エッセル・コレクション

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    水曜日に何もなければ
    (あるいは、むちゃくちゃ暑かったりしなければ)
    私の足が向くところ ・・・ 読者ご存知の通り

     エッセル・コレクション 

    毎週水曜日は、夜の9時までオープンしていて
    加えて、夕方6時〜9時までは入場無料という
    貧乏人 現代芸術ファンには嬉しい私立美術館である。

    まぁ、水曜日だけしか行かない、というワタクシのような人は
    あまり歓迎されないのかもしれないが (自爆) ← カオばれてるし f(^^;)

    仕事を早めに終える事ができて
    夕方7時過ぎに入ったら
    最初のルームで、あれっ? 何か、若くてカッコイイ男性が
    数人のお客さまを前に、作品の解説をしてる・・・・

    そう言えば、無料のガイディングがあります、みたいな記載が
    どこかにあったような気がする。

    「すみません、一緒に聞かせていただいても良いですか?」と
    ガイドさんに質問したら、「ぜひどうぞ」という答え (^o^)

    大きな特別展が9月1日から始まるので
    展示は、Wolfgang Herzig と Focus : Abstraktion
    そして、上の階の Tobias Rehberger のみ。

    最初の展示 Wolfgang Herzig は、今年70歳になるオーストリアの画家。
    エッセル氏が最初に購入した絵というのが ↓ これ。



    (写真はエッセル・コレクションの公式サイトから拝借)

    3つのルームに、それぞれの時代の絵があって
    画風の変遷がよくわかる。
    上にリンクしてある公式サイトのギャラリーでも
    時代ごとに分けてあるので、ご興味のある方はどうぞ。

    2つ目の部屋にあった、かなり大きな絵は、これ ↓


    (写真はエッセル・コレクションの公式サイトから拝借)

    連想すると、スーラか、アレキサンダー・カッツか
    タッチは繊細だし、ものすごい高度な技術と構成力で、かなりリアル。
    でも、人間の疎外がよく表現されている。
    (誰も他の人とコンタクトしていないのだ)

    後期の作品になってくると
    初期の華やかな色が影をひそめて
    パステル色の、でも、暗めの色調が中心になってくる。

    ガイドさんの話だと
    この画家は、とても社会的な問題に関心があって
    弱者を、リアルに、でも暖かい目で描いていると言う。

    確かに、リアルなのだが
    人物が、とても柔らかく、ある意味、とても人間が好きなんだろうなぁ、と思わせる。

    後期作品で、チクルスになっている社会批判的な色彩を帯びた作品もある。
    若くてハンサムなカッコイイ ガイドさんの説明を聞くと、よくわかる。
    具象絵画だから、まぁ、じっくり鑑賞すれば、内容は誰でもわかるけど。

    Herzig の展示会場を越えると、奥の部屋では
    Focus : Abstraktion という、これは、モロに抽象絵画だけを展示。

    色だけ、あるいは、カタチだけで作られた世界だが
    時々、圧倒的な迫力を持って迫ってくるものがある。
    (ほら、ワタクシ、コブラとか好きだし・・・ (^o^))

    最後の小部屋に集められていた
    Hans Bischoffshausen (1927 – 1987)の作品がステキ。

    ガイドさんの話では、パリに留学して
    フォンタナと親交があったそうで
    (ついつい、キャンバス切る真似して、ガイドさんに笑われた f(^^;)
     でも、知ったかぶり、好きなんだもん)
    キャンバスに絵の具を盛り上げたりして
    二次元から三次元への移行に貢献した画家の一人。

    その後、上の展示場に入って
    Tobias Rehberger の彫刻作品展へ。

     「この彫刻家の作品は、隣のショップで
      30ユーロにてライセンスを購入する事ができます。
      ライセンスを購入した人は、作品の写真を取ったり、サイズを測ったりして
      同じ作品を作る事ができる上
      出来あがった作品の写真を、彫刻家に送り
      その出来が満足行くものであれば
      彫刻家は、自分の作品として、カタログに載せます。
      これを持って、ライセンス所持者は
      その彫刻家のオリジナル作品を所有する事になるのです」

         ・・・・ 唖然 (/_)/

    いや、言われてみれば、すごいアイデアかも。
    自分は何もしないでカネが入ってくる。

    でも、展示してある作品(これも彫刻家が自分で作ったのではないそうだ)は
    どれも、これも、作品として大き過ぎて
    ワタクシには作れません (自爆)

    無料のガイディングの後は
    カフェーで無料のスパークリング・ワインのご招待、というのもあったが
    車で来てますから、と、スパークリング・ワインはお断りして
    最後の15分で、もう一度、一人で展示を観て
    閉館ギリギリに外に出た私は

    明日のオープニングの準備で来ていた若き芸術家に声をかけられ・・・

    え? 色っぽい展開????
             ・・・・ にはなりません(自爆)

    オートバイが壊れて(エンジンがかからなくて困惑していた)
    ウィーンに帰るなら、都合の良いところまで乗せていってくれないだろうか

    若くてハンサムで素敵な芸術家なら、いつでもどうぞ(こらこら!!!!)

    ウィーンまで20分ほどの道のりを
    グラフィックの芸術家と、現代芸術や、日本のコミック文化について
    楽しいおしゃべりをしながら、帰って来たのであった ↑(^^_)ルン♪

    明日のオープニングには来るの? と聞かれたけれど
    確か、招待状は来ていたが、仕事があるから行けません (^^ゞ
    11月中旬までの展示だから
    またいつか水曜日の夜に、無料で行く予定。
    (入場料払って見よう、という発想が全くない奴)

    若いカッコイイお兄さんを2人見たから、というワケではないが
    (いや、それもあるけど)
    楽しい現代美術鑑賞の時間だった。

    現代芸術も楽しいモノがたくさんある、と声を大にして言いたい私に
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    ・・・ まぁ、水曜日に無料でしか行かない私に
    現代芸術をお勧めする資格はないんですけどね(笑)

    指揮者オタクが大笑いできるサイト

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      今週も、何にもコンサートがない(号泣)
      今週末から連続5日、というのがあるけれど
      その後も、ずっと空いてしまうし・・・

