ベンヴェヌート・チェッリーニ

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    さすがに2日間書かないと
    ランキングの順位も下がるし(それだけかいっ!)

    かと言って
    コンサートやバレエに行かない日の私は
    ただのオバサンで
    朝から夜まで仕事・・・(涙)

    いやいやいや
    一応、ほったらかしにされている
    彼氏モドキみたいな存在はいるけど f(^^;)

    ・・・んな話じゃなくて (((^^;)(;^^) ))

    タイトルのベンヴェヌート・チェッリーニというのを見たら
    音楽愛好家なら
    あ、ベルリオーズのオペラ、と、パッと連想するだろう。

    確か、昨年だかいつだか
    ザルツブルク音楽祭か何かで上演されていたような気もするが
    違っていたらごめんなさい。

    しかし、今日書きたいのはオペラではなくて
    この芸術家、ベンヴェヌート・チェッリーニの作品の話。

    ウィーンの美術史博物館は
    世界の5大美術館の中には入るだろう。

    ハプスブルク家が個人の趣味で集めた作品なので
    かなり偏っているし、時々ヘンな作品も結構あるけれど
    この美術館の収蔵品は
    絵画だけではなく
    エジプトから分捕ってきた展示品もあり

    そして、ルドルフ2世のコレクションを中心にした
    Kunstkammer と呼ばれるものがある。

    Kunst (芸術品の) Kammer (小部屋)
    と言えばカッコイイが
    昔は Kuriositaetenkammer (ヘンなモノの小部屋)と呼ばれていて
    絵画でもなく
    コインでもなく(美術史美術館には見事なコインのコレクションもある!)
    彫刻でもなく

    何だかワケわかんないけど、ヘン

    というものを集めたものなのだ。

    この美術史美術館のベンヴェヌート・チェッリーニの作品
    「サリエラ」が、一躍有名になったのは
    2003年3月に、この美術館から盗まれたという事実による。


    (写真は日刊新聞 Die Presse から拝借)

    連日連夜の報道で
    どんなに ヘンなもの 美術品に関心がない人でも
    この作品は知っている。

    商売熱心なお店は、かなりレプリカも売ったようだ(笑)

    2003年に盗まれた時は
    黒幕がいるんじゃないかとか
    美術愛好家の陰謀じゃないか、とか
    色々と噂されたけれど

    顛末としては、かなりお粗末で
    鍵職人のオーストリア人が
    何てセキュリティの緩い美術館だ・・・と
    出来心で盗んでしまったという(呆)

    携帯電話から足がついて
    2006年1月に、低地オーストリア州に埋められていたのが発見された。

    盗んだのは良いけど、持て余したんですね(笑)

    そんなワケで
    Kunstkammer は2003年からクローズされ
    セキュリティその他、もろもろの改築が行われて

    めでたいことに、3月1日(金曜日)に再オープン \(^O^)/

    その準備で、2月27日も28日も美術館全体を閉めている。

    美術史美術館が、この再オープンに関して
    ビデオ・クリップをいくつかアップしているので、貼り付けておく。
    勝手に3本ほど出てくるので
    お時間のある時にどうぞ。それぞれは非常に短いです。
    私は最初のクマが好き (*^^*)



    かなり急いで慌ただしくコストかけずに作ったでしょ、というのがバレバレだが。

    サリエラだけに観客が集中するんじゃないか、というので
    グループは予約制になった上

    さりげなく入場料が上がってるっ (・・;)

    年間パスも、この間まで29ユーロだったのに
    突然、34ユーロにアップしたし (18% のアップ!!!(怒))

    サリエラ発見の2006年から7年も経ったので
    オーストリア人はともかくとして
    他の国の人は、こんな事件、覚えていないと思うのだが。

    もちろん、私はなんちゃってガイドだから
    ガイド・ライセンスを振り回せば
    だいたい、どこの美術館も博物館も、タダで入れてくれるので
    混雑しているだろう3月初旬に
    観に行く予定はないけれど

    3月以降にウィーンにいらっしゃる皆さまは
    美術史美術館は
    ぜひ、たっぷり時間を取って

    絵画ギャラリー(吐き気がする程あるし、複雑怪奇な迷路になってる)
    コイン・ギャラリー(壁にはルネッサンス時代の肖像画がびっしり)
    エジプト・コレクション
    ヘンなモノの部屋 もとい クンスト・カンマー

    を、じっくり、ゆっくりご覧下さいまし。

    一応、本職は観光関係だから
    たまには、宣伝しないとね (^^)v

    という私に
    どうぞ本日も1クリックをお恵み下さい。



    春はまだだけど、日も長くなってきたし
    今日は、数週間振りに太陽が出た \(^O^)/

    ダンス・パースペクティブ 1回目鑑賞記

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      Wiener Staatsballett 2013年2月26日 19時30分〜21時45分

      TANZPERSPEKTIVEN

      A million kisses to my skin
      振付 David Dawson
      音楽 Johann Sebasian Bach, Klavierkonzert Nr. 1 d-Moll BWV 1052
      衣装 Yumiko Takeshima
      照明 Bert Dalhuysen
      指揮 Markus Lehtinen
      ピアノ Igor Zaravdin
      Olga Esina, Vladimir Shishov, Nina Poláková, Davido Dato
      Liudmila Konovalov, Masayu Kimoto, Maria Yákovleva
      Natalie Kusch, Kiyoka Hashimoto


      Eventide
      振付 Helen Pickett
      音楽 Philip Glas, Ravi Shankar: Offering aus Passages
           Jan Garbarek, Anouer Brahem, Shukat Hussain : Ramy aus Madar
           Philip Glass, Ravi Shankar : Meetings Along the Edge aus Passages
      舞台 Benjamin Phillips
      衣装 Charles Heghtchew
      照明 John Cuff, Mark Stanley
      Emila Baranowicz, Kiyoka Hashimoto, Reina Sawai, Irina Tymbal
      Robert Gabdullin, András Lukács, Greig Matthews, Eno Peci


      Vers un pays sage
      振付 Jean-Christophe Maillot
      音楽 John Adams : Fearful Symmetries
      舞台と照明 Dominique Drillot
      オリジナル絵画 Jean Maillot
      衣装 Jean-Christophe Maillot, Jean-Michel Lainé
      Olga Esina – Roman Lazik
      Irina Tymbal – Kamil Pavelka
      Ketevan Papava – Andrey Kaydanovskiy
      Reina Sawai – András Lukács
      Emilia Baranowicz – Alex Forabosco
      Franziska Wallner-Hollinek – Greig Matthews
      Davido Dato


      Windspiele
      振付 Patrick de Bana
      音楽 Peter Ilijitsch Tschaikowski, Konzert für Violine und Orchester D-Dur, op. 35, 1. Satz
      舞台 Alain Lagarde
      衣装 Agnès Letestu
      照明 James Angot
      指揮 Markus Lehtinen
      バイオリン Rainer Küchl
      Masayu Kimoto, Ioanna Avraam, Alice Firenze, Richard Szabó
      Attila Bakó, Marcin Demc, Tristan Ridel, Alexandru Tcacenco


      先回の2回はウィーン劇場やら楽友協会に行っていたので
      今回3回目の上演になるウィーン国立バレエ団の新作に
      やっと行く事ができた。


      今回は4本立てだが、キャスト見てビックリ。

      何でまた、こんな超弩級のプリンシパルとソリスト総出演?!


