7月1日から4日まで3泊4日の出張。
ウィーンを留守にする・・・どころか、外国旅行である。
(「海外旅行」にならないところがミソ(笑) ヨーロッパは地続きだ〜い)
非常に気が重い。
肝心な部分では、私は実質上、全くかかわっていない(はず)
・・・なのだが、何故か巻き込まれてしまう傾向にあるからなぁ。
6月前半に胃をやられて、半分ノイローゼになりかかった仕事だったし。
(もしかしてこのブログを S 氏が読んでいらっしゃったら
念の為に申し添えますが、S 氏には助けていただいてばかりで
決して、胃痛の原因ではございません)
この神経が太い、心臓に毛が生えている鉄の女が
ノイローゼになりそうだった、という凄まじさをご想像下さい。
それも今回で最終的な局面に入るわけで
7月10日にすべてが終了したら、きっと、モロに落ち込んで自己嫌悪になっているか
バンザーイと叫んで、数日の休暇を取るか。その時のお楽しみ (開き直り)
閑話休題
さて、6月4日に Volksoper でステファン・ミキッシュの講演会があった話を書いた。
その後、6月21日にウィーン・フィルのマチネ(開始時間午前11時)に行った時
同じ時間に隣のモーツァルト・ホールでは
ステファン・ミキッシュのワーグナー・オペラの講演会があったのだ。
うう、事前に知っていたら、ウィーン・フィルとハーディングより
ミキッシュの講演会に行きたかった・・・(本気)
更に数日前。
国立オペラ座の1階にあるアルカディアのショー・ウインドウに
ステファン・ミキッシュの「ナクソス島のアリアドネ」の講演会 CD を見つけ
「ショーウインドウにある以外の CD はありませんか?」と聞いたら
後ろの方に、鍵付きでしまってある CD 棚から
ベートーベンのミサ・ソレニムス、第9交響曲
リヒャルト・シュトラウスの「エレクトラ」などがゾロゾロ出てきた。
1組(2枚組)で27ユーロ・・・ ううう、高いような安いような(微妙)
話が前後して申し訳ないが
6月21日のコンツェルトハウスでは、ホールの机の上に
何と、ミキッシュの CD がズラズラズラッと並んでいてビックリ。
特に目を惹いたのは、リヒャルト・ワーグナーのシリーズ。
「あのっ、これ、いくらですか?」
「1組20ユーロ。ワーグナーのリングは4組で70ユーロ」
アルカディアで買うより安い!!!!
リング4部作、70ユーロならお買い得。
が・・・ 70ユーロの現金なんか持ってません。
お財布の中は30ユーロしか入ってない(涙)
泣く泣く諦めたのだが
でも、現代にはウエブ・サイトというモノがある!
探したら、ありました (^^)v ミキッシュのウエブ・サイト。
CD のリストもあって、オーダー・シートもある。
今、金欠病なので、ちょっと、よく考えてから・・・(悩)
そう言えば、あの日は、もともと小澤征爾が指揮、というので
日本人のグループ(添乗員付きツアー)も結構多かったのだ。
私が涎を流しそうな顔で CD を見ていたら
日本の方が近づいてきて、 CD を見ながら
あぁ、ワーグナーですね、と勝手に納得していらっしゃったが
万が一、買ってしまっていたら、後で聴いたら、驚くでしょうねぇ(笑)
多くの日本人と同じように
私も、自分の感性に自信がないから
ウンチクを語ってくれて、勉強になる(という幻想を抱かせてくれる)モノは大好き。
ミキッシュの CD は、金欠病にもめげず、数枚は買ったから
まずはそれを全部聴いてから、ワーグナーを考えよう。
(でも、リストには、ワーグナー以外にも面白そうなモノが・・・
はっ、いかん、いかん・・・ よく考えよう・・・)
ステファン・ミキッシュの CD
- 2009.06.29 Monday
- CDやDVDとインターネット
- 23:00
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- by はっぱ
国立オペラ座「無口な女」 第3回目 鑑賞記
- 2009.06.28 Sunday
- ウィーン国立オペラ座
- 23:00
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- by はっぱ
Die schweigsame Frau
Komische Oper in drei Aufzügen von Richard Strauss
Frei nach Ben Johnsen von Stefan Zweig
指揮 Peter Schneider
モロズス卿 Kurt Rydl
家政婦 Janina Baechle
理髪師 Adrian Eröd
ヘンリー・モロズス Michael Schade
アミンタ Jane Archibald
イゾッタ Caroline Wenborne
カルロッタ Michaela Selinger
モルビオ Clemens Unterreiner
ヴァヌッツィ Janusz Monarcha
ファルファッロ Walter Fink
先週金曜日の出社時、エレベータで一緒になったスタッフから
「はっぱは、マイケル・ジャクソンって知らないでしょ」
とか言われて、ちょっとショックだったし
(知ってます・・・名前は・・・(自爆))
今日、日曜日も楽友協会で、お正月映画の「のだめカンタービレ」の撮影があって
日本からのツアーが100名ちょっと。
ウィーンでもエキストラを探していた、というのも知っている。
ついでだが、マンガ・フリークのワタクシは
もちろん、現在まで出版されている「のだめカンタービレ」は全巻所有している。
インターネット・サイトでテレビ番組も見た(昔のエントリーはココ)
ただ、ワタクシは有名人を実際に見たい、という欲求がない(すみません)
よって、楽友協会にも行っていません。あしからず。
その日本からのツアー客かどうかは知らないが
国立オペラ座のギャラリー脇の一番安い席に、日本人がグループで座っていてビックリ。
右に座った人たちは、乗り出せばちょっとだけは見えただろうが
