トーンキュンストラー + フェドセイエフ

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    Schloss Grafenegg 2012年6月30日

    PRÉLUDE
    Reitschule 17時30分〜18時40分
    チェロ Narek Hakhnazaryan
    ピアノ Daniil Trifnov

    Frédéric Chopin (1810-1849)
     Zwölf Etüden op. 10 (1829-33)
    Pjotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893)
     Pezzo capriccioso für Violoncello und Klavier op. 62 (1887)
    Robert Schmann (1810-1856)
     Pantasiestücke für Violoncello und Klavier op. 73 (1849)
    Sergej Rachmaninow (1873-1943)
     Vocalise für Violoncello und Klavier op. 34/14 (1912)
    Niccolò Paganini (1782-1840)
     “Moses-Variationen” für Violoncello und Klavier (1818/19)

    TCHAIKOWSKI !
    Wolkenturm 20時〜22時30分

    Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
    チェロ Narek Hakhanazaryan
    ピアノ Daniil Trifonov
    指揮 Vladimir Fedoseyev

    Alexander Glasunow (1865-1936)
     “Chant du ménestrel” für Violoncello und Orchester op. 71 (1900)
    Pjotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893)
     Rokoko-Variation für Violoncello und Orchester op. 33 (1876)
    Sergej Rachmaninow (1873-1943)
     Paganini-Rhapsodie für Klaviert und Orchester op. 43 (1934)
    Pjotr Iljitsch Tschaikowski
     Symphonie h-moll, op. 58 “Manfred” (1885)

    6月の最後の日だが
    基本的には、この間のオペラが、私の前半シーズンの最後になって
    これは、既に、グラフェネック城での夏の音楽祭の一環である。

    (で、秘密をばらすと
     1月1日〜この間の「エレクトラ」まで、総計で140回になった。
     いや、自慢にもならんし、そろそろ、本当に破産 (¨;))

    ウィーンは35℃まで上がり、太陽カンカン照りの、とんでもない夏日。
    午後からグラフェネック城にドライブする私。
    チケットは、プレリュードに楽曲解説までついて、9ユーロ90セント。
    (会員割引ではあるが)

    今回のコンサートは、昨年のチャイコフスキー・コンクール優勝者の
    ピアニスト ダニール・トリフォノフと
    チェロのナレク・アフナジャリャン。
    両方とも、20歳代前半。若いなぁ・・・ (^^;

    外は暑いが、プレリュードの行われるライトハレ(昔の厩)は冷房が効いている。
    17時30分からのプレリュードでは
    まず、トリフォノフが、ショパンのエチュード12曲。

    最初からエチュード12曲 (+_+) かましてくれるじゃん・・・

    以前、ウィーン・フィルとゲルギエフで聴いた時は
    巧いとは思ったけれど、そう印象に残っていなかったのだが

    ショパンのエチュード、すごく重層的に響いて
    音が濁らず、中の構造もキレイに見えてきて、面白い。

    それに・・・・

    このピアニスト、カワイイ (*^^*)


    (写真はオフィシャル・サイトから拝借)

    写真でも可愛いけれど
    弾き始めると、顔の表情が
    リアル・のだめというか、本当にタコみたいな顔をする。
    その上、表情がクルクル変わる。

    そして、不思議な事に、トリフォノフのピアノからは
    「俺サマ」の匂いがしない。
    人に印象づけるとかではなく
    自分が自然に音楽に寄りそって、その中に入っているのに
    ヘンにのめり込んで自分を失ったり
    あるいは聴衆に印象づけるために、大袈裟な表情を付けたりとかが一切ない。

    好みによっては、アクがない演奏、と思う向きもあるかもしれない。
    透明で、あまり、どぎつい色がない。

    変人のだめ系のトリフォノフに比べると
    チェロのアフナジャリャンは、もっと個性の強い演奏をする。
    弾き振りも、目を瞑ったり、身体を揺らしたり
    如何にもソリスト、という感じの、のめり込んだ演奏態勢。



    ↑ こういうハンサム君が、弾き始めると ↓ こうなる(笑)

     ← かな〜り、感じが変わる (^^)

    これに寄りそうトリフォノフのピアノが絶妙で
    絶対に厚かましく出ようとしないのが面白い。
    しかも、実に楽しそうに、ヘンな表情で(ほら、のだめだから)弾いている。

    プレリュードの時は、白いシャツだけだったアフナジャリャンは
    本コンサートの時には、燕尾服で登場。

    ・・・・まだ、たぶん32℃くらいあるけど (O.O;)(oo;)
    オーケストラの男性メンバーも、前半は上着を脱いで演奏しているのに・・・

    時々コンサート・マスターを嬉しそうに見たり
    自分の音楽にのめり込んでみたり
    白い歯を見せた半開きの口元で滔々とチェロを歌わせる。

    プレリュードで聴いた時は
    ヴィブラートかけ過ぎの感があったけれど
    あぁ、これ、大ホールでオーケストラと一緒に演奏すると
    これだけやらないと、音が伸びないのか、とストンと納得。

    前半が終わった後
    2人で出てきて、エルガーの「愛の挨拶」

    超絶技巧を惜しみなく披露した後に
    ポッと、心が温まるような、優しさに満ちた
    まさに「音楽=愛」そのものを聴かせてくれて
    瑞々しくて、若々しくて、ヘンな垢にまみれていなくて

    オバサンは感動した (*^^*)

    後半、野外音楽堂 Wolkenturm の向こう側に月が出て
    チャイコフスキーのマンフレッド交響曲。

    コオロギが・・・・(絶句)

    いや〜、コオロギって、スゴイ。
    数匹とは思うのだけれど、会場を圧倒するような音で
    ず〜〜〜〜〜っと演奏中に響き続ける。

    コオロギにしてみたら
    俺のナンパ活動を邪魔する気か! と
    オーケストラに負けない音量で、一生懸命鳴いていたのかもしれないが

    ずっと携帯電話の音を聞いているのと同じで
    コオロギばっかり聴こえてきて
    マンフレッドに集中すること、全くかなわず・・・(涙)

    マンフレッド交響曲って、そんなに演奏される機会はないはずなのだが
    何故か、何回か聴いてるなぁ。

    特に、国立バレエ団の「アンナ・カレーニナ」で
    カレーニンのソロが、このマンフレッドのテーマなので
    あれを聴くと
    目の前に「悩めるカレーニンの最初のソロ」が浮かんで来てしまう(苦笑)

