シャンティクレア

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    Musikverein Großer Saal 2012年1月31日 19時30分

    “Love Story”

    Chanticleer
    Casey Breves, Gregory Peebles,Kory Reid (Sopran)
    Cortez Michell, Alan Reinhardt, Adam Ward (Alt)
    Matthew Curtis, Brian Hinman, Ben Jones (Tenor)
    Eric Alatorre, Michael Extell, Matthew Knickman (Bariton/Bass)
    Jace Wittig (Music director)

    コンサートの予定は入っていなかったのだが
    彼氏モドキは「夜の8時に別のアポイントメントがある」とか言ってたし
    知り合いから、今日の夜のコンサート行きませんか?とお誘いがあれば
    ホイホイ着いていくワタシ(節操なし)

    ところが、夕方7時に鳴る電話。
    「今日、これからどう?」
    「えっ?! 何かアポイントメントがあるんじゃなかったっけ?」
    「いや、キャンセルしたから」

    ・・・・絶句。
       そんなこと、もっと早く言ってくれ (((--;)(;--) ))

    だからと言って、コンサートを断るのも失礼だし
    それに、この男性コーラス、プログラムも良いし、ぜひ聴いてみたいし。

    「コンサート終わったら行く」(断言)

    最初が

    Sebastián de Vivanco (1551-1622)
    Tomás Luis de Victoria (1548-1611)
    Claudin de Sermisy (1490-1562)
    Clément Janequin (1485-1558)
    Claude Le Jeune (1530-1600)

    という面々の、中世のモテットに
    途中で Jean-Yves Daniel-Lesur (1908-2002)の曲が入る。
    一環性のある歌で、途中の近代曲も、古楽にとても似ていて違和感はない。

    その後、珍しくも Richard Strauss (1864-1949) の
    男性コーラスの3曲 (AV 1123) が入り

    Steven Sametz (*1954) の Not an End of Loving が歌われた。

    何とも柔らかい響きで
    カウンター・テノールの響きも美しい。
    それに、このグループ、ちゃんと各パートの強弱を考えていて
    盛り上がる部分でも、実に巧く、パートごとの輪郭が浮かび上がって

    何て素晴らしい・・・(T.T) ← 感涙

    Steven Sametz の曲の複雑なハーモニーも、何とも不思議で美しい。
    リズムの小気味よさに、重層的なハーモニーで
    湖や風が聴こえてくる。

    それは良いのだが

    この聴衆、何で、1曲ごとに拍手するの?????!!!!

    プログラムを見ていればわかるけれど
    歌の場合は、1ブロックがあって
    その間は拍手せず、ブロックが終わった時に拍手するのが普通である。

    ドイツ・リートだって同じだろう。
    1曲ごとに拍手されていたら、歌う方も聴く方も集中力を殺がれる。

    が、本当に、誰も彼もが、1曲終わると、すごい音で拍手する(涙)
    特に私の前に座っていたオジサン
    感激しているのは、よくわかる。
    身体を揺らして楽しんでいるのも、よくわかる。
    でも、あの、デッカイ手で、すごい音で
    最後の音が消える前に拍手して、ブラボーとか叫んで
    最後の最後まで拍手し続けるのは・・・・非常に困る。

    というより、あのでっかい手の大音量の拍手、耳に痛いんですけど(ホント)

    前半19時30分〜20時40分。
    うち、30分くらいは拍手の時間ではなかったのか。
    拍手が、通常の箇所だけでされていれば、前半は20時15分くらいで終わったはずだ。

    後で友人に聞いてみたら
    舞台上の歌い手も、ちょっと時々、イヤな顔をしていたそうで・・・(笑)

    舞台上から上がってくる
    温かい、柔らかい、深みのある男声に耳を合せていると
    かなり天国にすっ飛んで行くのだが
    硬い音質の拍手が1曲ごとにされると・・・ホントに耳が痛いよ。
    そのたびに、現実に引き戻されるし・・・

    20時40分に前半が終わった後

    「ごめん。これ、このままの状態で後半が続いたら
     終わるのが22時近くになっちゃうから、これで帰る」

    と友人に謝って、コンサート会場を出て来てしまった。

    せっかく誘ってくれた友人には、本当に本当に申し訳ない事をしたけれど
    後半は、ゴスペルとかジャズなども入ってくるし
    これで、1曲ごとに拍手の嵐だと
    いったい、何時までコンサートが続くか、わかったモンじゃない。
    いや、もどきからの電話がなければ
    何時になろうが、コンサートに居たのだけれど・・・・

    「コンサートの幕間だけど、中断して行くから」

    と、21時に行ったら
    「ボク、疲れているから寝るね」(笑)

    いやいや、全然かまいませんって (^o^)

    でも、人間の声って良いなぁ。
    昔、楽器が今ほど発展していなかったころ
    最も優れた楽器が人間の声だったという事が、ストンと納得できる。

    それに、このグループ
    実によく考えられた構成を聴かせてくれるので
    感覚的な喜びに加えて、理性的な楽しみまで提供してくれたのは凄い。

    舞台はあまり見えなかったので
    ハンサムがいたかどうかはわからないけれど
    美声揃いだったのは間違いない。
    カウンター・テノールというより、ソプラノの澄んだ美声から
    滑らかでゾクゾクするようなテノールやバリトン
    ものすごい低音を、きっちりと厚みのある声で歌いあげたバス。
    素晴らしいグループである!!!

    私の好みだったら、率先しては行かなかっただろうコンサートだけど
    誘って下さった M 嬢に感謝。
    最後まで聴かなくて、本当にごめんなさい。

    昨日、クリックしろ、と脅迫したら、順位が落ちたので(自爆)
    本日は、ソフトにお願いしてみよう。

    できれば、お気が向きましたら、どうぞ1クリックをお恵み下さいまし m(__)m




    行ったら、食事だけ作ってくれて
    すぐに独りでベッドに行ってしまっても
    ワタクシ、惚れてますから、それで良いんですが、それが何か?(自爆)

    大笑い チューリヒ・トーンハレ・オーケストラ

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      何故か、日本に遊びに行っていた頃から
      ランキングの順位がけっこう上がってきていて

         読者の皆さま、ありがとう \(^O^)/

      ただ、仕事は溜まりまくっていて(自業自得)
      自宅の PC の IME は治っておらず
      書くたびに、ヘンな漢字を出しまくっていて苦労しているし

      1月初旬にプロバイダーを変えて
      ソニー・エリクソンのスマート・フォンに代えて

      これはこれで、実に日本では便利だったのだが
      (WiFi ルーターで1万8千円とか使ったので、イタかったけれど
       外出先でも仕事できたし・・・・ 
          って、休暇中で自費の時に、何、仕事してるの?!)

