フォーサイス、ファン・マネン、キリアーン 6回目(今年最後)

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    Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
    2019年9月30日 19時30分〜21時45分

    FORSYTHE / VAN MANEN / KYLIÁN

    ARTIFACT SUITE
    振付・舞台・衣装・照明 William Forsythe
    音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo Nr. 2 d-Moll BWV 2004
    Chaconne; Eva Crossman-Hecht
    ダンサー
    Nikisha Fogo - Jakob Feyferlik
    Nina Poláková - Roman Lazik
    Oxana Kiyanenko
    Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butschko, Laura Cislaghi,
    Venessza Csonka, Sveva Garguilo, Gala Jovanovic, Zsófia Laczkó,
    Ester Ledán, Anita Manolova, Suzan Opperman, Xi Qu,
    Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman, Rikako Shibamoto,
    Chiara Uderzo, Iulia Tcaciuc, Beater Wiedner, Madison Young
    Nicola Barbarossa, Leonardo Basílio, Giovanni Cusin, Marat Davletshin,
    Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Trevor Hayden, Scott McKenzie,
    Igor Milos, Gabor Oberegger, Hanno Opperman, Tristan Ridel,
    James Stephens, Zsolt Török, Navrin Turnbull, Arne Vandervelde

    TROIS GNOSSIENNES
    振付・舞台・衣装 Hans van Manen
    音楽 Erik Satie
    衣装 Oliver Haller
    照明 Jan Hofstra
    ピアノ Laurence Lisovich
    ダンサー Olsa Esina - Yakob Feyferlik
    Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Hanno Opperman

    SOLO
    振付 Hans van Manen
    音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo h-Moll BWV 1002,
    Corrente - Double
    舞台・衣装 Keso Dekker
    照明 Joop Gaboort
    ダンサー Denys Cherevychko, Richard Szabó, Dumitru Taran

    PSALMENSYMPHONIE
    振付・照明コンセプト Jiří Kylián
    音楽 Igor Strawinski
    舞台 William Katz
    衣装 Joop Stokvis
    ダンサー
    1. Paar: Ketevan Papava - Roman Lazik
    2. Paar: Sveva Gargiulo - Dumitru Taran
    3. Paar: Madison Young - Davide Dato
    4. Paar: Ioanna Avraam - Masayu Kimoto
    5. Paar: Eszter Ledán - Trevor Hayden
    6. Paar: Zsófia Laczkó * - Leonardo Basílio
    7. Paar: Oxana Kiyanenko - Giovanni Cusin
    8. Paar: Alaia Rogers-Maman - Tristan Ridel

    夏休み最後の日。
    もう、こんなにダラダラした夏休みって
    私の人生であっただろうか、というくらい
    やらねばならぬ事やら、読まなくてはならない本とか
    勉強しなくてはいけない事とかを
    すべて、放り出して

    ひたすら電子書籍でコミックを読んで
    食っちゃ寝している私を、どうぞお許し下さい・・・

    午後にMRT検査に行ったのだが
    例によって、音を遮断するヘッドフォンをしていても
    あの雑音は聴こえてくるワケなのだが

    あれに適当に和声を追加したら
    何かこう、現代音楽みたいなモノにならないですかね。
    いや、そんな事したら、かえって患者が不安になるかも(笑)

    10分待ったら渡せるから、というので
    本当に写真とCDーROMが渡された。
    (さすがにUSBスティックではないのだな)
    写真見ても、何もわからないけれど
    医者の診断書は追ってオンラインでもらう予定。

    しかしまぁ、システム的には遅れていると思っていたオーストリアも
    MRTの許可も携帯電話のSMSで来ちゃうし
    意外な場所で新しいシステムを取り入れているのだなぁ。

    オーストリアの日常話はさて置いて
    フォーサイス、ファン・マネン、キリアーンは
    今年はこれが最後の公演となる。

    ちょっと頭痛が始まっていて
    もしかしたら、これは風邪の初期症状?
    と思っているうちに
    オペラ座でどんどん悪化したのだが

    キャスト表を見たら
    最後のストラヴィンスキーの詩篇交響曲が
    かなり良い感じのダンサーで占められているので
    頑張って残る事にした(無謀)

    アーティファクトは素晴らしいのだが
    なにせこの間、これは見た目が理想的、という
    カップリングを鑑賞してしまっているので(以下省略)
    しかし、こういう難しい演目
    見ている方はともかくとして
    ダンサーは大変だろうなぁ。

    特に後半になって、現代曲になってからの
    まるでダンスによるスティーヴ・ライヒみたいな動き。
    ダンサーそれぞれのカウントが違うのである。
    観ていても、不思議な感じがして面白いが
    誰か1人が間違ったらアウトという演目ではある。
    それを考えると
    ダンサーの水準が非常に高い。素晴らしい。
    群舞ではあっても、それぞれの小グループで
    ソロも一杯入っていて、これがまた楽しい。

    グノシエンヌはオルガさまとヤコブ。
    オルガさま、ちゃんとヤコブと目線を合わせているじゃないか。
    そこはかとない「愛」の香りが漂って来て
    この間のリュドミラ・ローベルトの
    あの冷たい冷たい、まるで夫婦喧嘩をした後のようなカップルと
    イメージが全然違うぞ。

    途中の足を曲げて、男性ダンサーの頭の上で運ばれる
    とんでもないリフトは
    オルガさまが途中で、足をヤコブの胸元に置いていた。
    どこかでバランスを崩したのかもしれないが
    もちろんダンス事故でもなく、巧く繋いで
    知らない人なら、それはそういう振りと思ったかもしれない。
    (しかし珍しいモノを見てしまったって感じだわ)

    ソロの3人のダンサーが今回面白かったのは
    デニス、リッチー、ドミトルって
    ダンサーの印象としては、かなり違っていて
    「ソロ」として振付師が1人のダンスを分けた、という感じじゃなくて
    それぞれに、自分の特徴を目一杯出して
    他のダンサーに負けるもんか、という印象があった事。
    それはそれで、3人の個性がぶつかり合って面白い。

    詩篇交響曲は、もう何回も書いていて
    読者飽き飽きとは思うけれど
    ケテヴァンとローマンの、成熟したダンスに加えて
    ドミトルとスヴェーヴァのカップリングが非常に良かった。
    スヴェーヴァって、あんなに存在感とオーラがあるんだから
    今はデミ・ソリストだけど、どんどん上がって来そうな気がする。

    ソロ・ダンサーになったマディソンとダヴィデの組み合わせも素晴らしい。
    このダンサーも、舞台でピカピカするので(比喩的表現)
    目が離せない。このカップリング見られて良かった。

    というワケで頑張って最後まで残って
    その後、むちゃくちゃ身体の調子を崩したのだが(アホですどうせ)
    この演目は今年はこれにて最後。

    10月は、国立オペラ座ではバレエ公演はなく
    フォルクス・オーパーでも10月3日のピーターパンしかなく
    (10月3日は行けません・・・他のプログラムが入ってる)
    11月に、華々しくバランシンのジュエルスのプレミエとなる。

    1ヶ月、バレエ鑑賞から遠ざかるのは
    とっても寂しいけれど
    その間、オペラとかコンサートもあるので
    どうぞお見捨てなく・・・と懇願する私に
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    ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン 及びオーストリア総選挙

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      Musikverein Großer Saal. 2019年9月29日 19時30分〜21時20分

      Wiener Symphoniker
      指揮 Philippe Jordan

      Johannes Brahms (1833-1897)
      Symphonie Nr. 3 F-Dur, op. 90
      Symphonie Nr. 4 e-Moll, op. 98

      今年5月のイビサ・スキャンダルの後(忘れた方は こちら をどうぞ)
      更に、社会党と自由党が
      その後に成立した国民党主導の内閣に対して
      内閣不信任案を出したために、内閣崩壊。

      オーストリアの歴史上、初の緊急事態に陥ったわけだが
      オーストリアの憲法に則って
      専門家による暫定内閣が発足。

      暫定内閣は女性・男性が半数づつで
      オーストリア歴史上初の女性の内閣総理大臣も誕生した。

      総選挙は夏休みの後となり
      (そりゃそうだ、夏休みはこちらは誰も働かない(笑))
      本日、行われて、日本の国営放送局のニュースにも載ったが

      国民党は中道右派ではない!!! 保守である!!!!

      しかも、自由党との連立の可能性を示唆して(現時点ではあり得ない)
      どうも、オーストリア=極右という刷り込みが
      我が祖国の国営放送局にはあるようだが
      (註 今、上記の記事をチェックしたら、かなりの部分が訂正されていた!!!)

