グスタフ・マーラー・ユーゲントオーケストラ + ノット

0

    PRÉLUDE
    Gustav Mahler (1860-1911)
          «Das Lied von der Erde»
      (Bearbeitung für kleines Ensemble: Arnold Schönberg,
         Fertigstellung: Rainer Riehn) 

    メゾソプラノ Annely Peebo
    テノール Norbert Ernst
    バイオリンと指揮 Vahid Khadem-Missagh
    バイオリン  Alois Wilflinger
    ヴィオラ Gertrude Rossbacher
    チェロ  Bernhard Naoki Hedenbor
    コントラバス  Michael Seifried
    フルート Walter Schober
    オーボエ  Andreas Gschmeidler
    オーボエ Johannes Strassl
    クラリネット Kurt Franz Schmid
    ホルン  Christoph Peham
    ファゴット Gottfried Pokorny
    パーカッション  Gunter Benedikt
    パーカッション  Bence Kulcsar
    ピアノ  Sandra Jost
    ハルモニウム  Johannes Wenk 

    GASTORCHESTER
    Gustav Mahler Jugendorchester
    バリトン Matthias Goerne
    指揮 Jonathan Nott 

    György Ligeti (1923-2006) 
         «Atmosphères» für Orchester
    Gustav Mahler (1860-1911) 
         «Kindertotenlieder» für mittlere Stimme und Orchester
             nach Gedichten von Friedrich Rückert
    Richard Strauss (1864-1949) 
         «Also sprach Zarathustra» Tondichtung op. 30

    あああ、晴れちゃった(がっかり)

    日本で言えば秋晴れ。爽やかで空が高くて、最高に気持ちが良いのだが
    オープン・エア・ステージでのコンサート
    あまりに予想にピッタリで、書く気を殺がれるわ。

    近くにサッカー場でもあるらしく
    若い男の子たちの「うわ〜〜っ」という叫び声が聞こえてくるし
    日没前の鳥の合唱に、オートバイとヘリコプターと飛行機の音が一回づつ。

    横の芝生では、ウサギが草を食べてるし・・・

    そんな中でリゲティのアトモスフェアを聴け、というのは、絶対に無理な話。

    22のエレメントを75の音で繋いで云々のウンチクの後でも
    75音どころか、加えて他の音まで入って来たら、もう、いやっ (-゛-メ) ヒクヒク

    ご存知、キューブリックの映画「2001年宇宙の旅」で
    途中の船内で使われている曲。
    あ、そう言えば、「ツァラトストラはかく語りき」も同じ映画で使われていた。
    ついでにヨハン・シュトラウスの「美しき青きドナウ」も演奏すれば良かったのに・・・

    アトモスフェアを聴きたい、という酔狂な方は ここ でどうぞ。
    小さい音量で聴いて、スポーツやってる男の子たちの ウォーッという声とか
    鳥の鳴き声とかを混ぜた感じがどんなものだか、どうかご想像下さい(しつこい)

    マーラーの「亡き子を偲ぶ歌」
    バリトンのマティアス・ゲルネ。音響が悪いけれど、やっぱり美声。
    張り上げてはいないのに、しっかりピアノでも通るし
    低音から高音まで、実に美しく
    しかも、表情豊かに、それなのに、オペラにならない節度があって
    ううう、やっぱり、私、このバリトン、めちゃくちゃ好き。
      頭頂部は、とうとう丸い完全な空地になったけれど、そこがまた何とも (*^^*)

    「ツァラストラはかく語りき」は
    18時からの Harald Haslmayr (グラーツ大学教授)の簡単な解説が役立った。
    けっこう、何回も聴くチャンスがあったのだけれど
    ハ長調とロ短調の拮抗までには辿り着かなかったので
    やっぱりプロの話を聞くとよくわかる。

    日没後はコオロギの合唱が始まり、気温も13℃くらいまで落ち込んだ。
    毛布やらジャケットやらを山ほど持っている私だって
    かなり寒かったから、ステージの上のプレイヤーは大変だったと思う。

    ・・・ 本当に、野外でクラシック・コンサートをする意味なんて
        全くないと思うんですけど ((`へ´)プンプン)

    プレリュードで「大地の歌」の室内楽編成版の演奏は
    色々な意味で面白かった。

    マーラーの曲が、もともとドイツ・リートである事がよくわかるし
    オーケストレーションそのものの特色はよく出しているから
    音の厚みを除いて、骨格だけにした、という感じ。
    イメージは変わるのだが、根源的なところは変わっていない。

    ただ、テノールは、ちょっと・・・
    オーケストラ伴奏じゃないのだから
    声を張り上げて大声を出す必要はないと思う(まぁ、そういう曲ではあるのだが)
    バランス感覚が欠けてる(断言)

    メゾソプラノは、その意味では、うまく声を抑えていてマル (^^)v

    (雨が降らない限り)野外コンサートである、という一点を除けば
    20ユーロで、16時30分からのプレリュード・コンサートと
    18時から30分の楽曲解説が聞けて
    雨合羽付きの(椅子の下に置いてある)本コンサートまでの内容は
    ものすご〜〜〜くお買い得だ。
      雨が降ってくれていたら、オーディトリウム・ホールでもっと楽しめたのになぁ・・・


    ロイヤル・コンセルトヘボー + マリス・ヤンソンス

    0

      Königliches Concertgebouworchester Amsterdam
      指揮 Mariss Jansons
      Joseph Haydn (1732-1809)
          Symphonie G-Dur Hob.I:100 “Militärsymphonie”
      Dmitri Schostakowitsch (1906-1975)
          Symphonie Nr.10 e-Moll op.93