      オーストリアに帰って
      3ギガまでインターネットし放題、というので、バンバンやっていたら
      何故か、今日はサーバーが落ちていて
      1日中、ぜ〜んぜん繋がらず、ツィッターのチェックもメイルのチェックもできない。
      もちろん、インターネットにも入れない。

      いやはや、オーストリアって・・・・(いいんです、諦めてますから・・・(涙))

      さて、仕事が溜まりまくっているのと
      チケットが取れなかったのもあって
      月・火はナイト・ライフなしにしてある。

      週末の彼氏もどきからの電話で
      「月曜日と火曜日は大丈夫よ〜 (^^)v」と
      可愛く言ったら
      「月曜日は僕はダメ。火曜日だったら、19時30分〜20時。
       20時には別のアポイントメントがあるから」

          ・・・って、それ、デートじゃないじゃん!!!(怒)

      水・木・金曜日と続けてナイト・ライフを入れているので
      コンサートやオペラ後にしか時間ないし。
      (で、コンサートやオペラ後は、向こうが嫌がるのである。
       夜の10時には寝たい人間だから(爆) 夜型の私と正反対(怒))

      あ、まぁ、そんな個人生活の暴露はともかくとして

      本当はウィーンやオーストリアの宣伝をしなければならないのだが
      Youtube で、むちゃ可笑しい動画を見つけたので、どうぞ。




      いや、もう、首席指揮者のジンマンのスットボケが実にヨイ。
      何だかんだ文句を言っているスタッフの中には
      ウィーン出身(らしき訛り)の人もいて
      半分ウィーンの悪口みたいなイヤミも言っているのが、むちゃ笑える。
      「ザルツブルクなら良いけど、ここスイスじゃダメだよ」なんていうコメントもある。
      (それって、ザルツブルクをバカにしてる・・・んですね?(笑))

      すみません、基本的にはドイツ語なので
      ドイツ語がよくわからん、という方には、ごめんなさい。
      でも、ジンマンは英語で喋っているから、少しはわかると思う。

      しかし・・・・

      こういうプロモーション・フィルムを作るオーケストラってスゴイな。
      しかも、マジメで謹厳な(と思われている)スイスのオーケストラだよ?!

      最後の Making of のトレイラーも、爆笑モノである。
      こういうのを付けちゃう、というのも、実にスットボケでよろしい。

      ところで、ウィーンの音楽ライフはシーズン的な要素が大きくて
      (例えばイースター前は受難曲ばっかりとか)
      来週は、楽友協会でもコンツェルトハウスでも
      ほとんどコンサートがない。

      何故かと言えば

      学校がお休みだから!!!(本当です)

      昔の石油危機の時に(いったい何年前の話?!)
      学校の暖房の節約、というので、1週間休みにしたものが
      そのまま、休みになってしまったという「冬休み」である。

      まぁ、いったん休みにしたものは
      先生方も仕事したくないだろうしな〜。良いなぁ、学校って。羨ましい。

      というワケで、来週は私は
      ナイト・ライフはなし ・・・・ ではなくて

      せっせとオペラ座に通う予定です(笑)

      手抜き記事ですが
      優しい読者の方々は
      それでも、1クリックして下さいますよね?! するよね?! してね?!



      雪は降らないけれど
      毎日、朝、凍った車のフロント・ガラスをガリガリ削ってから会社に行ってます。


      トーンキュンストラー + オロスコ=エストラーダ

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        Musikverein Großer Saal 2012年1月29日 16時〜18時10分

        Tonkünstler-Orchester Niederösterreich
        フルート Emmanuel Pahud
        指揮 Andrés Orozco-Estrada

        Anton Webern (1883-1945)
          Passacaglia op. 1 (1908)
        Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
          Konzert für Flöte und Orchester Nr.2 D-Dur KV 314 (1778)
        Robert Fobbes (*1939)
          Fantasie über W.A. Mozarts Oper “Die Zaubeflöte” für Flöte und Orchester
        Johannes Brahms (1833-1897)
          Symphonie Nr. 4 e-moll op. 98 (1884/85)

        数か月前から貼ってあるトーンキュンストラーのポスターに
        Emmanuel Pahud とあるのを見て

        パフード? 誰だ、それは・・・
        とよく考えてみたら

        これは、もしかしたら、日本でフルートの貴公子とか呼ばれていた
        エマニュエル・パユの事???? (そうです)

        日本のクラシックの記事では、よく取り上げられているけれど
        こちらでは、別にスター・フルーティスト、というワケでもないし
        オリジナルの綴りがパフードじゃわからんわい。

        アントン・ウェーベルンの作品番号1番 パッサカリア
        CD で聴いていたハズなのだが

        こんなに情熱的な曲でした???? (+_+)

        トナールとアトナールの間を揺蕩いながら
        内省的ではあっても、耐えがたいような痛みを時々伴いながら
        何かに向かって旅立とうとしているような感じ。
           ・・・ いや、あの、もちろん、いつもの私の妄想ですが (^_^;)

        ところで、読者諸氏はご存じの通り
        私はモーツァルトが苦手である。端的に言えば「キライ」である(断言)

        だって、モーツァルトの音楽って
        どうやって聴いても、良くできた BGM にしか聴こえないんだもん。
           註 : 誤解を避けるために強調するが 「良くできた」 BGM である。

        フルートという楽器の音色がむちゃ好きか、と言われると
        高音キライ、低音スキとしては、あまり・・・と答える他ないのだが

        エマニュエル・パユのフルート
        神経に障らず、澄んだ濁りのない高音が、ものすごく美しい (*^^*)

        ああ、それに、この人
        若かった頃は、ものすごくハンサムでチャーミングだったんだろうなぁ・・・
        (って失礼な ・・・ すみません)

        着ているのは、黒のTシャツに黒の上着で、何だか非常に地味というか、普段着。
        何だか最近のソリストたちって、服装がおざなりになってません???

        別に、この間出たパユの新しい CD のような格好をしろ、とは言わないけど。
        (知ってる人は知っている これ
         まぁ、これもある意味、イタイほど極端だけど・・・)

        オーボエ協奏曲・・・じゃなかった
        同じ曲だけどフルート協奏曲で、超絶技巧に、妙なるフルートの音色を楽しんだ後
        「魔笛」のテーマをつなぎ合わせた(だけの)曲も
        パユのフルートが素晴らしい。
        フルートって、こんなにステキでチャーミングな音色だったっけ?
        と、改めて感じ入ってしまう。

        鳴りやまぬ拍手に応えて出てきたパユは
        もう一人、フルーティストを携えて舞台に出現。
        (トーンキュンストラーのフルーティストだ!)

