ウィーン・モデルンはシュトックハウゼンだ

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    コンツェルトハウスのシーズン・チケット販売が9月1日なので
    9月の給料はこの日に全部消える・・・とかなりヤバイ (-_-;)

    どのチケットを購入するか、自宅でサイトをチラチラ。
    おっ! ウィーン・モデルン現代音楽祭のプログラムが発表になった! ここ

    RSO が定期公演で「グルッペン」を取り上げたので、もしかしたら?とは思っていたが
    案の定、今年の作曲家の一人はカールハインツ・シュトックハウゼン (1928-2007)

    もしかしたらヘリコプター?!

    と一瞬考えたが、まぁ、実際にはやらんだろう(金がかかる(笑))
    でも、全作品のコンサート・インスタレーションが予定されているから
    ナマではなくても、弦楽とヘリコプターの雑音ミックスを体験できる機会があるかも。
       何となくアホらしい気もするが、一応、あれも代表作品の一つだし。

    現代作曲家としては Eno Poppe / Peter Ablinger / Tony Conrad
    (--;) Eno Poppe の作品は確か1回聴いた事があって、
    面白かった記憶がある(特にタイトルが(笑))
    他の2人は知りません。あしからず。

    今年のウィーン・モデルンは10月26日〜11月16日。
    例年より早い時期だし、期間も短い!!!(涙)
    でも、ゲネラル・パスの値段は同じ(75ユーロ)

    現代音楽の面白さについては何回も書いたが
    「これが初演で、しかも聴ける最後のチャンスかも」というドキドキもある(笑)

    先生方には失礼だが、今の「現代音楽」で未来に残るものは
    たぶん、ほとんどナイだろう。
    シェーンベルクだって、初期作品(後期ロマン派だ)はともかく
    12音作品は滅多に演奏されない。
    ジョン・ケージも同じ。
    プリペアド・ピアノは、最初はモノ珍しいが
    数曲聴いたら、後は全部同じ(に聴こえる。ド素人には f(^^;))

    カールハインツ・シュトックハウゼン。電子音楽の先駆け。
    昨シーズンは、歌手のない楽しいオペラも鑑賞したが
    ほとんど CD がないので(笑)今回は楽しませてもらおう。

    来週はもう9月?!

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      彼氏モドキから真夜中に電話。
      1ヶ月以上会っていないし、あまり電話もなかったから、すっかり存在を忘れていた(こらこら!)

      「来週は会える?」
      「へっ?」

      あ、来週、もう9月だ(驚)
      向こうの8月の休暇が終わってウィーンに戻る。
      でも、私も音楽シーズンが始まる(爆)
      来週は仕事でのザルツブルク出張もあるし
      9月3日はリッカルド・ムーティとウィーン・フィルがウィーン劇場で
      ヴェルディとニノ・ロータを引っさげてシーズン・オープンを飾る。

      ・・・しかし、何で、ニノ・ロータ?!
      同じプログラムで9月27日・28日に楽友協会でウィーン・フィル定期のオープン。
      まぁ、ウィーン劇場のコンサートは、最終リハーサルのようなものか。

      ニノ・ロータと言えばゴッド・ファーザー(笑)
      ご本人は「クラシックの作曲家で、映画音楽は趣味」とおっしゃっていたようで
      今回はクラシック曲と、映画「山猫」の演奏。

      ・・・ゴッド・ファーザーだったら面白かったのに、と思うが
      それはムーティとウィーン・フィルに失礼かしら(笑)

      9月のオペラ座は「ユダヤの女」 ネイル・シコフ狙い。
      「スペードの女王」は、9月はシコフも小澤征爾も出る予定だが、6月に2回観たから行きません。
      あしからず。
      その後は「ナクソス島のアリアドネ」のシリーズ観。全公演3回。

      ウィーンのオーケストラが本格的に活動し出すのは10月後半から。
      9月は外国オーケストラの客演が多い。
      アバドとルツェルン・フェスティバル・オーケストラは、ルツェルンで8月に行った同じプログラム。
      ポリーニがベートーベンのピアノ協奏曲4番。
      ちょっとイメージと合わないような気もするけれど、楽しみ o(^o^)o

