Stift Klosterneuburg Kaiserhof 2012年7月31日 20時30分〜23時15分
DON PASQUALE
Gaetano Donizetti
ドン・パスクワーレ Marc-Olivier Oetterli
ノリーナ Chiara Skerath
エルネスト Arthur Espiritu
マラテスタ Günter Haumer
公証人 Mihail Dogotari
フロント・デスクの女性 Inge Altenburger
オーケストラ Sifonietta Baden
コーラス Chor der Operklosterneuburg
指揮 Christoph Campestrini
演出 Andy Hallwaxx
舞台 Hans Kudlich
衣装 Franz Blumauer
7月20日には雨で、ホールで上演されたドン・パスクワーレの最終公演。
数日前から、ずっと天気予報に釘付けになっていて
毎日変わる予報にヤキモキしていたが
わっはっは。今回は、何とか
クロースターノイブルク修道院の中庭上演となった \(^O^)/
まずは舞台の違いをご覧下さい。
バーベンベルガー・ホールの舞台はこういう感じ。
これが、修道院の中庭だと、こうなる (^^)v
(舞台全体の大きさが全く違う事に注目!)
ホールだと安い席は舞台脇だが
中庭だと、確かに舞台からは遠いけれど
傾斜が急なので、全く問題なく見えるし
オーケストラ・ピットも見えるし
高い席だと
首を上に向けなければならない(だろうと思われる)
かなり高いところに位置している
ホテルのルーム・ドアとか
右側のヴェスパの宣伝の裏側にある
ノリーナのバスルームとかもよく見える。
ノリーナのバスルームはホールでは設置されておらず
舞台に突然、バスタブが出現したのだが
このノリーナのプライベート・バスルームには
色っぽい女性の下着が、たくさん干されていて笑えた。
中庭の音響の良さは特筆もので
オーケストラの音も、押しつけがましくなく
豊かに、しかも柔らかく響く。
う〜っ、やっぱりオーケストラの音って
すごく好き (*^^*)
エルネスト、マラテスタ、公証人役が7月20日とは変わった。
マラテスタは、この間の方が声量があった。
本日のマラテスタ、美声なのだが
あまり声が前に飛ばず、埋没してしまうタイプ。
エルネストは合格。
この間のエルネストも良かったけれど
今回のエルネストも高音がしっかり出て
でも、多少、弱っちい感じがして
(それは演出の役どころとしてピッタリ)
フィリピン人なので、顔はアジア系だが
黒髪だし
ちょっと南方イタリア系の、濃い目の男
という感じで違和感はない。
相変わらず、表情と飄々とした風格の
ドン・パスクワーレ役は
ホールの時より、ずっと通る声で
イタリア語も明確に聴こえてくるし
細かいパッセージも、軽々とこなす。
演技もコミカルで巧く
騙されるかわいそうなドン・パスクワーレ役なのだが
実にユーモラスに、悲惨でなく、楽しく演じてくれた。
(最後はノリーナに振られた直後に
別の女性に誘惑されて
ひょいひょい付いていって、またもや平手打ちされる。
懲りないオジンではある(笑))
しかし、このオペラ聴いていて
ああ、ドニゼッティって、いわゆる昔のミュージカルだなぁ、と
つくづく思う。
早口でのアリアなんか
ミュージカル「吸血鬼のダンス」にも、しっかりあるし・・・
ハルヴァックスの演出の楽しさは
実は、歌手の仕草とかではなく
歌手にばかり気を取られていると
ついつい見逃す、他の場所の
俳優さんや、コーラスなどの
さりげない動きにある。
エルネストのラブソングの時に
舞台上で演奏する
ギタリストとタンブリンの男性2人だが
タンブリン担当の男性の帽子を
マフィアのような格好をした
後ろのコーラス・メンバーの男性が
演奏中に取ってしまって
ギタリストに被せてしまい
それを、タンブリンの男性が
演奏していない時に、また取り返して
演奏している時に、またもや帽子を取られて
また取り返そうとすると
ギタリストが首を振って帽子を落としていて
取ろうとしてギタリストの頭に触れてしまい
ギョッとした顔をしながら
またタンブリンを演奏するとか
そういう、何気ないお遊びが
舞台のあちこちで
さりげなく繰り広げられているのである。
日中、暑かったとは言っても
30℃を切っていたから
いつもの夕方のスコールも来なかったし
(ここは熱帯か?!)