    グラフェネック夏の音楽祭と言えば
    数年前まで、楽章途中での拍手が付きものだったのだが
    最近は、ウィーンから、コンサート通いをしている人たちが集まっている様子。

    プレリュードの時も、拍手のフライイングもなく
    (シューマンの時は3楽章だったから。でも、誰も楽章途中の拍手はしなかった)
    マンフレッドの第1楽章後に、数人が手を叩きそうになったのも
    何とか避けられた(周囲の人が注意すれば大丈夫なのだ)

    これでチケット9ユーロ90セントというのは、むちゃお得 (^^)v
    往復のガソリン代の方が高くつく(笑)

    楽友協会から、プレリュードに間に合う時間と
    本コンサートに間に合う時間の2本立てで、バスも出ている。
    (往復10ユーロ)

    炎天下の庭に、ワイナリーがテーブルを出して
    試飲会をしていたので、白ワインの香りが庭に漂っていて
    みんな、ワイン・グラスを手にしていたけれど

    いくら0.3プロミルまでは飲酒運転が許されているとは言っても
    自分の車で来ていたら、やっぱりワインは飲めない・・・ (T.T)

    楽友協会からの往復バスも使ってみるべきかなぁ、と
    ちょっとマジメに考えている私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    ウィーンに帰って夜の23時で外はまだ30℃ (~Q~;)
    これからも、毎日34℃の予想(ため息)
    スイカが食べたくて、スーパーで丸ごと買ってきて(6ユーロ!)
    一人でスイカばっかり食べてます (^.^)

    ドイツ語上達法 その 4 発音編

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      あっはっは、ネタのないはっぱのヤケクソ記事 f(^^;)

      おヒマな方で、再読したい方は
      その 1 は ココ   
      その 2 は ココ 

      さて、どんなに難しいテーマを滔々と述べるにせよ
      やっぱり、発音は美しいに越した事はない。

      でも、発音がネイティブに近くても
      文法がめちゃくちゃだと、ちょっと恥ずかしい (笑)

      ドイツ語の発音なんて、むちゃ簡単である(断言)
      カタカナ読みで良いんだし
      舌を丸めたりとか、歯の間で噛んだりとか
      そういう面倒な事は一切しなくてよろしい。

      ネイティブに間違われるドイツ語発音のコツは

       ○ 声を低くして、イントネーションなしに喋る
       ○ 母音は閉じた母音
         特に、u と o に注意。これを開いた母音で発音すると
         ウムラウトの発音が汚くなる
       ○ 子音はハッキリ、クッキリ

      ただし、オーストリア訛りの発音をしたい場合は
      これに加えて

       ○ 母音 a は、アよりオに近い開いた音
         (ただし、かなり下品なウィーン訛りとなるので
          あんまりやらない方が良い)
       ○ 子音の s は、濁るか濁らないかの中間のところで発音する

      よく問題になるウムラウトについては
      以前の記事でしっかり書いた (ココをご参照下さい)

      ともかく、それらしく聞こえるには
      声の高さを落とす事
      声を落とすことによって
      日本人らしい、高低によるイントネーションを抑えると
      日本人(あるいはアジア人)のドイツ語には聞こえなくなる(断言)

      r と l だけど
      r は、別に巻き舌しなくても、全然大丈夫。
      (というより、巻き舌してるオーストリア人、いませんから)
      喉の奥で、ウガイしているような音を出せば、それで通じる。

      l (エル)が苦手な人は
      舌を硬くして、上の歯にくっつけて発音してみて下さい。
      日本語のラリルレロは、舌を柔らかくして発音するが
      ドイツ語のラリルレロ(エルを使った方)は、舌先はあくまでも固い。

      だから、ドイツ語が母国語の人に
      日本語のラリルレロは発音できないのだ、ざまあみろ。

      いや、まぁ、それはともかく・・・

      ドイツ語の発音は簡単なので、ありがたいな〜というお話でした。
      ちゃんちゃん。

      こんな、みんなが知っているような事を
      偉そうに書くだけで、これがネタかよ!
      と怒っていらっしゃる方もいるだろうが
      どうぞ許して m(__)m



      天気予報で、土曜日は25℃〜34℃
      日曜日・月曜日は最高温度37℃
      日本の方が涼しい・・・ (-"-;) 

      エレクトラ 国立オペラ座

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        Staatsoper 2012年6月28日 20時〜21時45分

        Richard Strauss
        ELEKTRA
        Tragödie in einem Akt von Hugo von Hofmannsthal
        指揮 Simone Young
        演出 Harry Kupfer
        舞台 Hans Schavernoch
        衣装 Reinhard Heinrich

        クリナムネストラ Angens Baltsa
        エレクトラ Linda Watson
        クリソテミス Anne Schwanewilms
        エギスト Herbert Lippert
        オレスト Albert Dohmen

        出演者は他にもいるのだが、面倒なので省略(こらこら!)
        脇役も揃った、素晴らしい舞台が
        今シーズンの私のオペラ、見納めとなった。

        今回で同じ演出の62回目の上演。
        以前からのプログラムを使っているためだろうが
        キャスト表のサイズが、いつものサイズより小さめ。

        62回目の上演だから
        実は、私も色々な歌手で、何回か鑑賞した事がある。
        動きがあまりない、暗い舞台である事も知っている。

        舞台の上には、男性の下半身の大きな銅像。
        ・・・・って、書いちゃうと怪しげだが
        甲冑を付けている男性のウエストから下あたりが出ているだけ。
        (もちろん、アガメムノンの象徴であろう)


        (写真は国立オペラ座公式サイトから拝借)

        クリナムネストラを歌うアグネス・バルツァは1944年生まれだから
        ひえ〜、67歳 (*_*) まだまだ現役。

        以前も、このクリナムネストラ、ド迫力だったが
        今回も、ド迫力。

        ともかく、クリナムネストラの最初の一声が、通るのである。
        ピ〜ンと(でも神経には障らない)バッチリ目立つ声で登場して
        その存在感といったら、圧倒的。

        もともとメゾなので、低音から高音まで
        過不足なく響いて
        低音に関しては、話声のテクニックまで駆使するし
        高音は高音で、他のソプラン歌手に全く遜色なく響いて来る。

        小柄な女性だし
        クリナムネストラの出てくる場面って、1ヶ所だけなのだけれど
        (最後の絶叫もあるけど(笑))
        ともかく、舞台で目立つ。