      結果、国民党の勝利(33歳の党首クルツの根強い人気)
      クルツの内閣に、自由党と一緒に(!)不信任案を出して
      オーストリアを未曾有の危機状況に陥らせた社会党も票を減らし

      自由党はスキャンダル当事者を党首の地位からは下ろしたものの
      そのまま党内で、党の功労者、陰謀の犠牲みたいに残していて
      更には「私の夫はそんな人じゃない」とか言う
      奥さんを候補者に立てたりしていて
      分析によれば、党の支持者で選挙に行かなかった人が多いらしい。
      結果、マイナス10%で敗北。

      国民党+自由党の連立は、まずほとんど可能性はない。
      (最初、日本のマスコミが書いていたが
       ツィッターで何人かが多いに反論していたら
       その後、記事の訂正が入った。反応が早いぞ、素晴らしい)

      反対に時流に乗って急激に票を増やしたのが、緑の党。
      オーストリアでは緑の党は
      隣のドイツと違ってほとんど無視されていたのには理由があって

      だって、お隣のドイツで緑の党が政府に入った途端に
      車のガソリンが大幅に値上げになったから(笑)

      何処に行くにも車が好きで(特に休暇)
      車には金を惜しまないオーストリア人が
      ガソリン値上げになるかもしれない党には投票しない。

      しかし昨今、環境問題、地球の気候変動の問題で
      グレタ効果もあって、ヨーロッパ中で若い人たちのデモが行われていて
      その時流に、緑の党がうまく乗った。

      選挙前は、国民党が勝つだろう、という予想はあったが
      連立として、まさか国民党+緑の党で過半数を越えるとは
      誰も予想していなかった。

      私は選挙権はないのだが
      どの党が政府に入るかで
      税金負担額や、大学の授業料、外国人政策
      住んでいる地域で駐車する時の料金の多寡に至るまで
      常に変わるので、政治に関心を持たないわけにはいかんのよ。

      世界環境会議にご参加になって
      毎日でもビーフ・ステーキを食べたいと、のたまわって
      環境問題は楽しくセクシーに解決しよう、と
      世界中に言った祖国の政治家もいらっしゃるし

      環境問題について演説した16歳の女の子に対して
      個人的な事を色々と報道し
      (本人はアスペルガー症候群である事は公言している)
      何とか個人的に貶めようとする人たちも居るわけだが

      グレタ嬢の「言っている内容」については
      全く正論であって
      言い方やら、個人的な背景とかって、内容には関係ない。

      我々の世代(アラカン)って
      学生時代の課題図書に「沈黙の春」って絶対にあったでしょ?
      あれは、公害についての本ではあったけれど
      基本的に現代の環境問題まで続いているわけで
      それを考えたら、40年間、いったい我々は何をして来たか、と
      やっぱり猛反省するわけです。

      もちろん、私も、同じ年代も
      環境破壊が進んで大変な事になる前に
      この世を去っているだろうから
      その意味では逃げられるし
      私は子供も居ないので
      死んだ後にはどうなったって良いわ、という
      やけっぱちな無責任感もないワケではないが。

      ・・・って言うか、いったい何の記事を私は書いているのだろう(呆)

      楽友協会でのウィーン交響楽団のブラームス・チクルス後半。
      3番と4番の演奏。

      いやはや、何と言う元気な演奏。
      この間の2番で見せた繊細さは何処に?と驚くほど
      バイオリンの音色は鋭すぎて耳が痛くなりそう。
      全体のニュアンスも、非常にマッチョで
      ダイナミックでスケールが大きい。

      アンサンブルが揃わなくても
      推進力で押してしまえ、みたいな力技が
      結構、各所で聴こえて来たし
      え?そこ、そのボーイングでやる?という
      珍しい箇所もあった。

      それなりに工夫はされているのだろうが
      伝統的で保守的なブラームス演奏とは違って
      良く言えば、血沸き肉踊るような
      ちょっとドキドキする演奏。

      しかしまぁ、このオーケストラの管楽器、実に巧いわ。
      ホルンの柔らかい音色(ミスは全くなし)
      クラリネットやフルートのソロ
      押し付けがましくないオーボエのソロ
      聴き惚れる低音のトロンボーンのアンサンブル

      ここまでスケール大きく、ダイナミックに演奏されると
      それなりに好みも分かれるような感じがするが
      おとなしく伝統的に保守的に演奏されるよりは
      いっそ、荒っぽく感じるまでにマッチョに演奏されると
      耳新しく聴こえて
      それはそれで、非常に新鮮な感じがする。

      コンサートのメモの量が
      他のネタと比べて異様に少ないけれど
      オーストリアの選挙って
      まるで競馬予想みたいで、かなり面白く
      ある意味、民主主義がある程度健全に機能しているんだなぁ、と
      つくづく思った私に
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      フォーサイス、ファン・マネン、キリアーン 5回目

      0
        Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
        2019年9月28日 19時30分〜21時45分

        FORSYTHE / VAN MANEN / KYLIÁN

        ARTIFACT SUITE
        振付・舞台・衣装・照明 William Forsythe
        音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo Nr. 2 d-Moll BWV 2004
        Chaconne; Eva Crossman-Hecht
        ダンサー
        Madison Young - Jakob Feyferlik
        Natascha Mair - Davide Dato
        Iulia Tcaciuc
        Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butschko, Laura Cislaghi,
        Venessza Csonka, Adele Fiocchi, Sveva Garguilo, Gala Jovanovic,
        Zsófia Laczkó, Ester Ledán, Anita Manolova, Fiona McGee,
        Suzan Opperman, Xi Qu, Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman,
        Rikako Shibamoto, Chiara Uderzo, Céline Janou Weder, Beater Wiedner
        Nicola Barbarossa, Leonardo Basílio, Giovanni Cusin, Marat Davletshin,
        Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Trevor Hayden, Scott McKenzie,
        Igor Milos, Gabor Oberegger, Hanno Opperman, Tristan Ridel,
        James Stephens, Zsolt Török, Navrin Turnbull, Arne Vandervelde

        TROIS GNOSSIENNES
        振付・舞台・衣装 Hans van Manen
        音楽 Erik Satie
        衣装 Oliver Haller
        照明 Jan Hofstra
        ピアノ Laurence Lisovich
        ダンサー Liudmila Konovalova - Robert Gabdullin
        Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Hanno Opperman

        SOLO
        振付 Hans van Manen
        音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo h-Moll BWV 1002,
        Corrente - Double
        舞台・衣装 Keso Dekker
        照明 Joop Gaboort
        ダンサー Scott McKenzie*, Dumitru Taran, Arne Vandervelde

        PSALMENSYMPHONIE
        振付・照明コンセプト Jiří Kylián
        音楽 Igor Strawinski
        舞台 William Katz
        衣装 Joop Stokvis
        ダンサー
        1. Paar: Ketevan Papava - Roman Lazik
        2. Paar: Nikisha Fogo - Denys Cherevychko
        3. Paar: Kiyoka Hashimoto - Davide Dato
        4. Paar: Nina Poláková - Masayu Kimoto
        5. Paar: Alice Firenze - Navrin Turnbull
        6. Paar: Rikako Shibamoto - Leonardo Basílio
        7. Paar: Anita Manolova - Marian Furnica
        8. Paar: Gala Jovanovic - Tristan Ridel

        先日の個人的メモも
        理屈こねてるだけで面白くない、という感想を
        友人からもらったけれど

        いや、もう、この「大人の演目」
        何て書いて良いのか、よくわからん(すみません)

        音楽なら、解釈の違いだの音色の変化だの
        何かしらの何かを見つけて適当にメモする事も可能かもしれないが
        バレエもダンスも何にも出来ないので
        どのステップがどうのとか、足の揚げ方がどうのとか
        ま〜ったくわかりません(開き直り)

        今日は平土間に近い部分の席。
        ここが発売初日に空いているのは非常に珍しい。
        今まで、ずっと、比較的上の方からの目線で観ていたのが
        平土間に近い低い目線から見ると
        作品の印象が違う。

        あ〜、そうか、3次元だもんなぁ。
        彫刻を鑑賞するのと同じで(いや同じじゃないけど)
        目線ひとつで、印象って、かなり変わってくるんだ(当たり前)

        今日のアーティファクト・スイート
        カップリングが
        マディソンとヤコブ、ナターシャとダヴィデ。

        プログラム見たとたんに
        座席で小躍りしてしまったのだが

        うわあああああ 💘

        この2組のカップリング
        「理想的」というのはこれだ(断定)
        二人の身体の形のバランスの良さが抜群。

        マディソンとヤコブのカップルの美しさ
        バランスの良さ
        それによって醸し出される美が
        あまりに素晴らしすぎて、座席で息が出来ない(比喩的表現)

        久し振りに舞台で見るナターシャと
        ダヴィデのバランスも理想的で
        キレのある動きから目が離せない。

        私は群舞が中心になる後半が好きなのだが
        この2組の出る前半に
        こんなに目を奪われた事はない。
        人間の身体の持つ美しさが
        ここまで際立って表現されると
        ただもう、圧倒されるだけである。

        目線の低さと、舞台からの距離が近い事もあったけれど
        この作品が、ここまで美的に迫って来たのは
        初めてだと思う。
        (まぁ、さすがに5回目で見慣れて来たというのもあるかもしれない)
        しかし、このカップリング、この作品で固定できないかなぁ。
        ともかく、今まで観た中でも、突出して素晴らしい。
        このカップルなら、何回観ても良い、と本気で思わせる。
        (他のカップルが悪いとは言わないけれど
         今回のカップリングは身体的バランスから言って
         あまりに「理想的」なのである)

        アーティファクト組曲について
        振付担当をしたキャスリーン・ベネットが
        ドイツ語で(英語の字幕あり)話している5分弱のビデオがあるので
        下に貼っておく。
        ご興味のある方はどうぞ。
        実際に観た後で、この解説を聞くと非常に面白い。



