Volkstheater 2018年7月24日 21時〜0時05分
IMPULSTANZ Vienna International Dance Festival 2018
Compagnie Marie Chouinard (Canada)
RADICAL VITALITY, SOLOS AND DUETS
振付 Marie Chouinard
ダンサー Sébastian Cossette-Masse, Catherine Dagenais-Savard,
Valeria Galluccio, Motryo Kozbur, Morgane Le Tiec, Luigi Luna,
Scott McCabe, Sacha Quellette-Deguire, Carol Prieur, Clémentine Schindler
音楽 Louis Dufort, Frédéric Chopin, Carles Santos, Rober Racine
テキスト Marie Chouinard
照明・ビデオ・舞台・道具 Marie Chouinard, Axel Morgenthaler
衣装 Marie Chouinard, Liz Vandel, Louis Montpetit
マスク Marie Chouinard, Jacques-Lee Pelletier
カナダのマリー・シュイナール・カンパニーを
グーグルで調べたら
マリエ・チョーイナードと書いてあってひっくり返った(笑)
2018年6月23日にベニスで初演された作品のオーストリア初演公演。
世界初演ではシュイナール自身が多くのタイトルを踊ったらしい。
ムーブマンは何回も鑑賞したし
去年のヒエロニムス・ボスの快楽の園も素晴らしかった。
(余程おヒマな方は こちら が1回目、こちら が2回目です)
実は今回の公演、前半と後半で分けて踊る予定だったのが
やっぱり全部一緒に踊るね、という事になって
21時開演で、プログラムによれば休憩20分含めて153分公演。
ただ、オーストリア人、20分の休憩では戻って来ないし
(みんな、ダラダラしているのである)
スケッチとスケッチの間に盛大な拍手があるので
結局、終演は真夜中過ぎになった。
この作品は、ソロとデュエットの小さなスケッチの積み重ね。
よって一貫したストーリーはないから
何を書いて良いか、戸惑うばかり。
日本公演は不可能だ、と思ったのは
最初から、ちょっとかなりやばいシーンがあって
更に、最後はダンサー全員が真っ裸になるから。
このカンパニーのダンスは
正に「ダンス」であって「バレエ」とは全く違う。
クラシックであれ、モダンであれ
身体の鍛え方や作り方に、そんなに差異はないと思うのだが
男性も女性も筋肉隆々で
動きも表現も、クラシック・バレエとは全く違う。
それだけに、バレエでは出来ない表現が次から次へと現れ
身体表現って、うわああああ、ここまで出来るんだ、と目がテンになる。
(反対に言えば、クラシック・ダンサーでは出来ない事をしてしまう)
前半のソロの女性の、むちゃ色っぽいダンス。
ツナギみたいな服で出て来て
ゆっくり動いて後ろを向くと
後ろが背中丸出し+ヒップの割れ目がばっちり見える衣装で
また前を向いて、ゆっくり動くんだけど
まぁ、これが何とも色っぽくて、クラクラする。
(あくまでも抽象表現である)
スケッチのバリエーションが多すぎて
一つとして同じようなものがなく
時には大笑いできて
時々ハートにズキズキくる。
(長いもので13分、短いスケッチは1分を切るが
だいたい、3分〜6分くらいの作品が多い)
え〜い、書いていても意味不明なので
IM PULS TANZ のサイトにあった紹介クリップを貼っておく。
・・・・・すみません、これ見ても
たぶん、読者諸氏は、ま〜ったくわからないと思う f^_^;
(色っぽいお姉ちゃんは32秒のところから)
暴力的なシーンというのは全くないのでご安心あれ。
身体表現とは言っても
変にテツガク的な難しさはなくて
割に日常生活の中のあるあるに類似しているので
妄想力を酷使しなくても、具体的にピンとくる。
しかしモダン・ダンサーたちのバランス感覚には驚愕する。
あのオフ・バランス、クラシック・ダンサーにできるかしら?
