Vienna Airlines (ウィーン航空)

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    貧乏な旅行会社社員に嬉しい Vienna Experts Club のご招待。

    今回はプラターの大観覧車

      ・・・の横にある Vienna Airlines (ウィーン航空) と Miraculum

    しかも、レストラン Eisvogel がケータリングをしている
    プロジェクト・スペース Waggon 31 でのお食事付き \(^O^)/

    情報は ここ
    (英語もあります (*^^)v)

    実は、このサイトから毎月1回くらい
    「お知らせメイル」が入ってきているのだが
    迷惑メイルに振り分けておいて、全然読んだ事がなかった f(^^;)
    すみません。でも、仕事中に読んでいる時間もないし・・・

    大観覧車そのものが、もうグループ観光にも入っていない、という
    悲しい事実もある(やっぱり9ユーロに近いとね・・・ 旅行会社が入れなくなっちゃった)
    映画「第三の男」だって、観た事のある人も少なくなっているだろうし(涙)

    1897年に、フランツ・ヨゼフ皇帝50年在位記念に作られた鉄鋼構造の大観覧車は
    当時はパリ、ロンドン、リバプールにもあったが
    現在で残っているのはウィーンだけ。

    プラターの大改装工事が行なわれていたのは知っていたし
    プラターのある駅(U1/U2 と郊外線)が新しい近代的なビルになったのも見た。

    その新しい近代的なビル(「回転寿司『GINZA』というのがあって驚いたが(笑))を出て
    プラター公園に入る。

          w( ̄o ̄)w オオー!

    入口が変わって、何だか、チボリ公園のような、ディズニー・ランドのような
    新しい建物だが、キッチで、ノスタルジックで、不思議な雰囲気。

    でも、以前に比べて明るくなって清潔な感じで、うらぶれた寂しさがなくなってる!!!

    最初のアトラクション Vienna Airlines (ウィーン航空)に行く。
       オーストリア航空の競合相手?!(笑)

    不思議な建物を、妖しげな地下道を通って地下に降りる。
    入る前のビデオで
    「お荷物をお預けの上、云々。
     ウィーンのホーフブルク宮殿、旧市街、シェーンブルン宮殿、大観覧車を巡るフライト云々」
    と、フライト・アテンダントの格好をした女性が喋っている(英語あり)

    ふ〜ん、モニターでウィーン上空でも映すワケね。
        と、半分バカにしつつ入ったら・・・・

         きゃ〜〜〜っ !!!  (((^^;)(;^^) ))

    大人6ユーロ50セント。一回行く価値はある。
    心臓の弱い方はご遠慮下さい(マジ)

    あんなカメラワーク、誰がやったのよ〜 (← ちょっと半泣き)

    かなりスゴイ、というかリアル。風までビュウビュウ吹いてくるし
    もちろん、立っている床も前後左右、しっかり揺れる。

    視覚効果で騙されているのは、理性でわかってはいるが
    いや〜、終わって出る時は、まだ揺れまくっている感じ。
    ジェット・コースターにでも乗った気分。

       でも、面白かったぁっ!!!!! \(^O^)/

    Miraculum は、3D眼鏡で魔法使いのアトラクションを立体で楽しむという趣向。
    ドイツ語がわからないとちょっと退屈かも・・・
    で、今日は何らかの技術的問題であまりうまく行っていなかったらしく
    立体が平面と立体の中間くらいに見えて、あまりリアルではなかったのが残念。

    途中でちょっと霧(水滴)がかかってくるので
    神経質な方は、あまり上等な服はお召しにならない方が良いだろう。

    登場するバジリスクが、めっちゃカワイイ (*・・*)ポッ

    レストラン Eisvogel は、かなり「良い」らしいという噂はあったが
    火曜日の夜でも満員(びっくり)
    ワインは300種類以上揃えてあるそうで
    ワイン・リストを見ると、うわ、1本300ユーロ以上のワインが・・・
    (そんなワイン、飲めません f(^^;))

    裏側には20名から35名の会食用の特別ルームもあり
    会議やミーティングも開けるようになっている。かなり上品な感じ。
    ア・ラ・カルテの3コースで40ユーロから60ユーロくらい。
    まぁ、超はつかないけれど、高級レストランだろう。

    大観覧車をすぐ近くに臨む2階にあるプロジェクト・スペース Waggon 31
    興味のある方は上記のページの exclusive の場所からどうぞ。
    窓から大観覧車の鉄骨構造が目の前に見えて、かなりの迫力。
    各種パーティにお勧め。モダンでカッコイイ。

    Vienna Airline (ウィーン航空)の、ちょっとスゴイ、フライト体験。
    今度、友人が来る時にでも、また行ってみたいような気がする。
    うっふっふ。誰か付き合ってくれる? (o(^-^)(^o^)o)


    楽友協会2009年〜2010年のプログラム

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      そろそろ、来シーズン(2009年9月〜2010年6月)のプログラム発表の時期。
      国立オペラ座は、今週4月2日の午前中に記者会見があり
      午後からプログラムの冊子が販売される。