        「フルートはソロでも良いですが
         デュエットなら、もっと素敵です」って
        すごいな、このソリスト、オーケストラ・プレイヤーに花を持たせるという
        高等テクニックを駆使している(って、そんな事はどうでもヨイが)

        オーケストラも一緒に、良く知っているメロディは
        あれはハイドンだったっけ?
        でも途中でロマン派っぽくなって、それぞれのソロを
        ちょっぴりライバル意識むき出しになって
        甲乙つけがたい素晴らしさで演奏してくれたのは、かなり聴きものだった。
        (後記 グルックの「オルフォイスとエウリディーチェ」でした)

        後半はブラームスの交響曲4番。

        う〜ん・・・ これはね (-.-)
        午前中のウィーン交響楽団の3番が、あまりに良すぎてしまったから・・・

        もちろん、楽友協会の客席の位置も違うから
        いつもの席に響いてくる音は、オーケストラから直接響く硬い音になっているし

        エストラーダの音楽、やっぱり、まだ若い(ような気がする)
        枯れた官能とかじゃなくて、エネルギーが溢れているし

        第1楽章で、金管を目一杯鳴らせるのは良いけれど
        目一杯鳴らしているところで、音を外すんじゃないっ!!!
         ・・・ いや、シロウトですから、聞き間違いかもしれませんが (-_-;)

        第2楽章冒頭のホルンのソロは、たいしたモノだった。
        第1楽章の音のバランスの悪さは、楽章を追うごとに改善されていったし
        若いエネルギーに満ち溢れた名演だったと言えるだろうが

        いかんせん、同じ日に聴いたウィーン交響楽団のブラームス3番が
        あまりに印象的で、ちょっと霞んでしまったのは、まぁ、タイミングの悪さである。



        何だかまだ登校拒否で異様に眠いんですが
        そんなコトも言っていられないし、頑張ります (^^)v


        ウィーン交響楽団 + ダウスガード 沈黙のコンサート

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          Musikverein Großer Saal 2012年1月29日 11時〜12時5分

          Wiener Symphoniker
          指揮 Thomas Dausgaard

          Johannes Brahms (1833-1897)
           Liebeslieder-Walzer aus op. 52 und 65, Fassung für Orchester (1870)
          Franz Schubert (1797-1828)
           Bühnenmusik zu “Rosamunde, Fürstin von Cypern” D 797 (1823)
          Johannes Brahms (1833-1897)
           Symphonie Nr. 3 F-Dur op. 90 (1883)

          1年に1回、ウィーン交響楽団が行う「沈黙のコンサート」
          私の記憶では、今年で3回目。
          ウィーン交響楽団主催で、楽友協会主催ではないので
          見逃していて、慌てて1ヶ月くらい前にチケットを購入。

          オルガン・バルコンがなかったのは
          どうも、その席は売らなかったらしい(ちっ!!!)
          一番安いチケットで33ユーロ。ギャラリー(天井桟敷)の最後の列を購入。

          うっ・・・
          ここ、すごく音響が良い

          コンサート前の客席のザワザワ(私はこれが好きなの)が
          丸く、柔らかに、音の雲みたいに上に上がってきて、身体全体を包む感じ。

          オルガン・バルコンの音響は、もう少し先鋭的な感じで
          あそこのステレオ効果は凄いのだが

          ギャラリー最後尾は、もっと音がまとまって
          後ろの壁に反射する分の音響も加わって
          音の立体感は多少犠牲になって、ちょっとモノラルっぽくはなるけれど
          その分、音のまとまりとしては
          ものすごく柔らかい、温かみのある音響になっている。

          ヨハネス・ブラームスの愛のワルツ集
          先日のコンサートでは寝ながら聴いていたもの。

          うううううっ・・・・ 美しいっ!!!

          ウィーン交響楽団の弦って、こんなに良かったっけ?
          (かくも、聴く位置によって、音の印象というのは変わってくる。シロウトだから)

          この間は「何だか元気な指揮者だなぁ」と思ったけれど
          確かに、身体をガンガン動かして
          とても元気に指揮する人だが、柔らかさも入っていて
          今回は「むちゃくちゃ元気」な部分が隠れていて節度が見える。

          シューベルトのロザムンデから、バレエ曲2番。
          これも、節度があって、リズムに乗って、とても美しい。
          こういうウィーンものをやらせると、ウィーン交響楽団って巧い。

          ブラームスの交響曲3番。

          うううううっ。
          すみません、今日はずっと唸っているけれど
          これが、もう、凄くて、何だか今、何にも言えないような興奮状態。

          オーケストラの編成が大きくなって
          あの、ブラームスの、重厚な響きがホールを満たして
          しかも、ギャラリーの最後尾の壁に音響が反射して

          もう至福の最高の贅沢!!!!!

          身体中の感受性に、直接触られている感じで
          美食の快楽とか、セッ○スの快楽に、限りなく近い・・・というより
          それを凌駕するような快感の波が押し寄せてくる。

          どうせヘンタイですが、それが何か?

          ウィーンって、ずるいよ。
          こんな響きを持つホールがある事自体が
          ある意味、ものすごい贅沢ではないか

          と、私が日本からの観光客だったら、絶対に言うだろう。

          サントリー・ホールも、オペラ・シティも、すみだトリフォニー・ホールも
          音響は良い。音響設計も充分にされ尽くしていて、素晴らしいけれど
          楽友協会の音響というのは、世界中のどのホールにも比べられない(と思う)

          それに、ウィーン交響楽団って
          普段、聴き慣れてしまっていて、あまり感じないんだけど
          何て上手いオーケストラなんだ(ちょっと感激)

          木管のアンサンブル
          金管の、押しつけがましくないソロと、さりげないサポート(ホルンの名人芸!)

          第一バイオリンだけは、後半のブラームスで人数が多くなった時に
          やっぱり少しだけ弱点が見えるけれど
          ビオラは、むちゃくちゃ歌っていたし
          チェロとコントラバスの響きも、温かく深く入ってきて

          繰り返しになるけれど、むちゃくちゃ快感!!!!

          このコンサートは拍手禁止で
          プログラムにも掲載があり
          指揮者変更(ラファエル・フリューベック予定だった)と
          プログラム変更のために、最初に説明があったためか
          ありがたい事に拍手する人はゼロで
          そのまま、音楽の残像を、ずっと残しながら出てこられたのにも感激。

          唯一、腹がたったのは
          前の席のカップルが、でっかいカメラを持ってきていて
          ブラームスの交響曲の時に
          女性が(演奏中に!)席を立って、ギャラリーの前に移動し
          そこで、ビデオを撮っていた事。

          だいたい、この2人、コンサートの間も写真を撮ったり
          コソコソ喋ったり、プログラムを捲ったりしていて落ち着きがなかったのだが

          こういう、著作権や肖像権や周囲の迷惑を気にせず
          演奏中に写真やビデオを撮る人たちには

          後で、10000ユーロ(=100万円)くらいの請求書を送りつけてやれば良いのだ。
          交通違反と同じで、一度、痛い目にあわないとわからないだろう(激怒)

          ああ、でも、楽友協会のギャラリーの最後尾の席って
          あんなに音響が違うんだ・・・・ って、癖になりそうだが

          今のところ、あんな高い席は普通のコンサートの時には買えません(自爆)

