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国立オペラ座 「ルクレチア・ボルジア」 (ドニゼッティ)

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    Wiener Staatsoper

    Gaetano Donizetti    “Lucrezia Borgia”
    Konzertante Aufführung

    指揮 Friedrich Haider
    ドン・アルフォンソ1世 Michele Petrusi
    ルクレチア・ボルジア Edita Gruberova
    ジェンナーロ José Bros
    オルシーニ Laura Polverelli
    ジェッポ・リヴェロット Gergely Németi
    ドン・アポストロ・ガゼッラ Adam Plachetka
    アスカニオ・ペトルッチ Dan Paul Dumitrescu
    オロフェルノ・ヴィテロッツォ Benedikt Kobel
    グベッタ Hans Peter Kammerer
    ルスティゲッロ Peter Joisits
    アストルフォ Marcus Pelz
    ウスチエーレ Markus Pelz

    ドニゼッティのオペラ「ルクレチア・ボルジア」 コンサート式上演。

    だいたい、このオペラ、スゴイ話である。 というより、めちゃくちゃ(笑)

    舞踏会でルクレチアは、ジェンナーロに出会い、お互い恋に堕ちるが
    ジェンナーロは「あなたより好きな人がいる。それは母だ」

        おおおおっ、マザコン青年 ('〇';)

    「まぁ、お母さんって、いったいどういう方?」

    話を聞いているうちに ・・・ あらら

    ジェンナーロはルクレチアの不義の息子。
       (すごいな、ここらへんから、めちゃくちゃだわ)

    ルクレチアの件でからかわれたジェンナーロは
    ボルジア家を侮辱する事で、身の証を立てようとする。
       (それもアホな話である)

    ルクレチアの夫、ドン・アルフォンソは、恋敵ジェンナーロをやっつけたい。
    ここぞとばかり、名誉棄損の犯人としてジェンナーロを引っ立て
    毒を飲ませるが、ルクレチアの解毒剤で一命を取りとめる。

    ボルジア家を侮辱した学生たちに復讐しようと
    ルクレチアはワインに毒を入れるが
    あれ? 最愛の息子(だか愛人だかわからんが)のジェンナーロも
    毒入りワインを飲んじゃった。ギャッ。

    解毒剤は、もう一人分しかない。
    ほら、飲んで、とジェンナーロに解毒剤を渡すルクレチア。

    が、僕は仲間を裏切れない、一緒に死ぬ、というジェンナーロに(アホかこいつは)
    「お前は、実はボルジアの血を引くのだ」と話すルクレチア。

    ショックを受けてルクレチアを殺そうとするジェンナーロに

       「実はワタシが、貴方のお母さんなの」

      ううううん・・・・(-"-;) 
         そんな事、死ぬ直前に言われても困るだろう・・・

    不倫に近親相姦、加えて同性愛。
    (仲間のオルシーニ(メゾ・ソプラノのズボン役)は
     もう、絶対に間違いなくホモで、ジェンナーロに惚れている)

    (少なくとも当時の)背徳のテンコ盛りオペラ

    コンサート形式上演なので、舞台も衣装も演技も(ほとんど)ないが
    主役級は楽譜も見ずに、少しだけ演技を加えて歌っている。

    舞台も演技もないと、ちょっと退屈・・・と前半を観賞していたが
    後半になって、ルクレチアの焦り狂う場面になると
    舞台なしでも、完全に話に夢中になってしまう。

    ルクレチア役グルベローヴァの存在感もスゴイし
    声もテクニックも、唖然とするほど、素晴らしいのだが
    それに加えて

       すさまじい表現力

    ドニゼッティもイヤミな作曲家で
    コロラチューラたっぷりのアリアに、かなりの低音も歌わせたりするから
    テクニック的に、ものすごく難しい。

    ただ、技術的な部分をカバーする、という点から見れば
    これを歌えるコロラチューラ・ソプラノは、他にもいると思う。

    ただ、あの、演技とは思えない表現力
    かすれ声から、ピアニッシモの高音まで、自由自在に操っての歌唱は
    若いソプラノには真似できまい・・・
    グルベローヴァの独壇場だ。神がかりだ。

    ホセ・ブロスは、通る甘い声で安定した歌唱を聴かせてくれた。
    前半では、ちょっと単調な感じがしたものの
    最後になるにつれ、グルベローヴァに釣られたのか
    これも、なかなかの表現力を発揮してくれた。

    ドン・アルフォンソのペルトゥーシのバスが朗々として美声 (*^^*)
    出る場面は少ないけれど、いや、もう、カッコイイ。

    オルシーニは、危機一髪をジェンナーロに助けられてから岡惚れしていて
    「死ぬ時は一緒、いつも一緒って言ったじゃない」とジェンナーロに迫る。

    このメゾ・ソプラノのポルヴェレッリ、スマートな体型で
    顔なんか、頬がコケてゲッソリ痩せ過ぎに見えるのに
    声量もタップリで、線は少し細めだけど、美声で艶っぽい。

    音楽的にもしっかりしていたし
      (ウィーン・フィルのメイン・メンバーは
       同じ日の楽友協会で、アーノンクール指揮の「我が祖国」を演奏していた筈で
       ちょっと、あの、あれ、というところもなかったワケではないが)
    何と言っても、グルベローヴァの凄まじい表現力と
    それに負けずに歌った主役級の歌手の優秀さで

    背徳テンコ盛りのドロドロ人間関係のオペラの醍醐味を
    ものすごく味わう至福・・・・ 
     (ワタシ、ヘンタイですか? はい ・・・)

    やっぱりグルベローヴァってスゴイ、と改めて感心、感動している私に
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