Stuart & Gehmacher "Maybe Forever"

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    Akademietheater 2011年7月31日 20時10分〜21時20分

    Meg Stuart & Philipp Gehmacher

    Maybe Forever

    振付・ダンス Meg Stuart & Philipp Gehmacher
    ライブ音楽 Niko Hafkenscheid
    ドラマツルギー Myriam Van Imschoot
    照明デザイン Jan Maertens
    舞台・衣装 Vincent Malstaf

    オーストリアのダンサー Philipp Gehmacher と
    アメリカのダンサー(ブリュッセルとベルリン在住)Meg Stuart の共同作品。

    最初は照明が落ちて、真っ暗。
    何にも見えない真っ暗状態から(非常口のライトも見えないけど良いのか?)
    舞台の上が、見えるか見えないかの状態で
    床に男女が寝ていて、これが、暗いままで、絡み合って、はずれて・・・

       何やってんだ、あいつらは!!!????

    舞台が明るくなると、正面には白黒のアザミ?と野草の写真。
    舞台向かって右手にエレキ・ギター。左には、スタンド・マイク。

    で、何だか、その、エレキ・ギターを弾きながら
    歌うんですよ、英語で・・・(汗)

    もともと英語は苦手だし
    歌と化した時点で、私の脳は、テキストを無視してしまうので
    何を歌っているのか、さっぱりわからないが
    ノスタルジックな愛の歌っぽいモノらしい。

    で、床で絡まっていた男女のダンサーが出てきて
    (最初に女性ダンサーが、マイクの前で、英語を喋るが)
    踊る? というか、絡む? というか、抱きついたり、離れたり

    うううう・・・
    動きが上半身中心で(寝たり絡まったりはあるけれど)
    腕の動きで、抱きついたり、離れたり

    動きが、あまりにも、日常的というか、リアルで

    中年カップルの痴話喧嘩と、セックス・ライフを観てるみたいで
    何だか、観ている方が、めちゃくちゃ恥ずかしいんですけど・・・

    もともと、恋愛とか興味ないタイプだし
    こんなに素直に、しかも中年が、モロ出しのセックスまがいの振りで
    舞台で、くっついたり離れたりしていると

    公衆の面前で、そんなアホはやるな!!! 

    と叫びたくなる。

    途中でライティングを変えて、後ろの白黒写真がカラーになっていくのは美しい。
    が、だから、どう、という事はないし
    ダンスを観に来たのであって、背景の写真を観賞しに来た訳ではないはずだ。
    エレキ・ギターで歌われる
    ナツメロ 演歌 英語のラブソングを聴きにきたワケでもないはずだ。

    ダンス・・・なのだろうが
    でもね〜 ダンスとして純粋に観ると、あまりに技の完成度が低いし
    内容的に複雑・哲学的なものがあるかと深読みしても

    どう見ても中年男女の痴話げんか・・・というより
    あれか、以前に流行した、マジソン郡の橋、みたいなモノか。

    ついでだが、あの「マジソン群の橋」
    私には、さっぱり理解できなかった f(^^;)
    昔の恋愛に拘って、老年になってからロマンティックになって、だから何?!
      すみませんね、ロマンを解さない冷血動物で・・・(開き直り)

    まぁ、上半身の動きだけで、そこそこ(恥ずかしいけれど)恋愛感情を表現したのは
    それは、一つの芸術なのかもしれない(と無理やり納得)

    いやしかし、ある程度、歳をとったら
    恋愛とかセックスに関しては、巧く枯れたい、と願うのが
    日本人の節操というか、礼儀というか、潔さというか
    (↑ ただ、単にモテナイだけ(自爆))

    それが、あんなに舞台で、生臭い感情を出されると
    私は恥ずかしい・・・

    え? そんなヘンな舞台なんですか? と興味を持った方は
    Philipp Gehmacher のサイトに、10分のトレイラーがある。
    (まんなか辺りにある Maybe Forever のビデオ)

    ・・・正直、私の趣味としては、あまりお勧めはできないけれど
    でも、これ、ステキ、素晴らしい、芸術だわ、あら、感動したわ
    という人だって、居るかもしれない。

    好みはそれぞれ。で、それを許す現代芸術の世界も広い。
    だから、何があっても良いのだ、と思う私に
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    ウィーンは相変わらず太陽は全然みない日が続いていて
    小雨が降って、あぁ、もう秋か、という感じ・・・
    本当に来週から天気が回復して、30℃になるんだろうか????(疑)

    エスぺリオン XXI

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      Schloss Grafenegg Auditorium 2011年7月30日 20時〜22時

      HESPÉRION XXI
      Kaval : Nedyalko Nedyalkov
      Harfe, Psalterium : Andrew Lawrence-King
      Guitarra morisca, Santur, Perkussion : Dimitri Psonis
      Perkussion : David Mayoral
      Githara, Gesang : Montserrat Figueras
      Lira da gamba, Rebab, Leitung : Jordi Savall

      “Folias & Romanzes”

      “Chants d l`exil” – Anonymus
      Alba (Marokko), El rey de Francia, tres hijias tenia (Izmir)
      Pax in nomine Domini (Lamento nach Marcabru)
      Por allí pasó un cavallero (Türkei)
      Chançon ferai car talent m`en pris (nach Thibaut de Champagne)
      Nani, nani (Sephardisches Wiegenlied, Rhodos)
      Saltarello (Italien, 13. Jhd.)
      Una matina de ruda (Sophia)

      “Chants de la nuit” – Anonymus
      Apo xeno meros paradosiako (Griechenland)
      Durme, hermosa donzella (Sephardisches Wiegenlied, Rhodos)
      Ghazili tal jàhri (Marokko), Üsküdar`a (Türkei)

      “Chants qui dansent”
      Anonymus  : Maqam und Tanz (Bulgarien)
      Henri du Bailly : Yo soy la locura (Folia)
      Diego Ortiz : Romanesca und Passamezzo
      Bartomeu Cárceres : Soleta só jo ací / Soleta y verge estich (Valencia)

      Anonymus * Canarios (Imprivisationen)
      A la roro (Andalusisches Wiegenlied)
      Gallarda Napolitana (Improvisationen)
      Tarquinio Merula : Ssentirete una canzonetta (Girometta)