        しかも、バルツァのクリナムネストラの役作りって
        ただ、権力のために旦那を殺したわ、ふん、という感じではなくて
        暗いというか
        まぁ、テキストとして悩んでいるという内容はあるが
        それが、ドロドロドロしていて
        決して、キレイに悩んでいない。

        オペラなのに、むちゃくちゃ人間臭い感じがして生々しい。
        こういう迫真的な演技(声の演技を含む)ができるのは
        歳の功というか
        長い時代をオペラと一緒に生活してきたベテラン歌手の強みだなぁ。

        タイトル・ロールのエレクトラを歌ったリンダ・ワトソン。
        どうも、私は初聴きらしい。

        上手い。
        一回だけ、ピアニッシモの声が擦れて出なかったけれど
        最初から最後まで、歌いっぱなしのこの過酷な役を
        余裕たっぷりで歌いきった。
        めちゃくちゃ美声、という響きではないけれど
        声の色が暗くて、エレクトラという怨みがましい女性にピッタリ。

        クリソテミスのシュヴァーネヴィルムスは
        リンダ・ワトソンの暗いソプラノに比べると
        多少、声が尖っている感じがするけれど
        妹役だし、そういう役だから良いのである。
        声量も豊かで、声の表情も豊か。
        エレクトラとクリソテミスの言い争いの場面の迫力と言ったら、尋常ではない。

        女性ばかりが活躍するオペラなので
        オレストだって、ほんのチョイ役で
        深い美しいバリトンのアルベルト・ド―メンは
        もともとワーグナー歌手で鳴らした人だから
        そりゃ、美声だし、声量あるし、すごく良いのだけれど

        やっぱり、オレストって脇役だわよ (こらこら)

        エギストはバリトンの役のはずだが
        今回はテノールのヘルベルト・リッペルトが歌った。

        ・・・リッペルトのテノール、すごくステキなのだが
        だが、だが、だが、やっぱりエギストの役には、全然合わない!!!
        一緒にアガメムノンを殺した悪人というよりは
        何だか、丁稚さんというか、小心者のネズミ男と言うか
        いや、悪口ではないけれど、役柄と
        あの、美声のリリック・テノールの声の高さは合わない。
        個人の趣味だからそれぞれだとは思うし
        演出家は、意図的に、そういう小心者のネズミ男にしたかったのかもしれないが。

        いや〜、しかし、やっぱり暗いオペラだ。しかも、怨みがましいし。
        でも、リヒャルト・シュトラウスのオペラの中では
        最高にアグレッシブで、ドラマティックで、尖鋭的な音楽だと思う。
        複雑怪奇な音の海を
        他のパートを聴きながら
        精密なパズル細工のように紡いでいくオーケストラの手腕が凄い。

        誰も指揮者を見ていないようだが(自爆)

        動きが少ないオペラだし
        立ったら舞台がチラッと見えるかも、とロージェの3列目を買ったら
        2列目のジーンズで来た若い観光客の男女が
        立ったり座ったり(そのたびに椅子が軋る)して
        すご〜く気が散ったので
        最後は、ずっとオーケストラ・ボックスの上手
        金管とパーカッションと
        パーカッションの更に後ろに隠れたトランペット一人の演奏を見ていた。
        ティンパニが2人組で、ずっと楽譜を真剣な顔で睨み続けていて

        そりゃ、最後のドカン、というところで
        ズレたらヤバイもんなぁ・・・と、しょうもない事を考えていたのだが

        いやいや、オーケストラの皆さま、さすがに見事にキメてくれました。
        (*^^)//。・:*:・°'★,。・:*:♪・°'☆パチパチ

        これにて、今年前半のシーズンは終了。
        1月から今までの回数は○○○回(秘密(笑))



        明日から、また、偉そうなドイツ語上達法について書くぞ (^^)v

        ドイツ語上達法 その 3

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          誰も続きを待ってないにしても
          こういう、何か、自分が偉くなったような気分になれるネタの時は
          筆が進む ・・・ 自分でもヤな性格だと思うが f(^^;)

          ともかく、何でもドイツ語でメモする
          小ネタをたくさん持って、それについて書く、とやっていると
          だんだん、喋りたくもなるのは、人間の自然というもの。

          大学1年の時に
          ドイツ人の教授が、1週間に1回、昼休みに
          「ドイツ語でお喋りする時間」を設けて下さって

          熱心な学生は、みんな集まったものの
          最初の1回・2回はともかくとして

          だんだん、一人減り、二人減り・・・・
          5回目くらいには、誰も来なくなった。

          原因

             Guten Tag. Wie geht es Ihnen ?
             Mir geht es gut. Danke, und Ihnen ?

          その後、話が続かないのである(ほら、初心者だから f(^^;))

          先生もバツが悪いし、こちらもモジモジしてしまうし。
          これを避けるためには
          自分でテーマを決めて、小ネタで書いたものを持ちこんで
          相手に興味があるかないかは関係なく(先生はえらく迷惑)
          自分のテーマで、ひたすら喋りまくる、という方法が有効である。

          ついでだが、この方法は
          何かの間違いで、ドイツ人、あるいはオーストリア人のパーティに紛れこんだ時に
          非常に役に立つ。
          何せ、日本人は見た目が日本人なので
          会話となれば、絶対に日本のテーマに引き摺りこんだら、こちらの勝ち (^^)v
          いつものネタ・メモに書いた事を
          そのまま喋れば良いのだ。うっふっふ。

          これをやっていると
          日本の文化やメンタリティについても、理解が深まるのである、えっへん。

          私が、今でも持ちネタにしているのは
          日本人の宗教観 (^.^)

          仏教と神道の違いを、延々と説明した上で
          ついでに、仏教の入って来た経緯から、日本の歴史について滔々と述べ
          その後、如何に、多神教が素晴らしい宗教であるかを延々と話していると
          カトリック信者の人たちは、だんだんイヤな顔になってくるので
          そういう時はテーマを変えて

          中国から入ってきた仏教によって文字も入ってきた経緯と
          漢字の音読み・訓読みとは何か
          ひらがなの成立、カタカナの成立
          何故、日本語は世界で一番早く読める言語なのか

          そこから発展して
          ヨーロッパ言語とは違う日本語の文法構造などや
          アジアにあったであろうミッシング・リンクの話なども
          オーストリア人の、あるいはドイツ人のインテリが
          感心して聞いてくれるテーマとなる。

          文化的な興味がない人で
          アナタが魅力的で若い女性だったりすると
          途中でテーマが離れていって
          日本人のメンタリティにおける男女の愛の様相、などというテーマになる可能性もある。

          相手が、うふ、こいつ良いかも・・・という時には
          そのテーマに自ら突っ込んで、美味しくいただく事も

          え〜っと ( ;^^)ヘ..

