Wiener Staatsballett/Wiener Staatsoper
2019年4月30日 19時30分〜21時45分
FORSYTHE / VAN MANEN / KYLIÁN
ARTIFACT SUITE
振付・舞台・衣装・照明 William Forsythe
音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo Nr. 2 d-Moll BWV 2004
Chaconne; Eva Crossman-Hecht
ダンサー
Madisson Young - James Stephens
Natascha Mair - Davide Dato
Iulia Tcaciuc
Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butschko, Laura Cislaghi,
Venessza Csonka, Sveva Garguilo, Gala Jovanovic, Oxana Kiyanenko,
Zsófia Laczkó, Ester Ledán, Anita Manolova, Fiona McGee, Katharina Miffek,
Suzan Opperman, Xi Qu, Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman,
Rikako Shibamoto, Flavia Soares, Iulia Tcaciuc, Chiara Uderzo, Madisson Young
Leonardo Basílio, Giovanni Cusin, Marian Furnica, Andrés Garcia Torres,
Trevor Hayden, Igor Milos, Gabor Oberegger, Hanno Opperman,
Kamil Pavelka, Tristan Ridel, Gaetana Signorelli,
James Stephens, Navrin Turnbull, Arne Vandervelde, Géraud Wielick
TROIS GNOSSIENNES
振付・舞台・衣装 Hans van Manen
音楽 Erik Satie
衣装 Oliver Haller
照明 Jan Hofstra
ピアノ Laurence Lisovich
ダンサー Liudmila Konovalova - Robert Gabdulin
Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Hanno Opperman
SOLO
振付 Hans van Manen
音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo h-Moll BWV 1002,
Corrente - Double
舞台・衣装 Keso Dekker
照明 Joop Gaboort
ダンサー Richard Szabó, Dumitru Taran*, Arne Vandervelde*
PSALMENSYMPHONIE
振付・照明コンセプト Jiří Kylián
音楽 Igor Strawinski
舞台 William Katz
衣装 Joop Stokvis
ダンサー
1. Paar: Maria Yakovleva - Andrey Teterin
2. Paar: Nikisha Fogo - Dumitru Taran
3. Paar: Kiyoka Hashimoto - Davide Dato
4. Paar: Ioanna Avraam - Masayu Kimoto
5. Paar: Nina Tonoli - Navrin Turnbull
6. Paar: Rikako Shibamoto - Giovanni Cusin
7. Paar: Anita Manolova - Marian Furnica
8. Paar: Alaia Rogers-Maman - Tristan Ridel
途中の公演に行けなかったので3回目の鑑賞だが
オペラ座では5回目の上演となるモダン・ダンス。
最後のフォーサイスのアーティファクト・スイートのキャストが
豪華すぎる!!!!
マディソンとジェームス、ナターシャとダヴィデのソロって
どちらのカップルにオペラ・グラス(望遠鏡)の焦点を当てたら良いのか
2組とも、あまりに素晴らしい。
そのしなやかさ、優雅さ、音楽性、どれを取ってもベスト。
マディソンのダンスにおける身体表現の絶妙さには目を剥く。
バッハの無伴奏組曲だが
リズミックな部分での表現と
メロディックな部分での表現が見事に演じ分けられているのは
あれは、本当に天性の音楽性なんだろうなぁ。
もちろん本人の努力も尋常ではないだろうが
ああいう芸術表現は
もともとの才能がない人が努力しても
絶対に到達しない領域に属するものだろうと思う。
このフォーサイスの作品、観れば観るほど好きになる。
何という美しい作品なんだろう。
透明な抽象的感覚が、洗練の極みを尽くしていて
研ぎ澄まされた美的センスが最高に発揮された振付。
前半部分でのマディソン+ジェームスと
ナターシャ+ダヴィデのカップルのソロに目を奪われた後
後半のコールドが中心になるピアノの部分だが
あれ?マディソンが居る???
前半で、あのソロを踊って、後半ではコールドの中のソロ???
