Volkstheater 2014年7月27日 19時〜22時30分
Wien Welt Wettbewerb NCCEA ÖTR CONTEST
Gala mit 1. Preisträgern des Wettbewerbs und Stargästen
第一部司会 Peter Rapp, Gergor Hatala
La Esmeralda - Pas de deux
音楽 C. Pugni
振付 J. Perrot - Me. Petipa
Zhang Haidong, Yu Chuanya (China Liaoning Ballet)
Inferno - Duett
音楽 Lisa Gerrard : Sacrifice
振付 Jörg Mannes
Catherine Franco, Denise Piza (Hannover Staatsoper)
Le Bourgeois
音楽 Jaques Brel
振付 Ben Van Cauwenbergh
Dinu Tamazlacaru (Berlin Staatsballett)
Concertino La Vita Aeterna - Pas de deux
音楽 Oliver Peter Graber
振付 Evelyn Téri
Jakob Feyferlik, Rosa Pierro (Wiener Staatsballet und Ballettakademi der Wiener Staatsoper)
Morel et St. Loup - Duett aud Les Intermittences du Couer
音楽 Gabriele Faure
振付 Roland Petit, Einstudierung - Luigi Bonino
Rainer Krenstetter, Marian Walter (Staatsballett Berlin)
受賞者のエクシビション
Der sterbende Schwan
音楽 Gamille Saint Saien
振付 M. Fokine
Maria Yakovleva (Wiener Staatsballett)
The Looking of Feeling
振付 Franceska Harper
Franceska Harper, Eriko Iisaku / New York / in Kooperation mit Im Puls Tanz
ウィーン国際バレエ・コンクールなんてあったのね・・・
と言う意識の低いワタクシだが(かなり歴史はあるらしい)
今年は Im Puls Tanz の一環として行われていて
国立オペラ座のバレエ・ボーナス・カード購入者の私としては
こういうものは見逃すワケには行かない。
(一番安いチケットだが(自爆))
詳細はこちら
ファイナリストのリストはアップされているが
優勝者その他は、まだ入っていない。
舞台の幕があくと
ずらっと揃った受賞者が左側、審査員が右側に座っていて
司会者が出てきて
審査員長のウラジミール・マラーホフが出てくる。
マラーホフはマイクを持って
僕は話すより踊る方が得意なんですが(笑)と
ボソボソと話した後
話すのも得意そうなグレゴール・ハタラが登場。
審査員を紹介して
受賞者を紹介するのだが
あははは、やっぱりオーストリアってオーガナイゼーションが緩い。
何人か外れたり、名前が読めなかったり
(中国人の名前になると、司会者が出しゃばって来て
僕は中国語が出来るとか(できやしません)余計な事を言ってくるので
実にうざかった。あんなオーストリア人の司会者要らんぞ)
審査員は、オーストリア以外にも
日本、中国、ハンガリー、スロヴェニア、ドイツ
カナダにオーストラリアという国際的なメンバー。
(だが、アメリカもイギリスもフランスも無視(笑))
コンクール参加者のカテゴリーは以下の通り
カテゴリー A プライベート・スクール ソロとグループで18歳以下
カテゴリー B 職業訓練バレエ校 13〜15歳と16〜19歳のカテゴリー
カテゴリー C モダンとコンテンポラリー 27歳まで ソロとグループ
カテゴリー D プロ・ダンサー 18歳〜27歳 ソロとパ・ド・ドゥのカテゴリー
結構色々な賞があって面白い。
最も個性的なダンサーとか、最も才能に溢れた踊り手とか