      ちょっと待て!
      今日は彼氏モドキのネタだったはずなのに、
      9月の音楽シーズンの話を書いてどうする!?(自爆)

      「う〜ん、火曜日はザルツブルクだし、水曜日はコンサートで、木曜日の夜は視察が・・・」
      「君は僕のために時間を割いてくれないのか!!」
      あのね、8月一杯休暇で、私のために時間を割いてくれないのは、いったい、どなた?
      文句の一つも言わず、
      彼氏モドキ抜きで楽しくプライベートの時間を過ごそうと努力しているうちに
      モドキ抜きの時間の方が楽しくなっちゃったのは、それは、そちらが悪い!!!(断言)

      ザルツブルクで観光客スイーツ体験

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        仕事でのザルツブルクと違い
        お休みで、堂々たる?観光客として行けば
        観光箇所も見たい。

        我々の「観光箇所」は・・・
        お菓子屋さんの Fingerlos フィンガーロース

        大聖堂もペーター教会もホーヘンザルツブルク城もパス(時間がない!!!)
        リハーサルが14時に終わってから、ちょっとお仕事。
        (チケット受け取り、ホテルへのお届け・・・やっぱり仕事が絡む(笑))
        ザルツァッハ川沿いのコーヒーハウス「バザール」で、軽食。

        朝7時にウィーンを出ているので、やっぱりお昼は食べたい。
        かと言って、午後の2時半過ぎに高級レストランに行けないし
        17時にはウィーン行きの列車に乗らねばならない。

        それに、高級レストランに行くには、我々の財布の中身は軽すぎる(自爆)
        そんな贅沢はできませんっ!

        ザルツブルクの Fingerlos は
        地元の人が「美味しいわよ」と言うのだから、間違いはないはず。
        新市街のメイン通りからちょっと入ったところ。すぐに見つかった。
        ほうほう、日本人も来ている。我々も日本人女性二人組だけど (^o^)

        色が毒々しいけれど、ウィーンではお目にかかれない創作ケーキが並ぶ。
        色々なものをちょっと食べたい私は、プチフォワールに目が行く。
        エスタハージーのミニ版、マンゴ、ピスタチオ、コーヒーの小さな小さなケーキは可愛らしい。
        7種類くらい全部食べようか、と一瞬本気で考えた・・・(4つで止めた)
        みんなが仕事している時間に、何て贅沢なコーヒータイム (*^^*) ←ツケは後でやってくる(爆)

        完全に観光客化した我々は、フュルストのチョコレートを購入するのも忘れない。
        でも、モーツァルト・クーゲルは買わない (^^)v
        私が愛してやまないドップラー・コンフェクト。
        シャンパンとヴァニラのトリュッフにヌガーを重ねたもの。
        物理学者のドップラーの名前がついている。
         
        フュルストの支店が増えていてビックリしたが
        旧市街より、ミラベル宮殿の前の小さな支店の方が客が少なくてお勧め。 
        美食に興味がない(というよりお金がない( ;^^)ヘ..)私でも
        まぁ、時々は、ケーキとチョコレートで贅沢しても良いだろう。
            明日が給料日だし(こらこら!!!)

        ウィーン・フィル+サロネン(ただしゲネプロ)

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          ザルツブルク音楽祭、ウィーン・フィル+エサ=ペッカ・サロネンの
          マーラー交響曲3番の最終リハーサルへ。
          休みを取ってザルツブルクに日帰り旅行。

          大祝祭劇場、初めて。大きい。
          1960年に作られ、木を使った壁の感じは東京文化会館などに近い。
          平土間にかなりの傾斜。舞台は見え易い。
          2階席の傾斜はもっと急で、後部席からでも舞台は見える。
          全体の横幅が広く、舞台も大きい。

          リハーサル入場はスポンサーになれば可能だが
          満杯だよ。(*_*) しっかり民族衣装を着たおばあちゃまが多い。
          まぁ、普通の日の昼の12時〜2時では、普通のサラリーマンは行けない。
           
