Musikverein Gro�・er Saal 2016年10月29日 15時30分〜17時35分
Musikverein Gro�・er Saal 2016年10月30日 11時〜13時05分
Wiener Philharmoniker
指揮 Riccardo Muti
コーラス Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
Franz Schubert (1797-1828)
Symphonie Nr. 4, c-Moll, “Tragische Symphonie”
Luigi Gherbini (1760-1842)
Requiem c-Moll
世の中巨匠は多いけれど
カリスマ巨匠ナンバーワンと言えば
やっぱりリッカルド・ムーティだろう。
出て来ただけで
あっ、このコンサート、咳一つしてはいけない、という
聴衆にも緊張した雰囲気が張りつめる指揮者なんて
そうそう居ない(と思う)
その意味では
急に寒くなって風邪ひいている人が多いコンサートで
(ちなみに私も風邪をひいている(汗))
ほとんど咳のない
まるで日本のコンサート会場のようなコンサートを聴けたのは
ラッキーだった(けど、私も咳を抑えるのに苦労)
シューベルトの交響曲4番。
シューベルト自身が「悲劇的」と書き加えたらしいが
短調が基調であるにせよ
短調と長調の移り変わりが目まぐるしくて
私には、どうしても
シューベルトが
今、流行だしウケそうだから
こういう題名つけちゃえ
とか思って書いたとしか思えない。
ウィーン・フィルで
楽友協会の大ホールで
ムーティの指揮で
シューベルトの交響曲
・・・と書いただけで
次の記述は誰もが予想するだろうが
美し過ぎる・・・
途切れないメロディ・ラインが見事に歌って
低弦の支えが効果的で
トゥッティになっても、ちゃんと木管のメロディ聴こえてくるし
バイオリンの音がまろやかで芳醇で
パーカッションが絶妙な音量でオーケストラに溶け込み
知っている曲だと
頭の中の自分の曲と一緒に鳴る訳だが
頭の中の曲より
数十倍の美しさで鳴っているって
ああ、もう信じられない。
これはもう、最高の贅沢
贅沢の極地
神さまありがとう、の領域。
どんなにテンポ・アップしても
寸分の狂いもない刻みを聴かせてくれる弦とか
全体のオーケストラ・バランスの見事さと
楽友協会の音響にこれ以上ないほど理想的な音量とか
絶対に出しゃばり出ない金管とか
真面目だけどチャーミングな木管とか
いやもう信じられない ♡
しかも聴衆からも、ほとんど咳も聞こえて来ないし。
(だって、楽章始まる前に誰かが咳こむと
ムーティさま指揮棒を止めるんですもん。怖いよあれは)
至福の時間。
クラオタやってて良かった ♡
後半はケルビーニのレクイエム。
だいたい宗教曲苦手だし(冷汗)
更に、フランス革命の後
自分たちがギロチンに送ったルイ16世を
ウィーン会議の頃から追悼するのが通例になって
ケルビーニが作曲したというところからして
ルイ16世は菅原道真かいっ
というツッコミ入れたくなったりして
レクイエムだけどフランス風で
Introitus - Kyrie
Graduale
Sequenz : Dias irae
Offertorium : Domine Jesu Christe
Sanctus
Pie Jesu
Agnus Dei
という、ちょっと変わった構成。
曲は・・・美しい。
(ムーティが指揮台に立つと
何でもかんでも、むちゃ美しく聴こえてしまう)
でも、やっぱり短調が中心で、ピアニッシモが多くて
いやもう、辛気くさいというか(キリスト教のみなさま、ごめんなさい)
そんなにルイ16世の祟りがコワイか(いやちょっと違う)
Dias irae だけちょっと力強く(まぁ、神の怒り?)
Offertorium だけ長調でちょっと明るく
でも Sanctus も華やかじゃないし
最後の Agnus Dei も短調で
何となく悲しみに満ちて
しかも異様に美しく終わる。
いやここに神父さんいたら
カトリックのミサですねこれは
というより、レクイエムだからミサで良いのか
(ってワケわからなくなってるワタシ)
確かにあの時代
レコードも CD もラジオもなくて
1週間に1回のカトリックのミサの音楽が
唯一、音楽を聴ける機会という事を考えると
こういうとことん美しい音楽が
カトリックの教会で演奏されたら
聴いている人たちは、みんなメロメロになっただろうなぁ
・・・などと言うしょうもない事を考えてしまう。
ヨーロッパ大陸は本日から冬時間。
本日明け方3時が2時になって
日本との時差は8時間。
日本ではハロウィーンとかが流行しているらしいが
こちらは10月31日がハロウィーンで
11月1日万聖節、オーストリアは、この日は祝日 ♡
昔は11月1日の万聖節(これは聖人の日らしい)と
カトリックでは11月2日の「死者の日」=万霊節の前後は
華やかな事は避ける、という暗黙の了解があったらしい。
(が、今や完全に商業主義に移行して無視されまくっている(笑)
数年前まで11月1日・2日なんてコンサートもなかった)
ここ数日で枯れ葉が落ちまくり(清掃局がタイヘン)
冬時間に移行して
とうとう、これから長い長い長い冬がやって来る
・・・と同時に
クラオタには楽しい季節の始まり(笑)
現実社会には色々な事があるけれど
あんな美しいシューベルト聴いちゃったら
やっぱり人生って良いな、と
しみじみ思う私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