      ウィーンのオーケストラが本格的に 出稼ぎ 夏休みから帰って
      ウィーンで活動を始めるのは、10月後半からなのだ。

      あまりにネタがないので
      ツィッターで取り上げられていた
      カオスちゃんねるのページをご紹介しておく。

         ここ

      クラシック・オタクも、そうでない人も
      2時間ほど、時間があったら、ぜひ、じっくりご覧下さい。
      (マトモにチェックしていたら、本当に2時間かかる。
       私も全部は見きれなかったが、それでも1時間以上かかってしまった)

      出ているクリップで
      小澤征爾も、ムーティも ・・・・ きゃ〜っ、若いっ (((^^;)(;^^) ))

      昔の指揮者しか取り上げられていないのが
      ちょっと残念だが
      途中のニコニコ動画でのムラヴィンスキーのドキュメントは
      迫力一杯。
      コメントを付けながら見ると、むちゃ笑える。

      (註 ご存知と思いますが、ニコニコ動画のコメントは
         右下のアイコンで消す事もできます)

      いや、でも、それよりも、何よりも
      画像はないのだけれど

      ストコフスキーのチャイコフスキーを
      ぜひぜひお聴き下さい!!!!! コメント付きで!!!!

      深夜に自宅で大笑いして
      近所の顰蹙をかいそうになったのは、久し振り。

      インターネット時代って
      こういうサイトがあったりするから面白い (^^)v

      ネタがないなら
      昨年のように、国際結婚ネタでも取り上げれば良いのかもしれないが
      ほれた、はれた、の世界より
      こういう、すごいチャイコフスキーを聴いて
      一人で真夜中過ぎに大笑いしている方が、気楽だわ (あああ、歳なのね)

      人のネタで1クリックしてもらおうという卑怯な私ですが
      どうぞよろしくお願いします m(__)m

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      ↑ 一応、この記事、音楽・・・だよね?!


      パリ管弦楽団 + パーヴォ・ジェルヴィ

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        Schloss Grafenegg 2011年8月28日

        【Prélude Reitschule 16:30-17:30】
        Wiener Klassik Septett
        クラリネット Ferdinand Steiner
        ホルン Markus Hartner
        ファゴット David Seidel
        バイオリン Judith Steiner
        ビオラ Gertrude Rossbacher
        チェロ Bernhard Naoki Hedenborg
        ピアノ Cornelia Herrmann

        Béla Bartók (1881-1945)
          “Konstraste” für Violine, Klarinett und Klavier (1938)
          Sieben Skizzen op. 9b (1940/41)
        Igor Strawinski (1882-1971)
          Septett für Klarinette, Horn, Fagott, Klavier, Violine,
          Viola and Violoncello (1952/53)

        【Gastorchester Wolkenturm 19:15-21:15】
        Orchestra de Paris
        指揮 Paavo Järvi

        Igor Strawinsky (1882-1971)
          “Petruschka” (1911/1947)
        Béla Bartók (1881-1945)
          Konzert für Orchester (1943)

        連日のグラフェネック通い f(^^;)
        昨日は強風の後に、雷を伴う嵐で、急激に気温が落ちたが
        今日は、爽やかに晴れ上がって
        わっはっは、これこそがヨーロッパの(理想的な)夏なのよ o(^o^)o

        夕方になっても、爽やかさは持続して
        これなら、野外のヴォルケントゥルムでのコンサートも良くなりそう (^^)v

        プレリュードは、トーンキュンストラーのメンバーの面白い組み合わせ。
        クラリネットのお兄ちゃんが、すごく張り切って
        楽しそうに名人芸を披露してくれて
        こういう、こじんまりしたホーム・コンサートみたいなのって大好き (^O^)

        もっとも、今日のパリ管弦楽団のチケット、あまり売れていなかったようで
        知り合いからの情報によると、ガイドさんを盛大にご招待していたらしく
        という事は、他のご招待客も多かったのだろうが

        最初のバルトークの曲で、音を上げて、出ていった人もちらほら・・・
        お〜い、大丈夫? だって、今日の本コンサート
        ストラヴィンスキーとバルトークですが(笑)

        ヴォルケントゥルム野外音楽堂でのコンサートが
        鳥の鳴き声と、コオロギの合唱付きである事は
        このブログでも何回も取り上げてきたが

        おお、昨日の集中豪雨で、コオロギが流されたのか
        後半になって、生き残り数匹が、必死で鳴いていたものの
        あの程度なら、恐れるに足りず。

        鳥の声も、もう秋だから(?)なのか
        時々、ハトのクルクルという鳴き声は入ったけれど
        ほとんど聞こえて来なくて

        あら、この程度の「雑音」なら、野外も悪くないわ・・・

        今日の席は、大枚27ユーロを叩いて買った
        5番目カテゴリーの席である。
        (どうせ安いチケットしか買えません(自爆))

        舞台の上手の一番端っこで、楽屋入り口が見えるところ。しかも2列目。
        うっ (+_+) と思ったが
        お隣の4人が、他の空いている席に移動してしまったので
        (結構、あちこちに空席があったのだ)
        しめた、と、3席移動。
        (カテゴリー4の席だったが、空いていたから良いよね? (^^ゞ)

        舞台に近いけれど、音響は悪くない。
        コントラバスとビオラに近いので、低弦が響いてくるし
        指揮者のパーヴォ・ジェルヴィの横顔がはっきり見えて
        指揮振りも、かなり良い感じで見える。

        オーケストラそのものは、低弦しか見えないけれど
        指揮者が見えれば、それで良いし・・・
        (↑ 指揮者フリークですから(笑))

        ウラジミール・プーチンによく似た(あの剣呑さはないが(笑))
        パーヴォ・ジェルヴィのペトルーシュカ。

        うわ、これ、楽しい (⌒-⌒)
        パーヴォ・ジェルヴィの指揮も、ノリノリで面白い。

           ・・・というより、この人、カワイイ (。・・。)ポッ

        ストラヴィンスキーの、あの複雑怪奇な変拍子に
        ものすごいリズム感覚でノッてる上
        ファゴット独奏の部分(木の人形が踊る部分)のアゴーギクが
        かなり凄くて
        しかも

         指揮台の上で、木の人形と化してる!!!!

