Volksoper
Ballett Gala
芸術監督 Gyula Harangozó
指揮 Guillermon García Calvo
GLOW - STOP (Jorma Elo/W.A. Mozart)
Pas de deux aus "Dornröschen" (Marius Petipa/Tschaikowski)
Tanzhommage an Queen (Ben van Cauwenbergh/Queen)
Moszkowski-Walzer (Wassili Wainonen/Moszkowski)
Es geht einmal zu Ende (Péter László/Péter Máté)
Pas d`esclave aus "LE CORSAIRE" (Maius Petipa/Peter von Oldenburg)
Proust ou les intermittences du cœur" (Roland Petit/Gabriel Fauré)
Pas de deux aus "DON QUIXOTE" (Marius Petipa/Ludwig Minkus)
Les Bourgeois (Ben van Cauwenbergh/Jacquel Brel)
Glockengießertanz aus "COPPÉLIA" (Gyula Harangozó sen./Léo Delibes)
Duo aus "HERMAN SCHMERMAN" (William Forsythe/Thom Willems)
PLATZKONZERT (Gyula Harangozó sen./Johann Strauß)
MAX UND MORITZ (Ferenc Barbay, Michael Kropf/Giacchino Rossini)
DUO (András Lucács/Max Richter)
ANNA KARENINA (Boris Eifman/Tschaikowski)
SLINGERLAND pas de deux (William Forsythe/Gavin Bryars)
TARANTELLA (George Balanchine/Louis Moreau Gottschalk, Hershy Kay)
CITY LIFE (Michael Kropf/Béla Fischer)
Pas de deux aus "SPARTACUS" (Lázló Seregi/Aram Chatschaturjan)
Pas de deux LE CORSAILE (Alexander Tschekrygin/Riccardo Drigo)
PAS DE "DUKE" (Alvin Ailey/Duke Ellington)
FINALE (Gyula Harangozó/Tibor Kocsák)
2005年からバレエ監督になったギューラ・ハランゴゾーのお別れ公演。
ダンサー名は上には書かなかったが
スター総揃いで(うっしっし〜(*^^*))何でもアリ。
休憩1回を挟んで、たっぷり19時〜22時20分まで。
クラシックあり
モダンあり
現代あり
コミカルなものに、シリアスなもの
筋のあるモノ、ないモノ
バレエというよりは「踊り」の世界の広さを満喫させてくれる。
舞台装置はないけれど
ビデオを使ったり、簡単なシャンデリアを出したり
小物(机や椅子)で、うまく雰囲気を出している。
クラシックの時は、舞台装置はないけれど
豪華な衣装で、と〜ってもステキ。
ものすごくコミカルな「クイーンへのオマージュ」の一部。
これは、数回、公演を観た事があるが
こうやって一部だけ観ても、かなりの傑作だと思う。
(あのね、これ、最後でワタシ、いつも涙が・・・(。-_-。))
来シーズンはもう上演しない(あのビデオはもう使えないだろうし)
ちょっと残念。
ローランド・プティのプルーストは
Roman Lazik と Vladimir Shishov のコンビ。
うわ〜、超美しい男性2人が、全身タイツで妖しげに、官能的に踊る。
きゃ〜っ (((^^;)(;^^) )) う、う、う、ウレシイっ。
Les Bourgeois をグレゴール・ハタラが踊ったのは最高!!!
ハタラは後半にもスパルタカスで踊ってくれた。
好き嫌いはあるだろうが
あの、天性の品の良さと筋肉質の体型が、ワタクシはめちゃくちゃ好きなのだ。
スパルタカスの一部、既に Youtube にアップしている人がいるぞ (*_*)
ここ ← 確かに、こうやって画面で見ると、太めが目立つ・・・ (-。-) ボソッ
昨日、隠しビデオででも撮ったのか?
残念ながら、最後の一部だけで、ハタラの見せどころはほとんどなくて
相手役のケテヴァン・パパヴァの素晴らしさだけが目立っちゃうが。
(ついでに、フィナーレも撮って Youtube にアップされている。
そうなんです。フィナーレはハランゴゾー自身がダンサーと一緒に踊って
最後はビデオに、国立オペラ座を去るところが映るのだ。
・・・ 未練がましい、とも言えるかも(爆笑))
クラシックのパ・ドゥ・ドウは激しいジャンプや動きが多くて
大技続きで向こうを唸らせる。
やっぱり、プロってスゴイ。
どんな大技でも身体の芯が全くずれなくて、見事な技に息を呑む。
モダンは、一見、地味なようでいて
非常に難しい技術を、それらしくなく、しかも身体のカタチにして見せる上に
一つ一つの作品が長いので、ダンサーには大変だと思う。
ダンサーで振付師のミヒャエル・クロプフは
最初に Es geht alles einmal zu Ende というシャンソンを
腕と指と顔だけで「踊った」 ・・・ ああ、こういうダンスもアリなのね。
サンフランシスコに移籍した Popov がゲストで出演。
(ファンなんです、ワタシ)
プログラムによれば、2009年からブダペスト国立劇場に移籍したらしい。
あら、ブダペストなら近くだわ。うっふっふ。
さて、来シーズンは新しいバレエ監督だ。
どういう風に変わって行くのか、また目が離せない。
バレエ・ガラ フォルクス・オパー
- 2010.06.30 Wednesday
- バレエ・ダンス
- 23:00
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- by はっぱ
6月28日の悲惨な話
- 2010.06.29 Tuesday
- オーストリア生活
- 22:00
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- by はっぱ
6月28日の「悲惨」な話。
仕事じゃないから、書いちゃう。
(これを「恥さらし」とも言う)
フォルクス・オパーに行く前に、仕事でバタバタ(いつもの事だ)
開演時間の13分前にガレージに車を突っ込んで
歩きながら、添乗員さんに電話をかけて
5分前にフォルクス・オパーへ。
「トスカ」は比較的短いオペラなので、21時10分には終演。
これなら、自宅に21時30分頃には到着する。あぁ、楽だわ〜 o(^-^)o
(ウチは、フォルクス・オパーから近い)
ガレージは1時間3ユーロ80セントだが
フォルクス・オパーで5時間5ユーロという特別券を売っている。
これを購入して、支払いのところでチケットを入れて
買った「5ユーロ特別券」を入れると、それで支払いは済む。
支払って、階段を下って・・・
あれ? あれ? あれれれれ?????
