カラカス・ユース・オーケストラ + アンドレス・リヴァス

0
    Konzerthaus Großer Saal 2012年9月29日 19時30分〜21時50分

    Youth Orchestra of Caracas
    指揮 Andrés Rivas

    Richard Wagner (1813-1883)
      Ouverture zu “Rienzi” (1838)
    Alberto Ginastera (1916-1983)
      “Estancia” Ballettsuite op. 8a (1941)
    Peter Iljitsch Tschaikowsky (1840-1893)
      Symphonie Nr. 4 f-moll, op. 36 (1877)

    この間のコンサートがあまりに面白かったので
    急いでチケットを1枚購入。
    下から2番目のカテゴリーで
    比較的良い席が空いていてラッキー(^^)v

    今回のコンサートは「プロムス」と称して
    平土間にある椅子をすべて取り外して
    立ち見席にしてある。

    よって座る席はバルコンとギャラリーのみ。
    もちろん、平土間の立ち見席が一番安い。

    あまり売れていないコンサートなら
    平土間立ち見席を買って
    床に寝っ転がって聴く事もできそうだが
    今回のコンサートは、何と太っ腹にも
    26歳以下は50%割引になっている。

    案の定、結構な人の数で
    ギャラリーも、ほとんどの席が売れている状態。

    若い人たちと、子供連れが多いのは
    50%割引だから仕方あるまい。

    本日の指揮者は、カラカス生まれのエル・システマの申し子のような22歳。
    11歳で第一バイオリンに入り、13歳でコンサートマスターになったらしい。

    最初のリヒャルト・ワーグナーの「リエンツィ序曲」

        わっはっはっはっはっは

           もう笑うしかない(良い意味で)

    大編成オーケストラによる
    元気な行進曲というか
    いや、もう、実にビッグ・バンドだねぇ、という
    ある意味、徹底したエンターテイメント・ミュージックと化していて

    ワーグナーの力強さとか、厚みが
    ほとんどカリカチュアになっているのが
    素直で実に楽しい (^^)v

    こういうコミックみたいなワーグナーだったら
    ワタクシでもアレルギーが出ないで聴ける。

    ただし、大音響なので
    さしものコンツェルトハウスでも、時々、耳を塞ぎたくなる音量である。

    2曲目のヒナステラは抜群 (*^^*)

    ラテン系の曲って、苦手な筈なんだが
    (でもピアソラは聴くけど f(^^;))
    ヒナステラの曲って、何ともカッコイイ。

    しかし、ワーグナーにせよ、ヒナステラにしても
    2日前と違って、アマチュアの甘さが、ちょっと目立つ。

    指揮者によるものか
    あるいは、私が、2日前にはほとんど寝落ちしていて
    しっかりと聴いていなかったからかもしれないが。

    後半はチャイコフスキーの交響曲4番。

    これも、オーケストラの詰めの甘さがちょっと目立つし
    その意味では、多少粗いのだが

    それでも、あの人数での「ビッグ・バンド」による
    力一杯のチャイコフスキーは
    ある意味、胸がスカッとする。

    ワーグナーと同じように
    コミックっぽいチャイコフスキーだが

    日本の 劇画 と思えば
    その大げさなところが、また持ち味になっていて

        おお、青春時代 ・・・ (←何かカン違いかも)

    ともかく、普通のオーケストラの3倍くらいあるので
    隣の若者カップルが喋っていても
    ほとんど気にならない位の音量で

    第4楽章は、またもやムチャクチャ速いテンポで押しまくる。

    いや〜、グスターボ・ドゥダメルが
    ベネズエラのエル・システマ・システムで
    若い指揮者として、突然、彗星のように現れたのが
    何となくわかる。

    だって、このオーケストラの大編成
    しかも、プロと違うユース・オーケストラで
    それを、一斉に鳴らして指揮するのだから

    よほどの耳がないと統制が取れないだろう。

    ワタクシのようなド素人だと
    せいぜい、弦楽4重奏で音が狂ったくらいなら
    まだ、何とかわかる(かもしれないだろう)が

    200人以上のオーケストラで
    数人の音が狂ったって、そうそう聴き分けられるものではない(断言)

    今日の若い指揮者は
    まだ、がむしゃらに振ってる感じで
    若々しくて良いけれど

    ドゥダメルほどの才能はない(と思う。だって・・・(以下省略))

    いや、しかし、あの大人数のオーケストラで
    ガガガガ〜ンと鳴らして
    ワーグナーとかチャイコフスキーを演奏するって
    ある意味、ものすごくスカッとするだろうなぁ。

    精神性だの、音楽性だの
    年寄りが難しい顔して議論しそうな要素が
    すっかり抜け落ちて
    若々しさとエネルギーとが満ち溢れた音楽。

    でも、彼らは必死である。
    金持ちの家に育って
    両親からたっぷりお小遣いをもらって
    趣味で楽器に勤しんでいるのと、立場が全く違う。

    満ち溢れるエネルギーは、若さだけではなく
    日本やオーストリアでは忘れられた
    ハングリー精神の集大成でもある。

    アンコールは昨日と同じ。
    ベネズエラのジャケットを羽織って
    踊って歌っての楽しい20分。

    プロのオーケストラとは
    また違った意味で楽しい時間だった ↑(^^_)ルン♪

    平土間の人数を上から見て驚いて
    あぁ、ギャラリーの席、買って良かったと
    ホッとしている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    周囲は、喋ったりイチャイチャしたり
    演奏途中で飲み物を飲んでいたり
    写真やビデオを撮ったり
    ほとんど、ここも無法地帯だったが
    ヒナステラの第1楽章の後と
    チャイコフスキーの第1楽章の後の拍手の他は
    楽章ごとの拍手が出なかったのは、たいしたものだ。


    タンツ・カンパニー・ジェルヴァーシ

    0

      Odeon 2012年9月28日 20時〜21時

      Tanz Company Gervasi
      コンセプト・振付 Elio Gervasi
      ダンス Magdalena Jankowska, Leonie Wahl, Yukie Koji, Elio Gervasi
             Sara Canini, Patric Redl, Raymond Liew Jin Pin
      舞台 Ricardo Cosendey
      照明 Markus Schwarz
      音楽 Albert Castello

      Erinnern und Vergessen

      イムプルス・タンツは8月で終わったが
      今年は特別公演として Tanz Company Gervasi の2公演が行われた。
      1つ目は行けなかったけれど2つ目の演目へ。

      チケット21ユーロは1列目〜6列目、15ユーロが7列目〜11列目。
      少しは贅沢して前で観ようかと21ユーロのチケットを買ったのに

      会場に入ってみたら、もう満席で
      かなり後ろの方の列しか空いてない上
      係の人も会場には全くいなくて
      要は、いつものオーストリアの通り

