ウィーン交響楽団 + トーマス・ダウスゴー

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    Wiener Konzerthaus 2011年4月30日 19時30分〜21時30分

    Wiener Symphoniker
    指揮 Thomas Dausgaard
    チェロ Steven Isserlis

    Edward Elgar (1857-1934)
        Violoncellokonzert e-moll op.85 (1918/19)
    Anton Bruckner (1824-1896)
        Symphonie Nr.6  A-Dur (1879-81)

    土曜日なのに、オフィス内の場所移動。
    棚を運んだり、すごい量のファイルを運んだり (専門業者は雇わない(ケチで貧乏な会社))
    ウチの部は、彼氏を連れてきてくれたスタッフがいて
    力強い男性が一人いるだけで、どの位助かったか・・・(ありがとう!!!)

    しかし・・・ 移動対象になった、他の2つの部から
    スタッフが誰も来ていない、というのは、何なんだろう????
    (若い女性チーフ2人だけ・・・(絶句))

    我々は朝10時半から、午後2時半で落ち付いたけれど
    (オフィスで掃除機かけまくり、その後、自宅で掃除機かけまくり・・・ 掃除の日になったわ)
    コンサート前に、コンピュータと電話のチェックにオフィスに顔を出したら
    まだ、全く片付いていない部屋で、チーフ2人が途方に暮れていた。
    残業代は出ないので、冷たいけれど、私は手伝いません。
    だって、本来ならチーフから部下に出勤命令を出せば良いはず。

    ちなみに、ウチの部のチーフは「私、いないから」と、逃げた。
    (来なくてヨイ。来たら、机の配置とか、絶対に口を挟んできてウルサイ(笑))

    *****

    コンツェルトハウスのウィーン交響楽団チクルス。
    トーマス・ダウスガードは、ここで1回経験している。

    私はダウスガードと思っていたが
    どうも、日本語での表記は、トーマス・ダウスゴーらしい。
    ああ、固有名詞って、面倒・・・  ┐(´-`)┌ 

    エルガーのチェロ協奏曲。
    エドワード・エルガーは、あまりウィーンでは演奏されなかったのに
    最近、ちょくちょく取り上げられる機会が増えてきた。
    ・・・ だが、耳慣れせず、あまり得意ではない ( ..)ヾ ポリポリ

    でも、このチェロ協奏曲、何か、ものすごく
    ワケわからないけど、悲しい (謎)

    チェロの音色が、くぐもったような
    控え目で、決して大袈裟に歌わないのに、すごく歌っているような
    何だ、この、聴いた事のないような不思議な音響は・・・???

    チェリストは、遠くを見るようなウツロな目で演奏してるし
         ・・・って、関係ないか(笑)

    プログラムによれば、作曲家が「最後の別れ」みたいな意味を籠めたらしく
    これ以降、ほとんど作曲していないそうなので
    そういう偏見が、聴いている私にもあったのかもしれないけれど

    声を出さずに泣いているみたい・・・
    何か、居たたまれないような気分・・・

    キレイな曲なんだけど
    深いところにある、悲しみ?絶望? そんなモノが
    しかも、泣き叫ぶのではなくて、こらえているのに出てきてしまう。

        え〜い、深読みし過ぎじゃ (x_x) ☆\(^^;) ぽかっ

    後半、ブルックナーの交響曲6番。
    演奏される機会が少ないくて、たぶん、ナマ聴きは私は2回目。

    ううううっ。何て繊細なブルックナー
    細かい部分のパート、一つ一つが、ものすごくクリア。

    その分、聴いている人を脅かすような「見たか!」という印象は少ない。
    無理がなく、コケ脅しがなく
    細かい部分が、精密に積み重なって
    熱さのない、実にクールな建築物が造られている感じがする。

    スコアの細かい部分まで、しっかり把握して
    全部をバランス良く聴かせよう、という感じがする。
    すごく客観的で、入れ込みとか思い込みがない。

    コンツェルトハウスの音響のせいもある(笑)
    あの音量で、楽友協会でやったら、全く違う印象を与えるだろう (^.^)

    あっさりしすぎ、という感がないワケではないけれど
    でも、こういう

       音楽ですよ、音楽。宗教じゃありませんよ〜

    という感じのアプローチ、悪くない (^^)v

    胸が痛くなる程感激しました、というのではなくて
    純粋に音楽的に、ブルックナーの作曲技法の名人芸を聴かされて
    おおおおっ、参りました (^o^)ゞ   というところ。

    感情に訴えてくる音楽もあれば
    理性を唸らせる音楽もある。

    まぁ、その時の、聴き手の体調や気分次第・・・というのもあるけれど(笑)

    明日5月1日は祝日。
    なのに、日曜日 (-"-;)
    振替休日、という法律のないオーストリア。
    週末に重なると、ちょっと、口惜しい私に
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    まぁ、明日は日曜日で祝日だから
    ゆっくり寝る。オフィス内の引っ越しだって疲れたもん(← 歳!)


    クリスティアン・ゲルハーヘル + ゲロルド・フーバー

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      Musikverein Brahms-Saal 2011年4月27日 19時30分〜20時50分
      Musikverein Brahms-Saal 2011年4月28日 19時30分〜20時50分

      バリトン Christian Gerhaher
      ピアノ Gerold Huber

      Franz Schubert (1797-1828)
          Die schöne Müllerin, D 795

      このバリトン歌手の名前の読み方には、悩む。
      日本語のサイトだと、ゲルハーエル とあったり、ゲルハーヘルと書かれていたり
      で、普通にドイツ語っぽく読むと、ゲルハーハーなんだけど、まぁそれは置いておいて(逃)

      CD で聴くと
      あれ、これ、ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウじゃないの?
      と思うくらい、似ているのだが

      皆さま、騙されるなかれ。
      ナマで聴くと、全然違う(断言)

      今回は楽友協会のブラームス・ホールで
      シューベルトの「美しき水車小屋の娘」のみのプログラム。

      ただし、シューベルトが作曲しなかった、ミューラーの3つの詩を
      ゲルハーヘルが朗読する、というアトラクション(?)付き。

      2日続けてバルコン正面で聴かせてもらって
      1日目と2日目、もちろん、細かい部分での印象は違うけれど


       ものすご〜〜〜く、正統的で
          歌詞と音楽とが、考え抜かれたドイツ・リート


      ここ数年で「美しき水車小屋の娘」を聴かせてもらったテノール2名は
      どちらかと言えば、オペラとしか思えない表現をしていたのに対し

      ゲルハーヘルは、声量を抑えて
      表現も豊かなのだけれど、非常に抑制の効いた歌い方をする。
      感情を表現するのに、極限まで「知的」なアプローチで
      悪く言えば、人工的で冷徹な感じがするし
      良く言えば、正統的で、端正で、巧くて美しい。

