シュターツカペレ・ベルリン マーラー 交響曲8番

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    Staatskapelle Berlin
    Wiener Singverein
    Slowakischer Philharmonischer Chor
    Wiener Sängerknaben
    指揮 Pierre Boulez
    ソプラノ I (Magna Peccatrix) Ricarda Merbeth
    ソプラノ II (Una poenitentium) Camilla Nylund
    ソプラノ III (Mater gloriosa) Adriane Queiroz
    アルト I (Mulier Samaritana) Michelle DeYoung
    アルト II (Maria Aegyptiaca) Jane Henschel
    テノール (Doctor Marianus) Robert Dean Smith
    バリトン (Pater ecstaticus) Hanno Müller-Brachmann
    バス (Pater profundus) Robert Holl

    Gustav Mahler (1860-1911) Symphonie Nr.8 Es-Dur

    「千人の交響曲」と銘打ってはいるものの
    楽友協会の大ホールの舞台に1000人、乗るワケがないし
    第一、本当に1000人で演奏したら、楽友協会のホールだと、ウルサイだけで
    鼓膜が破れる人が続出しただろう(笑)

    だいたい見た目で数えてみると、オーケストラが100人、コーラス300人くらいで
    全部で400人〜500人くらい。ちょうど良い人数だと思う。

    お蔭で鼓膜も破れる事なく、結構、完璧なバランスで1時間半、楽しませてもらった。

    一つだけ予想外だったのは
    ううう、トランペットの別アンサンブルが真横で吹いた事。
    でも、当日にならなければ、左から吹くか右から吹くかはわからないし
    平土間の席なんて高くて買えない。

    いつものオルガン・バルコンを避けたのは
    たまには、歌手の声を正面で聴きたいから、だったのだが
    第一部も第二部も、最後のトランペットが、モロに鳴り響いて
    (私にとっては)高い席を買ったのに、ちょっとショック (がっくり)

    第一部は比較的速めのテンポで、締まった感じ。
    これも宗教曲と言えるのだろうが
    ミサ曲と違って、キリスト教という一つの枠内に収まらない
    もっと普遍的な宇宙観を感じるのだが
    同時に作曲家マーラーの野心も透けてみえる。人間的な匂いがして共感する。

    第二部、ドクター・ファウストだが
    テノールが美声 (*^^*)
    この曲、ソプラノもテノールも、これでもか!という程、高い音が続くので
    無理のかかった声だと、こちらも頭が痛くなるのだが
    一ヵ所だけ裏返りそうになったけれど、全体的には気持ち良く聴けた。

    メルベースは昼の「ラインの黄金」で歌った後の出演。
    忙しい人だ (笑)  いや、たいしたものだ。

    第二部の途中から、かなり遅いテンポで
    失速しそうなのに、全く重力のない不思議な世界に浮いているような印象。

    最後の部分のテンポも、大丈夫? と思われそうな遅さで
    歌い手が息継ぎできるか、他人事なのに客席でハラハラしていたのだが
    さすがプロというか、見事な息の長さで歌いきった。
    いや、あのテンポで失速しなかったのはスゴイ。

    この曲、2007年6月18日にコンツェルトハウスで
    ウィーン交響楽団+ファビオ・ルイージで、ライブの初聴きだった。
    人数揃えて、が〜ん、とやるならコンツェルトハウスの方が良いだろうが
    人数を多少絞って、あれだけクリアに、しかもうるさくならないように
    そして不思議な事に、フォルティッシモでもピアニッシモに聴こえるような
    ちょっと感情から距離を置いて、音の事実をクリアに付きつけてくれる
    ブーレーズの手腕も見事。

    一緒に行った友人が教えてくれたが
    重要人物用のロージェ(ボックス・シート)には
    国立オペラ座の監督ホレンダーに、オーストリア大統領のフィッシャー、
    日本大使も来ていた上、バレンボイムがスコアを見ながら聴いていたそうだ。
    (重要人物になると、一番良い席で、タダで聴けるのね、ふん)

    このチクルス、5月2日に「大地の歌」と交響曲10番のアダージョ
    5月3日の11時からのマチネで演奏される、交響曲9番で終了する。


    「ラインの黄金」 国立オペラ座 最終リハーサル

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      Generalprobe "Das Rheingold"
      Text und Musik von Richard Wagner
      指揮 Franz Welser-Möst
      演出 Sven-Eric Bechtolf
      舞台 Rold Glittenberg
      衣装 Marianne Glittenberg
      ビデオ Friedrich Zorn

      ヴォータン Juha Uusitalo
      ドンナー Markus Eiche
      フロー Gergely Németi
      ローゲ Adrian Eröd
      フリッカ Janina Baechle
      フライア Ricarda Merbeth
      エルダ Anna Larsson
      アルベリヒ Tomasz Konieczny
      ミーメ Herwig Pecoraro
      ファゾルト Sorin Coliban
      ファフナー Ain Anger
      ヴォーグリンデ Ileana Tonca
      ヴェルグンデ Michaela Selinger
      フロースヒルデ Elisabeth Kulman