        無法地帯

      と化している。
      1列目〜6列目の大半は、間違いなく15ユーロのチケットの奴だ!(断言)
      誰もコントロールしてないから、やりたい放題である(怒)

      久し振りのコンテンポラリー・ダンス。
      題名は、「記憶と忘却」という意味。

      舞台は大きな絨毯と、長い棒が一本。

      う〜ん・・・
      やっぱりコンテンポラリー・ダンスって
      何が何だか、よくわからん(笑)

      公式ページからの写真をアップしておく。
      (自分だけがわからない、と思われると癪なので
       ・・・あ、でも、読んでいる人でわかる人、いるだろう、きっと)

        ← クリックで大きくなります。

      面白い動きはあちこちで見られる。

      記憶・忘却に何の関係があるかは不明だが
      パンツ踊りは、ちょっとコミカル。

      註 パンツを手に持って踊ってから履いたり
        何枚もパンツを履いて、それを膝まで降ろして
        どれが上のパンツだか下のパンツだか
        混乱するような動きをするのである。

      かなり長い四角い棒は柱のようで
      柱にしたり、その柱の上に登ったり
      床に置いて、その上にダンサーが並んだり(平均台だね?)

      少ない舞台装置で、意外に「魅せる」動きに満ちている。
      アクロバティックな動きも多いかと思うと
      比較的クラシックな流れも見えて、多様な動きが繰り広げられる。

      「記憶と忘却」というテーマで
      私は、忘却が非常に得意で
      記憶の方がさっぱりなので
      テーマ把握に関しては、こちらの方に非がありそうだが
      やっぱり、よくわからん。

      途中で「死」のアレゴリーはかなり明確に提示されるのだが。

      音楽?も、まぁ、ありがちな雑音の集大成で
      でも、ダンサーがあれで踊り易いなら、それはそれで(笑)

      現代ゲイジュツに関しては
      ゲイジュツ家が、自分のやりたい事を勝手にやって
      あとの解釈とかは
      観ている方に任せますので、それも勝手にやってくれ
      という処があるので

      あれぇ?と思う公演でも
      それがわからないのは
      鑑賞している私の感受性の問題であって
      ゲイジュツ家が悪いわけではない

      (と、ゲイジュツ家は考えていると思う。
       だって、あの人たち、一般大衆を楽しませる、という観点
       全く欠けてるし
       難しければ難しいほど、高尚だと思っているところもあるから。
       ・・・・あ、すみません、ただの私の 偏見 です f(^^;))

      それが、現代ゲイジュツを、取っつきにくいものにしている問題でもあるが
      それはそれで良いんでないかい?と思っているけれど

      感受性とか感性とか、芸術性とか、情緒に欠けている私が
      どう深読みしても、読めない部分が多いものはツライ。

      だいたい疲れているので
      鑑賞しながら、頭の中を一生懸命活性化させて
      意味づけをしていくのも、ちょっと面倒なんだもん(自爆)

      面倒くさがりでは現代ゲイジュツには取り組めないなぁ、と
      改めて反省している私に
      どうぞ1クリックをお恵み下さい。


      いや、でも、パーフォーマンス終了後
      「やっぱりクラシック・バレエの方がキレイよねぇ」
      とか喋っている人がいたから・・・
      まぁ、正直な感想かもしらんな。

      カラカス・ユース・オーケストラ + パレデス

      0
        Konzerthaus Großer Saal 2012年9月27日 19時30分〜22時

        Youth Orchestra of Caracas
        指揮 Dietrich Paredes

        Peter Iljitsch Tschaikowsky
          Francesca da Rimini
          Symphonische Fantasie nach Dante op. 32 (1876)
        Dmitri Schostakowitsch
          Symphonie Nr. 10 e-moll op. 93 (1953)

        アンコール:
        Camille Saint-Saëns
          Danse bacchanale (Samson et Dalila op. 47) (1877)
        Johann (Vater) Strauß
          Radetzky-Marsch op. 228 (1848)
        Zequinha de Abreu
          Tico-Tico no Fubá
        Leonard Bernstein
          Mambo (West Side Story) (1957)

        コンツェルトハウスのオープニングは
        ベネズエラ・ボリバル共和国から
        カラカス・ユース・オーケストラの登場。

        シモン・ボリバル・オーケストラとか
        ベネズエラって、ユース・オーケストラが多いな・・・

        舞台上に一杯に乗ったオーケストラ。
        ホルン8台、フルート7名(1人はピッコロ持ちかえ)
        コントラバスだけで、14人いるし
        他の弦に至っては、数える事もできない程の人数が
        舞台に溢れかえっている。

        前半のチャイコフスキーから
        すごい音響がコンツェルトハウスのホールに響き渡る。

        そりゃそうだろう。
        普通のオーケストラの2倍〜3倍編成みたいなものなので
        できるケーキ、いや、料理、じゃなかった音楽も
        普段の2倍〜3倍量である(ホントです)

        人数で押しまくっているという印象はあるが
        みんな、若いし元気だし。

        女性メンバーがハイヒールを履いて出てくるのだが
        あっはっは、履き慣れてないよね?
        (危なっかしくフラフラと、みんな出てくるので
         ちょっとカワイイのである)

        色々と職場の事情があって
        いや、遊んでいる私も悪いのだが
        ともかく、睡眠時間が短くて
        最初のチャイコフスキーは、見事に寝落ち \(__ )
        ただ、音響が半端でなく大きいので
        時々、大音響で目が覚める(笑)

        後半はショスタコーヴィッチの交響曲10番。

        うはうはうはうは (^O^)

        ユース・オーケストラが好んで演奏する曲だが
        何せ、オーケストラの人数が
        普通のオーケストラの2倍か3倍なので

           ド迫力

        しかも、第3楽章とか、最終楽章の最後の部分とかが

           むちゃくちゃ速いテンポ設定

        いや、優秀なオーケストラだと
        むちゃ速いテンポで演奏する事はあるけれど
        ユース・オーケストラで、あのテンポ (・o・)

        しかも、全員、一心不乱に、そのテンポに付いて行くのだ。

        ああ、驚いた・・・

        終わって拍手している途中で
        コンツェルトハウスの照明が落ちて

        ああ、これ、アレだな、アレ

        と思ったら、わはは大当たり。

        全員がベネズエラのジャケットを羽織っていた。

        シモン・ボリバルの時も同じジャケットが出てきたけれど
        あれは、ベネズエラ政府が作って
        宣伝用にオーケストラに供与しているのだろうか???