        手や足の動きが、モロに、カクカクした人形になっている。
        ああ、ビックリした。
        この人、指揮するより、これ、自分でバレエで踊りたいんじゃないの?(笑)

        後半になると、陽も完全に落ちて、気温も20℃を切っているが
        昨日ほど寒くはない。
        ジャンパーを羽織れば、ちょうどヨイ感じ。

        バルトークの「オーケストラのための協奏曲」はよく演奏される曲で
        オーケストラのソリストたちの腕が冴える曲でもある。

        フランスのオーケストラである、という偏見が入っている事は認めるが
        このオーケストラ、音が柔らかい。

        指揮者が爆発させたがっている個所でも
        今一つ、完全な爆発にはならず、何だか、丸く収まってしまうのだが
        その分、細かい繊細な弦のパッセージなんかは、むちゃくちゃ巧くて

        パステル色のオーケストラ

        という感じ。
        もっとも野外音楽堂だし、音響的にも舞台の近くだったから
        他のホールだったら、印象は変わるのだろうが。

        指揮者のアゴーギクに着いて行けずに
        途中、ヒヤッとした個所はあったけれど
        いったん、全員でノリ出して、アンサンブルを揃えると
        えも言われぬ美しい音色を醸し出す。

        苦手なエレジーが、何とも切なく響いて、ちょっと感激。
        その分、最終楽章の爆発は、ちょっと物足りない感じがしたが
        でも、この曲も、実に楽しく聴けた。

        野外音楽堂での選曲としては、理想的なものの一つだろう。
        鳥もコオロギも、盛夏ほどうるさくなかったのも原因だとは思うが。

        パーヴォ・ジェルヴィの指揮姿が、あまりにカワイイ o(^^o)(o^^)o
        ビオラやコントラバスに指示を出す時に、私の方向を向くのだけれど
        時々、口を開ける (・o・)

        コレが、何とも愛嬌がある、というか・・・(^.^)
        指揮姿に釘付けになって、
        自分までダンスしそうになってしまった (;^_^A アセアセ

        アンコールに、またシベリウスの「悲しきワルツ」かと思ったら
        景気の良い、明るい曲を1曲。あは、レパートリー変わりました?(笑)

        名曲アワーとは言え、20世紀の名曲を2曲、しっかり聴けて
        幸せ (*^^*) に酔っている私に
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        ブーフビンダーのベートーベン・ピアノ・ソナタ全曲の CD
        とうとう買っちゃいました。
        ご本人も、今日は国立オペラ座総裁のドミニク・マイエールと
        観客席に座っていた(もちろん、カテゴリー1の席(笑))


        トーン・キュンストラー + オロスコ・エストラーダ

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          Schloss Grafenegg 2011年8月27日

          【Prélude  Reitschulde 16:30-17:30】

          バリトン Adrian Eröd
          ピアノ Justus Zeyen
          語り Robert Stadlober

          Hector Berlioz (1803-1869)
             “Les nuits d`eté” (1834/1841)
          Rezitation aus Hector Berlioz “Memoiren” (1854)

          【Abendkonzert  Auditorium 19時15分〜22時】

          テノール Michael Schade
          バリトン Adrian Eröd
          語り Robert Stadlober
          指揮 Andrés Orozco-Estrada
          コーラス Tschechischer Philharmonischer Chor Brünn
          コーラス指導 Petr Fiala
          オーケストラ Tonkünstler-Orchester Niederösterreich

          Hector Berlioz (1803-1869)
            “Symphonie fantastique” op. 14 (1830)
            “Lélio ou Le retour à la vie” (1831)

          【Soirée  Auditorium 22時30分〜23時30分】

          テノール Michael Schade
          バリトン Adrian Eröd
          ピアノ Justus Zeyen
          語り Robert Stadlober

          Franz Liszt (1811-1886)
            Tre sonetti di Petrarca (1838)
          Maurice Ravel (1875-1937)
            Cinq mélodies populaires grecques (1904-06)
          Camille Saint-Saëns (1835-1921)
            “Pastrale”
            “Viens !”
            “Boléro”

          Rezitation aus
          Hector Berlioz (1803-1869)
          “Memoiren” (1854)
          “Groteske Musikantengeschichten” (1859)

          日中は27℃くらいの爽やかな天気だが
          風が強いし、向こうの空には黒い雲がかかっているし・・・

          到着したら、既に「本日のコンサートはオーディトリウムです」のお知らせ。
          もちろん、私にとっては嬉しい (^^)v

          プログラム見ておわかりの通り
          オール・エクトル・ベルリオーズ・プログラム。
          幻想交響曲は、よく聴く(ナマでも)けれど
          休憩の後の「レリオ、あるいは生への復帰」は初めて。
          詳しい内容はウィキペディアにあるので、そちらをどうぞ → ここ

          16時30分からのライトシューレでのプレリュードは
          バリトンのアドリアン・エロード。
          ベルリオーズの「回想録」からの朗読が面白い。
          如何にして、自分が音楽に目覚めていったかをユーモアを交えて記述する。
          ベルリオーズの歌曲も初めて聴くが
          とてもロマン派の色合いが強くて、ゾクゾクするくらい官能的。

          ベートーベン (1770-1827) と1世代くらいしか違わないのに
          ベルリオーズの曲は、もう全く違った世界を描きだしている。

          ピアニストがデッカイ(笑)
          エロードは、かなりノッポの筈なのだが
          ピアニストと頭一つ違う・・・ 
          (という事は、あのピアニスト、身長2メートル近い?!)

