Schloss Grafenegg 2013年7月27日
Prélude Reitschule 17時30分〜18時30分
テノール Mauro Peter
ピアノ Helmut Deutsch
Franz Schubert (1797ß1828)
Der Wanderer an den Mond D 870
An die Laute D 905
Der Einsame D 800
Abendstern D 806
Nacht und Träume D 827
Auf der Bruck D 853
Robert Schumann (1810-1856)
Abends am Strand op. 45/3
Die Lotosblume op. 25/7
Der Einsiedler op. 83/3
Nachtlied op. 96/1
Johannes Brahms (1833-1897)
Meerfahrt op. 96/4
Nachtigal op. 97/1
Geheimnis op. 71/3
Sommerabend op. 85/1
Mondenschein op. 85/2
Ständchen op. 106/1
Abendkonzert Wolkenturm 20時〜21時30分
コーラス Balthasar-Neumann-Chor
朗読 Johanna Wokalek
指揮 Thomas Hengelbrock
Joseph von Eichendorff (1788-1857) Mondnacht
Johannes Brahms (1833-1897) Waldesnacht op. 62/3
Joseph von Eichendorff Die Nacht
Johannes Brahms Nachtwache I op. 104/1
Nachtwache II op. 104/2
Eduard Mörike (1804-1875) An einem Wintermorgen
Edvard Grieg (1843-1907) Pfingslied aus Peer Gynt
Felix Mendelssohn Bartholdy (1809-1847) Morgengebet op. 48/5
Eduard Mörike Im Frühling
Felix Mendelssohn Bartholdy Abschied vom Walde op. 59/3
Jagdlied op. 59/6
Joseph von Eichendorff Klage
Fanny Hensel (1805-1847) O Herbst
Johannes Brahms Abendständchen op. 42/1
Heinrich Heine (1797-1856) Ein Jüngling liebt ein Mädchen
Johannes Brahms All meine Herzgedanken op. 62/5
Clemens Brentano (1778-1842) Zu Bacharach am Rheine
Robert Schumann (1810-1856) Meefey op. 69/5
Henrich Heine Ein Weib
Freidrich Silcher (1789-1860) Lore Ley
Clara Schumann (1819-1896) Gondoliera
Heirich Heinn Sturm
Robert Schumann Ungewisses Licht op. 141/2
Henrich Heine Sonnenuntergang
Robert Schumann An die Sterne op. 141/1
Mag Reger (1873-1916) Nachtlied op. 138/3
Novalis (1772-1801) Aus "Hymne an die Nacht I "
Josef Gabriel Rheinberger (1839-1901) Abendlied op. 69/3
Johanna A.P. Schulz (1747-1800)-Adolf Seifert (1902-1945)
Der Mond ist aufgegangen
プログラム書き出すだけで一仕事(ぜいぜい)
ウイーンの日中の気温は34℃まで上がって
夕方4時30分過ぎに冷房ガンガン効かせた車で向かった
グラフェネックのプログラムのテーマは
夜への賛歌
早く夜になって
気温が少し下がってくれないものか
・・・って、そういう意味での賛歌ではないが(汗)
まずは冷房の効いた(それでも暑いけれど)ライトシューレで
新進テノールのマウロ・ペーターのドイツ・リーダー。
おわっ、何かでっかくて
親しみやすそうな顔をしたテノール。
写真は日本のサイト(ココ)から拝借。
やっぱり日本人って、マジメな顔が好きなんだなぁ。
他のサイトの写真は、もっとくだけた感じ(笑)
ルツェルン出身との事だが
ちょっとイタリア系入っていそう。
シューベルティアーデで歌い
ザルツブルク音楽祭にデビューしたテノール。
ヘルムート・ドイチュの秘蔵っ子だな、これは。
何というか、癖もアクもない人だなぁ・・・
声の質はバリトンに近いが、高音は美しく出る。
ファンにはどやされるかもしれないが
ヨナス・カウフマンと非常に似たタイプ。
ただ、ハイ・バリトンでも暗さがなくて
かなり明るい感じの声。
発音完璧で、ドイツ語はこれ以上なくクリアに聞こえてくるし
音楽的にも、全く隙がない。
息が長くて、フレーズの繋ぎ方が見事。
シューベルトには
ヘンな癖がなく
正確無比で、アッサリした感じがとても合う。
素晴らしい。
今回は本プログラムが「夜」というテーマだったので
暗い曲が多く選択されていたけれど
あのリズム感とクリアなドイツ語で
もう少し軽目の曲の方が
キャラクター的にはハマったのではないか。
続けて歌ったシューマンとブラームスは
癖がないだけに
巧く歌うなぁ、という印象はあっても
それ以上の深い表現が見当たらない。
ともかく、むちゃくちゃ巧い。
声のコントロールも完璧で
オペラちっくに顔の表情を動かしたり
視覚的には、とても表現力があるように見えるけれど
歌だけ聴いてみると
まだ声に表情がない、というより
あるんだけど
それが、あまりに「清潔」過ぎるのだ。
完璧すぎて遊びがなくて
ドキドキしない。
すみません、ハチャメチャな事を言ってるのはわかってます。
いや、でも、またドイツ・リートを歌える若手が出てきたのは
非常に喜ばしい事ではある。
しかも、あのドイツ語のクリアさは
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの系列。
明るいものを歌わせたら無敵かもしれない。
(モーツァルトのアホ・テノールの役とか向いてそう・・・)
本コンサートの「夜への賛歌」は
トーマス・ヘンゲルブロックが作ったアカペラ・コーラス。
ヘンゲルブロックって多才だなぁ。
コーラスの指揮までやっちゃうのね。
詩の朗読とアカペラ・コーラスが交互に行われる。
夜の8時だが、まだまだ暑いし、カンカン照りで
田舎でも30℃以上はある。
文学的感受性は完全にゼロ、というよりマイナスな私は
夜が翼を広げようが
夜風がため息をつこうが
なんだそれ?という人間だし
夜がテーマでも、まだ全然夜じゃないし(爆)
朗読はマイクをつけていたし
さすがに女優さんで、ドイツ語はクリアで
表現力が豊か。
座っているけれど身振りも入る。
しかし暑いな・・・
休憩のないプログラムで
途中で日没があって
少しは涼しく?なったけれど。
残響のない野外ホールでの
アカペラのコーラスは大変だったと思う。
しかも、あの暑さの中で
男性は燕尾服、女性はロング・ドレス。
(女性18名、男性16名だった)
もう少し夜っぽくなってからだったら
もっと効果的だっただろうなぁ。
最後は25℃くらいまで下がっていたけれど
ウィーンに帰ったら(夜の11時頃)まだ29℃あって
ゲッソリしてしまった私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
グラフェネックのサマー・コンサート・シリーズは
やっと来週からオーケストラ・コンサートだ!!!
ああ、オーケストラ聴きたいっ!!!(涙)