ドン・パスクワーレ クロースターノイブルク 2回目

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    Stift Klosterneuburg Kaiserhof 2012年7月31日 20時30分〜23時15分

    DON PASQUALE
    Gaetano Donizetti

    ドン・パスクワーレ Marc-Olivier Oetterli
    ノリーナ Chiara Skerath
    エルネスト Arthur Espiritu
    マラテスタ Günter Haumer
    公証人 Mihail Dogotari
    フロント・デスクの女性 Inge Altenburger

    オーケストラ Sifonietta Baden
    コーラス Chor der Operklosterneuburg

    指揮 Christoph Campestrini
    演出 Andy Hallwaxx
    舞台 Hans Kudlich
    衣装 Franz Blumauer

    7月20日には雨で、ホールで上演されたドン・パスクワーレの最終公演。
    数日前から、ずっと天気予報に釘付けになっていて
    毎日変わる予報にヤキモキしていたが

    わっはっは。今回は、何とか
    クロースターノイブルク修道院の中庭上演となった \(^O^)/

    まずは舞台の違いをご覧下さい。

    バーベンベルガー・ホールの舞台はこういう感じ。




    これが、修道院の中庭だと、こうなる (^^)v



    (舞台全体の大きさが全く違う事に注目!)

    ホールだと安い席は舞台脇だが
    中庭だと、確かに舞台からは遠いけれど
    傾斜が急なので、全く問題なく見えるし
    オーケストラ・ピットも見えるし

    高い席だと
    首を上に向けなければならない(だろうと思われる)
    かなり高いところに位置している
    ホテルのルーム・ドアとか
    右側のヴェスパの宣伝の裏側にある
    ノリーナのバスルームとかもよく見える。

    ノリーナのバスルームはホールでは設置されておらず
    舞台に突然、バスタブが出現したのだが

    このノリーナのプライベート・バスルームには
    色っぽい女性の下着が、たくさん干されていて笑えた。

    中庭の音響の良さは特筆もので
    オーケストラの音も、押しつけがましくなく
    豊かに、しかも柔らかく響く。
    う〜っ、やっぱりオーケストラの音って
    すごく好き (*^^*)

    エルネスト、マラテスタ、公証人役が7月20日とは変わった。
    マラテスタは、この間の方が声量があった。

    本日のマラテスタ、美声なのだが
    あまり声が前に飛ばず、埋没してしまうタイプ。

    エルネストは合格。
    この間のエルネストも良かったけれど
    今回のエルネストも高音がしっかり出て
    でも、多少、弱っちい感じがして
    (それは演出の役どころとしてピッタリ)
    フィリピン人なので、顔はアジア系だが
    黒髪だし
    ちょっと南方イタリア系の、濃い目の男
    という感じで違和感はない。

    相変わらず、表情と飄々とした風格の
    ドン・パスクワーレ役は
    ホールの時より、ずっと通る声で
    イタリア語も明確に聴こえてくるし
    細かいパッセージも、軽々とこなす。

    演技もコミカルで巧く
    騙されるかわいそうなドン・パスクワーレ役なのだが
    実にユーモラスに、悲惨でなく、楽しく演じてくれた。

    (最後はノリーナに振られた直後に
     別の女性に誘惑されて
     ひょいひょい付いていって、またもや平手打ちされる。
     懲りないオジンではある(笑))

    しかし、このオペラ聴いていて
    ああ、ドニゼッティって、いわゆる昔のミュージカルだなぁ、と
    つくづく思う。

    早口でのアリアなんか
    ミュージカル「吸血鬼のダンス」にも、しっかりあるし・・・

    ハルヴァックスの演出の楽しさは
    実は、歌手の仕草とかではなく

    歌手にばかり気を取られていると
    ついつい見逃す、他の場所の
    俳優さんや、コーラスなどの
    さりげない動きにある。

    エルネストのラブソングの時に
    舞台上で演奏する
    ギタリストとタンブリンの男性2人だが

    タンブリン担当の男性の帽子を
    マフィアのような格好をした
    後ろのコーラス・メンバーの男性が
    演奏中に取ってしまって
    ギタリストに被せてしまい

    それを、タンブリンの男性が
    演奏していない時に、また取り返して

    演奏している時に、またもや帽子を取られて
    また取り返そうとすると
    ギタリストが首を振って帽子を落としていて
    取ろうとしてギタリストの頭に触れてしまい
    ギョッとした顔をしながら
    またタンブリンを演奏するとか

    そういう、何気ないお遊びが
    舞台のあちこちで
    さりげなく繰り広げられているのである。

    日中、暑かったとは言っても
    30℃を切っていたから
    いつもの夕方のスコールも来なかったし
    (ここは熱帯か?!)

    太陽が落ちて、22時30分頃から、多少は冷えたけれど
    ちゃんとそれなりの準備はしていったし
    ジャケット2枚くらいで
    毛布とか使わなくても大丈夫だった。
    (こういう公演の時は、毛布ももちろん持って行く。
     場合によっては、10℃近くまで冷える事もあるのだ)

    風もほとんどなかったけれど
    演奏途中で、近くの線路を走る列車の轟音がしたり
    (しかも、よりにもよって
     テノールの甘いアリアの時に(笑))
    一度、やっぱりテノールの弱音での演奏時に
    カラスが数匹

     カァ〜 カァ〜 カァ〜

    と大声で飛んでいったのには
    一部から失笑が漏れたけれど

    それが自然なんだから
    笑ったら、マジメに悲劇的なアリアを歌っている歌手に
    失礼なんじゃないの?!
    (まぁ、歌手も内心では苦笑しているかもしらん)

    観客席はほとんど満杯状態。
    嬉しい事に、本日は
    修道院の駐車場が無料だった v(^^)v
    (最終日のサービスなんだろうか?
     普通は割引で3ユーロ50セント。
     それだって安いけど・・・)

    仕事が追い付かず
    オフィスではタイヘンな事になっていて
    各所に迷惑をかけっぱなしだが

    今年のクロースター・ノイブルクのオペラは
    バーベンベルガー・ホール版と
    修道院の中庭版と
    両方を鑑賞する事ができて
    楽しかった!!!!

    来年の出し物は「マノン」だそうである。
    ・・・やっぱり行っちゃうんだろうなぁ。
    ダニエラ・ファリーがタイトル・ロールの予定。



    スマホの写真なので、あまりキレイに撮れてはいないが
    オペラ始まる前の修道院の建物



    で、オペラ終演後の修道院の感じはこうなる ↓



    反対側の教会が照明に浮き上がる様は、とても厳粛。




    車物語 その4

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      その1は ここ
      その2は ここ
      その3は ここ

      恐怖の口頭試問を、
      何とかギリギリでもクリアした我々を
      待っているのは、実技試験。

      2台の車で
      前の車には、試験官と
      受験者が所属している教習所の教官が乗り

      順番待ちの受験者は、後ろの車に乗って
      教官が運転して、付いて行く。

      「実技口頭試問の時の
       感じの良い試験官が来てくれると良いね〜」

      ・・・と教官と話していたが
      もちろん、人生、そんなに上手くは行かない(涙)

      来ちゃったよ
      交通法規の「外国人げっそり」の試験官が (・・;)

      結果

       受験者4名
       全員 不合格!!!