      コンセルトヘボーにヤンソンスは何回もウィーンで聴いてはいる。
      ただし、いつも楽友協会である。

      ショスタコーヴィッチを楽友協会のオルガン・バルコンで聴くのは
      あの、その、ちょっと・・・
      楽友協会の残響が強すぎて、ショスタコーヴィッチには合わない(きっぱり)

      ザルツブルクの大祝祭劇場での ここ で書いたチケットのコンサート

      ロイヤル・コンセルトヘボー・オーケストラ・アムステルダムと
      マリス・ヤンソンスで
      ハイドンの「軍隊」交響曲に
      ショスタコーヴィッチの交響曲10番。何て美味しそうなプログラム (*^^*)

      ウィーンから車を飛ばして行って

          ああああ・・・・
             生きてて良かった  ♪♪v(⌒o⌒)v♪♪

      「軍隊」交響曲は、ハイドンのイタズラが結構あって
      お父さん、何を実験してるんですかぁ? みたいな楽しさのある曲。

      輝くような明るい弦が、寸分の狂いもなくピッタリ合って
      いや、もう、楽しいっ \(^^\)(/^^)/
      (本当に身体が踊っちゃうわ・・・ ううう、いかん、いかん)

      途中で一部のパーカッショニストが舞台から退場。
      ん???
       と思ったら
      最終楽章の途中から、あれ? れれれ??

      パーカッション、何処でやってるの? 
          舞台じゃないところから聴こえてくる (・_・")?

      わっはっは (^O^)
      何と、パーカッションが平土間観客席を行進して舞台の前までやってきた!!!
      2階席で良かったぁ!!! (平土間より音のバランスが良かったと思う)

      しかし、こういう事をやっちゃうとは
      ヤンソンスって・・・・ おちゃめ !!!!! (*^^*)

      後半のショスタコーヴィッチ。
      低弦の厚み、木管・金管の表情に完璧なソロ。
      技術に支えられて、細かい部分まで神経の行き届いた解釈に加えて

      大祝祭劇場の音響に、やっぱり合う!!!!!!!! \(^O^)/

      フォルティッシモでガンガン鳴らしてもうるさくならず
      弦も管も、くっきり、はっきり聴こえてきて
      1楽章から、もう、何か、めちゃめちゃ胸が熱くなって、心臓バクバク。

      うううううううっ。 ザルツブルクに来て良かった・・・・ (;_;)ウルウル

      ショスタコーヴィッチの交響曲は、演奏会場を選ぶ、と思う。
      残念ながら、楽友協会には向いていない。
      コンツェルトハウスなら大丈夫だが
      ロイヤル・コンセルトヘボー、コンツェルトハウスでのコンサートしないもんなぁ。

      で、あの大曲を完璧に演奏した後
         更に2曲のアンコール・・・ (*_*)
      (2曲目は確かハチャトリアン・・・ 一度、やっぱりアンコールで聴いた事がある)

      なんつう体力のあるオーケストラに指揮者!!!(驚愕)

      ヤンソンスは、ほとんどのコンサートでアンコールを用意している。
      音楽に誠実で、茶目っけもあって、自分でも音楽を楽しんでいる上、
      更に「聴衆を楽しませよう」という努力も中途半端じゃない。

      コンサートに悪ずれしている私だが
      久し振りに、すごいコンサートを聴かせてもらった。
      ウィーンからの往復600キロ。行って良かった (^^)v


      ウィーン・フィル + ドゥダメル

      0

        ブダペスト2日目に行ったのは ここ

        この綴り、日本語での表示が不可能で
        ゲデレと書いたり、グドゥルーだったり、ゲデレーだったり
        みんな苦労している様子 (^-^)

        Gödöllő の ö はドイツ語のウムラウト
        ő は同じ発音の母音の長音なのだそうだ。
             ・・・んな事書いても、やっぱりわからん(自爆)

        で、ブダペストから帰った次の日。
        木曜日・金曜日も続けて休暇扱いにしてもらう。

        わっはっは、これで、目標20日のうち
        8月だけで6日もこなしたぞ! (^^)v

        Wiener Philharmoniker
        Grosses Festspielhaus
        指揮 Gustavo Dudamel
        バイオリン Nikolaj Znaider

        Peter I. Tschaikowski (1840-1893)
            Konzert für Violine und Orchester D-Dur op.35
        Igor Strawinsky (1882-1971)
            Le Sacre du printemps

        ウィーン・フィルならウィーンでも聴けるのに
        わざわざザルツブルクまで行ったのは、いくつか理由があるのだが
        全部の理由は書けない(秘密です (*^^*))

        ドゥダメルの指揮を初めて観たのは2007年5月。
        (ヒマな人は ここ をどうぞ)

        予想通り、コンサートの指揮者としては
        ベルリン・フィルやウィーン・フィルを振って、スクスク伸びてきた。

        チャイコフスキーのバイオリン協奏曲。
        最初が、ちょっと、あの、その、え〜っと
        あまり調子が良くなさそうだった 私が耳慣れしていなかったのが
        1楽章のカデンツァあたりから調子が出てきて 私が耳慣れしてきて
        超絶技巧を満喫・・・・というより
        何回も書いて申し訳ないけれど、私、バイオリンは苦手なの。お許しあれ。

        で、もっぱら指揮を見ていたのだが

        あらら、ウィーン・フィルを完全に手中にしてる・・・
                       (↑ 珍しいケース(笑))

        「春の祭典」は、2007年当時も振ったプログラムで
        ドゥダメルが最も良く振る曲目だと思う。

        最も得意なプログラムで、ザルツブルク音楽祭のデビューを飾るというのは
        賛否両論あろうが、手堅い選択ではあった。

        あの、お行儀の良いウィーン・フィルから
        よくぞ、あの、野生的なエネルギー溢れるストラヴィンスキーの音を出したものだ。

        指揮台を降りると、かなり小柄だが
        あのカリスマ性は、やっぱり天才だわ・・・

        ものすごい明確な音作りの、野性的なリズムを全身に浴びていると
        指揮者やオーケストラのメンバーと一緒に
        客席で踊りたくなるんですが・・・(爆)
          一度で良いから、一緒に踊っても良いコンサートってやらないかなぁ(呆)

