2008年最後のエントリー

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     「今日の夜はどうするの?」と親切にお電話下さった○○さん、ありがとう。
    友人と大晦日は大騒ぎ・・・というのが数年続いていたが
    今年は、みんな家族ができたり、彼氏ができたり
    仕事が入っていたりで、バラバラ。

    クリスマスと違って、この日は別に独りで過ごしても
    たいして淋しいと思わないのが、まぁ、ヨーロッパ感覚というか
    もともと人キライだし・・・(自爆) ← すみません ( ;^^)ヘ..

    夕方から外でバンバン、爆竹や花火の音がしているので
    もう、家から出る気にならない。ゆっくりしよう (^^)v

    新年明けの1月2日から10日までは
    とんでもない仕事量がありそうなので(週末返上・祝日返上)
    その前にちょっと休んでおきたい。

    さて、今年の反省。
    毎年だが、反省すべき点があり過ぎて書ききれないので
    反省は止めて、2009年の抱負、というか目標?

    うううん (-"-;)

    色々と文句は垂れつつも
    現在の状態が、結構「理想的」なので・・・ f(^^;)

    コンサートやオペラの回数を減らそうとしても
    食費を削ってでも行きたい、という思いは断ち難いから無駄(←現実逃避)
    ガソリン代が下がったから
    2009年の春からは、また少し「週末旅行」を活性化したいなぁ。

    せっかくハイドン・イヤー(没後200年)だから
    ハイドンの音楽はともかくとして、生涯や当時の音楽状況についても
    少し真面目に取り組んでみたい。

    視覚芸術がオロソカになっていたので
    美術館・博物館廻りも少しやらなければ・・・

       でも、これ以上、どこで時間を作る?(仕事をさぼるワケにもいかん)

    ありきたりですごくつまらないけれど
    2009年も、健康で仕事をさせてもらって
    音楽や芸術に人生の喜びを見出して行ければ良いなぁ。

    この歳になると(自爆)「恋をしたい」とか思わないし・・・

    あ、でも、私、すごく恋してるんだわ、音楽とか芸術に。
    まるでティーン・エイジャーの頃のような(当時も音楽に恋してた)気分だけど
    芸術に接した時の喜びって、何故か私には、恋に勝る感情なのだ。

      ・・・どうせヘン○イですけど、誰にも迷惑かけてない(と思う)し
      人生の楽しみ方に「ガイド・ブック」はない。

    あと数時間で始まる2009年も
    健康で仕事ができて、文化的な「恋」を満喫できる年になりますよう。

    読者の皆さまも、それぞれに幸せな2009年になるように祈ります。


    国立オペラ座 「セヴィリアの理髪師」

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      Il barbiere di Siviglia

      指揮 Stefan Soltesz
      Graf Almaviva : Iurie Ciobanu
      Bartolo : Alberto Rinaldi
      Rosina : Roxana Constantinescu
      Figaro : Adrian Eröd
      Basilio : Janusz Monarcha
      Fiorello : Clemens Unterreiner
      Ambrogio : Michael Kucher
      Marcellina : Donna Ellen
      Ein Offizier : Wolfram Igor Derntl

      12月30日「セヴィリアの理髪師」は大波乱。
      ロジーナ役に予定されていたエリーナ・ガランチャ狙いで
      大晦日の「こうもり」よりチケットの入手は困難だったのに
      蓋を開けてみれば
      ガランチャはキャンセル、アルマヴィーヴァを歌う予定だったテノールもキャンセル。
      双方ともに代役になり
      アルマヴィーヴァ役の Ciobanu は、これにて国立オペラ座デビューを飾った。

      ガランチャ狙いだった人はガッカリ。
      私もその1人だったが、代役で華々しくデビューする人もいないワケではないし
      代役の「新人」たちの初々しい舞台も意外に楽しかったりする。

      さて・・・
      アルマヴィーヴァの Ciobanu
      最初のアリアで声が出ず、高音が被らず、ありゃ?!と思ったが
      途中から演技にも硬さがなくなり、声も出てきて、まぁまぁの出来。
      リリック・テノールだから声量はそんなにないけれど
      音楽教師に化けた時は、全く違うコミカルな声までしっかり出した。
      多少、鼻にかかる発声が気になるが、好みの問題だし、一つの個性ではある。