        ベネズエラの国旗の色を使った派手派手のジャケットで
        サンサーンスや
        ヨハン・シュトラウス(父)のラデツキー行進曲で
        客をノリノリにした後

        サンバやマンボで
        このオーケストラ
        何と

          踊り出した (゜O゜;

        楽器を左右に動かしたりとか
        コントラバスをクルクルしたりとかだけではなくて

        バイオリン軍団が一斉に立ち上がったり座ったり
        メンバーが一人立って、次に立つ人を指名して
        めくるめく速さで
        あちこちのメンバーが立ったり座ったり

        その間には、木管奏者がマンボを舞台で踊ったり
        席を代わったり
        目まぐるしくオーケストラの中に動きがあって

        ショスタコーヴィッチの10番を、しかもあの速さで演奏した後に
        あれだけ体力が残っているオーケストラって

        やっぱり若さですね、うん。

        最後のマンボの後に
        全員、ジャケットを脱いで
        客席(平土間やバルコン)に向かって投げて
        観客にプレゼント。

        帰りの地下鉄の中で
        ベネズエラと書いたジャケットを着ていた人がチラホラ(笑)
        ↑ 高い平土間席に座った方々です (^.^)

        ユース・オーケストラなんて、とあまり期待していなかったのだが
        普通のオーケストラの3倍量くらいの音響と
        3倍速くらいのテンポで
        3倍のエネルギーで、3倍のアンコールを演奏して

        まるでビッグ・バンドのコンサートを聴いたような楽しい気分 (^^)v
        エンターテイメントという部分を
        しっかりわかっている。

        まぁ、やり過ぎると
        頭の硬いクラシック・ファンには向かないだろうが
        (それって、ワタクシの事かな?!)

        土曜日9月29日には、プロムスという形で
        指揮者とプログラム別で、コンツェルトハウスでの演奏がある。

        あまりに楽しかったので
        ついつい、土曜日のチケットも買っちゃいました f(^^;)

        周囲が次々に風邪で病欠している中で
        何故か、風邪をひかない、かなりアホな私に
        どうぞ1クリックをお恵み下さい。



        いやいや、良い意味での音楽付き運動会(自爆)
        楽しかったです (^^)v

        メリー・ウィドウ フォルクス・オパー

        0
          Volksoper 2012年9月26日 19時〜21時45分

          Die lustige Witwe
          Operette in drei Akten
          Musik von Franz Lehár

          指揮 Alfred Eschwé
          ミクロ・ツェータ男爵 Kurt Schreibmayer
          ヴァレンシエンヌ Mara Mastalir
          ハンナ・グラヴァリ Siphiwe McKenzie *
          ダニロ・ダニロヴィッチ侯爵 Morten Frank Larsen
          カミーユ・デ・ロシニヨン Thomas Paul *
          カスカーダ Michael Havlicek
          ラオール・サン・ブリオッシュ David Sitka *
          ボグダノヴィッチ Joachim Moser
          シルヴィアンネ Manuela Leonhartsberger *
          クロモフ Raimund-Maria Natiesta
          オルガ Heike Dörfer *
          プリシッチュ Franz Suhrada
          ポロコヴィア Regula Rosin
          ニエグシュ Robert Mayer
          バレエ・ソロ Una Zobović, Gleb Shilov

          フォルクス・オパーで「メリー・ウィドウ」
          新演出で25回目の公演。

          私が行った理由は、ただ一つ。
          ↓ この人のダニロを観たい (*^^*)



          あああ、何てハンサムなんだ!!!!
          (また表情がすごく豊かでヨイんです、この人 (*^^*))

          ところが、キャスト表を見て
          ひっくり返ったのは、私だけではあるまい。

          * がついているのは、この役での本日デビューの歌手たちで
          何と5人もいるけれど
          たまげたのは
          クルト・シュライプマイヤーがミクロ・ツェータ男爵役!!!

          ニエグシュ役の総支配人マイヤーはいつも通りで
          出てくると、舞台をさらってしまう。

          で、結果として
          モルテン・フランク・ラルセンは
          いつもの通り、ものすご〜〜〜くイイ男なのだが

          シュライプマイヤーのツェータ男爵の方が
          もっとイイ男で(も〜、何とも惚けた感じがステキ)
          ラルセンも素敵だけれど
          私の視線は、シュライプマイヤーに釘付け。

          ラルセンもかなり上背のある人だが
          シュライプマイヤーは、ラルセンより背が高い。

          私、大柄な男性が好きなんです。
          (それが縦でも横でもかまいません (^.^))

          ダニロ役が、あれだけスタイル・顔ともに二枚目だと
          相手役のハンナが気になるところだが

          本日のハンナ役、シビーウェイ・マッケンジーは合格 (^^)v



          調べてみたら、既にフォルクス・オパーで数回聴いてる f(^^;)
          もちろん、少しだけ太めではあるのだけれど
          あれなら全然違和感ないし
          カナダ人だが、ちょっとエキゾチックなマスク。
          (それとも、そういうメイクなのか?)

          緊張していたのか
          最初の登場では、かなり声が細いなぁ、という印象。
          多少、オーケストラとズレそうになってヒヤヒヤしたが

          そこは、大ベテランの指揮者エシュヴェが
          しっかり対処。たいしたものだ。

          舞台が進むにつれて、段々調子を上げ
          声量がド〜ンとある、というタイプではない代わりに
          非常に可愛らしいので、ヴィリアの歌が、とても合ってる。

          ヴァレンシエンヌ役のマラ・マスタリアは
          以前もこの役で観たけれど

          スタイル良いし、ともかく目の飛び出るような美人だし
          歌もセリフがきっちり聴き取れる透き通った声で
          声量もあって、しかも、ダンスまでしっかり踊れるという
          とんでもないタレントである。

          品があって
          いかにも上流のお坊ちゃんが歳を取った、という感じを
          実に巧く演技するシュライプマイヤーのツェータ男爵が
          若い奥さんのヴァレンシエンヌにメロメロなところなんか
          も〜、カワイイ (*^^*) としか言いようがなくて
          お目当てのラルセンを(ワタクシ的に)喰ってしまうくらい魅力的。

          カミーユ役のデビューは
          先日、ワルツの夢でニキ中尉を歌ったトーマス・パウル。
          にやけた2枚目が板についていて
          テノールの高音が、伸びて無理なくキレイにキマる。
          役どころには、かなりハマるし
          マラ・マスタリアと一緒になると
          華があって、とても印象的。
          添え物では済まないカップルになっている。