      グラフェネック城の「音楽の夏」最終公演は
      ジョルディ・サヴァールのエスぺリオン XXI

      バロックどころか、それ以前の民謡で、ヨーロッパ・アジアが錯綜するが
      以前、コンツェルトハウスで聴いた時に、すごく良かったので行く事にした。

      が・・・

      外は雨で、暗くて、気温も15℃くらいで、非常に陰鬱なのに

         前半のプログラム、何で全部が短調の曲!!!!(涙 (T.T))

      いや、正確には短調というより、アジアの5音階だけど
      でも、我々の耳には短調に聴こえるのだ。
      津軽三味線の、もっと単純なもの、と思っていただいても(極論)

      女声の歌が入るのだが、これがマイク(←マイク嫌い)
      たぶん、サヴァールの弾いているリラ・ダ・ガンバもマイクが入っている。
      (と思う。あの弦の多いビオラみたいな楽器、あそこまで音は出ないはず)

      その女声の歌も、何せ、民族の中で伝承されてきた民謡だから
      ちょっと音が外れたり、擦れたり(いや、きっと、それで正しい)

      でも、外の天気も陰鬱なのに
      この音楽、華やかさも何もなくて

         貧乏くさい!!! (爆)

      いや、Exil と題名にある通り
      迫害にあって逃げてきた人たちが、ツライ労働から帰って来た時に歌ったらしいので
      そりゃ、貧乏くさいのは当たり前というか・・・
      そうなんだけど、どうも気に食わない(ただの好みの問題)

      後半は、ほんの少し、長調に聴こえるダンス曲もあったし
      不思議な楽器の名人芸もあった。

      カヴァルという楽器、リコーダーみたいな縦笛だが
      最初の音を聴いて、うわ〜〜〜〜、もろ尺八!!! (*_*)
      でも、どうやっているのかは謎だが
      深い低音を出すかと思うと、フルートかピッコロのような高音まで出す。

      ギターラ・モリスカ、と言うのか Guitarra morisca はリュートみたいで
      日本で言えば、本当に三味線の感じ。
      Santur は、チターの小型版みたい。
      なかなかリズムに乗る奏者で、最後はパーカッションまでやる抜群のリズム感。

      ハープ奏者のハープは、ハープじゃなくて(笑)
      ミニハープ。小型の竪琴。アポロが持っているものよりは貧乏くさい(笑)
      大型のハープも演奏。音は良いけれど、楽器の扱いが大変そうだなぁ。

      今回のコンサートをあまり楽しめなかったのは

       天気が悪い!!!(断言)

      来週の水曜日は晴れて、最高気温33℃とか言っているが
      今のところは、毎日、雨続きで、暖房が必要な程の
      まるで、暗い、暗い、暗い秋のジメジメした惨めな天気なので

      そこに加えて、宮廷の洗練さのカケラもない
      民族伝承の(しかも下々の)暗い、いじけた歌を聴かされたら
      やっぱり、ちょっと・・・ f(^^;)

      あ、でもエスぺリオン XXI の CD は持っているから
      時々、大昔の世界の交流に思いを馳せながら聴くのは悪くない。

      ああああああ、でも、でも
      私は、大編成オーケストラで、派手な曲が聴きたいよ〜〜〜(禁断症状(自爆))

      まだ禁断症状が続きそうな私に
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      本当に来週、33℃まで上がるんだろうか?
      ちなみに、ウィーンの夜の気温14℃。コートがないと震えます。



      フィガロの結婚 クロースターノイブルク

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        Kaiserhof Stift Klosterneuburg 2011年7月29日 20時〜23時20分

        Le Nozze di Figaro フィガロの結婚
        Wolfgang Amadeus Mozart
        Text von Lorenzo da Ponte

        アルマヴィーヴァ伯爵 Dominik Köninger
        アルマヴィーヴァ伯爵夫人 Netta Or
        スザンナ Zoe Nicolaidou
        フィガロ Thomas Tatzl
        ケルビーノ Nina Tarandek
        マルチェリーナ Victoria Massey
        バルトロ / アントニオ Horst Lamnek
        ドン・バジリオ / ドン・クルツィオ Andrew Johnson
        バルバリーナ Chiara Skerath
        オーケストラとコーラス Sinfonietta Baden
        児童合唱 Gymnasium Klosterneuburg
        指揮 Vinzenz Prixmarer
        演出 Matthias von Tegmann
        舞台 Alexandra Burgstaller
        衣装 Agnes Hamvas
        照明 Lukas Siman

        ここ数日、寒くて雨で
        クロースターノイブルク修道院の中庭でのオペラも
        また、公民館での学芸会か・・・と、半分諦めていたのだが

        午後になったら太陽が出てきて
        風は強いし、空に雲もかかっているが、これはイケるかも (^^)v

        念の為に、毛布・セーター・コートを持っていって、大正解!!!!

        ギュルテル工事中で、時間が読めなかったので
        18時30分にはオフィスを出て、クロースターノイブルクに向かう。

        ・・・・19時に着いちゃったよ (/--)/

        ただ、いつもの修道院の地下に車を停めようと思っていたら、進入禁止。
        いったん上に登って、修道院レストランのパーキングへ。
        チケット持っていけば、駐車料金3ユーロ。だから田舎って好き(笑)

        パーキングの近くにあるネポモク聖人の銅像が
        チューリップを抱えていたのが可愛かった・・・が、何故だろう???