車のカギがないっ (((--;)(;--) ))
私のバッグは安物で、しかも小さい中にゴタゴタ詰めているのだが
マクドナルドでもらった怪獣のキーホルダーにつけた車のキーは
かなりでっかいので、今まで、底に沈んでいた事はあっても
見つからなかった事はなかったのに・・・・
車のカギをかけずに出てきたのか、と、車のドアを引く。
・・・・しっかり閉まっている (・・;)
ぎゃっ。
携帯電話を出す時か、お財布を出す時かに
ポロッと、(鍵付き)怪獣が落ちてしまったに違いない・・・
でも、パーキングのチケット、もう払っちゃったよ〜(涙)
「すみません、あの、車のカギがなくなっちゃって
これから、フォルクス・オパーに行って探してきますが
実は料金、もう払っちゃって・・・
5時間5ユーロのチケットで払ったんですが」
「ああ、残念だね。いったん払ったのは、もうダメなんだよ。
ともかく、探しに行ってごらん。
戻ってきたら考えよう」
フォルクス・オパーの楽屋口に入って
ファンに囲まれているモンタゼリを無視して(すみません)
警備室の人に事情を話す。
「何処に座っていたの? 僕と一緒に来て」
懐中電灯を持った屈強の若い男性と
ロビーを見て、天井桟敷に行って、私の座っていた前後左右の床を
電灯で照らしてもらって探すが・・・・・ ない・・・(T.T)
「わざわざ一緒に見てもらってごめんなさい。
残業させちゃった?」
「いや、僕はこれから、次の日の朝まで勤務だから」
「え? もしかしたら、ずっとここにいるの?」
「うん」
ほうほう、フォルクス・オパーは深夜でも警備員がいるのだ。
(だから、泥棒に入るのは止めましょう(笑))
ガレージに帰る時も、同じ道筋を通って
怪獣が落ちていないか、目を皿のようにして探したのだが
やっぱり・・・ない。
「探したんだけど、やっぱりなかったんです」
「君のチケット、今、いくら追加料金を払わなければならないか
ちょっと見てみよう」
差し込んだら・・・・ 追加料金3ユーロ80セント (+_+)
「予備のキーが会社にあるので
これから会社に行って、キーを取って、また来ますが
往復で1時間以上かかるんです・・・ その分って、また追加ですよね」
「ううん、残念だけど支払いしなきゃいけないね。
僕は夜の10時に帰っちゃうけれど、特別割引カードをあげよう。
これなら、たぶん、最高でも4ユーロで済むと思うよ(ここらへん、小声(笑))」
で、フォルクス・オパーから、またもや往復3ユーロ80セントで
地下鉄・市電乗り継ぎで会社に行って
(ああ、会社の鍵は少なくともなくしていなくて良かった・・・)
夜の11時に、またもやガレージに到着。
7ユーロ60セントの支払い表示に、もらったカードを入れたら
値段が変わって3ユーロ。ああああ、(少しは)助かった。
あれ?
もらった「割引カード」、戻ってきたぞ・・・
よく見ると、学校関係者用割引カードで
「今学期一杯有効」
え?これ持っていたら、もしかしたら「最高で4ユーロ」で済む??
という事は、フォルクス・オパーで買うより1ユーロ安くなるの????
(細かい事にケチ。文句ある?(笑))
わ〜い、もしかしたら得したかも (^o^)
・・・と一瞬思ったけれど
考えてみれば「今学期」は6月30日でオシマイ (爆)
フォルクス・オパー 「トスカ」
- 2010.06.28 Monday
- フォルクス・オパー
- 23:30
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- by はっぱ
Tosca
Musikdrama in drei Akten
Musik von Giacomo Pucchini
指揮 Andreas Schüller
演出 Alfred Kirchner
装置 Karl Kneidl
トスカ Maida Hundeling
カヴァラドッシ Mehzad Montazeri
スカルピア男爵 Morten Frank Larsen
チェザーレ・アンジェロッティ Karl Huml
堂守 Yasushi Hirano
スポレッタ Christian Drescher
スチアローネ Stefan Tanzer
銃殺者 Thomas Plüddemann
羊飼い Martin Schlatte
シーズン最後に、突然
フォルクス・オパーの「トスカ」(ドイツ語上演)を観に行きたくなったのは
この間、カプリッチオで見たモルトン・フランク・ラルセンのスカルピアが
どうしても、もう一度、観たかったから f(^^;)
2008年12月22日に9回目の公演を観賞したが(おヒマな向きは ここ)
今回は18回目の公演。もちろん、歌手も変わった。
で、以前も書いたけれど
いや〜、このフォルクス・オパーの「トスカ」
ともかく
力任せ!!!!!