      Der J醇Bger の自制された表現での、実に音楽的な処理は
      声のテクニックと、ドイツ語のクリアな発音
      ドラマを表現する事に汲々として、キッチュになるケースが多いのだが
      ドラマティックなのに度が過ぎず、好感が持てる。

      途中に入る詩の朗読。
      ドイツ語の語感と響きを、実に美しく表現してくれる。
      (1日目は、まだ硬かった。2日目は、すごく「演技的」な要素が加わった)
      ドイツ語を母国語とし、文学の教養が根底になければ
      あそこまでの深い響きは捉えられなかっただろう。

        とは思うのだけれど

          朗読の時の声と、歌ってる時の声が・・・・ 
                          違うんですけどっ!!! (-"-;)

      いや、違っていて、当たり前。
            理屈ではわかる。でも、でも、でも

      ゲルハーヘルと言えば、あの深いバリトン(=歌声)というイメージだったのが
      朗読されて、普通の声を聞くと
      いくら美声でも、話す声、ちょっと高めで低音がないし

              ううううっ、イメージが狂う〜〜〜 (((--;)(;--) ))

      正義の味方スーパーマンが
      普通の背広姿のサラリーマンになっちゃった、というか
      仮面ライダーが、仮面を取っちゃった姿を見ちゃった・・・みたいな

      ああ、ゲルハーヘルさま、バリトンの歌声だけで良かったんです、ワタシ。
      いくら朗読とは言え、普通の話し声なんか、聞きたくなかった・・・

      面白い試みで、前の(作曲されていない)詩から次のリートに続くと
      あぁ、そうか、それで、そういう流れになるわけね、と
      ストンと落ちる部分もある。

      ただ、私の好みから言えば
      「美しき水車小屋の娘」は、あくまでも弱々しくてアホなテノール向きの曲なので
      あれだけ、知的にバリトンで、自己抑制を効かせて歌われちゃうと
      ・・・ 実は、あんまり共感しない。すみません。

      歌っている歌手のイメージと、表現された音楽のタイプが
      気弱でアホで、ナヨナヨした芸術家タイプの
      自己憐憫バッチリの若いアホ、という詩(と音楽)に、どうしてもそぐわない。

      ゲルハーヘルの美声なら
      シューベルトでなくて、ブラームスとか、マーラーの方が合ってると思うんだけど。
      (いや、タダのワタクシの好みです f(^^;))

      まぁ、シロウトは勝手なイメージを作ってますから。わっはっは。

      で、2日目、何となく、時々、ほんのちょっと、声が荒れていたような感じ。
      その分、何だか、2日目の方が、入れ込んでいて(1日目に比べて)ドラマティック(笑)
      ピアノが1ヶ所、すごいミスタッチしたけれど
      その後、それを取り戻すかのように、劇的な表現になっちゃって
      これも、1日目の透徹な感じの演奏に比べて、ちょっと熱くなっていた。

      ・・・同じコンサートを2回聴く、というのは、そういう細かいところで
      うっしっし、とか思う楽しみもある。

      イヤな奴、と言うなら言え。
      たった2人の出演者で、しかも1時間30分で
      バルコンの席で、チケット1回28ユーロ (高っ!)

      でも、久し振りに、限りなく「正統的」なドイツ・リートを聴いた。
      あまりに知的で、めちゃくちゃ感情に触れてくる、というのはなかったけれど
      それでも、あの美声にはクラクラくる。

      追記 新聞評(スタンダード) べた誉め ここ

      あぁ、また散財しちゃった。
      でも、行って良かった (^^)v と、懲りない私に
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      日本はゴールデン・ウィーク。
      これから数日は、日本のオフィスは閉まっている・・・・はずだが
      祝日でも働いている日本のオフィス・スタッフも多いみたいで
      さて、どうなるやら。


      ファウスト (グノー) 国立オペラ座

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        Wiener Staatsoper 2011年4月26日 19時〜22時15分

        Charles Gounod  “Faust”
        Opera in fünf Akten von Jules Barbier und Michel Carr醇P

        指揮 Alain Altinoglu
        ファウスト博士 Roberto Alagna
        メフィストフェレス Erwin Schrott
        ヴァレンティン Adrian Eröd
        ワーグナー Adam Plachetka
        マルガリータ Alexandra Reinprecht
        シビル Sophie Marilley
        マルタ Aura Twarowska

        3月14日の記事に書いた通り
        ローベルト・アラーニャにエルヴィン・シュロット
        更に、アドリアン・エロードとアレクンサンドラ・ラインプレヒトという
        夢のようなキャストとなった、グノーのオペラ「ファウスト」

        多少は舞台が見える席・・・と思ったけれど
        ケチるところはケチらないと、餓死 破産しそうなので
        11ユーロのロージェ3列目。立てば、舞台が少し見えるかも、という席。

        2009年9月13日に別キャストで鑑賞した時に (ご参考までに ここ
        次の機会は、舞台が見えない席で行こう、とか言っているから
        11ユーロの席は妥当である(と無理やり納得)

        アラーニャのファウスト、良かった。
        やっぱり美声。高音も無理なくキレイに伸びる。

        でも、今回の大ビックリは、エルヴィン・シュロット!!!!

        オペラの前に知り合いとバッタリ会ったのだが
        彼女曰く
        「この間、行ったわよ。シュロットの美声には跪きたくなるわ」

        いや、私、跪くのはイヤですが(笑)
        でも、ちょっと驚いて、椅子を倒しそうにはなったかも(自爆)

        前評判は聞いていたが、ナマ聴きは今回が初めて。
        ともかく、すごい声量なのだが
        声が深くて、低音の響きが、ゾクゾクするくらい美しい。

        演技は見えなかったので、何も言わないけれど
        だいたい、笑い声からして
        何で、ただの「笑い声」が、オーケストラの壁を越えてくるの???(驚愕)

        ラインプレヒトのマルガリータは
        しっかり支えの効いたピアニッシモが聴きどころ。
        ただ、多少、音程が不安定に聴こえるし
        音の切り方が、ほんの少し、ズレズレになる部分が気になったが
        でも、あれだけ歌い続けて、最後の最後まで美しいピアニッシモを出したのは凄い。

        しかし・・・

        いえ、音楽とは全く関係ないのだけれど
        久し振りに、オペラらしいオペラを聴いてみると

          すみません、やっぱり、オペラって苦手・・・ ( ..)ヾ

        いったい、何曲、ラブソングを歌ったら気が済むんかいっ!!!(怒)

        最初から最後まで、愛してる、愛してるの連続で
        いくら、素晴らしいテノールのアラーニャであっても
        あれをやられたら、私なら、絶対に引く
         (あんたの事は誰も聞いてない、という突っ込みは却下)

        音楽は、この上もなく美しい。
        素晴らしいメロディと、緻密に構築された重唱が、素晴らしい。

        だけど・・・
        やっぱり、筋が、絶対に、どう考えても荒唐無稽である。
        いや、それがオペラにおけるリアリティであって
        それが好き、というのが、オペラ・ファンなのだが・・・

        定番のように、死ぬ、死ぬ、と歌いながら、なかなか死なないのもいるし。

        だいたい、マルガリータが愛してくれて
        ファウストが神によって許される・・・みたいな筋になっているが

        マルガリータだって
        実は、ファウストが、悪魔に取りつかれた老人だった、という事がばれた時点で
        普通なら「詐欺だ!」と、去っていかないですか?