      5月2日にプレミエの行われる「ラインの黄金」最終リハーサル。
      熱心なワグネリアンの方には笑われるが
      ワーグナーの楽劇はずっと避けていたので
      ニーベルンゲンの指輪シリーズも初体験。

      リハーサルなので、途中で止まるかと思いきや
      全部通しで一回も中断することなく、2時間30分の上演時間。
      指揮者は最初からオーケストラ・ボックスに居て
      「え〜い、もう11時半だぞ。早く、客、座らんかいっ!」とイライラして
      後ろを振り返ったりしている(笑)

      現代演出っぽくて、舞台はシンプルとは言え
      ビデオや照明を巧みに使って、とても正統的な感じがする。
      ラインの川底でラインの水精たちが動きまわる様子も
      歌手の美しい身体の動きと、舞台の一部を上げたり下げたりする事で
      印象的に表現していて、本当に水の中で泳ぎ回っている感じだし
      ワルハラの城も、背景にシンプルな色を写しだしただけなのだが
      巨大な城が立っている、という感じがする。

      地底のニーベルハイムも、アルブリヒが変身するところも
      色々と工夫があって、わざとらしさや奇を衒わずに、自然に表現している。
      もちろん、歌手の演技力に負う部分も多い。

      歌手と言えば、上記のスタッフの名前を見ただけで
      国立オペラ座の常連は涎を流すはず(笑)
      チョイ役まで、よくぞ、この歌手を揃えた! という豪華版。
      全員、最高 \(^O^)/

      アルベリヒ役の Konieczny は、パルシファルのアンフォルタスの時より良かった。
      (ヒマな人は ここ
      最初の部分では、あまり声を出さなかったけれど
      だんだん、すごい声量になってきて、圧巻。

      ローゲ役のエロードは身体の軽さを充分生かして
      コミカルなローゲを実に上手に演技した。
      ちょっとワル目立ちはしたが、そういう役どころだから良いのである。

      ワーグナーって、オペラ、という感じじゃなくて
      やっぱり「楽劇」だなあ。
      演技も出来て、歌も歌えて、筋もちゃんと追えて
      セリフも理解できて、内容も把握できてこそ、面白いと思う。
      音楽がこの上なくドラマティックだし
      その劇的な音楽に 舞台+歌手+演出+衣装+照明 という
      正に「総合芸術」が一体になってこそ、ハマるのだろう。

      ここでハマってしまったら
      とんでもない事になるし、第一、今シーズンのリングはすべてチケットは売り切れ。

      まぁ、引退した後の楽しみ、にしておくのが無難ですね (^^;


      ミトリダーテ (W.A. モーツァルト)

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        Mitridate, Re di Ponto
        Opera seria in drei Akten (1770)
        Wolfgang Amadeus Mozart
        指揮 Harry Bicket
        演出 Robert Carsen
        舞台 Radu Boruzescu
        衣装 Miruna Boruzescu
        照明 Robert Carsen / Peter van Praet
        ミトリダーテ Bruce Ford
        アスパージア Patricia Petibon
        シーファレ Myrtò Papatanasiu
        ファルナーチェ Bejun Mehta
        イズメーネ Christiane Karg
        マルツィオ Colin Lee
        アルバーテ Jeffrey Francis
        Wiener Symphoniker
        ホルン・ソロ Hector McDonald

        14歳のモーツァルトのオペラの本場イタリアでのデビュー作
        「ポントの王 ミトリダーテ」

        苦手なモーツァルトだが、ちょっと理由があって、すごく良い席で鑑賞。
        (一番高いチケットで、1枚130ユーロもする!!!)

        3幕もので、幕間2回を挟んで、3時間45分の上演時間。
        演出は現代的。
        序曲の後半に煙がモクモクと立って、すわ、どこか火事?!と思ったが
        幕が上がると、そこは戦場の後。あ、埃だったわけね。

        シーファレは、もともとカウンター・テノールの役だが
        今回はメゾ・ソプラノ。背広を着てネクタイ締めて、ちょっとカッコイイ (*^^*)

        今回の「客寄せパンダ」(失礼!)はパトリシア・プティボンだろうが
        先回、ヘンデルのメサイアで歌った、カウンター・テノールのベジュン・メータも注目株。

        新聞評が、かなり好意的。
        舞台は白黒で現代的なのだが、違和感がなく
        歌手の演技も巧いし、新聞評で書かれた通り、すごい人間ドラマが舞台で再現される。

        エロティックでもあり、嫉妬や妬み、エディプス・コンプレックスに陰謀に
        父と子の愛憎、美しい女性の取り合い、圧政ローマに対する反抗など
        盛り沢山でドラマティックでセンチメンタルなオペラを
        現代演出の中で充分に出しきった。

