Theater an der Wien 2012年3月31日 15時30分〜17時30分
Wiener Philharmoniker
指揮 Philippe Jordan
テノール Johan Botha
バス Gerald Finley
ソプラノ Camilla Nylund
コーラス Arnold Schoenberg Chor
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Symphonie Nr. 2 D-Dur op. 36 (1803)
Christus am Ölberge
– Oratorium für Solostimmen, Chor und Orchester op. 85 (1803)
来週は、キリスト教では「受難の季節」の最終段階に入り
キリスト教の信者の方は、身を慎む1週間となる(はずだ、たぶん)
ウィーン劇場でのマチネ。
ベートーベンの唯一のオラトリオ「オリーブ山上のキリスト」は
もともと、このウィーン劇場のために作曲されたものだ。
コンサートにしては、あまりのチケットの高さに驚いて
(一番安いチケットで27ユーロ。次が38ユーロ!!!)
1回分しか買っていなかったのだが
やっぱり最後の最後になって、どうしても土曜日に行きたくなって
38ユーロ、清水の舞台から飛び降りたつもりで買ったら
次の日にウィーン・エクスパーツ・クラブの会員は
1人4枚まで、チケット 50% 割引、というニュースが入ってきた。
・・・・ 泣きましたよ、ワタシ (-"-;) ホントに!!!
さて、正規料金で買って行ったコンサート。
オーケストラ・ピットの上まで舞台になっている。
うお〜っ、オーケストラの編成が大きい (*_*)
第一・第二バイオリンで24名、チェロ8名
コントラバスは上手奥にいるようで、私の席からは見えない。
実はウィーン劇場の音響は、かなりデッドである。
それを見越して、天井桟敷の席を買ったのだが(音は上に登る)
平土間の真ん中あたりの音響は、かなり乾いて聴こえるはず。
それを知ってオーケストラ編成を大きくしたのであれば、大正解。
直前 50% 割引が効いたのか、入りは悪くないけれど
バルコンがガラガラだったのには、ちょっと笑えた。
(註 音楽ファンは安い席=ギャラリーを買っているので
ここは満杯。平土間はご招待席とか関係者とかが多い(と思う))
ちょっと雰囲気を見ていただくために
劇場の中は、こういう感じ。
フィリップ・ヨルダンがウィーン交響楽団で
ウィーン・デビューを飾ったコンサートには、私も居た。
(確か、オネゲルか何かだったと思う。
以前の日記サイトが消えたので確定できないのが残念)
指揮者には小柄な人が多い中で
かなり上背があって、スマートで、手足も長くて
顔も長めで、まぁ、それは良いとして
長い腕を、ちょっと窮屈そうにしながら
エネルギッシュな指揮をする姿が素晴らしい。
忘れた方のために、写真サービス (^^)v
ハンサムは何回見ても眼福だし (*^^*)
← クリックすると大きくなります。
それに、この人が振ると、何故か、むちゃ新鮮に聴こえる。
誰かが「カラヤンの出現以来の驚き」と称していたけれど
今回のベートーベンの交響曲2番も
な、な、な、何ですか、コレ (@_@;)
大編成なのに、デッドな音響を逆手に取って
スッキリした音にしているのに
時々、紛れもないウィーン・フィルの柔らかい音がする。
テンポ速めでも、弦のアルペジオのアンサンブルに全く乱れがない。
上から見ていると
ベートーベンらしい刻みも、誰もサボらずに
全員が、命がけみたいにボウをシャカシャカ動かしている。
以前の例のドイツ人指揮者の(誰だかは言わない、ご推察あれ)
モッタリして大仰で押しつけがましいベートーベンとは全然違う。
どちらかと言えば、ベルトラン・ド・ビリーが
ウィーン放送交響楽団と演奏したベートーベンに近いけれど
あそこまでの「スッキリ」さ=アッサリ感ではなく
音楽的な感情が充分に歌う余地がある。
後半のオラトリオ。
後ろにコーラスが50名くらい入って、ソリスト3名。
うわ〜っ、やっぱりヨハン・ボータの声って・・・・スゴイ。
ともかく、この人、声量あり過ぎ。
(脇道に逸れるけれど、3月29日の楽友協会で
ミュンヒェン・フィルとメータにトーマス・ハンプソンが
マーラーの「大地の歌」を演奏した際に
倒れて来られなかったテノールの代わりに
夕食直前に連絡されて、タクシー飛び乗ってきて舞台で歌ったのが
このヨハン・ボータだった)
キリスト役で、かなり歌う部分は多く
しかも、何せ、ベートーベンだから
歌というよりは「声による器楽」みたいな感じで
歌手にはかなり負担のかかる作り方をしてあるのに
輝かしい、たっぷりの声量で(オーケストラが負けてる(笑))
かと言って、オペラにはならず、でも、表情は豊か。
ソプラノのカミラ・ニュルンドも、バスのゲラルド・フィンレイも
みんな、オペラ座のアンサンブルで
私の知っている限りは、ワーグナーなんかで活躍しているはず。
アルノルト・シェーンベルク合唱団の巧さは定評があるし
初聴きの、しかも苦手な宗教曲だけど
(いや、でも、ベートーベンだし、交響曲2番と同じ頃の成立だし)
何故か、実に楽しく聴けたマチネだった。
こういうコンサートなら、まぁ、38ユーロでも良いか・・・ (--)(__)
と納得する私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
実はこの後、コンツェルトハウスのコンサートも行ったのだが
感想記は・・・ちょっと待ってクダサイ ( ;^^)ヘ..
