Musikverein Großer Saal 2019年3月31日 19時30分〜21時40分
Münchner Philharmoniker
指揮 Valery Gergiev
Wolfgang Rihm (*1952)
„Transitus III“ für Orchester (Österreichische Erstaufführung)
Anton Bruckner (1824-1896)
Symphonie Nr. 4 Es-Dur, „Romantische“ Fassung 1877-1880
夜はミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とゲルギエフの
2回目のコンサート。
昨日のコンサートは売り切れだったのに
今日のコンサート、何故にこんなに空席が????
クラヲタのウィーンっ子にしてみたら
現代音楽のリームは聴きたくないし
(だいたい年配は一部を除いて現代音楽はキライである)
おらが国のブルックナーを
近いとはいえ、バイエルンのオーケストラが
ロシアの指揮者と演奏するなんて・・・・・って言う事かしら(憶測)
さてヴォルフガング・リームの新曲は
ミュンヘン・フィルの委嘱作品で
ついこの間3月22日にミュンヘンのガイスタイクのホールで
同じメンバーで初演されたばかりの出来立てホヤホヤの曲。
プログラムには
いつもプログラムを(小難しく書く)クローネス氏が
張り切って7ページにわたって曲目解説を書いている。
舞台見えないからわからないけれど
解説によれば、木管とトランペット、トロンボーンにパーカッションは
通常のオーケストラの3倍の人数で
ホルンは4本、バスチューバ、ハープ
弦楽器の奏者の数も多くなっているらしい。
(舞台見えないから、本当のところは不明)
その後に作品解説が3ページ
まるでトーンザッツの授業のような
専門用語をずらずら並べて続くんだけど
読んでもわからない(自爆)
ともかくこの耳で聴くしかない。
大規模オーケストラとは思えない
比較的薄い音響構築で
出だしだけ聴くと
なんかちょっとブーレーズの初期作品みたい。
でも、音楽がどんどん発展して行く。
発展して行くのだが
音響そのもののスリム感はそのまま保持されていて
しつこさがない。
2度、トリトノスの4度、7度などの不協和音の中に
ちゃんと協和音も入って来て
複雑な和声の構成なのに
ちゃんと「音楽」に聴こえてくる。
しかもダイナミックやテンポの変化が絶妙で
現代音楽にありがちな
冷たいまでの素っ気なさというのがなくて
微妙に感情の琴線に触れてくるのだ。
つたない言葉で無理やり表現しようとすれば
「有機的」というのがピッタリ来る。
音楽が生きて蠢めいている感じがする。
リーム面白いじゃん!
いや、以前からリーム時々聴いていたけれど
やっぱりすごい作曲家だと思う。
30分弱の1楽章構成の曲だけど
聴き惚れている間にあっと言う間に時間が経った印象。
後半はブルックナーの4番。
ブルックナーの交響曲の中では
最も演奏頻度が高い。
最初のソロのホルンが
ものすご〜いピアニッシモで出て来て
あまりのピアニッシモに音が擦れて
(裏返った訳ではない)
ちょっとギョッとして
こんな感じなら
おらが村のブルックナー先生は
やっぱりオーストリアのオーケストラの方が良いじゃないの
・・・とか不遜な事を考えつつ聴いていたら
指揮者もオーケストラも見えないんだけど
第1楽章で、結構、内声がズレるところがあって
時々、気持ち悪い・・・
ゲルギエフの爪楊枝+指と腕ブルブル指揮からは
どうみても
出だしはオーケストラ・メンバーの自主性を最大限に尊重します
って感じで
自主性を尊重されてもオーケストラは困るだけだろうが
そこらへん、一流オーケストラは
そうか、任せてくれるのか
では、各自で勝手にやってしまおう
・・・と思うかどうかはシロウトの私にはわからないが
第1楽章の後半からズレは全くなくなって
最後のフォルティッシモのホルンのソロなんか
も〜、聴き惚れちゃったわ。
曲が進むにつれ
ブルックナーの場合は
演奏している方も、聴いている方も
だんだん、神がかってくるのだが(笑)
ゲルギエフ、ロシア的なウエットさも充分に残しつつ
持ち前のドラマツルギーでブルックナーを構築して来るので
まるで絵巻物を見ているような気分になってくる。
バイエルン王家とハプスブルクは親戚だから