        よほど、人柄を深く知ってからなら
        事実を知っても、そのまま愛し続ける可能性はあるが
        でも、オペラの舞台におけるお互いのコミュニケーションは
        「好きだ、愛してる」だけではないか。

        どこかの大新聞の発○小町などを見ていると

          「彼に騙されていました。
            若くてハンサムに見えたのに
              実は、悪魔つきの老人でした」

        なんてトピックが載ろうものなら

          それは詐欺です
              これからも騙されるでしょう
                      すぐに別れなさい

        という書き込みが、あっという間に集まるはずである。

        いや、オペラの筋に文句つけても意味はない。
        わかってるけど、でも、ちょっと言ってみたかっただけ・・・

        (オペラのラブシーンで、まさか人柄を表すような
         子供時代の思い出話とか、世界観についての意見交換とか
         政治的見解とか、そんな討論が出てきたら
         オペラ3時間じゃ無理。それこそワーグナーの楽劇になる。
         もっとも、ワーグナーの楽劇だって「愛してる」という絶叫の連続だが・・・
         あ、ワーグナー・ファンの皆さま、ごめんなさい)

        というワケで、音楽的には、ものすごく満足 (^^)v
        歌手も揃っていたし
        コーラスも良かったし、オーケストラも良かったし、うっふっふ。

        悪魔つきの老人にさえ、素通りされる老女の私に
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        イースター・マンディ

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          イースター・マンディはヨーロッパ全体の祝日で、もちろんオフィスはお休み。
          朝イチバンで「おい、お前のオフィス、電話に誰も出ないぞ」と
          電話をかけてきそうな人には、ちゃんと先週、釘を打っておいた (^^)v

          とあるホテルからもらった ↑ リントのチョコレート+卵立てにニヤニヤ。
          いや、この中の卵型のチョコレート、むちゃ美味しくて感激モノ。

          ついでに、ワタクシの机の上に増えたテディ・ベアをご紹介 ↓



          一目瞭然、ウィーン市観光局のテディ・ベア (⌒^⌒)b
          ちょっと先日、ウィーン市観光局のお手伝いをしたのだが
          その時に、先方から「お礼に昼食でも?」と聞かれて
          反射的に「いや、テディ・ベアが欲しい!!!」と言ってしまった
          テディ・ベア・オタクのワタクシを、どうぞお許し下さい m(__)m

          ついでだが、3月にベルリンで買った、ベルリンのクマは


          ウィーンのクマの上にいます(笑)



          23日の夜に聴き逃した、メトでの「カプリッチオ」のラジオ放映を
          うっとりしながら聴いていたら、鳴る携帯電話。
          (期間限定と思うが、聴きたい方は BBC でどうぞ → ここ

          「オフィスに電話しても、テープが流れちゃうんですが」

          はいはい、添乗員さん、できれば、自分が連れていく国の
          祝祭日くらいは、事前にチェックしておいて欲しいですわ。
          しかも、ヨーロッパ中が休みになるイースターだよ?

          まぁ、問題は、その場で解決して
          ゲン直しに、外に出ようと思ったものの
          コンタクト・レンズにするの、すごく面倒・・・ (しろよ)

          いや、でも、別に車を運転するのじゃなくて
          近くの公園に行くくらいなら、メガネでも良いんじゃないか?

          で、行った近くの公園 → 

          にあった、あれ? この人、ベートーベンさん?


          と近くに寄ってみたら、俳優さんだった f(^^;)

          いや、しかし、いくら視力をかなり上げたメガネとは言え
          外を歩くと、視界は歪んでるし、地面までの距離が測れないし
          10分歩いたら、クラクラしてきた (@o@)

          うううん、実は今日は、ブルク劇場とアカデミー劇場のネタ、と思っていたのだが
          ついつい、新メンバーのウィーン市観光局のテディ・ベア君を紹介したくて (^^ゞ

          なお、このクマの洋服にあるロゴは
          Vienna Now or Never
          ウィーン 行くなら今!!!!

          さて、あとは何にも緊急連絡がない事を祈りつつ
          カプリッチオの続きを聴いて、あれやって、これやって・・・と
          久し振りに空けた、夜の予定にウキウキしている私に
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          どうせ、テディ・ベア・オタクですから ・・・ (^^;
          コレクションは、実はもっと大量にあるのだが、誰も見たくないだろう(自爆)

          ウィーン劇場 「カルメル会修道女の会話」 2回目鑑賞記

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            Theater an der Wien 2011年4月24日 19時〜22時

            Dialogues des Carmélites
            Oper in drei Akten und zwölf Bildern (1957)
            Musik & Libretto von Francis Poulenc
            nach dem gleichnamigen Schauspiel von Georges Bernanos

            指揮 Bertrand de Billy
            演出 Robert Carsen
            舞台 Michael Levine 
            衣装 Falk Bauer
            振付 Philippe Giraudeau
            照明 Jean Kalman
             
            フォルス侯爵 Jochen Schmeckenbecher
            フォルス騎士 Force Yann Beuron
            ブランシェ Patricia Petibon 
            院長クロワシー Deborah Polaski
            院長リドワン Heidi Brunner 
            修道女マリー Michelle Breedt
            修道女コンスタンス Hendrickje van Kerckhove
            修道女ジャンヌ・マグダレーナ Anna Hofmann
            修道女マティルデ Christa Ratzenböck
            聴聞僧 Jürgen Sacher
            警視 Eric Årman, Craig Smith
            オフィサー Dominik Köninger
            ティリー Andreas Wolf

            オーケストラ ORF Radio-Symphonieorchester Wien
            合唱団 Arnold Schoenberg Chor (指導 Erwin Ortner)

            イースターの連休2日目。
            掃除・洗濯は、土曜日にさっさと済ませたので(えっへん)
            自宅でのんびり (^.^)

            この間、大量に買った本を(コミック含む)を読んで読んで読んで
            夕方、オペラに行く前に、ちょっと CD を聴きだしたとたんに鳴る携帯電話。

            同僚(オーストリア人)のミスのせいで
            慌てて会社に走る。

            しかし、これ、特別に面倒とか言うオペレーションじゃなくて
            だたのルーチン・ワークなのに
            こんな大ミスが起こるって、いったい、どういう事???

