Schloss Grafenegg 2012年6月30日
PRÉLUDE
Reitschule 17時30分〜18時40分
チェロ Narek Hakhnazaryan
ピアノ Daniil Trifnov
Frédéric Chopin (1810-1849)
Zwölf Etüden op. 10 (1829-33)
Pjotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893)
Pezzo capriccioso für Violoncello und Klavier op. 62 (1887)
Robert Schmann (1810-1856)
Pantasiestücke für Violoncello und Klavier op. 73 (1849)
Sergej Rachmaninow (1873-1943)
Vocalise für Violoncello und Klavier op. 34/14 (1912)
Niccolò Paganini (1782-1840)
“Moses-Variationen” für Violoncello und Klavier (1818/19)
TCHAIKOWSKI !
Wolkenturm 20時〜22時30分
Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
チェロ Narek Hakhanazaryan
ピアノ Daniil Trifonov
指揮 Vladimir Fedoseyev
Alexander Glasunow (1865-1936)
“Chant du ménestrel” für Violoncello und Orchester op. 71 (1900)
Pjotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893)
Rokoko-Variation für Violoncello und Orchester op. 33 (1876)
Sergej Rachmaninow (1873-1943)
Paganini-Rhapsodie für Klaviert und Orchester op. 43 (1934)
Pjotr Iljitsch Tschaikowski
Symphonie h-moll, op. 58 “Manfred” (1885)
6月の最後の日だが
基本的には、この間のオペラが、私の前半シーズンの最後になって
これは、既に、グラフェネック城での夏の音楽祭の一環である。
(で、秘密をばらすと
1月1日〜この間の「エレクトラ」まで、総計で140回になった。
いや、自慢にもならんし、そろそろ、本当に破産 (¨;))
ウィーンは35℃まで上がり、太陽カンカン照りの、とんでもない夏日。
午後からグラフェネック城にドライブする私。
チケットは、プレリュードに楽曲解説までついて、9ユーロ90セント。
(会員割引ではあるが)
今回のコンサートは、昨年のチャイコフスキー・コンクール優勝者の
ピアニスト ダニール・トリフォノフと
チェロのナレク・アフナジャリャン。
両方とも、20歳代前半。若いなぁ・・・ (^^;
外は暑いが、プレリュードの行われるライトハレ(昔の厩)は冷房が効いている。
17時30分からのプレリュードでは
まず、トリフォノフが、ショパンのエチュード12曲。
最初からエチュード12曲 (+_+) かましてくれるじゃん・・・
以前、ウィーン・フィルとゲルギエフで聴いた時は
巧いとは思ったけれど、そう印象に残っていなかったのだが
ショパンのエチュード、すごく重層的に響いて
音が濁らず、中の構造もキレイに見えてきて、面白い。
それに・・・・
このピアニスト、カワイイ (*^^*)
(写真はオフィシャル・サイトから拝借)
写真でも可愛いけれど
弾き始めると、顔の表情が
リアル・のだめというか、本当にタコみたいな顔をする。
その上、表情がクルクル変わる。
そして、不思議な事に、トリフォノフのピアノからは
「俺サマ」の匂いがしない。
人に印象づけるとかではなく
自分が自然に音楽に寄りそって、その中に入っているのに
ヘンにのめり込んで自分を失ったり
あるいは聴衆に印象づけるために、大袈裟な表情を付けたりとかが一切ない。
好みによっては、アクがない演奏、と思う向きもあるかもしれない。
透明で、あまり、どぎつい色がない。
変人のだめ系のトリフォノフに比べると
チェロのアフナジャリャンは、もっと個性の強い演奏をする。
弾き振りも、目を瞑ったり、身体を揺らしたり
如何にもソリスト、という感じの、のめり込んだ演奏態勢。
↑ こういうハンサム君が、弾き始めると ↓ こうなる(笑)
← かな〜り、感じが変わる (^^)
これに寄りそうトリフォノフのピアノが絶妙で
絶対に厚かましく出ようとしないのが面白い。
しかも、実に楽しそうに、ヘンな表情で(ほら、のだめだから)弾いている。
プレリュードの時は、白いシャツだけだったアフナジャリャンは
本コンサートの時には、燕尾服で登場。
・・・・まだ、たぶん32℃くらいあるけど (O.O;)(oo;)
オーケストラの男性メンバーも、前半は上着を脱いで演奏しているのに・・・
時々コンサート・マスターを嬉しそうに見たり
自分の音楽にのめり込んでみたり
白い歯を見せた半開きの口元で滔々とチェロを歌わせる。
プレリュードで聴いた時は
ヴィブラートかけ過ぎの感があったけれど