      あ、嬉しい (^.^)


      最初はバッハのピアノ協奏曲から。

      ロシア人ピアニストの弾くバッハは
      どうしてもバッハに聴こえず(ペダル使い過ぎ)
      後期ロマン派あたりの、かなりウエットな響きになっているが
      舞台上では

      おおっ、音符が跳ねている。


      ・・・としか思えない。

      本当に楽譜の上の音符が飛び出して
      跳ねたり動いたりしている印象。

      中間部のアンダンテは、かなり暗くて重く響くのだが
      これは、3拍子と6拍子にかけたのか
      3組のカップルが、しっとりと踊る。

      最後の楽章は、また舞台上で音符が跳ねる。

      モダン・ダンスでストーリーはないけれど
      バレエ・ダンサーの動きや形が、そのまま音楽になってる。

      Eventide はテープ音楽使用。

      いやいや、良かった(笑)

      あのフィリップ・グラスやラヴィ・シャンカールの音楽を
      ウィーン・フィルに演奏させたら、
      ちょっと、いや、かなり怖い(色々な意味で)

      最初に登場するエノと女性ダンサーのデュエットが色っぽい。
      ソロを踊った橋本清香嬢も素晴らしいし
      途中のローベルトのカッコよさは、やっぱり若さですかね、うん。

      休憩時間後の Vers un pays sage もテープ音楽使用。

      これ、何だか、かなり楽しいというか
      コミカルな要素が、あちこちに見える上に
      舞台と照明が、かなり素敵。


      しかし、今回のプロダクション
      モダン・ダンスだから仕方ないとは言え
      ストーリーの見えないモダンをずっと鑑賞する、というのも
      寝そうになる。
      いや、安い席で立っていたから、寝落ちはしなかったけれど。

      最後の Windspiele は
      国立バレエ団監督のルグリのパートナーのパトリック・デ・バナの作品。

      国立オペラ座管弦楽団がまた登場して
      チャイコフスキーのバイオリン協奏曲第一楽章。

      うううううううううっ。


      すみません、この作品、木本全優が(前半でも踊ったけれど)主人公で
      袴履いて、何故主役級のダンサーが袴なのだかは不明だが
      けっこう長いソロを、悩みに満ちた表情で踊るのだが

      舞台に集中できず
      耳がずっとソロのバイオリンに引っ張られて
      聴覚ばかりが前面に出てしまい
      視覚が疎かになってしまって
      舞台上にどんな素晴らしい場面が繰り広げられていたか
      ちょっとボンヤリしてしまっている。

      だって、あのバイオリン・ソロ、凄かったんだもん。


      絶対に一日10時間づつ練習しています!!!という
      すごい頑張り方と根性の賜物で

      比較的まともに聴こえたカデンツァでも
      必死で弾いているのが、ものすごく伝わってきたし

      オーケストラと絡むところは
      特に早いパッセージで音は潰れるし、弓は浮きまくってるし。

      いや、巧いんです。
      下手とは言わない。それなりに上手。

      だけど、粗いし、必死だし、技術を追いかけるだけに始終してるし。

      う〜ん、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲って
      こんなに技術的に難しい曲なんだ、と改めて思った。

      だって、技術的に完璧な若いソリストたちって
      こういう曲をコンサートで弾く時に
      実に楽々と弾いて、朗々と歌わせるから・・・


      ともあれ、プリンシパルは大量に登場するし
      木本全優クンの完全復活も見られたし
      (途中で一度、床の何かに足を取られて
       一瞬、ゾッとしたけれど、その後は完璧に踊ったので
       怪我はなかったと信じたい)


      橋本清香嬢の素晴らしいソロも
      オルガのこの上なく優雅で悲しそうで
      ちょっとサドがかった見事なダンスも楽しめた。


      最初から最後まで
      ストーリーのあるプロダクションは一つもないので
      通向けのプログラム構成・・・と言えばカッコ良いけれど

      ワタクシ的には
      こんなシリアス続きじゃなくて
      ちょっとユーモアの入った作品を一つ入れるとか
      ストーリーが見えるプロダクションを組み込むとかしてくれた方が
      もっと楽しめたような気がするのだが。


      来月、何回か上演されるので
      見慣れてくれば、また別の感想を抱くかもしれない。


      という、生意気なド・シロートの私に
      本日も1クリックを、ぜひよろしくお恵み下さい。



      しかし最初の記事って
      キャスト書き出すのも、むちゃくちゃ大変だったわ・・・


      レオニダス・カヴァコス + エマニュエル・アックス

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        Musikverin Großer Saal 2013年2月25日 19時30分〜21時40分

        バイオリン Leonidas Kavakos
        ピアノ Emanuel Ax

        Ludwig van Beethoven (1770-1827)
         Sonate für Klavier und Violine D-Dur, op. 12/1
         Sonate für Klavier und Violine G-Dur, op. 30/3
         Sonate für Klavier und Violine A-Dur, op. 47 „Kreutzer-Sonate“

        皆さまご存知の通り
        オーケストラ(しかも大人数であればもっと良し)が好きな私が
        バイオリンとピアノ、総計2名のコンサートに行くはずがない。

        行く気はなかったんだけど(自爆)
        見たらチケットあって
        これ、チクルスの一環だった f(^^;)

        仕事が溜まっているのでどうしようか考えたけど
        疲れているから、寝れば良いかも、というけしからん考えで行く私。

        チケット代は払っているんだから
        どういう聴き方しても、それは私の勝手(独断)

        ところが、聴いてみたら

        意外に面白いじゃん・・・ (+_+)

        バイオリン・ソナタではなく
        ピアノとバイオリンのためのソナタ、と名付けられているのが
        よくわかる。

        だって、カヴァコスとアックスの掛け合いの面白さが凄いのだ。
        完璧な技術を持つ2人の芸術家が
        キャッチボールを楽しんでいるのが、よくわかる。

        最初の曲は初期作品なので
        ベートーベンにしては、まだ「おとなしい」感じで
        モーツァルトあたりからのクラシックの流れに繋がっているが

        次の曲からは、ベートーベンらしさが炸裂して

        うわっ、この人、何、トンでるの?!