最初からオーケストラがとんでもない大音響を出すし
金管は大張りきりで、気持ち良さそ〜に思いっきりフォルテで吹いてる。
歌手も
オーケストラの大音響に負けるものか
という、凄まじい気迫。
堂守を歌った平野和、最近活躍中のバリトン。
コミカルな演技が大袈裟すぎずにキマっていて、しかも美声 (*^^*)
いや〜、素晴らしい。ちょっと惚れちゃった(って向こうに迷惑)
こういう優秀な脇役が、きっちりと舞台を支えるのが、この劇場の良いところ。
アンジェロッティ役のフームルも、ちょい役ながら、うっとりする美声。
今回のトスカ役のソプラノ、フンデリンク。これはスゴイ。
スタイルも、ちょっとフクヨカだけど、そこそこ良いし
衣装も着こなしているし
顔は大きいが、表情が豊かで
絶世の美女、とは言わないが、かなり強気の「歌姫」の貫禄は充分ある。
いや、しかし、見た目よりも何よりも
このソプラノの声量、いったい、何なんだ、これ?! (*_*)
最初から、こんな大声量で歌って大丈夫なんだろうか・・・
いえいえ、心配ご無用。最後の最後まで大音量で
声も伸びるし艶もあって
最終場面では、ピアニッシモも出していたから
あの、大音量アリアは演出上の意図なのであろう。
ワタクシのお目当てのラルセン・・・
ううう、やっぱりステキ。あの見た目の良さ (。-_-。)
この人も声量がある人だし
登場の時はライティングの関係で
根暗で陰謀に満ちて、なんか、ほとんどびょ〜き風の危うげな感じが
ああ、もう、たまらないわ ∈( ̄o ̄)∋
第一幕最後の、あの大迫力の場面なんか
エロチックというか、あぁ、ダメだわ、ワタシ、ちょっとクラクラ。
最初から最後まで、大音響続きで
ドラマティックと言えば、めちゃくちゃドラマチックだけど
やり過ぎでコミカルになる直前のところで止めているのは見事だ。
今回は歌手の見た目も、全員、かなりイケていて
力任せ 力強いトスカが生きた。
実はオペラの後、ちょっとタイヘンな事があって
(仕事ではございません)
すごくバタバタしたのだけれど
その、ちょっとした不幸の代わりに
楽屋口で、ナマ・ラルセンがTシャツで立っているのを見ちゃった (^^)v
これで、今年前半のオペラは、本当に最後である。
日曜日の贅沢なランチ
- 2010.06.27 Sunday
- グルメ
- 22:00
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- by はっぱ
友人同士、女性4人で日曜日にどこかにランチ、という話になって
やっぱり行くなら美味しいモノを食べたい・・・・
多少高くても良いから(おやおや?!)
今回は A 女史が車を出してくれる、というので
ばんざ〜〜い!!! ワインが飲める〜〜〜〜 o(^o^)o
変わりばえしなくて申し訳ないが
やっぱり雰囲気・サービス・美味しさから言えば
例の伝説のレストラン グート・プアバッハに決まり (^^)v
(余計な事だが、この「グート」というのは
「良い」という意味のグートではない。
じゃぁ、何と訳すか、というと、倉庫というか、お倉というか
貴族が生活に必要なものを賄っていた「経済班」的な意味合いがあって
日本語に訳すのが難しい・・・というか、めんどくさい(笑))
前の記事は ここ と ここ
青空が眩しい日曜日にブルゲンラントへのドライブ。
しかも、A 女史の運転!!! 人の車に便乗するのって久し振り。
(いつもは自分の車で走っちゃうから・・・)
シェフのシュティーグル氏も健在。
以前は、ニコッともしない怖そうな顔で冗談を言うので
本気で怖かったが(ホント)
何か、今日はニコニコしている。ああ、この人、笑えるのね。
(って、何て失礼な・・・ すみません、でも驚いたの、ワタシ)
途中でオーナー氏がまた出てきて
自分のところのスパークリング・ワインを出してくれる。
あの、ワタシ、最初に飲んだんですけど f(^^;)
でも、2杯目でも3杯目でもイケるわよ。今日は運転しなくて良いし。
私がオーダーしたのは「夏のメニュー」4コース 44ユーロ。
オードブルにアボカドのサラダ。
ナマに近いアスパラガスが飾ってあって
アボカドのとろんとした食感と、しゃきしゃきのアスパラガスが絶妙。
トマトとショウガのコールド・スープ。
ううう、さっぱりして、気にならない程度のコクがあって複雑な味。
メインの白身のお魚に、キノコ入りリゾット。
お魚の焼き具合が、これまた絶品。リゾットの味と食感がまた抜群。
シャルドネを飲んでいたら、オーナー氏から、ピノ・グリのご招待。
うわ〜、ピノ・グリも美味しい。酸味と残糖のバランスが素晴らしい。
友人はデジタル・カメラで撮りまくっていたけれど
すみません、ワタクシは食べるのと飲むのに夢中で・・・・
デザートだが、友人は例のクリーム・パイ。
私は、そのままメニューにあったバター・ミルクのムース。
上にアイス・クリーム、その下がマリネしたイチゴで
下に、バターミルクのさっぱりしたムースが甘みを抑えて入っていて
甘すぎず、さっぱりして、確かに「夏のメニュー」だわ。
最初にパンが出てきて
パンにつけるディップと一緒に出てきたオリーブ・オイルの中に
漬けこまれた謎の物体。
何だろ〜と散々議論した後に聞いてみたら
やっぱり生姜だった。確かに夏だから、生姜は身体に良い。
こうやって書いてみると
美食の楽しみを、文字で伝えるなんて不可能だわ。
庭のテーブルに座って
景色を楽しみながら、喋って飲んで、美味しいものを食して
これぞ、贅沢の極みだわ。もっともそれだけコストもかかるけど f(^^;)
トーンキュンストラー + ミハイル・ユロフスキー
- 2010.06.26 Saturday
- トーンキュンストラー
- 23:30
