明日12月31日辺りに発表があるような気がするので
(発表の後の投票はダメよ〜)
最後のチャンス、どうぞ奮ってご投票下さい。
勝手に指揮者選びは ここ から。
Wiener Staatsballett 2016年12月30日 19時〜22時15分
RAYMONDA
Ballett in drei Akten nach einem Libretto von Lydia Pachakowa
und Marius Petipa
振付 Rudolf Nurejew nach Marius Petipa
音楽 Alexander Glasunow
演出 Rudolf Nurejew
舞台と衣装 Nicholas Georgiadis
照明 John B. Read
指揮 Kevin Rhodes
ライモンダ Nina Poláková
シビル・ド・ドリ伯爵夫人 ライモンダの伯母 Oxana Kiyanenko
白い貴婦人 Gloria Maass
クレメンス ライモンダの友人 Nina Tonoli
アンリエット ライモンダの友人 Natascha Mair
ジャン・ド・ブリエンヌ ライモンダの婚約者 Denys Cherevychko *
アンドレ2世 Zsolt Török
アブデラフマン Vladimir Shishov
ベルナール・ド・ヴァンタドール Masayu Kimoto
ベランジェ Richard Szabó
2016年最後の文化生活(笑)
今年もコンサート行きまくり、バレエ見まくりで
過ぎて行こうとしているが
だからと言って
そういう生活を反省する気はあまりない(開き直り)
さて、バレエのライモンダも、今回で5回目。
ジャン・ド・ブリエンヌ役にデニスが役デビュー。
ツィッターでかなり大騒ぎしたので
知っている人は知っているけれど
このジャン・ド・ブリエンヌという人は
実は実際に存在していた人物である。
プログラム解説に
十字軍云々と書いてあると
ついつい調べたくなる本能。
だってオーストリアのバーベンベルクも
十字軍遠征には縁があって
リチャード獅子心王とか
オーストリアの国旗の成立(伝説版)とかは
十字軍なしでは話が出来ない。
調べてみたら
ハンガリー王アンドラーシュ2世が出てくるのは
(バレエの中ではアンドレ2世になっている)
第5回十字軍(1217-1221)
これに参加したのは
バーベンベルク家のオーストリア公レオポルド6世。
リチャード獅子心王を幽閉したレオポルド5世の息子。
いやいやいや、そんなオーストリアの歴史を書いてしまうと
バレエの話にならん(冷汗)
ジャン・ド・ブリエンヌの話に戻ると
1148年〜1237年に生きた人物で
生年月日と没年を、よ〜くご覧下さい。
この人、何と、あの中世の時代に、89歳まで生きた
とんでもない長寿の人なのである。
ハプスブルク家の昼行灯と言われて
長生きだけが唯一の美点と言われた
フリードリヒ3世(神聖ローマ皇帝)だって
1415年から1493年で、78歳で没しているし
50歳の時に神聖ローマ帝国の皇帝になった
ハプスブルク家のルドルフだって、73歳で死んでいる。
しつこいが
ともかく寿命というのは
当時は非常に短くて(医学が発展してなかったからね)
89歳なんて、もう信じられない長生きなのだが
更にジャン・ド・ブリエンヌという人物は
十字軍に参戦したのが60歳の時で
その功績からマリーという女性と結婚したのが
1210年、何と62歳の時。
マリーとの間に1人娘が出来て
マリーの没後に結婚したステファニーとは息子一人。
三番目の奥さんにあたるベレンガリアとの間に4人の子供。
最後の息子が生まれたのが1235年だから
85歳だか86歳の時に作った子供・・・のはず。
よほど精力のある人だったのか
よほど寛容な人だったのか(あっ、すみません、ついつい)
史実は以上なのだが
ハンガリー王アンドラーシュ2世と
十字軍に出陣するジャン・ド・ブリエンヌとあるから
ジャン・ド・ブリエンヌは、この時は60歳だった筈。