左足だけトゥシューズ履いて(右足は裸足)
トゥで立つ時だけ
床にマイク持って這いつくばった男性が叫ぶというスケッチがあったが
(いやこれ、爆笑モノだった)
さりげなくやってるけど
よく見れば最初から最後まで、ずっと片足立ち。
ロボットみたいな動きをする男性ダンサーも面白かった。
語りかけつつ、最後は頭にシンバル被ってという女性ダンサー(爆笑)
ビデオ・クリップには出ていないけれど
2つの手のデュエットという作品があって
これは下手(しもて)のダンサー(向かい合わせ2名)の前にカメラを置いて
その手の動きだけをビデオ投影する。
いや〜、すごかった、むちゃすごかった。
4本の手が、カタチと絡みだけで
妄想すればいくらでも妄想できる世界を繰り広げていく。
(何を妄想したかは敢えて書きません)
大笑いしたビデオが
手ではなくて顔で
ダンサーが顔のお肉を引っ張ったり縮めたり
百面相?の極端なバージョンをビデオに投影して行く。
(顔のマッサージ・・・というにはあまりに極端だ。
私の顔のお肉も、あそこまでフレクシブルではない・・・)
第一部の最後の The Ladies’ Crossing というスケッチ(2分25秒)
ダンサーが、女性のマスクをつけて踊るのだが
「女性」のマスクが、すべて年配の女性の顔。
(マスクは普通の顔より大きくしてあって、よく見える。
ほとんどパロディの世界ではある)
そこらへんに居そうな上品な老婦人たちが
レオタード姿(=ほとんど裸体に見える)で
ディスコっぽい踊りしたり、走ったりしていて
わ〜っはっはっはっは
そうだよ、最近の女性はお歳を召しても元気なのよ〜、と
大笑いしながらはしゃいでしまった。
(マリー・シュイナール自身も60歳過ぎているが、バリバリの現役ダンサー)
後半の短い杖を使った比較的長いスケッチは
ちょっと身体障害者を連想させる上に(というよりモロそのもの)
振付の取り扱い方として、あまりポジティブに見えなかったのが残念。
でも、突っ立っている男性に
女性ダンサーがキッスしながら飛びついて
ラブの告白しているのに
男性はそのまま立ち尽くしっていうのは笑った。
(というより、横から飛びつかれて
バランス全く崩さず仁王立ちしているバランスにびっくり)
最後は赤ちゃんのマスクをつけたダンサーたちが
真っ裸で出てくるのだが
その赤ちゃんのマスクが、あまりにあまりにキュート過ぎる!!!
(マスクは大きめなので、よ〜く見える)
しかも、赤ちゃんマスクを被ったダンサーたちの仕草が
きゃ〜っ、これまた
そうだよね、そうそう、赤ちゃんってそういう動きするよね?