            しかもご当人は、来週一杯、ご休暇でオフィス不在。
            更に、来週末の土曜日にオフィス内の移動があるのに
            「私、休暇中だから」と、来ないそうで
            まぁ、来てくれても、邪魔になるだけなので、来ない方が良いんだけど
             ・・・おっとっと、これ以上書くと、業務秘密の漏洩になりそうだ(笑)

            ミスの後始末をしてから
            ウィーン劇場での「カルメル会修道女の会話」 2回目の鑑賞。
            2回も観る予定はなかったのだが
            この間、あまりに良過ぎて、やっぱり、もう一度観たい・・・・と
            すぐにチケットを購入。

            ウィーン劇場のチケットは高い。
            34ユーロのチケットだと、ひどい席だけど、何とか見えるところ。
            この34ユーロの席を、ポチッとしそうになって、慌てて止める。
            (もう、経済的に余裕ないです(自爆))
            19ユーロの一番安い席は、天井桟敷の舞台脇の端っこ。

            意外にこの席、面白い。
            オーケストラの真上になるので
            オーケストラの編成も、指揮者も、よく見える。
            (もっとも、真下にいるハズの木管楽器は見えない)

            ただ、聴こえ方に、かなりムラがあって
            この間の正面席との印象が、かなり違う。

            圧倒的なのは、ブランシュ役の Patricia Petibon 
            ドラマティック・ソプラノの強みをすべて持つ上
            声の強さ、発声法を、自由自在に使いこなして
            気弱な貴族のお嬢サマから
            ヒステリックで、狂気じみた「死への恐怖」まで
            クリアで、しなやかで、力強い、粘りのあるソプラノに感嘆。

            フォルス侯爵 Jochen Schmeckenbecher と
            フォルス騎士 Force Yann Beuron は最高。素晴らしい。

            侯爵のバリトンも素晴らしいが
            お兄さん役の Beuron の、声量たっぷりで
            でも、押しつけがましくない、美声のテノールにはクラクラする。

            この作品、最初に真っ暗になってから始まるので
            指揮者のビリーは、開演の数分前にオーケストラ・ボックスに入るのだが
            目ざとい観客が、ビリーを見つけて拍手をし出してしまい
            ビリーが慌てて
            指揮台の後ろの壁にへばりついて
            観客席から見えないように、必死に努力していた。お気の毒。

            イースター時期で、観光客がチラチラ居たようで
            (隣のロシア人夫妻は、休憩の後は消えた)
            後半も、まだ終わっていないのに、拍手のフライイングが数名。

            席からは、向こうにある「字幕」がかろうじて見えるのだが
            私の視力では、全部読む事ができず
            まぁ、2008年のを加えると3回目だから
            ある程度の内容は想像がつくので
            ひたすら、プーランクの音楽そのものに没頭させてもらった。

            冷徹なアトナールの部分や
            ちょっとビックリするような効果音、突然のフォルティッシモが多用されて
            尖鋭的な音楽の部分と
            フランス音楽の伝統を色濃く残した、パステル調の色彩を持つところ
            更には、こんなに甘くて良いんですか、というくらい
            ミュージカルと聴き間違うほどの、ロマンティックなメロディ。

            それを、ビリーの棒が自由自在に操って
            オーケストラが、また、上手いの (驚嘆)

            木管は見えなかったけれど
            最後の当たりの、金管のウットリするようなアンサンブルや
            ビオラだけの部分の、曇ったような渋い音の素晴らしさ。

            それに、さりげない舞台上のコーラスが、これまた巧い。
            何で、あんな理想的なバランスが出来るんだろう???

            題材としては暗いし、ワケわかんないし
            でも、これ、純粋に音楽だけで聴いても、素晴らしい。

            千秋楽は4月29日(金曜日)
            ・・・・ できれば、もう1回聴きたい、という気はするのだが
            いかん、そんなに遊び呆けてどうする!!! (゜゜☆\(--メ)ポカッ

            今日は別の話題で書くつもりだったのだが
            何か、書き出したら止まらなくなってしまって、すみません・・・
            アホか、お前、というお叱りの1クリックを、どうぞよろしくお願いします。

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            アレッサンドロ・スカルラッティ 「ラ・ジュディッタ」(オラトリオ)

            0

              Theater an der Wien 2011年4月23日 19時30分〜20時35分

              La Giuditta
              Alessandro Scarlatti (1660-1725)
              Oratorium in zwei Teilen für drei Stimmen (1697)
              Libretto von Antonia Ottoboni

              指揮とチェンバロ Rinaldo Allessandrini
              ユーディット Anna Simboli
              乳母 Martin Oro
              ホロフェルネス Luca Dordolo
              室内楽 Concerto Italiano

              聖土曜日には、スカルラッティのオラトリオ上演。
              作曲者のアレッサンドロ・スカルラッティは
              我々に馴染みのある、ドメニコ・スカルラッティのお父さん。

              上演時間約65分。

              わっはっは、これが正しいオラトリオの在り方だ!!!
              この間のリストのオラトリオ(上演時間2時間45分休憩1回)は
              やっぱり邪道なのだ(全部聴かなかった悔しさが今頃・・・(涙))

              コンサート形式上演。
              コンチェルト・イタリアーノは
              バイオリン2人、テオルボ2人に
              ヴィオラ、チェロ、コントラバス、オルガン、チェンバロ(指揮者を兼ねる)
              もちろん、古楽器でピリオド奏法の集団。

              イタリア語なので、ラ・ジュディッタという題名だが
              内容は、ユーディットがホロフェルネスの首を切って持ち帰る話。

              この題材は、古今の名画に取り上げられているので
              今さら、筋を書く必要はないと思うが

              よく考えると、実に恐ろしい話ではある ・・・ ゾッ

              だって、敵の大将を色仕掛けで騙して
              寝てる間に、首を切っちゃうんですよ?
              それがヒロインになるのだから
              正義の定義が如何に難しいか・・・おっとっと、そんな話はどうでも良い。

              ウィーン劇場の音響が、安い席の中で一番良いのは
              天上桟敷の一番奥の方(断言)

              だいたい、どんなホールでも一番上というのは響きが良い。
              しかも、(ほとんどの場合)安い \(^O^)/

              ユーディットを歌った Anna Simboli は、バロック向きの声。
              声量はそれ程でもないけれど
              神経に障らない、ちょっといぶし銀みたいな声で、声域が広く
              アジリタも非常に美しく、正確に、楽々とこなしてくれて安心感がある。

              乳母役の Martin Oro はカウンター・テノール。この人も巧い。
              特に、ホロフェルネスを眠らせるアリアのところで
              低音で、ゆ〜っくりと「眠れ」と歌ってから
              突然、高速のコロコロコロが始まるところなんか、実に惚れ惚れする。