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- by はっぱ
Schloss Grafenegg
17:30 Reitschule
バイオリン Dalibor Karvay
ピアノ Stefan Stroissnig
Sergej Prokofjew (1891-1953)
Sonate für Violine und Klavier Nr.2 op.94a (1944)
Fünf Melodien für Violine und Klavier op.35 (1925)
Maurice Ravel (1875-1937)
Tzigane, Rhapsodie für Violine und Klavier (1924)
20:00 Wolkenturm
Tonkünstler Orchester Niederösterreich
指揮 Michael Jurowski
ピアノ Alexander Melnikov
Sergej Rachmaninow (1873-1943)
Konzert für Klavier und Orchester Nr.2 c-moll, op.18 (1901)
Schätze des russischen Balletts
Pjotr Iljitsch Tschaikowski (1840-1893) "Schwanensee" (1875/76)
Alexander Glasunow (1865-1936) "Raimonda" (1896/97)
Sergej Prokofjew (1891-1953) "Romeo und Julia" (1935/36)
Wladimir Jurowski (1911-1972) "Das Purpursegel" (1941)
Aram Chatschaturjan (1903-1978) "Gayaneh" (1942/1957)
グラフェネック城での夏のコンサート・シリーズの開幕。
このチケットがお得なのは、本コンサートの他に
その前のミニコンサートと、専門家によるコンサート解説までが含まれているから。
車でウィーンから約1時間だが、シャトル・バスも運行している(有料・要予約)
プレリュードで弾かれたプロコフィエフ、最高に良かった。
ツィガーヌも、完璧な技術で、音色も様々に変化して、大満足。
ミニコンサートと曲目解説は、もともとの馬小屋だったホールで行われるが
本コンサートは屋外である。
で、ワタクシは以前から、屋外でのクラシック・コンサートについては
懐疑的、というより、大反対なのであって
なぜに、屋外で演奏されなきゃいけないのか、全く持って疑問に思う。
大がかりな舞台装置を作って、お祭りみたいに行われる
屋外オペラ(マイク付き)は理解できる。
夏の風物詩のようなものだし、「お祭り」だから良いのだ。
(バカにしているワケではありません。その存在意義は充分認めています)
案の定、夕暮れ時から、鳥の鳴き声が
あっちでギャーギャー、こちらでプルプル。
鳥の鳴き声をバックに演奏されるラフマニノフ(涙)
オレグ・マイセンベルクがキャンセルして、代打にたったメルニコフだが
鳥の鳴き声に負けまいと、最初から力一杯ピアノを叩いて
あああ・・・・ 音が濁ってるんですけど(涙)
しかも、シロウトが言ったら怒られるかもしれないが
オーケストラがボロボロじゃん。特に金管、おいおい、あの〜、ううう(涙)
ピアニストは途中から体勢を立て直し
オーケストラと合わせようという涙ぐましい努力をしていて
それはそれなりに、途中、ドキドキするところもあったが
何とかカタチにはなっていたものの
聴いている方も
鳥の鳴き声やら、その間に時々混じる、ウシガエルの鳴き声やら
何故か赤ちゃん連れでピクニックしている家族がいて
その赤ちゃんの泣き声やらで
音楽に集中も何も・・・・ 雑音の方に耳が行っちゃうんですぅ(号泣)
それでも、ピアニストがアンコールで弾いた
あれは、プロコフィエフか、スクリャービンあたりか
その時は、雑音にもかかわらず
突然、ピアノの周囲だけが独立した世界のようになって
この人、もしかしたら、すごいピアニストなのかも、と思わせる要因はあった。
後半は、指揮者が選んだロシア・バレエの名場面音楽。
管も前半より良くはなったけれど
すみません、弦のアンサンブルが揃っていなかったりして
何か、ごめん、シロウトだし、雑音が多いから、判断を狂わされているところはあるが
ちょっとオーケストラがボロボロ。
最後のハチャトリアンはノリノリになって来て
ノリノリのまま、アンコールでハチャトリアンの「剣の舞い」
木琴が何故、指揮者の目の前にあるんだろう?と不思議だったが
アンコール用でしたか・・・
指揮者ミハイル・ユロフスキー、杖をついて登場。
上半身は元気で、ハチャトリアンの時には肩を動かして自分でもダンス。
でも、後の方では、指揮にも疲れが目立って
ほとんどテンポの指示ができていないところを
これはオーケストラが頑張ってカバーしていた。
ちなみに、バレエ音楽の4番目に演奏されたヴラジミール・ユロフスキは
指揮者ミハイルのお父さん。3代続いての音楽家。
まぁ、ヨーロッパって、音楽=家業という人が多いからな。
でも、やっぱり、クラシックの屋外コンサートって、意味がない(きっぱり)
グラフェネックは雨が降ると
同じ敷地内のオーディトリウムという
素晴らしい音響を持ったホールでの演奏に変更になるので
グラフェネックに行く日は、前日から逆さテルテル坊主でも用意して
「雨、雨、降れ振れ」と大声で・・・歌えないので、心の中で歌って祈る。
とは言え、オペラや演劇は、夏でも地方での音楽祭的な公演はあるけれど