        開演まで1時間近くあるのに、どうしよう・・・と思ったら
        修道院内のカフェで、19時15分から「曲目解説」がある、というので行ってみた。

        曲目解説をしてくれた Dr. Ilija Dürhammer は
        いや〜、すごい熱血解説(笑)

        手振り身振りを交え、時々アリアを口ずさみ
        もともとの発禁本?フィガロの結婚の背景から
        モーツァルトとダ・ポンテとヨゼフ2世の話に、プラハでの大人気の経緯
        その後は、もちろん、内容の説明だったが
        楽しく、熱く、オペラを語る、という意味で、何となく親近感(こらこら)

        解説が終わって、会場に入ったら

        あれ〜〜〜っ (・・;) 左右が違う!!!!
        3年前は、塔のある方が舞台だったのに、今回は塔が後ろ(観客席)の方にある。

        ・・・とは言え、2年前の「連隊の娘」も、昨年の「カルメン」も
        私が観に行った時は、雨で、公民館での上演だったので
        その頃から左右が違っていたのかもしれないが・・・

        20時開演。舞台に(毎年のように)プロデューサーがマイクを持って立つ。

        「本日、私は気象庁と、ずっと連絡を取っておりました。
         気象庁の担当者によれば、雨雲が発生しているが
         クロースターノイブルクは避けて通るだろう、という予想です。
         もし、小雨が降ってきたら中断します。
         大雨になったら、近くの公民館に場所を移動します」

        まぁ、その他に、15万人目の観客が出た、という話もあったが
        (その15万人目に当たった客は、名指しだったが、私のちょっと前方に座っていた)
        ともかく、中庭で無事に開演。

        私のキライな、しかも、めちゃ眠くなるモーツァルトで
        新聞評では、演出があまりに精密で退屈・・・とあったので
        あまり期待はしていなかったのだが

          うお、このオペラ、出来が良い!!!!

        舞台は前半はこういう感じで、かなり簡素。



        野外っぽい仕掛けはないし、上段・下段を作っているワケでもない。
        (舞台の手前に照明部分で少し下になっているところはあるが)

        オーケストラの音色が、かなり繊細で、しかも、かなり精密。
        歌手が揃っていて、声が出るだけに
        もう少しオーケストラの音量は上げても良かったかもしれない。

        このオペラは、毎年、有望な若手の歌手を起用する事で有名だ。
        観客のほとんどはウィーンからで、私に輪をかけたオペラの常連が多い。
        みんな、耳が肥えているだけに、ヘタクソな歌手が出たら、次から観客は来ない。

        歌手はダブル・キャストだが、今日はファースト・クルーに当たっていた。
        みんな、声が通るし、不自然さがなく、演技もこなれていて、実に良い。

        スザンナ役の Zoe Nicolaidou はキプロス島出身。
        スマートで知的で、声も出るし
        バレエをやっているのか、身のこなしが美しく、舞台で絵になる。

        フィガロ役の Thomas Tatzl シュタイヤーマルク出身、グラーツとウィーンで勉強して
        現在は、チューリヒのオペラ・ハウスのメンバー。
        もちろん、好みはあるだろうが、かなり「イイ男」
        (私はデブ専ではあるが、若くて良いオトコを眼福として楽しむ趣味もある・・・たぶん)

        イイ男だから(たぶん)、プログラムの表紙にもなっている




        アルマヴィーヴァ伯爵夫人役の Netta Or はイスラエル出身。
        以前、ドン・ジョバンニでは、ドンナ・アンナを歌ったとのことで
        聴いている可能性はある。

        オープン・エアだから、声量を(わざと)絞らずに歌ったという傾向があって
        ちょっと声が出過ぎかなぁ、とは思ったものの、美声だし
        多少太めだけど、美人で、お人形さんみたいで
        憂鬱な伯爵夫人を、よく演じていた。スザンナとの掛け合いは見事だった。

        ケルビーノの Nina Tarandek と、マルセリーナの Victoria Massey は
        2人とも小柄でカワイイ。

        2幕目の後の休憩時間には、すでに、太陽は落ちていて
        修道院の夜間照明が美しい。





        演出は確かに細かい部分までセリフに忠実な正統派。
        度肝を抜くような驚きはない代わりに、安心して観ていられる。
        舞台が簡素なので、照明が一生懸命に変化をつけていたが
        もともと周囲が暗いので、それで、舞台に明暗をつけると
        暗いところでは、本当に暗くなって・・・眠りそうになる(←自分が悪い(自爆))

        気温は16℃くらい。
        ただ、風が強いので、ますます寒く感じる。
        舞台の上は、もっと寒かっただろうなぁ。ドレスが強風に煽られていた。

        でも、今年は、公民館での上演ではなく
        中断もせずに、最後まで修道院の中庭で上演してくれたので
        とっても満足。

        やっぱり、あの修道院の中庭という独特の雰囲気と
        不思議な音響効果は、夏の野外オペラに欠かせない(断言)

        帰宅は真夜中を過ぎたけれど
        久し振りにナマの音楽を聴けて、嬉しい私に
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        久し振りに、堂々と「クラシック」と書けるのに
        ちょっと感激したりして f(^^;)

        Akram Khan Company "Vertical Road"

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          Museumsquartier Halle E 2011年7月28日 21時20分〜22時30分

          Akram Khan Company
          “Vertical Road”

          芸術監督・振付 Akram Khan
          作曲 Nitin Sawhney
          照明デザイン Jesper Kongshaug
          衣装 Kimie Nakano
          ダンサー Eulalia Ayguade Farro, Kontandina Efthymiadou
                         Salah El Brogy, Ahmed Khemis, Young Jin Kim
                         Yen-Ching Lin, Andrej Petrovic, Elias Lazaridis


          わっはっは、やっと、ダンスだ〜〜〜っ!!!
            それだけで嬉しくなる、というのも問題ではあるが・・・

          バングラデッシュ系の家族のもとに
          ロンドンで生まれたダンサー Akram Khan が
          2000年に自分のカンパニーを作ったもの。
          今回のプロダクションはオーストリア初演。

          カンパニーのウエブ・サイトは ここ
          最初の短いダンスの後に字幕が入って
          そこから、かなり長い音楽付きのダンス・シーンがある。
          Im Puls Tanz のウエブ・サイトでのトレイラーは ここ
          (ただし、トレイラーの場面の順番は、実際の舞台と全く違う)

          照明デザイン、衣装、振付など総合的に見て、非常に印象的な舞台。
          筋とかは全然ないのだが、観る人の妄想を刺激する要素は、あちこちにばら撒かれている。

          が・・・
          だいたい、夜の21時開演予定で、21時10分頃、アナウンスがあって
          「入場券売り場の機械の故障のために、開演が10分ほど遅れます」と
          ドイツ語で言ってから
          「機械の故障のために、開演が5分遅れます」と英語で言ったのには
          観客席から失笑が漏れた。(そりゃそうだろう)

          結局始まったのは、21時20分頃で
          外は雨が降って寒いのに、中は満杯の観客で冷房がなくて、むちゃくちゃ暑い。

          それでなくても、太陽なしで、雨で、寒いので、めちゃくちゃ眠いのだ。
          身体が冬眠の準備を始めているような感じ。(どうせ冷血動物です、ふん)

          妄想するにも、眠らずに舞台を観るだけで精一杯・・・ ( ;^^)ヘ..