        ザルツブルクは仕事の関係上、何回も行っているが
        いつも、朝一番の列車で、ひと眠りしたら着いていて
        帰りも列車で、ひと眠りしたらウィーン到着、という感じ。
        (↑ 列車の中では寝る、という、良き日本人の伝統を守っている(謎))

        だから、すごく近い印象がある。

        が・・・

        ザルツブルク発ウィーン行きの最終列車は21時32分出発で
        次は午前2時18分(ウィーン到着5時45分)

        よって、イヤイヤながら車で往復しないと
        コンサート後にウィーンに帰って来られない(涙)

        一回のコンサートを聴きに行くのに
        車で往復600キロ走る、というのも、何ともアホ (゜゜☆\(--メ)ポカッ

        でも、コンサートやオペラを鑑賞しに
        日本から、往復18000キロを飛ぶ皆さまに比べたら
        600キロなんて、たいした距離ではありませんね (^.^)


        ブダペスト 1日目

        0

          8月24日、オーストリアの伝説の人物の一人
          トニー・ザイラーが亡くなった。

          オーストリアの新聞記事には
          「特に日本で有名だった」との記載があったが、数年前に
          「トニー・ザイラーとキッツビュールでスキーをしよう」
             というプロジェクトを立ちあげて、日本の旅行会社にセールスに行った時は
          若いマネージャー諸氏から「誰ですか、それ」と聞かれたものだが・・・

          当時はまだザイラー氏も元気で
          よく日本にも行っていたらしく、一部のスキー・ファンの間では
          日本でも会えるものを、わざわざキッツビュールまで行かなくても
          という反応もあったようだ。

          このプロジェクトがコケたので
          私も、とうとうトニー・ザイラー氏のサインをもらい損ねた。ちっ。

          で、今、何故かブダペストにいる。

          ブダペストの観光と言えば
          くさり橋と、英雄広場と、漁夫の砦と、マーチャーシュ教会と
          時間があればゲレルトの丘だろうが
          私も、一緒の友人も、一般観光ルートは知っている。

          「今回は何処を見たい?」
          ここ!」

          以前の秘密警察の建物内に2002年に作られたテロ博物館。
          (ヘンですか?私?)

          1階には戦車が置いてあり
          エレベータに乗って、3階から見学を開始する。
          学生グループがかなり入っていて
          人気がある?のか、学校の授業の一環か? 結構混んでいる。

          マジャール語と英語のパンフレットを渡されて
          各部屋には、それとは別に英語とマジャール語の説明書が置いてある。

          基本的に壁に書いてある説明は、すべてマジャール語。
          ナチの侵攻と、1945年以降のソビエト支配下での政治犯の取り扱い
          1956年のハンガリー動乱などの展示で
          一般的な「テロ」というテーマではなく、ハンガリーの20世紀の歴史が中心。

          地下に降りるエレベータ内のビデオで
          政治犯の死刑のやり方を聞かされて
          英語の字幕とは言え、ううう、やっぱり、あの、その・・・(以下省略)
             でも、そういう歴史も知っておかねばならないものだ。

          夜は友人とブダの丘に登り
          (登山列車みたいなのもあるけれど、ケチなので使わない(笑))
          何故かロマンティックな夜景を楽しんでから
          地元の人に大人気の Szimpla へ。

          ただの古い建物を改造もせず、打ちっぱなしのコンクリートに
          ボロボロの壁に、すごくシンプルな・・・というより
          どこの蚤の市で買ったんですか? みたいなテーブルや椅子。

          セルフサービスで、バゲットとかサラダとかしかない上
          お皿もカットラリーもプラスティック製なのだけれど
          遅い時間なのに、ほとんど満員の状態。

          もちろん若い人が多い(私もその1人・・・とは言えません(自爆))

          地元の知り合いがいると、こういう「ヘン」なお店に行けるのが楽しい。

          *** 続く ***


          ザルツブルク近代美術館

          0

            仕事でザルツブルクへ。

            いや〜、寝坊してしまって、ハッと気がつけば5時30分。
            3つセット・アップした目覚まし時計は無意識に止めたらしく
            携帯電話2本は、何処を押したのか
            両方とも「次のコールは5時38分」
             ・・・何処をどう押せば、5時のセット・アップが5時38分になるんだか(謎)

            大急ぎで起きて支度してコーヒーも飲まず
            5時50分に車に飛び乗って西駅のパーキングへ6時5分に入れようとしたら
            「1階は工事中です。2階以上に駐車して下さい」 きゃ〜〜っ (((^^;)(;^^) ))

            ホームに着いて、席の予約を見たら、うわぁ〜〜、遥かに離れた号車だ (*_*)
            誰だ、こんな席を予約した奴は(半泣き)

            まぁ、日本と違って、電車の横を必死で小走りしている人がいる間は
            多少出発時間が遅れようがかまわず、待っていてくれるオーストリアは有難い。
            ギリギリ6時14分発の列車に間に合った。

            朝は10℃だったのに、ザルツブルクの午後は30℃近い。
            ホントに一日で20℃変わるから、いったい何を着て行けば良いか
            現地に住んでいる人だってわからん。

            今日は日中30℃を越える、というので軽装で行ったら
            朝と夜がめちゃくちゃ寒かった {{ (>_<) }}

            まぁ、それはともかく
            仕事も済んで、ホテルへのお届け、チケットの処理、書類の受け渡し
            エトセトラが終わったのが15時。
            17時の列車まで、まだ少し時間がある (^^)v

            で、やっと、やっと、初めて
            メンヒシュタインの山の上にあるザルツブルク近代美術館へ。

            以前のカジノとカフェをぶっ壊して
            数年かけて2004年にオープンした美術館である。
            できた時から、ずっと行きたかったのが、やっと実現した。

            で・・・

            ううう・・・

            こんなもんですか(がっかり)

            ザルツブルクの近代美術館ルペルティーヌムと言えば
            フェルナン・クノップフの絵画を所蔵している旨をどこかで読んで
            それ以来の憧れだったのだが

            常設展がない!!!!