チケットがめちゃ高いザルツブルク音楽祭以外には
夏のクラシック・コンサートって、グラフェネックしかないからなぁ・・・
(ブレゲンツ音楽祭でもコンサートは時々あるが
ウィーンから列車で7時間もかかるところには行けません)
フォルクス・オパー 「こうもり」
- 2010.06.25 Friday
- フォルクス・オパー
- 23:30
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Volksoper Wien
Die Fledermaus
Operette in drei Akten
Musik von Johann Strauß
指揮 Rossen Gergov
ガブリエル・フォン・アイゼンシュタイン Thomas Sigwald
ロザリンデ Edith Lienbacher
アデーレ Anja-Nina Bahrmann
イーダ Elisabeth Schwarz
ファルケ博士 Daniel Schmutzhard
オルロフスキー Annely Peebo
アルフレード Ladislav Elgr
イヴァン アルフレードの侍従 Heinz Fitzka
フランク Josef Luftensteiner
フロッシュ Gerhard Ernst
ブリント博士 Thomas Markus
この時期に「こうもり」観賞というのは、私の流儀ではないのだが
ひょんな事から、特別料金12ユーロ \(^O^)/
しかも、バルコン1列目。国立オペラ座で言ったらミッテル・ロージェに相当する
舞台の完全正面のベストの席。
わっはっは、マジメに仕事をしていると、こういうご褒美があるのだ。
・・・・ってちょっと関係ないが。
指揮者は今回がデビュー。
客席に挨拶する時に、斜に構えて、ちょっと「気取り屋」の感じがするが
指揮そのものは、躍動感に溢れて、なかなかよろしい。
多少のズレズレがあったのは、これは仕方がない(笑) でも、よくやった。
さすがに344回目の上演(!!!)という事で
歌手も揃って、非常にこなれた舞台で、コミカルでバタバタで、よく出来ている。
アデーレ役のバーマンは、声は出るし、オキャンな感じがするし
大柄な歌手なのだが(顔立ちも派手)実に巧くアデーレを演じていて素晴らしい。
ジクヴァルトのアイゼンシュタインについても言う事なし。
演技も大げさで、コミカルで、いや、もう、ものすごく笑わせてくれる。
ロザリンデ役のリーンバッハーが す・ご・い!!!
声量は劣るものの(ちょっとご年配だし)
美人だし、スタイル抜群だし、ドレスの着こなしが完璧の上
何とも言えぬ気品が漂って、抜群に魅力的。
気品がある上に、ちょっとイタズラっぽく、カワイイ女になっちゃう。
声量云々はともかくとして
高音でのピアニッシモは、しっかり支えがあって
完璧に正確な音程で、ぴったり当たってオーケストラの壁を越えてきた。
スーパースターというのではないけれど
あんなに底力のある「歌役者」がいる、というのは、この劇場の強みだ。
目立たない役だったが(演技が地味)
ファルケ博士のシュムッツハルトは、すごい美声。
オルロフスキーのペーボは、セリフの声はあまり通らないくせに
歌い出すと、あら、声量が全然違う。すごい声じゃん。
そんなに「コワイ」オルロフスキーにはなっていなかったので
(途中で顔をクシャクシャにして大笑いするところがカワイイの)
暴力的なオルロフスキーよりは、こちらの解釈の方がワタクシ的には好み。
演技は実に巧いけれど、1人だけ声が出ていなかったのがフランク役。
でも、まぁ、他の歌手が抜群だった、という中だし
この日の調子が悪かっただけかもしれない。
アルフレード役エルグルは、テノールにしては背が高くて
ちょっとにやけた「ハンサム」で、張り切っていて、これもカワイイ。
ちょっと張り切り過ぎだったかも。まぁ、テンション高いのは悪くはないが。
こういう演目って、何回も観ているので
3幕のフロッシュの笑わせどころも、知っている。
(ちゃんとアドリブはある(笑))
でも、何回観ても、確かに楽しいし、面白いし
音楽も頭の中に完全に入っていても、それでも楽しめる。
ただ・・・
ウンチクを垂れたい気取り屋のワタクシとしては
「ただ楽しい」だけのオペレッタは、ちょっと物足りない。
(オペレッタ・ファンの方、ごめんなさい)
リストマニア
- 2010.06.24 Thursday
- 予告編
- 16:00
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- by はっぱ
我々がよく知っているロマン派の作曲家たちの
「記念の年」が続いているが
来年2011年は、フランツ・リストの生誕200年にあたる。
ほうほう、ショパンより1つ年下だったんですね。
フランツ・リストは1811年に、現在オーストリアになっているライディングで生まれている。
お父さんのアダム・リストは、アイゼンシュタットで
エスターハージ候に仕え、楽器は何でもこなすという器用な人だったらしいが
ソプラノ歌手にチョッカイを出した(らしい)
で、その不始末が原因で、ライディングなどという田舎に飛ばされてしまったのである。
いや〜、今でも田舎である。実に「ど田舎」であって
リストの生家と、それに付随して数年前に建てられた、立派なコンサート・ホール以外は何もない。
ホテルもないし、レストランもない(笑)
まぁ、静かだし、田舎、という雰囲気には事欠かないが(苦笑)
(ちなみに宿泊だが、近くに温泉地がある。
温泉の周囲には、ここ数年、ニョキニョキと新しいホテルが立ち並んだ)
2011年の「リスト生誕200年」を祝って
リストの生家(の隣に建てられた立派なコンサート・ホール)で