左の人たちは、舞台の上で何が行われているか、全くわからなかっただろうなぁ。
(高い席は売り切れだったのであろう。
でも、初めて観るオペラが10ユーロで舞台が見えない席で
さらに、セリフが理解できなければ面白さが半減するオペラでは、ちょっとかわいそう)
今回はスタンド・バイで、ギャラリーの右脇27ユーロの席をゲット(^^)v
ロージェの3列目と違って、目の前にドイツ語のセリフの出る装置がある。
(ロージェの3列目も前の方にあるのだが、近眼の私には読みにくい)
この間、大変なウソを書いてしまった。
モロズス卿の年齢設定は64歳であった (;^_^A アセアセ
今回のプロダクション、よく出来ていて歌手も揃ってはいるのだが
リードルとエロード、アーチボルトとセーリンガーの声量がずば抜けていて
(ちょい役だがフィンクの声量も凄い)
ベッヘレ、シャーデ、モナルハが、かなり霞んでしまった。
開演30分前にマーラー・ホールで「作品解説」に行った。
リヒャルト・シュトラウスは、ホフマンスタールの死後
もうオペラは作曲しない、と決心したのだが
ステファン・ツヴァイクを知って、考えを改めたそうだ。
が、1932年に書きはじめられたオペラは
1935年の初演時(カール・ベーム指揮)に作者の名前が削られそうになって
これはリヒャルト・シュトラウスが反対して、何とか載ったとは言え
その後、ユダヤ人が台本を書いた、という事で長く上演されず
ウィーンの国立オペラ座で、完全な形で上演されたのは1968年だったと言う。
コミック・オペラを狙ったので、イタリア風のオペラ・メロディや
モンテヴェルディの引用などが聴こえてくる。
(3幕で「モンテヴェルディ作品」をアミンタとヘンリーが歌う場面がある)
音楽も楽しいし、リヒャルト・シュトラウスのオーケストレーションが素晴らしい。
ただ、歌手にとっては、とても難しいのだそうだ。
声をダメにする可能性のあるパートも多いらしい。
確かに、あれだけクルクルとセリフと歌が入れ換わるのはキツイ。
しかも、めちゃくちゃな高音と、めちゃくちゃな低音を同じ歌手に要求しているし。
音楽だけではなく、ステファン・ツヴァイクのリブレットが描き出す人物が
悪人は一人もいなくて、みんな、良い人になっている。
今回、セリフをしっかり把握しながら聴いてみると
モロズス卿の優しさにハッとする。
アミンタがほだされそうになったのにも納得するわ。
ヘンリーなんか捨てて、モロズス卿に走っちゃえば? (こらこら)
リードルのモロズス卿、実に魅力的だった。
声量抜群、演技がかわいくて上手で、声のテクニックも素晴らしいし
最後の最後に出てくる、すごい低音まで、しっかり聴かせてくれたのには脱帽。
「無口な女」なんて墓の下にしかいない、とか
「無口な女と結婚したと思ったら活火山だった」という離婚理由を挙げるモロズスに対し
「そんなのは普通の事である」と裁判官(実は偽物)が言ったりとか
ちょっと、それは、女性に対しての侮辱ではないか、と思えるセリフも多いのだが
まぁ、コミック・オペラだから、一方的な偏見があってもかまわん、ふん。
今シーズンのナイト・ライフはこれにて終了。
今年前半のコンサート・オペラ・バレエ・ダンスは121回
・・・って記録作っているワケじゃないんですけど (¨;)
ブレイク・ダンス Out of the Shadow
- 2009.06.27 Saturday
- コンテンポラリー・ダンス
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- by はっぱ
Nobulus
Out of the Shadow
ザルツブルクのブレイク・ダンス・グループの Nobulus オーストリア公演。
(注意 上記のウエブ・サイト、音と映像が出ます)
このサイトの Sepp さんが、このグループについて書かれて
興味をひいた。ウィーン公演がある。バンザイ (^^)v
Sepp さんと Lara さんのブログ記載は ここ と ここ
ウィーン公演ではテープだったが、ザルツブルクはナマのオーケストラだった。
いや、もう、オーケストラの皆さま、お疲れ様でした (^-^)
6月前半のガソメータ公演には時間が合わずに行けなかったが
最後のウィーン公演へ。チケットは売り切れだった模様。
サイトのクリップを見ると
何か、すご〜くシリアスで暗いような印象を受ける。
扱っているテーマは地球の誕生、生命の誕生
人間の知性、サラリーマンの日々、女性を巡る争い
自然破壊から、仲間割れに、最終戦争まで、という広範囲なもので
はっきり言ってしまえば、かなりベタなテーマではある。
が・・・
アクロバティックな部分も充分あるけれど
人間の身体が、動物になり、樹になり、花になり
タイプライターになり、机になり、破壊される自然になり
戦車やマシンガンに化けていくリアルな表現には度肝を抜かれる。
更に、シリアスだけではなく
めちゃくちゃユーモアのある場面があちこちにある。
そして、スローモーションやストップの動きが入り
40分ほどの公演だが、ものすごく面白い。
人間の身体が鍛えられると、あそこまで表現力を持つのか・・・
このグループ、ただブレイク・ダンスだけを
きゃ〜、アクロバティック、と感心して観るだけの公演ではない。
表現したいテーマやシーンがきっちり決定されていて
それに対して、ブレイク・ダンスを使って、どういう表現が必要なのかが
考え抜かれた構成になっている。
無駄なスタンド・プレイがなくて
すべての動きに意味があり、すべての身体のカタチが何かを象徴する。
ダンス、というより
ダンスのテクニックを表現の一手段として使った劇、と言った方が合うだろう。
音楽も考え抜かれていて
地球が出来て生命が始まるところを
ヨハン・シュトラウスの「美しき青きドナウ」で始め
ゴリラが知性を持つところで、「ツァラトストラはかく語りき」
うっふっふ。スタンリー・キューブリックの
「2001年宇宙の旅」のもじりですね〜っ!
