Wiener Konzerthaus Großer Saal 2017年12月30日 20時〜22時
Wiener Symphoniker
Wiener Singakademie
ソプラノ Emily Magee
アルト Anke Vondung
テノール Andreas Schager
バス Dimitry Ivashchenko
指揮 Philippe Jordan
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Symphonie Nr. 2 D-Dur, op. 36 (1801-02)
Symphonie Nr. 9 d-moll, op. 125 (1822-24)
恒例の年末・年始のウィーン交響楽団による
ベートーベンの交響曲9番のコンサート。
12月30日・31日、1月1日に行われるが
今年は9番だけではなくて
その前に2番の演奏。
だいたい、このコンサートのチケットは高い。
一番安い最貧民席で42ユーロ(31日は46ユーロ)
高いチケットだと115ユーロ(30日・1月1日)か142ユーロ(31日)
これ、例年、この日だけチケットの料金がアップするのは
まぁ、その料金でも売れるから、というのはあるけれど
当然の事ながら、ジモッティの貧乏クラオタには厳しい料金。
今年、行こうと思ったのは
9番だけじゃなくて(今までは9番だけだった)
2番もあったから。9番だけでは、さすがに高過ぎる。
発売と同時に30日の最貧民席を1枚確保。
おおお、周囲のジモッティの数が少ない。
観光客だらけ。
天井桟敷なのに、リキの入ったお洒落をしている人と
それ、コンサートに来る服じゃないよね、という人に分かれてる(笑)
私、実は2番は好きな部類に入る。
スコアもバッグに忍ばせたのだが
最貧民席でも舞台が見える席を買ってしまったので
今回は舞台を拝見。
割りに大振りのオーケストラ(対抗位置)で
モダン演奏で
ジョルダンらしく疾走するテンポで軽快に演奏するかと思っていたら
何だか、割りに普通の演奏。
時々、アクセントで、え?という部分はあったけれど
何だか結構マジメに伝統的に演奏されてるなぁ。
ただ・・・
全部に楽章間拍手があったのは、かなり残念。
聴衆が感激しているサインなのかもしれないけれど
どうしても曲への集中が欠けるし
ワタクシ的には、楽章間拍手があると
オーケストラも指揮者も
あぁ、今日の聴衆って、そ〜いう層なのね、と思ってしまうのではないか
という不安がある。
一応、クラオタも、いない訳じゃないんだけどね・・・
マナー違反で集中力を欠いたらプロ失格なので
そこそこ、ちゃんとした演奏はしたけれど
何だか面白くない。
ジョルダンらしくない。
オーケストラも、まだまとまっていなくて
テンポのズレもあるし、ソロのミスもある。
う〜ん (ーー;)
後半の交響曲9番で楽章間拍手が起こったら
さすがにそれはイヤだなぁ。
・・・と思っていたけれど
ありがたい事に9番は楽章間拍手はなし。
前の(2番ですごく拍手していた)おじさまが
足でリズム取ってるけど(写真も撮りまくっていたけど)
よほど嬉しいんだろうなぁ。
音楽を楽しむって、こういう事かも(違)
9番・・・やっぱり、まだ全然まとまってない。
そりゃ、ウィーン交響楽団、毎年この曲を演奏しているから
慣れてはいると思うのだが。
最近、9番と言うと
小編成オーケストラで、ものすごいテンポでの演奏ばかり聴いていたので
このオーケストラの大きさだと、多少、伝統的なテンポに聴こえる。
その意味では、かなり伝統的?
ありゃ〜、と人をビックリさせるような
クルなんとかという指揮者の演奏とは全く違って(笑)
伝統と歴史に基づいた演奏で
まぁ、聴いていて違和感はない。
コーラスがものすごい人数・・・
これだけ揃うんだったら
ベートーベンの9番じゃなくて、マーラーの8番とか(こらこらこら)
ソリストは第2楽章が終わってから入場。
拍手のフライングもなかった。
第3楽章って、ワタクシ的には
美しい音楽の順位があるとしたら、メダルを取れるくらいに美しいのだが
う〜ん、確かに美しいんだけど
何だか、あまりに普通すぎて
感激がないというか
何だか心に響いて来ないのは
ここ数日、結構、仕事が忙しくて疲れていたから、という
聴き手の私の問題だな、きっと。
誰もが知っている最終楽章。
バスが朗々とした声で入る・・・・
朗々・・・・
う〜ん、この人、バリトンだよね?
天井桟敷だから、声は比較的飛んでは来るのだが
私の好みとしては、もう少し深い低い声の方が良いんだけど。
(はいはい、クラオタは文句が多いです、すみません)
テノール、声は出るし、確かに如何にもテノールの声を
充分に張り上げてくれているんだけど
この曲、いつからオペラになったっけ???