          もともとの予定では
          本コンサートが19時15分から。
          続くソワレが21時30分から、となっていたが
          幻想交響曲だけで1時間強だし
          レリオがどの位の長さだかは知らないが
          プログラム見ると、結構長いようだし・・・
          (結果的には、ソワレは1時間遅れ。夜10時30分から開始)

          幻想交響曲。
          オロスコ・エストラーダの指揮。久し振りだが、見ていて美しい。
          指揮の動きの美しさとしては
          ルイージに次いでの巧い ダンス 指揮だと思う。
          身体全体が音楽に化す様は、実に気持ちが良いし
          聴いている方の身体も心も、一緒に踊り出す。

          オーケストラは、アンサンブルをもう少し揃えたら、という部分が
          なかったワケではないにせよ
          しっかり指揮者に応えて
          時々の大爆発を、ものすご〜〜く楽しそうに演奏していた (^^)

          テンポにも無理がなく
          スコアを徹底的に読んだな、と、素人にもわかるくらい
          細部の構築に隙がない。
          各パートが、はっきり、くっきり浮かんでくる。

          ところで・・・
          今さらシロウトの疑問で申し訳ないのだが
          18時からの曲目解説の時も
          あるいは、どの解説本にも書いてある事で
          第5楽章(ワルプルギスの夜)に、コル・レーニョ奏法が使われている件。

          解説時のテープでも
          例の部分だが、私の耳には、コル・レーニョに聴こえず
          本コンサートの時に、その時だけ、オペラ・グラスならぬ望遠鏡で
          バイオリンを見ていたのだが

          棒の部分じゃなくて
          毛の方で、ちょっと叩きつけるような奏法に見えたのだが
          (でなければ、あの音は出ない。棒の音ではない(断言))

          それとも、あれは弓を斜めにして弾いているから
          木の部分で叩いているようには見えないのかしら・・・・???

          マーラーの交響曲のコル・レーニョは、棒の音に聴こえるんだけど・・・
          すみません、専門家の方、どうぞメイルにてご教授いただければ感激です。

          で、あんなにムチャクチャ盛り上がった後で
          知らない「レリオ」
          プログラムに台本(ト書き含む)があるけれど、むちゃ長そう・・・

          長かったです(自爆)

          ただ、語りの部分がドイツ語だったので助かった (^。^;)ホッ
          (プログラムには、フランス語とドイツ語が併記されていたので
           もしかしたらフランス語だったらどうしよう?という不安があった)

          幻想交響曲で、麻薬の世界に入って、モロに幻想に浸って
          醒めた「レリオ」が、失恋から立ち直って
          音楽に目覚めていく、という

            演劇なのか
              オペラなのか
                 交響曲なのか
                    リートなのか

          よくわからん作品・・・というより
          どれでもあって、どれでもない、という
          演劇だの、交響曲だの、オペラだのという垣根をとっぱらってしまった
          何とも(当時にしてみれば)前衛的な作品である。

          もともとはオーケストラもコーラスも隠してしまい
          モノローグで劇をやった後
          幕を外してオーケストラとコーラスが
          シェークスピアの劇「嵐」のオペラ版のリハーサルをしている、という
          ドラマツルギーがあるらしい。

          幕はないけれど
          照明を上手に使って、それなりにドラマティックに演出。

          最初の2曲はテノール+ピアノ (端にいるので見えない!(怒))

          ううううううううっ・・・
          ミスター残念 ミヒャエル・シャーデの声、す・て・き ( ̄。 ̄)

          本コンサートの後のソワレは、出席率30%くらい。
          まぁ、時間が遅かったし
          ウィーンからバスで来た人は、コンサート後にバスで帰らざるを得ないだろう。

          お蔭でバルコンの1列目に席をゲット。
          平土間より音は良いし、舞台もバッチリ見える \(^O^)/

          ソワレでは、シャーデが、その魅力的な声をたっぷりと聴かせてくれた。
          しかも、ラヴェルの歌曲の途中で、歌詞をド忘れして
          慌てて席にメガネを取りに走って
          照れ隠しに、舞台で踊って見せたところなんか

          きゃ〜〜〜っ、チャーミング (*^^*)

          (えげつない、と思う人もいるかも。
           でも、あれ、やっぱり持ち味だわね)

          オペラで歌っている時は
          時々、声が細いかなぁ、という印象も与えるシャーデだが
          こと、リートやオラトリオになると
          その表現力の鮮やかさに舌を巻く。

          ソット・ヴォーチェの美しさが、ハートを鷲掴みにする。
          本当に身体の内部に、肉体的快感として忍び込んでくるような声。

          エロードは最後のサンサーンスを一緒に歌った。
          でも、エロードの声は、オペラで聴いた方が映える。

          (それに、シャーデのおトボケなフザケ方から見ると
           エロードは、ものすごく気難しい変わり者にしか見えない(笑)
           もちろん、エロードのオペラでの「ひょうきんさ」は知っているけれど
           ああやって見ると、エロードのオペラの役柄での軽さとかユーモアは
           理性的に(商業的に?)計算されて作られたものだというのが
           よくわかる(ような気がする))


          ソワレで朗読されたベルリオーズの著作
          ・・・ ものすごく面白かった。大笑いしてしまった。

          「幻想交響曲」と、「イタリアのハラルド」くらいしか演奏されないけれど
          ベルリオーズという作曲家の
          型に嵌まらない、とんでもない「やんちゃ坊主」振りが窺えて
          ものすごく楽しい3つのコンサートだった。
          (しかもチケット、下から3番目のカテゴリーで21ユーロ60セント。
           お買い得だわ (^^)v)

          すみません、久し振りのコンサートだったので
          張り切って長い記事になってしまいました m(__)m お許しあれ。

          という事で、まぁ、許してやろうか、という方は
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             ・・・↑ 久し振りにこのバーナーが堂々と使えて
                   う、う、う、嬉しい (^O^)

          昨日は夜中でも30℃だったのに
          本日は夜12時を越えたら、14℃ 
             ・・・ これぞヨーロッパの醍醐味?!

