日曜日はトリプルでした。
事情があって、真ん中のコンサートの記事は
永久非公開ですが
午前中のコンサートの印象記から読みたい方は
こちら からどうぞ。
下は夜のコンサートです。
Wiener Konzerthaus Großer Saal 2016年2月28日 19時30分〜21時20分
Orchestre des Champs-Élysées
指揮 Philippe Herreweghe
バイオリン Isabelle Faust
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Ouverture c-moll zu “Coriolan” op. 61 (1807)
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
Konzert für Violine und Orchester G-Dur K 216 (1775)
Kadenzen : Andreas Staier
Ludwig van Beethoven
Symphonie Nr. 4 B-Dur op. 60 (1806)
日曜日のトリプルの最後は
コンツェルトハウスの大ホールで
シャンゼリゼ管弦楽団にフィリップ・ヘレヴェッへの指揮で
ベートーベンにモーツァルト。
こちらはいつもの貧民席の天井桟敷(笑)
言わずと知れた古楽器オーケストラなので
クラリネットもオーボエも
遠目から見ると巨大リコーダーにしか見えないし
ホルンやトランペットに至っては
ただの金属の管としか思えない(バルブがない)
小編成のオーケストラで
あああ、天井桟敷じゃ
これは音が響いて来ないかも・・・と思ったら
コリオラン序曲で椅子からずり落ちそうになった。
これ、午前中のすごく良い席で聴いた
モダン・オーケストラのウィーン交響楽団より響いてない?
そりゃ、めったやたらと暗くて室内学的なグリークと
ハチャメチャやって人を脅かすのが好きだった
ベートーベンの差はあるだろうが
最初のド〜ンという下腹にずっしり響くベートーベンで
ひっくり返ってしまった。
しかもこのオーケストラ、音のレンジが幅広い。
ピアニッシモからフォルティッシモまで自由自在に弾きこなす。
短いコリオランの勇壮な部分と
優しい部分の対比で、すっかり魅力に取り憑かれたものの
モーツァルトのバイオリン協奏曲(冷汗)
これがまた、瀟洒というか洒脱というか
何かヘンに不必要な重力が全くなくて
モーツァルトの自由奔放さをそのままに
音が無重力で空中を飛んでいる感じ。
古楽器オーケストラだからピッチは低いのに
重さを全く感じさせない音の明るさ。
う〜〜ん、参ったなこれ。
で途中にバイオリンのカデンツァが入る。
モーツァルト避けてるから
(避けてなくても爆睡するから)
あまり知らないのだが
この曲、カデンツァとかあったっけ?
幕間に「カデンツァは現代作曲家が書いたものだよ」と
喋っている音楽好きそうなオジサンがいたので
調べてみたら、やっぱり現代作曲家だった。
ほとんど違和感はなかったし
バイオリンの音色がホールにフワッと響いて
半分寝ながら、むちゃ気持ち良い。
これぞ音楽の醍醐味(って違う!!!)
イザベル・ファウストのアンコールが
ハンガリーの作曲家(と言っていた)の現代曲。
バッハとか弾くより、ずっと魅力的 ♡
後半のベートーベン、交響曲4番。
いやいやいや、これも凄かった。
当時の時代の楽器で
ピリオド奏法で
巨大リコーダーに金属の管に
当然、緩みの多いガット弦なのに
何でこんなに色彩豊かに響くの???
