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ローザス/ケースマイケル Elena`s Aria

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    Volkstheater 2011年7月22日 21時15分〜23時10分

    Rosas / Anne Teresa De Keesmaeker
    ELENA`S ARIA

    振付 Anna Teresa De Keersmaeker
    ダンサー Anne Teresa De Keesmaeker, Tele Dolven, Fumiyo Ikeda
             Cynthia Loemij, Samantha Van Wissen

    ローザスとケースマイケルは、数年にわたって公演があれば観賞しているが
    今年の公演は1984年に初演された作品の、オーストリア初演。

    外は20℃を切って、雨だし寒いのに
    劇場の中が、めちゃくちゃ暑いって、何なのよ???
    日中、係員が全部の窓を開け放して、空気の入れ替えすれば済む事じゃないの?
    (まぁ、そんなに簡単な事ではないのかもしれないが・・・)

    舞台の上には、1950年代モデルの色とりどりの椅子が10脚。
    踊るのは、ケースマイケルを含めた女性ダンサー5人で
    シンプルなミニのボディコン・ワンピースにハイヒール。

    ううう、何て言ったら良いのか・・・
      これ、ものすごく、言葉で感想にし難い。

    ビデオ・クリップもなかったし
    プログラムに、何か解説があるかな〜?と読んでみたのだが
    プログラムの解説そのものが、非常に戸惑っている様子がアリアリとあって

     ミニマル・ダンスの初期作品と、劇場的映画的な後期作品を繋ぐもの

    くらいしか、書いてないのだ。
    (要は批評家も、何だかわからなかったのだろう(笑))

    振付師のケースマイケルの言葉を引用すると

         Actually, I try to make the audience experience the beauty,
         pleasure and enjoyment of music through dance.

    ・・・ いや、あの、それ、違ってると思う(爆)

    音楽は、壊れたラジオのような雑音を伴って
    非常に静かに(BGM よりもっと音量を絞って)時々流れるだけで
    イタリア民謡とか(オーソレミオが流れていた場面あり)
    ドニゼッティのオペラのアリアとか

    ただ、ほとんど聴こえないような音で
    ケースマイケルの他の作品、以前の Zeitung や Steve Reich のように
    音楽がそのままダンスで再現される、という様相は示さない。
    最後の最後に、モーツァルトのソナタで
    ダンサー5名が、舞台のカーテン前で、仕草をする、というシーンはあったが。

    途中で、ダンサーが舞台脇に座って、本を朗読する場面が3回。
    うち、2回はフランス語(のベルギー訛り)で、さっぱりわからないし
    1回はドイツ語だったけれど、声が小さくて、これも全くわからない。
    (まぁ、あれは、音楽の代わりだと思うので別に気にはならない)

    面白いのは、ダンサーの仕草が
    日常的な仕草を、そのままダンスにしたような形態を持ち
    動と静のバランスが、時々、とてもアジアちっく(能のような間!)で
    動きが、ものすご〜〜〜〜く女性的なこと。

    女性的というのは、色っぽい、というのもあるけれど
    時には、ヒステリックになり、村八分をやって、他の女性にイヤミを仕掛けて
    仲の良い同士で意味なくつるんで・・・・

    もちろん、観賞している側の、勝手な妄想です(自爆)

    しつこい繰り返しも多いし
    「間」も多い上に、音楽はほとんど聴こえて来ないし
    具体的な物語として把握できるような事は舞台上では何も起こらないし
    (↑ もちろん、勝手に妄想すれば別(笑))

    上演時間1時間を過ぎた頃に
    小さなスクリーンが降りてきて
    建物爆破の白黒フィルムが繰り返し写される。

    戦争などの社会批判的な題材ではなく
    あくまでも古い建物のダイナマイトによる倒壊であって
    どういう意味があるのかは、謎。

    見ながら、ああ、あれはダイナマイトの付け方が見事で
    倒れ方が巧いなぁ、とか、うわ、ヘタクソ、傾いて倒れたじゃないか。
    (あれには、ちゃんとした技術がある(笑))

    ケースマイケルの最近の作品、例えば昨年の En Atendant などの
    幻想的劇場的な作品の萌芽は見える。

    椅子を使っての3人なり5人なりの群舞?では
    見事に計算されたフォーメーションが凄い。

    これは、後期作品の、人数の多い見事なフォーメーションの先駆け。
    ミニマムのフォーメーションが巧いからこそ
    大人数のフォーメーションが、緻密に計算されて、素晴らしいカタチになる(感嘆)

    Rosas danst Rosas で使われた、日常マイムのダンス化も素晴らしい。

    とは言え、こんな知ったかぶりは
    ローザスの近年のパーフォーマンスを観ていたから言える事であって
    この Elena`s Aria で初めてケースマイケル作品を観る人には
    やっぱり、ワケのわからん作品である事は間違いない(と思う)

    ド・シリアスだし、繰り返し多いし、象徴的だし、物語もないし(笑)

    ただ、舞台上の女性的な動きは、時々、神秘的な程に美しい。
    それが、卑俗な日常の動きと絡まって
    ダンスの美と、日常の卑?が、微妙なバランスで舞台の上に再現される。

    ワタクシ的な好みなら
    シェーンベルクの音楽が身体で再現されているような Zeitung や
    スティーブ・ライヒのミニマル・ミュージックを再現した作品や
    昨年の幻想的な En Atendant の方が好きだが

    ケースマイケルの現代作品の萌芽が詰まった面白さのあるこの作品も
    一度は観て良かった・・・という感じかなぁ。
    (本当は2回行くつもりだったのだが、色々な悪条件が重なって行けなかった(涙))

    ビデオ・クリップはないけれど
    作品のクレジット(と写真1枚)は、ローザスのウエブ・サイトにある ここ

    わからない作品には、時々、頭が痛くなるほど考えさせられるけれど
    (あれはいったい、何なんだろう?という感じで)
    何故かローザスの作品って
    わからないなりに、あんまり考えずに、スッと感性に入ってくる。

    日常の仕草が入っているからかなぁ
    それとも、女性的な動きだから、なのかなぁ???

    ただ仕事が忙しくて疲れていたから
    考える面倒を省きたかっただけ、なのかもしれない(笑)と
    密かに反省しているワタクシに
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    コンテンポラリー・ダンスも、エンターテイメントの一種だとは思うけれど
    正直、観賞している方も、結構、頭も体力も使いますね(笑)

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