        素晴らしいアーティファクト組曲の後、休憩を挟んで
        ファン・マネンのトロワ・グノシエンヌは
        ローベルトとリュドミラのカップリングで

        リュドミラの冷たい表情が・・・
        いや、確かにこの演目
        ほらほら、見て見て、キレイな私、という演目ではない。

        それにしても
        何だか、かなりツンケンというか
        モダンだから、カップルとは言え
        愛し合ってるとかではないような気がするんだけど
        パートナーに一回も目をやらず
        なんだか、ものすごくきつい性格がオーラで飛んでくるみたい。
        いや、それもリュドミラの持ち味と言えばそうなのかも。

        ソロではスコットが役のデビュー。
        うわ〜、何ですか、そのもったいぶった魅せ方(褒めてます)
        演技力のあるダンサーでチャーミングなので
        ちょっとしたユーモアのところを
        嫌味なく、すごくキュートに見せてくれる。

        ドミトルはダイナミックに存在感たっぷりで踊るし
        アルネも若々しい躍動感のあるダンスで
        この3人のメンバー、ものすごく良いわ ❤

        最後の詩篇交響曲は
        何回観ても、素晴らしい。
        キリアーン、天才だよ、ほんと。

        カップリングの中では
        ローマンとケテヴァンのペアが突出していて
        演技力抜群のプリンシパル2人が紡ぎ出す世界観は
        複雑な感情の嵐に満ちていて、ともかく深い。

        しかし国立バレエ団の水準って
        本当に上がったよなぁ、と
        つくづく思う私に
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        今日の公演は、比較的若い人たちが
        上から盛大にブラボー・コールを送っていた (^^)v
        ダンサーも踊った甲斐があったと思う。

        フォーサイス、ファン・マネン、キリアーン 4回目

        0
          Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
          2019年9月26日 19時30分〜21時45分

          FORSYTHE / VAN MANEN / KYLIÁN

          ARTIFACT SUITE
          振付・舞台・衣装・照明 William Forsythe
          音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo Nr. 2 d-Moll BWV 2004
          Chaconne; Eva Crossman-Hecht
          ダンサー
          Nikisha Fogo - Jakob Feyferlik
          Nina Polákova - Roman Lazik
          Oxana Kiyanenko
          Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butschko, Laura Cislaghi,
          Venessza Csonka, Adele Fiocchi, Sveva Garguilo, Gala Jovanovic,
          Zsófia Laczkó, Ester Ledán, Anita Manolova, Fiona McGee,
          Suzan Opperman, Xi Qu, Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman,
          Rikako Shibamoto, Iulia Taciuc, Chiara Uderzo, Céline Janou Weder,
          Beater Wiedner, Madisson Young
          Nicola Barbarossa, Leonardo Basílio, Giovanni Cusin, Marat Davletshin,
          Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Trevor Hayden, Scott McKenzie,
          Igor Milos, Gabor Oberegger, Hanno Opperman, Tristan Ridel,
          Gaetana Signorelli, Zsolt Török, Navrin Turnbull, Arne Vandervelde

          TROIS GNOSSIENNES
          振付・舞台・衣装 Hans van Manen
          音楽 Erik Satie
          衣装 Oliver Haller
          照明 Jan Hofstra
          ピアノ Laurence Lisovich
          ダンサー Olga Esina - Jakob Feyferlik
          Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Hanno Opperman

          SOLO
          振付 Hans van Manen
          音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo h-Moll BWV 1002,
          Corrente - Double
          舞台・衣装 Keso Dekker
          照明 Joop Gaboort
          ダンサー Masayu Kimoto, Richard Szabó, Dumitru Taran

          PSALMENSYMPHONIE
          振付・照明コンセプト Jiří Kylián
          音楽 Igor Strawinski
          舞台 William Katz
          衣装 Joop Stokvis
          ダンサー
          1. Paar: Ketevan Papava - Roman Lazik
          2. Paar: Nikisha Fogo - Denys Cherevychko
          3. Paar: Kiyoka Hashimoto - Davide Dato
          4. Paar: Nina Poláková - Masayu Kimoto
          5. Paar: Alice Firenze* - Navrin Turnbull
          6. Paar: Rikako Shibamoto - Leonardo Basílio
          7. Paar: Anita Manolova - Marian Furnica
          8. Paar: Gala Jovanovic - Tristan Ridel

          今シーズン初のフォーサイス、ファン・マネン、キリアーン。
          6回目の公演、私の鑑賞回数は4回目。

          チケット発売日に超貧民席がなくて
          バルコンの後ろ、30ユーロを超える贅沢席を奮発した。
          (たった30ユーロとか言うな、私には高い!!!(笑))

          チケット取れなかったのに、私の隣は数席空いているし
          周囲は、ちょっと小金持ちで
          オペラ座のチクルスで来ている感じの、お上品な紳士淑女が多い。
          (お互い挨拶しているから、そういうのはすぐわかる)

          本日はオーケストラ・ピットはクローズされている。
          すべてテープでの音楽だが
          音響技術者の腕が良いのか
          ありがちな「ただのでっかい音」になっていないのが心地よい。

          最初のフォーサイスの作品は
          バッハの音楽で始まるのだが

          なにせ、これ、かなりモダンな演目なので
          舞台のカーテンが開いたとたん
          年配のご婦人の小声でのおしゃべりが始まる。
          途中で子供の声もどこかから聞こえてくる。
          (え〜い、子供連れてくるな、こういうモダン・ダンスに!!!)

          さすがに堪忍袋の尾を切らせた人がいたようで
          途中で、小声で「シャット・アップ」と聞こえてきて(笑)
          その後は静かになったけど。
          わはは、シャット・アップと言ってくれた人、本当にありがとう。

          ニキーシャのキレのあるダンスも迫力だが
          パートナーのヤコブが、また素晴らしい。

          ヤコブって、背が高くて見た目も完璧イケメンだし
          技術も高いから、王子さま的な役で出る事が多いのだが
          どちらかと言うと
          こういうモダン的なものの方が合っているかもしれない。
          作った表情ではなく
          クールに、ニキーシャと対等に踊って
          パ・ド・ドゥの妙技が、ものすごくチャーミング。

          ニナもモダンで活きてくるダンサーで
          ローマンは色がないダンサーで、何でもこなしてしまう。

          この2組がソロで踊るシーンの迫力に圧倒される。
          ニナもニキーシャも
          水を得た魚のような印象で
          その存在感のオーラが、舞台から光として観客に向かってくる感じ。

          特にニキーシャのダンスの色気は何なんだ。
          これ、フォーサイスだよね、モダンだよね
          なのに、信じられない程の艶やかさが感じられる。

          私が好きなのは、ピアノでバッハを基にした
          現代曲のバリエーションになってから。
          ダンサーのフォーメーションの見事な動きと音楽が
          ぴったり合って
          ダンサーの動きそのものが音楽と化すところで
          背筋ゾクゾク、ハート ドキドキ。

          あんまり観客にウケていなかったのが残念。
          こういう演目って
          サンクト・ペルテンあたりでやると
          若い観客が興奮して大ブラボーになるのだが
          その意味ではウィーンの観客は
          観光客も含め、かなり保守的だからなぁ。

          マネンのトロワ・グノシエンヌはオルガさまとヤコブ。
          うわああ、美しい・・・
          ヤコブ続けてのダンスで大変だと思うんだけど
          オルガさまのサポートもばっちりで
          身体の美しさが活きる。

          ソロは木本クン、リッチーとドミトルの組み合わせ。
          意外にドミトルの存在感が大きいし
          ダンスのスケールも大きくて
          ユーモアたっぷりに魅せるのも巧い。

          このダンサー、ひっそりとソリストに昇格してから
          どんどん、存在感が出て来ているし
          背も高いので舞台で目立つ。

          木本クンのユーモアに満ちたダンスもチャーミング
          リッチーのキレのある
          弾むボールみたいなダンスも素敵。

          ストーリーとかは、もちろん、ないのだけれど
          この3人の男性ダンサーの繰り広げる「ソロ」の世界って
          スピーディーで微笑ましくてチャーミング。
          (踊っている方は大変だと思うけれど
           それを微塵も感じさせない)

          最後がストラヴィンスキーの詩篇交響曲。
          ロジェの1列目とか、ガラガラになっているところもあって
          この美しい作品を観ずに帰るなんて、もったいない・・・

          特に、男女カップルがロウソクと化す(ように見える)場面から
          ハレルヤ、ラウダーテの合唱が流れるあたりからの
          あの息を呑むような美しさは
          イージー・キリアーンの面目躍如というところか。

          キリアーンは身体の美しさの可能性を
          とことん追求して舞台に乗せてくる。
          純粋に「身体」の持っている美を
          見事に体現してくれる。

          ハレルヤ、ラウダーテの音楽とともに
          ダンサーが紡ぎ出す生と死のシーン。
          動と静の見事なバランスと
          表現が観客に伝えてくる圧倒的な彼岸の世界観。

          象徴的なキリスト教の宗教観も見受けられるが
          (ロウソクとか、ピエタとか)
          そういう抹香臭さだけではなくて
          宗教的な部分を除いたとしても
          やっぱり、この作品の持つ
          静の世界は
          (ダンスは動なので、静というのもヘンだけど
           ここで表現されているのは、やっぱり「静」だと感じる)
          黙して語らずという方法で訴えてくるものがある。