          外国語が上達しても
          その言語を持って、何を言いたいか、という内容がなければ
          意味がないのである・・・・という事を言いたかったの (*^^*)

          自慢の匂いがプンプンする
          開き直りのヤケクソのテーマはまだ続く。



          でも、明日は、今シーズン最後のオペラを予定。
          久し振りに音楽ネタが書けると思う。


          ドイツ語上達法 その 2

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            昨日は、3時間の睡眠時間でザルツブルクに出張し
            行きの列車の中で
            前の若い男の子たちが、ず〜っとお喋りしていた上
            リンツから子供連れ家族が乗ってきて
            列車の中がうるさくて、ほとんど眠れず
            帰ってからも、バッタンキューという感じだったので
            コンピュータも開けず仕舞いであった。

            ああ、歳だ、歳 (涙)

            さて、基礎的な文法を習得して
            日常会話程度なら、何とかなるぞ、というところまで
            日本でお勉強した、という前提で話す。

            レベルとしては、ゲーテ・インスティトゥートの
            最初の試験A1に合格、という程度を考えて欲しい。

            そう言えば、このゲーテ・インスティトゥートという権威あるドイツ語学校だが
            ここも、けっこう文法にうるさくて
            大学時代は、文法重視の姿勢にかなり反感を抱いていたのだが
            今から考えると、きちんと文法を把握しておく事は大事だったのだなぁ・・・と思う。

            私の大学時代当時はシステムも違っていたけれど
            現在のシステムでの A 終了時の試験を私が受けて合格したのは
            大学2年の1学期目だったので
            そんなに難しい試験ではない・・・・けれど
            私は文法的なミスが多かったので、最低レベルの成績での合格だった f(^^;)

            最低レベルでも合格は合格だし(← 結果が大事 (゜゜☆\(--メ)ポカッ)

            さて、その後の学習だが
            日本の外国語教育では、習うより慣れろとか
            ともかく喋れ、という風潮が強いようだが
            私はそれに100%の同調はできない。

            私がやったのは(大学時代の話である)
            ともかく、書いた。何でもドイツ語で書いた。
            自分のメモも、大学の授業でのノートも(もちろん講義は日本語だが)
            何から何まで、全部ドイツ語で書いた。

            ・・・・ 後でわからなくなったりして苦労したが(自爆)

            ただ、勝手に自分のドイツ語で書いてしまうと
            思いこみの間違った外国語になってしまうので
            時々、知り合いのドイツ人に直してもらったりしていたけれど
            頭の中で変換して、日本語からドイツ語へ、というトレーニングは
            かなり役に立つ。

            だって、これやると、相手の言っている事がわかるわからないは別として

              自分の言いたい事「だけ」は
              何が何でも言えるようになる!!!


            自分の得意なテーマ(特に、日本に関する事がお勧め)で
            小作文を書いてみる、というのも良い。
            だって、こういうの書いてると、すごく楽しいし
            ヘンな事を書けないから、ちゃんと調べて書くし
            書いた事は、話せるようになるから
            ドイツ語での会話にネタを仕込む準備にもなる。

            書いたものは、ちゃんとチェックしてもらいましょう (これ大事)
            私が他の外国語を学ぶ時も
            何かのテーマで書く、というのは、すごく楽しいので
            これは、あくまでも私に合った学習法なのかもしれないが
            楽しんで、ネタ集めになって、という方法だし
            第一、書いたものは残るので(データ・ベースになるのだ)
            後からも参照できるのが、すごく便利。

            このテーマ、本当に読者の皆さまの役に立つかどうかは不明だが
            何だか、書いていると、自分が偉いように勘違いできるので
            (しかも、自慢タラタラじゃんか。
             いや、でも、人間、時々はカンチガイする事も必要じゃないか・・・言い訳)
            まだまだ続く予定 \(__ )






            生意気ネタ ドイツ語上達法 その1

            0
              何でも良いから書けば
              何だかブログの順位もチラッとアップするようなので
              (もうヤケクソだな・・・)
              音楽ライフがないと、急に貧しくなる私のブログに
              偉そうな事を書く (きっぱり)

              だって、ワタシ、面白い事を言ってネタを提供してくれる旦那とかいないし
              (モテないから・・・(涙))
              だいたい、滞在許可を取りに行った時に

              「婚姻証明書も出してね」
              と言われて

              「すみません、オーストリア人
               誰も私と結婚してくれなかったんですが」

              と言ったら、役人の失笑をかったのだよ(恥)

              さて、オーストリアに暮らして28年目。
              その前の留学時代を入れると
              とうとう、人生の半分以上を外国で暮らす、という
              とんでもない人生になって来たワタクシが披露する

                 ドイツ語上達法 (^.^)

              こちらで暮らしていれば、外国語なんて自然に上達するだろう、と思ったら
              それは大きな間違いである!!!

              今やインターネットの時代
              どこに居ても、日本と同じような生活ができるのだ(たぶん)

              旦那や彼氏が出来たら、ドイツ語も上手くなる、と思った貴女。
              それも間違いだよ(断言)

              だいたい、彼氏(あるいは彼女)と愛を語るのに
              難しい外国語の表現なんて、必要ない(はずだ)

              まぁ、ワタクシの場合、彼氏もどきとは
              最初から日本の文化に対する見解の違いで
              大喧嘩していた上に
              ラブラブでレストランに行って
              そこで「幕末の日本と世紀末におけるウィーンのメンタリティ」とかいうテーマで
              喧々諤々やっていたというのは例外として・・・・ f(^^;)

              いや、自慢じゃないです。
              あ、でも、やっぱり自慢か \(__ )

              ふん、良いんだもんね。
              ブログなんて、私って、こんなにスゴイのよ、とか自慢するのが
              目的みたいなところもあるし (って、ホントにヤケクソだな)

              何だコイツ、と反感を抱いた読者の皆さま、ごめんなさい。

              さて、ドイツ語に限らず
              外国語をマスターしたい、と思ったら
              (マスター=通訳可能なレベル)

              基礎は日本でちゃんとお勉強しましょう!!!

