Volksoper 2013年6月30日 19時〜21時45分
FRAU LUNA
Operette in zwei Akten
Text von Heinz Bolton-Baeckers
Musik von Paul LIncke
指揮 Gerit Prießnitz
演出 Peter Lund
舞台とビデオ Sam Madwar
衣装 Daria Kornysheva
振付 Andrea Heil
ルナ夫人 Birgid Steinberger
流星王子 Mehzad Montazeri
ステラ Regula Rosin
テオフィル Boris Eder
プーゼバッハ夫人 Isabel Weicken
マリー Elvira Soukop
フリッツ・シュテプケ David Sitka
アウグスト・レンマーマイヤー Andreas Daum
ヴィルヘルム・パネッケ Carlo Hartmann
今シーズンにプレミエで来シーズンも続く
ベルリン・オペラ「ルナ夫人」
新聞評もそこそこ好意的で
私の知り合いのオペレッタ・オタクの方々も
かなり褒めていたので
最後の最後に行って来た。
最初がスクリーンでのビデオだが
これが、けっこう巧く出来ていて楽しい。
ベルリンの景色に変わって
シュテプケの住居になるまでの変遷が、かなり凝っている。
が・・・
その後、残念ながら、むちゃ間延びしてしまう。
月に行く機械を作ったと喜ぶ3人組の男のところに
家賃払ってないじゃないか、と怒鳴り込むプーゼバッハ夫人の
ラブストーリーが歌で語られるのだが
はっきり言って、音楽的には、全然面白くない(すみません)
働きもせず、金もないまま
プーゼバッハ夫人の姪のマリーと婚約だけしている
シュテプケの状況と
昔、テオフィルと恋仲になったのに
捨てられたプーゼバッハ夫人の背景の説明だけなのに
冗長である(きっぱり)
場面変わって月の世界。
ここら辺はビデオと、回り舞台を巧く使って雰囲気を出している。
テオフィルとステラ夫人のシーンや
ルナ夫人が「退屈、退屈、退屈、私は王女様なのに」と登場して
そこに、いつも同じラブソングで現れる流星王子が出現。
流星王子のそのラブソングが
本当に間が抜けていて、退屈で
これ、もしかしたら意図的に退屈なラブソングになってるの?!
月に到着したシュテプケ一同は
おお、新天地だ、と喜んでいるところに
テオフィルが現れて「ここには月人が住んでいるのだ」と宣言すると
それでは、今、月はドイツに併合された、と宣言。
はいはいはい、1938年のパロディですね。
(その後、テオフィルが「住人は併合には賛成じゃなかった」というセリフのところで
ほんの少しだけ拍手し出した(たぶん)ご老人がいたけれど
あのね、オーストリアの歴史を知っていたら
あそこで拍手するのは、大いなる勘違いだし、恥ずかしいよ)
テオフィルの言葉にしても
月の世界の貴族制にしても
月の世界をオーストリアになぞらえている事は明白だが
ちょっと明白過ぎて、辟易。
前半の最後では、わ〜い、わ〜い、ベルリン万歳と
ベルリンの人や景色(カレーヴルスト!)が入ってきて終わるのだが
うわわ、しまった、この音楽、私の好みじゃない(涙)
いや、舞台もキレイだし
オーケストラの音はでっかいし
衣装も豪華絢爛だし
月の住民は、みんな真っ白の化粧してるし
(コーラスで数名、化粧をサボっている奴がいた、遅刻か?)
全身金色にして、星座の格好をして
踊ったフォルクス・オーパーのダンサーたちはカワイイ。
マイク着けているとは言え
出演者は、みんな、それぞれに芸達者で
役柄にピッタリ合っていて
楽しい舞台には仕上がっている。
まぁ、でも申し訳ないけれど
音楽的には1回鑑賞すれば充分。
オペレッタ・ファンの方には楽しい舞台だと思うので
これは、あくまでも私の主観という事で
オペレッタ・ファンの皆さま、怒らないでね。
最後にプーゼバッハ夫人が
4週間に1回会えれば良いの、というのがなかなか(ウフフ)
そういう関係が気楽で良いな
・・・と、ついつい考えてしまった不埒な私に
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