このリブレット書いたプティパは
そこまでは考えてはいなかったんだろうなぁ、きっと。
ついでにサラセン王子のアブデラフマンというのも
実在するかと調べてみたけれど
見つからなかったし
もちろんライモンダも実在しない(と思う)
ロマンティック・バレエだから別に良いんだけど
ここまで時代考証がメチャクチャな作品って、ちょっとスゴイ。
さて、今回の公演は
嬉しい事に、友人カップルが
ナターシャとニナ(トノリ)
木本クンとリッチーという
悪戯っ子のキュートなダンサーになり
デニスが60歳の・・・じゃなかった
若くてハンサムで逞しくて騎士で愛情満ちあふれる
ジャン・ド・ブリエンヌを踊った。
ライモンダはニナ(ポラコヴァ)で
ニナも身長がかなり違うパートナーとで
苦労したのではないかと思う(勝手な推測)
デニスは小柄なダンサーだけど
恐れ知らずだし、元気だし、ともかく身体にバネがあって
ニナ(ポラコヴァ)とあまり身長変わらない印象。
ただ、さすがにプリンシパルのニナ(ポラコヴァ)は
身体を斜めにするとか色々と細かい部分でデニスを助けていて
リフトも全く問題なくカバー。
小柄なのに堂々としているデニスは
登場時も、その後も
マッチョで、でも優しくてチャーミングなジャン役を
ばっちりこなしていて
身長差を、堂々と態度のデカさで克服していた。
(いや侮辱ではございません。
あれだけ堂々と自信持って踊られたら
観ている方も楽々と納得してしまう)
しかもデニスのジャンプって絶品だからなぁ。
いや、ジャンプの高さも然る事ながら
ザンレール続きのバレエ・ダンサー苛めの振付も
全くふらつきがなく
技術的な隙が全くないのは迫力たっぷり。
惜しむらくはニナ(ポラコヴァ)を見る目つきが
それ、恋している、とか言うんじゃないよね?(笑)
最終公演1月8日は
デニスとマリアのカップリングなので
これは楽しみ。
(マリアは今、どうもイタリアに身売りしていて
ウィーンで踊っていないんだもん。
マリアのライモンダ、キュートで可愛いだろうなぁ)
シショフのアブデラフマンは
やっぱりダヴィデと比べると品が良いけれど
この人も背の高いダンサーなので、絵にはなる。
それに技術も高くて
細かいステップもきちんとこなす。
(けど、細かいステップのキレはダヴィデの方が巧い)
初演の時に私のハートを鷲掴みにした
ナターシャ+ニナ(トノリ)と
木本クン+リッチーの友人役は
2回目を観ても、やっぱりハートにグッサリ刺さる(笑)
男の子2人はともかくヤンチャ坊主の貴族のおぼっちゃまで
ニナ(トノリ)とナターシャのキュートな事は
あああああ
これは、もう叫びまくる以外にあれを表現する手だてはない。
ナターシャのソロのキュートさを見たら
女性だろうが男性だろうが、虜になってしまう ♡
このカップリングも1月8日の千秋楽に観られる。
普段なら、誰がオーケストラ・ビットに居ようが
全然気にしないんだけど
今回はオーケストラを覗き込んで
コンサート・マスターがホーネックさん ♡
ライモンダとジャンの最初のパ・ド・ドゥのところの
バイオリン・ソロが絶品で
ライモンダの初々しさ、恥じらいや恋の嬉しさなんかが
バイオリンの切ない音色で
あそこまで表現できちゃうものなんですかね。
舞台上のパ・ド・ドゥと
オーケストラ・ビットからのバイオリン・ソロで
他人の恋なのに、恥じらいに満ちた切なさで感激してしまう。
さて、そんなこんなで
2016年も終わりに近づいているけれど
ライモンダのプロモーション・ビデオが出たので
下に貼っておく。
ライモンダはニナ(ポラコヴァ)
ジャンはヤコブで、アブデラフマンはダヴィデ
友人は木本クン+リッチーと、ニナ(トノリ)+ナターシャ。
キュートな芝本梨花子さんも写ってます ♡
ついでにビデオの新作
ウィーン国立バレエ団からの
2017年明けましておめでとうメッセージを貼っておくが
これ、橋本清香嬢(現在お休み中)や
キリル(既に引退)まで写ってますけど、良いんですか?