        それに歌手が巧いとやっぱり違う。
        プティボンのドラマチックな表現は特筆もの。
        声を自由自在に操った上で、あのドラマ性を見事に表現できるのは演技の巧さもある。

        シーファレ役の、ギリシア出身のメゾ、パパタナシウも二重丸。
        ファルナーチェの複雑な心境を歌いきったベジュン・メータも素晴らしい。

        ミトリダーテ役のテノール、ブルース・フォードがちょっと弱かったけれど
        モーツァルトはこの役に、たいしたアリアを書いていないし
        演技・年齢のバランスから言えば、理想的なキャストではあった。

        う〜ん、やっぱりウィーン劇場、侮り難し。
        プティボンのスタイルの良さ、演技の巧さ、加えて、すごい美人に
        ドラマティックな美声という「アスパージア」を巡って
        争う父と2人の息子と、ファルナーチェの婚約者イズメーネと
        ともかく出演者が、そのままテレビ・ドラマにしても良い程
        美男美女。デブは一人もおらず、演技も上手で身体の動きも美しい。

        昔、オペラと言えば
        「あんなデ○でド○スな女性を巡って、中年男が争うかよ、けっ!」という
        声は良いけれど、舞台を見ると笑っちゃう、というイメージが強かった。

        今や、オペラでも
        姿良し、顔良し、演技良し、当然、美声の持ち主で
        更にバロックのあの難しいテクニックを完璧に駆使した上で
        ドラマティックな表現までできる・・・という条件の歌手でなければ
        世界の舞台には立てないのだ。

        総合芸術としての舞台、という観点で観た場合
        グローバル化によって、優秀ですべて揃った粒よりの歌手が作る
        完璧な舞台を楽しめる、というのは、観客にとってはウレシイ。


        シュターツカペレ・ベルリン マーラー 交響曲7番

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          Staatskapelle Berlin
          指揮 Daniel Barenboim
          バリトン Roman Trekel
          Gustav Mahler (1860-1911) Lieder eines fahrenden Gesellen
          Gustav Mahler Symphonie Nr.7 e-Moll

          シュターツカペレ・ベルリンのマーラー・チクルス2日目。
          マーラーの交響曲7番だけでも、立派にプログラムになるのに
          最初に「さまよう若人の歌」をサービス。

          オマケと言ってしまうには、あまりに良い出来だったのだが
          何せ、アノ席だから、バリトンの音響が悪くて
          美声が籠ってしまう上、どうも、クセのある歌い方で気に入らない。
          (良いんです、個人の好みですから)

          さて、メインの交響曲7番。

          シロウトですし、ベルリンはウィーンの敵だし(はて、いつからそうなった(笑))
          この間、プロと話していたら
          シロウトが何を書こうが、プロは気にしません、とはっきり言われたので
          だったら、気遣いはせず、久し振りの独断・偏見で行く(きっぱり)

          明らかにリハーサル不足(断言)

          オーケストラは頑張った。金管のすごいミスもあったけれど
          ともかく、一生懸命、必死で演奏していた。

          時々、やけっぱちで、え〜い、もう、やっちまえっ! という部分もあったが (^O^)

          バレンボイムの意図は、ある程度は理解できる。
          かなりドラマティックな表現をしたいんだなぁ、というのもわかる。

          時々、不自然な程にテンポを揺らしていたのも解釈の一つだし
          (だいたい、あの曲は移り変わりが激しくてテンポもガンガン変わるし)
          そんなにゆっくりで良いんですかぁ?という部分も耳についた上
          数ヶ所、そんなに早くやったらヤバイですよ、という部分もあった。
          (ヤバイ部分はやっぱり、かなりヤバかった。あれはちょっとかわいそう)

          うわっ (・・;) 崩壊する・・・とドキドキした箇所もあって
          非常にスリルに満ちたコンサートだったとも言える。
          ある意味、聴衆としては面白い時間だったのも事実。

          バレンボイムの指揮も少しだけ拝見したが
          汗ダクダクで、演奏中に何回も何回も
          ポケットからハンカチを出して顔を拭いていたのは、カワイソウだ。

          楽友協会、満席のコンサートくらい、冷房入れてあげましょうよ!!!
          聴衆は上着を脱いで、シャツ一枚になれるけれど
          指揮者は、長袖の黒い上着を着て、1時間半以上、舞台の上で
          激しいダンスをするのだから(←何か誤解がある?! (笑))

          昨日のブーレーズとは全く違って
          情熱に満ちた7番だったけれど
          でも、未完成という印象は拭えない。

          これから、ブーレーズの交響曲8番
          バレンボイムの「大地の歌」に、交響曲9番に、交響曲10番のアダージョ。

          ほとんど毎日、難曲を違う指揮者で演奏しなければならないオーケストラに
          ちょっと同情してしまうけれど
          それがプロの矜持なのだろうから、聴衆としては楽しませてもらおう (← 無責任(笑))