              ホロフェルネスを歌った Luca Dordolo は、バロック専門のテノールだが

                  何とまぁ、甘い声で魅力的・・・・

              いや、あんなに魅力的にホロフェルネスを歌われると
              首を切るユーディットが、悪女に見えてくる(甘い声ファン)

              もっとも、ユーディットも魅力的だったので
              今回は、引き分け(笑)

              スカルラッティの音楽は
              レチタティーボの後に、巧妙なアリアが
              しつこくない程度の長さで現われて、全然退屈しない。

              スピーディで、場面の転換も早く
              各アリアの伴奏の編成にも、工夫が凝らされている。

              う〜ん、こうやって聴くと
              初期バロックって、実に知的で、エンターテイメント性に溢れているなぁ。

              大劇場で、大編成オーケストラに負けないように
              大音響の声を張り上げて歌って
              大量の聴衆を熱狂させよう、というのではなく

              小編成の楽団で、とてもとても丁寧に作られた音楽と
              技巧に満ちた声や、限られた中での多様性を見せる伴奏を
              密やかに楽しむ、という

                 これぞ、品のある、正に貴族の楽しみ。

              こういう演目が、庶民の私でも聴けるという時代に感謝。

              こういう、優れた音楽を聴くと
              例年のコンツェルトハウスでのレゾナンツェン(古典音楽祭)にも
              食指が動いてしまう・・・
              いやいや、初期バロックが全部好き、というワケではないから
              今日のような、素晴らしい体験は、かなり例外的。

              イタリア語上演で、手元の翻訳を見ながら聴いていたけれど
              (どうせ、舞台はほとんど見えないので)
              本当に楽しかった (^^)v

              ガラでもないのに、初期バロックに感激しまくっている私に
              どうぞ1クリックをお恵み下さい。

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              天気が良くて、めちゃ暖かい。
              コンサート前に、ケルントナー通りを歩いてみたが
              イースター休みとあって、観光客のてんこ盛りで、すごい状態。
              ・・・ でも、アジア顔の観光客は、みんな中国人(すごい数・・・・)
              お〜い、日本人、頑張ってくれ!!!!!! 


              レオナード・バーンスタイン 「ミサ」

              0

                Seper Depo 2011年4月22日 20時〜22時

                Mass
                Ein Theaterstück für Sänger, Schauspieler und Tänzer
                Kammerversion
                Musik von Leonard Bernstein

                Celebrant : Alexander Kaimbacher
                Knabensolo : Leonid Sushon
                Street people : Simona Eisinger, Mariona Feichter, Anna Clare Hauf
                Manuela Leonhartsberger, Rebecca Nelson, Bibiana Nwobilo,
                Abdul Candao, Joachim Claucig, Marko Formanek, Andreas Kammerzelt,
                Dieter Kschwendt-Michel, Georg Mathias Leskovich, Martin Piskorski, Heimir Wium
                Opernschule der Wiener Staatsoper
                Wiener Kammerchor
                Amadeus ensemble-wien
                指揮 Walter Kobéra
                演出 Hendrik Müller
                舞台・衣装 Matthias Werner
                振付 Nikolaus Adler
                照明デザイン Norbert Chmel

                聖金曜日は、キリスト教では、イエス・キリストが十字架の上で死ぬ日なので
                オペラもコンサートも、何もなく
                教会では、ミサもなく、教会の鐘も鳴らず、非常に静か。

                なのだが、何故か今年は、バーンスタインの「ミサ」が
                ウィーン劇場のイースター音楽祭の一環として
                劇場の裏手にある、センパー・デポで上演 (プレミエ4月17日)

                いや〜、実はこの演目、4回上演されるのだが
                チケット発売開始直後にトライしたのにもかかわらず
                ほとんどが売り切れ(いったい何故だ???)

                聖金曜日の公演だけ、何とかチケットを確保。
                自由席だが、会場、めちゃくちゃ混んでいて、上の方まで席を作っている有り様。
                しかも、バーンスタインだし、作品が「ミサ」だし
                若い人が多いかと思ったら
                オペラ座の常連客みたいな、年配の方々が多くて、ちとビックリ。

                イースター休暇に、家族のところにも行かず(行けず?)
                家族も来ない孤独な老人たちが、こういうモノに集まるのかもしれない。
                   ・・・・って、自分も引退したら、そうなりそうだが(笑)

                新聞評曰く、ハチャメチャ、と酷評。
                酷評されたモノを観る方が、実は面白かったりする (^^)v

                で、実際観ると ・・・・ ハチャメチャ!!!!(自爆)

                バーンスタインの「ミサ」は
                カトリックの「ミサ」を下敷きにしてはいるが
                「ミサ」そのものではなく、「ミサ」についての作品なのだそうだ。

                カトリックの儀式に使われる歌や、旋律や、方式を取り入れながら
                12音技法などの前衛的な要素も取り入れ
                ミュージカルやポップも取り入れ、英語・ラテン語・ヘブライ語で歌われる。

                センパー・デポは、昔の倉庫。
                不思議な雰囲気を持つ、私の好きな場所。
                舞台は、真ん中にプール。プールの真ん中に椰子の樹。

                右手後ろに、キンキラキンの金色の回転ドア。
                上にスクリーンがあって
                壁に添って、いくつかのガラスの箱があり、その中にキンキラキンの靴。

                あちこちに C というマーク。 十字架は全く使っていない。

                演出家の意図を、私が正しく汲み取ったかどうかは不明だが
                セレブラントを、イエス・キリストに見立て
                完全におちょくって
                でも、最後は・・・やっぱり、あれって救済で終わったのかなぁ・・・(疑)

                セレブラントの登場はイエス・キリスト(のパロディ)
                黄金の羽根っぽいマントで出現 (笑える)

                その後は、腕に金属の鎖を垂らした、往年のエルヴィス・プレスリーになり
                上のスクリーンからの説教もあり
                絶望している人たちに、(押しつけがましい)救済をする。

                女性が泣いて歌っているところに現われ
                いやがる女性に寄り添って、偽善的に慰めようとするところなんか

                うわ〜っ、こんなオチョクリをしても良いのか (*_*)

                ストリート・ピープルの中でも、様々なところで
                様々な場面が繰り広げられており、暴力沙汰もあり
                熱狂もあり、絶望もあり。
                人生における縮図を示そうという意図だろう。

                   ・・・ワタシ、こんな波乱万丈の人生送ってません (^.^)

                途中で、中のプールでバシャバシャする場面もいくつかあり
                舞台の前の3列目くらいまで、水が飛んできたけれど
                まぁ、それで文句を言う人はいない(というか、みんな、笑ってた)
                (あれを日本でやったら、結構「汚いじゃないのっ!」と怒る人がいると思う)

                レタスが上から降ってきたり(で、出演者がそれを齧る)
                床に落ちたレタスの屑で、出演者が滑りそうになったり(笑)

                セレブレートが最後、マシンガンを持って打ちまくり
                一人殺して(ちゃんと派手に血が出ます)

                その後、子供たちのコーラス(天使の格好)が現われて
                黄金の紙幣(の象徴)を巻いて、みんなが、それに群がって・・・

                はいはい、資本主義への批判ですね?!
                宗教より、カネの力の方が強いって? 