このクリップ見て
どれがどの作品で
ピンで踊っているダンサーが誰だって
全部わかってしまう自分がアホに思えてくる私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
今年もお世話になり
ありがとうございました。
この芸術三昧の生活を変える気は毛頭ないので
来年2017年も
引き続き、個人の感想記という事で
アホらしい事も書いていくと思いますが
どうぞお見捨てなく、よろしくお願いします。
(発表の後の投票はダメよ〜)
最後のチャンス、どうぞ奮ってご投票下さい。
勝手に指揮者選びは ここ から。
Wiener Staatsballett 2016年12月30日 19時〜22時15分
RAYMONDA
Ballett in drei Akten nach einem Libretto von Lydia Pachakowa
und Marius Petipa
振付 Rudolf Nurejew nach Marius Petipa
音楽 Alexander Glasunow
演出 Rudolf Nurejew
舞台と衣装 Nicholas Georgiadis
照明 John B. Read
指揮 Kevin Rhodes
ライモンダ Nina Poláková
シビル・ド・ドリ伯爵夫人 ライモンダの伯母 Oxana Kiyanenko
白い貴婦人 Gloria Maass
クレメンス ライモンダの友人 Nina Tonoli
アンリエット ライモンダの友人 Natascha Mair
ジャン・ド・ブリエンヌ ライモンダの婚約者 Denys Cherevychko *
アンドレ2世 Zsolt Török
アブデラフマン Vladimir Shishov
ベルナール・ド・ヴァンタドール Masayu Kimoto
ベランジェ Richard Szabó
2016年最後の文化生活(笑)
今年もコンサート行きまくり、バレエ見まくりで
過ぎて行こうとしているが
だからと言って
そういう生活を反省する気はあまりない(開き直り)
さて、バレエのライモンダも、今回で5回目。
ジャン・ド・ブリエンヌ役にデニスが役デビュー。
ツィッターでかなり大騒ぎしたので
知っている人は知っているけれど
このジャン・ド・ブリエンヌという人は
実は実際に存在していた人物である。
プログラム解説に
十字軍云々と書いてあると
ついつい調べたくなる本能。
だってオーストリアのバーベンベルクも
十字軍遠征には縁があって
リチャード獅子心王とか
オーストリアの国旗の成立(伝説版)とかは
十字軍なしでは話が出来ない。
調べてみたら
ハンガリー王アンドラーシュ2世が出てくるのは
(バレエの中ではアンドレ2世になっている)
第5回十字軍(1217-1221)
これに参加したのは
バーベンベルク家のオーストリア公レオポルド6世。
リチャード獅子心王を幽閉したレオポルド5世の息子。
いやいやいや、そんなオーストリアの歴史を書いてしまうと
バレエの話にならん(冷汗)
ジャン・ド・ブリエンヌの話に戻ると
1148年〜1237年に生きた人物で
生年月日と没年を、よ〜くご覧下さい。
この人、何と、あの中世の時代に、89歳まで生きた
とんでもない長寿の人なのである。
ハプスブルク家の昼行灯と言われて
長生きだけが唯一の美点と言われた
フリードリヒ3世(神聖ローマ皇帝)だって
1415年から1493年で、78歳で没しているし
50歳の時に神聖ローマ帝国の皇帝になった
ハプスブルク家のルドルフだって、73歳で死んでいる。
しつこいが
ともかく寿命というのは
当時は非常に短くて(医学が発展してなかったからね)
89歳なんて、もう信じられない長生きなのだが
更にジャン・ド・ブリエンヌという人物は
十字軍に参戦したのが60歳の時で
その功績からマリーという女性と結婚したのが
1210年、何と62歳の時。
マリーとの間に1人娘が出来て
マリーの没後に結婚したステファニーとは息子一人。
三番目の奥さんにあたるベレンガリアとの間に4人の子供。
最後の息子が生まれたのが1235年だから
85歳だか86歳の時に作った子供・・・のはず。
よほど精力のある人だったのか
よほど寛容な人だったのか(あっ、すみません、ついつい)
史実は以上なのだが
ハンガリー王アンドラーシュ2世と
十字軍に出陣するジャン・ド・ブリエンヌとあるから
ジャン・ド・ブリエンヌは、この時は60歳だった筈。