          シュターツカペレ・ベルリン マーラー 交響曲6番

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            Staatskapelle Berlin
            指揮 Pierre Boulez
            Gustav Mahler (1860-1911) Symphonie Nr.6 a-Moll “Tragische”

            昨年の前半1番〜5番に続いて
            同じベルリン・シュターツカペレのマーラー・チクルス後半の第1日目。
            ブーレーズの振る交響曲6番。

            昨年、ブーレーズがポリフォニーを細やかに刻み出して
            その分、ロマンティックな情感が欠け落ちてしまった体験をしたが
            今回も、やはり似たような印象があった。

            だが、前回の印象と比べると
                うわ〜、音が強い (*_*) 
                        何と言う元気なオーケストラだっ (◎o◎)

            第1楽章の出だしから、本当にフォルティッシモで、ガンガンガン!!!
            速めのテンポで、モロにノリノリ ・・・

            ポリフォニーは綺麗に聴こえてくる。
            聴き慣れた曲であっても、思いがけない低音のブラスがキッチリ聴こえてくると
            ありゃま、こういうところに、こういうメロディが、と新しい発見が多い。
            (でも、私、スコアも見たんだよね・・・一応・・・ あぁ、シロウトの悲しさ・・・)

            ただ、楽譜に隠された様々なメロディをすべて明確に聴かせようとすれば
            当然、不協和音も強調されるし、全体がバタバタした感じになるのは仕方がない。

            めちゃくちゃ難しい(だろうと思う)管のソロも
            非常に巧く演奏していて、その名人芸に文句はないのだが
            (ミスが全くなかったワケではないが、あの程度、全然問題なし)
            名人芸は昨日、イヤという程聴いちゃった上
            やっぱりテクニックを追いかけて、情感というか感情というか
            何かが、スパッと抜け落ちている (だから元気に聴こえた、というのもある)

            第2楽章のレンドラーは・・・ レンドラーに聴こえなかったぞ・・・(-。-) ボソッ
            確かに、3拍子と4拍子が交互に入るのだが、どうしても、あの、その
            カクカクの4拍子に聴こえたのは、私のリズム感の悪さのせい・・・だろうなぁ、やっぱり。

            テンポを落として情感をタップリ入れよう、という試みが実は聴こえなかったワケではない。
            (指揮者の意図とは違う捉え方をしているかもしれないが、お許しあれ)
            ただ、それが、ムラになって入ってくる。

            クリームのデザートを食べたら
                クリームがくっついてネットリしているところと
                    水っぽいところが、一皿に混じり合ってる、という感じ。

            え〜い、どうせシロウトです。ブーレーズ・ファンの方、怒らないでね。

            ネットリとアッサリが混じるし
            ブーレーズ(当年84歳!)の指揮は息も聞こえず、歌も聞こえず
            (あまり聞こえる指揮者は困るが)
            こりゃ、第4楽章は立って指揮姿を見ないと
            最後で心臓麻痺を起こすかも(いつも CD でドキッとする)と
            立って指揮振りを見たら

            ううう、すごい、教科書通りのリズムの取り方で
            ずっと、ずっと、リズム取って振ってる・・・・

            身体を派手に動かす事はせず、あくまでも腕と手の動きだけなのだが
            あれだけ、全部のリズムをしっかり振る(しかも1時間半!)って
            キツクないんだろうか?!

            見事に乱れがないし
            指示するところでは、非常に小さな動きなのだが、はっきりとラインを出していて
            あっさりなのだが、正確無比な動き。ううううん。

            で、あれだけ全部のリズムを拾って、身体の調子でちょっと乱れたら
            そりゃ、オーケストラもちょっと混乱するかもしれない・・・
            (いや、してません、きっと)

            確かに6番って、ドラマティックな曲だし、あれも一つの解釈だろう。
            「悲劇的」という題名が付いていても
            9番の第1楽章とか最終楽章のように、諦観に達した悲劇ではなくて
            今日の演奏は

            え〜い、人生、悲劇的だが、でも戦うぞ! 負けるもんかっ!!!

            みたいなエネルギーがガンガン発散されたような印象のコンサートだった。 


            ウィーン交響楽団 + クライツベルク

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              Wiener Symphoniker
              指揮 Yakov Kreizberg
              バイオリン Hilary Hahn
              Felix Mendelssohn-Bartholday (1809-1847) Ouvertüre “Die Hebriden” op.26
              Jean Sibelius (1865-1957) Konzert für Violine und Orchester d-Moll, op.47
              Dmitrij Schostakowitsch (1906-1975) Symphonie Nr.6 h-Moll, op.54

              他人のパーティに間違って入っちゃった宗教曲と違って
              (註 意味不明の方、もう一つ前の記事をお読み下さいませ)
              世俗の曲のコンサートは気楽 (^o^)
              ご贔屓のウィーン交響楽団だし
              クライツベルクの指揮は見ると目が回るので、しっかり音だけに集中。

              メンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」は初聴きだが
              あらま、これ、すごい (*_*)
              押し寄せる波、聳え立つ岩に、太陽が射して光り輝き
              嵐が来て、雷が鳴って、嵐の後に太陽が沈む様などが
              目の前に思い浮かぶような、色彩豊かな傑作だ。

              感受性ゼロに近いシロウトの感想だから
              メンデルスゾーンが波やら嵐を表現したのかどうかはわからないが
              まぁ、題名から言っても、そんなには外れていない(と思う)

              シベリウスのバイオリン協奏曲。
              いつもの通り、バイオリン、わかりません (^^;
              ソリストが29歳だか30歳だかの若い女性で
              後ろからチラッと見たら、スタイル抜群。
              (まぁ、デブのバイオリニストというのは滅多にいない)

              美人・・・なんだと思うが、私の愛用席からは見えないし
              立って見ようと思ったら、何人か中年男性が私の視界を防ぐように立ったので
              まぁ、中年男性が目を(☆o☆)キラキラさせるのだから、きっと美人なのだろう。

              シベリウスと言えば、学生時代にイヤと言うほど聞かされた
              フィンランディアのイメージが強すぎて
              やっと、最近、ロイヤル・コンツェルトヘボー・オーケストラの
              無料ダウンロード・サイトで(忘れた方は ここ
              ヤンソンスが振った交響曲2番を聴いて、おお、意外に良いかも・・・と
              思い始めた矢先 (← 無教養・・・)
              今回の協奏曲も、シベリウスの音楽様式を掴む、という意味で面白かった。

              アンコールで弾いた、やっぱりバッハの無伴奏パルティータかソナタか
              (バイオリンのアンコールって、これしかないのよね(笑))
              テンポに乗って、すごく楽しく聴かせてくれたのは、素敵だった。

              さて、もちろん、私が楽しみにしていたのはショスタコーヴィッチの交響曲6番。

              出だしがちょっと荒くて、あれ??
              これ、こんな元気な曲だったっけ??? (・_・")?

              ・・・と思ったが、途中から耳慣れしたのか、落ち着いて
              管楽器のソロが続く中間部が・・・

                  めちゃめちゃ良いっ!!!!! (((^^;)(;^^) ))

              これって、管楽器のソリストの腕を問われる恐ろしい部分だと思うのだが
              いやはや、もう、言葉が出てこない。すごい。

              特にフルートのソリスト。
              若いハンサムなお兄ちゃんで、いや、あの、ホントに・・・ 天才だわ、あれは。

              (ただ若いハンサムなお兄ちゃん、じゃカワイソウなので
               名前を記しておくと、カール・ハインツ・シュッツ氏である)

              ソロのメロディのニュアンスが深い。
              フルートって、あんなに表情豊かな音色だったっけ? 脱帽 (*_*)

              あの緩徐楽章の第1楽章、あまり好きではなかったのだが
              あれだけ、管楽器の名人芸が次から次へと披露されると
              正に、目が点 (・・) 状態で、モロに引き込まれる。

              もちろん、続く第2楽章、弾ける第3楽章。
              特に第3楽章の速さに、悠々と余裕をもって演奏したメンバーたちって
              やっぱり、タダモノじゃない。

              同じ交響曲はロシア・ナショナル・オーケストラでも聴いたが
              (ヒマな方は ここ
              あの時はコンツェルトハウスだったので
              どんなに鳴らしても、うるさくならなかった代わりに
              ひたすら元気に演奏されたものの
              各ソロのニュアンスが、ほとんどなかった。
                 聞き取れなかったのか、耳に残る程の巧さでなかったのかは微妙なところだが。

              ショスタコーヴィッチの交響曲は、楽友協会のホールの響きに理想的に合うものではなく
              ちょっとうるさくなり勝ちではあるのだが
              スゴイ音が出るので、迫力は満点だし
              ウィーン交響楽団の管の天才的な巧さを堪能できて
              う〜ん、ノリノリのクールな気分 (^^)v これこそ、コンサートの楽しみだわ、うふ。

              ううう、こんなに良い事を知っていたら
              土曜日の同じプログラムも行けば良かった・・・
               これを、後悔先に立たず、というが、本当に行っていたら破産で
               それは自業自得と言う。


              ウィーン・フィル + フランツ・ヴェルザー=メスト

              0

                Wiener Philharmoniker
                Wiener Singverein
                指揮 Franz Welser-Möst
                ソプラノ Genia Kümeier
                アルト Michaela Selinger
                テノール Werner Güra
                テノール Herbert Lippert
                バス Florian Boesch

                Gottfried von Einem (1918-1996)  Das Stundenlied, op.26
                Franz Schubert (1797-1828) Messe Es-Dur, D 950

                新聞評ではベタ褒めだったコンサートの最終公演日。
                日曜日の11時から。
                これこそ、楽友「教会」で、神父さん抜きの「おミサ」という感じだ。

                キリスト教の宗教曲は苦手 (^^;
                何か、すごくみんな仲の良い人たちのパーティに
                1人だけ全然関係のない他人が紛れ込んだような違和感。

                キリスト教の文化的基盤がない異教徒の私には、どうしても馴染めない上
                大学時代にカトリック神学に結構マジメに取り組んだのに
                どうしても越えられない文化の壁をイヤという程、感じたせいかもしれない。

                     ・・・要はコンプレックスなんでしょうね?!