          ハレルヤ以降の音楽は使っていないのが残念だが
          プロモーション・ビデオを貼っておく。



          プロモーション見ても、地味に見えるのだが
          でも、これ、実際に観てみると本当に息を呑むほどに美しい作品ばかり。

          この公演、今シーズンはあと2回のみ。
          今日は贅沢な席を買ってしまったが
          あとの2回は超貧民席で鑑賞予定の私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          ウィーン交響楽団 + フィリップ・ジョルダン

          0
            Musikverein Großer Saal 2019年9月25日 19時30分〜21時30分

            Wiener Symphoniker
            指揮 Philippe Jordan

            Johannes Brahms (1833-1897)
             Symphonie Nr. 1 c-Moll, op. 68
             Symphonie Nr. 2 D-Dur, op. 73

            楽友協会シーズン・オープニングのコンサートは
            ウィーン交響楽団とフィリップ・ジョルダンで
            ブラームス交響曲1番と2番。
            これに続いて、3番と4番のコンサートも後日行われる。

            (註 この間のウィーン・フィルのコンサートは
             楽友協会主催ではなく、
             ウィーン・フィル主催のシーズン・オープ二ングである)

            で、シーズン・オープニングのこのプログラムを見た時に
            正直、割にディープなオタクと自称しているワタクシとしては
            けっ、何故にいまさらブラームスの交響曲全曲、と思ったのは認める。

            まぁ、モーツァルト、ベートーベン、ブラームスだったら
            観光客も喜んでチケットを買うし
            ブルックナーならジモッティは喜んで来る。

            (オーケストラ聴きまくりの私は
             ドイツ音楽三大Bって
             ベートーベン、ブラームス、ブルックナーだと思っていた。
             バッハは(古楽アンサンブルとか受難曲は別として)
             あまりウィーンでは演奏されない)

            後半に演奏された2番が
            ちょっと仰け反って、腰を抜かす程の素晴らしさ。

            2番って、他の交響曲と比べて
            全体が長調で構成されていて
            民謡っぽいメロディが、これでもか、という位に使われていて
            自然描写(しかも(主観的に)初夏だ!)が、ともかく美しい。

            マーラーだって3番で同じザルツカンマーグートの
            自然描写らしきものをしているが
            マーラーの場合は
            地面の下から恐ろしいモノが這い上がってきそう。

            ブラームスの2番は、そういうオドロオドロしさがなくて
            素直で明るさに満ちていて
            6月の終わりなんかに聴くと
            すぐに車に乗り込んで山岳地方にすっ飛んで行きたくなる曲。

            (あ〜、表現の深みとかなんか、ワケわからん哲学的な思索をする
             インテリゲンチャな読者諸氏もいらっしゃると思いますが
             ド・シロートの考える事なんて、こんなもんです)

            これが、もう、とことん丁寧に音楽が作られていて
            音量をかなり絞って、絶対に爆発させない。

            高原の湖の爽やかな風が、多少強く吹いても
            少し雨がパラパラと降って来ても
            嵐にはならず
            太陽もギラギラではなく、あくまでも穏やかに
            人間を慈しむように照らして来る。

            何とまぁ、繊細な2番。
            かと言って、ちまちましている印象はない。
            あくまでも穏やかに
            とことん美しい透明な音響で
            長いフレーズを歌わせて歌わせて

            下の舞台から立ち上ってくる、馥郁たる陶然とさせる香り。
            厚みのあるオーケストラの音なのに
            透明性を失わず
            各所のソロも際立って美しい。
            (1番の時にオーボエ気に喰わんとか思っていたけれど
             後半は、オーボイストが変わったかと思う程の変貌ぶり)

            第1楽章でバイオリンがピアニッシモで入ってくるところで
            もう背筋がゾクゾクして
            その後、ず〜っと、快感の嵐に巻き込まれてた。

            ウィーン交響楽団の長所である木管・金管の美しさ。
            ホルンやトロンボーンの
            あの柔らかで深い音色を
            あんなに完璧に聴かされたら
            あぁ、もう、どうにでもして・・・って

            これ、若い女の子が言うと色っぽいんだろうけどね(爆笑)

            各所のバランスや、メロディの強調のやり方にも
            この指揮者、ちゃんと考えてるな、というのが見えて
            ここまでとことん美しく演奏させても
            ただ自己陶酔に浸っているだけではない、というのがわかる。

            この曲、数年前にウィーン・フィルと
            リッカルド・ムーティが
            この世のものとは思えない美しさの演奏をしたが

            今日のウィーン交響楽団とジョルダンは
            かなりそれに近い。
            オーケストラ、技術的には、全くミスなしの完璧状態。
            しかも、いつもだと固く鋭く聴こえてくる事の多い
            第一バイオリンの、あの柔らかい音色は何なんだ。
            こんな音、まだウィーン交響楽団で聴いた事なかったような気がする。

            前半の1番も悪くなかったけれど
            出だしで
            1音にこんなニュアンス付けるか?
            あそこ、スフォルツァンドとは書いてなかったよな
            ・・・というのから始まって

            ちょっと粗めの音で
            推進力グイグイで押してくる感じが強く
            あぁ、やっぱり、こういう誰でも知っている名曲を
            聴かせようとすると
            こういう目立つ事をするか
            クルレンツィスみたいにオーケストラを全員立たせるとか
            そういう事をしなきゃいけないんだろうなぁ、と
            しょうもない事を考える余裕はあったのだ。

            それが後半の2番でぶっとんだ。
            ジョルダンは、別にクルレンツィスみたいに
            奇抜な事はしていない。

            この上なく注意深く、音量のバランスを
            楽友協会の音響にピッタリ合わせて
            感情に溺れず、でも、冷たくもクールにもならず
            楽友協会のこのホールって
            確かにブラームスが居た時代に建てられたものなんだなぁ、と
            ストンと納得させてくれる演奏。

            そういう時代の、そういうホールで
            その時代に完璧に合ったブラームスを
            ライブで聴ける幸福感。
            これって、めちゃくちゃ贅沢な楽しみではないか。

            こんな個人的印象だけの主観的メモを読んで下さる
            ありがたい読者の方々を
            マウンティングしようと言うのではないのだが

            でも、こういう時間を体験すると
            うわあああ、ウィーン居て良かったぁ、と
            ついつい思ってしまう。
            (同じ演奏をサントリー・ホールで聴いても
             あまり面白くないかもしれない)

            まぁ、例年変わらず、ヘンなオバンですが
            今シーズンも、どうぞ宜しく楽友協会(笑)
            という訳で、通い続ける予定の私に
            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            このコンサートと、3番・4番のコンサート
            それぞれ2回づつあるのだが
            今回、1回づつしか聴けないのは
            その間に国立オペラ座でのバレエ公演が入るから。
            シーズンが始まってしまうと
            また、こういう「どっちも聴きたいし見たい」というのが
            いくつか出てくるんだろうな(もう出て来ているが)

            フィルハーモニック・ファイヴ

            0
              Wiener Konzerthaus Mozart Saal 2019年9月22日 19時30分〜21時45分

              Philharmonic Five
              バイオリン Tibor Kováč, Ekaterina Frolova
              ビオラ Gerhard Marschner
              チェロ Peter Somodari
              ピアノ Christopher Hinterhuber

              »Orient Express Reloaded.
              Vom Naschmarkt bis nach Hokkaidō«

              Camille Saint-Saëns (1835-1921)
               Klavierquintett a-moll op. 14 (1855)

              »Orient Express Reloaded. Vom Naschmarkt bis nach Hokkaidō«

              ウィーン・フィルのメンバーで構成される弦楽四重奏と
              ピアニストによるフィルハーモニック・ファイブのコンサート。
              今シーズン最初のコンサートに、北海道が出て来たのには驚いた(笑)

              最初はカミーユ・サン=サーンスのピアノ五重奏曲。
              室内楽をあまり聴かない私には初聴きの曲だが
              サン=サーンス、好きです。
              特別に奇抜な事をしている訳ではないのに
              実に伝統的に「音楽」そのものって感じがする。

              ただ、たぶん、サン=サーンスが
              そういう書き方をしたんだろうと思うのだが
              ピアノが目立ち過ぎ。
              ピアニストの技術が高くて
              音がクリアで、かなりの音量で客席に飛んでくるのもあるが
              これ、ピアノ部分だけで
              立派に曲になってないか?