           まぁ、想像はついてましたが (-"-;)

      だいたい、受験者の運転に難癖をつけるなんて
      実に簡単な事だ。
      (ベテラン・ドライバーの運転だって
       簡単に難癖はつけられる <(`^´)>)

      ハンドルの切り方が悪いとか
      何だか、ワケのわからない理由による
      全員の不合格は
      試験官の腹いせとしか思えないが
      文句はつけられない。

      実技試験に落ちると
      また教習所で2時間だか4時間だか
      運転講習を受けねばならない。

      教習所と試験官がグルになっている、という話が
      まことしやかに噂されているけれど
      まぁ、それは関係ないとして

      それでなくても規定以上に取っていた運転教習を
      更に2時間だか4時間だか受けて

      また実技試験。

      口頭試問は以前に受かっているのでカット。
      私が最初の受験者として
      教官が助手席、いやに若い試験官が後部座席に乗って
      交通局から出発。

      「はい、そこを右に曲がって」
      と試験官が言ったのだが

      え? 何か、今、Du で話しかけられてる???

      (ドイツ語には Sie と Du という2人称があって
       普通は丁寧な方の Sie で話す。
       Du は、仲間内とか、子供とかに使うので
       最初から Du で話しかける、というのは
       ある意味、非常に失礼な事なのである)

      教官が 「2番目の車線に入ってね」

      あ、そんな指示を教官からしちゃって良いんですか?
      普通は、こういう場合に
      どの車線に入るかも試験項目では?

      試験官が、続けて Du で
      お気楽に、普通の会話みたいに話しかけてくる。

      「キミ、何時間くらい運転教習取ったの?
       この間の実技試験、不合格だったんだって?
       何が悪いって言われたんだい?」

      何なんだ、この雰囲気は!!!
      この間とえらい違いではないか。

      「運動神経ないもんで、けっこう教習時間は取りましたよ〜。
       この間は、難しい試験官で、全員不合格でしたし」

      「へぇ、大変だったね。
       あ、じゃ、その右の路肩に車を停めて」

      (ちなみに、この間、約5分。
       走ったのは、本当に数キロ)

      条件反射 

       「あのっ、私、
        まだ縦列駐車できないんですけどっ」


        (言うか、普通、そ〜いう事!!!!
          (゜゜☆\(--メ)ポカッ)

      ・・・普通に考えるなら
      ここで不合格、なのではないだろうか。

      「あ、大丈夫、大丈夫、そこに停めれば良いから。
       あ、停めたね。はい、降りて。次の人と代わって」

      車を降りる。
      で、恐る恐る、ウチの教習所の教官に

      「あの〜、私、合格だったんでしょうか?
       不合格だったんでしょうか?」
      「あっはっは、合格、合格」

      ・・・ それで良いのか??????
            (((--;)(;--) ))

      ついでだが、この時は
      途中でエンジン止めた受験者まで含めて

      全員、合格。

      縦列駐車できないまま、免許を手にした私が
      初めて乗ったのは

         アルファ・ロメオ

      だったのだが、その話はまた別項目で・・・ (^.^)

      続きを読みたい方も
      も〜、良いや、という方も
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      まぁ、初心者が運転すると
      色々と思いがけない事があるんですが
      そのエピソードで1記事書けそうなんで f(^^;)

      ハーゲン弦楽四重奏団+チューリヒ・バレエ

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        Felsenreitschue (Salzburg)  2012年7月29日 15時〜17時25分

        Tanz & Quartett

        Lettres intimes – Ballett von Heinz Spoerli
        Musik von Leoš Janáček (1854-1928)
           Streichquartett Nr.2 “Intime Briefe”

        In Spillville - Ballett von Heinz Spoerli
        Musik von Antonín Dvořák (1841-1904)
           Streichquartett Nr. 12 F-Dur op. 96 “Amerikanisches Quartett”

        Der Tod und das Mädchen - Ballett von Heinz Spoerli
        Musik von Franz Schubert (1797-1828)
           Streichquartett d-Moll D 810

        Hagen Quartett
        Zürcher Ballett
        ソリスト
         She Yun Kim (Zürcher Ballett)
         Arsen Mehrabyan (Royal Swedish Ballett)
         Sarah-Jane Brodbeck (Zürcher Ballett)
         Tigrab Mikayelyan (Bayerisches Staatsballett)
         Yen Han (Zürcher Ballett)
         Arsen Mehrabyan (Royal Swedish Ballett)

        オーストリア国鉄の帰りのレイル・ジェットが30分遅れたせいで
        室伏鴻のクイック・シルバー公演には
        とうとう間に合わなかったのが、残念と言えば残念なのだが

        朝の列車でザルツブルクに行き
        ザルツブルク音楽祭、15時からのコンサートに行って来た。

        ハーゲン弦楽四重奏団だけでも
        充分に客が呼べると思うのだが
        室内楽が苦手な私が
        どうしてもこのコンサートに行きたかったのは

        チューリヒ・バレエ団!!!!

        ・・・すみません m(__)m
            音楽と言うよりは、バレエに釣られたんです。

        しかも20ユーロの席が空いていて
        この20ユーロの席、後ろの方だが、舞台は充分に見える。



        客席は7割の入りか。
        端の方はかなり空いている。
        私の横が立ち見席エリアだったのが
        ここも誰もいなくて

        こんな事だったら立ち見でも充分だったわ(自爆)

        チューリヒ・バレエ団のハインツ・シュペルリの作品3点。

        うはは、最近、コンテンポラリー・ダンスばかり観てるせいで
        シュペルリの作品が
        むちゃクラシック・クラシックに見える f(^^;)

        っていうか、これ、クラシックだよね?(笑)

        ヤナーチェックに振付された作品は
        多少モダンを感じさせるけれど

        まぁ、男女の愛とか絆の振付って
        どうしても似たようなものになりがちで

        クラシックの舞踏表現で新しい振付という意義は何処に?
        ・・・と、ド素人の私は厚かましくも考えてしまった。

        クラシック音楽でも
        何処かで誰かが作曲したようなモノではなくて
        新しい響きをしつこく追い駆けて
        とうとう、今みたいな
        無調のメロディなしの音楽に辿りついたように

        バレエの振付にしても
        古典的な動きを極めるのであれば
        ニジンスキー辺りが頂点かなぁ・・・と
        (すみません、シロウトがアホな事を言って m(__)m)

        よって、モダンとは言っても
        最初の作品は、ちと退屈してしまった。

        休憩を挟んで
        ドボルジャークの弦楽四重奏曲「アメリカ」

        これは、モダンというより
        もっとクラシックに徹していて
        その意味では、反って、
        ヘンに中途半端にモダンでないところが良い。

        また休憩の後は
        シューベルトの「死と乙女」

        おお、これは、ストーリーになっている (^^)v
        乙女に惚れた死神が、他の死神と喧嘩する、という

        実は違うのかもしれないけれど(笑)
        たぶん、大筋のところでは間違ってはいないと思う f(^^;)