太陽が落ちて、22時30分頃から、多少は冷えたけれど
ちゃんとそれなりの準備はしていったし
ジャケット2枚くらいで
毛布とか使わなくても大丈夫だった。
(こういう公演の時は、毛布ももちろん持って行く。
場合によっては、10℃近くまで冷える事もあるのだ)
風もほとんどなかったけれど
演奏途中で、近くの線路を走る列車の轟音がしたり
(しかも、よりにもよって
テノールの甘いアリアの時に(笑))
一度、やっぱりテノールの弱音での演奏時に
カラスが数匹
カァ〜 カァ〜 カァ〜
と大声で飛んでいったのには
一部から失笑が漏れたけれど
それが自然なんだから
笑ったら、マジメに悲劇的なアリアを歌っている歌手に
失礼なんじゃないの?!
(まぁ、歌手も内心では苦笑しているかもしらん)
観客席はほとんど満杯状態。
嬉しい事に、本日は
修道院の駐車場が無料だった v(^^)v
(最終日のサービスなんだろうか?
普通は割引で3ユーロ50セント。
それだって安いけど・・・)
仕事が追い付かず
オフィスではタイヘンな事になっていて
各所に迷惑をかけっぱなしだが
今年のクロースター・ノイブルクのオペラは
バーベンベルガー・ホール版と
修道院の中庭版と
両方を鑑賞する事ができて
楽しかった!!!!
来年の出し物は「マノン」だそうである。
・・・やっぱり行っちゃうんだろうなぁ。
ダニエラ・ファリーがタイトル・ロールの予定。
スマホの写真なので、あまりキレイに撮れてはいないが
オペラ始まる前の修道院の建物
で、オペラ終演後の修道院の感じはこうなる ↓
反対側の教会が照明に浮き上がる様は、とても厳粛。
DON PASQUALE
Gaetano Donizetti
ドン・パスクワーレ Marc-Olivier Oetterli
ノリーナ Chiara Skerath
エルネスト Arthur Espiritu
マラテスタ Günter Haumer
公証人 Mihail Dogotari
フロント・デスクの女性 Inge Altenburger
オーケストラ Sifonietta Baden
コーラス Chor der Operklosterneuburg
指揮 Christoph Campestrini
演出 Andy Hallwaxx
舞台 Hans Kudlich
衣装 Franz Blumauer
7月20日には雨で、ホールで上演されたドン・パスクワーレの最終公演。
数日前から、ずっと天気予報に釘付けになっていて
毎日変わる予報にヤキモキしていたが
わっはっは。今回は、何とか
クロースターノイブルク修道院の中庭上演となった \(^O^)/
まずは舞台の違いをご覧下さい。
バーベンベルガー・ホールの舞台はこういう感じ。
これが、修道院の中庭だと、こうなる (^^)v
(舞台全体の大きさが全く違う事に注目!)