        という、度肝を抜かれる曲になっている。

        上品で澄んだ空気を持つモーツァルトと違って
        ベートーベンは、あくまでもワイルド。
        たいしたメロディは書いてないくせに(あら失礼な)
        その展開、転調の扱い方が

        ほとんど喧嘩腰(笑)

        わ〜はっはっは。
        ベートーベンのピアノ作品はよく聴くけれど
        バイオリンとピアノの作品も
        かなりぶっ飛んでるし
        掛け合いが楽しくて、これ、聴いて損はなかったわ。

        後半は、有名な「クロイツェル」ソナタだが
        プログラム読んでみたら
        もともと、バイオリニストのブリッジタワーのための作品だったのが
        フランスの有名なバイオリニスト、クロイツァーに
        ベートーベンが心酔してしまい
        あの人は素晴らしい人だ、良い人だ、と勝手に思い込んで
        クロイツァーに献呈してしまったらしい。

        クロイツァー自身は献呈されたこのソナタを
        演奏会では弾いていないので
        献呈されても困ったんだろうなぁ・・・

        よくいるじゃないですか
        有名人、誰々さんをよく知ってるの、とか言いふらして
        当該の有名人からは「それ誰?」とか言われている人が(笑)

        ベートーベンもそれに近い「カンチガイ」KY だったんだろう(爆笑)

        しかし、このソナタ
        たまたま、そんな経緯があったために
        小説の題名にもなって
        有名になっちゃったんだから
        人生、何が幸いするかわからん。

        有名なソナタだから
        皆さん、ご存知だと思うので何も書かないけれど

        やっぱり、すごいぶっ飛んだ作品である。
        アックスのピアノとカヴァコスのバイオリンの
        緻密に絡まったアンサンブルが
        スカッとして、実に気持ちが良い。

        アンコールは
        先日、89歳で亡くなった
        ヴォルフガング・サヴァリッシュに捧げるという事で
        シューマンの小曲。実に美しい・・・

        バイオリンというのは
        高音が苦手な私には
        いま一つ馴染めない楽器ではあるのだが

        今日はカヴァコスも、いつものサーカスはやらなかったし
        あくまでも音楽的に
        鮮やかなベートーベンを弾いてくれたので

        いや〜、満足、満足 (^^)v

        もちろん、しっかり音楽聴きながら
        足りない睡眠を(少しは)カバーしたのだが
        それは秘密ね(笑)

        ・・・で、もちろんその後、オフィスに来た私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        冗談じゃなく睡眠時間が少な過ぎて
        慢性頭痛が出始めていて
        でも、病欠になれない、頑丈な 悲しいワタシ・・・

        オーストリアの民族衣装

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          誰も知らないだろうが
          実は私、オーストリアの民族衣装が好き。

          オーストリアの民族衣装と言われると
          普通は
          エプロンをした、色のキレイな
          ディアンドルと呼ばれる民族衣装が有名である。

          画像はウィキペディアから拝借。

          私がウエディングのアテンドをした花嫁さんも
          ザルツブルクでディアンドルを買われた話は
          ここに画像付きで書いた。

          ディアンドルが何故エプロン付きかと言うと
          お尻の大きい、もとい大柄な女性が着るために
          スカートの中央まで切れ目があるのを
          隠すためなのだが

          知らなかっただろう、君たち(突然上から目線(笑))

          上記のようなスカートの短いものは
          さすがに日本では着られないから
          私の持っているのはロング・タイプだが
          まぁ、田舎でのウエディングの通訳とか以外
          ウィーンで着る事はない。

          が・・・

          民族衣装は他にもある!!!

          そして、それはディアンドルではなく
          トラハテンと称するスーツである。

          男性は比較的頻繁に着るので
          オーストリア旅行をした方は
          時々、いや、絶対にどこかで見ているはず。

          もともとは狩りの衣装なので
          森の中で動物に見つからないように
          モスグリーンが基調。
          各州によって、襟の形などが違っていて

          何と、レオーベン(スティリア州)のトラハテンは
          日本の学生服のモデルである → 詰め襟なのだ。

          30年以上前にグラーツ大学に1年潜り込んだ時
          グラーツのディアンドルも買って日本に持って帰ったけれど
          一回も着ず
          (どこで着るんだ、あんな派手な服。
           しかもグラーツのディアンドルは暗めの赤である)
          しかし、一緒に持って帰ったトラハテンは
          そのまま何回も着る事になった。

          その後も、別のトラハテンの上着を愛用していたのだが
          さすがに20年着ると
          生地そのものはビクともしないが
          袖口が擦り切れてきた。

          本来は親から子供に代々引き継がれていく洋服なのだが
          袖口見ると本当に古い事がわかるので
          この間、日本に行った時に
          思い切って捨ててきた。

          捨てなきゃ良かった・・・・じゃなくて
          やっぱり、トラハテンの上着は
          どうしても欲しい・・・

          というので、行きました
          ウィーンで最も伝統的な民族衣装のお店へ。

          ザルツブルクなんか、民族衣装のお店は
          ゲトライデ通りに、何軒も立ち並んでいるが
          (ザルツブルクの人は民族衣装をよく着るし)
          ウィーンでは、ほとんど着ないから店が少ないのだ。

          売り子さん曰く
          「今の若い人たちは、安いお店に行ってしまうから」

          まぁ、ケルントナー通りには H&M や ZARA などの
          一着10〜30ユーロくらいで買えちゃうお店がたくさんあるし。

          でも、やっぱりトラハテンって素敵。
          伝統的でありながら
          最近では多少の流行も取り入れているそうで
          けっこうステキなデザインもある。

          ・・・けど、若い人が少なくて
          年配の客が多いために、私のサイズが少ないっ!!!(涙)

          でも、上着2着、買いました。
          どういうのか、というのを、どど〜んと公開!!!