        ソロを踊った Yen Han が印象的。
        何とも静かな雰囲気を備えた
        如何にも、次の瞬間、死んでしまうような感じのするダンサーである。

         チューリヒ・バレエ団公式サイトから拝借。

        シルフィードとかやらせたら、スゴイかも・・・というタイプ。

        ソロ男性ダンサーは
        スウェーデンとミュンヒェンから借りているようだが
        最初と最後でソロを踊った Arsen Mehrabyan が素晴らしい。

        調べてみたらアルメニア出身のダンサーで
        家族全員がダンサーらしい(笑)

        運動能力がずば抜けているので
        モダンよりは、本当のクラシック・バレエで観たいなぁ。

        ハーゲン弦楽四重奏団の演奏は、素晴らしかった。
        来ている客の半数以上は
        バレエよりは、ハーゲン弦楽四重奏団を聴きに来ていると思う。

        ただ、シロウト耳だから、何よ?と言われるのは承知で
        ドボルジャークの一部に非常に気になるところがあったけれど
        まぁ、それは、きっとシロウト耳だからなのであろう。

        (時々、各自が勝手にやってる、というところがチラッと・・・)

        17時25分に終わって、すぐに駅に移動して
        18時01分発のレイル・ジェットで20時44分にウィーンに到着すれば
        21時から(たいてい10〜15分遅れで始まるから)のオデオンに間に合ったのに
        途中で「技術的な問題により、列車は30分ほど遅れています」というアナウンス。

        う〜ん、オーストリア国鉄を信じた私がアホでした。
        18ユーロの席を無駄にした、というよりは
        室伏鴻の舞踏を観られなかったのが、すごく残念だが

        久し振りにクラシック・バレエを
        最高の音楽と共に楽しんだのだから、まぁ仕方ないか (-"-;)

        ザルツブルクは
        雨になったり、太陽が出たり
        (最初の幕間の時は太陽燦々で
         次の幕間の時は大雨だった(笑))
        不安定な天気だったが

        音楽祭の時期らしく
        着飾った金持ち人種たちと
        バックパッカーの観光客が混ざり合って
        すごい混雑ではあった。

        ザルツブルク音楽祭はまだ始まったばかり。
        今年は、ザルツブルク音楽祭関係では
        あと3回ほど、ザルツブルクに遊びに行く予定 (^^)v



        仕事がむちゃ忙しいのに
        こんなに遊んでいてどうするんだろ、と
        内心では冷や汗をかいているのだが・・・(ーー;)

        L`Arppeggiata

        0
          Schloss Grafenegg
          Auditorium 2012年20時〜22時45分

          L`Arppeggiata
            Carmen Gaggl, Sarah Ridy, Marcello Vitale, Doron Sherwin
            David Mayoral, Boris Schmidt, Zoltan Lantos, Ramesh Shotham
            Mahmet Ungan, Quito Gato, Paul Orelliana, Linkoln Almada
          歌 Raquel Andueza, Luciana Mancini
          歌とダンス Vincenzo Capezzuto
          テアトロダンツァ Anna Dego
          インド舞踊 Shany Mathew
          ダルヴィーシュ Talip Elmasulu
          テオルベ、バロック・ギター、音楽監督 Christina Pluhar

          Los Pájaros Perdidos
          Tänze und Gesänge aus der alten und neuen Welt

          ちょっと冗談ではない状態になっていて(仕事が (^^;)
          17時30分からのプレリュードには間に合わず
          19時からの楽曲解説に間に合うように出発したら

          低地オーストリア州に入ったら
          向こうの空が真っ黒で、まるで地獄に向かって
          走っているような気分・・・

          豪雨に強風でハンドルを取られそうになりながら走っていたら
          車に何かぶつかるガンガンという音が
          どんどん激しくなって
          何だコレ?と思ったら

            すごい雹!!!!

          さすがにこれはヤバイ(氷だから道路が滑るはず)と
          路肩に停めたのだが(同じ事を考えた車が何台も停車している)
          停めても、バラバラバラッというスゴイ音がして
          うわ、こんなの初めて (T.T)

          何とかグラフェネックにたどり着いたものの
          まだまだ大雨で
          車から会場まで、傘をさしてもグッショリ。

          ヨーロッパ人は傘をささないとは良く言われるけれど
          だいたい雨になると
          風も強いので、傘をさしても、ほとんど意味がないのである。

          楽曲解説の途中から入って
          タランチュラというジャンルに関して
          私が習った事(と思っていた事)が
          全くの間違いだったというのにショック。

          これ、違って学んだ人も多いと思うが
          本日の解説によれば
          タランチュラは蜘蛛に刺されて
          苦しみながら踊るというダンスではなく

          タランチュラに刺されて
          脳をやられて
          ボーッとなった人が(私みたい( ;^^)ヘ..)

          音楽を聴くと、ちょっとだけ正気に戻るという
          そういう時の音楽らしい。

          本当かどうかは当局は関知しない。

          さて、20時からの L`Arppeggiata のコンサート。
          通常、こういうプログラムって、私の好みではないのだが・・・
          ご興味ある方は
          ウエブ・サイトは ここ
          (注意 音が出ます)

          プログラムは、ごった煮というか何でもアリというか(笑)
          (よって、プログラム内容は全部書きません。
           だって楽曲のリストだけで4ページもあるんです)
          スペイン、ナポリ、ヴェネズエラにカナリア諸島
          インドにイタリアにトルコ、パラグアイに至るまで

          様々な音楽と舞踊を古楽器で演奏して
          ソロの歌あり、デュエットあり
          フラメンコ?ちっくな女性ダンサーがいて
          インド舞踊があって
          ダルヴィーシュのクルクル回転する舞踏まであって

          その上、ファルセットで歌っていた男性が
          クラシック・モダンのダンスを踊ったのには目が点になった。

          調べてみたら、この Vincenzo Capezzuto という人
          もともと、クラシックのバレエ・ダンサー (・.・;)

          そのクラシック・バレエのダンサーが
          この L`Arppeggiata と歌うとどうなるか
          どうぞご覧下さい。




          ちょっと驚くよね?
          一緒に歌っている Luciana Mancini は
          このクリップで聴くより
          実際に聴くと、ずっと美声で
          柔らかな低音で

          Capezzuto が女性みたいな声なのに対して
          Mancini は低い男性と聴き間違うような声で
          面白かった。

          同じ人が踊ると、こうなる ↓



          いや、ダンスは1曲だけだったんだけど
          まさか、ファルセットの男性歌手が踊っているとは思わず

          うわっ、やっと、しっかりクラシックが入っているダンサーが出てきた、と
          喜んでプログラム見て

          え? 今のダンサー、誰っ???
          ・・・・という感じだった。

          まさか同一人物とはね(驚愕)

          インド舞踊の女性は、むちゃ美人 (*^^*)
          顔立ちがハッキリしていて、表情が豊かで
          指先の動きが美しいのだが

          最初のダンスで、頭の上の水瓶を
          腕の振りの位置をちょっと間違えて
          ひっくり返してしまって・・・ ちとかわいそうではあった。