              文法の基礎は、きちんと学んで
              初級程度は出来るようになってから
              その言語環境で暮らした方が、上達は早い。

              でないと、日常の間違いの多い方言とかが
              そのまま身についてしまうので、何だかヘンな外国人と化す。
              (まぁ、私だって、ヘンな日本人でヘンな外国人だけど)

              あんまり早く、その国に来ない方が良いです(ホント)

              どんな言語だって、まずは自分で学べる環境がある。
              (私がドイツ語を始めたのは、テレビとラジオのドイツ語講座だった)
              でなければ、初級だけでも、学校に行くなり何なりして
              きちんと先生についた方がよい。

              中級レベルに上達したら
              次にやる事は

              実は「読み書き」なのである(きっぱり)

              よく、日本の英語教育は、会話が出来ないから云々と言われるけれど
              外国語学習で最も必要なのは
              会話ではなくて、読み書きである。

              教養としてのドイツ語とか言っているのではないぞ。
              書ける事は喋れるのだ。
              喋れても書けないのは文盲と言うのだ。

              というワケで、生意気ネタで始めたドイツ語上達シリーズは
              まだまだ続く。



              可愛いアイコンで、何だこれ?と思っていらっしゃる
              読者様のご機嫌を取ろうと、無駄に足搔くワタクシです m(__)m


              国立バレエ 「ヌレエフ・ガラ」(第ニ部・第三部 )

              0
                Wiener Staatsoper / Wiener Staatsballett 2012年6月23日 18時30分〜22時30分

                Nurejew Gala 2012

                SCHWANENSEE – Ausschnitt aus dem 2. Akt (Rudolf Nurejew)
                Odette : Maria Yakovleva
                Prinz Siegfried : Roman Lazik

                Duo aus BLACK CAKE (Hans van Manen)
                Dagmar Kronberger – Eno Peci

                GRAND PAS CLASSIQUE (Victor Gsovsky)
                Liudmila Konovalova – Vladimir Shklyarov

                LE JEUNE HOMME ET LA MORT (Roland Petit)
                Kirill Kourlaev – Olga Esina

                *****

                Adadio aus RAYMONDA – 1. Akt (Rudolf Nurejew)
                Raimonda : Nina Poláková
                Jean de Brienne : Robert Gabdullin

                Pas de six aus LAURENCIA (Wachtang Tschabukiani)
                Ioanna Avraam – Denys Cherevychko
                Kiyoka Hashimoto – Richard Szabó, Natalie Kutsch – Davide Dato

                Pas de deux aus ONEGIN – 3. Akt (John Cranko)
                Tatjana : Maria Eidhwald
                Onegin : Manuel Legris

                VIER LETZTE LIEDER (Rudi van Dantzig)
                Maria Yakovleva – Alexander Tcacenco
                Irina Tsymbal – Greig Matthews
                Nina Poláková – Roman Lazik
                Ketevan Papava – Alexis Forabosco
                Shane A Wuerthner
                Sopran : Olga Bezsmertna

                *****

                Pas de deux aus ROMEO UND JULIA – 1. Akt (Rudolf Nurejew)
                Julia : Natalie Kusch
                Romeo : Denys Cherevychko

                Walzer und Pas de deux aus DER NUSSKNAKER (Rudolf Nurejew)
                Clara : Liudmila Konovalova
                Der Prinz : Vladimir Shishov

                THE CONCERT (Jerome Robbins)
                Irina Tsymbal, Eno Peci, Franziska Wallner-Holline, Davide Dato
                Liudila Trayan, Gabor Oberegger, Igor Milos, Maria Alati
                Marta Drastíková, Ashley Taylor

                続き。第二部・第三部の感想記。
                第一部から読みたい方は こちら からどうぞ。

                第2部は、クラシカルなライモンダから。
                ライモンダ役のニーナ。衣装もメークも豪華で、美人振りが目立つ。
                対するローベルト・ガブドリンは、ポーランド国立バレエからの客演。
                若いし、カワイイ (*^^*)
                ちょっとアジア系の血が入ってるかな、という、ショウユ顔のハンサム。

                ラウレンツィアという作品は珍しい。
                (1958年にキーロフで、ヌレエフが初めてソリストで踊った作品だそうだ)
                パ・ド・シスも、クラシックだが
                橋本清香が・・・・何だか、すご〜〜く大人っぽくなってる (*_*)
                ダンスに色気が加わったというか
                もともと、テクニック的には素晴らしいダンサーだが
                それだけではない、オーラを伴った表現力が出てきた。

                ジョン・クランコの「オネーギン」のパ・ド・ドゥは
                シュトゥットガルト・バレエからマリア・アイヒヴァルトの客演で
                バレエ団のボス、マニュエル・ルグリが登場 \(^O^)/

                簡素ながら、しっかり舞台装置を作って
                オネーギンからの手紙を読んで迷うタチアーナのところに
                乱入して迫るオネーギン。

                うううううううっ・・・

                いや、もう、これ、格が違う。
                テクニック云々のレベルではなくて
                演劇的な要素が多くて、マイムが中心というのを別にしても
                劇なのか、バレエなのか
                完全にストーリーの中に入り込んでしまっていて
                観ている方も、物語の中にグイグイ引き込まれてしまう。

                これが芸術表現というものなのね(勝手に納得)

                タチヤーナ役のマリア・アイヒヴァルトの表現の細やかさに目を見張る。
                オネーギンは、私は大嫌いなキャラクターなのだが
                (今まで、国立オペラ座でバレエのオネーギンを観に行った時は
                 レンスキー役をマラーホフが踊るというので行っただけで
                 オネーギン役なんか、全然見てなかった(自爆))
                身勝手で、ノーブルで、勝手に悩んで横恋慕するアホ男なのに

                ルグリが踊ると、何か魅力的なんですけど・・・(爆)

                第2部の最後は、リヒャルト・シュトラウスの「最後の4つの歌」
                モダン系で、各曲、パ・ド・ドゥになっていて
                そこに、シェーンが(たぶん、死を象徴)入ってくる、という美しい作品。

                なのだが・・・
                あのさ、ソプラノ、舞台脇で腕を上げたりするの止めてくれない?(怒)

                こういう知名度の高い曲は、聴いている方も期待水準が高い。
                ワタクシ的には、この曲は、あくまでも澄んだ高音のソプラノの
                ピアニッシモがオーケストラの壁を越えて聴こえてくるのが好みなので

                あんなに、がなられると、萎える。
                声量があれば良いってモンじゃないだろ。

                まぁ、好みの問題です、はい。

                第3部は
                来シーズン幕開けになるロメオとジュリアからのパ・ド・ドゥ。
                うわ〜〜〜〜〜〜っ (((^^;)(;^^) ))
                ナタリー・クッシュ(ジュリエット)が、カワイイっ!!!!!!!