          このオペレッタ、ハンナとダニロのラブ・ストーリーで
          単純な筋立てだけに
          やっぱり、こういう甘々な恋愛物語は

          美男・美女でないとつまらん(断言)

          いや、実際はワレナベにトジブタだし
          それでなければ、人類の存続というのはないので
          誰が誰に惚れても、蓼食う虫も好き好きなので
          別にかまわないのだが

          舞台の上で、かな〜りストーリーと違和感のある歌手が
          ラブシーンを繰り広げると
          観ていても、何だかシラケルし(すれっからし観客)

          その意味では
          今回のハンナとダニロは
          久し振りの

             大合格、大ヒット ↑(^^_)ルン♪

          まぁ、細かい部分にケチをつけようとすれば
          何だか、みんな力が入り過ぎていて(ラルセン然り)
          精一杯、一生懸命、声を張り上げて歌ってます
          ・・・みたいな感じの悲愴さがあったり

          これは前から思っていたのだけれど
          ハンナとダニロの恋愛に至る前のシーンが
          どう見ても、好き合ってるというよりは

            ただ、単に仲が悪いだけ

          にしか見えないという、演出上の弱点がある。

          でも、(あまり)無駄のない、引き締まった演出で
          ちゃんと見せるところは魅せて
          笑わせるところも多い。
          (まぁ、ジョークは何回も見たから知ってるけど)
          舞台も衣装も美しいし、バレエも入るし
          更に今回は
          脇役まで、し〜っかり揃って
          ものすごく(見た目含めて)水準の高い公演になった。

          10月・11月のメリー・ウィドウは
          ハンナ役は変わるけれど、ラルセンは4回とも出演の予定。

          いや、あの、その、う〜ん・・・
          さすがに、何回も観にいけないけれど

          (以下省略(笑))
           ↑ と逃げる私に、どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          紅葉というよりは
          枯れ葉が散らばり、木の下に車を停めておくと
          鳥の糞だの、樹液だのが、ベッタリついて
          ドライバーにとっては、ちょっとイヤな季節になった。
          あ、冬タイヤも買わなくちゃ (・・;)

          ウィーン・フィル + ダニエレ・ガッティ

          0
            Musikverein Gro¬ßer Saal 2012年9月25日 19時30分〜21時40分
            Wiener Philharmoniker
            指揮 Daniele Gatti

            Johannes Brahms (1833-1897)
             Symphonie Nr. 2, D-Dur, op. 73
             Symphonie Nr. 4, c-Moll, op. 98

            ダニエレ・ガッティとウィーン・フィルのブラームス交響曲。
            土・日曜日の定期では3番と1番。
            今回のソワレで2番と4番。


            写真は公式サイトから拝借。
            ダウンロードの許可があったから大丈夫だろう(と思うが定かではない)

            この後、ウィーン・フィルは同じプログラムで
            スペイン・イタリア・ドイツ(ケルン) そして
            10月7日にブラティスラヴァで、外国公演を終える。

            指揮台に登ったガッティ。
            何だか、顔色も悪いし、機嫌悪そうだし (・_・")?

            3番の最初のホルンの当たりが悪かったけれど
            あれはあり勝ちだから仕方ない。
            (が、途中でもちょっとホルンの裏返りが・・・
             2楽章からは治った (^.^))

            ゆっくり目のテンポで
            大きなフレーズを作りながら
            途中のテンポを速めて
            タメは全然ないけれど
            その分、ヘンに人工的ではない美しい響きを作りだす。

            第1楽章終了・・・・

            ガッティが白いハンカチで口を押さえて
            何か、すごく気分悪そう・・・・と思ったら

                指揮者、そのまま退場 (@_@;)

            いや、あれ、本当に気分悪そうだったもん。
            オーケストラも聴衆も
            指揮者の再登場を待っていたのだが

            もしかしたら、ガッティの調子が悪かったら
            今日のコンサート、この第1楽章だけで終わりになるのか
            それとも、アシスタント代理指揮者が出てきて
            華々しいデビューになるのか

            あるいは、指揮者なしでウィーン・フィルが演奏しちゃうか・・・
            (いや、あのオーケストラだったら、やりそうである。
             というか、できちゃいそうである)

            固唾を飲んで待つこと数分。

            ガッティ登場
             (ちぇっ ← こらっ! (x_x) ☆\(^^;) ぽかっ)

            客席に向かって、ゴメン、みたいな仕草で指揮台に乗って
            第2楽章から始めて、最後まで無事に演奏が(指揮も)終わった。

            何故かホッとするワタシ(笑)

            後半も、ちゃんと現れて
            交響曲第4番。

            ううう、出だしのところの弦のアンサンブル
            ウィーン・フィルの強みって、やっぱりこの美しさだわ (*^^*)

            ただ、ガッティのブラームス、交響曲全曲を聴いてみると
            何か、ちょっと、力み過ぎというか
            フォルテを多用して、音を響かせるのは良いのだが
            ティンパニの音がかなり硬くて(そういう意図だろう)
            フォルテの後のフォルティッシモが
            ウィーン・フィルだと、フォルティッシモにならん。

            (あのね、ベルリン・フィルじゃないから
             もともと、柔らかい音が持ち味なので
             そうそう、アメリカのオーケストラみたいに音量は上がらんのよ)

            いや、あれで、もっとスゴイ音量を出されたら
            聴いている方は堪ったもんじゃないだろうが。

            何だろうあれは。ガッティ、あの音響の厚さで
            ゲルマンの厚みを出したかったんだろうか?

            でも、それにしては、タメがないので
            オーケストラはうねるのだが
            思い入れタップリの筈なのに、何だか比較的あっさりと聴こえてしまう。

            でも、あれで、タメタメしたら
            どこかのゲルマンの指揮者みたいになっちゃうだろう。

            ガッティはガッティで、作りたい音楽があるのだろうと思うが
            何だか、中途半端な感じに聴こえてしまったのは
            まぁ、今日が2番・4番のコンサート初日というのもあるかもしれない。

            こういう古典の曲って
            誰でも、イヤになる程聴いていて
            それなりの自分のイメージを持っているから
            どういうアプローチをしても
            気に入るところと、気に喰わんところが混在するのは避けられない。

            第一、今さらブラームスの交響曲を演奏して
            うわ、新しい音楽だ〜 と吃驚するなら
            それは、余程、奇を衒った解釈か
            ピリオド奏法か何かの、普段聴き慣れない音響だろう。

            その意味で
            スタンダードな古典作品の演奏って
            難しいなぁ、と考えてしまう
            すれっからしの私に