            コレクションの中からテーマでの展示となっていて
            現在の展覧会「色彩と光」で、クリムトもノルデもキルヒナーもあったし
            ニッチュのパーフォーマンスのための色彩スケッチとか
            まぁ、そこそこ面白い作品が展示されてはいたが

            でも、クノップフがない(← あくまでも拘るワタシ)

            若い作家で目を惹いたのが
            Bertram Hasenauer の若い男性の肖像画。

            1970年生まれのドイツ人(ベルリン在住)の絵だが
            一見、ノイエ・ザッハリッヒカイトの亜流に見える。
            が、よく観ると、首が伸びて、何か、異様に気味が悪い。

            イギリスの彫刻家 Tony Cragg の特別展は
            とても楽しかった。かなりの数の展示だが、面白くて、退屈しない。

            巨大な彫刻群は、自然にありそうでないフォームを取っていて
            そこはかとないユーモアと、不思議な感受性を目の当たりにできる。
            ウエブ・サイトに作品が載っているけれど
            実際は、これらの彫刻、めちゃくちゃ大きいのだ。
            その大きさが圧倒的な感じも生み出す。

            ドイツのヴッパータールに、この人の「彫刻公園」がある。
            あの巨大なカタチが自然と溶け合っている様を
            いつか見てみたい。

            3層に分かれた展示室の一番下の階で行われていたのは「写真展」

            けっ・・・ ワタシ、写真芸術は苦手なの。
            (何となく、誰でも出来そうな気がする ← 出来ませんって(自爆))

            ところが、これだけ圧倒的な数の写真を
            第一次世界大戦の頃から、写真芸術史の説明付きで観ると
            意外に面白い・・・ 写真そのものより、説明書きが・・・(ますます自爆)

            どうせ、理屈っぽいです(開き直り)
            でも、ああいう写真芸術が、どの道筋を通って発展したかについて
            簡単な知識を得られた、というだけで、意義がある。

            建物だけでも面白いし
            コーヒーハウスやレストランもあるし
            ヘンなものがたくさんあるショップもある。
            (もっとも、ショップはウィーンの応用美術博物館の方が
             もっとヘンなモノを揃えていると思うけれど、まぁ、面積が違うしね)

            展示がちょっとバラバラだし
            クノップフはないし(隠しているなら出せ! ←しつこい)
            でも、人は少ないし、冷房効いてるし、静かだし
            近代芸術・・・というより、現代芸術が好きな方にはお勧め。


            フィルハーモニア・オーケストラ・ロンドン + サロネン

            0

              PRÉLUDE
              16:30 Reitschule TONKÜNSTLER-CELLOSEXTETT
              Georgy Goryunov
              Bernhard Naoki Hedenborg
              Martin Först
              Martin Dimov
              Cecilla Sipos
              Thomas Grandpierre
              Ursula Erhart
              Wolfgang Buxbaum

              Béla Bartók (1881-1945)
                  <<Rumänische Volkstänze>> (1915)
                    (Bearbeitung für sechs Viloncelli:Martin Först)
              Ernst Krenek (1900-1991)
                  <<Dyophonie>> für zwei Violoncelli op.241 (1988)
              Gustav Mahler (1860-1911)
                  Symphonie Nr.5 cis-moll, 4.Satz (Adagietto) (1904)
                    (Bearbeitung für sechs Violoncelli : Rudolf Leopold)
              Ernst Krenek
                  <<Akrostichon>> für sechs Violoncelli op.237a (1987)
              Richard Strauss (1864-1949)
                  <<Mondschein-Musik>> aus <<Capriccio>> op.85 (1942)
                    (Bearbeitung für acht Violoncelli : Rudolf Leopold)

              GASTORCHESTER
              19:15 Wolkenturm
              Philharmonia Orchestra London
              指揮 Esa-Pekka Salonen
              Anton Webern (1891-1953)
                   <<Im Sommerwind>> Idyll für grosses Orchester (1904)
              Gustav Mahler (1860-1911)
                   Symphonie Nr.6 a-moll <<Tragische>> (1905)

              何回も書くが、私は音楽に関してはシロウトである。
              聴くだけの耳もないので、きっと、これは偏見である。

              でも・・・

              あのオープン・ステージ Wolkenturm は、音響の設計ミスだと思う(きっぱり)

              夕方かかった黒い雲は飛んでいって、青空の広がったグラフェネック城。
              心配した程の風も吹かず(強風だと音が飛ぶ ← ホントです)
              野外でのコンサートにはとても適した夕方ではあったのだが・・・

              フィルハーモニア・オーケストラ・ロンドンは
              以前もエサ・ペッカ・サロネンで、コンツェルトハウスで聴いた。
              (ヒマな方は ここ と ここ をどうぞ)

              アンサンブルが完璧で、かなり弦の良いオーケストラというイメージで
              今回もフル・メンバーの弦だったのに・・・

              舞台の前方(弦の並ぶ部分)の天井が高く
              後ろ(管と打楽器)が狭くなっているために
              弦の音が分散してしまい、薄い膜がかかったようなボンヤリした音響。

              加えて、後方の天井が低くなっているので
              木管と金管、ハーブやチェレスタ、打楽器が
              異様に響いてきて、弦の音を掻き消してしまう。