      対するフィガロ役の Eröd は、嵌まり役だし声量はあるし
      声楽上の技巧も演技もすっかりこなれていて、余裕たっぷり。
      完全に Ciobanu を喰っていたが、まぁ、主役はフィガロだしね (^o^)
      「ロジーナ」というところを、わざと「ロクサーナ」と言いかけて
      (歌手の名前がロクサーナである)
      新人?の緊張をほぐそうとした意外な一面も見えた。

      ガランチャの代役は、確かに荷が重い。ちょっとかわいそう。
      でも、その重圧にめげず
      技巧も声量も、演技も、そこそこで頑張った。
      もともと上手だなぁ、とは思っていた歌手だったし
      見た目も可愛いし、多少太めだがデブではないし、若いし
      現時点でガランチャの突出した才能と比べるのはかわいそうだが
      それなりに、これから伸びてくるソプラノだろう。

      これが、今年最後の「ナイト・ライフ」
      ものすごく、わわ〜っ、スゴイ (+_+) という公演ではなかったけれど
      エロードのフィガロはピカピカだったし
      (でも、時々「ほら、僕って巧いでしょ、ふん」というのが見えます(笑))
      脇役も、みんな揃っていたし
      代役も、みんな頑張ったし

      来年も、また足繁く? 通う(かもしれない・・・破産していなければ)オペラ座に
      今年はこれでお別れ  (^-^)/~~


      今年の音楽生活総括・・・は止めよう (自爆)

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        オフィスは戦場になっているけれど(笑) ← 旅行業者はそ〜いうもんです
        今年は12月31日は午後からフリーになりそう。
        (ただし、緊急連絡先の携帯電話は鳴り続けるという恐ろしい予感がする)

        さて、この時期になると
        マイ・ベスト・コンサート、マイ・ベスト・オペラ、マイ・ベスト・現代音楽(笑)を選んでいるのだが
        今年は行き過ぎで、何がベストなんだか
        過去のエントリーを読み返してみても、全然わからない。

        というより、今年は、どのコンサート、オペラ、オペレッタも
        突っ込みどころ満載のものも含めて、大収穫だった。

        ベスト現代音楽は4月4日にラジオ・シンフォニー・オーケストラで初演された
        Gert Kuehr の「オーケストラのための線・点・平面・空間

        オペラでは、全公演9回のうち初演除いて8回通った「カプリッチオ」が思い出深いが
        2月にウィーン劇場で上演された
        「カルメル派修道女との会話」(クープラン)も鮮やかな印象を残した。

        コンサートは・・・ ううう、行き過ぎて、コレ!という突出した印象を残したものがない。

        すべてのコンサートがそれなりに良かったのだが
        強いて挙げるとすれば、ぐったり疲れて死にそうな状態で行った
        ウィーン・フィル+ムーティの演奏によるヴェルディのレクイエムか。
        同オーケストラによる5月のマーラーの交響曲3番(夏のゲネプロも)にも感激。

        ウィーン交響楽団では
        2月にジョルジュ・プレートルが指揮したブルックナーの8番の感動は忘れがたい。
        3月にルイージが振った
        ラヴェルのピアノ協奏曲(ト長調)とオネゲルの交響曲3番「典礼風」も実に良かった。

        こんな事を書いていると、全コンサートについて書き出しそうだから止める(きっぱり)

        さて、音楽オタク仲間で、今一番ホットな話題は
        「2010年にウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートを振るのは誰だ」

        国立オペラ座の音楽監督に決定しているフランツ・ヴェルザー=メストあたり?
        でも、ちょっと若過ぎるかも。
        手堅くローリン・マゼールを持ちだすか・・・
        ティーレマンはミュンヒェン・フィルの常任だし、ベートーベン・チクルスがあるから手一杯か・・・
        またムーティ、という事があり得るか?
        ラトルはベルリン・フィルの常任だから呼ばないだろうし
        意外にアーノンクールがまた登場?
        まさか、ハーディング、という事はないだろうし・・・