             

          サムネイルで出しておくので
          細部を見たい方はクリックして下さい。

          左のは、ちょっとカジュアルっぽい感じで
          右の黒っぽいのは、伝統的なトラハテンに少し装飾を加えたもの。

          これなら、下はジーンズで良いし
          普段使いも充分可能だし
          生地が良いから
          また、これから20年以上着られる上に
          年齢を選ばない。
          (あと20年着られるという事は
           私が70歳越えても、まだ着てる、という事である。
           自分で言っててゾッとしたりして(笑))

          袖だけ少しカットしてもらって
          (お直しに1週間かかるところはオーストリアらしいが)
          2着で650ユーロ、日本円にすると約8万円くらいか。

          確かに安い買い物ではないが
          日本で着ていても違和感がないし
          結構、洒落ているので、私は満足。

          エプロン付きのディアンドルも
          パーティ用に一着あると
          日本でも目立って素敵だと思うが

          男性も女性も、このトラハテン
          一着持っていると
          公式の席にも、カジュアルにも着られて
          知る人ぞ知る、という意味では面白いと思う。
          (しかも、生地が良いから代々譲れる逸品でもある)

          というワケで
          オーストリア旅行をご計画の皆さま
          オーストリアのお土産はチョコレートだけではありませんぞ。

          高い洋服買っちゃったけど
          20ユーロのジャケットは1年もたたないうちにダメになるけれど
          1着4万円のジャケットは20年着られると考えると
          価値のある買い物だった
          ・・・と
          一生懸命、無駄遣いを自分に納得させている私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。


          週末はまた大雪で、すごい事になっている。
          (市内は除雪車が来るから平気だが
           ウチのあたりは田舎だから
           車が雪に埋もれていて・・・(涙))

          トゥルーズ・キャピトル国立管弦楽団 + ソヒエフ

          0

            Musikverein Großer Saal 2013年2月23日 19時30分〜21時40分

            Orchestre National du Capitole de Toulouse
            指揮 Tugan Sokhiev
            ピアノ Elisabeth Leonskja

            Hector Berioz (1803-1869)
             Le Cousaire. Ouverture, op. 21
            Robert Schumann (1810-1856)
             Konzert für Klavier und Orchester a-Moll, op. 54
            Modest Mussorgskij (1839-1881)
             Bilder einer Ausstellung, Orchesterfassung von Maurice Ravel

            トゥガン・ソヒエフとトゥルーズ・キャピトル管弦楽団の2日目。

            ベルリオーズ好きだね(笑)

            というより、ベルリオーズ巧い。
            今日の曲も、最初の強く輝く弦に魅惑される。
            めくるめく色彩感の凄さに加えて
            フランスのオーケストラなのに
            とても明るい色調の締まった音色。

            ローベルト・シューマンのピアノ協奏曲には
            地味だけど(失礼!)根強い人気を持つ
            エリザベート・レオンスカヤが登場。

            観客を驚かせようとか
            自分の上手いピアノを聴けとか
            そういう押しつけがましさが一切なくて

            ただ、丁寧に限りない愛情を籠めて演奏されるシューマン。

            アンコールが不思議な曲で
            現代曲に近いけれど、でも印象派的で
            スクリャービンあたりかと思っていたら
            何とドビュッシーだった。どっひゃーん(驚愕)

            ピアノの繊細さと強さ
            限りなく透明な部分と、原色の色彩感。
            たぶん、どんなに素晴らしい録音でも
            あのナマのピアノの響きは再現できないだろうという
            鮮やかな印象を残す。

            ううう、シューマンというよりは
            あのドビュッシーは最初のベルリオーズ絡みでプログラムに合う感じ。
            素晴らしい(感涙)

            後半、ムソルグスキーの「展覧会の絵」ラヴェル編曲版。

            え〜っと、もちろん知ってる曲なんだけど
            偉そうに演奏が云々って、あまり言えない・・・
            (ピアノ曲の方が実は好きだったりする)

            でも、このオーケストラ、巧いぞ。
            で、音にすごく立体感があるのは指揮者の好みかな。
            立体感というより、音の奥行きがある感じがする。

            で面白い事に
            あくまでも私の印象だけど

            ドロドロした怖いところが、むちゃ上手い(笑)

            昨日のベルリオーズもそうだったけれど
            いや、確かに輝かしい部分は、それはそれで処理は上手いのだが
            ムソルグスキーもベルリオーズも
            悪魔的なドロドロ部分のむちゃ複雑なフレーズになると
            指揮者もオーケストラも
            何だか活き活きしてくるのである。

            こういうのを聴いちゃうと
            この組み合わせで
            スクリャービンの法悦の詩とか
            ショスタコーヴィッチの交響曲(しかも後期のもの)なんか
            むちゃ合うんじゃないか・・・

            という妄想が広がっていく。
            フランスのオーケストラでロシア物かよ、とか思ってはいけません(笑)
            ソヒエフって、あんな見た目お坊ちゃまに見えるけれど
            意外にドロドロしているんじゃないか、という感じがする。

            まぁ、シロウトですから
            好きに勝手な印象持って、妄想を膨らませていきますが
            それでも、まぁ、良いか、という
            寛容な読者の皆さまの
            励ましの1クリックをお待ちしております(深くお辞儀)



            上記のアイコンは冗談ではなく
            土曜日の朝は
            30センチほどの雪に埋もれた車を掘り出すのに苦労した。
            雪国だからね・・・誰も助けてはくれないし(笑)

            トゥルーズ・キャピトル国立管弦楽団 + ソヒエフ

            0

              Musikverein Grosser Saal 2013年2月22日 19時30分〜22時30分


              Orchestre National du Capitole de Toulouse

              指揮 Tugan Sokhiev

              メゾソプラノ Olga Borodina

              テノール Bryan Hymel

              バス Alastair Miles

              バス Rene Schirrer

              コーラス Singverein der Gesellschaft der Musikfreunde Wien


              Hector Berlioz (1803-1869)

              La Damnation de Faust, op. 24


              楽友協会でトゥルーズ・キャピトル国立管弦楽団のコンサート。

              ベルリオーズの「ファウストの劫罰」


              ・・・滅多に演奏されない曲目だ。

              調べてみたら、結構長いので覚悟して行ったが

              やっぱり夜の10時半までかかった。


              が・・・全然長いとは感じられなかった。

              面白いし楽しいし、お話にもなってるし

              音楽がむちゃくちゃ良くて

              変化に富んでいる。


              ベルリオーズは「ファウスト」のフランス語版を読んで

              熱狂して作曲して、ゲーテに送ったそうだが

              ゲーテはこれを無視したらしい。


              ほっておかれた作品は

              その後、またベルリオーズが急に熱情にかられて

              ついでに、ハンガリーで人気を得た行進曲も入れ込んで

              上演時間2時間半のオペラを作曲してしまったもので

              オペラとしてではなく、もともとの形はコンサート式上演。


              トゥルーズ・キャピトル国立管弦楽団って

              これも優秀なオーケストラ。

              パリ管よりも、もっとインターナショナルな音で

              フランスっぽくフニャフニャしたところが少ない。


              指揮者のトゥガン・ソヒエフは

              若いだけに、よく動くし、明確な指示を出す。


              髪の毛はかな〜り後退しているけれど

              アジア系の可愛い顔立ち(註 ロシア人である)


