Wiener Staatsoper/Staatsballett 2015年12月30日 19時30分〜21時40分
LA FILLE MAL GARDÉE
Ballett in zwei Akten nach einem Libretto von Jean Dauberval
振付 Frederick Ashton
音楽 Ferdinand Hérold, frei bearbeitet und eingerichtet von
John Lanchbery nach der Fassung von 1828
舞台・衣装 Osbert Lancaster
指揮 Paul Connelly
未亡人シモーヌ Andrey Kaydanovskiy
リーズ Kiyoka Hashimoto
コラ Mihail Sosnovschi
トーマス Gabor Oberegger
アラン Martin Dempc
村の公証人 Christoph Wenzel
書記 Cristiano Zaccaria
オンドリ Marian Furnica
メンドリ Sveva Gargiulo, Xhesika Gjonikaj, Alaia Rogers-Maman, Iulia Tcaciuc
リーズの友人 Iliana Chivarova, Nikisha Fogo, Eszter Ledán, Natascha Mair
Anita Manolova, Anna Shepelyeva, Nina Tonoli, Franziska Wallner-Hollinek
村の住人たち Elena Bottaro, Adele Fiocchi, Hannah Kickert, Oxana Kiyanenko
Andrea Némethová, Laura Nistor, Suzan Opperman, Xi Qu, Oksana Timoshenko,
Liudmila Trayan, Céline Janou Weder, Beata Wiedner, Attila Bakó,
Leonardo Basílio, Francesco Costa, Marat Davletshin Jakob Feyferlik,
Igor Milos, Tristan Ridel, James Stephens, Alexandru Tcacenco, Zsolt Török,
Jaimy van Overeem, Géraud Wielick
橋本清香嬢のリーズ、2回目の鑑賞で、やっと全幕観られる ♡
で、この間はコラがアンドレイ(テテリン)だったけど
何故か今日はミハイルになってる???
プログラムに変更の紙が入っていなかったから
もともと、アンドレイ(テテリン)のコラ役って
12月26日のマチネ公演だけだったのかしら?
アンドレイと清香さん、かなり絵になるカップリングだったのに。
いや、ミハイルが野生児とか言ってる訳ではありませんが
(言ってるけど(爆))
ミハイルはマリアとのカップリングだったのを
そんなにすぐに清香さんとカップルになれるんだろうか。
・・・って、そこはやっぱりプロのベテラン・ダンサー
すごいな、2日前までマリアと踊っていたのに
すぐに清香さんとのカップルになって
しかも、ちゃんとバランスもリフトも完璧にこなしてる。
この浮気者(違!!!!)
いじわる婆さんシモーヌは
キャラクターの得意なアンドレイ(カイダノフスキイ)も巧い。
エノとはまた持ち味が違って
エノが気分屋の破天荒なシモーヌだったのに比べると
アンドレイのシモーヌって
もう少しこすっからい感じが出ていて
細かい部分のマイムが非常に行き届いている。
一番驚いたのはタップ・ダンスで
アンドレイは、このタップ・ダンスにまで
リズムの表情を表現してしまうのである。
(ただタップしているのではなく
そこから出る音のコントロールをダンスでやっているのだ。
こんな事まで出来るのか、この人は・・・)
さて、我らが希望の星(何のこと?)橋本清香嬢は
キュートで凛としたダンスを完璧に見せてくれる。
でも、でも、でも、でも・・・
どうせ(安いチケット買ってるくせに)要求が多い観客で
申し訳ないんだけど
最初のバターだか何だかのお皿を持ってダンスするソロ
清香さんが踊ると、お皿の中身が頭にぶちまけられてますよ?
すごく簡単な角度の問題だと思うんだけど
あれをやられると、突然、リアル感が欠如するの。
どんな難しいパとか、シロウトにはわからないし
シロウトが舞台をストーリーとして観た場合には
ああいう細かい部分の方が気になる。
他のシーンは
コミカルに階段ずり落ちるところとか
泣きながら、ソファの上でジタバタするところなんか
とてもリアルだし
ミハイルとのデュエットもロマンティックでキュートだし
一応、それなりにキスらしきものもしていたし(笑)
だから、あの最初のシーンだけ、ちょっとだけ訂正してクダサイ、お願い。
お家から広場に行くリーズとシモーヌの乗る
ロバの馬車が
回を重ねるごとに、ロバさんが神経質になって来ていて
舞台の途中で止まって
馬車に乗るシーンが
だんだんアクション映画と化している状態。
(途中止まって、乗ろうとするとロバが暴れ出すのである)
しかも、乗ってから
オーケストラ・ピットに近い舞台の狭い通路を
ロバの馬車で移動するシーンがあるのだが
今日はロバが大人しく歩かず
いや、もう、オーケストラ・ビットに落ちるかと
本気で心配したくらいに、手に汗を握るシーンだった。
ああああ、もう、もう、本当に事故にならなくて良かった。
別に本物の(いやがる)ロバを舞台に登場させる事はないと思うのだが。
確かにロバと馭者さんって絵にはなるんだけど
男性ダンサー2人くらいを出して
馬車を人間に引かせても良いんじゃないの?(余計なお世話)
後半の清香さんのキュートさには萌えた ♡
いやもう、可愛らしいし健気だし
プロポーズされて結婚して子供を持って叱ってという
一連のマイムも実にキュートに演じてくれたし
それがコラにばれて、いやん、いやん、恥ずかしいというところと
コラが手にキッスしながらプロポーズすると
もう一方の手も出して、ほら、こちらもやってという
うわ〜〜〜〜っ、橋本清香嬢、ツンデレ巧い。悶えた・・・
この後、コラを隠して
シモーヌが帰宅する時に
急いでリーズが暖炉のところにある帚で
掃除する振りをするシーンがあるのだが
あっ!!! 暖炉のところに帚がないっ!!!
清香嬢、そこで慌てず騒がず
無駄に帚を探すようなみっともない真似もせず
即時の判断で
肩に巻いてあったショールを外し
床に屈んで、見事に自然なスタイルで
ショールでの床掃除を始めたのである。
バレエとの齟齬も全くなく
とても自然でリアルで
ああ、清香さんって、こうやって自宅を掃除しているのか(誤解)
いや、これ、あのシーンが本当は帚というのを知らなければ
ショールでの掃除がデフォルトかと思うくらい自然だった。
さすがプロ、お見事です(脱帽)
ところでこの演目、コールドもステキな群舞やシーンがあるのだが
その中で、笛吹き少年
何回アントルシャ・シスやってるの?!
いや、さりげなくやっているんだけど
あれ、スゴイ体力というか脚力が必要だと思うんだけど
見事に自然に連続でアントルシャ・シスをやってくれる。
今年最後のリーズの結婚。
ナイト・ライフも、これで最後。
今年はざっと数えてみたら242回だった。
7月にはグラーフェネックも失礼して
長いお休みを取らせていただいたが
今年も、この、しょうもない個人的な印象記に
お付き合いいただきました読者の皆さま
本当にありがとうございました。
では、また来年、2016年も、ぜひよろしく。
(コンサートやバレエ行きを諦める予定は
ま〜ったくございません(笑))
どうぞ良い新年をお迎え下さい。
・・・っとその前に
性懲りもなく同じ演目を繰り返して観るアホな私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。