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ウィーン交響楽団 + ブッフビンダー 1番+4番

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    Wiener Konzerthaus Großer Saal 2020年7月5日 20時30分〜21時30分

    Wiener Symphoniker
    指揮・ピアノ Rudolf Buchbinder

    Ludwig van Beethoven (1770-1827)
     Konzert für Klavier und Orchester Nr. 1 C-Dur op. 15 (1795/96-98)
     Konzert für Klavier und Orchester Nr. 4 G-Dur op. 58 (1805-06)

    カデンツァは両方ともベートーベンによるもの。

    ともかく右耳が聞こえず
    (註 現在、このメモを書いている7月6日の朝一番で
       医者に駆け込んで、聞こえない問題は解決済み)
    何だか、ものすご〜く美味なものを食しているのに
    口内炎で味がわからないような
    ものすごく残念な状態・・・(涙)

    その代わり、客席の雑音もあまり聞こえないのが
    唯一の幸運かもしれないが
    (そんな幸運、要らないわ)

    コンサート開始前にホールに入ったら
    コンマス(試用期間中)が1人で
    1番のフレーズを練習していて
    これがもう
    観客のいない、コンツェルトハウスのホールとしては
    残響一杯の状態のところに
    妙なる音で響き渡って

    うおおおおおお
    一人悶えているヘンな人が客席にいるとは
    当該のコンマスも知らなかっただろう。

    ベートーベンのピアノ協奏曲1番は
    あまり演奏される機会がないけれど
    もう、超キュートな曲で、私は大好き。

    最初がテーマの提示かと思うと
    本来のテーマがその後に、突然、ひょこっと顔を出すところとか
    ベートーベンがむちゃくちゃ遊んでいるのがわかる。
    (本当に遊んでいるかどうかはともかくとして
     これでもか!と工夫しているのは、よくわかる)

    平土間の後ろの方の席だが
    上は被っていないので、音響は悪くない(はずだ)

    それに昨日も書いたけれど
    本当に音楽が愛おしい。
    弾けるような若々しさが
    ブッフビンダーの愛に包まれて
    ウィーン交響楽団の音が
    集中力を持って、ピアノと並行して奏でられる。

    協奏曲って、指揮者とソリストとで
    競争したり、対立したり、喧嘩したり(笑)
    張り合ったりするけれど

    今回は指揮者=ピアニストって事もあるかもしれないが
    ピアノとオーケストラが
    溶け合って、対立せずに、合わさって
    同じ方向を見て、高みに飛んで行こうとしている。

    続いて4番。
    読者はご存知だから、ここで書く必要はないけれど

    いやぁ、4番って、何て難しいの・・・
    ピアノが難しい事は知っているけれど
    そのさりげなく難しい細かい音の繋がりを
    ブッフビンダーのピアノは
    信じられない程に滑らかに繋いで行く。

    聞こえない耳で聞いていると
    あまりに滑らか過ぎて
    継ぎ目のない糸のようなものが
    やはり高みを目指して登って行くような気分で

    オーケストラが大変そう・・・
    オーケストラの中って、結構、他の音が聞こえず
    しかも、あの、信じられない程の美しさを持って
    流れるように奏される音の粒の糸を追いながら

    しかも、あの曲って、割にテンポの揺れもある。
    一瞬、ドキッとしたところもあったけれど
    オーケストラのメンバーの集中力も凄い。

    (しかも、このコンサート、2回目なんだよね・・・
     最初のコンサートは18時からだった)

    4番の第2楽章が、ちょっと怖かった。
    美しい第1楽章の後
    第2楽章が・・・暗い、というよりは「痛い」
    あの苦痛、音楽で聞いているからまだしも
    あの第2楽章は、ちょっとでも鬱の気があったら
    どっか〜んと落ち込んで出てこられないような気がする。

    アタッカで続く最終楽章が
    第2楽章のゾッとするような妖気を振り払ってくれるが
    ベートーベン、ちょっとコワイ(本気)

    しかしまぁ、ブッフビンダーって
    1946年生まれの73歳で
    3日続けて、しかもベートーベンのピアノ協奏曲全曲を
    更に、1日に続けて2回のコンサート。
    もちろん、その前にリハーサルとかもあるだろうし

    ・・・すごい体力。

    ピアノを弾かない部分でフォルテになるところは
    立ち上がって情熱的にオーケストラに向かい
    ピアノを弾いている途中で
    オーケストラが入るところは首や顔でキューを出して

    でも、これ、やっぱりオーケストラとの協力関係というか
    オーケストラ・メンバーの自主性も尊重しながら
    押したり引いたりを楽しみつつ
    大きな信頼関係がないと出来ないだろうなぁ。

    5番のコンサート・チケットが売り切れで
    どうしても取れないのが残念だが
    ブッフビンダーのオーストリアでの人気は高い。

    友人から、武○鉄矢とちょっと似てる・・・と言われて
    吹き出しちゃったけれど(確かに似てる(笑))
    なんだろう、お人柄というか
    もちろん、技術的な才能のある特別な人ではあるけれど
    それ以上に、音楽を愛おしむ事を知っている
    一世代前の巨匠って感じがする。
    (言ってみれば、アルフレッド・ブレンデルとか
     ウラジミール・ペルルミュテール(すみません古くて)とか)

    ちょっと生前のジョルジュ・プレートルの
    あの邪気のなさと共通するところがあるかも
    ・・・と、要らん事を考えてしまった私に
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    オーストリアの COVID-19 感染者数は
    マスク着用義務解除の後に
    ここ数日、3桁台で増加しつつある。
    ・・・だから緩み過ぎって(涙)
    果たして、9月からのシーズンはどうなる事やら・・・

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      • 2020.07.09 Thursday
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