<< コンツェルトハウス 第35回国際音楽祭 (2011年5月〜6月) | main | 市庁舎のクリスマス市とアドベント・コンサート >>

国立オペラ座 メデア

0

    Wiener Staatsoper

    Aribert Reimann (*1936) 
    MEDEA
    Oper in vier Bildern

    指揮 Michael Boder
    演出・舞台・照明 Marco Arturo Marelli
    衣装 Dagmar Niefind

    メデア Claudia Barainsky
    ゴーラ Elisabeth Kulman
    イアソン Adrian Eröd
    クレオン Michael Roider
    クレウサ Stephanie Houtzeel
    ヘロルド Max Emanuel Cencic

    先シーズンに初演された現代オペラ。やっと観賞の機会があった。
    19時30分から幕間1回を挟み、21時45分まで。
    バロック・オペラと違って短いので楽(笑)

    いや〜、良かったです (*^^*)

    音楽が、めちゃくちゃワタクシ好み。
    如何にも「前衛です」という感じの、特殊奏法てんこ盛りの無調の音響。
    歌手も、これでもか、とばかりに4分の1音を歌ってくる。

    が、そんな無調音楽なのに
    メデアやクレウサ、イアソンの性格や心情が、はっきり伝わってくる。

    ギリシャ神話のメデアとイアソンの話は、色々な解釈が可能だが
    このオペラでは
    クレウサという「外国人」に、一生、子供を託す事は我慢できない
    という理由での子殺し。
    クレウサを殺してから、そのとばっちりを受けて、メチャクチャになったイアソンが
    情けなくもメデアに「愛してる」と言って取り入ろうとするのだが
    それをメデアが退ける、という筋になっている。

    ううううん。現代にも通じるものがあるなぁ。

    外国人として、その国に受け入れられず、努力しても文化は身につかず
    その間に、その国の社会から疎外されてしまい
    頼りにしていた、その国の恋人は、同郷の玉の輿狙いで、以前の恋人を邪魔扱い。

           なんだか身に沁みるぞ (自爆)

    悪女の深情け、というのもあって
    イアソンを振りむかせようと必死に努力していたメデアが
    ぶっちぎれて、子供を殺して、クレウサを呪いで焼死させて
    そこまで来ちゃったら、もう、開き直り。

      開き直った女って、けっこう、サッパリしてるんだよね(笑)
      取り返しのつかないところまで来ちゃった後の
      イアソンの情けなさ。 あああ、オトコってアホかも(こらこら!)

    舞台は、灰色と白で、荒涼とした土地に設定され
    クレオンとクレウサの住むギリシャの住宅は、舞台の上に釣られた箱。
    この床が舞台の上まで降りてきて
    屋内の場面は、その床の上で演じられる。

    舞台装置と音楽が、まるで SF 映画を観ている感じ。
    舞台・演技と、無調の現代音楽が、あれだけピッタリ合っているというのも凄い。

    歌手は全員、最高に優秀。テクニック・声量・演技とも抜群。

    比較的小さな役だが、ヘロルドはカウンター・テノールで
    バロック音楽のパクリをやる。もちろん無調で。

    スゴイです、これ (+_+) 音楽的にも技術的にも。釘付けになる。
    カウンター・テノールなのに、声量抜群。女性のアルトみたい。

    メデアの叫ぶような歌唱は
    ずっと最後まで聴いていると、多少、単調な感じで飽きが来る。
    が、それでも、オペラとして、すばらしい出来ばえである。
    無調の現代音楽が、あれだけ情景・心情などを表現できる、というのは
    思いがけない発見だった。

    もう1回くらい、観に行きたいオペラなのに
    ・・・ 今シーズンは、これが最後の上演だった(涙)

    素晴らしいオペラだが
    あれだけ複雑怪奇な音だと
    揺るがない絶対音感のない歌手には、全く歯が立たないだろうし
    更に、めちゃくちゃ優秀なカウンター・テノールまで必要だから
    スタッフが揃わないと、上演できないのだろう。

    現代において、オペラという形式は終わった、という意見もあるが
    いやいや、こういう作品が作曲されて上演されるのなら
    まだまだ、オペラも捨てたもんじゃない (^^)v

    10ユーロの席はボックス3列目。
    立つと、かろうじて舞台の半分が見える。
    でも、後半は2列目の2人が帰ってしまったので(2列目も見えないから10ユーロ)
    2列目で立つと、かなり舞台が見える。(3列目の人がいると立てないが)

    この記事のカテゴリー、オペラにしようか、現代音楽にしようか
    かなり迷ったけれど
    オペラとしてあまり良い出来なので
    現代音楽として「差別」しない事に決定。

    どういう分野であれ、ヨイものはヨイのだ、と思う私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。

    人気ブログランキングへ


    スポンサーサイト

    0
      • 2019.09.15 Sunday
      • -
      • 23:00
      • -
      • -
      • by スポンサードリンク

      この記事のトラックバックURL
      トラックバック
      calendar
      1234567
      891011121314
      15161718192021
      22232425262728
      2930     
      << September 2019 >>
      PR
      ★コンタクト・メイル★
      メイルはこちらへ
      ブログランキングに1クリックお願いします
      selected entries
      categories
      archives
      recent comment
      recommend
      links
      profile
      search this site.
      others
      mobile
      qrcode
      powered
      無料ブログ作成サービス JUGEM