        今シーズンのウィーン・フィルの定期プログラムを見ながらの議論だが
        ギエルギエフとブーレーズのワルツは聴きたくないかも・・・という意見の一致(笑)

        あと数日で発表。
        まさか伏兵としてエッシェンバッハ?とも考えたりするのだが
        さて、誰が指揮台に立つのか、楽しみだわ。


        連休最終日

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          ブログは前身から含めると1998年から(!)書き始めて
          その間に、内容も文体も、かなり変化したし
          私の生活にも、多少の変化はあった(←「歳とったとか?」って言ったら殴るよ(笑))

          音楽に思い切り浸かるようになったのは、ここ数年だが
          今年の5月のコンサートを契機に変化が・・・

          ウィーン・フィルとビシュホフによるマーラーの交響曲3番のコンサート
          「ヤバイから予習せねば」と焦ったのは、これが人生初めてのコンサートだったと思う。

          だいたい記憶力ゼロの私が、何とか曲の流れを追えるようになるまで
          すごい時間を要する(恥)
          読書なら速読でどうにでもなるが
          楽譜を読む能力のない私は、音楽に関しては時間を割くしかない。
          仕事して、コンサートやオペラ行っての傍らの「予習」は、結構キツかった。

          私の友人は、日本では列車の中で聴く、という事だったが
          (あぁ、日本は通勤時間が長いのだ・・・)
          車通勤でドア・ツー・ドア30分。会社からコンサート会場へは地下鉄で片道約20分という
          恵まれた場所にいる私には、移動時間にマーラー聴いたら、ブチ切れになってしまう・・・・

          もともと4番とか頭に入っていないのに好きだった曲もある。
          何回もコンサートで聴いているうちに「慣れた」という不思議な現象だ。
          (まぁ、マーラーの場合、リートを知っていると、かなり違うし
           マーラーのリートは高校時代に凝った事があるので・・・)

          同じようなオペラに「ナクソス島のアリアドネ」がある。
          よく考えたら、「ナクソス島のアリアドネ」録音で聴いた事がなかった。
           ・・・なんか、それって、実はものすごく贅沢なのでは (^-^;

          マーラーに(本格的に)ハマったのは
          昨年の秋、フランク・シェッファー監督の記録映画 Conducting Mahler が契機。

          ほとんどのマーラー・ファンはご存知と思うが
          クラシック好きだけど、マーラーはちょっとね、という人にぜひ観て欲しい。
          日本語の字幕あり(でなきゃ、私だって見ない・・・(自爆))

          クリスマス休みにも2回見た(私もスキね) 何回見ても感激する。
          ハイティンク、ムーティ、アバド、シャイー、ラトルが
          自分たちの指揮者としてのマーラーとの出会い
          各交響曲についての「思い」を話して行く。
          映像も録音(リハーサルの様子)も素晴らしいし、各指揮者の個性が見えて興味深い。

          ただコンサートやオペラに行くだけではなくて
          多少難しいかも、あるいは長いので退屈?しそう、という時に
          事前に少し「耳慣れ」して行くと、かなり楽?になるという発見は
          「ともかく全集を揃えてしまえ!」という傾向に拍車をかけた(いかん、いかん・・・)

          ついでに現代音楽の CD コレクションも中止してはいないので
          ますます自宅が狭くなっていく(自爆)

          もちろん「予習」の弊害もある。
          もともと性根の悪い私が、ますます分析癖が出て
          素直に感激しなくなって、アラ探しばかりし始めると
          これは良くない(きっぱり)

          あくまでも「料金払って行くなら、もっと楽しまねば」という
          貪欲な根性で始めた「予習」?なのだから。

          クリスマスが終われば、年末・年始から1月10日くらいまでは
          この業界はバタバタである。もちろん、コンサート通いの予定もない。
          本格的に「通い」出すのは1月中旬から。
          現代音楽とは対極にあるレゾナンツェン古典音楽祭で
          ルネサンス音楽と初期バロックに浸る(さすがにこれは「予習」は無理(笑))