(関係ないか・・・)
文化的にも近いのもあるかもしれないけれど
如何にもドイツのオーケストラ
でも、オーストリアに近いバイエルンなので
北ドイツのような四角四面のマジメさが先に立つ事もなく
ちょっと緩い感じのところが
ブルックナーのオーケストラの和声にピッタリあって
ブルックナーの4番って
やっぱり、やっぱり、やっぱり
ワーグナーだわ・・・じゃなかった
劇的で神々しくて、でもドラマチック。
ゲルギエフって、どういう指揮者なんだか
今ひとつ掴めないところもあるんだけど
ともかく音楽をオーケストラで語らせたら
自然に嫌味なくドラマチックにしちゃう人なのね。
ジモッティが少なかったので
楽章間拍手とかあるかと思っていたら
第1楽章の後に1人だけ1回叩いた人がいただけで
その後は、客席も比較的静かに
(咳は時々入ったし、私の超貧民席エリアでは
演奏中に席から立って前に行ったり、席に戻ったりの人はいたけれど)
全員が集中して、クライマックスまで一気という感じ。
終わった後の拍手も
ちゃんと指揮者が力を抜くまでみんな待っていた。
というより、聴衆全員が
天国に飛んでいたかもしれない(笑)
少なくとも、私は天国に飛びました。
この世ならぬ美しい楽園で
筋肉隆々の天使と戯れていたような気がする。
(どういう妄想?!)
いや〜、ぐったり疲れていたけれど
このコンサート、来て良かった ♡
週末、宿題もせず
遊びまくった私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
今日は天気が良くて太陽燦々で暑いくらいで
日中の気持ちの良さと行ったら、これも天国でした (^^)v
Münchner Philharmoniker
指揮 Valery Gergiev
Wolfgang Rihm (*1952)
„Transitus III“ für Orchester (Österreichische Erstaufführung)
Anton Bruckner (1824-1896)
Symphonie Nr. 4 Es-Dur, „Romantische“ Fassung 1877-1880
夜はミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団とゲルギエフの
2回目のコンサート。
昨日のコンサートは売り切れだったのに
今日のコンサート、何故にこんなに空席が????
クラヲタのウィーンっ子にしてみたら
現代音楽のリームは聴きたくないし
(だいたい年配は一部を除いて現代音楽はキライである)
おらが国のブルックナーを
近いとはいえ、バイエルンのオーケストラが
ロシアの指揮者と演奏するなんて・・・・・って言う事かしら(憶測)
さてヴォルフガング・リームの新曲は
ミュンヘン・フィルの委嘱作品で
ついこの間3月22日にミュンヘンのガイスタイクのホールで
同じメンバーで初演されたばかりの出来立てホヤホヤの曲。
プログラムには
いつもプログラムを(小難しく書く)クローネス氏が
張り切って7ページにわたって曲目解説を書いている。
舞台見えないからわからないけれど
解説によれば、木管とトランペット、トロンボーンにパーカッションは
通常のオーケストラの3倍の人数で
ホルンは4本、バスチューバ、ハープ
弦楽器の奏者の数も多くなっているらしい。
(舞台見えないから、本当のところは不明)
その後に作品解説が3ページ
まるでトーンザッツの授業のような
専門用語をずらずら並べて続くんだけど
読んでもわからない(自爆)
ともかくこの耳で聴くしかない。
大規模オーケストラとは思えない
比較的薄い音響構築で
出だしだけ聴くと
なんかちょっとブーレーズの初期作品みたい。
でも、音楽がどんどん発展して行く。
発展して行くのだが
音響そのもののスリム感はそのまま保持されていて
しつこさがない。
2度、トリトノスの4度、7度などの不協和音の中に
ちゃんと協和音も入って来て
複雑な和声の構成なのに
ちゃんと「音楽」に聴こえてくる。
しかもダイナミックやテンポの変化が絶妙で
現代音楽にありがちな
冷たいまでの素っ気なさというのがなくて
微妙に感情の琴線に触れてくるのだ。
つたない言葉で無理やり表現しようとすれば
「有機的」というのがピッタリ来る。
音楽が生きて蠢めいている感じがする。
リーム面白いじゃん!