                そんな「宗教基盤」は忘れて、音楽そのものを楽しめば良い、と
                理論ではわかっているのだが、やっぱり、やっぱり・・・ ダメ。

                ゴットフリート・フォン・アイネムは、自身が政治家だった関係上
                生前はよく演奏されていたが、最近は滅多に聴かなくなった。
                トナリティを生かして、ドラマティックな、オペラ的な作品で
                ツェムリンスキーの弟子が作曲した、と言われても違和感がなかっただろう。
                (まぁ、極端に断言するなら、100年ほど昔の作品、という感じですね)

                新しい音楽、という要素は全く聞き取れないが
                伝統的なラインなので、まぁ、聴きやすいとは言える。

                ところで、指揮者のヴェルザー・メストだが
                野心に満ちて、冷たくて正確で、行間が読めなくて、というイメージだったのだが
                あんなにドラマティックな指揮をする人だったっけ????

                正確無比、という印象は変わらないが
                以前に感じた、一種異様な「冷たさ」が、今回は感じられない。
                意外にダイナミックで、情感をたっぷり盛って
                明確でわかりやすい美しい動きでオーケストラを統率していた。

                ちょっと見なおしたかも・・・ (*^^*)

                よく見れば、チリチリの頭で、メガネかけた私好みのイイ男だし(こらこら!)

                シューベルトは、宗教曲でなくても苦手 (-"-;)
                取っつきにくいし、気難しいし、不思議なアッサリ感があって
                感情移入し難いのだ。個人的な好みだから、仕方ない。

                音楽的に聴けば、新聞評にもあった通り、完璧である。
                オーケストラもコーラスも、ソリストも
                あれ以上の演奏は望めない、と断言しても良い。

                だからこそ、あの宗教的な一種の「親しさ」の中に、異教徒の私は入れない。
                いや、あの、考えすぎ、なんだろうとは思うが
                やっぱり、文化基盤の違いで越えられないモノはある。

                で、苦手なくせに、何で、そんなコンサートに行ったの? と聞かれそうだが
                楽友協会のチクルス買いの一環だったから。
                チクルス買いじゃなければ行っていません、たぶん。

                宗教曲苦手、シューベルト苦手、という再確認に終わっちゃったなぁ(ため息)
                でも、ヴェルザー・メスト再発見、という驚きはあったから良しとしよう (^^)v


                ORF ラジオ・シンフォニー・オーケストラ + ソヒエフ

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                  ORF Radio-Symphonieorchester Wien
                  指揮 Tugan Sokhiev
                  バイオリン Viktoria Mullova

                  Elina Firsova (*1950)
                          The Garden of Dreams (Homage to Shostakovich) op. 111 (2004)
                  Sergej Prokofjew (1891-1953)
                          Violinkonzert Nr.2 g-moll, op.63 (1935)
                  Sergej Rachmaninow (1873-1943(
                          Symphonische Tänze op.45 (1940)

                  指揮者のトゥガン・ソヒエフについては、こういうサイトを見つけた。
                  初聴き指揮者で初聴きの曲目ばかりなので、偉そうに書けるコンサートではないが

                  いや〜、今の若い指揮者って、指揮の技術が巧い!!!
                  (例外あり(笑) 誰だかは言わない)

                  ORF Radio-Symphonieorchester のコンツェルトハウスのチクルスについては
                  何故か平土間の席で、ここは実は音も良くないし、舞台も見え難い。
                  来シーズンからは階段100段以上登るギャラリーに席を変えてもらったが
                  今日も前に異様にでっかいご老人が数人いて、指揮者の上半身だけ
                  時々、かろうじて見える、という有様。
                  金管・木管は、弦の後ろに隠れてしまって、何も見えない。

                  フィルソーヴァの作品はオーストリア初演。
                  ショスタコーヴィッチが多用した d, es, d, h を使った作品で
                  この音列のテーマはかなりはっきりと聴こえてはくるものの
                  何かなぁ、やっぱり、誰の作品でも同じに聴こえる現代音楽、というところか。
                  (いや、ワタシの耳が悪いんですよ、きっと)

                  プロコフィエフのバイオリン協奏曲のソロを弾いたムローヴァ
                  舞台に出てきたとたん、指揮者と何か話し出し
                  オーケストラのバイオリン奏者に何か言って、何かを出してもらって
                  バイオリンに何かをしていたが
                  舞台は遠いし、バイオリンの事は知らないので、ナニをしたか、さっぱりわからん。
                  何だったんだろう???