          ヒキコモリの日々

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            3日間「ヒキコモリ」で、本当に一回も外に出なかった (+_+)

            ・・・が、カテゴリーが「仕事」というところがミソである。


            外に出なくても緊急事態(ないしは日本が緊急と思う事)はあって
            真夜中3時まで DVD を観た次の日の朝7時半に
            日本からの電話で叩き起こされたり

            ガイドさんの携帯電話紛失で
            かけてみたら、英語しか話さない人が出たり
            (後で当人から電話があって「携帯電話を忘れちゃいました」
             「え? 私が電話したら英語を話す人が出たけど・・・・」
             「あ、それ、添乗員さんね」 わはは、添乗員さん、ご苦労さんでした。
             ちなみに、オーストリア国外の話である)

            お客様が車にバッグを忘れた(貴重品はなし)というので運転手に電話をかけても
            クリスマス(日本で言えばお正月三が日のようなものだ!)で携帯を切っていて
            12時間以上繋がらず、メッセージ残し、メイルを送り
            しつこく電話をかけ続けて、やっと捕まえたら
            バス会社のガレージに届けたと言われ(ちなみに、これもオーストリア国外である)

            バス会社の緊急連絡先に電話したら
            当然、バス会社には担当者はいなくて(お正月三が日のようなものだ!)
            「忘れ物。急いで会社に行って、忘れ物保管所を開けて!」
            とわめき、休み中のところに会社に行ってもらって

            見つかったが、ホテルに届けるのは無理と言われ
            ホテルに電話したら、ホテルから誰かをバス会社に送るのは無理と言われ
            バス会社の担当は、あと10分で帰る!とわめいているし ← その心情はよくわかる
            担当者に「ホテルにタクシー代払ってもらうから、ともかくホテルに送って」と指示。

            夕方、やっと電話をかけて下さったお客様に
            「ホテルがタクシー代を立て替えて払っているので、その分はご負担下さい」

            という2日続きのゴタゴタがあったのだが
            お客様はその間、ご観光。
            私は電話をかけまくり。
            お客様のご負担はタクシー代だけ。
            こっちは、30回くらいの国際電話代金・・・ もちろん請求はできません。

            まぁ、それが仕事だ。
            少なくとも、(貴重品の入っていない)バッグが見つかって良かった・・・

            と自分を納得させる連休中の私。

            まぁ、本は3日で12冊読破。
            格調高い DVD を鑑賞する予定だったのに
            久し振りにモンティ・パイソン・フライイング・サーカスにハマってしまって
            あの毒々しいブラック・ユーモアに大笑いしたヒキコモリの日々ではあった。

            ところで、何故12月26日がオーストリアの祝日なのかは知ってますよね?
            イエス・キリストの誕生日の次の日だから、と思っている人がいたようなので
            ちょっとびっくりして、言わずもがなの事だけど、念の為。

            12月26日はステファンの日。
            ステファンは最初の殉教者。ウィーンにステファン寺院があるように
            オーストリアという国の守護聖人でもある。


            クリスマスのウルビ・エ・オルビ

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              12月24日は日本でも「クリスマス・イブ」というので
              恋人同士がプロポーズしあったり、という日であった、というかすかな記憶があるが(笑)
              私にはロマンティックな思い出は一切ない(自爆)

              こちらのクリスマス・イブというのは
              言ってみれば、日本の大晦日のようなもので
              家族一同が会し、温かい交流(?)と食事(基本的には魚)をして
              クリスマス・ツリーを飾って、プレゼントを交換しあう・・・ らしい。

              家族のいない異教徒は、全然関係のない行事なのだが
              やっぱり24日に独りでいる、というのは、周囲の状況からして
              非常に淋しい (← 周囲に影響されやすい (^^ゞ)

              以前は独身の日本人女性が集まって
              宗教とは全く関係のないグチ話をしながらパーティをしたのだが
              まぁ、家族ができたり(家族は家族で過ごすので他人は入れない)
               彼氏ができたり
                仕事が入ったり
              ・・・・ いろいろあって(以下省略)