一番素晴らしいパーフォーマンスや
最も優れた振付とか
まぁ、あり過ぎてよくわからん。
授賞式だか何だかよくわからない1時間の後
ゲスト・パーフォーマンス。
最初は中国のソリスト2名が
実に伝統的なチュチュを着た王女様と王子さまで
エスメラルダのパ・ド・ドゥ。
うはは、コンテンポラリーばかりのこの時期に
正統的な王子さま・王女さまの登場がちょっと嬉しい。
・・・が、クラシック・バレエって
やっぱりどれ観ても同じ(とついつい思うのはこの間の公演のせいか)
Inferno のデュエットは凄まじい愛欲の世界。
いやもう、参りました。
ダンサーもむちゃ巧いし、色っぽいし、リフト凄いし。
でも調べたらこの演目、全体で観るともっと面白いみたいで
ああ、全部を観たい・・・ううう。
(ハノーファー・バレエ団のプロダクションで
ローマ法王の話で、イタリアをおちょくった作品みたいである)
Les Bourgeois は私も大好きな小作品。
サラッとコミカルに流して秀抜。
次の作品は、今回の芸術監督を務めた
ウィーン大学の教授の作品で、かなりクラシック。
出演したのは、ロシア出身の若いカップルで
次の世代のスターになる可能性を秘めている、というところ。
Morel et St. Loup は男性ダンサー2名のデュエット。
シャドー・ダンスをメインにしながら
かなり凄い絡みもある。
う〜ん、男性同士の愛というのは
どこの世界でもだんだん市民権を得て来ているが
女性同士というのは、あまり表には出ないなぁ・・・
まぁ、男性2人が踊ると
力強くてエネルギッシュでエロチックで凄い。
女性2名では、この迫力は出ないかもしれない(悩)
後半は、受賞者のパーフォーマンス。
アナウンスも何もないので
最初の頃の記憶を頼って観るしかないが
最初のオトコの子(6歳くらいか?)は
プライベート・スクールでベスト・タレントだった子。
うわわわ、スゴイわ、この子。将来が楽しみ。
日本人の女の子のソロは
最も基本的なクラシックで
テクニックがしっかりしていて素直。
モダンになると、突然沸く客席・・・というのは
やっぱり Im Puls Tanz の参加者ダンサーも多いからだと思うが
クラシックの同じテクニックばかり観ていると
モダンやコンテンポラリーの奔放な振付の
表現する範囲が全く違うのに唖然とする。
カッコ良かったです、モダンとコンテンポラリー。
でも、もちろんクラシックも捨てたもんじゃなくて
中国人男性ダンサーのソロなんか
背は高いし、足が長くて、まるでバレエ漫画に登場するスタイルで
見事なジャンプをやってのけて、ドキドキしてしまう。
可愛い女の子のロシア民謡に乗ってのダンスが可憐だったし
黒人女性ダンサーのソロは、身体の形と動きのバランスが見事で
コンテンポラリーの女性ダンサーの表現力には舌を巻いた。
クラシックからモダン、コンテンポラリーまで
様々なダンスを見せてもらって満足 ♡
受賞者のエクシビションの後
マリアが「瀕死の白鳥」
ううう、このサンサーンスの「白鳥」の音楽
ここ数日で何回聴いたことやら。
久し振りのマリアが元気に登場して嬉しい。
(いや、元気と言ったら齟齬があるのか、瀕死だからな(笑))
あれは、9月の国立オペラ座で白鳥に出演する準備なんだろうか。
マリアのオデットとオディール、観たいな。
でも、何か雰囲気がリュドミラに似て来たな、という印象。
最後に Im Puls Tanz の一環として
Franceska Harper 自身が歌って踊って
奴隷だった祖先と、母親の Denise Jefferson へのオマージュ。
う〜ん、これは、まぁ、ダンスというよりパーフォーマンス。
踊るという側面より
マイクは着けているけれど Harper の声に聴き惚れてしまった。
プログラムには4時間30分とあったが
19時〜22時30分には終了。
その後、ロビー・バーでパーティもあったようだが
それには参加せず帰って来た。
日本人もかなりいたし
憧れのダンサー諸氏と写真を撮るチャンスではあったと思うが
ワタシ、基本的にシャイなので(は?)
憧れは憧れのまま、遠くから眺めている方が良い。
あ、でも、ミハイル(審査員)やグレゴールと
ちょっと写真撮りたかったかも、と
後で思っている私に
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