アダムとエヴァの場面では、リンゴを齧るシーンまである(笑)
樹を切り倒した後に、それを集めて筏にしてしまう、というアイデア
全部を人間でやると、めちゃくちゃ新鮮。
久し振りにモダン・ダンス(まぁ、この場合はブレイク・ダンスだが)を観ていて
あっ (*_*)
そう言えば、そろそろ、Im Puls Tanz の時期。
せっせと買い込んで ・・・ あぁ、また貧乏になる(自業自得)
また、ヘンなモダン・ダンスがあるんだろうなぁ。
コワイような楽しみなような(笑)
ナクソス島のアリアドネ フォルクス・オパー 第2回目鑑賞記
- 2009.06.26 Friday
- フォルクス・オパー
- 23:00
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- by はっぱ
Ariadne auf Naxos
Oper in einem Aufzug
nebst einem Vospiel von Hugo von Hofmannsthal
Musik von Richard Strauss
指揮 Gerrit Prießnitz
侍従長 Franz Waechter
音楽教師 Michael Kraus
作曲家 Cornielia Horak
テノール・バッカス Michael Ende
オフィサー Daniel Strasser
ダンス・マスター Karl-Michael Ebner
カツラ職人 Einar Th. Gudmundsson
侍従 Alfred Werner
ツェルビネッタ Jennifer O`Loughlin
プリマドンナ・アリアドネ Meagan Miller
ハーレキン Klemens Sander
スカラムーチョ Christian Drescher
トラファルディン Stefan Cerny
ブリゲーラ Juan Carlos Falcón
水の精 Julia Koci
木の精 Alexandra Kloose
エコー Mara Mastalir
違うキャストでの「ナクソス島のアリアドネ」
(プレミエ鑑賞記はココ)
今回はギャラリー(天井桟敷)の真ん中の一番奥。19ユーロ。
真ん中だから舞台はよく見えるし、しかも、この席、何て音が良いの!!!(感激)
ギャラリー席の前の方がずいぶん空いていて
立ち見席の人が序曲の時にバタバタと、全員、前の方に座ったけれど
私の席は1段高くなっているので、前の席より見やすい。
あっはっは (^○^)
いや〜、久し振りに、突っ込みどころ満載の公演。
Vorspiel での音楽教師のクラウスはプレミエと同じで
声は出るし美声だし、ドイツ語は明瞭だし、見た感じも正に「先生」で
これは役としては決定打だろう。
侍従長はプレミエ時の Peter Matić より上手な人はいないだろうが
まぁ、無骨でマジメで嫌味ったらしい役としては、そこそこ。
作曲家のホラックは抜群。声も出るし演技も良いしシモーニアンに負けていない。
ただ、顔に髭を描いているのは、ちょっといただけない。
そこらへんの、しょぼくれたオジサンになってしまっている。
何となく、薄汚い感じになっちゃって、若々しい作曲家のイメージと違う。
まぁ、それでも Vorspiel は楽しく鑑賞できたのだが
え〜っと、あの、その、あれぇ???
オペラの序曲から、ちょっと、その金管、待ってくれ。
ずれまくりの音外しの、きゃ、え、なに、どうしたの???
これでつっかえた、というワケではないと思うが
出演者全員、力入り過ぎの大声出し過ぎ。
フォルクス・オパーは国立オペラ座と違って、箱は小さいのだから
そんなに、がならなくても充分聴こえますが・・・
水の精・木の精・エコーのアンサンブルが揃っていないし
揃わないのに、3人が大声で張り合っている。
見た目は3人ともスタイル良いし、カワイイし美人だが
どうやっても妖精には聴こえない。
ヒステリーな女性が3人、舞台の上で喚いているだけである(極論)
ハーレキン・スカラムーチョ・トラファルディン・ブリゲーラのアンサンブルも
何だか、バラバラなんですけど。
テノールの人、リズム遅れ気味ですが、自分で聴こえてないでしょ?
