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ウィーン放送交響楽団 + ペーテル・エトヴェシュ

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    Konzerthaus Großer Saal 2011年6月9日 19時30分〜21時35分

    ORF Radio-Symphonieorchester Wien
    指揮 Peter Eötvös
    テノール Mark Padmore
    ホルン Radovan Vlatković
    ツィンバロム Miklós Lukács

    Richard Wagner (1813-1883)
     Siegfried-Idyll WWV 103 (1870)
    Benjamin Britten (1913-1976)
     Serenade op. 31 für Tenor, Horn und Streicher (1942)
    Jonathan Harvey (*1939)
     … towards a pure land (2006)
    Zoltán Kodály (1882-1967)
     Háry János Suite op. 15 (1927)

    昨日の、何だか納得いかないコンサートに続いて
    同じコンツェルトハウスで、ウィーン放送交響楽団のコンサート。

    プログラムに曰く
    ファンタジーから超越的なモノに至るまで
    どうぞ、聴きながら飛んで下さい
    ・・・ということで

    リヒャルト・ワーグナーの「ジークフリート牧歌」(ストレスからの解放)
    ベンジャミン・ブリテンの「セレナーデ」(テノールとホルンの天空を飛ぶ響き)
    ジョナサン・ハーヴェイの「清らかな土地へ」(仏教世界への誘い)
    コダーイ・ゾルターンの「ハーリー・ヤーノシュ組曲」(ファンタジーへの飛躍)

    という、連休前の木曜日に相応しい選択。
    (ちなみに、連休は土・日・月曜日で、明日はまだ仕事がある)

    ベンジャミン・ブリテンのセレナーデ。
    ホルンのソロも素晴らしいけれど
    マーク・パドモアのハイテノールが圧倒的。

    ブリテンと言えば、イアン・ボストリッジだろうと思っていたが
    こんな素晴らしいハイテノールが居るとは・・・ (*_*)

    ピアニッシモまで、透き通った声で、押しつけがましくなく響くし
    高音の伸びも素晴らしいし
    ブリテンの音楽にピッタリあって、音感も抜群。

    聴きながら、なんか、ものすごく清涼な感じがする。
    そこの空気だけが、キラキラ輝いて透き通っていくような不思議な気分。

    後半の最初に演奏されたジョナサン・ハーヴェイの曲は
    プログラムによれば、仏教的な天国へのお誘いだそうだが

    いや、これ、仏教の極楽浄土と全く違う!!!(断言)

    最初は、モヤモヤと、ピアニッシモの弦の「響き」から始まったので
    あぁ、環境音楽的に、音の雲、響きだけかな、と思っていたら
    とんでもない。

    途中で激しいリズムは入るわ、金管は咆哮するわ
    「清らかな土地」に、チータが走りまわってるし
    時々、ライオンやクマも現われて、唸ったり吼えたり
    ついでに、リスがチョコチョコ出現するし
    最後は、海の中の魚まで顔を出す。

    はい、すべて妄想です。
    現代音楽って、これが楽しいんだよね〜 (←ヘンな奴 ・・・自己ツッコミ)

    ハーヴェイの曲も「大規模オーケストラのための」と但し書きがあったが
    コダーイになったら

    ありゃりゃ、オーケストラのメンバー、増えてる!!!

    すごい大編成。コンツェルトハウスの舞台が満杯。
    コントラバスだけで8台あるし、第二バイオリン、数えたら14人もいたぞ。
    ピッコロだけで3本、一緒に吹いてたし・・・

    で、このハーリー・ヤーノッシュが、また、むちゃ良かった (^^)v
    ソロは完璧だし、音色が一瞬ごとに変わって表情がある。

    特に、ヴィオラのソロの素晴らしかった事!!!!
    いや、もう、呆気に取られたというか
    あんな美しい音が出る楽器だったのか・・・・やられたわっ!!!

    そう言えば、エトヴェシュって、ハンガリー人だったのね。
    何となく、現代作曲家のイメージの方が強いけれど
    最近、指揮でお目にかかる事が多い。

    現代音楽に強い指揮者なのに
    ちゃんとハンガリーの風味を残して
    でも、オーケストラの音なのだろうが
    スッキリして、泥臭さがなくて、とても洒落た仕上りになっている。

    申し訳ないけれど
    昨日のウィーン交響楽団とは比べ物にならない。

    失礼な事を言っちゃうと
    オーケストラとしては、ウィーン放送交響楽団の方が
    巧いんじゃないんだろうか・・・(ウィーン交響楽団ファンの方、ごめんなさい)

    もともと巧かった現代曲から
    ビリーのもとで、ウィーン古典からオペラまでこなすようになって
    ものすごく多彩なレパートリーを持つオーケストラに成長した。

    来シーズンのコンツェルトハウスのウィーン放送交響楽団のチクルス
    買ってはいないけれど(だって楽友協会とよく重なるんだもん)
    いくつか、おっ、これ、行きたい! というものがあるので
    チェックしておこうっと (^^)v

    プログラムの最初にあった通り
    日常生活のストレスを忘れて
    本当に、飛んで行きそうな、楽しいコンサートだった。

    やっぱりコンサートって良いわ〜、と
    まだ、ホンワカ飛んでしまっている私に
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    ちょっと、まだ、本当に飛んでます(笑)

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