              しかし、余計な事ながら

              非日本人って、頭髪の後退を気にしないのかなぁ。

              アデ●ンスでもつけたら、印象がものすごく変わるのに

              と、ついつい考えてしまう人が多い。

              いや、所詮は他人事だし、個人の自由だから構わないけど・・・


              さて、この作品、聴くのは初めて。

              CD でも持ってないし

              最近、クソ忙しいというか

              問題山積みのオフィスの仕事を抱えていて

              しかも、自宅のコンピュータの買い替えなんかがあって

              CD 買ったり、聴いたりしている時間がなかった(言い訳言い訳)


              テノールの Bryan Hymel は

              ヒゲ面で、ちょっと見には、どう見てもバスなのだが

              歌ってみれば、細めの声の立派なリリック・テノール。


              美声で澄んでいて

              かなり「作り上げられた」声で

              後半の高音も、かなり良い感じで聴かせてくれた。


              バスの Alastair Miles は美声に加えて

              ちょっとアクのある表現力も抜群。

              ただ、テノールが癖のない表現だったので

              バスの多少なりとも大げさな表現と合わなかった部分はあるが

              役柄がメフィストフェレスだから

              あの位のあくどさがあった方が良い。


              メゾの Olga Borodina は

              低音は深くてゾクゾクするけれど

              上の音になると

              ちょっと擦れたような声になってしまう。

              声量があるので

              時々、ファウストが負ける(笑)


              そして、コーラスが抜群。

              楽友協会合唱団は

              指導者のヨハネス・プリンツが最高で

              人数が多い強みもあるけれど

              アマチュア合唱団とは思えない素晴らしさ。


              さて、ベルリオーズの音楽だが


              やっぱりこの作曲家、天才だ(きっぱり)


              天才と気違いは紙一重とも言うが

              ベルリオーズは両方じゃないのか?!


              型にはまらず、奔放で自由で

              やりたい事をやりたいように

              勝手にやっちゃいました・・・

              という感じの音楽で


              あのオーケストレーションの色彩感覚は

              リヒャルト・シュトラウスの先駆けだろう。

              知らない人に「これ、ロマン派後期以降の近代音楽ね」と言ったら

              それで信じてしまいそうな

              芸術家の狂気の赴くままにオーケストラが響く。


              いやん、大迫力だわっ。


              最初のハンガリーの情景から

              (原作にはなく、ベルリオーズが勝手に作った)

              メフィストフェレスが現れるところとか

              マルガレーテの家に忍び込むところの

              音楽情景が、目に浮かぶようだし


              後半部分の

              ファウストがメフィストフェレスの契約書にサインする場面の

              音が途切れて、パーカッションだけになるところの

              不気味な静けさとか


              その後、マルガレーテのところに行こうとして

              メフィストフェレスと地獄に落ちるところの

              馬の駆け足に

              ドロドロした地獄の情景が


              うわ〜〜〜っ

              ベルリオーズって、真性のヘン●イだわっ!!!!


              こういうヘンなドロドロした情景の時の

              音楽の前衛性や先鋭な表現力に比べると

              エピローグのマルガレーテの昇天の時の

              美しいメロディが凡庸に聴こえてしまう(爆)


              ところで、この「ファウスト」という題材だが

              オペラに仕立てたのはグノーだし

              何でフランス語ばっかりなんだろう???


              対訳(フランス語・ドイツ語)読みつつ聴いていると

              途中のアリアは、ゲーテの原詩のままにしてあって

              あれ? 何だこの違和感は、と思ったら


              原詩で、ドイツ・リート(特にシューベルト)のものがあって

              ドイツ語読むと

              そのメロディが頭に浮かび上がって

              あれ? 何で頭の中で別の音楽が鳴ってるの?という


              あら、意外に罠なんだわ(ってワケわかりませんが)

              歌われているのがフランス語で良かった。


              すごく良かったので

              日曜日の2回目の公演に行こうかどうか

              実は迷ってはいるのだが


              仕事が溜まりに溜まっていて(自業自得)

              土曜日も日曜日も仕事する予定なので

              さすがに2回目は避けておくつもり。


              ・・・あくまでも「つもり」の私に

              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              上のランキング・アイコンは冗談ではなく

              ウィーンはまたもや雪なのだ。

              ただ、今回は気温が低い(マイナス3℃くらい)ので

              雪がサラサラで達磨は作りにくそうだが。


              ウィーン交響楽団 + オスモ・ヴァンスカ

              0
                Konzerthaus Großer Saal 2013年2月21日

                Wiener Symphoniker
                指揮 Osmo Vänskä
                バイオリン Baiba Skride

                Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
                 Konzert für Violine und Orchester A-Dur K 219 (1775)
                Jean Sibelius (1865-1957)
                 Lemminkäis-sarja / Lemminkäinen Suite op. 22 (1893-1939)
                  Lemminkäinen ja ssaren neidot / Lemminkäinen und die Mädchen auf Saari
                  Tuonelan joutsen / Der Schwan von Tuonela
                  Lemminkäinen Tuonelasse ? Lemminkäinen in Tuonela
                  Lemminkäinen paluu / Lemminkäinen zieht heimwärts

                ウィーン交響楽団のコンツェルトハウス定期。
                シベリウスの「レンミンカイネン組曲」は
                トゥオネラの白鳥は有名だからともかくとして
                その他の曲を聴くのは初めて。
                だいたい、ほとんど演奏されないし(笑)

                指揮者のオスモ・ヴァンスカは日本の方が登場が多いと思う。

                さて、シベリウスの前に
                苦手なモーツァルトのバイオリン協奏曲。
                ソリストはバイバ・スクリデで
                私はこのバイオリニストを2回、ナマで聴いているのだが

                どうも相性が悪い(自爆)

                今回のモーツァルトも
                何だかウエットというか
                メソメソ泣いているような
                ほんの少しだけピッチを外して大袈裟に弾くので

                溌剌としたオーケストラの伴奏と合わない!!!(-"-;)

                メソメソ泣くくせに、バイオリンが歌わないのである。
                私が一番苦手とする、ソプラノの叫び声に近い。
                (しかも、ベルカントじゃなくて
                 村の葬式での泣き女という感じで
                 好きな人は好きなのだろうが、私はダメ)

                でも、まぁ、モーツァルトだし
                昨晩、ほとんど寝てないのもあって
                2楽章途中から、気持ち良く寝落ちしていた。

                アンコールは Dias Irae のメロディを使った
                超絶技巧の変奏曲で
                ほうほう、こういう超絶技巧は上手いではないか。

                テクニックだけは抜群だけど
                音楽は歌わないタイプかなぁ。
                いや、歌い方がきっと私の好みと違うのであろう。

