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マリインスキー劇場管弦楽団 + ゲルギエフ ショスタコーヴィッチ 4回目

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    アホな事はわかっているが
    日曜日はトリプルでコンサート。

    時系列で読みたい方は
      午前11時からのコンサートは ここ
      午後16時からのコンサートは ここ

    感想記は夜に一気に書いたが、一応、時系列で・・・

    Konzerthaus Großer Saal
    Orchester des Mariinski Theaters St. Petersburg

    指揮 Valery Gergiev
    ソプラノ Olga Sergeeva
    バス Yuri Vorobiev

    Dmitri Schostakowitsch (1906-1975)
        Symphonie Nr. 14 op. 135 (1969)
        Symphonie Nr. 15 op. 141 (1971)

    ショスタコーヴィッチのチクルス最後のコンサート。
    持っていたのは、25ユーロくらいの席だが
    何と、エストラーデ。

    金曜日のコンサートは、平土間の後ろの席で、えらく音響が悪かった。
    実はエストラーデも音響が悪い。

           (註 コンツェルトハウスのエストラーデは
              平土間の横の席。バルコンの下に当たり、天井があって
              舞台は見えやすいけれど、音響は悪い)

    コンサート開始前に、混み合うチケット売り場に駆け込むワタシ。

      「すみません、もし可能なら
       ギャラリーの他の席に変更してもらう事はできますか?」
      「このチケット、貴女が直接買った訳ではないですね。交換はできません」
      「いえ、あの、私、本人ですが」
       (会員証は面倒なので会社名だが、会費はワタクシが個人で払っている!!!)
      「ギャラリーの席は、もっと高いチケットしかありません。
       追加料金が必要です」
      「払いますっ!!!」(即断)

    ううう、50ユーロ以上の席である。
    私の通常予算を遥かに越えている。

    でも、今まで3回、めちゃくちゃ感銘を受けた演奏だったので
    最後のコンサートが「ぎゃ、音が悪い」というのは、どうしても避けたい。

    変えて大正解!!!!!! \(^O^)/

    ギャラリーの1列目。オーケストラと指揮者が見えるのは嬉しいが
    それより、なにより、ともかく、ここは音響が抜群に良い。

    14番は小編成オーケストラ(弦と打楽器のみ)のリート・チクルス。
    11時に演奏されたムソルグスキーの「死の歌」の続き、という意図を持った曲。

    以前書いた通り、実は、暗くて陰鬱で、苦手な曲だったのだが
    ありがたい事に、今回のチクルスのプログラムは厚みが5ミリほどあって
    曲目解説も、懇切丁寧。
    もちろん、14番のリートのオリジナルのロシア語にドイツ語の翻訳が載っている。

       ロシア語、文字が違うので読めませんが ( ;^^)ヘ..

    解説部分に、曲の成立、当時の時代背景から
    一曲ごとのメロディ構成が全体から解き明かされて記述されている。

    うわ〜、これ、ものすごく役に立つ \(^O^)/
    この解説を読んでから聴いたら、今まで CD で聴いたのと、全く違う!!!!

    この歌手2人も、やっぱりオペラ畑。
    振りもかなり入るし、かなりドラマティックに歌い上げるけれど
    抑えるべきところは、ちゃんと抑えて、聴かせる。

    バスは美声だが、あまり強弱を付けずに、フォルテだけで歌うタイプ。
    最後は、ちょっとニュアンスが欠けた感じかなぁ。
    ソプラノは、残念ながら、時々楽譜を見て歌うので
    下を向くと、声が下に行ってしまう。

    ギャラリーにも届くように、上向いて歌って下さい・・・とは言えないか(笑)

    政治とかイデオロギー、プロパガンダに縛られず
    自分の死に向き合わざるを得なくなった作曲家の晩年の曲。

    陰鬱なのだが、自分の死と、闘っているのではない。
    ただ、戦争や殺人などの理不尽な死に対しての
    底知れぬ不安や、抑圧された怒りが
    無調の音楽を通じて、ひしひしと聴く者に伝わってくる。

       ロシア語がわかれば、もっと深く感じる事ができるのだろうなぁ。
       (だったらやれば?という声が聞こえてきそう (^^ゞ)

    小編成だが、弦楽のアンサンブルの凄さが
    ここでも充分、発揮されていて、その美しさは比例がない。

    後半の15番。最後の交響曲。
    死の匂いが濃厚に立ちのぼる。

    オーケストラ、バカうま (+_+)

    1回目・2回目・3回目と、回数を重ねるたびに、どんどん良くなってきて
    凄いよ、このオーケストラ。
    アンサンブルの巧さは最初からあったけれど
    ソロの演奏家が、どんどん調子が出てきている。
    トロンボーン、クラリネット、ファゴット、ピッコロ、コントラバス
    そして、妙なる音のチェロのソロ。

    交響曲15番は不思議な曲で
    第一楽章のウイリアム・テルの引用もそうだけれど
    最終楽章のトリスタン和音に加え
    ド素人の私には、最終楽章の弦に突然入る木管が
    アイブスの「答えのない質問」を思い起こさせる。

    継続している筈の「時間」に
    突然、ポッコリと暗黒の断崖が開くような感じ。
    前にも書いた通り
    何故か、これを聴くと、夢野久作の「ドグラ・マグラ」を思いだす。

    (あの小説は、我々がいる現実に、容赦なく、暗黒の穴をあける)

    もちろん、ドグラ・マグラまでの毒はない。
    もっと透徹した「死=無」が淡々と音楽で語られるが
    それでも、その「無」の傍らには
    何か、抑圧された、オドロオドロしいものがあるかもしれない・・・と
    15番は語るのだ(少なくとも私には)

    3日間で4回のコンサートという
    ショスタコーヴィッチの後期交響曲7曲を一気に聴くというチクルス。

      行って良かった!!!!! o(^o^)o

    今年のコンサートのナンバー・ワンに近いかもしれない(4回まとめて)

    指揮者ゲルギエフ、目立って派手な事をするワケではなく
    指揮台も使わず、指揮棒も使わず
    両手をヒラヒラさせるだけ(笑)

    ただ、プロパガンダ的(と言われている)交響曲では
    速めのあっさりテンポだったのに比べ
    15番は、かなりゆったりしたテンポ設定で
    細かい部分まで、しっとり、じっとり、でも大袈裟にならずに
    オーケストラを歌わせたのには感服。

    ああ、これこそ、ナマのコンサートの醍醐味!!!! (T.T)

    更年期の感情不安定も手伝って
    涙腺ゆるゆるで感激しまくっている私に
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