          楽器の中では
          不思議な笛の演奏が
          木管の音色だけではなくて
          金管の音色まで出ていたのに圧倒された。
          (最初、あれ? 金管は何処に?と探しちゃったもん)

          あと、パーカッションがむちゃ巧くて
          ギターやバイオリンや、チターも聴き応えあり。

          もちろん、全部がマイク付き。
          (雨さえ降らなかったら、野外ホールの予定だったし
           それでなくても古楽器は音量が少ないので、まぁ納得)

          ただ、聴衆のマナーは酷かった (T.T)
          歌手が歌い終わって
          続けて他の楽器が演奏し始めているにもかかわらず
          すごい拍手なので

          プレイヤーは、弾き始めたのをいったん止めて
          拍手が収まってから、また始めるというのが
          何回あった事やら・・・(ため息)

          まぁ、プレイヤーたちも苦笑していたくらいの
          KY 観客のテンコ盛りだったけれど

          グラフェネックらしいと言えばそうかも(笑)

          違うジャンルの音楽を楽しむのも
          たまには良いなぁ、と思っている私に
          どうぞ1クリックをお恵み下さい。



          帰りは、雨はあがっていたけれど
          今度はブルゲンラントの方が雷雨だったようで
          運転していると、向こう側の空が
          雷でピカピカ光っていた・・・・


          車物語 その 3

          0
            ルグリとその仲間たち3回目を書いてしまうと
            読者から袋叩きにあいそうな気がするので(笑)
            車物語の続きをアップすることにした。
            コンテンポラリー・ダンス・ファンのみなさま、ごめんなさい m(__)m

            車物語 その1 は ここ
            車物語 その2 は ここ

            さて、模擬試験の時間も充分取り
            準備万端で向かった運転免許試験は

            今は知らないが、当時は

             口頭試問

            別にドイツ語に問題ないし(おお、偉そう)
            落ち付いてゆっくりと話せば問題ないだろう、うん。

            口頭試問は2つに分かれ
            最初は交通法規
            これに合格すると実践問題。

            ところで、今でもそうだと思うのだが
            オーストリアの運転免許試験というのは
            ドイツ語でなくて、外国語でも受験できる。

            ただし、その場合は
            自分の費用で雇った法定専門通訳を連れていかねばならない。

            試験場には、教習所の先生も来てくれて
            緊張で暴れ出す受験者を取り押さえる・・・じゃなくて(笑)

            試験に不公平がないかどうか
            受験者の立場から、色々と助言してくれる(はずである)

            最初に交通法規の試験場に入った受験者は
            法定通訳を連れて入り
            他の教習所の教官も一緒に入っていった。
            (1回に1人づつなので、待っていなければならない)

            待つこと10分・・・20分・・・・・30分・・・・・・・40分・・・

            一緒に待っていた教官曰く

            「こんなに時間がかかるのはおかしい。
             普通は15分くらいで出てくる筈なんだが」

                イヤな予感 (--;)

            小1時間の後、出てきた受験者と通訳、教官は、ゲッソリしている。
            教官同士が話をしたら

            通訳がヘタクソで

            試験官が聞いた質問を通訳すると
            受験者が、それはどういう意味?と更に問い返し
            それを通訳が試験官にまた聞いて

            というのを、延々と続けていたと言う。

            うわ〜〜〜〜〜っ (・・;) 
            そりゃ、試験官もキレるだろう。

            続けて入ったアメリカ人女性は
            待っている時から

            「ワタクシのドイツ語は完璧だから
             通訳なんか要らないの」

            いや、アナタのドイツ語、かなりわかり難いし
            間違い多いですよ ・・・ (¨;)

            イヤは予感は当たる。
            出てきたアメリカ人女性もげっそり。

            で、外国人3人目はワタクシである。

            試験官からすれば
            何で朝から、ドイツ語の出来ない外国人と苦労するんだ!!!と
            既に、怒りは頂点に達している。

            入ったとたんに

             「げっそり、また外国人かよ」

            というのがミエミエ。

            カードを一枚引いて
            そこに書いてある交通標識の説明をしなければならないのだが
            どう説明しようか、考えていると(その間約5秒)

            「早く言えっ!!!」

            ・・・・と、最初から、喧嘩ふっかけてんのか、こいつ!!!
            (私の方が立場が弱いから、文句は言えない)

            ショート・パーキング・ゾーン、ただし時間制限あり

            というのがあって

            「ショート・パーキング・ゾーン ただし」

            と言ったとたんに

             「時間制限付きショート・パーキング・ゾーンだ。
              不合格!

               ・・・ちょっと待って下さい 
                    (((--;)(;--) ))


            「最後まで言わせない試験官が悪い。
             私は、まずメインになる概念を伝え
             その後に制限付きという追記を表現する予定であった」

            教習所の教官が割って入って

            「そういう事ですから、これは甘めに見て
             かまわないんじゃないでしょうか?」

            いくら3人目の外国人と言っても
            あの喧嘩腰の不機嫌な教官で
            部屋に入ったとたんに漂う怒りの中での試験は不利。

               あんなに交通法規を勉強したのに!!!!

            教官の取りなしで、何とか交通法規の口頭試問はクリア。
            実技口頭試問の部屋に入る。

            またカードを引くと
            そこには、運転状況の写真が乗っていて
            これに対して

            こういう時は、どう運転すべきか、というのを聞かれ
            その他に、何とかってどういう意味?という感じの質問。

            この先生はご機嫌である。
            (例のヘンな外国人は、交通法規で落ちたので
             実技口頭試問には来ていないのだ)

             「いや〜、君の教習所の生徒は
              出来が良いねえ」


            な、な、何なんだ、この違いは (・.・;)

            ・・・・う〜ん、試験官の気分によって
            生徒の評価って、こんなに変わるのか (-"-;)

            というワケで、実技関係の口頭試問は
            全然問題なく、むちゃくちゃ誉められて合格したのだが

            その後に、実技試験というのが待っているのだ。

            続きを読みたい人も
            もう読みたくないや、という人も
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            マニュエル・ルグリとその仲間たち 2回目

            0
              Burgtheater 2012年7月26日 21時〜23時20分

              “Il faut qu`une porte…”
              Gala des zeitgenössischen Balletts

              “Il faut qu`une porte …” (Jiri Kylián)
              Aurélie Dupont / Manuel Legris

              “Créatures” (Patrick de Bana)
              Tamako Akiyama / Dimo Kirilov Milev

              “Factum” (Patrick de Bana)
              Helena Martin / Patrick de Bana

              “Third Mahler” (John Neumeier)
              Silvia Azzoni / Alexandre Riabko

              “Halo” (Helena Martin)
              Helena Martin

              “Not without my head” (Natalia Horecna)
              Silvia Azzoni / Alexandre Riabko