                指揮者のヴァンスカは、よく動く人である。
                指揮台の上で、撥ねるわ、身体を縮めるわ
                腕は伸ばすわ。

                比較的大柄な人なので
                あの大きな指揮の振りだと
                楽友協会なら、絶対に前の弦楽奏者に当たってるな・・・
                コンツェルトハウスで良かったね(笑)

                シベリウスは絶品 (^^)v

                決して音量を大袈裟に上げず
                各パートがすべてクリアで
                音が澄んでいて素晴らしい。

                ウィーン交響楽団の木管・金管って
                実に優秀だなぁ・・・
                ホルンのすばらしさには目を剥く。
                だいたい、ホルンであのピアニッシモって何なんだ・・・
                イングリッシュ・ホルンのソロも素晴らしかったし
                今シーズンから入ったアジア系のフルーティストの
                叫びにならない、宝石のようなピッコロには
                思わず唸ってしまった。

                疲れていたけれど
                こういう音楽を聴くと力が出る。

                でも、さすがにコンサートの後、オフィスに帰るだけの体力はなくて
                そのまま帰宅しましたが・・・(笑)

                面倒な仕事ばかりに追いまわされているけれど
                明日は金曜日だ、と思うだけで
                ちょっと元気になる私に
                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                昨日はクラシック部門で1位になって
                ついつい嬉しくて会社の広報部に連絡しちゃった f(^^;)
                ・・・でも今日は2位に落ちてますが(笑)

                オリー公爵 ウィーン劇場

                0
                  Theater an der Wien 2013年2月20日 19時〜22時

                  Le Comte Ory
                  Opera in zwei Akten (1828)
                  Musik von Gioachino Rossini

                  指揮 Jean-Christophe Spinosi
                  演出 Moshe Leiser, Patrice Caurier
                  舞台 Christian Fenouillat
                  衣装 Agostino Cavalca
                  照明 Christophe Forey

                  Le Comte Ory : Lawrence Brownlee
                  Le Comtesse Adèle : Pretty Yende
                  Isolier : Regula Mühlemann
                  Ragonde : Liliana Nikiteanu
                  Le Gouverneur : Peter Kalman
                  Raimbaud : Pietro Spagnoli
                  Alice : Gaia Petrone
                  Coryphée Sopran 1 : Anna Maria Sarra
                  Coryphée Sopran 2 : Çigdem Soyarslan
                  Mainfroy : Rupert Enticknap
                  Coryphée Tenor | Gérard : Andrew Owens
                  Coryphée Bariton 1 : Ben Connor
                  Coryphée Bariton 2 | un paysan : Igor Bakan

                  オーケストラ Ensemble Matheus
                  コーラス Arnold Schoenberg Chor

                  イタリア・オペラが苦手な私が
                  何故、ロッシーニの「オリー伯爵」のチケットを買ったかと言うと
                  実はこのプロダクション
                  アデル役にツェツィーリア・バルトリが予定されていたからなのだが

                  蓋を開けてみれば
                  バルトリは風邪のためキャンセル。

                  最初は16日(初演)と18日だけのキャンセル予定だったが
                  20日もキャンセルになって
                  23日・25日・27日には歌う予定(らしいが、これもわからん)

                  ウィーン劇場のチケットは高い(怒)
                  45ユーロ(!)も出しても
                  ギャラリーの端っこの席で
                  乗り出さないと見えない上に

                  椅子は揺れるし
                  前の手すりは微妙に歪んでいて
                  かなりコワイ。

                  高所恐怖症の人は無理(断言)

                  さて、昨日は
                  放置プレイ直前の彼氏モドキの手料理を食し
                  「明日は「オリー公爵」を観に行くの」と話したら

                  「くだらん!!」

                  ・・・って、私のやる事に
                  何でも文句つける癖があるのか、君は。

                  詳しい話を聞いてみたら
                  ぺーザロのロッシーニ・フェスティバルで鑑賞した事があるらしい。

                  でも、まぁ、くだらんかもしれないが
                  人の評価と私の評価は別だし
                  モーツァルト・ファンの人間が言う事を信じたくもないし(こらこら!)

                  確かに、筋立てはアホらしい(笑)

                  で、そのアホらしい筋立てを、更に

                  セッ○ス風味200パーセント!!
                   
                  ・・・みたいな感じに仕立て上げていて
                  むちゃくちゃコミカルになっているのは良いけれど
                  多少、辟易する (-"-;)

                  最初から最後までセッ○スだし
                  最後なんか、みんな舞台上でパコパコやってるし(げっそり)

                  でも、音楽が実に活き活きしていたのは
                  指揮者のスピノーザによるところが大きい。

                  上から指揮が見えるので(主に頭のテッペン)
                  撥ねたり踊ったりしているのがよく見える(笑)
                  推進力があって、元気で明るくて
                  音楽を聴いているだけで、かなり楽しい。

                  歌手がまた、バルトリがいなくても揃っていて
                  ウィーン劇場って、本当に素晴らしい歌手を持ってくるなぁ・・・(驚嘆)

                  オリー公爵を歌った Lawrence Brownlee は
                  アフリカ系アメリカ人。

                  コミカルな演技が板についていて
                  よく動くし、仕草もお茶目。

                  前半のアデル登場のアリアのところで
                  アデルが美しい甘い悲しいメロディを歌っている間中
                  ひたすら、アデルのスカートの中を覗きこもうと
                  かなり無理な姿勢まで取って

                  あの悲劇的なアリアを聴きながら
                  観客席からは、ずっとクスクス笑う声が・・・(ワタクシも f(^^;))

                  ヘンな演技も凄かったけれど
                  とても甘い美声のテノールで
                  高音に全く無理がなく
                  アジリタも完璧にこなす。
                  澄んだ甘い高音を自然に発声するので
                  聴いていて気持ちが良い。

                  対するアデル役は、南アフリカ出身で
                  この人の声もスゴイ。
                  バルトリと違って、完全にソプラノだが
                  全音域にわたって声が飛ぶ。
                  アジリタも、コロコロ転がって見事。

                  イゾリエ役は、ズボン役がピッタリで
                  舞台で観ていて、すごく、すごく、カッコイイし
                  この人の声の転がり方も抜群で
                  演技も上手い。

                  イゾリエとアデルがやっちゃった後で
                  今までの態度と全く違う偉そうな格好で
                  イゾリエが出てきた時には、思わず笑っちゃったわよ。
                  (そうよね〜、男ってあの後は・・・っとっとっと ( ;^^)ヘ..)

                  その他の歌手も全員優秀!!!
                  コーラスも抜群!!!!!