            どうぞ1クリックをお恵み下さい。



            ウィーンの週末は、また30℃近くまで上がるらしい。
            ところで、ウィーン・フィルのプログラムだが
            曲目解説の後の半分が
            土・日のプログラムと全く同じだった (爆)

            ウィーン・フィルのプログラムというのは
            楽曲解説と、ウィーン・フィルの内部情報、活躍の記録に
            学術論文みたいなものが載っているだけで
            指揮者情報とかは一切ないのである。

            音楽批評記事を切る (-_☆)キラリ

            0
              ネタのない時のオーストリア生活カテゴリー

              ・・・にも入らないネタで
              ご存知の方はごめんなさい。

              連携はしていない(というより、このサイトに出したくなかった)けれど
              このブログで書けない
              職業上の怒りネタは

              最近、ツィッターでブチまけている(自爆) (^^;)

              ツィッター読者からブログに来ていただける方もいらっしゃるようだが
              (だって、新記事書くと、ツイっちゃうから (^.^))
              もし、ブログは知っていても
              私の日常生活の怒りの爆発を知らない、という方は

              どうぞ、こちらから → プロフィール

              音楽関係の記事は
              ツィッターにはせず、ブログで書いているけれど
              時々、その場でスマートフォンからツィッターに書きこむ事もある。

              さて・・・

              ネタがないので、新聞批評の批評をする(何だそれ? (・_・")?)

              インターネット新聞で、文化の中のカテゴリー分けで
              クラシックとあるのは、現時点で Die Presse という新聞のみ。

              もともと、比較的インテリが読む新聞なので
              クラシックのジャンルを作っても大丈夫なのだろう。

              ここのメインの評論家のシンコヴィッツという男性は
              まぁ、偉そうというか、鼻が高いというか
              かな〜りクセのありそうな評論家で(割に若いのだが)

              読んでいると、好みとしては、ジジイくさい(爆)
              ティーレマンが大好きで、ラトルが大嫌い。
              (だって、ティーレマンは何でも誉めまくりで
               ラトルは何でもクソミソに貶す。好みとしか思えない)

              だいたい批評の傾向はわかってくるから
              別に何を書かれても、私の好みに影響を与えるワケではない。

              プロの批評家がこう言うのだから
              そう感じていない私がおかしい、とか言う、ヘンな思い込み
              私、ありませんから (^o^)


              音楽とか芸術とか、まぁ、食べ物だって
              主観の問題だし
              私は一番安い席でしか聴けないけれど
              ああいう評論家諸氏は、ご招待席の一番高い席で鑑賞しているだろうから
              当然、音の響きも違うはずだし。

              フォルクス・オパーの「ワルツの夢」の初演の批評
              かなりクソミソだった。

              まぁ、確かに、ニキ中尉の歌もセリフも
              聞きとりにくかったんだけど
              でも、あれだけの高音を、きっちり出したら、それで良いじゃん。

              世継のためだけに結婚させられた、と思わされたニキ中尉が
              ヨハン大公(義理のお父さん)に
              「僕は、義務は果たせません」と宣言してから
              モンチ中尉と遊びにいく相談をしている時に
              2人でワルツを踊りまくって

              それを物影から、ヨハン大公と周囲の人たちが見て
              ああああっ、この男はホ○だったのか、と驚くところも

              批評では「手垢のついた冗談」と批判されているが
              それはそれで、面白い演出だと思ったけど・・・

              確かに、ヨハン大公の最初の挨拶を
              あれだけ、めちゃくちゃにアホな言い間違いに変える必要はなかったとは思うが
              でも、それだって、別にヘンではない。

              ・・・・ あんまり気に喰わなかった作品だが
                  あれだけ、クソミソに貶されると
                  何となく反発したくなってしまうアマノジャクな私 (*^^*ゞ

              クソミソ批評+とんでもない間違い、というのが
              もう1記事あって
              ウィーン・フィルとガッティのブラームス・チクルス。

              読みたい方は ここ

              後で訂正が入るかもしれないけれど
              この記事の大きな間違いは

              ブラームス交響曲2番と4番のウィーン・フィルのソワレは
              本日、9月24日19時30分から楽友協会で

              と書かれているところ。

              思わず、バッグの中を探して、チケットを確認してしまった。
              ソワレは9月25日火曜日の19時30分からである!!!(怒)

              かように、マスコミの情報と言うのは
              そのまま信じてはいけないのである。

              (人間、間違いは誰でもするから・・・・ って
               ツィッターでは散々怒ったけど、そうなんだよな、オーストリア人って)

              更に、この記事読んで大笑いしたのは

              ウィーン・フィルは今まで、ブラームスの交響曲の録音を
              カール・ベームと、レナード・バーンスタインで行った。
              次の録音の指揮者としてウィーン・フィルが選んだのは
              ダニエレ・ガッティだった。
              ベームやバーンスタイン、あるいは
              クレンペラーやブルーノ・ワルターに匹敵する指揮者なら
              リッカルド・ムーティであろう。

                 ・・・・ って、余計なお世話(爆笑)
                 それは、シンコヴィッツの好みであって
                 ウィーン・フィルの好みと違うと思うよ。

              しかしまぁ、この間違い情報に関して
              上げ足を取るようなコメントが、下にズラズラ並んでいるのも面白い。

              ベームとかバーンスタインとか
              クレンペラーやワルターや
              それに匹敵する?ムーティとか
              それこそ、シンコヴィッツの大好きなティーレマンとか?

              指揮者によってオーケストラの音が変わるのは周知の事実だが
              それは、好みというものであって
              ブラームスの3番と1番が
              最初から最後まで、エネルギッシュに
              (よって、批評によればニュアンスに欠けて)演奏されたとしても
              そういう緊張感のあるリズミックなブラームスが好き、という人も
              世の中にはいるのではないかと思う。

              だって、ガッティはそういう演奏が好きなんでしょ?
              だから、そういう風に演奏したんじゃないの?