              それでも一人でいたくない、という私は
              F女史を脅迫(?)  自宅に押しかけて料理させて
              すき焼きをご馳走してもらった。F女史、遅くまでごめんね。

              こちらの「クリスマス」は
              イエス・キリストがローマの迫害時代に「魚」でシンボルされていたために
              魚、しかも、養殖の鯉を、フライにして食す家族が多い・・・
              と思う。すみません、家族いないので、本当のところは不明だが。

              不味い鯉より、すき焼きの方が美味だった (^-^)

              さて、12月25日こそ
              本当の「クリスマス」で(24日は「イブ」です!)
              昼の12時から、バチカンで大きなミサが行われ
              ここで、ウルビ・エ・オルビと言われる
              教皇のメッセージ(祝福)が行われる。

              クリスマスとイースター(復活祭)のウルビ・エ・オルビは
              カトリックにはありがたい「お言葉」であるらしい。

              カトリック教徒が熱狂するウルビ・エ・オルビをライブで聴くのも面白いかも・・・

              と、ラジオ・バチカンでライブ中継を聞いている異教徒は私です (*^.^*)

              もうすぐ4連休

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                この時期になると、知り合いが一斉に聞いてくるのが

                「はっぱ、今年は何回コンサートやオペラに行ったの?」

                   (-_-) ううう、数えたくもない。

                昨日のトスカの後、もう一回だけオペラを観て打ち止めの予定だが
                2006年は98回
                2007年は123回

                ・・・・ 2008年は日本の歌舞伎鑑賞を含めると189回 (+_+)

                もう1回、クリスマスの時にでも演劇に行けば(チケット安いし余ってる)
                190回よ、という悪魔の囁きが聞こえてくるけど、無視、無視 (-"-;)

                いくら一番安いチケットを買い漁っているとは言え
                よく考えると、すごい金額を残らないモノに投資している訳で

                  私って、立派な芸術家のパトロンじゃん(←カンチガイ)

                この高価な趣味に注ぎ込む金を、別のモノに使っていたら
                穴のあいた靴下を履く事もないだろうし
                そこそこマトモな洋服やバッグも買えた・・・かもしれない。

                このブログに意味がない、というのは、とあるエージェントさんに
                日本ではっきり言われた。

                「日本にいる音楽ファンは羨ましがるだけだろうし
                 音楽に興味のない人には、全く面白くない」

                   ずきっ・・・(+。+)

                Kさん、確かに、それは当たっています m(__)m

                ただ、私、自慢にできるような子供もいないし
                面白いネタを提供してくれる、外国人のダンナや彼氏もいないし
                仕事については、あまりにシリアスで書けません(自爆)

                ただ、凝り性(ないしは現実逃避)が裏目に出て
                今年はやり過ぎ、というのは確かではある。
                来年は少しコンサートやオペラの数を絞って・・・

                現時点で、2009年1月〜6月まで既に確保したチケット数 67枚。

                まぁ、1ヶ月に12回弱=1週間に3回づつ・・・くらい。
                それで収まれば良いのだが
                3月・4月の売り出しは1月以降だし(沈黙)

                24日の午後から、28日までは、4連休 \(^O^)/
                今年はクリスマス(12月25日)とステファンの日(26日)に続いて
                週末が来るという、ベストの組み合わせ。

                (でも、その代わり、10月26日と11月1日の祝日2日が土・日と重なったし・・・)

                ドイツのアマゾンで買った
                ブルックナー全曲やら、スクリャービン全集
                ベートーベンの後期弦楽4重奏曲などに加えて
                ショスタコーヴィッチ交響曲全曲とか
                ストラヴィンスキー全作品(作曲者監修版全22枚)とか
                私が繰り返し鑑賞しても飽きの来ないマーラー音楽祭の映画や
                バーンスタインの音楽講義に、ラトルの20世紀のオーケストラ音楽入門編。

                1人で自宅に居ても、全然退屈しないだけのモノは自宅にあるから
                25日〜28日はヒキコモリするぞっ!!!