                  ともかく、バイオリンについては無知な上、好きな楽器でもないので
                  これ以上は書かない(すみません、高音が苦手なんです)
                  アンコールはまた例によって、バッハのパルティータだかソナタだかで
                  卓越したテクニックだろう・・・とは思うが、実はよくわかりません(ごめんなさい)

                  後半のラフマニノフが良かったので驚いた。
                  ソヒエフの指揮は明解でわかりやすく、シンプルで、大げさではないのに
                  後ろから見ていても、はっきりと指示がわかる。

                  コンツェルトハウスの音響だから、かもしれないけれど
                  オーケストラを無理に大向こうを張って鳴らせるのではなく
                  弦と管のバランスが良くて、無理な力みがない。
                  人を脅かそうと思っていない演奏だ。

                  気に入るかどうかは好みの問題だろうが
                  感情に溺れず、繊細に、自然に演奏されたラフマニノフって、すごくキレイ (*^^*)
                  あっさりし過ぎ、と思う人もいるかもしれないけれど
                  ロシアの血はちゃんと残しながらも、現代的なアッサリ感が
                  聴いていて無理がなくて、とても良い演奏だと思った。

                  それに、金管、めちゃウマ (+_+) すごい・・・

                  ちゃんとコンサートで感激するには
                  その前に CD を聴いて、多少なりとも頭にぶち込んでおいた方が良いのは
                  (ほら、私、感受性ゼロに近い人間だから・・・・(恥))
                  よくわかってはいるのだけれど、これ以上、CD 買ったら破産する。

                  最近、プロコフィエフとラフマニノフを聴く機会が多い感じだし
                  プロコフィエフの古典交響曲なんか、実はむちゃむちゃ好きだったりするので
                  やっぱり、揃えようかなぁ。
                  ラフマニノフは3曲しかないから・・・と悩んでいるところである。
                  (プロコフィエフは7曲あるぞ、と言った方、知ってますって。だから悩むのよ)


                  ウィーンの無料アトラクション

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                    季節が良くなると、ウィーンではいくつか、無料のアトラクションが行われる。

                    5月8日〜10日に市立公園(ヨハン・シュトラウスの銅像のある公園)で
                    ウィーン・グルメ・フェスティバルなるものが開催される。
                    オーストリアの様々な地域からの食料品がスタンドで販売され
                    訪問者は、そういうものを購入して、市立公園の芝生の上でピクニックができるらしい。

                    10日は「母の日」だから、それも狙いの一つだろうが
                    オーストリアの菓子職人組合が、世界最大の「母の日のハート」を展示するそうだ。
                    ・・・いったい、何だろう、それ?

                    入場無料とは言え、食料品や飲み物は、当然有料だし
                    土・日曜日は混みそうだし、一人で行ってもアホみたいだろうが
                    家族連れ、友人同士で行くには面白いかも。

                    例年行われる「ヨーロッパ・コンサート」夏のオープン・エア・コンサートは
                    今年は6月4日 情報はここ

                    指揮はダニエル・バレンボイムで

                    モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジーク
                    ファリャの「スペインの庭の夜」
                    ムソルグスキーの「禿山の一夜」
                    ヨハン・シュトラウスの「千夜一夜」

                    わっはっは、本当に全部「夜」のついた曲ばっかり (^O^)

                    このうち、モーツァルトとファリャは
                    6月6日と7日のウィーン・フィルの定期公演でも演奏される予定。

                    ウィーン・フィルの弦で聴くアイネ・クライネ・ナハトムジークって
                    ちょっと面白いかも。チケット(定期公演の方)を狙おうっと。

                    オープン・エアの「ヨーロッパ・コンサート」は入場無料、チケット不要。
                    もちろん、マイクをガンガンに使い、庭園で人ゴミに紛れて、立ったまま聴く方式で
                    当然のことながら、静寂なんてカケラもないだろうし
                    いわゆる「クラシック・ファン」対象というよりは
                    お祭り騒ぎが好き、というタイプが集まる催し物だろう。

                    でも、これで「意外にクラシックって面白いじゃん」と思ってくれる人が出来れば
                    非常に意味のある催し物だと思う。でも、ワタクシは行きません。あしからず。

                    6月5日(金)は「教会の長い夜」 情報はここ

                    長い夜シリーズは、オーストリア国営放送主催の
                    「美術館・博物館」と「音楽」が有名だが、秋の「美術館・博物館」は今年もあるだろうが
                    6月に行われていた「音楽の長い夜」については、今年はまだ聞いていない。
                    もしかしたら、やらないかも・・・

                    長い夜シリーズで「学問研究の長い夜」は楽しかったんだけどなぁ。
                    またやらないかなぁ。2005年10月1日に最初で最後だったみたい。
                    (ヒマな方は ここ  すごく楽しかった)

