再来年のニューイヤー・コンサートの指揮者当てクイズ
(来年2014年はダニエル・バレンボイム)
まだあと1週間ほどあります。
色々とコメントを読むのが楽しいワタクシですので
どうぞ奮ってご投票(コメントもどうぞ!)下さい。
Wiener Staatsoper / Wiener Staatsballett 2013年12月20日 19時30分〜21時40分
Der Nussknaker
Ballett in zwei Akten nach Marius Petipa und Lew Iwanow
振付・演出 Rudolf Nurejew
音楽 Peter Iljitsch Tschaikowski
舞台・衣装 Nicholas Georgiadis
クララ Nina Tonoli
ドロッセルマイヤー・プリンス Vladimir Shishov
ルイーザ Emilia Baranowicz
フリッツ Dumitru Taran
父親 Gabor Oberegger
母親 Rafaella Saint’Anna
祖父 Christoph Wenzl
祖母 Eva Polacek
ネズミの王様 Attila Bakó, Pietro Zambello
小さなクルミ割り人形 Trevor Hayden
雪の精 Reina Sawai, Prisca Zeisel
スペインのダンス Emilia Baranowicz, Dumitru Taran
アラビアのダンス Ketevan Papava, Eno Peci, Eva Polacek, Christoph Wenzl
ロシアのダンス Rafaella Saint’Anna, Gabor Oberegger
中国のダンス Marcin Dempc, Trevor Hayden, Richard Szabó
パストラーレ Ioanna Avraam, Rui Tamai, Greig Matthews
指揮 Paul Connelly
今シーズン2回目のクルミ割り人形。
先シーズンから数えると通算10回目の鑑賞。
全体の公演数としては、今回が13回目なので・・・以下省略。
(アホと言われる所以)
本当は水曜日にも行く予定だったのだが
色々と事情があって
(事情 コーヒーマシンをもらいに行った(自爆))
今回、クララ役デビューとなった
ロンドン・ロイヤル・バレエ学校出身
19歳(!)のニナ・トノリのクララ、2回目を鑑賞する事になった。
2ヶ月前の発売日を狙っても
なかなか良い席を取れなくなってきたバレエ公演だが
今回は、バルコンの一番後ろの私の大好きな席。
(40ユーロちょっとで、ボーナス割引で37ユーロ40セント。
隣が柱なので、誰にも邪魔されず、ドア脇なので出入りも楽。
しかも、舞台全体がちゃんと見えて
バルコンなので高さも理想的 ♡)
ニナの演じるクララ登場。
あああああっ、カワイイっ ♡♡♡
この上なくキュート ♡♡♡♡♡
ベテラン・ダンサーのクララの良さも捨てがたいが
もともとクララって子供役だし
ニナが踊ると、本当に、本当に、本当に「子供」なのである。
(まぁ、本人も19歳だし(笑))
本日のオーケストラはなかなかの出来。
職人芸に徹して
さすがに3回目の公演で、テンポもアンサンブルも落ち着いてきて
まぁ、気の入った演奏、というワケではなかったけれど
そつなく美しい音楽を紡ぎました・・・という感じ。
何も心配せずに楽しく聴けて安心。
(天下のウィーン・フィルのメンバーに何と言う発言(笑))
しかし、このクルミ割り人形(ヌレエフ版)って
何て楽しいんだろう。
衣装はクルクル変わるし
見所は一杯あるし
ネズミや小さな兵隊さんたちの子供たちもむちゃカワイイ。
私の前に座っていた家族連れ(外国人観光客)だが
小さな金髪の女の子が
ものすごく集中して舞台に釘付けになっているのに
隣のお母さんが事あるごとに子供の方に身体をずらして
話しかけて、子供がすごく迷惑そうだったのが、かなり笑える。
そうなのよ、子供って、集中する時は本当に集中するから
親が邪魔しちゃいかんのだ(断言)
・・・んな事、言いつつ、一番釘付けになっていたのはワタシだが。
クララがクルミ割り人形を抱いて踊るところで
かなりバランスの大変そうな場所があって
マリアあたりだと
当たり前のように、ゆっくりバランスを取って
余裕綽々で見せてくれるのだが
やっぱりニナはまだ若い、というか
そこまで余裕はなさそうで
一部はテクニックをカバーするだけで
ちょっとギリギリかな、と思わせるところも。
でも、王子さまとのパ・ド・ドゥは余裕たっぷり。
第2部の金平糖の踊りになったら
コドモコドモしたクララから、しっかり変身して
堂々とウラジミールと踊ってるじゃないか!