ミーガン・ミラーの声量に負けまい、としてしまったのかもしれないが
大声を張り上げる妖精に負けてなるものか、と
アリアドネも、最初から最後まで、凄まじい声量で歌う。
だが、このソプラノ、最後になればなる程、声に艶が出てくる、という
リヒャルト・シュトラウスかワーグナーにぴったりのソプラノだ。
(で、そういう体型もしていらっしゃるので、腕輪がお肉に喰い込んでいる)
ともかく「オペラ」部分は、歌手全員の「声量比べ大会」と化してしまった。
ワーグナーのパロディだから、まぁ、それでも許せるが。
バッカス役のミヒャエル・エンデは
見た目、私好みのハンサムちゃんだし、時々、すごくチャーミングな声を出すが
最後は、もうヤケッパチ。
大声さえ出ればそれで良いのだ、え〜い、聴け、負けるもんか・・・という
開き直った声(被ってないっ!)で高音を歌ってくれて
申し訳ないけれど、苦笑を隠せない。
・・・いや、みんな一生懸命でカワイイんですけどね f(^^;)
ツェルビネッタ役のジェニファー・オローリンは
すごくカワイイ。ものすごく可愛くてチャーミングである。
顔だけは・・・(爆)
やっぱりあの体型で、あの服装は、かなり無理がある。
かなりの厚さの立体的なお身体で、ピチピチなのだが、ちょっとね、あのね。
しかも、作曲家役より背が高いし、顔も大きい。
声はかなり出る。高音も楽々こなす。
技術的にも、欠けるところは全くないのだが
いま一つ、こなれていないというか、まだ楽譜でギリギリな感じ。
もっとも、これはグルベローヴァのツェルビネッタを聴きなれた私が悪い。
グルベローヴァのように、ピアニッシモでも通る声、というワケではないので
ピアニッシモで歌うべき所を、大声で歌っちゃう、という事になるのだ。
で、最後の場面が
あれ? ちょっと、この間と演出変えた???? あやや???
(ネタばれになるので書けない)
出演者全員の「声量比べ大会」という意味では(何のこっちゃ?)
多少、開き直りのヤケッパチはあったけれど
ある意味、実に「面白いオペラ」になっていた。
もともと小編成のオーケストラの「室内歌劇」だから
国立オペラ座より、フォルクス・オパーの大きさに向いているオペラである。
わっはっは、19ユーロならお買い得だったわ (^^)v
国立オペラ座「無口な女」 第2回目 鑑賞記
- 2009.06.25 Thursday
- ウィーン国立オペラ座
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- by はっぱ
Die schweigsame Frau
Komische Oper in drei Aufzügen von Richard Strauss
Frei nach Ben Johnsen von Stefan Zweig
指揮 Peter Schneider
モロズス卿 Kurt Rydl
家政婦 Janina Baechle
理髪師 Adrian Eröd
ヘンリー・モロズス Michael Schade
アミンタ Jane Archibald
イゾッタ Caroline Wenborne
カルロッタ Michaela Selinger
モルビオ Clemens Unterreiner
ヴァヌッツィ Janusz Monarcha
ファルファッロ Walter Fink
同じキャストでの2回目鑑賞。
ただし、今度は右の席 (でもやっぱり10ユーロの席)
わっはっは、バンザイ \(^O^)/
舞台の動きが見える。よって、本日は「鑑賞記」である。えっへん。
やっぱり、モロに向かって左半分のところで演技が行われているので
右の席だと、ほとんどが見える。左の席はほとんど何も見えない。
とは言え、ロージェ(ボックス)の3列目なので
舞台を見ようとするなら、立たねばならない。
だったら立ち見席でも・・・とチラッと考えるけれど
立ち見席の列に数時間前に並ぶだけの時間はない。
(ご参考までに、平土間立見席4ユーロ、ギャラリーなら3ユーロ)
ライドルの声量と発音の良さ、低音から高音までの響きが素晴らしい。
演技もカワイイ (*^^*)
エロードの芸達者振りはいつもの事だし
アーチボルトも頑張っていた。
この人、ちょっと顔がこまっしゃくれているけれど、スタイル良いし美人だし
テノールとしては大柄なシャーデと並んでラブシーンをすると
めちゃくちゃキマるのだ。なかなか素敵なカップル振りを披露してくれる。
ところで、ロージェ(ボックス席)の1から10の2列目・3列目は
一番安い席で、カテゴリーによって、8ユーロから13ユーロ。
8から10辺りの2列目の壁側の席なら、舞台もばっちり見えて
とても一番安い席とは思えない場所もあるが、それはまず入手できない。
同じ見えない席でも2列目の方が、心理的に「見える」と錯覚しそうだが
2列目の壁際でない方は、本当に見えないのだ。
よって、私はわざと3列目を狙う。
3列目なら、後ろに人がいないから、立っても大丈夫だから。
本当に舞台脇の1から3くらいでなければ(これは立ってもまったくダメ)
立って乗り出せば、多少は舞台が見えるのである (なんてせこい私)
本日のオペラ座のボックス・シート。
3列目の私の前に座った30代後半か40代前半のカップル。
女性はとってもキレイな上着を着てお洒落しているのに
男性は普段着・・・というか、ネクタイもしていないし
何だか薄汚れた格好で登場。
はいはい・・・
2列目でも舞台が見えないのは知ってるけど
立って観ている私の目のすぐ下で、イチャイチャしながらお喋りするのは止めて欲しいわ。
3分に一回、女性が男性の耳元に何か囁いて
何だか嬉しそうにクスクス笑いながら
暗いボックス内で、両方の手が何処に行っているやら(これ以上書けません)
どうせ見えない舞台は見ずに
女性がずっと男性の横顔をウットリと見ているのは、まぁ、微笑ましいが
でも、若いカップルじゃないんですよ?!