表情豊かで、楽譜は持ってるけど
持ってる必要ないでしょ、この人は。
楽譜なんか放り投げて、歩けるところを目一杯歩いて
すぐに演技しそうな動きに、目を奪われてしまう(笑)
・・・ちょっとカワイイんだけど、オペラに聴こえる。
アルトは全然聴こえません(笑)
合唱は人数が多いだけに
大きな編成のオーケストラの音量には負けないけれど
その分、ちょっと大味になってる。
天の神さま云々の部分が、全然ミステリアスじゃない。
ほら、ベートーベンの頃って、まだ電気がなかったから
夜になったらロウソクだけで
外は本当に暗かったはずなんですよ。
だから、満天の星で、神なり絶対者なり
現代では感じられないような不思議な「モノ」が感じられたはずで
時々、9番を聴いていると、その「モノ」がうっすらと姿を現わすのだが
このちょっと大味なコーラスは
街灯があって車がライト点けて走っていて
建物から光が漏れてます。
(さすがに日本みたいなネオンの看板はないが・・・)
ベートーベンの交響曲9番は
曲そのものが、正にモニュメンタルな作品。
ここまで演奏されて、CD が山ほど出ていて
今日の演奏だって
別に目新しいとか言うのは何もなくて
それでも、やっぱりナマで聴くと
すごいなぁ・・・と感じ入るしかない。
今日が最初のコンサートで
あと2回、きっと、どんどん良くなって行くんだろうなぁ。
1月1日にもう1度、聴きに行きたいな、と思ったけれど
当然ながら、チケットは全て売り切れ。
(当日、出てくるような気はするけどね(笑))
それに、この年末・年始のコンサートのチケットの高さは異様なので
やっぱり止めておきます。
という事で
2017年のナイト・ライフはこれにてお終い。
2017年は全部で272回。
(楽友協会88回、コンツェルトハウス54回、国立オペラ座49回
フォルクス・オーパー7回、グラーフェック12回、ザルツブルク4回
あとはミュージアム・クォーターとかオデオンやフォルクス・テアーター等)
安い給料の後、貧しい年金生活者で
まぁよくやるわ、と
自分で自分に感心・・・いや、呆れている私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
Wiener Symphoniker
Wiener Singakademie
ソプラノ Emily Magee
アルト Anke Vondung
テノール Andreas Schager
バス Dimitry Ivashchenko
指揮 Philippe Jordan
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Symphonie Nr. 2 D-Dur, op. 36 (1801-02)
Symphonie Nr. 9 d-moll, op. 125 (1822-24)
恒例の年末・年始のウィーン交響楽団による
ベートーベンの交響曲9番のコンサート。
12月30日・31日、1月1日に行われるが
今年は9番だけではなくて
その前に2番の演奏。
だいたい、このコンサートのチケットは高い。
一番安い最貧民席で42ユーロ(31日は46ユーロ)
高いチケットだと115ユーロ(30日・1月1日)か142ユーロ(31日)
これ、例年、この日だけチケットの料金がアップするのは
まぁ、その料金でも売れるから、というのはあるけれど
当然の事ながら、ジモッティの貧乏クラオタには厳しい料金。
今年、行こうと思ったのは
9番だけじゃなくて(今までは9番だけだった)
2番もあったから。9番だけでは、さすがに高過ぎる。
発売と同時に30日の最貧民席を1枚確保。
おおお、周囲のジモッティの数が少ない。
観光客だらけ。
天井桟敷なのに、リキの入ったお洒落をしている人と
それ、コンサートに来る服じゃないよね、という人に分かれてる(笑)
私、実は2番は好きな部類に入る。
スコアもバッグに忍ばせたのだが
最貧民席でも舞台が見える席を買ってしまったので
今回は舞台を拝見。
割りに大振りのオーケストラ(対抗位置)で
モダン演奏で
ジョルダンらしく疾走するテンポで軽快に演奏するかと思っていたら
何だか、割りに普通の演奏。
時々、アクセントで、え?という部分はあったけれど
何だか結構マジメに伝統的に演奏されてるなぁ。
ただ・・・
全部に楽章間拍手があったのは、かなり残念。
聴衆が感激しているサインなのかもしれないけれど
どうしても曲への集中が欠けるし
ワタクシ的には、楽章間拍手があると
オーケストラも指揮者も
あぁ、今日の聴衆って、そ〜いう層なのね、と思ってしまうのではないか
という不安がある。
一応、クラオタも、いない訳じゃないんだけどね・・・
マナー違反で集中力を欠いたらプロ失格なので
そこそこ、ちゃんとした演奏はしたけれど
何だか面白くない。
ジョルダンらしくない。
オーケストラも、まだまとまっていなくて
テンポのズレもあるし、ソロのミスもある。
う〜ん (ーー;)
後半の交響曲9番で楽章間拍手が起こったら
さすがにそれはイヤだなぁ。
・・・と思っていたけれど
ありがたい事に9番は楽章間拍手はなし。
前の(2番ですごく拍手していた)おじさまが
足でリズム取ってるけど(写真も撮りまくっていたけど)
よほど嬉しいんだろうなぁ。
音楽を楽しむって、こういう事かも(違)
9番・・・やっぱり、まだ全然まとまってない。
そりゃ、ウィーン交響楽団、毎年この曲を演奏しているから
慣れてはいると思うのだが。
最近、9番と言うと
小編成オーケストラで、ものすごいテンポでの演奏ばかり聴いていたので
このオーケストラの大きさだと、多少、伝統的なテンポに聴こえる。
その意味では、かなり伝統的?