          半透明の幕を使って、照明のやり方で
          幕を叩くと、舞台全体が、現代芸術のキャンバスのようになって
          幕の動きの美しさと神秘性に目を奪われる。

          ダンサーの群れが、人形のように立っていて、
          そこから離れて、髭の、何か、ちょっと放浪者というか
          キリスト教っぽく深読みすると、イエス・キリストみたいな人が
          人形を動かしたりした後、ダンサーの群舞。

          ダンサー6名は、ずっと出ずっぱりだが
          途中で、ソロもあり、デュエットもあり
          手だけで相手を操る、テレパシーみたいな場面あり
          たぶん、愛の象徴かな、と思わせる場面や
          人間の根源的な悩みと孤独を描いたりとか

          まぁ、妄想で、どんな風にも解釈できる (^.^)

          白い粉が舞ったり、舞台の右前にあるドミノ板をすごい音で倒したり
          照明も、フラッシュ効果を使ったり
          細い光の線を舞台に使ったり
          最後は、半透明の幕の前で、影と化したダンサーが2名、重なったり分かれたり
          で、その半透明の幕が、バサッと落ちて終わる。

          衣装のデザインは中野希美恵 ウエブ・サイトは ここ

          仏教のお坊さんが来ているようなストイックな白い衣装だが
          ダンサーが回転すると、下の部分が膨らんで
          まるでチュチュのようになるのが華やか。

          内容云々はともかくとして(基本的に筋はない)
          舞台として、総合的に、とても良く出来ていて
          目を奪い、ある意味わかりやすいハッタリが効いていて
          見どころは数多くあるし
          コンテンポラリー・ダンスを知らない人でも、楽しんで観賞できる舞台。

          まぁ、2回観たい、というモノではないが。
          (あまりに舞台が印象的だと、2回目は退屈になるものだ)

          評判が良かったらしく
          7月29日21時から、3回目の公演がある。
          ・・・が、今見たら、もう全部売り切れだった。

          こういう見応えのあるダンス作品なら
          私だってツッコミはしないし、Im Puls Tanz の意義も認めよう。
          (おお、偉そう(笑))

          しかし、この眠さは何とかならんものか .。o○

          明日も午後から雨で、気温は17℃〜21℃という予想。
          夏はもう終わったのか・・・と、ちょっとショックな私に
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          昨日の夕方は、曇り空の一部に虹が出た。
          オフィスで残業中のスタッフと、テラスで感激していた。
          (こらっ、仕事しなさい (゜゜☆\(--メ)ポカッ)

          紅葉ツアー

          0
            久し振りの生意気ネタ。
            ・・・ 仕事ネタにしても良いのだが、これを仕事ベースで書くと
                 私のクビが危ないかもしれない(笑)

            何年かに1回、再燃して、問い合わせが来るのが

              ヨーロッパ紅葉ツアー

                     ・・・・(沈黙)  ← ヨーロッパ在住の人はわかるだろう

            日本からの問い合わせに曰く

             「ハプスブルク家の皇帝などが愛でた
              紅葉の名所を教えて下さい」

                     ・・・・(沈黙)

            ありません (T.T)

            オーストリア人の同僚が
             「何で日本人は紅葉が見たいの?」 と不思議な顔をする。

            まず、オーストリアに「紅葉」はほとんどない(断言)
            赤くなる葉の樹は、まず滅多に存在しない。
            せいぜい、人工的に植えた公園などに、時々、赤くなる葉があるくらい。

            では、どういう色か、と言うと、黄色である。
            よって、紅葉ではなく、黄葉になる。

            で、ヨーロッパの絵画などをご覧になるとおわかりの通り
            黄色になった樹木の絵は
            基本的には「死」を表す。

            だって、枯れ葉ですよ。
            それでなくても黄葉が始まる季節は10月末〜11月。
            11月1日は、Allerseelen の祝日で
            あの世から、魂が帰ってくる、と言われるお盆で
            華やかな行事は控える、というお国柄。

            更に、10月末〜11月ともなると
            冬時間になって、急に暗くなる上
            太陽がほとんど出てこない。毎日、どよ〜んと曇って、ともかく暗い。

            ひどい時には、10月中旬から雪が降ったりもするし
            長くて、暗くて、陰鬱な冬の始まりの象徴が「枯れ葉」(=黄葉)なのだ。

            誰が愛でるって????

            もちろん、我々日本人の感性としては
            たまに晴れた秋の日(滅多にない)にドライブして
            山が黄色に染まっているのを見ると、キレイだなぁ、とは思うけれど
            それよりも、ああ、これから、長い長い長い冬が始まるのだ、という
            暗い気分にもなってくる(← オーストリア人化してる?)