          超貧乏・・・というより、行き過ぎだろ?と
          ついつい突っ込んだ方
          ツッコミついでに、1クリックもよろしくお願いします。



          ウィーンはマイナス2度。春まだ遠し。
          ・・・ところで、興奮して記事を一気に書いたが
          これから、また午後のコンサートにも行くんです (^_^;)


          イオランタ、フランチェスカ・ダ・リミニ (ウィーン劇場)

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            Theater an der Wien 2012年1月27日 19時〜22時10分

            指揮 Vasilly Sinaisky
            演出 Stephen Lawless
            舞台 Benoît Dugardyn
            衣装 Jorge Jara
            振付 Lynne Hockney
            照明 Patricia Collins

            IOLANTA
               Lyrische Oper in einem Aufzug (1892)
               Musik von Peter Iljitsch Tschaikowski
               Libretto von Modest Iljitsch Tschaikowski

            Iolanta : Olga Mykytenko
            König René : Dmitry Belosselsky
            Herzog Robert von Burgund : Dalibor Jenis
            Gottfried von Vaudémont : Saimir Pirgu
            Ibn-Hskis :Elchin Azizov
            Alméric : Ladislav Elgr
            Bertrand : Vladimir Baykov
            Martha : Svetlana Shilova
            Brigitta : Rinnat Moriah
            Laura : Victoria Yarovaya
            Mathilda : Barbora Kohoutková

            FRANCESCA DA RIMINI
               Oper in einem Akt mit Prolog und Epilog (1906)
               Musik von Sergej Rachmaninow
               Libretto von Modest Iljitsch Tschaikowski

            Dante : Ladislav Elgr
            Verglis Geist : Vladimir Baykov
            Lanceotto Malatesta : Dmitry Belosselsky
            Francesca : Olga Mykytenko
            Paolo : Saimir Pirgu

            ORF Radio-Symphonieorchester Wien
            Arnold Schoenberg Chor

            ハード面最悪、ソフト面最高で、チケットの価格が高いウィーン劇場。
            ソフト面が最高なので、上演演目については
            いちいち細かいチェックをせずに
            シーズン初めの売り出し日に、カレンダーの空いている日を狙って
            安めのチケットを全公演ゲットしてある。

            最近は一番安いチケットを買って複数回行くよりも
            ちょっと安めのチケット(下から2番目くらい(自爆))を買って
            1回だけ、という方式にした。(もうお金ないし・・・)

            演目も何もチェックしていなかったので
            イオランタとか、フランチェスカ・ダ・リミニとかいう題名なら
            またバロック・オペラであろう・・・

            と簡単に考えていて
            あ、でも、ペトレンコが指揮を降りて
            別の指揮者がオーケストラ・ピットに入るというニュースは聞いていたけれど

            まさか、チャイコフスキーラフマニノフのオペラだとは
            会場に入ってプログラムを見るまで、気が付かなかった (^_^;)

            イオランタの筋は

            王様ルネの娘のイオランタは盲目だが
            周囲が盲目と気付かせないよう、注意深く育てていた。
            父のルネは、ムーア人の医者を連れてきて娘を診断させる。
            医者いわく、手術をすれば見える可能性はあるけれど
            ただ、それはイオランタが盲目である事を知り
            見えるようになりたい、という希望を持たねばならない。
            婚約者のローベルトが友人のヴォーデモンと一緒に
            遭難してイオランタの家に、それと知らず入ってくる。
            婚約者のローベルトは、マチルダという恋人がいる。
            友人のヴォーデモンは、寝ているイオランタに一目惚れ。
            起きたイオランタと話していて、イオランタが盲目である事を知る。
            イオランタも、最近、何だかオカシイという事に気が付いていたため
            ヴォーデモンから「光」の事を知らされて納得する。
            父のルネが医者と登場。
            イオランタの手術が成功すれば、ヴォーデモンに娘をやろうと言う。
            ヴォーデモンは、イオランタが盲目でも、愛している事に変わりはないと誓う。
            イオランタの手術は成功し、ヴォーデモンとイオランタは祝福に包まれて結ばれる。

            まぁ、荒唐無稽な話ではある。
                だいたいオペラってそんなモノだ(独断偏見)

            イオランタの住居は、真っ白な教会風のカプセル。
            召使いは、看護婦の衣装を着ていて、白がイオランタの純潔を表現していて
            なかなか優れモノ。
            ムーア人の医者の衣装と扮装は、ちょっとアルバニアっぽくてコミカル。
            (っていうか、この歌手、本当にアルバニア出身だ(笑))

            チャイコフスキーらしく、アリアのメロディが、むちゃキレイ。
            コーラスの響きも、素晴らしい。
            バカらしい筋だけど、
            悩む父親とか
            何も知らないアホな清純な娘とか
            面倒を見る乳母の優しい性格とか
            一目惚れした貴族のおぼっちゃまの愛の告白とか
            それなりに、劇的に仕上がっていて、楽しく鑑賞できる。

            歌手もコーラスも、オーケストラも抜群。
            同じスタッフが後半も歌うので、期待値がグ〜ンと上がって

            後半のフランチェスカ・ダ・リミニ。
            ラフマニノフ作曲、チャイコフスキー(弟のモデスト)作詞のオペラ。

            筋は・・・

            フランチェスカは、ランチェオットの婚約者だが
            ランチェオットは醜いビッコの男なので
            弟のパオロを、ランチェオットと偽って、結婚式まで漕ぎつける。
            しかし、フランチェスカはパオロを愛しており
            2人で詩を読んでいる時に激情にかられて
            (以下省略。舞台ではかなりキワドイ場面を延々と繰り広げていた)
            で、ランチェオットはフランチェスカを殺してしまう(らしい。舞台では象徴のみ)

            簡単な筋で、動作らしい動作が、絡まる場面を除いてはほとんどない。
            パオロを送って騙して結婚させた、という事実は
            ランチェオットのモノローグでのみ語られる。

            うわ、ラフマニノフの音楽、オペラというよりは交響詩というか
            ミュージカルというか、映画音楽と言おうか、ハリウッド的というか
            素晴らしいオーケストレーションで
            コーラスも入って、重層的な音楽の作りになっていて

            あまりにオペラでなさすぎる・・・

            演出家も苦労した模様。
            前半のカプセル(中身は変更)に、外枠を使った上で
            コーラスは何故か、ソビエトの貧しい民衆が
            最初に脱いで、下着で駆けまわって、ボロの衣装を奪い合って
            ・・・・という、全く基本的な筋とは関係のない場面がボロボロある。

            舞台装置には、しっかりロシア語が書いてあるし
            ロシア的なコートを着て、マシンガンを持った軍人たちが動き回っているのに

            歌っているセリフは「ローマでも教皇の争いが云々」という
            何だかちょっと違うんじゃないか、という感じ。

            音楽は素晴らしい。
            交響詩的なオーケストレーションに
            ラフマニノフのロマンティックなメロディ・ラインがばっちり聴こえて
            すごくステキなのに
            演技が、それに対応していない。
            ・・・というより、演技するトコロがない(爆)

            これ、コンサート形式とかで上演した方が良かったんじゃないだろうか?!