なにそれ、続けてあんなハードなダンスを踊って
全く疲労も感じさせず
見事な身体の表情で最後まで踊ってしまうって
・・・若いとはいえ、どういう体力の持ち主なんだ。
(ブラック企業?というか(ごめん)ダンサー不足?というか)
イウリアのソロはちょっと地味。
全体のコールドのど真ん中を貫く直線みたいな役なので
できれば多少大柄なダンサーの方が映えたような気がする。
(以前のオクサーナ好きだった。ガラとかも合いそうな役なのだが・・・)
ファン・マネンの1つ目はリュドミラとロベルトのカップリング。
ベテランの2人で、テクニックは完璧で美しい。
(でもこういうクラシック・モダンって
フォーサイスの後だと、伝統的に見える。斬新なんだけど)
「ソロ」はリッチーとドミトルとアルネのコンビ。
ぷぷぷ・・・ あ、いや、なんだか、すごくコミカル。
もともと、コミカルな振りもちょっとはあるんだけど
あんなお笑いの作品だったっけ。
リッチーのダンスが一番キレが良かった、というのも何だか・・・
全体的に地味でコミカル要素が目立った印象を残す。
(そういう作品なのかもしれないけど)
最後の詩篇交響曲。
このストラヴィンスキーの曲って
聴けば聴くほどに味が出て美しさがわかってくるような感じ。
フォーサイスも、このキリアーンもそうだけど
何回観ても、いや、観る回数が増えれば増えるほど
その構成の妙、美しさ、美学が心に響いてくる。
ラウダチオの部分のダンスと音楽の融合。
何回観ても、観れば観るほどに
神聖なものが舞台に宿るような不思議な感覚を覚える。
残念ながら、今回が最終公演。
う〜ん、あと数回観たかったなぁ。
5月はルグリ振付の「海賊」
とことんクラシックで超絶技巧満載の派手な演目で
これもせっせとチケットを買ってある私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
2019年4月30日 19時30分〜21時45分
FORSYTHE / VAN MANEN / KYLIÁN
ARTIFACT SUITE
振付・舞台・衣装・照明 William Forsythe
音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo Nr. 2 d-Moll BWV 2004
Chaconne; Eva Crossman-Hecht
ダンサー
Madisson Young - James Stephens
Natascha Mair - Davide Dato
Iulia Tcaciuc
Elena Bottaro, Marie Breuilles, Natalya Butschko, Laura Cislaghi,
Venessza Csonka, Sveva Garguilo, Gala Jovanovic, Oxana Kiyanenko,
Zsófia Laczkó, Ester Ledán, Anita Manolova, Fiona McGee, Katharina Miffek,
Suzan Opperman, Xi Qu, Joana Reinprecht, Alaia Rogers-Maman,
Rikako Shibamoto, Flavia Soares, Iulia Tcaciuc, Chiara Uderzo, Madisson Young
Leonardo Basílio, Giovanni Cusin, Marian Furnica, Andrés Garcia Torres,
Trevor Hayden, Igor Milos, Gabor Oberegger, Hanno Opperman,
Kamil Pavelka, Tristan Ridel, Gaetana Signorelli,
James Stephens, Navrin Turnbull, Arne Vandervelde, Géraud Wielick
TROIS GNOSSIENNES
振付・舞台・衣装 Hans van Manen
音楽 Erik Satie
衣装 Oliver Haller
照明 Jan Hofstra
ピアノ Laurence Lisovich
ダンサー Liudmila Konovalova - Robert Gabdulin
Marian Furnica, Andrés Garcia Torres, Hanno Opperman
SOLO
振付 Hans van Manen
音楽 Johann Sebastian Bach, Partita für Violine solo h-Moll BWV 1002,
Corrente - Double
舞台・衣装 Keso Dekker
照明 Joop Gaboort
ダンサー Richard Szabó, Dumitru Taran*, Arne Vandervelde*
PSALMENSYMPHONIE
振付・照明コンセプト Jiří Kylián
音楽 Igor Strawinski
舞台 William Katz
衣装 Joop Stokvis
ダンサー
1. Paar: Maria Yakovleva - Andrey Teterin
2. Paar: Nikisha Fogo - Dumitru Taran
3. Paar: Kiyoka Hashimoto - Davide Dato
4. Paar: Ioanna Avraam - Masayu Kimoto
5. Paar: Nina Tonoli - Navrin Turnbull
6. Paar: Rikako Shibamoto - Giovanni Cusin
7. Paar: Anita Manolova - Marian Furnica
8. Paar: Alaia Rogers-Maman - Tristan Ridel
途中の公演に行けなかったので3回目の鑑賞だが
オペラ座では5回目の上演となるモダン・ダンス。
最後のフォーサイスのアーティファクト・スイートのキャストが
豪華すぎる!!!!