あぁ、これ、大ホールでオーケストラと一緒に演奏すると
これだけやらないと、音が伸びないのか、とストンと納得。
前半が終わった後
2人で出てきて、エルガーの「愛の挨拶」
超絶技巧を惜しみなく披露した後に
ポッと、心が温まるような、優しさに満ちた
まさに「音楽=愛」そのものを聴かせてくれて
瑞々しくて、若々しくて、ヘンな垢にまみれていなくて
オバサンは感動した (*^^*)
後半、野外音楽堂 Wolkenturm の向こう側に月が出て
チャイコフスキーのマンフレッド交響曲。
コオロギが・・・・(絶句)
いや〜、コオロギって、スゴイ。
数匹とは思うのだけれど、会場を圧倒するような音で
ず〜〜〜〜〜っと演奏中に響き続ける。
コオロギにしてみたら
俺のナンパ活動を邪魔する気か! と
オーケストラに負けない音量で、一生懸命鳴いていたのかもしれないが
ずっと携帯電話の音を聞いているのと同じで
コオロギばっかり聴こえてきて
マンフレッドに集中すること、全くかなわず・・・(涙)
マンフレッド交響曲って、そんなに演奏される機会はないはずなのだが
何故か、何回か聴いてるなぁ。
特に、国立バレエ団の「アンナ・カレーニナ」で
カレーニンのソロが、このマンフレッドのテーマなので
あれを聴くと
目の前に「悩めるカレーニンの最初のソロ」が浮かんで来てしまう(苦笑)
グラフェネック夏の音楽祭と言えば
数年前まで、楽章途中での拍手が付きものだったのだが
最近は、ウィーンから、コンサート通いをしている人たちが集まっている様子。
プレリュードの時も、拍手のフライイングもなく
(シューマンの時は3楽章だったから。でも、誰も楽章途中の拍手はしなかった)
マンフレッドの第1楽章後に、数人が手を叩きそうになったのも
何とか避けられた(周囲の人が注意すれば大丈夫なのだ)
これでチケット9ユーロ90セントというのは、むちゃお得 (^^)v
往復のガソリン代の方が高くつく(笑)
楽友協会から、プレリュードに間に合う時間と
本コンサートに間に合う時間の2本立てで、バスも出ている。
(往復10ユーロ)
炎天下の庭に、ワイナリーがテーブルを出して
試飲会をしていたので、白ワインの香りが庭に漂っていて
みんな、ワイン・グラスを手にしていたけれど
いくら0.3プロミルまでは飲酒運転が許されているとは言っても
自分の車で来ていたら、やっぱりワインは飲めない・・・ (T.T)
楽友協会からの往復バスも使ってみるべきかなぁ、と
ちょっとマジメに考えている私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
ウィーンに帰って夜の23時で外はまだ30℃ (~Q~;)
これからも、毎日34℃の予想(ため息)
スイカが食べたくて、スーパーで丸ごと買ってきて(6ユーロ!)
一人でスイカばっかり食べてます (^.^)
PRÉLUDE
Reitschule 17時30分〜18時40分
チェロ Narek Hakhnazaryan
ピアノ Daniil Trifnov
Frédéric Chopin (1810-1849)
Zwölf Etüden op. 10 (1829-33)
Pjotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893)
Pezzo capriccioso für Violoncello und Klavier op. 62 (1887)
Robert Schmann (1810-1856)
Pantasiestücke für Violoncello und Klavier op. 73 (1849)
Sergej Rachmaninow (1873-1943)
Vocalise für Violoncello und Klavier op. 34/14 (1912)
Niccolò Paganini (1782-1840)
“Moses-Variationen” für Violoncello und Klavier (1818/19)
TCHAIKOWSKI !
Wolkenturm 20時〜22時30分
Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
チェロ Narek Hakhanazaryan
ピアノ Daniil Trifonov
指揮 Vladimir Fedoseyev
Alexander Glasunow (1865-1936)
“Chant du ménestrel” für Violoncello und Orchester op. 71 (1900)
Pjotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893)
Rokoko-Variation für Violoncello und Orchester op. 33 (1876)
Sergej Rachmaninow (1873-1943)
Paganini-Rhapsodie für Klaviert und Orchester op. 43 (1934)
Pjotr Iljitsch Tschaikowski
Symphonie h-moll, op. 58 “Manfred” (1885)
6月の最後の日だが
基本的には、この間のオペラが、私の前半シーズンの最後になって
これは、既に、グラフェネック城での夏の音楽祭の一環である。
(で、秘密をばらすと
1月1日〜この間の「エレクトラ」まで、総計で140回になった。
いや、自慢にもならんし、そろそろ、本当に破産 (¨;))