ホールだと安い席は舞台脇だが
中庭だと、確かに舞台からは遠いけれど
傾斜が急なので、全く問題なく見えるし
オーケストラ・ピットも見えるし
高い席だと
首を上に向けなければならない(だろうと思われる)
かなり高いところに位置している
ホテルのルーム・ドアとか
右側のヴェスパの宣伝の裏側にある
ノリーナのバスルームとかもよく見える。
ノリーナのバスルームはホールでは設置されておらず
舞台に突然、バスタブが出現したのだが
このノリーナのプライベート・バスルームには
色っぽい女性の下着が、たくさん干されていて笑えた。
中庭の音響の良さは特筆もので
オーケストラの音も、押しつけがましくなく
豊かに、しかも柔らかく響く。
う〜っ、やっぱりオーケストラの音って
すごく好き (*^^*)
エルネスト、マラテスタ、公証人役が7月20日とは変わった。
マラテスタは、この間の方が声量があった。
本日のマラテスタ、美声なのだが
あまり声が前に飛ばず、埋没してしまうタイプ。
エルネストは合格。
この間のエルネストも良かったけれど
今回のエルネストも高音がしっかり出て
でも、多少、弱っちい感じがして
(それは演出の役どころとしてピッタリ)
フィリピン人なので、顔はアジア系だが
黒髪だし
ちょっと南方イタリア系の、濃い目の男
という感じで違和感はない。
相変わらず、表情と飄々とした風格の
ドン・パスクワーレ役は
ホールの時より、ずっと通る声で
イタリア語も明確に聴こえてくるし
細かいパッセージも、軽々とこなす。
演技もコミカルで巧く
騙されるかわいそうなドン・パスクワーレ役なのだが
実にユーモラスに、悲惨でなく、楽しく演じてくれた。
(最後はノリーナに振られた直後に
別の女性に誘惑されて
ひょいひょい付いていって、またもや平手打ちされる。
懲りないオジンではある(笑))
しかし、このオペラ聴いていて
ああ、ドニゼッティって、いわゆる昔のミュージカルだなぁ、と
つくづく思う。
早口でのアリアなんか
ミュージカル「吸血鬼のダンス」にも、しっかりあるし・・・
ハルヴァックスの演出の楽しさは
実は、歌手の仕草とかではなく
歌手にばかり気を取られていると
ついつい見逃す、他の場所の
俳優さんや、コーラスなどの
さりげない動きにある。
エルネストのラブソングの時に
舞台上で演奏する
ギタリストとタンブリンの男性2人だが
タンブリン担当の男性の帽子を
マフィアのような格好をした
後ろのコーラス・メンバーの男性が
演奏中に取ってしまって
ギタリストに被せてしまい
それを、タンブリンの男性が
演奏していない時に、また取り返して
演奏している時に、またもや帽子を取られて
また取り返そうとすると
ギタリストが首を振って帽子を落としていて
取ろうとしてギタリストの頭に触れてしまい
ギョッとした顔をしながら
またタンブリンを演奏するとか
そういう、何気ないお遊びが
舞台のあちこちで
さりげなく繰り広げられているのである。
日中、暑かったとは言っても
30℃を切っていたから
いつもの夕方のスコールも来なかったし
(ここは熱帯か?!)
太陽が落ちて、22時30分頃から、多少は冷えたけれど
ちゃんとそれなりの準備はしていったし
ジャケット2枚くらいで
毛布とか使わなくても大丈夫だった。
(こういう公演の時は、毛布ももちろん持って行く。
場合によっては、10℃近くまで冷える事もあるのだ)
風もほとんどなかったけれど
演奏途中で、近くの線路を走る列車の轟音がしたり
(しかも、よりにもよって
テノールの甘いアリアの時に(笑))
一度、やっぱりテノールの弱音での演奏時に
カラスが数匹
カァ〜 カァ〜 カァ〜
と大声で飛んでいったのには
一部から失笑が漏れたけれど
それが自然なんだから
笑ったら、マジメに悲劇的なアリアを歌っている歌手に
失礼なんじゃないの?!
(まぁ、歌手も内心では苦笑しているかもしらん)
観客席はほとんど満杯状態。
嬉しい事に、本日は
修道院の駐車場が無料だった v(^^)v
(最終日のサービスなんだろうか?
普通は割引で3ユーロ50セント。
それだって安いけど・・・)
仕事が追い付かず
オフィスではタイヘンな事になっていて
各所に迷惑をかけっぱなしだが
今年のクロースター・ノイブルクのオペラは
バーベンベルガー・ホール版と
修道院の中庭版と
両方を鑑賞する事ができて
楽しかった!!!!
来年の出し物は「マノン」だそうである。
・・・やっぱり行っちゃうんだろうなぁ。
ダニエラ・ファリーがタイトル・ロールの予定。
スマホの写真なので、あまりキレイに撮れてはいないが
オペラ始まる前の修道院の建物
で、オペラ終演後の修道院の感じはこうなる ↓
反対側の教会が照明に浮き上がる様は、とても厳粛。