                  ヘンな演出はともかくとして
                  ウィーン劇場らしいクオリティの高さは堪能できる。

                  ・・・う〜ん、これがあるから
                  ついつい、ウィーン劇場のチケットを買ってしまうのだ。
                  あんなに高くて、舞台も見え難くて
                  トイレは少ないし、座席も手すりも歪んでいて
                  クロークも手際が悪いのに・・・

                  バルトリ出演の力かもしれないが
                  チケットはすべて売り切れ状態で
                  私も1回分しか購入していなかったので
                  バルトリ聴かずにお終いになるが

                  でも、代役の Pretty Yende が素晴らしかったので
                  かなり満足 (^.^)

                  仕事が詰まっていて
                  加えて、今日も思わず「役立たず!」と
                  叫んでしまいそうになったところを
                  グッとこらえて、不満を飲みこみつつという
                  かなり大変な状況なので

                  ブログ・ランキングの順位が上になるのを見るのが
                  唯一の励みです(ありがとうございます!!!)という私に
                  本日も、どうぞ1クリックをお恵み下さいませ。



                  って、今ランキング見たら
                  クラシック部門で1位じゃないかっ!!!
                  (((^^;)(;^^) ))
                  きゃ〜、あとは下がっていくだけだとしても
                  すご〜く、すご〜く嬉しいっ!!!
                  ありがとうございますっ!!!


                  ウィーンの音楽生活一般情報

                  0
                    毎日コンサートやオペラに明け暮れていると

                    「コンサートと僕とどっちが大事?」

                    ・・・と責め寄ってくるのが1人いて
                    もう20年以上にわたって、相変わらず私は惚れ抜いているので
                    これを言われると困惑する。

                    友人のY氏から「目指せ300回」というメールをもらったが
                    絶対イヤ(笑)
                    昨年の280回でギリギリ。
                    300回は、引退したらできる(ような気がする)

                    というワケで本日はコンサートはなし。
                    そういう日を週に1回作っておいて
                    向こうに予定を合わせてもらう。

                    ・・・ それだけでもスゴイ女だと思うけれど
                        まぁ、それがイヤだったら別れても(こらこら!)

                    私がメインにしているのは
                    大規模オーケストラのコンサートだが

                    この人口200万人そこそこの小都市で
                    大規模オーケストラがいくつあるかと言うと

                    ウィーン・フィル

                    ウィーン交響楽団
                    ウィーン放送交響楽団
                    トーンキュンストラー管弦楽団

                    加えて、室内楽オーケストラだと
                    ウィーン室内管弦楽団とか
                    現代音楽専門のクラング・フォーラムとか
                    古楽器専門のコンツェントゥス・ムジクスや
                    ヴィーナー・アカデミー

                    それに加えて
                    各オーケストラのメンバーが作っている室内楽アンサンブルが
                    これこそ数えられないほどあって

                    何なんだ、この田舎都市は!!!!

                    更に、ほとんど毎日(7月・8月は除く)
                    国立オペラ座
                    フォルクス・オーパー
                    で、オペラやオペレッタやミュージカルやバレエ

                    ついでに、ブロック方式だが
                    ウィーン劇場というオペラ・ハウスが
                    国立オペラ座から、歩いて5分のところにあって
                    これは、近代オペラ、バロック・オペラを中心に上演。
                    コンサートもある。

                    ついでに
                    ミュージカルがお好きな向きには
                    ライムンド劇場とローナッハー劇場というのがあって
                    ライムンド劇場ではエリザベートが上演されているし
                    ローナッハーでもミュージカルが行われている。

                    ワタクシの場合
                    実は演劇も(時々)好きなのだが
                    マジメなブルク劇場以外にも
                    同じ国立でも小規模なアカデミー劇場
                    (アカデミー劇場は規模が小さいので
                     チケットはすぐに売り切れになる!)

                    フォルクス・テアーターでも面白い出し物があるし
                    上品な年配の男女が集うヨゼフシュタット劇場も捨てがたい。

                    こんなところで
                    仕事だけして、彼氏モドキと会ってだけでは
                    もったいない 生きていけない!(逆ギレ)

                    音楽目当てでウィーンに来る観光客の皆さまは
                    せっかくだからウィーン・フィルでも、とかおっしゃるのだが
                    ウィーン・フィルの定期公演というのは
                    定期会員だけがチケットを持っているので
                    もともと、マーケットには出ないし

                    第一、あのオーケストラの本業は
                    ウィーン国立オペラ座管弦楽団なので
                    コンサートの数は、そんなに多くはない。
                    (毎日、オーケストラ・ピットで夜は演奏しなければならない)

                    チケットは、各コンサート会場やオペラ座で
                    チクルスと言われるものがある。
                    これ、クラシック好きな人なら一発でわかるのだが

                    クラシック全く知らないエージェントさんに説明するのが
                    むちゃタイヘンなの(涙)

                    シーズン初めに、まとめてチケットを買い取ってしまう客がほとんどなので
                    1回券というのは、場合によってはほとんど出て来ない事もあるのだが

                    そういう事を知らないエージェントさんがいると、私は泣く。
                    (説明するのが本当に大変なんですっ!!!!)

                    この間、とある有名な旅行会社の担当者から

                    「このコンサート、3曲しか演奏しないんですか?」

                    ・・・というメールが来て、かなりひっくり返った。

                    プログラムを教えた時に
                    ちゃんとウィキペディアの解説もリンクしたし
                    有名な曲なら、アマゾンの CD サイトで見たら
                    CD に演奏時間も掲載されているだろうに・・・

                    ええ、もちろん、マジメに各曲の演奏時間を書いて
                    ついでに楽曲解説までしてメールをお送りさせていただきましたとも!!!

                    3曲どころか、1曲しか演奏しないコンサートもありますが
                    ・・・とか書いてみたかったが(自爆)

                    そう言えば、以前にブルックナーの交響曲のコンサートの時
                    隣に座った日本人から
                    「これで終わりですか?」と言われた事もあったなぁ。

                    終わりですよ、終わり。
                    ブルックナーの8番とかの後に
                    他の曲、もっと聴きたいですか????(-"-;)

                    私だって知らない事はたくさんある。
                    知らない事があったら、まずは自分で調べる。

                    学生時代は図書館に行った。
                    今は会社にも自宅にもインターネットがあるから
                    正しい情報、間違った情報、色々と
                    机の前から動かず、山ほど仕入れる事ができる。

                    でも、自分で調べてから聞いてくる人が減った。
                    観光局が電話でのインフォメーション業務を行わなくなったのもあって
                    我々のところに来るメールの数多くが
                    情報集めである。