                フォルクス・オパー ドイツ語版 「トスカ」

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                  指揮 Andreas Schüller
                  Floria Tosca : Amanda Mace
                  Mario Cavaradossi : János Bándi
                  Scarpia : Morten Frank Larsen
                  Cesare Angelotti : Karl Huml
                  Il Sagrestano : Martin Winkler
                  Spoletta : Karl-Michael Ebner
                  Sciarrone : Heinz Fitzka
                  Un Carceriere : Heinz Fitzka
                  Un Pastore : Florentin Fink

                  私がウィーンに住居を定めた頃は
                  フォルクス・オパーでは、どんな演目であるかにかかわらず
                  ドイツ語上演が基本だったが
                  最近、オペラを原語で上演する事が多くなっている中で
                  久し振りの「トスカ」ドイツ語版。今回で同演出9回目。

                  一言で印象を言えば

                  力まかせのトスカ

                  オーケストラも歌手も、ものすごい張り切り方。
                  トスカもカヴァラドッシも、おいおい、最初からそんなに声張り上げて
                  大丈夫?と、シロウトとしては心配になるほど。
                  最初から最後まで、力だけで押し切った・・・という感じ。

                  カヴァラドッシもトスカも、スカルピアも、役に思いっきりハマっていて
                  いや、すみません、ちょっと時々、観ている方がちょっと恥ずかしくなる(笑)

                  カヴァラドッシ役のバンディは、顔を見ると、ちょっと歳がいっていそうだが
                  (とは言え、まぁ、30歳半ばから40歳ちょっと過ぎくらい?
                   こちらの人の歳はわかりにくい・・・)
                  声量たっぷり。テノールにしては線の太い声質だが
                  高音を張り上げると、すごい迫力。
                     「力いっぱい歌っておりますっ!!!」というのがよくわかる。

                  第3幕の見せ所のアリアの後、トスカと会って打ち明け話をされるところあたりの
                  表情も、死刑に決まった囚人の絶望をしっかり表していて
                  う〜ん、役にハマると、そこまでやっても大丈夫なんですね。

                  あそこまでハマってくれれば、観客としては大満足(きっぱり)

                  ラルセンのスカルピア役。ラルセンが楽しんでいるのが、よくわかる。
                  私はラルセンがスゴク好きなのだが(特に見た目が (*^^*))
                  スカルピア役としては、多少、声の質が高いけれど
                  声量もあり、美声で、加えて演技力のある美しい容姿(!)で
                  聴いても見ても、眼福で耳福(?)だった。あぁ、やっぱりステキ。

                  1幕目の終わりで上半身を曝す場面で
                  胸毛がないのが、はっきり見えちゃった(笑) うううん、カッコ良かったです。
                  イヤらしいんだけど(役どころとして)、でも、そのイヤらしさに品があるんだもん。

                  (すみません、以前から書いている通り
                   私、このオペラで一番好きなのがスカルピアなんです (*^^*)
                   もしかして、マゾっ気ある? ウソウソ (((^^;)(;^^) )))

                  え〜っと、タイトル・ロールについては、ちょっと書き難い f(^^;)

                  声と演技は良かった。
                  声の質がちょっと硬くて、生来の美声とは言い難いけれど
                  テクニックはしっかりしていて、声量はある。高音もしっかり出る。
                  あまり私好みの声ではないけれど、声量たっぷりの男性歌手に混じって
                  全く遜色のない声を張り上げていた。

                  顔を見れば、若いし、かなり美人の類だし
                  演技も一生懸命やっていて不自然さはない。で、歌も上手となれば
                  文句をつける部分はない・・・ ハズなのだが

                       下半身デブ・・・ (-。-) ボソッ

                  第1幕でマリオとキスする場面で背中を観客に向けるのだが
                  ウエストから下が、モロにオバサン体型で、ちょっと、あの、その、絵にならん・・・
                  第2幕のドレスは、後ろを引き摺るスカートの長さで
                  この長さは第3幕でマリオとのラブシーンに効果的に使われるのだが
                  スカルピアとの場面で、後ろのスカート部分を引き摺って引き摺って
                  すごく動き難そうで、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ失笑してしまった。

