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ウィーン交響楽団 + マンフレッド・ホーネック

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    Musikverein Großer Saal 2020年6月27日 17時〜18時
    Musikverein Großer Saal 2020年6月27日 20時〜21時

    Wiener Symphoniker
    指揮 Manfred Honeck

    Giuseppe Verdi (1813-1901)
     Ouvertüre zur Oper „La forza del destino“

    Peter Iljitsch Tschaikowskij (1840-1893)
     Symphonie Nr. 5 e-Moll, op. 64

    ウィーン交響楽団でチャイコフスキーの交響曲5番
    しかも指揮が、こよなく私が愛すヘン○イのホーネック(兄)♡

    土曜日に2回、日曜日に2回あって
    真剣に全部のコンサートに行こうかと考えたが
    100席しかないのだから
    他の音楽ファンのチャンスをあまりに奪ってもいけないだろう
    (それに来週、試験もある ← あ〜(汗))

    日中が30℃を越えた土曜日の午後
    ウキウキと楽友協会に向かうワタシ。

    17時からの1回目のコンサート。
    ウィーン交響楽団は拡大された舞台全体を使い
    この間と同じく弦のプレイヤーは一人で1台の譜面台。
    さしてプレイヤー同士の距離を空けているとは思えないのだが。

    販売直後に必死に取ったので
    ど真ん中の舞台から離れ過ぎない非常に良いお席である。
    超貧民席からしか聴かない私には
    むちゃくちゃ贅沢。

    最初がヴェルディの「運命の力」序曲。
    ホーネックがものすごく丁寧に作っていて
    最初の木管の哀愁に満ちたソロも良いが

    途中で弦(特に第一バイオリン)が
    ピアニッシモで入ってくるフレーズの美しさ!!!
    いやもう、気を失うかと思った。

    楽友協会のお風呂的音響を目一杯良い方に使って
    ウィーン交響楽団の弦の響きが
    本日は、ものすごく豊潤で柔らかくて鋭さが隠れて
    何とも美しい。あまりに美し過ぎる。

    しかもホーネックがまた
    この曲をドラマチックに演出。

    うおおおお、この指揮者、弾けてるというか
    残響むちゃくちゃ長いホールで開き直ったというか

    フォルティッシモも躊躇なく
    思い切り鳴らすの・・・だが
    音が濁らず、パートがかなりクリアに聴こえてくるのが凄い。

    コンサート2回聴いてから個人メモを残すのは難しい。
    たぶん、1回目のコンサートの後に初印象を書いていたら
    もっとワタシは興奮していたかもしれない。
    今だって充分に興奮しているが(ヘンな意味ではありません)

    チャイコフスキーの交響曲5番が凄かったというより
    凄まじかった、と言えるほどの突進振り。

    音響の欠点を確信犯的に逆手に取って
    徹底的にオーケストラを響かせた手腕には脱帽。

    あれをヘタクソにやったら
    音が濁って、たぶん聴けたもんじゃない、という感じだと思うけれど
    観客100人、全然気になりません、という感じで(思い込み入ってます)
    力一杯、思いっきりオーケストラを疾走させた。

    ともかく、スゴイ。
    こんなチャイコフスキー、なかなか聴けない。
    このお風呂音響の真っ只中で
    恐ろしいまでのエネルギーの放出と
    集中力に囚われてしまい
    こういう演奏を、こういう、お高級席で
    たった45ユーロ(17時公演)か50ユーロ(20時公演)で聴けるなら
    コロナ時代も、そう悪くはないかも

    ・・・いやいやいや、そんなはずはないけれど
    そこまで思わせてしまう説得力。

    17時からのコンサート終わった後
    ワタシはもう、ノックダウンされた感じで
    お腹いっぱいで、エネルギーにぶっ飛ばされて
    ちょっとフラフラ。

    第2楽章のホルンのソロ!!!!
    ホルンのソロ!!!
    いや、しつこいですが
    あまりに、あまりに、あまりに美し過ぎる。

    エネルギッシュな第1楽章(音量お構いなし)の後の
    祈りのような第2楽章の哀愁が、胸に痛い。
    第2楽章終わったら
    ホーネックはそのまま指揮台で固まってしまい
    オーケストラも指揮者と同じく固まって
    かなり長い沈黙が支配したのだが

    17時からの聴衆の民度がものすごく高く
    席から、全く雑音が聴こえて来ない。
    楽章間の咳もなく
    音楽の始まる時も、シーンとしている。

    しかも拍手のタイミングも
    終わってすぐではなく
    ちゃんと残響が美しくホールの空気に溶けた後に拍手が入る。
    (20時からのコンサートの方は、拍手の入り方は早かった・・・くそ)