      楽友協会は、定期公演については、先週、会員への発送があった。
      4月1日からインターネット上で発表になる。

      私はプログラムをもらった日に、すぐに申し込み書に記入して送り返した(笑)
      オルガン・バルコンの1列目の1を持っているチクルスはそのまま継続。
      他のチクルスは、1列目の1狙い。今座っている、棺桶に片足を突っ込んだような
      すごいご年配の女性2人が、来シーズンに諦めれば、入手できるかも・・・・

      ワタクシ好みのプログラムをチェックしてみた。
      (あくまでも、ワタクシの好みなので、好みが違う方には、ごめんなさい)

      9月にはシカゴ・シンフォニー・オーケストラがベルンハルト・ハイティングと
      9月16日に、ハイドンの「時計」+ブルックナー交響曲7番
      9月18日は、モーツァルトの「ジュピター」とショスタコーヴィッチの交響曲15番

      10月〜11月は、クリーブランド・オーケストラ
      10月31日は内田光子とベートーベンのピアノ協奏曲4番に
      ショスタコーヴィッチの交響曲5番。
      11月2日、ブラームスのドイツ・レクイエムはソリストがキューマイヤーとキーンリサイド。
      指揮はもちろん、フランツ・ヴェルザー=メスト。

      ティーレマンのベートーベン・チクルスは
      11月24日に交響曲7番と8番+エグムント序曲
      4月12日に交響曲5番と6番
      (たぶん、その前後にウィーン・フィルの定期公演も含め
       同じプログラムで何回かコンサートがあると思う)

      11月26日にイングリッシュ・バロック・ソリストとコーラスを
      サー・ジョン・エリオット・ガーディナーが率いて
      ハイドンの「天地創造」

      12月7日はサー・サイモン・ラトルがウィーン・フィルと
      エドワード・エルガーの「ゲロンティアスの夢」(うわ〜、マイナーな曲!)
      歌手陣がスゴイので(コツェナ、シャーデ、クヴァストホフ)狙おうかなぁ・・・

      ロイヤル・コンツェルトヘボー・アムステルダムは12月に来る。
      12月15日にスメタナ、マルティヌゥ、ブラームスの交響曲4番。
      12月16日にマーラーの交響曲2番。

      12月20日はウィーン・フィル+アーノンクールで
      フランツ・シュミットの「7つの封印の本」 きゃ〜っ、これ好きなの。久し振り (^^)v

      大御所ジョルジュ・プレートルは2月24日・25日に
      ウィーン交響楽団と、ビゼーの交響曲1番とマーラーの交響曲1番。
      (あはは、どこかで見たプログラムだわ。でも、行くわよ! ← プレートルのファンだもん)

      2月12日・13日、ウィーン交響楽団、フェドセイエフが、シマノフスキーの交響曲3番と
      マーラーの交響曲5番。

      3月18日 RSO ラジオ・シンフォニー・オーケストラがビリーと
      マーラーの交響曲9番。

      5月9日と10日、ウィーン・フィル+ガッティでマーラーの交響曲5番。
      プログラムは、マーラーの交響曲5番「だけ」である。 強気だわね(笑)

      5月26日と27日にピッツバーク交響楽団が、マンフレッド・ホーネックと
      26日はエマニュエル・アックス(ピアノ)でベートーベンの協奏曲5番と
      ショスタコーヴィッチの交響曲5番。
      27日はアンネ=ソフィー・ムッターのバイオリンでブラームスのバイオリン協奏曲と
      マーラーの交響曲1番。

      6月7日はミュンヒェン・フィルとティーレマン
      モーツァルトのオーボエ協奏曲と、リヒャルト・シュトラウスのアルプス交響曲。

      来シーズンの「芸術家チクルス」には
      ピアニストのラン・ランと、テノールのミヒャエル・シャーデのチクルスが出る。

      こうやって見ると、
      来シーズンはマーラーの1番と5番が集中している・・・(-"-;)
      (チャイコフスキーも集中している。書かなかっただけで f(^^;))

      もちろん、チクルス買いだと、自分の好みのコンサートだけ買えるわけではないし
      好みのコンサートがあっても、買わないチクルスもあるから
      かなりのコンサートが「一発狙い」になる予定。

      しかし・・・

      この後、コンツェルトハウスのプログラムも来る予定なのだ・・・
      ううう、どうもこのシーズンは心臓に悪い、というか
      それよりも、衝動的に目一杯申し込んでから、5月くらいに請求書が来たら
      見て、ひっくり返るかもしれない。

      わかっちゃいるけど止められない ♪ って歌
      大昔にあったよね〜 (← 歳がわかる (^^;;;)


      ウィーン・フィル + クリスティアン・ティーレマン 第3回目

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        ウィーン・フィルとクリスティアン・ティーレマンの
        ベートーベン 交響曲4番と3番。
        3回目の鑑賞。

        今度は4列目の1なので、立って指揮振りを見ようか、どうしようか・・・

        迷っていたら、他にも指揮を見ようと立っている人が数名。
        他人のやっている事はやりたくないワタシ(← イヤな奴)

        妥協案で、時々スコア、時々指揮振り拝見、という事になった。
        (やっぱり、ちょっとだけ、見たい・・・)

        指揮振りを見ていると、まぁ、音楽に集中はできないのだが
        おおお、あああ、あの指揮姿は

             カメラをものすご〜く意識してますねっ!?