ウラジミールのサポートも巧いぞ。
一度、あれ?というところがあったのだが
巧くカバーして見事。
ウラジミール・シショフのイケメン振りについては
何回もこのブログで書いているが
イイ男だし、ハンサムで、顔が小さくて
背が高くて、足が長くて
身体のバランス最高だし
女性ダンサーがポワントで立っても
身長でまだまだ余裕たっぷりで背が高いというのは
とても貴重だ。だって、絵になるんだもん。
長い足をブンブン振り回してのジャンプは
高い、というワケではないけれど
優雅の一言に尽きる。ホントにノーブル ♡
ニナとの片足バランスも見事にクリア。
ピタッと一瞬決まって、いや〜、良いなぁ、こういう瞬間。
金平糖のパ・ド・ドゥで
ニナが見せた生意気そうで勝ち気な表情もすごく良い。
トゥ・シューズに釘入れられても
平気で立ち直るタイプに見える。
(↑ 昔のバレエ漫画の読み過ぎ(笑))
ところで、パストラーレだが
あれ、最後のダンサーの立ち位置が悪くないか?
あのハードなダンス
すごく大変そうな男性のバランスを
グレイグは、何気なくこなして
これも実にノーブルなのだが
この間もだったけれど
最後に向かって右側のアヴラームに衝突してしまうのだ。
私はシロウトだから何も言えないけれど
ああいう細かい部分って
プロが手を入れたら、すぐに直る小さいミスだと思うんだけど。
バルコンの正面に近い席から観ていて
何がステキかと言うと、群舞なのだよ、これが。
雪の精の音楽と舞台上の群舞の美しさというのは
もうこの世のものとは思えない素晴らしさだが
同時に第2部の「花のワルツ」の群舞も
上から観ていると
ダンサー(24名!)たちが
舞台の上で花になって
つぼみが開いて、花になって、また閉じてという
豪華絢爛な美の世界を、上から堪能する事ができる。
平土間の値段の高い席で観ている人にはわからんだろう。
(嫉妬まじり?!(自爆))
しかし、この舞台、見た目の華やかさに心を奪われるが
同時に、これだけの舞台装置、舞台の変換と
裏であっという間に着替えなければならないダンサーと衣装係の人たち
少しのミスでも致命傷になる大人数での群舞の複雑な動き
クソ難しい振付と、複雑なパやジャンプを
こんなもん、朝飯前さぁ、という顔をして
軽やかに踊るダンサーたち
舞台上のダンスにしっかり付けて
邪魔にならず、でも自己主張はしっかり持って
チャイコフスキーの妙なるメロディを演奏するオーケストラ
ローマは一日にして成らず
という諺はあるけれど
我々は完成品を愛でるだけだが
その後ろに
ダンサーやオーケストラ・プレイヤーだけではない
様々な人たちが絶え間ない努力をして
この完成度の高い舞台を
私のようなアホな観客に見せてくれているという事に
ちょっとウルウルとしてしまった夕べであった。
来週はクリスマス。
12月23日は平日だが
オフィスのスタッフは半分以上、休暇でいないし
クリスマスから新年にかけて休暇のスタッフもいる。
我々は年末年始にかけて
これから戦場・・・というワタクシに
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
数は少なくなるけれど
バレエもオペラもコンサートも
まだ行くぞ(しつこい)