            歌手はむちゃくちゃ上手い人が揃っている。
            (ウィーン劇場の大いなる強みだ)
            特にバスの Dmitry Belosselsky (ルネ役とランチェオット役)
            いや、もう、むちゃ惚れました (*^^*)
            大柄だし、スタイル良くて(がっしり筋肉質タイプ)
            声が深くて美声で、しかも、ランチェオット役の時のビッコの演技とか巧くて
            テノールなんかやめて、あの深い美声のオトコにしなさい!(こらこら)

            だが、対するテノールの Saimir Pirgu が、これまた、むちゃくちゃ良い。
            国立オペラ座で歌ったのは聴いた事があるが
            この人、こんなに美声だったっけ??!
            高音が、実にキレイに延びて
            張り上げている感じが全くなく、無理がないのに、甘く響く。
            マスクもカワイイし(って関係ないか)スタイルも良いし
            甘い恋人役には、ピッタリ。

            ソプラノの Olga Mykytenko も可憐で素晴らしい。
            前半が、清純で可憐な乙女役だったのに
            後半は、ドレスも雰囲気もガラッと変わって
            テノールとの激しい絡みまでやったのには、ちょっと驚いたが。

            脇役のバリトン、メゾ・ソプラノ、すべて欠点がなくて
            本当に歌手の選択に関しては
            ウィーン劇場は、場合によっては国立オペラ座より上じゃないかと思う。

            オーケストラがまた上手い。
            ウィーン放送交響楽団って、オペラを手掛けるようになって間もないはずなのに
            ここまで完璧な演奏がオペラで出来るようになるとは想像もつかなかった。

            演出には相当の無理があるけれど
            ほとんど筋とか動きのないラフマニノフを
            何とか「オペラ」の形に仕上げたのには感服。

            さすがに2回鑑賞しようとは思わないけれど
            (2作品だから、かなり長いし
             ウィーン劇場の中、ちょっと寒くて
             いや、体調悪くて、あまり食事が出来なくて
             お腹が空くと、ますます体温が下がって、という悪循環だった)
            席もまだ空いているようだし
            ウィーン在住の方には、観て損はない出来上がりという事でお勧めできる。
            1月29日・31日にも上演予定。

            どんな舞台かな? と思われる方
            ウィーン劇場の公式サイトに、ビデオが3クリップ掲載されているのでどうぞ。
            ここ です。



            歌手の追っかけをする気はないけれど
            深いバスの美声って、モロにジンジン来ます(ヘンタイ?!
            1クリックを、どうぞよろしくお願いします <(_ _)>

            ウィーン交響楽団 + トーマス・ダウスガード (暫定版)

            0
              2012年1月26日 19時30分〜21時35分

              ウィーン交響楽団
              指揮 トーマス・ダウスガード
              バイオリン レオニダス・カヴァコス

              24日にウィーンに帰った日と
              25日に洗濯して掃除して、昼にエージェントさんを空港に迎えて
              クロースター・ノイブルクに行ったりとかしていた日は
              ものすごく元気だったのに

              26日の出社日 ・・・・ ううううっ ・・・・

              朝から吐き気に頭痛に、ムカムカしていて
              何を食べても吐いてしまうという、ババッチイ状態で

              これ、無意識的な「登校拒否症」????? (;¬_¬)

              当然、仕事もできない(でも会社には居る(笑))
              コンサートなんか行くんですか? と同僚に胡散臭い目つきで見られたが

              「良いの、コンサートの間に寝るから」

              で・・・・

              寝ました。すみません。

              よって、本日の記事は、本当に暫定的な「印象」のみ。
              寝ながら聴く方もスゴイが (自爆)

              最初はブラームスのワルツ数曲の
              もともと歌曲だったものをオーケストラ仕立てにしたもの。

              ああ、日本のコンサートに比べて
              やっぱり、周囲の雑音が多いなぁ。
              コンサート始まっても喋っているジジババもいるし(偏見)
              完全にホールが静まる前に指揮棒を振りおろす指揮者って
              オペラあがりかな。

              雑音にも負けず、元気な音で演奏するウィーン交響楽団。

              カヴァコスはチャイコフスキーのバイオリン協奏曲。
              夢の中で聴きつつ

              ああああ、やっぱりカヴァコスのバイオリンって、上手・・・・

              いや、バイオリンが上手って、当たり前なのだけれど
              最近、ちょっと思うところもあって
              普段、コンサートで聴いているソリストのバイオリンって
              実は、めちゃくちゃ巧いんだなぁ、と、改めて感服した次第。

              ずっと寝てるから、ほとんど本気で聴いてはいないんですけどね f(^^;)

              後半はシューマンの交響曲2番。

              テンポ設定がむちゃ早くて
              めちゃくちゃ熱い、というか、むちゃ元気な演奏だぞ、これ。

              オーケストラも、ほとんどヤケクソになって
              大音響出してるし
              ティンパニの、あの力一杯の連打は何なんだ、というくらいスゴイ。

              いくら寝ていても
              大音響になる度に目が覚めてしまう(って何なんだよ)

              何というか、ともかく、むちゃ熱い演奏で
              アマチュア・オーケストラの、一生懸命な熱演を
              プロでやったら、こうなりました、みたいな感じ。

              寝ながらナマのオーケストラを鑑賞する、っていうの
              本当はしたくはなかったのだが
              本当に、本当に、本当に、この日の体調は最悪だったのだ。

              多少寝たら、楽になったけど。

              ああ、こんなに体調を崩すなら
              無理してでも、1月25日に同じコンサートを聴きに行くんだった・・・ \(__ )

              あれだけ元気な熱い演奏だったら
              2回続けて聴いても、すごく元気になれたと思うのだ。ああ、しまった。

              というワケで
              コンサートの感想記にも何にもなっていないけれど
              (ウィーン交響楽団の皆さま、ゴメンナサイ)

              音を全身に浴びつつ、しっかり寝て
              自宅で風呂に入って、グッタリ寝ました。

              やっぱり体力過信は、この歳になるとしちゃいかんなぁ、と
              つくづく思っている私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。



              25日にエージェントさんと遊んだ時に
              スワロフスキーで、ものすごくカワイイ、赤ちゃん竜の置物を見つけて
              ついつい買っちゃいました。
              ← すごく小さいんですけど、むちゃカワイイんです (*^^*)


              ウィーン到着

              0
                別に1記事にして書くほどの事でもないのだが
                ウィーン到着のご報告 (^.^)

                朝、東京では雪が残っていて
                更に、リムジン・バスが東京を出るまで
                かなりの渋滞に巻き込まれていて

                うわ〜〜〜っ、成田にちゃんと到着するんだろうか?