              ピアノに負けるもんか、と
              途中で、ものすごくエモーショナルに弾き始めた
              第一バイオリンが、これまた、えらく目立って
              ピアノ対第一バイオリンの対決みたいに聴こえて来る。

              最終楽章の最初のチェロのソロと
              それに重なるビオラのソロは
              落ち着いていて、しっとりして美しい。
              (が、それにまたバイオリンとピアノが重なると(以下省略))

              サン=サーンスのこの曲、初めて聴くので何とも言えないが
              目立とうとか思っていなくても目立っちゃうピアニストと
              情熱的で無意識的に出たがりで
              ガリガリ弾いちゃう第一バイオリンの影で
              第一バイオリンを支えようとする第二バイオリンと
              引っ込み思案なビオラに
              もっと引っ込み思案なチェロという感じがする。

              技術は高くて完璧だし
              目立っちゃう楽器と
              それを支える縁の下の力持ちのバランスも
              うまく取れてはいるけれど
              面白いな、このクインテット。

              後半の「オリエント・エクスプレス」は
              最初にアフリカ調?オリエント調?のガリガリした曲で始まって
              「この曲の作曲家は誰?」というのに
              すかさず「リヒャルト・シュトラウス!」と答えた男性が
              CDのプレゼントをもらっていた。

              いやはや、こういう変わった小曲を
              リヒャルト・シュトラウスが作曲しているなんて
              弦楽かピアノのアンサンブル専攻でもなければ知らないだろう。

              その後、ドボルジャークの曲の編曲版
              チャイコフスキー プラス 他の作曲家という
              メドレーもあったような気がする(記憶力ゼロ・・・)

              そして、「オリエント・エクスプレス」のメイン・イベント(?)
              日本で新幹線に乗ったら、すごかったので
              春の海と、さくらさくらに
              ナクソス島のアリアドネの和声を加えて
              新幹線の速さで演奏します

              ・・・・って、何だこれ。

              宮城道雄の春の海は
              ほとんどオリジナルで演奏されていて
              琴じゃなくて弦楽で聴くのも、割に良い(名曲だし)

              で、その後に「さくらさくら」

              まだ仕事していた頃に
              アマチュアのコーラス団体の司会をやっていて
              何回、この曲を舞台で否応なく聴かされた事か・・・

              現役時代は既に終わったとは言え
              トラウマが残っているこの曲を
              何が悲しゅうて
              ウィーン・フィルの弦楽のメンバーで聴くハメになるわけ?

              何処にアリアドネの和音を使ったんだか
              私にはさ〜っぱりわからなかった。

              (註 「さくらさくら」は傑作です。
               それについては何も言いません。
               日本のアマチュア合唱団が、ヨーロッパで演奏する時に
               必ずこの曲を歌う事についても、私は反対はしません。
               ただ、毎回、毎回、この曲を何回も聴いたり
               はたまた、客席を巻き込んで全員で歌わせるように誘導したり
               現地の児童合唱団と一緒に練習したり
               傑作ではあっても、私はあまり聴きたくないだけの話)

              その後、中国の曲を・・・と出て来たのが
              フリッツ・クライスラーの「中国の太鼓」(笑)

              いや、あはは、確かに中国ではあるのだけれど
              日本の曲みたいに、中国のオリジナルのメロディを
              編曲する時間がなかったのね。
              (まぁ、ここで、バルトークの中国の不思議な役人の
               ピアノ・クインテット版とか出て来たら、それはコワイけど)

              その後、確かもう1曲、景気の良い曲があって
              アンコールにウィーンっぽい曲と
              クレズマー音楽から1曲。

              後半のプログラムは
              ティボール・コヴァーチがマイクの前で告知するのだが
              コヴァーチのドイツ語、わかりにくいよ〜(涙)

              発音がクリアではないので
              冗談言われてもよくわからないし
              曲目らしきものを、不明瞭な発音で言ったとたんに
              バイオリン持って席に走って戻るので

              曲目を理解した人って
              ほとんどいなかったんじゃないかしら。

              音楽家だから、スピーチを巧くしろ、とも言えないけれど
              せっかく楽しい音楽を期待して来た聴衆が
              曲目も全くわからない状態では非常に残念。

              ただ、プログラムが進むに連れて
              コヴァーチが、どんどんノリノリになって来て
              あ〜、さすがマジャールの血の騒ぎ方(爆笑)

              ・・・それにしては
              同じマジャールの血のショモダリさんのチェロはおとなしい。
              (ショモダリさんがマジャールの熱い血で
               ノリノリでプリプリに演奏するって、ちょっと想像がつかない)

              フィルハーモニック・ファイヴって
              ザ・フィルハーモニクスから分かれたグループで
              ザ・フィルハーモニクスはフィルハーモニックスと名称を変更して
              こちらもコンツェルトハウスで1シーズンに3回のコンサートをしている。

              フィルハーモニックスの方が
              エンターテインメント方向に強く動いていて
              こちらのフィルハーモニック・ファイヴは
              比較的、伝統的なクラシックの要素を残しながら
              エンターテインメントも程よいところで
              冒険はせずに止めているという感じか。

              冒険好きなら、フィルハーモニックスの方が
              面白いし笑えるとは思うのだが
              フィルハーモニックスの次の公演は
              オペラ座でのバレエとバッティングする・・・(涙)

              フィルハーモニック・ファイヴって
              ちゃんと節制があって、抑制の効いたプログラムなのに
              爆発するバイオリンとピアノがあったりして
              ちょっとアンバランスなところが、ものすごく面白いし

              音楽的には最高水準の
              ノーブルな楽しみを提供してくれるのが
              年配クラオタには楽しい。

              帰宅して真夜中に
              色々な具をぶち込んだラーメン食べたら
              お腹一杯で眠れなくなっているアホな私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              もう時効だから書いちゃうが
              日本のアマチュア合唱団のレパートリーって
              似たり寄ったりなので
              「さくらさくら」とか「花」(春のうららの隅田川)は
              よく重なるのは仕方がない。

              ちょっと頑張る指導者の方だと
              聴衆にウケるように、こちらの歌を持っていらっしゃる。

              ウィーン我が町とか(オーストリア人、ほとんど知らない)
              映画サウンド・オブ・ミュージックのエーデルワイスに至っては
              あれ、ハリウッド映画なので
              オーストリア人は誰一人知らないんだけど
              それを、その場になってから言う訳にいかない。
              先生は、この歌を、固く、こちらの民謡だと思っていらっしゃる。
              まぁ、色々とありますね(笑)

              ウィーン・フィル + ダニエル・ハーディング 2回目

              0
                Musikverein Großer Saal 2019年9月21日 15時30分〜17時45分

                Wiener Philharmoniker
                ソプラノ Christiane Karg
                指揮 Daniel Harding

                Jean Sibelius (1865-1957)
                 Symphonie Nr. 4 a-moll op. 63 (1911)

                Gustav Mahler (1860-1911)
                 Symphonie Nr. 4 G-Dur (1899-1901)

                昨日コンツェルトハウスで聴いた同じプログラムを
                楽友協会で聴くという、オツなコンサート(笑)
                ホールの音響も違うし
                私の超貧民席の場所も違うので
                聴こえ方が変わってくる楽しみ。
                (根性悪ではない、純粋に知的興味である(ウソ))

                新シーズンで会員の入れ替えも多少あって
                いつものメンバーが居なくなったりして
                新しい会員も入って来たような感じ。
                まぁ、シーズン初めだし
                シベリウス4番だし
                (余りチケット売ってる人が楽友協会前にかなり居た)

                だいたい、雲ひとつない秋晴れの青空の日の午後に
                楽友協会でシベリウス4番を聴きたいというのは
                かなりのヘンタイに違いない(誤解あり)

                さて、その暗い暗い暗い暗い
                陰鬱さから言ったら
                世界で最も悲しい音楽と言われる
                サミュエル・バーバーの弦楽のためのアダージョより
                ワタクシ的には、もっと暗く感じる曲を
                楽友協会で聴いてみると

                うおおおお
                昨日も感じた弦の美しさに
                膨らみが加わって
                残響たっぷり倍音たっぷりの
                豪華絢爛たる音響 ♡

                いや、この曲で悶えてどうする。
                しかし、人数を増やしたウィーン・フィルの弦の音って
                まぁ、あまりに美し過ぎて、ちょっと失神モノ。

                昨日は弦の美しさだけに耳が集中してしまったけれど
                今日、改めて聴いてみると
                時々入ってくる管楽器のソロが絶品。

                しつこく繰り返されるトリトノスのユニソノで
                調性があるような、ないような
                背筋に氷を当てられるような不安感に満ちて
                ただ、さすがにシベリウスは
                調性破壊までは絶対に行かずに
                途中で調性に戻ってくる。

                戻ってくるのに、その調性のメロディのど真ん中に
                セクンドでのオルゲルプンクトを入れたりして
                ま〜、イケズというか一筋縄ではいかない。

                生涯続く中二病患者なので
                また、はっぱがアホな事を自慢げに言ってる、と
                読者の方々は無視して下さい m(__)m
                ちなみに、トリトノスについては
                コンツェルトハウスのプログラムに書いてあって
                結構、詳細にこの曲を分析していたので面白かった。

                暗い、と喚いてはいるけれど
                確かに陰鬱なのだが
                ただ、ものすごく美しい曲でもある。

                シベリウスらしいメロディの断片もあるし
                不協和音を使いながらも
                時々、調性に戻って来て
                思いがけない転調をするのにも度肝を抜かれるし
                全体的に調性を感じさせないドロドロした作りなのに
                それが不自然ではなく聴こえてくる。

                ハーディングの私のイメージって
                ネクタイしている、オーラのない男の子で
                作る音楽はちまちましていて室内楽的だったのだが
                (酷いイメージだな・・・)
                オーラはともかくとして
                この難しいシベリウスの曲を
                かなりエモーショナルに
                しかも、ちまちまどころか、結構大胆に
                スケール大きくオーケストラに演奏させたのは大したものだ。

                後半のマーラー4番。
                うははは、やっぱり響きがコンツェルトハウスと違う。

                コンツェルトハウスの時は
                割にゴツゴツした感じだったのだが
                楽友協会で同じ音楽を鳴らすと
                ここまで豊かに響くのか。

                もっとも、マーラーの大規模オーケストラの交響曲は
                鳴らして聴き映えするのはコンツェルトハウスかもしれない。
                楽友協会では、やはりちょっと響き過ぎの傾向はある。

                出だしの鋭い音の後に続くところで
                オーケストラの縦線が微妙に崩れたのだが
                それが、楽友協会の音響と相まって
                何ともウィーンっぽい、讎な雰囲気を作り出したのには驚いた。
                確かにマーラーって、まごう方なきウィーンの音楽なので
                ちょっと崩れた部分が必要なのかもしれない。

                その後は縦線も揃って
                ハーディングのエモーショナルな音楽作りが凄い。
                何だか叩きつけるような激しさで
                よほど、欲求不満が溜まっていたんだろうか(違!)