リスト・マニア
という催物が開催される (英語のサイトあり)
とは言え、年間通じてコンサートしても誰も来ないだろうから
(あ、ごめん、思いきりバカにした言い方だったらすみません)
4回のブロックになっている。
2011年1月27日〜30日
2011年3月17日〜20日
2011年6月12日〜26日
2011年10月19日〜23日
上記のウエブ・サイトにプログラムも記載されているので
興味のある方はどうぞ。
2011年10月22日、リストの誕生日のコンサートは
何と、大御所、ダニエル・バレンボイムのピアノ・コンサート。
(さすがにこの日のチケットは高い (-"-;))
プログラムを見ると、かなりスゴイ音楽家を集めている。
レオンスカヤや、ライモンディ、エロードも出るし
マルティン・ハーゼルボック率いる Wiener Akademie も演奏する。
音楽監督のクトロヴァッツ兄弟も、もちろん出演する。
彼らのリストって、凄いんですよ〜〜〜 (マゼッパの CD が出ている)
例のポゴレリッチも登場。リストの他にベートーベンを演奏する予定。
うわ〜、コワイもの見たさ(聴きたさ?)で行ってみたい(本気)
ウエブ・サイトの最初のページのキャプションが
BORN TO BE A SUPERSTAR
わっはっはっはっは!!!!
確かにその通り。
女性にモテまくり、人妻をこまして子供まで作り
やっと離婚できた、その人妻には
「こんなウワキな人、イヤ」と拒否されて
最後は修道院に閉じこもって、ほとんど無調の不思議な曲を書いたが
基本的には、この人が有名になったのは
オペラや交響曲のパラフレーズだ。
当時はレコードも CD もなかったので
オペラや交響曲を、超絶技巧のピアノで弾く、というのは
スゴイ事だったのだ。
聴きに来た貴族の女性たちが、きゃ〜〜〜〜〜っ と失神しまくったのだ。
クラシックなんて敷居が高い、と思われがちだが
フランツ・リストは、言ってみれば、当時のマイケル・ジャクソンである。
ライディングまでの交通手段も
(まぁ、私は自分の車で往復するが)
ウィーンからメルビッシュと同じようにシャトル・バスが出るようだし
音楽的には、かなり高いレベルのものを
素晴らしい音響の新しいホールで演奏するはず。
リスト・マニアまではならなくても良いけれど
何とか時間を見つけて行きたいなぁ。
グループは無理として、個人のお客さまで
こういう変わったコンサート好きな方に、ぜひどうぞ。
(もう、楽友協会も国立オペラ座も飽きたわ、という方向けです(笑))
ウィーン音楽大学指揮科卒業試験
- 2010.06.23 Wednesday
- ウィーン放送交響楽団
- 23:00
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- by はっぱ
ORF Radio-Symphonieorchester Wien
指揮 Hao Wei Huang
指揮 Tae-Jung Lee
指揮 John Lidfors
指揮 Gergely Madaras
Antonín Dvořak (1841-1904)
Symphonische Variationen über ein Originalthema, op.78
Richard Strauss (1864-1949)
Suite aus der Oper "Der Rosenkavalier", AV 145
Igor Strawinsky (1882-1971)
Scherzo fantastique, op.3
Claude Debussy (1862-1918)
La Mer, Drei symphonische Skizzen
ウィーン国立音楽大学指揮科のディプロム試験。
試験台になるのは、ウィーン放送交響楽団。
今年は台湾、韓国、ドイツ育ちのアメリカ人にハンガリー。
なかなか国際色豊かではある。
私が、このコンサートに行き始めて数年たつが
まだオーストリア人の指揮者(のタマゴ)は見たことがない(笑)
しかし、いつも思うのだが
この曲の選択というのは、指揮する本人の希望なのか
それとも、教授が「キミはこれを振りなさい」と指定するのだろうか???
最初のドボルジャーク。初聴きのせいか、あんまり面白くない (-"-;)
テーマが、スラブ系テーマなのだろうが
何故か、中国系テーマに聴こえるのは
指揮者が台湾人だから、という事に、ま〜ったく関係はないと思うのだが
その指揮者も、手をヒラヒラさせてテンポを取っているだけで
なんか、一本調子で、マジメで・・・ 以下省略。
リヒャルト・シュトラウスの「バラの騎士」で出てきた韓国の指揮者。
うわ、これは、もう立派なプロだわ。
(既に色々な舞台に立って、オペラまで振っているようだ)
動きが鋭いし、派手で、アピールの方法を熟知している。
かなり難しいポリフォニーも危なげなく指示を出す。
でも、それよりも何よりも
こういう曲って、オーケストラが「ノル」のだ(笑)
私のいるところからは、コンサート・マスターの周辺くらいしか見えないが
その「ノリ方」が微笑ましいというか、スゴイというか
指揮者はともかく、僕たちはノッちゃうよ〜、ほらほら、わ〜い・・・という
まぁ、独断・偏見ではあるけれど、すごく熱い演奏になった。
ストラヴィンスキーの曲は初期の作品で
リムスキー・コルサコフの影響が強く、ほとんど変拍子もない。
全体に均一な、ムラのない音色を、無理なく引き出しているけれど
指揮の動きとしては、派手な動きがなくて、地味。
おいおい、指揮者のダンスを見にいっているワケではないだろうが・・・
ドビュッシーの「海」の指揮も、派手に動く部分がないから
見ていて、たいして面白くない(こらこら!)
