Musikverein Großer Saal 2012年4月29日 16時〜18時20分
Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
チェロ Nicolas Altstaedt
指揮 Jeffrey Tate
Joseph Haydn (1732-1809)
Konzert für Violoncello und Orchester C-Dur Hob. VIIb:I (1765)
Anton Bruckner (1824-1896)
Symphonie Nr. 7 E-Dur (1881-83)
太陽燦々と輝く日曜日の午後に
楽友協会でのオーケストラ・コンサートって、むちゃ贅沢 (*^^*)
しかも、ハイドンとブルックナーの7番という
むちゃ私好みの組み合わせ (^^)v
ハイドンのチェロ協奏曲。
ヨゼフ・ハイドンは、地味なイメージしかなかったけれど
オーストリアに来て好きになった作曲家の一人。
ともかく、教養が高くて要求の多そうな貴族を
楽しませるだけに作った職人の作品だから
当時のポピュラー音楽であって
ヒット作を作らないと、クビになってしまう、という環境で
あれだけの作品数をコンスタントに作曲して
更に、オーケストラの経理だの
オーケストラ・メンバーの人事相談までやっていたのだからスゴイ。
演奏はピリオド奏法ではなく、モダンだけれど
ビブラート少なめの、温かみがあって、樹の香りがする音。
チェロの音が、けっこう面白い。
面白いなんて失礼かもしれないけれど
響き方をよく考えて作り込んでいる感じがする。
カデンツァだけど・・・
これ、ハイドンの作曲ですか? (いや、ホントにわからんのよ・・・)
ハイドンより、もっと近代的というか
ちょっとフラジオレットっぽい響きまで含めて
なんか、突然、バロックの間に現代が顔を出したみたいな不思議な音。
後半はブルックナー交響曲7番。
最近、ブルックナー欠乏症に悩まされていた私には福音だが
遅っ!!!!
7番の第一主題は比較的す〜っと流れる印象があるけれど
これが、むちゃ遅い。
チェロの一部のアンサンブルに乱れ。
そりゃ、あの速度では・・・・
で、この遅さがず〜っと続く。
最初はちょっと異様な感じに聴こえるけれど
このテンポだと、流れは淀む代わりに
全体が、まるで教会のオルガンを聴きつつ
時間が、ゆっくり、ゆったりと流れて行くのが感じられる。
第二主題は多少テンポを上げるけれど
それでも、他の演奏と比べると、やはり遅め。
金管のアンサンブルとユニソノでは
思い切りオーケストラを鳴らして
楽友協会のホールが、大聖堂のように鳴り響く。
第2楽章もフォルテで始まって
第3楽章のスケルツォも大音響だが
一貫して、テンポは遅めをキープ。
うわ〜、金管楽器のプレイヤーさんたち、お疲れ様です。
最終楽章の出だしは、軽めで始まった・・と思ったら
またもや、途中から、ぐわ〜んと遅くなるし・・・
でも、あれだけ遅いテンポ設定をしながらも
音楽が止まらず
悠久の時を感じさせながら、ゆったりと流れていくってスゴイ。
多少のアンサンブルの乱れとか
金管を咆哮させている間の弦とのバランスの悪さとかはあったけれど
全体的に聴いてみて
現代的で理性的で、さっぱりした爽やかなブルックナーと対極にある
でも、どっしりして、力強くて
大きなカテドラルで、すごいモノを聴いているようなブルックナーは
かなり聴き応えあり。
7番じゃなくて、同じ指揮者で8番を聴いてみたい、と思わせる。
惜しむらくは、最後の拍手が早すぎた。
(通常、ブルックナーの交響曲って、少し沈黙があってから
おもむろに拍手するモノなのだが
今日は終わったとたんに、ブラボーと叫んで拍手する人がいた。
まぁ、それだけ迫力ある音楽だったとも言える)
ジェフリー・テートは
先日、国立オペラ座で「バラの騎士」を指揮した時も
かなり遅めのテンポで、上演時間が20分くらい伸びたのだが
ある意味、堂々としたテンポで振るのが好きなのかも (^.^)
ブルックナー欠乏症が癒えて
ちょっと気分の良い私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
久し振りに、ダブル・ヘッダー、トリプル・ヘッダーをやらず
あぁ、やっぱり、これが週末っぽいなぁ・・・
1日1回のコンサートの方が集中できる
(って当たり前だ!(x_x) ☆\(^^;) ぽかっ)
ついでだが、最近、マーラー欠乏症も
フランツ・シュミット欠乏症もあるの。