                まるで子供がイヤイヤをして叫んでいるような印象がある。
                永遠に満たされる事のない渇望という感じで
                イライラと焦燥が伝わってくる。
                ゴリゴリと無理押しするような強さで
                感情に訴えてくるのが
                素直に聴ける部分と
                あざといなぁ、と思う部分が入り混じる。

                少なくともコンフォート・ゾーンで
                適当に美しく演奏すれば良いや、という感じではない。
                不愉快に聴こえるギリギリのところまで
                押して押して押しまくるハーディングって
                こんなに感情的に指揮が出来る人だったっけ?
                (それとも、最後のシーズンだからやりたい放題?(笑))

                第2楽章で、そのイライラ感は頂点に達する。
                バイオリンのソロも、あくまでも鋭く
                皮肉に大げさに
                まるでグロテスクな操り人形のようなのだが
                これが、オーケストラの他のパートも音量が同じなので
                特別に際立つ事がなく、埋もれながら悲鳴をあげているようだ。

                あ〜、こうやって聴いてみると
                ハーディングのこの曲の解釈、本当にいやらしいわ(褒めてます)
                聴衆をイライラさせて不安を煽って
                席を立ちたいほどに居たたまれなくなって

                そこで入る第3楽章・・・
                あざとい程のドラマチックな演出。

                ただ、第3楽章で、それまでのイライラが解消するかと言うと
                そうでもなくて
                この世とも思われない美しい解決が
                すぐそこにあるのに
                手が今一つ届かないもどかしさ。
                美しいのに、素直に聴けない。

                そのイライラは、最終楽章で戻ってくる。
                天国の生活と名付けながら
                全然、天国じゃない。
                まるで嫌がらせのように入ってくる騒音に
                ソプラノが手を伸ばしている楽園は
                何回も何回も邪魔をされる。

                いやもう、実にいやらしい音楽作りだハーディング。
                なんともしつこく、陰湿で
                苛められているような気分になってくるじゃないの。

                これが、最後の最後で
                本当に突然、天国に昇華されてしまうのだが
                当然ながら、そこまでしつこく苛められている聴衆には
                その天国は、昨日書いた通り
                それまでの生々しい刺激がなくなった
                死後の世界、彼岸の風景にしか見えなくなる。

                マーラーの4番って、演奏回数も多いけれど
                ハーディングのマーラー
                ここまで聴衆を追い詰めて追い詰めて
                不愉快感を最高潮まで高めておいて
                最後に聴衆全員をぶっ殺してしまう、という凄さ。

                いや、ほんと、ハーディングのイメージが変わった。
                そこまでドラマチックにするか、という
                ちょっとびっくりの呆れ感もあるし
                エモーショナル過ぎて、ちょっと辟易というか
                あざとい、と思う部分もあるけれど
                このくらい、あざとくやらないと
                耳ばかり肥えている聴衆には、驚きにはならない、というのはある。

                明日の日曜日定期も聴きたいのは山々だが
                ちょっと野暮用で行けないのが残念で
                地団駄踏んでる(子供のヒステリー ← 今日の演奏に感化(笑))私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                ところで昨日の2楽章の違和感は
                本日はすっかり消えていた・・・・と言うことは
                あれはやっぱり(以下省略)

                ウィーン・フィル + ダニエル・ハーディング 1回目

                0
                  Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年9月20日 19時30分〜21時45分

                  Wiener Philharmoniker
                  ソプラノ Christiane Karg
                  指揮 Daniel Harding

                  Jean Sibelius (1865-1957)
                   Symphonie Nr. 4 a-moll op. 63 (1911)

                  Gustav Mahler (1860-1911)
                   Symphonie Nr. 4 G-Dur (1899-1901)

                  エアフランスのパイロットに職替えしそうな
                  ダニエル・ハーディングがウィーン・フィルの指揮台に登場。
                  今日のコンツェルトハウスのコンサートの後
                  明日、土曜日の定期と日曜日の定期公演が同じプログラム。

                  同じ時間に国立オペラ座では
                  バレエの「シルヴィア」今年の最終公演があって
                  むちゃくちゃ悩んだものの
                  日曜日定期に、とある事情で行けないので(涙)
                  今回はコンツェルトハウスでのコンサート優先。

                  しかしプログラムがシベリウスの交響曲4番とは・・・(絶句)
                  シベリウスそのものが、あまり演奏されないし
                  演奏されるとしたら、2番か5番くらいで
                  私も4番って、聴くのは初めて。

                  慌ててヘビロテで聴いてはみたものの
                  記憶力ゼロ、音楽性ゼロの私には、さっぱり・・・
                  (だいたいシベリウスは難しい)
                  シベリウスっぽいメロディのフラグメントは
                  時々聴こえて来て
                  美しい曲だとは思うけれど・・・暗い・・・

                  でも、これ、ウィーン・フィルの弦で聴いたら
                  きっと、とことん美しいんだろうなぁ、と思って行って

                  期待は裏切られなかった。

                  弦のアンサンブルの美しさと言ったら
                  コンツェルトハウスのデッドな音響空間でも
                  この上なく滑らかな手触りで
                  私の最初からの思い込みというのはあるにせよ
                  あまりに予想通りで
                  これは悶える。

                  盛り上がりがあるんだかないんだか
                  よくわからん曲だが
                  アタッカでずっと続けて
                  一つ一つのフレーズの音響の美しさに身震いする。
                  (私には音楽性というのものはないんです、悪しからず)

                  コンツェルトハウスで、これだけ豊かに響かせると
                  明日の楽友協会での響きが飽和してしまうのではないか
                  という一抹の懸念はあるが
                  そこらへんはハーディングだから
                  あくまでも室内楽的なスッキリさを出してくると思う。
                  ちょっと楽しみ。

                  後半はマーラーの交響曲4番。
                  これはまぁ、お馴染の曲だけど

                  何この、すごく尖った感じ?
                  ウィーン・フィルとは思えない鋭い音。
                  (前半の、フレーズの長いシベリウスと
                   同じオーケストラとは思えない)

                  この曲は、ご存知の通り
                  尖ったところと柔らかい部分の格差が激しく
                  マーラーの曲を聴くといつも思うんだけど
                  なんだ、この二重人格者は、という部分が
                  かなり強調されて出て来ている。

                  第2楽章の諧謔性の鋭さを
                  各パートを、ほとんど暴力的に乖離させて
                  (あくまでもシロウトの個人的印象ですっ!)
                  音楽的繋がりの有機性を断ち切って
                  ギョッとするようなポリフォニーを出してくるので
                  シロウトの悲しさ
                  最後の方のフレーズが
                  むちゃくちゃ奇妙に聴こえて
                  ついつい椅子から身体を乗り出しそうになった。

                  後で確かめてみたが
                  確かにあの部分、あれで間違いじゃない
                  けれど
                  普通は、あのバラバラの部分に
                  とっかかりになるメロディ・ラインを見つけて
                  我々聴衆がポリフォニーの海に溺れないように
                  捕まるところを作ってくれる演奏が多いのだが
                  ハーディングは容赦がない。
                  聴衆を溺れさせても全然平気。

                  第3楽章の美しさは
                  普通の聴衆なら、もう頭の中にすっかり入っているので
                  音の美しさを楽しんでって感じか。

                  最終楽章は、鋭さと牧歌的な部分の対比だが
                  これがまたむちゃ鋭くて
                  世知辛い現実と
                  夢想の非俗的な世界が
                  まだらのように混じって
                  ちょっと気持ち悪いほどにグイグイ迫ってくる。

                  カルグのソプラノは
                  あくまでも澄んで美しい細めの美声で
                  声を抑えて抑えて、ピアニッシモの領域で
                  天井桟敷まで声を飛ばしてくる。

                  それを支えるオーケストラの弱音の美しさ。
                  牧歌性というのに加えて
                  彼岸の
                  どこにもこの世にはない
                  たぶん、死後の世界と思わせる
                  ある意味、突き放した冷たさを基調とする透明感。

                  正直、この歳になると
                  若い頃と違って「死」というものが身近になってくるから
                  (私は年金のモトを取るまで死なないつもりだが)
                  こういう、容赦のない冷たさと
                  感情のない優しさに満ちた牧歌的風景は
                  悪意がないだけに、かなり胸にズシンと来て
                  ちょっと精神的にきつい。

                  私は単純な人間だし
                  音楽性全くないし
                  音楽って辛い思いをしに聴きに行ってるわけじゃないよなぁ
                  ・・・とか思いながら
                  なぜ、あんな辛い美しさを秘めた最後のフレーズを
                  やっぱり明日も聴きたいとか思ってしまうのか

                  実は私はマゾだったのか(違)

