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グーグルフプフ

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    Guglhupf グーグルフプフ

       ・・・というより、日本での訳はフランス語からの
       クグロフの方が通じるかもしれない。

    オーストリアを知っている人なら
    これが、オーストリアの代表的なお菓子である事は、よくご存知。

    さて、このクグロフ
    昔は典型的な日曜日の朝ごはんだった。

    昔は日曜日にはパン屋さんが開いていない。
    今だって、お店は閉まっているけれど
    法律が緩やかになって、駅などのスーパーは開いているし
    半生製品が出回って、家庭でも簡単にセンメルが焼けるようになったので
    どこのホテルでも、日曜日の朝食は他の日と変わりがないが
    昔は、ホテルの日曜日の朝食はセンメルがなくて
    黒パンかクグロフだったのである。

    さて、このエントリーが「グルメ」でない事に気づかれた方はエライ。

    オーストリア国営放送1番で
    1978年から2009年までの長寿番組があった。

    グーグルフプフである。

    毎週日曜日の朝9時30分から
    時事ネタを取り上げて、ユーモアと毒とでからかう「寄席」

    私が初めてオーストリアに住んだのが1979年。
    その頃、このグーゲルフプフが楽しみで
    でも、これは時事ネタを知らず、オーストリア訛りがわからなければ
    全く理解できないラジオ番組で
    いつかは、こういうオーストリア語が理解できると良いなぁ、と
    憧れつつ聞いていた。

    25年前にここに住み着いてからは
    日曜日の朝は寝てて、朝9時30分からなんて聞く気もなかったが
    ウィーン・フィルの定期講演がある時は
    車を停めるところを確保するために、早めの9時30分頃に自宅を出て
    旧市街に向かう時に、ちょうどこの番組がラジオから流れていた。

    それが、去年で終わっちゃった(涙)

    オーストリア国営放送で、1978年〜2009年の有名なネタを集めて
    CD にして出した。

    一部、視聴できるようになっている。
    最初の 01 Guglhupf Signation のところを押すと
    あの、私にとってはとても懐かしいテーマ・ソングが流れてくる。

    Was den Sonntag erst zu einem Sonntag macht
    ist der Guglhupf, der Guglhupf
    Wie ein rundes G`sicht das immer freudlich lacht
    ist der Guglhupf, der Guglhupf
    dieses Kunstwerk aus Teig und Rosinen
    jedem Österreicher g`fallt`s
    doch es braucht um Geschmack zu gewinnen
    auch ein kleines bisserl Salz

    Er kommt grade vom Rohr
    und es ist wichtig, dass er seine Frische nicht verliert
    drum wird jetzt unser Guglhupf brennheiss serviert

    日曜日を日曜日にするのはクグロフだ
    いつもニッコリ笑った丸い顔はクグロフだ
    生地とレーズンのこの芸術品は、オーストリア人ならみんな好き
    でも、美味しくするには、ほんの少し、塩も必要だ

    オーブンから今、焼きあがったところ
    新鮮さを失わないうちに
    我々のクグロフを、熱いうちに召し上がれ (意訳)

    CD を聞いてみると
    時事ネタだから、比較的新しいものしか取り上げていない。
    (何せ、政治家の実名などが、ガンガン出てくるので
     古いネタだと、よほど記憶力が良い人でないと、わからんだろう)

    でも、教会をからかったり
    中国経済をからかったり
    銀行守秘義務で問題になったリヒテンシュタインをからかったり
    今、聞いてみても、かなり毒というか
    まぁオーストリア人だから、自国をからかってぶちのめすのはわかるが
    日本の感覚で聞いたら、ヤバイんじゃないか、というネタもかなりある。

    でも、BBC のモンティ・パイソン、という例もある。
    寄席というのは、ある程度の毒(クグロフの「塩」ですかね)がないと成り立たない。

    オーストリア在住、あるいは、以前住んでいた、という方には面白いと思う。

    オーストリア訛り満杯で、オーストリアらしい毒のユーモアと
    寄席らしく、時事ネタでしっかり歌っちゃうところなんか
    とても楽しい CD になっている。

    いつか、この番組、絶対に全部理解してやるぞ、と思っていたうちに
    2009年でなくなってしまったのは、とても、とても残念 (T.T)


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      • 2019.11.20 Wednesday
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