                    まぁ、チケット買ってくれたら
                    どんな情報でも差し上げますが

                    でも、その無知はちょっと恥ずかしいぞ
                    お客さまの方が良く知っているんじゃないか? という事も時々あって

                    そういうワケで毎日が過ぎていくのである。

                    ・・・って何を書いたんだか
                    よくわからんけれど
                    仕事が忙しくて頭が爆発しそうな私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さいませ。



                    実はこんなに能天気な記事を書いているが
                    今日はとんでもない事が会社であって
                    この、冷静で理性的なワタクシが(どこが?というツッコミは無視)
                    とうとう、声を荒げて叫んでしまった。

                    「バカとハサミは使いよう」と日頃、自分に言い聞かせているのだが
                    それでも時々(以下省略)

                    そんな時に、ブログの順位が少しでも上がっていくと
                    すごく励みになるんです(涙)

                    国立オペラ座「サロメ」

                    0

                      Wiener Staatsoper 2013年2月18日 20時〜21時45分


                      Salome

                      Musikdrama in einem Akt

                      Text von Oscar Wilde

                      Musik von Richard Strauss


                      指揮 Peter Schneider

                      演出 Boleslaw Barlog

                      舞台と衣装 Juergen Rose


                      ヘロデ Gerhard A. Siegel

                      ヘロディアス Michaela Schuster

                      サロメ Camilla Nylund

                      ヨカナーン James Rutherford

                      ナラボート Carlos Osuna

                      小性 Juliette Mars

                      ユダヤ人 Herwig Pecoraro, Jinxu Xiahou, Benedikt Kobel, Wolfram Igor Derntl, Walter Fink

                      ナザレ人 Janusz Monarcha, Nikolay Borchev

                      兵士 Alfred Sramek, Il Hong

                      カッパドキア人 Jens Musger

                      奴隷 Roland Winkler


                      久し振りにオペラ座でオペラ鑑賞。

                      リヒャルト・シュトラウスの「サロメ」は

                      同じ演出で206回目だそうだが


                      ・・・観た事なかったような気がする。


                      20年以上前に、大昔の演出でサロメを観て

                      あまりにふくよかなサロメが

                      ヘンな動きをするのに呆れて

                      それから観に行っていない・・・・ような気がしたのだが


                      国立オペラ座のトレイラー観ると

                      ちょっと記憶にある。

                      けど、出演者が違って、かなり印象が変わった。


                      舞台は1幕モノだから、という事もあるが

                      ユーゲント様式、いわゆるアール・デコを多用して

                      衣装もクリムトかな、というくらい

                      金や原色を使ったアール・デコのデザインで


                      かなり金のかかっている舞台と衣装である(笑)


                      (写真は公式サイトから拝借。歌手は違う)


                      いや、あの、最近

                      背広姿の現代演出しか観ていなかったような気がするので。


                      始まる前に劇場の人が出て来て


                      カミーラ・ニュルンドは本日風邪の引き始めで

                      頑張って歌いますが

                      もしお聴き苦しいところがあったらご勘弁下さい


                      ・・・このアナウンスを聞くほど

                      イヤな事はないわけで

                      言わなきゃ「あれ、調子悪いかな」程度で済むところを

                      何だかヘンに言い訳して

                      普段はこんなモンじゃないのよ、と

                      強調しているようで、あまり気分は良くない。


                      確かに多少力強さやニュアンスに欠けているかもしれないが

                      動きの激しい、しかも出番の多いサロメを

                      ちゃんと歌い上げたから

                      それで良いんじゃないだろうか。


                      主役のサロメがそんな感じだが

                      驚くべき事に、その他の、しかも脇役が実に良い。


                      ヘロデ王の Siegel は

                      見た目はかなりチンチクリンで(すみません)

                      王子さまとかは絶対に無理、という印象だが


                      舞台上で何回か転んだりする役どころを

                      立派にコミカルに

                      しかも、不安にかられるヘロデを見事に演じたし

                      声もたっぷり出て、すごい迫力。


                      対するヘロディアスは

                      最初から最後までアルコールを手放さず

                      はすっぱな感じの乱れたエロっぽい女性の感じで

                      声は、ちょっと不安定ながら、かなり太くてステキ。


                      ヨカナーンは大柄で

                      これが真っ黒な服を着て

                      頭ボサボサで地下の牢獄から出てくると

                      かなりの迫力だが


                      こんなむさ苦しい男に

                      美女のサロメが惚れるか??? という

                      ちと辛い舞台設定ではある。

                      (まぁ、人の好みは色々と言う事で・・・)


                      最初だけちょっと出るナラボートのテノールが秀抜。

                      それ言ったら

                      兵士役で、ドイツ語はハッキリ・クッキリで

                      しかも声が飛んでいるのは誰だ?とオペラ・グラスを翳したら

                      宮廷歌手のアルフレッド・シュラメクで

                      いや、あの人は、本当にいつでも何処でも声が出る(感嘆)


                      例のサロメのベールの踊りは

                      薄いベールを何着も着込んで

                      舞台の奥の上の方から

                      (安いギャラリー脇だと見えないけれど)

                      一枚一枚、脱いでいく演出で


                      ニュルンドがやると、そこそこ絵になる。

                      激しい動きで、ベールを振ったりするから

                      ソプラノ歌手もタイヘン。


                      ああいう動きはバレエ・ダンサーにやらせたら良いのに・・・


                      ハダカになるワケではないが

                      肌色の全身レオタードで

                      最後に、チラッとベールの前をはだいて見せる。

                      (その後、脇でアール・デコのロング・ドレスを着てしまうが)


                      この複雑怪奇な音楽のオペラを

                      大編成で見事に演奏したオーケストラと

                      それをさりげなく統制した指揮者のシュナイダーの

                      職人技には脱帽する。


                      まぁ、悲惨な話だし

                      話だけを取り上げるなら


                      「据え膳喰わぬは男の恥」

                      というのを知らないのか、このアホなヨカナーンとか言う奴は


                      とか、ついつい思ってしまうのだが

                      愛する男を手に入れたいために

                      殺させてしまうサロメの恐ろしさよりも


                      神だの何だのという理想主義に惑わされて

                      据え膳喰わなかったアホの行く末は悲惨である、というのが

                      舞台の主旨であろう(って違うって!!!)


                      手に入らないなら殺してキスしちゃおう、というのは

                      どこかの日本の有名な監督の映画みたいで

                      実は何となく、この暗い所有欲って

                      誰にもあるんじゃないかなぁ、とか思ってしまうのだが


                      自分にあったらコワイな(絶句)

                      いや、嫉妬心とか所有欲とか

                      あんまりないから

                      反ってサロメとか、そういうタイプに惹かれるのかも

                      ・・・と勝手に納得している私に

                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      いや、でもオペラって
                      コンサートに比べるとやっぱり派手な感じだな、わっはっは。

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