          観客はお洒落しているが
          舞台の上は、ジーンズ、Tシャツ、サンダル。まぁ、リハーサルだから。

          サロネンは今回がウィーン・フィルとのデビュー。
          第一楽章の第一テーマは、キリッと鮮やかに明確に打ち出し
          第二テーマでフワフワさせて、薄い膜を通して過去を見ているような、不思議な対比を作った。
          ほとんど途中で止めず、最後まで演奏してから、気になる部分を再度演奏。
           
          そりゃ、ウィーン・フィルは巧い。
          だが、楽友協会の時と音が違う。
          もちろん、ホールのせいだ。
          弦がメインの最終楽章は、いま一つ、音に艶がない感じがしたのは
          メンバーが疲れてやる気をなくしていた・・・わけではなく、やっぱりホールのせいだろう。

          ジーンズ、Tシャツ、サンダルの集団(=オーケストラ、指揮者含む)を見ているせいか
          いや、確かに上手いし音も抜群だが
          やっぱり、う〜ん・・・ リハーサル・・・。今一つ、緊張感に欠ける。
          細かい部分で、シロウトでも、へ?というところはあったが
          まぁ、大筋の解釈には関係ないし。

          最終楽章の通しの演奏が終わった後
          聴衆からの激しいブラボー・コール。更にスタンディング・オベーション(驚)
          だって、リハーサルでしょ?
          第六楽章のダメ押しとか、コンサート・マスターとしたいんじゃないの???
          シロウトですから、わかりませんが・・・

          サロネンにとっては、指揮者としてデビューした時の曲(代役で急遽というパターン)
          思い入れはあると思うが、比較的、情に溺れないキリッとした演奏だった(ような気がする)

          でも、数ヶ月振りにオーケストラのナマの音 (*^o^*) やっぱりナマが良い!!!

          温泉ペンション 駆け込み予約

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            休みを取って、久し振りに一泊の週末計画。
            一人なら何処でも良いけれど、友人が一緒。
            ちょっと考える(ちょっとだけ f(^^;))

            仕事の関係で、どうしても見たい所があり、まずはそこへ。
            観光地でもなく、有名な場所でもなく、マコトにアホらしいところ。
             
            土曜日の朝、インターネット・サイトで、ホテルの空き状況を調査。
            (もちろん100%の信頼はできない)
            とあるホテルは社員価格が使えるハズだが
            サイトで見ると満杯。
            ホントか? 直前の客を避ける方針かも(疑)
            金曜日にホテル管理部に問い合わせていれば、あったかもしれないが
            まぁ、都市は避けよう。

            それでは温泉。
            便利な一般インターネット・サイトでサーチ。
            業務秘密だから、どのサイトかは教えてあげない(笑)
            Bad Radkersburg はホテルがひっかかって来ない。う〜ん、混んでいるのか。
            Bad Gleichenberg や Bad Waltersdorf そして Bad Loipersdorf のホテルは
            一泊ツインで180ユーロ以上。ふぇ〜っ、高い (*_*)

            唯一 Bad Tatzmannsdorf には数多くのペンションがあり
            一泊50ユーロ前後で泊まれる模様。連絡先だけ書き出して車に飛び乗り
            「どうしても見たい所」の視察後に、電話してみる。

            「あの、今日なんですけど、お部屋、空いてますか?」
            「何泊?」
            「一泊だけ」
            (保養地は1週間以上泊まる人がほとんど・・・一泊は何となく気が引ける)
            「う〜ん、一泊・・・(←向こうも悩んでいる様子) いいよ。何とかなるよ。
             何時くらいに来ます?」
            「今、グラーツの近くなので、2時間くらいかなぁ」
            「だったら、夜の9時頃は?」
            「あ、OKです。じゃぁ、最初にテルメに入ってから行きます。
             私の電話番号、伝えておきましょうか?」
            「いらない、いらない。じゃぁ、9時ね」

            ・・・こんなに簡単な口約束で良いんだろうか??? (--;)

            テルメの後、暗いので迷いに迷う(爆)
            行き方がわからな〜い!!!とペンションに電話したら、
            目の前が当該のペンションだった(恥)
            ちゃんと待っていてくれて、
            森の中でベランダがあって静かで、ホテルに上がる道を蛙が横切っていった。
            こういうの好き (^O^)

            朝食込み一人27ユーロ \(^o^)/
            うっふっふ。駆け込み予約、あまりやらないけれど、
            何とか上手く行って良かった (^_^) 

            勉強したら芸術はわかるか?