              “Silent cry” (Patrick de Bana)
              Patrick de Bana

              “Arcangelo” (Nacho Duato)
              Tamako Akiyama / Dimo Kirilov Milev

              “Le parc” (Angelin Preljocaj”
              Aurélie Dupont / Manuel Legris

              高いチケットで1回だけ観るのと
              安いチケットで数回観るのと

              結局は後者の方が高くつくのだが f(^^;)
              それでも、同じ演目を何回か観る、という魅力には勝てない。

              同じ物を何回か鑑賞する事によって
              見えてくるものもあるし
              良い物であれば
              観れば観る程、味が出てくるのである。

                 スルメみたいなものかも

              色々と腹に饐えかねる事もあるのだが
              イライラと怒るよりも
              天敵は天敵として、そのまま我慢する他ないわけで

              腹に溜った怒りの塊を消化するには
              芸術鑑賞が一番 (^^)v

              ルグリ・ファンには怒られるかもしれないけれど
              今日、最も印象に残ったのは

              秋山珠子とディモ・キリロフ・ミレフのカップル ( ̄。 ̄)

              秋山珠子氏は、スペイン国立ダンス・カンパニーのプリンシパル

               カンパニーの公式サイトから拝借

              ディモ・キリロフ・ミレフは、フリーで活躍しているが
              この2人、カップルとして、正にピッタリというか
              身長のバランスから動きから
              実に素晴らしい雰囲気を醸し出すのである。

              特に、ナッチョ・ドゥアートのアルカンジェロの素晴らしさは
              通俗な言い方になってしまうが
              息を飲む迫力と魅力がある。

              コンテンポラリー・ダンスは
              他の現代芸術と同じく、抽象画のようなもので

              もちろん
              ルグリとデュポンが踊ったような
              想像を逞しくすれば
              ちょっとストーリーが見える(かもしれない)
              と言うのもあるが

              ナッチョ・ドゥアートの振付は
              もちろん、きっと
              何かストーリーもあるのだろうが

              おバカで感受性がなくて
              想像力が欠けていて、情緒ゼロの私には
              ケースマイケルと同じように
              純粋なダンスの美に見えるのだ。

              音楽でも、絵画でも、ダンスでも
              その手段によってしか表現できないモノがあるはずだ(断言)

               だから、私は、学校の授業で
               「これは何を表現しているのか
                30字で書きなさい」
               というようなテストは、苦手だったし、嫌いだった。
               
              だいたい、作者の言いたい事を30字で書けって
              芸術家に対して失礼ではないか!!!!

              抽象画とかコンテンポラリー・ダンスとか
              ワケのわからない物については
              表現者の表現に加えて
              受け取る側の我々が、勝手に妄想して良い(はずだ)し
              そこから、どんな意味を汲み取るかなんて

                各自の勝手だ、ほっといてくれ

              ってなもんである。ガッコウの先生、ごめんなさい。

              いや〜、しかし、秋山珠子氏の表現って
              何とも色気があるなぁ・・・・ (-_-)/

              2日前より、音響も少し良くなったし
              カーテン・コールの段取りもマシになった (^^)v

              舞台芸術というのは、音楽も含めて
              その一瞬の儚い物でしかないので
              同じ出演者で同じ演目でも、その時々で違うものになる。

              最初のキリアン作品で
              今日は男女の花束の投げ合いが、あまり巧く行かず
              初日は、しっかりと手で受け取っていたのが
              今日は(お疲れですか?!)ちょっとズレたり
              最後は受け取れずに落としたり、というのもあったけれど

              受け取れずに落としても
              さも、それが、振付です、という
              涼しい顔をして続けた上に

              花束を落とした時に、落ちた花一個を
              女性ソロの場面にかかる時に
              座っていたルグリが
              さりげなく
              これも振付ですよ〜という顔をして
              女性ダンサーが滑らないように
              さっと拾ったのは

              おお、これこそ、プロの職人技
               ( ̄  ̄) (_ _)うんうん
              こういう、さりげない技って
              すごく好き (*^^*)

              明日は最終公演である。

              車物語の続きも
              実はもう書いて、後はアップするだけ・・・なのだが
              金・土・日と
              ナイトライフが続いてしまうので
              楽しみにしている読者の方がいらしたら
              もう少しお待ち下さい。

              早くアップして、という方も
              そんな自分語り、読みたくないわ、という方も
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              車物語 その 2

              0
                おヒマな方、その1は ここ です。

                車の免許など不要である!!!

                と高々と宣言していた私は
                だいたい、運動神経というものが全くないので

                日本の教習所とか言ったら
                コワイ教官に怒鳴り散らされて
                神経細いからノイローゼになるだろうし(被害妄想)

                高い料金払って、免許取れなかったら
                貧乏なのに、ますます貧乏になるし

                第一、日本で運転免許取って、何処で車に乗るんだよ。
                (住んでいたのは東京近くの、でも、かなり離れたベッド・タウン)

                というワケで
                27歳の頃にウィーンに来た私は
                運転免許なるものを持っていなかったので

                  オーストリア人から
                  人間扱いされなかった(本当)


                でもモト彼が運転好きで、ドライブは人の車でしていたから
                それはそれで平和だったのだが

                モト彼は、一切、家事をしない人だった。

                何が関係あるの? 
                    ・・・ いや、関係あるんですってば!!

                 「私が夜中過ぎまで残業して
                  料理して掃除して、洗濯して食器洗って、アイロンかけているのに
                  何でアナタは何もしてくれないの??!!」

                (註 ヨーロッパ人男性はみんなフェミニストで
                   家事も率先して手伝って、毎日アイラブユーと言うなどと
                   世迷い言を信じている人はいないと思うが
                   外ヅラは良いけれど(でないと恥ずかしいから)
                   家庭内では何にもやらない、というタイプも多い(断言))

                 「だって、キミ、運転できないだろ?」

                   ・・・・ キレました、ワタシ (-"-)

                11月に2週間の休暇を申請して
                会社の近くの運転教習所の集中コースに申し込み
                午前中の授業が終わると、会社に駆けつけて業務をこなし
                午後の2時間とか3時間の実習に駆けつけ
                終わるとまた会社で仕事して・・・・という2週間。
                (どこが休暇じゃ、ふんっ)

                最初の実習の日。
                今でも鮮やかに覚えているプラーターのまっすぐな道。

                ガレージから先生が出した車の運転席に座ったとたん

                 「今までの運転経歴は?」

                はぁ?????
                免許持ってないから、運転した事、ないんですけど?

                 「ほ〜、運転した事がないって?
                  珍しい生徒が来た」


                ・・・(沈黙)

                そうなんです、こちらの人は若い頃から
                運転免許なしでも、大人が一緒に乗って、当該のシールを車に張れば
                堂々と運転の練習ができるのだ。しかも天下の公道で!!!!