            「冬のウィーンの平均日照時間が2時間ってホントですか?」
            という質問を受けたことがあるが、ホントです。

            毎日2時間、太陽が照ってくれれば、それでも救いはあるが
            ある1日、朝8時〜夕方4時まで、8時間、太陽が照る日があれば
            あとの3日間は、全く太陽が見えない、どんより曇った日、という事なのである。

            だいたい、日本からの駐在員が、ネを上げるのは
            着任して最初の冬、というのは有名な事実で
            毎日、陽光を全く見ない日が2週間以上続くと
            小春日和に慣れている日本人は、精神的に参ってしまうのだ(ワタクシもです)

            秋から冬にかけて
            音楽会やオペラが数多く行われるのも
            この陰鬱な冬に、うつ病にならないように、気晴らしを提供しているに違いない。

            そんな、厳しい冬の始まりを象徴するのが
            色づく樹・・・なのである。誰も愛でないだろう。

            ツアーを組むのはかまわないし
            万が一の幸運で、天気が良ければ、確かに山は美しいが
            だいたいは、この季節、どんより曇って
            場合によっては、霧が一面にかかって
            暗くて寒くて、という・・・・(以下省略)

            マイカーを持っている私としては
            自宅近くで路上駐車をしていて、樹の下に停めてしまうと
            次の日には、枯れ葉で車が覆われていて
            それに雨が降ったりすると、樹液が車にベッタリついて
            とんでもない事になるから
            やはり、あまり歓迎したい季節ではない。

            オーストリア人同僚に
             「日本は夏が暑くて、食欲はなくなるし、何もできなくなるし、湿気も多いし
              紅葉は、やっと、これから、湿気が少なくなって
              気温もやっと少し下がって
              それほど、厳しくない冬が来る、という、嬉しい季節なのだ」
            と一生懸命説明をしたが、果たして理解してくれただろうか?

            反対に、5月になると(4月はまだ冬である)
            枯れていた樹が、一斉に芽吹いて
            あれよ、あれよ、という間に、茶色だった景色が一面緑になる。
            この季節を、オーストリア人はこよなく愛す。

            私の偏見・独断はたっぷり入っている意見なので
            反対の方もいらっしゃるだろうから
            あまりマジメに取らないように。

            ウィーンの暗くて寒い冬を想像して
            日本の読者の皆さまが、少し涼しく感じていただければ・・・(笑)

            イイカゲンな私に
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            ここ数日、ウィーンは10℃〜17℃だったけれど
            今日から少し太陽が出て、気温も上向きそう。

            Boyzie Cekwana "Influx Controls"

            0
              2回の公演に行っています。
              最初の21時からの公演から読みたい方は ここ からどうぞ。

              Schauspielhaus 2011年7月25日 23時10分〜0時20分

              Boyzie Cekwana & Floating Outfit Project
              Influx Controls : I wanna be wanna be

              コンセプト、振付、出演 Boyzie Cekwana
              舞台装置、衣装、出演 Lungile Cekwana
              音楽 The Payback von James Brown

              やっと「ダンス」の公演だったわ〜 と非常に良い気分で(下の項参照)
              そのまま、シャウシュピールハウスの23時の公演に駆け付ける。

              だいたい、Im Puls Tanz の公演って
              開演時間に、開演になる事は100%なく
              開演時間に、開場していないケースも99%に近い。
                ・・・いえ、そういうモノだと知っていれば、それは良いんですけどね(ため息)

              さて、南アフリカのアパルトヘイト政策の結果であるソウェトで育った
              Cekwana のソロ舞台。
              もう一人、舞台に居て、マジック・ペンで単語を書いた紙を持って廻ったり
              セリフを喋ったりする。

              ・・・で、いったい、この演目のどこがダンスだって?????

              7月27日の23時から再演があるから
              それに行く、という人がいると、ネタばれになるので
              書いてしまって良いものだか、ちょっと迷うのだが

              強いて比喩的に言うなら

              ピアニストのリサイタルに行ったら
                ピアニストが舞台で、聴くに堪えないバイオリンを弾いて
                  ピアノ弾かないのかなぁ、と思っていたら
                    すごい勢いで、ネコ踏んじゃった を10回繰り返した

              という感じのパーフォーマンスである。

              何のこっちゃ、と思われるだろうが、まぁ、推して知るべしという事で・・・(f^^)

              決して、ダンスを観に行こう、という気分で行くモノではない。
              最初から最後まで、ずっと英語を喋っていて
              (一部の「セリフ」は、印刷されて、観客に配られていた)
              別に英語の演劇を観賞しに来たワケではないのになぁ・・・

              ええ、もちろん、ワタクシの英語力の不足ですとも(開き直り)

              ヘンなメイクを舞台の上でして
              ヘンな衣装を着て

              縄跳びの縄を、ビュンビュンとムチのように振るのだが

              時々、振り方が悪くて、自分の足に当たったり
              背中を打ったりしてますが・・・・ 何か、痛そうなんだけど(爆)

              セリフの中に「ダンスしなくてごめんなさい」みたいなフレーズもあったな。
              それから、オーストリアの首相を皮肉った「嘘ニュース」の羅列も・・・

              いや、別に良いんだけど
              英語の演劇や、英語の寄席を聞きに来たワケではないのだが・・・(困惑)

              で、急に途中で
              客席の中に紛れ込んだ「地元のコーラス・グループ」が歌うのである。

              いや、これ、ちょっとビックリする(笑)
              隣や後ろから、歌声が聴こえてきて
              だんだん、コーラスが「ノッて」来ると、立ち上がって足拍子とか取って

              その間、舞台で、「ダンサー」は立って感激に震えている(何だそれ?!)

              最後は客席に出て来て
              チュチュの巨大なヤツの下に、七夕の紙が下がっているような
              恐ろしい衣装(しかも、最初から最後まで、胸に赤いダイナマイト付けてるし)で
              客席の椅子をよじ登って、こちらに向かってくるのだ。

              きゃ〜〜〜っ!!!(^^;
              ワタクシのところに来たら、どうしよう???

              と思ったが、ダンサーもアジア人のオバサンは避けたかったらしく(笑)
              可愛くて若い女の子の方にずれて行ってしまった。
                 正直言って、別に残念とは思わなかった(ホント)

              舞台の途中は退屈で仕方がなかったけれど
              ビックリという要素が、そこそこあって
              まぁ、終わってみれば、それなりに社会風刺や
              アパルトヘイト政策の頃のアフリカの黒人たちの感覚というのが伝わって
              まぁ、アレはアレで、アリか、という気分。

              しかし、今年の Im Puls Tanz は
              ダンスではないパーフォーマンスが多すぎる!!!

              それが、コンテンポラリー・ダンスの最先端だと言うのであれば
              悪いけれど、コンテンポラリー・ダンスのダンサーたちは
              あまりに安易な方向に走っているのではないのか???