                  演出上だろうが
                  トスカがスカルピアを殺してから、普通はロウソクをつけて弔いをする。
                  何と、ここでは、弔いをせず
                  目を開けて絶命しているスカルピアの前に、トスカがニヤニヤ立って
                  「あら、死んじゃったわ、良い気味だわ。ふん、何、コイツ」という場面が結構長い。
                  トスカも、すごい性格の女になってるわ。女スカルピアみたい(笑)

                  あの体型で、最後の飛び降り場面をどう処理するのか
                  すご〜く不安だったが
                  やっぱり、あれでは飛び降りは無理・・・というのが理由かどうかは知らないが
                  ただ、マリオの横でぶっ倒れて昇天、という
                  あれだけ「力いっぱい」で押し切ったのに、最後が、ちと納得いかなかったのが残念。

                  ドイツ語版だが、音楽を犠牲にせず、しかも、不自然にもならず
                  歌われているドイツ語の歌詞が、ほとんど問題なく聞き取れた、というのは
                  すごい快挙だと思う。
                  その意味では、出演した歌手の音楽能力・言語能力には脱帽。

                  力いっぱい、ともかく、出演者一同、燃えてますっ!!!という感じのトスカ。
                  いや、力みすぎという面はともかく、魅せるドラマに仕上がった。
                  フォルクス・オパー、最近、意外に楽しい。

                  ドイツ語がわかる方は、ぜひ一度ご覧下さい。楽しめます。ホント。


                  国立オペラ座 「ジゼル」

                  0

                    ウィーン国立オペラ座 Giselle
                    指揮 Andras Deri
                    Giselle : Diana Vishneva
                    Albrecht : Vladimir Malakhov
                    Hilarion : Kirill Kourlaev
                    Berthe : Eva Placek
                    Wilfried : Gabor Oberegger
                    Herzog von Kurland : Wolfgang Grascher
                    Bathilde : Brenda Saleh
                    Ein Bauernpaar : Karina Sarkissova + Mihail Sosnovschi
                    Myrtha : Marie-Claire D`Lyse
                    Moyna : Iliana Chivarova
                    Zulma : Nina Polakova

                    たまたまチケットを持っていたとかでない限り
                    来ている人の90%はウラジミール・マラーホフのアルブレヒト狙いだろう。
                    (もちろん、私もその1人)
                    マラーホフ40歳。そろそろ、アルブレヒトにはキツイ歳だし・・・

                    マラーホフ狙いだったのだが
                    今回、国立オペラ座デビューでジゼルを踊った Vishneva が優秀 (*_*)

                    サンクト・ペータースブルク出身、ワガノワ・バレエ学校を出て
                    マリンスキー劇場でのソリストを経て
                    2001年にバイエルン国立劇場とミラノ・スカラ座にデビュー。
                    2002年にはパリのオペラ座とベルリン
                    2005年からはアメリカン・バレー・シアターにゲスト出演。

                    ローザンヌ・コンクールのグランプリも受賞しているそうで
                    まぁ、輝かしい経歴にふさわしく
                    技術や見た目の美しさもずば抜けているが、それ以上に
                    舞台上での存在感が圧倒的。

                    マラーホフ、ちょっと喰われてます・・・ (^^;

                    でも、ジャンプが多少低くなったような印象を持ったとしても
                    やっぱり、高い技術を何気なく見せる能力と
                    あの、卓抜な演技力、ともかく、観客を圧倒する、魅せる能力は
                    他のバレエ・ダンサーにはないものだ。

                    一つ一つの仕草に色気がジワジワと出てくるのだ。
                    ジゼルとの恋、死に対する悲しみ、墓場で幽霊と再会した時の喜びなどが
                    身体全体から、滲み出てくる。あぁ、ため息モノだわ・・・

                    ヒラリオン役の Kourlaev は私の好きなダンサーだが
                    実に演技が巧い。
                    技術も高くて、さりげなくジャンプしてクルクル回っちゃうので
                    反って、あれは簡単なのか、と思わせてしまう。
                    多少、モンチッチ系の顔立ちだが(すみません)よく見れば若くてハンサムだし。