              現代において、クレンペラーやベームの演奏を録音で聴くと
              割りに、大時代的で、あぁ、何だ、このテンポ設定、スゴイなぁ、と
              反って違和感を感じるのは

              私が現代っ子だからで〜す (^。^)v

              ・・・と、シンコヴィッツより年上のくせに
              平気で言いきっちゃう私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              可愛いアイコンでごまかそうとする意図がミエミエ(自爆)


              ワルツの夢 フォルクス・オパー

              0
                Volksoper 2012年9月23日 19時〜21時30分

                EIN WALZERTRAUM
                Operette in drei Akten
                Musik von Oscar Straus

                指揮 Guido Mancusi
                演出 Robert Meyer
                舞台と衣装 Chrisof Cremer
                照明 Guido Pezold, Manfred Voss

                ヨアヒム大公 Andreas Daum
                その娘ヘレーネ Caroline Melzer
                大公の従兄ロタール伯爵 Markus Meyer
                ニキ中尉 Thomas Paul
                その友人モンチ中尉 Michael Havlicek
                女官フリーデリケ Regula Rosin
                侍従長ヴェンドリン Chritian Drescher
                大公の侍従ジギスムント Gernot Kranner
                フランツィ・シュタイングルーバー Anita Götz
                シンバル奏者フィフィ Renée Schüttengruber
                女性オーケストラのメンバー Irene Halenka, Theresa Prammer, Sophie Bauer
                                        Conny Boes, Roswitha Straka, Sonja Fischerauer

                オスカー・シュトラウスの「ワルツの夢」
                フォルクス・オパー、新シーズン最初の新作品で
                今回で3回目の上演。

                よく出来た作品で
                舞台も衣装も美しいし
                歌手も揃っていて
                みんな、演技もできるし、歌の声もよく通るし
                セリフも、きちんと発声されていて

                オスカー・シュトラウスのメロディも、実に美しい。

                しかも、こういうウィーン調の曲を演奏させると
                フォルクス・オパーのオーケストラは無敵である(きっぱり)

                どういうメロディ?という方は
                フォルクス・オパーが、ミュージアム・クォーターで行った
                フラッシュモブがあるので、どうぞご覧あれ。



                舞台はユーゲント様式が強調されたお城の内部と
                結婚を祝って、ウィーンの女性アンサンブルが演奏する外の景色を
                回り舞台を使って作っていて
                豪華な出来上がり。

                衣装も、如何にも、という色とりどりの軍服に
                フラウゼントゥルン公国の女性たちの衣装も美しく
                ウィーン女性アンサンブルの衣装は
                胸アキアキの色っぽい、ちょっと間違えたら娼婦になりかねない衣装。

                あらすじは簡単で

                フラウゼントゥルン公国に婿入りした
                オーストリア人のニキ中尉が
                「お前は子作りのためだけに結婚させられたんだ」と吹きこまれ
                そんなのまっぴら、と
                新婚初夜に、友人のモンチ中尉と遊びに出かけ

                そこで、女性アンサンブルのリーダー、フランツィをナンパ。
                フランツィは恋に堕ちるのだが
                ニキ中尉が、公国の王女ヘレーネの夫である事を知り
                ヘレーネがニキを深く愛している事を知って

                女官のフリーデリケに協力して
                公国の宮廷をウィーン風にして
                ニキ中尉に気持ち良く過ごしてもらおうと画策。

                フランツィはニキに
                貴方が本当に愛しているのはヘレーナだ、と気付かせ

                ヘレーネはその間に、ウィーン風の胸の開いたドレスに着替え
                2人で、メランジェとグーグルフプフのヤウゼを取って
                愛を確かめ合う。

                さて、ここでオペレッタ・ファンの方は
                どうぞ、これにてお引き取り下さいませ m(__)m (本気です)

                時代背景その他、色々と考慮しなければならない要素があるにせよ

                オーストリア万歳の
                隣国のドイツを頭からバカにした
                鼻持ちならない愛国主義というか
                ウチの文化が一番よ、という匂いがプンプンする。

                いや、私だってオーストリア好きです。
                ウィーンも好きだし、その文化は高く買ってはいるけれど

                ここまで、隣の国をアホに扱って
                からかって、貶めて、それって、何か違うんじゃないでしょうか?

                大公のヨハンは、どこか抜けてるとしか思えない扱い方だし
                ドイツ・ドイツしたマジメで硬いロタール伯爵が
                ウィーン女性に囲まれて、突然、暴走してしまうところなんか
                隣の国をバカにしているとしか思えない。

                もっとも、それが如何にもリアルで
                めちゃくちゃ面白いのだが(自爆)

                ヘレーネ役の Caroline Melzer は美人で品があって
                大公のご息女役にピッタリ。

                対するニキ中尉の Thomas Paul は立派なテノールで
                高音もしっかり飛ぶし、歌も巧いし、演技もできる。
                ニヤケた感じの優男だが(地かもしれない(笑))
                残念ながら、Melzer と背が同じくらいで
                女性がちょっとヒールの靴を履くと、女性より小さく見える。

                フランツィを演じた Anita Götz は
                キャピキャピしたウィーン娘を体現していて
                (もちろん、数世代前の、いかにもそれらしいウィーン娘である)
                甲高い声ではしゃぐ様は、かなり可愛らしい。
                スープレット役としては優れていて
                歌もかなり聴かせる。

                ロタール役の Markus Meyer が秀抜。
                俳優の訓練を受けているのか、セリフの声の通り方が素晴らしい。
                ドイツっぽい、硬くてマジメな役から
                突然、女性に色目を使う乱れた役どころになるのを
                全く自然に移行させた上に
                立派なバリトンで、歌も巧い。たいしたものだ。

                ともかく、コンプレックスの裏返しなのだろうが
                愛国主義がむちゃくちゃ鼻につく作品だし
                単純な筋書きなので、2時間半でも冗長な感じがするが
                舞台、演出、衣装、音楽、歌手、オーケストラと
                かなりの高水準である事は間違いない。

                隣に座ったオバサンが、ドイツからの観光客で
                こういうの、見ても大丈夫なのかなぁ、と思っていたが
                「衣装がステキね」と言っていたから
                からかわれている隣の国は
                あまり気にしていないのかもしれない。

                まぁ、でも、ウィーンのオペレッタって
                ドイツをからかって貶めているところで
                満足している作品、けっこうあるから
                それでも良いのか、と思えてきた私に

                どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                ウィーン・フィル + ダニエレ・ガッティ

                0
                  Musikverein Großer Saal 2012年9月22日 15時30分〜17時30分
                  Musikverein Großer Saal 2012年9月23日 11時〜13時

                  Wiener Philharmoniker
                  指揮 Ganiele Gatti

                  Johannes Brahms (1833-1897)
                  Symphonie Nr. 3, F-Dur, op. 90
                  Symphonie Nr. 1, c-Moll, op. 68

                  ウィーン・フィルの定期公演の幕開け。
                  定期的に行き始めてから、今年で5シーズン目だが
                  会員ではないので、今シーズンはダメかなぁ、と半分諦めていたが
                  直前にありがたい事に OK が出た。ああ、嬉しい ♪ d(⌒o⌒)b♪

                  幕開けはガッティとのブラームス。
                  土・日の定期公演で3番と1番。
                  その後のソワレ(1回公演)で2番と4番。