              弦の人数も多いし、かなりの音が出ているはずなのだが
              上に響いて分散してしまうので、ニュアンスが全く聴こえて来ない(怒)

              最初のヴェーベルンは、後期ロマン派の香りが漂うトナールの曲。
              マーラーが夏を過ごした自然を、まずは感じて下さい、という意図だそうだが
              曲の途中で、本物のカエルの声や鳥の鳴き声
              オーケストラで真似される鳥の鳴き声に混じって聴こえてくると
              ちょっと苦笑してしまう。
              模倣された自然は、あくまでも模倣である、という現実を突きつけられる(笑)

              サロネンは、この短い曲を終えたら、すぐにマーラーの6番に入りたかったようで
              拍手の始まらないうちに、チェロの方を向いてアインザッツを出そうとしたのだが

              それは無理です(笑)
                慌てて舞台裏から、金管と打楽器奏者が何人もワラワラと登場。
                控えていたプレイヤーたちも、驚いたことだろう (^○^)

              どう考えても音響設計ミスのために
              弦が聴こえにくく、弦のニュアンスも聴きとれず
              金管・木管が異様に目立つマーラー。
              まぁ、金管が目立つのはかまわないが・・・

              サロネンのテンポの取り方が2楽章で異様に遅い。
              3楽章は緩徐楽章だから、あのテンポでかまわないが
              (弦だけの構成だと、確かに聴こえてくるけれど
               でも、やっぱりニュアンスに欠ける。ううう(涙))
              4楽章でも、テーマを遅めに、しかもちょっとスタッカートで取って
              更に、金管・木管が、めちゃくちゃ目立って聴こえてくるから

              エネルギーに満ちた・・・というより、ポリフォニーがバラバラになって
              何か、異様なマーラーである。
              この世でないモノ、見てはいけないものを見せられた気分。
              地獄だか、精神がぶっ壊れた不気味なモノにゾッとした。
              (もしかしたら、初演の時に聴いた聴衆は
               そういう印象を受けたのかもしれないなぁ、とチラッと思った)

              ただ・・・ 野外コンサートだからどうしようもないのだが

              4楽章の最後のあのドッカーンが来る前の静寂の瞬間に
              近所で派手な花火を数本打ち上げた奴を (ドン・ドン・ドン・ド〜ン)
              正直に言えば、私は許したくない(涙)

              私の感じ方がオカシイのかもしれないので
              読者はマジメに取らないように f(^^;)

              プレリュードではトーンキュンストラーのチェリストたちの演奏。

              クレネックの Akrostichon がステキ (*^^*)

              6台のチェロのために編曲されたマーラーのアダジエット。
              いや〜、チェロだから出来るんですね〜(感心)
              もとの交響曲のイメージを損なわず
              しかも、ただのムード音楽にならなかった音楽性には驚いた。

              カプリッチオの月光の曲は8台のチェロ用の編曲。
                    ・・・え〜っと、あの、その、テンポ合ってませんが。
              8人のソリストの内部テンポが違っているようで
              やっぱり、8人揃ったら指揮者が必要かも(笑)
              でも、あの曲をチェロに編曲する意味、あまりないと思うのだが。

              いや、でも、今日のコンサート
              昨日のオーディトリウム・ホールで演奏されていたら
              全く違った音響になったのだろうなぁ。

              2楽章途中から、どんどん気温が下がって
              4楽章の終わり頃には15℃になったので
              (もちろん、私は完全防備対策をしております (^^)v)
              演奏家にとっては、弾くのが大変だったかも。

              グラフェネックでのコンサート、あと2回を予定しているが
              雨を降らせて下さい、なんて神さまに祈る日が来るとはね・・・


              ブダペスト・フェスティバル・オーケストラ + イヴァン・フィッシャー

              0

                PRÉLUDE
                16:30 Reitschule ENSEMBLE DEFINITIV
                バイオリン Georg Eggner
                バイオリン Julia Mann
                ヴィオラ Peter Ritter
                チェロ Orfeo Mandozzi
                コントラバス Michael Seifried
                オーボエ Barbara Ritter
                クラリネット Kurt Franz Schmid
                ピアノ Maria Rom
                Sergej Prokofjew (1891-1953)
                     Ouvertüre über Hebräische Themen
                     für Klarinett, Streichquartett und Klavier op.34 (1920)
                Antonín Dvořák (1841-1904)
                     Klavierquintett Nr. 2 op. 81 (1887)
                Sergej Prokofjew
                     Quintett für Oboe, Klarinette, Violine, Viola und Kongrabass
                     g-moll op.39(1923)

                GASTORCHESTER
                19:15 Auditorium
                Budapest Festival Orchestra
                バイオリン・ソロ Leonidas Kavakos
                指揮 Iván Fischer
                Sergej Prokofjew (1891-1953)
                    Ouvertüre über Hebräische Themen op.34b (1920/34)
                Béla Bartók (1881-1945)
                    Konzert für Violine und Orchester Nr.2 (1939)
                Antonín Dvořák (1841-1904)
                    Symphonie Nr.7 d-moll op.70(1885)

                金曜日は夜遅くまで、空には雲ひとつなく
                日中は32℃まで上がったけれど、夕方から夜は、戸外でとても気持ち良く
                久し振りに、トュルケンシャンツ公園内のレストラン「マイヤライ」で友人と食事。

                ところが土曜日は、朝から曇り。
                気温が上がらないのはありがたいが
                夕方になったら・・・ やっぱり雨・・・

                グラフェネック城の敷地内のオープン・ステージ
                Wolkenturm (雲の塔)で行われる予定のコンサートも
                こんなに雨が降ったら、オーディトリウム(コンサート・ホール)に変更。

                今回買ったのは、下から3番目のカテゴリー。
                ホールになったら「立ち見席」というもの。
                (下から1番目と2番目は、ライトシューレというホールでビデオが観られるだけ)