                まぁ、ううううん、それは、現代における事実かもしれないが
                何ともわかりやすい比喩だなぁ。

                確かに新聞評で叩かれた通り
                ハチャメチャのドタバタで、ワケがわからない。

                しかも、ワケがわからんなら、そのまま、突っ走れば良いのに
                セレブラントをキリストに見立てたり
                カネ(資本主義)= 現代の宗教、みたいな主張がモロに出たり
                前衛的な要素(わかりにくい)と社会批判(モロにわかる)のバランスが微妙。

                あれだけ、舞台がバタバタ暴力的に動くと
                静的な日本人の感覚としては、ちょっと落ち付かない。

                でも、「ミサ」という典礼についての音楽作品から
                あれだけのストーリを、(無理やり)作った演出家には敬意を表す。
                だって、何にもストーリーのない「典礼」を
                舞台の動きと、衣装と、色々な要素をくっつけて
                約2時間、全く退屈させずに、観客を釘づけにした、というだけでも凄い。

                歌手とアンサンブルは最高。
                まぁ、よくぞ、こんな素晴らしいメンバーを集めたものだ(驚嘆)

                バーンスタインの音楽、というと
                ミュージカル、というか、ストリート・ミュージックというか
                コーラスも、どちらかと言えば、ポピュラー系で、地声のちょっと音外れ
                ・・・というイメージが強かったのだが

                全員、立派な絶対音感の持ち主で
                全体が、完璧に「クラシック音楽」として成立しているのには、かなり感激。
                (そこらへんの不良のお兄ちゃん、という感じの人が
                 素晴らしい声で歌っちゃったりする)

                それが、バーンスタインの意図に合ってるかどうかは別として・・・だが。

                カトリックの強い国で
                ここまで、キリスト(らしき登場人物)をおちょくる作品が上演されたら
                多少、観客の反感を買うんじゃないかなぁ、と思ったけれど
                芸術作品は芸術作品、と、年配の方も、ちゃんと楽しんでいた(と思う)

                そこらへん、何だかんだ言っても
                こういうヘンなモノに来る年配客の文化的な水準は、かなり高い(たぶん)

                4月25日に最後の上演があるが
                この日も、発売直後にチケットは売り切れ(ちっ!)

                ああいうハチャメチャは、もう1回観ると、細かい部分まで把握できるのだが
                残念ながら、今回は珍しく1回の観賞のみでお終い。
                  ・・・それでも、チケットが手に入っただけ、幸運だったんですけどね(笑)

                演劇部分ばかりに気を取られていて
                バーンスタインの音楽の素晴らしさと多様さは
                ほんのちょっと意識に上っただけ・・・という、ちょっと残念な感じ。
                (素晴らしい音楽だが、CD 買ってまで聴こうとは思わない f(^^;))

                こういうヘンな作品も上演されて
                しかも、チケットが売り切れている、というのは
                ウィーンって、やっぱりヘンな都市なんだなぁ、と思う私に
                どうぞ、よろしく1クリックをお願いします。

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                フォルクス・オパー 「ル・コンクール」 3回目鑑賞記

                0

                  Le Concours
                  Der Wettbewerb – Ballett von Maurice Béjart

                  振付、リブレット、監督 Maurice Béjart
                  舞台・照明 Claude Tissier
                  衣装 Catherine Verneuil

                  審査員 Samuel Colombet*, Oleksandr Maslyannikov, Una Zubovic
                   Gala Javonovic, Keisuke Nejime, Yuki Sento
                  監督 Bernhard Bläuel
                  友人たち Tainá Ferreira-Luiz, Gleb Shilov*, Florian Hurler*, Davide Dato
                  アーダ(被害者) Maria Yakovleva
                  アーダの親友 Erika Kovácová*
                  バリエーション・ダンサー Masayu Kimoto
                  バレエおばさん Eva Polacek
                  警視 Kirill Kourlaev*
                  イタリアのバレリーナ、アーダの母 Ketevan Papava*
                  アーダの子供時代 Lina Hoyda*
                  バレエ教師 ミス・モード Ekaterina Fitzka*
                  イヴィ アーダの恋人 Alexandru Tcacenco*
                  テレビの振付師 Eno Peci
                  田舎の魔術師 Fabrizio Coppo*
                  観客 Andrey Kaydanovskiy
                  エンジェル・ベン Mihail Sosnovschki*
                  司会者 Christoph Wenzel

                  オーケストラ Orchester der Volksoper Wien
                  指揮 Guide Mancusi

                  彼氏モドキとは水曜日にデートしてあげたし
                  (何て上からモノ言い態度 (x_x) ☆\(^^;) ぽかっ)
                  木曜日は用事がある、という話だったので
                  もちろん、私はイソイソと、ラ・コンクールのセカンド・クルーを観に行く o(^o^)o

                  上記の出演者のうち、* のついている人が、今回、役のデビュー。
                  もちろん、注目は、キリル・クーラエフの警視役である。

                  うわわわわっ。
                    キリル・クーラエフ、カッコ良過ぎ!!!!

                  動きが鋭くて、素早いので、キレが良い。
                  その意味では、見事に完成されたダンスになってはいるのだけれど

                    グレゴール・ハタラ = 警視がダンスを踊っている
                    キリル・クーラエフ = ダンサーが警視を踊っている

                  という印象の違いがある。
                  どちらが好きかは主観的な問題。
                  クーラエフの、空気を切り裂くような先鋭的なダンスも、めちゃステキ (。-_-。)ポッ

                  3回目になるダンサーたちは、さすがにこなれて来ていて
                  特に、テレビの振付師役のエノ・ペチは、すでにアドリブまで出てくる、こなれ方。

                  エノ・ペチの場面は、クラシックというよりは「ダンス」なのだが
                  クラシック・バレエの基礎が入っているスポーティなダンサーが踊ると
                  もう、本当に、そこんじょそこらの「ダンサー」なんてかなわないわ、という凄さ。

                  エンジェル・ベンを踊ったミハイル・ソスノフスキーも、さすがの出来。
                  数年前までは、王子様役に向かって必死で頑張っていたけれど
                  昨年のマイヤリンクでのブラートフィッシュ役や
                  今回のエンジェル・ベンなど、コミカルな役で勝負すると
                  巧いダンサーだけに、実に華があってステキ。

                  ミス・モード役は、ファースト・クルーのスザンネ・キルンバウアーの方が好き。
                  お歳を召して、バレエ・ダンサー体型から外れているのだけれど
                  その分、何とも言えない「枯れた」味がある。
                  今回のフィツカは、まだまだ現役ダンサーという感じがする。