鑑賞している演目が「無口な女」
あっはっは ・・・ 反対例が目の前にいる(笑)
この演目、筋はドニゼッティのドン・パスクワーレのパロディだが
ステファン・ツヴァイクの台本が秀抜で面白い。
静けさを最も愛する老人(とは言え、56歳という設定だ)が
騙されて、無口な女性と結婚(その結婚もウソっこ)したら
結婚したとたんに、無口な女性が変身して、ヒステリックなお喋り女性になってしまい
もうイヤ、という時に、その陰謀を企んだ理髪師と甥っこが
真相を暴露する。
普通だったら怒るところを、モロズス卿は怒らず
「おお、わしは本当は結婚していなかったのか。おおお、万歳。良かった、良かった。
妻とは何て良いものだ。それが他人の妻なら、なおよろしい」
という名言をはくのである。
最後のモノローグが、実によろしい。
単純でありながら、ウンチクのあるメロディで
「音楽は美しい。だが、音楽が終わった後の静けさはもっと美しい」(笑)
Nur Ruhe と繰り返して終わるところは、ちょっとジ〜ンときちゃう。
この Nur Ruhe は翻訳が難しい。
「ただ静寂のみ」と訳すのが正しいのだろうが
Ruhe というドイツ語の単語には、様々なコノテーションが含まれている。
これ以上書くと、社会言語学になりそうだから止めるが
私も静寂を愛してやまない一人なので(どこが?と突っ込まれそう(自爆))
他人と暮らす煩わしさより、独りでいる事の静けさを、こよなく愛しているので
モロズス卿の気持ちも、何となくわかる・・・ような気がする。
っていうか、そんなモン、わかってどうする?!
不思議なウエディング・カップル 仕事ネタ (時効)
- 2009.06.24 Wednesday
- 仕事
- 22:00
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- by はっぱ
ウエディング・コーディネーションの仕事を始めて20年以上が過ぎて
今なら時効だろう、というエピソードは山ほどある。
昔は海外挙式なんて非常にマイナーで
ちょっとワケありカップルが、2人だけで秘かに結婚式をする、というケースが多かった。
昨今は、ご家族・ご友人と一緒にいらっしゃる
ごく「普通」のカップルが増えたのは、私にとっては嬉しい。
始めた時には、新郎・新婦より私の方が若かったのに
最近は、新郎・新婦のご両親の年代になってきちゃった。時の経つのは早い。
以前はフォーマル・ウエディングの後
そのまま、日本大使館領事部に行って、そこで婚姻届を出していた。
新郎がウィーン在住経験者で、珍しくもご両親・ご友人が多く参加したウエディングがあった。
みんなに祝福されて、誓いの言葉で法律的に結ばれたご夫妻を
日本大使館領事部にお連れして、婚姻届を書いて提出してもらった次の日。
領事部から電話があった。
「はっぱさん、昨日、新婚ご夫妻を連れて、こちらにいらっしゃいましたよね?
あの新郎、いったい何?」
は???
「すみません、何か私どものお客さまに不手際でもございましたでしょうか?」
「いや、あのね。あ、はっぱさんは知らないのね。
新郎が次の日に領事部に電話して来て
妻の名前を、今から変える事はできませんか? って言って来たんだ。
もちろん、ダメです、と断ったけど」
ほえ?????
いったい何があったかは不明だが
後から色々と噂を聞くと、どうも別に恋人がいて
ただ、周囲の圧力に負けて、退くにひけなくなって
「公認」の女性と結婚するハメになったらしい。
まぁ、こんなケース、後にも先にも一回だけだと思うが
印象的な出来事ではあった。
もっと微笑ましいエピソードもあるけれど
それは、また次のネタという事で・・・・ え? 誰も読みたくないって?