特に、シュミットの交響曲って、数年前はかなり聴けたのに・・・(涙)
Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
チェロ Nicolas Altstaedt
指揮 Jeffrey Tate
Joseph Haydn (1732-1809)
Konzert für Violoncello und Orchester C-Dur Hob. VIIb:I (1765)
Anton Bruckner (1824-1896)
Symphonie Nr. 7 E-Dur (1881-83)
太陽燦々と輝く日曜日の午後に
楽友協会でのオーケストラ・コンサートって、むちゃ贅沢 (*^^*)
しかも、ハイドンとブルックナーの7番という
むちゃ私好みの組み合わせ (^^)v
ハイドンのチェロ協奏曲。
ヨゼフ・ハイドンは、地味なイメージしかなかったけれど
オーストリアに来て好きになった作曲家の一人。
ともかく、教養が高くて要求の多そうな貴族を
楽しませるだけに作った職人の作品だから
当時のポピュラー音楽であって
ヒット作を作らないと、クビになってしまう、という環境で
あれだけの作品数をコンスタントに作曲して
更に、オーケストラの経理だの
オーケストラ・メンバーの人事相談までやっていたのだからスゴイ。
演奏はピリオド奏法ではなく、モダンだけれど
ビブラート少なめの、温かみがあって、樹の香りがする音。
チェロの音が、けっこう面白い。
面白いなんて失礼かもしれないけれど
響き方をよく考えて作り込んでいる感じがする。
カデンツァだけど・・・
これ、ハイドンの作曲ですか? (いや、ホントにわからんのよ・・・)
ハイドンより、もっと近代的というか
ちょっとフラジオレットっぽい響きまで含めて
なんか、突然、バロックの間に現代が顔を出したみたいな不思議な音。
後半はブルックナー交響曲7番。
最近、ブルックナー欠乏症に悩まされていた私には福音だが
遅っ!!!!
7番の第一主題は比較的す〜っと流れる印象があるけれど
これが、むちゃ遅い。
チェロの一部のアンサンブルに乱れ。
そりゃ、あの速度では・・・・
で、この遅さがず〜っと続く。
最初はちょっと異様な感じに聴こえるけれど
このテンポだと、流れは淀む代わりに
全体が、まるで教会のオルガンを聴きつつ
時間が、ゆっくり、ゆったりと流れて行くのが感じられる。
第二主題は多少テンポを上げるけれど
それでも、他の演奏と比べると、やはり遅め。
金管のアンサンブルとユニソノでは
思い切りオーケストラを鳴らして
楽友協会のホールが、大聖堂のように鳴り響く。
第2楽章もフォルテで始まって
第3楽章のスケルツォも大音響だが
一貫して、テンポは遅めをキープ。
うわ〜、金管楽器のプレイヤーさんたち、お疲れ様です。
最終楽章の出だしは、軽めで始まった・・と思ったら
またもや、途中から、ぐわ〜んと遅くなるし・・・
でも、あれだけ遅いテンポ設定をしながらも
音楽が止まらず
悠久の時を感じさせながら、ゆったりと流れていくってスゴイ。
多少のアンサンブルの乱れとか
金管を咆哮させている間の弦とのバランスの悪さとかはあったけれど
全体的に聴いてみて
現代的で理性的で、さっぱりした爽やかなブルックナーと対極にある
でも、どっしりして、力強くて
大きなカテドラルで、すごいモノを聴いているようなブルックナーは
かなり聴き応えあり。
7番じゃなくて、同じ指揮者で8番を聴いてみたい、と思わせる。
惜しむらくは、最後の拍手が早すぎた。
(通常、ブルックナーの交響曲って、少し沈黙があってから
おもむろに拍手するモノなのだが
今日は終わったとたんに、ブラボーと叫んで拍手する人がいた。
まぁ、それだけ迫力ある音楽だったとも言える)
ジェフリー・テートは
先日、国立オペラ座で「バラの騎士」を指揮した時も
かなり遅めのテンポで、上演時間が20分くらい伸びたのだが
ある意味、堂々としたテンポで振るのが好きなのかも (^.^)
ブルックナー欠乏症が癒えて
ちょっと気分の良い私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
久し振りに、ダブル・ヘッダー、トリプル・ヘッダーをやらず
あぁ、やっぱり、これが週末っぽいなぁ・・・
1日1回のコンサートの方が集中できる
(って当たり前だ!(x_x) ☆\(^^;) ぽかっ)
ついでだが、最近、マーラー欠乏症も
フランツ・シュミット欠乏症もあるの。
特に、シュミットの交響曲って、数年前はかなり聴けたのに・・・(涙)