Musikverein Großer Saal 2014年3月30日 11時〜12時45分
Musikverein Großer Saal 2014年3月31日 19時30分〜21時15分
Wiener Philharmoniker
指揮 Zubin Mehta
Johannes Brahms (1833-1897)
Tragische Ouvertüre, d-Moll, op. 81
Arnold Schönberg (1874-1959)
Kammersymphonie Nr. 1, E-Dur, op. 9
Violine : Rainer Honeck, Christoph Koncz
Viola : Heinrich Koll
Violoncello : Tamás Varga
Kontrabaß : Christoph Wimmer
Flöte : Günter Federsel
Oboe : Martin Gabriel
Englischhorn : Wolfgang Plank
Klarinette : Matthias Schorn, Stefan Neubauer
Baßklarinette : Norbert Täubl
Fagott : Harald Müller
Kontrafagott : Benedikt Dinkhauser
Horn : Josef Reif, Wolfgang Lintner
Camille Saint-Saëns (1835-1921)
Symphonie Nr. 3, c-Moll, op. 78, Orgel-Symphonie
Orgel : Robert Kovács
日曜日11時のコンサートに行き
月曜日19時30分のコンサートへ。
ウィーン・フィルのこのプログラムは
土曜日・日曜日・月曜日・火曜日の4回ある。
土・日はウィーン・フィルの定期
月は楽友協会主催で
火曜日はウィーン・フィルのソワレ公演。
土・日定期のチケットは確保してあるが
月曜日の楽友協会のチクルスで同じチケットがあるとは
思ってもみなかった。(結果的に3回行く羽目に・・・でも嬉しい)
日曜日のコンサートは
ラジオでライブ放送があった。
1週間はインターネットで聴けるので
ご興味ある方はぜひどうぞ。
ここから Radio Österreich 1 の
Mehr Radioangebote の 7 Tage Ö1 で曜日を選択するだけ。
太陽燦々と輝く日曜日のマチネで
土曜日と同じく
ウィーン・フィルのあまりの弦の素晴らしさに悶えた後
悶え過ぎて疲れてしまい
ブログを書く根性と体力がなくなった(自爆)
さて、3回目の公演。
ブラームスの悲劇的序曲も
だんだん耳慣れ。
しかし、この「悲劇的序曲」って
悲劇というより、もっと泣き笑いしながら
辺りかまわず喚いているような印象があるのだが・・・・
3回目なので、後半戦に入って
多少、演奏が緩むかと思ったら
ますます骨太・・・というより
何か、オーケストラが異様に元気である。
ブラームスの厚みのあるハーモニーが美しく響き渡るのはステキだが
悲劇? 悲しい? ううう、何か、元気過ぎて全然悲しくない。
ブラームスおじさんって
こういう嘆き方をするんですかね。
短調と長調が目まぐるしく入れ替わって
とことんエネルギッシュで
考えてみれば
私自身、あまり感情豊かな人間ではないので
(感情欠乏?確かに現代国語は苦手だった。こんなに本読んでるのに)
悲劇にあまり共感しないのかもしれない。
シェーンベルクの室内交響曲は
聴けば聴くほど面白くなる。
プレイヤーが少ないせいもあるけれど
一つ一つのパートがあくまでもクリア。
全体的な透明感に包まれて
交響曲の構成が透けて見える。
ベルクがこの曲を分析して
いくつかの楽章で成り立っている事を証明したそうだが
シロウトの耳でも、何回か聴くと
あぁ、確かに、つかみ所のない印象の裏に
しっかりした構築美が隠されているのがわかる。
さて、後半のサンサーンスのオルガン交響曲。
3回目の演奏だが
全体的な精度が抜群にアップして来てる。
16分音符の細かい音型が
全く崩れる事なく
クリアに耳に直接届いてくるのがスゴイ。
その分、フルフルした震え的なものは排除されていて
あくまでも明確に、冷徹にリズムを刻んでくる。
で、最初にオルガンが入ってくるところだが
何を遠慮してるんですか?!
おずおずと遠慮勝ちに
キレイな響きだけど、ナヨナヨと
あら、すみません、ちょっとお邪魔しちゃうわね、おほほ
オルガニストが男性なので、オ○マになってしまうのであって
もしかしたら、イメージとしては
清らかな修道院の若い乙女が
ゆっくりと立ち現れるイメージか。
(だったら納得する)
好みとしては
第一部のオルガンが鳴るところで
もっと堂々と入って来て欲しいんですが。
ところが、ところが、ところが
第二部でオルガンがソロで鳴るところで
あっ、3回目にして
やっとオルガンが大音響で入ってきたっ!!!
途中のピアノも音量を上げて
あの細かい美しいピアノ(4手)のスケールの美しさが
オーケストラから際立って
こちらは嬉しくてゾクゾクしながら聴いていたけれど
オルガンの反逆? いや、前半とは比べ物にならない力強さで
堂々と入ってきて、ワタクシは嬉しい。
・・・のだが
オーケストラがライバル心を燃やして
くそ、あのオルガンの音に負けてたまるか
と思ったかどうかは不明だが
ともかく、オーケストラ全体が燃え出して
ガンガン、バリバリ、弾きまくる。
だんだん、クラシックとは思えない音量になってきて
楽友協会でロックンロールを聴いているような気分。
1回目では「骨太」と書いたけれど
3回目にして
ほとんど暴力的な荒々しさに化して
実に巧く隠されているディエス・イレのエネルギーを
そのまま会場一杯に響き渡らせた。
いや〜、リヒャルト・シュトラウスの
「ツァラトストラはかく語りき」なんて目じゃないぞ
という位、凄いエネルギーの爆発。
(ところで、Wiki で調べたら
Dies irae +ツァラトストラ(ドイツ語そのまま)というのは
成人向けのゲーム商品のヒット作だそうで
ほうほう、と Wiki を読んでいて
その複雑さに途中で止めた(爆)とことんゲームに向かない性格)
でも、ディエス・イレが象徴する暗さとか怒りではなく
ちゃんと最後にカタルシスを与えてくれて
聴衆を天上の天国に連れて行ってくれるところなど
サンサーンス、好き ♡
動物の謝肉祭だけで有名みたいだけど
サンサーンスの名曲は、たくさんあります。
(私が好きなのはウエディング・ケーキ ♡
いや、本当にそういう曲あるんですってば)
ウィーン・フィルとズービン・メータで
ロックンロールに匹敵する音量を聴かされるとは思っても見なかったが
厚みのある、柔らかな手触りで
蜂蜜のように金色に輝く弦の美しさを
3日間、快感とともに心ゆくまで堪能して、し・あ・わ・せ ♡
昨日はサボってしまったけれど
先週の疲れも音楽で洗い流した私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。