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トーマス・ベルンハルト Einfach kompliziert

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    Akademietheater 2011年5月1日 18時〜19時45分

    Thomas Bernhard (1931-1989)
        Einfach kompliziert

    老俳優 Gert Voss
    カテリーナ(9歳) Alice Prosser

    監督 Claus Peymann
    舞台・衣装 Karl-Ernst Herrmann
    照明 Ulrich Eh
    ドラマツルギー Jutta Ferbers

    2011年に80歳になるはずだったトーマス・ベルンハルトを記念して
    アカデミー劇場で上演された Einfach kompliziert
    敢えて日本語に訳すなら「単純に複雑」というところ。

    ブルク劇場とアカデミー劇場のチケット販売開始は
    前の月の20日と決まっている。

    こと、演劇に関しては、オペラ座や楽友協会などと違い
    1年間のプログラムは発行されない。

    初演予定だった演目が
    俳優さんと監督の意見の相違で、キャンセルになった、なんていうケースもある。
    (5月初演予定の Lulu は、結局、上演中止になった)

    トーマス・ベルンハルトの演目は、できる限り行こうとしているのだが
    いかんせん、アカデミー劇場の客席数は、非常に少ない。
    しかも、トーマス・ベルンハルトの演目に関しては
    スタンド・バイで入れても、滅多に当たらない。

    何で、こんなオーストリアの悪口ばかりの作品
    非難されている当のオーストリア人に人気があるのか、さっぱりわからないが
    きっと、オーストリア人は、マゾっ気があるのだろう
    あの、毒に満ちた、ヘンなユーモアが、インテリ層にウケるのかもしれない。

    4月にスタンド・バイに入れて取れなかったので
    5月1日のチケットを狙って、4月20日、朝イチでインターネットに入る。

    全部売り切れ。ただし、立ち見席6枚。

    立ち見・・・・ (-"-;)

    でも、まぁ 2ユーロ50セントだし
    これを逃したら見られないから、買うだけ買おう。

    私が一大決心をして買ってから5分後。
    立ち見席含めて、チケットはキレイに売り切れになった。

    さて、買ったは良いが、私のドイツ語能力で内容がわからなかったら口惜しい。
    事前に脚本を読んでおこう・・・

    わっはっは。たまたま、手元にあったぞ。
    以前、Ritter, Dene, Voss のスタンド・バイが
    かなり高いチケットで当たった時に「予習用」に買ったものだ。



    読んでみた。

       ・・・・・ わからない(自爆)

    歳を取った(設定82歳)俳優の独白である。
    途中で、9歳の子供が、チラッと登場する。

    で、いつもの通り、演劇とか俳優とかを、クソミソに貶す。

       ・・・・・ わからない(自爆)

    立ち見席だったら、早く行かないと、良い場所が取れないだろうと
    早めに行こうとしたら、お客様と運転手のミスミート事件があり
    到着したら、開演30分前。

    まだホールは開いていない。
    演劇とかダンスは、会場が開くのが、開演の10分前とか、5分前とか
    あるいは、モダン・ダンスなんかの場合は、開演時間に会場が開くなんていうのも
    しょっちゅうなので、まぁ、仕方がない。
    15分前に開いたが、まだホールのドアはあかない。

    ドアの横でひたすら待つ。
    普通、良い席を取るために、立ち見席の人は並ぶのだが
    誰も並んで、我先に入ろうとする人がいないんですけど・・・???

    ホールが開く。一番端の立ち位置で、前の手すりにショールをかけたら

    「自分の番号のところに行って下さい」

    はっ?????

    えっ???? あっ!!!!
    立ち見のスペースの床に、番号が振ってあるっ!!!!!!!

     (ノ゚ο゚)ノ  あら、びっくり。

    でも、これ、すごく良いアイデアだ。
    私の持っていた右の7番は、舞台のすぐ脇(8番が一番奥)
    狭くなっているので、前の手すりも使えるし、後ろの壁にお尻をくっつけてもイケる。

    日本の歌舞伎のような垂れ幕が下がると
    俳優さんは、下手の一番端にいるので、きゃ〜、右側の場所から、よく見える \(^O^)/
    最初は、ほとんどが、そこで釘を打ってセリフを言うので
    私の席が左だったら、何にも見えないところだった。右でラッキー (^^)v

    筋、というほどの筋があるワケではなくて
    読んだ通り、最初から最後まで、文句、文句、また文句という
    ベルンハルトらしいセリフの洪水だが

    いや、でも、うわ〜。舞台に乗せて、ちゃんとセリフとして言うと
    読んでいるのと、全く違う(驚愕)

    文字では表わせなかったブラック・ユーモアも、きっちり入ってくる。
    事前に読んでいるだけに
    舞台の上でのセリフが、ここまで印象が変わるとは・・・

    トーマス・ベルンハルトの作品のほとんどは
    最後に、アッ (+_+) という仕掛けがある。

    読んでいる時には、さっぱりわからなかったのに
    舞台で演劇として見ると、最後のシーンのひっくり返しというか
    今まで、自分だけに向けられていた毒が
    今度は、観客に向かって、はっきりと、鋭く、突き刺さる。

    うわ〜、イヤな奴だ、こいつ(こらこら)
    そうか、あれは、そういう意味でのセリフだったんだな・・・(納得)

    プログラムは、1,5センチの厚みのある立派な小冊子で5ユーロ。
    高いなぁ、と思ったが
    2011年、トーマス・ベルンハルト、生きていれば80歳、という記念のプログラムで
    脚本が全部記載されている上に
    1960年からのベルンハルトの演劇作品の初演記録が載っていて
    一部は新聞評の抜粋もあり(Heldenplatz のスキャンダルとか)
    永久保存版としては、なかなかの出来。
       ・・・・ 買っている人は、すごく少なかったが(笑)

    5月2日と31日に同演目の上演があるが
    やっぱり、全部チケットは売り切れ。

    5月23日のアカデミー劇場で
    Claus Peymann kauft sich eine Hose und geht mit mir essen
    の上演がある(現時点で一番高い51ユーロのバラバラ2席のみ)
    この作品、トーマス・ベルンハルトの最後の演劇作品で
    私は DVD で見て大笑いして
    いつかは、本当の舞台で観たい、と切望はしているのだが
    この日の予定は既に詰まっていて無理・・・ (涙)

    ベルンハルトは時々取り上げられるけれど
    最近、ペーター・ハントケがないなぁ、と、ちょっと不満な私に
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    立ち見席で隣の人と開演前に喋ったが
    (演劇に来るのは、ドイツ語はわかる、という前提だから
    英語で話しかけられたりはしないので、その意味、ちょっと楽かも)
    ブルク劇場でも、立ち見席は番号制なのだそうだ。
    演劇の立ち見、番号付いて2ユーロ50セントだったら、絶対にお得!!!


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      • 2019.11.14 Thursday
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