                  アメリカの審査員役のガラ・ジョヴァノヴィッチは
                  華やかでチャーミング。

                  ソロの時の表情に注目。
                  コロコロ変わる表情が、どれもバッチリ決まっていて
                  表情でダンスしているみたい。
                  3回目で、こなれて来て、ヘンな緊張も抜けて、とても良い。

                  ところで、今日も開演前のオーケストラ・ボックス、すごい事になっていて
                  奏者がみんな、必死に音出ししている (^^)

                  舞台だけに集中せずに、オーケストラの音楽も聴いてみると
                  見事なバイオリン・ソロや
                  超絶技巧の金管が、たっぷり楽しめるという趣向。

                  うっふっふ。これで、初演から続けて3回観たので
                  ちょっと間を置くつもりだけれど

                     ・・・ でも、また観たい o(^o^)o

                  と、懲りない私に
                  どうぞ1クリックをお恵み下さい。

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                  プロテスタントは、明日の金曜日は祝日だが(で4連休)
                  カトリックの国は、明日は普通の日。
                  ただし、プロテスタントもカトリックも、月曜日は祝日で、お休み!!!\(^O^)/


                  ウィーン劇場 「聖エリザベートの伝説」

                  0
                    Theater an der Wien 2011年4月20日 19時30分〜20時45分(22時15分)

                    Franz Liszt (1811-1886)
                    Die Legende von der Heiligen Elisabeth

                    指揮 Martin Haselböck
                    オーケストラ Wiener Akademie
                    合唱団 Wiener Singakademie

                    エリザベート Annette Dasch
                    ソフィー Magdalena Anna Hofmann
                    ハンガリーの大地主、ヘルマン侯爵 Daniel Schmutzhard
                    フリードリヒ2世 Andreas Wolf

                    週末の彼氏モドキとの電話には、実は続きがあった。

                       「でも、水曜日なら、ウィーン劇場でオラトリオだから
                        そんなに長くはかからないと思う。夜の9時半頃に行けるんじゃないかな。
                        もちろん、コンサートに行かなくても良いんだけど
                        でも、チケット高いし、もったいないし・・・」
                       「良いよ、じゃぁ、コンサートの後で」

                    19時過ぎにウィーン劇場に入ってプログラムを買ったとたんに
                       どっひゃーん (。^。)コケ!

                    上演時間2時間45分、休憩1回、と書いてある (・・;)

                    その上、チケット、けっこうな値段だったのに
                    ヒドイ席で (涙) 何処だったかは、バレるとヤバイので書かないが。

                    ヴィーナー・アカデミーは、古楽器でピリオド奏法のオーケストラである。
                    ハーゼルボックも、どちらかと言えば、学者、というイメージが強い。
                    バロック音楽のシリーズを、楽友協会で持っていて、評価は高い。

                    が・・・

                    リストを古楽器+ピリオド奏法????

                    いや、ピリオド奏法には拘っていなかったようだが
                    だが、だが、だが ・・・

                    どうせワタクシの耳がオカシイのだろうが
                    何だか、音が、平均律と違うというか、ずれてるというか、低いというか
                    どうも、耳に馴染まないし
                    管楽器が、あの、その、あの・・・

                    いや、言うまい。
                    睡眠不足もあって、途中で寝てたから、あれはあれで、正しいのだ。

                    最初に出てきた Andreas Wolf の声が震えていたのは
                    きっと、そういう声なのであろう。
                    ビブラートかかって美声・・・ではあるけれど
                    どう聞いても、「緊張して震えています」みたいに聴こえてしまうのは
                    ウィーン劇場の音響がデッドなせいでもある。

                    ダニエル・シュムッツハードは、フォルクス・オパー時代から
                    現在の国立オペラ座でも歌っているのを聴いているが
                    舞台衣装じゃなくて、メイクもしていない状態で見るのは初めて・・・

                    あんなに若くて、金髪のハンサム君だったんかいっ!!!(+_+)

                    シュムッツハードの歌唱は素晴らしい。
                    美声である。 でも、でも、今一つ、何か、ニュアンスに欠けてる。

                    すみません、疲れてますから、文句の言い放題で f(^^;)

                    アネッテ・ダッシュは素晴らしい。
                    強い声の持ち主で、声に表情もある。

                    しかし、オーケストラの響きが堅い。
                    そりゃ、古楽器だし、あのウィーン劇場の、しかも、あの席で
                    バロックじゃなくて、フランツ・リストの作品、という、悪条件だし・・・

                    で、最後、シンバルが鳴るところで
                    シンバルが、どうしても、どうしても、どうしても

                         バケツを叩いている音にしか聴こえない・・・

                    いえ、シンバル奏者の方は上手です。何にも文句を言う事はありません。

                    ただ、古楽器と、ウィーン劇場の、あのデッドな音響と
                    悪い席、という、非常に残念な条件が重なってしまったのだ。

                    彼氏もどきを夜の11時まで待たせたら
                    また、後でどういうイヤミを言われるかわからないし
                    (一応、惚れてる弱みです・・・・)

                    というワケで、私にしては非常に珍しいのだが(数年に1回だけある)
                    休憩の時に、中断して出てきてしまいました。ごめんなさい m(__)m

                    よって、後半のソフィーが出てくるところは聴いていないので悪しからず。

                    ところで、このリストのオラトリオ「聖エリザベートの伝説」だが
                    事前に

                    ああ、エリザベートなら
                    荒野で呼ばわるヨハネの母親で
                    ツァカリウスの妻で、マリアの従妹で、受胎告知もされていて・・・

                    と勝手に思っていたら

                         チューリンゲンのエリザベートの方だった(自爆)
                         (チューリンゲンのエリザベートも有名で
                          よく、画家のテーマとして取り上げられている)

                    珍しい曲なので、惚れてる弱みさえなければ
                    ちゃんと最後まで聴いたら、大感激していたかもしれないけれど

                    時々は、趣味より大事なモノもあるんです(笑) わっはっは (←テレ隠し)

                    中途半端に終わってしまって
                    申し訳ない、と思っている私に
                    気にしてないよ、あるいは、このアホ、ちゃんと聴いて、感想記を書かんかいっ!という
                    慰め、あるいは、お叱りの1クリックを、どうぞよろしくお願いします。

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                    いや、別にその後、会ったからと言って、何てコトはないんですが・・・
                    向こうも帰ったばかりだったし
                    (コンサートの後と私が言ったので、残業したらしい)

                    フォルクス・オパー 「ル・コンクール」 2回目鑑賞記

                    0

                      Volksoper 2011年4月19日 19時〜21時

                      Le Concours
                      Der Wettbewerb - Ballett von Maurice Béjart

                      振付、リブレット、監督 Maurice Béjart
                      舞台・照明 Claude Tissier
                      衣装 Catherine Verneuil