いや、以前からリーム時々聴いていたけれど
やっぱりすごい作曲家だと思う。
30分弱の1楽章構成の曲だけど
聴き惚れている間にあっと言う間に時間が経った印象。
後半はブルックナーの4番。
ブルックナーの交響曲の中では
最も演奏頻度が高い。
最初のソロのホルンが
ものすご〜いピアニッシモで出て来て
あまりのピアニッシモに音が擦れて
(裏返った訳ではない)
ちょっとギョッとして
こんな感じなら
おらが村のブルックナー先生は
やっぱりオーストリアのオーケストラの方が良いじゃないの
・・・とか不遜な事を考えつつ聴いていたら
指揮者もオーケストラも見えないんだけど
第1楽章で、結構、内声がズレるところがあって
時々、気持ち悪い・・・
ゲルギエフの爪楊枝+指と腕ブルブル指揮からは
どうみても
出だしはオーケストラ・メンバーの自主性を最大限に尊重します
って感じで
自主性を尊重されてもオーケストラは困るだけだろうが
そこらへん、一流オーケストラは
そうか、任せてくれるのか
では、各自で勝手にやってしまおう
・・・と思うかどうかはシロウトの私にはわからないが
第1楽章の後半からズレは全くなくなって
最後のフォルティッシモのホルンのソロなんか
も〜、聴き惚れちゃったわ。
曲が進むにつれ
ブルックナーの場合は
演奏している方も、聴いている方も
だんだん、神がかってくるのだが(笑)
ゲルギエフ、ロシア的なウエットさも充分に残しつつ
持ち前のドラマツルギーでブルックナーを構築して来るので
まるで絵巻物を見ているような気分になってくる。
バイエルン王家とハプスブルクは親戚だから
(関係ないか・・・)
文化的にも近いのもあるかもしれないけれど
如何にもドイツのオーケストラ
でも、オーストリアに近いバイエルンなので
北ドイツのような四角四面のマジメさが先に立つ事もなく
ちょっと緩い感じのところが
ブルックナーのオーケストラの和声にピッタリあって
ブルックナーの4番って
やっぱり、やっぱり、やっぱり
ワーグナーだわ・・・じゃなかった
劇的で神々しくて、でもドラマチック。
ゲルギエフって、どういう指揮者なんだか
今ひとつ掴めないところもあるんだけど
ともかく音楽をオーケストラで語らせたら
自然に嫌味なくドラマチックにしちゃう人なのね。
ジモッティが少なかったので
楽章間拍手とかあるかと思っていたら
第1楽章の後に1人だけ1回叩いた人がいただけで
その後は、客席も比較的静かに
(咳は時々入ったし、私の超貧民席エリアでは
演奏中に席から立って前に行ったり、席に戻ったりの人はいたけれど)
全員が集中して、クライマックスまで一気という感じ。
終わった後の拍手も
ちゃんと指揮者が力を抜くまでみんな待っていた。
というより、聴衆全員が
天国に飛んでいたかもしれない(笑)
少なくとも、私は天国に飛びました。
この世ならぬ美しい楽園で
筋肉隆々の天使と戯れていたような気がする。
(どういう妄想?!)
いや〜、ぐったり疲れていたけれど
このコンサート、来て良かった ♡
週末、宿題もせず
遊びまくった私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
今日は天気が良くて太陽燦々で暑いくらいで
日中の気持ちの良さと行ったら、これも天国でした (^^)v