(ちょっと時間が経っちゃたけれど
1月29日のコンセルトヘボーも、一つ下の記事でアップしています)
Musikverein Grosser Saal 2013年1月30日 19時30分〜21時40分
Wiener Symphoniker
指揮 Christian Arming
ピアノ Gerhard Oppitz
Zoltan Kodaly (1882-1967)
Hary-Janos-Suite, op. 15
Franz Liszt (1811-1886)
Konzert fuer Klavier und Orchester Nr. 1 Es-Dur
Totentanz, Paraphrase ueber "Dies irae" fuer Klavier und Orchester
Bela Bartok (1881-1945)
Der wunderbare Mandarin, Konzertsuite, op. 19
地元オーケストラ(笑)ウィーン交響楽団のコンサート。
指揮者は、日本でも有名なクリスティアン・アルミンク。
まぁ、何で一躍日本で有名になったかは
クラシック・オタクなら有名な話なので、ここでは言わない(笑)
フランツ・リストが入っているけれど
まぁ、ハンガリー・プログラムと言える構成。
コダーイのハリー・ヤーノッシュ組曲は
名人芸なんだけれど
そこはかとない「緩さ」が
ウィーンっぽいというか
ドナウ帝国っぽいと言うか(笑)
アルミンクはリズムに乗って
指揮台の上で、かなり激しく踊っていて
オーケストラは
俺たち、勝手に楽しく演奏するから
指揮者はそこで踊ってなさい・・・(激しく妄想)
こういうユーモアっぽい曲を演奏させると
ウィーンのオーケストラというのは
他の言語にはない Gemuetlichkeit というものを感じさせる。
ツィターが巧かったのだが
オーケストラの音が強過ぎて
トゥッティになると、ツィターが聴こえてこなかったのが残念。
(私はツィターがちゃんと聴こえる方が好み)
フランツ・リストのピアノ協奏曲1番と
Dies irae のパラフレーズを弾いたピアニストは
ゲルハルト・オピッツ。1953年生まれのドイツ人。
以前に同じ曲を聴いて
鮮やかな印象をもらったのは
アリス・沙羅=オットだった (→ これ)
アリス・沙羅=オットの強くて鋭くて
でも洒脱な感じのピアノに比べると
ゲルハルト・オピッツのピアノは重量級。
伝統的というのか、ドイツ的というか
ピアノの音色が暗くて重い(好みの問題です、あくまでも)
昔のドイツ・ピアニストの正統な後継者とかいう感じだが
音色そのもののバリエーションが少ないので
まぁ、アッという感じでもなく
安定していて聴ける。
Dias irae のバリエーションって
アリスで聴いた時は、うお〜、カッコいい と思ったけれど
オピッツのピアノだと
うわ、巧いですね・・・と、何となく恐縮する感じ。
(何と言うか、見た目もそうだが、遊びがない。
いや、それが真面目で好き、という人も多いだろうから
あくまでも好みの問題だが)
最後はバルトークの「中国の不思議な役人」
これは、私は個人的にイヴァン・フィッシャーに大感謝している。
だって、この時にト書き付きで聴いてから
この曲に対する理解が、全く変わったのだ。
ト書きを思い出しながら聴いてみると
このバルトークの曲って
何て雄弁なんだ。
ものすごい語りが次から次へと繰り出される。
しかも、こういう技術的な難曲で
リズムが難しくて、アンサンブルが大変な曲になると
俄然、張り切るのがウィーン交響楽団(笑)
職人の技術魂を刺激するのかしら?
良い感じに緩んでいたリストに比べると
見違える(聴き違える?)ようなオーケストラの響き。
緩みが全くなくなって
音響とリズムが鋭く空間を切って
モダンな響きが、過不足なく(さすがホール知り尽くし)
楽友協会会場に、豊かにシャープに伝わっていく。
指揮者のアルミンク
確かに、あの髪型であの顔はむちゃくちゃ若く見えるが
あれで、今年42歳?って、ちょっと信じられない。
他人事ながら、あの右側の前髪、指揮しててうるさくないか?
時々、顔が前髪を避けて不自然に右に傾いているし
休憩後に出て来た時は
整髪料で、ちょっと上に上げて
(そうやると、何かハーディングに似てるんですけど)
でも、激しく指揮しているうちに
せっかく上げた前髪が、また垂れてくるし・・・
それでも、ハンサムな自分に似合う髪型は
きっと変えたくないんだろうなぁ(笑)
以前、初めてアルミンクの指揮を見た時には
(忘れもしない楽友協会+ウィーン交響楽団でブラームスだった)
なんじゃ、この指揮者?と思ったけれど
昨年のマーラー(ルイージの代役)でちょっと見直し
今日の指揮振りを見ていたら
ちゃんとリズムに合って動いているし
動きのダンス、いや、バリエーションも増えてきたみたいだし
結構、見ていて面白いじゃないか、うん。
いや、別に指揮者を見にコンサート行ってるワケではない(焦)
明日はコンツェルトハウスの
バーゼル室内管弦楽団に行く予定だったが
え〜っと、ちょっと、彼氏モドキと数週間会えなくなる予定なので
コンサート行きはお休みにします(すみません)
明日1月31日のチケット1枚(天井桟敷)
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どうやって受け渡しするんだ?と言ってみてから焦る私に
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