                第2部のラウレンツィアでは、空間を大きく切り取って
                ダイナミックなダンスを繰り広げてくれて
                アルジェの女のソロ抜擢以来、目を見張るような変貌を遂げたデニースだが

                ロメオは、まだ発展途上?
                役柄からは、かなり合いそうな感触なのだが
                ナタリーがジュリエットになり切っていたのに対し
                まだロメオを掴めていないような印象。

                9月までに変わるだろう、きっと、ウン。

                くるみ割り人形も、レパートリーから消えて久しい。
                王子さまとクララのパ・ド・ドゥは
                リュドミラと、ウラジミール・シショフ。

                シショフについては、この間、デブになっただの何だの
                大悪口を書いてしまったが(ファンだからこそ、なんです!)

                締まったぞ・・・身体が (+_+)

                上半身の太さがスッキリして、顔も締まってきたし
                あの短期間で、何と言う変貌・・・・

                もともと上背のあるハンサムで、足は長いし
                キレには欠ける代わりに、ジャンプが実に優雅でノーブル。
                やっぱり、カッコイイなぁ・・・
                ちょっと「王子さま」の若々しさからは離れてきている歳だけど
                いや、まだ、充分、大丈夫 (^^)v

                最後の The Concert は
                2011年5月3日の初演の後も、3回くらい観ている演目だが
                やっぱり何回観ても笑える。
                エノのコミカルな演技は、素晴らしい。
                イリーナのバレリーナ役も、可愛くてステキ (*^^*)
                この作品、来シーズンも取り上げてくれそうなので
                また行くわよ うん(^_^)

                クラシックからモダンまで
                現在の国立バレエ団の魅力を余すところなく見せてくれた。
                オーケストラも素晴らしかったし
                (一部、気になるところはあったけれど(笑))
                音楽と舞台が混然一体になったあの感触って
                いつ体験しても、感動する。

                あっという間の4時間。
                来シーズンのロメオとジュリアが楽しみ。
                もちろん、チケット確保済みです (^^)v




                ・・・というより、その前に
                一般読者には非常に評判が悪い(自爆)
                コンテンポラリー・ダンスもある (^^)

                国立バレエ 「ヌレエフ・ガラ」(第一部)

                0
                  Wiener Staatsoper / Wiener Staatsballett 2012年6月23日 18時30分〜22時30分

                  Nurejew Gala 2012

                  SCHWANENSEE – Ausschnitt aus dem 2. Akt (Rudolf Nurejew)
                  Odette : Maria Yakovleva
                  Prinz Siegfried : Roman Lazik

                  Duo aus BLACK CAKE (Hans van Manen)
                  Dagmar Kronberger – Eno Peci

                  GRAND PAS CLASSIQUE (Victor Gsovsky)
                  Liudmila Konovalova – Vladimir Shklyarov

                  LE JEUNE HOMME ET LA MORT (Roland Petit)
                  Kirill Kourlaev – Olga Esina

                  *****

                  Adadio aus RAYMONDA – 1. Akt (Rudolf Nurejew)
                  Raimonda : Nina Poláková
                  Jean de Brienne : Robert Gabdullin

                  Pas de six aus LAURENCIA (Wachtang Tschabukiani)
                  Ioanna Avraam – Denys Cherevychko
                  Kiyoka Hashimoto – Richard Szabó, Natalie Kutsch – Davide Dato

                  Pas de deux aus ONEGIN – 3. Akt (John Cranko)
                  Tatjana : Maria Eidhwald
                  Onegin : Manuel Legris

                  VIER LETZTE LIEDER (Rudi van Dantzig)
                  Maria Yakovleva – Alexander Tcacenco
                  Irina Tsymbal – Greig Matthews
                  Nina Poláková – Roman Lazik
                  Ketevan Papava – Alexis Forabosco
                  Shane A Wuerthner
                  Sopran : Olga Bezsmertna

                  *****

                  Pas de deux aus ROMEO UND JULIA – 1. Akt (Rudolf Nurejew)
                  Julia : Natalie Kusch
                  Romeo : Denys Cherevychko

                  Walzer und Pas de deux aus DER NUSSKNAKER (Rudolf Nurejew)
                  Clara : Liudmila Konovalova
                  Der Prinz : Vladimir Shishov

                  THE CONCERT (Jerome Robbins)
                  Irina Tsymbal, Eno Peci, Franziska Wallner-Holline, Davide Dato
                  Liudila Trayan, Gabor Oberegger, Igor Milos, Maria Alati
                  Marta Drastíková, Ashley Taylor

                  生きてます (-。-) ボソッ

                  音楽シーズンは終了してしまって
                  コンサートに行かない日々は、会社と自宅の往復なので
                  書くことがない。
                  ・・・・というか、まぁ、生意気ネタは色々あるけど(自爆)

                  国立バレエ団がシーズン最後に行うヌレエフ・ガラ。
                  盛りだくさんの18時30分〜22時30分の豪華プログラム (^^)v

                  あまりに長いので2回に分けて書く(きっぱり)
                  まずは第一部。

                  ここ数年、レパートリーから消えていた「白鳥の湖」から開始。
                  舞台装置がないだけに難しいけれど
                  マリアのオデット姫、すご〜く人間っぽい。
                  美しいボード・ブラで、白鳥なのだけれど
                  基本的には、悲しみを深く秘めた人間になっていて、可憐である。

                  バイオリン・ソロ(ホーネックが弾いてた)が、またタメ息もの。
                  チェロ・ソロと相まって、美しい事、この上ない。

                  耳と目の両方から入ってくる悦楽は表現しがたい気持ちの良さ (*^^*)
                  ローマンも、軟弱な王子さまに雰囲気ピッタリで、ノーブル。
                  (ローマンがデビューした頃は、何だか軟弱過ぎて好きじゃなかったのに
                   最近、実にノーブルになってきて、魅力的。
                   同じダンサーを何年も観ていると、こういう事がある。幸せ、うふ)

                  ブラック・ケーキはダグマーとエノのソロ。
                  これは笑える。
                  モダンだが、男女の機微をユーモラスに描く。
                  エノは、こういう役どころは得意中の得意だし
                  実生活でも夫婦な2人の面目躍如である。
                  (というか、これ、かな〜り、ちょっとエロチックでヤバイんですけど。
                   最近、M とか S とか、何だか流行ってますよね?(笑))