        アンタは現代のカラヤンか!! と突っ込みたくなるくらい
        何か、あの、その

        「俺を見ろ、俺の音楽を聴け」

        というオーラが、すごい勢いで指揮姿から発散されている(ような気がする)

        いや、別に良いんですけどね。
        天才とかって、だいたい、人間的には、どこか欠けている人が多いようだし。

           はい、ティーレマンって天才です。
           人間的に欠けているかどうかは、ワタクシはお付き合いがないのでわかりませんが
           指揮姿を拝見すると、あの、その、何と言うか・・・(沈黙))

        ベートーベンの交響曲、4番と3番。

        水曜日の1回目は、とても楽しかった。
        土曜日の2回目は、ちょっとアレかな、クセがあるかな、でも、まぁ
        そう言う解釈もアリだよな、しかも技術的には最高に巧いし。

        日曜日の3回目。もうダメ。へとへと。
        世紀の名演なのだろう。素晴らしい音楽なのだろう。
        後世に残る DVD になるだろう。

        が、私はもう、ちょっとこれにて失礼 
            ピョーン°゜°。。ヘ(;^^)/ スタコラサッサ

        ・・・ああ、疲れた。

        1番・2番の時にも思ったけれど
        すごい名演で、印象も強く、ついでにアクも強く
        最初に聴けば、大感激するけれど
        何回も聴くと、ちょっと・・・ おえっ ・・・ 

          あくまでも個人的感想ですから
          ティーレマン・ファンの方、どうぞお許し下さい。

        とか言いつつ
        やっぱり5番・6番も、前後含めて、チャンスのある限り
        聴きに行っちゃうんだろうなぁ f(^^;)


        ハンス・リーベルクの「音楽寄席」

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          夏時間になる前の土曜日の夜
          コンツェルトハウスで20時から、ハンス・リーベルクの「音楽寄席」

          オランダ出身のリーベルクは、ドイツ・オランダ・ベルギーを中心に活躍している。
          英語・オランダ語・ドイツ語での公演がある。

          ピアノをガンガン弾きまくり
          ギターやチューバ、シンバルに、もちろんマイクだがガンガン歌いまくり
          更にダンスまで踊る、実に元気なオジサンである。

          2007年には楽友協会の大ホールで公演を行なったが
          この時は満席で「チケット探してます」と書いた紙を持った人が
          入口に何人もウロウロしていた。
          さすがに、何回目かになったので、満席にはならなかったが。

          エネルギッシュだし、そりゃ、ものすごく面白いのだけれど
          やっぱり、昔のネタも出てくるので、同じギャグの使いまわしがある。
          色々な音楽を寄せ集めて
          「あれかな?」と観客が思うと、スカッと外して笑わせるところはスゴイけれど
          それも、昔のネタでよく使っていたし
          目新しいものではない(残念)

          宗教をからかうのも同じネタ。
          現在の教皇がバイエルン出身で音楽好き、というのをネタにして
          グレゴリオ聖歌を歌いながら、バイエルンのダンスをしたのには大笑い。

          リーベルクは自分のホーム・ページ
          色々な場所での公演をビデオで公開している。
          一回観る分には、ものすご〜く面白い。

          音楽寄席で一番私のツボにハマるのは
          ウィーン在住のロシア人イグデスマンのナンバーなのだが
          残念ながら、最近、公演の噂を聞かない。
          (ちなみに、彼の公演は英語が中心で、音楽に関係のないネタもある)

          20時から幕間を挟んで、22時30分まで。
          自宅に帰れば23時過ぎ=夏時間で真夜中過ぎ。

          まぁ、古いネタも多かったけれど
          笑いに笑って、涙が出るほど、面白い公演ではあったんだけどね。

          ウィーン在住の方で、観たことのない人には
          絶対お勧め。
          もちろん、ちょっと音楽の事(ポピュラー含む)を知っていた方が楽しめるが
          使うのはポピュラーな知られている曲が多いので
          そんなにディープに音楽にハマっていなくても、充分楽しめます。


          ウィーン・フィル+クリスティアン・ティーレマン 第2回目

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            Wiener Philharmoniker
            指揮 Christian Thielemann
            Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                    Symphonie Nr.4 B-Dur, op.60
                    Symphonie Nr.3 Es-Dur, op.55 "Eroica"

            同じコンサート2回目。席もほとんど同じところ。
            今回もスコアに頭を突っ込む (他に見るモノないし・・・ f(^^;))

            うわ〜、やっぱり1回目と印象が違う・・・ 耳慣れして来たんだろうか?
            第1楽章の2つ目のテーマの不自然な遅さが薄れたし
            遅いところと速いところの対照が目立つ。

            遅いところは、思いっきり遅い。めちゃめちゃ遅い。
            その分、ウィーン・フィルの柔らかい音質の良さが充分に引き出されていて
            時々、ハッとするほど「優しい」音色になる。

            もともとウィーン・フィルの音は(私の耳には)女性的に響くのだが
            アダージョ部分、あるいは第3番の埋葬行進曲部分での
            ピアノ、ピアニッシモの美しさは比例がない。