    私のブログの読者はご存知の通り
    楽友協会は、年配の観客も(普通は)多く
    観光客も多く(もちろん良い意味でも悪い意味でも)
    しかも、あの響きのホールなので
    観客席での雑音さえもが
    ホール全体に響くため

    普通のコンサートだったら
    指揮者が集中して指揮棒を下ろそう、という瞬間に
    椅子を上げるガタッという音とか
    (上の席の人が舞台を覗き込もうと、突然立つと
     折り畳みになっている椅子の座る部分が跳ね上がって
     木製の椅子なので、容赦ない凄い音が響く)
    何故楽章間でやっておかないの、という咳とか
    飴の包み紙を開く音とかいうのが、必ずと言って良い程に入るのだ。

    それがない!!!!
    (20時の時は、演奏中に椅子をガタッとさせた音が1回。
     咳き込みが2回あったけれど、17時の静けさは完璧だった)

    これだけ観客席が静かだと
    指揮者もオーケストラも集中できるんだろうなぁ。
    もちろん、観客の集中度も非常に高くなって

    もう、このコンサートの音楽の濃密度が半端じゃない。
    3密どころじゃない、
    ホール全体の緊張度の高さが
    ねっとりとホール全員にまとわりついて来て、最高 ♡

    第3楽章の複雑なリズムに見え隠れする
    何とも優雅な香りのワルツの上品で高雅な事と言ったら
    ああ、もう、貴族の贅沢ってコレなのね(妄想)

    アタッカでの最終楽章のダイナミックさ。
    刻々と変わるテンポの処理と
    ピアニッシモからフォルティッシモまでのダイナミック・レンジの広さ。

    それに・・・すごい高速!!!
    何だ、この速さは、と思うけれど
    それがまた、ぴったり合って
    緊張感に満ちながら
    オーケストラ全員が
    聴衆と一緒にホールを疾走する感じ。

    しかも音が濁っていない。
    このホールのこの観客数で
    見事な音響空間を作り上げていて
    ・・・だから、もう、この状態のままでも
    こういう演奏が聴けるのなら
    私は満足です、とか言いたい気分。

    というより、普通のコンサートよりも
    音楽ファンの厳選されたマナーの良い聴衆で
    これだけ指揮者がホールの音響を徹底的に逆手に取って
    徹底的にエネルギッシュに走ってくれたら
    こういうコンサートの方が格段に良いかもしれない。
    ・・・という、恐ろしい事まで考えてしまう程。

    17時の1回目のコンサートが、あまりに凄かったので
    20時の2回目はオーケストラがお疲れではないのか、と
    心配していたけれど
    いやいやいや、さすがプロの職業軍団。
    全く緩む事も、疲れを感じさせる事もなく

    ただ、私は17時からのコンサートの後に
    知り合いと食事に行ってしまったので
    ちょっと眠気との戦いが辛かったが。
    (寝落ちはしてません、たぶん)

    明日の20時からのコンサートが
    私にとっては楽友協会での今シーズン最後のコンサートになる。

    9月からのシーズンがどうなるか
    チケットは全部購入してあるけれど(例の超貧民席)
    本日のオーストリアの新感染者も60人を越え
    国境が開くと、観光客も押し寄せ
    これから夏休みなので、オーストリア人も
    みんなこぞって、海を目指して休暇に行くし
    デモがあったり
    最低距離って何だったっけ?という感じだし
    マスクしても鼻を出して電話で喋っていたりするし

    あ〜、もうオーストリア、緩み過ぎ。
    自分が気をつけていても
    周囲にそういう人がいて、避けているのに
    わざわざ近寄って来るような人もいて、ウィーン怖過ぎる。

    しかも、複数人数で歩道一杯に広がって歩いていて
    対向者が来るのを見ても、絶対に一杯に広がっている体勢は崩さず
    実に不思議な民族だと思うんだけど

    ラテン語のテキストで、ライオスが道を譲らなかったために
    息子から殺されてしまう話を読んで
    ああ、この「道を譲らない」というのは
    ローマ時代から延々と続くヨーロッパの伝統なのか、と
    勝手に納得している私に(もちろん、ジョークです)
    どうぞ1クリックをお恵み下さい。



    やっぱりホーネック(兄)の指揮、すごく好き♡

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      • 2020.07.09 Thursday
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