Musikverein Gro�・er Saal 2016年10月30日 11時〜13時05分
Wiener Philharmoniker
指揮 Riccardo Muti
コーラス Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde in Wien
Franz Schubert (1797-1828)
Symphonie Nr. 4, c-Moll, “Tragische Symphonie”
Luigi Gherbini (1760-1842)
Requiem c-Moll
世の中巨匠は多いけれど
カリスマ巨匠ナンバーワンと言えば
やっぱりリッカルド・ムーティだろう。
出て来ただけで
あっ、このコンサート、咳一つしてはいけない、という
聴衆にも緊張した雰囲気が張りつめる指揮者なんて
そうそう居ない(と思う)
その意味では
急に寒くなって風邪ひいている人が多いコンサートで
(ちなみに私も風邪をひいている(汗))
ほとんど咳のない
まるで日本のコンサート会場のようなコンサートを聴けたのは
ラッキーだった(けど、私も咳を抑えるのに苦労)
シューベルトの交響曲4番。
シューベルト自身が「悲劇的」と書き加えたらしいが
短調が基調であるにせよ
短調と長調の移り変わりが目まぐるしくて
私には、どうしても
シューベルトが
今、流行だしウケそうだから
こういう題名つけちゃえ
とか思って書いたとしか思えない。
ウィーン・フィルで
楽友協会の大ホールで
ムーティの指揮で
シューベルトの交響曲
・・・と書いただけで
次の記述は誰もが予想するだろうが
美し過ぎる・・・
途切れないメロディ・ラインが見事に歌って
低弦の支えが効果的で
トゥッティになっても、ちゃんと木管のメロディ聴こえてくるし
バイオリンの音がまろやかで芳醇で
パーカッションが絶妙な音量でオーケストラに溶け込み
知っている曲だと
頭の中の自分の曲と一緒に鳴る訳だが
頭の中の曲より
数十倍の美しさで鳴っているって
ああ、もう信じられない。
これはもう、最高の贅沢
贅沢の極地
神さまありがとう、の領域。
どんなにテンポ・アップしても
寸分の狂いもない刻みを聴かせてくれる弦とか
全体のオーケストラ・バランスの見事さと
楽友協会の音響にこれ以上ないほど理想的な音量とか
絶対に出しゃばり出ない金管とか
真面目だけどチャーミングな木管とか
いやもう信じられない ♡
しかも聴衆からも、ほとんど咳も聞こえて来ないし。
(だって、楽章始まる前に誰かが咳こむと
ムーティさま指揮棒を止めるんですもん。怖いよあれは)
至福の時間。
クラオタやってて良かった ♡
後半はケルビーニのレクイエム。
だいたい宗教曲苦手だし(冷汗)
更に、フランス革命の後
自分たちがギロチンに送ったルイ16世を
ウィーン会議の頃から追悼するのが通例になって
ケルビーニが作曲したというところからして
ルイ16世は菅原道真かいっ
というツッコミ入れたくなったりして
レクイエムだけどフランス風で
Introitus - Kyrie
Graduale
Sequenz : Dias irae
Offertorium : Domine Jesu Christe
Sanctus
Pie Jesu
Agnus Dei
という、ちょっと変わった構成。
曲は・・・美しい。
(ムーティが指揮台に立つと
何でもかんでも、むちゃ美しく聴こえてしまう)
でも、やっぱり短調が中心で、ピアニッシモが多くて
いやもう、辛気くさいというか(キリスト教のみなさま、ごめんなさい)
そんなにルイ16世の祟りがコワイか(いやちょっと違う)
Dias irae だけちょっと力強く(まぁ、神の怒り?)
Offertorium だけ長調でちょっと明るく
でも Sanctus も華やかじゃないし
最後の Agnus Dei も短調で
何となく悲しみに満ちて
しかも異様に美しく終わる。
いやここに神父さんいたら
カトリックのミサですねこれは
というより、レクイエムだからミサで良いのか
(ってワケわからなくなってるワタシ)
確かにあの時代
レコードも CD もラジオもなくて
1週間に1回のカトリックのミサの音楽が
唯一、音楽を聴ける機会という事を考えると
こういうとことん美しい音楽が
カトリックの教会で演奏されたら
聴いている人たちは、みんなメロメロになっただろうなぁ
・・・などと言うしょうもない事を考えてしまう。
ヨーロッパ大陸は本日から冬時間。
本日明け方3時が2時になって
日本との時差は8時間。
日本ではハロウィーンとかが流行しているらしいが
こちらは10月31日がハロウィーンで
11月1日万聖節、オーストリアは、この日は祝日 ♡
昔は11月1日の万聖節(これは聖人の日らしい)と
カトリックでは11月2日の「死者の日」=万霊節の前後は
華やかな事は避ける、という暗黙の了解があったらしい。
(が、今や完全に商業主義に移行して無視されまくっている(笑)
数年前まで11月1日・2日なんてコンサートもなかった)
ここ数日で枯れ葉が落ちまくり(清掃局がタイヘン)
冬時間に移行して
とうとう、これから長い長い長い冬がやって来る
・・・と同時に
クラオタには楽しい季節の始まり(笑)
現実社会には色々な事があるけれど
あんな美しいシューベルト聴いちゃったら
やっぱり人生って良いな、と
しみじみ思う私に
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