                  音楽って(私みたいなシロウトの場合)主観だから
                  その時々の精神状態に従って
                  様々に勝手な印象を抱いてしまうわけで
                  その意味で
                  ポリフォニーやら多様性やらを追求しているマーラーの場合
                  何でもアリかもしれないなぁ、と
                  天国のマーラーが聞いたら
                  真っ赤になって怒りそうな事を考えている私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。


                  国立バレエ「シルヴィア」今シーズン3回目

                  0
                    Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper 2019年9月17日 
                    19時30分〜22時

                    SYLVIA
                    Ballett in drei Akten
                    振付 Manuel Legris nach Louis Mérante u.a.
                    ドラマツルギー・リブレット Manuel Legris, Jean-François Vazelle
                    nach Jules Barbier und Baron Jacques de Reinach
                    音楽 Léo Delibes
                    舞台・衣装 Luisa Spinatelli
                    照明 Jacques Giovanangeli
                    指揮 Kevin Rhodes

                    シルヴィア Olga Esina
                    アミンタ Jakob Feyferlik
                    オリオン Robert Gabdullin
                    エロス Tristan Ridel
                    ダイアナ Ketevan Papava
                    エンデュミオン Roman Lazik
                    妖精 Arne Vandervelde *
                    ナイアド Elena Bottaro
                    2人の狩人 Ioanna Avraam, Alice Firenze
                    農民の娘 Anita Manolova
                    農民 Marian Furnica *
                    羊飼い Nicola Barbarossa
                    ヌビアの奴隷 Natalya Buchko, Sveva Garguilo

                    サターンたち Giovanni Cusin*, Martin Dempc, Marian Furnica,
                    Hanno Oppermann, Andrey Teterin, Andrey Teterin, Yarden Zana *
                    樹の精 Nicola Barbarossa, Andrés Garcia Torres, Darius Gramada *, Trevor Hayden
                    ドリアード Natalya Butchko, Sveva Gargiulo, Fiona McGee, Isabella Lucia Severi
                    ナイアド Anita Manolova, Xi Qu, Joana Reinprecht, Rikako Shibamoro
                    狩人 Vanessza Csonka, Adele Fiocchi, Gala Jovanovic,
                    Oxana Kiyanenko, Zsófia Laczkó, Eszter Ledán, Suzan Opperman,
                    Xi Qu, Alaia Rogers-Maman, Rikako Shibamoto, Iulia Tcaciuc, Chiara Uderzo
                    ウエスタの乙女 Marie Breuilles, Laura Cislaghi, Andrea Nemethová, Flavia Soares
                    農民の娘たち Emilia Baranowicz, Natalya Butchko, Joana Reinprecht,
                    Isabella Lucia Severi, Anna Shepelyeva, Oksana Timoshenko,
                    Céline Janou Weder, Beata Wiedner
                    農民たち Leonardo Basílio, Giovanni Cusin, Marat Davletshin,
                    Andrés Garcia Torres, Darius Gramada, Trevor Hayden, Igor Milos, Zsolt Török
                    ヌビアの奴隷たち Suzan Opperman, Xi Qu, Alaia Rogers-Maman,
                    Rikako Shibamoto, Chiara Uderzo, Céline Janou Weder

                    Wiener Staatsballett
                    Orchester der Wiener Staatsoper
                    Jugendkompanie der Balletakademie der Wiener Staatsoper

                    今年のシルヴィアの最終公演は9月20日で
                    ナヴリンのアルミンタ・デビューを観たいのは山々なのだが
                    エアフランスのパイロットに職業替えしそうな指揮者と
                    ウィーン・フィルを聴く初日にバッティングしてしまった。
                    (ので、ごめん、ナヴリン、私はハーディングに行く・・・)

                    現在、オーストリア・日本国交樹立150周年記念で
                    佳子内親王殿下が公式ご訪問中で
                    オーストリアの日刊新聞1紙が
                    お草履を下駄と書いたり
                    佳子さまを「過去」と同じに扱ったりのドタバタはあったが
                    日本のマスコミも
                    Prinzessin in der Hofburg を
                    王宮のプリンセス、と誤訳していたから
                    まぁ、色々と仕方ないわ(笑)
                    (註 「王宮のプリンセス」は完璧な間違いではないが
                     日本語の「の」を属格として解釈する可能性が高いという意味ではおかしい。
                     王宮における内親王 あるいは 王宮内の内親王
                     ないしは 王宮にいらっしゃった内親王 と訳すのが一番近く
                     通常の事実表現であって、思い入れや感情は一切ない)

                    さて、その佳子内親王殿下は
                    今日のこの公演にもいらしていた模様。
                    フランツ・ヨゼフが使ったサロンでレセプションがあったようだ。

                    ケテヴァンのダイアナとローマンのエンデュミオンのシーンは
                    やっぱりローマンが少年にしか見えない(カツラが可愛い・・・)

                    ローマンって、本当にジャンプの後、全然足音がしない。
                    体幹と技術がしっかりしていて
                    ジャンプ着地の時の身体の引き上げが完璧なのだ。
                    ケテヴァンが、ある程度、歳のいったダイアナを演じているので
                    このシーン、ダイアナの回想という
                    幻想の中でのシーンというのがリアルに見える。

                    オルガさまの美しさは、いつ観ても特筆もの。
                    いやもう、こんなに雰囲気のある
                    生まれついてのダンサーという人が、この世にいるとはね。

                    ヤコブはローマンに比べると
                    着地で、かなり大きな音が出るのだが
                    (もちろん振付上、ジャンプの大きさが違うのはあるにせよ)
                    これは、アミンタという村人だから良いのである(と納得させる)

                    しかしまぁ、オルガさまの演技の細かい事。
                    ローベルトのオリオンへの嫌悪感の表現や
                    え〜い、酔っ払わせちゃえ、という時の
                    わざとらしい妖艶な表情。
                    で、ローベルト、いや、オリオンが良い気になって近づくと
                    あら、やだわ、という表情の変化。

                    (しかもオリオンをベッドに無理やり寝せて
                     すごい勢いで酒を呑ませようとしたので
                     思わず客席から笑い声が漏れたという前代未聞のシーンも)

                    アミンタと再会した時の、恋する乙女の輝くような笑顔。
                    ダイアナの反対に、不安になり懇願する様。
                    あ〜、もう、オルガさま、本当によくぞここまで役作りをしたものだ。

                    オルガさま、いや、シルヴィアが
                    横たわるアミンタを前に踊るソロ。
                    ストーリーを忠実に追えば
                    これ、自分の矢でぶっ殺した男性の(そういう意図はなかったにせよ)
                    死体の前で、愛のダンスを踊っているという
                    かなり奇妙なシーンではあるけれど

                    ここのバイオリンのソロが
                    抑えた感情を歌って
                    一箇所だけ抑えきれずに爆発してという
                    あ〜、もう、シュトイデさんのソロが素晴らしすぎる。

                    それに、この繊細なバイオリンの音色に
                    オルガの踊りが、雰囲気的にピッタリ嵌っているという
                    バレエ・ファン+音楽ファンには至福の時(うっとり)

                    アルネが妖精役のデビュー。
                    激しい振付の、非常に体力が必要な役に抜擢された。
                    難しい役をよく踊ったとは思うけれど
                    まだ、他の妖精の中に埋もれてしまって
                    あまり存在感がない。
                    技術は出来ているので
                    見て見てオーラを、これからどれだけ出せるかが鍵だと思う。

                    ヌビアの奴隷のソロ2名が
                    えらく今日は明るくて目立つなぁ、と思ったら
                    スヴェーヴァが踊っていたのか。
                    スヴェーヴァの、あの明るいオーラってスゴイな。
                    どんな小さな役でも、バッチリ舞台で目立つ。
                    こういうダンサーこそ、華がある、と言うのだろう。

                    農民のソロにマリアンがキャスティング ❤
                    きゃ〜〜〜っ、きゃ〜〜〜〜〜っ!!!
                    (しかも、妖精の1メンバーとの掛け持ちだ。大変だ)
                    このダンサー、見た目が私好み、というより
                    何回か書いている通り
                    私の小学校時代の初恋の君に似ていて
                    見るたびに胸キュン。
                    老婆の胸キュンは気味悪いだけだと思うけれど
                    勘弁してくれマリアン、誰にも言わないから(と言いつつ書いてる(笑))

                    でもマリアンの相手役にアニータは、ちょっと地味。
                    アニータ、チャーミングなダンサーなんだけど
                    ちょっと垢抜けないというか(個人的好みです)

                    最初のところでは、マリアンもかなり緊張気味で
                    お〜い、視線が下向いてるよ?
                    もともとマイムは巧いダンサーなので
                    これから慣れてくるとまた変わってくるかもしれない。
                    カーテン・コールの時には
                    かなり疲れ切った表情を浮かべていたので
                    (そこまで見てるイヤな客(笑))
                    大変だったのだろう。頑張れマリアン!!