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              音楽や(特に「現代音楽」?)バレエやモダン・ダンスなどを鑑賞するにつけ
              もっと理解したい、もっと感動したい(感受性ナシではそりゃ無理よ(笑))という
              深い妖しげな欲望がメラメラと燃え上がる。
              ・・・そんなモンに燃え上がってどうする、とは思うが
              彼氏モドキからは、もう数週間、電話の一本もないし
              何か、一人で寂しい・・・(ウソ半分(笑))

              「お勉強」したら、もっと「理解」できて、面白くなるのではないか・・・

              でも・・・ 勉強、キライ(きっぱり)
              日本語の本以外は読みたくないし、
              DVD も日本語の字幕がないと、何となくイヤ(ナマケモノ)

              バーンスタインの、ものすごい価格の音楽入門 DVD は紹介したが
              オムニバス・シリーズの「ミュージカル入門」が傑作。
              レチタティーヴォの話をして、
              「肉屋さんから聞いたのだが、チキンが値上がりしたぞ」というのを
              モーツァルト風(英語)
              ヴェルディ風(イタリア語)
              ワーグナー風(ドイツ語)
              で歌っちゃう場面は、何回見ても、笑いが止まらない。

              ラトルの7巻 DVD 20世紀のオーケストラ音楽は、
              本当に現代までの作品を取り上げていて
              芸術的な映像効果も加え、楽しく鑑賞できる。理論面では少し弱いかも。
              かなり感覚的な説明が多い(もちろん歴史の説明はしっかりある)

              大指揮者のリハーサル DVD も一時期コレクションしたが
              はっきり言って、これは面白くナイ(断言)
              私のようなド素人が、プロのオーケストラに与える指示を理解できるワケがない(自爆)

              指揮者の記録映画も、面白くナイ(断言)
              どの指揮者がどういう育ち方をして、どうやって有名になって
              誰とくっついて、誰と離婚して、誰と一緒に舞台に乗ったかなんて、私にはどうでも良い。

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              ウィーン劇場チケット発売開始

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                仕事の前に慌てて行ったのはウィーン劇場
                来シーズンのプログラム(ここでちょっと書いた)のチケット販売が
                さりげなく始まっていたのだ (^^;;;

                秋以降のカレンダーとすり合わせ。
                楽友協会やコンツェルトハウスの面白そうなコンサートと、かち合わないようにしないと・・・
                グルックやヘンデルは、まずは無視(後で行きたくなるかもしれないが)
                ストラヴィンスキーの「放蕩者のなりゆき」と
                ナタリー・デッセイ出演予定の「ペリアスとメリザンド」は逃せない。

                上演予定を見ているうちに
                12月14日だけの Luci mie traditrici を見つけた \(^o^)/
                コンツェルト形式上演。
                うわ〜、やっとシャリーノがナマで聴ける。

                自宅のインターネットから購入するつもりで
                席を選んで、さて購入・・・ と思ったら
                ぎゃっ! ユーザー・ネームとパスワード!!! 
                会社の電話帳には書いてあるが(仕事で使うから)、自宅に持って来てないっ!!!
                 (((^^;)(;^^) ))

                思い立ったら即実行。土・日も開いているウィーン劇場のチケット売り場に直行。

                「放蕩者のなりゆき」は2回。ペリアスとメリザンドは3回。
                国立オペラ座のシリーズ見(と私は名づけているのだが、ある演目を全公演観る、という方法)は
                ブロック方式のウィーン劇場では、ちょっとツライ
                (1日置きに同じ演目を6回とかは、ちょっと異常(笑))
                でも、1回だけ、というのも残念。そこらへんの妥協案。
                もちろん、シャリーノも買った。これはコンサート形式なので、一番安いチケット11ユーロ。
                オペラは高い(涙) 舞台がちょっとだけ見える席で45ユーロもする(号泣)
                まぁ、何回か行くものは、舞台が見えない23ユーロでもかまわない。
                高い席だと140ユーロ。そんなのは手が出ない。
                国立オペラ座よりは安いが、しかし、音楽って金のかかる趣味だ(ため息)