                      審査員 Alexis Forabosco, Oleksandr Maslyannikov, Una Zubovic
                       Gala Javonovic, Keisuke Nejime, Yuki Sento
                      監督 Bernhard Bläuel
                      友人たち Zuzana Kvassayova, Richard Szabó, András Lukács, Davide Dato
                      アーダ(被害者) Maria Yakovleva
                      アーダの親友 Maria Balzano
                      バリエーション・ダンサー Masayu Kimoto
                      バレエおばさん Eva Polacek
                      警視 Gregor Hatala
                      イタリアのバレリーナ、アーダの母 Dagmar Kronberger
                      アーダの子供時代 Estelle Zischka
                      バレエ教師 ミス・モード Susanne Kirnbauer
                      イヴィ アーダの恋人 Kamil Pavelka
                      テレビの振付師 Eno Peci
                      田舎の魔術師 Igor Milos
                      観客 Andrey Kaydanovskiy
                      エンジェル・ベン Alexandru Tcacenco
                      司会者 Christoph Wenzel

                      オーケストラ Orchester der Volksoper Wien
                      指揮 Guide Mancusi

                      フォルクス・オパーのバレエ「ル・コンクール」2回目観賞。
                      ウエブ・サイトでは、セカンド・クルーが記載されていたはずなのだが
                      私の見間違いか
                      それとも、いつものように、テキトウに載せたのでそうなったのか不明だが
                      会場で出演者リストを見たら、何故か初演と同じ出演者 (・_・")?

                      まぁ、別にかまわない。
                      そんな事でいちいち怒っていたら、この国ではとっくに憤死している(断定)

                      少しだけキャストが変更。
                      本当はファースト・クルーなので、オルガ・エシナがアーダ役の予定だったが
                      病気とかで、セカンド・クルーのマリア・ヤコヴレヴァが舞台に上がった。

                      ヤコヴレヴァもエシナと並ぶプリマ・バレリーナである。
                      テクニックも抜群だし、美人だし、可愛い。

                      エシナが妖精みたいなのに対して
                      ヤコヴレヴァは、もうちょっと「人間的」というか
                      生きてるダンサーという感じがする。元気で活動的なチャーミングさ。

                      プレミエを観賞したので、筋はわかっているから
                      今回は、細かいところまで、じっくり観賞できて楽しい。

                      それに、グレゴール・ハタラ、やっぱりステキ (*^^*)
                      カッコイイし、渋いし、存在感あるし
                      ちょっと見た目、ハンサムだけど、がっちりした普通のお兄さんが
                      蓋を開けてみたら、すごいダンサーだった、という感じの落差がたまんない。

                        ・・・いいんです、おばさんが熱狂していても。
                              誰にも迷惑かけてないし。

                      木本全優のバリエーション、新聞評でも絶賛。
                      身体の柔らかさ、的確なテクニックに、伸び伸びとしたダンスは
                      観ていて、実に気持ちが良い。

                      この作品、今の監督、マニュエル・ルグリが自分で踊ったものだそうで
                      この間のドン・キショットと言い
                      やっぱり、自分が踊った作品を、ウィーンでも上演したいのだな (;¬_¬) ぁ ゃι ぃ

                      まぁ、そのおかげで、こういう珍しい作品が観賞できるのだ (^.^)

                      詳しい内容は書けないけれど
                      一応、これ、「殺人事件」で、警視も出てくるし
                      容疑者も登場するし
                      ちゃんと、最後は、解決して終わるし、犯人もわかる。

                      前衛作品にありがちな、いったい、犯人は誰だったの?と
                      モヤモヤしながら、劇場を後にする、という事はないので、ご安心あれ。

                      休憩なしの2時間は
                      途中で、ちょっとダレる部分もないワケではないが
                      見どころはたくさんあるし
                      ワケのわからないところも、けっこうあるし(笑)
                      でも、文句なしに楽しい。

                      ギャラリーの席が、初演も2回目も、かなり空いていて
                      (7列目は詰まる。19ユーロの席の一番見えるところだから)
                      立ち見席(2ユーロ)の人たちが
                      始まると、暗い中をゾロゾロと降りてきて、前列に座るのが
                      何となく気に喰わないけれど
                      (自分でやるだけの勇気はない。ほら、ワタクシ、見栄っ張りですし f(^^;))

                      でも、これ、セカンド・クルーで
                      キリル・クーラエフが警視役をやる時には、絶対にもう1回、観に行きたい。

                      グレゴール・ハタラのファンではあるのだが
                      もんちっち キリル・クーラエフも好きなの。何か文句ある?

                      (自分で書いていて、二股かけてる女のような気がするが
                       いいの、ワタシ、博愛主義だし ← 気が多いとか、節操がない、とも言う

                      という訳で(って、ワケわかんないけど)
                      セカンド・クルーの時に、もう1回、観賞する事に決定 (^^)v

                      ところで、国立オペラ座バレエの方も
                      6月のジゼルが、そろそろ売り出しになってきて
                      現時点では、クルーは3組、予定されている。

                         ヤコヴレヴァ+ラツィック+ハタラ+エシナ
                         ツィンバル+シスホフ+クーラエフ+ゴリビナ
                         コノヴァローヴァ+ペチ+フォラボスコ+ドリュセ

                      ううううっ、ルグリ監督、商売上手・・・
                      これ、1組目と2組目は、どうしても観たいわよ、バレエ・ファンとしては。

                      最後の組は、エノ・ペチと、今回の「コンクール」で非常に上手かったフォラボスコが出る。
                      ・・・ これも気にはなるが、もうおカネがない(涙)

                      バレエってコワイわ。
                      コンサートより、何か、かなり、ハマりだすとハマってしまいそう ( ;^^)ヘ..

                      明日の夜は、まごうかたなきコンサートで
                      しかも宗教曲。

                         ・・・ 今週はイースター休暇で、学校は休みだし
                             みんな、子供と休暇に出ているので、街は静かだし
                             交通量は少ないし、うっしっしなのだが

                         本来、キリスト教歴に従えば
                          今週は、キリストの受難の最終段階なので
                            身を慎んで、おとなしくしていなければならないシーズンの筈・・・

                      なのだが、この際、いつものように
                      自称「神道信者」に徹して
                      長くなった太陽と、むせかえるような緑に加えての文化生活を
                      思い切り楽しんじゃえ!!!!

                      と、ヤケになって開き直っている私に
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                      バレエだけど、考えてみれば、フォルクス・オパーで
                      「アンナ・カレーニナ」が上演されていた頃は
                      時間がある限り、この演目に行っていた事もあったんだわ、ワタシ。
                      (たぶん、全部で9回か10回は観たと思う アホか、お前は (・_*)\ペチ)
                      国立オペラ座に移ってしまった後、1回行ったけど
                      箱が大きいと、あの演目はダメだと思う。でも、また上演されたら行くかも。

                       


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