          猛暑のピーク

          0
            本日8月26日のウィーン旧市街の温度

             36,8 ℃

            で、夜10時半の気温は 30 ℃
            夜の9時半は、まだ31℃もあった。

            あまりの暑さに
            ちょっと行こうかな、と思っていた教会でのコーラス・コンサートを止めて
            (通常、教会の中は涼しいだろうとは思ったけれど
             でも、この異常な気温の中では、ちょっと怪しいし・・・)
            通常はクソ寒い自宅に早めに帰ったけれど

            普通は23℃以上に絶対にならない自宅も
            日中はブラインドを閉め切り、日光を入れないようにしていても
            26℃くらいまで上がっている。

            体温が35℃前後のワタクシには、キツイです、この気温・・・(T.T)

            という事でネタがないので
            料理写真をアップしておく (もうヤケクソだな・・・(自爆))

            ウィーン18区にトュルケンシャンツ公園というところがある。
            センマリンクあたりを真似して作った英国式庭園だが
            この中にマイヤライという名前のレストランがある。

            先日、友人と行った時の写真、ドンッ!



            何のフライだと思います?
            普通は、マッシュルームだが
            この間はシーズンの Steinpilz シュタインピルツ

            もとのキノコはこれ ↓
             写真はウィキペディアから拝借。

            シーズンものだが、美味しいんです (*^^*)

            友人はパスタ。
            既に暗くなりかけだったから、あまり鮮明に撮れてはいないが ↓



            このトゥルケンシャンツ公園の近くには
            大使館や、高級老人ホームが立ち並ぶので
            来ている人も、かなりお上品な人が多く
            高級レストランではないけれど、洗練された雰囲気がある。

            え〜い、もうヤケクソで、ドイツでの食事の写真も公開!!!



            私が食べたのはポーク ↓



            8月初旬にエージェントと視察した際に入った
            ウィーン旧市街のレストラン Zum Leupold
            私がオーダーした、チバプチチは、もともとバルカンの料理。
            ミンチした肉を、俵状にしたもので
            軽食として、時々食べたくなる。

            ところが、出てきたのは ・・・




            何なんだ? この巨大なパンケーキは???

            上のパンケーキを開けると、現われたのがチバプチチ



            いや〜、巨大なポーションだったけれど
            チバプチチも美味しかったが
            挟まれていたパンも、実に美味だった。

               ・・・ でも、これ、普通の日本人なら2人分だわ(自爆)

            あまりに熱いので、ヤケクソになってしまったが
            明日、土曜日の夜は18℃まで下がる、という予想。
            今日が暑さのピークだったらしい。

            ネタに詰まって、アホな記事を書いてしまったワタクシに
            どうぞ、怒りの1クリックをお恵み下さい。

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            昔のウィーンって、もっと涼しかったのだが
            地球温暖化が身に滲みる・・・

            エスプレッソ・カップ

            0
              日本での地震と津波の影響で
              日本の山中湖音楽祭が中止になり
              今のシーズン、日本でガンガン演奏しているはずだった
              クトロヴァッツ・ピアノ・デュオのヨハネスから

                 「ウチでパーティやるから来ない?」

                    というありがたいお誘い \(^O^)/

              色々な人が集まって
              ヨハネスと、奥さんのルースの手作り料理を堪能。
              いや〜、オードブルからメイン、シャーベットにデザートまで
              めちゃくちゃ美味しかった。

              気温35℃で、普通は食欲を失くすのだろうが
              あまりの美味しさにガツガツ食べてしまい
              写真を撮るのを忘れてしまった ( ;^^)ヘ..

              ヨハネスから「コーヒーは?」と聞かれて
              エスプレッソをお願いしたら
              出て来たエスプレッソ・カップが

              きゃ〜っ (((^^;)(;^^) )) ↓ 見て下さい。



              しかも、下の受け皿が ↓



              クトロヴァッツが2004年に、シュライニングで行ったコンサートで
              後に CD になった Espresso Pronto の記念エスプレッソ・カップ!!!



              後ろに CD を置いて、自宅で(深夜に)撮影してみました。

              いや、もう、あまりの感激に
              きゃぁきゃぁ騒いでいたら、ヨハネスが「じゃぁ、あげるよ」と
              このエスプレッソ・カップと受け皿を2個、プレゼントしてくれたのだ。

              ふっふっふ。厚かましいとは思ったが、これは嬉しい (*^^*)デレッ

              さて、コーヒーなのだが(本当はこれからが本題(笑))
              ウィーンのコーヒーハウスで、「コーヒー」とオーダーしても
              ウエイターさんから「どのコーヒー?」と聞かれるのは
              皆さまご存知だと思う。

              そんな当たり前な話は知ってるわい、という方は
              これから先は読まなくて大丈夫です。

              ただ、もしかして、もしかしたら
              まだ、あんまりオーストリアの事も詳しくないけど、という方も
              いらっしゃるかもしれないので (ただの言い訳)

              コーヒーハウスで覚えておくべき事は、基本的に2つある。

               大きいコーヒーか、小さいコーヒーか
               ミルクは入れるか、ブラックか

              これで、大・小、ミルク入り・ブラック、と4種類ができる。

              大きいミルク入りコーヒーは Grosser Brauner
              小さいミルク入りコーヒーは Kleiner Brauner

              大きいブラック・コーヒーは Grosser Schwarzer
              小さいブラック・コーヒーは Kleiner Schwarzer

              もちろん、この後に Kaffee という男性名詞が省略されているので
              上記の語尾変化は第1格で表記してある。
              第4格の場合は、形容詞と名詞が  er から en に変化する。

              この語尾変化を間違えて
              とある人が Ich moechte eine kleine Schwarze と言ってしまい
              「そういうモノは置いてありません」と
              冷たくウエイターから言われた、という笑い話がある。

               (註 「僕は小さい黒人の女の子が欲しい」)

              正しく言うなら Ich moechte einen kleinen Schwarzen
              ミルク入りなら Ich moechte einen kleinen Braunen

               (註 まぁ、上記の文だって、穿った解釈をすれば
                  最初の文は、私は小さい黒人のオトコが欲しい
                  と解釈できるが・・・)

              まぁ、面倒なら、Melange メランジュをオーダーする、と言う手がある。
              メランジュは、フランス語ならメレンゲ。かき混ぜる、というような意味だが
              正統的には、ミルクの泡を上に乗せた
              カカオ・パウダーのないカプチーノと思って良い。

              最近は、カプチーノも普及して来たので
              カプチーノと言っても通じる。
              メランジュとどこが違うかは、よくわからんケースが多いが
              まぁ、カップが違ったり、上にココア・パウダーが振ってあったり
              値段が違ったりする事が多い。