              私は、良い意味での職人技を高く評価する傾向があるので
              ダンサーが、英語演劇をやっても、全然感心しない。

              だったら、演劇作家になるか、俳優になれば良いのだし
              アパルトヘイト政策で苦労した黒人の理解を世界に促すのが目的なら
              青少年の主張にでも出て、演説をぶつか
              政治家にでも、おなりなさい。ふん。

              真夜中過ぎに、何だか納得のいかない気分で帰宅した私に
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              ところで不思議な現象があって
              Im Puls Tanz の街のポスターだが
              顔がなくて、手だけが目のところにあるデザインだったのに
              ここ数日、なかった顔が、ポスターにうっすらを見えて来ている。
                 何なんだ、あれは?????
              ついでだが、顔がなかった頃のポスターの方が
              デザイン的には優れている。顔があると平凡である(断言)




              Monnier & Duroure "Pudique Acide" / "Extasis"

              0
                Akademietheater 2011年7月25日 21時10分〜22時20分(休憩1回)

                Mathilde Monnier & Jean-François Duroure

                Pudique Acide / Extasis (Restaging)
                音楽 Kurt Weill, Bernhard Herrmann
                ダンサー Sonia Darbois, Jonathan Pranlas
                照明デザイン Éric Wurtz
                衣装 Laurence Alquier

                うわ〜、やっと、ダンスに巡り合えた(喜)

                1984年に初演された Pudique Acide と、1985年初演の Extasis の再演。
                オーストリアでは初演になるが
                Monnier と Duroure の最初の共同作品だそうだ。

                マーサ・カミングハムの影響がよく出ていて面白い。
                ユーモアがあって、動と静のバランスが良いし
                クラシックの基礎の上のモダンなのがよくわかる。
                (クラシックのオチョクリもある。ついつい笑ってしまう)

                各4分ほどのダイジェスト版が Youtube にあった。
                ご興味のある方はどうぞ
                Pudique Acide は ここ
                Extasis は ここ

                使われているのは、クルト・ヴァイルの三文オペラ。
                歌詞とダンスの内容に、密接な関係はないようだが
                男女のデュエットが
                絡みついたり、ケンカしたり、様々な体位で握手したりして
                バリエーションが豊富で飽きさせない。

                こういうダンスなら、解説も何にも要らないだろう。
                難しいテツガクだの、ゲイジュツだのというのも
                もしかしたら、あるのかもしれないが
                それ以上に

                エンターテイメント!!

                としての機能を、充分持っていて
                時々、そこはかとなく、とぼけていて、おかしくて笑えるし
                ダンスの技術も充分堪能できる。

                これだったら、もう1回、観賞しても良いわ。
                7月27日(水曜日)に、再演がある・・・ どうしようかなぁ・・・(本気)

                やっぱりダンス・フェスティバルなら
                こういう「ダンス・パーフォーマンス」が正道なのだ!!!

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                ここまで、正統的にエンターテイメントで
                クラシック基礎のコンテンポラリーを見事に踊られると
                突っ込みどころがありません(笑)


                Melk Prod. Marco Berrettini "Si, Viaggiare"

                0
                  まとめて2回分アップ。時系列で読みたい方は ここ からどうぞ。

                  Odeon 2011年7月24日 21時15分〜22時45分

                  Melk Prod.
                  Si, Viaggiare
                  Marco Berrettini, Jean-Paul Bourel, Sébastian Chatellier
                  Laetitia Dosch, Bruno Faucher, Katy Bernan, Vanessa Le Mat
                  Samuel Pajand, Antonio Pedro Lopes

                  照明 Danies Faure, Marco Berrettini
                  衣装 Sylvia Faleni, Ella Abbanizio

                  国立オペラ座やフォルクス・オパー、ブルク劇場とアカデミー劇場で
                  しょっちゅう使っているインターネットのサイト、クルトゥラールから

                    お誕生日おめでとう。
                    イム・プルス・タンツのチケット、以下の公演のうち1公演
                    1枚無料で誕生日のお祝いとしてプレゼントします。
                    当日券売り場でお引換になる場合のみ、3ユーロ60セントを申し受けます

                  ほうほう、なら、1枚、無料でもらっておこう、とクリック。
                  時間がなくて、当日券売り場での引き取りになったので
                  3ユーロ60セント。

                  その前の公演が遅れたために
                  途中で出て、慌ててオデオンに向かったけれど
                  今度は、車を停めるところがなくて、さんざん苦労して(涙)
                  会場に飛び込んだのが21時10分。
                  会場は満杯だったけれど、もっと遅れてくる人もいたので大丈夫だった。

                  さて
                  Im Puls Tanz は、副題として
                  Vienna International Dance Festival と書いてある。

                  よって、私が観たいのは、Dance である。

                  シロウトに毛の生えたような、出来そこないのダンサーや俳優や歌手が
                  フォーメーションの計算もなく
                  動きに何の技術もないような仕草を繰り返して
                  リズムがずれるヘタクソな歌を
                  しかも、できない即興をやろうとするので、ともかく悲惨な事になるような
                  そういう、ワケのわからんパーフォーマンスを観たいワケではない!!!

                  この演目は、今回が初演だそうだが
                  真っ暗な中に、ヘルメットと宇宙服みたいなものを纏った6人の出演者。
                  (ダンサーとは呼べん。一人だけマトモに踊れる男性がいたが
                   それ以外は、ただの、ド素人だった(断言))

                  最初は、真っ暗な中にヘルメットだけが浮かび
                  何だこれ? 宇宙人の集団か?