                  本来なら、土曜日公演と日曜日公演と
                  別々に感想記を書くのだが(その時々で印象も違うし)
                  土曜日はコンサートの後、ちょっと遊んでしまって
                  書く時間もなくグッタリしてしまったので
                  まとめて2回分をアップ。

                  ブラームスの交響曲3番と言えば
                  第3楽章がフランス映画の「さよならをもう1度」
                  (イブ・モンタンとイングリッド・バーグマン主演)に使われていて
                  最近の映画で言えば、のだめカンタービレにも使われているそうだが

                  それ以外では、コンサートでも比較的無視されがちな曲である。
                  ブラームスの交響曲だったら1番・4番が最も演奏頻度が高く
                  時々、休暇シーズンの前になると、2番が集中して演奏される(ような気がする)

                  でも、私は3番が一番好き。
                  円熟期の複雑なテクニックがテンコ盛りで
                  厚みのある美しい音響が、ゲルマン的というより
                  正にウィーン的に響いてくるのがたまらん。

                  土曜日はガッティの指揮を見ながら聴いていたのだが
                  音響があまりに美し過ぎて
                  モロに体感的な快感になってしまって

                  誤解があると困るので付け加えると
                  この場合の快感は
                  むちゃくちゃ美味しいトロトロになりそうな食事を味わっている快感

                  指揮姿を見ていると
                  絶妙に美味しいモノを食べながら、テレビを見ているような気分になる。
                  (註 私はテレビ見ながらの食事は嫌いです)

                  いや、ガッティの指揮姿は美しい。
                  頭頂のハゲが、ますます強力になって目立つけれど
                  動きは華やかで、適切で、力一杯のところは激しく

                  しかも、時々、唸るし・・・

                    いや、唸ったり歌ったりする指揮者は多いので
                    別にかまいませんが(笑)

                  弦よりは、パーカッションと管を強調した音作りで
                  ティンパニの音がズシンと響いてくる。

                  比較的伝統的に、温かみを持ってうまくまとめた3番の後
                  1番は、速めのテンポで
                  エネルギッシュに攻める。

                  土曜日は、音に集中しようと
                  1番は視覚を遮断して聴いていたら
                  寝落ちしてしまったらしい。
                  (音楽はちゃんと聴いている・・・と思うのだが)

                  最終楽章の最後の行進曲が
                  あまりにエネルギッシュで目が覚めた上
                  ティンパニが、フレーズ最後を力一杯叩くので
                  その度に、隣の老婦人2人が、ビクッと身体を動かして
                  その振動が私にも伝わってくる(笑)

                  日曜日は3番で寝落ちしそうになったので
                  (いや〜、良い音楽聴くと、本当に眠くなります (^^;)
                  1番は指揮者に集中。

                  ウィーン・フィルも、今期は4人が引退。
                  新人2名(うち女性1名)が加わって
                  世代交代が進んでいるけれど

                  やっぱりウィーン・フィルの音って
                  ウィーンの香りがするし
                  ブラームスなんか、飽きるほど演奏しているだろうが
                  隙のない、素晴らしい管のソロと
                  厚みのある弦の音が
                  楽友協会ホール一杯に響くと
                  胸が熱くなる (*^^*)

                  土・日の定期公演での3番と1番の後
                  火曜日のソワレでは2番と4番の演奏が行われ
                  その後、スペイン・イタリア・ドイツ・スロヴァキアへの演奏旅行。

                  時々寝落ちしながら
                  相変わらず精力的なウィーン・フィルに感心している私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。





                  ロメオとジュリエット 第3回目

                  0
                    Wiener Staatsoper 2012年9月21日 19時30分〜22時15分

                    Wiener Staatsballett
                    ROMEO UND JULIA
                    Ballett in drei Akten nach William Shakespeare
                    演出・振付 John Cranko
                    音楽 Sergej Prokofjew
                    舞台 Jürgen Rose
                    指揮 Cuillermo García Calvo

                    キャピュレット家
                    キャプレット Thomas Mayerhofer
                    キャプレット夫人 Dagmar Kronberger
                    ジュリエット Maria Yakovleva
                    ティボルト Eno Peci
                    パリス Alexandru Tcacenco
                    ジュリエットの乳母 Eva Polacek

                    モンタギュー家
                    モンタギュー Igor Milos
                    モンタギュー夫人 Alena Klochkova
                    ロメオ Robert Gabdullin
                    マキューシオ Davide Dato
                    ベンヴォーリオ Dumitru Taran
                    ヴェローナの大公 Lukas Gaudenrnak
                    ロレンス修道僧 Christoph Wenzel
                    ロザリーネ Erika Kováčová
                    ジプシー Emilia Baranowicz, Alice Firenze, Liudmila Trayan
                    カーニバルのダンス Attila Bakó, Maria Alati, Rui Tamai
                                      Marcin Dempc, Masaru Kimoto
                    ユリの乙女たち Maria Alati, Iliana Chivarova, Oksana Kiyanenko
                                  Eszter Ledán, Andrea Némethová
                                  Flavia Soares, Oxana Timoshenko

                    ロメオとジュリエット、第3回目の鑑賞。
                    実は19日にオルガ・エシナとローマン・ラティックの公演の
                    チケットは持っていたのだが
                    会社の関係で、どうしても行けなかったのだ(涙)

                    さて、オペラやコンサートと違って
                    舞台が見える席でなければ意味がないのだが
                    そこそこ舞台が見える席と言えば、30ユーロを越える。

                    何回も行く身には、1回で30ユーロ以上というのはツライ。
                    で、どういう席を買うかと言うと
                    ロージェ(ボックス)席の3列目。

                    ボックス席は、舞台に近い方から、左右に1〜13まで。
                    それが、平土間、1ランク、2ランクと、3層に分かれている。

                    舞台脇はプロセツィニウム・ロージェという別のボックス。
                    1ランクのボックスの真ん中はミッテル・ロージェで
                    これは、昔、皇帝とその家族のボックスだったから
                    今でもベストの席で、専用のクロークとプログラム係がいる。

                    ボックス11〜13は正面に近いから
                    ここは2列目も3列目も、ちょっと高い。

                    狙い目は10以降の3列目・・・なのだが
                    当然、知っている人は知っていて、なかなか入手はできない。

                    この間は平土間ボックスの5番の3列目(8ユーロ)だったが
                    立って伸び出しても、やっぱり舞台の3分の1くらいが欠けてしまう。

                    今回は1ランク、いわゆる2階席のボックス8番の3列目。
                    これが、2ランクだと、また見えにくいのだが
                    1ランクなら8番でも大丈夫 (^^)v