              ガイド・ブックに時々記載されている

               「ウインナー・コーヒーは、アインシュペナーと言います」

              というのは真っ赤なウソ。
              アインシュペナーは、伝統的には、紅茶のグラスで
              (紅茶のグラス=グラスに取っ手が付いたもの。日本とは違う)
              ブラック・コーヒーを注いで、その上にホイップ・クリームを乗せたもので
              第一次世界大戦後の経済苦境で
              馬車が一頭立てになってしまった時に
              コーヒーハウスの前で待っている御者が
              好んで飲んだコーヒーである。
               (取っ手があるし、ホイップ・クリームで蓋がしてあるから
                もう一方の手で手綱を持って、馬が動いてもコーヒーがこぼれない)

              ちょっと眠気覚ましに
              コンサートの休憩中や、オペラの幕間に飲むなら
              私は、絶対に einen kleinen Braunen
              (一番安い・・・とは言え、まぁ、2ユーロ以上はする。
               ただ、メランジュ飲むと、ちょっとトイレが近くなったりするので・・・)

              そこそこウィーンには慣れてるわよ、という雰囲気を醸し出すなら
                Einen kleinen Braunen bitte

              最初の「アイ」というところを、ちょっと飲みこんで
               ・・ネン・クライネン・ブラウネン・ビッテ
              という感じで、さらっと言うと
              おお、こいつ、出来るな、と思われる(かもしれない)

              ただ、そういう場合はチップもお忘れなく。
              国立オペラ座の ・・ネン・クライネン・ブラウネンは
              2ユーロ60セント(先シーズン)だが、3ユーロ渡して
               Passt !    パスト! (これで合ってるわよ)
              というのが、慣れた人、と思われる秘訣である。

              ネタ切れとは言え
              何で夜中にコーヒーのオーダーの仕方なんか書いてるんだよ、という
              非難のお言葉もございましょうが
              そこをグッとこらえて、どうぞ1クリックをお恵み下さい。

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              現在の猛暑は、金曜日まで続くという予想。
              今、ウィーンに来ている観光客の方
              脱水症状など起こさないように、ご注意下さい。

              ドイツ旅行 つけたし その (2)

              0
                コンサートもオペラもないので
                あまり好きな方式ではないのだが
                13日〜15日のドイツ旅行を、ちょっとだけ引っ張る。
                今回が最後。

                っていうか、あんまり書く事、ないんだけど f(^^;)

                まずは写真を ドンッ ↓



                ハイデルベルクに2泊して
                これも、あれも、あれも、と見まくって
                月曜日8月15日の午前中に、ビスマルクの塔まで汗ダクで行った後
                快速列車で移動した場所。

                ハイデルベルクに偉い貴族がいなくなった後
                文化の中心地として栄えた

                   マンハイム

                駅に降りて、目の前の観光局へ。
                この地域は、カトリックではないので、8月15日は祝日ではないのだ。

                地図をもらったら、あらま、お城は駅のすぐ近く。

                「お城まで歩いて行けますよね?」
                「もちろんよ。徒歩で5分くらいだけど、月曜日だから閉まってますよ」

                あちゃ (・_・ゞ−☆

                まぁ、仕方がない。
                マンハイムと言えば、音楽好きには、マンハイム楽派という概念が有名だが
                まぁ、あれは、音楽史の色々な本を読むと、別に楽派、というほどでもなかったらしい。



                お城の前に立っていた立派な銅像は、カール何とかと書いてあって
                ほうほう、これが、カール・テオドールかな? と思ったけれど
                後で考えると、マンハイムを再建した、カール・ルードヴィッヒだったかもしれない。
                (カール・テオドールは、ミュンヒェンに移った裏切り者(笑)だし)

                すみません、ドイツに詳しい方、教えて下さい。
                ワタクシ、アホなので、台座にあった名前を、カメラに収めて来なかったの ( ;^^)ヘ..

                マンハイムの街って面白い。
                区画が整理されていて、お城の前から丸い碁盤状の都市が広がっている。

                 図面はウィキペディアから拝借。

                住居表示も、各ブロックにアルファベットが付いている方式。
                図面はウィキペディアから拝借。

                お城の近くにイエズス会の教会があって
                え? ここって、プロテスタントじゃなかったっけ? と思いつつ
                イエズス会なら、カトリックだろう、と入って
                まあまあ、カトリック系の美しい内装に感激。



                宗教的には、ここらへんは
                カトリックとプロテスタントが抗争を繰り返し
                領主も、プロテスタントになったり、カトリックになったりと忙しい土地柄。

                都市自体は、新しい建物が多くて
                市庁舎に行ったら、修築中で、白いビニールがかかっていて
                何にも見られなかったので
                中心街のアイス・クリーム屋さんで、ジェラートを食べてきただけ(自爆)

                同じドイツ語圏とは言え
                オーストリアとドイツ、多少ながら語彙も違うし
                文化も違って、面白い体験だった。

                すみません、週末はグラフェネック城に通いますので
                どうか、ここでお見捨てないよう(涙)
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                今週はウィーンは、今年一番の猛暑。
                最高気温は36℃。夜になってもあまり気温が下がらず、けっこうキツイ。
                ああ、オフィスに冷房があって良かった・・・
                (このオフィスに引っ越す前は、冷房がなかったのだ。本当に暑かった・・・)

                ヴィルヘルミーネンベルク城

                0
                   

                  バカと何とかは高いところが好き・・・とは
                  良く言われる事だが
                  遠方から来たる友人と、ウィーン滞在の最終日のお昼に
                  何処へ行こうか迷って、行ったのが

                  ヴィルヘルミーネンベルク城

                  上の写真は、そのテラスからの眺望。
                  真ん中の丸屋根の建物、最初、何だかわからずに
                  ウエイターさんに聞いたら、あっさりと

                   「シュタインホーフです」

                  ・・・と言われて納得したのだが
                  改めて写真を見ると、どう見ても、あの丸屋根、教会じゃないみたいだし
                  でも、地図で確かめると、間違いなくあの方向だし