音色はとても美しい。
言ったら悪いが、もともとのオーケストラが良いんだもん。
こういう「試験」って(まぁ、コンサートでもあるけれど)
もっと、オーケストラのメンバーが指揮者にイジワルする、とかできないのかなぁ。
いつも、オーケストラが一生懸命に、マジメに
指揮者のタマゴを助けてあげよう、ちゃんと演奏しよう、という態度が見え過ぎて
いや、それは、音楽的には非常に正しいのだが
ツッコミができない。
本当にツッコミできる「試験」なら
同じ曲(しかも「名曲」)を全員に振らせるとか
いやいや、それはオーケストラがカワイソウか ( ;^^)ヘ..
ウィーン放送交響楽団が、指揮者にイジワルをするとか
できないだろう、あのマジメなオーケストラでは・・・そんな事もないか(笑)
まぁ、そこまで言わないけれど、何か工夫があっても良いかも(そんなアホな)
スティーヴ・ダヴィスリム + ゲロルド・フーバー
- 2010.06.22 Tuesday
- コンサート(オーケストラを除く)
- 23:00
- -
- trackbacks(0)
- by はっぱ
Konzerthaus Mozart Saal
テノール Steve Davislim
ピアノ Gerold Huber
Franz Schubert (1797-1828)
"Die schöne Müllerin" D 795 (1823)
もともと2009年6月2日のマティアス・ゲルネのリサイタルだったものが
キャンセルになり、2010年4月30日にダヴィスリムが同じプログラムを、というのが
またもやキャンセルになり、という、曰くつきのリサイタル。
スティーブ・ダヴィスリムはその間にシマノフスキーで聴くチャンスがあった。
テノールなのだけれど、魅力的な低音だなぁ、という印象があった。
で、本日のシューベルト「水車小屋の娘」
この歌曲集のテーマというのは
「女は肉食系男子が好き」
というのに尽きるのではないか、と思う (独断偏見)
肉食系男子に負けた草食系男子の悔し紛れの歌、と言っても良い(こらこら!)
後ろで髪を縛った、アーティスト崩れ的な髪型で
スキップしながら、すごいテンションで現れたダヴィスリム。
そんなテンションで大丈夫ですか??
感想を一言で書けば
シューベルトって難しい (-"-;)
聴いている方はシロウトだから好きな事を喚けるので
シロウトの雄叫びと思いながら読んで欲しいのだが
細かい部分の処理がなってない!!!!
最初は時々、音程が不確かになる部分が聴こえてきて、不安定だし荒い。
まぁ、最初は高いテンションで、若さと元気な様子を強調する事に異議は唱えないが
でも、この主人公は、最初から草食系のはずだ(少なくとも私のイメージでは)
手振り身振りが凄くて
見ていると、まるでオペラを歌っているかのようだが
視覚を遮断すれば、あまり声に表情のある人ではない。
高音も、ある程度の声量で出すと、とてもキレイにキマるのだが
ピアニッシモだと、擦れる感じがする。
声のコントロールが完璧には出来ていないのだ。
Mein ! の後に、聴衆から拍手が出て
この拍手が、かなり長く続いたのには驚いた。
まさか、次の曲が Pause (=幕間)と言うので誤解したのではないだろうな(疑)
しかし、拍手した聴衆、ドイツ・リートを聴きにくる層ではないだろう(怒)
ダヴィスリムがもろ手を挙げて「勘弁してよ」のポーズをした位だし(聴衆=恥)
ついでだが、途中で携帯電話を鳴らしたバカもいた(大恥)
暑かったのか、途中でネクタイを投げ出し
時々、水を飲みながら歌ったのは、まぁ、理解はできる。
で、Der Jäger を、異様に速いテンポで
早口言葉で、喋っちゃったのには、ちょっとビックリ。
あれあれ、ちょっと音楽的な部分が無視されてる、と思っていたら
最後は本当に「喋り」になっちゃったよ (*_*)
早口言葉は、もちろん、ドイツ語らしきモノにはなっているが誰も聴き取れない。
しかも、手振り身振り激しく、怒りを籠めて、歌う、いや、怒鳴る?ので
あれを、水車小屋の小僧がやったら
狩人の方が恐れをなして逃げて行きそう・・・・
Die liebe Farbe あたりで、途中が怪しくなったのは (-"-;)
ピアノの横に楽譜を置いて、慌てて見て、事なきを得たけれど
一瞬、ドキッとした。こういうところがもう一ヶ所。
あのね〜、美しき水車小屋の娘なんて、スタンダード・ナンバーでしょうが!!!