                と心配していたけれど
                2時間ほどで到着。
                ウエブ・チェック・インは済ませていたので
                荷物を測ってもらったところ

                やっぱり超過 (^_^;)
                予想はしていたのだが、大きい方が33キロ
                小さい方が24キロ、という事で

                それぞれ1キロづつ、出して下さい。

                ・・・と言われて、適当に本を出して
                郵便局から船便で送った・・・のは良いのだが
                自宅に到着して開けてみたら

                3巻のうち、1巻と3巻があって、2巻目がない本が・・・(涙)

                郵便局で、EMS なら1万5千円、船便なら5千何百円と言われて
                ついつい、5千円をケチったために
                到着は3ヶ月後である。良いんですけどね(開き直り)

                それでも、超過荷物料金は1万2千円。
                ええ、払いますとも。もう、完全に開き直ってますから(やけくそ)

                フライトはかなり空いていて、横に誰もいなかったし
                (だったら、1人分の超過荷物くらい・・・とは言わない(こら!))
                デイ・フライトは私には楽。

                予定より1時間早い15時10分ウィーン到着。

                さて、私には、到着後に一仕事がある。
                オーストリア在住なので、免税枠を超えるものについては
                税関に行かねばならないのだ(行かない人も多いらしいが

                「買物しちゃいました。課税して下さ〜い」と、ニコヤカに税関に顔を出す。
                「何を買ったの?」
                「本です。はい、ここにレシート」

                ど〜ん。本だけで20枚くらいのレシート(しかも長いし(笑))
                電卓で足していってから

                「今、日本円っていくら?」

                   ・・・ これ、数年前にも税関で聞かれたぞ?!

                「ウチのコンピュータ、システム・ダウンしてる。
                 ちょっと待ってね、手書きでやるから」

                はいはい。
                ここはオーストリア、焦っても意味がない(諦めムード)

                その間に、4〜5人の税関員が行ったり来たりしているが
                他に課税のところに来た人、いなかったし
                仕事しているのかなぁ、とか疑ってはいけない(はずだ)

                結局、電卓と手書きとで
                「ところで、本って、税関のナンバーだと何番って記入するんだっけ?」
                ・・・とか、かな〜り、のんび〜りと、おっと〜り
                書き終わった後で
                後ろに立っていた、年上の上司のような人に
                「チェックしてくれる?」

                で、後ろの年上上司は、ニヤニヤしながら
                「いや、別にい〜んじゃない?」

                「コイツはね、いつも、こういう事を言って
                 後で、僕に、難癖をつけてくるんだよ」

                ああ、良いわ〜、オーストリア(笑)
                この、のんびりさというか
                イイカゲンさ加減が、たまらない。
                日本の税関で、こんな会話はできないぞ(たぶん)

                というワケで、約40分ほど、のんびり、ゆっくり
                手書きで書いてくれた、緑の書類に
                70ユーロの関税(これも結構イイカゲンに計算していたが)を払って

                そのままジュネスのオフィスに行って
                「今日の夜のコンツェルトハウスでの
                 スイス・ロマンドのチケット、まだ残ってます?」

                ・・・ くっ、昨日まで、ギャラリーに1席だけあったのに
                「売り切れです」 (涙)

                そんなワケで、オフィスに戻って
                (休暇中なのに、なぜ戻るのかは聞かないでクダサイ)
                不在中の書類を整理して
                同僚の報告を聞いて

                その後

                しまった、コンツェルトハウスが売り切れだったら
                楽友協会のネヴィル・マリナーのコンサートに行けば良かった!!!
                (チケットがあるのは、ずっとチェックしていたから知ってたのに)

                ・・・・と、自分のアホさ加減につくづく愛想を尽かせながら

                また、木曜日からコンサート通いを始める予定です (^^)v

                明日1日は、まだ休暇中。
                エージェントさんと会ったりとかあるので
                (仕事じゃないか! セルフツッコミ)
                これをアップしたら、すぐに寝る予定の私に
                どうぞ1クリックをお願いします。



                ウィーンも、明日あたりから雪が降りそうな見通しで
                一部では「はっぱが雪を持って来た」と
                冷たい目で見られています(被害妄想(笑))


                日本でのその他の雑感

                0
                  明日の帰国?(というか、ウィーンに「帰る」のだが)を控えて
                  何か、外は雪が降ってるし
                  地震はあるし(まぁ、東京は、チラッと揺れただけだったけれど)

                  ウィーンに定刻通りに到着したら
                  夜の19時30分からのコンサートに間に合うな、なんて
                  気楽に考えていたけれど、ちとヤバイかもしれない。

                  さて、日本での最後の記事だが
                  今回、日本でコンサートに行った時の
                  音楽以外の感想を(何だそれ?)

                  ツィッターではちょっとだけ言及したけれど

                  その (1)
                  入口で配布されている、豪華チラシの数!!!
                  いやはや、驚いた。数も凄いけれど
                  それ以上に

                  あの上質な紙と、すごい費用のかかったカラー印刷は、何なんですか????

                  ウィーンだって、毎日のように、郵便箱に
                  スーパーのチラシとか入るけれど
                  あんなに豪華絢爛な紙じゃない。

                  もちろん、印刷屋さんとかの関係で
                  経済があれで回っている、というのはわかるけれど

                  壮大な資源の無駄遣い・・・・という気もする。

                  その (2)
                  クロークに預けず、客席にコートや荷物を持ち込む人が多い。

                  すみだトリフォニーの金曜日のコンサートは
                  クロークが溢れかえって、預けられなかった人も多かったらしいが

                  コートや大きな手荷物は
                  ウィーンでは強制的に預け「させられる」上
                  国立オペラ座を除いては、クロークは有料(でチップも要る)

                  でも、コートを持って入ると
                  コートの布地が音を吸い込むから、音響が変わってしまうのだが
                  日本のホールは、それで良いのだろうか? よくわからん。

                  ツィッターでは
                  日本のクロークがもっと手際が良ければ・・・みたいな意見もあったが
                  ウィーンのクロークの手際の悪さは、スゴイです(思い切り強調!!!)
                  拍手を早めに切り上げて駆けていかないと
                  20分〜30分はかかってしまう。

                  それでも、クロークに預けるのは強制なんですよ、ウィーンは!!!
                  (何だか、腹が立ってきた(笑))

                  その (3)
                  聴衆の層が違う(たぶん)

                  ウィーンでは、コンサートはお達者倶楽部の様相を呈していて
                  だいたいが、数人連れ(老夫婦)で
                  定期会員の人が多いから
                  コンサート開始前に
                  あっちで挨拶、こっちでお喋り、と
                  ホール全体が音響で溢れかえるような感じだが

                  日本のコンサートは、単独で来ている人が多い(ように思う)
                  NHK 交響楽団は年配の上品なご夫妻が多かったが
                  新日本フィルは
                  普通のサラリーマンが、背広+ネクタイで
                  仕事帰り、という感じで来ていたのが、何だか、めちゃ新鮮。