ニュアンスが深いのだ。
当時の人がビックリしただろうなぁ、というのが
よく想像できる。
しかも最終楽章のあの速さで
弦の刻みが一部の狂いもなしに揃っているって
このオーケストラのメンバー
もしかしたら、すごい名人揃いか。
ベートーベンの交響曲4番って
滅多に演奏されない曲なのだが
久し振りに堪能した。
本来はもっと小規模なホールで演奏されるべき曲だという事を
微塵も感じさせずに聴衆を魅了したオーケストラ。
見事です、参りました。
トリプルだとさすがにちょっと疲れるが
地獄に踏み込む前に
1日天国を味わわせてくれた神さまに感謝 ♡
というワタクシに
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
事情があって、真ん中のコンサートの記事は
永久非公開ですが
午前中のコンサートの印象記から読みたい方は
こちら からどうぞ。
下は夜のコンサートです。
Wiener Konzerthaus Großer Saal 2016年2月28日 19時30分〜21時20分
Orchestre des Champs-Élysées
指揮 Philippe Herreweghe
バイオリン Isabelle Faust
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Ouverture c-moll zu “Coriolan” op. 61 (1807)
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
Konzert für Violine und Orchester G-Dur K 216 (1775)
Kadenzen : Andreas Staier
Ludwig van Beethoven
Symphonie Nr. 4 B-Dur op. 60 (1806)
日曜日のトリプルの最後は
コンツェルトハウスの大ホールで
シャンゼリゼ管弦楽団にフィリップ・ヘレヴェッへの指揮で
ベートーベンにモーツァルト。
こちらはいつもの貧民席の天井桟敷(笑)
言わずと知れた古楽器オーケストラなので
クラリネットもオーボエも
遠目から見ると巨大リコーダーにしか見えないし
ホルンやトランペットに至っては
ただの金属の管としか思えない(バルブがない)
小編成のオーケストラで
あああ、天井桟敷じゃ
これは音が響いて来ないかも・・・と思ったら
コリオラン序曲で椅子からずり落ちそうになった。
これ、午前中のすごく良い席で聴いた
モダン・オーケストラのウィーン交響楽団より響いてない?
そりゃ、めったやたらと暗くて室内学的なグリークと
ハチャメチャやって人を脅かすのが好きだった
ベートーベンの差はあるだろうが
最初のド〜ンという下腹にずっしり響くベートーベンで
ひっくり返ってしまった。
しかもこのオーケストラ、音のレンジが幅広い。
ピアニッシモからフォルティッシモまで自由自在に弾きこなす。
短いコリオランの勇壮な部分と
優しい部分の対比で、すっかり魅力に取り憑かれたものの
モーツァルトのバイオリン協奏曲(冷汗)
これがまた、瀟洒というか洒脱というか
何かヘンに不必要な重力が全くなくて
モーツァルトの自由奔放さをそのままに
音が無重力で空中を飛んでいる感じ。
古楽器オーケストラだからピッチは低いのに
重さを全く感じさせない音の明るさ。
う〜〜ん、参ったなこれ。
で途中にバイオリンのカデンツァが入る。
モーツァルト避けてるから
(避けてなくても爆睡するから)
あまり知らないのだが
この曲、カデンツァとかあったっけ?
幕間に「カデンツァは現代作曲家が書いたものだよ」と
喋っている音楽好きそうなオジサンがいたので
調べてみたら、やっぱり現代作曲家だった。
ほとんど違和感はなかったし
バイオリンの音色がホールにフワッと響いて
半分寝ながら、むちゃ気持ち良い。
これぞ音楽の醍醐味(って違う!!!)
イザベル・ファウストのアンコールが
ハンガリーの作曲家(と言っていた)の現代曲。
バッハとか弾くより、ずっと魅力的 ♡
後半のベートーベン、交響曲4番。
いやいやいや、これも凄かった。
当時の時代の楽器で
ピリオド奏法で
巨大リコーダーに金属の管に
当然、緩みの多いガット弦なのに
何でこんなに色彩豊かに響くの???
ニュアンスが深いのだ。
当時の人がビックリしただろうなぁ、というのが
よく想像できる。
しかも最終楽章のあの速さで
弦の刻みが一部の狂いもなしに揃っているって
このオーケストラのメンバー
もしかしたら、すごい名人揃いか。
ベートーベンの交響曲4番って
滅多に演奏されない曲なのだが
久し振りに堪能した。
本来はもっと小規模なホールで演奏されるべき曲だという事を
微塵も感じさせずに聴衆を魅了したオーケストラ。
見事です、参りました。
トリプルだとさすがにちょっと疲れるが
地獄に踏み込む前に
1日天国を味わわせてくれた神さまに感謝 ♡
というワタクシに
どうぞ1クリックをお恵み下さい。