                アクセルとギアとブレーキと
                説明を受けて、まぁ、アクセルとブレーキを踏むくらいは何とかなるが
                ギアの切り替えが面倒で(笑)

                「どうしてギアを変えないんだ!」
                「いや、あの、頭ではわかってるんですが
                 身体が反応しないんです (T.T)」

                教官に大笑いされた・・・くそ。

                初日はプラーターの真っ直ぐな道路を行ったり来たり
                次の日は、プラーターから出て
                ちょっと郊外の道路に出たら

                 「あの、あの、先生、トラックが追い越しかけてますが」
                 「君が遅いからだよ。ここは制限速度100キロだ」

                グイ〜〜〜ッと先生が踏むアクセル。
                運転2日目にして、時速100キロで走らせる教官 (O.O;)(oo;)

                あ、もちろん、こちらにはモデル・コースとかありませんから。

                郊外にはあるらしいけれど
                運転教習は最初から天下の公道である。

                その上、この年の11月は、大雪だった。
                ウィンター・タイヤを履いてはいるものの
                ツルツル滑る道路で、運転の実習・・・(冷汗)

                結果的には、雪の上を走るのも、全く怖くなくなったので良いけれど。

                最初についた教官がアホで(いや、ホントです)
                理論的な説明を一切しないので、非常に困った。

                 理論がないと実践もできないアホな私は
                 スキーを習った時も、感覚だけで説明するスキー教師のもとでは
                 一切上達せず
                 その後、工業大学の学生が
                 しっかりとスキーと靴にかかる重点から理論的に解き明かしてくれて
                 やっと滑れるようになったのだ

                こちらでは出来ないと生きていけない縦列駐車だって
                どこがどうサイド・ミラーに写ったらハンドルを切るのかなんて
                一切説明なしで
                はい、ここでハンドル切って・・・・って、それじゃ学べませんっ!!!

                 これも、後で、技術関係の友人が
                 角度を絵に書いてくれて、理論的に解き明かしてくれて
                 やっと縦列駐車が出来るようになった

                でも、このアホ教官、途中で病気になったので
                もうちょっと理論的な説明をしてくれる教官に変わってラッキー。

                 一度、ギュルテル走っている時に
                 このアホ教官、助手席で居眠りしていて

                 こら〜〜〜っ! カネ払ってるんだぞ、寝るな!!!
                 ・・・と怒鳴ったら

                 キミが安全運転してるからついつい・・・って
                 そ〜いう問題じゃないと思う (超怒)

                そうやって2週間過ぎて
                模擬試験(口頭である)は何回受けても良いので
                会社の後、1時間くらいの模擬試験の時間も何回も行って
                万全整えて、試験会場に向かった私を待っていたのは

                想像を絶する
                恐ろしい試練だったのである

                (じゃじゃじゃじゃ〜ん)

                以下 次号 (^.^)

                続きを読みたい方は、どうぞ1クリックを (^^)v



                ドライブ好きだけど、やっぱり長距離は列車が一番(笑)

                マニュエル・ルグリとその仲間たち 1回目

                0
                  Burgtheater 2012年7月24日 21時〜23時30分

                  “Il faut qu`une porte…”
                  Gala des zeitgenössischen Balletts

                  “Il faut qu`une porte …” (Jiri Kylián)
                  Aurélie Dupont / Manuel Legris

                  “Créatures” (Patrick de Bana)
                  Tamako Akiyama / Dimo Kirilov Milev

                  “Factum” (Patrick de Bana)
                  Helena Martin / Patrick de Bana

                  “Third Mahler” (John Neumeier)
                  Silvia Azzoni / Alexandre Riabko

                  “Halo” (Helena Martin)
                  Helena Martin

                  “Not without my head” (Natalia Horecna)
                  Silvia Azzoni / Alexandre Riabko

                  “Silent cry” (Patrick de Bana)
                  Patrick de Bana

                  “Arcangelo” (Nacho Duato)
                  Tamako Akiyama / Dimo Kirilov Milev

                  “Le parc” (Angelin Preljocaj”
                  Aurélie Dupont / Manuel Legris


                  以前のパリ・オペラ座のエトワール
                  現在はウィーン国立バレエ団の監督の
                  マニュエル・ルグリとその仲間たちの公演。

                  最初は2回の公演だったが、追加公演も決定して4日間の連続公演。
                  さすがに4回は行かない。3回行くけど f(^^;)

                  その1回目。席はギャラリーの1列目(贅沢)

                  "Il faut qu`une porte ..."
                  ルグリとオーレリ・デュポンの掛け合い。
                  ルグリとデュポンについては後述するとして

                  パトリック・デ・バナの作品が多い。
                  バナの振付はフォルクス・オパーの
                  「マリー・アントワネット」くらいしか知らず
                  しかも、この作品、私は好きじゃなかったので
                  (だって、ミュージカル「エリザベート」の焼き直しみたいだし
                   衣装もヘンだし、観ていて、何か、痛々しいのだ)
                  あんまりバナに対して好意的な感情はない。

                  “Créatures”は、そう悪くなかった(って偉そうだが)
                  ダンサーの秋山珠子が素晴らしい。
                  長い手足で、空間の範囲が非常に広いのである。

                  “Factum”は・・・
                  う〜ん、これ、フラメンコだよね?
                  しかも、フラメンコなんだけどコンテンポラリー・ダンス???
                  なんだか中途半端な作品だなぁ。

                  前半の最後は、ノイマイヤー振付の
                  マーラーの交響曲3番。

                  うわ〜、Youtube では観た事あるけれど
                  ナマで観ると、やっぱりクラシック・モダンで素晴らしい。

                  でも、今回の公演、全部がテープで
                  いや、それは良いのだが
                  いつもバレエと言えばオーケストラのナマ音に慣れているので
                  (しかも国立オペラ座なら
                   一応、ほとんどウィーン・フィルのメンバーだし)
                  テープで、マーラーの交響曲3番のアダージョを聴くのは抵抗がある。

                  作品は素晴らしいのだ。本当に、飛び抜けて素晴らしい・・・のに
                  テープだし、もともとブルク劇場って音響悪いし
                  音量の調整もなってなくて
                  ザラザラした音で踊られると
                  ダンサーと作品に対して失礼だ・・・という気がする。

                  でも、これ、やっぱりテープで踊るしか方法がないんだろうなぁ。
                  ・・・・だって、最後まで演奏せずに
                      突然、途中でちぎれてお終いなんだもん(怒)
                  これは、クラシック・ファンには、かなり欲求不満が溜まる。

                  後半 "Halo" は、前半でバナと踊ったフラメンコ・ダンサー自身の作品。
                  大きなショールを自在にはためかせて
                  まるで大きな炎が舞台に現れたかのような、目を剥くダンスである。

                  フラメンコそのものは、私の嗜好に合うものではないが
                  この作品、フラメンコに徹して、その最高の技術を効果的に使っている。

                  "Not without my head" はユーモアに満ちて
                  時々、オフザケ過ぎに見えるくらいのデュエットだが面白い。

                  で、振付師バナが自分で踊ったソロの "Silent cry" は

                  自己満足作品である(断言)

                  観ていて、自分に陶酔しているところしか見えないので退屈。

                  "Arcangelo" はナチョ・ドゥアトの作品で
                  これは・・・ カッコイイ。実に実にカッコイイ。

                  最後の "Le parc" はルグリとデュポン。裸足でのダンス。

                  パリ・オペラ座でのルグリの活躍は
                  私自身は実際に観た事はないし(画像では観たが)
                  ルグリのバレエそのものも
                  6月のガラ公演でオネーギンを観たくらいで

