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マリインスキー劇場管弦楽団 + ゲルギエフ

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    Konzerthaus grosser Saal
    Orchester des Mariinski Theaters St. Petersburg
    指揮 Valery Gergiev

    Dmitri Schostakowitsch (1906-1975)
            Symphonie Nr.5 d-moll op.47 (1937)
            Symphonie Nr.6 h-moll op.54 (1939)

    プログラム買ったら、何か異様に厚みがある・・・

    開けてみたら
    サンクト・ペータースブルク・マリインスキー劇場管弦楽団は
    今回、3回のコンサートで
    ショスタコーヴィッチの交響曲
    1番・2番・3番・9番を4月16日(金)
    4番・13番を4月17日(土)
    で、最後の18日に5番・6番の演奏だったのだ。

    わかっていたら、16日・17日も行きたかった・・・が
    皆さまご存知の通り、ヨーロッパ中の空港が閉鎖されて
    タイヘンな事になっているので
    チケット買っても無駄になったかもしれない(負け惜しみ)

    今回はオーケストラとコーラスの大編成だが
    5番・6番はオーケストラだけ。

    どうやってウィーンに来たんだろう?

    金曜日にはウィーン空港は閉鎖されていたから
    木曜日に到着したのだろうか。
    それとも、まさかバスで??(1871キロ、26時間・・・・)
                 そういう事を考えてしまうのは、職業病でもある。

    ゲルギエフと言うと、何となく「濃い」イメージがあるけれど
    例の「ものすごく濃い」演奏に毒されているので
    今回のショスタコーヴィッチ、あっさりと聴こえてしまった。

    5番なんか、入れ込んでタメタメして、こぶし〜〜〜 という演奏もできそうだが
    そういう大袈裟なところがない。
    自然なアゴーギクは入るけれど、「オレオレオレ」がなくて、素直に聴ける。

    このオーケストラ、弦がすごくイイ。
    管のソロに添って弱音で弦が鳴る部分が、すごく良いバランスで
    アンサンブルに一つの狂いもなく響く。

    5番の出だしは比較的ゆっくりしたテンポで入り
    揃ったアンサンブルでの弦のユニゾンにウットリする。

    あまりに入れ込むと「ソビエト万歳」みたいな交響曲なのだが
    ゲルギエフは、そこから一歩下がって
    その中にある、やりきれない「悲しさ」みたいなものと
    ロシアの広々とした大地に風が吹くような景色を
    情に溺れる事なく、引き出していく。

    ソロが、時々、ちょっとロシア的なウエットさを出すのは
    各奏者が持っている「ロシアの血」なのだろう。面白い。

    6番の第1楽章も、すごい集中力で、身を切られるような切なさだが
    決して大袈裟になったりせず、情に流れてしまう部分もない。
    あくまでも「音楽的表現力」で聴かせてくれる。

    サンクト・ペータスブルク交響楽団は
    腹の底に響くような重い音を持っていた記憶があるが
    それに比べると、このオーケストラ、もっとヨーロピアンな音がする。
    劇場オーケストラだからかもしれないが
    アンサンブルが良くて、劇的な表現もできる・・・けれど
    大袈裟になりすぎないように、音楽的に抑制した部分は
    ゲルギエフの方針かもしれない。

    テンポを取る、というよりも、細かい部分に至るまでの表情を
    しっかり把握して表現しているのは、さすが。

    共産党時代のショスタコーヴィッチの
    しかも、政治に媚びた感が拭いきれない5番や
    映画音楽になって盛り上げて終わる6番は
    ともすれば、通俗的になってしまい勝ちなのだが
    歴史的背景が根底にあるとしても
    「音楽」という面から、5番・6番の現代性と
    時代を越えて共感できる「やりきれなさ」を、押しつけがましくなく
    正確なアンサンブルで聴かせてくれて

    聴き慣れた曲なのに
    何か、すご〜く、感動させてもらっちゃった (^^)

    来シーズンのチクルスで
    12月5日(日曜日)の午前11時から、交響曲8番。
    同日の夜7時30分から、交響曲14番と15番のコンサートが予定されている。

    今回、前半を聴き逃したのは、実に残念。
    こんなに良い演奏をしてくれるとは思わなかったし・・・
    12月は一日、ショスタコーヴィッチに浸ろうっと (^^)v


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      • 2019.09.15 Sunday
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      • 22:30
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