なくなったチケット 仕事ネタ (時効)
- 2009.06.23 Tuesday
- 仕事
- 20:00
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- by はっぱ
50年に一度の大雨、と報道されていて、ドナウ川が氾濫の恐れ。
ウィーンは1860年代と1960年代に治水工事をしたので問題はないものの
週末のドナウ・インゼル・フェスティバルが開催されるかどうか、微妙な状態。
シュライニング音楽祭の音楽監督、クトロヴァッツ・デュオが担当する
リスト・フェスティバルが24日から開催。
オーストリアのインテリ向け日刊新聞 Die Presse の文化欄に載った。
ライディングにあるフランツ・リストの生家の横に建てられた
素晴らしいコンサート・ホールで行われる音楽祭だが
いかんせん、ウィーンから車で1時間半(以上)かかる・・・
このホール、素晴らしい音響なのだが、場所が場所だけに
コンサートよりは、音楽家が録音するために使われる方が多いそうだ。
さて、音楽関係のネタが尽きたので
私の日常生活の話を・・・ (誰も読みたくなさそうだが(笑))
我々の職業生活の一部で、音楽会やオペラのチケット手配、というのがある。
ウィーンのホテルにお客さまがご宿泊の場合は
お届け手数料をいただいて、事前にチケットをホテルにお届けしておく。
もちろん、チケットはオーダーした後、取りに行って
更に、そのチケットのコピーを取って、万が一の紛失に備えておく。
チケット取り扱い手数料をいただくが、それは、こういう手間がかかるからなのだ。
届けたホテルからは、きちんと受取確認書と担当者のサインをもらうのだが
それでもレセプションやコンシェルジェでの引き継ぎがうまく出来ていないケースもあって
「届いていない」と言われる事がある。
「届いていない、とホテルは言っています」とお客さまから電話があれば
「申し訳ございません。すぐにホテルに連絡を取りますので」とご案内した後
ホテルのレセプションに電話をかける。
「何月何日何時何分に届けて、レセプションの担当者ナントカ氏のサインがある。
ふざけるな、よく探せ!!!」
・・・までは言わないが(笑) まぁ、似たようなニュアンスの事を言われて
探すと、引出しの中とかから出てくる。
ところが・・・
どうやって探しても出てこないケースがあった。
こちらは間違いなくホテルに届けていて、ホテルからの受取確認書も持っている。
しかも、我々は、封筒の上書きに
お客さまのフルネーム
チェック・インとチェック・アウトの日付
内容物(何月何日のナントカ劇場のチケット何枚)
まで書いているわけで、名前とチェック・インの日付があれば間違えるはずがない。
「だって、○月○日○時○分に届けて、ちゃんと確認書があるわよ。
確認書をファックスで送りましょうか?
そちらにあるのは間違いないのだから、事務所も含めて探して下さい。
中にはコンサートのチケットが入っているんです」
数分後に泣きそうな声でホテルから電話が入る。
「どうしてもないのです。
考えられる事としては、実は○月○日チェック・インのお客さまで
同じお名前の日本人の方がいらしたので、そちらにお渡ししてしまったのだと思います。
当該のお客さまは、数日前にチェック・アウトされてしまいました」
なに〜〜〜〜っ (; ̄Д ̄)
「ちょっと待て。
我々が渡した封筒には、お客さまのフルネームとチェック・インの日付と
中に、何月何日のコンサート・チケットが入っている旨の記載があったのよね?」
(ちゃんと上書きのコピーまで取っているので、何が書かれていたかは明白である)
帰ってくるのは沈黙ばかり・・・
すぐに当該のコンサートの残席をチェックしたら
まだ、高いチケットはある。
「調べたら、このコンサート、まだチケットがあります。
そちらの責任で、一番高いチケットを購入の上、お客さまにお詫びと一緒に渡して下さい」
チケットを別のお客さまに渡した(らしい)ホテルが
新しいチケットを購入すれば、約350ユーロくらいの損になるが
そんな損失を出してしまえば、これから、そういうミスはなくなるだろう。ふん。
30分後にかかってくる電話。
「御社でチケットを購入した時のクライエントの番号や
席の番号、領収書の番号はわかりますか?
先方が、これがわかればチケットを再発行する、と言っていますので」
もちろん、全部、記録はある。
・・・ただし、記録は全部オフィスにある。
言わなかったが、上記の話は連休の時で、私は自宅で電話を受けていたのだ。
「記録は全部ありますけれど、すべてオフィスです。
私はオフィスに行く時間がありません(これは本当だった)
会社名とメンバース・カードの番号をお渡ししますから、それで調べて下さい」
と冷たく言い放って、できるだけの情報は上げたので
ホテルは、すぐに人をコンサート会場のチケット売り場に行かせて
チケットの再発行をしてもらったようだ。
まぁ、お客さまの手元には、再発行ではあってもチケットは渡ったワケで
ホテルも損失を出すことなく、私の週末の自由時間が邪魔されただけ、という結果になった。
よくある日本の名前、というのはあるけれど
今でも不思議なのは
覚えのないチケット(しかも滞在中のコンサートですらない)をホテルからもらって
そのまま、返しもせずに一緒に持っていったお客さま
いったい、そのチケット、どうするつもりだったんだろう???? (・_・")?