                  それで、今回、小作品を2つ鑑賞したからと言って
                  偉い事は言えないけれど

                  ルグリのバレエって、マジメ

                  マジメ過ぎて、全然色気なくて
                  良い意味でも悪い意味でも「大人」過ぎる。

                  すごく真剣に、正面からバレエに向き合って来た人だと思うけれど
                  ノーブルではあっても、面白みに欠ける。

                  色気なんて、芸術家のほとんどは
                  みんな正常なエロスとは離れているので
                  (偏見だし、反論があるのは承知の上だが
                   これは好みの問題なので
                   実生活でどういうエロスを実践してるかなんて
                   どうでも良いし、個人の自由)
                  別に実生活とか、芸術家の人間性なんかに興味はない。

                  その人自身の嗜好とは離れていても
                  少なくとも、滴るようなエロスを、演技と技術で
                  観客に提示して、観客を魅了して欲しいものだが

                  う〜ん、ダンスって、やっぱり人間性が出ちゃうんですね (-"-;)

                  良い人だと思うんですよ。あの踊りを観ていると。
                  だから、そういう「マジメで正統派」に惚れる人も多いだろう。

                  それに、ノーブルだし
                  ヘンな色がついてない・・・という事は
                  ギラギラした個性が表面に出て来ない・・・

                  すみません、私、どちらかと言えば
                  ギラギラした個性が好きだもんで。

                  でも、それ言ったら、バナなんて
                  ギラギラ個性の塊のような存在だが ( ..)ヾ ポリポリ
                  それも、また、う〜ん(悩)

                  ともかく、これが1回目である。
                  まだ今週、2回目・3回目の鑑賞を予定しているので
                  また、感想が変わるかもしれない。

                  劇場の裏方が、まだ慣れていなくて
                  パーフォーマンス中の照明はともかく
                  カーテン・コールの時の段取りが悪かったし

                  何故か、天井桟敷に、子供を連れて来たアホな親がいて
                  子供が時々、甲高い声でママーとか言っていたのが興ざめだったが
                  (コンテンポラリー・ダンスに子供連れてくるな!!!(怒))

                  睡眠不足の時に鑑賞すると
                  好きな作品では、バッチリ目が冴えて
                  退屈な作品では、どうしようもなく眠くなるので
                  自分の好みがハッキリわかる、という
                  面白い現象に気がついた私に

                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  ブルク劇場で公演がある時は
                  市庁舎の地下のガレージが4ユーロ50セントなのだが
                  今日「ガレージのチケット、どこで買える?」と聞いたら
                  「これはブルク劇場の主催ではなく
                   Im Puls Tanz なので、ガレージの割引はない」(冷汗)
                  通常4ユーロ50セントで済むところを
                  12ユーロも払って、出費が痛い(号泣)


                  車物語 その1

                  0

                    夏でネタがない (^^;)

                    今週は Im Puls Tanz のマニュエル・ルグリの公演に3回行くだけ。
                    (本来は2回公演だった。1回増えたのでそれも買って
                     最後は4回公演になったが、さすがに4回は行き過ぎだろ。
                     ・・・って、3回だって行き過ぎには違いないが・・・)

                    で、この間(ココ)起こした事故の後
                    土曜日にアルプス交響曲を聴くはずだった時間に
                    インターネットで中古車探して

                    月曜日の朝イチにディーラーに行って
                    事故処理(保険会社への連絡とか)してもらってから
                    プリント・アウトしたページを出して

                      「これ買います」(あっさり)

                    ディーラーが
                      「実際に、車見なくて良いんですか?
                       車庫から持って来させますが」

                      「いや、そんな悠長な事、してられないから
                       車の調子が良いなら、それで結構。
                       で、いつ入手できる?」

                    目がテンになっているディーラー氏が

                      「木曜日の午後で如何でしょう?」

                    オッケー、オッケー。
                    金曜日にクロースターノイブルクに行かねばならないから
                    木曜日なら理想的 (^^)v

                    というワケで
                    6000キロを切る走行距離の、2011年3月に登録された
                    中古のホンダ・シビックに、7月19日から乗っている。

                    私が運転免許を取ってから3台目の車。

                    ここ12年で何があったの?というくらい
                    何から何までデジタル (+_+)
                      ・・・って、12年で20万キロ越えた車に乗っている方も問題だが f(^^;)

                    テンポマートはあるし(使わない、たぶん)
                    パーキングする時に、後部が近付くと鳴る警報があるし
                    空調は完全に自動だし
                    雨センサーがあって、勝手にワイパーが動いてくれるし

                    でも、オートマではございません(爆)

                    オートマ車嫌いだから良いんだけど

                    (オーストリアは坂道が多いので
                     エンジン・ブレーキが必要だし
                     低いギアにしないと登れない急な傾斜の道路も多い)

                    でも、この車、何故か車高が高い。
                    運転席に乗ると、ミニバスに乗ってるみたいな感じ。

                    それに、1ギアでスタートして
                    市内の制限速度50キロになると、何故かピンポン鳴る?!

                    その上・・・ これが一番、神経に障るのだが

                    ギアをアップしろ、という命令がいつも出る!!!!(怒)

                       命令されるのキライ

                    右側のところに economy と書いてあるランプがあって
                    最高で5つ、緑のランプが点くのだが

                    市内を走るのに、6ギアで走ったことなど、今までないぞ!!!!

                    いつも、2ギアか、3ギアのまま市内を走り
                    高速道路に入ったら、追い越しかける時は4ギア
                    それ以外は5ギアで調子良く走っていたので

                    市内を走る時に
                    1ギアから、次々に上げていって
                    4ギアにしたら信号でストップ。
                    それからまた、1→4にして、それでも「ギアアップ」の指示が入るので
                    5ギアにして、6に入れて・・・
                      そうすると、またもや信号で最初から ゼイゼイ (-"-;)

                    ギア・アップの指示が入るのは、まぁ、良いとして
                    だったら、何故
                     
                     「今、何ギアに入ってます」

                    という表示が出て来ないんだよ??!!! (-"-)

                    運転免許取ってから、ずっとマニュアルで運転しているから
                    ギアを入れるのは問題ないにしても
                    3と5、4と6って、同じ方向だし、間違い易いのだ。

                    ギア・アップの指示で、6に入れるつもりで
                    思わず4に入れて、エンジン回転数がガガガガ〜〜〜ッツと上がって
                    焦りまくってしまったのが数回あった。

                    慣れの問題だとは思うけどさ、ふん。

                    市内で時速50キロのところで、6ギアに入れろ、と言う車なので
                    高速道路で80キロ出す時には
                    すでに6ギアに入っていて

                    当然、急な加速が、ま〜ったく効かない!!!!