                  グラン・パ・クラシックは、初めて見るが、非常にクラシック。
                  リュドミラは余裕でテクニックを披露。

                  デビューになるウラジミール・シクラリョーフは、若くてハンサム。
                  若くてハンサムで、抜群の運動能力なのだが

                  あっはっは、まだ「体操」になっていて
                  舞踏表現まで熟していない (^.^) 

                  いや、またこれがヤンチャ坊主みたいで可愛いんだけど
                  ベテランのリュドミラが
                  ピルエット一つとっても、表現になっているのに比べると
                  えいやっ! と動いてしまう若さが、瑞々しくて、これはこれでヨシ。

                  第一部の最後はローランド・プティの「若者と死」
                  キリルのダンスが、こういう演技派モノになると、むちゃくちゃ生きる。
                  切れの良い動きに、豊かな表現力が備わって、素晴らしい。

                  「死」の役をやったオルガに目が点 (・.・;)

                  オルガ・エシナって、立ってるだけで悲劇的な雰囲気を発散する
                  シリアス・バレエの申し子みたいなダンサーだったはずなのに
                  いつから、こんなドSに変身したんだ???

                  今までのイメージと全く違う、黒いオカッパの鬘に濃い目のメーク。
                  どこかの日本の化粧品会社が、ジャパネスクとかのポスターに使いそうな感じ。
                  それでも、すごい美人なのだけれど
                  美人だからこそ、あのメークがコワイし
                  若者を翻弄し、死に向かわせる目つきも、むちゃコワイ。

                  バレエでの表現力というものが
                  世界を変える程の凄まじさを持つ良い例だと思う。
                  簡単に言っちゃえば「ド迫力」の世界。うわ〜、参りました \(__ )

                  ネタがないので出し惜しみするため
                  続きは、また明日(笑)



                  先週木曜日は33℃。土曜日の朝は雨で18℃。
                  ワケわからんです、こちらの天気。
                  ちょっと色々落ち込んでいて、ヒキコモリになってます。すみません。

                  イグーデスマン & ジュー ヴィクトリアの小さな秘密

                  0
                    Konzerthaus Mozart Saal 2012年6月20日 19時30分〜21時50分

                    Igudesman & Joo
                     «Verrückt nach Musik»: Viktoria's Little Secrets

                    バイオリン その他 Aleksey Igudesman
                    ピアノ・バイオリン・弦持ち Hyung-ki Joo
                    バイオリン・ミニチェロ・間違ったビオラ Viktoria Mullova
                    バイオリン・バス・テノール・ソプラノ Sebastian Gürtler

                    イグーデスマン&ジューのお笑いクラシック寄席。
                    チクルス最終回は、ヴィクトリアの小さな秘密、というタイトルで
                    ゲストはヴィクトリア・ムローヴァ

                    ネタについてばらすワケにはいかないが
                    今回は新ネタ満載。
                    最初から最後まで、新鮮な驚きで
                    涙ボロボロで大笑い (^O^)

                    英語でのパーフォーマンス、という事だったけれど
                    やっぱり英語ではウケない、と、チクルスやってわかったみたいで
                    イグーデスマンは、最初からドイツ語。
                    (この2人、ドイツ語もできるんですよ、しかもほとんど完璧に!)

                    ムローヴァは、もともとポピュラーにも意欲的だったが
                    いや、あの、その、あっはっは。よくノリますね (^.^)

                    ジューのピアノでバッハを弾く時に
                    ジューから「もっと宗教的に弾かねばダメだ」と言われて
                    「宗教的に弾く」ところが、今思い返しても笑える。

                    イグーデスマンとジューのデュオで
                    「カンフー・バイオリン」のネタも
                    簡単そうにやってるけど、実はものすごい事をしているわけで
                    (ネタばれ書いちゃってるじゃん。もう止めておこうっと)

                    後半のパーフォーマンスで、もう一人のゲスト登場。
                    何か、マジメそうなバイオリン奏者である。



                    写真はご本人のフェースブックから拝借。

                    で、至極、マジメに美しくバイオリンを弾き始めるのだが
                    そこにイグーデスマンが登場。

                    これ以上は言うまい。
                    ・・・・が、これ、爆発的に面白い。
                    特に、チューニングのバリエーションと演奏のタイプのところで
                    笑い過ぎて、お腹が痛くなった。もちろん、顔は涙まみれである。

                    その後、このマジメな好青年に見えたセバスティアン・ギュルトラーは
                    突然、アホな○○○人に変身してしまう。

                    うわ〜〜〜〜〜っ (((^^;)(;^^) ))

                    更に、バスとソプラノ(!)でバイオリン弾きながら演劇やっちゃうし
                    最後は、しっとりとウィーンの民謡を歌ってしまう
                    (しかもバイオリンをウクレレのように弾きながら)

                    誰だ、こいつは!!!!(驚愕)

                    これ以上のネタばれを書くのは止めておくけれど
                    こういう多才な音楽家を見るにつけ

                    ああ、こういう人たちって
                    本当に自然に楽器と戯れて来たんだなぁ・・・と思う。

                    いや、良し悪しの問題ではなくて
                    日本の音楽教育って、特にプロを目指す場合
                    みんな、ものすご〜〜〜〜く真剣じゃないですか。

                    毎日毎日、ものすごく退屈で難しい練習曲を
                    300曲くらい弾かされて
                    巨人の星のお父さんが
                    大バイオリニスト養成ギブスとかを
                    いやがる子供に装着して

                    一つでもミスがあると
                    「それでプロになれると思ってるのかぁ〜!オリャ〜」と
                    平手打ちが飛んできそうな
                    何だか、そういう「音楽のレッスン」の雰囲気があるんですよね。
                    (のだめカンタービレにも、ハリセン出てくるし)

                    もちろん、楽器だって、大事に大事に大事に扱って
                    遊びに使う事など、絶対にまかりならんという・・・

                    いや、この舞台に登場するバイオリニストたちが
                    そういう子供時代を過ごしていない、とは言いませんよ。

                    でも、歌って踊れて、という能力の多彩さを目の当たりにすると
                    ああ、この人たち
                    子供の頃から、バイオリン「だけ」
                    ガリガリ練習して来たのではないだろう、と
                    つくづく思うのだ。

                    実に自然に音楽と遊びながら育って来たんだろうなぁ。
                    もっとも、それも、卓越した才能があっての事なのだろうが。

                    簡単そうにネタをやっていて
                    その背後にある、ものすごく計算された音楽的な技術を
                    聴いている者に、全く感じさせない舞台。