                    トリスタンのエロス神は、かなり良い感じ。
                    ちゃんと2幕最後は羽も付いて登場。
                    まだ力が入っている感じはするけれど
                    ジャンプは高いし、超絶技巧の技も完璧にこなす。

                    ルグリ監督の作品って
                    このシルヴィアもそうだし、海賊もそうなんだけど
                    ともかく、クラシック・バレエの水準が高くて
                    踊りっぱなしで
                    見せどころを、これでもか、というくらい詰め込んであるので
                    「バレエを観た」という充足感はものすごいモノがあるのだが

                    踊る方はかなりしんどい演目だろうし
                    正直、何回も観ていると
                    観ている観客側も、ちょっとしんどくなったりする。

                    でも、それがルグリ作品のスゴイところでもある。
                    クラシック・バレエを知り尽くした人が
                    観客に最も美しく見えるポーズや動きを
                    惜しみなくつぎ込んだ作品だから。

                    音楽は、さすがに10回以上聴いていて
                    頭の中に入ったけれど
                    この演目、来年の4月の再演まで
                    しばし、さようなら・・・

                    しつこい私は
                    同じものを何回も観るので
                    ついつい、書く内容も変わりばえしなくなるので
                    (自覚してます・・・すみません)
                    ホッとしている読者の皆さま
                    どうぞ1クリックをお恵み下さいませ。



                    通算11回目だが
                    この演目、今日が13回目の公演なので
                    今まで2公演だけ欠席してるっていうのも
                    考えてみるとスゴイな(オタクの鏡・・・いや違う(汗))

                    エリーナ・ガランチャ・リサイタル

                    0
                      Wiener Konzerthaus Großer Saal 2019年9月16日 19時30分〜21時45分

                      メゾソプラノ Elina Garanča
                      指揮 Karel Mark Chichon
                      オーケストラ Wiener KammerOrchester

                      Giuseppe Verdi (1813-1901)
                      Ouverture zu «Luisa Miller» (1849)
                      Nel giardin del bello saracin
                      (Schleierlied der Eboli aus «Don Carlos») (1867)

                      Giacomo Puccini (1858-1924)
                      Inermezzo 3. Akt (Manon Lescaut) (1893)

                      Francesco Cilea (1866-1950)
                      Ecco! Respiro appena … lo son l’umile ancella
                      (Arie der Adriana aus «Adriana Lecouvreur«) (1902)

                      Giuseppe Verdi
                      Ouverture zu «La forza del destino» (1862/69)
                      O don fatale «O verhängnisvolle Gabe»
                      (Arie der Eboli aus «Don Carlos») (1867)

                      Federico Chuica (1846-1908)
                      Prelude zu «El bateo» (1901)

                      Edvard Grieg (1843-1907)
                      T’estimo (1864/65)
                      (Bearbeitung: Langley)

                      Stanislao Gastaldon (1861-1959)
                      Musica proibita (1881)
                      (Bearbeitung: Karel Mark Chichon)

                      Franz von Suppé (1819-1895)
                      Ouverture zu «Leichte Kavvalerie» (1866)

                      Rosendo Mato Hermida (1914-1994)
                      Alfonso Daniel Rodriguez Castelao (1886-1950)
                      Leia (1901)
                      (Bearbeitung: Durán)

                      Carlos Gardel (1890-1955)
                      El dia que me quieras Tango Canción (1935)
                      (Bearbeitung: Karel Mark Chichon)

                      Jerónime Giménez (1854-1925)
                      Intermezzo (La Boda de Luis Alonso) (1897)

                      Pablo Sorozábal (1897-1989)
                      ¡No puede ser! (La tabernera del puerto) (1956)

                      オペラ苦手だし、イタリア語も出来ないし
                      スペイン語もダメという私が
                      このコンサートのチケットを買ったのは
                      偏にエリーナ・ガランチャの美声を聴きたかったから。

                      ガランチャ発見は2006年のオペラ座でのケルビーノ役。
                      すごいケルビーノが居る、と大騒ぎしていたら
                      それがガランチャだったので
                      当時はまだあまり知られていなかったと思う。

                      オペラが苦手、というのもあるけれど
                      その後はガランチャという名前が出るだけで
                      だいたいチケットは売り切れで入手不可能というのが続いて(涙)
                      何とか無理やり観る事が出来たのは

                      バラの騎士のカンカン(あ〜、今でもヨダレが出そう)
                      セヴィリアの理髪師のロジーナ(超絶技巧!)
                      皇帝ティートのセストの美しさと言ったら溜息モノで
                      ウエルテルのシャルロッテの迫真の演技(赤面)
                      ノルマ(コンサート形式)でのグルヴェローヴァとの丁々発止
                      カルメンはあまりに本人が見た目、声とも美し過ぎて(以下省略)

                      アンナ・ボレーナはネトレプコと共演だったので
                      チケット取れるワケがないし
                      2018年のサムソンとデリラはチケット取れなかった。

                      楽友協会のブラームス・ホールでのコンサートも行った。
                      ただ・・・正直、ガランチャのドイツ・リートはちょっと(以下略)

                      コンツェルトハウスのシリーズで
                      グレート・ヴォイスの一環のコンサートだが
                      これは、いわゆる「歌謡ショー」的な感じで
                      オーケストラだけの演奏の方が
                      歌より長かったりする。

                      一応プログラムに歌詞は掲載されているけれど
                      だいたいオペラのアリアとかの歌詞は決まっている(はず)だから
                      私も周囲の人も
                      誰もプログラムのテキスト翻訳を見ていない。

                      ・・・というより、舞台に出て来たガランチャに釘付け。
                      天井桟敷からは、ほんの少ししか見えないけれど
                      前半は黒のロング・ドレスで
                      胸元が開いていて
                      谷間が見えて
                      (肌色の薄い生地が入っていたようだが)
                      いやもう、本当にキレイな人だな。

                      背が高くて、頭が大きくて
                      顔立ちがキレイで
                      声の質の良さ、透明性に加えて
                      ガランチャの、あの声量・・・(絶句)

                      私がオペラ・グラスという名を装った
                      10倍のスワロフスキーの望遠鏡で
                      ガランチャ(天井桟敷から見える部分だけ)を
                      ガン見しているのは
                      発声のテクニックを見たいからである。
                      (すぐばれそうな言い訳(汗))

                      ヴェルディ苦手なんだけど
                      ガランチャの、あの強靭で美しい澄んだ声で
                      情感たっぷりに(でもイヤミにならず)歌われると
                      本当にジーンと来る(意味わからないけど、だいたい想像はつく)

                      後半は上が白のブラウスで、下は赤いロング・スカート。
                      とても明るい感じにイメージ・チェンジして
                      ものすごくキュート。

                      陽光燦々としたスペインのイメージの曲が中心で
                      ソット・ヴォーチェからフォルティッシモまで
                      自由自在に使い分けて、ともかく見事。
                      聴いていて、本当に楽しい。
                      しかも、あの声量・・・(まだ言ってる・・・)

                      アンコールが次から次で(笑)

                      ガランチャのアナウンス(マイクなし)

                      皆さん、私が、有名なアリアとか歌わなかったのを不思議に思いました?
                      でも、理由があるんです。
                      有名なアリアは皆さん、既にご存知でしょうし
                      コンサートの時はいつも新しい事に挑戦したいので。
                      アンコールについても、スペインの家族に電話して
                      作曲者に、これを歌って良いかしら?と聞いたら
                      これは本来は男性向けの曲なんだけど、と言われて
                      じゃぁ、私が歌うわ!
                      (これが可愛かった!!! Hier bin ich ! って、ハート直撃)

                      さて、そのアンコールを歌った後
                      客席から「ハッピー・バースデー」の声!!!!
                      客席からハッピー・バースデーの合唱が沸き起こり
                      指揮者が「では、みなさんご一緒に」と
                      オーケストラで伴奏して
                      全員がスタンディング・オベーションで
                      ハッピー・バースデー合唱。

                      知らなかったです、今日がガランチャの誕生日だったなんて(汗)
                      うははは、しかもコンツェルトハウスの大ホールの
                      天井桟敷で、ハッピー・バースディの曲を歌えるなんて(笑)

                      ガランチャのアナウンスの声も
                      はっきりと客席まで響いてくる。
                      この人、普段から、この発声法で話しているのかしら。
                      ご主人でもある指揮者が
                      観客席に向かって「みなさんご一緒に」とアナウンスしたのは
                      ほとんど聞こえて来ない(発声法が違う)

                      日本から来ていた友人と
                      その後、ディナー取りながら
                      あの夫婦、喧嘩したら、絶対に奥さんの方が勝つよね
                      ・・・とか話してしまったわ(爆笑)

                      40代の最も声が充実している時期に
                      ブツ切れのアリアだったとは言え
                      (ガランチャの美しさは、やっぱりオペラで映える)
                      素晴らしい歌唱を堪能した。

                      ガランチャ、最後の音をピアニッシモからフォルテに持って行く時に
                      客席に背を向けて歌い出し
                      そのまま声量を上げながら客席を向く、という
                      まぁ、見事にオペラちっくなテクニックも使ったもんね。

                      普段行かない、こういうコンサートも
                      時々は来てみると、色々な発見があって面白いし
                      お誕生日という記念日に
                      一緒にお祝いできたのも、一ファンとしては嬉しい。

                      しかしガランチャって本当に魅力的だなぁ。
                      あれだけ身体が大きくて、でもスタイル良くて
                      顔が大きくて、でもバランス取れていて
                      あの美声って

                      やっぱり生まれついたものも大きいなぁ、と
                      つくづく思う私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      ワタシ、デブだったので大声だけは結構出て
                      高校時代にオペラ歌手になりたい、という野望を持っていて
                      引退してから、先生についてはいるんだけど
                      (学期が始まると数ヶ月サボる(笑))
                      ついつい、歌手の発声法を
                      舞台でもジロジロ見てしまう癖がついてしまった(汗)

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