            スフォルツァンドを全部、マジメに強調していて
            私にはちょっとシツコイ感じがしたけれど
            楽譜に忠実、という事なのだろう、きっと。

            アンサンブルは完璧に揃ったし
            管のソロも、さすが、というか、見事で
            ものすごく丁寧なベートーベンを聴かせてもらった感じ。
            各パート部分が、とてもきれいに聴こえてくる。

            1番・2番の演奏は(2008年12月2日 ヒマな人は ここ
            思い切ったアップ・テンポでちょっとビックリしたが
            3番・4番は、遅い部分と速い部分の切り替えが印象的。

            スコア見ながら
            あ、ふ〜ん、ここをこうやってるんだ・・・とか
            あぁ、この楽器のテーマを強調しているわ・・・とか
            ど素人なんだけど、ただ、全身耳になって聴いているより
            目から入る「音符」という情報があると、実に楽しい。

            DVD 録音用のカメラ装置が
            12月より増えていて、平土間ボックス2つに、たぶん、総計で8台のカメラ。
            ただ、昼間の公演だったので(15時30分開始)
            脇の照明があまり強くなく、会場内部のシャンデリアが照明のメイン。

            例の席でも、端の1番ではなかったので
            ドアからちょっと離れて、ドアの外の小部屋に置いてある
            照明装置の雑音もほとんど聞こえてこなかった(ラッキー(^^)v)

            明日の11時からの公演が最終日。
            スコア読みしても良いけれど、明日は4列目の1番なので
            ちょっと立って、ティーレマンの指揮姿を拝見しようかな。

            ところで、このベートーベンの交響曲シリーズは
            ドイツの Unitel Classica から DVD になって発売される予定。

            その情報は、すでにココに載っている。
            1番と2番は、既に販売が始まっているらしい。

            私の興味を引くのは、最後にさりげなく載っている
            Making of "BEETHOVEN 9" (documentary) というところなのだが
            いったい、いつ、発売になるんでしょうね??


            ラジオ・シンフォニー・オーケストラ + ベルトラン・ド・ビリー

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              ORF Radio-Symphonieorchester Wien
              指揮 Bertrand de Billy
              バイオリン Isabelle Faust
              Richard Strauss (1864-1949) Don Juan, op.20
              Thomas Larcher (*1963) Konzert für Violine und Orchester (2008/2009) 初演
              Henri Dutileux (*1916) Mystère de l`instant
              Maurice Ravel (1875-1937) Tzigane
              Maurice Ravel  Rapsodie espagnole

                 一言で現わせば 「光と色の饗宴」

              リヒャルト・シュトラウスの最初の交響詩はともかくとして
              その後のラルヒャーの初演曲、デュティユーとラヴェルは
              音の繋がりというか、歴史がよくわかる・・・というより
              よくぞ、異なるけれど似ている曲を選択したものだ、と思う。

              その意味では、ちょっと退屈になる危険性を秘めてはいたが
              歴史的な変遷があるとしても、音の印象から受ける統一感としては完璧。

              コンサートの最初にビリーが原稿を出し
              マイクを持って客席に向いた(=こちらには背中を向けた(笑))

                    ありゃ、何かあったのか? (初演曲が演奏できないとか・・・・)

              いえいえ。
              オーケストラ存続の危機にある、この楽団をアピールするコール。
              楽友協会は音が響き過ぎて、特に舞台上で声が前に飛ぶから
              後ろだと反響を聴きとるしかないので、理解するのに大変だった。
              (口が裂けても、私のドイツ語能力のなさ、と言わない。あはは (^^;)

              オーストリア国営放送の仕打ちに対しての抗議で
              「オーケストラを切ろうとしている上層部は、この楽団の実力を知らない。
               本日、聴いていただくコンサートの、このクオリティが
               これからも将来に渡って保持される事を祈るばかりである」

              という、なかなか感動的なスピーチではあった。
              ビリーも今期で常任指揮者を外され、何だか妖しげな音楽監督が決定している。

              例えば、トーンキュンストラーのように、
              次期常任のオロスコ・エストラーダとは、何回も一緒にコンサートしていて、
              常任になる前の今シーズンでも、既に時々、指揮台に立っている、というのならわかる。

              が、来期の RSO の常任になる予定の ○○○○ という指揮者は
              現在、ドイツに居て、ウィーンのコンサートでは指揮台に立ったのを見た事もない。
              う〜ん・・・ (-"-;)

              現代音楽をこなすと完璧な大規模オーケストラとして、特殊な位置を占めるだけに
              実は私も、このオーケストラの行く末を心配している1人なのだが・・・
              (ただし、スポンサーになれるような資金力はゼロ (^^;;;)

              コンサートだが
              Thomas Larcher のバイオリン協奏曲は
              まぁ、はっきり言って、繊細過ぎて、ちょっと私の好みではないけれど
              バイオリンの特殊奏法が楽しかった。

              あの、ガラスをひっかくような音、大好きなんだも〜ん (どうせ変人(開き直り))

