思う。

                      上からパタッと落ちる幕の使い方は
                      ヨーロッパのオペラでは観た事がないが
                      日本の歌舞伎では、効果的に使われているので
                      クプファーが意図的に使ったのだろう、と推察できる。

                      この演出、「血」は使っていない、と書いたが
                      最後にオレストが
                      アガメムノンの頭の上に立って
                      手を上げているシーンでは
                      腕に血がついていた。
                      (まぁ、あの程度、シャワーで簡単に流せるけど)

                      この間、大学の先生と
                      現代における音楽は、心地よいだけじゃない
                      みたいな話をしていて
                      それを考えると
                      現代音楽だけではなく
                      このリヒャルト・シュトラウスの音楽だって
                      「心地よい」わけじゃないなぁ。

                      というより
                      聴き慣れていないと
                      エレクトラの音楽って
                      かなり神経に障りません???
                      (リヒャルト・シュトラウスのファンの皆さま
                       ごめんなさい)

                      しかも歌手はソプラノ多いし
                      でも、エレクトラのメルベートと
                      クリュソテミスのニュルンドの
                      同じソプラノなのに、音色の違いが面白い。
                      (もちろん、そのように作曲されている、と言うのもある)

                      神経に障る不協和音の連続の中に
                      クリュソテミスの協和音のアリアがあったり
                      オレスト登場の時の金管の和声が美しかったり

                      リヒャルト・シュトラウスの音楽って面白い。
                      大編成オーケストラの
                      豪華絢爛な響きを
                      協和音、不協和音含めて
                      徹底的に楽しめるのは、エレクトラの凄いところではある。

                      (あ〜、ワタシ、ちなみにサロメも好きです。(短いし)
                       もちろん、アリアドネやカプリッチオはもっと好きだが
                       この2つは割りに伝統的な方向に走ってるし。
                       バラの騎士も好きだけど、ちょっと長すぎる(すみません))

                      ギャラリーとは違う音響だったけれど
                      むちゃくちゃ楽しめたので
                      まぁ、当分、もうエレクトラは良いか・・・(笑)

                      かなり手抜きだけど
                      個人メモなのでお許し下さい
                      ・・・という怠け者の私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      オペラじゃなくて
                      器楽系のコンサートに行きたいのだが
                      やっと今週末から、コンサートが始まる予定。

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