                さて、夕方のメイン・コンサートの前に
                プレリュードと称する室内楽コンサートが行われる。
                夜のコンサート・チケットを持っていれば無料で入れる。

                面白かったのは、ここで
                プロコフィエフの「ヘブライの主題による序曲」の
                もともとの室内楽バージョンが演奏されたこと。
                メイン・コンサートでは、同じ曲のオーケストラ・バージョンの演奏。
                聴き比べができる、というのは、すごく贅沢だ (^^)v

                ドヴォルザークのピアノ五重奏も楽しい。
                プロコフィエフの五重奏曲は、ものすごく先鋭的。
                ほとんど現代曲。難しいし、耳慣れが必要だ。
                ピーターと狼とかロメオとジュリエットのイメージで聴くと
                まるで殴られるような感じがする。

                さて、メイン・コンサートだが
                雨のお蔭で、初めてオーディトリウム・ホールでの
                フル・オーケストラの演奏が聴ける事になった。

                結果的には最高 o(^o^)o

                立ち見席は一番上のギャラリーの脇だが
                何と・・・ 椅子がちゃんとある (^○^) ← 「立ち見」じゃないじゃん!!!
                グルッと廻して舞台の方に向ける方式だが、舞台も充分見られる。
                高所恐怖症の人にはお勧めしないが。

                コンサート前のホールの音響がとても柔らかくて
                (人の移動、話し声などが、ふんわりと上がってくる ← これがスキなの)
                これはオーケストラの音響も期待できる、と思ったら、その通り。

                楽友協会とコンツェルトハウスの中間と言う感じで
                柔らかい残響で、どんな響きも拾うけれど
                大音響になってもビクともしない。

                バルトークのバイオリン協奏曲のソロを務めた Leonidas Kavakos は
                2008年6月3日のゲヴァントハウス+シャイーでブラームスを聴いた事がある。
                いや、あの、う〜ん、やっぱり、すごい。

                この曲はアメリカに発つ前に作曲された最後の曲だそうで
                バルトークらしいハンガリー風のテーマが出てくるとは言え
                まるで12音技法を使って、如何にトナールに聴かせるか
                という課題に挑戦したような1楽章のテーマが3楽章で再現される。

                でも、私が好きなのは2楽章の、あの何とも静かな無色の透明感。
                野外ホールでなく、コンサート・ホールで良かったぁ。

                だいたい、クラシック音楽をわざわざ野外ホールで演奏する意義が
                さっぱりわからん。

                鳥は飛ぶし、鳴くし、風は木々をざわめかせるし
                周辺の庭では、スタッフが砂利を踏んで、お喋りしながら移動するのが聞こえるし
                あの2楽章のピアニッシモなんて、野外だったら最悪だっただろう(極論)

                Kavakos バイオリン確かにメチャクチャ超絶技巧でスゴイけれど
                アンコール曲は、ちょっとサーカスだった。
                (よく知られている映画音楽でギターのものを
                 バイオリンで弾いてしまったのだ。そりゃ、すごいテクニックで驚くが
                 別にギター曲を、超絶技巧でバイオリンにしても、音楽的に面白いワケではない)

                ドボルジャークの交響曲7番は、演奏される機会が少ないと思う。
                今までナマで聴いた事がなかった。
                 (ついでに恥を忍んで告白すると、CD も持っていない(自爆))
                ブラームスの影響を受けた、ロマンティックで重厚な響き。

                で、アンコールはヨハン・シュトラウス!!!
                ハンガリーも同じ文化圏だなぁ、と、つくづく感じた1曲だった・・・
                (ちゃんと、コブシが効いている・・・)

                イヴァン・フィッシャーは、以前も感じたけれど
                ウエットというか、細かい表情がちょっと大時代的?だが
                それが、良い意味での音楽性に繋がっている、という印象がある。

                明日はフィルハーモニア・オーケストラ・ロンドンだが
                マーラーの交響曲6番は、まぁ、野外でもイケるかも。

                ただ、8月30日のグスタフ・マーラー・ユーゲント・オーケストラは
                リゲティの「アトモスフェア」がプログラムに載っている・・・
                あれは、野外ではイヤだなぁ。30日の夜、何とか雨が降ってくれないものか・・・


                真夏のテルメ(温泉)

                0

                  年末までに20日の休暇を消化しろ、という会社からの厳命。
                  1ヵ月、丸々休め、という事でもあるが
                  一部の人はご存知の通りの状況がそれを許さず
                  まぁ、1週間に1日か2日・・・という妥協策。
                  (それだって色々あって(以下省略))

                  で、休暇を取った (あっさり)

                  税務署から、8月28日までに所得税を申告しろ、という
                  恐ろしい手紙が来ていたので、まずは税務署へ。

                  (ついでだが、万が一8月28日までに申告しないとどうなるかと言うと
                   2008年の払い過ぎの税金が戻って来ないだけの話である。
                   一度、時間もなく面倒だったので行かず、税金を払い過ぎた年がある・・・)

                  その後、オフィスにチラッと寄って
                  仕事の関係でバーデンに行った後、そのまま南高速道路で温泉(テルメ)へ。

                  私が温泉(テルメ)フリークである事は、昔からの読者はご存知の通り。
                  いつぞやは、テルメの正しい入り方を、微に入り細にわたって書いたもんなぁ。
                  (調べてみたら2003年の記事だった。基本的には変わっていない。
                   興味のある方は
                   その (1)  その (2)  その (3) その (4)  その (5) その (6)

                  ガソリン代が高くなって
                  私自身も長距離ドライブが億劫になった事もあって
                  最近、とんとご無沙汰だったが
                  久し振りに、最初にハマった Bad Tatzmannsdorf のテルメへ。