ちゃんと歌詞くらい、完璧に覚えておいて欲しいわ、聴衆としては・・・
後半は抑えて、前半とはガラッと変わった草食系男子になろうとしていたけれど
う〜ん、やっぱり・・・・ 合わない(断言)
この人、シューベルトとかじゃなくて
シューマンとかモーツァルト、リヒャルト・シュトラウスあたりの方が
声としては合うのではないだろうか。
聴き手としては、今一つ、納得できないシューベルトだったのだが
アンコール2曲。
最初はフーゴ・ヴォルフの Um Mitternacht
あら、こっちの方が格段に良い。
安定していて、ピアノ続きなのにメロディが美しく聴こえる。
最後に
「本日は来ていただいてありがとうございました。
特に、2回いらした方(前がキャンセルだったからね)に感謝します。
キャンセルしたコンサートの頃、私は自分の結婚式で大変だったので
その時に歌う予定だった曲を、今、歌いたいと思います」
で、シューマンの Widmung
これは、かなりノビノビと歌っていて、声も出ていて、明るくてなかなかよろしい。
最後に客席に投げキッスしたのは、きっと奥さまにであろう。
頑張ったけれど、ちょっとね、というシューベルトを聴いちゃったせいだろうが
やっぱり、この人、身体での表現力はあっても
声に、いま一つ、表現力が欠ける。
ただ、まだ若いテノールだし
これから、声のコントロールが出来てくると、また変わってくるかも。
ドイツ語は美しく、しっかり聴き取れるように歌っていたから
これからの歌い手だろう。
イム・プルス・タンツ ウィーン国際モダン・ダンス・フェスティバル
- 2010.06.21 Monday
- 予告編
- 19:30
- -
- trackbacks(0)
- by はっぱ
書いた通り、そろそろ音楽シーズンは終わり。
が・・・・
ワタクシの趣味は音楽だけではない(きっぱり)かっこいいダンサーの筋肉を見るのも モダン・ダンスも好きである。
7月15日〜8月15日まで
国際的なモダン・ダンサーたちがウィーンに集まって繰り広げられる
イン・プルス・タンツ
国際モダン・ダンス・フェスティバルなのだ。
いつものローザスや、モンテカルロ・バレエに
今年はジェローム・ベルも独自の公演をするし
もちろん、私の好きな、不思議なオジサン Xavier Le Roy の公演もある。
このフェスティバル、最初の頃は
どれに行って良いのやら、さっぱりわからず
え〜い、適当に、時間が合うものだけ、行っちゃえ!という買い方をした。
基本的には、今でもそれは変わっていない f(^^;)
行ってみると、あれぇ? というモノもあり
何だかわからんけど、すごい印象を残すモノありで
どの公演も、ある意味、ものすごく「面白い」
現代芸術、現代音楽と同じで
振付師には、哲学的に言いたい事がたくさんあるのだろうが
その一端の深いところに感じるダンスもあれば
笑えるダンスもあるし、冗談でしょ、みたいなものもあって千差万別。
公演時間も1時間から2時間を越えるものまで色々ある。
今回のウエブ・サイトには、公演時間の明記があって、これは有難い。
そう言えば、昔、ローザスの公演の時
日本人観光客らしき母娘が近くに座っていて
お母さんが娘さんに「これ何?」
「名前を聞いた事があるから、有名なんじゃない?」
このパーフォーマンス、幕間なしで2時間以上だったので
何人かは途中で立って会場を出ていったけれど
日本人女性2人は、もぞもぞしながら、最後まで頑張っていた。
・・・ いや、立派なものだ。あまり楽しんではいなかったようだが。
確か、あの時は私は2回観に行って
最初の公演では、あれぇ? ダンサーの自己満足かよ、ぷんぷん、と思って
2回目で、あっ! と言う驚きに満たされて
突然、その中に意図されたものが見えて来ちゃったという
思いだすと、強烈な体験をしたのだった。
現代芸術、現代音楽、モダン・ダンスなど
「現代」の名で括られているものは、最初からの理解は難しい。
何だかワケのわからないまま
何回か観たり聴いたりしているうちに
突然、あれっ!? という、目からウロコが落ちるような
自分の脳が、世界に対して、急に別の角度からアクセスするような
何とも表現しにくいけれど
世界観が急転するように、自分の精神が開くのがわかるのだ。
・・・これもアブナイ世界かもしれない (-。-) ボソッ
チケット販売は既に始まっているが
インターネット・サイトのチケット販売はスイスの会社がやっているので
私は7月1日に、国立オペラ座の横のチケット・オフィスが開いたら
そこに、リストを持って行って(一番安いチケットを)買う予定。
来ている人たちもダンサーが多くて
(よって、若くてカッコイイ人たちが多い (こらこら!))
聞こえてくるのは英語が大半だったりするけれど
7月にウィーンに行くのに、音楽鑑賞ができない、と思われる方
たまには趣向を変えて
モダン・ダンスに行ってみるのも、お勧めです (^^)v
(ただ、このパーフォーマンス、開始時間が遅いんだよなぁ・・・・
20時とか21時とか、モノによっては23時開演なんていうものもあって
まぁ、残業して行くから良いんだけど
若い人たちって、夜更かしタイプが多いのかしら???)
なお、私の口車に乗って
「モダン・ダンスってどんなの?」と興味を持たれた方は
Im Puls Tanz のビデオ・ギャラリーが、かなり充実。
(2002年からのパーフォーマンスの見どころがアップされている)
真っ裸で踊る女性とかも居て、ちょっとギョッとするかもしれないが(笑)
お時間のある時に、ぜひご鑑賞を。
実際に観るのとはかなり違うけどね (^.^)
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