マディソンとジェームス、ナターシャとダヴィデのソロって
どちらのカップルにオペラ・グラス(望遠鏡)の焦点を当てたら良いのか
2組とも、あまりに素晴らしい。
そのしなやかさ、優雅さ、音楽性、どれを取ってもベスト。
マディソンのダンスにおける身体表現の絶妙さには目を剥く。
バッハの無伴奏組曲だが
リズミックな部分での表現と
メロディックな部分での表現が見事に演じ分けられているのは
あれは、本当に天性の音楽性なんだろうなぁ。
もちろん本人の努力も尋常ではないだろうが
ああいう芸術表現は
もともとの才能がない人が努力しても
絶対に到達しない領域に属するものだろうと思う。
このフォーサイスの作品、観れば観るほど好きになる。
何という美しい作品なんだろう。
透明な抽象的感覚が、洗練の極みを尽くしていて
研ぎ澄まされた美的センスが最高に発揮された振付。
前半部分でのマディソン+ジェームスと
ナターシャ+ダヴィデのカップルのソロに目を奪われた後
後半のコールドが中心になるピアノの部分だが
あれ?マディソンが居る???
前半で、あのソロを踊って、後半ではコールドの中のソロ???
なにそれ、続けてあんなハードなダンスを踊って
全く疲労も感じさせず
見事な身体の表情で最後まで踊ってしまうって
・・・若いとはいえ、どういう体力の持ち主なんだ。
(ブラック企業?というか(ごめん)ダンサー不足?というか)
イウリアのソロはちょっと地味。
全体のコールドのど真ん中を貫く直線みたいな役なので
できれば多少大柄なダンサーの方が映えたような気がする。
(以前のオクサーナ好きだった。ガラとかも合いそうな役なのだが・・・)
ファン・マネンの1つ目はリュドミラとロベルトのカップリング。
ベテランの2人で、テクニックは完璧で美しい。
(でもこういうクラシック・モダンって
フォーサイスの後だと、伝統的に見える。斬新なんだけど)
「ソロ」はリッチーとドミトルとアルネのコンビ。
ぷぷぷ・・・ あ、いや、なんだか、すごくコミカル。
もともと、コミカルな振りもちょっとはあるんだけど
あんなお笑いの作品だったっけ。
リッチーのダンスが一番キレが良かった、というのも何だか・・・
全体的に地味でコミカル要素が目立った印象を残す。
(そういう作品なのかもしれないけど)
最後の詩篇交響曲。
このストラヴィンスキーの曲って
聴けば聴くほどに味が出て美しさがわかってくるような感じ。
フォーサイスも、このキリアーンもそうだけど
何回観ても、いや、観る回数が増えれば増えるほど
その構成の妙、美しさ、美学が心に響いてくる。
ラウダチオの部分のダンスと音楽の融合。
何回観ても、観れば観るほどに
神聖なものが舞台に宿るような不思議な感覚を覚える。
残念ながら、今回が最終公演。
う〜ん、あと数回観たかったなぁ。
5月はルグリ振付の「海賊」
とことんクラシックで超絶技巧満載の派手な演目で
これもせっせとチケットを買ってある私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。