                  しかも、コンサートの前にお喋りしないから
                  コンサート・ホールが静かで、驚いてしまう。

                  ウィーンのコンサートやオペラに来る客層というのは
                  日本だと、歌舞伎とかに行く客層に近いのかもしれない。
                  (多少、おしゃれをして、友人同士で行く感じ)

                  あと、プログラムが無料で配られていたのにもひっくり返ったが
                  あれは「定期公演だけよ」と教えて下さった方がいた。

                  ウィーンなら、定期公演でもプログラム売ってます。
                  プログラム売りの人の生活もかかっているだろうから
                  私はチップを上乗せして、必ず買うけれど
                  プログラムがタダだったら、かなり楽だよなぁ・・・う〜ん。

                  最後になるけれど
                  昨年の震災の後、節電だの何だののニュースを散々聞かされていたが

                  日本の照明、むちゃ明るい!!!
                  コンサートが終わって、どこかのビル(の地下とか)に入ると
                  日中と同じような明るい照明で、ちょっとビックリする。

                  いや、実は地下道を歩いていて
                  脇から、すごく明るい光が漏れているので
                  そこから地上に出られるかと思ったら、ただの照明だったりしたので
                  あぁ、すごい電力の使い方だなぁ、と、複雑な気分になった次第。

                  何処でも、たくさんのお店があって
                  飲み物の自動販売機(しかも暖かい飲み物と冷たい飲み物)は
                  数メートルを置かずに、あちこちにあるし
                  消費社会の凄さというのを
                  日本という国では、シミジミと感じるのだが

                  自分も、ついつい、その消費社会に釣られて
                  ものすごい量の買物をしてしまい(主に本なのだが)

                  トランク、閉まらなくなりました(ホント)

                  仕方ないので、大型コミック10冊を取りだして
                  成田まで持っていって、そこから送る予定だけど

                  トランクが重すぎて、出して下さい、とカウンターで言われたら
                  もう一つ、トランクを買って、無理やり持って帰るかもしれない。
                  もちろん、超過料金は覚悟の上。

                  1年か2年に1回の贅沢だから(言い訳)

                  これにてコンピュータの電源を切って

                  次の記事はウィーンから、という予定の私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                  まさか日本でこのバナーを使う事になるとは・・・
                  ところで、この記事の区分、「小旅行」で良いんでしょうか?!
                  「大」旅行というワケでもないし (-_-;)


                  新日本フィルハーモニー交響楽団 + ダニエル・ハーディング

                  0
                    2012年1月20日 19時15分〜20時40分
                    2012年1月21日 14時〜15時20分        すみだトリフォニー・ホール

                    新日本フィルハーモニー交響楽団
                    指揮 ダニエル・ハーディング
                    グスタフ・マーラー (1860-1911) 交響曲9番 ニ長調

                    同じプログラムのコンサートを聴いても
                    音楽は、本当に「その瞬間」だけのモノだから、印象は全く違う。
                    それが面白くて、同じコンサートについつい通ってしまう。

                    今回も、金曜日と土曜日で、かなり印象が変わる体験となった。

                    それに、私は金曜日、むちゃくちゃ疲れていて (=_=)
                    更に、コンサート・ホールが、何だか非常に暑くて
                    体調として最悪だったのである。

                    体調として最悪だったのは
                    舞台の上のプレイヤーも、一部がそうだったらしく

                    まぁ、それ以上は言うまい。
                    全く誤謬のない演奏なんて、あり得ないし。
                    でも、まぁ、ちょっと、アレはなかったよね。

                    土曜日のマチネは、金曜日に気になった部分が直っていて
                    (一部気になる部分はあったけれど)
                    全体として見れば、素晴らしい演奏だった。

                    さて、指揮者のダニエル・ハーディングだが
                    どうしてもマーラー・ユーゲント・オーケストラの印象が強い。
                    指揮者にあり勝ちな、他を圧倒するようなオーラを感じさせない
                    珍しいタイプ。

                    どう見ても、そこらへんにいる、ハンサムで線の細い、お兄ちゃん。
                    (ハーディング・ファンの皆さま、ごめんなさい)
                    好青年だけど、あまりに、あまりに、「普通」の印象なのだ。

                    そこがステキなの、という方もいらっしゃるだろうから
                    それはそれで良いのだが
                    あんなに「カリスマ性」を感じさせない指揮者も珍しい。

                    このオーケストラ、初めて鑑賞するが
                    弦のピアニッシモのアンサンブルが素晴らしい。

                    ちょっと曇ったような音色で
                    実に繊細なピアニッシモを、ぴったり揃って出すのは見事。

                    コンサート・マスターのソロは
                    ちょっと遠慮しすぎ(笑)
                    もうちょっと出しゃばっても良いと思う。でも、あれが持ち味かも (^.^)

                    ハーディングの指揮のもとで
                    オーケストラの各パートは、非常にクリアに響いてくる。

                    大音響の部分でも、爆発はせず
                    あくまでも節度を持って(オーケストラの持ち味か?)
                    かなりバランスの良い響きを出して
                    マーラーの持つ室内楽的、歌的な側面がよく見える。

                    だが、これは好みの問題になるけれど
                    この交響曲9番の演奏から聴こえてきたのは
                    懐かしさであり、優しさと、かなり甘い感傷であって
                    マーラーの音が通常持っているような
                    諧謔とか皮肉とか、世の中を斜に見るような「嫌味」がない。

                    何て素直なマーラー・・・

                    これは、第1楽章や、最終楽章では、長所として響くけれど
                    第2楽章・第3楽章では
                    かなり間延びして、アクのなさが、反って冗長に響く(ような気がする)

                    先日の、ニューヨーク・フィルとアラン・ギルバートの
                    マーラー9番事件の直後だからかもしれないが

                    日本の聴衆って、何て静かなの!!!!!(大感激)

                    しわぶき一つ聞こえてこない会場に鳴り響く弦のピアニッシモって
                    ウィーンでは、絶対にあり得ない(断言)現象なので

                    ああ、日本って良いわ〜〜〜っ (^O^)/

                    今回の一時帰国の最も大きな動機は

                    雑音(咳とか、バッグのガサガサとか、お喋りの声とか)のない会場で
                    マーラーの交響曲9番を聴いてみたい

                    という物だったので、ともかく、その点に関しては
                    涙が出るほど、大満足である。

                    最後のピアニッシモが、文字通り ersterbend で終わった後
                    指揮者も、オーケストラも、そのままの格好で微動だにせず。

                    あの〜 弦楽器の方、そのままの格好で
                    あんなに長い時間、姿勢を保っているって、辛くないですか?