                    クラシック音楽のファンでなくても、すごく楽しい。
                    クラシック音楽を知っていれば、もっと楽しいし
                    ジャズとかポピュラーを知っていた方が、更に楽しい。
                    (このポピュラー部分が、私はちと弱いのだ・・・ う〜ん)

                    言葉の問題があるから
                    (基本的には英語のコメディ)
                    日本で爆発的に人気が出る、と言うものではないだろうが
                    でも、字幕とか使ったら、絶対に面白いのに。

                    あ、でも、あれ
                    あんなピアノやバイオリンの使い方を
                    子供が真似たらいかん、と思う人も

                    神聖な楽器を、ああやって取り扱うのはけしからんとか思う人が
                    マジメな日本人の中にはいるかもしれない。

                    9月末に、またコンツェルトハウスで
                    このデュオの音楽寄席が行われる。
                    英語・ドイツ語がわかる方、ぜひぜひどうぞ (^^)v



                    今年で最も暑い日という事で
                    日中は33℃。東京よりずっと暑い (-"-;)

                    ウィーン交響楽団 + フリューベック・デ・ブルゴス 2回目

                    0
                      Musikverein Großer Saal 2012年6月17日 19時30分〜21時45分

                      Wiener Symphoniker
                      指揮 Rafael Frühbeck de Burgos
                      ピアノ Elisabeth Leonskaja

                      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                       Ouvertüre zu Goethes Trauerspiel “Egmont”, op. 84
                       Konzert fü Klavier und Orchester Nr.5, Es-Dur, op. 73
                      Ottorino Respighi (1879-1936)
                       Fontana di Roma
                       Pini di Roma

                      急に暑くなったオーストリアは
                      ウィーン郊外のカルヌントゥムでは32℃を記録したようで
                      月曜日・火曜日と、どんどん暑くなって
                      水曜日には、35℃か36℃まで上がるという予想。

                      こういう時には、普段はクソ寒くて、5月になっても暖房が必要な住居は
                      ものすご〜〜〜〜く有難い。
                      日光を通さないように、ブラインドを降ろし、カーテンを閉めておけば
                      外が30℃を越えていても
                      住居の中は、20℃〜22℃で、むちゃ快適。外に出たくない(笑)

                      とは言え、チケット買ってあるから
                      ウィーン交響楽団の今シーズン最後のコンサートに出かける。
                      同じプログラムで2回目である。どうせアホです、はい。
                      (繰り返すが、私はプレートル目当てでチケットを買ったのである。
                       ・・・・でも、意外にフリューベック・デ・ブルゴスも良かった (*^^*))

                      エグムント序曲を聴きながら
                      あぁ、やっぱりウィーン交響楽団の音って、明るいなぁ、と
                      つくづく思う。
                      職人集団というか、ヘンに暗く内的にならず、外向きの音がする。
                      ・・・・って、ワケわからないので
                          読者の皆さまは無視して下さい m(__)m

                      レオンスカヤの弾いたベートーベンのピアノ協奏曲「皇帝」
                      勇壮というよりは
                      どこにも力が入っていない、自然体での演奏。

                      現代は、若手ピアニストは、みんな、凄いテクニックがあって
                      フランツ・リストの化け物みたいな超人が
                      人間とは思えない技を見せるサーカスっぽくなっている風潮だが
                      その中で、レオンスカヤの、暖かい人柄が滲み出るような
                      自然体の優しいベートーベンは、とても爽やかな味がする。

                      ガリガリ、大袈裟に、ガンガン鳴らす「皇帝」を期待した向きには
                      ちょっと不満足かもしれないけれど
                      聴いていて、肩に力が入らなくて、目もテンにならないし
                      技術がすご〜い!とか言うのではなくて
                      音楽そのものを楽しめる、というのは
                      意外に現代では貴重な体験だと思う。

                      アンコールはショパンのノクターン。
                      う〜ん、ショパンも良いけれど
                      この人の弾くシューベルトなんか、良いだろうなぁ。

                      後半のレスピーギは
                      昨日予告した通り、オルガンの近くから、舞台から遠い席に逃亡(笑)
                      ちゃんとオペラ・グラスを持っていって
                      前半の時に、どこに空きがあるかをチェックした上で
                      お隣のおばあちゃまに「ここに座って良いですか?」と、一応聞く。

                      ローマの泉、ローマの松については
                      CD の購入を忘れていたのだが
                      どちらにせよ、舞台は見えないので(見る気もないし)
                      プログラムを見ながら鑑賞。

                      楽友協会のプログラムって
                      便利な事に、モチーフやテーマを楽譜で載せてくれているのだ。

                      もちろん、ほんの一部の楽譜でしかないし
                      コードや和声が書いてある訳ではないので
                      曲を知らなかったらアウトなのだけれど

                      解説見ながら、楽譜を見ていると
                      テーマが出て来て、その後、それが展開されていく様子がよくわかる。

                      いや、しょせんはド・シロウトなのだが
                      あぁ、これがソレね、とわかると、何となく楽しい (^^)

                      「ローマの泉」は、細かい部分の表現も豊かで
                      本当に手に取るように風景が浮かんで来る。名曲だなぁ。

                      「松」だが
                      これ、最後に金管がオルガン前に立って吹き鳴らすので
                      舞台近くから逃げたのだが

                      最後のところ、鳴らし過ぎて、パートの音が全部潰れてしまって
                      上から金管の音を鳴らしても
                      同じレベルにあるバルコンでは、立体感どころか
                      音がうるさくて、何にも聴こえませんが・・・・(爆)

                      いや、管はみんな優秀なのである。
                      木管のソロなんか、もう、本当にため息の出るような美しさだったし
                      金管のアンサンブルだって
                      午前中に演奏していたドイツ人には負けていない。

                      けれど、ゴージャスな音響を狙い過ぎたのか
                      張り切り過ぎというか・・・

                      あれはオーケストラのメンバーも
                      自分の演奏している音は、全く聴こえていなかったであろう(笑)

                      でも、この曲も、ナマで聴いた方が絶対的に楽しい曲の一つだろうなぁ。

                      プログラムの解説に助けられつつ
                      職人集団のプライドにかけて、すごい音響でも
                      ちゃんと音楽を聴かせてくれた
                      ウィーン交響楽団の
                      明るい音色を楽しんだ私に
                      どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                      コンサート後も28℃あったけれど
                      カールス教会と楽友協会が、あまりに美しかったので
                      スマートフォンであまり画質は良くないけれど、どうぞ (*^^*)



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