ひたすら清らかな瞳でこちらを無邪気に見てくる赤ちゃんの顔と
その下の成人男性・成人女性の身体は
普通、見ていて齟齬があると思うのだが
あまり齟齬を感じない・・・どころか
そうだよねぇ、我々、大人になって
歳を取っても、やっぱり、どこか赤ちゃんの部分って
絶対残してるよねぇ、とか考えてしまう。
(それが振付の意図かどうかは不明)
長いパーフォーマンスだったが
短いスケッチが多いので、時間が経つのがあっという間。
地下鉄にも間に合ったし
市電は25分待ちだったけれど、ちゃんと来たし(笑)
実はこのパーフォーマンス、もう一度観る予定なので
(もともと前半・後半でそれぞれ1公演の予定だった)
今からニヤニヤしている私に
久し振りの1クリックをお恵み下さいませ。
書いていなかった時にご訪問下さった皆様には
心からの感謝を申し上げます(お辞儀)
日本は猛暑らしいが
こちらは時々天気が良くなると30度近くまでは上がるけれど
雨になると20度を切るという天気。まぁ、快適ではある。
IMPULSTANZ Vienna International Dance Festival 2018
Compagnie Marie Chouinard (Canada)
RADICAL VITALITY, SOLOS AND DUETS
振付 Marie Chouinard
ダンサー Sébastian Cossette-Masse, Catherine Dagenais-Savard,
Valeria Galluccio, Motryo Kozbur, Morgane Le Tiec, Luigi Luna,
Scott McCabe, Sacha Quellette-Deguire, Carol Prieur, Clémentine Schindler
音楽 Louis Dufort, Frédéric Chopin, Carles Santos, Rober Racine
テキスト Marie Chouinard
照明・ビデオ・舞台・道具 Marie Chouinard, Axel Morgenthaler
衣装 Marie Chouinard, Liz Vandel, Louis Montpetit
マスク Marie Chouinard, Jacques-Lee Pelletier
カナダのマリー・シュイナール・カンパニーを
グーグルで調べたら
マリエ・チョーイナードと書いてあってひっくり返った(笑)
2018年6月23日にベニスで初演された作品のオーストリア初演公演。
世界初演ではシュイナール自身が多くのタイトルを踊ったらしい。
ムーブマンは何回も鑑賞したし
去年のヒエロニムス・ボスの快楽の園も素晴らしかった。
(余程おヒマな方は こちら が1回目、こちら が2回目です)
実は今回の公演、前半と後半で分けて踊る予定だったのが
やっぱり全部一緒に踊るね、という事になって
21時開演で、プログラムによれば休憩20分含めて153分公演。
ただ、オーストリア人、20分の休憩では戻って来ないし
(みんな、ダラダラしているのである)
スケッチとスケッチの間に盛大な拍手があるので
結局、終演は真夜中過ぎになった。
この作品は、ソロとデュエットの小さなスケッチの積み重ね。
よって一貫したストーリーはないから
何を書いて良いか、戸惑うばかり。
日本公演は不可能だ、と思ったのは
最初から、ちょっとかなりやばいシーンがあって
更に、最後はダンサー全員が真っ裸になるから。
このカンパニーのダンスは
正に「ダンス」であって「バレエ」とは全く違う。
クラシックであれ、モダンであれ
身体の鍛え方や作り方に、そんなに差異はないと思うのだが
男性も女性も筋肉隆々で
動きも表現も、クラシック・バレエとは全く違う。
それだけに、バレエでは出来ない表現が次から次へと現れ
身体表現って、うわああああ、ここまで出来るんだ、と目がテンになる。
(反対に言えば、クラシック・ダンサーでは出来ない事をしてしまう)
前半のソロの女性の、むちゃ色っぽいダンス。
ツナギみたいな服で出て来て
ゆっくり動いて後ろを向くと
後ろが背中丸出し+ヒップの割れ目がばっちり見える衣装で
また前を向いて、ゆっくり動くんだけど
まぁ、これが何とも色っぽくて、クラクラする。
(あくまでも抽象表現である)
スケッチのバリエーションが多すぎて
一つとして同じようなものがなく
時には大笑いできて
時々ハートにズキズキくる。
(長いもので13分、短いスケッチは1分を切るが
だいたい、3分〜6分くらいの作品が多い)
え〜い、書いていても意味不明なので
IM PULS TANZ のサイトにあった紹介クリップを貼っておく。
・・・・・すみません、これ見ても
たぶん、読者諸氏は、ま〜ったくわからないと思う f^_^;
(色っぽいお姉ちゃんは32秒のところから)
暴力的なシーンというのは全くないのでご安心あれ。
身体表現とは言っても
変にテツガク的な難しさはなくて
割に日常生活の中のあるあるに類似しているので
妄想力を酷使しなくても、具体的にピンとくる。
しかしモダン・ダンサーたちのバランス感覚には驚愕する。
あのオフ・バランス、クラシック・ダンサーにできるかしら?