                  まぁ、そうなんだろう・・・と無理やり納得。

                  さて、そのヴィルヘルミーネンベルク城だが
                  現在は、オーストリア・トレンド・ホテル・チェーン経営のホテルになっている。
                  英語のウエブ・サイトは ここ

                  自宅からグーグル・マップで行き方を確かめてから出たものの
                  オーストリア夏の風物詩「道路工事」で迂回を余儀なくされて
                  それからは、迷い、Uターンを繰り返し
                  こけつまろびつ、何とか辿りついて、レストランに駆け込む。
                  テラスから上の写真のような景色が見えて、気持ちが良い。

                  ホテル内部はこういう感じ ↓



                  階段部分は、向こうから陽が当たっていたけれど



                  でも、この宮殿ホテル、やっと4つ星になったばかりで
                  この間まで、3つ星だった。

                  公共交通機関なら、バスがあるらしいが
                  かなり不便な場所なので、見晴らしは素晴らしいものの
                  個人客で滞在するには、ちと不便。車がある人なら理想的かも。

                  レストラン内部はこういう感じ。


                  外のテラスでのランチ、ちゃんと、パン+バターとパンにつけるチーズが出てくる。



                  が、バターが、どう見ても
                  「朝食ビュッフェに出したバターの残り」に見える(笑)
                  いや、良いんですよ、特別に高級レストラン、というワケではないから。
                  (一応、お城の中のレストランだけど(爆笑))

                  友人はステーキをオーダー。あら、美味しそう (*^^*)



                  私は暑くて、あまり食欲がなかったので、サラダをオーダーするが
                  こういうサラダが出てくる、とは思わなかった。



                  サラダ、というより、ハムとチーズの大盛り(自爆)

                  ウィーンを見下ろす場所と言えば
                  カーレンベルクが有名だが
                  その他にも、このヴィルヘルミーネンベルク城や
                  私の好きなドライマルクシュタイン(簡素で素朴なレストランあり)など
                  天気が良い時に、気楽に車で行ける場所がいくつかある。

                  このヴィルヘルミーネンベルク城のホテルは
                  ロケーションが(一般客には)悪い4つ星のホテルだが
                  とある日本の旅行会社のパンフレットに

                  ウィーンでは、古城ホテルに宿泊

                  と大々的に唄っていて、その古城ホテルがココだったのには
                  ちょっと苦笑した。まぁ、古城ホテルである事は事実だけど f(^^;)

                  グルメ・ネタ、という程のグルメではないので
                  オーストリア生活のカテゴリーでお茶を濁した私に
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                  今週はウィーンにも夏が戻ってきて
                  毎日、最高気温は33℃〜35℃の予想。
                  猛暑は金曜日まで続きそう。

                  ドイツ旅行 つけたし その (1)

                  0
                    8月13日〜15日のハイデルベルクへの旅行だが
                    その前後に、もう2つ、ちょっとだけ、観光客をした都市がある。

                    だいたい、私と、夏の旅を一緒にする友人は
                    阪○旅行社もビックリ 次から次へと、ガツガツ見て廻る、という
                    ヘンな旅行癖を持っているので
                    見るべきところは、行ったら絶対に見るのである、<(`^´)>エッヘン(呆)



                    立派な市庁舎の前では、結婚式が行われていた。

                    え? これ、どこ? という方には、次の写真を・・・



                    いや ( ;^^)ヘ.. すみません。
                    ヨゼフ2世の戴冠式が行われた大聖堂で
                    歴史オタクには、たまらんけれど、普通に見れば普通の教会である(自爆)

                    そのヨゼフ2世の戴冠式で、えらく感動を受けた人の家が、これ ↓



                    はい、ここまで書けばおわかりですね。
                    フランクフルト・アム・マインである。

                    フランクフルト、という名前の都市は、ドイツにはいくつかあるが
                    金融の中心、ハブ空港として重要な、アム・マインのフランクフルトは
                    ウィーンから飛んで約1時間ちょっと。距離にして約600キロ。

                    旧市街が残っていて、如何にもドイツらしい枠組み構造の家も多い。



                    が、ちょっと向こうを見ると、高層ビルがガンガン立っている。



                    ウィーンからのフライトが朝8時過ぎに到着したので
                    ハイデルベルク行きの列車の時間までに出来た2時間を使って
                    空港から街まで、荷物を引き摺りながら移動した結果の小旅行。

                    大都会だが、まぁ、あまり住む気にはなれない街というか
                    (フランクフルト在住の方、ごめんなさい)
                    歩きながら、ドイツに住むなら何処が良い?という話をしていて
                    友人と意見の一致を見た都市は・・・ 

                    ここ と ここ で書いたところでした (^.^)

                    第二候補は ここ

                    あっはっは、基準としては
                    世界的水準のオーケストラがあって
                    世界的水準のオペラ・ハウスがあるところ、という事ね (自爆)

                    だったら、ドレスデンでもライプチヒでも良いだろう
                    という反論もあるだろうが
                    恥ずかしながら、この2都市、行った事がない、という私に
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                    グルメ・ネタ というより、料理写真は、また後で (^^)




                    ルドルフ・ブーフビンダー

                    0
                      Schloss Grafenegg 2011年8月20日

                      Prélude
                      16:30 Reitschule
                      バイオリン Lieke Te Winkel
                      チェロ Georgy Goryunov
                      コントラバス Michael Seifried
                      ピアノ Andreas Donat

                      Giacchino Rossini (1792-1868)
                         Duett für Violoncello und Kontrabass D-Cur (1824)
                      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                         Sonate für Klavier und Violine G-Cur op. 96 (1812)

                      19:15 Auditorium
                      ピアノ Rudolf Buchbinder
                      Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                         Sonate für Klavier G-Dur op. 14/2 (1798/99)
                         Sonate für Klavier C-Dur op. 53 (1803/04)
                      Robert Schumann (1811-1856)
                         Symphonische Etüden op. 13
                        (einschließlich der fünf nachgelassenen Etüden) (1837/1852)

                      音楽砂漠のウィーンで
                      読者数激減だし・・・ でも、本当に何にもないのだ。どうしたらヨイのだ (T.T)