                  到着したのが夕方の4時半くらいだったので
                  「夕方チケット、サウナ込みでお願いします」
                  「はい、17ユーロ」

                  ・・・後でウエブ・サイトを見たら
                  午後3時半からの夕方チケット、サウナ込みは20ユーロのはず (-"-;)

                  一瞬、高齢者割引が適用されたか、と思ったら
                  6月・7月・8月は16時30分からの夕方チケット17ユーロとあった (^。^;)ホッ

                  そりゃ、夏の暑い日に温泉に入るモノ好きは少ないだろう。
                  温泉(テルメ)が満杯になるのは
                  冬の暗い、寒い時期なのだ(だって、アウトドアで何もできないからね)

                  ところで、私が好きなのは、サウナ領域である。
                  もちろん、老若男女、みんな、真っ裸である。

                  みんな最初はハダカにショックを受けるけれど
                  (はい、24年前に初めて入った時は、やっぱり驚きました、私も)
                  慣れてしまえば、別に何という事はない。

                  他人は私の身体なんか、たいして見てはいないし
                  私だって、他人の裸体なんか見ても面白いワケじゃない。

                  平日の午後だし、来ているのはご老人が多く
                  地元民(笑)らしい年配ご夫婦数組が
                  きついオーストリア方言で、ご近所さんの噂話をしているのを
                  盗み聞きするのも楽しい。
                  (まぁ、そういう人なっつこい人たちは
                   私にも声をかけてくるので、私が内容を理解しているのはバレるけど)

                  様々なサウナがあるけれど
                  私はもっぱらフィンランド様式の熱いサウナに入る。
                  最初のアウフグスは、まだ汗が出にくいけれど
                  2回目、3回目と、休みながら繰り返すと、どんどん汗が出て
                  身体の不純物が洗い落とされていくような気持ち良さ。

                  ここにある Seesauna というところのアウフグスは
                  ジョークを言いつつアウフグスをする、という伝統があるらしく
                  水をかける人がジョークを言い出すと
                  他の人たちも、次から次にジョークが飛び出す。

                  もろ方言で話されるから、時々、わかりにくいものもあるが
                  すごくくだらない、いったい、なに、それ、どこが面白いの、というものから
                  エッチでギリギリの際どいジョークや
                  政治や社会を鋭く批判した、秀抜なジョークまで飛び交う。

                  ハダカが好きなのは
                  私が露出狂というワケではなくて(多少その傾向あり?(自爆))
                  ともかく、気持ちが良いのだ。

                  サウナの後、冷水でシャワー浴びて
                  プールに入って、青空を見ながら裸で泳ぎ
                  バスローブで風を感じていると

                  あああ、しあわせ (*^^*)  ← 単純(爆)


                  謎のコンサート

                  0

                    エッセル・コレクション
                    9月1日のインド現代芸術展の準備でメイン・ホールはクローズ。

                    この間記述したヘンタイ芸術家の Cornelius Kolig の展示しか見られないが
                    この間、8月31日まで入場料無料。

                    やっぱり、あの、あの、あの展示だけだと
                    ちょっとアレかな、とオーナーも考えたのだろうか。

                    もちろんこの期間もオペラ座前からのシャトル・バスは運行されているので
                    建物だけでも見たい、という方はどうぞ。
                    小さいけれど、ショップは充実している。
                    現代芸術の展覧会のカタログも揃っているし
                    時々、とんでもない発見物もある。

                    (実はこの間、ショップでとんでもないモノを見つけて
                     悩んだ末に1つ買ったのだが
                     いや、もう、これ、めちゃくちゃ可愛くて
                     毎日、帰宅すると眺めてニヤニヤしている、という
                     ワタシもヘン○イの仲間だなぁ、とつくづく思う。
                     念の為に書き添えておくが、ポルノまがいのヘンなモノではない)

                    さて、Im Puls Tanz も終わり
                    ウィーン劇場での夏のモーツァルト・オペラも千秋楽を迎えて
                    音楽愛好家には、正に「夏枯れ」のウィーン(涙)

                    反対に、面白そうなコンサートやオペラが目白押しのザルツブルク(涎)
                    今年は世界的不況の影響を受けて
                    一部の演目を除いて、まだチケットはある・・・

                    でも、やっぱり高い(←びんぼ〜)
                    コンサート1回で200ユーロ出せる身分ではない ( ;^^)ヘ..

                    日本からもザルツブルク音楽祭をメインにしたツアーがあるが
                    やっぱり集客がいま一つ。
                    もっとも、チケットはパンフレットでギャランティしてしまうので
                    旅行会社は、事前にチケットを買い取らねばならず
                    人数が少なくなると、キャンセルされるチケットが出る。

                    旅行会社としては
                    何とか損失を食い止めるために、そのチケットの再販に努力するわけだが
                    売れ残ったら、丸損である。

                    で・・・


                    「はっぱさん、この余ったチケット、買いませんか?」

                    「まことに嬉しいお話ではございますが
                     ワタクシの1回のコンサート予算の上限は40ユーロで
                     100ユーロ近くするようなチケットは買えません」

                    次の日のメイル。
                    「それでは、1枚40ユーロでお譲りします」

                        は?