                    何だか舞台で写真を見ているような、ヘンな気分。
                    確かに、演奏が終わった直後のブラボー・コールや拍手は興を殺ぐが

                    あの、長〜〜〜〜〜い「そのまんま」は
                    あまりに劇的過ぎて、作為が見え見えで、あれは、ちょっと大げさだと思う。

                    でも、指揮者冥利には尽きるだろうなぁ。
                    絶対に、あれは気持ちが良いはずだ(と勝手に妄想)

                    クラシックの演奏家たちが
                    日本に客演するのを好む理由が、ものすごく良くわかった。
                    演奏中も、演奏後も
                    あんなにお行儀良く、静かに集中して
                    熱狂的に聴いてくれる観客なんて

                    ヨーロッパの、何処を探してもありません!!!(きっぱり)

                    今回、久し振りに日本でコンサートに行ってみて
                    静かで、お行儀の良い聴衆以外にも
                    色々と感じたり、考えたりする事があって

                    一部はツィッターで呟いてみたけれど
                    自分の覚書用に、後で(時間があれば)まとめるつもり。

                    日本のオーケストラを聴いたら、がっかりするわよ、とか
                    出発前に、親切にご注進下さった方もいらしたけれど

                    日本のオーケストラ、結構、優秀じゃん!!!
                    技術的な部分については
                    そこらのヨーロッパのオーケストラより優秀だし
                    真面目だし、(あんまり)手抜きしないし
                    指揮者の指示をキチンと守るし(多少の例外あり)

                    でも、それは、日本の聴衆が良いのである。
                    聴衆がオーケストラを育てるのだ(極論)

                    来週の後半からは
                    またウィーンでコンサート通いを始める予定の私に
                    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



                    日本滞在も、あと少し。
                    趣味の世界にどっぷり浸ったけれど
                    あと何日かは、ちょっと・・・ (以下省略。聞かないでクダサイ)

                    というか、ここ数日の記事って
                    ランキングで「海外」にそのまましてるけど、良いんだろうか。
                    すみません、面倒なので (^^ゞ お許し下さい。


                    NHK交響楽団 + レナード・スラットキン

                    0
                      2012年1月18日 19時〜21時 サントリー・ホール

                      NHK交響楽団
                      指揮 レナード・スラットキン
                      チェロ ジャン・ギアン・ケラス

                      ロッシーニ 歌劇「どろぼうかささぎ」序曲
                      ルトワフスキ チェロ協奏曲 (1970)
                      ショスタコーヴィッチ 交響曲 第10番 ホ短調 作品93

                      全国の NHK交響楽団ファンのみなさま、こんばんは。
                      ファンの皆さまと、関係者の方々は


                      どうか、これにてお引き取り下さい。


                      みんなが揃ってブラボー、と叫ばねばならない(ように感じる)日本社会で
                      ちょっとでも、日本最高のオーケストラにケチをつけると
                      何だか、村八分にされそうだし(妄想)
                      営業妨害だ、とか、コメント載りそうだし(妄想)

                      それに、私、かなり疲れている上に
                      睡眠不足で・・・・ (時差ぼけではないけれど、寝られない)

                      初サントリー・ホール。
                      今回は贅沢して A席6930円。
                      (いや、あの、電話をかけた時に S席とA席しかなかったからだが (^^ゞ)

                      入ったとたん

                      うわ、ここ、ベルリンのフィルハーモニー(の小型版)だっ!
                      以前から、そう聞いてはいたけれど
                      確かに、ものすごいデジャヴがある。

                      スラットキンは、以前ウィーン交響楽団で聴いたことがある。
                      (お暇な方は こちら をどうぞ)
                      指揮法が、ものすごく明確で、的確で、見ていて気持ちが良い指揮者。

                      知人からの情報だと
                      ヘンな音楽エージェントがくっついていない唯一の指揮者なのだそうで
                      一般的には「アメリカの良心」と言われているらしい。

                      で、今回のコンサート。

                      「アメリカ」の「良心」という2つの単語に分解すれば
                      「アメリカ」の方に、ズズズズズズッと重心が傾く。

                      どろぼうかささぎ、良いテンポで
                      技術的な破綻が一切なく
                      演奏の巧さ、という意味から言えば、超一流である。

                      面白味もジョークも何にもありません(爆)

                      ルトワフスキーのチェロ協奏曲は、なかなか良かった。
                      チェリストの響きが深いし、音が暖かくて澄んでいて
                      ホールに、フンワリと響く(現代曲で「ふんわり」というのはヘンな表現だが)

                      オーケストラも、あぁ、このオーケストラ
                      現代曲も演奏できるんだ、という印象。

                      そりゃそうだ。 NHK交響楽団って
                      ウィーンで言えば、ウィーン放送交響楽団なのだから
                      現代曲が演奏できないワケがない。

                      後半、楽しみにしていたショスタコーヴィッチの交響曲10番。

                      これ、好きなのだけれど
                      楽友協会で演奏されると、ともかく大音響がうるさいだけになってしまって
                      コンツェルトハウスか
                      ザルツブルク祝祭大劇場ホール辺りでしか、聴ける演奏にはならないのだ。

                      が・・・

                      何つう、速いテンポ!!! (-_-;)

                      スルスルスルっと、何の思い入れもなく
                      音列が並んで移動していくような感じで

                      情緒もなければ
                      共産主義バンザイのプロパガンダもなく
                      共産主義政府との狭間で、隠れて悩む作曲者の苦悩も聴こえず

                      技術的には満点の優秀なオーケストラで
                      技術面から言ったら、そこらへんのヨーロッパのオーケストラを簡単に凌駕するだろう。
                      あれだけ巧いオーケストラはなかなかない(断言)

                      だけど、音の流れはあるものの
                      サウンド「だけ」で
                      かと言って、アメリカのオーケストラが時々やらかすような
                      純粋な「サウンド」という程の豪華さは響いて来ない。

                      スラットキンの指揮の指示は明確で、動きも美しいが

                      この指揮者、この交響曲で、いったい、何を言いたかったワケ?

                      アメリカ人がソ連の曲を演奏する、という
                      一時代前には考えられなかった状況はともかくとして

                      別に「絶対音楽」に意味を付けろ、とか無理難題を言いたくはないから
                      あれは、あれで、それなりの解釈なのだろうけれど

                      ひたすらあっさり
                      音符を音にしてみましたが、みたいな演奏されても・・・(困惑)

                      (それとも、速めに演奏を終えて、早く帰りたい理由でも???)

                      いや、ワタクシは睡眠不足で疲れているから
                      きっと、音楽を感じるだけの感性が残っていないのであろう。

                      何だか、ヘンな感想記ばかりで
                      本当に申し訳ないのだが
                      これも、私が休暇にもかかわらず仕事をしているという
                      ヘンな状態に起因するもの・・・・という事で

                      どうぞお許し下さいまし。

                      ついでに、疲労の強い私を励ます
                      力強い1クリックを、どうぞお恵み下さいませ。



                      明日は朝からミーティング(涙)
                      いやいや、仕事があるのはありがたい・・・(無理やり納得)


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