                    6月26日〜28日はドナウ・インゼル・フェスト。情報 ここ

                    これは大きい「お祭り」である。
                    近くに住んでいる私の知り合いは、この週末は自宅から逃げて何処かにいく。
                    (うるさくて眠れないそうだ)
                    かなり離れている私の自宅でも、風の向きによっては騒音が聴こえてくるくらいで
                    真夜中の花火のバンバンという派手な音は、風の向きにかかわらず聴こえる。
                    (という事は、ウィーン市中に響き渡っているのかも(笑))

                    長い冬が終わって、あれよあれよという間に緑が芽吹いて
                    出不精の私でも外を散歩したくなるようなヨーロッパの春(というか、もう夏っぽいが)

                    色々な楽しみ方があるので、ぜひどうぞ(商売、商売 (^o^))


                    ミュージカル 「ルドルフ」 オリジナル・ウィーン版

                    0

                      Musical  “RUDOLF” Original Viennese Version

                      Kronprinz Rudolf : Drew Sarich
                      Mary Baroness Vetsera : Lisa Antoni
                      Eduard Graf Taafe : Uwe Kröger
                      Kaiser Franz Joseph : Claus Dam
                      Marie Gräfin Larisch : Carin Flipčić
                      Kronprinzessin Stephanie : Vietske van Tongeren

                      2月下旬にプレミエのあったミュージカル「ルドルフ」
                      私の知り合いからは、あまり評判が良くないけれど
                      日本からの友人と一緒に、まぁ、一度は観てみよう。

                      いや〜、やっぱりミュージカルだ(意味不明)
                      若い人、というより、子供が多い。
                      学校でまとめて買って、授業の一環になっているんだろうか?
                      ミュージカル・スターの追っかけもいるみたい。

                      ちょっと見てみたい、という方はトレイラーが(ドイツ語だが)
                      ここの下の方にある。
                      注意! 一番下に3枚写真があるが、その中の青の背景の写真をクリックするべし。
                      最初のクリップは、聴衆へのインタビューで、全然面白くない。

                      19時半開演。幕間一回を挟んで終演が夜の22時30分。意外に長い。
                      セリフが比較的多い上、歴史的な要素が多く取り上げられているので
                      焦点がボケてしまって、ちょっと理屈っぽくなっているのと
                      歴史的事実を、かなり詳しく取り上げているだけに
                      その中の、マリア・ヴェツェラとのラブ・ストーリーが、かなり浮く。

                      甘ったるい恋愛モノにするのだったら
                      崩壊する帝国の歴史背景を、あそこまで忠実に取り上げる必要もなかっただろう。
                      観ている方は、ノンフィクションとフィクションが混じり合って混乱する。

                      まぁ、私が恋愛モノは全く受け付けない、という事と
                      マイクを使った音声が苦手(時々鼓膜が破れそう)という事を別にすれば
                      舞台装置も衣裳も豪華で、ライトもうまく使ってあって
                      出演者は美男に美女揃い、歌って踊れて、実によろしい。

                      私があと20歳若かったら
                      ターフェ役のウヴェ・クローガーに惚れて、毎日通ったかもしれない(苦笑)
                      ああいう、濃い役って、やっぱりキャラが立っている人がやらないとね。

                      ルドルフ役のドリュー・サリッチは、役どころとして線が細く、個人的には好みじゃないが
                      役としては非常にピッタリ嵌って、熱演を繰り広げてくれた。

                      ルドルフとマリア・ヴェツェラの恋愛だけを描いたのならシンプルだが
                      これに、皇帝フランツ・ヨゼフの苦悩、妻のステファニーの苦悩
                      愛人ラーリッシュの苦悩
                      もちろん、ルドルフとマリアの苦悩も加わって
                      5人全員、みんな善い人で、悪意も全くなく、自分なりに良しと思う事をしているのだが
                      それが裏目、裏目に出て、全員、苦悩してしまうので、ちょっと重いのだ。

                      その中で苦悩しない唯一の登場人物が、陰謀好きなターフェだから
                      ますます、ターフェの役どころが、カッコ良く見える。
                      みんな、それぞれに一生懸命なのに苦悩してしまう中、
                      一人だけ陰謀と策略に夢中になっている、ちょいワル中年、という役だからね。

                      出演者、みんなカッコイイし、あぁ、これならオッカケがいるのもわかるわ。
                      若い子たちが、キャ〜ッと騒ぐのも理解できるような気がする。
                      マイクで耳が痛くなるけれど、派手な舞台装置と美男美女の集団で
                      前半はちょっと冗長だが、後半は、そこそこ楽しめる。
                      かと言って、何回も観ようとは思わないが (笑)

                      同じルドルフのテーマでも
                      国立オペラ座で来シーズンも上演されるバレエのマイヤーリンクは
                      多少冗長だが、ぜひもう一度観たいと思っている。


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