左足だけトゥシューズ履いて(右足は裸足)
トゥで立つ時だけ
床にマイク持って這いつくばった男性が叫ぶというスケッチがあったが
(いやこれ、爆笑モノだった)
さりげなくやってるけど
よく見れば最初から最後まで、ずっと片足立ち。
ロボットみたいな動きをする男性ダンサーも面白かった。
語りかけつつ、最後は頭にシンバル被ってという女性ダンサー(爆笑)
ビデオ・クリップには出ていないけれど
2つの手のデュエットという作品があって
これは下手(しもて)のダンサー(向かい合わせ2名)の前にカメラを置いて
その手の動きだけをビデオ投影する。
いや〜、すごかった、むちゃすごかった。
4本の手が、カタチと絡みだけで
妄想すればいくらでも妄想できる世界を繰り広げていく。
(何を妄想したかは敢えて書きません)
大笑いしたビデオが
手ではなくて顔で
ダンサーが顔のお肉を引っ張ったり縮めたり
百面相?の極端なバージョンをビデオに投影して行く。
(顔のマッサージ・・・というにはあまりに極端だ。
私の顔のお肉も、あそこまでフレクシブルではない・・・)
第一部の最後の The Ladies’ Crossing というスケッチ(2分25秒)
ダンサーが、女性のマスクをつけて踊るのだが
「女性」のマスクが、すべて年配の女性の顔。
(マスクは普通の顔より大きくしてあって、よく見える。
ほとんどパロディの世界ではある)
そこらへんに居そうな上品な老婦人たちが
レオタード姿(=ほとんど裸体に見える)で
ディスコっぽい踊りしたり、走ったりしていて
わ〜っはっはっはっは
そうだよ、最近の女性はお歳を召しても元気なのよ〜、と
大笑いしながらはしゃいでしまった。
(マリー・シュイナール自身も60歳過ぎているが、バリバリの現役ダンサー)
後半の短い杖を使った比較的長いスケッチは
ちょっと身体障害者を連想させる上に(というよりモロそのもの)
振付の取り扱い方として、あまりポジティブに見えなかったのが残念。
でも、突っ立っている男性に
女性ダンサーがキッスしながら飛びついて
ラブの告白しているのに
男性はそのまま立ち尽くしっていうのは笑った。
(というより、横から飛びつかれて
バランス全く崩さず仁王立ちしているバランスにびっくり)
最後は赤ちゃんのマスクをつけたダンサーたちが
真っ裸で出てくるのだが
その赤ちゃんのマスクが、あまりにあまりにキュート過ぎる!!!
(マスクは大きめなので、よ〜く見える)
しかも、赤ちゃんマスクを被ったダンサーたちの仕草が
きゃ〜っ、これまた
そうだよね、そうそう、赤ちゃんってそういう動きするよね?
ひたすら清らかな瞳でこちらを無邪気に見てくる赤ちゃんの顔と
その下の成人男性・成人女性の身体は
普通、見ていて齟齬があると思うのだが
あまり齟齬を感じない・・・どころか
そうだよねぇ、我々、大人になって
歳を取っても、やっぱり、どこか赤ちゃんの部分って
絶対残してるよねぇ、とか考えてしまう。
(それが振付の意図かどうかは不明)
長いパーフォーマンスだったが
短いスケッチが多いので、時間が経つのがあっという間。
地下鉄にも間に合ったし
市電は25分待ちだったけれど、ちゃんと来たし(笑)
実はこのパーフォーマンス、もう一度観る予定なので
(もともと前半・後半でそれぞれ1公演の予定だった)
今からニヤニヤしている私に
久し振りの1クリックをお恵み下さいませ。
書いていなかった時にご訪問下さった皆様には
心からの感謝を申し上げます(お辞儀)
日本は猛暑らしいが
こちらは時々天気が良くなると30度近くまでは上がるけれど
雨になると20度を切るという天気。まぁ、快適ではある。