                    慌てて日本に電話してみたら「1枚だけよ、1枚だけ」
                    ・・・ いや、1回のコンサートのためにザルツブルクまで往復するモノ好きは
                        私だけだと思う・・・

                    他に余ったチケットもあるハズだが
                    それも安く買わせて・・・とは言えまい(自爆)
                    (それに、ウィーン・フィルならウィーンでも聴ける)

                    というワケで、もう一回ザルツブルクに行く事になった。
                    もともと、狙っていたコンサートなので、とても、とても、とても嬉しい。

                    さて、ジャンルは違うが
                    9月26日に、マイクル・ジャクソンの追悼コンサート
                    ウィーンのシェーンブルン宮殿の庭で行われる事になった。

                       詳細全くわからず・・・

                    マスコミ発表によると、8万5千人の参加者が見込まれるらしい。
                    もちろん、西高速道路(シェーンブルン宮殿に入ってくる)は閉鎖。

                    「そのチケットってタダ?」と聞いた人がいたが
                    ウィーン・フィルの夏のオープン・コンサートと一緒にしてはいかん。

                    一番安いチケットは100ユーロ以下、という話がインタビューに載っていたが
                    「一番安いチケット」で100ユーロ以下・・・
                    発売されるチケットは8万5千枚・・・ (-"-;)

                    誰に聞いても(もちろん、チケット取扱い業者に聞いても)
                    全く情報のない状態で
                    8月20日ウィーン時間午後17時からチケット販売が始まるらしい。

                        8万5千枚のチケット・・・(絶句)

                    もちろん世界中から観客がウィーンにやってくると予想されるので
                    9月26日前後はホテルが満杯になる可能性もある。
                    ・・・あくまでも「可能性」だが。
                    (昨年のサッカー・ヨーロッパ選手権大会のようなドンデン返しもありかも)

                    畑違いなので、詳しい情報が欲しい方は公式サイトにどうぞ。


                    レストラン イル・マーレ

                    0

                      今週は音楽的には不作?で
                      週末まではナイト・ライフは全くなし。

                      遠来より友来る。それでは、まずは夕食を。

                      グルメ・ブログが多いなか
                      ワタクシはグルメに興味がない・・・わけではなく
                      正確に言えば

                         グルメにかけるカネがない(自爆)

                            どうせびんぼ〜です
                               って、ここで愚痴っていてどうする (゜゜☆\(--メ)ポカッ


                      さて、以前から、在住者の方々のブログを
                      こっそりチェックしているが
                      うちのオフィスのすぐ近くにあるイタリアン・レストランが
                      煩雑に出てくるのが気になっていた。

                      実はもう一軒、イタリアンが近くにあって
                      ここは、こじゃれた、カッコイイ、(比較的)洗練されたインテリアで
                      ウエイターさんもウエイトレスさんも美形の若い人が多く
                      時々(でも本当に時々)友人と行ったりしていたが

                      もう一つのイタリアンの方は
                      見た目が・・・・・ 地味・・・・

                      まだまだ夜も暖かい(というか、暑い)ウィーンで
                      道路に面して作られている席に行ってみれば

                      あらま??

                      どの席も、全部、予約済み?! (*_*)

                      一つだけ空いていたテーブルに急いで陣取り
                      メニューを見ると、これも地味。
                      手書きでラザーニャ8ユーロ、とか書いてあるし
                      洗練さや派手さや、流行を追う、という気配はゼロ。

                      オジサンとオバサンが (失礼!オーナーご夫妻です)
                      イタリア語で声をかけてくる。
                      ワタクシは、プレーゴとグラーツィエしかわかりません (^^;
                      (ご心配なく。もちろん、ドイツ語も通じます (^.^))

                      友人とシェアする事にして

                      ルッコラのサラダ+エビ添え
                      ピッツァ・クワトロ・スタジオーネ

                      ムール貝のワイン煮、と頼んだら
                      「ムール貝はもうないの」 ・・・ (絶句)

                      ええええっ。だったら、肉料理かなぁ、と話していたら
                      後ろからオーナーが

                      「月曜日はあまり新鮮な材料が入って来ないけれど
                       ムール貝じゃなくて、新鮮なボンゴレならあるよ。
                       貝は小さいけれど、ムール貝よりずっと美味しいぞ」

                      わ〜い、ボンゴレなら蛤だ。
                      あの、でっかいムール貝より、ハマグリの方が私は好き (^^)v

                      料理も地味 (笑)
                      普通のお皿で、普通に、家庭料理みたいに出てきて
                      オシャレでもなく、別に本当にほんとうに「普通」なのだが

                           美味しい・・・・

                      特筆すべきはピザ。
                      後で中に入ってみたら、一枚一枚、手作りで本格的なピザ窯で焼いていた。
                      生地が薄くて、軽くて、ヘンにドッシリしていない。

                      ピザでは、私はいつも、周りの具の乗っていないところは残すのだが
                      このピザは端っこが盛り上がっていなくて、全部食べられる。

                      普通、こちらのイタリアン・レストランでピザを注文すると
                      どうやっても一人では食べきれないのだが
                      これだったら、一人一枚、イケたかも・・・

                      デザートのティラミスはシャンパン・グラスのような容器で
                      これも、しつこくなくて、スルッと入ってしまう。
                      プロフィットロールも
                      まるでコーヒーカップの受け皿のような味も素気もない白いお皿に
                      何気なく2つ、乗っけてあるだけだが
                      これも、また絶品である。

                      我々が食べている間に
                      予約客で、次から次に席が埋まっていく。
                      やっぱり、みんな、美味しいレストランは知ってるのね?!

                      イタリアのご夫妻の家族経営で
                      本当に見た目は地味なのだが、確かに美味しい。

                      ウェブ・サイトもないようだから、名前だけ記載しておく。
                      ま、地元の皆さまは、みんなご存知とは思うが

                      Il Mare
                      Zieglergasse 15, A-1070 Wien

                      夕食の場合、予約はしておいた方が良いと思う。


                      calendar
                            1
                      2345678
                      9101112131415
                      16171819202122
                      23242526272829
                      3031     
                      << August 2009 >>
                      PR
                      ★コンタクト・メイル★
                      メイルはこちらへ
                      ブログランキングに1クリックお願いします
                      selected entries
                      categories
                      archives
                      recent comment
                      recommend
                      links
                      profile
                      search this site.
                      others
                      mobile
                      qrcode
                      powered
                      無料ブログ作成サービス JUGEM