                    以前のホンダ・シビックの時も
                    その加速の遅さにビックリしたものだが
                    今度のシビックGT の加速の反応の鈍さは、中途半端じゃない。

                    スポーツ・タイプの BM のジーゼルが
                    フォルクス・ワーゲンのジーゼルだって、これよりよっぽどマシ(断言)

                    いやいや、安全運転を心掛ける人には良い車だと思うぞ、うん。

                    高速道路を6ギアで走っていて良いのは
                    ギア・アップの指示が出ない事である(そりゃそうだ(笑))

                    できれば、6ギアから4ギアくらいにして
                    がああああっと追い越しをかけたいのだが(ど〜いう運転?(笑))

                    慣れるまでは、我慢して
                    ノロノロと100〜120キロで走るのが無難というもの。

                    (ちょっと、いや、かな〜り欲求不満 ・・・ ぶちぶち)

                    ホンダのシビックはウィーンでも良く見かけるけれど
                    (私の持っていた古いタイプの車)
                    今、乗っているタイプのホンダは、まず見かけないので、目立つ (^^)v
                    (目立つの好き(笑))

                    ディーラーに話を聞いたところ
                    前の持ち主の女性は、乗ってみたけど大き過ぎて、というので
                    ジャズに乗り換えたそうだが

                    高速道路を飛ばすのが好きな私は
                    ジャズじゃ、ちょっと小さ過ぎる。事故があったら怖い。

                    大きいと言っても、前の車と10センチ違うかどうか、というところで
                    しかも、駐車する時にセンサーが起動するなら全然問題なし。

                    ところで、私が車の運転免許を取ったのは
                    実はオーストリアに来てからである(恥)

                    それには色々と理由があって(わっはっは)
                    自分語りになってはしまうけれど
                    運転免許を取って、最初の車に乗るまでの
                    涙なしには聞けない物語を

                    ネタのない時の自分語りで、これから続けて書いていくぞ。

                    すごく忙しいのに、こんなネタで書いちゃうアホな私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    電車ネタじゃなくて車だけど
                    まぁ、同じ交通機関という事で f(^^;)

                    Jan Fabre/Troubleyn

                    0
                      Museumsquartier Halle G
                      2012年7月23日 19時〜 2012年7月24日 2時45分

                      Jan Fabre/Troubleyn
                      This is theatre like it was to be expected and foreseen

                      演出 Jan Fabre
                      音楽 Guy Drieghe - D
                      ヘア・スタイリング Savagnan (Brussels, Oost-Duinkerke)
                      パーフォーマー Maria Dafneros, Piet Defrancq, Melissa Guerin
                                     Carlijn Koppelmans, Lisa May, Giulia Perelli
                                     Gilles Polet, Pietro Quadrino, Kasper Vandenberghe
                      衣装 Pol Engels, Jan Fabre

                      冗談ではなくて、本当に8時間弱の公演。
                      しかも、幕間なし、休憩なし。

                      聴衆は、途中で出て行っても、入って来ても良い。
                      もちろん、途中で帰ってもかまわない(笑)

                      最後まで残ったのが、まぁ、3分の1くらいかなぁ。
                      途中で帰る人がいるので
                      席はあるけれど、みんな戻ってくると、前の方に移動したりで
                      段々、ワケがわからなくなってくる(笑)

                      で・・・

                      何を書けば良いんだろう????? (・_・")?

                      実は私も、最後まで居た一人。
                      さすがに明け方2時を過ぎると
                      朦朧となってきたけれど (=_=)

                      タイトルが示す通り
                      「劇場」(あるいは演劇、あるいはダンス)を取り上げていて
                      9人のダンサー兼俳優さんが

                        色々な事をやる

                      ・・・って、それしか言えない。
                      あまりにパーフォーマンスが不思議過ぎて (--;)

                      恐れていたようなセックスとか暴力のあからさまな表現はなく
                      せいぜいが、何十回も行われる平手打ちくらい。
                      (それだって暴力だが・・・ 頬が真っ赤になってたし)

                      セックスっぽい表現も、かなり抑えられている。

                        もちろん、出演者は全員、裸体を晒すし
                        1シーンでスゴイのもあった。

                        あれは、日本では絶対に上演できません!!!
                        何処に目をやって良いのか、戸惑った (・・;) 
                            と言いながら、しっかり見ているのだが(自爆)

                      昨年のファーブル公演が
                      原色で、くどいくらい肉食的だったのに対し

                      今回の公演は、モノクロ。

                      途中で、懐かしい撮影カメラを回す音(カラカラカラ・・)と画像が入り
                      シーンとシーンの間で
                      マルセル・デュシャンのインタビュー(英語)が流される。

                      最初から最後まで、ノスタルジックな50年代の雰囲気。
                      私のような古い世代には、埃を被った8ミリテープが
                      (ちゃんと画像に汚れまで付いてる!)
                      懐かしいような、甘いような・・・

                        いや、舞台の上で行われている事は
                        甘いなんてもんじゃないのだが f(^^;)

                      9人のダンサーの体力が凄まじい。
                      激しい動きを行いながら
                      息も弾ませずにセリフを延々と喋ったり
                      (どうやったらあんなの出来るんだ?!)

                      突然、彫像のようになったり
                      (しかも、瞬きしてないです(驚異))

                      火を使ったり
                      砂を使ったりは、昨年もやったけれど

                      ヨーグルトを舞台中にこぼして
                      それを、ダンサー9人が這いつくばって
                      舐めていく・・・というのは
                      衛生上の問題って、大丈夫なんでしょうか???

                         いや、まさか本当に、あの大量のヨーグルトを
                         舞台中に這いずって、舌出して、ジュルジュルとか
                         ゲブゲブ言いながら舐め取っていくとは思わなかった。

                         ヨーロッパ的なモラルからすると、かなりスキャンダルっぽいし
                         私だって気分悪くなったくらいだから
                         あそこで帰った人も多かっただろう。

                      う〜ん、俳優さんって・・・・タイヘンな職業だなぁ。

                      途中で、私だったら、も〜、ヤダ!!!と
                      ヒステリックになるような
                      繰り返し脱ぎ着大会というのもあって
                      (これ、前半だけど、結構しつこくて、2時間くらいやってた)
                      観客も、イヤ気がさしてくる頃に

                      他の俳優さんたちが、揃って、ゲロゲロ、という表現で
                      彫像ちっくになるのは、ちと見ものというか(笑)

                      しつこくて
                      ヘンタイで
                      ナンセンスで

                      でも、途中で、巧まぬユーモアというか
                      ポッコリと、ギャグのないモンティ・パイソンになってしまうので
                      ついつい、くだらんと思いつつも
                      釣られて見てしまう。

                      ナンセンスだから、本当に何の意味もないのだけれど
                      舞台の不思議な感覚と
                      マルセル・デュシャンのレディ・メード談義に
                      芸術家の意味のインタビューと

                      50年代の8ミリ・フィルムと
                      過去に連れ戻されたような非日常の空間こそ
                      シアターの醍醐味かなぁ、と
                      勝手に納得している睡眠不足の私に

                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      出演者9名の体力に敬意を表してのアイコンにしてみました (^^)v
                      いや〜、しかし、このパーフォーマンス見ちゃうと
                      先週の280分のパーフォーマンスに行かなかったのが残念 (T.T)

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