                ウィーン劇場、実はまだ2演目行きたい。
                リヒャルト・シュトラウスのインテルメッツォ
                ジョン・ノイマイヤーのバレエ「ベニスに死す」
                会社の電話帳に書いてあるユーザー名とパスワード、
                忘れず自宅にメモして持って来よう。

                シャリーノと現代音楽レーベル

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                  不安定な天気で、太陽が出れば急激に暑くなり(太陽光線が強い)
                  真っ暗になって雨が降ると15℃まで落ちる(これは寒い)

                  自宅に閉じ篭って、現代音楽を探った。
                  Die Presse のクラシック評で
                  シャリーノのオペラ Luci mie traditrici が絶賛されていた。
                  上演はザルツブルク音楽祭。

                  以前 コル・レーニョ レーベルは紹介したが
                  現代音楽なら カイロス レーベルも欠かせない。

                  久し振りに見ていて Staud の CD を発見。
                  ここで初演曲を聴いた時
                  そのオーケストレーションと曲の構成の巧みさに驚いた。

                  CD になっている Apeiron 少しだが視聴できる。
                  すごく新鮮、というのはないが、伝統的な前衛で(言い方おかしい?(笑))音響の色が美しい。

                  現代音楽を論じる際に、必ず言及されるのが
                  シェーンベルクの「管弦楽のための5つの作品」 op. 16
                  この間のローザスの伴奏にも使われ
                  ベリオのシンフォニアの3楽章にも出てくる。

                  この曲、コンサートで聴いた事がない。
                  CD で見つけるのにも苦労した。
                  聴いてみると、う〜ん・・・・ (沈黙)
                  音楽史の意義以上の音楽的なモノは、あまりない(と思う)

                  感受性がゼロに近く、鈍感は私は
                  一回聴いて、あ、これ、すごい、好きっ! と思える曲は少ない。

                  10回〜20回くらい聴いた後
                  飽きもせず、曲が頭に入っても、時々聴いてみたくなり
                  何回聴いても新鮮、というのが、私にとっての傑作。

                  現代曲は50回聴いても暗譜できないから(爆)
                  フワフワと音響の雲に乗っていられるような
                  リゲティとかノーノ、チェルハなどの作品、好き (^^)v

                  もちろん、シャリーノも買った。
                  これも視聴できる。Staud とは全く違う音響の扱い方で、すごく楽しい(ホントです!)

                  実はシャリーノのこのオペラ、ウィーンでも上演される(一回だけ)
                  明日、仕事の前にチケットを購入してくるつもり。
                  今は秘密。買えたらご報告します (^o^)ゞ

                  ファン・ダイク

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                    今週のテーマはファン・ダイク。
                    ファン・ダイクとヴァン・ダインとファイロ・ヴァンスをよく間違える、という笑い話は
                    わかる人にはわかる(今、二階堂黎人を集中的に読書中 f(^^;))

                    ファン・ダイクはバロック期のフランドルの画家 (1599-1641)
                    ルーベンスの工房で3年、その後、イタリアに7年。
                    アントワープに帰るが、その後、イングランドに渡り
                    宮廷肖像画作家として活躍した。

                    イングランド貴族たちを描いた肖像画が有名だが
                    美術史美術館にあるのは初期作品 及び帰郷後のアントワープで描いた作品。

                    ルーベンスの影響を受けたとは言え、ルーベンスと決定的に違うのは
                    「落ち着きのなさ」「不安感」

                    ゆっくりと熟成して安定感のあったルーベンスとは異なり
                    ファン・ダイクは早熟の画家。神経質で不安定だったようだ。
                    結婚も遅かったらしい。
                    楽しい2回の結婚生活を楽しみ、外交官としても手腕を発揮したルーベンスとは違い、
                    多かれ少なかれ、いわゆる「芸術家」っぽい人生で、そういう作品を残している。