音楽ファンの夏の過ごし方
- 2009.06.22 Monday
- 予告編
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- by はっぱ
大雨が降って、気温は10℃ちょっと。
6月とは思えない寒さだが、数年前にも6月に山岳地方で大雪になって
グループが目的地に行けず、大苦労した事もあるので
まぁ、こういう日があっても仕方がない。
音楽シーズンは6月末でオシマイ。
コンサートは、もうほとんど目ぼしいものはなくなって
後はオペラとダンスで4回行ったら、私にとって前半は終了。
7月・8月は、こと音楽に関する限り
ウィーンで行われているのは、観光客向けコンサートがほとんど。
地元民用には、ウィーン劇場で
Il Turco in Italia (ロッシーニ「イタリアのトルコ人」)
ウィーン交響楽団のメンバーをルイージが指揮(7月)
ドン・ジョバンニは再演で、たぶん、例の「ホテル版演出」だろうが、これが8月。
そして、毎年楽しみにしているクロースターノイブルク修道院の中庭でのオペラ。
今年は「連隊の娘」(7月中旬〜8月初旬) もちろん行きます (^^)v
そして郊外のグラフェネック城での夏のコンサート。
もっとも、グラフェネック城までウィーンから約1時間半を見なければならないので
仕事のある身としては、月〜金のコンサートには行けない(仕事は18時までだもん)
自分の車で行きたくない方には、ウィーンからのシャトル・サービス(有料)もある。
(これだと、コンサートの前後・最中にワインが飲める(笑))
ローゼンブルク城のシェークスピア演劇祭は
今年は「真夏の夜の夢」 ううう、行こうか行くまいか。
ここは結構遠いので、日曜日にしか行けない。1時間半〜2時間くらい(片道)のドライブ。
面白そうなんだけどな〜。でも、地元の人と家族連れが多くて
アジア人独りというのも、めちゃくちゃ目立ちそうだし(だから何?(笑))
まぁ、ちょっと考えよう。
遊ぶ事ばっかり考えているようだが (いや (^^; その通りなのだが)
これから、ナイト・ライフの(すく)なくなる7月・8月には
仕事ネタで、そろそろ時効になりそうな、ヤバいネタも書いていこうかな〜と
ちょっと考えたりしているところ。
あるいは、CD のコレクションとか
お勧め現代音楽とか(← 誰も読まないだろう・・・(自爆))
オーストリアの夏の音楽祭として有名なのは
ザルツブルク音楽祭
メルビッシュ湖上オペレッタ (今年はマイフェアレディだが)
ブレゲンツ夏の音楽祭(湖上オペラ「アイーダ」を含む)
カリンシア夏の音楽祭
その他にも、メルクでのバロック・フェスティバル
サンクト・フローリアン修道院での、ブルックナー・フェスティバル
色々あるけれど
これ以上、手を伸ばしたら、完全に破産する・・・(もうしている、という話もある)
国立オペラ座「無口な女」 第1回目 鑑賞(聴)記
- 2009.06.21 Sunday
- ウィーン国立オペラ座
- 23:30
- -
- trackbacks(0)
- by はっぱ
Die schweigsame Frau
Komische Oper in drei Aufzügen von Richard Strauss
Frei nach Ben Johnsen von Stefan Zweig
指揮 Peter Schneider
モロズス卿 Kurt Rydl
家政婦 Janina Baechle
理髪師 Adrian Eröd
ヘンリー・モロズス Michael Schade
アミンタ Jane Archibald
イゾッタ Caroline Wenborne
カルロッタ Michaela Selinger
モルビオ Clemens Unterreiner
ヴァヌッツィ Janusz Monarcha
ファルファッロ Walter Fink
11時からはウィーン・フィルとダニエル・ハーディングのコンサートを
今度はコンツェルトハウスの天井桟敷で鑑賞。
楽友協会みたいに、椅子がギシギシ音をたてないのが嬉しい。
天井桟敷の一番後ろは音響が非常に良くて、ピアニッシモでもはっきり聴こえてくるし
ついでに、ハーディングの唸り声 歌も、息も聴こえてくる(笑)
・・・やっぱりフォルティッシモのところで、かなり大声で唸って歌っている。
かなり速いテンポのメンデルスゾーンとブラームスだったが
ウィーン・フィルの弦は、何だかんだ言っても素晴らしい。
他のオーケストラの追随を許さない。たいしたものだ。
ウェーバーの「魔弾の射手」と、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」に挟まれて
武満徹の黒い雨は、やっぱり、かなり異様。
ブラームスも含めて、あれだけオーケストラを大人数で鳴らすと
コンツェルトハウスの方が心地よい。
(楽友協会の時はホールの音響を考慮して、音を抑えていた、と思う)
おっとっと。本日の演題から外れて延々と書いてしまった (^^;;;
今日のメインは、上でおわかりの通り
国立オペラ座再演になるリヒャルト・シュトラウスの「無口な女」
ただし、本日は「鑑賞記」ではなく「鑑聴記」
だって、舞台は全く見えなかったんだもん (--)ム!