                    いや〜、クラシック・ロマンティック・バレエ
                    久し振りに観るとステキ (*^^*)
                    マイムと演技で全部わかるし、ともかく舞台が美しい。

                    それに(ちょっと)高い席を買ったので(バルコン正面)
                    いつもと違って(こらこら!)舞台全体が見渡せて
                    オペラ・グラスを使うと、あの優雅なバレエが手に取るように観える。
                    (だからいつも良い席を買えば?って、そんなお金ありません(自爆))

                    ウィリーたちの群舞も、キレイに決まったし
                    ミルタも威厳があって、冷たくて美しくて
                    最初から最後まで、もろにロマンティック・バレエの世界に
                    じっくり浸らせてもらった。


                    リヒャルト・シュトラウス 「インテルメッツォ」 第2回目

                    0

                      ウィーン劇場でインテルメッツォ第2回目鑑賞。
                      千秋楽公演である。

                      同じ34ユーロの席だが、今度は天井桟敷の脇。
                      乗り出してオペラ・グラスでオーケストラ・ボックスを見ると
                      おおお。第2バイオリン首席と指揮者の楽譜が見える。

                       ・・・ 時々スコアを見たが、複雑過ぎて全然わからん(爆)
                      鉛筆での書き込みと、ポスト・イットが時々貼ってあるのが見えるだけ(笑)

                      上演前にオーケストラ・メンバーがずっと「練習」
                      確かにバイオリンの楽譜を見ると、凄まじい数の音符が踊っている。

                      リヒャルト・シュトラウスのオペラは
                      国立オペラ座管弦楽団のメンバー(ウィーン・フィルですよ)の中でも
                      イヤだ、という人がいるらしい(難し過ぎるのだそうだ)

                      舞台にスコアにと、あちこちにオペラ・グラスを動かしながらの観賞。

                      今回は舞台もしっかり見えたが
                       いやはや、演出家の方、お疲れ様(ため息)

                      あれだけ間奏曲で、状況の表現をしてしまう音楽だと
                      背景のバタバタ(しかも、あんまり意味なし)も不要だし
                      もともと「オペラ」として上演されるような曲ではないから
                      反ってコンサート形式で演奏してしまった方が、スッキリしたかもしれない。
                      (ほとんど上演されない理由が、よ〜くわかったわ・・・)

                      ヒステリックな奥さんと
                      あくまでも偉大で寛容で、奥さんを深く愛している(?)楽長の
                      あの、くだらんリブレットは、リヒャルト・シュトラウスが自分で書いた。
                      しかも(半分以上は)実話である。

                      行き違いドラマは良しとして、いくらオペラの中でも
                      自分の奥さんを、ここまで揶揄して描けるものかね?
                      (しかも、自分の役は、めちゃくちゃ美化してある ← まぁ、当たり前だが)

                      あんな作品(個人生活の暴露)を旦那が創作したら
                      私なんか、即、離婚だわ。
                       ・・・って、私、旦那いないじゃん(自爆)

                      ヒステリックな奥さん役の Carola Glaser が素晴らしい。
                      最初から最後まで、ほとんど歌いっぱなしの上
                      途中にセリフがバンバン入り
                      (ソプラノ音域で歌う途中にセリフを混ぜるのは、ものすごく難しい)
                      更に、最後の場面(後悔して愛を告白する場面)で、3点 c を含む
                      高音 しかもピアニッシモ、という
                      まぁ、いつもながらのリヒャルト・シュトラウス節が出てくるのだが
                      全く破綻なく、発声に無理がなく、余裕シャクシャクで
                      ソプラノ嫌いの私の神経にも全く障らない、という見事な歌いぶり。

                      ちなみに、12月13日の第1回目観賞時に言及した
                      指揮者が舞台に向かって「ほら、どうぞ、ほら、どうぞ」と指示して
                      舞台が進まない、という場面も、意図的な演出だったようだ。


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