              お目当てのデュティユーは、やっぱり最高。
              次から次へと繰り広げられる楽想に、光と色の雲が、響き、輝きながらホールを満たす。
              あぁ、音響オタクにはたまらない うっとり (。-_-。)ポッ

              ラヴェルのツィガーヌとスペイン狂詩曲。
              ファリアやデュティーユが影響を受けた、というのが、よくわかる。
              久し振りに聴くと・・・ 新鮮 (⌒-⌒)

              いや、もう、やっぱり、このオーケストラ、めちゃくちゃ上手い。
              ブランド名としては、2つの代表的なウィーンのオーケストラより知名度は劣るが
              古典から現代まで、難なくこなす実力は、色眼鏡なしに聴くと、すごい、と思う。

              響きの豊かな楽友協会の大ホールで
              ラルヒャーやデュティユーやラヴェルの、あの繊細な音の色から
              大胆なフォルティッシモまで
              めくるめく変わる光と色の、真に贅沢な2時間半。

              春はまだ遠いけれど、一足先に、輝くばかりの光を体験できて
              これも、また、とっても幸せなコンサート (^_-)v

              ・・・しかし、こういうコンサートが一回だけって、もったいないっ!!!!!

              次回の RSO 楽友協会チクルスは
              キタエンコとレオンスカヤで
              プロコフィエフのピアノ協奏曲とスクリャービンの交響曲3番「神聖な詩」
              今から楽しみ〜〜〜っ!!! ↑(^^_)ルン♪


              ウィーン・フィル+クリスティアン・ティーレマン 第1回目

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                Wiener Philharmoniker
                指揮 Christian Thielemann
                Ludwig van Beethoven (1770-1827)
                    Symphonie Nr.4, B-Dur, op.60
                    Symphonie Nr.3, Es-Dur, op.55 "Eroica"

                昨日の夜、雹が降って
                3月の朝から車の氷掻き・・・ガリガリやって会社に5分遅刻。
                今週末から夏時間だと言うのに、まだ春は遠い・・・かも。でも絶対来る!!

                日曜日にレストラン・ニコスパークにご一緒した
                Lara さんからリンクの許可が出た。
                ザルツブルク在住のプロ音楽家2人による
                写真とグルメの楽しいサイトは ここ

                     ・・・というか、いつからワタシ、超有名になった?!(笑)

                さて、その Lara さんとレストランでお喋りしていて、次のような会話になった。

                「ショスタコーヴィッチって難しくて・・・」
                「え? 交響曲10番とか、ガンガン乗って、すごく楽しいじゃない」
                「そりゃ、楽しいけど、あれ、そのままガンガン乗ったら
                 共産主義万歳、スターリン政府バンザイっていう気持ちになっちゃうじゃない。
                 ショスタコーヴィッチの生涯を死後に書いた本には
                 本当は反共産主義で、抑圧に苦しみながら云々ってあったから
                 そんなに素直に、ばんざ〜い、キャオ〜って楽しんで聴いちゃったら悪いみたいで」
                「いいんですよ。きゃぁ、楽しい、ノリノリ〜ッ ♪ d(⌒o⌒)b♪ って楽しめば」

                     へ?  ・・・・ ポロッ (← 目からウロコが落ちる音)

                あ、そうなんだ。
                このところ、ド素人のくせに評論家気取りで
                ああだ、こうだと書いて来た上、一生懸命「理解」しようと努力(?)までしたけれど
                音楽って、楽しむものだったのだ。
                (苦しむのは演奏家だけで良いのである。
                 自腹を切っていれば、パトロンだわ! (~^~)エッヘン ← 大いなるカンチガイ)

                今日のウィーン・フィルのコンサートは
                仕事の面では、またもや「チケット狂想曲」になって
                数日、バタバタ続き。私の確保していたチケットもどうなるか、という状態だったが
                何とか収容がついて、オルガン・バルコンの席にスコアを持って陣取る。
                舞台は全く見えないし、見る気もない。

                交響曲4番。かなり遅いテンポで始めて、第1テーマで速度を上げた後
                第2テーマで、またかなりテンポを落とす。
                ちょっと耳慣れしない不思議な解釈だが、それぞれのパートをクリアに歌わせた。
                アダージョは丁寧に、やはりゆっくり目のテンポ。
                第3楽章、第4楽章のアレグロも、速いけれど無理がない。
                (やっぱりウィーン・フィル奏者の技術ってスゴイわ)
                リズムに乗ってはいるけれどティーレマンらしい。

                いや、あの、その
                何て楽しいんだろうっ!!! ♪~♪ d(⌒o⌒)b♪~♪ランラン

                音はビロードのように美しいし
                アゴーギクに耳慣れしていない分、ちょっと不自然な感じがないわけではないけれど
                音符を追いながら、ともかく、楽しくて楽しくて
                自分がノリノリのロック状態で、無意識に身体が踊っている。

                そう言えば、私、ベートーベン、好きだったんだわ。
                小学生や中学生時代に、チェルニーとかモーツァルトが苦手で
                ベートーベンのピアノ・ソナタがとても楽しかった事を思い出す。
                えいやっ!!!と、力任せに弾いても、それなりになっちゃうという
                ロックのノリの世界だった。
                (ウィーン・フィルが力任せとは言ってません。誤解のないよう)