                  ライトアップすると、宇宙服(ヘルメット付き)の5人が
                  ほんの少しづつ、移動を始め
                  ゆっくりと、触り合ったりする。

                  これが約30分・・・

                  最初は
                  おお、ヨーロッパのパーフォーマンスも
                  日本の「間」を取り入れるようになったのだなぁ、とか思うけれど
                  ゆっくりした動きでも
                  能のように洗練された完成度を持つワケでもなく
                  ただ、宇宙服の5人が、ノロノロと、ワケのわからない動きを繰り返すだけ。

                  我々、ド素人がやっても同じだと思う(極論)

                  いや〜、あのヘルメット被ったままだと
                  中で呼吸が大変だろうなぁ、あぁ、曇っているのは息の水分かなぁ・・・

                  そんなクダラナイ事を考えている以外に、観賞の楽しみは全くない。

                  やっと、一人がヘルメットの前を開けて、素顔を晒し
                  またまた、ゆ〜っくりと、一人づつ、ヘルメットの前を開けて
                  5人がヘルメットの前を開けたまま、突っ立って数分。
                   (何にもしない。立ってるだけ)

                  音楽が流れ始めると、一人が泣きだし、つられて数人が泣きだす。
                  それから、何故か、みんな走りまわったりして
                  舞台の前に作られた台の上の人形を、みんなが下からの磁石で動かしたりして
                  (多少のセリフあり。ただし意味不明)

                  最後に、マナマナの音楽で一人づつ、退場する。

                  内容なし、演技なし、ダンスなし ・・・
                  いったい、 アレは何だったのであろう???????

                  ウィーン国際ダンス・フェスティバルという副題なのに
                  今まで観た中で、ダンスらしいダンスと言ったら
                  La La La Human Steps と Rosas くらいしかないぞ・・・

                  こんなパーフォーマンスをプログラムに入れるなら
                  国際パーフォーマンス・フェスティバルとかに名前を変えてしまえ!(超怒)

                  今日のチケットは3ユーロ60セントしか払っていない無料券だが
                  実は、火曜日7月26日に、同じ公演のチケットを(自腹で)買っている。

                  だが、あの、ワケのわからん
                  しかも、最初から最後まで退屈で、観るべきダンスもない公演を
                  もう1回、観に行く気にはなれん・・・(本気)

                  1日2公演ともに
                  ダンスと全く関係のない、ヘンなモノを観てしまって
                  何だか、ものすご〜く納得行かない気分の私に
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                  今日も寒かった。気温は14℃前後。
                  雨だが、風が強すぎて傘もさせない(涙)
                  もちろん、トレンチ・コートを着て歩いてました・・・

                  Maison Dahl Bonnema サド国のオペラ

                  0
                    Museumsquartier Helle G 2011年7月24日 19時15分〜20時45分?

                    Maison Dahl Bonnema
                    Trilogy
                    “Ricky and Ronny and Hundred Stars – a Sado country opera”

                    コンセプト Anna Sophia Bonnema / Hans Petter Dahl
                    パーフォーマンス Anna Sophia Bonemma, Hans Petter Dahl
                                    Louise Peterhoff
                    台本 Anna Sophia Bonemma
                    音楽 Hans Petter Dahl

                    観に行けなかったのだが、7月20日に同じグループで行われた
                    The Ballad of Ricky and Ronny – a Pop opera の続きで
                    リッキーとロニーのその後、という・・・「オペラ」なのだそうである。

                    舞台の上に小さなスクリーンで
                    歌詞(英語)が写されるので、まぁ、内容はわかる。

                    音楽は単純なトナールで、出演者がマイクを付けて歌う。
                    じゃぁ、ミュージカルか、というと
                    オペラというには、あまりにも卑俗
                    ミュージカルというには、あまりにも中途半端。

                    更に、ダンスという面から観ると
                    Hundred Stars 役の Louise Peterhoff は、時々、ちゃんと踊っていたが
                    自分で台本・音楽・振付・出演したお二人は
                    どう見ても、俳優ではあっても、ダンサーじゃない。

                    多少、歌は歌うけれど
                    フォルクス・オパーの芸達者な歌手とは
                    歌もダンスも、全く比べ物にならないお粗末さである。

                    それに、タイトルの「サドの国」・・・・って
                    時々、ソレらしい歌詞はあるし
                    ソレらしく、黒い皮のバンドを巻いたりしているけれど

                    どう観賞しても、この二人、サドのサの字のサドっ気もないぞ。
                    一生懸命、ソレらしく衣装とかで埋めているけれど
                    ホントに、タダの普通の人が

                      ゲイジュツだし、アートだし
                      サドって、ちょっと煽情的でカッコイイじゃん

                    とか思って無理矢理に入れたとしか思えない。

                    ヘンタイになるなら
                    ヤン・ファーブルくらいに、徹底的にヘンタイになってくれ。
                    あんな、おこちゃまサドで
                    私が満足すると思ってるのか!!!

                    はっ (・・;)

                    テーマはともかくとして
                    それなりに不条理、それなりに耳に心地良く聴こえる音楽で
                    スクリーンに歌われているセリフが出るから
                    内容の理解には祖語をきたさない。

                    何を言いたいのか、さ〜っぱりわからないけれど
                    リッキーとロニーが、どこぞの惑星から来た、と主張している
                    ハンドレッド・スタースという女性を連れて
                    パリに来て、田舎に行って
                    セッ○スして

                       だからどうした?!

                    始まったのが、19時15分を過ぎていて
                    次に21時のオデオンでの公演に間に合うためには
                    20時30分には出なければならないのに
                    上演時間90分、とあって
                    仕方なく、後15分くらいで終わる、というところで
                    会場を出なければならなかった。
                    もしかしたら、最後にとんでもない仕掛けがあったのかもしれない。
                    (まぁ、あれを見る限り、そういう事はないとは思うが・・・)

                    ダンス・パーフォーマンスを観に来た人には不満だっただろう。
                    (かなりの人が途中で出て行った)

                    いや、この程度で、ゲイジュツとして商業作品にしてしまうゲイジュツ家もスゴイな。
                    ちょっとシロウトに毛が生えた程度のモノとしか見えないし
                    あれを、商業ミュージカルでやろうと思っても
                    誰もスポンサー着かないぞ(断言)

                    呆れかえって
                    次の公演は、ちゃんとダンスかなぁ、と思っていったアホな私に
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                    結局、次の公演も・・・という結果は
                    前の記事を読んだ方はご存知の通り・・・ あああ(ため息)

                    Il Giardino Armonico + ジョヴァンニ・アントニーニ

                    0
                      Schloss Grafenegg 2011年7月23日

                      Prélude
                      Reitschule 17時30分〜18時30分
                      Moderntimes_1800