                      久し振りにグラフェネック城でのコンサート。
                      でも、オーケストラじゃなくて、ピアノ・リサイタル。

                      ルドルフ・ブーフヒンダー
                      何故か、日本ではあまり知られていない。
                      日本公演をしないからか? 
                      ・・・ たぶん、そうだな・・・(勝手に納得)
                      公式ウエブ・サイトは ここ  (音が出るので注意)

                      2007年から、グラフェネック城音楽祭の音楽監督として
                      数年のうちに、この音楽祭を国際的レベルまで引き上げた功労者。

                      ピアニストとしては、いわゆる「早熟の天才」タイプの人だが
                      地味ながら、堅実なスタイルで
                      特に、ベートーベンやブラームスでの評価が高い。
                      (↑ これについては、私も大賛成)

                      ベートーベンのピアノ協奏曲や
                      ブラームスのピアノ協奏曲を、ナマで聴いた事があるが
                      正統的で、奇を衒ったところや
                      無理に大ウケしようとするところが一切なくて
                      確実なテクニックに裏付けられた素晴らしい演奏だった。

                      コンサート・チケットは売り切れだったが
                      比較的早くに入手したので
                      一番上のギャラリーで、ピアノの真上の席。
                      もちろん、一番安い席で、友の会の割引があったとしても
                      10ユーロ80セントは安い (^^)v

                      が、本当に真上なので、高所恐怖症の人には絶対に向かない ↓
                      (かなりコワイです)



                      ベートーベンのピアノ・ソナタ2曲は
                      両方とも、よく知ってる(笑)

                      日本で出版されている、ベートーベンのソナタ・アルバムを持っていらっしゃる方
                      第1巻の10番と、第2巻の21番です (^^)

                      最初の10番は、軽やかにユーモアを交えて
                      ちょっとペダル使い過ぎかなぁ、というところはあったけれど
                      いや、なんか、聴いていて、すごく懐かしい感じ。

                      続けての21番は、おなじみ、ヴァルトシュタイン・ソナタ。

                      これが・・・ うわ〜、私の頭の中の曲と、かなり一致する。
                      (すみません、ヘンな発言で f(^^;))

                      ベートーベンのピアノ・ソナタというのは
                      音楽好きなら、まぁ、ちょっとは、その、あの、まぁ、アレなので
                      弾ける弾けないはともかくとして、楽譜くらいは持っているワケで

                      もし、万が一、奇跡が起こって
                      私の手が、今の1,5倍くらい大きくなって、指が独立して早く動いて
                      脳と指が連結するようになるのであれば
                      私も、こういう風に弾きたいな〜  というのに、かなり近い。

                      この曲は、ワタクシ的には
                      ピアノが初めて打楽器として使われた作品、というイメージが強い。
                      途中で多少指が走っていたけれど(きっと、そういう解釈なのだ)
                      真上から、ピアニストの指の動きを見ていると
                      自分の頭の中の解釈と近いので
                      まるで、自分が弾いているような気持ちになって

                      ドキドキする

                      しかも、とってもマッチョ (* ̄・ ̄*)

                      力強くて、正に男性的で
                      考えてみれば、子供の頃から
                      こういう、キレの良いダイナミックな演奏には弱かったんだわ、ワタシ。

                      後半のシューマンの「交響曲練習曲」は
                      ブーフビンダーの独壇場だった。

                      気張ったり、気取ったりしていないので、全く嫌味がないのに
                      あの、豪華絢爛な響きは何なんだ!!!???

                      胸の鼓動が高まって
                      まるで、初恋のような、恋愛初期のような
                      ううう、50歳を過ぎて、乙女と化してどうする???
                         と、自分でも戸惑うくらい、魅了される。

                      聴いていて、何とも爽快・・・というか、気持ちが良いのである。
                      ああ、あれだけ弾けたら、めちゃ気持ち良いだろうなぁ、と感じさせるのは
                      ピアニスト本人も、ひたすら楽しんでいるからなのではないだろうか。
                        (勝手な想像だが (^^ゞ)

                      アンコールに弾いたのが、シューベルトの即興曲で
                      これがまた、何と言うか
                      こんな、マッチョなシューベルト、初めて聴いたぞ。

                      気難しくてナヨナヨしている自己陶酔型のシューベルトの曲は
                      実は苦手で、アンプロンプチュも、自分なりの解釈では
                      もっと、アッサリ、軽く、気難しく、暗く、というイメージが強かったのに

                      あんなに力強く、明るく、男性的に弾いちゃっても良いんだ・・・(ある意味ショック)

                      鳴り止まない拍手に応えて
                      何と、もう一曲のアンコールが
                      ヨハン・シュトラウスの断片のパロディ(の超絶技巧版!!!)

                      ベートーベン弾いて、シューマン弾いて、シューベルト弾いて
                      疲れの一片も見せずに、あの超絶技巧を、楽々とこなす65歳のピアニスト・・・(絶句)

                      コンサートの後、サイン会も行われたようで
                      更に、その後、ライトシューレで、低地オーストリア州の
                      ワインのプレゼンテーションもあったようだが
                      車だからワイン飲めないし
                      有名人のサインを集める趣味もないので
                      さっさとウィーンに帰って来たけれど

                      実は、ブーフビンダーのベートーベン・ソナタ全曲の CD に
                      ちょっと食指が動いているのも事実・・・

                      アマゾンで視聴したい方は ここ

                      久し振りのナマの音楽、やっぱり、すごくヨイ。
                      心に、めちゃくちゃ沁みる(嬉し涙)

                      ところで、休憩中に、舞台のピアノを一生懸命調整していた調律師
                      このフィルムの主人公でした。↓ 上からしか見えなかったけど(笑)



                      読者数が減って、人気ランキングも、めちゃ下がっているけれど
                      でも、コンサート、ないんだもん・・・と言い訳するワタクシに
                      どうぞ、1クリックをお恵み下さい。

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                      まだドイツ旅行のツケタシ都市の写真もアップしていないし
                      ちょっとだけ、料理写真もあるので
                      明日から、そういう小ネタで勝負しますので、お許しあれ m(__)m


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