                身体ユラユラの┗(^0^)┓)))(((( ┏(^0^)┛┗(^0^) ┓))))((((┏(^0^)┛
                        ↑ こういう状態で幕間の後、交響曲3番「エロイカ」

                最近は客席のザワザワが収まる前に、最初の和音を鳴らすのが流行なの?
                最近数回のエロイカ、いつも、客席ザワザワ状態で
                ガンッ・ガンッ という最初のトゥッティが始まっちゃうのだけど・・・

                多少遅めのテンポだが、無理がなくて気持ち良い。
                テーマが、あっちで演奏され、こちらに移り、とても明確に聴こえる。
                (リピートは省略せずに演奏した)
                埋葬行進曲は、遅いテンポを充分に生かして
                時々、ハッとする位、優しい表情を見せてくれて、音の美しさを堪能。
                スケルッツォの楽しさ。
                第4楽章の変奏曲の、時々ダサいけれど、ベートーベンらしい技巧の冴え。

                いや〜ん、これ、めちゃくちゃ楽しいっ!!!!!

                ウィーン・フィルだからとか
                ティーレマンだからとか
                そんなブランドを全部取り払ってしまって
                楽譜を追いながら、各楽器がテーマを追って行く様子を目と耳と
                全身で集中して「楽しめる」という贅沢さ。
                小難しい「アラさがし」は止めて(まぁね、今日が最初だし(以下省略))
                楽しむ事に集中したら、何か、新しい世界が開けてしまった。

                会場から出ても、ルンルン状態で
                スキップしながら駐車場に行った私は、日本の恥かもしれないが(自分で言うな!)
                でも、楽しかったんだも〜〜〜ん!!! 何か文句ある?!(笑)

                同じコンサート、2回目も3回目もあり。感想、また変わるかも。うふ。


                前市長ヘルムート・ツィルクのスパイ容疑

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                  昨年10月24日未明に亡くなった
                  前ウィーン市長 ヘルムート・ツィルク氏のスキャンダルが
                  新聞を賑わせている。

                  1960年代に、当時共産圏だったチェコのスパイとして
                  オーストリア内部の情報を漏らし、総計にして現在の物価に換算すると
                  約30000ユーロ(400万円)の報酬をもらっていたと言う。

                  オーストリアの雑誌「プロフィル」がすっぱ抜いた。
                  読みたい方は抄録が ここ にある (ドイツ語です)

                  すでにコメントが100を越えていて
                  大ウソだ、と憤慨する人、そう言えば、と納得する人
                  今さらそんなスキャンダル掘り返してどうする、と戸惑う人など
                  なかなか反応が面白い。

                  昨日、たまたまプロフィルの記事全部を読むチャンスがあったが
                  (註: 読んだとは言っても、ワタクシのドイツ語能力ですべて理解できたとは言わない)
                  領収書のコピー(もちろん偽名)や、チェコの秘密警察の書類上の記載など
                  かなり信憑性のある証拠をすべて揃えた、長い記事になっていて
                  それを読む限りでは、あぁ、そういう事って、もしかしてありそう・・・
                  という印象を受けた。

                  何年か前、チェコのハヴェル大統領が来た時にも
                  どうも、このスキャンダル、多少はマスコミに報道されたらしい。

                  以前も、アメリカに亡命し聴取を受けたチェコ人が
                  ツィルクのスパイ行為について供述をしており
                  それをオーストリア政府に伝えたが、政府レベルで握りつぶされた(記録が残っていない)
                  という話もある。

                  オーストリア人同僚曰く
                  「どうせ、みんなやってた事よ」って、それで良いんですか?!(笑)

                  さて、今週はベートーベンの週。
                  途中でラジオ・シンフォニー・オーケストラの定期公演が1回入るが
                  水曜日・土曜日・日曜日(土・日はマチネ)で
                  ウィーン・フィル+クリスティアン・ティーレマンの
                  ベートーベン・チクルス2回目。交響曲4番と3番のコンサートがある。

                  演奏されるのは、本当にその2曲だけなので
                  かなり短いコンサートになりそうだが
                  私のチケットはいつも通り、一番安いチケット(例の席ですf(^^;))
                  それでも、3回で70ユーロくらいは使っているから、期待値は、ひじょ〜に大きい。

                  4月に入ると、イースター前の受難の週には、目ぼしいコンサートがなくて
                  ううう、また1週間、ナイト・ライフなしだわ・・・
                  あぁ、耐えられないかも、と、国立オペラ座のプログラムを見ているうちに
                  土曜日のパルシファルに行こう、と思い立った。

                  パルシファルは2回の幕間を挟んで5時間15分の上演時間だから
                  始まるのが17時30分。サラリーウーマンの私は、月〜金は行けない(勤務は18時まで)

                  お金ないから、11ユーロの席・・・と探してみて
                  ロージェ(ボックス)に1席あるのを見つけて、あ、これだ、買っちゃえ、ラッキー!