ウィーンは35℃まで上がり、太陽カンカン照りの、とんでもない夏日。
午後からグラフェネック城にドライブする私。
チケットは、プレリュードに楽曲解説までついて、9ユーロ90セント。
(会員割引ではあるが)
今回のコンサートは、昨年のチャイコフスキー・コンクール優勝者の
ピアニスト ダニール・トリフォノフと
チェロのナレク・アフナジャリャン。
両方とも、20歳代前半。若いなぁ・・・ (^^;
外は暑いが、プレリュードの行われるライトハレ(昔の厩)は冷房が効いている。
17時30分からのプレリュードでは
まず、トリフォノフが、ショパンのエチュード12曲。
最初からエチュード12曲 (+_+) かましてくれるじゃん・・・
以前、ウィーン・フィルとゲルギエフで聴いた時は
巧いとは思ったけれど、そう印象に残っていなかったのだが
ショパンのエチュード、すごく重層的に響いて
音が濁らず、中の構造もキレイに見えてきて、面白い。
それに・・・・
このピアニスト、カワイイ (*^^*)
(写真はオフィシャル・サイトから拝借)
写真でも可愛いけれど
弾き始めると、顔の表情が
リアル・のだめというか、本当にタコみたいな顔をする。
その上、表情がクルクル変わる。
そして、不思議な事に、トリフォノフのピアノからは
「俺サマ」の匂いがしない。
人に印象づけるとかではなく
自分が自然に音楽に寄りそって、その中に入っているのに
ヘンにのめり込んで自分を失ったり
あるいは聴衆に印象づけるために、大袈裟な表情を付けたりとかが一切ない。
好みによっては、アクがない演奏、と思う向きもあるかもしれない。
透明で、あまり、どぎつい色がない。
変人のだめ系のトリフォノフに比べると
チェロのアフナジャリャンは、もっと個性の強い演奏をする。
弾き振りも、目を瞑ったり、身体を揺らしたり
如何にもソリスト、という感じの、のめり込んだ演奏態勢。
↑ こういうハンサム君が、弾き始めると ↓ こうなる(笑)
← かな〜り、感じが変わる (^^)
これに寄りそうトリフォノフのピアノが絶妙で
絶対に厚かましく出ようとしないのが面白い。
しかも、実に楽しそうに、ヘンな表情で(ほら、のだめだから)弾いている。
プレリュードの時は、白いシャツだけだったアフナジャリャンは
本コンサートの時には、燕尾服で登場。
・・・・まだ、たぶん32℃くらいあるけど (O.O;)(oo;)
オーケストラの男性メンバーも、前半は上着を脱いで演奏しているのに・・・
時々コンサート・マスターを嬉しそうに見たり
自分の音楽にのめり込んでみたり
白い歯を見せた半開きの口元で滔々とチェロを歌わせる。
プレリュードで聴いた時は
ヴィブラートかけ過ぎの感があったけれど
あぁ、これ、大ホールでオーケストラと一緒に演奏すると
これだけやらないと、音が伸びないのか、とストンと納得。
前半が終わった後
2人で出てきて、エルガーの「愛の挨拶」
超絶技巧を惜しみなく披露した後に
ポッと、心が温まるような、優しさに満ちた
まさに「音楽=愛」そのものを聴かせてくれて
瑞々しくて、若々しくて、ヘンな垢にまみれていなくて
オバサンは感動した (*^^*)
後半、野外音楽堂 Wolkenturm の向こう側に月が出て
チャイコフスキーのマンフレッド交響曲。
コオロギが・・・・(絶句)
いや〜、コオロギって、スゴイ。
数匹とは思うのだけれど、会場を圧倒するような音で
ず〜〜〜〜〜っと演奏中に響き続ける。
コオロギにしてみたら
俺のナンパ活動を邪魔する気か! と
オーケストラに負けない音量で、一生懸命鳴いていたのかもしれないが
ずっと携帯電話の音を聞いているのと同じで
コオロギばっかり聴こえてきて
マンフレッドに集中すること、全くかなわず・・・(涙)
マンフレッド交響曲って、そんなに演奏される機会はないはずなのだが
何故か、何回か聴いてるなぁ。
特に、国立バレエ団の「アンナ・カレーニナ」で
カレーニンのソロが、このマンフレッドのテーマなので
あれを聴くと
目の前に「悩めるカレーニンの最初のソロ」が浮かんで来てしまう(苦笑)
グラフェネック夏の音楽祭と言えば
数年前まで、楽章途中での拍手が付きものだったのだが
最近は、ウィーンから、コンサート通いをしている人たちが集まっている様子。
プレリュードの時も、拍手のフライイングもなく
(シューマンの時は3楽章だったから。でも、誰も楽章途中の拍手はしなかった)
マンフレッドの第1楽章後に、数人が手を叩きそうになったのも
何とか避けられた(周囲の人が注意すれば大丈夫なのだ)
これでチケット9ユーロ90セントというのは、むちゃお得 (^^)v
往復のガソリン代の方が高くつく(笑)
楽友協会から、プレリュードに間に合う時間と
本コンサートに間に合う時間の2本立てで、バスも出ている。
(往復10ユーロ)
炎天下の庭に、ワイナリーがテーブルを出して
試飲会をしていたので、白ワインの香りが庭に漂っていて
みんな、ワイン・グラスを手にしていたけれど
いくら0.3プロミルまでは飲酒運転が許されているとは言っても
自分の車で来ていたら、やっぱりワインは飲めない・・・ (T.T)
楽友協会からの往復バスも使ってみるべきかなぁ、と
ちょっとマジメに考えている私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
ウィーンに帰って夜の23時で外はまだ30℃ (~Q~;)
これからも、毎日34℃の予想(ため息)
スイカが食べたくて、スーパーで丸ごと買ってきて(6ユーロ!)
一人でスイカばっかり食べてます (^.^)