このリブレット書いたプティパは
そこまでは考えてはいなかったんだろうなぁ、きっと。
ついでにサラセン王子のアブデラフマンというのも
実在するかと調べてみたけれど
見つからなかったし
もちろんライモンダも実在しない(と思う)
ロマンティック・バレエだから別に良いんだけど
ここまで時代考証がメチャクチャな作品って、ちょっとスゴイ。
さて、今回の公演は
嬉しい事に、友人カップルが
ナターシャとニナ(トノリ)
木本クンとリッチーという
悪戯っ子のキュートなダンサーになり
デニスが60歳の・・・じゃなかった
若くてハンサムで逞しくて騎士で愛情満ちあふれる
ジャン・ド・ブリエンヌを踊った。
ライモンダはニナ(ポラコヴァ)で
ニナも身長がかなり違うパートナーとで
苦労したのではないかと思う(勝手な推測)
デニスは小柄なダンサーだけど
恐れ知らずだし、元気だし、ともかく身体にバネがあって
ニナ(ポラコヴァ)とあまり身長変わらない印象。
ただ、さすがにプリンシパルのニナ(ポラコヴァ)は
身体を斜めにするとか色々と細かい部分でデニスを助けていて
リフトも全く問題なくカバー。
小柄なのに堂々としているデニスは
登場時も、その後も
マッチョで、でも優しくてチャーミングなジャン役を
ばっちりこなしていて
身長差を、堂々と態度のデカさで克服していた。
(いや侮辱ではございません。
あれだけ堂々と自信持って踊られたら
観ている方も楽々と納得してしまう)
しかもデニスのジャンプって絶品だからなぁ。
いや、ジャンプの高さも然る事ながら
ザンレール続きのバレエ・ダンサー苛めの振付も
全くふらつきがなく
技術的な隙が全くないのは迫力たっぷり。
惜しむらくはニナ(ポラコヴァ)を見る目つきが
それ、恋している、とか言うんじゃないよね?(笑)
最終公演1月8日は
デニスとマリアのカップリングなので
これは楽しみ。
(マリアは今、どうもイタリアに身売りしていて
ウィーンで踊っていないんだもん。
マリアのライモンダ、キュートで可愛いだろうなぁ)
シショフのアブデラフマンは
やっぱりダヴィデと比べると品が良いけれど
この人も背の高いダンサーなので、絵にはなる。
それに技術も高くて
細かいステップもきちんとこなす。
(けど、細かいステップのキレはダヴィデの方が巧い)
初演の時に私のハートを鷲掴みにした
ナターシャ+ニナ(トノリ)と
木本クン+リッチーの友人役は
2回目を観ても、やっぱりハートにグッサリ刺さる(笑)
男の子2人はともかくヤンチャ坊主の貴族のおぼっちゃまで
ニナ(トノリ)とナターシャのキュートな事は
あああああ
これは、もう叫びまくる以外にあれを表現する手だてはない。
ナターシャのソロのキュートさを見たら
女性だろうが男性だろうが、虜になってしまう ♡
このカップリングも1月8日の千秋楽に観られる。
普段なら、誰がオーケストラ・ビットに居ようが
全然気にしないんだけど
今回はオーケストラを覗き込んで
コンサート・マスターがホーネックさん ♡
ライモンダとジャンの最初のパ・ド・ドゥのところの
バイオリン・ソロが絶品で
ライモンダの初々しさ、恥じらいや恋の嬉しさなんかが
バイオリンの切ない音色で
あそこまで表現できちゃうものなんですかね。
舞台上のパ・ド・ドゥと
オーケストラ・ビットからのバイオリン・ソロで
他人の恋なのに、恥じらいに満ちた切なさで感激してしまう。
さて、そんなこんなで
2016年も終わりに近づいているけれど
ライモンダのプロモーション・ビデオが出たので
下に貼っておく。
ライモンダはニナ(ポラコヴァ)
ジャンはヤコブで、アブデラフマンはダヴィデ
友人は木本クン+リッチーと、ニナ(トノリ)+ナターシャ。
キュートな芝本梨花子さんも写ってます ♡
ついでにビデオの新作
ウィーン国立バレエ団からの
2017年明けましておめでとうメッセージを貼っておくが
これ、橋本清香嬢(現在お休み中)や
キリル(既に引退)まで写ってますけど、良いんですか?
このクリップ見て
どれがどの作品で
ピンで踊っているダンサーが誰だって
全部わかってしまう自分がアホに思えてくる私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
今年もお世話になり
ありがとうございました。
この芸術三昧の生活を変える気は毛頭ないので
来年2017年も
引き続き、個人の感想記という事で
アホらしい事も書いていくと思いますが
どうぞお見捨てなく、よろしくお願いします。