                  ・・・と購入の手続きをして領収書をプリント・アウトしたら

                      がーん…llllll(-_-;)llllll

                  74ユーロの席を買ってしまっていた・・・・
                  ボックスの3列目を買うハズ(11ユーロ)だったのに
                  2列目を買っちゃったよ・・・・ (茫然)

                  というワケで、今週は縮小財政。何も買わないように気をつけよう・・・


                  レストラン・ニコスパーク

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                    インターネットが発達してから
                    知り合いなんだけど、まだ知らない(笑)というケースが増えた。
                    まぁ、昔で言う「文通仲間」とか「ペンパル」(←古いっ!(^^;)
                    現代ではメル友って言うの? (^o^)

                    先方のブログにはグルメ情報たっぷり。
                    プロの音楽家は、絶対音感と共に「絶対食感」(?)を持っている人が多いらしい。
                    向こうに迷惑がかかると申し訳ないから
                    許可が出るまでリンクはしておかないが
                    オーストリアのとある都市のグルメ情報を、写真付きで知るには
                    とても楽しいサイトである。

                    さて、そのグルメの知り合いでない知り合い(笑)と
                    週末に昼食の約束。
                    ううう、いったい、何処に行ったら良いのやら。
                    ウィーン市内のレストランは、高くて美味しいか、安くて○○○か、と相場が決まっている。

                    風は強いが、雪も雨もない、そこそこの天気で、時々太陽が顔を出す。
                    だったら、やっぱりブルゲンラントに車を飛ばそう (^^)v

                    ブルゲンラントは1921年にオーストリアになった州。
                    もともとハプスブルク家支配のオーストリア・ハンガリー帝国の
                    ドイツ西ハンガリーと呼ばれていた領域。ゲルマン系(=ドイツ語が母国語)も多い。

                    ブルク(城塞)が多い(複数形ブルゲン)から、ブルゲンラント(城塞の州)と呼ばれる
                    ・・・と思っている人がいるようだが、それは間違い。
                    (正解はわざと書きません ← 根性悪(笑))

                    年間日照時間が2000時間を越える地区で、良質のワインを産出する。
                    ワインが美味しい地域は食事も美味しい。
                    しかも、観光地化されているヴァッハウ渓谷の高級レストランに比べて
                    食事が(比較的)安い。
                    まぁ、ウィーンっ子も大挙して行くから、一部の高級レストランはウィーンと同じだが。

                    色々と考えに考えた末
                    あんまり知られていなくて地元の人も行くレストラン、ニコスパークに決定。
                    予約で一杯だろうと電話してみたら、2席なら大丈夫との事。わ〜い \(^O^)/

                    メニューは手書き。もちろんドイツ語のみ。美しい飾り文字で書いてあって
                    すごく洗練されている。

                    付き出しが、野菜のジェリーにクリーム。小さなグラスに入って供された。
                    いやん、これ、ツルンとして舌触りがスムーズで、デリケートな味がする。
                    パンも2種類。バターやパンに塗るもののプレゼンテーションも完璧。
                    おつまみ?で出てきたサラミも、味が濃くて、でも押し付けがましくない。

                    オードブルに、羊のチーズ。
                    トーストの上に、ズッキーニの薄切りで包まれた温かいチーズのロール。
                    周囲には、ペスト・ソースとマリネしたレーズンが散らされていて
                    チーズにクセがなく、ズッキーニの繊細な味と絡まって、めちゃくちゃ美味しい。

                    メインは、私は子牛のグーラッシュ。
                    伝統的な料理ほど、そのレストランの手腕が問われるが
                    お肉はあくまでも柔らかく、ソースは軽めで、添えられたダンプリングも手作り。

                    友人がオーダーしたツァンダー(白身魚)は近くのノイジードラー湖産。
                    カリカリの皮が食欲をそそりそう。

                    これだけ食べても、最後のデザートは外せない。
                    友人の取ったクリーム・ケーキが、めちゃくちゃ美味しそう。
                    軽い生地の間に、クリームがど〜んと入って3段重ね。

                    ウエイターさんから推薦されて私がオーダーしたのは
                    ジャムの瓶のようなものに入ったアイスクリーム(甘過ぎなくてめちゃ美味しい)に
                    揚げ菓子(プラム入り) 冷たいものと温かいものの組み合わせ。

                    ワインは、白を2種類に赤を1種類。
                    8分の1リットルのお試しサイズで、色々な種類がある。
                    車だから(あまり)飲めないので、私は一口づつ。
                    アルコール運転が禁止でないのは、オーストリアの良いところ。
                    (0,5プロミルまで大丈夫だから、ワイン8分の1リットルくらいは全然平気)

                    ・・・でも、中途半端に飲むのて、ちょっと欲求不満が溜まったりはするんだけど f(^^;)

                    濃い味を避けていて、軽めに料理してあるので
                    付き出しからオードブル、メインにデザートまで、全く無理なくお腹に収まる。

                    で、ウエイターさんが・・・
                    ワタクシ好みの丸顔の若い可愛い男の子で(きゃっ! (*^^*))
                    サービス精神に満ちていて、細かいところまで気が効いて
                    そうなのよ、こういうサービスが料理の味をアップさせるんだわ。

                    どんなに美味しいレストランでも、サービスが酷かったら怒るもん、私。
                    正しいタイミングで、ちょっと洒落た会話で、カッコイイ男の子が
                    我々女性二人を、チャーミングにおもてなしする・・・という
                    天国の数時間だった。

                    L 嬢、お付き合いいただき、感謝 ( ^.^)( -.-)( _ _)

                    夕食を豪華に取って、ワインも目一杯飲みたい、という場合には
                    レストランの向いにアパートメント・ホテルもある。
                    そのうち、あんな欲求不満の残るワインの飲み方じゃなくて
                    ホテルを予約して、車の事は考えずに、ガンガン飲みたいっ!!!

