Musikverein Großer Saal 2011年10月31日 19時30分〜21時30分
The Cleveland Orchestra
Wiener Singverein
指揮 Franz Welser-Möst
ソプラノ Malin Hartelius
ソプラノ Juliane Banse
テノール Martin Mitterrutzner
バス Ruben Drole
Richard Strauss (1864-1949)
Metamorphosen – Studie für 23 Solostreicher, AV 142
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
Messe c-Moll, KV 427
はいはい、読者の言いたい事はよくわかる。
何で、こんなに、ワタクシ好みでないプログラムのコンサートに行ったかって・・・
だって
クリーブランド管弦楽団だし
指揮者がフランツ・ヴェルザー=メストだし ( ..)ヾ
どうせ、私はミーハーです(開き直り)
だいたい、このシーズン、派手な曲は演奏してはいけない、という
不文律がヨーロッパにはある。
11月1日が、いわゆる日本で言えば「お盆」
死人が、大挙して、この世の様子を見に来る(らしい)ので
死者に敬意を表して・・・かどうかは知らないが
お祝い事とかは行わず
静かに、過去の死者を悼むシーズンである(らしい)
という事で
リヒャルト・シュトラウスのメタモルフォーゼンは
第二次世界大戦の末期の、崩れゆく過去の世界に対する悲しみの曲だし
後半は、モーツァルトのミサ曲(ハ短調)
メタモルフォーゼンは弦楽だけの曲。
美しい・・・ とても美しいのだが
やっぱり、かなり沈鬱な曲だ。
(それでなくても、仕事でちょっと色々とイライラしたり
ショックだったりする事があって、落ち込んでいるところに
美しいけれど、この暗い曲って、泣きっ面に蜂。
これは、私の勝手な、個人的理由である)
ヴェルザー=メストらしく、沈着冷静に、正確に音を刻んでいく。
このオーケストラの弦、ちょっと暗めのヨーロッパ的な音がするのは
メストの趣味によるものだろうか?
後半はモーツァルトの、しかも、ミサ曲。
・・・・ うう、もう、何も言うまい (と言いつつ書いちゃう)
いや、ミサ曲とは言え
これ、たぶん、営業モード、バリバリですから(笑)
独断偏見を書いてしまうなら(皆さまの非難轟々は甘んじて受けます)
ミサ曲というのは、言ってみれば
(キリスト教の)コマーシャル・ソング
であって、毎週日曜日に
如何に説得力があって、大衆ウケする曲を演奏して
神さまなるものの実体を、何とか信じさせようという
絶え間ない努力の一環だと思う。
(ついでだが、教会建築も、祭壇画も同じ意図を持つ。
それで、キリスト教文化は発達して来たのだから
それはそれで、大変に意義のある事である)
ミサ曲だから
キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、ベネディクトスと
定番が続くのだが
ハ短調ミサなのに
何か、すごく、この曲、全体的に明るいんですが (・_・")?
ミサ曲というより、何だか、モーツァルトのオペラ・ブッファでも聴いているみたい。
とても劇的だし、エネルギッシュだし
ちょっと楽しい・・・
(不謹慎だが、所詮は異教徒ですから、どうぞお許しあれ)
ソプラノはビッグ・ネームが2人揃ったが
Laudamus te での、バンセの最初のソロ
声にビブラートかかり過ぎだし、上ずってるし
すごく音程が不安定に聴こえて
おおお、この人、大丈夫か? と心配になったが
だんだん調子を取り戻したようで
最後は透明な声で美しい掛け合いを聴かせてくれた。
マリン・ハルテリウスの、バロック的なアジリタたっぷりのソロは
技術的にも高いし、良いとは思うけれど
何せ、この間、セルセでバロックのアリアを完璧に歌う連中を
たっぷり堪能したばかりで・・・ それに比べれば(以下省略)
でも、この曲は、ソロ部分はそんなに多くない。
圧巻なのは、コーラス部分であって
これは、いつもの Wiener Singverein が、素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれた。
圧倒的なコーラスが前面に出るので
オーケストラの技量とか、エネルギーに関しては
何も現時点では言えないのだが
同じオーケストラ、まだ、11月4日・5日に
別プログラムでコンサートがあるので、その時には
もっともらしいウンチクを垂れるチャンスがあるかもしれない。
リヒャルト・シュトラウスのメタモルフォーゼンでは落ち込んでいたが
不思議にも、モーツァルトのミサ曲で、立ち直って元気になってしまった私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
(モーツァルト聴きながら、寝てたからだろう、と思った方