安い席を買った私が悪い、という声が聞こえるが
スタンド・バイでミドル・クラスまで OK を出したのに、取れなかったのだ。
発売初日に入ったが、安い席(と一番高い席)しか残っていなかったのである。
アミンタ役予定だったディアナ・ダムラウが全公演を降りて
(注意 上記のウェブ・サイト、クリックすると音が出ます)
ジェーン・アーチボールトに変更。
美人だし、高音もかなり出る。声が細いけれど、役どころとしては合っている。
モロズス役のクルト・リドルと
理髪師を歌ったアドリアン・エロードが抜群。
理髪師役は、歌とセリフが目まぐるしく交差するのだが
完璧にドイツ語が理解できるのは、発声法と発音が完璧だからだし
ああいう役をやらせると、軽妙なエロードの良さが生きる。
リドルは、声は出るし、低音がきっちりキマって、しかも年配の役にぴったり。
バラの騎士の時にオックス役で聴いた時も巧いと思ったが
今回も、貴族らしい貫禄に加えて、ちょっと抜けたところのある役を好演。
(とは言えど、舞台はほとんど見えなかったので声からの推測である)
今回の公演、ほとんどが舞台の向かって左半分で話が進む。
よって、チケットに Links (左)と書いてあって、舞台が見えにくい席だと
実質的には、舞台上の動きはほとんど見えず
舞台裏として想定されている荷物置き場(これが舞台の右半分)が見えるだけ。
次の公演のチケットは、やっぱり10ユーロの席だが
(これもスタンド・バイで取れなかったのだ)
今度は一応、Rechts (右)の席になっているから
立って身を乗り出せば、少しは見える(かもしれない)
お目当てのミスター残念 ミヒャエル・シャーデは、と言えばまた太ったんじゃない? 時々、ドキッとする程、甘い声を出す (。-_-。)
ただ、役どころの関係もあるのだろうが
モロズスと理髪師が、あまりに目立ったので霞んでしまった感じ。
まだ2回目・3回目の鑑賞(鑑聴?(-"-;))があるので
また、感想が変わってくるかも。
観たい、と思う方、まだチケットはある。
ただし、100ユーロ以上の席ばっかり(ちっ)
横で舞台に近い方を購入する際は Rechts (右)の席を買った方が良いですよ。
ピエール・ブーレーズの作品を CD で聴く
- 2009.06.20 Saturday
- CDやDVDとインターネット
- 23:00
- -
- trackbacks(0)
- by はっぱ
毎日のように、仕事を終えた後
イソイソとコンサートやオペラに出かける、という贅沢な日々を過ごす優雅な有閑マダム・・・じゃなかった、貧乏独身サラリー・ウーマンのワタシだが
(いかん、ついつい妄想が出た・・・・ ( ;^^)ヘ..)
ナマでも色々と聴けるのに、CD やら DVD やらを買うのも好き。
「いったい、いつ聴く時間があるんですか?」
質問、ごもっとも ( ..)ヾ ポリポリ
仕事してコンサートやオペラに行って、
いつ、CD とか聴く時間があるのか、自分でもわからないが
でも、聴いているのだ。不思議だ・・・(笑)
さて、この間、人間メトロノーム ピエール・ブーレーズの指揮での
ウィーン・フィルを鑑賞した後
何となく、ブーレーズの作品を聴きたくなった。
ブーレーズと言えば、私の若い頃は、指揮者ではなく、作曲家、だったのだ。
代表作 ル・マルトー・サン・メートル の少なくとも「名前」だけは
私もかなり若い頃から知っていたのだが
これ、聴いた事ってあったっけ????
アマゾンで探してみて、見つけた (^^)v
ブーレーズ自身の指揮のアンサンブル・アンテルコンタンポラン演奏版。
それに・・・
ブーレーズ自身が指揮したオーケストラ作品全集 \(^O^)/
CD 4枚組。
ル・マルトー・サン・メートルと並ぶ傑作と言われている Pli Selon Pli も入っている。
サンプルはココにあるので興味のある方はどうぞ。
いや〜、これ聴いちゃったら、買わずにはいられない。
(どうせヘンです。でも、こういう音響、すごく好き (*^^*))
以前、ブーレーズの Notation VII と II をバレンボイムの指揮で聴いたが(2005年4月)
ものすごい印象の残る曲だった。
ああいうのは、CD ではなく、本当はコンサート・ホールでナマで聴かないと
その良さはわからないと思うが・・・
ル・マルトー・サン・メートル
やっぱり、すごい。20世紀を代表する傑作と定評があるが
空間の中に、音響が、ワラワラワラ と飛び散っていくあの感じがたまらない。
大昔に聴いたような記憶はかすかにあるけれど
今、聴いてみると、やっぱり、すごい。
で、Pli Selon Pli が、これまた大傑作・・・というか
ル・マルトー・サン・メートルがミニチュアとすれば、こちらの方は
それをもっと拡大した感じ。
いや、あの (;^_^A
だいたい、この曲が、マラルメの詩で言語化できない部分まで含めて
音楽化(と言うより「音響化」か?)してしまったものなので
感想を書いても、あの圧倒的な空間に炸裂する音の世界に対して
言葉が虚しくなってしまうのだ。
フランス語がわかると、こういうの、もっと楽しいんだろうなぁ・・・
あっはっは (^O^)
仕事も忙しいし、コンサートやオペラ通いも忙しい?けれど
ちゃんと CD は聴いてますよ〜ん (^^)v
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