                    全然飲まなければ、それで全く問題ないのだけれど(飲みたいとも思わない)
                    ちょっとだけ飲む、というのは、呑み助のワタシにはキツイわ (笑)

                    これだけ食べて、ワインも飲んで、ミネラル・ウォーターも
                    食後のコーヒーまで付けて、チップも入れて
                    お一人様50ユーロ。この値段はウィーンじゃ無理よ、わっはっは。


                    エフゲニー・オネーギン 2回目鑑賞

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                      Eugen Onegin エフゲニー・オネーギン (1877/78)
                      Peter Iljitsch Tschaikowski
                      指揮 小澤 征爾
                      ラーリン夫人 Aura Twarowska
                      タチヤーナ Tamar Iveri
                      オルガ Nadia Krasteva
                      オイゲン・オネーギン Simon Keenlyside
                      レンスキー Ramón Vargas
                      グレーミン公爵 Ain Anger
                      ザレツキー Marcus Pelz
                      トリケ Alexander Kaimbacher

                      同じ演目2回目鑑賞。6回目の公演になる。
                      歌手もオーケストラも、ちょうど慣れて来たところ。

                      やっぱり、キーンリサイドがステキ (*^^*)
                      バレエの素養がある?のかもしれないが、歩くステップまで美しい。
                      ・・・とか思うのは、ファンの心理。ステキ、と思うと何から何まで気に入っちゃう(単純)

                      レンスキー役のヴァルガスが
                      中間の音はかなり出たのに、高音が後ろに飛んでしまっていたのは
                      調子が悪かったのかなぁ。でも、まぁ、リリック・テノールだからそれでもかまわない。

                      演出は最悪だが、「東京オペラの森」との共同制作、とあるから
                      日本でもやったのかもしれない。Tokyo Opera Nomori と書いてあって
                      最初は「のもり」って何かと思ったわ(笑)

                      オネーギンは実はバレエ版もある。
                      マラーホフがレンスキー役で出演したのを狙って2回行った。
                      (ヒマな人は ここ と ここ

                      今回、鑑賞していて、いや、あの、若い頃の思い出がど〜んと浮かんで来て
                      筋に文句をつけたくなったのは、
                      ワタシの(ちょっと)普通でない(かもしれない)青春時代のせいだろう。

                      初恋でラブレター書いた。
                      (そりゃ、誰でも書くでしょう)
                      で、第三者を通じてラブレター渡して(ここらへんはオネーギンの筋通りかも)

                      普通は、その後、一応、2人で会うじゃないですか(オネーギンの筋)
                      で、手紙をつっ返すのは、向こうの勝手で、どうこう言える事ではないのだけれど

                      ワタクシの場合は、向こうが10人くらいクラスメートを連れてきて
                      会ったとたん、目の前で大笑いされて
                      更に、ラブレターを学校中に回され、散々嘲笑された(ホント)
                      2週間くらいは、学校中で「あの子よ、ほら」と指さされて笑われたもんね。

                      普通の神経だったら、登校拒否になるとか、イジメだ、といじけるだろうが
                      普通の神経してると思ったら大間違いだよ(って、威張る事じゃないと思うが)

                      相手が1人で会う勇気もないバカ男だった事が判明した上
                      受験校が私よりレベルが低い、とわかった時点で、さぁぁぁっと冷めました。

                         ほら、ワタシ、プライド高いし、アホは嫌いだし。あっはっは (虚しい笑い)

                      その意味では、オネーギンは大人ですよ、うん。
                      家庭に入る気はないし、気ままな独身を通したい、というのは
                      よ〜くわかる(←自分がそうだから(爆))
                      手紙もつっ返すだけで、仲間に見せて笑いモノにしなかったじゃない。
                      あれなら、私の許容範囲で、ただの「失恋」である。

                      ただ、最後にオネーギンが既婚になったタチヤーナに、愛を告白する場面。
                      あの時のタチヤーナの反応が

                         ものすごく気に喰わない!!!

                      ほだされちゃって、最後は「愛してるわ」なんか言っちゃって
                      「でも貞節を通すの」って、ワケのわからない事を言って、未練がましく去っていくなんて

                      私だったら、絶対に最後の場面では
                      すがりつくオネーギンに、イヤミの一つも言って、
                      今さら、何言ってんのよ、このアホ。顔洗って出直しておいで! と
                      蹴っ飛ばして、追い出して、大笑いしてやる!!!

                      う〜ん、最初の失恋のショックがまだ跡を引いてます?(笑)

                      それとも、やっぱりチョイ S ですかね?!(自爆)


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