ちょっとだけ正解。モーツァルトを聴くと、反射的に寝てしまう .。o○)
そう言えば、ハロウィーンとかだったっけ。
カボチャ料理は、かなり食べたけど(笑)
The Cleveland Orchestra
Wiener Singverein
指揮 Franz Welser-Möst
ソプラノ Malin Hartelius
ソプラノ Juliane Banse
テノール Martin Mitterrutzner
バス Ruben Drole
Richard Strauss (1864-1949)
Metamorphosen – Studie für 23 Solostreicher, AV 142
Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
Messe c-Moll, KV 427
はいはい、読者の言いたい事はよくわかる。
何で、こんなに、ワタクシ好みでないプログラムのコンサートに行ったかって・・・
だって
クリーブランド管弦楽団だし
指揮者がフランツ・ヴェルザー=メストだし ( ..)ヾ
どうせ、私はミーハーです(開き直り)
だいたい、このシーズン、派手な曲は演奏してはいけない、という
不文律がヨーロッパにはある。
11月1日が、いわゆる日本で言えば「お盆」
死人が、大挙して、この世の様子を見に来る(らしい)ので
死者に敬意を表して・・・かどうかは知らないが
お祝い事とかは行わず
静かに、過去の死者を悼むシーズンである(らしい)
という事で
リヒャルト・シュトラウスのメタモルフォーゼンは
第二次世界大戦の末期の、崩れゆく過去の世界に対する悲しみの曲だし
後半は、モーツァルトのミサ曲(ハ短調)
メタモルフォーゼンは弦楽だけの曲。
美しい・・・ とても美しいのだが
やっぱり、かなり沈鬱な曲だ。
(それでなくても、仕事でちょっと色々とイライラしたり
ショックだったりする事があって、落ち込んでいるところに
美しいけれど、この暗い曲って、泣きっ面に蜂。
これは、私の勝手な、個人的理由である)
ヴェルザー=メストらしく、沈着冷静に、正確に音を刻んでいく。
このオーケストラの弦、ちょっと暗めのヨーロッパ的な音がするのは
メストの趣味によるものだろうか?
後半はモーツァルトの、しかも、ミサ曲。
・・・・ うう、もう、何も言うまい (と言いつつ書いちゃう)
いや、ミサ曲とは言え
これ、たぶん、営業モード、バリバリですから(笑)
独断偏見を書いてしまうなら(皆さまの非難轟々は甘んじて受けます)
ミサ曲というのは、言ってみれば
(キリスト教の)コマーシャル・ソング
であって、毎週日曜日に
如何に説得力があって、大衆ウケする曲を演奏して
神さまなるものの実体を、何とか信じさせようという
絶え間ない努力の一環だと思う。
(ついでだが、教会建築も、祭壇画も同じ意図を持つ。
それで、キリスト教文化は発達して来たのだから
それはそれで、大変に意義のある事である)
ミサ曲だから
キリエ、グローリア、クレド、サンクトゥス、ベネディクトスと
定番が続くのだが
ハ短調ミサなのに
何か、すごく、この曲、全体的に明るいんですが (・_・")?
ミサ曲というより、何だか、モーツァルトのオペラ・ブッファでも聴いているみたい。
とても劇的だし、エネルギッシュだし
ちょっと楽しい・・・
(不謹慎だが、所詮は異教徒ですから、どうぞお許しあれ)
ソプラノはビッグ・ネームが2人揃ったが
Laudamus te での、バンセの最初のソロ
声にビブラートかかり過ぎだし、上ずってるし
すごく音程が不安定に聴こえて
おおお、この人、大丈夫か? と心配になったが
だんだん調子を取り戻したようで
最後は透明な声で美しい掛け合いを聴かせてくれた。
マリン・ハルテリウスの、バロック的なアジリタたっぷりのソロは
技術的にも高いし、良いとは思うけれど
何せ、この間、セルセでバロックのアリアを完璧に歌う連中を
たっぷり堪能したばかりで・・・ それに比べれば(以下省略)
でも、この曲は、ソロ部分はそんなに多くない。
圧巻なのは、コーラス部分であって
これは、いつもの Wiener Singverein が、素晴らしいアンサンブルを聴かせてくれた。
圧倒的なコーラスが前面に出るので
オーケストラの技量とか、エネルギーに関しては
何も現時点では言えないのだが
同じオーケストラ、まだ、11月4日・5日に
別プログラムでコンサートがあるので、その時には
もっともらしいウンチクを垂れるチャンスがあるかもしれない。
リヒャルト・シュトラウスのメタモルフォーゼンでは落ち込んでいたが
不思議にも、モーツァルトのミサ曲で、立ち直って元気になってしまった私に
どうぞ1クリックをお恵み下さい。
(モーツァルト聴きながら、寝てたからだろう、と思った方
ちょっとだけ正解。モーツァルトを聴くと、反射的に寝てしまう .。o○)
そう言えば、ハロウィーンとかだったっけ。
カボチャ料理は、かなり食べたけど(笑)