                    もちろん「立てば見える」席なので
                    だったら立ち見席(4ユーロ)でも良いのだが
                    いちいち立ち見席のチケット売り場に並んで
                    会場が開いたら良い席に向かってダッシュ、というのが面倒 f(^^;)

                    1ランクのボックス8の3列目は
                    立てば全部見える。
                    オーケストラ・ピットも半分くらいは見えるし
                    指揮者もバッチリ(もっともバレエの時は指揮者なんか見てないが(笑))

                    マリアと新人ロベルトの2回目のロメオとジュリエット。
                    オーケストラのコンサート・マスターはまた代わって
                    今回は S 氏である。

                    オーケストラのメンバー、そのたびごとに変わって
                    ゲネプロもなしで(たぶん)、それでもちゃんと演奏しちゃうという
                    いや、ホントに、これこそ、プロ中のプロ集団である。

                    この間の時より、ズレは少なくなっているし
                    かなりまとまってプロコフィエフを聴かせてくれて
                    音楽に関しては、とても満足 (^^)

                    ジュリエットのマリアの演技が、ともかくスゴイ。
                    凄過ぎる。だって、本当に2時間の間に
                    可愛い女の子から、色気したたる女性に化けていくのだ。

                    オペラ・グラスで表情を見ているだけで
                    これ、30分前には、キャピキャピしていた、あの女の子かよ?と
                    正に別人、という化け方をするのである。

                    ロメオ役のロベルトは、この間、写真付きで紹介したけれど
                    よく見ると、上背もあるし
                    比較的がっしりした体で
                    ヘンにナヨナヨのヤセヤセではなく
                    ものすごく均整の取れたセクシーな美しい体型をしている。

                    ごっくん・・・ (こらっ!!!!)

                    それに、カワイイのだ。
                    ヨーロピアンのひょろひょろダンサーというよりは
                    ちょっとエキゾチックで
                    オバサンの胸キュン (*^^*)
                    (S 嬢いわく、ちょっと韓流スターみたいって、うん、そういう感じ)

                    ずっと立っていたので
                    ちと足は釣ったけれど(歳ですから( ;^^)ヘ..)
                    でも、こんな素敵な公演が8ユーロで観られるというのも
                    貧乏に優しいウィーンの良いところだろう。

                    空き巣騒ぎがあっても
                    やっぱり、この都市、好き、と思う私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。




                    新オフィスの恐怖

                    0
                      ネタがない時の「オーストリア生活」カテゴリー

                      (相変わらず忙しい・・・というよりは
                       何で人のミスで、こんなに私がジタバタしなければいけないのか
                       誰か教えてくれ(涙))

                      ご存知の方はご存知の通り
                      我々のオフィスは、クソ忙しいシーズン真っただ中の8月の中旬に
                      本社ビルへの引っ越しをした。

                      ウィーン最大のショッピング・ストリート
                      マリアヒルファー通りの近くにあって
                      住宅地で比較的静かだった以前のオフィスは

                      ご存知の通り
                      金庫まるごと盗難事件
                      ドアをガリガリやって入れなかった盗難未遂事件

                      そして、昨年10月には
                      とうとう、横の廃屋の屋根を突き破って
                      テラスから窓を破って侵入して

                      私のカギのかかる引出しから
                      コンサートやオペラのチケットごっそりと
                      更に、私の個人的な30万円相当のユーロを盗んでいったのだった。

                      さて、今度のビルは近代建築の美しいオフィス・ビルである。
                      鍵はなくて
                      写真付き社員証のデータで入れるという
                      オーストリアでは考えられない近代的なシステム。

                      比較的低層階ではあるのだが
                      隣が建築中なので(オーストリアだと5年くらいはかかるだろう)
                      カーレンベルクの山の方まで見えて、気持ちが良い。

                      しかも、周囲のビルはクレジット・カード会社とか
                      でっかい銀行の本部である。

                      いや〜、ここだったらセキュリティは万全だよね。
                      泥棒が入るんだったら
                      しょぼい旅行会社じゃなくて、銀行に入るだろうし(笑)

                      ・・・・・・・甘かった(自爆)

                      月曜日に入ってきたメール

                      「週末にコンピュータ部に空き巣が入り
                       モバイル・コンピュータがすべて持ち去られた。
                       各階で、もし、他のものが盗まれているようだったら報告求む」

                      何ですって (+_+)

                      日曜日、私はオフィスに来ていたのである(ゾワゾワ)
                      自動的に電気が点かないので
                      真っ暗なガレージに入って、手探りでドアを開けてオフィスに来たのだが
                      その間、もしかしたら、他の階では
                      泥棒さんたちが、せっせと仕事してたって事??!

                      うわああああああああっ・・・・ o(><;)(;><)o

                      だいたい、何でしょぼい旅行会社に盗みに入るんだよ?
                      隣の銀行に入ったら、現金取り放題だろうし(妄想)

                      このオフィス・ビル、実は我々、どの階に何があるのか
                      ま〜ったくわからんようになっている。
                      本社だから、きっと、経理もあれば
                      社長室もあるのだろうけれど
                      その情報はもらえないし、別に興味もない。
                      (社員食堂は一番上の階である。
                       それすらも、最初の日は迷子になったのだ)

                      以前のオフィスの空き巣騒ぎの時も
                      来たやる気のなさそうな警官が

                      ウィーンでは10分に1回、空き巣が発生している

                      とか言っていたが、それって、本当にそうかもしれない。

                      しかし、このオフィス、社員証がなければ入れないハズなのだが
                      いったい、どうやって入ったんだろう?
                      内部犯行じゃないんだろうか

                      ウィーンは、他のヨーロッパの都市と比べれば
                      比較的安全な都市ではあるのだが

                      それでも、こういうコワイ事は起こるのだ。
                      やっぱりヨーロッパである、うん。

                      盗まれたコンピュータは
                      今頃、きっと、ルー○ニアとか、ロ○アとかに持っていかれているのだろうなぁ
                      と、しみじみ思う私に

                      どうぞ1クリックを本日もお恵み下さい。



                      いや、でも、日曜日に泥棒さんとバッタリ会って
                      グッサリ、とか言うのでなくて良かった・・・・・

                      calendar
                            1
                      2345678
                      9101112131415
                      16171819202122
                      23242526272829
                      30      
                      << September 2012 >>
                      PR
                      ★コンタクト・メイル★
                      メイルはこちらへ
                      ブログランキングに1クリックお願いします
                      selected entries
                      categories
                      archives
                      recent comment
                      recommend
                      links
                      profile
                      search this site.
                      others
                      mobile
                      qrcode
                      powered
                      無料ブログ作成サービス JUGEM