                    ルーベンスの宗教画や肖像画は、ダイナミックでドラマティックではあるが
                    在るべきものが在るべきところに落ち着いていて、安心して観ていられる。
                    ファン・ダイクは同じようなモティーフを使っていても
                    突き放したような冷たさ、地味にも見える色使い、生地の不安定な動きなど
                    ルーベンスの暖かさと対極的な位置にある。

                    貴族の肖像画。一見すれば、ノーブルな堂々とした作品だが
                    着ている立派な甲冑の見事な描写と、
                    そこから出ている異様に小さな、しかも横を向いた無関心な顔が
                    よくみると、全く合っていない。
                    どの肖像画も、立派な衣装に比べて、顔が小さく
                    その表情も、何ともいわく言いがたい、イヤな感じ(ホント)
                     
                    ファン・ダイクについての解説を読むと
                    ノーブルな肖像画、威厳のあるモデル、ルーベンスより優雅な画風、などと書かれていて
                    一般的評価はそれで間違いはないのだろうが
                    しかし、その「優雅」な表情をジッと見ていると
                    肖像画の人物が「だから何?」と冷たく言い返してくるような怖さがある。

                    ウソだろ?と思う方は美術史美術館で、ぜひ、肖像画をご鑑賞のほど。
                    私も「優雅な肖像画」と思っていたのだが、今回のガイディングで言われて
                    これも、目からウロコの体験だったもん。 

                    2010年と2011年はマーラーの年

                    0
                      8月15日は祝日。聖母昇天祭。マリアさまが天に昇る日。
                      今回は金曜日に当たるため3連休。オフィスお休みっ!!!
                      土曜日は普通の土曜日。買物はできる。私は何故かお仕事 (*^^*)

                      さて2009年は作曲家フランツ・ヨゼフ・ハイドンの没後200年。
                      ハイドンについては、改めて書くとして
                      その次の年、2010年はグスタフ・マーラーの生誕150年。
                      更にその次の2011年はグスタフ・マーラーの没後100年。

                      カリシュチェは田舎村だからともかく
                      イーラヴァ、プラハ、ウィーン、ザルツカンマーグート、トブラッハあたりで
                      何かやらないだろうか? やるかな。やるだろうな?!

                      旅行作家の山口俊明氏が、先月、マーラーの足跡を辿る旅をされた。
                      アップ予定の旅行記も楽しみ(さりげなくプレッシャー (^O^))

                      ここにあるサイトの中で
                      国際グスタフ・マーラー協会が楽しい o(^o^)o
                      特に、コンサート・カレンダーは作品・地域・指揮者で選べるようになっているスグレモノ。
                      日本では11月17日・20日に川崎と東京でバイエルン放送交響楽団が
                      マリス・ヤンソンスと交響曲5番。
                      11月23日・27日に東京、29日に大阪で、ベルリン・フィルがラトルと
                      リュッケルトによる歌曲集を演奏する。

                      こういうサイト、すごく便利。
                      楽友協会も、会員になれば(有料)好きな曲を選択し
                      その曲のコンサートを教えてくれる、というサービスはあるが
                      この作曲家のこの曲をナマで聴きたい、と思っても、探すサイトはない(と思う)
                      どなたか、知っていたら教えて下さい。

                      もう一つ、オーケストラ好きの方に
                      前から紹介しようと思っていた、すごいサイト。それは 東西南北交響楽団
                      よくぞ作って下さいました。作者に最敬礼(本気)
                      世界中の(プロ)オーケストラのリンク。
                      遊んでいると、あっと言う間に時間が過ぎる。

                      8月は現時点ではコンサート・オペラはナシ。
                      グラフェネックは高いチケットしか残っていないので問題外。
                      グラフェネックでのコンサートは、野外ではなく、
                      新しく建築されたコンサート・ホールで聴きたいものだ。

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