                      “Musica Enigmatica”
                      Henrich Ignaz Franz von Biber (1664-1704)
                        Sonate Nr.1 h-moll aus “Fidicinium sacroprofanum”
                      Henry Pursell (1659-1695)
                        Fantasia a quattro
                      Heinrich Ignaz Franz von Biber
                        Sonate Nr.4 a-moll aus “Fidicinium sacroprofanum”
                      Henry Purcell
                        Ouvertüre a cinque in G
                      Heinrich Ignaz Franz von Biber
                        Sonate Nr.11 g-moll aus “Fidicinium sacroprofanum”
                      Henry Purcell
                       Chaconay g-moll

                      Auditorium 20時〜22時
                      Il Giardino Armonico
                      フルートと指揮 Giovanni Antonini

                      “Viaggio Musicale”
                      Dario Castello (ca. 1590-ca. 1658)
                        Sonata XV a quattro (Venedig, 1629)
                      Tarquinio Merula (1594-1665)
                        Canzone a quattro “La Lusignola” (Venedig, 1615)
                        Ciacona für zwei Violinen und basso continuo (Venedig, 1637)
                      Dario Castello
                        Sonata a quattro C-Dur (Venedig, 1629)
                      Giovanni Legrenzi (1626-1690)
                        Sonata II a quattro op. 10 (Venedig, 1673)
                      Antonio Vivaldi (1678-1741)
                        Concerto für Flautino, Streicher und basso continuo C-Dur RV 444
                      Antonio Vivaldi
                        Concert für Blockflöte, Streicher und basso continuo
                        Tutti gli strumenti sordini c-moll RV 441
                      Baldassare Galuppi (1706-1785)
                        Concerto a quattro g-moll
                      Antonio Vivaldi
                        Concerto für Flautino, Streicher und basso continuo C-Dur RV 443

                      細々と土曜日に出てくるクラシック音楽ネタ f(^^;)
                      トーンキュンストラーは夏休みに入り
                      イタリアから、バロック楽団の 出稼ぎ 客演。

                      バロック音楽そのものは、別にメチャ好き、というワケではないので
                      行かない予定だったのに、やっぱり、ナマの音楽が聴きたくて・・・(自爆)

                      前座 プレリュードは
                      Wiener Akademie のコンツェルトマイスター Ilia Karol 率いる楽団。
                      バロックから20世紀音楽まで演奏するそうで
                      2004年のウィーン芸術週間のオープニングでも演奏したそうだ。

                      バイオリン2本、ビオラ、チェロ、コントラバスとチェンバロの編成で
                      ハインリヒ・イグナツ・フランツ・フォン・ビーバーと
                      ヘンリー・パーセルの音楽を交互に、約1時間。

                      久し振りのバロック、気持ちが良い。

                        実に気分良く、ゆっくりと寝ました(自爆)

                      いや、あの、ただの言い訳だけど
                      金曜日のコンテンポラリー・ダンスから帰ったら、真夜中過ぎだったし
                      土曜日は、洗濯して、掃除して
                      その上、植木鉢の下の絨毯が、めちゃ汚れているのに気がついて
                      慌てて、絨毯掃除の液体を買いに走って
                      車に飛び乗って、ガソリン入れて、ものすごい勢いでグラフェネックに飛ばして
                      コンサート開始ギリギリのところで走り込んだので
                      ともかく、何か、めちゃ、疲れていたのである(涙)

                      今日の本コンサートは、野外ではなく、もともとオーディトリウム。
                      そりゃ、バロック楽団で
                      バイオリン2本、ビオラ、チェロ、ヴィオローネ(コントラバス)
                      リュートにチェンバロ。
                      独奏楽器が、ブロックフローテ(リコーダー)にソプラノ・リコーダーでは
                      野外では、絶対に無理。

                      前半は、弦楽、リュート、チェンバロの曲をいくつか演奏。

                      テーマは「ベネチア」
                      ポリフォニーの舞台としてのベネチア派は有名だし
                      赤毛の神父さんヴィヴァルディ以外にも
                      数多くの作曲家が華やかに活躍しただろう。

                      ああ、何か、響きが、コンサート・ホールの中というよりは
                      華やかなバロックの宮殿の中で
                      優雅な貴族たちが集まっている部屋で
                      楽師たちが奏でているみたい・・・(妄想です、妄想)

                      前半の最後で、真打ち登場(笑)
                      たて笛を手にした Giovanni Antonini

                      この人が有名になったのは
                      爆発的に売れた、この CD がきっかけだったと思う。




                      日本のアマゾンでもあります → ここ

                      後半もヴィヴァルディのソプラノ・リコーダーのための協奏曲を2曲。

                      うううう〜っ、超絶技巧の大名人!!!!

                      目もつかない速さでのパッセージの連続で
                      息継ぎなんて、どこでしてるの?

                      うっふっふ、こういう、どんな人が聴いても

                        いよ〜っ、名人!!!! \(^O^)/

                          ・・・という感じの曲、華やかで派手で、楽しいわ。

                      超絶技巧というのなら
                      ブライアン・ファーニホーという作曲家が居て
                      この、新しい複雑法だか、複雑系だかという現代音楽は
                      最も難しい、とは言われるものの
                      そういう曲って、何の基礎も知らない、ただのシロウトの聴衆が聴いても
                      何処が難しいのか、さ〜っぱりわからないんだもん。

                      それに比べると、バロックの音楽は
                      シロウトかどうかはともかく、ベネチアの裕福な商人たちの
                      貴族趣味的なモノを満足させる
                      サーカスちっくな要素をたっぷり含んでいる。

                      すれっからしの現代人の私には
                      ものすごく感動する、という深さは感じられないけれど

                      ベネチアのバロックの館で、カツラ付けて、スカートの広がったロング・ドレスを着て
                      扇子を片手に、楽師の奏でるメロディを堪能する、という楽しみは充分満喫。
                      (すべて妄想ですが、それが何か?)

                      外は小雨が降っていて、気温は16℃。
                      この間までの30℃は何だったんだ?! という、寂しい気候。

                      暑さが苦手なので、気温が低いのは、気にならないのだけれど
                      太陽があまりに出ないと、めちゃ眠くなる体質の私に
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                      今や10リットルで15ユーロに近いから、財布の中まで寒い(自爆)



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