ありゃ〜、と人をビックリさせるような
クルなんとかという指揮者の演奏とは全く違って(笑)
伝統と歴史に基づいた演奏で
まぁ、聴いていて違和感はない。
コーラスがものすごい人数・・・
これだけ揃うんだったら
ベートーベンの9番じゃなくて、マーラーの8番とか(こらこらこら)
ソリストは第2楽章が終わってから入場。
拍手のフライングもなかった。
第3楽章って、ワタクシ的には
美しい音楽の順位があるとしたら、メダルを取れるくらいに美しいのだが
う〜ん、確かに美しいんだけど
何だか、あまりに普通すぎて
感激がないというか
何だか心に響いて来ないのは
ここ数日、結構、仕事が忙しくて疲れていたから、という
聴き手の私の問題だな、きっと。
誰もが知っている最終楽章。
バスが朗々とした声で入る・・・・
朗々・・・・
う〜ん、この人、バリトンだよね?
天井桟敷だから、声は比較的飛んでは来るのだが
私の好みとしては、もう少し深い低い声の方が良いんだけど。
(はいはい、クラオタは文句が多いです、すみません)
テノール、声は出るし、確かに如何にもテノールの声を
充分に張り上げてくれているんだけど
この曲、いつからオペラになったっけ???
表情豊かで、楽譜は持ってるけど
持ってる必要ないでしょ、この人は。
楽譜なんか放り投げて、歩けるところを目一杯歩いて
すぐに演技しそうな動きに、目を奪われてしまう(笑)
・・・ちょっとカワイイんだけど、オペラに聴こえる。
アルトは全然聴こえません(笑)
合唱は人数が多いだけに
大きな編成のオーケストラの音量には負けないけれど
その分、ちょっと大味になってる。
天の神さま云々の部分が、全然ミステリアスじゃない。
ほら、ベートーベンの頃って、まだ電気がなかったから
夜になったらロウソクだけで
外は本当に暗かったはずなんですよ。
だから、満天の星で、神なり絶対者なり
現代では感じられないような不思議な「モノ」が感じられたはずで
時々、9番を聴いていると、その「モノ」がうっすらと姿を現わすのだが
このちょっと大味なコーラスは
街灯があって車がライト点けて走っていて
建物から光が漏れてます。
(さすがに日本みたいなネオンの看板はないが・・・)
ベートーベンの交響曲9番は
曲そのものが、正にモニュメンタルな作品。
ここまで演奏されて、CD が山ほど出ていて
今日の演奏だって
別に目新しいとか言うのは何もなくて
それでも、やっぱりナマで聴くと
すごいなぁ・・・と感じ入るしかない。
今日が最初のコンサートで
あと2回、きっと、どんどん良くなって行くんだろうなぁ。
1月1日にもう1度、聴きに行きたいな、と思ったけれど
当然ながら、チケットは全て売り切れ。
(当日、出てくるような気はするけどね(笑))
それに、この年末・年始のコンサートのチケットの高さは異様なので
やっぱり止めておきます。
という事で
2017年のナイト・ライフはこれにてお終い。
2017年は全部で272回。
(楽友協会88回、コンツェルトハウス54回、国立オペラ座49回
フォルクス・オーパー7回、グラーフェック12回、ザルツブルク4回
あとはミュージアム・クォーターとかオデオンやフォルクス・テアーター等)
安い給料の後、貧しい年金生活者で
まぁよくやるわ、と
自分で自分に感心・・・いや、呆れている私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。