Wiener Philharmoniker
指揮 Philippe Jordan
テノール Johan Botha
バス Gerald Finley
ソプラノ Camilla Nylund
コーラス Arnold Schoenberg Chor
Ludwig van Beethoven (1770-1827)
Symphonie Nr. 2 D-Dur op. 36 (1803)
Christus am Ölberge
– Oratorium für Solostimmen, Chor und Orchester op. 85 (1803)
来週は、キリスト教では「受難の季節」の最終段階に入り
キリスト教の信者の方は、身を慎む1週間となる(はずだ、たぶん)
ウィーン劇場でのマチネ。
ベートーベンの唯一のオラトリオ「オリーブ山上のキリスト」は
もともと、このウィーン劇場のために作曲されたものだ。
コンサートにしては、あまりのチケットの高さに驚いて
(一番安いチケットで27ユーロ。次が38ユーロ!!!)
1回分しか買っていなかったのだが
やっぱり最後の最後になって、どうしても土曜日に行きたくなって
38ユーロ、清水の舞台から飛び降りたつもりで買ったら
次の日にウィーン・エクスパーツ・クラブの会員は
1人4枚まで、チケット 50% 割引、というニュースが入ってきた。
・・・・ 泣きましたよ、ワタシ (-"-;) ホントに!!!
さて、正規料金で買って行ったコンサート。
オーケストラ・ピットの上まで舞台になっている。
うお〜っ、オーケストラの編成が大きい (*_*)
第一・第二バイオリンで24名、チェロ8名
コントラバスは上手奥にいるようで、私の席からは見えない。
実はウィーン劇場の音響は、かなりデッドである。
それを見越して、天井桟敷の席を買ったのだが(音は上に登る)
平土間の真ん中あたりの音響は、かなり乾いて聴こえるはず。
それを知ってオーケストラ編成を大きくしたのであれば、大正解。
直前 50% 割引が効いたのか、入りは悪くないけれど
バルコンがガラガラだったのには、ちょっと笑えた。
(註 音楽ファンは安い席=ギャラリーを買っているので
ここは満杯。平土間はご招待席とか関係者とかが多い(と思う))
ちょっと雰囲気を見ていただくために
劇場の中は、こういう感じ。
フィリップ・ヨルダンがウィーン交響楽団で
ウィーン・デビューを飾ったコンサートには、私も居た。
(確か、オネゲルか何かだったと思う。
以前の日記サイトが消えたので確定できないのが残念)
指揮者には小柄な人が多い中で
かなり上背があって、スマートで、手足も長くて
顔も長めで、まぁ、それは良いとして
長い腕を、ちょっと窮屈そうにしながら
エネルギッシュな指揮をする姿が素晴らしい。
忘れた方のために、写真サービス (^^)v
ハンサムは何回見ても眼福だし (*^^*)
← クリックすると大きくなります。
それに、この人が振ると、何故か、むちゃ新鮮に聴こえる。
誰かが「カラヤンの出現以来の驚き」と称していたけれど
今回のベートーベンの交響曲2番も
な、な、な、何ですか、コレ (@_@;)
大編成なのに、デッドな音響を逆手に取って
スッキリした音にしているのに
時々、紛れもないウィーン・フィルの柔らかい音がする。
テンポ速めでも、弦のアルペジオのアンサンブルに全く乱れがない。
上から見ていると
ベートーベンらしい刻みも、誰もサボらずに
全員が、命がけみたいにボウをシャカシャカ動かしている。
以前の例のドイツ人指揮者の(誰だかは言わない、ご推察あれ)
モッタリして大仰で押しつけがましいベートーベンとは全然違う。
どちらかと言えば、ベルトラン・ド・ビリーが
ウィーン放送交響楽団と演奏したベートーベンに近いけれど
あそこまでの「スッキリ」さ=アッサリ感ではなく
音楽的な感情が充分に歌う余地がある。
後半のオラトリオ。
後ろにコーラスが50名くらい入って、ソリスト3名。
うわ〜っ、やっぱりヨハン・ボータの声って・・・・スゴイ。
ともかく、この人、声量あり過ぎ。
(脇道に逸れるけれど、3月29日の楽友協会で
ミュンヒェン・フィルとメータにトーマス・ハンプソンが
マーラーの「大地の歌」を演奏した際に
倒れて来られなかったテノールの代わりに
夕食直前に連絡されて、タクシー飛び乗ってきて舞台で歌ったのが
このヨハン・ボータだった)
キリスト役で、かなり歌う部分は多く
しかも、何せ、ベートーベンだから
歌というよりは「声による器楽」みたいな感じで
歌手にはかなり負担のかかる作り方をしてあるのに
輝かしい、たっぷりの声量で(オーケストラが負けてる(笑))
かと言って、オペラにはならず、でも、表情は豊か。
ソプラノのカミラ・ニュルンドも、バスのゲラルド・フィンレイも
みんな、オペラ座のアンサンブルで
私の知っている限りは、ワーグナーなんかで活躍しているはず。
アルノルト・シェーンベルク合唱団の巧さは定評があるし
初聴きの、しかも苦手な宗教曲だけど
(いや、でも、ベートーベンだし、交響曲2番と同じ頃の成立だし)
何故か、実に楽しく聴けたマチネだった。
こういうコンサートなら、まぁ、38ユーロでも良いか・・・ (--)(__)
と納得する私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
実はこの後、コンツェルトハウスのコンサートも行ったのだが
感想記は・・・ちょっと待ってクダサイ ( ;^^)ヘ..